今週の軍事関連ニュース (2007/07/27)
 

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一般ニュース

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/7/26)
  • イギリス政府は、今後 3 年間で合計 77 億ポンド (159 億ドル) の国防予算増額を行うと発表した。2008-2009 年の国防予算は 340 億ポンド、2009-2010 年の国防予算は 353 億ポンド、2010-2011 年の国防予算は 369 億ポンドとする。CSR (Comprehensive Spending Review) で規定したベースラインに対して、1.5% の上乗せとなる。その一方で、管理部門などで無駄を減らして効率化を推進する。(MoD UK)
  • イギリスの Des Browne 国防相は、アメリカが計画している東欧への MD エレメント配備について、イギリスならびにヨーロッパの安全向上に役立つとして、後押しする見解を表明した。アメリカは MD 関連施設 (既存のアンテナ機器に加えて通信機器など) を配備するために RAF Menwith Hill の使用を申し入れてきており、これについてイギリス側も合意。また、2003 年からスタートした RAF Fylingdales のレーダー更新は完了している。(MoD UK)
  • 6/30 にイラクの Ramadi で、米陸軍・第 36 戦闘航空旅団・第 149 航空聯隊 (攻撃)・第 1 大隊・B 中隊の AH-64 が、第 77 機甲聯隊・第 1 大隊・A 中隊の兵士を医療施設に搬送する、負傷者輸送任務を実施した。Donkey Island の近くで戦闘中に顔面と腕を撃たれたため、地上部隊に救援を要請。それから 40 分後に、話を聞いた AH-64 が現場に到着、4 人がかりで負傷した兵士を前部座席に載せて、押し出されたガナーは左側のスタブウィングに乗って飛行、搬送した次第。件の負傷兵は翌日、LSA Anaconda に移されて、彼を運んだヘリ搭乗員と対面した。顎が縫合されていて喋れなかったので、筆談で礼を述べたとのこと。(US Army)
  • 7/23 に、CSG 12 (Carrier Strike Group 12) 所属の USS Enterprise (CVN-65) にフランス海軍の Rafale M×2 機が着艦、パイロットは、空母打撃群司令官の Daniel Holloway 少将や BiG E の艦長・Ron Horton 大佐と昼食をともにした。そのほか、第 6 艦隊司令官の John Stufflebeem 中将、Craig Stapleton 駐仏大使、仏海軍参謀総長の Oudot de Dainville 大将、Dassault Aviation 社 CEO の Serge Dassault 氏など 30 名ほどが参加しての交歓行事も実施。その後に RafaleM は、米艦からは初めてとなるカタパルト発進を実施した。(US Navy)

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/7/25-)
  • イラクの Samir Sumaidaie 駐米大使がアメリカ政府に対して、イラク軍が使用する自動小銃などの装備をちゃんと引き渡してもらいたい、と要請した。米軍に対して撤退を求める声が強まり、かつ、イラク軍の立ち上がりを求める一方で、そのイラク軍は装備が足りないという不満。アメリカはイラクにハイテク兵器は渡さない意向だが、それについて「別に、原潜を寄越せといってる訳じゃない。ライフルのような基本的装備の話だ」と同大使。
  • 1 年と経たないうちに二度も重大な航空機事故が発生したのは、軍が運用している航空管制システムに問題があるからだとして、ブラジルの国防相が各方面から攻撃されている。
  • イタリアの外相が 25 日、「民間人の被害は受け入れがたい」として、アメリカに対して OEF の鎮静化 (wind down) を求めた。
  • ロシアの Vladimir Putin 大統領は、軍の育成を重要課題のひとつに挙げる演説を行った。そのロシア、先日に CFE (1990 Conventional Forces in Europe) の凍結を決めたほか、チェコとポーランドへの MD エレメント配備に反対中。25 日に NATO との間で実施した協議でも、特に進展は見られなかった。
  • EADS 社と Dassault Aviation 社が推進していたがコケた EuroMALE の後継として、仏独が共同で進めている Advanced UAV プロジェクトに、スペインが参加することになった。今後は 3 ヶ国でリスク低減フェーズを進めることになる。Advanced UAV は、先に EADS 社と仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l' Armement) が契約して作業を始めているもの。
  • Gordon Brown 英首相は、イギリスの兵器輸出を担当している DESO (Defence Export Services Organisation) を閉鎖、政府の輸出支援担当部門に活動を引き継がせる方針を明らかにした。2007 年中に移行を実施する。
  • Robert M.Gates 国防長官は、現空軍宇宙軍団 (AFSPC) 司令官の Kevin Chilton 空軍大将を、統合参謀本部副議長に指名された James Cartwright 海兵隊大将に代わる戦略軍 (USSTRATCOM) 司令官に指名した。また、現 USSTRATCOM 副司令官の Claude Kehler 空軍中将について、大将昇進と AFSPC 次期司令官への指名も実施した。ただし、いずれも実現には上院の承認が必要。

画期的なバッテリ求む (AFISNews 2007/7/25)
米国防総省は、兵士の負担軽減を企図して、新型バッテリに関するコンテストを開催する。
現在、米軍の兵士は無線機、暗視装置、GPS レシーバーなどといった電子機器を稼働させるために 40lb ほどのバッテリを持ち歩く羽目になっており、この負担を軽減するのが狙い。最終目標は、バッテリの重量を 9lb 以下に抑えること。また、平均出力 20W を 96 時間に渡って維持する (The mantra is four days, 4 kilograms) よう求めている。
そのために、個人、企業、国際機関などから参加者を募ってコンテストを実施する。"wear-off" によって、現実的なコンディションでプロトタイプをデモンストレーションした上で、2008 年秋に勝者を選定。優勝者に 100 万ドル、2 位に 50 万ドル、3 位に 25 万ドルの賞金を提供する。
このコンテストの詳細は → http://www.dod.mil/ddre/prize/

あちら立てたらこちらも立てて (DefenseNews 2007/7/24-25)
米太平洋軍 (USPACOM) の司令官を務める Timothy Keating 海軍大将は、日本への F-22A 輸出について否定的。
現在、アメリカでは空軍・海軍・海兵隊の関係者で構成する評価グループが、F-22A の対日輸出に関する検討を進めており、その結果を国防長官と大統領に対して、公式な勧告として提出することになっている。Keating 大将の発言は、Center for Strategic and International Studies が 7/24 に Washington DC で行ったブリーフィングの席でのこと。
もともと "Obey amendment" こと 1998 Defense Appropriations Act で F-22A の対外輸出は全面的に禁じられているが、Keating 大将は「自分が若手士官だった 1980 年代半ばと現在では状況が違う」「中国は、アメリカが関心を持って監視すべき対象ではあるが、脅威とはいえない」といっている。
もちろん、中国の軍事的な動きは、その多くが秘密裏に行われていて透明性が低い状況であり、また、中国が陸・海・空のすべてに渡って軍事力の強化・近代化を進めているのも周知の事実。弾道ミサイルに加えて、潜水艦、Su-27SK や Su-30、新型の戦車や装甲車、といった装備の導入が続いている。これについて PACOM は懸念を持ちつつも、"it’s not something we worry about." というわけ。Keating 大将いわく "not wildly optimistic ... but cautiously optimistic"。
その Timothy Keating 海軍大将、別件で「米軍がイラクとアフガニスタンに戦力を取られて、台湾海峡で危機が発生しても対処できない」という主張を一蹴、「以前と比べれば戦力は減っているが、台湾海峡で紛争が発生すれば、他の地域から戦力を迅速に投入して台湾を防衛できる」と発言。

