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一般ニュース
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/5/17)
Handicap International なる NGO の調査によると、アフガニスタン・コソボ・ラオスを初めとする 25 の国と地域で、クラスター爆弾のサブミュニッションが合計数億発ばかり不発で残っており、ここ数年だけで 13,000 名の民間人を殺しているとのこと (実際はもっと多いとみられる)。(VoA)
米海軍は大西洋で USS Tennessee (SSBN-734) を使い、UGM-133 Trident II (D-5) SLBM×2 発の試射を実施した。Follow-on Commander Evaluation Test の一環。Trident II は 1989 年以来、連続 119 回の試射成功を記録しており、これは他の弾道ミサイルや衛星打ち上げブースターが誰も実現していない大記録。今回試射したミサイルでは、軍用規格のコンポーネントに加えて COTS 製品も取り入れている。(Lockheed Martin)
オーストラリア海軍は、飛行前の点検でピンが 2 本脱落するトラブルを発見したことから、6 機の Sea King すべてを飛行停止にした。ピンの脱落は飛行の安全に影響するものではないが、完全に調査を済ませるまで大事をとったもの。(Ausralian DoD)
スプルーアンスさまぁ (違) (DoDNews 2007/5/16)
Donald Winter 米海軍長官は 11 日、Arleigh Burke 級イージス駆逐艦の艦名について、DDG-110 を USS William P. Lawrence、DDG-111 を USS Spruance と命名すると発表した。
DDG-110 は、海軍エヴィエイターの名前。朝鮮戦争に参加した後でテストパイロットになり、海軍で初めてマッハ 2 を経験。さらに Mercury 計画に加わったが、健康上の問題から宇宙飛行はできなかった。その後、VF-143 で F-4 に搭乗してベトナム戦争に参加したが、1967 年 6 月に撃墜されて、いわゆる Hanoi Hilton (Hoa Lo 刑務所) で過酷な捕虜生活を経験している。その後は将官まで昇進して第 3 艦隊司令官などを担当、1986 年に退役、2005 年 12 月に 75 歳で死去した。この人の名前が艦名になるのは今回が初めて。
一方、DDG-111 の方はいうまでもなく Raymond A. Spruance 提督のことで、先代は DD-963。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/5/15-16)
英 BAE Systems 社と英 VT Group が、ジョイント・ベンチャーを設立して艦艇建造部門を一本化する件で合意。当初は出資比率を 55:45 にするはずだったが話がまとまらず、対等の出資と発言力を持つことになった。Portsmouth (VT)、Clyde (BAE) の両造船所に加えて、サポート業務を担当している FSL (Fleet Support Ltd.) や訓練業務を担当している Flagship も、新しいジョイント・ベンチャーに加わる。これで、BAE-VT 陣営と、先日に DML の買収を決めたばかりの Babcock International の二強体制ができあがる。(ちなみに、BAE と VT は共同で Babcock を買収しようとして、頓挫した)
その VT は、アメリカにおける事業規模を倍増したい考えを示している。
スウェーデンが、義務兵役制の廃止を検討している模様。ただし、これは平時の話で、脅威に直面したときには男女関係なく徴集するとしている。
イタリアはアフガニスタンの ISAF に、人員 145 名、装甲車 18 両、ヘリコプターを増派する。
チェコはグルジアとの間で、L-159×10-12 機の売却について協議中。チェコは 72 機の L-159 を調達したが、後に多くが余剰となり、現時点で 47 機の買い手を探している。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/5/15)
Franz Josef Jung 独国防相は、アフガニスタンの Helmand 省 Sangin 地区でタリバンに対する航空攻撃を実施した際に、巻き添えを食って民間人 21 名が死亡する事件が発生したのを受けて、「民心掌握に支障をきたさないようにするためにも、米軍は戦術を見直すべきだ」と発言。(Deutsche Welle German radio) [口でいうのは簡単だけれど、何をどう見直せと。そこまでいえなきゃ国防相失格だろー]
オランダで、F-16×1 個飛行隊と戦車大隊×2 個を解隊、Tomahawk 巡航ミサイルの調達延期を行い、浮いた予算を人件糧食費に回す提案がなされていることが明らかになった。野党は反発中。背景には、アフガニスタンの Uruzgan 省における作戦経費を捻出したいという事情がある模様。(Radio Netherlands)
英海軍はペルシア湾、カリブ海、インド洋、南大西洋といった遠隔地に艦艇を派遣しているが、本土との往来に時間をとられる難点がある。そこで、10 ヶ月以上に渡って艦が現地にとどまれるようにするため、配員の方法を見直す実験を実施した。3 種類のパターンで実験を行ったところで、これから結果を分析する。(MoD UK)
アフガニスタンに派遣されるオーストラリア軍の Special Operations Task Group が、この任務群を構成する部隊のひとつ・Royal Australian 聯隊 (コマンドー)・第 4 大隊の本拠地、Holsworthy Barracks (Sydney 近郊) を出発した。Uruzgan 省に 300 名ほどの規模で送り込むことになっていたもの。同大隊以外に、SAS や Incident Response Regiment、それと戦務支援部隊が加わっている。(Australian DoD)
北極探検用の艦じゃないよ (DoDNews & NavNews 2007/5/14)
11 隻の建造を予定している T-AKE (Lewis and Clark 級) の 4 番艦、USNS Richard E. Byrd (T-AKE-4) が、5/15 に進水した。また、同級 2 番艦の USNS Sacagawea (T-AKE-2) は、新しい母港となる NS Norfolk に到着している。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/5/14)
中国は西昌の打ち上げ施設 (Xichang Satellite Launch Centre) から、ナイジェリアの通信衛星 NIGCOMSAT-1 を長征 3B ロケットで打ち上げた。(ddi Indian Government News)
1957 年から導入したインド空軍の Camberra が、退役した。まず No.16 Sqn. と No.35 Sqn. で爆撃や偵察の任務に就き、No.35 Sqn. の機体が 1961/12/18 に、Dabolim の飛行場に対する爆撃を実施したのが初の実戦任務。その後もインド・パキスタン戦争を初めとして、さまざまな紛争で実戦任務に就いていた。(Indian MoD)
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/5/12-14)
ギニアの Lansana Conte 大統領は、Arafan Camara 国防相と Kerfalla Camara 参謀総長、さらに Ibrahima Diallo 陸軍参謀総長と補給部門のトップ・Bambo Fofana 大差もクビ。兵士が待遇の改善を求めてストライキを打ち、さらに暴動に発展した責任をとらされたもの。10 万ドル相当の給与未払いまで生じている。そのほか、軍の現場ではシエラレオネ、リベリア、ギニアビサウにおける平和維持活動で戦死した兵士に対する、政府からの補償も求める声も上がっている。
アメリカとポーランドは来週から、MD エレメント (ポーランドの場合、GBI×10 発) の配備に関する公式な協議を開始する。まず、配備に伴ってポーランドに駐留することになる、米軍関係者を対象とする地位協定 (SOFA : Status of Forces Agreement) から話を始めることになる模様。運用開始時期は 2012 年以降。ポーランド側では近隣諸国に対して、「純粋に防衛的なもので、ロシアを含む近隣諸国の脅威にはならない」と説明して回っている。
技術面のトラブルやコスト上昇の問題が指摘されて作業を中断、議会でも予算削減を求める声があがっている ARH-70A だが、米陸軍は 5 月中に計画を再開できるという見通しを示しており、担当メーカーの Bell Helicopter 社も対策をまとめているところ。OH-58D Kiowa Warrior の代替機として 512 機の調達を予定している。[当初は 368 機って話だったけれど、増えたのか ?]
米空軍は 2018 年までに LRS (Long Range Strike) を実現、さらに 2035 年までに新型爆撃機を実現する構想だが、このうち前者についてはリスクを最低限にとどめるため、まずすでに実績があるエンジンを使用、後から新型に換装する考え。そのほか、新型アビオニクスや生存性向上策を取り入れる。当初、生存性を高めるために超音速機とする考えだったが、超音速機は赤外線シグネチャが多い上に燃料消費も増えるため、亜音速機に方針転換する模様。また、有人機でレンジも 2,500nm 程度と、当初より要求を引き下げる。まずはストップギャップとして 100 機程度の新型爆撃機を整備、その後は新型爆撃機につなぐ構想。[どのみち、まだ二転三転するんじゃないかなあ ?]
