今週の軍事関連ニュース (2006/06/23)
 

警 告

「今週の軍事関連ニュース」などの記事を自動翻訳ツールにかける等の方法によって翻訳、韓国の電子掲示板などに無断転載している輩の存在が確認されている。少なくとも、転載するのであれば出典の明示は最低限求められる行為であると考える。それを行わずに無断転載を継続するようであれば、投稿先掲示板の管理者に対して然るべき措置を要求することもあるので覚悟されたし。

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一般ニュース

予備役の動員状況 (DoDNews, 2006/6/21)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 740 名の増。現在の動員内訳は、陸軍 81,206 名、海軍 4,847 名、空軍 7,150 名、海兵隊 7,251 名、沿岸警備隊 322 名。

小ネタ二題 (NavNews, 2006/6/22)
  • 米海軍は、Strike Group Oceanography Team San Diego を新編した。気象・海洋観測分野から空母戦闘群や遠征打撃群の揚陸艦を支援するのが目的で、Naval Pacific Meteorology and Oceanography Center に本拠を構える。
  • S-3B Viking を装備する VS-33 (Sea Control Squadron 33, "World Famous Screwbirds") が解隊されることになり、6/15 にカリフォルニア州 Colonado で解散式典が開催された。開隊当初は S-2 Tracker を装備、1975 年に S-3A、1991 年に S-3B に機種改変した。
  • "卓越したプロ精神と、海軍への献身" を成し遂げた部隊に授与される "Arleigh Burke" トロフィーの 2005 年版が、VF-31 "Tomcatters" と USS Columbia (SSN-771) に授与された。

独断専行からの脱却 ? (JDW, 2006/6/14)
イスラエル海軍は、6 月半ばに黒海で実施する NATO の演習 "Cooperative Mako '06" に、Saar-5 型コルベット、INS Eilat を送り込む。演習参加国は、ドイツ、ギリシア、イタリア、オランダ、ルーマニア、スペイン、トルコ、イギリス。
イスラエル海軍はイランの脅威が高まってきて以来、「一国主義」を転換して NATO の演習にオブザーバー参加するようになっていたが、当事者として演習に参加するのは今回が初めて。

売ってくれれば誰でも… (JDW, 2006/6/14)
スリランカでは、LTTE (Liberation Tigers of Tamil Eelam) による武装闘争が原因で、1983 年から 2002 年の停戦成立までの間に 60,000 名を超える犠牲者を出している。いったんは停戦合意がまとまったものの、最近になって再び緊張が高まっている状況。
その LTTE は以前から、カナダ、インド、イギリス、アメリカがテロ組織として制裁対象にしているが、5/30 になって EU も制裁に加わることになり、それを受けた LTTE は武装闘争を再開するぞと宣言している状況。そこでスリランカ政府はパキスタンに接近して、武器・弾薬などの「お買い物リスト」を提出している。

from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/6/22)
  • GAO (Government Accountability Office) は議会に対し、空軍が要求している F-22A 計画への追加支出 (対地攻撃や情報収集面の機能強化が目的) について、「条件付き」として、まずは支出の必要性をきちんと立証させるべきだとする文書を提出した。米空軍は 381 機の F-22A を要求しているが、過去のスケジュール遅延とコスト超過が原因で 183 機しか調達できなくなったんじゃないか、というのが GAO の言い分。そして、空軍が要求している新機能についても、F-35 や F-15 で代わりを務めることはできないのか、と疑義を呈している。
  • 米ミサイル防衛局 (MDA) が水曜日に太平洋で、ミサイル要撃システムのテストを実施した。これは "ルーティン" のテストであり、北朝鮮の一件とは関係ない、と VOA が解説している。また、国務省は「北朝鮮の一件がきっかけとなり、ミサイル防衛システムに対する関心を新たにした」といっている。

危険物はゴミ箱へ (Defense-Aerospace.com, 2006/6/21)
  • ウクライナ国防省と NAMSA (NATO Maintenance and Supply Agency) は、ウクライナが保有する MANPADS (Man-portable Air Defence Missiles)×1,000 発の破壊処分を実施する件について合意した。NATO の PfP (Partnership for Peace) Trust Fund を適用する最初の事例で、第一陣は 6/20 にウクライナ北部の Shostka で破壊処分した。このほか、ウクライナ関連では小火器用弾薬 150 万発とその他の弾薬類 133,000t を処分することになっている。

Low density, high optempo (AFNews, 2006/6/20)
509th BW/393rd BS 所属の B-2A が、"Valiant Shield" 演習に参加中。先にアラスカで実施された "Northern Edge" 演習にも参加しており、Guam 島を拠点にして 24 時間超・9,800nm に渡るフライトも実施した由。

ヌシ交代 (AFNews, 2006/6/20)
米空軍特殊作戦軍団 (AFSOC) が 2007/10/1 から、ニューメキシコ州 Canon AFB で活動を開始することになった。Canon AFB 近くにある Melrose Range についても、AFSOC が利用することになる。現在、Canon AFB のホストユニットになっている 27th FW は、BRAC (Base Realignment and Closure) 2005 の勧告を受けて解隊する予定。
AFSOC 司令部は Hurlburt Field AFB に残るが、AFSOC 麾下の 16th SOW が Canon AFB に移駐する。1st SOW の方は、Hurlburt Field AFB に残留する。新たに導入を予定している CV-22 Osprey については、Canon AFB と Hurlburt Field AFB の両方に配備するとされるが、AC-130U や MC-130H も含めて、最終的な配備計画は未確定。
これは、BRAC2005 を受けた Canon AFB の再利用計画に関連する動き。2009 年までに、同基地の新たな用途を決めるか、それとも閉鎖するかを選択することになっていたが、こういう話になった。

新鋭補給艦 (DoDNews, 2006/6/20, Defense-Aerospace.com, 2006/6/21)
Lewis and Clark 級補給艦 (T-AKE) の最新艦、USS Sacagawea が、6/24 にカリフォルニア州 San Diego の National Steel and Shipbuilding 社造船所で進水する。艦名は、同級ネームシップの由来である Lewis・Clark 探検隊 (1804-1806 年にかけてアメリカ西部を探検) に、ガイド兼通訳として随伴した女性の名前に由来する。
一方、ネームシップの USS Lewis and Clark (T-AKE-1) が、2006/6/20 付で米海軍に引き渡された。同級は全部で 11 隻の建造を予定している。

from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/6/20)
  • オーストラリア国防省は、DCP (Defence Capability Plan) を 2006-2016 年版にアップデートした。総額 510 億豪ドルを投じる装備調達計画や、国防費の伸び率を 3% に設定する件について規定している。主な装備調達案件は以下の通り。
    • ANZAC フリゲートの防空能力強化と水中探知能力・対機雷戦能力付与 (5 億豪ドル, 2017-2019 年)
    • Hardened and Networked Army 構想による陸軍のネットワーク化投資を 40% 上積み。105mm/155mm 砲を更新する Project Land 17 フェーズ 1 や Ground Based Air Defence の構想も。(7 億 5,000 万豪ドル、2018-2020 年)
    • Hawk 練習機の MLU (3 億 5,000 万〜4 億 5,000 万豪ドル、2017-2019 年)
    • Wedgetail AEW&C 機のアップグレード
    • AP-3C Orion の寿命精査により、延命かアップグレードかを決定する
    • マルチミッション UAV 導入計画・Project Air 7000 フェーズ 1B (2 億 5,000 万豪ドル)
    • 次世代衛星と地上局の導入による衛星通信強化 (10 億豪ドル)
    • 兵站管理システムの強化 (3 億 5,000 万豪ドル、2012-2014 年)
  • アメリカとロシアは、CTR (Cooperative Threat Reduction) 構想の期間を 7 年間延長することで合意した。1992 年にスタートしたもので、1999 年に最初の延長、さらに今回が二度目の延長。大量破壊兵器がテロリストなどの手に渡らないように、ミサイルや弾頭の破壊処分を実施する。

小ネタ三題 (DefenseNews, 2006/6/16)
  • F-22A をイラクやアフガニスタンのような高温地域で運用すると、アビオニクスの冷却問題が発生する。数年前から Nellis AFB で運用した際に露見していた問題で、解決には、ちと時間がかかる模様。具体的には、温度が 120 度 (degree) を超えると 44 分後に自動シャットダウンするのだが、これではひとつのミッションをこなすには時間が足りない。そこで、燃料を利用したアビオニクス冷却の強化や、ソフトウェアの改修によって対処することになる模様。
  • 米海軍の新型空母 (CVN-78) に、第 38 代大統領の名前をもらって "Gerald Ford" という艦名がつくのではないか、という話が出ている。FY2007 国防予算案の審議に絡めて議会がいいだした話で、USS Ronald Reagan (CVN-76)、George H.W.Bush (CVN-77) と共和党出身の大統領がが続いたので、次は民主党大統領の番だという理由 ? ただし、当の海軍は "America" にするよう求めている。
  • 最近、イラクの武装勢力が "pop and drop" (訳注 : クルマから米軍めがけて投げ込んでくる、ということらしい) タイプの IED を使い始めた。ただし、効果はないとのこと。米陸軍・第 4 歩兵師団は今年 1 月に Baghdad に進出して以来、累計 3,400 発 (5 月だけで 814 発) の IED に対処、そのうち 38% は起爆前に発見・処分できた由。

上手くインテグレーションしたそうだ (AFNews, 2006/6/16)
F-22A が初参加して、2 週間にわたってアラスカで実施していた演習 "Northern Edge 2006" が終了した。

補正予算 10 兆円 (Defense-Aerospace.com & AFISNews, 2006/6/16)
アメリカ上院は 15 日、総額 945 億ドルの補正予算案を 98:1 で可決した。このうち 704 億ドルが、イラク・アフガニスタンなど海外での戦闘に関連する経費で、主要な支出内訳は以下の通り。
  • 作戦経費 : 435 億ドル
  • 破壊・損傷した装備の損耗補充と既存装備の改良経費 : 156 億ドル
  • IED 対策を含むフォース・プロテクション関連経費 : 20 億ドル
  • イラクとアフガニスタンにおける外交関連の活動経費 : 15 億ドル
  • イラク軍・アフガニスタン軍の装備経費 : 49 億ドル
  • イラクとアフガニスタンの経済復興支援 : 16 億ドル
  • Darfur とスーダン南部における人道支援・平和維持活動経費 : 3 億 9,300 万ドル
  • イランを対象とするプロモーション活動や民主化促進活動経費 : 6,600 万ドル
そのほか、国境警備強化経費として 19 億ドルを計上しており、そのうち 7 億 800 万ドルが米墨国境への州兵展開用。これら以外では、昨年に発生したハリケーンの災害復旧関連経費 198 億ドル、伝染病対策経費 23 億ドルが計上されている。