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/7/23-24)
  • "The New York Times" 紙が 7/24 に、米軍のイラク派遣計画について報じた。今後の具体的な戦力レベルについては規定していないが、増派によって実現した現行の戦力レベルは、今年の末か来年初頭まで継続する模様。その後、Baghdad などの地域で 2008 年夏までに、そしてイラク全土については 2009 年夏までに、治安状況を安定化させるよう求める内容になっている。裏返すと、あと 2 年は駐留が続くということになる。[まさか O 西記者の記事じゃないだろうな ?]
  • ペルーはアメリカに対して、対麻薬作戦のために自国内の飛行場の利用を提案。先にエクアドルが、米軍による Manta 飛行場の利用を断っており、アメリカは代替飛行場を探しているところ。この件以外に、コロンビアとも協議している。ラテンアメリカにおける米軍の最大の課題は、対麻薬作戦。製造拠点としてコロンビアとペルー、密輸の際の積み替え拠点としてエクアドルが使われている。
  • 米露両国は 7/30-31 にかけて、Washington DC で MD エレメントの配備問題について協議する予定。ロシア側の説明では、外務副大臣レベルの会合になる模様。
  • デンマークは 24 日、イラク南部の Basra 付近に展開しているイギリス軍を支援するため、Fennec ヘリコプター 4 機と兵員 55 名を派遣すると発表した。監視・観測ミッションを実施するためのもの。デンマークは 2003 年の夏からイラクへの部隊派遣を実施しており、戦死者 7 名を出している。
  • INS Delhi を初めとするインド海軍の艦艇 3 隻が、8/15-19 にかけてカタールの Doha に寄港する。カタール以外に、オマーン、バーレーン、UAE、クウェートにも寄港を予定している。インドとカタールは 6/22 に、兵器の共同生産に関する合意をまとめたばかりだが、これは中東の兵器市場にインドが食い込む狙いがある。サウジアラビアがパキスタンの兵器産業を支援して、Super Mesh’haq ジェット練習機や Al-Khalid 戦車、対戦車ミサイルを購入しているのに対抗する動き。
  • "The Independent" 紙が 23 日に報じたところによると、イラン軍に英海軍・英海兵隊の 15 名が拘束された件について、英下院軍事委員会が秘密公聴会を開くなどの調査を進めているとのこと。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/7/25)
  • NATO は 4 個の即応海軍部隊を擁しているが、そのうちのひとつ・SNMG1 (Standing NATO Maritime Group 1) が、8-10 月にかけてアフリカ方面の航海を実施する。航行距離の合計は 12,500nm を予定。まず 8/4 に地中海を出発した後、8 月中にアフリカ西岸から Niger Delta (最近、石油関係者拉致など事件が多い)、南アフリカをまわる。南アフリカ海軍と合同演習を行い、Cape Town に 4 日間にわたって寄港した後、9 月にインド洋に入って、ソマリア、セイシェル、スエズ運河を経由して帰還の予定。参加する 6 隻の艦は、カナダ、デンマーク、ドイツ、オランダ、ポルトガル、アメリカから 1 隻ずつ派出、これを NATO の兵站支援システムがサポートする。指揮官は米海軍の Mike Mahon 少将、旗艦は USS Normandy (CG-60)。(NATO Maritime Force)
  • 英陸軍砲兵隊がアフガニスタン南部の Helmand 省で、"70km Sniper" こと GMLRS (Guided Multiple Launch Rocket System) の初の実戦使用を記録した。射程 70km、弾頭重量 200lb。使用した部隊は第 39 砲兵聯隊 "The Welsh Gunners"。GPS 誘導で、全天候下で高い精度を発揮する。命中精度が上がった分だけ、使用するロケットの数を減らせるほか、付随的被害も減らせる利点がある。今年初めにトライアルが完了した後、アメリカで実射演習を行ってから現地への展開を開始、すべて出揃ったのは 6 月のこと。米英仏独伊の共同計画・GMLRS のためにイギリスは 2 億 5,000 万ポンドを支出しており、数千発のロケットを調達する予定。(MoD UK)