アメリカの大手防衛産業で、技術者の人材不足問題が発生する可能性。Lockheed Martin の場合、新卒 3,700 名を含む 9,000 名を採用しているが、需要は増えているのに、それに見合った人材がいないと懸念している。背景には、発足したばかりの中小企業の方が大企業よりも、ストックオプションによる経済的な旨味の可能性があることと、新しい技術にどんどんチャレンジできることなどから、より魅力的に映っている状況がある。
フィンランドの新政権は、国有の企業を管轄する SOSD (State Ownership Steering Department) を、通商産業省から国防省に移す政策を打ち出した。
バルト三国は、NATO の作戦に派出するための合同歩兵大隊 (BJIB : Baltic Joint Infantry Battalion) 編成に向けて、国防相レベルでの協議を始めた。バルト三国では、航空監視を行う BALTNET (1996 年に発足)、掃海・哨戒・SAR などを行う合同海軍部隊 BALTRON (1997 年に発足)、幹部要員を育成する BALTDEFCOL (1998 年に発足) といった具合に、さまざまな分野で合同プロジェクトを進めている。
カナダは、155mm 誘導砲弾 Excalibur を導入、アフガニスタンに送り込む。1 億カナダドル (8,400 万ドル) で 12 門を調達した M777 牽引砲で使用する。M777 は毎分 5 発の発射速度を持ち、射程は (砲弾にもよるが) 30km 程度。しかし Excalibur なら射程 40km で、命中精度も高い。試射では 14 発のうち 13 発が、24km 先のターゲットから 10m 以内に着弾している。M777 は 4,175kg と軽量で、中型ヘリによる吊下空輸が可能。
台湾は 5/15-17 まで、実射演習 Han Kuang 23 (Han Glory) を実施する。
オーストラリアは、7/1 からスタートする 2007-2008 年度の国防予算を、対前年度比 10.6% アップとなる 220 億豪ドル (180 億ドル) とする。1996 年と比較すると、100 億豪ドル・46% のアップ。2016 年までに人員を 51,000 名から 57,000 名に増員するために人員徴募策を強化するほか、F/A-18E/F×24 機の調達、C-17A の導入に伴う関連要員の訓練、アフガニスタンやイラクへの派遣継続、といった案件がある。
米陸軍は、イラクで使用している 17,700 両の HMMWV を代替するため、当初の 2,500 両に加えて、2008 年度に 8,500 両、2009 年度に 9,000 両の MRAP を調達したい考え。単価 100 万ドルほどなので、予算はまず 25 億ドル、さらに続く 2 年間で 180 億ドルという規模になる。すでに 1,100 両を投入済み、さらに 700 両が現地に向けて輸送中。
5/8-18 まで、26 回目の "Cobra Gold" 演習をタイで実施する。タイから 3,000 名、アメリカから 2,000 名が参加して、人道支援や平和維持などの演習、シミュレーション演習などを実施。オーストラリア、バングラデシュ、ブルネイ、インド、イタリア、マレーシア、モンゴル、韓国、スリランカ、イギリスが Multinational Planning Augmentation Team に参加、中国、フランス、ドイツ、フィリピンがオブザーバーを派遣、シンガポール、日本、インドネシアが (任務計画のパートナーとなる) 国連の計画部門に参加する。タイの南部で活動しているイスラム過激派と、(クーデターによって成立した) タイの軍事政権の安定度が懸念事項。
アジア太平洋諸国の海軍が、今後 10 年間で艦艇建造費として 1,080 億ドルを投入して 841 隻を建造、そのうち 30% にあたる 83 隻は潜水艦で、多くを中国海軍のものが占める (SSN×5, SS×30)、という見通しが明らかにされた。それに対抗して、14 ヶ国で合計 151 隻の ASW 艦艇を導入、さらに揚陸艦を 80 隻以上調達する、という予測もある。
NATO は、アジア・中東・アフリカにおける洋上の石油・天然ガス関連施設への攻撃に対抗するため、洋上即応部隊の創設を検討中。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/5/11)
トルコが 7 月の選挙で新大統領を選出できないと、"力の空白" が発生して、軍の装備近代化計画にも影響を及ぼす可能性が。F-35×100 機を調達する構想が明らかにされているが、選挙の結果次第ではひっくり返って Typhoon になる可能性も。また、すでに発表済みの攻撃ヘリ調達計画も、まだ機種選定が終わっただけで最終的な契約に至っていないため、どんでん返しの可能性がある。国産戦車開発計画にしても、カネと時間ばかりかかるという非難があるので、はてさて。
EDA (European Defense Agency) 加盟国が、フォース・プロテクション関連技術の開発に乗り出す。1 月に、3 年間・5,500 万ユーロの予定で計画実施を決めており、EDA に参加している 26 ヶ国のうち 19 ヶ国 (オーストリア、ベルギー、キプロス、チェコ、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシア、ハンガリー、アイルランド、イタリア、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、それと EDA に参加していないノルウェー) が資金を負担する。プラットフォームやインフラを単位とする防御、個人単位の防御、データ分析・融合技術、秘話無線通信技術、非対称戦のための任務計画や訓練、といったあたりがテーマ。
米陸軍は AH-64×634 機に対して、ArmorWorks 社製のセラミック装甲を追加する。同社は最近、海兵隊の CH-46E×168 機に取り付ける増加装甲も担当したが、こちらはスチール製。セラミックを使用すると、スチールより 300lb は軽くできる由。このほか、陸軍の CH-47・OH-58D・UH-1H、沿岸警備隊の CH-60J、海軍の HH-60H も ArmorWorks 社製の装甲を使っている。
イラク陸軍の新兵が、M16 自動小銃の受領を開始した。管理を厳格化するため、兵士ごとに写真、生体認証データ、それと個々の銃のシリアルナンバーを記録する体制を作る。[だいたい、駄目な軍隊は武器の管理が "なっていない" もの]
台湾で、演習中の F-5F×2 機が墜落、台湾人とシンガポール人が 2 名ずつ死亡した。台湾南東の基地を発進して、対地攻撃演習を行っていたときの出来事。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/5/10)
ロシアは 2-3 年以内に Topol-M ICBM をアップグレードして、個別に目標指定が可能な複数弾頭型 (原文は multiple independently targetable warheads。要するに MIRV) にすると表明した。戦略ロケット軍司令官・Nikolai Solovtsov 上級大将の発言。MIRV のテクノロジーそのものは 1970 年代に開発されているが、1991 年の START-1 で ICBM への搭載を禁止していたもの。これが 2009/1/1 に期限切れになるのを見据えた動き。
米陸軍は、AH-64D Apache Longbow に対する M-TADS (Modernized Targeting Acquisition and Designation Sight) の配備を加速する。すでに 83 セットを領収済みで、イラクでも 1 個大隊が装備して運用を始めている。Lockheed Martin 社に対して 3 億 1,100 万ドルで 491 セットを発注済み、最終的に AH-64D 全機に行き渡らせる。次世代型 FLIR の導入で、夜間の視界を改善している。
エクアドルの Rafael Correa 大統領は同国内の飛行場について、2009 年に期限が切れる米軍向けのリース契約の延長を拒否しているが、アメリカは再考を求めている。
Scotland 沖合で英海軍など 14 ヶ国が参加する演習 "Operation Neptune Warrior" を行っているところに、ロシアの Tu-95 Bear F×2 機が偵察にやってきたため、英空軍の Tornado F.3×2 機が RAF Leuchars から発進してインターセプトした。演習期間は 4/22-5/3。
米海軍の潜水艦に関する情報を中国に横流ししたとして起訴されていた Chi Mak 被告 (66 歳) に、有罪判決が出た。QED (Quiet Electric Drive) に関連するデータを暗号化して、英語学習用 CD の中に隠匿して持ち出したという内容。本人は容疑を否認しているが、有罪判決により 50 年以上のブタ箱行きになる模様。
中国の曹剛川 Cao Gangchuan 国防部長が、キューバを訪問した。さらにアルゼンチン、チリ、ギリシアの訪問を予定している。先月の 4/21 にも、呉官正 Wu Guanzheng 中央政局常務委員/中央規律検査委員会書記/山東省党委員会書記 がキューバを訪問したばかり。
太平洋地域の米海兵隊のボス、John Goodman 少将は、中国が ASEAN 諸国との軍事的関係強化に向けて動いている件について、アメリカにとっての脅威にはならないという見解を示した。
韓国が RQ-4 Global Hawk×4 機の導入を計画している件について、ロシアは「MTCR (Missile Technology Control Regime) に例外はない」として反対している。韓国側は、この機体を北朝鮮の偵察に使うとしている。
米陸軍は RQ-7B Shadow 200 UAV に、小型コンピュータ・Super HUMS (Health and Usage Monitoring System) を積み込んだ。機体の自己診断に使うもので、まず Intelligent Automation 社に 20 万ドルで 10 基を発注、さらに 370 万ドルで 101 基の追加発注を予定している。有人機でも、第 160 特殊作戦航空聯隊の MH-47G、MH-6J、CH-60、MH-60、OH-6 に搭載実績があり、AH-64 への搭載も計画中。故障の早期発見と、点検の手間軽減が狙い。
米陸軍は BAE Systems 社に対して、ATIRCM (Advanced Threat Infrared Countermeasures) の開発・試験を 5,700 万ドルで発注している。これは SAM を妨害するレーザー・ジャマーで、開発費 4,000 万ドル、試験費用 1,700 万ドルという内訳。2010 年の実戦投入を目指している。レーザーを使う利点は、フレアーよりも遠方で SAM を無力化できること。また、14 億ドルで受注している CMWS (Common Missile Warning System) も納入中。これは紫外線センサーを使うミサイル接近警報/チャフ・ディスペンサー。最終的に、ATIRCM と CMWS の組み合わせをすべての AH-64、H-60、H-47 に搭載する計画。
その米陸軍、OSD (Office of the Secretary of Defense) の承認を得て、近いうちに H-60 シリーズの最新型、UH-60M の量産を開始する予定。まず第 101 空挺師団 (航空強襲) に配備する。さしあたり、2012 年までに 90 機を揃えて、古い A 型を退役させる。その後も 2025 年頃まで量産を継続する。UH-60M は完全グラスコックピット化しており、さらに FLIR や冗長化したミッション・コンピュータ、GPS を組み合わせたムービング・マップ・ディスプレイなどを備える。オートパイロットにより、パイロットが死亡、あるいは負傷しても飛行を継続できる。ローター・ブレードも幅広の新型で、搭載量は 1,000lb 増えて 9,000lb。4-5% ほどパワーアップした T700-GE-701D エンジンと相まって、速度性能も向上した。
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産業・装備・調達
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/5/17)
以前から検討課題になっていた、Galileo 計画への公的資金投入が必要、という結論が固まった。当初は民間企業主導で進める構想だったが、資金確保の目処が立たないことから、2012 年に完全な実働体制を整えるためには公的資金の投入が必要と判断したもの。計画では、高度 24,000km の軌道上に合計 30 基の衛星を打ち上げることになっている。(European Commission)
韓国国防省は、3,000t 級の潜水艦を自力開発、2018 年までに開発を終えて、2021 年までに 9 隻を調達すると発表した。開発費は 27 億ドルを見込んでいる。(Korean Overseas Information Service)
Vector Strategy はアメリカの AFV 市場について、2005-2013 年の間に総額 200 億ドルに達するという見通しを明らかにした。特に、2007-2008 年にかけて戦時補正予算による多額の調達が見込まれるが、これは (OEF/OIF の戦訓による) フォース・プロテクションの必要性を満たすため、それと戦闘で損傷した車輌の補修作業が発生するためとしている。(Vector Strategy)
ノルウェーは 6 月のパリ航空ショーで、10-12 機の SAR ヘリを調達する構想について発表する見込み。すでに 35 年モノとなっている Sea King の代替用。もともと NH90 を調達することになっていたが、同機が要求仕様を満たせないということでキャンセルして、仕切り直しが決まっていた。厳しい気象条件に鑑み、多発機、長い航続距離、全天候性能といった要求を掲げている。導入予定時期は 2011-2014 年にかけて。(Norwegian Ministry of Justice and Police) [NH90 は機体が小型過ぎてダメ、ということだったので、S-92 か EH101 あたりに落ち着くんだろうなあ]
