今週の軍事関連ニュース (2007/05/04)
 

警 告

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一般ニュース

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/5/3)
  • インドの国産戦車・Arjun が、プロトタイプ登場から 24 年を経て、初めて演習に参加した。過去 2 年では最大規模となる演習 "Ashwamedha" の最終フェーズに、数百両の T-90 や T-72 とともに 14 両の Arjun が参加したもので、実弾射撃も実施した。(ddi Indian Government News)
  • 米海軍の VC-6 Det Pax (Fleet Composite Squadron 6 Detachment Patuxent River) が、イラク派遣に備えて Webster Field で、RQ-7B Shadow の運用に関する訓練を実施中。(NAVAIR)
  • 5/14-25 にかけて、NRF (NATO Response Forces) が北海、Kattegat 海峡、バルト海南部などで演習を実施する。参加するのは、ドイツ、ポーランド、デンマーク、スウェーデン。分裂国家で紛争が拡大する状況を想定した 3 種類の演習を予定しており、それぞれ Noble Mariner、Noble Award、Kindred Sword という名前がついている。そして、過激派によるテロ活動、石油や天然ガスをめぐるイザコザ、武器の密輸、化学兵器が存在する可能性、民族浄化の発生、といった事態への対処を演練する。(NATO)

新型狙撃銃 (DID 2007/5/2)
米陸軍は新型の 7.62mm 狙撃銃 XM110 を導入、アフガニスタンの Task Force Fury に配備している。狙撃銃というとボルトアクション式が多いが、XM110 はセミ・オートマチックなので、発射速度が速い。10 発入り、あるいは 15 発入りのマガジンを使用する。特徴は、銃身の外側を金属の筒で覆っていること。これは射撃時に発生する閃光や、砂塵の舞い上がりを抑えるため。市街戦でのニーズに合わせて、ライトスキン車輌や障害物を相手に撃つことも考慮に入れている。

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/5/2)
  • 米陸軍は情報漏洩を警戒して、兵士による blog などへの投稿に関する制限を強化、作戦行動に関する一切の投稿を禁止した。ただし、任務を終えて帰国した後に戦場での経験について投稿するのは認めている。
  • イギリス議会で、戦闘時に同士討ちを防止するための敵味方識別に関して「Combat Identification システムを開発する計画の半分以上が、過去 4 年の間に遅延、あるいは方針転換に見舞われている」「Battlefield Target Identification System は 2010 年代まで実用化できないし、Blue Force Tracker や Bowman は状況認識を改善するが、データ分析のタイムラグが発生するので、敵味方識別手段としては限度がある」「Operation Telic では Aide Memoire を 60,000 枚用意したが、うまく機能できなかった」など、さまざまな問題点がまとめられた。これに対して Adam Ingram 国防相は、改善に取り組むと言明。(House of Commons Select Committee on Public Accounts)
  • 米海軍は Naval Station Ingleside の EMR (Electromagnetic Roll Facility) で、4/11 にデリバリーされたばかりの AN/WLD-1 RMS (Remote Minehunting System) について、消磁や較正などの作業を進めている。Lockheed Martin 社製で、全長 23ft、重量 7t、Cummins 社製ディーゼル (370HP) を使って潜没航行する。(US Navy)
  • 米下院軍事委員会は、核・宇宙・ミサイル防衛関連の予算要求・527 億ドルから 13 億ドルを削減する件についての票決を実施した。RRW (Reliable Replacement Warhead) は 1 億 1,900 万ドルの要求から 4,500 万ドルと新施設建設費 2,500 万ドル、MD 関連では 89 億ドルの要求から 7 億 6,400 万ドル、ABL (Airborne Laser) は 5 億 1,700 万ドルの要求から 4 億ドル、ヨーロッパへの MD エレメント配備は 3 億ドルから 1 億 6,600 万ドル、といった内訳。その他の削減としては、AISS (Alternate Infrared Satellite System) から 2 億ドル、GPS ブロック III から 1 億 5,000 万ドル、High Integrity GPS から 8,000 万ドル。一方で、イージス BMD については 6,600 万ドル、PAC-3 については 1,200 万ドル、宇宙向けの状況認識・管制機能については 1 億 3,000 万ドル、AEHF (Advanced Extremely High Frequency) 通信衛星については 1 億ドル、SBIRS-High (Space-Based Infrared System High) については 1 億ドルを上積みしている。
  • また、陸軍の FCS 計画については 8 億 6,700 万ドル、F-35 計画についても空軍の予算から 4 億 8,000 万ドルと海・空軍の研究開発費から 1 億 2,500 万ドルを削減。これにより、FY2008 に調達できる機数は 1 機減ることになる。そのほか、空軍の KC-X や CSAR-X、陸軍の JNN や ARH にも予算削減の話が出ている。もっとも、その一方では空軍に対して、C-5 の一部を退役させて、代わりに (要求してもいない) C-17A を導入する案、それと州兵航空隊の F-16 を対象とするエンジン換装を提示している。陸軍も似たり寄ったりで、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) や州兵に対する装備補充、Stryker 装甲車への予算上積みを提示した。
  • イスラエルの駐米大使が、「シリアは、第四次中東戦争以来最大の規模となる武器調達を進めている」として、強い懸念を表明。特に、ロシアからのミサイル導入について警戒している。イスラエルとしては、こちらからシリアに攻め込むつもりはないが、シリアから攻撃してきたときにビックリさせられることがないようにしたい、という立場。1967 年にイスラエルが制圧した Golan Heights に対する武力奪回や、Hizbullah、あるいはパレスチナ人武装勢力を鉄砲玉に使った攻撃が懸念される。アメリカにとっても、シリアはテロリストに対する支援者として目の上のたんこぶ状態。
  • 米空軍の CSAR-X 計画について、空軍は当初、Boeing 社が提示していた HH-47 案に強い関心を示していなかったが、途中から話がひっくり返って HH-47 の採用が決まった、という話が報じられている。もっとも、これについては Boeing 社が当初、CSAR-X 計画に対してあまり熱心でなかったからだ、という説明もされている。この HH-47 については、敵地で救難任務に就くには大きすぎるし重すぎるし騒音も大きい、という非難の声がある。[空軍の姿勢が一貫していない証拠として、ツッコミの的になるか ?]
  • ルーマニア議会は、同国内の基地 4 ヶ所への米軍の駐留を、257:29 で承認した。

東欧シフト (AFISNews 2007/5/1)
アメリカとモンテネグロが、米軍の展開に関する地位協定 (SoFA : Status of Forces Agreement) を締結した。また、両国の軍事的関係強化に関する合意もまとめている。これにより、人員の交換や合同演習などの目的で米軍が展開できることになる。ホスト国から見ると、これはアメリカとの関係強化を象徴するものとなる。

MRAP に続け (DefenseNews 2007/4/30, EDA via Defense-Aerospace.com 2007/4/30)
英国防省は 4 月末に、2 年以内に MPPVs (Medium Protected Patrol Vehicles)×180 両を陸軍に配備するためのコンペティションをスタートした。昨今では Warrior 歩兵戦闘車や Challenger 2 戦車ですらウカウカできないほど強力な IED が登場しているが、そんな状況下で安全にパトロール任務を実施できる車輌が必要だというもの。
昨年、108 両を緊急調達した米 Force Protection 社製の 6x6 装甲車・Cougar (英国側名称 Mastiff) に匹敵する防禦力を持ち、もっと小型軽量で機動性に優れている必要がある、としている。つまり、米海兵隊の MRAP 計画に相当する位置付け。EDA (European Defence Agency) が公表した情報によると、総重量 14t (Mastiff の半分程度にしたいという話も)、乗員 7 名、計画総経費 2,000 万〜1 億ポンドという要求値を示している。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/4/30)
  • G8 諸国は、ロシアが保有する余剰兵器を廃棄するために、2012 年までに総額 200 億ドルの資金援助を実施する。特に、化学兵器、退役原潜、兵器級核物質の廃棄処分が、重要課題に挙げられている。ドイツは核・化学兵器関連の廃棄を支援するために 15 億ドルを支出する。ロシアは 4 万トンの化学兵器を保有しているが、1997/4/29 に調印した化学兵器禁止条約を受けて、2012/4/29 までに全部を廃棄することになっている。そこで、Ural 山脈地帯の Kambarka に、化学兵器を廃棄するための工場施設を建設する。そのほか、退役した原潜から陸揚げした原子炉関連部品を保管する施設を建設するため、3 億ユーロを支出する。それとは別に、原子炉の安全向上支援として 1 億 7,000 万ユーロを支出する。(German government online)
  • 4/14-19 にかけて An-124-100M-150 が、フィンランドの Vantaa (Helsinki, Finland) とノルウェーの Flesland (Bergen, Norway) で、航法機器の精度を実証するためのデモンストレーション飛行を実施した。つまり、ヨーロッパの当局が要求するだけの精度で機体を飛ばすことができるかどうかを実証する必要があったということ。許容される逸脱は 1 浬以内だが、実際には 0.3 浬以内だった。(Antonov)
  • ドイツ軍の兵士 45,000 名を対象として意識調査を行ったところ、「大半は職場環境や仕事の内容に満足していない」「兵士の 2/3 は、友人などに対して軍務に就くことを薦めないと答えた」「最近の予算削減やスキャンダルが、兵士の士気を低下させている」と、散々な結果になった。また、70% の兵士が「海外任務に関する適切な説明がなされていない」「海外任務に参加するには装備が不十分だ」と考えているとのこと。(Deutsche Welle German radio)