州兵出動 (AFISNews, 2006/6/15)
テキサス、ニューメキシコ、アリゾナ、カリフォルニアの各州とメキシコとの国境線に州兵を展開する "Operation Jump Start" が進行中。第一陣として 800 名を投入する。すでに指揮系統は立ち上がっており、数日以内に任務を開始できる見通し。最終的には 6,000 名規模に増強する。
ただし、直接的に法執行任務に就くものではないと強調されている。たとえば、ユタ州やコネティカット州の州兵からは工兵隊が投入されて、昨年にイラクで経験したのと同様の酷暑の中で、照明設備や有刺鉄線の設置を行うことになっている。

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産業・装備

新型 Navstar (Contracts, 2006/6/22, DID, 2006/6/26)
Boeing 社 Navigation and Communication Systems 部門は米空軍から、NAVSTAR GPS 衛星ブロック IIF に関する FY2006 分のオプション契約行使に伴う修正契約を、$138,304,448 で受注した。#10-#12 まで、衛星 3 基の量産に着手するという内容。Navstar GPS ブロック IIF はブロック IIR-M の後継衛星で、3 番目の民間用シグナル、L5 に対応している。

今日のお買い物 (Contracts, 2006/6/22)
  • SAIC (Science Applications International Corp.) 社は米空軍から、AFRL (Air Force Research Laboratory) 向けの分析作業を行う MSAT (Modeling Simulation and Analysis Technology) 業務に関する修正契約を $19,500,000 で受注した。航空機やスペース・システムを対象として、最新の情報技術やセンサー技術を盛り込むための作業で、データベース開発、モデル開発、コンフィギュレーション管理、任務有効性の確定、技術面の評価・分析、情報システム分析などの作業を実施する。
  • Honeywell 社 Defense and Space Electronic Systems 部門は米空軍から、CH-47 に導入する EGI (Embedded Global Positioning System/Inertial Navigation System)×66 セットに関する修正契約を $5,157,240 で受注した。
  • PAPCO 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・その他民間部局が使用する艦艇用燃料を $79,350,117 (上限価格・価格修正条項付き) で受注した。
  • Raytheon Integrated Defense Services 社は米海軍から、MH-60R×6 システムと MH-60R 用ウェポン・アセンブリ×6 セットを $45,000,000 で受注した。
  • Lockheed Martin 社は米海軍から、EA-6B 用の ASCET (Airborne Strategic Communication, Engineering and Test) キット×2 セットと、エンジニアリング業務、導入・試験業務、兵站支援業務、訓練業務、スペアパーツ、補修用パーツを $6,083,588 で受注した。
  • Resource Management Concepts 社は米海軍から、NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division) 向けのプログラム・管理・施設関連サービス業務に関するオプション契約を $5,337,153 で受注した。
  • Northstar Aerospace 社は米陸軍から、CH-47 用の部品 $5,116,991 分に関する納入指令を受領した。原契約は $15,158,405 で、ギアベベル、ギアシャフト、シャフト・ローター・トランスミッターが対象。

ホグ・チャーリー (JDW, 2006/6/14)
A-10A のうち 356 機について、精密誘導兵器の運用能力追加などのアップグレードを施す A-10C 計画は、当初は 5 月から全規模量産に入る予定だったが、ハードウェアと設計内容に少し変更を加えることになった。そのため、空軍と Lockheed Martin 社は初号機の工場入りを 3 ヶ月延期して 8 月とした。
改修が始まった後はオン・スケジュールで進む予定になっており、Hill AFB (の Ogden ALC) で月間 7 機ずつの改修を施す計画。そして 2007 年初頭から、メリーランド ANG (Baltimore。175WG/104FS ?) とミシガン ANG (Battle Creek。110FW/172FS ?) に A-10C の配備を始める。

鬼の居ぬ間に売り込み三昧 (JDW, 2006/6/14)
ロシアの Admiralteyskiye Verfi (Admiralty Shipyard) が、ベネズエラ向けの潜水艦売り込みに自信を見せている。対象となっているのは、Amur 1650 (全長 67m、排水量 2,000t。ロシア海軍の Project 677 Lada 型がベース) と、Amur 950 (全長 60m、排水量 1,100t、乗員 20 名、速力 21kt、連続行動日数 30 日、魚雷発射管 4 門) の 2 種類。ベースになった Lada 型は St.Petersburg の Rubin Marine Design Bureau が設計したディーゼル潜水艦。
ベネズエラ海軍は現在、独 HDW 社製の 209/1400 型×2 隻 (Sabalo, Caribe) を保有しており、アップグレード改修作業を実施中で、2006 年末か 2007 年初頭に現役に戻る。しかし将来的には代替が必要なので、ロシアが先の 2 種類、さらに独 HDW 社が 209 型、西 Navantia 社が Scorpene 型を、それぞれ売り込んでいる。

人間の方は平気なのか ? (JDW, 2006/6/14)
インド陸軍が 2001 年に導入した T-90S 戦車×310 両のうち、少なからぬ車輌で熱線映像装置 (TI : Thermal Imaging) の故障が発生している。問題になっているのは仏 Thales 社製の Catherine 熱線サイトで、60 度にも達する車内温度に耐えられなくてぶっ壊れてしまい、80-90 両もの戦車が使えない状態になっている。このせいで、1,000 両の T-90S を、2006 年から HVF (Heavy Vehicles Factory) でライセンス生産する話も足止め状態。
このほか、戦車砲と弾薬の互換性問題も発生しており、これもライセンス生産の足を引っ張っている。

もう有人 MCM 戦力は要らない ? (JDW, 2006/6/14)
アメリカはエジプトに対して、Osprey 級機雷掃討艇のうち 2 隻 (USS Cardinal と USS Raven) の引き渡しを提案している。1 隻は無償供与、もう 1 隻はアメリカの軍事援助を使った有償売却という内容。
エジプト海軍は現在、旧ソ聯製で 1960 年代に導入した Yurka 級掃海艇があるが、これが老朽化したため、代替が必要になっている。一方のアメリカは対機雷戦 (MCM) 戦力の縮小を進めており、Osprey 級については 2008 年中に退役させる方針なので、うまくタイミングが合った格好。

パキスタン空軍の AEW&C 機 (Defense-Aerospace.com, 2006/6/22, DID, 2006/6/26)
パキスタンはスウェーデンに対して、AEW&C 機を正式発注した。総額 83 億クローネ (11 億 5,000 万ドル) の取引で、2/3 が Saab 社、1/3 が EMS (Ericsson Microwave Systems) 社の取り分。ただし、EMS 社は Saab 社による買収が決まっている。
プラットフォームとなる Saab 2000 は 14 機を購入、このうち 7 機に Erieye PS-890 レーダーなどを搭載して AEW&C 機として、残り 7 機は PIA 航空が導入する。
この件では、加 Bombardier 社の Dash-8 案、米 Northrop Grumman 社の E-2C 案も売り込まれていたが、これらは敗退。いったんは、スウェーデンの輸出政策の関係でボツになった Saab 2000 + Erieye コンビだが、なんとか話がまとまった。
Erieye PS-890 レーダーは S バンド (3GHz)、200 個のソリッドステート・モジュールで構成され、300km のレンジを持つ。アンテナ重量は 1,985lb (900kg)、長さは 29ft 6.3in (9m)。これを胴体上部に設置して、左右それぞれ 160 度ずつの範囲をカバーする (S100B Erieye だと 120 度なので、60 度の穴が空く)。常用高度は 6,000m ほどで、このときのレンジは最大 450km、戦闘機サイズのターゲットなら 330km、洋上ターゲットなら 320km のレンジを持つ。

from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/6/22)
  • オランダは、ドイツと共同で進めている 8x8 装輪 AFV・Boxer の開発計画について、撤退せずに継続すると発表した。2007 年に開発完了、200 両を発注して 2010 年から納入開始となる。
  • スロベニアが採用を決めた芬 Patria Vehicles 社の 8x8 装輪 AFV・AMV (Armoured Modular Vehicle) について、Rotis d.o.o. 社、Gorenje とジョイント・ベンチャーを設立してスロベア国内での量産を実施する、という発表があった。
  • フランスの Giat Industries / TDA -Thales コンソーシアムは 6/15 に、Bourges ETBS 試験場で Spacido システムのテストを実施した。これはクローズドループ方式の射撃精度向上システムで、105mm〜155mm の火砲と組み合わせて使用する。信管の調定機構もシステムに組み込まれている。
  • オーストラリアが MRH90×34 機の追加発注を決めたことで、ベースモデルの NH90 計画に関わっている蘭 Stork Aerospace 社は 3,000 万ドルの売上増を見込む。今回の発注により、NH90 シリーズの発注数は合計 391 機に達しており、そのうち Stork Aerospace 社に回る分は 3 億 1,700 万ドルと見積もられている。
  • フィンランド軍の次世代バックボーン・ネットワークが、独 Siemens 社と米 Juniper Networks 社の合同チームに発注されることになった。音声/データ通信網を構築する案件で、Juniper 社のルータ・M320 と M10i をエッジルータに使用した IP/MPLS 通信網を構築する。
  • 米 Boeing 社はフロリダ州 Cape Canaveral AFS (Air Force Station) から、Delta II ブースターを使って DARPA の実験用ペイロードを打ち上げた。これは MiTEx (Micro-Satellite Technology Experiment) といい、小型衛星に必要なテクノロジーを実地に試して評価するのが目的。
  • 米 Pratt & Whitney 社は、テキサス州の Fort Worth Naval Air Station Joint Reserve Base (訳注 : 元の Carswell AFB。Lockheed Martin 社の Fort Worth 工場も同じ場所にある) に設置した屋内試験施設で、F-35 JSF 用の F135 エンジン (推力 40,000lb 級) を試運転した。この施設は 2001 年に F/A-18 用のエンジン試験施設として新設されて、その後に F-35 用に改修したもので、"Hush House" と呼ばれている。

1 両というべきか、2 両というべきか (DID, 2006/6/22)
スウェーデン軍国防資材局 (FMV) は BAE Systems Hagglunds AB 社に対し、Bv206S 全地形車輌×52 両を総額 2 億 6,000 万クローネ (3,500 万ドル) で発注した。このオプション契約分発注により、スウェーデン軍は全部で 93 両の Bv206S を保有することになる。空輸展開が可能で、かつ装甲防禦も備えている点が「緊急展開部隊向け」として評価されている。
その Bv206S は、世界各地で合計 11,000 両あまりの受注実績がある Bv206 Viking 全地形車輌に装甲防禦を施したモデル。搭載能力は 1,550kg、牽引能力は 2,500kg。