米 Armor Holdings 社は米 AM General 社から、アップ・アーマード HMMWV (M1151、M1152、M1165) の装甲コンポーネントを、6,040 万ドルで追加受注した。(Armor Holdings)
オーストラリア国防省は、F-35 計画に参画するメリットの事例として、GKN Aerospace Engineering Services 社のエンジニア 200 名が F-35 の胴体設計にかかわり、2003 年 6 月以来パーツ 3,000 点あまりを設計、100 万マン・アワー以上の作業量を生み出したと説明している。(Australian DoD)
GKN Aerospace 社は CH-53K の SDD フェーズで、後部ランプやその上部に取り付けるドアなど、後部胴体関連 (Fuselage Aft Transition) の設計作業を米 Sikorsky Aircraft 社から受注した。まず 2009-2012 年にかけて 7 セットを納入、その後 2013-2022 年にかけて、合計 156 機分を製造・納入する計画。(GKN Aerospace)
米 Lockheed Martin 社は米陸軍・米海兵隊から、モジュラー構成の訓練用標的・ATS (Army Targetry Systems) を受注した。Fort Hood と Fort Bliss に 3 セットずつ設置する。内容は以下の通り。先に海兵隊がハワイと沖縄に導入するために 450 万ドルで発注しており、陸軍もそれに続いたもの。(Lockheed Martin)
Stationary Infantry Targets
Stationary Armor Targets
Moving Infantry Targets
Moving Armor Targets
Sound Effect Simulators
関連するコンピュータとソフトウェア
インドとイスラエルの関係者が、イスラエルからの装備調達に関して協議した。レーダー調達案件の RfP に対して IAI/Elta 社が最低価格を提示しているが、まだ契約調印には至らず。(Indian MoD)
NAWC-WD (Naval Air Warfare Center Weapons Division。China Lake, CA) で、Spike ミサイルの試射が行われた。前方 750m のところを横切りながら時速 50 マイルで走る遠隔操縦のトラックに対して、UAV に搭載した Spike ミサイルを発射、命中させたもの。今回の試射は、移動目標の捕捉・追跡能力を試すためのもの。Spike は世界最小クラスの誘導ミサイルで、全長 25in、直径 2.25in、重量 5.3lb。電子光学式のシーカーを備えている。システム構成は、地上設置の WCS (Weapons Control Station)、無線データリンク、UAV に搭載する WMS (Weapons Management Suite) と小型のミサイル・ランチャー。秋に予定している次の試射では、標高 750ft の山頂付近から 2,400m 先のターゲットを狙い、ターゲットの移動速度も時速 60 マイルに引き上げる。お値段の面では、1 発あたり $5,000 を目指している。(NAVAIR) [Spike といっても、Rafael の対戦車ミサイルとはまったくの別物]
米 Northrop Grumman 社は、EA-18G Growler 量産型で使用する、最初の中・後部胴体を完成して Boeing 社に納入した。全長 30ft、高さは垂直尾翼を含めて 18ft。(Northrop Grumman)
米 General Dynamics NASSCO 社は、米海軍の新型補給艦・T-AKE-7 (同級 7 番艦) を起工した。2009 年の第一四半期に納入の予定。現在、USNS Lewis and Clark (T-AKE-1) と USNS Sacagawea (T-AKE-2) が納入済み、USNS Alan Shepard (T-AKE-3) と USNS Richard E. Byrd (T-AKE-4) が建造中で、2007 年末に納入予定。最終的に 11 隻を揃える計画。(GD)
カナダ空軍は、4 機を発注している C-17A の初号機が今年 8 月に到着するのに備えて、人員の訓練を初めとする受け入れ準備を進めている。まずパイロット 32 名、ロードマスター 24 名、整備管理スタッフ 10 名、整備担当 96 名を養成する。ちなみに、機体のお値段が 18 億ドル、その後 20 年間のサポート経費として 16 億ドルかかる見込み。(Canadian DND)
ARH-70 計画に関するデータ (DID 2007/5/17)
OH-58D Kiowa Warrior 後継機となる、ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) こと ARH-70 に関するデータ。
ベースモデルは Bell 407。パイロット 1 名とその他のクルー 2 名で武装偵察・人員投入/回収、特殊作戦支援といった任務が可能な機体を目指す。C-130 に 2 機を搭載でき、到着から 15 分以内に飛行可能とする (テストでは 13 分を達成)。
当初予定は 368 機の調達、後に 54 億ドルで 512 機に要求拡大。調達予定期間は FY2006-2013。OH-58D の戦時減耗を受けて計画を前倒し、2009 年夏の予定を 2008 年 9 月に変更。LRIP 分として 48 機を調達、うち 30 機を配備することで実現する計画。ところが、センサーのインテグレーションに手間取り、また 2009 年夏に逆噴射。その後は OH-58D の退役に合わせて、全規模量産して代替していく予定。
予算支出の状況/予定は以下の通り。
FY 2005 : RDT&E に 4,330 万ドル
FY 2006 : RDT&E に 8,850 万ドル
FY 2007 : RDT&E に 1 億 3,130 万ドル、試験用機×12 機の製造に 1 億 140 万ドル、合計 2 億 3,270 万ドル (要求は RDT&E が 1 億 3,270 万ドル、試験用機×18 機が 1 億 4,140 万ドル)
FY 2008 : RDT&E が 8,230 万ドル、38 機の LRIP に 4 億 6,830 万ドル、合計 5 億 5,060 万ドル
FY 2009 : 64 機の LRIP を要求予定
MEP (Mission Equipment Package) を対象とするシステム・インテグレーションは、Lockheed Martin と組んで実施。さらに Rockwell Collins、Honeywell、FLIR Systems、L-3 Communications、FSI (Flight Safety)、CSC (Computer Sciences Corp.) も参加。陸軍ヘリの共通アビオニクス・CAAS (Common Avionics Architecture System) をベースとするグラス・コックピット、兵装は AGM-114 Hellfire 2、機関銃、70mm ロケット弾 (Hydra, APKWS II)。UAV の管制も可能。主なアビオニクスは以下の通り。
HDTS (Helmet Display and Tracking System) : Elbit EFW 社製 ANVIS/HUD (Aviator's Night Vision Imaging System / Head-Up Display) がベース。すでに H-60、CH-53、CH-47、CH-46、H-1、V-22 で実績あり。見通し線 (LOS : Line of Sight) 方向などの目標指示が可能。
H-76 ACE Global Navigation System
MMR "Tophat" (VOR/ILS/GS/Marker Beacon)
CAAS (Common Avionics Architecture System。MFD, CDU, PSM, ASPP, MFCU)
ARN-153-V4 TACAN
AN/ARC-231 Radio (HAVEQUICK II, SINCGARS, SATCOM, COMSEC, FM, VHF, UHF)
AN-ARC-201D (SINCGARS, ESIP, FM, VHF)
EPLRS, BFT (Blue Force Tracker)
MD-1359/A Improved
SDI-599 Secure Digital ICS
今日のお買い物 (Contracts 2007/5/16)
Graybar Electric 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けのメンテナンス、補修、オペレーション・サプライ業務を $74,000,000 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。(SPM500-04-D-BP07)
SAIC (Science Applications International Corp.) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けのメンテナンス、補修、オペレーション・サプライ業務を $27,000,000 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。(SPM500-04-D-BP08)
Canadian Commercial 社は米国防兵站局 (DLA) から、空軍向けのジェット燃料を $23,092,171 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。(SP0600-07-D-9401)
World Fuel Services America 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの舶用燃料油脂類 (marine gas oil and fuel oil) を、$15,817,500 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。(SP0600-06-D-0384)
AM General 社は米陸軍から、M1152A1 HMMWV と M1165A1 HMMWV に装備する Frag 5 Field Kit に関する修正契約を、$23,098,788 で受注した。(DAAE07-01-C-S001)
Walton Construction 社は米海軍から、ルイジアナ州 Barksdale AFB にオペレーション施設を建設する作業を $11,465,000 で受注した。既存の Building 6402 を補修・転用する形で実現する。(N69450-07-C-1765)
Motorola 社は米海軍から、海兵隊向けの分隊内無線機 (Integrated Intra Squad Radio) を $8,463,568 で受注した。(N65236-07-D-6306)
McDonnell Douglas 社は米海軍から、モノリシック・マイクロ波 IC (monolithic microwave integrated circuit)×5 セットの改設計に関する修正契約を、$7,394,189 で受注した。F/A-18E/F に AN/APG-79 AESA レーダーを搭載する件に関連するもの。(N00019-04-C-0014)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/5/16)
FY2008 予算案を審議中の議会が、FCS 計画の予算・37 億ドルから 8 億 7,600 万ドルの削減を提案しているのに対して、陸軍は「装備近代化にかかるのはドルだが、装備近代化をサボると人命で代価を支払うことになる」「計画は順調に進展している」と主張して抵抗中。(DoD)
Eurofighter コンソーシアムを構成する、Alenia Aeronautica (伊)、BAE Systems (英)、EADS CASA (西)、EADS Germany (独) は、ノルウェーとの間で技術面の協力合意 (LoA : Letter of Agreement) を結んだ。今後 4 年間で 7,500 万ドルを支出、ノルウェー企業が技術開発に協力するほか、パートナー諸国のメーカーが行う開発作業の費用分担も実施することになる。(Eurofighter GmbH)
POGO (Project On Government Oversight) が、イラクにおける実績を引き合いに出して、RPG や IED に対する Stryker の抗堪性に疑義を呈して噛みつき、「Stryker の大量発注でウハウハなのは GDLS だけだ」と主張している。(POGO)
5/14 に CELM Mediterranean Test Centre で、フランス・イタリア向けの Horizon フリゲートに搭載する艦載 SAM システム、PAAMS(E) (Principal Anti-Air Missile System) の試射を実施した。System Qualification Firing と呼ばれるもので、まず最初のターゲットを ASTER 30 でシミュレーション要撃、次に本物のターゲットを本物の ASTER 30 で要撃した。射撃管制レーダーは EMPAR、VLS は A50 Sylver を使用している。過去の試射履歴は以下の通り。
ASTER 30 : 2005/6/1, 2005/10/12, 2006/5/23
SAAM-FR ASTER 15 : 2005 年と 2006 年に Charles De Gaulle で実施。これは ARABEL レーダーを使用する。
ASTER 30 SAMP/T (Sol Air Moyenne Portee Terrestre) : 2005/7/26, 2005/12/20, 2006/11/14。これも ARABEL レーダーを使い、4-6 基の VLS で構成する交戦モジュールと識別モジュールを組み合わせる。
韓国軍の装備調達担当部門・DAPA (Defense Acquisition Program Administration) のトップが今週末にトルコを訪問、兵器産業分野での協力関係拡大について協議する。(Korea Overseas Information Service) [トルコに関わると、技術移転を盛大に求められると思うが、大丈夫なのかー ?]