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/4/30)
  • 米議会の下院議員 2 名 (Ellen Tauscher of California, Ed Markey of Massachusetts) が、アメリカがインドに輸出したミサイル技術がイランの手に渡る事態を懸念、George Bush 大統領に対して、インドとイランの軍事的関係を断絶させるよう求めている。
  • カナダ空軍は JUSTAS (Joint Unmanned Surveillance and Target Acquisition System) として、米 General Atomics 社と加 General Dynamics Canada 社が提案していた Predator B の採用を決定、5 億カナダドル (4 億 2,000 万ドル) で調達する方針だが、コンペティション抜きでの機種選定に対して、議会から異論が出ている。カナダ軍に対しては、MDA (MacDonald Dettwiler and Associates) もイスラエルの IAI 社と組んで、IAI の Eagle 1 と Eagle 2 を売り込んでいる状況。JUSTAS では、まず 10 機、ゆくゆくは 18 機の UAV を揃えて、2009 年に IOC、2012 年に FOC を達成したい考え。
  • Steven Blum 陸軍中将の議会証言によると、アラバマ、ケンタッキー、ミシシッピーの 3 州、それとカリフォルニア、ネバダ、オレゴンの 3 州がそれぞれシェアする形で、州兵部隊への Stryker 旅団増強を図りたいとのこと。現行の計画では、現役 6 個、ペンシルバニア州兵に 1 個の SBCT を編成することになっている。「イラクで実績を作っているし、災害派遣にも役立つ」というのが SBCT 増強のための主張だが、州兵が装備不足に見舞われている状況でもあり、先の計画ですら変わる可能性がある。
  • イタリア陸軍が HMMWV を改造して作った VTLM (a.k.a. Lince) が、3/25 にアフガニスタン西部で IED 攻撃に遭って大破していたことが明らかになった。乗っていた兵士は負傷したものの、無事。キャビンを独立したカプセルにして、エンジンや、後部貨物室の燃料タンクなどから距離を置いた設計が功を奏したとされる。全長 4.8m、幅 2.2m、重量 7t。レバノンでもアフガニスタンでも、VM-90 や、1980 年代に開発した軽装甲偵察車・Puma より高い生存性を実証している。
  • 英国防省とメーカー各社が、ロイター可能な空対地攻撃兵装の開発に乗り出した。計画名称は IFPA (Indirect Fire Precision Attack)、予算は 5 億ポンド (9 億 9,900 万ドル)。数時間に渡って戦場上空にとどまり、電子光学センサーやデータリンクによる目標指示を受けて攻撃を行う。レンジ 150km、2015 年の配備実現を目指す。参加チームのひとつは Team Loitering Munitions といい、MBDA (UK)、Thales UK、QinetiQ、Marshall Aerospace Special Vehicles、Ultra Electronics、Selex、Meggitt、Lockheed Martin UK、Cranfield University、Cranfield Aerospace、Vega and Blue Bear Systems Research で、まず概念設計を行う。一方、Battlefield Loitering Artillery Directed Effect チームを編成する Ultra 社は、2008 年末までかけて 2 フェーズのデモンストレーションを、1,400 万ポンドをかけて実施、BAE Systems 社も 3,000 万ポンドのアセスメント・フェーズ契約を受注した。このチームには Rafael、BAE Systems, Canada 社傘下の CDL Systems、QinetiQ が参加しており、イスラエル製の EMIT をベースにする。
  • ISAF 派遣部隊が IED の脅威に直面している状況を受けて、ドイツ軍は装甲車の増強を迫られているが、これに対して仏 Panhard 社が独 Rheinmetall Landsysteme 社と組んで、Gavial と名付けた装甲車の開発・製造に乗り出す構え。実現すれば、フランスとドイツの共通装備になる。フランスとドイツでは、Nexter と KMW が共同で次世代 AFV の研究を進めている状況もある。
  • そのドイツ、2009 年から Boxer×272 両 (8 億 2,690 万ユーロ/11 億ドル) と Puma×410 両 (39 億ユーロ) の導入を始めるほか、Diehl BGT Defence 社は AWiSS (Abstands-Wirksame Schutz-System) なるアクティブ自衛システムを開発中。Leopard 2 戦車×280 両については、新型 HE 弾の導入、新型エアコンの導入、耐地雷防禦の改善といったアップグレードを施す。ただし、8 個機械化歩兵大隊と 6 個機甲大隊に Marder×634 両と Leopard 2×458 両を配備しているが、後者は A6M 仕様にアップグレードする一方で、2012 年には 395 両に減勢する。
  • インドは年末から、155mm/52 牽引砲×540 門を 60 億ドルかけて調達する計画に乗り出す。また、ソ聯製の 130mm 砲 M-46×360 門について、イスラエルの Soltam 社が 155mm/52 にアップグレードする作業を推進中。半数はイスラエルで、残り半数はインドで改修する。そのほか、Bofors 製の牽引砲×360 門を 4 億ドルかけてアップグレードする件については、英 BAE Systems、印 Tatas、それと Soltam にリクエストを出したところ。さらに別件で、20 億ドルをかけて 155mm 牽引砲×400 門を調達する話が 2001 年から進行中で、Defense (ex-Bofors)、Soltam、Denel の各社が提供した砲を使って数次に渡る試射を、さまざまな環境で実施している。ただ、Bofors 社は過去に贈賄事件をやらかしたことがあり、これが足を引っ張る可能性も。なんだかんだで 2020 年までに、155mm/52 牽引砲×1,000 門、トラック搭載型 155mm/52 砲×1,500 門、155mm/52 装軌式自走砲×100 両、155mm/52 装輪式自走砲×400 門、FH-77B (155mm/39) のアップグレード型×360 門、130mm 砲×1,000 門の 155mm への更新版、といった戦力を揃える計画。[えーと、全部合計すると 4,360 門という計算なんですが]
  • カナダは今夏から、FFCV (Family of Future Combat Vehicles) のプロジェクトに乗り出す考えだが、まだ公式な承認は得ておらず、どういった種類の車輌を揃えるかも確定していない。早ければ 2010 年に登場、2021 年まで量産を続ける構想。ただ、カナダには C-17、CH-47、新型中型ヘリ、新型軍用トラックなど "Big 5" の装備調達計画があり、それが 2010-2018 年にかけて多額の支出を必要とする状況。それに対しては、もっと早くに FFCV をモノにして予算を確保する考え。

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/4/29)
  • 米 General Dynamics Itronix 社は、6 月から軍用 PC・Falcon の納入を開始する。予想価格は、通常価格 $4,500、General Services Administration 価格 $3,600。Vulcan Venture 社の FlipStart がベースで、CPU は Intel Core Solo (1.2GHz)、RAM は 512KB (年末には 1GB に増量)、HDD は 40GB か 80GB、USB 2.0 と Ethernet のインターフェイスを備える。オプションとして、1XEV-DO Rev.A や HSDPA に対応したデータ通信機能、IEEE802.11a/b/g 無線 LAN、Bluetooth、GPS レシーバーがあり、さらに Common Access Cards に対応する生体認証機能を追加する予定。サイズは 4.5in×6.1in×1.4in、重量は 2lb、液晶ディスプレイは 5.6in (1,024×600)。これが、WIN-T (Warfighter Information Network-Tactical) や FCS (Future Combat System) のデータ端末となる。もちろん、MIL-STD-810F で規定した落下などの耐衝撃試験をクリア。これ以外にも、Black Diamond Advanced Technology 社や Panasonic Computer Solutions 社が、軍用の "Ultra-Mobile PC" 計画を進めている模様。
  • 韓国国防省の ADD (Agency for the Defense Development) 関係者によると、3 月にお披露目した XK-2 "Black Panther" 戦車は M1A2 SEP や Leclerc に匹敵する世界最先端の機動性・火力・生存性・C4I テクノロジーを持ち、2011 年から全規模量産開始、680 両を調達して K1、M47、M48 を代替するとのこと。お値段は 830 万ドル。そのほか、1999 年に 9,000 万ドルの予算を計上して開発を始めた、K300 と称する歩兵戦闘車の計画もある。こちらは 2008 年から配備を始めて、900 両の調達を予定している。お値段は 280-320 万ドル、M2 や BMP-3 の半分ほどとしている。重量 25t、対戦車ミサイルと 40mm 機関砲 (300rd/min) を備える。
  • フィリピン空軍は、28 日に訓練飛行中の UH-1H が墜落した事故を受けて、同型機 41 機を飛行停止にした。

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/4/26-27)
  • 米議会は、2004 年に発足した JIEDDO (Joint Improvised Explosive Device Defeat Organization) について「結果を出さないと予算を出さないぞ」と。これに対して JIEDDO 側は「四半期ごとに進捗状況を報告しているのに、理解しがたい」と反発。最新の補正予算では、JIEDDO 向けに 24 億ドルを計上している。その JIEDDO の広報担当官、Christine Devries 女史によると、イラクでは IED による攻撃件数が増えているが、米軍兵士の戦死者数がそれに比例して増えているわけではないという。現在の比率は、IED 攻撃 5 件について戦死者 1 名。ジャミングや物理的な排除策の成果だとしているが、軍種ごとの詳しい数字は明らかにされていない。判明しているところでは、2003/8-2004/8 にかけて IED で死亡した兵士が 224 名、それに対して過去 1 年間で 425 名。また、死者 1 名に対して負傷者 9 名という比率になっている。ジャミングだけでは決定的な対策にならず、IED を製造する組織そのものも潰さなければならないとしている。
  • 米空軍が策定中のサイバー戦ドクトリンの中で、武装勢力に対して直接的に打撃を与える手段、あるいは世論の支持を拡大する手段としてサイバー戦が重要だという考え方が示されている。たとえば、武装勢力の作戦を阻害する手段としてサイバー攻撃は有用だ、としている。
  • GAO がまとめた報告書によると、イラクで武装勢力が使用している IED の材料は、管理不行き届きになっている旧イラク軍の弾薬庫が出所であるとして、戦域全体を対象とするリスク評価や、対応策とその進捗状況に関する議会への報告が必要だと指摘した。
  • チェチェンの Shatoi 地区で、特殊作戦任務に就いていたロシア軍の Mi-8 ヘリがゲリラに撃墜されて、搭乗員 3 名と特殊部隊員 15 名が死亡した。

宇宙競争の最前線 (AFSPCNews 2007/4/27)
カリフォルニア州の Onizuka AFS で 46 年間に渡って実施していた、NRO (National Reconnaissance Office) 関連のミッションが終了した。ここは、初の偵察衛星を生み出した Corona 計画・発祥の地でもある。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/4/27)
  • 米ミサイル防衛局 (MDA) はハワイの PMRF (Pacific Missile Range Facility) で、イージス BMD による要撃試験を成功裏に実施、弾道ミサイルの直撃破壊に成功した。ターゲットは Scud ミサイルを想定したもので、弾頭とロケット本体がくっついたままのモノ。これを SM-3 ブロック 1A で要撃する一方で、平行して SM-2 ブロック IIIA で経空脅威に対処した。実験に使用した艦は USS Lake Erie (CG-70)、システムはイージス BMD 3.6。今回の試射では、キネティック弾頭に組み込んでいる SDACS (Solid Divert and Attitude Control System) の改良型をテストしている。なお、現時点で要撃能力を備えたイージス艦は 7 隻、それとは別に LRS&T 対応艦が 9 隻ある。(MDA, Lockheed Martin)
  • 米上院は、イラク・アフガニスタンでの戦闘に関連する 950 億ドルの補正予算案を可決したが、米軍の撤退期限も設定した内容。補正予算の対象期間は 2007/9/30 までで、10 月初頭に米軍を撤収開始、2008/4/1 までに撤収を終えるよう求めている。(VoA)
  • スケジュール遅延や財政面の問題が出ている Galileo 計画について、「これ以上の遅延はまかりならぬ、2011 年にはちゃんと稼働させるように」と欧州議会 (European Parliament)。そのため、契約に関するロードマップや財政面の手当てなどについて、対策を講じる必要があるとしている。(European Parliament)
  • 米陸軍の William H. Steele 中佐が、米軍法のうち 4 ヶ条 (four articles of the Uniform Code of Military Justice) に違反したかどで訴追された。2005/10/1-2006/10/31 にかけて、モニター対象外の携帯電話を拘束者に渡した (Article 104 違反)、権限がない機密物を手元に置いて然るべき相手に渡すのを妨げた (Article 134 違反)、拘束者の娘と親しくなったことに加えて通訳を特別扱いした (Article 133 違反)、機密情報に加えてポルノビデオまで自宅に保管していた (Article 92 違反) といった罪状。(US Army)
  • イラクで、4/5 の戦闘中に不時着した UH-60 があり、現場では修理不可能と判断したために第 1 騎兵師団・第 1 航空騎兵旅団の DART (Downed Aircraft Recovery Team) が出動した。その場で破壊処分する手もあったが、残骸に含まれる機密情報が敵の手に渡る可能性や、残骸そのものが宣伝材料に使われる可能性を考慮して、これはボツ。CH-47 を出動させて機体を吊下空輸する方法で Taji の基地まで持ち帰った。(MNF-I)
  • 英空軍の SEPECAT Jaguar のうち、最後まで残っていた 10 機が 4/25 に退役した。運用期間は 33 年間。今後、対地攻撃能力を備えた Typhoon が取って代わる。(MoD UK) [予算削減のために、10 月に予定していたのを繰り上げ退役にしたらしい]

