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一般ニュース
さー、どーなる ? (AFISNews, 2006/7/12)
米ミサイル防衛局 (MDA : The Missile Defense Agency) はニューメキシコ州の White Sands Missile Range で、THAAD (Terminal High Altitude Area Defense) ミサイルのテストを成功裏に実施した。
これは、発射器、ミサイル、レーダー、射撃管制システム、通信といった一連の構成要素の連携動作をテストするもので、2005 年 11 月に計画を再開して以来、3 度目の試射。過去 2 回の試験では "ミサイルを飛ばす" ところに重点が置かれていたが、今回の要撃試験に成功したため、今後はさらにシナリオの難易度を上げていくことになる。
今回の試射では、実際に Hera 標的ミサイルを発射・大気圏に再突入させて、ロックオン・要撃・破壊を実施した。なお、この標的ミサイルは弾頭が分離するタイプではない。THAAD の発射を担当したのは、米陸軍・第 6 高射砲旅団。レーダーに 2 名、発射器にはメーカー側の要員を支援する兵士が 2 名、THAAD Fire Control and Communications についてもメーカー側の要員を支援する兵士 1 名がついた。
なお、THAAD のシステム一式は、輸送機で空輸すれば世界のどこにでも展開可能。
これを "言葉遊び" と人はいう (AFISNews, 2006/7/12)
Gordon England 米国防副長官は、対テロ戦争において拘束したテロ活動容疑者に対して、1949 年ジュネーブ議定書・第 3 項を適用して、いわゆる "戦争捕虜" として扱うよう指令を出した。これは、最高裁の判決を受けて執られた措置。第 3 項では、戦争捕虜に対する人道的な取り扱いについて定めている。現在、拘束した容疑者を軍事法廷にかけているが、これが同項違反ということになった。
ナカーマ (AFISNews, 2006/7/10)
タジキスタンの Dushanbe を訪問中の Donald Rumsfeld 米国防長官は 10 日、対テロ戦争におけるタジキスタンの重要性や、アメリカとタジキスタンの間の軍事的関係について言及した。タジキスタンはアメリカに対して、領空通過や航空機への給油といった支援を実施している。
タジキスタンは、アフガニスタン、中国、ウズベキスタン、キルギスタンと国境を接する位置にあり、2005 年 7 月にも Emomali Rahmonov 大統領との間で、アフガニスタン情勢や軍事的関係について協議したことがある。両国が目指す最終的な目標については、「多くの国が協力してテロと戦っていくことだ」とした。
タジキスタンでは、アフガニスタンとの国境から流入する麻薬が問題になっており、それに対してアメリカは治安部隊の育成に対する訓練面・装備面の支援を実施、昨年には国境線で合計 4,613kg の麻薬を差し押さえる成果を挙げている。こうした麻薬の流れを断つことは、タリバンやテロ組織の資金源潰しにもつながる。
また文句いう人が出てきそうな… (NavNews, 2006/7/10)
先に、海洋生物に対する影響が懸念させたために "RIMPAC 2006" での使用を差し止める裁定が下された中周波アクティブ・ソナーだが、海軍と関係者の間の折衝により、このソナー利用に関する制限の解除が決まった。
災害復興の象徴 ? (DefenseNews, 2006/7/6)
ルイジアナ州 New Orleans にある米 Northrop Grumman 社傘下・Avondale 造船所で、ドック型揚陸艦 Green Bay (LPD-20) の命名式典が 7/15 に予定されている (進水は 8 月の予定)。
一方、ミシシッピー州 Pascagoula では、強襲揚陸艦 Makin Island (LHD-8) の命名式典が 8/19 に予定されている (進水は 9 月の予定)。1942/8/17-18 にかけて、潜水艦から Makin Island に上陸してゲリラ的強襲を仕掛けているが、この戦闘に参加した海兵隊 OB も式典に参加することになっている。
2005/8/29 に Hurricane Katrina の襲来によって被災した後に、この地域の造船所で海軍艦艇が進水するのは、この 2 隻が初めて。
兵器を売れ売れもっと売れ〜 (DefenseNews, 2006/7/6)
フランスの Yves Fromion 議員がまとめた報告書によると、フランスの兵器輸出が落ち込んでいる状況を是正するため、輸出をサポートするために専任の組織を設置するべきであるという。お手本として引き合いに出しているのが、イギリスの Defence Export Services Organization。
現在、フランス政府の体制では兵器輸出に関連する機能が国防省・外務省・財務省・通商省に分割されているが、同議員の報告では「省庁間を横断する首相直轄の委員会を設置して、政策面の一貫性や透明性を確保すべきだ」としている。そのほか、15 世紀に戦術面の意思統一が図れなかったせいでイギリス軍に敗退した "Agincourt syndrome" 対策として、産業界に対しても一致協力して対処するよう求めている。
フランスの兵器輸出は、1992 年には 68 億ユーロあったものが、2004 年には 45 億ユーロ (57 億ドル) にまで落ち込んでいる。
航空機撤退の道連れ ? (AFNews, 2006/7/7)
アイスランドの四隅で、932nd Air Control Squadron によるレーダー・ステーションの運用が行われていたが、これが終了することになった。冷戦真っ盛りの時期には、近所を通過するソ聯軍の Tu-95 などに対して、NS Keflavik に常駐していた米空軍の F-15 がスクランブルをかけていた。
無難な選択 (DoDNews & DID, 2006/7/7)
7/7 に A 型の初号機 (AA-1) が完成・ロールアウトした F-35 のニックネームが、"Lightning II" に決定した。先代はいうまでもなく Lockheed P-38。また、イギリスの超音速ジェット戦闘機 (English Electric 社製) をも想起させるネーミング。なお、A 型が空軍向け CTOL 型、B 型が海兵隊向け VTOL 型、C 型が海軍向け CV 型という配分は下馬評通り。
なお、今回の AA-1 は設計・製造・組み立てのプロセスを検証する目的があるため、量産型とは機体構造が異なる。量産用に最適設計を行った機体は 2008 年 8 月に登場の予定。B 型は 2008 年 2 月に、C 型は 2009 年 1 月に、それぞれ初飛行を予定している。試験用の機体は全部で 23 機製造するが、フライアブルなのは 15 機。残りのうち 7 機は地上試験用、1 機はレーダー・シグネチャの検証用。
スケールがでかい話 (1) (JDW, 2006/7/5)
米 NNSA (National Nuclear Security Agency) の防衛計画担当次長、Thomas D'Agostino 氏によると、米エネルギー省 (DoE) では警備費用の節減を企図した施設統合計画を推進中との由。現在、プルトニウム関連施設だけで年間 8 億ドルの警備費用がかかっているが、施設統合で数億ドル規模の節減が可能とされる。また、施設の統廃合と併せて近代化も行う。
スケールがでかい話 (2) (JDW, 2006/7/5)
米国防総省は、年間 106 億ドルも使っている燃料費の節減対策に乗り出した。石油価格の高騰で経費が余分にかかっているというだけでなく、石油燃料への依存が作戦計画者にとっての脆弱性要因になってきているという認識による。
なにしろ、米空軍だけで年間 47 億ドルの燃料費を使っている状況。その空軍では、B-52H を使った合成代替燃料の実験などを予定している。また、DARPA はバイオマス燃料に関する研究に乗り出した。
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産業・装備
今日のお買い物 (Contracts, 2006/7/13)
Raytheon 社は米海軍から、陸軍・海兵隊向けの 12.7mm 機関銃用サイト (昼光用 TV カメラと夜間用赤外線センサーの併用)×50 セットと、関連するサポート業務を $19,638,400 で受注した。海兵隊では、イラクで作戦中の M1 戦車が搭載している 12.7mm 機関銃に熱線サイトを増設して運用中 (DID, 2006/7/18)。
Northrop Grumman Space and Mission Systems 社は米空軍から、兵装試験装置 (safe and arm test set replacement)×12 セットに関する修正契約を $6,261,373 で受注した。
標準自衛装備 (DefenseNews, 2006/7/12)
伊 Selex S&AS (Selex Sensors and Airborne Systems) 社は、AgustaWestland 社が英陸海軍から受注したばかりの新型ヘリ・Future Lynx に装備する HIDAS (Helicopter Integrated Defensive Aids System) を納入することになった、と発表した。正確な受注額は明らかにされていないが、"数千万ポンド程度" とのこと。
Future Lynx 向けの HIDAS は、先に同社が納入した Apache AH.1、EH101 Merlin Mk.3、Seaking Mk.4 向けの HIDAS と同様の構成になる。
Future Lynx 計画の当初発注は 10 億ポンド (18 億ドル) で 70 機 (陸軍向け 40 機、海軍向け 30 機) だが、さらに 10 機を追加するオプションも存在する。
疑惑の随意契約 ? (Defense-Aerospace.com, 2006/7/13, DID, 2006/7/14)
米陸軍は、イラクなどの地域における兵站支援業務契約を Halliburton 社傘下の KBR (Kellogg Brown & Root Services) 社に発注していたが、数十億ドルにのぼる契約を継続更新しないと発表した。同社は、給養施設の運営を初めとする多様な業務を、過去数年に渡って手がけている。議会では、インチキ業務や過大請求の疑惑が取り沙汰されているが、同社はこれを否定している。(訳注 : そりゃ、「はいやりました」とは言わないわなあ…)