スペイン陸軍向け Tiger 攻撃ヘリのうち、第一陣の 3 機が Almagro の Coronel Sanchez Bilbao 駐屯地に到着した。すでにフランスの Le Luc で、Eurocopter 社の手でパイロット 8 名と整備要員 16 名を養成済み。Eurocopter 社は機体のメンテナンスやスペアパーツの供給、地上支援機材の供給も担当する。さらに 3 機が到着するが、ここまでが HAP 仕様。その後の 18 機は Spike 対戦車ミサイルを運用可能な HAD 仕様でスペインの Albacete, Castilla-La Mancha で組み立てる。また、既存の HAP 仕様機も後から HAD 仕様に改修する。HAD はミサイル関連以外に、エンジンのパワーアップ、IFF・電子戦装備・装甲防禦の強化を図る。Tiger の複合材料製テイルブームは、もともとスペインがすべて生産している。そのスペイン、Tiger 以外に EC135×48 機、NH90×45 機を発注している。(Eurocopter)
MBDA 社は、ロケット・モーターを製造しているドイツ企業、Bayern-Chemie/Protac 社の買収について、Thales 社・EADS 社との間で合意した。現在は EADS Deutschland GmbH と Thales S.A. が 50% ずつの株式を保有している。欧州委員会が買収を承認した後は、MBDA Deutschland/LFK-Lenkflugkorpersysteme GmbH (LFK) の 100% 子会社とする。Bayern-Chemie/Protac は従業員 178 名、年間売上 5,300 万ユーロ、Meteor 空対空ミサイルのラムジェット・エンジンなどを担当している。(MBDA)
米陸軍は米 Lockheed Martin 社に対して、Hellfire II Modular Missile System を対象とするデポ整備作業を 5,830 万ドルで発注した。基本契約 1 年、1 年単位のオプション契約 3 年分。アラバマ州の Anniston Army Depot で HMD (Hellfire Missile Depot) を運用することになるほか、世界各地でサポート業務を担当する。ちなみに、Hellfire II ファミリーの内訳はこんな内容。いわゆる対テロ戦争で費消した Hellfire は、累計 3,000 発を超える。(Lockheed Martin)
AGM-114K (HEAT 弾頭装備の対戦車型)
AGM-114M (爆風破片弾頭装備、小艇・建物・バンカー・軽装甲車などに使用)
AGM-114N (MAC : Metal Augmented Charge 装備型。洞窟などに使用)
5/14 にハンガリーの Dr Imre Szekeres 国防相が EDA (European Defence Agency) で、EU 諸国の装備調達規定・Code of Conduct の受け入れを決めた。これは、装備調達に際して、自国のみならず、他の EU 諸国の企業に対しても門戸を開くよう規定しているもの。これが業界再編のきっかけになるとみられている。(Hungarian MoD)
USJFCOM では、UAV を対象とする指揮・管制・通信などの標準仕様とアーキテクチャ、JUSCC (Joint Unmanned System Common Control) の ACTD (Advanced Concept Technology Demonstration) を推進中。3 度にわたって実施する予定の JMUA (Joint Military Utility Assessments。有用性や支援性に関する評価を行うもの) のうち、2 度目を実施しているところ。(USJFCOM)
米 Lockheed Martin 社が実施する改良型 PNVS (Modernized Pilot Night Vision System) のデモンストレーションに際して、ヘルメットに装備するディスプレイとして Thales 社の TopOwl を採用することになった。すでに米海兵隊が採用している製品で、高解像度の液晶ディスプレイをベースにしており、そこに FLIR の映像や各種シンボルを投影する。(Thales)
米 Raytheon 社 Network Centric Systems 部門は仏 Sofradir 社に対し、暗視装置の赤外線センサーに使用する、MCT (Mercury Cadmium Telluride) Dewar ディテクター・クーラー・アセンブリを発注した。受注額は数百万ドルにのぼる。(Sofradir)
AP-3C のアップグレード (DID 2007/5/16)
オーストラリア空軍は、AP-3C のアップグレードと TLS (Through Life Support) に関して、Tenix Defence 社と AA (Australian Aerospace。Eurocopter の子会社) との間で、"P3 Accord Master Agreement" を締結している。空軍と企業側が合同で JMO (Joint Management Office) を編成、リスク共有とともにアップグレードに必要な開発作業を担当する仕組み。総額 10 億豪ドル規模の案件となっており、内訳は以下の通り。
EuroTorp MU90 短魚雷の搭載 (Joint Project 2070)
FOSOW (Follow-On Stand-Off Weapon) : JASSM、Taurus KEPD 350、SLAM-ER が候補で、JASSM の採用が濃厚。F/A-18 や F-35 との共通兵装 (Project Air 5418)
自衛用電子戦機器の搭載 (Project Air 5276 フェーズ 4)
電子光学センサーの搭載 (Project Air 5276 フェーズ 5B)
データリンクの搭載 (Project Air 5276 フェーズ 6)
ESM の更新 (Project Air 5276 フェーズ 8A/8B)
MIS 886 Acoustic Data Collection and Recording System
MIS 554-P3 Crash Data Recorder
ちなみに、Australian Aerospace はニュージーランド空軍の P-3 についても、"Kestrel Program" を担当して延命改修を実施している。
AN/MPQ-53 だけじゃないよ (Contracts 2007/5/15, DID 2007/5/16)
Lockheed Martin 社 Maritime Systems and Sensor 部門は米海軍から、AN/TPS-59(V)3 Long Range Radar System 1A4 Exciter で使用するアップグレード改修キット×12 セットと関連スペアパーツを $7,397,531 で (老朽化に伴う換装用)、1A5 Cabinet Upgrade 用の改修キット×7 セットを $7,367,984 で、それぞれ受注した。(M67854-05-D-2002/#0045, M67854-05-D-2002/#0043)
AN/TPS-59(V)3 は旧 BMDO が開発した L バンドの対空 3D レーダーで、Patriot と組んで作動する。HAWK と組ませて 1996 年 8 月に実施した試射では、ドローン 2 機と Lance 短距離弾道ミサイルを同時に要撃した実績もある。海兵隊の MAGTF (Marine Air-Ground Task Force) が装備しており、航空管制なら 300nm、弾道ミサイル防衛なら 400nm のレンジを持つ。
今日のお買い物 (Contracts 2007/5/15)
PAE Government Services 社は米海軍から、ジブチの Camp Lemonier におけるベース・オペレーション業務を $26,442,433 で受注した。基本契約 1 年、オプション契約 4 年、すべて実現した場合の総額は $140,658,850。(N33191-07-D-0207)
Emerson Construction 社は米陸軍から、テキサス州 Fort Hood に諸兵科聯合訓練施設 (Combined Arms Collective Training Facility) を建設する作業を、$17,322,900 で受注した。(W9126G-07-C-0020)
Alloy Surfaces 社は米陸軍から、M211 IRCM デコイ・$16,998,991 分の納入指令を受領した。原契約は $200,086,939。(W15QKN-04-D-1002)
L-3 Communications 社は米陸軍から、105mm 訓練弾 M467A1 (105mm M467A1 Target Practice with Tracer Cartridges) に関する修正契約を $12,370,454 で受注した。(DAAE30-03-C-1104)
Forrester Construction 社は米陸軍から、ヴァージニア州 Fort Belvoir に多層光増の駐車場を建設する作業を、$7,498,001 で受注した。(W912DR-07-C-0012)
AM General 社は米陸軍から、HMMWV の追加発注に関する修正契約を $6,244,463 で受注した。(DAAE07-01-C-S001)
Curtiss Wright Controls 社は米陸軍から、AN/APR-39A(V)1 レーダー・シグナル探知装置関連アイテムを $5,548,351 で受注した。(W15P7T-07-C-C205)
Speegle Construction 社は米陸軍から、フロリダ州 Hurlburt Field に飛行隊オペレーション施設を建設する作業を、$5,327,000 で受注した。(W91278-07-C-0023)
Donjon Marine 社は米陸軍から、ニューヨーク・ニュージャージー両州で実施する浚渫作業を $5,057,560 で受注した。(W912DS-07-C-0017)
Engineered Fabrics 社は米空軍から、C-135 と KC-135 の機内に組み込む燃料タンクを $15,952,382 で受注した。(FA8103-07-C-0077)
General Atomics 社は米空軍から、毎分 10gal、あるいは日量 50t の能力を持つ水の酸化システム (supercritical water oxidation system) に関するデモンストレーションを、$9,282,902 で受注した。(FA8650-07-C-5900)
Tulsair Beechcraft 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けのジェット燃料を $8,184,541 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/5/15)
米空軍は、CSAR-X に関する仕切り直し RfP のドラフト版をリリースした。正式版は 6 月初頭の予定。現時点で焦点になっている、O&S (Operation and Support) コストについて評価するためのもので、整備性や信頼性、メンテナンスに必要なマン・パワーなどが課題となる。(USAF)
EU 加盟各国の国防相が EDA の理事会に参加して、ヨーロッパ各国の防衛産業基盤 (DTIB : Defence Technological And Industrial Base) 維持に向けた方策に関して合意した。それぞれの国が自国のことだけ考えて装備調達するのではなく "ヨーロッパの" サプライ・ベースを実現、さらに装備調達に関する透明性を確保することとしている。また、研究開発における国同士の協力についても謳っている。それとは別件で、EDA では UAV を重要技術と位置付けて、段階的な移行措置を経て民間機と同じ空域で飛行できるようにする施策を打ち出した。目標時期は 2012 年。(EDA)
韓国は 6 月初頭に、新型の 1,800t 級潜水艦を進水させる。艦名は Jeongji。また、来週には現代重工が建造している KDX-III の 1 番艦も進水する。(Korea Overseas Information Service)
Airbus 社は中国の天津 Tianjin に、A320 の最終組立ラインを建設する作業を始めた。2011 年には月産 4 機の体制を整える。(Airbus)
フランス南西、Levant 島にある CELM 試験場で 4/25 に、MM40 Exocet ブロック 3 の最終承認試験を実施した。160km 先のターゲットに対して、沿岸戦を想定した内容で発射試験を実施したもの。複雑な巡航飛行パターンを行った後、終末誘導フェーズに移行して、海岸に設置したターゲットに命中した。ブロック 3 は有効射程が従来型の 2 倍に増えている。(MBDA)
米 Northrop Grumman 社は、航空管制レーダー ASR-12 をアメリカ国外で製造・販売するライセンスを、西 Indra 社に対して与えることになった。ASR-9 の改良型・ASR-12 はアメリカ国内の空港 135 ヶ所、アメリカ以外では 6 ヶ国・18 ヶ所の空港で運用している。(Northrop Grumman)
米 Raytheon 社は、NCADE (Network Centric Airborne Defense Element) プログラムで使用する、対空ミサイルの推進コンポーネントに関するテストを実施した。Aerojet 社と共同開発しているもので、 硝酸ヒドロキシルアモニウム (hydroxylammonium nitrate) を使って 25 秒間に渡り 150lb の推力を発揮できるロケット・モーターをこしらえた。性能と密度の向上により、従来より小型で強力なロケット・モーターを実現できる。また、有毒物質も少ない。それとは別に、NCADE 用に赤外線シーカーも開発している。これらは、AMRAAM の匡体や飛行制御システムといった主要コンポーネントと組み合わせて、安上がりに短・中射程の弾道ミサイルを要撃する手段を実現するのが目的。機体とのインターフェイスもスラマーと共通にするので、スラマーを発射できる機体なら利用可能という利点がある。(Raytheon)
BAE Systems 社は、量産型の APKWS を使って 3 日間に渡り、3 度目の試射を成功裏に実施した。レーザーで指示したターゲットから 2m 以内に着弾した由。(BAE Systems)
今日のお買い物 (Contracts 2007/5/14)
Raytheon Missile Systems 社は米ミサイル防衛局 (MDA) から、イージス BMD で使用する SM-3 ブロック IA×36 発に関連する先行調達契約を、$140,696,593 で受注した。(N00024-07-C-6119) [例の、日本向けの FMS 案件]
Lockheed Martin 社は米陸軍から、GMLRS システム、DPICM (Dual Purpose Improved Conventional Munition)、単弾頭型ロケットに関する修正契約を $124,981,841 で受注した。(W31P4Q-07-C-0001) [射程 70km、弾頭重量 200lb の単弾頭とのこと]
B.L. Harbert International 社は米陸軍から、ケンタッキー州 Fort Campbell に兵舎、中隊オペレーション施設、給養施設を建設する作業を、$83,947,000 で受注した。(W912QR-07-C-0024)