もっと支援を (AFISNews 2007/7/24)
コロンビアの Juan Manuel Santos 国防相が訪米して Robert M.Gates 国防長官・Condoleezza Rice 国務長官と会談。同大臣は、自国での対麻薬作戦の進展ぶりについて説明するとともに、以前として課題が多く残されており、アメリカの支援継続が必要だと訴えた。
主要な脅威としては、Andean Ridge における麻薬の流通を挙げている。アメリカで出回っているコカインの 90%、ヘロインの半分がコロンビア製で、こうした麻薬の収益がテロリストを支えている。また、コロンビアでは 1992 年以降だけでアメリカ人 50 名が麻薬組織に拉致され、10 名が殺されている。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/7/24)
  • イギリスで発生した水害に対して、三軍が 'Rescue 128' 作戦を発動、救援のために出動した。内訳は以下の通り。(MoD UK)
    • 空軍の 202nd Sqn.・E フライト (Leconfield, Hull 近郊) に所属する Sea King ヘリが、Gloucestershire の Walham Power Station 近くのキャラバン・サイトから、水位上昇で身動きが取れなくなった人を救出した。全部で 87 名、うち 6 名が病院行き。
    • このほか、週末の間に英空軍は Central Midland で 51 回出動、100 名以上を救助した。参加したのは、SAR (Search and Rescue) ヘリ×7 機で、RAF Chivenor、RAF St Mawgan、RAF Valley、RAF Leconfieldand、RAF Wattisham から出動。
    • また、Gloucestershire の Joint Emergency Response Centre を支援した。RAF Cosford から飛来した Chinook ヘリは、RAF Brize Norton と RAF Lyneham からやってきた空軍の要員をサポート、変電所の水没阻止に貢献した。これで 60 万個が停電せずに済んだ。
    • 英海軍は、Gloucestershire 一帯で防水作業に従事。Plymouth Naval Base Commander を務める Simon Lister 代将への救援要請を受けて、在泊していた HMS Ocean と HMS Northumberland から 104 名が出動した。指揮官は Stuart Boreland 中佐。
    • 陸軍は、Oxford と Rushmoor で被災者を収容、7,000 個の土嚢、546 個の寝袋、25 個の簡易ベッドを提供した。また、第 22 工兵聯隊 (Perham Down) は海軍の人員とともに、Castle Mead の北 1km にある変電所の防禦を担当した。
  • 英国防省が、毎年恒例の年次報告書をリリース。イギリス軍は世界各地で高いオプテンポを続けている。主な内容は以下の通り。(MoD UK)
    • イラクの 4 省で治安維持任務を担当していたが、そのうち 3 省についてはイラク側に権限委譲済み。アフガニスタンでは、政府を支援しながら南部で再建作業を続行中。
    • 装備調達については、PSA (Public Service Agreement) で規定した目標を達成済み、あるいは達成する。
    • Service Personnel Plan は進展中。Operational Bonus を £2,320 に増額、昇給 (下級兵士で 9.2%) を実施。
    • 昨年、予定していた高い即応レベルの維持に失敗。ただし、限定的ながら追加の作戦行動に対応可能。
    • 陸軍・空軍は、高いオプテンポに妨げられて指針通りの人員計画を実現できず。まだ改善が必要。
  • オーストラリア国防軍は Holsworthy Barracks に、対テロ戦訓練施設・SFTF (Special Forces Training Facility) を新設した。首相と国防相がこの新施設を視察するとともに、"Operation Slipper" の一環としてアフガニスタンの Oruzgan 省に向けて出発する、Special Operations Task Group の兵士を見送っている。SFTF の建設費用は 9,400 万豪ドル、世界で 4 ヶ所しかない同種施設のうちのひとつ。屋内、あるいは屋外で、電子的な模擬手段か実弾を用いた射撃訓練が可能。第 4 RAR (Royal Australian Regiment) Commando が、ここで各種の訓練環境を再現可能。(Australian DoD)

マスコミが書かないみたいだから書いてみる (NavNews 2007/7/23)
吉川栄治・海幕長と近藤 剛・駐バーレーン大使が、7/11 に同地の米海軍・第 5 艦隊司令部を訪問、第 5 艦隊司令官と中央軍海軍 (NAVCENT) 司令官を兼任する Kevin Cosgriff 米海軍中将と会談した。
2 人は第 5 艦隊司令部以外にも、Coalition Coordination Center、CFMCC (Combined Forces Maritime Component Command) などを訪問しているが、このうち CFMCC では Kenji Sugahara 二等海佐が勤務している。また、インド洋には現在、海自の護衛艦すずなみ (DD-114) がおり、7/12 にオマーン湾で同艦と同艦搭載のヘリコプターが、韓国籍の Orchid Sun 号に対する救援活動を実施した。

毎度恒例の論争 (DefenseNews 2007/7/21, MoD UK via Defense-Aerospace.com 2007/7/23)
イギリスの新聞が、英陸軍参謀総長・Sir Richard Dannatt 大将の発言として、「予備役戦力が出払った状態になっており、今後に予想外の事態が発生したときの作戦遂行能力については懸念がある」と報じた。これに対して国防省は、「イギリス軍がハードな勤務をこなしているのは事実だが、報じられた内容は事実に反する。あと 10-15 年は現行のオプテンポを維持できる」と反論。
イギリスは現在、イラクに 5,500 名、アフガニスタンに 7,100 名を派遣しているが、イラク派遣部隊については 500 名の減員を予定。そのほか、緊急対応部隊 Spearhead Lead Element として 500 名を控置している。一方、7/31 付で北アイルランドでの作戦を終了、ボスニア・ヘルツェゴビナでも今年初めに戦力の大半を引き揚げている。

その気まんまん (AFSPCNews 2007/7/20)
ポーランドの Lech Kaczynski 大統領が、カリフォルニア州 Vandenberg AFB に配備されている MD 関連施設を、7/17 に視察した。15 日に George W. Bush 大統領と、ポーランド国内への GBI 配備について協議した後で立ち寄ったもの。