今日のお買い物 (Contracts, 2006/6/21)
  • McDonnell Douglas 社は米空軍から、FY2006・第四四半期分の C-17A 維持管理・兵站支援業務を対象とするオプション契約を $235,508,095 で受注した。
  • UFC Aerospace 社は米空軍から、デポレベル整備で F-16 の機体構造延命に使用する改修キット (F-16 Falcon structural augmentation roadmap modification kits) を $100,000,000 で受注した。FMS 経由でヨーロッパ諸国向けに輸出する分も含む。
  • Jackson and Tull 社は米空軍から、Air Force Research Laboratory PR-West における先進研究とエンジニアリング・サポート・サービス業務を $14,930,400 で受注した。ミサイル/ロケットの推進システムに関する研究に関連する動き。
  • Northrop Grumman Systems 社は米空軍から、GPTA (Guardian Pointer Tracker Assembly)×8 セット、さらにオプション契約分として GPTA×8 セットと GPTA の補修業務、LRU/SRU (Line Replaceable Unit /Shop Replaceable Unit) の補修、関連するエンジニアリング/テクニカル・サービス業務を $9,110,032 で受注した。
  • Lockheed Martin Aeronautics 社は米空軍から、C-130J 関連の以下の案件を総額 $111,954,747 で受注した。
    • C-130J Peculiar Spares (Initial) Existing Bases×8
    • C-130J MATS Peculiar Spares×1
    • C-130J Readiness Spares Packages (Little Rock AFB 向け)×1
    • C-130J Readiness Spares Package (ロードアイランド ANG 向け)×1
    • WC-130J High Priority Mission Spares Kits (Keesler AFB 向け)×1
    • EC-130J Quick Engine Retrofit Kit (FY2006 分)×1
  • Intelligent Software Solution 社は米空軍から、機密情報へのアクセス解析業務を $49,900,000 で受注した。
  • Kaman Dayron 社は米空軍から、JPF (Joint Programmable Fuze) に関する修正契約を $6,725,759 で受注した。FMS 経由の輸出案件。JPF は、飛行中にコックピットから遅発タイミングなどを設定できる信管で、JDAM などで使用する。
  • Sikorsky Aircraft 社は米陸軍から、コロンビア空軍向けの UH-60L/S-70A ヘリに関する修正契約を $18,917,896 で受注した。
  • Ceres Caribe 社は米陸軍から、East Bank Back Levee の緊急補修工事を $14,126,605 で受注した。
  • L3 Communications 社は米陸軍から、M67 グレネードを対象とする $8,886,048 分の納入指令を受領した。原契約は $68,000,000。
  • B&B General Contracting 社は米陸軍から、ミシガン州 Alpena にある分隊作戦施設 (squad operations facility) を更新する作業を $7,205,325 で受注した。
  • General Dynamics Land Systems 社は米陸軍から、M1A1 戦車を対象とする RESET (装備の補修や、費消した在庫品の補充のこと) に必要な物資の先行調達契約について、$7,200,000 で受注した分全額の納入指令を受領した。
  • AM General 社は米陸軍から、M1113 HMMWV に関する修正契約を $7,038,909 で受注した。
  • JLG Industries 社は米陸軍から、不整地用フォークリフト (rough terrain forklifts and all-terrain lifters) に関する修正契約を $6,455,472 で受注した。
  • Specialty Defense 社は米国防兵站局 (DLA) から、タクティカル・ベストで使用するコンポーネントを $14,439,350 で受注した。陸海空軍・海兵隊向け。
  • General Petroleum 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・その他民間部局が使用する艦艇用燃料を $5,634,000 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。
  • General Dynamics C4 Systems 社は DISA (Defense Information Systems Agency) から、EMSS (Enhanced Mobile Satellite Services) のゲートウェイ運用とメンテナンスの業務を受注した。基本契約 1 年、オプション契約 3.4 ヶ月分で、すべて実現したときの総額は $7,270,593.00。
  • KLA-Tencor 社は DARPA から、反射式エレクトロン・ビーム・リソグラフィ技術の開発をが可能かどうかのフィージビリティ・スタディ契約を $5,444,441 で受注した。

今日のお買い物 (Contracts, 2006/6/19, DID, 2006/6/21)
Insight Technology 社は米陸軍から、$120,000,000 で受注しているライフル装備用小型レーザー測距儀のうち、$13,000,000 分の納入指令を受領した。2005 年 9 月にも同種の発注がなされている。
同社は拳銃や自動小銃に装備するレーザー照射機器をいろいろ手がけており、米陸軍から MFALS (Multi-Functioning Aiming Laser Systems) の開発も受注している。

今日のお買い物 (Contracts, 2006/6/20)
  • NAVCOM Defense Electronics 社は米海軍から、AN/URN-25 TACAN (Tactical Air Navigation) システムとその予備品を $11,447,069 で受注した。

from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/6/21)
  • 欧州 6 ヶ国が共同で進めている BVR AAM・Meteor を使った 2 度目の実射試験 (ALD : Air Launched Demonstration) が、スウェーデンの Vidsel 射場で 6/20 に、JAS39 Gripen を使って成功裏に実施された。熟成度合の検証と、開発作業に影響するような課題の洗い出しが目的。5/9 に続いて成功したことで、発射やフリーフライト時の飛行特性に関するデータ収集が進んだ、としている。これに先立ち、Typhoon、Gripen、Rafale を使った拘束飛行試験を行っていたほか、ONERA 超音速風洞を使ったテストも行っている。
  • 伊 Finmeccanica 社と露 Sukhoi Aviation Holding は、前者の傘下にある伊 Alenia Aeronautica 社が、後者の傘下で RRJ (Russian Regional Jet) をイタリア側と共同開発している SCAC (Sukhoi Civil Aircraft Company) との間で戦略的パートナーシップを締結する、という合意をまとめた。Alenia 社は SCAC 社株の 25% 分を出資する。機体は SCAC が開発する 75-100 席クラスのもの。
  • オランダの Cees van der Knaap 国防相が 7/22 に、Helmond にある DDVS (Dutch Defence Vehicle Systems) 工場を訪問する。これは、100 両目となる Fennek 装甲車の納入式典に出席するため。最終的に 410 両を揃えることになっている。
  • 米 Raytheon 社は、Cobra Judy Replacement (CJR) Mission Equipment (ME) 計画の最終設計審査 (CDR : Critical Design Review) が完了した、と発表した。米海軍向けの弾道弾追跡レーダーで、X バンドと S バンドのデュアルバンド構成。
  • 米 Northrop Grumman 社は、EA-18G Growler 電子戦機の量産初号機で使用する中央部・後部胴体の製造を開始した。カリフォルニア州 El Segundo にある、F/A-18E/F 用の生産ラインを利用しており、2007 年 4 月に米 Boeing 社に納入する。すでに試作機 2 機分については納入済み。
  • トルコの SSM (Turkish Undersecretariat for Defense Industries) がリリースした、新型潜水艦導入案件に関する RfI に対して、以下の 24 社が回答を提出した。4 隻の調達を予定しており、管理・財務・技術といった分野の情報を要求している。
    • Armaris (France)
    • Tubitak-Mam (Turkey)
    • Aydin Yazilim Ve Elektronik Sanayii A.S.(Ayesas) (Turkey)
    • Kongsberg Defence & Aerospace - Naval Systems (Norway)
    • Kollmorgen Corporation - Electro Optical Division (USA)
    • Lockheed Martin Corporation - Lockheed Martin Maritime Systems & Sensors (USA)
    • Calzoni S.R.L. - Submarine Systems Department (Italy)
    • Rafael Armament Develepment Authority Ltd. - Communication Systems (Israel)
    • Bmt Defence Services Limited (England)
    • Aspire Consulting Limited (England)
    • Gate Elektronik San.Tic.A.S. (Turkey)
    • Israel Aircraft Industries Ltd. Mlm Division ? Systems Missiles & Space Group (Israel)
    • HDW (Howaldtswerke-Deutsche Werft) GmbH (Germany)
    • Milsoft Yazilim Teknolojileri A.S. (Turkey)
    • Deutsche Exide GmbH (Germany)
    • Fincantieri ? Cantieri Navali Italiani S.P.A. (Italy)
    • Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg (Germany)
    • Selex Komunikasyon (Turkey)
    • Navantia (Spain)
    • Whitehead Alenia Sistemi Subacquei (WASS) (Italy)
    • Thales Systemes Aeroportes S.A. (France)
    • Aselsan A.S. (Turkey)
    • Roketsan A.S. (Turkey)
    • Lockheed Martin Sippican, Inc. - LMS Sea-Air Communications Division (ADB)
  • 一方、練習機調達計画・TEU (Turkish Basic Trainer Aircraft) の方は、2006/1/6 にリリースされた RfP への回答期限が 2006/7/14 まで先送りされた。
  • 米 Northrop Grumman 社 Newport News 造船所で建造された Virginia 級 SSN の 2 番艦、USS Texas (SSN-775) が、3 度目となる建造所側の洋上公試を終えて、米海軍に納入された。2002/7/12 起工、2004/7/31 命名、2005/4/9 進水。2006/9/9 にテキサス州 Galveston で就役式典を予定している。同社は米 GDEB (General Dynamics Electric Boat) 社と組んで、まず 10 隻、最終的には 30 隻の建造を計画している。
  • 米 Force Protection Industries 社は米海兵隊から、JERRV (Joint Explosive Ordnance Disposal Rapid Response Vehicles)×15 両を 930 万ドルで追加受注した。先に 79 両を受注しており、それに続くもの。また、訓練やメンテナンスを支援するため、同社はイラクとアフガニスタンに 30 名の FSRs (Field Service Representatives) を派遣する。
  • 英国防省は QinetiQ と ABSL Power Solutions Ltd. の両社に対して、次世代の可搬式電源供給技術の開発を発注した。これから導入する最新型の個人用戦闘装備が、いろいろと電源を必要とするのに対応する動き。