Parsons Infrastructure and Technology Group は米陸軍から、インディアナ州 Newport にある化学兵器処分施設の閉鎖に伴う除染作業の修正契約を、$69,686,662 で受注した。(DAAA09-99-C-0016)
McDonnell Douglas Helicopter 社は米陸軍から、AH-64D の減耗補充 (war replacement) に関する修正契約を $15,500,000 で受注した。(W58RGZ-05-C-0274)
McGoldrick Construction Services 社は米陸軍から、テキサス州 San Antonio に Basic Expeditionary Airman Training Facility を建設する作業を、$11,487,000 で受注した。(W9126G-07-C-0019)
Smiths Detection 社は米陸軍から、M22 化学兵器警報システム・$5,892,514 分の納入指令を受領した。原契約は $60,123,907。(W911SR-06-D-0001)
TEC 社 (Joint Venture) は米海軍から、NAVFAC Pacific (Naval Facilities Engineering Command Pacific) 管轄区域内の、Hawaii、Guam、Saipan で実施する、strategic forward basing に関連するアーキテクト/エンジニアリング・サービス業務のオプション契約分を、$30,417,249 で受注した。(N62742-06-D-1870)
Aqua-Chem 社は米海軍から、逆浸透方式 (RO : Reverse Osmosis) を使って日量 36,000gal の能力を発揮する脱塩・淡水化システムを、$26,079,822 で受注した。FFG と LSD の近代化改修で使用するもの。(N65540-07-D-0004)
Triton Services 社 Electronic Technology Division は米海軍から、Microwave Power Module Amplifiers Type II×265 セットを $12,969,257 で受注した。関連するエンジニアリング/テクニカル・サポート業務も含む。(N68936-07-D-0011)
John C. Grimberg 社は米海軍から、MCB Quantico の Drug Enforcement Administration Justice Training Center に訓練施設 (clandestine lab training center) を建設する作業を、$12,267,000 で受注した。(N62477-04-D-0012/Task Order 0017)
RS Information Systems 社は米空軍から、AFMC 司令部 (HQ AFMC : Headquarters Air Force Materiel Command) を対象とする NOC (Network Operations Center) 業務に関する修正契約を、$12,011,772 で受注した。(FA8604-07-F-7068)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/5/14)
トルコと米 Lockheed Martin 社は、F-16C/D-50+×30 機を 18 億ドルで購入する契約に調印した。このうち Lockheed Martin 社の取り分は 11 億ドル。もちろん FMS 案件。納入時期は、2008 年後半から 2009 年末にかけて。(Lockheed Martin Aeronautics, SSM) [DefenseNews では 17 億 8,000 万ドルとしている。また、DSCA がリリースした数字は、予備のエンジンやパーツも含めて 29 億ドル]
独 Diehl BGT Defence 社はドイツ軍の装備調達部門・BWB (Federal Office for Military Technology and Procurement) から、IRIS-T 空対空ミサイルの地対空型、IRIS-T SL の開発を 1 億 2,300 万ドルで受注した。MEADS と併用するサイドアームという位置付けで、PAC-3 を弾道弾迎撃、IRIS-T SL を UAV や有人航空機、ヘリコプター、巡航ミサイルなどの要撃に使う考え。IRIS-T から IRIS-T SL への改設計に際しては、ロケット・モーターの変更に加えて、データリンク、GPS レシーバーなどの装備を取り入れる。(Diehl BGT Defence)
豪 BAE Systems Australia 社は、オーストラリア空軍の AP-3C に装備する ESM を 7,610 万豪ドルで受注した。Wedgetail 早期警戒機用に開発した製品を利用するアップグレードで、2011 年の就役を予定。(Australian DoD)
英 BAE Systems 社は英国防省から、英空軍の Harrier に米 Lockheed Martin 社のターゲティング・ポッド、Sniper を搭載する作業を受注した。2006 年に自己資金で実施した RTI (Rapid Technology Insertion) に関連する案件で、No.41(R) Sqn. の機体を使って運用評価を実施する。(BAE Systems)
USS Carl Vinson (CVN-70) の RCOH (Refueling and Complex OverHaul) のうち乾ドックで行う分の作業が、当初の予定より 5 日早く完了した。同艦は 9 日に乾ドックを出て、最終仕上げと試験の工程に移動した。担当は Northrop Grumman 社 Newport News 造船所。造船所の従業員 3,700 名に加えて、艦側の乗組員 2,700 名も入渠作業に関わっている。スクリューや推進軸、舵を取り外して補修したほか、塗装をやり直して、数千ものバルブ・ポンプ・配管を交換した。アイランドの上 2 層とマストも交換している。戦闘システムの導入や試験、電気系統のオーバーホール、主機のオーバーホールと補修、居住性の改善、航空機の発進/回収システム組み込みなどを行い、2009 年に引き渡しの予定。ちなみに同艦は 50 年間の運用を予定しているが、その間に実施する RCOH は今回のみ。(Northrop Grumman)
オーストラリア空軍向け C-17A の 2 号機が、当初の予定より 1 ヶ月早い 5/11 に、カリフォルニア州 Long Beach の工場でオーストラリア側に引き渡された。この後、オーストラリア陸軍が発注している RHIB (Rigid Hull Inflatable Boat) を積み込んで、5/19 に No.36 Sqn. のホームベース・RAAFB Amberley に到着の予定。(Australian DoD, Boeing)
米海軍航空システム軍団 (NAVAIR) の PMA-201 (Precision Strike Weapons Program Office) は、構想開始から 17 ヶ月で、付随的被害の低減を企図した新型爆弾、BLU-126/B LCDB (Low Collateral Damage Bomb) の配備を開始した。外見は通常の 500lb 爆弾と同じだが、炸薬を減らして弾片飛散範囲を狭くしているのが変更点。敵の近くに友軍や民間人がいて、付随的被害をできるだけ避けたい場合に使用する。BLU-111/B と同じ誘導キットを組み合わせて、JDAM に仕立てることもできる。(NAVAIR)
印 DRDO は、国産の無人標的機・Lakshya を使った試験飛行を、Balasore の ITR (Integrated Test Range) で 2007/1/3-5 と 2007/3/5-9 に実施した。自律飛行をさせながら性能を評価、当初の目標を達成していることを確認した。一方、国産 SAM の Akash はうまくいっていない試験があり、ユーザー・インプットを得て性能改善を進めているところ。(Indian MoD)
米 Boeing 社と DARPA が進めている Orbital Express 計画で、NextSat 衛星から ASTRO (Autonomous Space Transport Robotic Operations) を分離、いったん 10m 離れた後で、再度ドッキングする試験を成功裏に実施した。軌道上でのランデブーと結合を、完全に自律的に実施したもの。Orbital Express は、軌道上の衛星に対してサービス用の宇宙機を送り込み、燃料補給や部品交換を行うプロジェクト。(Boeing)
インド向け暗視装置 (DID 2007/5/14)
India Places Follow-On Order for Israeli Night Vision Equipment
"India Defence" によると、イスラエルの Star Night Technologies 社傘下の New Noga Light 社はインドから、暗視装置を 1 億シェケル (2,500 万ドル) で受注した由。インド陸軍の 2 個山岳師団に配備するもの。同社は 2006 年 11 月にも、3,800 万ドル分の受注を得ており、2006 年の累計受注額は 5,700 万シェケルに達していた。2008 年半ばまでに、受注分のうち 35% を納入するという情報もある。
[イスラエルとインドの関わりはけっこう深度化しているので、あまり驚くことはないかも]
今日のお買い物 (Contracts 2007/5/11)
AMSEC 社は米海軍から、U.S. Fleet Forces Command を対象とする訓練支援業務を $30,409,000 で受注した。基本契約 1 年、1 年単位のオプション契約 4 年、すべて実現した場合の総額は $163,432,349。(N00104-07-D-Q146)
Bell Helicopter Textron 社は米海軍から、CV-22 用のスペア・コンポーネンツを $17,485,372 で受注した。(N00383-03-G-001B)
Boeing Helicopter 社は米海軍から、CV-22 用のスペア・コンポーネンツを $15,936,133 で受注した。(N00383-03-G-001B)
Healy Tibbitts Builders 社は米海軍から、T-AKE の配備に備えて真珠湾の West Loch Channel を浚渫する作業などを $12,613,064 で受注した。T-AKE が Wharves W1/W2/W3 にアクセスするための水路を確保するのが目的。(N62742-04-D-1300/Task Order 0016)
Onyx of Alexandria 社は米海軍から、施設利用計画の策定に関する A-E (Architect-Engineer) 業務を $7,500,000 (上限価格) で受注した。NAVFAC Pacific (Naval Facilities Engineering Command Pacific) 管内の施設が対象。(N62742-07-D-1886)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/5/11)
米 Bell Helicopter 社は、ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) こと ARH-70 について、議会での予算削減を求める動きに対して「低率初期生産 (LRIP) への移行を決定するマイルストーン C の達成に必要な、2 件のイベントを達成した」として、進捗ぶりをアピール。ひとつは、テキサス州 Arlington の Bell Xworx 施設にある Mobile SIL (Systems Integration Laboratory) における、FBCB2 を使った BFT のデモで、CH-47F、UH-60M、OH-58D が相手。これは陸軍が掲げる Net Ready KPP (Key Performance Parameter) のひとつになっている。また、もうひとつの EST (Early User Test) は JRB Fort Worth で実施していたものが 4/25 に完了。ARH-70A に対しては、C-130 か C-17 で空輸してきて、到着から 15 分以内に飛行可能にできること、という要求がある。輸送機から降ろした機体に対して、ローター・ブレードや TASS (Target Acquisition Sensor Suite) の展張作業などが必要になるが、所定の 15 分に対して、実際には 13 分以下で済んでいる。SDD フェーズにおける飛行試験は、1 号機の 100 時間超を筆頭として累計 600 時間を突破。今後、2007 年末から LUT (Limited User Test) を予定している。(Bell Helicopter)
イギリスで唯一、原潜の整備補修や炉芯交換が可能な造修施設を持つ DML (Devonport Management Limited) について、主要株主の米 KBR 社、それと Weir Group・Balfour Beatty の両社は、DML 株を英 Babcock International Group に 3 億 5,000 万ポンドで、60 日以内に売却することで合意した。KBR は DML 株の 51% を保有している。(KBR) [英国防省では以前から、DML 株の多くを KBR が押さえている件を問題視しており、特に Halliburton が KBR 株を公開して傘下から切り離す方針を打ち出したことで、強い懸念を示していた]
Robert M. Gates 米国防長官は、アップ・アーマード HMMWV の代わりとして MRAP (Mine-Resistant, Ambush-Protected) の導入を加速する方針を表明。すでに海兵隊がイラクで MRAP を実戦投入しているが、300 件以上の爆弾攻撃を受けても、一人も死者を出していない点を重視したもの。海兵隊はすでに 80 億ドルで 7,700 両を調達する方針を打ち出しているが、さらに発展して 15,000 両を超える案件になりそう。(DoD)
韓国空軍の F-X 計画・第 2 フェーズは、依然として米 Boeing 社しか応札がない状況。(Korea Overseas Information Service) [当て馬にしかなれないのに、わざわざ応札する物好きもおらんやろ]
その MRAP について、米 Spartan Chassis 社は米 General Dynamics Land Systems 社から 6,000 万ドル、米 Force Protection 社から 4,760 万ドルで、シャシーを受注している。Spartan Chassis 社は Spartan Motors 社の子会社。(Spartan Chassis)
CH-53K の胴体構造製造に参画することになった 4 社のうちのひとつ、米 Spirit AeroSystems 社によると、同社の受注額は 1 億 5,000 万ドルほどになるとのこと。まず SDD フェーズ分として 7 機分を製造するが、そのうち 4 機が飛行試験用。(Spirit Aerosystems) [てことは、残り 3 機分が地上試験用の供試体 ?]