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/4/25-26)
  • NAMSA (NATO Maintenance and Supply Agency) はヨルダンとの間で、同国の北部・東部に残っている不発弾や、古くなった弾薬在庫の処分を支援するという内容の合意をまとめた。Mediterranean Dialogue 参加国 (アルジェリア、エジプト、イスラエル、ヨルダン、モーリタニア、モロッコ、チュニジア) のうち、こうした合意が成立したのは今回が初めて。ギリシア、ノルウェー、スイス、スペイン、トルコが資金面の支援を行う。
  • LCS の 1 番艦、USS Freedom (LCS-1) が、4/25 に発生した火災で損傷した。溶接作業を行っていた現場が火元で、右舷側の区画がいくつか損傷した。
  • NATO とワルシャワ条約機構が 1990 年に調印した通常兵器削減条約 (CFE : Conventional Forces in Europe) について、ロシアの Vladimir Putin 大統領は脱退をちらつかせているが、NATO の Jaap de Hoop Scheffer 事務総長はコミットし続けると表明。
  • 韓国の情報機関によると、北朝鮮は 5 月にも、国連の核査察担当者を受け入れることになるだろう、とのこと。
  • Airbus A400M 輸送機の最終組み立てが 3 ヶ月遅延して、累計遅延が 1 年に達する見込みとなった。昨年暮れに実施した技術面の検討により、組み立て開始を遅らせることになったもの。
  • 米国防総省は、2003 年にスタートした自国内向けの情報収集・データベース化プロジェクト、TALON (Threat and Local Observation Notice) について、今後も継続するメリットが見出せないので終了する意向を示した。特に、議会やメディアでの評判がよろしくない点が問題。
  • イランの Mohammad Baqer Zolqader 内務副大臣 (元の革命防衛隊指揮官) は、「我々はアメリカのターゲットを指向する数万発のミサイルを擁しており (capacity to fire tens of thousands of missiles)、どこにも安全地帯がない状態にできる、と豪語。
  • 米空軍は FY2007 補正予算で、M9 拳銃の代替製品調達用として 8,980 万ドルを要求していたが、議会は他の軍種との統合計画にする方法も検討すべきだとして、この要求を却下、500 万ドルのスタディ経費のみを承認した。[倉庫に M1911 は残ってないのか ? (殴)]
  • また、陸軍が 1990 年代から広く導入している M4 カービンについても、そのまま追加調達を続けるのではなく、オープンな競争を経て、もっといい製品を入手する方法を検討してみるべきでは、という姿勢を示している。米陸軍では、コンパクトで市街戦に向いているという理由で、M16 に代えて M4 の配備を進めているところ。

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産業・装備・調達

無敵艦隊の件は水に流して (DefenseNews 2007/5/2, Defense-Aerospace.com 2007/5/3)
英 BAE Systems 社は西 Navantia 社との間で、S80 型潜水艦の船殼を部分的にイギリスで製造する案件をまとめた。金額にして 1,000 万ポンドほどの案件。
BAE Systems 社の Submarine Solutions 部門が Barrow-in-Furness の造船所で、耐圧船殼前後のドーム部分を 4 隻分製造するという内容。同じ施設で Astute 級の耐圧船殼も造る。最初の 2 隻分は一式、残りの 2 隻は部分的に溶接した状態で、スペインの Cartagena にある Navantia 社の造船所に送る。
ちなみにこの件、フランス・ドイツ・ロシア・アメリカの造船所を退けて受注した由。あくまでメインは自国向けの Astute 級 SSN だが、海外向けの案件も加えることで作業量を平準化するのが狙い。イギリスが SSN を止めて通常動力型に戻るわけではないとしている。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/5/3)
  • オーストラリア国防省は米海軍との間で、F/A-18F Super Hornet ブロック II×24 機と関連支援機材などを、総額 29 億豪ドルで購入する契約に調印した。兵装と機体の維持管理業務については別途、年内に契約を結ぶ。総額は今後 10 年間で 60 億豪ドル。2009 年から導入を始めて翌年に実働可能とした上で、2010 年から退役する F-111C/G と交代する。(Australian DoD)
  • 米 Lockheed Martin 社は西 EADS-CASA 社に対して、米沿岸警備隊向けの洋上哨戒機・HC-235A のベースとなる CN-235×5 機を追加発注した。これで累計受注機数は 8 機。最終的に 36 機の調達を予定している。例の Deepwater 計画の一環。(EADS CASA)
  • ニュージーランドは、カナダの Edmonton で実施する、C-130 Hercules×5 機を対象とするアップグレード改修の一環として、2,120 万ドルをかけて自衛装備を取り付ける件を承認した。(New Zealand MoD)
  • 仏 Nexter 社の装輪式自走榴弾砲・CAESAR (CAmion Equipe dun Syste'me dARtillerie) が、1 年ちょっとに渡って実施していたメーカー側の試験を終えて、フランス陸軍に引き渡された。この後、軍による運用評価を開始することになる。(Nexter)
  • 米 EDO 社は米陸軍から、C-RAM (Counter Rocket, Artillery, and Mortar) に関する 1,500 万ドルの契約を受注した。戦域でのサポート業務を実施するもの。(EDO)
  • 米 CACI International 社は米陸軍から、CERDEC (Communications-Electronics Research Development and Engineering Center) の I2WD (Intelligence and Information Directorate) を対象とするテクニカル/エンジニアリング・サービス業務を 1 億 4,970 万ドルで受注した。米陸軍の衛星通信システム・TROJAN に関連するもの。
  • 米 Dynamics Research 社は米 Quantech Services 社などと組んで、米空軍 ESC (Electronic Systems Center) 向けの非テクニカル調達支援業務 (non-technical acquisition support services) を受注した。いわゆる PASS (Professional Acquisition Support Services) で、今後 5 年間で総額 8 億ドルに達する見込みの案件。(Dynamic Research)
  • 低コスト型 UAV に関する米海軍の SBIR (Small Business Innovation Research) で、米 Aurora Flight Sciences 社の採用が決まった。同社の GoldenEye 80 UAS を使う。安価で簡単に展開でき、IED 設置などの怪しい状況を上空から監視できるシステムを用意しようというもの。18-24 ヶ月以内に開発して飛行実験を行えるようにする。(Aurora Flight Sciences)
  • スウェーデン軍は IBM、Capgemini、WM-data の 3 社で構成する企業チームに対して、ERP ソフトウェア・SAP の導入を発注することになった。人事・財務・兵站・管理・ガバナンスといった分野の効率改善が目的。(IBM)
  • BAE Systems 社は Raytheon 社から、AGM-154 JSOW (Joint Standoff Weapon) 用のコンテナ×527 個を 380 万ドルで受注した。米海軍向け。(BAE Systems)
  • 英 Cobham 社と Cobham Flight Operations and Services 社のジョイント・ベンチャー、FBH (FB Heliservices) が、キプロスに駐留するイギリス軍部隊が使用しているヘリコプターの提供やサポート業務、それとベース・オペレーション業務の契約延長分を、900 万ポンドで受注した。最初の 4 年分が契約満了して、オプションになっていた分が実現したもの。2010/3/31 が期限。COMR (Civil Owned Military Registered) 仕様の Bell 412EP×4 機を提供して、SAR (Search and Rescue)、CASEVAC/MEDIVAC (Casualty Evacuation/Medical Evacuation)、山火事対処、人員・貨物の輸送などを担当する。(Cobham)

今日のお買い物 II (C4ISRjournal 2007/5/2)
米 Raytheon 社は米空軍から、GBS (Global Broadcasting Service) で使用する陸軍向け IP ネットワーク用受信機×59、空軍向け IP ネットワーク受信施設×69 を、総額 1,450 万ドルで受注した。