from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/6/20)
  • MBDA 社と Saab Bofors Dynamics 社が、Future Surface Combat Missiles 計画でパートナーシップを組むことになった。イギリス・フランス・スウェーデンの共同プロジェクトで、まずアーキテクチャを研究して 2007 年にデモンストレーターを作る。陸・海・空の各種プラットフォームに対応する、モジュラー構成の新型陸戦用ミサイルを開発するのが目的。
  • トルコ国防省のヘリ調達計画、TSK Helikopter Program の RFP に対する回答期限が、6/15 から 9/15 に先送りされた。これまでにも、2005/7/4 → 2005/12/5 → 2006/3/15 → 2006/6/15 と延期を繰り返している。トルコ陸軍向けの汎用ヘリ×20 機、トルコ海軍向けの汎用ヘリ×6 機、トルコ空軍の CSAR ヘリ×6 機、山岳局の山火事消火ヘリ×20 機を調達する予定。
  • 仏国防調達局 (DGA) と露 Rosoboronexport は 6/15 に Eurosatory 2006 の会場で、Mi-26T の評価用デモ飛行を、2007 年にフランス南東部の Valence で実施する件について合意した、と発表した。Mi-26T は最大離陸重量 56t、20t の貨物を搭載できる。
  • 米 Lockheed Martin 社は、インドに F-16×126 機を売り込むため、インド企業との間でパートナーシップ締結を模索しており、HAL (Hindustan Aeronautics Limited)、Tata Group、Larsen、Toubro といった企業と予備的協議中。F-16 の採用が決まれば、技術移転を行ってインド国内で生産するとしている。
  • ドイツで導入する予定のデジタル通信網・BOS (digital radio network for security authorities and organizations) について、EADS 社製品を使ったラボ試験とフィールド試験が行われて、要求通りの能力があると確認された。この件の窓口はドイツ内務省。
  • アビオニクス近代化 (AMP : Avionics Modernization Program。デジタル飛行制御システム、新型通信機器、新型オートパイロット、グラスコックピット化、航法・保安装置改良など)・信頼性向上・CF6-80C2 へのエンジン換装を実施した C-5M の改修初号機が、ジョージア州の Dobbins Air Reserve Base で初飛行を実施した。エンジンは 22% パワーアップ、離陸滑走距離は 30% 短縮、上昇力は 58% アップ。
  • 米国防総省は、米陸軍が計画を進めている FCS (Future Combat System) の第一陣発注を承認、2008 年初頭から EBCT (Evaluation Brigade Combat Team) による評価試験を開始することになった。対象となるのは、NLOS-LS (Non-Line-of-Sight Launch System)、UGS (Unmanned Ground Sensors) の市街地型と戦術型、IMS (Intelligent Munitions Systems)。
  • 南ア Denel Aviation 社は、A400M 向け胴体上部セクション部品の納入を開始した。同社による製造分担パーツで、15 年間で総額 2,000 万ユーロの案件となる。
  • 米陸軍はワシントン州 Fort Lewis で、Land Warrior と Mounted Warrior Soldier Systems の評価試験を実施中。コンピュータ、レーザー、航法モジュール、無線機などで構成される、新型個人用装備の集合体。Mounted Warrior は乗車歩兵用で、無線機や、状況認識用のディスプレイ装置で構成される。試験を担当しているのは、第 2 歩兵師団・第 4 SBCT (Stryker Brigade Combat Team)・第 9 歩兵聯隊・第 4 大隊。Land Warrior×440 セットと Mounted Warrior×147 セットを使用している。
  • 諾 Aker Yards 社の Rauma 造船所で、フィンランド海軍向けの Hamina 級ミサイル艇・Pori が竣工して引き渡された。"Squadron 2000" 構想の下で導入された、Hamina、Hanko、Tornio に続く同級 4 番艇で、これで最後。全長 51m、アルミと複合材料製の船体を持ち、ウォータージェット 2 基で 30kt を発揮する。
  • 米 Raytheon 社は Patriot PAC-2 GEM (Guidance Enhanced Missiles)、GEM-T の試射をニューメキシコ州の White Sands で実施、巡航ミサイルを模した標的の要撃に成功した。Patriot Lower Tier Project Office が、PDB-6 (Post Deployment Build-6) ソフトウェアを用いて実施したもの。
  • オーストラリア国防省が、Project Air 9000 を拡大して MRH90×34 機の追加発注を決めた件について、ライセンス生産を担当する Australian Aerospace 社と開発元の NH Industries 社が、これを歓迎する声明を発表。
  • 加 CAE 社は加 L-3 Communications MAS (Canada) 社から、カナダ国防軍の CF-18 を対象とするソフトウェア更新、兵站支援、データ管理の業務を、1,900 万カナダドルで受注した。機体側だけでなく、地上側の機材や、新機能検証用のシミュレータも改修対象になる。1986 年から L-3 MAS 社が主契約社となって CF-18 のサポート/サービス業務を担当しており、その下請け。
  • ルクセンブルク、SES Astra 社 (SES Global の子会社) 傘下の SES Astra TechCom 社が、Galileo 衛星航法システムで使用する TT&C (Telemetry, Tracking and Control) アンテナ×2 基を受注した。HITEC Luxembourg 社と共同で、設計・製造を実施する。
  • 米 Boeing 社は、MV-22 や CH-47F の量産開始に対応するため、デラウェア州とペンシルバニア州で生産施設の増強を実施する。

古いドンガラに新しい装甲板 (AFMCNews, 2006/6/19)
空軍特殊作戦軍団 (AFSOC) が使用している特殊作戦ヘリ・MH-53J Pave Low は、地上から小火器で撃たれたときに脆弱なため、キャビン床面に防弾用のブランケットを敷いていた。しかし、経年劣化、燃料油や潤滑油の影響といったファクターにより、あまり使い勝手がよいものではなかった。
そこで新たに、MH-53J 用の軽量装甲板が開発されて、6 機に導入 (さらにスペアを 3 セット) することになった。2005 年 7 月に mission needs statement がリリースされて、9 月に担当メーカーを決定してサンプル 2 セットを受領、10 月に特殊作戦軍団 (USSOCOM) へのブリーフィングを実施して導入の承認を獲得、12 月には Hurlburt Field AFB で 1 機目への導入が実施された。テストの結果が良かったので、2006 年 2 月から本格導入を開始、4 機分をイラクで、2 機分を Hurlburt Field で取り付けた。
これ、新品の防弾ブランケットよりは重いが、油脂類が染みこんだ防弾ブランケットよりは軽量とのこと。お値段はどちらも 18 万ドル。以前のものより扱いやすく、機内の振動、特に尾部の銃手席の振動が軽減されたため、搭乗員の間でも好評。
陸軍では、この装甲板を HMMWV に導入する検討をしている。

MCM は無人化ってこと ? (NavNews, 2006/6/19, JDW 2006/6/14)
米海軍の機雷掃討艇、USS Osprey (MHC-51) と USS Robin (MHC-54) が退役した。ちなみに同級 2 隻 -USS Cardinal (MHC-60), USS Raven (MHC-61)- が、エジプト海軍向けにオファーされている。これらはまだ現役だが、退役・即・引き渡しという構想。

M113 のお守り (Contracts, 2006/6/19, DID, 2006/6/26)
BAE Systems 社は、米陸軍から $10,800,000 で受注していた、州兵が使用している M113 装甲兵員輸送車のメンテナンス/補修作業について、全額分の納入指令を受領した。対象となる M113 はイラクに派遣されているもので、派遣前に RPG 対策として車体外側に MRE 収納用ボックスを追加している。また、機関銃の防盾を新しくしたり、スラット・アーマーを増設したりしている。

今日のお買い物 (Contracts, 2006/6/19)
  • Boeing 社は米陸軍から、Avenger 防空システムの発射ユニット (fire unit) に関するエンジニアリング・サービス業務を $29,950,000 で受注した。
  • BAE Systems 社は米陸軍から、$254,416,868 で受注している M2A2 ODS (Operation Desert Storm) Bradley 歩兵戦闘車の補修作業のうち $27,157,198 分の納入指令を受領した。
  • Caddell Construction 社は米陸軍から、$56,462,000 で受注していた兵舎建設作業について、$28,231,000 分の追加契約を受注した。場所はノースカロライナ州 Fort Bragg。
  • L-3 Communications Titan 社は米陸軍から、M56 SGS (Smoke Generating Systems) を M56A1 仕様に改修する作業に関する修正契約を、$7,364,332 で受注した。
  • Armor Holdings 社は米陸軍から、バッテリ駆動式のトラバーサ (battery powered motorized traversing units) を $5,644,000 で受注した。
  • Bell-Boeing JPO (Joint Program Office) は米海軍から、MV-22 のロット IV 生産分を対象とする ECP (Engineering Change Proposal)、V-22-0564 に関連する修正契約を $89,321,925 で受注した。ブロック A/B 仕様への変更を行うもの。
  • Raytheon 社 Network Centric Division は米海軍から、衛星通信システムを対象とするハード/ソフトの分析・設計・開発・導入・更新・補修といった作業について、テクニカル/エンジニアリング・サポート業務を $64,960,954 で受注した。対象となるシステムは Navy EHF (Extremely High Frequency) Satellite Communication Program で使用するシステムで、TIP (TDMA (Time Division Multiple Access) Interface Processor)、SHF 通信システム WSC-6 (Water Special Communications-6)、Global Broadcast System 端末機、Submarine High Data Rate システム、Follow-On Terminal (Virginia 級搭載用)、その他の周辺機器など。
  • BAE Systems 社 Advanced Information Technologies 部門は米海軍から、Control-Based, Mobile Ad-Hoc Networking プログラムに関する設計・開発・デモンストレーション作業を $7,780,748 で受注した。無線化した移動体戦術通信網を開発する案件で、効率の向上と適応型リソース配分 (adaptive resource allocation)、クロスレイヤー設計、プロトコル面の革新といった特徴がある。基本契約 18 ヶ月、オプション契約 1 年。オプション行使時の総額は $13,266,349。
  • Northrop Grumman Systems 社は米空軍から、RQ-4B Global Hawk の相互運用性実現作業を $22,500,000 で受注した。これで開発作業を完了するとともに、IOT&E (Initial Operational Test and Evaluation) を今年 11 月からスタートできるようにする。具体的な内容としては、センサー・データ機能の拡張、国家レベルで使用する画像転送用フォーマットへの対応、ミッション管制エレメントのソフトウェア改修がある。
  • Honeywell International 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊で使用する APU (Auxiliary Power Unit) やエンジンの部品を、$104,526,166 で受注した。
  • Metals USA i-Solutions 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局がアメリカ本土南東部で使用する金属製品に関連する契約を $50,000,000 (価格修正条項付き) で受注した。基本契約 2 年、1 年単位のオプション契約 3 年分。
  • Drew Oil 社は米国防兵站局 (DLA) から、艦船用燃料などを $16,182,641 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局が使用する。