これは、陸軍が 5 年単位で発注している LOGCAP と呼ばれる案件で、最新の LOGCAP3 で Halliburton 社が、総額 171 億ドル (そのうち 154 億ドルがイラク関連) を随意契約で受注していた。
陸軍では Halliburton 社に代わる請負業者を募るため、現在、LOGCAP4 に関する RfP をリリースしているところ。2006 年 11 月に担当を決定するとしている。LOGCAP4 では単一業者ではなく 3 社の分業として、さらにその 3 社のパフォーマンスを監視するために第 4 の業者を入れる構想。これに KBR 社が参入することは可能とされる。
from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/7/13)
伊 Finmeccanica グループ傘下の Alenia Aermacchi 社はナイジェリア国防省から、ナイジェリア空軍が Kano 基地に配備している MB-339A×12 機のアビオニクスを対象とする、メンテナンス/アップグレード契約を 8,400 万ドルで受注した。予備品の供給や技術面の支援、パイロットと地上要員の訓練も実施する。MB-339 シリーズは、過去 20 年間に累計 220 機あまりの販売実績がある。
チリ海軍は MBDA 社に対し、Seawolf ブロック 2 艦対空ミサイルと SM39 Exocet 対艦ミサイルを発注した。前者は、英海軍中古の 22 型フリゲート・Almirante Williams と、今後数年以内に取得する英海軍中古の 23 型フリゲート×3 隻に搭載するもの。後者は Scorpene 型潜水艦×2 隻に搭載するもの。Seawolf ブロック 2 は、2005 年 7 月に英海軍で運用を開始したばかりの最新型。
NATO が立ち上げたばかりの、多国籍合同戦略輸送機運用プロジェクト・SALIS (Strategic Airlift Interim Solution) に、スウェーデンが加わった。平和維持活動に参加する際の輸送能力確保が目的。SALIS では An-124-100×6 機 (そのうち 2 機がフルタイム・チャーター、残り 4 機は必要に応じてチャーター) を利用でき、1 機あたり 120t の搭載能力がある。
米 Northrop Grumman 社は、短射程の弾道ミサイル、短〜長射程のロケット、榴弾砲、迫撃砲、UAV、巡航ミサイルといった経空脅威に対処するための近未来ソリューション、Skyguard を開発した。これは地上設置型のレーザー兵器で、THEL (Tactical High Energy Laser) 構想から派生したもの。THEL よりもレーザー・ビームの出力を上げている。Skyguard が 1 システムあれば半径 10km の範囲をカバーできるので、ちょっとした街や大規模な軍事施設でもカバーできる。同社は過去に実施したレーザー兵器の試射で、数十発ものロケット、砲弾、迫撃砲弾を叩き落としている。
ベルギー陸軍の第 80 無人機中隊 (80th Unmanned Aerial Vehicle Squadron) が、49 名の人員とともにコンゴ民主共和国 (DRC : Democratic Republic of Congo) の Kinshasa にある Ndolo 空港に展開した。これは、Operation Eurofor-RDC (訳注 : DRC の誤記 ?) を支援するためのもの。Kinshasa 上空を飛行しながら、リアルタイムのビデオ映像を送信することで上空からの監視を実現、選挙の実施に備えた治安確保を目指す。Ndolo 空港には総勢 800 名、さらに隣国ガボンの Libreville でも、フランス軍の基地施設に 1,200 名が待機している。
米 Northrop Grumman 社は、ミシシッピー州 Moss Point に開設した新工場で、RQ-4 Global Hawk で使用する胴体の製造を開始した。最初に対象となるのは 17 号機 (1995 年に製造を初めて以来の通算)。ここでは 2 年前から Unmanned Systems Center の建設作業が進められてきており、Hurricane Katrina の被害を受けたものの、2006/6/6 から稼働を開始できた。ちなみに、RQ-4 の胴体アセンブリーは前部・中部・後部の 3 分割構成で、部分的に複合材料を使用している。完成するとカリフォルニア州 Palmdale に送られて、最終組立を実施する。
米 Boeing 社は、ULB (Unmanned Little Bird) を使った最初の無人飛行を 6/30 に、アリゾナ州の Yuma Proving Ground で実施した。使用した機体は MD530F の無人化改修機だが、過去 2 年間は安全のために有人でフライトしていたもの。今回の無人フライトでは、ヘリパッドから発進した後にホバリングを実施、さらに事前にプログラムされた経路を通りながら武装 ISR ミッションを実施、20 分後にヘリパッドに戻って着陸した。着陸した場所の誤差は 6in。無人化機材 740lb を加えて、離陸時重量は 3,000lb、さらに 550lb のペイロードを追加可能。夏に予定している A/MH-6X 仕様のフライトでは、ペイロード 800lb を追加搭載する。
豪 ADI 社は、Garden Island の工場でミサイルフリゲートのアップグレード改修を実施しており、2 隻目となる HMAS Melbourne が当初の予定より 16 日早い 7/12 に改修を終えて出渠した。改修内容は、先に改修を済ませた HMAS Sydney と同様。当初は 6 隻を改修するはずだったが、後に 10 億ドルで 4 隻を改修する内容に縮小された。
米 Northrop Grumman 社と VITA (Virginia Information Technologies Agency) は、IT インフラのサポート業務に関する最終合意をまとめた。10 年間・総額 20 億ドルの案件となる。
金眼式無人飛機 (C4ISRJournal, 2006/6/20)
DARPA の OAV II (Organic Air Vehicle II) 計画で、米 Aurora Flight Sciences 社率いる Team GoldenEye (General Dynamics Robotic Systems 社と Northrop Grumman 社も参加している) が提案していた、GoldenEye の採用が決まった。GoldenEye はダクテッドファン式の UAV だが主翼も付いており、垂直離着陸と高速な水平飛行を両立させている。
OAV II は、米陸軍の FCS (Furure Combat System) で Class II UAV として導入する予定の機体を開発するプログラムで、中隊規模の部隊での利用を想定している。これから、2,360 万ドルでフェーズ III の作業を発注、機体の製造 (重量 112lb までに制限されている) と、センサーや衝突回避機能をインテグレーションを進める。
(訳注 : GoldenEye の紹介記事と写真はこちら)
今日のお買い物 (Contracts, 2006/7/12)
Luhr Brothers 社は米陸軍から、Calcasieu River and Pass Foreshore Dike で実施する建設作業を $20,770,500 で受注した。場所はルイジアナ州の Cameron Parish。
Dimensions International 社は米陸軍から、$21,075,478 で受注していた米軍向けサポート・サービス業務のうち、$18,111,097 分の納入指令を受領した。対象となっている場所は南西アジア地域。
AM General LLC 社は米陸軍から、M1152 HMMWV (製品コード CLIN 6013AV) に関する修正契約を $9,218,542 で受注した。
ITT Industries 社 System Division は米空軍から、SENSOR (System Engineering And Sustainment Integrator) 契約を $17,731,633 で受注した。米戦略軍 (USSTRATCOM) と空軍宇宙軍団 (AFSPC) が運用する、地上配備型のミサイル警報・ミサイル防衛・宇宙監視センサーを対象として、システム・エンジニアリングや維持管理の業務を行うもの。
United Technologies 社は米空軍から、F-22A ロット 6 量産分に装備する F119 エンジンの先行調達と、フィールド・サポート、訓練業務の期間延長に関する修正契約を $16,501,537 で受注した。
Rockwell Automation 社は米海軍から、水上戦闘艦に対する MCSs (Machinery Control Systems) の納入と導入を $16,207,531 で受注した。関連するエンジニアリング業務や技術支援業務も実施する。MCS は、艦内に設置されている補機、艦内通信機器、警報システム、JP-5 燃料系統、データ収集システムなどを対象にして動作するもの。
DME 社は米海軍から、VIPER TETS (Third Echelon Test Set) を対象とする、$10,197,897 分の納入指令を受領した。VIPER TETS とは、ウェポン・システムのテストに使用する、自動化された障害検出・隔離システム。
SAIC (Science Applications International Corp.) 社は米海軍から、プロセッシング・プログラム・サービスに関する技術支援業務を $5,186,546 で受注した。1 年単位で 3 年分のオプション契約があり、すべて行使した場合の総額は $20,394,322。
from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/7/12)
韓国は、今後 5 年間で総額 151 兆ウォン (1,500 億ドル) を投じて、装備近代化と軍の再編成を推進すると発表した。主な内容は以下の通り。
国防費の対 GDP 比は 2.76% とする。また、研究開発費の比率を 20% まで引き上げる (訳注 : いくらなんでも国防費全体の 20% ということはあり得ないので、装備調達費の 20% か ?)