今日のお買い物 I (Contracts 2007/5/2)
  • SAIC (Science Applications International Corp.) 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの燃料油脂類やケミカル類を、$6,200,000,000 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。基本契約 5 年、オプション契約 5 年。(SPM4AR-07-D-0001)
  • Lockheed Martin 社は米空軍から、AGCAS (Automatic Ground Collision Avoidance System)、ACAS (Automatic Air Collision Avoidance System)、両者を統合した AGCAS/ACAS について、熟成とモジュラー化設計を実現する Automated Collision Avoidance/Fighter Risk Reduction Program を、$34,475,885 で受注した。(FA8650-05-G-5503-0003)
  • Material and Technical Support Service 社は米空軍から、CBR 兵器に対抗して有効な戦闘能力を維持するための、Joint Services and Air Force Chemical, Biological, and Radiological Defense Science and Technology Support を $20,000,000 で受注した。(FA8650-07-D-6739-0001)
  • Torix General Contractors 社は米陸軍から、コロラド州 Fort Carson に特殊作戦部隊向けの支援施設を建設する作業を $19,944,000 で受注した。大隊向けの支援施設や中隊向けのオペレーション施設などを建設する。(W9128F-07-C-0004)
  • General Dynamics Network Systems 社は米陸軍から、Wedge 2-5 向けの IT システム・IT インフラについて、調査・計画・設計・導入の作業に関する修正契約を $18,406,189 で受注した。作業場所は国防総省。(MDA947-98-C-2002)
  • Baggette Construction 社は米陸軍から、ノースカロライナ州 Pope AFB に特殊作戦部隊用の格納庫兼オペレーション施設を建設する作業を、$15,477,000 で受注した。(W912HN-07-C-0028)
  • Alliant Lake City Small Caliber Ammunition 社は米陸軍から、各種の小火器用弾薬・$12,512,872 分の納入指令を受領した。原契約は $387,921,388。(DAAA09-99-D-0016)
  • ATK Launch Systems 社は米陸軍から、M212 赤外線フレア、$11,611,548 分の納入指令を受領した。原契約は $171,281,959。(W15QKN-04-D-1003)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/5/2)
  • 米 Raytheon 社は、Patriot PAC-2 の改良型、GEM-T (Guidance Enhanced Missile-T) へのアップグレードに関する累計受注が 1 億ドルを突破したと発表した。先日も、米陸軍向け、ならびに FMS 経由の輸出向けを受注している。(Raytheon)
  • Project Air 9000 の下で発注した NH90 のオーストラリア版、MRH90 が、オーストラリア国内での組み立てを開始した。初号機は "MRH005"。46 機のうち 1-4 号機は完成品輸入なので、5-46 号機までの合計 42 機が対象。South East Queensland 州を中心に、150 名の雇用創出につながる。別件で、Tiger 攻撃ヘリの現地組み立てにより、250 名の雇用も発生している。(Australian DoD)
  • 米 GDLS (General Dynamics Land Systems) 社は米海兵隊から、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) 計画に関する 4 億 9,000 万ドルの契約のうち、2 億 4,450 万ドル分のタスク・オーダーを受領したと発表した。Force Protection 社とのジョイント・ベンチャー、Force Dynamics 社で、1,000 両の MRAP を製造することになる。製造するのは、Force Protection 社の Cougar で、カテゴリー I として 4x4、カテゴリー II として 6x6 を製造する。(GDLS)
  • その Force Protection 社はカナダからも、Buffalo と Cougar を 886 万 7,000 ドルで受注した。米海兵隊経由の FMS 案件。(Force Protection)
  • E-2D Advanced Hawkeye の初号機が、5/1 に St. Augustine の工場をロールアウトした。Northrop Grumman 社は 2001 年に 20 億ドルほどで E-2D の SDD フェーズ契約を受注しており、米海軍では全部で 75 機の調達を計画している。レーダーは小型目標に強くレンジを拡大した AN/APY-9 (Lockheed Martin 社製)、アンテナは L-3 Communications Randtron Antenna Systems 社製の電子走査式。新型のワークステーションや衛星通信装置も搭載する。グラスコックピット化したのも特徴のひとつ。これから NAS Patuxent River で試験飛行を始めて、2011 年初頭から部隊配備となる。(Northrop Grumman)
  • Forecast International の予測によると、これから 2016 年までの自走砲の市場規模は、4,500 両、金額にして 135 億 1,000 万ドルにのぼるとのこと。従来からある装軌式の自走榴弾砲では韓国製の K9 Thunder が有力、新興勢力の装輪式では GDLS の Stryker MGS (Mobile Gun System) や Nexter の CAESAR の名前が挙がっている。そのほか、すでにある M109A6 Paradin のリビルドもカウントしている。(Forecast International)
  • Armor Holdings 社は英国防省から、Pinzgauer PPV (Protected Patrol Vehicle) を 3,200 万ドルで追加受注した。2007 年中に納入の予定。(Armor Holdings)
  • 土 SSM (Turkish Undersecretariat for Defence Industry) は、初等練習機と指揮管制機の調達計画について、RfP の送付先を明らかにした。前者は Cessna Aircraft Company、EADS、Diamond Aircraft Ind.、Shinyoung Heavy Indusrties Co. Ltd.、Alenia Aermacchi、Aero Vodochody、Morovan Aviation、Cirrus Desing Corporation。後者は Gulfstream Aerospace Corp.、EADS、Bombardier Inc. - Aerospace、Boeing Company.。(SSM)
  • EADS 社は UAE の Abu Dhabi 警察との間で、セキュリティ・システムの導入に関するマスター・プランとロードマップを作成するという合意をまとめた。(EADS)
  • Eurocopter 社は上海の警察 (Shanghai Public Security Bureau) から、EC135×2 機と EC155×1 機を受注した。(Eurocopter)
  • 英陸軍の IFPA (Indirect Fire Precision Attack) 構想に関連して、BAE Systems Future Systems 社は LM CD (Loitering Munition Capability Demonstration) の第二次アセスメント・フェーズ契約を 3,000 万ポンドで受注した。ロイター式の空対地攻撃兵装に関して、熟成の度合を評価するとともに、どのように陸軍の武器体系に組み込んでいくかを検討する。副契約社として、Ultra Electronics 社率いる BLADE (Battlefield Loitering Artillery Directed Effect) チームが入る。(BAE Systems)
  • JHSV (Joint High Speed Vessel) 計画の現況や要求仕様について、米陸軍・米海軍・米海兵隊の関係者が MCB Quantico に集まって協議した。この席で、過去 5 年に渡って民間企業からリースした高速輸送船の運用実績についても取り上げている。JHSV に対する要求仕様は、航洋性があり、全長 450ft 以内、600 ショート・トンの貨物を積んで 1,200nm/35kt の航行が可能、312 名分の座席を持ち、固有乗員 41 名に加えて 104 名分の就寝・給養施設を持つこと、といった内容。数百名の兵員と装備・車輌を輸送する能力を要求している。(US Army)
  • F-35 Lightning II 用の ALIS (Autonomic Logistics Information System) が、稼働を開始した。飛行試験データの収集や、メンテナンス、あるいはサポートのためのネットワークを構築するためのシステム。最初の飛行隊が 2012 年に実働可能になり、最終的には 4,500 機あまりを製造する F-35 は、このインフラが支える。戦闘機のライフサイクルコスト全体のうち、2/3 は運用・サポート経費が占めているので、その部分を合理化するのは重要。そこで、ALIS を使ってデータを収集・分析・識別して情報を提供、意志決定に役立てようというわけ。(Lockheed Martin Aeronautics)
  • 米 ATK (Alliant Techsystems) 社は 3/20-21 にかけてアリゾナ州の Yuma Proving Ground で、PGMM (Precision Guided Mortar Munition) の試射を実施、2.5 マイルの射程で 3 発を発射して全弾命中 (three-for-three) をマークした。米陸軍から 2004 年 12 月に 8,000 万ドルで SDD フェーズ契約を受注しているもので、120mm 重迫撃砲から発射する。(ATK)
  • 米 Lockheed Martin 社は Baltimore の事業所に、米陸軍の NLOS-LS (Non-Line-of-Sight Launch System) で使用する CLU (Container Launch Unit) の製造工場を、370 万ドルかけて開設した。CLU から Raytheon 社製の PAM (Precision Attack Missile) を発射する。CLU の開発に際しては、艦載用 VLS・Mk.41 の経験が活きている由。(Lockheed Martin)
  • 米 PWR (Pratt & Whitney Rocketdyne) 社は、米空軍・DARPA・Boeing 社と共同で進めている X-51A 計画について、同機で使用するスクラムジェット・エンジン・X-1 (形式は SJX61-1) が初めて、NASA Langley Research Center にある 8-Foot, High- Temperature Tunnel で実施したシミュレーション・フライトでマッハ 5 を達成したと発表した。JP-7 燃料を使い、FADEC (Full Authority Digital Engine Controller) が、燃料冷却と燃焼室への噴射というややこしい制御を担当している。X-51A は 2009 年から 4 回、マッハ 4.5-6.5 を目指す飛行試験を予定している。X-1 は、2 基を用意する地上試験用エンジンのひとつ。(PWR)
  • 英国防省は、軍の契約にもっと中小企業 (SME : Small and Medium Enterprises) を参画させる構想をスタートさせた。(MoD UK)
  • 芬 Patria 社は、芬 Tekla 社の防衛関連部門を 5/1 付で買収完了、傘下に収めた。Systems Business Unit の下に入り、偵察、指揮管制、射撃管制といった分野の業務を担当する。(Patria)

今日のお買い物 (Contracts 2007/5/1)
  • Harris 社 RF Communications Division は米特殊作戦軍団 (USSOCOM) から、Improved Special Operation Forces High-Frequency Multi-Band Radio System を $422,000,000 で受注した。基本契約 5 年、オプション契約 5 年。(H92222-07-D-0008) [AN/PRC-150 Falcon II なる HF 対応の manpack radio]
  • Knik Construction 社は米海軍から、キューバ・Guantanamo Bay の Leeward Airfield at Naval Station で実施する補修工事を $11,725,000 で受注した。(N69450-07-C-1257)
  • EMA (Eagan McAllister Associates) 社は米海軍から、C4ISR 機材を対象とするテクニカル/エンジニアリング/兵站コミュニケーション業務に関する修正契約を、$7,400,000 で受注した。同社はすでに、Naval Modular Automated Communications System II/Single Messaging Solution、Defense Message System、Automated Digital Network Systems、Demand Assigned Multiple Access Common User Digital Information Exchange Subsystem II を対象としてシステム・エンジニアリング・サポート業務を担当している。これは Space and Naval Warfare Systems Center Charleston の C4ISR プログラムに関連するもの。(N65236-03-D-5859)
  • McDonnell Douglas 社は米空軍から、F-16 ブロック 50 用の Mission Training Center で実施する訓練業務を $19,034,029 で受注した。実施場所は、Shaw AFB、Spangdahlem AB、三沢 AB。(FA8621-07-D-6272) [Lockheed Martin Simulation, Training and Support 社が副契約社に入る由]