from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/6/19)
  • オーストラリア国防省は、同国海軍の Sea King と同国陸軍の Black Hawk 代替用として、34 機の NH90 (MRH90) を 20 億豪ドルで追加発注すると発表した。また、2004 年 8 月に発注した 12 機が、2007 年 12 月から 2009 年 12 月にかけて引き渡される。これらはいずれも Brisbane の工場で組み立てを行い、完成した後は RAAFB Townsville、Holsworthy Barracks (Sydney)、HMAS Albatross (Nowra) に配備する。これにより、Sea King は 2010 年に、Black Hawk は 2011-2015 年にかけて、それぞれ退役する。
  • 警視庁は AgustaWestland 社に対し、A109 Power Law Enforcement Helicopter×4 機の発注を決定した。これはヘリ部隊を近代化する構想の一環。今年初めには、A109 Power×3 機と AW139×1 機が警視庁に引き渡されたところ。
  • 米海兵隊の MV-22B Osprey×2 機が、ノンストップの大陸横断飛行を実施した。7 月に予定している大西洋横断フライトに備えたもの。機体は MVX-22 所属、MCAS New River (ノースカロライナ州) から MCAS Miramar (カリフォルニア州) まで 2,100nm の距離を、高度 14,000-16,000ft・対地速度 240-300kt で、9 時間ほどかけて飛行した。2007 年には戦闘任務への投入も予定されているが、MV-22 はいちいち輸送機で空輸せずに自力展開することになっており、それを実際に試したというわけ。機内に燃料タンク 3 基を増設すると、空中給油を 1 回やるだけで 2,600nm を飛行できる。
  • カザフスタン初の人工衛星 "KazSat" が、ロシアの Proton ロケットを使って打ち上げられた。TV 放送と通信衛星の機能を持ち、自国だけでなくキルギスタン・トルクメニスタン・ウズベキスタンも利用する。
  • 米 Raytheon 社は、Troposcatter (TROPO) 技術を使った高速・遠距離伝送のデモンストレーションを成功裏に実施した。TROPO とは対流圏の不規則性を利用して、地表の湾曲に沿って電波を反射しながら伝搬させる手法。今回のデモンストレーションでは、Ku バンドを使って 20Mbps の伝送速度を実現した。使用した機材は、Radyne 社製のモデムと Raytheon 社製の DART-T (Dual Mode All Band Relocatable Communications Transport Terminal) の組み合わせ。TROPO はもともと通信衛星を使用しないが、さらに必要とされる送信機の数を減らしたことで効率を上げている。セットアップを迅速に行う工夫も取り入れている。
  • 芬 Sisu Defence 社は Eurosatory 2006 に、10x10 オフロード・トラック、SISU E15T を出展した。既存の 6x6 や 8x8 ファミリーから発展したもので、今回は独 KMW (Krauss Maffei Wegmann) 社製の架橋機材・MLC70 LEGUAN Bridge and Launching System (全長 26m) を搭載した。キャビンは耐弾・耐地雷防禦付きで定員 2 名、エンジンは Caterpillar 社製の C15 (550HP/1,900rpm, 2,508 Nm/1,200-1,500rpm)、変速機は Allison 社製の 7 速 AT。1・2・5 組目の車輪が操舵機構を持つ。

気分はスカイ・マスターズ (Defense-Aerospace.com & AFMCNews, 2006/6/16)
米 AirLaunch LLC 社は米空軍 412TW/418TFS 所属の C-17A を使い、同社の衛星打ち上げ用ロケット・QuickReach の DTA (Drop Test Article) を空中投下した。1,000lb 程度の小型衛星を迅速に低高度周回軌道 (LEO) に投入する、Falcon SLV (Small Launch Vehicle) 計画の一環として実施したもの。
場所は Edwards Precision Impact Range Are の上空 29,500ft、重量は 65,000lb で、これは C-17A が空中投下したブツの重量としては最高記録。前回実施した 1 回目の投下試験では、高度 6,000ft、重量 50,000ft だった。
次の投下試験では重量を 72,000lb に増やす計画で、投下高度は 31,600ft を予定している。この投下試験もうまくいったら計画は次のフェーズに進むが、重量と高度は同じ内容 (72,000lb, 31,600ft) になる。

(Photo by US Air Force)

今日のお買い物 (Contracts, 2006/6/16)
  • Maritime Helicopter Support 社は米海軍から、H-60 系ヘリコプターを対象とする兵站支援業務に関する修正契約を $204,820,575 で受注した。対象となるのは、SH-60B、SH-60F、HH-60H、MH-60S、MH-60R。
  • Bell Helicopter Textron 社は米海軍から、AH-1W と UH-1N のコンポーネント補修業務を $7,860,548 で受注した。1 年分のオプション契約 2 年分が設定されており、すべて行使した場合の総額は $68,449,045 となる見込み。
  • K.O.O. Construction 社は米海軍から、Travis AFB に C-17 メンテナンス要員の訓練施設を建設する作業を $7,601,528 で受注した。オプション契約まで行使した場合の総額は $8,052,531。(訳注 : "NAVY" の項に書いてあったけど、なんで海軍が。誤記 ?)。
  • Boeing 社は米空軍から、B-52 Program Support Management Plan 向けに設置された Air Force Program Management Directive 2220 98 PE 11113F から、兵装インテグレーション業務を $150,000,000 で受注した。B-52 の兵装投下用ソフトウェアを改修して、新型の兵装を運用できるようにするもの。手始めに MALD (Miniature Air Launched Decoy) を搭載するほか、将来的には JASSM-ER (Joint Air-to-Surface Standoff Missile-Extended Range) や MALD ジャマーも搭載する。さらに、SDB (Small Diameter Bomb) や Boost Phase Interceptor の搭載構想も。
  • Synchrony 社は米空軍から、各種電気関連技術の開発を $9,900,000 で受注した。対象となっているのは以下の分野。
    • switched reluctance electrical machine technology
    • magnetic bearing technologies
    • temperature coil technology
    • その他の関連項目
  • Boeing 社 McDonnell Douglas Aerospace Division は米空軍から、JHMCS (Joint Helmet Mounted Cueing System) に対する CPU/IO Obsolescence Redesign Alternate Display Implementation の作業に関する修正契約を $8,214,219 で受注した。
  • Rainier Petroleum 社は米国防兵站局 (DLA) から、艦艇用燃料とナンバー 2 ディーゼル燃料を $9,509,633 (価格修正条項付き) で受注した。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局が使用する。
  • Harbor Enterprises 社は米国防兵站局から、艦艇用燃料とナンバー 2 ディーゼル燃料を $7,796,750 (価格修正条項付き) で受注した。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局が使用する。
  • The Jankovich 社は米国防兵站局 (DLA) から、艦艇用燃料と中質油を $6,841,100 (価格修正条項付き) で受注した。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局が使用する。
  • Trans Tec Services 社は米国防兵站局 (DLA) から、艦艇用燃料を $6,230,650 (価格修正条項付き) で受注した。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局が使用する。
  • ISO Bunkers 社は艦艇用燃料を $5,793,828 (価格修正条項付き) で受注した。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局が使用する。

こいつは化け物だ (Defense-Aerospace.com & DID, 2006/6/16)
米 Boeing 社は、CH-47F Chinook の初号機を完成、披露した。米空軍のヘリ空輸能力強化計画に基づくもので、452 機の量産を予定している。そのうち 397 機は D 型からの改修機。
CH-47A は T55-L-7 エンジン (2,650HP) だったが、CH-47D では T55-L-712 (3,750HP)、CH-47F では T55-GA-714A (4,868HP) にパワーアップされており、搭載量は D 型比で 3,900lb 増えて 21,016lb、最高速度は 175mph。
D 型と比べると、エンジン強化による振動低減、O&M コストの低減、といった改良が図られている。アビオニクスの強化が図られており、コックピットは CAAS (Common Aviation Architecture System) の導入でグラスコックピット化される。自衛装備としては、BAE Systems 社の AN/AAR-47 ミサイル接近警報装置などがある。飛行制御系統は BAE Systems 社製の DAFCS (Digital Advanced Flight Control System) で、従来のアナログ方式を置き換えた。
Robertson 社製 Aviation Extended Range Fuel System の導入により、作戦行動半径は 400 マイルを超える。そのほか、C-5 や C-17 で空輸したときの再組み立て時間を 60% も減らした。
特殊作戦型の MH-47G ではさらに自衛装備などが強化されており、航法装備の強化と GPS レシーバーの搭載、NRTID (Near Real Time Intelligence Data) の導入などが行われている。USSOCOM では、現在の MH-47D/E×34 機を MH-47G×61 機に更新、さらなる増勢も計画中。

from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/6/16)
  • ベネズエラの Hugo Chavez 大統領は、現用中の F-16A/B を放逐して、露 Sukhoi から戦闘機 24 機を導入すると宣言した。すでに発注済みの AK-103 自動小銃×10 万挺については、今後半年以内に納入が開始されるとしている。放逐される F-16 については、以前に「イランに売るぞ」と話したことがある。
  • 豪 Tenix Defence Pty 社が Williamstown 造船所で建造した ANZAC フリゲートの最終番艦 (10 番艦。3,600t) が竣工、オーストラリア海軍に引き渡された。艦名は HMAS Perth、8 月に就役の予定。同級には 17 年の年月と 70 億豪ドルの費用が投じられている。
  • ベルギーは AIV (Armoured Infantry Vehicle) 計画として、瑞 MOWAG 社に対して Piranha IIIC×138 両を発注したが、同車に装備する電子機器の担当メーカーは仏 Thales 社となった。
  • スロベニアは白 FN Herstal 社に対し、5.56mm 自動小銃・F2000 Tactical Assault Rifle と、F2000 用擲弾発射器を発注した。
  • 諾 Kongsberg Maritime 社は UAE に、Diver Detection System を導入した。イギリスのセキュリティ企業・Westminster International 社と組んで、海岸沿いにある重要施設をダイバーによる襲撃から護るために使用する。センサーとなる SM 2000 Underwater Surveillance System は加 Kongsberg Mesotech 社製で、これを Enforcer Underwater Acoustic Marine Defense System と組み合わせた構成。水中生物やゴミを誤検知しないようにする仕組みも取り入れられている。
  • アメリカ上院は 945 億ドルの補正予算を、15 日に 98:1 で可決した。このうち 704 億ドルが、イラク・アフガニスタンなど海外での戦闘に関連する経費で、660 億ドルが作戦経費、49 億ドルがイラク軍・アフガニスタン軍の装備経費。そのほか、国境警備強化経費として 19 億ドルを計上しており、そのうち 7 億 800 万ドルが米墨国境への州兵展開用。これらの項目以外では、ハリケーンの災害復旧経費 198 億ドル、伝染病対策経費 23 億ドルが計上されている。
  • 米 Raytheon 社はアリゾナ州の Yuma 実験場で、セミアクティブ・レーザー誘導を使用する誘導砲弾、MRM-CE (Mid Range Munition Chemical Energy) の飛翔試験を実施した。M1A2 SEP 戦車から発射した砲弾で 5.4 マイル (8.7km) 先のターゲットを撃ち、見通し線圏外の移動目標破壊を試みたもの。シーカーは NLOS PAM (Non-Line of Sight, Precision Attack Missile)、誘導機構は Javelin 対戦車ミサイルからかっぱらった。FCS (Future Combat System) 向けに MRM (Mid Range Munitions) というキー・コンポーネント開発計画があり、そこから派生する形で M1A2 SEP に搭載する可能性が模索されている。
  • 加 CAE 社は米空軍から、C-130J 用の FuT (fuselage trainer) と既存シミュレータのアップグレードと、RAF Lyneham で実施する英空軍向けのメンテナンスとサポート・サービス業務 4.5 年分を受注した。総額は 2,200 万ドル (2,500 万カナダドル)。FuT は機体後部を模した造りになっていて、ロードマスターが貨物の揚搭を訓練するために使用する。
  • アイスランドの NAS Keflavik に配備されていた 56RQS 所属の HH-60G が、C-17A で RAF Lakenheath に空輸された。NAS Keflavik の閉鎖に伴い、56RQS は RAF Lakenheath の 48th FW 麾下に移動する。(訳注 : 48WG に名称変更するかは疑問。過去に、39RQS を擁しつつも FW で通した 432FW の例もある)
  • BAE Systems 社と Camoplast 社は、FCS のうち MGV (Manned Ground Vehicle) で使用する履帯 (segmented band track) を共同で開発・製造するためのアライアンスを結成した。2006 年中に設計を終えてプロトタイプを完成、2007 年にデモンストレーションを予定している。