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/7/20-23)
  • EU は、スーダンの Darfur に面したチャド国内に対して、平和維持部隊を送り込む件を検討中。実現には政治家の承認が必要。当地では以前から、スーダンからの難民や武装勢力の流入が問題化している。
  • シリアが、Golan Heights の奪還に向けて戦闘行動に出る可能性。予備役の召集を迅速化する措置を講じたほか、Golan Heights 方面への民間人の往来を容易にする措置を講じている。後者は、いざというときにイスラエル軍に対するレジスタンスを発生させるのが狙い ?
  • レバノン軍 (LAF : Lebanese Armed Forces) は、5/19 に Nahr Al-Bared のパレスチナ難民キャンプで勃発した Fatah Al-Islam との戦闘について、経費は自腹になるが、仕事を片付けるまで止めないと表明。これまでのレバノン軍の戦死者は 107 名。Fatah Al-Islam には、シリアとの国境から、他のアラブ諸国・イスラム諸国からも人員が流入していると主張。レバノンは他国に対して武器・弾薬などの支援を要請しているが、しっかり代金を払わされたりしている。米議会は 2 億 7,000 万ドルの支援を表明しているが、まだ支出はしていない。ヨーロッパ諸国からの支援も、まだわずかしか届いていない。その Fatah Al-Islam に対しては、PFLP-GC (Popular Front for the Liberation of Palestine-General Command) も加勢して、武器の供給などを行っている模様。
  • 中国は、DF-4 (Dong Feng 4) ICBM を配備している Delingha のミサイル基地を更新して、新しい DF-21 を配備している模様。Google Earth の衛星画像によって発覚した。DF-21 の配備は、New Delhi を含むインド北部全域に脅威を及ぼすもの。また、ロシアが Novosibirsk や Irkutsk に配備している SS-25、Uzhur に配備している SS-18、Belaya に配備している Tu-22M Backfire 爆撃機も影響を受ける。といっても、対ロシア用として DF-21 を配備したとは考えにくく、対インド用という見方で米露の専門家は一致している模様。また、写真の鮮明さの関係で情報に不確かな面があり、DF-21 ではなく、もうちょっと大型の DF-31 ではないかという話も。
  • 英海軍の CVF と仏海軍の PA2 を共同建造する件について、両国の造船所がワークシェアの配分を巡ってやり合っている最中。CVF×2 隻は 39 億ポンド (79 億ドル)、PA2 は 25 億ユーロ (35-41 億ドル) と見積もられているが、イギリス側では、自国の単独計画だと 2 隻で 58 億ユーロ、英仏共同化すると 2 隻で 53 億ユーロ程度と見積もっている。フランス側でも、共同化で 5,000 万〜1 億 5,000 万ユーロの経費節減を期待 (幅があるのは、どこまで共通化するかによって変動がするためで、主機や通信機器などの機材レベルにとどまると、節減額も少ない。逆に、船殼のデカブツを同じ造船所でまとめて 3 隻分作れば安くあがる)。この計画について、仏 Aker Yards (Saint-Nazaire 西港に所在) が、イギリスの造船所よりも 10-15% ほど安い価格を提示して、CVF×2 隻の前部船殼を担当したいと表明。もちろんイギリス側は「全部自国建造で」と主張して対立。
  • 米空軍は、任務可能率 (MC : Mission Capable) を 75% に設定した場合、C-17×180 機と C-5A/B のフリートを必要とすると見られているが、実際には C-5A の MC 比率は 49% (デポ整備中の機体も含めると 38.6%)、C-5B の MC 比率は 66% と、所定の水準を下回る状況。ただし、C-5 は C-17A よりも搭載能力が大きいので、単純に「古い C-5 を退役させて C-17A に置き換える」とはいかないのが難しいところ。
  • ドイツの Merkel 首相は、ギリシアが Eurofighter Typhoon×60 機を調達する件について、楽観的な見通しを示した。ギリシアは 2000 年に 51 億ユーロで 60 機の Typhoon を調達する決定を下したが、後に予算難から断念、F-16 に乗り換えた経緯がある。両国の首脳会談ではこのほか、ギリシアとトルコとの関係や、コソボ問題が取り上げられた。
  • イラクに 850 名を派遣しているグルジアだが、これを 9 月までに 2,000 名に増強する計画を発表、第一陣が出発した。実現すると、アメリカ・イギリス・韓国に次ぐ四番手の規模となる。
  • 7/19 の深夜にロシア空軍の Tu-95 Bear×2 機と Tu-160×2 機が北海に出現、ノルウェー空軍の戦闘機がスクランブルをかけた。17 日にも Tu-95×2 機が飛来して、ノルウェーとイギリスの戦闘機がスクランブルをかけている。
  • カナダの "The Toronto Star" 紙が報じたところによると、UAE がカナダ軍と組んでアフガニスタンの ISAF に派兵する可能性があるとのこと。実現すれば、いわゆるアラブ諸国からの派兵は初めてとなる。UAE は、対タリバン強硬派に分類されるアラブ 3 ヶ国のひとつ。
  • 米司法省は、英 BAE Systems 社による米 Armor Holdings 社の買収を承認した。買収額は 41 億ドル。[例のサウジ贈賄疑惑捜査と絡んで、話がつぶれる可能性が取り沙汰されたものの、結局は成立]
  • 米国防総省は議会に対して、戦闘で傷んだ装備の補修経費として、補正予算×2 件の支出を要請。具体的な金額は不明。FY2007 では、通常予算 4,628 億ドルに加えて、1,200 億ドルの戦時補正予算と 700 億ドルの "bridge" 予算がすでに計上されている。

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/7/18-19)
  • 米議会調査局 (CRS : Congressional Research Service) が 7/13 に、"Defense: FY2008 Authorization and Appropriations," なる報告書をリリースした。この中で、米海軍が構想している 313 隻体制を維持するには艦艇建造に関わる予算などに問題があるという指摘がなされている。FY2007-2008 にそれぞれ 7 隻ずつ、その後の 5 年間は毎年 11-13 隻ずつの建造が必要で、予算面では FY2008 の 125 億ドルから FY2013 に 175 億ドルまで艦艇建造費を増やす方向。ただ、過去の艦艇建造計画が楽観的に過ぎて、コストやスケジュールの見積もりが甘かったという指摘。空軍や海兵隊も含めて、航空機開発計画にも同様の問題があるとしており、具体例として F-22A や F-35 の調達計画縮小を挙げている。そのほか、国防予算増額の原因として人件糧食費の増加を挙げた (しかも陸軍と海兵隊がこれから、92,000 名の増員を計画している)。