2007-2011 年にかけて、陸軍を主体にして 35,000 名の戦力を削減、総兵力 634,000 名とする
SAM、空中給油機、大型輸送艦、大型輸送機、3,000t 級の潜水艦を導入する
このうち SAM-X 計画には 16 億ドルを投入、2007 年初頭から Nike を PAC-III に代替する作業を開始する
GPS 誘導爆弾 JDAM を、2,760 億ウォンを投じて導入。2012 年までに、総額 1,200 億ウォンを投じて 900 発を揃える
"F-15 相当" のジェット戦闘機×20 機を、2007 年度に調達する。F-15K と決まったわけではないが、能力面では F-15K と同等以上のものを求める。2006 年後半に機種を決定する
F-X 計画の下で発注済みの F-15K×40 機は、2008 年中に出揃う
Osan AB に「基地司令部」を新設、これで全国 6 ヶ所の空軍基地に基地司令部が設置されることになる
指揮系統の上位から下位までをカバーする、デジタル通信網の導入を進める
兵舎の設備改善など、兵士に対する待遇改善も推進する。次年度にはとりあえず 3 兆 500 億ウォンを投じて、給与や施設の改善を行う。伍長クラスの俸給は月額 65,000 ウォンから 80,000 ウォンにアップ
米 Boeing 社は 6/30 に、レーザー誘導機能を追加した LJDAM (Laser Joint Direct Attack Muniti) で移動目標を攻撃するテストを実施した。使用したのは Eglin AFB から発進した F-16 で、ターゲットの 4 マイル手前・高度 20,000ft で 500lb 級の LJDAM を投下、速度 25mph で移動中の装甲兵員輸送車を爆撃した。誘導に使用したのは F-16 が搭載するレーザー目標指示器。500lb 級 LJDAM の開発は 2006 年中に完了、2007 年初頭から納入を開始する。
韓国は 7/28 に、偵察衛星 Arirang 2 をロシアの Plesetsk Cosmodrome (Moscow 北東 800km) から打ち上げる。昨年 11 月の打ち上げ予定だったものが、"技術的支障" によって遅れていたもの。高度 685km の周回軌道に載り、イスラエルの El-Op 社と共同開発した画像センサーによって 1m の解像度 (1 ドットが 1m 四方という意味) を発揮する。
米 Bell Helicopter Textron 社は、米陸軍から受注している ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) に搭載するセンサー・スイート (TASS : Target Acquisition Sensor Suite) として、FLIR Systems 社製 BRITE Star II の採用を決定した。もともと民生用に開発され、後から軍用としての承認を得た製品で、安定化機能を持つマルチセンサー構成。第 3 世代 FLIR、レーザー測距儀、レーザー目標指示器、CCD TV といったセンサーを備える。すでに米海兵隊の UH-1N で搭載実績があり、イラクやアフガニスタンで実戦投入済み。
Intelsat General Corporation (IGC) 社は、独 MilSat Services GmbH (EADS Space Services 社と ND SatCom 社が設立) との間で、10 年間に渡る衛星通信サービスのリース契約を締結したと発表した。これは、ドイツ国防軍の SatcomBw Step 2 計画を実現するためのもの。アジア東部からアメリカにかけての地域を対象にして、C バンドと Ku バンドの衛星通信サービスを提供する。
Rheinmetall Schweiz AG (Zurich, Swiss) の設立に伴い、独 Rheinmetall 社はスイス国内における事業体制を再編、Air Defence Systems、Defence Electronics、Land Systems、Weapon Munition の 4 分野に関する活動をすべて、Rheinmetall Schweiz AG がまとめて担当することになった。こうすることで、カスタマーの要求への対応強化や効率化を図る。
米 Boeing 社は、米空軍の次世代救難ヘリ・CSAR-X 計画に提案している HH-47 用のアビオニクス担当メーカーとして、米 Rockwell Collins 社を選定した。搭載するのは同社製の共通アビオニクス・CAAS (Common Avionics Architecture System)。民間の業界標準仕様とオープン・アーキテクチャ化を取り入れており、ライフサイクルコストや将来の改良コストの低減を図っている。(訳注 : CAAS は、MH-47、CH-47、UH-60 などの機体にも導入予定)
オランダ空軍に最後まで残っていた Bo-105CB×2 機が退役した。Gilre-Rijen AB に配備されていたもので、7/12 に同基地を離れて新オーナー・B&N Aviation 社に引き渡された。といっても運用を続けるわけではなくて、機体を解体して部品取りに使う。もともと N-229 飛行隊に配備されていた機体だが、国防予算削減を受けて 3 年前から飛行を停止していた。
7/17-19 にかけて開催される Farnborough Air Show に、Raytheon 社は英空軍向けの Sentinel R.1、AgustaWestland 社はデンマーク空軍向けの EH101、A109LUH、Super Lynx 300、A129、CSAR 仕様 EH101 のキャビン・モックアップを出展する。
今日のお買い物 (Contracts, 2006/7/11)
ATK Space Systems 社は米空軍から、複合材料製品の自動製造技術を開発・デモンストレーションする契約を $21,689,885 で受注した。将来的にはさらに規模を拡大する構想で、これによって、衛星打ち上げロケット (space launch vehicle) で使用する複合材料製品の費用対効果向上を図る。
McDonnell Douglas 社は米空軍から、C-17A の 1〜137 号機 (P1〜P137) を対象とする機上不活性ガス発生装置交換のための先行調達契約を、$11,990,000 で受注した。
CACI Systems 社は米海軍の NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division) 向けとして、特殊通信機器を対象とするテクニカル/エンジニアリング・サービス業務を $18,879,539 で受注した。
Raytheon Space & Airborne Systems 社は米海軍から、F/A-18 に搭載する ATFLIR ポッド用のスペアに関する修正契約を $11,100,000 で受注した。
The Wexford Group International 社は Space and Missle Defense Command から、非対称戦群司令部 (the Asymmetric Warfare Group Headquarters) を対象とするサポート業務のうち $9,372,051 分の納入指令を受領した。原契約は$237,818,899。
SDB 実戦配備開始 (AFNews, 2006/7/7)
米空軍は、RAF Lakenheath の 48th FW 傘下、48th MUNS (Munitions Squadron) が、SDB (Small Diameter Bomb) のハンドリング訓練を完了した。これで、米空軍では同航空団が初めて、SDB の運用を開始することになる。最初の装備飛行隊は 48th FW/494th FS。
from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/7/11)
米陸軍と米 Lockheed Martin 社は、GMLRS (Guided Multiple Launch Rocket System) の単弾頭 (Unitary Warhead) 型の弾頭製造を担当するメーカーに関する国際コンペを行い、米 General Dynamics Ordnance and Tactical Systems 社 Precision Systems 部門 (Niceville, FL) を選定した。このモデルはすでに OEF/OIF の緊急需要に対応するために限定生産したことがあるが、正式な量産はまだで、2007 年まで続く SDD フェーズの途上にある。量産に移った後は 2020 年まで製造を続ける予定。射程 70km。
その単弾頭型 GMLRS の威力増大型 (EBW : Enhanced Blast Warhead) で使用するロケット・モーターが、米 Lockheed Martin 社の手でテスト中。ニューメキシコ州の White Sands Missile Range で実施した飛行試験もうまくいった。