from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/6/15)
  • 韓国国防省麾下の DAPA (Defense Acquisition Program Administration) は、早期警戒機調達計画・E-X の機種選定結果を 7 月初頭に発表すると明言した。その結果が承認された後で、価格に関する協議に入る。
  • スウェーデンの Saab 社と南ア Denel 社は、それぞれ 20% と 80% を出資して、南アフリカ国内に機体メーカー (aerostructures company) を設立すると発表した。出資額は 6,600 万ラント、年間売上は 2 億ラントを見込んでいる。Saab 社にとっては、設計・製造能力の強化や、その他の分野における調達・マーケティング関連のシナジー効果が期待できるという説明。
  • オーストラリアの Queensland 州政府は AgustaWestland 社に対し、AW139×3 機を発注した。初号機は 7 月に稼働を開始して、その後 4 年間で全機を揃える。用途は SAR (Search and Rescue) と EMS (Emergency Medical Service)。航続距離の延伸と夜間飛行能力による能力向上が期待される。運用を担当するのは、Queensland Department of Emergency Service 麾下・Counter Disaster and Rescue Services の Queensland Rescue。
  • 仏 Sagem Defense Securite 社は仏国防調達局 (DGA) から、戦術 UAV の武装化に関するフィージビリティ・スタディ契約を受注した。すでに 2001 年から予備研究が進められてきており、非対称戦における精密攻撃手段として用いることで兵士の生命を危険にさらさずに済む、という結論が得られている。想定するプラットフォームは同社の Sperwer B。A 型と比べると航続性能が改善されており、外部搭載機能が加わっている。
  • 豪 ADI Mulwala 社は韓国に RDX 炸薬 220t を納入、さらに追加受注 234t を獲得した。年末から製造を開始して 2007 年 7 月に納入する。
  • Magellan Aerospace 社と諾 KDA (Kongsberg Defence & Aerospace AS) 社は、CRV7-PG (CRV7-Precision Guided) を共同開発していると発表した。CRV7-PG は 2.75in ロケット弾を精密誘導兵器化したもので、Magellan 社の CRV7 ロケット弾に、KDA 社が Penguin や NSM (Naval Strike Missile) といったミサイルの経験に基づいて開発する誘導機構を組み合わせる。すでに試射も実施している。非誘導ロケット弾と高価な空対地精密誘導兵器のギャップを埋める存在と位置付けられる。
  • AgustaWestland 社はデンマーク空軍から、EH101 Merlin 用の CPT (Cockpit Procedures Trainer) を受注した。搭乗員がコックピットで行う作業手順を訓練するために用いられる。
  • デンマーク空軍が、米 Raytheon 社の誘導爆弾・Enhanced Paveway II をテストした。投下試験は 3 回行われて、最初は GPS 誘導のみ、後の 2 回は GPS 誘導からレーザー誘導に移行する形で実施した。いずれも所定の成果を挙げた由。投下に使用したのはデンマーク空軍の F-16 で、Enhanced Paveway II を運用するために米空軍から臨時許可を取った。Enhanced Paveway II はこれまでに 39 発の試験投下を実施しているが、39 発すべてがターゲットから 2m 以内に着弾している。ベースになった Paveway シリーズは、OIF (Operation Iraqi Freedom) で合計 8,700 発を投下した。
  • 英 QinetiQ は、フィリピン海軍の Jacinto 級哨戒艇×3 隻をアップグレード改修する作業を総額 1,050 万ポンドで受注していたが、この作業が完了した。QinetiQ が主契約社としてこの手の作業を請け負ったのは、これが初めてで、「うちのシステム・インテグレーション能力が実証された」としている。兵装やセンサーを最新型に換装して、MSI AUTSIG 25mm Gun を後部に増設した。
  • Bell Boeing Program Office は、7 月の RIAT (Royal International Air Tattoo。7/15-16) と FAS (Farnborough International Air Show。7/17-23) に MV-22 Osprey を出展すると発表した。デモフライトも予定されている。MCAS New River からカナダの Goose Bay を経て、VMGR-252 所属の KC-130J×2 機から空中給油を受けつつ大西洋を自力横断飛行する。
  • 加 CAE 社が製造したカナダ空軍向け CP-140 Aurora 用 FDS (Flight Deck Simulator) が、Transport Canada から、最高ランクとなる Level D の認証を獲得した。CPT (Cockpit Procedures Trainer) の方も Level 6 の認証を獲得している。これらのシミュレータは、CP-140 に対する近代化改修の一環として導入された。
  • 英 VT Shipbuilding 社は全長 80m の OPVH (Offshore Patrol Vessel Helicopter)・HMS Clyde を建造したが、これは Portsmouth Naval Base で建造された艦艇としては、Leander 級フリゲートの HMS Andromeda (1967/5) 以来、実に 40 年ぶりのもの。完成した 1,300t の船体をトラクターでバージに移して、それをドックに搬入して水を満たす形で進水させた。HMS Clyde は River 級を拡張した設計で、EH101 Melin を搭載可能なヘリ運用能力がある。その他の兵装は 30mm 機関砲。
  • 米 Sikorsky Aircraft 社と、ヘリコプターの運用業務を提供している Bristow Group は、S-92 ヘリの納入に関する合意をまとめた。Bristow 社はすでに、S-76C++ でも Sikorsky 社との取引実績がある。(訳注 : なに、そのオブジェクト指向なネーミング > S-76C++)

今日のお買い物 (Contracts, 2006/6/15)
  • Lockheed Martin Missiles and Fire Control 社は米空軍から、AGM-158 JASSM (Joint Air-to-Surface Standoff Missile) を $440,000,000 で受注した。ミサイル本体だけでなく、ライフサイクル・サポート、生産ライン維持、テスト、研究などの業務も含む。
  • Lockheed Martin Aeronautics 社は米空軍から、F-22A ロット 7 量産分の先行調達を拡大するための追加契約を $187,126,000 で受注した。
  • General Atomics-Aeronautical Systems 社は米空軍から、MQ-1/MQ-9 Predator を対象とするオプション契約を $25,151,451 で受注した。内容は、プログラム管理、緊急補修、緊急サービス業務、兵站支援業務、コンフィギュレーション管理、マニュアルとソフトウェアのメンテナンス、エンジニアリング/テクニカル・サービス、技術者の提供、スペアパーツ管理、在庫管理、デポ整備、運用支援、CAMS/REMIS/CEMS データ収集など。
  • Raytheon Technical Services 社は米空軍から、AN/AXQ-14 データリンク・ポッドの補修業務とエンジニアリング・サポート業務を $9,000,000 で受注した。
  • Aero Systems Engineering 社は米空軍から、Arnold Engineering Development Center の APTU 施設に清浄空気を供給するための設備を $5,164,868 で受注した。水分や炭化水素などを含まない空気を供給するためのもので、3 年契約。
  • US Foodservice Lexington 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍・空軍・海兵隊、その他民間部局向けの食料品/飲料提供業務を $37,500,000 で受注した。
  • General Electric 社は米海軍から、F414-GE-400 エンジンのオプション契約を $20,642,305 で受注した。高圧コンプレッサー・モジュール×23 個を納入する。
  • Northrop Grumman Ship Systems (NGSS) 社は米国防兵站局 (DLA) から、新型揚陸艦 LHA(R) の建造に関する研究作業と先行調達について、修正契約を $20,378,352 で受注した。LHA-1 級 (Tarawa 級) の後継艦。(訳注 : 今度は LHD じゃないんだねえ…)
  • Rockwell Collins Government Systems 社は米国防兵站局 (DLA) から、AN/ARC-210(V) 無線機に関するオプション契約を $8,565,326 で受注した。FMS 経由でカナダに輸出して S-92 ヘリに搭載するもの。今回の修正契約により、RT-1851A(C) 送受信機×120 セット、Have Quick のロイヤルティ・フリー・ライセンス (カテゴリー I)×120 セット、RT-1794(C) 再プログラム・キット×2 (1553 PCMCIA カード付き)、RT-1794(C) 再プログラム・キット×2 (1553 PCMCIA カードなし) を納入する。

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人事・組織

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戦争・紛争

次期 OIF ローテーション (DoDNews, 2006/6/20, AFISNews, 2006/6/21)
国防総省は、次期 OIF (Operation Iraqi Freedom) ローテーションに参加する主要部隊を発表した。内訳は以下の通りで、人員合計は 21,000 名ほど。
  • 第 III 軍団司令部 (Fort Hood, TX)
  • 第 II 海兵遠征軍 (MEF : Marine Expeditionary Force, Camp Lejeune, NC)
  • 第 1 騎兵師団司令部 (Fort Hood, TX)
  • 第 1 騎兵師団・第 2 旅団 (Fort Hood, TX)
  • 第 1 騎兵師団・第 3 旅団 (Fort Hood, TX)
  • 第 25 歩兵師団・第 4 旅団 (Fort Richardson, AK)
  • 第 2 歩兵師団・第 2 旅団 (Fort Carson, CO)
個別の部隊や支援部隊の展開については、追って発表する。
なお、これをそのまま実行すると 21,000 名の増派になるが、実際にはそんな単純な話ではなくて、早期に展開指令を出すことで柔軟な対応を可能にするのが目的、と説明されている。

今日のイラク (AFISNews, 2006/6/22)
Muthanna 省が、前政権崩壊後としては初めて、省全体の治安維持任務をまるごとイラク側が担当する場所となり、聯合軍は 7 月末までにすべて撤退することになった。これは 6/19 に Nouri al-Maliki 首相が発表したもの。現在はイギリス・オーストラリア・日本の部隊が展開しているが、このうち日本の陸上自衛隊は帰国、イギリス軍とオーストラリア軍は他の地域に再配置となる。
Muthanna 省は人口 50 万人ちょっと、Saddam Hussein 政権時代には "無視された地域" となっていたが、2003 年 3 月以降は状況が変わり、日本からは 4 億ドル、その他の有志聯合諸国からは 4,000 万ドルもの支援が実施された。陸自は下水処理施設 3 ヶ所と浄水場 9 ヶ所を再建、Samawah を中心にして上下水道施設の復旧作業を実施、ポンピング・ステーション 2 ヶ所を設置した。イギリスは道路を 600km 以上補修、あるいは建設した。さらに、日本の支援で出力 60MW 級の発電機が導入される。そのほか、学校 35 ヶ所と病院 32 ヶ所、Samawah Justice Building を再建した。さらに、今後も橋の補修作業や送電施設の導入などが続けられる予定になっている。