今日のお買い物 (Contracts 2007/4/30)
  • Haas TCM 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊向けの圧縮ガス保存装置 (privatization of compressed gases and cylinders) を $2,000,000,000 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。基本契約 5 年、オプション契約 5 年。(SPM4AR-07-D-0100)
  • Sikorsky Aircraft 社は米海軍から、CH-53E、MH-53E、CH-53D で使用するメイン・ローター・ヘッド、スリーブ/スピンドル・アセンブリ、メイン・ギアボックス・アセンブリ、フリー・ホイール・ユニット、その他のコンポーネンツを対象とする補修、オーバーホール、改修の作業を、$73,705,470 で受注した。基本契約 5 年、1 年単位のオプション契約 4 年分、すべて実現した場合の総額は $394,212,081。(N00383-07-D-007F)
  • General Dynamics Land Systems 社 General Dynamics Amphibious Systems 部門は米海軍から、EFV (Expeditionary Fighting Vehicle) の SDD フェーズを継続するために必要なスペアパーツ類に関する修正契約を、$43,758,348 で受注した。(M67854-01-C-0001)
  • Sauer 社 (Sauer Southeast) は米海軍から、ミシシッピー州 Keesler AFB の医療施設をサポートするための、Central Energy Plant の建設と Building 468 の改修作業を $17,616,600 で受注した。国の新しい火災対策規定に対応させるためのもので、緊急用発電機、配電装置 (electrical switchgear)、変圧器 (transformers)、冷却装置 (chillers)、ボイラー、冷却塔を設置する。(N69450-07-C-0756)
  • Sauer 社 (Sauer Southeast) は米海軍から、MCAS Beaufort に下士官兵用の給養施設を建設する作業を、$13,689,500 で受注した。(N62467-01-D-0297/Task Order 0010)
  • Mississippi Power 社は米海軍から、ミシシッピー州 Gulfport の Naval Construction Battalion Center で実施する、電線地中化による抗堪性向上工事 (utility hardening work) に関する修正契約を $16,611,950 で受注した。ハリケーンの襲来に備えるもの。(N62467-88-F-1862/P00006)
  • Bechtel Plant Machinery 社は米海軍から、核動力主機のコンポーネンツに関する修正契約を $13,411,406 で受注した。(N00024-07-C-2101)
  • Z-Corp/Lee Technologies, Joint Venture は米海軍から、P-013K UPS (Uninterrupted Power Source) で使用する発電機の更新作業 (Generator Upgrades) を $12,707,171 で受注した。ミシシッピー州の Stennis Space Center にある 7 基の UPS 発電機を撤去して、新たに集中 UPS 施設を設置する案件。(N69450-07-C-0060)
  • Nova Group 社は米海軍から、MCAS Yuma に固定翼機用の駐機場と、燃料の補給/抜き取りステーション×4 ヶ所を備える給油施設を建設する作業を $12,243,000 で受注した。(N62473-07-C-6002)
  • Harris RF Communication 社は米海軍から、以下の無線機と関連パーツ類を、総額 $8,787,045 で受注した。オプション契約分まで行使した場合の総額は $35,880,972。(N00039-07-D-0001)
    • AN/PRC-117F Multiband Radio Set
    • AN/PRC-150 HF/VHF Systems Manpack Radio Set
    • AN/VRC-103 Multiband Vehicular Radio Set
    • AN/VRC-104(V)2 20W Vehicular Radio Set
    • AN/VRC-104(V)3 150W Vehicular Radio Set
    • AN/VRC-104(V)4 400W Vehicular Radio Set
  • Northrop Grumman 社 Integrated Systems Western Region 部門は米海軍から、GHMD (Global Hawk Maritime Demonstration) を対象とするメンテナンス・サポート業務に関する修正契約を、$7,675,484 で受注した。(N00019-05-C-0057)
  • Korte Construction 社は米海軍から、カリフォルニア州 29 Palms の Marine Corps Air-Ground Combat Center に通信/電子機器整備・保管施設を建設する作業を $7,300,000 で受注した。3 個大隊・1 個聯隊分の通信機器やその他の電子機器を、整備・保管するための施設。(N68711-02-D-8063/Task Order 0004)
  • Lockheed Martin 社は米空軍から、C-5M RERP (Reliability Enhancements and Re-engining Program) の低率初期生産・ロット 1 分に関する先行調達契約を $23,000,000 で受注した。(FA8625-07-C-6471)
  • General Electric 社 Aircraft Engines 部門は米空軍から、F-16 搭載用の F110 エンジンで使用する燃焼室 (Combustion Chamber)×360 ユニットを対象とするオプション契約行使分を $22,147,560 で受注した。(FA8104-06-D-0029/P00001)
  • Lockheed Martin Aeronautics 社は米空軍から、C-5 を対象とする ReRP (Reliability Enhancement and Re-Engining Program) で追加の飛行試験を実施するのに伴う、予備品の追加分に関する修正契約を $8,279,647 で受注した。飛行試験に加えて、メンテナンスのデモンストレーション、Isochronal Inspection にも使用する。(F33657-02-2000/P00126)
  • Honeywell International 社は米空軍から、F-15 用の AIS (Avionics Intermediate Shop) で使用する ATS (Antenna Test Station) と EARTS-2、EAR-5 (EARTS : Enhancement Aircraft Radar Test Station) を対象とするオーバーホールとアップグレードを、$8,000,000 で受注した。2015 年までの運用を可能にするためのもので、ハードウェアとソフトウェアのインテグレーションを実施する。。これらの機材は、アビオニクスの故障原因追及に使用する。(FA8517-05-G-0001-0016)
  • General Atomics 社は米空軍から、高解像度の三次元映像システムを実現する SPI3D (Standoff Precision Identification in 3 Dimensions) の開発を、$7,002,962 で受注した。(FA8650-07-C-7715)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/4/30)
  • ベルギー政府は、NH90×10 機 (TTH×4, NFH×4, オプション 2 機) の調達案を承認した。ベルギー企業も生産に参画することになっている。これで NH90 のカスタマーは 14 ヶ国 (フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポルトガル、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ギリシア、オマーン、オーストラリア、ニュージーランド、スペイン、ベルギー)、累計受注機数 453 機、オプション 102 機となった。さらに複数の国に売り込み中で、全部実現すると 76 機を上乗せできる。(NH Industries)
  • イギリス議会は、F-35 JSF 計画に関する PSFD MoU の調印を歓迎しつつも、技術情報に対するイギリス企業からのアクセスや技術情報の移転については、以前として懸念を表明している。また、STOVL 型に対する要求事項や、同機のパフォーマンスについてはモニタリングが必要だとしている。(UK House of Commons Defence Committee)
  • それとは別件で、DIS (Defence Industrial Strategy) に盛り込んだ課題の進捗についてはおおむね満足しているものの、艦艇建造所の再編成が遅々として進んでいない点は問題だとしている。そのイギリスでは、次世代空母の建造計画が予算面のプレッシャーかキャンセルの危機、という話まで出ている。(同上)
  • Reuter が、A400M のサプライヤーである Zodiac 社からの情報として、すでに決定している 3 ヶ月のスケジュール遅延に加えて、さらに 12 ヶ月の遅延が発生する可能性があると報じた件について、Airbus 社はこれを否定。最終組立作業をリスク軽減のために 3 ヶ月先送りする話は昨年暮れに決まっているが、それ以上の遅延はなく "オンスケ" だというのが Airbus 社の主張。(Airbus)
  • 豪 DMO (Defence Materiel Organisation) は 5 月から、ANZAC フリゲート×8 隻を対象とするサポート業務について、Tenix Defence 社と Saab Systems 社のコンビに対して、長期的な関係実現による委託を実施する。この件の正式名称は ANZAC Ship IMS (Integrated Material Support) Program Alliance。両者は過去 16 年に渡って ANZAC フリゲートのお守りをしてきており、それによって得た経験を活用する。この件に関する Saab 社の受注額は、まず 1 億 4,000 万豪ドル、将来はさらに上乗せする。(Australian DoD, Saab AB)
  • 韓国空軍の F-15K を対象とするメンテナンス作業を、Korean Air が担当することになった。同社はすでに、米空軍の F-15 を累計 500 機ほどオーバーホールした実績がある。(Korea Overseas Information Service) [マンホールに落とすなよ〜]
  • スペイン陸軍の Logistic Support Command 麾下、Weapon Systems Directorate は西 Indra Sistemas、西 EADS-CASA、それとイスラエルの IAI 社に対して、IAI の Searcher MK II-J なる UAV を 1,437 万ユーロで発注した。航続距離 300km、航続時間 12 時間。アフガニスタン派遣部隊が使用するための緊急調達で、9 月までに導入完了することになっている。計画名称は The Sistema de Plataforma Autonoma Sensorizada de Inteligencia。(Spanish MoD)
  • 丁 Terma 社はルーマニアから、MARASESTI フリゲートに装備する指揮管制装置として C-Flex Combat Management Systems を受注した。多機能コンソールと冗長構成のネットワーク、"T-Core" なるソフトウェアを組み合わせたシステムで、民生品を活用したオープン・アーキテクチャ構成、すでにデンマーク海軍の FSS (Flexible Support Ship) こと、Absalon と Esbern Snare も搭載している。なお、地元企業からはインターフェイス面のサポートを担当する SYSCOM 社と兵站支援を担当する NAVTRON 社が参画する。(Terma A/S)
  • 米 EDO 社は米 Lockheed Martin 社から、P-3C×7 機に搭載する AN/ALR-95 ESM 装置を 800 万ドルで受注した。2008 年半ばから納入開始。LM 社が米海軍航空システム軍団 (NAVAIR) から受注している、P-3C のアビオニクス・アップグレード計画で使用する。(EDO)
  • 南アフリカ海軍が発注している 209/1400 改型の 2 番艦、SAS Charlotte Maxeke が、2007/4/26 にドイツを離れて、母港となる Simons Town に向かった。3 番艦も試験航海を始めている。他の 2 隻の艦名は SAS Manthatisi と SAS Queen Modjadji。(ThyssenKrupp Marine Systems)
  • 英国防省が実施していた調査の結果、2006/5/6 にイラク南部の Basra で墜落したイギリス空軍の Lynx ヘリは、敵の SAM によって撃墜されたと結論づけられた。搭乗していた 5 名全員が死亡している。(MoD UK)
  • 米 Boeing 社はフロリダ州の Hurlburt Field で、30mm 機関砲 Bushmaster を搭載した AC-130U の飛行試験を開始した。新型機関砲による射程と命中精度の改善に加えて、電子対策や赤外線対策の強化による生存性向上も見込まれる。Bushmaster は、現用中の 25mm ガトリング機関砲に代えて装備したもの。(Boeing)
  • 豪 L3-Communications Nautronix Limited 社は、オーストラリア海軍の Paluma 級観測用モーターランチ (SML : Survey Motor Launches) が装備する Hydrographic Survey System のアップグレード改修を、4,300 万豪ドルで受注した。水路調査にかかる時間と手間の軽減が目的。Thales Australia 社製の Petrel ソナーなど、新型の観測機器を導入する。(Australian DoD, L-3 Communications)
  • イスラエルの Elbit Systems 社は、以前に発表していた Tadiran Communications 社株の買い付けが完了したと発表した。1 株あたり 210 シェケルで、合計 6,690,801 株を買い付けている。総額 3 億 5,000 万ドル、発行済み株式の 52.85% (議決権ベースだと 51.16%) を手に入れた計算。さらに残りの株式も買い付けて、完全子会社化を目指す。(Elbit Systems)