米 Alliant Techsystems (ATK) 社は米陸軍から、155mm 砲弾に取り付ける PGK (Precision Guidance Kit) の TD (Technical Demonstrator) 開発契約を受注した。同社と、もうひとつの企業チームがこの契約を得ている。既存の 155mm 砲弾の信管部に組み込む GPS 誘導キットを開発するもので、これによって精密誘導砲弾にバケラッタする。今後、6 ヶ月間のデモンストレーション・フェーズの後で 1 社に絞り込み、SDD フェーズに移行する。ATK 社とチームを組んでいるのは、Rockwell Collins 社や Draper Labs など。
ロシア空軍は、受領済みの Mi-28N 前量産型×2 機を、6/18 から開始したベラルーシとの合同演習 "Shchit Soyuza 2006" (Union's Shield 2006) 演習に参加させた。これは、Mi-28N を対象とする合同試験の最終段階を構成するもので、戦車悌団に対する火力支援を担当、NOE (nap-of-the-earth) を行ったり、急降下して攻撃した後に急上昇して再度の攻撃に入って見せたり、非誘導ロケット弾や機関砲の発射を実施したりした。
印 HAL (Hindustan Aeronautics Limited) 社と印 Samtel 社は、航空機搭載用のディスプレイ装置を開発・製造するジョイント・ベンチャー、Samtel-HAL Display Systems Pvt Ltd を設立した。多機能ディスプレイ (MFD : Multi Function Display) や HUD (Head Up Display) の開発・製造を行う。
米 Lockheed Martin 社の Sea TALON (Tactical Littoral Ocean Network) が、開発過程におけるマイルストーンを突破した。Sea TALON は LCS (Littoral Combat Ship) の ASW ミッション・モジュールで使用するもの。RTAS (Remote Towed Active Source) や RTA (Remote Towed Array) とネットワーク化したマルチバンド・トランスデューサーを使い、浅海面で潜水艦の探知と位置標定を実施する。センサー・アレイは UAV や RMV (Remote Multi-Mission Vehicle) で曳航する仕組み。フロリダ州の Riviera Beach で実施したテストでは、LCS に搭載した状態を想定して、2 種類のパラメータに関する検証を実施、RTAS と RTA が適切な音響特性を発揮したことや、センサー・アレイの曳航が RMV に悪影響を及ぼさないことを確認した。
米 Boeing 社の TSS (Training Systems and Services) 部門はニューメキシコ州 Clovis で、ScanEagle UAV の要員訓練を開始した。オペレーターとメンテナンス要員の両方を対象にして、Clovis Community College での座学と Melrose Range での実技で構成される訓練コースを 2 ヶ月かけて実施する。ひとつのクラスは 12 名ずつで、30 日ごとに新しいクラスをスタートさせる。ScanEagle は 2004 年 8 月から米海兵隊で、2005 年 7 月から米海軍で運用を開始しており、現在は Boeing 社の人間が現場の部隊に出張って訓練を行っているが、教官だけでなく教材や機体の整備などもひっくるめた、常設の包括的な訓練システムに切り替えるもの。
ケータイに邪魔される UAV (DID, 2006/7/11)
イギリス軍は ISAF の担任区域拡大を受けて、"Operation Herrick" の一環として Helmand 省に第 16 航空強襲旅団と第 32 砲兵聯隊を送り込むことにしているが、その際に米 Lockheed Martin 社製の小型 UAV・Desert Hawk を投入することになった。この機体はすでに、米空軍でも運用実績がある。
第 32 砲兵聯隊は "Operation Telic" で、もっと大型の BAE Systems 社製 Phoenix を投入した実績がある。今回投入する Desert Hawk は、DARPA のプロジェクトとして 1996 年に構想がスタート、2001 年に話が具体化して、2002 年から Skunk Works が開発を始めた。航続時間は 1 時間、進出可能距離は 10km、熱線センサーを装備しているので昼夜を問わず運用可能。車両隊のフォース・プロテクション、パトロール、前路警戒、基地警備、偵察、目標追跡など、さまざまな用途に使用可能。
この Desert Hawk、イギリス軍がイラクに持ち込んで試したこともあるが、このときにはイラクの携帯電話網がダウンリンクの邪魔をしたせいで「不適」という判断が下されている。
計画放棄 ? (DID, 2006/7/11)
30 億ドルものコスト超過と、最新の予定より 3 年遅れて 2012 年まで打ち上げができない状況に見舞われている NPOESS (National Polar-orbiting Observing Satellite System) 計画に、とうとう見切りが付けられた。代替として、今後数年かけて、もっとスペックを落とした気象観測衛星を何基か打ち上げることになる模様。
NPOESS は、軍民双方のカスタマーを対象にして、3-7 日程度のスパンで天気予報を出すための気象衛星として構想を進めてきていたもの。Clinton 政権時代に、 POES (Polar-orbiting Operational Environmental Satellite) の軍民関連プログラムを一本化する形で NPOESS が登場した経緯がある。GOES (Geostationary Operational Environmental Satellite) というプログラムもあるが、これは別物。
三菱ディンゴじゃないよ (DID, 2006/7/11)
ドイツ議会の予算委員会は、独 KMW (Krauss-Maffei Wegmann) 社製の 4x4 装輪装甲車・Dingo 2 の調達計画を承認した。1 億 900 万ユーロで 149 両を調達するが、とりあえず緊急に 15 両を導入してコソボとアフガニスタンに送る。
Dingo は 2005 年にも 52 両を調達した実績があり、ドイツ軍は将来的に合計 450 両を揃えたい考え。また、ベルギー (352 両)、オーストリア (20 両)、といった海外カスタマーも獲得している。アメリカ向けの売り込みでは米 Bell Textron Land Systems 社が協力している。イスラエルからの発注もあったが、これは Plasan Sasa 社の Caracal に逆転されて受注ならず。
ベースになった Dingo 1 は、Unimog 5000 シャシーを使った装甲車で、装甲重量 4.4t、乗員 8 名。2005 年 10 月には、6-7kg の地雷を踏んで爆発させてしまったにもかかわらず、怪我人を出さずに済んだ実績もある。
今日のお買い物 (Contracts, 2006/7/10)
Sikorsky Aircraft 社は米国防兵站局 (DLA) から、民間部局向けの機体サポートに必要なスペアパーツを $224,417,752 (上限価格) で受注した。オプション契約 1 年目の行使に伴うもの。
McDonnell Douglas 社は米海軍から、米海軍、米海兵隊、カナダ、オーストラリア、スペイン、クウェート、スイス、フィンランド、マレーシアで運用している F/A-18 を対象にしたサポート業務に関する修正契約を、$167,129,738 で受注した。一連の System Configuration Set ソフトウェア導入に伴う、機体の能力向上を受けて必要になったもの。
Rix Industries 社は米海軍から、艦載用 LPAP (Low Pressure Air Plants)×81 基を $23,892,936 で受注した。Nimitz 級原子力空母に対して今後 5 年がかりで導入、既存製品と代替する。LPAP は、低圧空気圧縮機と除湿装置で構成されており、艦内で必要とする圧縮空気を供給する。
Terex 社は米海軍から、全地形用クレーン×19 基とクラムシェル×3 基を $12,191,324 で受注した。以前に発注が決まっていたもの。
Raytheon Space & Airborne Systems 社は米海軍から、F/A-18 に搭載する ATFLIR ポッド用のスペアを $9,985,000 で受注した。
R & W Construction 社、North State Mechanical 社、Humphrey Mechanical 社、Diamond Industrial 社は米海軍から、ノースカロライナ州で実施する各種土木作業を受注した。最低保証額 $5,000、総額の上限は $24,000,000。対象となる施設は、MCB Camp Lejeune、MCAS Cherry Point、MCAS New River、その他の場外離着陸場。
Ceradyne 社は米陸軍から、ボディ・アーマーに挿入する側面用インサート・$59,774,000 分の納入指令を受領した。原契約は $611,705,680。
M.A. Mortenson 社は米陸軍から、第 1 歩兵師団の司令部施設を建設する作業に関する $36,709,919 の契約増額を受注した。原契約は $37,039,919。場所はケンタッキー州 Fort Riley。