イギリス軍の新型通信衛星・Skynet 5A が、実働を開始した。2020 年までの期間を対象とする総額 36 億ポンドの PFI (Private Finance Initiative) 案件で、担当企業は Paradigm Secure Communications 社、衛星の製造担当は EADS Astrium 社。能力は旧型通信衛星の 2.5 倍。さらに Skynet 5B を 2007 年中に、Skynet 5C を 2008 年に打ち上げる予定。プラットフォームは EADS Astrium の Eurostar E3000、太陽電池アレイの幅は 34m、重量 4.7t。(MoD UK, EADS Astrium)
土 SSM がリリースした LPD 導入計画の RfI に対して、合計 82 社から回答があった。調達を予定しているのは LPD×1 隻で、搭載を要求しているのは以下の内容。(SSM)
LCM (Landing Craft Mechanics)×4
AAV (Amphibious Assault Vehicle)×27
LCVP (Landing Craft Personnel Vehicles)×2
Commander Boat×1
RHIB (Rubber Hull Inflated Boat)×1
カナダ国防軍はアフガニスタン派遣部隊用として、独 DaimlerChrysler AG から AHSVS (Armoured Heavy Support Vehicle System)×82 両を調達する。IED 対策として重装甲トラックを導入、既存の HLVW (Heavy Logistics Vehicle Wheeled) を代替することになったもの。cargo×25 (うち 8 両は M777 野砲の牽引が可能)、recovery×5、tank transporter tractor×12、PLS (Palletized Loading System)×40 (うち 10 両は燃料油脂類の輸送用、5 両は水の輸送用) という内訳。2007 年秋から配備開始。(Canadian DND)
CSBA (Center for Strategic and Budgetary Assessments) は、将来の空母艦載機について「進出可能距離の拡大」「ロイター時間の増加による攻撃能力持続性の強化」「ステルス性強化による生存性向上」という課題を提示した。そして、UCAS-D (Unmanned Combat Air System Carrier Demonstration) について、そういった目標を実現するためのステップと位置付けて、議会や OSD に対して必要な予算を割り当てるよう求めている。(CSBA)
NH Industries によると、NH90 を発注している 14 ヶ国のうち、これまでに 9 ヶ国分について、量産機を進空させているとのこと。内訳は、ドイツ、イタリア、フィンランド、スウェーデン、ギリシア、フランス、ノルウェー、オーストラリア、そしてオマーン。直近に進空したオマーン向けでは、現地の気温の高さに配慮して強化した RTM 322-01/9A エンジンを装備。もちろん、昼夜・天候を問わずに運用できるようにするための装備も揃えている由。(NH Industries)
Eurocopter 社は、フランス空軍から受注していた SAR ヘリ・EC725 を完納した。配備先は EH 1/67 Pyrenees Squadron (Cazaux, France)。SAR 型×6 機に加えて特殊作戦型×8 機が、陸軍航空隊 (ALAT) 麾下の DAOS (Special Operations Detachment) に配備されている。AS532A2 Cougar をベースとした機体で、最大離陸重量 11t、燃料搭載量 3,750 リッター (さらに空中給油も可能)、航続時間 5.5 時間、強化型のギアボックスと 5 翅ローター、オートパイロット、赤外線カメラとレーザー測距儀を組み込んだターレット、緊急発信器の位置標定機材、航法・通信機器、液晶 MFD×6 基を備えるグラスコックピット、MAG58 機関銃×2 挺、コックピットの装甲板、脅威探知機材とデコイ発射システム、といった装備を持つ。Eurocopter 社が手がけた製品の中で、もっとも複雑な機体だと称している。すでにレバノンやアフガニスタンで実任務も経験済み。(Eurocopter)
米 Northrop Grumman 社は、米 Swift Engineering 社製の TUAV (Tactical UAV)・Killer Bee を使い、見通し線以遠の通信能力をデモンストレーションした。ONR (Office of Naval Research) と組んで進めている案件で、Northrop Grumman 社の BTCR (Beyond line-of-sight TUAV Communications Relay) を使用。市街地や山岳地帯でも通信途絶しないで済むというわけ。(Northrop Grumman)
BAE Systems 社は 5/8 に続いて 5/10 にも、APKWS の試射を成功裏に実施、レーザーで指示したターゲットから 2m 以内に着弾させること、という要求を達成した。(BAE Systems)
米 Lockheed Martin 社はヴァージニア州 Fort Belvoir で UH-1H を使い、AH-64D でおなじみの M-TADS/PNVS (Modernized Target Acquisition Designation Sight/Pilot Night Vision Sensor) の技術を用いて民間向けに転用した、Pathfinder のデモンストレーションを実施した。センサーの映像は HMD に投影する仕組み。SADA I (Standard Advanced Dewar Assembly I) をベースにした FLIR は視野角 52 度、NVG より安全な夜間飛行が可能という触れ込み。14 個のモジュールで構成するが、そのうち 11 個は AH-64D の M-TADS/PNVS と共通。(Lockheed Martin) [しかし、なまじ共通性が高いと機密保持の壁ができないかね ? 民間といっても警察か何かがターゲット、ってことなら分かるけど]
オーストラリア海軍に残っていた Fremantle 級哨戒艇 (FCPB : Fremantle Class Patrol Boat) 最後の 2 隻、Townsville と Ipswich が退役した。(Australian DoD)
米 Pratt & Whitney 社によると、F-35 Lightning II が 4/26-27 にかけて、48 時間以内に 3 回のフライトを実施した由。これはターンアラウンド時間を短く済ませる能力を実証するためのもので、通常の点検に要する時間を 90 分以内としている。3 回のフライトではいずれも、A/B を作動させた全開飛行まで実施している。(Pratt & Whitney)
米 Raytheon Network Centric Systems 社は、ここ半年ほど IED 対策に関する研究を行っており、利用可能なソリューションを検討しているほか、パートナー企業を募っている。我こそはと思う会社は http://www.raytheon.com/ までドゾー。(Raytheon)
今日のお買い物 (Contracts 2007/5/10)
Advanced American Construction、General Construction、Manson Construction、Nova Group、Watts Constructors の各社は米海軍から、建設・補修・建て替え・取り壊しなどの業務を受注した。対象となるのは、NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command) Northwest 管内にある海軍と海兵隊の施設で、ワシントン、オレゴン、アイダホ、モンタナ、アラスカの各州。総額 $85,000,000、最低保証額は 1 社につき $25,000。まず、Watts Constructors 社が Puget Sound Naval Shipyard and Intermediate Maintenance Facility の第 2 ポンプ施設 (pumpwell #2) にある排水用バルブの交換作業を $792,000 (最低保証額込み) で受注した。(N44255-07-D-2009, N44255-07-D-2010, N44255-07-D-2011, N44255-07-D-2012, N44255-07-D-2013)
独 Rheinmetall Waffe Munition 社は米海軍から、Mk.13 mod.0 BTV-1 EL 手榴弾 (diversionary hand grenade) を $21,900,000 で受注した。いわゆる閃光手榴弾 (スタン・グレネード) で、閃光と騒音、それと最低限の煙を発するもの。(N00164-07-D-4270)
Sierra Nevada 社は米海軍から、戦術通信システム・車載通信システム・軍民双方の航空機で使用する通信システムのインテグレーション、航空機搭載用の戦術通信システムを対象とするサポート業務、戦術ミッション用のロールオン式エンルート・通信/航法システムを、$5,553,632 で受注した。Code 59 カスタマー向けの通信システムについて、製造と、その後のライフサイクル・サポートを担当するもので、テクニカル/マネジメント/兵站面のサポート、インテグレーション、訓練業務などを担当する。オプション契約分まですべて実現した場合の総額は $28,998,675。(N65236-07-D-5880)
S.B Ballard Construction 社は米陸軍から、ヴァージニア州 Langley AFB にオペレーション・センターを建設する作業を $38,779,496 で受注した。(W91236-07-C-0024)
Army Armaments 社は米陸軍から、Shadow 200 UAV を対象とするサポート業務に関する修正契約を $27,272,390 で受注した。(W31P4Q-06-C-0256)
Harris 社 RF Communications 部門は米陸軍から、ベース・ステーション無線機 (150W)、車載式無線機 (150W)、マルチバンド無線機 (50W)、総額 $21,305,515 分の納入指令を受領した。原契約は $800,000,000。(DAAB07-01-D-M001)
Sierra Nevada 社は米陸軍から、航空機搭載用のマルチセンサー偵察システムと、中高度用の偵察/監視システムに関する修正契約を $12,659,719 で受注した。(W15P7T-06-C-M067)
Frawner 社は米陸軍から、アラスカ州 Fort Richardson にある弾薬補給拠点 (ammo supply point) を更新する作業を $8,755,000 で受注した。(W911KB-07-C-0010)
Source for Native American Products 社は米国防兵站局 (DLA) から、化学戦防護服 JSLIST を $31,200,000 (上限価格) で受注した。陸海空軍・海兵隊向け。(SPM1C1-07-D-1527)
SYSCO Foods of Seattle 社は米国防兵站局 (DLA) から、海軍向けの給養業務を $10,000,000 (上限価格) で受注した。(SP0300-07-D-3053)
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人事・組織