  • ロシアの国有企業で、ヘリコプター関連の産業を統括するポジションにある Rosoboronexport 傘下の Oboronprom が 7/12 に、Mil Moscow Helicopter Plant を支配下に入れたと発表した。もともと 36.35% を保有していたが、Russian Abilis Holdings からの買い増しによってさらに 25.07% を上積みしたもの。具体的な金額は明らかにしていない。残りの保有比率は、米 Sikorsky International Operations (9.39%)、露 Energia (5.58%)、露 Pentapol (5.11%)、残りが個人株主。Oboronprom はすでに、Ulan-Ude のヘリコプター製造工場、Vperyod Moscow 工場、Stupino 工場を傘下に収めており、2007 年中にさらに、Kazan 航空機工場を傘下に収める予定。Kazan は現在、Oboronprom が 29.92%、Rosoboronexport が 21%、Kazan Helicopter Plant が 50% を出資する TFK が 11.41%、残りが個人株主とタタールスタン政府、といった内訳。また、Kamov については Oboronprom が 49.46%、すでに国有化されている MiG Corp. が 49.64% を保有。そのほか、2008 年初頭には、現在は 4.22% を保有する Rostvertol ヘリコプター工場を傘下に収める。その他の出資者は Federal Property Agency が 3.44%、48% が市場に流通しており、残りは経営陣の保有。
  • アルゼンチンの司法当局は、Nilda Garre 国防相の不正行為疑惑に関する調査に乗り出した。その 3 日前には、Felisa Miceli 経済相がオフィスで、バッグの中から現金 6 万ドルが出てきた事件に絡んで辞任している。国防相の件は、国営企業が自動小銃の部品をアメリカに輸出した際に、関税回避のために不当に低い値付けを行った件に関連するもの。国防相自身は不正行為の存在を否定している。
  • フランス国防省は、今後の国防政策に関する評価作業を終えて、結果を大統領と首相に提出した。個別のプログラムを対象とするものではなく、全体像を対象として実施したもの。国防政策に関する白書については別途、8 月末を目標に作業を進めており、2009 年度の国防予算を審議する議会に合わせて 2008 年 2 月に議会に提出する。そのフランスの国防予算は年間 299 億ユーロ、対 GDP 比で 1.7% に相当する。1996 年の 2% より下がっているが、60 億ユーロを上積みして 2% 水準に戻す考え。これは Nicolas Sarkozy 大統領が公約している水準。なお、これには年金関連経費と準軍事部隊 (Gendarmerie) の予算は含んでいない。ちなみに、イギリスの国防予算は 385 億ユーロ、対 GDP 比 2.13% であり、フランスはイギリスより年間 80 億ユーロ少ない、と指摘している。
  • マレーシアは、米 Sikorsky 社製の S-61 Nuri が老朽化しており、7 月に Pahang 州の Genting Highlands で墜落 (7/17 に乗員 6 名の死亡を確認) していることから、同機の代替に乗り出した。数ヶ月以内に要求仕様をまとめる。S-61 Nuri は 1968 年から導入を開始、まだマレーシア空軍で 20 機以上が現役にある。
  • そのマレーシアに対して F-5 と F-14 のパーツを不正に輸出したとして、Jilani Humayun (ニューヨーク州 Long Island 在住、59 歳) が Arms Export Control Act 違反のかどで逮捕された。輸出されたパーツはイランに流れたと考えられている。有罪なら 20 年のブタ箱入りとみられる。
  • エストニアの Jaak Aaviksoo 国防相は、今年末に派遣期限切れを迎える同国軍のイラク派遣について、その後も延長するべきだと表明。現在の期限は、昨年 12 月の議会決議によって、昨年末から 1 年間延長されたもの。エストニアは 2003 年からイラクに派遣部隊を送り込んであり、これまでに 2 名の戦死者と数ダースの負傷者を出している。
  • 一方、イギリスはイラク派遣部隊を 500 名削減して、5,000 名とする。Basra Palace をイラク側に返還するのに伴い、所要兵力が減るのを受けた措置。イラクの Nuri al-Maliki 首相はイギリスを訪問した際に、9 月にはイラク軍が Basra 周辺の治安維持任務を承継できると表明している。なお、2003 年の "Operation Telic" 発動以来、イギリス軍はこれまでに 159 名の戦死者を出しているが、"Sunday" 紙ではこれについて、戦死者の比率では米軍より悪いと指摘している。
  • 米空軍と米 Lockheed Martin 社は、信頼性やコスト上昇の問題で前途が怪しくなっている AGM-158 JASSM (Joint Air-to-Surface Standoff Missile) 計画について、LM 社から 3,800 万ドル、軍から 3,000 万ドルの資金を追加投入して事態の収拾を図ることで合意した。
  • 先に Robert Gates 国防長官が申し入れた、12 億ドルの予算転用による MRAP 調達加速案について、議会も好意的。
  • 米空軍が、中・高々度用 UAV の運用に関する裁量権を求めて陸軍とモメている件について、JROC (Joint Requirements Oversight Council) は空軍の主張を認める決定を下した (ただし、特殊作戦部隊は今回の話の枠外)。これに対して、海軍・海兵隊・陸軍は反発。空軍の主張は、中・高々度用 UAV の運用を統括する "executive agent" を設立、機種を統一した上で JPO (Joint Program Office) を設置して、他のシステムとの相互運用性を確保する、というもの。すでに MQ-1B Predator、RQ-4 Global Hawk、MQ-9 Reaper といった UAV が運用、あるいは開発中で、さらに陸軍の MQ-1C Sky Warrior (a.k.a. ER/MP) や海軍の N-UCAS (Naval Unmanned Combat Air System) や BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) といった構想も進んでいる状況。