DD-M Leasing 社は米陸軍から、Sacramento River の堤防補修工事を $17,826,680 で受注した。
L3 Communications Titan 社は米陸軍から、AN/MLQ-40(V)3 Prophet ブロック I を対象にして、AN/AMLQ-40(V)4 ブロック III スパイラル I 仕様にアップグレード改修する作業に関する修正契約を $17,278,652 で受注した。AN/MLQ-40 は車載式の ESM 装置。
Document and Packaging Brokers 社は米陸軍から、マーケティング・サービスと関連サプライのうち、$16,500,000 分の納入指令を受領した。原契約は $179,952,138。
AM General 社は米陸軍から、HMMWV に装備する装甲キットに関する修正契約を $14,952,851 で受注した。
Lockheed Martin 社は米陸軍から、脅威検出システム (persistent threat detection system) のスペアパーツを $9,790,000 で受注した。
Northrop Grumman Mission Systems 社は米陸軍から、PDFCS (Paladin Digital Fire Control System) と各種関連コンポーネントに関する修正契約を $8,509,280 で受注した。PDFCS は M109A6 Paradin 自走榴弾砲で使用する射撃統制装置。
Chickasaw Nation Industries 社は米陸軍から、ケンタッキー州 Fort Riley に移動式の暫定施設を建設する作業を $5,877,146 で受注した。
Logis Tech 社は米陸軍から、湿度管理機能付きモジュール・$5,030,378 分の納入指令を受領した。原契約は $30,975,337。
C & C Produce 社は Defense Commissary Agency から、FF&V (fresh fruits and vegetables) をコミッサリー (基地売店) に納入する業務を受注した。対象となるのは、コロラド、カンザス、ミズーリ、ネブラスカ、ノースダコタ、サウスダコタ、ユタ、ワイオミングの各州にある施設 16 ヶ所。総額は $32,583,766.80 となる見込み。2006/8/1 からスタートする 2 年間の基本契約と、1 年単位のオプション契約 2 年分で構成される。
B. Catalani 社は Defense Commissary Agency から、FF&V (fresh fruits and vegetables) をコミッサリー (基地売店) に納入する業務を受注した。対象となるのは、ニューメキシコ、オクラホマ、テキサスの各州にある施設 20 ヶ所。総額は $31,197,283.50 となる見込み。2006/8/1 からスタートする 2 年間の基本契約と、1 年単位のオプション契約 2 年分で構成される。
Northrop Grumman Space and Mission Systems 社は米空軍から、衛星の調達・運用関連の修正契約を $18,410,465 で受注した。コンピュータ・セキュリティに関する要求仕様 ECP-11 の導入に伴うもので、Department of Defense (DoD) Directive 8500 と FIPS (Federal Information Processing Standards) 140-2 を適用する。
Northrop Grumman Systems 社は米空軍から、RQ-4 Global Hawk の運用に必要なミッション・サポート・キット関連の契約を $16,500,000 で受注した。
from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/7/10)
BAE Systems 社は米陸軍から、回転翼機に装備する熱線誘導ミサイル対策用 CMWS (Common Missile Warning System) を受注した。まず 80 セットを 2,320 万ドルで発注したが、最大で 14 億ドルの案件になる。同社は 2002 年に低率初期生産分 484 基、さらに 2004 年 9 月にも ATIRCM/CMWS を受注している。
インドの DRDO (Defence Research and Development Organisation) は Orissa 海岸沖合の Wheeler Island で、Agni III 弾道ミサイル (射程 3,500km) の試射を実施したが、失敗に終わった。今回の試射で得られたデータを分析して、次の試射に備えるとしている。失敗の原因は、設計上のミスにあった模様。
北朝鮮が弾道ミサイルをぶっ放している一方で、隣の韓国では、尹光雄 Yoon Kwang-ung 国防相が「射程 300km 級の巡航ミサイル開発を検討中」と発言。「北朝鮮の弾道ミサイルよりも、命中精度の面で有利」としているが、この構想はアメリカの懸念を引き起こしている。ただし韓国の国防相は「2001 年にアメリカとの間で締結した MTCR (Missile Technology Control Regime) には抵触しない」と発言。MTCR では、射程 300km 超、弾頭重量 500kg 超のミサイル開発を規制しているが、「これは弾道ミサイルにのみ適用されるもので、対艦巡航ミサイルは対象外」というのが韓国側の説明。その韓国では昨年、射程 150km のシースキマー対艦ミサイルの試射に成功しており、これは KDX-II/III に搭載する。また、ATACMS も導入しているが、これは射程 300km。
ニュージーランドの内閣は、NH90×8 機の調達案を承認した。
西 Navantia 社は San Fernando-Puerto Real 造船所で、スペイン海軍向けの新型補給艦 (BAC : Buque de Aprovisionamento do Combate) の鋼材切り出しを開始した。燃料、清水、ドライ・カーゴの補給を担当するもので、船体はダブルハル構造。全長 162m、吃水 8m、満載排水量 19,500t、出力 10,890kW の主機×2 基、最高速度 20kt。
ベルギー海軍がオランダ海軍から購入した中古の M 型フリゲート×2 隻が、就役式典を実施した。艦名は Leopold Ier (F-930) と Louise-Marie (F-931)。それぞれ、初代ベルギー国王と、その王妃の名前。
イスラエルの El-Op 社 (Elbit Systems 社傘下) は、極東と NATO 加盟国の某国から艦載用の、東欧の某国から UAV 搭載用の、ComPASS センサー・ペイロードを受注した。総額 1,500 万ドルほど。同社はイギリス軍の UAV 導入計画・Watchkeeper で使用するセンサー・ペイロードも受注している。
米 DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) は、YAL-1A ABL (Airborne Laser) に装備する合成開口レーザー・レーダー (SAL : Synthetic Aperture Ladar) を使った画像の生成に成功したと発表した。DARPA が SALTI (Synthetic Aperture Ladar for Tactical Imaging) 計画の下で推進しているもので、担当メーカーは米 Raytheon Space and Airborne Systems 社。通信用の光ファイバー・レーザー技術を活用しており、民生用の発信器・増幅器・受信機を手直しして利用している。SALTI 計画では、米 Northrop Grumman Electronic Systems 社も別件で作業を進めているところ。
EADS、Thales、BAE Systems、QinetiQ、Flight Refuelling の各社は、UAV 関連の開発作業を行うための共同施設を ParcAberporth に開設した。また、テナントとして SELEX S&AS 社も加わっている。
今日のお買い物 (Contracts, 2006/7/7)
Metals USA i-Solutions 社は米国防兵站局 (DLA) から、アメリカ本土各地で陸海空軍・海兵隊・その他民間部局が使用する金属材料、ならびに金属関連製品を $35,000,000 (上限価格) で受注した。
Wellco Enterprises 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍と空軍で使用するコンバット・ブーツを $19,947,973 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。
Wolverine World Wide 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍と空軍で使用するコンバット・ブーツを $20,763,841 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。