今日のお買い物 (Contracts 2007/4/27)
  • Osborne Construction 社は米陸軍から、アラスカ州 Fort Wainwright で実施する家族用住宅の建て替え作業を、$117,508,318 で受注した。(W911KB-07-C-0018)
  • GM GDLS Defense Group は米陸軍から、Stryker 装甲車に搭載する RWS (Remote e Weapon Station) 用のパーツ・サポート業務について、$59,261,435 分の納入指令を受領した。原契約は $249,090,634。(W56HZV-07-D-M112)
  • Contrack International 社は米陸軍から、カタールの Al Udeid AB に固定翼機用のハンガー、回転翼機用のハンガー、オペレーション施設、その他の支援施設を建設する作業を、$38,162,330 で受注した。(W912ER-07-C-0006)
  • Brechbill & Helman Construction 社は米陸軍から、ウェストヴァージニア州 Martinsburg の Shephard Field で、同州 ANG の 167th AW が C-130 から C-5 に機種転換する件に関連する、消防施設や補給施設の建て替えなどを $12,666,300 で受注した。(W912L8-07-C-0006)
  • Price Waterhouse Coopers 社は米陸軍から、陸軍工兵隊が実施した FY2007 分の民間向け工事 (U.S. Army Corps of Engineers Civil Works FY2007) に関する監査業務、$7,542,860 分の納入指令を受領した。原契約は $16,771,039。(N00421-05-D-0025)
  • Summa Technology 社は米陸軍から、コンテナ用のロールイン/ロールアウト・プラットフォーム、$7,408,686 分の納入指令を受領した。原契約は $51,104,153。(W56HZV-06-D-0269)
  • Raytheon 社 Network Centric Systems 部門は米海軍から、艦載用 CEC システム AN/USG-2 と航空機搭載用 CEC システム AN/USG-3 を対象とする兵站支援業務を $59,101,540 で受注した。(N00104-07-D-L001)
  • BAE Systems Technologies 社は米海軍から、NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division) を対象として実施する、識別システム計画のエンジニアリング/テクニカル・サービス業務、468,000 マン・アワー分を対象とするオプション契約分を、$26,119,652 で受注した。(N00421-03-C-0035)
  • Lockheed Martin Missile and Fire Control - Orlando 社は米空軍から、FMS 経由でパキスタンに輸出する Sniper ATP (Advanced Targeting Pod) ターゲティング・ポッド×22 基と、関連するサポート業務を $54,561,370 で受注した。(FA8539-07-C-0009) [2008 年から納入開始予定。Sniper ATP の既存カスタマーは、アメリカ、イギリス、カナダ、ノルウェー、ポーランド、オマーン、ベルギー。高解像度の中波長型第 3 世代 FLIR、市街地でも使用可能なデュアルモードのレーザー測距/目標指示器、CCD-TV カメラで構成、J シリーズの兵装すべてに対応]
  • Honeywell 社 Defense and Space Electronic Systems 部門は米空軍から、EGI (Embedded Global Positioning System/Inertial Navigation System) に関する修正契約を $14,449,555 で受注した。対象となる機種と数量は以下の通り。(FA8626-06-C-2065/P00025)
    • MH-60/47 用の EGI レトロフィット・キット: 29
    • UH-1Y、MH-60T、VH-60/CH-47、AH-64D 用の量産型 EGI : 149
    • F-16 と F/A-18 用の予備 EGI : 18
    • MH-60T 用の EGI マウント : 20
    • AFRL と MH-47 用の CDR (Contractor Depot Repairs) : 22
  • Macquarie Aviation North America 2 社 Atlantic Gulfport Division は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けのジェット燃料を $6,946,713 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。(SP0600-07-D-0024)

保険はしっかりかける (Defense-Aerospace.com 2007/4/27, DID 2007/5/2)
ノルウェーは Gripen International 経由で Saab 社と、JAS39 Gripen の改良計画に関する LoA (Letter of Agreement) をまとめて、調印した。1 億 5,000 万クローネ (2,500 万ドル) をかけて、複合材料や通信機器などの開発、ノルウェー製システムに関する調査とインテグレーションを実施する。これにより、F-16 後継機として JAS39 Gripen にもチャンスが残る形。(Saab AB)
DID によると、JAS39N の変更点は以下の通り。
  • 最大離陸重量を 14t から 16t に、空虚重量を 7.8t から 8.1t に引き上げる。
  • 兵装パイロンを 8 ヶ所から 10 ヶ所に増強。
  • 燃料増載 (+38%) により、航続距離を延伸。
  • エンジンを F/A-18E/F 用の F414 に換装して、推力 22,000lb 級にパワーアップ。25% の強化になるが、設計変更点も多数。クリーン状態ならスーパークルーズを実現可能に。デモンストレーターは 2008 年に進空予定。
  • AESA レーダー、おそらくは Saab Ericsson 社が Nora プロジェクトで開発しているものを導入。デモンストレーターは 2009 年に進空予定。
  • 降着装置を新型化して、取り付け位置も変更。
  • コンピュータやアビオニクスの改良。衛星通信能力・改良型データリンク・改良型電子戦機器などの導入。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/4/27)
  • Forecast International は、オーストラリア海軍の AWD (Air Warfare Destroyer) 計画で西 Navantia 社が提案している、スペイン海軍向け F100 フリゲートの派生型が採用になると予測している。米 Gibbs & Cox が提案している Arleigh Burke 級の派生型よりも 10 億豪ドルばかり安く、納期も 2 年以上早まるため。もっとも、その分だけミサイル搭載数で 48:64、ヘリコプター搭載数で 1:2 と Gibbs & Cox 案の方が優れてはいるが。最終決定は 6 月に発表となる予定。(Forecast International)
  • スウェーデン国防省は、ステルス・コルベット Visby 級に搭載する SAM として、南アフリカ製の Umkhonto-IR を選定した。総額 10 億クローネ (1 億 4,850 万ドル) の案件になる。射程 12km、同時に 8 目標と交戦可能。すでにフィンランドが Hamina 級ミサイル艇と Hameenmaa 級敷設艦への搭載を決めている。Visby 級については、今年の初めに 127 mm 対潜ロケット ALECTO の搭載中止が決まっていることもあり、久々に良いニュース。その他の兵装は、SSM が射程 100km 級の RBS15 Mk.2 だが、これも射程 200km 級の Mk.3 ではない。ただ、スウェーデン海軍では 1998 年から Mk.2 を運用していないので、Mk.1 のアップグレードで実現することになる。そのほか、ヘリ格納庫が A-109 HKP-15SBO の運用には小さすぎるという問題があり、ヘリの艦内格納を諦めている。(Forecast International) [そんなもん、最初に寸法を比べれば分かるだろうに…]
  • 韓国の Kim Jang-soo 国防相は、F-22A 導入に向けて発破をかけている日本の動きについて「注視しなければならない」として、韓国自身も F-22A、あるいは F-35 を導入したいという考えを表明した。この手の話を関係者が公に表明したのは、今回が初めて。そして、新型機を手に入れるためならば、FX 計画の続きで 20 機の戦闘機を追加調達する件を先送りする可能性もあり得るとしている。(Yonhap News Agency)
  • LCA (Light Combat Aircraft) こと Tejas の限定量産型初号機 (LSP-1 : Limited Series Production-1) が、Bangalore の飛行場で初飛行に成功した。高度 11,000m、速度マッハ 1.1 まで達成して着陸。チェイス機は Tejas の試作機 (TJ-2)。(ddi Indian Government news)
  • ジェット練習機×40-60 機の調達を計画している UAE に T-50 を売り込んでいる韓国は、フライオフ用の機体を 7 月半ばに現地に送り込む。ちなみに、お値段は 1 機あたり 2,000 万ドル。(Korea Overseas Information service)
  • その T-50 を使った訓練飛行が、韓国空軍で始まった。第一陣の訓練生は 12 名。現在、光州の基地で 13 機を運用しており、来年には 2 個飛行隊・30-40 機の規模に拡大する計画。(Lockheed Martin Aeronautics)
  • Saab Aerotech 社はスウェーデン軍国防資材局 (FMV) から、スウェーデン軍が装備する航空機やヘリコプターを対象とするメンテナンスなどのサポート業務契約を受注した。基本契約 4 年、オプション契約 3 年、すべて実現すると 1 億 7,000 万クローネの PPP (Public Private Partnership ?) 案件。これまで、小規模案件を大量に個別契約していたのを改めて、単一の契約で全部まとめてカバーすることにしたもの。(Saab AB)
  • 米 Raytheon 社は米陸軍から、Patriot 地対空ミサイルを対象とするエンジニアリング・サービス業務の修正契約を 1 億 4,400 万ドルで受注した。1 年単位で更改しているオプション契約 4 年分のうち、3 年目にあたる。この件には海外のパートナー諸国も関わっており、具体的な国名としてはドイツ、オランダ、サウジアラビア、日本、イスラエル、クウェート、台湾、ギリシア、スペインの名前が挙がっている。(Raytheon)
  • Musko にあるスウェーデン軍の支援施設について、アウトソース化する業務を Kockums 社が受託する件に関する協議がまとまった。主機や船体の整備施設、ドック 2 ヶ所、オフィスなどの施設と従業員を引き受けて、基本契約 3 年、オプション契約 2 年間の契約で受託する。(Kockums AB)
  • 米 Raytheon 社は米陸軍から、イラクに最新の C4 (Command and Control, Communications and Computing) 関連機材を開発・設置して、さらにメンテナンスする作業のオプション契約分を、3,800 万ドルで受注した。既存施設のメンテナンスと運用、新しいサービスに関する導入とエンジニアリング、ネットワークに関する情報保全、兵站支援といった内容。通算 5 度目の契約。DRS Technical and Management Service 社と組んで作業を実施する。(Raytheon)
  • シンガポール軍は、新型のドイツ製 M3G 浮橋と、CBRE (Chemical, Biological, Radiological and Explosives) 防護機材をお披露目した。現用中の Comet and Almond 浮橋は架設に 30-50 分もかかるが、M3G なら人員 8 名と 20 分の時間で済む。機械化して使いやすくした成果。CBRE 対策として導入したのは GR 660 Radiation Surveillance System。(Singapore MoD)
  • 米 Lockheed Martin 社は、GMLRS (Guided MLRS) の飛行試験をニューメキシコ州の White Sands Missile Range で、数次に渡って成功裏に実施した。PQT (Production Qualification Testing) と EDT (Engineering Development Test) の第 2 フェーズ向けに必要とされたもので、単弾頭型 GMLRS の撃発起爆と近接起爆が正しく機能するかどうかを、単・中・長射程のそれぞれについて検証した。単弾頭型 GMLRS は 200lb の弾頭を持ち、射程 70km。フェーズ 2 ではソフトウェアの改良、弾道形成モードの追加、3 モード信管といった改良点がある。(Lockheed Martin)
  • インド軍の兵器開発部門・DRDO (Defence Research and Development Organisation) から、過去 5 年間で合計 1,007 名もの科学者が離籍、民間企業に転職していることが分かった。人材確保のため、包括的な魅力化施策を講じる提案が、すでに DRDO から政府に出ている。(Indian MoD)
  • QinetiQ の米国子会社・PSI (Planning Systems Inc.) は米陸軍 Natick Soldier Center から、GPS 誘導の貨物投下用パラシュート、JPADS (Joint Precision Airdrop System) に関連する機材とシステム・エンジニアリング・サポート業務を、1,000 万ドルで追加受注した。これは JPADS 用の任務計画機材・JPADS-MP (JPADS Mission Planner) で、JPADS を搭載した輸送機が飛び立つ前、あるいは飛び立った後の飛行中に投下任務を立案、目標地点に着地させるにはどこからどの程度の高度で投下すればよいのかを教えてくれる。すでに米空軍航空機動軍団 (AMC)、米海兵隊、米特殊作戦軍団 (USSOCOM) が、イラクやアフガニスタンで運用中。(QinetiQ)
  • 米 Boeing 社は、GPS (Global Positioning System) Space Segment III (いわゆるブロック III) に関する SDR (System Design Review) を、成功裏に完了した。その中で、新型衛星に搭載する機能の技術的な熟成度を、空軍の関係者に対して実証してみせた。ブロック III は位置と時刻の両方について精度を高めるほか、シグナル出力を強化、耐妨害性を高めている。また、Galileo と互換性がある民間用新波を実装する。現在、Boeing 社はブロック IIF×8 基を 2008 年から納入するための作業を進めているが、それに続くブロック III は 2013 年の打ち上げ開始を予定している。(Boeing)
  • Selex Communications 社は英陸軍向けに、VIPRR (Vehicle Integrated Personal Role Radio) を納入した。Warrior、CVR(T)、Saxon などに対して、2004 年に UOR (Urgent Operational Requirement) で導入が決まっていたもの。これにより、降車歩兵は携帯無線機を使って車輌との無線交信が可能になる。当初は Clansman と、後に新型の Bowman と組み合わせた。すでに 500 台以上を納入済み。同社は 2001 年以来、個人用無線機 PRR も 57,000 台以上納入している。(Selex Communications)