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産業・装備・調達

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/7/26)
  • 英国防省は、CVF×2 隻 (HMS Queen Elizabeth and HMS Prince of Wales) の建造計画にゴーサインを出した。それぞれ、2014 年と 2016 年に就役予定で、建造費用は合計 39 億ポンド。そのほか、Faslane、Plymouth (Devonport)、Portsmouth の海軍基地を維持する方針も決まった。(MoD UK)
  • BAE Systems 社と VT Group がジョイント・ベンチャーを設立して水上艦艇建造部門を一本化する話について、最終合意がまとまった。BAE Systems で水上艦の建造とサポートを担当する Surface Fleet Solutions 部門と、VT Group の水上艦建造部門、それと FSL (Fleet Support Limited) を一本化するもので、出資額や発言力は両社対等。施設面では、BAE Systems の Glasgow・Filton (Bristol 近郊)・Portsmouth、それと VT の Portsmouth が傘下に入る。BAE Systems 社の Barrow-in-Furness は潜水艦専門で、今回の合併の対象外。実現すると、イギリスの艦艇建造所は 1 社体制になる。(BAE Systems, VT Group)
  • 英国防省と英 Rolls-Royce 社は、英海軍の原潜が装備する加圧水型原子炉のサポート業務について、10 年間・総額 10 億ポンドのサポート業務契約を締結した。Swiftsure 級と Trafalgar 級が搭載する PWR1 (Pressurised Water Reactor Mk.1)、それと Vanguard 級・Astute 級が搭載する PWR2 (Pressurised Water Reactor Mk.2) の両方が対象。原子炉本体だけでなく、タービンや発電機など、主機とその周辺の一切が対象。契約期間全体で、従来方式よりも 1 億 2,000 万ポンドの経費節減を見込む。(MoD UK, Rolls-Royce)
  • カナダ海軍は、すでに発表している Halifax 級フリゲートのアップグレード (31 億カナダドルを投入) を含めて、総額 60 億カナダドルを投じて装備近代化を進めると表明。構想している将来戦力の内容は以下の通り。これらを支えるために予備役の拡張も図る。(Canadian Navy)
    • littoral manoeuvre ship×2
    • joint support ship×3
    • 潜水艦×4-6
    • 防空駆逐艦/任務群指揮艦×4
    • フリゲート×12-14
    • Cyclone ヘリコプター×28
    • 多用途長距離洋上哨戒機×16
    • 沖合哨戒コルベット×8
    • 沿岸防備艦艇×4-6
    • 内水哨戒艇×8-16
    • 戦術 UAV
  • そのカナダ向けの C-17A 初号機が、7/23 に初飛行を実施した。8/8 のデリバリーを予定している。(Boeing)
  • パキスタンは、国産の巡航ミサイル、Babur (a.k.a. Hatf VII) の試射を実施した。2005 年の試射では 500km、今回の試射では 700km を飛翔。インドとロシアが共同開発した BrahMos に対抗する存在。核弾頭と通常弾頭の両方を搭載可能。(ddi Indian Government News)
  • BAE Systems 社が開発・製造している軽量型 155mm 牽引砲・M777 LWH (Lightweight 155mm Howitzer) の新型・M777A2 が、米軍から Full Material Release を獲得した。これは、配備に際して必要な安全性や性能面の要求を満たしている、と確認する手続き。A2 モデルではソフトウェアを更新して、GPS 誘導砲弾 M982 Excalibur の発射が可能になっている。Excalibur は最大射程 40km、ターゲットから 10m 以内に着弾する。従来の M777A1 は非誘導砲弾で最大射程 30km なので、大幅な射程延伸を実現した形。A1 モデルもソフトウェアの改修で A2 仕様になる。現在、この M777A2 は米海兵隊の第 11 海兵聯隊と第 10 海兵聯隊に配備済み、米陸軍の第 321 野戦砲兵聯隊・第 3 大隊 (Fort Bragg, NC) と第 11 野戦砲兵聯隊・第 2 大隊 (Schofield Barracks, HI) が受領を進めているところ。後者は今年 1 月に M777A1 を受領しており、年末に M777A2 に転換する。(BAE Systems)
  • 伊 Alenia Aeronautica 社はイタリア空軍に、C-27J の 3 号機を納入した。全部で 12 機を受注しており、年内に 7 機が出揃う予定。イタリア以外では、ギリシアで 8 機、リトアニアで 1 機が就役済み。累計受注機数は、ギリシア・イタリア・ブルガリア・リトアニア・アメリカを合わせて 110 機。ルーマニアも採用を決めており、数週間以内に 7 機を発注する見込み。(Alenia Aeronautica)
  • BAE Systems 社が 1 億 2,400 万ポンドでデモンストレーターを開発・製造する UAV 開発計画・Taranis で、Meggitt Group 傘下・Dunlop Aerospace Braking Systems 社製のブレーキとブレーキ制御装置を採用することになった。(Dunlop Aerospace)
  • 米 GA-ASI (General Atomics Aeronautical Systems, Inc.) 社は Gray Butte Flight Operations Facility (Palmdale, CA) で、MQ-1 Predator 用の次世代地上管制ステーション、Advanced Cockpit GCS (Ground Control Station) をデモンストレーションした。IRAD (Internal Research and Development) に基づいて 14 ヶ月で開発したもので、2009 年に開発完了の予定。Level 4 control として、手作業での発進と着陸を実施、予定通りの働きができた。タッチスクリーン方式の導入やその他の人間工学的配慮、既存の GCS へのレトロフィット、STANAG 4586 に基づいた他機種とも互換性があるアーキテクチャ・CUCS (Core UAS Control System)/VSM (Vehicle Specific Module)、単一のディスプレイに Common Operating Picture を表示する融合型状況認識機能、MIL-STD-1472 などのヒューマン・ファクター基準に対応、視野角 120 度で従来より改善を施した合成ビデオ環境、高品質動画 (HD Video) 受信機能、といった特徴がある。(General Atomics)
  • 南ア Denel 社は、2007/3/31 までの昨年度決算を発表。損失額は 2006 年度の 13 億 6,340 万ラントから 5 億 4,910 万ラントに減少、総売上高は 2006 年度の 27 億 7,320 万ラントから 32 億 6,810 万ラントに増えた (+60%)。Umkhonto 地対空ミサイル、A400M の主翼部品製造、A109 ヘリのライセンス生産、南アフリカ陸軍向けの GBADS (Ground-Based Air Defence System) といった案件が貢献したほか、Denel Land Systems・Denel Munitions・Denel Optronics の各社も貢献。さらにこの後、南アフリカ陸軍向けに装甲車×264 両を納入する Hoefyster 計画や、ブラジルと共同開発する A-Darter 空対空ミサイルの受注が控えている。(Denel)
  • 加 Vector Aerosapce 社は英国防省から、DARA (Defence Aviation and Repair Agency) の回転翼機・コンポーネント部門 (Rotary Wing and Components Businesses) を売却する件に関する、優先交渉権者 (Preferred Bidder) に選定された。同部門は、Southampton で Chinook、Lynx、Sea King といったヘリコプターの補修を、Almondbank でヘリコプター用コンポーネントの補修を、それぞれ実施している。年間売上規模は $100,000,000 ほど。(Vector Aerospace)
  • 米 Armor Holdings 社の株主は、BAE Systems 社による同社の買収を承認した。すでに当局からの承認によって法的なハードルはすべてクリアしているので、これで買収が実現することになる。(Armor Holdings)
  • Elbit Systems 社は、英 FTL (Ferranti Technologies (Group) Limited) 社を 1,500 万ポンド (3,100 万ドル) で買収したと発表した。FTL 社は、航空宇宙・防衛関連のマーケットを対象として、気象条件や電磁的環境が厳しい場面で使用する電子機器や、動力・制御関連の製品を手がけているエンジニアリング企業。また、補修・オーバーホール・改修・兵站支援といった作業も行っている。イギリス、あるいはヨーロッパにおける、カスタマー・サービス市場への食い込みを企図した買収。(Elbit Systems)