Belleville Shoe Mfg. 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍と空軍で使用するコンバット・ブーツを $19,861,853 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。
Golden Manufacturing 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍と海兵隊で使用する寒冷地用カムフラージュ・コートを $7,735,500 (上限価格) で受注した。
Chromalloy Gas Turbine 社は米空軍から、F100 ターボファン・エンジンの第 3・第 4 ステージで使用するベーンの補修・オーバーホール作業を $8,320,945 で受注した。F-16 搭載用。
Computer Sciences Raytheon 社は米空軍から、イースタン・レンジで同社が提供している FY2006 分 (2005/10/1-2006/9/30) の運用・メンテナンス向けテクニカル・サービス業務に関する修正契約を $6,121,130 で受注した。
ロシアのお得意先 (DefenseNews, 2006/7/6)
インドはロシアに対して、フリゲート×3 隻を 11 億 4,000 万ドルで追加発注した。また、Klub 巡航ミサイル×28 発を 1 億 9,200 万ドルで発注しているが、これは潜水艦搭載用。
from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/7/7)
フィンランドの Seppo Kaariainen 国防相が、「平時であっても長期的視野に立脚して考えなければならず、もっと国防費を増やす必要がある」と発言。その理由として、作戦能力の維持に必要な最新の装備品が、高価なものになっていることを挙げている。
英海軍の Sundown 級機雷掃討艇×8 隻 (Walney, Penzance, Pembroke, Grimsby, Bangor, Blyth, Ramsey, Shoreham) が、スコットランドの HM Naval Base Clyde に移駐することになった。これらの艇は 11 年前に Rosyth から Portsmouth に移駐していたので、元のエリアに戻ったことになる。編制は MCM3 (Mine Counter Measures 3) から MCM1 に変わる。
ロシアとブルガリアは、Military-Technical Cooperation に関する 5 度目の会合を開いた。ブルガリアが旧ソ聯から取得した装備品関連のライセンスが期限切れを迎えており、小火器、拳銃、擲弾発射器などを筆頭にして、問題になっているライセンスの数は 600 件を超えている。ブルガリア側は、2006 年の第三四半期までに、新しいライセンスに関する合意をまとめたいとしている。ロシアは、他国が勝手に製造しているロシア製兵器のコピー品によって年間 50-60 億ドルの損失を蒙っているだけでなく、そうした兵器が勝手にあちこちで取引されることによる経済的・政治的ダメージをも蒙っている。
BAE Systems 社は米海軍 ONR (Office of Naval Research) から、次世代水上艦に搭載する電磁砲の開発を 930 万ドルで受注した。また、EM (Electro-Magnetic) レールガンの実現に必要な技術開発と、プロトタイプの予備設計を行うという内容。また、Naval Special Warfare Center-Dahlgren からは、出力 32MJ (メガジュール) の研究室向け発射器を 540 万ドルで受注している。レールガンは電磁エネルギーによって砲弾を撃ち出すため、装薬が不要になる分だけスペースを稼ぐことができる。ちなみに、32MJ のパワーがあれば砲弾をマッハ 8 で撃ち出すことができる。その次のステップとして、出力 64MJ のバージョンを開発して、実際に艦に載せる計画。
from Press Release (Defense-Aerospace.com, 2006/7/7)
チリ政府は「財政面・技術面の検討を行った結果、EADS Astrium 社から偵察衛星を調達する計画を中止して、コンペティションをやり直す」と発表した。3 月の政権交代により、財政支出に関する優先度の見直しがかかったのが原因。
米陸軍の LUH 計画で採用が決まった UH145 (EC145) 向けに、仏 Sagem Defense Securite 社が、以下の装備を納入することになった。
オートパイロット・システム一式。APM 2000 飛行制御コンピュータ×2 基、APIRS (Attitude and Positioning Inertial Reference System) センサー、中央コンソールに設置する制御ユニット。ジャイロには FOG (Fiber-Optic Gyro)、加速度計にはシリコン加速度計を使用している
MFDAU (Miscellaneous Flight Data Acquisition Unit)
飛行制御用のアクチュエータ。トリム制御用も含む
インテグレーションと最終組立を担当するのは、米国子会社の Sagem Avionics 社。
米 Textron Systems 社は、IMS (Intelligent Munitions System) の SDD フェーズ作業を 1 億 1,500 万ドルで受注した。FCS (Future Combat System) を構成するコンポーネントのひとつで、センサーと弾薬をネットワーク化することで、前例のない状況認識能力などを実現するとしている。パートナーを組むのは Northrop Grumman (Carson, CA)、ITT Industries (Clifton, NJ)、BAE Systems (Merrimack, NH) の各社。2008 年から低率初期生産 (LRIP) を開始して、2010 年から納入を始める。
フランス軍の最新型通信衛星、Syracuse 3B (Alcatel Alenia Space 社製) が、仏領ギアナの Kourou に搬入された。2006/8/11 に Ariane 5 ECA ブースターで打ち上げる予定。2005/10/13 に打ち上げられた Syracuse 3A とともに、フランス軍の衛星通信網 Syracuse III システムを構成する。このシステムでは、利用可能な帯域の拡大、柔軟性の強化、システム再構成の容易さを強化、秘話性の高さ、といった改良を図っている。バスは民間向けと同じ Spacebus だが、核兵器への耐性を高める改良を取り入れている。周波数帯は SHF/EHF 対応。
スウェーデン軍国防資材局 (FMV) は BAE Systems Hagglunds AB 社に対し、連装式自走 120mm 迫撃砲 AMOS (Advanced MOrtar System) のプロトタイプ 2 両、メンテナンス作業、弾薬、新型戦場管制システム導入に備えた準備、といった作業一式を 5 億クローネ (7,000 万ドル) で発注した。2011 年初頭に納入の予定。
米 Aerojet 社は米 Orbital Sciences 社から、Aerojet MARC R282 ラムジェットエンジンの全規模量産分 19 基を受注した。今後 18 ヶ月以内に納入する。これは、米海軍の SSST (Sea-Skimming Target) こと "Coyote" 計画で使用するもの。同社が開発したのは世界初の VFDR (Variable Flow Ducted Rocket) ラムジェット。米軍向けに超音速ラムジェットを納入しているのは同社だけで、低コストの製品を開発・納入している。MARC R282 の開発は、過去 5 年間に渡って進められてきており、5 回の試験飛行を成功させて、低率初期生産分 2 基もフライトに成功している。
米 Boeing 社と米ミサイル防衛局 (MDA) は 6/6 に、YAL-1A ABL (Airborne Laser) の目標追跡試験を成功裏に実施した。これは、ターゲット・シミュレータで生成した目標を YAL-1A 機上のイルミネーターで追跡・照射する形で行われたもの。気流の乱れによる影響を打ち消して、正しくターゲットを照射し続けることができたとしている。この機能を担当しているのは、米 Lockheed Martin 社が開発しているビーム管制/射撃管制システム。
ニュージーランド海軍が Protector 計画の下で建造を進めている MRV (Multi Role Vessel。8,000t) が 7/3 から、建造所があるオランダで洋上公試を開始した。このとき、ニュージーランド海軍とニュージーランド国防省の関係者 10 名も乗り組んだ。同艦は 2007 年の就役を予定している。まず 2 日がかりでテストしたのは、主機、バウスラスター、IPMS (Integrated Platform Management System)、レーダー、航法/ミッション・システム。所定の性能を発揮することが確認できたとしている。