予備役の動員状況 (DoDNews 2007/5/16)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 225 名の増。現在の動員内訳は、陸軍 64,182 名、海軍 5,791 名、空軍 5,938 名、海兵隊 5,356 名、沿岸警備隊 366 名。
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戦争・紛争
またか… (AFISNews 2007/5/12, 14, )
Mahmudiyah 西方 12 マイルの地点で、車輌で移動していた米軍兵士 7 名 (後に、第 10 山岳師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 31 歩兵聯隊・第 4 大隊の所属と判明) とイラク人通訳 1 名に対して武装勢力の襲撃があり、米軍兵士 5 名が死亡、他の 3 名が行方不明。1 時間後に増援部隊が駆け付けて現場を確保。
行方不明になった米軍兵士については、武装勢力に拉致されたと判明。アルカイダがこの件で犯行声明を出している。第 227 航空聯隊・第 3 大隊の UH-60 や同・第 4 大隊の AH-64D を初めとする有人・無人の各種航空機、犬やその他の各種捜索手段、第 1 騎兵師団・第 1 旅団などから兵士を投入して捜索活動を実施中。16 日の時点で、聞き込みを行った人数の合計は 600 名を超えたほか、リーフレット散布も行っている。
今日のイラク (AFISNews 2007/5/16)
聯合軍が 15 日、Karmah 北方にある建物 3 棟に対する手入れを実施。アルカイダの活動資金を担当している人物を狙った作戦。捜索中に、ライトを消したトラックが周辺封鎖を行っている部隊に向けて突っ込んできた。警告射撃を行ったが停止せず、トラックを撃って停止させた。乗っていた人物がトラック後部から何かを取り出そうとしたため、聯合軍部隊は自衛のために射殺。一連の交戦で、敵兵 4 名が死亡、17 名が拘束された。
Anbar 省では、自動車爆弾事件に関与したとみられるアルカイダ関係者を狙った作戦を実施、2 件の手入れで合計 7 名を拘束。また、Mosul でも外国人テロリストの手引きを行っていた容疑者 1 名と、その他のテロ活動容疑者 3 名を拘束。Tarmiyah でも、同様の容疑で 2 名を拘束。
行方不明になっている米軍兵士 3 名を捜索する過程で、イラク軍特殊部隊と聯合軍は合計 16 名を拘束している。
今日のアフガニスタン (AFISNews 2007/5/15)
Khowst 省の Mandozai 地区で、アフガニスタン軍と聯合軍が武器集積所 2 ヶ所を発見した。また、自爆テロを仕掛けている Siraj Haqqani の組織に関わりがあるとみられる容疑者 1 名を拘束した。発見した武器は、AK-47 自動小銃 2 挺、散弾銃、銃弾 500 発など。また、IED や自爆テロ用の爆弾製造に使う材料もあった。
Helmand 省の Sangin District Center 北東 1 マイルにある Jusalay という村落では、聯合軍に対して武装勢力が銃撃を仕掛けてきた。反撃したところ、武装勢力は逃走したために追跡。また、現場には武器を集積してあった。
同じ Helmand 省の Kajaki 地区では、聯合軍とアフガニスタン軍がタリバンと交戦、2 名を拘束した。タリバンが陣取っている施設があるという通報を受けて出動、ターゲットとなった建物に接近した際に撃ち合いが発生、地上からの反撃に加えて航空攻撃を行って制圧。
Khowst 省の Mandozai 地区でも、地元民からの通報を受けて出動したアフガニスタン軍と聯合軍が、武装勢力を拘束。Siraj Haqqani 過激派組織のメンバーで、自爆テロの訓練を行っていた模様。
今日のイラク (AFISNews 2007/5/15)
聯合軍が Mosul で、テロ組織 Ansar al-Sunna のリーダーを拘束。テロ活動に際して必要となる、武器・文書類・資金の面倒を見ていた。Fallujah でも、この組織をターゲットにした作戦を実施して、6 名を拘束している。そのほか、Taji 北西では聯合軍がアルカイダ関係者 3 名を拘束。
Musayyib 近くでは、米陸軍・第 25 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム・第 501 空挺聯隊・第 1 大隊・D 中隊が、地元民からの通報を受けて出動、先日にイラク軍や聯合軍に攻撃を仕掛けた件の容疑者を拘束した。現場では AK-47 自動小銃、ロシア製の 9mm 拳銃、9mm の短機関銃、弾帯 3 本、ロシア製の手榴弾、閃光手榴弾 2 発、弾倉 6 個、IED、銅線一巻などを発見した。
Baghdad 南東で、降車パトロール中だった聯合軍兵士が小火器で撃たれて、2 名が死亡、4 名が負傷した。また、Baghdad 北方では IED 攻撃があり、Multinational Division Baghdad 所属の兵士 1名が死亡、4 名が負傷。Baghdad 南方では別の IED 攻撃で空軍の兵士 1 名が死亡、Anbar 省でも Multinational Force West 所属の海兵隊員 1 名が死亡している。
今日のイラク (AFISNews 2007/5/14)
米陸軍・第 1 騎兵聯隊・第 3 大隊は、Baghdad の米軍基地にロケット攻撃を仕掛けた容疑者 1 名を拘束。その際に撃ち合いになったが、容疑者は AK-47 と弾倉 2 個、携帯電話を所持していた。
別件で、アルカイダ幹部とつながりがあると見られる人物 1 名も拘束している。こちらの現場では武器・弾薬・爆薬、爆弾製造材料が見つかった。Ramadi でも、アルカイダ関係者とみられる 4 名をテロ活動容疑で拘束。聯合軍がイラクで進めている、アルカイダ関連組織の指揮系統分断を狙った作戦の一環。Hit では、外国人テロリストの手引きをしていた容疑で 3 名を拘束。Karmah でも、同様の容疑で 3 名を拘束した。
Mahkmur で自動車爆弾事件が発生、民間人 25 名、警察官 4 名が死亡、130 名あまりの負傷者が出た。イラク軍と聯合軍が出動して、負傷者を Mahkmur と Irbil の病院に搬送した。
Diyarah 省南方では、イラク陸軍・第 8 師団・第 4 旅団と、米陸軍・第 25 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム・第 377 空挺野戦砲兵聯隊・第 2 大隊が、最近になって発生した聯合軍などへの攻撃の犯人を捜す "Operation Mongoose" を実施、合計 25 名を拘束した。IED 攻撃や迫撃砲攻撃などの容疑。また、120mm 迫撃砲弾 3 発、各種の IED 製造材料も見つかっている。
Basra でも治安確保のためにイラク軍と聯合軍が作戦を展開、6 名を拘束、武器集積所 1 ヶ所を発見した。参加したのは英陸軍の Duke of Lancasters 聯隊・第 2 大隊と Joint Helicopter Force、それとイラク軍。ターゲットは Basra の Hyyaniyah 地区、Hay Al Mudhara 地区。前者で 6 名を拘束、後者で爆弾製造材料、爆発物、狙撃銃、RPG、武装勢力のプロパガンダを見つけた。この作戦の後で、聯合軍部隊に対して IED・小火器・RPG による攻撃が仕掛けられて、Warrior 歩兵戦闘車 1 両が動けなくなった。しかし、全員が無事に基地に戻っている。
Iskandariyah の Hateen にある住宅地区で 12 日、米陸軍・第 25 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム・第 509 空挺聯隊・第 3 大隊・D 中隊に対して、EFP を使って攻撃を仕掛けた犯人に関するタレコミがあった。それを受けて捜索を実施、3 名を拘束。
イラク軍特殊部隊は 12 日、Baghdad 南方の Hillah 地区で、先に米軍兵士を死亡させた爆弾攻撃の容疑者 2 名を拘束。その他の爆弾事件にも関与した容疑がある。
Baghdad 南方を降車パトロール中だった米軍兵士 2 名が小火器で撃たれて、Multination Division Baghdad 所属の兵士 1 名が戦闘任務外の事故で、Task Force Lightning 所属の兵士 1 名が Salah Ad Din 省で爆弾攻撃に遭って、それと Haditha 近郊で車輌が IED 攻撃に遭った際に聯合国の兵士 1 名が、それぞれ死亡した。
今日のアフガニスタン (AFISNews 2007/5/13)
Helmand 省で、アフガニスタン軍と聯合軍が軍閥の施設に対する攻撃を実施。ターゲットに接近したところ、建物の内部から撃ってきたために反撃して、敵兵 1 名を射殺。残りは降伏。現場を捜索したところ、RPG や、プレッシャー・プレートなどの爆弾製造材料が見つかったため、破壊処分した。現場はタリバンの活動とも関連があったとする情報もある。
その Helmand 省では別件で、アフガニスタン軍と聯合軍がタリバンと交戦。これは、タリバンとの戦闘でトバッチリを受けるのに腹を立てた地元の族長が、タリバンを引き留めておくとともに軍の出動を要請したもの。その際、タリバンからの報復を怖れて、安全の保証を求めた。これを受けて出動した聯合軍とアフガニスタン軍が、15 名を拘束した。
Khowst 省でも軍閥の拠点に対する攻撃を実施して、1 名を拘束した。現場は、アフガニスタン軍や聯合軍に対する待ち伏せ拠点として使うつもりだった模様。こちらは撃ち合いには発展しなかった。また、別件で 11 日に 6 名を拘束している。そのうち 2 名は暗殺組織に関わっていた容疑がある。拘束現場で発見した自動小銃は、破壊処分した。
同じ 11 日、Sangin 地区の北方をパトロールしていた警察と聯合軍部隊が、ハイウェイ 611 号線の近くでタリバンと交戦。聯合軍の増援が駆け付ける一方、タリバン側が第二の待ち伏せ拠点に増援部隊を擁しているのを発見したため、航空支援を要請。この攻撃で複数の敵兵が死亡した。
Helmand 省では 10 日、アフガニスタン軍・第 209 兵団・第 1 大隊と米軍特殊部隊のアドバイザーが、パトロール中に 1 ダースほどのタリバンと交戦した。敵は陣地変換を行って迫撃砲と RPG による攻撃を仕掛けてきたため、こちらは航空支援を要請、爆撃で複数の敵兵が死亡した。
今日のイラク (AFISNews 2007/5/13)
聯合軍は Baghdad 南方で、テロリスト 3 名を拘束、その際に 1 名を殺害。イランからの武器流入や、爆弾攻撃を仕掛けた容疑。
Tarmiyah ではアルカイダ関係者をターゲットにした作戦を実施して、11 名を拘束。別件で、誘拐や聯合軍への攻撃などを行っていた組織の関係者 8 名を拘束。Fallujah 北西でもアルカイダ関係者 10 名を拘束。そのほか、Basra では英陸軍・"The Duke of Lancasters" 聯隊・第 2 大隊と Joint Helicopter Force からのヘリコプターが加勢したイラク陸軍部隊が、6 名を拘束するとともに、路傍爆弾の製造材料や爆発物、狙撃銃、RPG などを発見。
11 日にイラク軍特殊部隊が、Jaysh al-Madhi 軍閥の関係者など 3 名を Baghdad の Alamel 地区で拘束。爆弾攻撃に加えて、民家を焼き討ちした容疑も。それとは別件で、7 名を拘束している。Sadr City では爆弾攻撃を行っている組織に対する作戦を実施して、3 名を拘束、自家製爆弾を発見・破壊処分した。クルマのトランクに不審物をしまい込んでいるのを発見して調べたところ、ワイヤーと爆弾を発見したため、件の不審人物を拘束する事件も。現場らは。イランから持ち込まれたと見られる EFP (Explosive Formed Penetrator) もあった。