今日のお買い物 (Contracts 2007/7/25)
  • Boeing 社は米ミサイル防衛局 (MDA) から、Ground-based Midcourse Defense プログラムの一環としてヨーロッパに MD 関連施設を配備するための計画立案作業を、$80,000,000 (上限価格) で受注した。(HQ0147-07-D-0001)
  • Lockheed Martin Maritime Sensors and Systems 社は米ミサイル防衛局 (MDA) から、海上自衛隊のイージス護衛艦にイージス BMD ブロック 2004 改修を施す件に関する修正契約を、$33,091,838 で受注した。(N00024-06-C-6106)
  • SAIC (Science Applications International Corp.) 社は米国防兵站局 (DLA) から、MRO (Maintenance, Repair and Operations) 関連のサプライ品と、関連サービス業務を大将とするオプション契約分を $40,000,000.00 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。(SPM500-04-D-BP12)
  • Bet-Ko Air 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍・空軍・海兵隊・その他民間部局向けの燃料油を $10,295,460.38 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。(SP0600-07-D-0049)
  • M2 Technologies 社は米海軍から、ASITS (Anti-Sniper Infrared Targeting Systems)×2 セットの設計・開発・製造・納入を $20,823,081 (見込額) で受注した。オプション契約分も含めると最大 8 セットの案件。海兵隊向け。(M67854-07-C-1034)
  • BAE Systems, Information & Electronic Systems Integration 社は米海軍から、OEF/OIF 用に緊急調達した Dismounted CREW (Counter RCIED (Radio-Controlled Improvised Explosive Device) Electronic Warfare) について、Field Service Representatives の派遣、デポレベルの補修整備、スペアパーツのオプション契約分を $6,313,690 で受注した。(N00024-06-C-6353)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/7/25)
  • クロアチアの放送局・HRT (Hrvatska radiotelevizija) が、クロアチアの装輪 AFV に関するコンペティションで芬 Patria 社の AMV が採用されることになった、と報じている。2 億ユーロで 126 両の調達を計画しているもので、AMV と Steyr-Daimler-Puch Spezialfahrzeuge 社の Pandur II が候補に残っている。(STT Finnish Government news)
  • 米 GAO (Government Accountability Office) の報告書によると、FY2007 のスタート時点で米海軍が建造中の艦艇は全部で 41 隻、それらの合計で 40 億ドルのコスト超過が発生、さらに増加傾向にある由。たとえば、LCS の 1-2 番艦は倍増、San Antonio 級の 1-2 番艦は 13 億ドル (77%) のアップ、といった具合。GAO は、艦艇の設計・建造に際して、現場からの要求と、利用可能なリソース・技術・設計に際しての知識・資金・時間・管理能力とのバランスを取る考え方が必要だとしている。LCS や San Antonio 級の場合、設計が固まらないうちに性急に作業を進めたことと、コスト見積もりが非現実的だった点が問題だとしている。CVN-78 や DDG-1000 はもっとマシだが、使用するテクノロジーの中には熟成途上のものがあるので、これらのプログラムでもコスト上昇のリスクがあると指摘。設計確定の時点で技術の熟成ができていなければダメだとする。また、コスト見積もりや建造開始後のコスト管理についても改善の要ありと指摘。(GAO)
  • EDA (European Defence Agency) は独 Diehl BGT Defence 社に対して、Networked Multi-Robot Systems を発注した。3 年間・450 万ユーロの案件。ベルギー、ドイツ、イタリア、スペインが共同で実施する研究計画で、同社が主契約社になったもの。そのほか、Royal Military Academy (ベルギー)、FGAN (ドイツ)、Oto Melara (イタリア)、Sener (スペイン) が参画する。(Diehl BGT Defence)
  • 蘭 Stork 社は、同社も 5.5% を出資している NH Industries 社のヘリコプター、NH90 計画が遅延しているため、設計の最適化やさらなる遅延に備えて 3,500 万ユーロの資金を確保しなければならず、これが航空宇宙部門の営業成績に響いていることを明らかにした。NH90 は各国から合計 495 機を受注しているが、さまざまな仕様を用意しているせいもあり、コスト上昇やスケジュール遅延の問題が出ている。(Stork)
  • Elbit Systems 社は、ヨーロッパ方面で総額 5,500 万ドルの受注を得たと発表した。まず、スロベニアの Armored Vehicle Program 向けとして、遠隔操作銃搭 (ORCWS : Overhead Remote Controlled Weapon System) と電子光学システム、コンポーネンツを総額 4,000 万ドルで受注、2011 年までに納入する。これはスロベニアが 135 両を導入する芬 Patria 社の AMV (8x8 型) に搭載するもので、EADS (European Aeronautic Defense and Space) 社・スロベニアの Rotis 社との案件。ORCWS には、30mm 機関砲と、12.7mm 機関銃、あるいは 40mm 擲弾発射器を備える。一方、ルーマニアからは無人砲搭と電子光学機器を 1,500 万ドルで受注。こちらは瑞 MOWAG 社の Piranha III に搭載するもので、12.7mm 機関銃を備える。センサーは DTV- Driver Thermal Viewer など。現地の Pro-Optica S.A. 社と組み、子会社の Elmet International srl. を通じて納入する。(Elbit Systems)
  • 英 VT Group は、サポート・サービス部門などの年次報告会合を開き、オーダー・ブックが 37 億ポンドに達していることを明らかにした。また、英空軍の次世代給油機、FSTA (Future Strategic Tanker Aircraft) 計画が本格的に動き出したことで、サポート・サービス部門の伸びが期待されるところ。また、アメリカでは VT Milcom 社を傘下に収めており、これをとっかかりにして受注拡大を狙う。艦艇建造の分野では、英海軍の CVF もある。(VT Group)
  • 2006/6/15 に発表した、Saab 社による Denel Saab Aerostructures Pty Ltd への出資と体制構築の作業が完了した。Saab 社が 20%、Denel 社が 80% を出資する。Saab 社は 6,600 万ラントの投資を実施、Denel 側からも資金を投入したもの。軍民双方の市場を対象として、航空機構造材の設計・製造・組み立てを担当する。当初は 3 億ラントの売上を見込み、その後はさらに増やしていく考え。(Saab AB)