賢い信管 (JDW, 2006/7/5)
フランスのメーカー 3 社が組んで、105mm/155mm 砲弾に組み込む、誘導機構付き信管・SPACIDO (Systeme a Precision Amelioree par Cinemometre Doppler) のテストを始めた。
SPACIDO は、砲弾の先端にねじ込む信管から空力ブレーキを張り出させることで弾道を修正する仕組みで、砲口初速レーダーから得た初速データを基にして弾道を算出、必要なら軌道を修正する。関わっているメーカーは、GIAT Industries 社、IN-SNEC 社、TDA Armaments 社。
「レッド・フェニックス」の下巻を読んでみよう (JDW, 2006/7/5)
ドイツとノルウェーのメーカー 3 社が、潜水艦から対潜ヘリなどの航空機に反撃するための光ファイバー誘導式ミサイル・IDAS (Interactive Defence and Attack System) に関する研究を進めている。IRIS-T からかっぱらった画像赤外線シーカーを、固体燃料ロケット・モーターや弾頭と組み合わせた構成。これを 4 発入りキャニスターに入れて魚雷発射管から送り出し、水中からぶっ放す。
名無しのセンサー (JDW, 2006/7/5)
韓国軍は、Samsung グループが開発した無人監視システム "S1" (制式名称はまだ無い) を、北朝鮮との国境地帯に設定している非武装地帯 (DMZ) の某師団に配備して、6-8 月にかけてテストを実施している。"S1" プログラムにかかった経費は 41 億ウォン (450 万ドル) とのこと。
今は亡き Zarqawi でも撃てただろうか ? (JDW, 2006/7/5)
白 FN Herstal 社は、5.56mm 軽機関銃 (LMG : Light Machine Gun)・MINIMI の 7.62mm バージョンを開発した。「5.56mm 版 MINIMI と大して変わらない重量で、7.62mm 弾の火力を」という触れ込み。重量は 8kg しかなく、L7A2 や M60 より 3kg は軽い。
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人事・組織
予備役の動員状況 (DoDNews, 2006/7/12)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 7,816 名の増。現在の動員内訳は、陸軍 92,203 名、海軍 4,897 名、空軍 7,027 名、海兵隊 7,320 名、沿岸警備隊 321 名。
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戦争・紛争
今日のイラク (AFISNews, 2006/7/13)
Multinational Division Baghdad 所属の AH-64D Apache Longbow が、戦闘パトロール中に Baghdad 南西で墜落。ただちに QRF が出動して現場を確保した。搭乗員は 2 名とも無事で、Camp Taji の医療施設に搬送された。機体についても回収する。墜落の原因は不明で、調査中。
Multinational Division Baghdad 麾下、米陸軍・第 4 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 10 騎兵聯隊・第 1 大隊の兵士が、Baghdad で武器集積所を発見。内容は 130mm 迫撃砲 (弾 ?)、57mm 対空砲弾、20mm と 30mm の対空機関砲弾、各種爆弾製造材料など。
Baghdad 中心部の Al Abbas Mosque で 11 日、米陸軍・第 4 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チームとイラク側の警察が、テロリストと銃撃戦を展開。テロリスト 1 名が死亡、7 名が拘束された。この後、周辺を封鎖した後で、モスクの主である導師にガンマンの存在について質問。導師が内部捜索に同意したために踏み込んで調べたところ、自動小銃、機関銃、RPG、テロリストの遺体が発見された。自動小銃や機関銃の中には、テロリストが使用したまま車輌に積まれていたものもあった。
イラク陸軍・第 6 師団・第 1 旅団、警察、それと米陸軍・第 4 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チームが Baghdad 西方・Ameriya 近くで、攻撃準備をしているとみられたテロリスト 9 名を拘束。イラク軍に対して「Maluki Mosque の近くで迫撃砲を準備している奴がいる」と通報があったために出動、さらにパトロール中の警察に対して小火器で撃ってくる事態になって銃撃戦に発展、警察のトラック 2 両と民間のトラック 1 両が炎上。警察官 4 名が殉職、8 名が負傷した。その後、そこから数ブロック北方で、逃走中の犯人 8 名と米陸軍・第 10 騎兵聯隊・第 8 大隊が銃撃戦を展開して、テロリスト 1 名が死亡。2 名が現場東方の建物に逃げ込んだために追跡したところ、その 2 名と、さらに 6 名のテロリストを発見。周辺を封鎖して捜索を行い、負傷したテロリスト 1 名とその他のテロリスト 8 名を発見・拘束。
同じ 11 日、イラク陸軍・第 9 師団と米陸軍・第 4 歩兵師団・第 1 旅団戦闘チーム・第 10 騎兵聯隊・第 7 大隊の兵士が、誘拐された民間人の救出に成功。Baghdad 北西にある Masara という村落での出来事で、誘拐犯人の方は捕まった。
Baghdad 南方では 10 日、Multinational Division Baghdad の兵士が、道路の脇で穴を掘っている不審人物 2 名を発見。第 4 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 67 機甲聯隊・第 1 大隊から QRF が出動したが、その前に件の 2 名はヴァンに乗り込んで逃走。現場に到着した QRF は爆弾製造材料を発見、後で爆破処分。ヴァンの方はヘリコプターによる追跡を受けて、地上側で周辺を封鎖した。
米海軍・第 9 建設聯隊所属の兵士が、Anbar 省で敵対行動に遭って死亡した。
今日のイラク (AFISNews, 2006/7/12)
Baghdad 東部で誘拐事件が発生、被害者 2 名 (軽傷で済んだ) を警察が救出するとともに、犯人 7 名を拘束。検問所をかわして逃げだそうとした不審車輌 4 両を発見、小火器で銃撃して阻止した際の出来事。また、車内からは 9mm 拳銃 5 挺、AK-47 自動小銃 2 挺、車輌 3 両を差し押さえた。
米陸軍・第 101 空挺師団 (航空強襲)・第 502 歩兵聯隊・第 1 大隊の兵士が、Mahmudiyah 郊外で武器集積所を発見。7.62mm 弾、82mm 迫撃砲の装薬、60mm 迫撃砲の弾と信管、RPG と RPG 発射器、TNT 火薬、雷管、その他の各種爆弾製造材料が発見された。
イラク政府は、Muthanna 省の治安維持任務を全面的に、イラク側の警察が担当することになったと宣言。
そのイラクを訪問中の Donald H. Rumsfeld 国防長官は、イラク政府首脳との会談を行った後で、現場の兵士をアポなし訪問した。
今日のイラク (AFISNews, 2006/7/11)
Baghdad 中心部で自爆テロ事件が発生、民間人や警察官に 15 名の死者が出た。自爆ベストを身につけたテロリスト 2 名によるもの。イラク陸軍・第 6 師団・第 5 旅団の兵士が救援に出動した。
Mosul では、イラク陸軍・第 2 師団・第 4 旅団・第 2 大隊の兵士が、爆弾製造を行っていた組織のメンバーを拘束した。地元市民からの通報を受けて複数の家宅捜索を一挙に行ったもの。1 軒目で 4 名、2 軒目で 2 名 (そのうち 1 名は組織のリーダーと判明) を拘束。
そのイラクで、テロ組織が Web サイトに「手足を切断された米兵の映像」を公開したことで、国防総省や MNF-I は「強く抗議する」「テロリストの野蛮さが証明された」とカンカン。これは 6/16 に Yusifiyah で拘束・殺害された、第 502 パラシュート聯隊・第 1 大隊所属の兵士 2 名のこと。
ISAF 派遣部隊の増強 (Defense-Aerospace.com, 2006/7/11)
イギリスは、アフガニスタン派遣部隊を 900 名増派、3,600 名から 4,500 名に増やすと発表した。現地指揮官から増派の要請があったため。増えた分の人員を活用して、イギリス軍が展開する Helmand 省北部・中部に先行進出させることで、現地の安全確保を促進する、としている。2 月から先遣隊の派遣が始まっているが、本隊がフルに展開したのは 7 月になってから。
最近のイラク (AFISNews, 2006/7/10)
アメリカはイラクで、3,700 件のインフラ再建プロジェクトのために 220 億ドルを投入することにしており、このうち 3,400 がすでに着手済み、2,700 件以上が完了した。たとえば、発電所の再建や、それに伴うタービンの再生補修作業を実施している。また、上下水道や学校も対象になっている。世界銀行が 2003 年に調査したところでは、イラクのインフラ再建には 600 億ドルの経費が必要とされていたが、現在ではこれが 800-1,000 億ドル規模に増大した。
