井上孝司の推薦図書
 

イン・ザ・ネイビー (ジロミ・スミス著、光人社)
みんな意外と知らない、アメリカ海軍の水兵生活。日常生活のハチャメチャぶりもさることながら、後の方で出てくるチーフ昇進がらみの話や、配置転換をめぐる人事局との駆け引きが興味深い。生身の米海軍が垣間見える一冊。

すべては傍受されている (ジェイムズ・バムフォード、角川書店)
「そんな役所はない (No Such Agency)」といわれる NSA の内幕ものでは、やはりこの人を措いて書き手はいない。草創期の NSA に関する記述から、リバティ号事件にプエブロ号事件など、NSA の歴史を知る上での必読書。

オマエラ、軍隊シッテルカ !? (疾風怒濤の入隊編) / 続・オマエラ、軍隊シッテルカ !? (愛と憎しみの軍人編) (イ ソンチャン、バジリコ)
韓国という国に対する好悪はともかく、韓国の成年男子がどんな経験をしてきているのかを知る点で価値ある 2 冊。終局的には、軍隊は武器というより人間で成り立つのだから、お隣・韓国軍兵士の生態を窺い知る上で貴重な本。

ブッシュの戦争 (ボブ・ウッドワード、日本経済新聞社)
世界政治上の大事件となると、当初は表に出てこなかった裏話はつきもの。911〜OEF という流れも例外ではなかったようで、ワシントンがいろいろと悪戦苦闘していたさまが読み取れる。

大本営参謀の情報戦記 (堀 栄三、文藝春秋)
「本心を見せない相手でも、仕草は見せる」というのは、日常生活やビジネスにも通じる名言。情報を評価するということの意味を再確認させてくれる一冊。

戦闘糧食の三ツ星をさがせ ! (大久保義信、光人社)
世界各地の紛争地帯を取材して回った筆者が、平和維持活動のために展開している各国軍隊から貰い受けた戦闘糧食を実際に食べて紹介する本。何が面白いって、戦闘糧食の内容に現れている「お国ぶり」の違いが、凄く面白い。食にこだわる国もあれば、こだわらない国もある。その辺の対比が興味深い。

シルヴァー・タワー (上) / シルヴァー・タワー (下) (デイル・ブラウン、ハヤカワ文庫)
最近、とみに「核爆弾指数」が上がってゲンナリさせられているデイル・ブラウンの第 2 作目。多分、この人の小説の中では、これが一番面白いと思う。なんといっても、宇宙ステーションから弾道弾迎撃ミサイルやレーザーをぶっ放すというスケールの大きさが良いし、最後の盛り上がり方もなかなかのもの。

提督スプルーアンス (トーマス B. ブュエル著、学習研究社)
個人的に、第二次大戦中の各国の提督の中でも最高だと思っている、レイモンド A. スプルーアンスの伝記。スプルーアンスというとミッドウェイとマリアナばかりが有名だけど、実は太平洋艦隊の参謀長時代やその他の作戦も、なかなか見逃せないものがある。
ただ、この本はボリュームが凄いので、読むのはちょっと覚悟が要るかも。

これでわかる Microsoft Project 2000 (白銀京子著、SCC ライブラリーズ)
プロジェクト管理といえば Microsoft Project。もともと、非常に「お堅い」分野の製品だけど、かみ砕いて分かりやすく書こうとした工夫がいろいろ。
ところで、どうして「コラム」の題字に「骨」の絵が描いてあるんだろ。何か「犬」と関連するんだろか。

アメリカ 50 州を読む地図 (浅井信雄、新潮文庫)
掛け値なしに面白かった一冊。これを読めば、単純に「アメリカってこんな国」なんてことはいえなくなる。それほどかように、地域差の激しいアメリカの姿を見せてくれる好著。

■ マンガ ギリシア神話 : 1 神々と世界の誕生 / 2 至高神ゼウス / 3 冥界の王ハデス / 4 オイディプスの悲劇 / 5 英雄ヘラクレス伝説 / 6 王女メデイアの激情 / 7 トロイの木馬 / 8 オデュッセウスの冒険 (里中満智子、中央公論新社)
マンガといって馬鹿にするなかれ。これは大人のために書かれた、大人の鑑賞に耐える内容だから。ギリシア神話に多少なりとも興味のある方なら、ぜひとも御一読を薦めたい。

暗号解読 (サイモン・シン、新潮社)
暗号解読について書かれた本の中でも、エニグマ解読の話がもっとも分かりやすかったのがこれ。他にも、古代言語の解読やナバホ・コードトーカーの話など、実に盛りだくさんの内容を持つ力作。

シーファイター全艇発進 (上) / シーファイター全艇発進 (下) (ジェイムズ H.コッブ、文春文庫)
あまたの架空戦記の中でも、地域紛争と特殊作戦をネタにしたものとしては、出色の出来栄え。スケールの大きさと面白さが必ずしも正比例しないということを証明した作品。

SAS 戦闘員 (上) / SAS 戦闘員 (下) (アンディ・マクナブ、ハヤカワ文庫)
著者がイギリス陸軍に入り、やがて厳しい入隊テストを経て SAS に加わって、特殊部隊兵士として経験を積んでいく過程は圧巻。SAS の内幕を窺い知る上でも、ぜひとも読んでおきたい逸品。

ブラヴォー・ツー・ゼロ (アンディ・マクナブ、ハヤカワ文庫)
湾岸戦争の際に、スカッド発射阻止任務でイラクに潜入した英陸軍 SAS パトロール隊がはまりこんだ、泥沼の死闘を描いた本。一人当たりの装備重量が 94kg あったと聞いて、私はひっくり返った。(ところで、どうでもいいことだが、文庫版の表紙の写真は絶対に裏焼きだと思う)

米軍提督と太平洋戦争 (谷光太郎、学研)
結局、なんだかんだといっても戦争をするのは人間。となれば、実際に戦った軍人のひととなりを知るのは重要なこと。太平洋戦争を戦ったアメリカの将星たちの実像を知るための好著。

熱砂の進軍 (上) / 熱砂の進軍 (下) (フレッド・フランクス Jr. & トム・クランシー、原書房)
湾岸戦争の現場で作戦指揮を取っていた人物が書いただけに、湾岸戦争における地上戦の実相を描き出した本としての価値は絶大。だが、ベトナム戦争で深手を負い、ドン底に叩き落された一人の軍人と一つの組織が、そこから這い上がって砂漠の勝利者になるまでの過程を描いた本として読むと、さらに深みが増す。

兵士に聞け / 兵士を見よ (杉山隆男、新潮文庫)
知られていそうで、意外と知られていない自衛隊の現場を何年もかけて取材したという力作。建前論だけでは分からない、自衛隊の実像が窺い知れる。

メディアの興亡 (上) / メディアの興亡 (下) (杉山隆男、文春文庫) 杉山氏のデビュー作。取材の入念さもさることながら、新聞社のデジタル化という縦軸と、新聞社の経営ドラマという横軸を縦横に織り交ぜた構成力は圧巻。

Contents
HOME
Works
Diary
PC Diary
Defence News
Opinion
Special
Hobby
Ski
About
Old contents

| 記事一覧に戻る |