Baghdad では 11 日、3 ヶ所の橋で相次いで自動車爆弾が炸裂する事件があり、10 名が死亡、53 名が負傷した。まず数分の間に 2 件が相次いで発生、さらに 3 件目が発生。最初の現場は Karadah 南東の Diyala River Bridge で、燃料トラックが橋を 1/3 ほど渡ったところで爆発、7 名が死亡、31 名が負傷した。橋は落ちなかったが、利用可能かどうかの調査は必要。続いて 2 件目は Karadah 南方の橋で発生したもので、黄色いダンプカーが爆発、3 名が死亡、22 名が負傷した。うちイラク軍兵士 7 名。こちらは橋が 15 フィートに渡って落ちた。3 件目は Baghdad 北方のハイウェイで発生、ハイウェイ 1 号線の橋が壊された。
Baghdad で 10 日、 Multinational Division Baghdad 麾下、米陸軍・第 1 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム・第 2 歩兵聯隊・第 2 大隊が、Baghdad 南方で爆弾を仕掛けていた武装勢力の阻止に成功。Rashid 地区南東の Doura を降車パトロール中に、爆弾を仕掛けている武装勢力 2 名を発見、小火器による撃ち合いで 1 名が死亡、もう 1 名は負傷してトラックによる逃走を試みたが失敗、捕まった。別件で、同大隊・A 中隊の兵士が Doura 西方をパトロール中に、自動小銃を構えた不審人物 2 名を発見して交戦、1 名が死亡、1 名は負傷して車輌で逃走しようとしたが、機関銃で撃って止めたために徒歩で逃走。車内からは狙撃銃や自動小銃 2 挺、100 万ディナールの現金が見つかった。
イラク軍と、Multinational Division Baghdad 麾下、米陸軍・第 1 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム、第 2 歩兵師団・第 3 SBCT は、10-11 にかけて Baghdad 南西の Rashid 地区で掃討作戦を展開、多数の武器を発見・押収した。"Operation Dragon Fire/Arrowhead Strike 10" の 8-9 日目で、57mm 砲弾を束ねて導爆線を取り付けた IED、自動小銃、カービン銃、拳銃、手榴弾、RPG、数百発の 7.62mm 弾などを発見している。この作戦は 2 日に始まったもので、これまでに押収した武器は 100 点以上、迫撃砲弾と砲弾は 250 発以上、小口径弾薬は 5,000 発、爆弾製造材料は数百点。
そのほか、イラクの警察と米陸軍・第 3 歩兵師団・第 1 旅団戦闘チーム・第 69 機甲聯隊・第 3 大隊は Albu Bali 地区で先週、武器集積所 21 ヶ所を発見。その中には地下壕や、55gal 入りのドラム缶×6 個に爆薬を詰め込んで保管している自動車爆弾製造工場もあった。そのほか、自家製爆薬 8 包み、できあがった自動車爆弾、各種砲弾、塩素ガス、燐、ロケット発射器とロケットといったものも。
第 89 憲兵旅団所属の兵士 1 名が、Iskandariyah で爆弾攻撃に遭って負傷、後に死亡した。
今日のイラク (AFISNews 2007/5/11)
聯合軍が Taji と Mosul で、自動車爆弾の製造に関わっていた組織に対する作戦を実施、Taji では組織のリーダーらしい 1 名が死亡、2 名が拘束された。Mosul では 2 件の作戦を実施して、2 名を拘束した。Baghdad でも同様に、路傍爆弾攻撃を仕掛けていた容疑で 4 名を拘束している。
Baghdad 西方では、米陸軍・第 10 山岳師団 (軽歩兵)・第 2 旅団戦闘チーム・第 89 騎兵聯隊・第 1 大隊がイラク軍と共同パトロール中に、武器集積所を発見した。RPG の弾頭 4 発、迫撃砲の装薬 3 個、RPG のロケット、照明弾 2 発。EOD チームが破壊処分した。
イラク東部の Muqdadiya では、イラク軍がアルカイダ関係者 20 名を拘束、武器・弾薬も発見した。Baghdad でも 9 日、イラク軍特殊部隊が 3 名を拘束しているが、こちらは 4 月に発生した橋の爆破事件に関与した疑いがもたれている。
Baghdad 西方では 9 日、イラク軍が設置している交通統制用の検問所に、クルマが 1 台やってきた。そして乗っていた男が 1 名、クルマから降りてイラク軍兵士のところにやってきた。その直後にクルマが爆発したが、死傷者はなかった。この男、イラク軍兵士に対して「誘拐されて、自動車爆弾攻撃をするよう指示された」と自首した。
Iskandariyah では 9 日、テロリストが対空砲を設置した現場に、米陸軍・第 27 戦闘航空大隊・第 4 中隊の AH-64 が攻撃を仕掛けて、(機関砲弾を ?) 40 発ほど撃ち込んで破壊した。
Baghdad 西部では、イラク陸軍・第 6 師団・第 5 旅団・第 2 大隊が武器集積所を発見。イラク軍の EOD チームが現場を調べて、米軍に支援を要請、第 1 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 32 野戦砲へい聯隊・第 2 大隊が Joint Security Station Torch から駆け付けた。調べたところ、57mm 対空砲弾 46 発があり、路傍爆弾に改造するつもりだった様子。
Salman Pak では 9 日、警察署に対して武装勢力が小火器や迫撃砲で攻撃を仕掛けてきたが、米陸軍・第 3 歩兵師団・第 3 重旅団戦闘チームと AH-64 ヘリが出動、敵の車輌に 30mm 機関砲を撃ち込んで破壊したほか、さらに椰子の木陰に逃げ込んだ 3 名のうち 2 名を射殺した。
Babil 省では、米軍が合計 10 発の IED を発見して処分。過去 4 日間に合計 39 発の IED が見つかっており、いずれも現場で破壊処分したか、あるいは調査のために EOD チームが回収した由。
Karmah で 8 日、街の北東でテロリストが聯合軍に対して対空砲で撃ってくる事件があった。まずテロリストの一群を発見、それがトラックに対空砲を載せているのが判明したため、航空支援を呼んで攻撃を実施。対空砲を載せたトラック 1 台とセダン 2 台を範囲、敵兵の死者は 10-14 名ほどとみられる。さらに、別の方角に逃げ出したトラック 2 台があったが、こちらも追撃・破壊した。乗っていた連中は車を捨てて逃走。最初の現場では夜になって、武装勢力が車輌で戻ってきたところをもう一度襲撃、8 名を拘束した。
Multinational Corps Iraq 所属の兵士 1 名が、Diwaniyah をパトロール中に小火器で撃たれて重症を負い、後に死亡した。また、Multinational Division Baghdad 所属の兵士 1 名が Baghdad 南部をパトロール中に小火器で撃たれて、Baghdad 東部では別の兵士 1 名が IED 攻撃に遭って、いずれも死亡した。
今日のイラク (AFISNews 2007/5/10)
イランからイラクに武器や爆薬を密輸する作業を支援している組織の関係者 3 名が、Baghdad の Sadr City で、聯合軍の航空攻撃によって死亡した。イラク国内で誘拐を行っている組織と関わりがある、とする情報もある。それとは別件で、アルカイダ向けに密輸を行っていた容疑で、2 名を拘束している。
Anbar 省では、塩素ガスを使った自動車爆弾攻撃や密輸に関わっている組織をターゲットとする作戦を実施、テロリスト 1 名が死亡、2 名が Karmah 北方で拘束された。
イラク陸軍・第 6 師団・第 2 旅団・第 1 大隊が、Baghdad の Adhamiyah 地区にある Numan 病院に対する攻撃の阻止に成功した。ここには JSS (Joint Security Station) があるが、そこに地元住民からの通報があり、待ち構えていた。そこに武装勢力の襲撃があり、イラク軍の応戦で 1 名が死亡、さらに負傷者を出した次第。また、AK-47 自動小銃と弾倉 3 個、手榴弾、60mm 迫撃砲弾が、病院に仕掛けられているのも見つかった。
別件で、Baghdad の Rashid 地区では米軍兵士が自動車爆弾 2 台を見つけている。ひとつは、米陸軍・第 28 歩兵聯隊 "Black Lions"・第 1 大隊・B 中隊と、第 2 歩兵師団・第 3 SBCT が、地元住民からの通報を受けて警察とともに調査・発見したもの。もうひとつは、第 23 歩兵聯隊 "Tomahawks"・第 1 大隊の兵士が、やはり通報を受けて調べた際に発見したもの。
米陸軍・第 25 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム (空挺)・第 509 空挺聯隊・第 1 大隊・C 中隊が 8 日、Mahmudiyah 南西で武装勢力 3 名を拘束した。武器集積所を捜索した際に黒のセダンで逃走しようとした不審人物を拘束したもの。現場からは AK-47 自動小銃、9mm 拳銃、弾薬ベストを発見した。
Baghdad 国際空港の南西の Radwaniyah でも、7 日に武器集積所を発見した。第 10 山岳師団 (軽歩兵)・第 2 旅団戦闘チーム・第 14 歩兵聯隊・第 2 大隊・D 中隊によるもので、捜索任務中の出来事。60mm 迫撃砲弾 17 発、82mm 迫撃砲弾 7 発、105mm 砲弾 5 発、120mm 迫撃砲弾 4 発、122mm 砲弾 5 発、信管 27 個。現場建物の所有者を、尋問のために拘束。
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こぼれ話
アクセス禁止 (AFISNews 2007/5/14)
米戦略軍 (USSTRATCOM) の Joint Task Force Global Network Operations によると、GIG (Global Information Grid) が必要とする通信帯域を確保するために、以下のサイトへのアクセスを遮断中とのこと。
youtube.com
pandora.com
photobucket.com
myspace.com
live365.com
hi5.com
metacafe.com
mtv.com
ifilm.com
blackplanet.com
stupidvideos.com
filecabi.com
売り込み… じゃないよな (AFNews 2007/5/11)
USAFE 司令官の William T. Hobbins 大将が、スペインの Moron AB で 11 日、Eurofighter Typhoon に体験搭乗した。
売り込み合戦 (Australian DoD via Defense-Aerospace.com 2007/5/11, NavNews 2007/5/11)
オーストラリア海軍の AWD (Air Warfare Destroyer) 計画に対してアピールするため、米海軍の Arleigh Burke 級イージス駆逐艦、USS Lassen (DDG-82) が Adelaide を訪問した。また、同艦の乗組員は「珊瑚海海戦の 65 周年を記念するセレモニー」にも参加している。
先にスペイン海軍も、競合する西 Navantia 社を後押しするべく F-100 フリゲートを現地に送り込んでいる。
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AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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