石油生産については、原油は日量 300 万バレル、液化天然ガスは日量 3,000t の生産を目標としている。これらは、現在進行中のプロジェクトが完了する年内に達成できる見通し。
治安面では、(いわゆる武装勢力だけでなく) 武装したならず者、組織化されていないギャング連中に対しても、新しい治安戦略を導入して対応していくとしている。実際、Baghdad ではこうしたならず者が勝手に路上バリケードを設置して民間人を殺害する事件を起こし、拘束される事態も発生している。
今日のイラク (AFISNews, 2006/7/9)
Multinational Division Baghdad 所属の兵士 1 名が、戦闘外の事故が原因で死亡した。また、第 I 海兵遠征軍 (I MEF) 所属の海兵隊員 3 名が、Anbar 省で敵対行動に遭って死亡した。前者の件については現在、調査中。
3 月に発生したイラク民間人に対する暴行事件について、犯行に直接関わった 4 名に加えて、もう 1 名が「正しい報告を怠った」として告発された。イラク人女性に対する強姦・殺人と、その家族 3 名に対する殺人の一件が対象。最後の 1 名は、この件について正しい報告を怠ったという理由で告発されたが、事件に直接関与していたわけではないとされる。今後、当事者の 4 名も含めて、米軍法・第 32 条 (Article 32 of the Uniform Code of Military Justice) に基づく審判を行う。
Baghdad 北方の Khadimiyah 地区では 7 日、開けた場所に迫撃砲弾 4 発が撃ち込まれる騒ぎがあった。この攻撃で民間人 4 名が死亡、幼児 38 名が負傷した。これに対してイラク陸軍・第 6 師団・第 1 旅団・第 5 大隊が救援に出動した。現場は、子供の遊び場として平素から多用されていた場所。
Baghdad 西方の Bayaa 地区では 7 日、自動車爆弾攻撃が発生して 5 名が死亡、2 名が負傷した。また、爆風と火災によって民家が何軒か被害を受けたため、消防隊が出動した。米陸軍からも、第 4 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム・第 10 騎兵聯隊・第 8 大隊のパトロール隊が救援に加勢した。
Baghdad の Sadrain Mosque では 7 日、地元市民からの通報を受けて警察が捜索を行い、20 名を拘束した。これは、テロ組織の幹部がいるらしいということで手入れを行ったもの。撃ち合いには至らずに済んだ。
Yusufiyah では 5 日、爆弾を仕掛けようとしていたテロリストがそれを爆発されてしまい、2 名が負傷する騒ぎがあった。イラク陸軍・第 6 師団・第 4 旅団・第 4 大隊の兵士が現場にやってきて、負傷したテロリスト 2 名を発見。1 名は逃げ出したが、もう 1 名は取り押さえた。現場は長老が住んでいる家で、その長老と 3 名の息子も、併せて拘束されている。Multinational Division Baghdad からは米陸軍・第 506 歩兵聯隊・第 1 大隊・D 中隊の兵士が捜索に加わり、RPG 発射器と RPG、対人地雷、60mm 迫撃砲弾、12.7mm 機関銃弾を発見。
Baghdad の別の場所では 5 日、米陸軍・第 4 歩兵師団・第 1 旅団戦闘チーム・第 22 歩兵聯隊・第 1 大隊のパトロール隊が、偵察任務を実施して武器集積所を発見。RPG、迫撃砲弾、自家製手榴弾、7.62mm 弾、信管、その他の弾薬類が発見された。別のパトロール隊も、7.62mm 弾を集積した現場を発見している。
今日のイラク (AFISNews, 2006/7/7)
イラク陸軍が Baghdad 東部で、"Operation Together Forward" の一環として武装勢力に対する手入れを実施、撃ち合いの末に武装勢力のリーダー 1 名を拘束した。この組織については、多数の市民を殺害した容疑がある。Baghdad 東部ではイラク軍が、聯合軍の航空支援を受けながら、誘拐やその他の暴力行為を働いている複数の犯罪組織を対象にした手入れを実施しているところ。
Salman Pak Mosque では、RPG や迫撃砲を使った武装勢力による襲撃が発生したものの、警察が撃退した。ただし、市民 2 名が死亡、警察官 4 名が負傷した。その後、犯人は近所の椰子の木陰に逃げ込み、Salman Pak Hotel にある警察の指揮所に対して撃ってきたが、最終的には犯人 5 名の拘束に成功。このとき、背後の川に逃走用のボートを待たせてあった由。警察やホテルへの被害はなかった。
聯合軍は Baqubah で、テロ組織の幹部を狙った手入れを実施、AK-47 で撃ってきたテロリスト 2 名が死亡したほか、屋内にいた 5 名を拘束した。現場からは小火器や弾薬が発見されたほか、壁のコンクリートブロックを剥がして調べたところ、文書類やプロパガンダの材料が見つかった。
Muthanna 省における治安維持任務が、来週から聯合軍からイラクの警察に移管されることになっている。18 の省のうち、全面的にイラク側の手で治安維持任務を担当するようになるのは、ここが初めて。治安維持任務の移管に際しては、「治安状況」「イラク治安部隊、特に警察の状態」「聯合軍とイラク治安部隊の関係」「統治状況」といったファクターを検討することになっている。なお、イラク中央部では依然として米軍が駐留している。在イラク米軍の規模は現時点で 127,000 人。
今日のアフガニスタン (AFISNews, 2006/7/7)
Helmand 省の Baghran Valley で、車両隊が襲われる事件があり、その際に聯合軍の兵士 1 名が死亡した。このとき、聯合軍の反撃によって敵兵 5 名が死亡している。聯合軍側の負傷者は医療施設に後送された。
Khost 省の Tere Zayi 地区、Showbi という村落にあるモスクに手榴弾が投げ込まれる事件があったが、犯人は村人の手で取り押さえられて、警察に突き出された。この攻撃で、モスクに居合わせた師を含む 3 名が負傷して、聯合軍の医療施設に搬送されている。
Paktika 省の Bermel 地区では、聯合軍を狙ったつもりの IED 攻撃で市民 2 名が負傷、Bagram AB の医療施設に搬送された。また、Kandahar では聯合軍が起爆前の路傍爆弾を発見して処分に成功している。
アフガニスタン軍と聯合軍は Paktya 省の Ali Khail 地区、Chamkani 北方 20km の地点で 5 日、武器集積所を発見した。市民から「怪しい動きがある」という通報を受けて調査したもので、現場からは多数の機関銃、82mm 迫撃砲弾、重機関銃の弾薬、対戦車地雷、対人地雷が発見された。
○○に付ける薬はない (JDW, 2006/7/5)
スーダンの Omar Hassan Al-Bashir 大統領は、Darfur への国連部隊展開を拒否する姿勢を明らかにした。スーダン政府は以前、国連部隊の展開に前向きな姿勢を示していたが、これを転換。最近では「Darfur は外国軍部隊の墓所になる」などと過激な発言をしている。
こうした姿勢転換の理由としてスーダン側は、「情報収集により、植民地主義者や帝国主義者の策謀が明らかになった。我々は何でも知っている。平和を実現しに来るのではなくて、単に占領しに来るだけだ」と過激な発言。さらに、すでに Darfur に展開している国連の人道支援チームについても「国連のヘリが、和平協定に調印していない反政府組織のリーダーを運んだりしているぢゃないか。こういった件についてちゃんと説明するまでは、Darfur での活動はまかりならぬ。それに、和平協定そのものの履行も進んでおらん」と。
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こぼれ話
まだまだ現役 (AFNews, 2006/7/12)
KC-135 Stratotanker 空中給油機が就役 50 周年を達成、9/8-9 にかけて、Tinker AFB でセレモニーを実施する。詳細は www.kc135.org にて。
ちょっとした話題 (NavNews, 2006/7/11)
George H.W. Bush 元大統領が出席して、原子力空母 PCU George H.W. Bush (CVN-77) (訳注 : まだ正式に就役したわけではないので、"USS" ではない) のアイランド設置セレモニーが開催された。
USS San Antonio (LPD-17) の艦内売店はキャッシュレス化されているので、水兵は現金を持ち歩く必要がない。
額賀長官もぜひ (まてこら) (DID, 2006/7/7)
インドネシアの Juwono Sudarsono 国防相が blog を始めた。
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AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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