今日のアフガニスタン (AFISNews, 2006/6/22)
Nuristan 省の Kamdesh で戦闘任務、ならびに戦闘救難任務に従事していた米軍兵士 4 名が、敵兵と交戦した際に死亡した。また、1 名が負傷した。その後、夜間にかけて航空機の支援を受けながら圧力をかけたが、現時点で敵側の被害は判明していない。
4 月半ばに "Operation Mountain Lion" を発動して以来、Nuristan 省北部ではアフガニスタン軍と聯合軍が武装勢力の掃討を続けている。敵の往来を阻止するとともに、人道支援任務を実施、治安を回復することで、再建作業や経済発展に必要なインフラを整備するのが目的。
アフガニスタン軍・第 205 兵団・第 1 旅団・第 1 大隊は聯合軍の支援を受けながら、Uruzgan 省 Shahidi Hass 地区、Tarin Kowt 北西で敵と交戦、Bagh-e Yosof という村落にある敵の洞窟アジトを襲撃した。この戦闘で敵兵 8 名が死亡、6 名が拘束された。現場からは複数の AK-47 自動小銃、RPG、機関銃 2 挺が発見された。タリバンによる爆弾攻撃の拠点になっていたとみられる。

今日のアフガニスタン (AFNews, 2006/6/21)
6/18 に、アフガニスタン東部の Herat にある学校がタリバンに襲われて、死者 4 名、負傷者 11 名を出す事件があった。このとき、背骨と鎖骨、それと頭部を負傷した 12 歳の少女が、米空軍 774th EAS (Expeditionary Airlift Squadron) の C-130 で医療施設に搬送された。同機の乗員はテキサス ANG 所属で、Fort Worth から派遣されてきている。
同機は通常の空輸任務に従事しており、その日最後のフライトに飛び立とうとしていたのだが、離陸直前になって急患輸送の要請が舞い込み、機内の配置を変えて場所を作り、件の少女を Kabul まで搬送した由。ただ、アメリカ以外にイタリア、スペイン、アルバニアの人が乗っていたが、英語をしゃべれるのはイタリア人の医師だけで、コミュニケーションの問題が出てしまった。

今日のイラク (AFISNews, 2006/6/20)
Baqubah で聯合軍がテロ組織の幹部を狙った襲撃を実施、その際の交戦で敵側 15 名が死亡、さらに 6 名を拘束した。まず敵側が建物の屋上から撃ってきたので反撃、これで 9 名が死亡。さらに支援の航空機が加勢したことで、まず 2 名。さらに別の航空機による攻撃で 3 名、航空攻撃後に兵士が建物に踏み込んだ際の交戦で 1 名が死亡した。なお、現場からは AK-47 自動小銃 10 挺、散弾銃、拳銃、爆薬が発見された。この交戦で、支援にあたった航空機がワイヤーを引っかけて損傷したが、無事に不時着しており、死傷者は出ていない。(訳注 : ということは、支援したのは攻撃ヘリだったと考えられる)
16 日に Yusufiyah で行方不明になった米軍兵士 2 名の遺体が、同じエリアの電力施設近くで発見・回収された。発見されたのは夜間だが、IED が仕掛けられている可能性を警戒して、夜が明けるまで待ってから回収した由。この捜索には、聯合軍・イラク軍・イラク警察から合計 8,000 名あまりが投入され、1 名の死者と 12 名の負傷者を出した。一方、敵側は 2 名の死者を出し、さらに 78 名が拘束された。寄せられた情報は 66 件で、そのうち実際の行動に結びついたのが 18 件。
なお、この件に関与したと Web サイトを通じて主張している過激派がいるが、聯合軍側はこれを否定。先に死亡した兵士も含めて 3 人が同じ車輌に乗っており、敵の襲撃を受けたのだとしている。
現在、イラクで行方不明になっている聯合軍の兵士は 2 名。うち 1 名は 2004 年 4 月に、もう 1 名は 1999 年の "Operation Desert Storm" 以来、行方不明のまま。そのほか、民間人 11 名も行方不明となっている。
聯合軍は、Abu Musab al-Zarqawi が爆撃で死亡した後もテロ組織に対する警戒を緩めておらず、圧力をかけ続けている。先日、Yusufiyah で捕まった Mansur Sulayman Mansur Khalif に加えて、6/4 以来 Ameriyah〜Baghdad〜Yusufiyah にかけての地域でテロ組織の幹部 11 名が、聯合軍との交戦で死亡しているほか、4 名が捕まった。
また、イラク軍も Baghdad 近辺で "Operation Together Forward" を実施するなど、イラク各地で活動中。6/10-16 にかけて実施した作戦のうち、34% にあたる 143 件はイラク軍の手で、58% にあたる 245 件はイラク軍と聯合軍が共同で、それぞれ実施している。聯合軍の単独作戦は 36 件。

今日のアフガニスタン (AFISNews, 2006/6/20)
Kandahar 章で路傍爆弾事件が発生、聯合軍の兵士 1 名が死亡、4 名が負傷した。
Paktika 省では、Kushamound District Center に対する武装勢力の襲撃があったが、警察が敵兵 6 名を死亡、15 名を負傷させて撃退に成功。ただし、警官 1 名が負傷、建物もドアや窓ガラスのシャッターに被害が出た。
Helmand 省北部では、聯合軍とアフガニスタン軍が武装勢力の掃討を継続中。"Operation Mountain Thrust" によるもので、前日の交戦で敵兵 1 名が死亡したほか、タリバン幹部に死者が出た可能性も。Emam Rabat と Musa Qaleh にある武装勢力のアジトを襲撃したもので、聯合軍・アフガニスタン軍・民間人の死傷者は出ていない。現場からは、武器や麻薬の取引を行っていた証拠が発見された。
Uruzgan 省の Khas Uruzgan 地区では、18 日にタリバンが学校を襲撃する事件が発生、建物の壁が少し壊された。3 日にも、Wardag Village の Wardag Kat Primary School に対して闇夜に紛れてタリバンが襲撃を仕掛けてきて、建物の屋根や内部を壊す事件があった。これまでに、タリバンは学校に対する襲撃 45 件以上について犯行を認めている。

今日のアフガニスタン (AFISNews, 2006/6/19)
"Operation Mountain Thrust" の一環として、Zabul 省で聯合軍が敵兵と交戦、その際に敵兵 2 名が死亡、5 名が拘束された。ISAF の南方拡大に備えた地ならしとして、武装勢力の聖域に対して強力な圧力をかけていると、CJTF76 (Combined Joint Task Force 76) 指揮官・Benjamin C. Freakley 少将は説明。

今日のイラク II (AFISNews, 2006/6/19)
Kifl でイラク陸軍・第 8 師団と聯合軍が捜索作戦を実施、3 名を拘束した。この村落にある 3 軒の家がターゲットで、米軍の兵士が周辺を固めて、イラク軍が現場に踏み込んで捜索と校則を実施。いずれも爆弾製造の容疑。
Ash Shumali でも、米陸軍・第 4 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 8 歩兵聯隊・第 2 大隊の周辺防禦を受けつつ、イラク陸軍が 2 軒の家宅捜索を行った。こちらは 5 月に発生した路傍爆弾攻撃との関連が疑われていたもの。1 軒目では導爆線、雷管、起爆装置、双眼鏡、狙撃銃、拳銃、マガジン付きの自動小銃、それと剣ひと振りを発見。2 軒目でも抵抗に遭うことなく、5 名を発見 (うち 4 名は寝ていた) して全員を拘束。捜索の結果、隠蔽されていた機関銃、作りかけの爆弾 (金属製シリンダー、雷管、導爆線で構成)、7.62mm ボルトアクション式小銃、爆弾製造材料を発見。

今日のイラク I (AFISNews, 2006/6/19)
16 日に Yusufiyah で発生した戦闘で行方不明になっていた兵士はいずれも、死亡と判明した。3 人とも第 101 空挺師団 (航空強襲)・第 2 旅団・第 502 歩兵聯隊・第 1 大隊の所属。捜索には海軍や空軍の戦闘機、さらに E-8 J-STARS や Predator UAV まで投入された。この捜索任務だけで合計 7 名の負傷者を出している。
そのイラクでは、IED 捜索のために耐地雷防禦を強化した車輌が用いられている。陸軍が南アフリカ製の Buffalo や RG-31、海兵隊が Cougar JERRV (Joint Explosive Ordnance Disposal Rapid Response Vehicles) を運用中。

今日のイラク (AFISNews, 2006/6/18)
イラク軍は 12 日、Baghdad 西方で誘拐犯人の拘束に成功した。この犯人、Abu Ghraib で武装勢力をやっていた人物で、誘拐によって得た資金を自動車爆弾テロや武器・弾薬の購入費用に使っていた由。現場からは AK-47 自動小銃 3 挺と拳銃 1 挺が発見された。

今日のアフガニスタン (AFISNews, 2006/6/18)
タリバンが、米軍のヘリコプターを Paktika 省で撃墜、乗員を死亡させたと発表しているが、米軍側はこれを否定。
Kandahar 省の Panjwayi 地区では、市民の手引きによって聯合軍が武器集積所を発見。砲弾 20 発ほどが置かれていたが、調査の結果、使用不可能な状態と判断された。現場で爆破処分。
Nangarhar 省の Dih Bala でも聯合軍のパトロール隊が武器集積所を発見しているが、こちらは迫撃砲やロケットの部品 64 個が置かれていた。こちらも EOD チームが爆破処分した。

今日のイラク (AFISNews, 2006/6/17)
前日、Yusufiyah で発生した戦闘で行方不明になっていた兵士のうち、1 名の死亡が確認された。戦闘中に行方不明になった兵士は通常、まず "duty status and whereabouts unknown" となり、10 日立っても所在が判明しないと "missing in action" (MIA) と認定する仕組みになっている。なお、OIF 開始以来 3 年以上が経過しているが、これまでに MIA と認定された兵士は 1 名のみ。2004 年 4 月にテロリストが拘束したと発表したと発表、映像を Web サイトに掲載した Matt Maupin 軍曹だけが該当する。
この一件の後、在イラク聯合軍は検問所の安全性強化に乗り出した。また、捜索任務を支援するため、航空機・ヘリ・UAV を投入するとしている。何か事件が発生したときに、1 時間以内に非常線を敷けるようにすることで捜索を容易にするほか、犯人が逃走しないように封じ込める狙いがある。さらに、現場周辺ではテロリストのアジトを捜索するための大規模作戦を発動した。現場近くの運河についても、ダイバーを送り込んで水中を捜索している。
Baghdad 南方 10 マイルにある Yusufiyah では過激派がらみの事件が多く、4 月に聯合軍の兵士が死亡しているほか、隠れていた多数の外国人武装勢力を拘束したこともある。5 月に発生した戦闘では、スンニ派武装勢力 40 名以上が死亡した。