今日のお買い物 (Contracts 2007/4/26)
  • Trajen Flight Support (dba Atlantic Aviation) 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・その他民間部局向けのジェット燃料を $23,195,974 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。(SP0600-07-D-0014)
  • Pepco energy Services 社は米国防兵站局 (DLA) から、イリノイ州の政府機関を対象とする電力供給業務を $13,016,323 (上限価格) で受注した。(SP0600-05-G-8029)
  • Burlington Industries 社 Burlington Apparel Fabrics Division は米国防兵站局 (DLA) から、米海軍向けの布製品 (cloth) を $8,640,060 (上限価格) で受注した。
  • Raytheon Space and Airborne Systems 社は米海軍から、AN/ALR-67(V)3 や AN/ALE-50A といった電子戦システムの開発・量産に関連するエンジニアリング/テクニカル・サービス業務の修正契約を $9,629,398 で受注した。(N68936-04-D-0005)

土耳古的対応策 (DefenseNews 2007/4/23)
トルコの大統領、首相、主要閣僚などで構成する国家安全保障会議 (NSC : National Security Council) は、イラク情勢やイランの攻撃的な姿勢に鑑み、装備近代化を推進すると決定。具体的な案件には以下のものがある。
  • 2014-2015 年頃からデリバリーを開始する予定の F-35×100 機
  • F-16×200 機以上のアップグレードと、最新型 F-16×30 機 (16 億 5,000 万ドル) の追加調達
  • すでに SSM が RfI をリリース済みの、各種 SAM 調達計画。Lockheed Martin 社が PAC-3、Rosoboronexport が S-300 や S-400 を売り込み中。さしあたって 10 億ドル規模、第二陣からは生産にも参画する構想
  • A129 攻撃ヘリ×90 機 (27 億ドル、オプション契約分を含む)
  • 土 Otokar 社による国産戦車開発
  • 潜水艦×6 隻、コルベット×12 隻 (40 億ドルほど)
なお、トルコというと同じ NATO 加盟国であるギリシアとの不仲がいわれていたが、両国の関係は改善に向けて進んでおり、さらにギリシアがトルコの EU 加盟を後押ししている状況なので、もはやギリシアはトルコにとっての脅威にはなっていない。

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人事・組織

無人航空団 (違) (AFNews 2007/5/2)
米空軍初の UAV 専門航空団、432nd WG が発足した。ホームベースはネバダ州の Creech AFB、6 個飛行隊に MQ-9 Reaper×6 機と MQ-1 Predator×60 機を装備するほか、整備担当のスコードロンがひとつ。上部組織は第 12 航空軍 (12th AF)。航空団司令の Christopher Chambliss 大佐は、アイダホ州 Mountain Home AFB の 366th FW から横滑りしてきた。
ちなみに、これの前に存在した "432" といえば、いわずもがな。1984-1994 年まで三沢 AB にいた 432nd TFW (後に FW)。

予備役の動員状況 (DoDNews 2007/5/2)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 54 名の増。現在の動員内訳は、陸軍 63,170 名、海軍 6,084 名、空軍 5,376 名、海兵隊 5,412 名、沿岸警備隊 303 名。

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戦争・紛争

今日のアフガニスタン (AFISNews 2007/5/2)
Khowst 省の Tani 地区で、聯合軍とアフガニスタン軍が 1 名を拘束、現場から AK-47 自動小銃や軍用品と同じスタイルのベストを発見した。この人物、自爆テロをやっている Haqqani という組織の関係者とみられている。
Qalat 北東 50 マイルの地点にある検問所では、アフガニスタンの国境警備隊と聯合軍が、3 台の車輌に分乗して突っ込んできた武装勢力と交戦。スピードを落とすよう指示したのに無視して突っ込んできて、停まったところで 8 名が出てきて検問所に向けて撃ち始めたために反撃、5 名を射殺した。残り 3 名は撃ち合いのドサクサに紛れて逃走。
聯合軍と警察は 4/30 に、Khowst 省 Saberi 地区にある Khowst を拠点とするタリバン関連の組織に対する攻撃を実施した。Zambar という村落で航空強襲を仕掛けて、Haji Nazir、Nazir Khan、Latif の 3 名を拘束。いずれもタリバンの中堅幹部で、IED 攻撃に関与した容疑。

今日のイラク (AFISNews 2007/5/1)
Taji 西方にアルカイダ幹部がいるという情報を得て聯合軍部隊が出動、現場にいたテロリストとの間で撃ち合いになり、この交戦でテロリスト 5 名が死亡、6 名が拘束された。現場で発見した武器は破壊処分。同じ Taji で、これとは別件で聯合軍が 5 名を拘束している。
Samarra 北方ではアルカイダ関係者 7 名、Mosul では 2 名を拘束。「こうした作戦は、アルカイダの能力に影響するだろう」と MNF-I の広報担当官。
イラク陸軍・第 6 師団・第 4 旅団・第 2 大隊が Mahmudiyah 北方で、自動車爆弾を発見。周辺封鎖を担当していた米陸軍・第 10 山岳師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 15 野戦砲兵聯隊に通報して、EOD チームを派遣してもらった。ブツは現場で爆破処分。
Baghdad 北方 20 マイルの Kamiz al-Hajj では、IED を仕掛けていたテロリストを発見して聯合軍が陸と空から攻撃を実施、2 名が死亡した。
Lutifiyah では、イラク陸軍・第 6 師団・第 4 旅団・第 1 大隊が通常の任務中に、テロリスト 3 名を拘束、武器・弾薬を発見した。家宅捜索を行ったところ、手榴弾 2 発、AK-47 自動小銃 2 挺とマガジン 4 個を発見したもの。
Khalis では、自爆テロ事件で民間人 16 名が死亡、24 名が負傷した。イラク軍と警察が救援のために出動、負傷者は Baghdad と Khalis の病院に運ばれた。Baghdad の Karkh Security District でも自動車爆弾事件が発生したが、こちらは FOB (Forward Operating Base) Prosperity の近く。米陸軍・第 1 騎兵師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 9 騎兵聯隊・第 4 大隊・B 中隊が出動して、イラクの治安部隊や消防隊とともに救援活動に従事した。目撃者によると、15 人乗りのバンがやってきて立体交差の下に停まり、運転していた人が降りて逃げ出したところで爆発したとのこと。この件で民間人 5 名が負傷、車輌 3 台が壊されて、道路にも穴が空いた。また、聯合軍の検問所も少し壊された。

今日のアフガニスタン (AFISNews 2007/4/30)
Khowst 省・Khowst 地区で、聯合軍がアルカイダのアジトに対する捜索を行い、2 名を拘束。兵士が現場に到着した際、件の 2 名は武器・弾薬・軍用ベストを隠匿している最中だった。撃ち合いには発展せず。
米軍の特殊部隊と警察、その他の同盟国部隊が、Herat 省の Sindand 南方 37 マイルの地点でタリバンと交戦した。Zerkoh Valley でタリバンの活動がみられるという報告があり、聯合軍と警察が出動、敵が迫撃砲・小火器・RPG で撃ってきて戦闘開始。数時間後に聯合軍と警察の応援がやってきて、さらに航空機が敵の拠点に攻撃を加えたところ、逃走を始めた。そこに AC-130 が遅いかかって敵兵 26 名が死亡、敵の陣地 7 ヶ所を破壊。14 時間に渡る戦闘全体でタリバンは 87 名の死者を出した。
それより 48 時間ばかり前、米軍の特殊部隊とアフガニスタンの警察が Zerkoh Valley にある Parmakan という村落の近くをパトロールしていたところ、小火器と RPG による攻撃を受けた。なんと 70 名以上のタリバンが陣取っていて、本格的な交戦に発展、小火器と航空機による攻撃でタリバン側に死者 49 名 (うち 2 名は地元組織の幹部) が出た。この交戦で、米軍側にも死者 1 名が出ている。