今日のイラク (AFISNews, 2006/6/16)
Yusufiyah 南西の検問所で任務に就いていた米軍兵士が襲撃されて、1 名が死亡、2 名が行方不明。小火器で撃ち合う音が聞こえたため、QRF (Quick Reaction Force) が出動して捜索中。
現在、Multinational Division Baghdad の担任区域には 8 個旅団・23 個大隊のイラク軍が配備されており、地域全体のうち 80% を担当するまでになっている。6/14 から、"Baghdad 近辺での流血事態を抑制する目的で、Operation Together Forward" を発動している。また、警察についても増員が進んでおり、警察署 262 ヶ所が設置された。

今日のアフガニスタン (AFISNews, 2006/6/16)
Kunar 省 Asadabad で、車輌に乗ってパトロール中だった聯合軍兵士 2 名が、路傍爆弾攻撃に遭って死亡した。また、ある兵士が兵舎で意識を失っているのが発見されたが、これは心臓疾患か何かが原因とみられる。Camp Lacey の医療施設に搬送されたが、死亡した。
Paktika 省では、"Operation Mountain Thrust" の一環として聯合軍が武装勢力のリーダー追跡作戦に出ており、その際に発生した交戦で、これまでに武装勢力 40 名ほどが死亡している。これは、Orgun-e という村落から数 km 離れた山岳地帯に対する爆撃を実施、その後で地上軍が乗り込んで調査を始めたところ、敵が撃ってきたために戦闘開始となったもの。この地域は徒歩や車輌の往来が多く、武装勢力が多数活動しているとみられていた。なお、この戦闘では彼我双方に 1 名ずつの負傷者があり、医療施設に搬送されている。
Paktika 省では今年 1 月以降に合計 10 名の市民が爆弾攻撃で死亡しているほか、学校 4 棟が損傷、あるいは破壊されて子供の教育に邪魔が入っている。また、bermel という村落には迫撃砲が撃ち込まれて、死者 4 名、負傷者 10 名が出ていた。
一方、Zabul 省では 14 日、警察と聯合軍のパトロール隊が武装勢力 75 名による待ち伏せに遭い、その際に発生した戦闘で敵兵 7 名の死亡を確認。さらに 3 名を拘束したが、警察官 3 名が死亡、聯合軍の兵士 2 名が負傷した。さらに聯合軍は攻勢に出て敵兵を近くの施設に追いたてたものの、最終的には取り逃がした。ただし、IED 製造材料が現場から発見されている。
Uruzagn 省では、"Operation Mountain Thrust" の一環として作戦行動中の聯合軍部隊が Khod Valley で敵兵 50 名ほどと交戦、40 名を死亡させた。IED 製造担当や資金源担当、政府軍への攻撃を取り仕切っていた指導者がいたとされる。
同じ Uruzgan 省の Tarin Kowt 北東にある Baluchi という村落でも、アフガニスタン軍と聯合軍が敵兵と交戦している。これはアフガニスタン陸軍・・第 205 兵団・第 1 旅団・第 3 大隊 (Kandak) が、タリバン残党の施設を襲撃して 5 名を死亡させたもの。民間人やアフガニスタン軍の死傷者はないが、米軍兵士 1 名が負傷した。現場を調べたところ、阿片 8lb が発見されている。ここでは、タリバン残党が会合を開いたり、攻撃を仕掛けるための拠点に利用したりといった活動が行われていた。

今日のイラク (AFISNews, 2006/6/15)
イラク陸軍が Karbala で、テロ組織の幹部、Sheik Aqeel と、さらにテロリスト 1 名の拘束に成功した。イラク人の暗殺や、イラク軍・聯合軍に対する攻撃を行っていた容疑で指名手配されていた人物で、組織に対する財政支援も行っていた。2005 年に聯合軍兵士 6 名を死亡させた IED 攻撃、さる 6/8 にイラク人通約と聯合軍兵士 1 名を死亡させた IED 攻撃、2005 年に発生した Mukhayim の警察署襲撃事件、Karbala で発生したイラク人情報関係者殺害事件などに関与していたとされる。なお、この襲撃で武器集積所も発見されている。
Baghdad 東部では 13 日、Multinational Division Baghdad 麾下・米陸軍・第 101 空挺師団 (航空強襲)・第 4 旅団戦闘チーム・第 67 機甲聯隊・第 3 大隊・E 中隊の兵士が 23:00 時以降の夜間外出禁止について監視していたところ、誘拐犯人と誘拐の被害者を乗せた車輌 2 両を発見、犯人 4 名を拘束して被害者 7 名を救出した。また、拳銃 3 挺が発見されている。10 日に Namiyah で発生した誘拐事件に関するもの。
在イラク聯合軍の広報担当官、Bill Caldwell 少将は、7 日に Abu Musab al-Zarqawi が死亡したことでリーダーを失ったイラクのアルカイダ組織が、崩壊・混乱の方向に向かっているという見解を示した。Nouri al-Maliki 首相は "Operation Together Forward" の発動を宣言、イラク軍が Baghdad 近辺でテロ組織の潰滅に向けて行動を開始している。検問所の設置、路上障害物の設置、捜索任務の実施により、テロリストの拘束、あるいは殺害を企図している。聯合軍が関与している作戦もあるが、大半は QRF (Quick Reaction Force) として待機しているだけだと説明されている。7 日以降に実施した 452 件の作戦のうち、イラク側だけで実施したのが 143 件、イラク軍と聯合軍が共同で実施したのが 255 件。これによって 759 名を拘束、104 名を死亡させたほか、武器集積所 28 ヶ所を発見。といっても、Caldwell 少将によると「イラクはまるごと武器集積所みたいなもの」ではあるが。

新しい親玉 (AFISNews, 2006/6/16)
イランにおけるアルカイダ組織の新リーダーが、Abu Ayyub al-Masri なるエジプト人であることが確認された。ただし、これは通称で、本名は不明。年齢は自称 38 歳。闘争戦術については、従来のやり方を継承する模様。
エジプトで生まれた後、Islamic Brotherhood に加わってアフガニスタン入り。al-Faruq Al Qaeda キャンプで爆発物の取り扱いに関する訓練を受けた。このときに、先日死亡した Zarqawi と顔を合わせていたとされる。その後、(OEF による) タリバン崩壊後にイラク入り。自動車爆弾の専門家として活動しており、2003 年初頭から Baghdad 近辺でアルカイダ組織を立ち上げた。そのほか、シリアから連れ込んだ自爆テロ志願者に対する手引きを行っていたとか、Fallujah での戦闘を指揮していたとかいう情報もある。

執念の追跡 (JDW, 2006/6/14)
Abu Musab al-Zarqawi を退治した件の詳報。
発端は、4/25 に公開された、例の「MINIMI を撃てずに四苦八苦」のお笑いビデオだった。このビデオを友好的なアラブ諸国の情報関係者に調べてもらい、現場になった可能性がある場所をリストアップ。さらに特殊部隊を送り込んで情報を集めた。
5 月初頭、アルカイダの中堅幹部 (イラクの税関職員が表の顔で、その立場を使って資金流入を手助けしていた) がヨルダン当局に捕まった。そのときにゲロした情報を初めとして、ヨルダンからいろいろな情報面の支援が得られた。また、聖職者や組織内部の情報源を使った情報収集や、UAV を使った監視も実施。
そして、Zarqawi が会合を行ってから移動する、という情報を SIGINT などの手段によってつかんだものの、HUMINT によって「100% 確実」になるまで動かないことにした。問題の 6/7 午後、会合相手の Sheikh al-Rahman を上空から監視していた航空機が、Baghdad 北方孤立した農家に向かうのを確認、MND-North から特殊作戦部隊の QRF が出動。そして、スパイからの情報で Zarqawi 本人がいると分かったが、精確に Zarqawi の居場所を掴んだのは、実はこれが初めてのこと。そして、Balad AB から出動した QRF が UH-60 で現地に乗り込もうとしたところ、撃ち合いが発生。ここで取り逃がしてしまってはたまらんということで、パトロール飛行中だった F-16 を差し向けて、GBU-12 と GBU-38 を投下した次第。
Zarqawi は自信の限界をよく弁えていたようで、居場所をコロコロ変えるだけでなく、携帯電話の発信も最低限にとどめていた。米軍は過去に 2 回、Zarqawi を取り逃がしているが、最初は 2 月にイラク西部の砂漠地帯で、運転手とノート PC を押さえただけ、2 度目は 4/6 に Baghdad 南部・Yusufiya で襲撃した際に "数分間の差で"、それぞれ逃げられていた。
なお、Zarqawi 退治で上空監視に使われた UAV は、3rd SOS 所属の MQ-1 Predator だった由 (DefenseNews, 2006/7/18)。

続々・Zarqawi の最期 (AFISNews, 2006/6/15)
7 日にAbu Musab al-Zarqawi を死亡させた爆撃は、1 機の F-16 が誘導爆弾 2 発を、Baqubah 近くにあったアジトに向けて投下することで実現した。当初、普通の日常と変わったところはなく、2 機の F-16 が監視飛行を実施していた。高速道路沿いに IED が設置されているのを発見。
その後、KC-10 から給油を受けた後で管制官の指示を受けて Baghdad 北東に移動した。18:00 過ぎに Zarawi がいるとされるアジトの上空を飛行、18:11 に爆弾 1 発を投下して直撃、さらにもう 1 発を投下して直撃させた。1 発目の GBU-12 LGB は、地上からのレーザー照射でなく航空機からの照射によって投下している。地上軍が現場に到着したのは 18:40 で、イラク軍に配属されている 11 名の訓練チームだった。Zarqawi は聯合軍兵士がやってきた場合に備えて自爆ベストを身につけていたという噂もあるが、「そんなところに米軍兵士を派遣して生命の危険を冒させるぐらいなら、航空攻撃にする」と説明されている。

今日のアフガニスタン (AFISNews, 2006/6/15)
Kandahar にあるハイウェイ 1 号線と同 4 号線の分岐点で、バスに仕掛けられた爆弾が爆発する事件があり、乗客 7 名が死亡、17 名が負傷した。治安部隊が出動して救援活動に従事、負傷者は Kandahar の Mirwais Hospital に運ばれた。
アフガニスタン南部では、アフガニスタン軍と聯合軍が合計 10,000 名以上を投入して、"Operation Mountain Thrust" という大規模作戦が進行中。武装勢力の隠れ家を駆逐して、統治の回復、国家の再建、人道支援を実施するのが目的で、5 月半ばに発動された。最近だと、Kandahar、Helmand、Oruzgan の各省で、武装勢力の下っ端や指導者を退治している。終了日時は定められておらず、目的を達成するまで続ける。これによって、ISAF の南部展開を支援するための地ならしを行う。

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AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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