今日のイラク (AFISNews 2007/4/30)
聯合軍は、Samarra でアルカイダ関係者 11 名、Baghdad で爆弾製造に関わっていた容疑者 10 名を拘束した。
米陸軍・第 10 山岳師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 14 歩兵聯隊 "Golden Dragons"・第 2 大隊が、Baghdad 南西の Yusufiyah で IED を 1 発、Rushdi Mullah で IED 1 発と武器集積所を発見した。集積所の内容は、RPG 3 発、爆発物ひと包み、透明な粉末 (crystalline powder) 3 包み、雷管 3 個。EOD チームが破壊処分した。
Basra の Abilla 地区では、イラク軍特殊部隊が Jaysh al-Madhi 軍閥の幹部、Sayyid Sallih al-Jezzaani と、その他に 7 名を拘束した。この人物、当地で聯合軍に対する攻撃を仕掛けていたとされる。また、武装勢力の活動資金や人員徴募の面でも支援していた。2 月に発生した、イラク人通訳 2 名の殺害事件にも関与していたとされる。
Anbar 省と Salah ad Din 省では、聯合軍がテロ活動容疑者 72 名を拘束、Samarra でもアルカイダ関係者 36 名を拘束した。Karmah 近郊では、塩素ガスを入れた 5gal のドラム缶 20 個と爆弾製造材料を発見している。Kadamiyah では、米陸軍・第 1 歩兵師団・第 2 旅団の支援を受けたイラク軍が、"大物" の拘束作戦を実施した。
Basra の Hiyyaniyah 地区で爆発事件が発生、民間人 6 名が死亡した。爆薬をクルマに積んで移動しているときに、偶発的に爆発したものとみられる。このエリアには Jaysh al-Mahdi 軍閥が浸透している。
Baghdad 北方の Tarmiyah では、米陸軍・第 1 騎兵師団・第 1 旅団戦闘チーム・第 8 騎兵聯隊・第 2 大隊の兵士が、Huda Girls' School に仕掛けられた爆弾を発見。ある建物の外壁に沿って砲弾 5 発を仕掛けて、さらに爆発物を入れたプロパンガスタンク 2 個まで据え付けてあった。起爆用のワイヤーが見つかったために発見できたもの。この学校は地元自治体が再建を進めているもので、数週間以内にオープンする予定になっている。
Baghdad の Mansour 地区では、米陸軍・第 2 歩兵師団・第 3 SBCT が 3/20 から "Operation Arrowhead Strike 9" を発動、これまでに路傍爆弾 3,200 発の爆発を未然に阻止、テロリスト 42 名を拘束、多数の武器集積所を発見した。
Multinational Division Baghdad 所属の兵士 3 名とイラク人通訳 1 名が Baghdad 東方で IED 攻撃に遭って、Multinational Force West 所属の海兵隊員 1 名が Anbar 省における戦闘任務中に、Multinational Division Baghdad 所属の兵士 1 名が Baghdad 東方をパトロール中に小火器で撃たれて、いずれも死亡した。

今日のイラク (AFISNews 2007/4/29)
聯合軍が Karmah 北西で、殺人・誘拐・聯合軍やイラク軍への攻撃、IED 製造を行っている組織と関係があるとみられる容疑者 6 名を拘束。Asad でも 2 名を拘束しているが、うち 1 名はアルカイダの情報担当を務めていた模様。
Baghdad で拘束した 2 名のアルカイダ関係者は、先日、Sarafiyah Bridge で発生した爆弾事件への関与が疑われている。Mosul で拘束した 4 名は、アルカイダの武器分配担当、ならびに自動車爆弾攻撃を行っている組織の活動家。
そのほか、Balad 東方で 3 名、Baghdad の Sadr City で 4 名を、いずれもテロ活動容疑で拘束している。以上、4/28 に聯合軍が拘束したのは合計 21 名。 昨年秋に捕まっていたアルカイダ幹部、Abdul Hadi al-Iraqi が、キューバ・Guantanamo Bay の収容施設に移送された。
27 日の晩に Karmah で聯合軍の航空機が、爆発物を積んだトラックを破壊した。件のトラックは、検問所で海兵隊員に停止を命じられて検査を受けたところ、爆発物を積んでいるのが見つかったもの。そこで、海兵隊の戦闘機が爆撃して破壊した。
Iskandariyah 西方では 27 日、米軍とイラク軍が武器集積所を発見した。迫撃砲、機関銃、ライフル、手榴弾など。Baghdad の Ghazaliya 地区でも 26 日に、迫撃砲の砲身 127 個、手榴弾 15 発、ライフル 13 挺、対戦車地雷 3 発、ダイナマイト 200lb 以上、小火器用弾薬、信管 150 個などを発見、さらにイラク軍がテロ活動容疑者 7 名を拘束している。
28 日に Baghdad 南東で、米軍のパトロール隊が路傍爆弾攻撃に遭い、3 名が死亡、1 名が負傷した。別件で、Baghdad 南方でも路傍爆弾で死者 1 名、負傷者 2 名が出ている。そのほか、27 日に Anbar 省で、陸軍と海兵隊が合計 3 名の戦死者を出した。

今日のアフガニスタン (AFISNews 2007/4/29)
Nangarhar 省の Bati Kot で 29 日、米軍とアフガニスタン軍が、自動車爆弾攻撃を行っていた組織に対する手入れを実施した。自動車爆弾攻撃の拠点になっているという通報を受けて踏み込んだもの。当地では以前から自動車爆弾事件が発生しており、最近では車両隊が襲われて民間人の死者が出ている。
ターゲットとなった施設に突入を試みたところ、小火器で撃ってきたために反撃して、敵兵 4 名が死亡。このとき、銃撃戦のトバッチリで女性 1 名と子供 1 名が死亡したほか、負傷者も出た。負傷者は聯合軍の医療施設に搬送されて、手当てを受けた。現場からは AK-47 自動小銃、散弾銃、弾薬ラック、IED 製造材料を発見、現場に居合わせた男性 1 名を尋問のために拘束。
同じ Nangarhar 省では 29 日に別件で、IED 製造材料を発見、4 名を拘束する事件もあった。
Khowst 省では 29 日、米軍とアフガニスタン軍がタリバンのアジトとみられた民家に対する捜索を行い、手榴弾、RPG、ロケット発射器、AK-47 自動小銃を発見。件の民家の住人によると、タリバン関係者がその建物をアジトに使っていたほか、住人からお金を巻き上げていたとのこと。
Khowst 省の Gubuz では 28 日、聯合軍とアフガニスタン軍が武器を発見するとともに 3 名を拘束。現場は、武装勢力の会合場所と隠れ家に使われていたという情報があった。
Helmand 省では 28 日、連合軍とタリバンの交戦が発生してタリバン側に死者 10 名。車両隊に対して攻撃を仕掛けてきたタリバンに反撃、近くの建物 2 棟から撃ってきた敵に対して陸と空の両方から攻撃をかけたもの。
22 日に Kunar 省で発生した戦闘で、アフガニスタン北部・Pech Valley 界隈を根城にしていた軍閥の幹部、Habib Jan が、他の 4 名とともに死亡した。当地で、爆弾攻撃、暗殺、脅迫などを行っていたとされる。

今日のイラク (AFISNews 2007/4/27)
聯合軍は、Salman Pak で民間人の誘拐などに関与しているアルカイダ関連組織のメンバー 1 名、Mosul でイラク軍・警察・聯合軍に対する自動車爆弾攻撃を行っているテロリスト 5 名、Baghdad で外国人テロリストの手引きや爆弾製造に関与した容疑で 1 名、Ramadi で IED 製造材料を発見した際に 2 名を、それぞれ拘束した。
さらに、Sady City でも 4 名を拘束している。各種の武器や EFP (Explosive Formed Penetrator) をイランからイラクに密輸する作業に関与していたほか、イラク人をイランに送り込んで訓練を受けさせていた容疑、誘拐事件に関与した容疑もある。
Camp Bucca で、収容している拘束者同士のイザコザが発生して、その際に負った怪我が原因で拘束者 1 名が死亡した。詳しい死因については調査中。現在、MNF-I の施設 2 ヶ所に収容している拘束者は 19,000 名にのぼる。昨年、拘束者のうち 6 名が施設内で、拘束者同士のイザコザによって死亡している。
Multinational Force West 所属の海兵隊員 3 名が、Anbar 省で戦闘任務中に死亡した。

今日のアフガニスタン (AFISNews 2007/4/27)
Zabul 省の Qalat 地区で、聯合軍とタリバンの交戦が発生、タリバン側に 5 名の死者が出た。Mullah Dadullah Lang とつながりがあり、武器の密輸や聯合軍・アフガニスタン軍などへの攻撃を行っていたとみられる地元のタリバン幹部が隠れている施設に関する情報を得て出動、銃撃戦に発展したもの。現場からは多数の AK-47 自動小銃や RPG を発見した。
Nangahar 省では、最近、Bati Kot 地区で発生した IED 攻撃に関わった武装勢力がいるという情報を得てアフガニスタン軍と聯合軍が出動、2 名を拘束した。
Herat 省 Shindand 地区の Shindand 南方 4km 地点で、パトロール中の聯合軍が敵兵と交戦、その際に 1 名の戦死者が出た。

今日のイラク (AFISNews 2007/4/26)
Baghdad の Sadr City で、武装テロリスト 4 名が聯合軍と小火器で交戦、そのうち 1 名が死亡した。夜間外出禁止の時間帯に、聯合軍部隊のところに外出許可の対象になっていない車輌が接近、停止させたところ、撃ち合いになったもの。乗っていた 4 名のうち 2 名は近くの建物に逃げ込み、さらにテロリスト 4 名が戦闘に加わった。このうち合いでテロリスト 2 名が死亡、件の車輌も破壊された。
Taji では、自動車爆弾攻撃などに関わっていたアルカイダ関係者に対する手入れを実施、ターゲットとなった建物を捜索している最中に小火器による激しい銃撃が勃発、反撃したが制圧できなかったため、航空支援を呼んで鎮圧した。現場を捜索したところ、武器や爆弾製造材料が見つかったため、破壊処分。このとき、女性 2 名と子供 2 名が爆撃の巻き添えになって死亡したが、テロリストが意図的に危険な場所に居させているのだというのが聯合軍の主張。
Multinational Corps Iraq 所属の兵士 1 名が 24 日に、戦闘任務外の事故で死亡した。

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こぼれ話

これはすごい (NavNews 2007/4/30)
HSL-45 が、飛行時間・連続 11 万時間の無事故記録 (110,000 mishap-free flight hours) を達成した。

Meals, Rejected by... (AFISNews 2007/4/30)
Natick Soldier Research, Development and Engineering Center の関係者が、ドイツの Heidelberg にある米陸軍の駐屯地を訪問、新型 MRE の試食会を実施した。通常版 MRE の改良型に加えて、重量を 1/3 に軽減した First Strike Ration も試食に供された。First Strike Ration の特徴は、水の準備が必要ないこと。カロリーは MRE の 3 食・3,900cal に対して 3,000cal と、少し減っている。
また、UGR-E も登場した。これは箱から中身を出してタブを引くと、塩水の化学反応によって加熱装置が作動して、トレイ 4 個を 35 分間で暖めるというもの。ただし蒸気と水素ガスを出すので、「狭い閉鎖空間では使わないこと」という但し書き付き。

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AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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