今日のお買い物 (Contracts 2007/7/24)
  • Boeing Helicopter 社は米海軍から、V-22 用のスペア・コンポーネンツを $28,314,301 で受注した。(N00383-03-G-001B)
  • SRA International 社は米空軍から、U-2 Reconnaissance Program に関連する ISR 関連のサポート・サービス業務を $5,769,720 で受注した。9th RW (Beale AFB, CA) を対象として、分析・助言・管理・技術/機能面の支援を実施するもの。対象分野は、情報収集、監視、偵察システム、作戦計画、プログラミング、インテグレーション、IT ネットワーク・サポート、システム要求策定、訓練など。(FA4686-07-C-0005)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/7/24)
  • BAE Systems 社は、米陸軍から M2A3/M3A3 Bradley を対象とする改修作業とスペアパーツに関する修正契約 2 件を、4 億 1,170 万ドルで受注したと発表した。M2A3 IFV(Infantry Fighting Vehicle)×108 両、M3A3 CFV (Cavalry Fighting Vehicle)×60 両、FIST (Fire Support Team Vehicle)×4 両が対象。いったん車輌をバラしてからサブシステムのリビルドを行い、車体構造の改修を施しながら再組み立てを実施する。最後に、インテグレーションと試験を行って終了。ここまでが 1 件目。2 件目の契約では、M2A3/M3A3 向けのスペアパーツを納入する。いずれも、2006 年 11 月に 11 億 6,000 万ドルで受注した、610 両を対象とする契約の一環。同社は FY2005-2007 にかけて、Bradley 関連で 39 億ドルを受注している。A3 仕様の特徴は、IT 化、通信機能・位置標定機能の強化に加えて、2 基目のサイトを追加したことによるハンター/キラー・モードの実現など。 (BAE Systems)
  • 伊 Alenia Aermacchi 社は M-346 高等練習機と M-311 初等練習機の高温環境試験を行うため、両機を Venegono から UAE (Abu Dhabi の Al-Ain AB) に向けて送り出す。50 度に達する気温の下で、性能、ハンドリング、システムの評価、訓練フェーズのシミュレーションといった作業を行う予定。Al-Ain AB には、UAE 空軍が 1980 年代末に調達した MB-339A が配備されている。UAE は PC-7 と Hawk の代替機を調達する計画を進めており、M-346 + M-311 のコンビが候補のひとつになっている。(Alenia Aeronautica)
  • イスラエルの IAI (Israel Aerospace Industries) 社・Tamam Division は、イスラエル海軍向けに POP (Plug-in Optronic Payload) と mini-POP を、総額 1,500 万ドルで受注した。これらは昼光用カメラと夜間用赤外線センサー、レーザー測距儀を組み合わせたジャイロ式安定化機構付きセンサー・ペイロードで、艦載兵器の照準や航法に使用する。コンポーネントは数分間で脱着可能。IAI 社 Tamam Division が手掛けている電子光学ペイロードには、これ以外にも LOROS (Long Range Observation System)、MOSP (Multi-mission Optronic Stabilized Payload)、compact POP (Plug-in Optronic Payload) といった製品群がある。(IAI)
  • EADS North America 社は、米陸軍に UH-72A Lakota の 8 号機を納入したと発表した。送り込んだ先は、ヴァージニア州 Hampton Roads の Ft. Eustis。第一陣の 6 機に続いて 2 機を追加納入したもので、今回の 2 機は初登場の VIP 輸送型。座席は脱着式で、取り外して輸送任務に転用できる。これで LUH (Light Utility Helicopter) 計画の初期フェーズは完了。2006 年 10 月に受注したオプション契約分・34 機の納入に取りかかっており、最終的に 322 機の納入を予定している。なお、先に納入した 6 機はレスキュー・ホイストを備える MEDEVAC 仕様で、行き先は NTC (National Training Center) の Air Ambulance Detachment Ft. Irwin, CA)。(EADS North America)
  • 米 Boeing 社は米陸軍から 700 万ドルで、飛来するロケット・砲弾・迫撃砲弾を迎撃するためのソリッドステート・レーザー兵器を開発する、初期フェーズ作業を受注した。計画名称は HEL TD (High Energy Laser Technology Demonstrator) Phase I。システム一式は HEMTT (Heavy Expanded Mobility Tactical Truck) に搭載する。まず BCS (Beam Control System) の予備設計を実施した後、オプション契約分を行使した場合に、試験用に HEL TD のコンポーネントを製造して、システム一式を HEMTT に載せたものを作る。オプション契約分まで実現したときの総額は 5,000 万ドルほど。(Boeing)
  • 米 General Dynamics Armament and Technical Products 社は、軽量型 40mm 擲弾発射器 Mk.47 mod.0 (a.k.a. Stryker 40) を 1,320 万ドルで受注した。5 年契約でアメリカ政府から受注したもので、総額 4,630 万ドルとなる契約の一部。従来の擲弾発射器よりも大幅に進歩した射撃統制装置を備える。(GD)
  • BAE Systems 社は、MKV (Multiple Kill Vehicle) 用のシーカーを開発する契約を 2 年間・630 万ドルで、米Lockheed Martin Space Systems 社から受注した。MKV (a.k.a. MKVS) は大気圏外で弾道ミサイルのミッドコース要撃を行うための多弾頭式キル・ヴィークル。小型のキル・ヴィークル多数を発射して、本物の弾頭もデコイも、みんなまとめて破壊する。(BAE Systems)
  • 米海軍海洋システム軍団 (NAVSEA) は米 Raytheon 社に、AN/AQS-20A 機雷探知ソナーを対象とするエンジニアリング・サービス/サポート業務を 2,320 万ドルで発注した。2005 年に発注した件のオプション契約分で、これで総額 1 億 3,900 万ドルとなった。AN/AQS-20A は Organic Mine Countermeasures ファミリーに属する機雷探知ソナーで、大洋と沿岸の両方で使用可能、MH-60S に搭載する。これまでに 10 基を納入済みで、そのうち 4 基を使って評価試験を実施中、最終段階まで来ている。さらに 11 基を 2 年以内に追加納入の予定。(Raytheon)
  • 豪 Thales Australia 社は、オーストラリア陸軍向けの RIC (Rifle Input Control) 開発について、Kord Defence 社 (旧社名 Wet PC) との間で協力合意を結んだと発表した。RIC は自動小銃のグリップ部に取り付けるプッシュボタン式のコントローラで、センサー、照準器、無線機、コンピュータなど、各種の電子機器を操作するために使用する。2005 年にプロトタイプの開発について両者が合意、トライアルの結果、UDS (Up, Down, Select) システムとタッチスクリーンの組み合わせよりも 1.5 倍速い操作が可能、しかもほとんど視線を動かさなくて良い利点が買われて、本格採用のために開発を進めることになったもの。(Thales Australia)
  • 米 Lockheed Martin 社・米 Northrop Grumman 社の TSAT (Transformational Satellite Communications) チームに、Juniper Networks 社が加わることになった。同社が担当するのは、IPv6 用のルーティング・ソフトウェア。TSAT は GIG (Global Information Grid) のバックボーンとなる次世代高速型通信衛星。Juniper 社は過去 3 年間に渡り、Northrop Grumman 社をサポートして TSAT 向け IP ルーティング機能・NGPR (Next Generation Processor/Router) の開発を担当してきた。NGPR では Juniper 社の JUNOS なるルータ用ソフトウェアを利用しているが、これは民生用のルータでも使用しているもの。MIT (Massachusetts Institute of Technology) の Lincoln Laboratory では最近、この NGPR-2 で使用する TSAT 固有のソフトウェアに関する試験を実施した。Lockheed Martin/Northrop Grumman の TSAT チームは現在、5 億 1,400 万ドルのリスク低減契約を受注して作業を進めているところで、コンペティションを経て、2007 年末の量産フェーズ移行を予定している。(Northrop Grumman)
  • Lockheed Martin Space Systems 社が担当している GPS ブロック IIR 衛星が、1997 年の打ち上げ開始から 10 周年を迎えた。ブロック IIR の初号機が打ち上げられたのは、1997/7/23 のこと。これまでに 21 基のブロック IIR を製造して、米空軍の Global Positioning Systems Wing (Space and Missile Systems Center 麾下。Los Angeles AFB, CA) に納入している。このうち最後の 8 基はブロック IIR-M と呼ばれる性能改善型。 さらに Lockheed Martin 社では、次世代型の GPS ブロック III 受注を目指して、ITT 社・General Dynamics 社と組んで Phase A Concept Development の作業を進めているところ。2007 年末に同社のチームと米 Boeing 社のチームのいずれかが、勝者として選定される。(Lockheed Martin)

今日のお買い物 (Contracts 2007/7/23)
  • SAIC (Scientific Applications International Corp.) 社は米国防兵站局 (DLA) から、ノースカロライナ州とフロリダ州で実施する海軍向けの在庫品管理業務を、$200,000,000.00 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。(SPM500-04-D-BP13)
  • BP West Coast Products 社は米国防兵站局 (DLA) から、燃料油を $30,200,000.00 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。(SP0600-07-D-0498)
  • Valero Marketing & Supply 社は米国防兵站局 (DLA) から、燃料油を $26,401,368.00 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。(SP0600-07-D-0497)
  • SUMMA Technology 社は米陸軍から、Container Roll In/Out Platform に関する $26,912,818 分の delivery order を受領した。原契約は $78,016,971。(W56HZV-06-D-0269)
  • Henry M. Jackson Foundation for the Advancement of Military Medicines は米陸軍から、Defense and Veterans Brain Injury Center プログラムの管理業務を $17,344,548 で受注した。(W81XWH-07-C-0089)
  • Tetra Tech EC 社は米陸軍から、デラウェア州 Dover AFB に航空管制施設を建設する作業、$14,139,250 分の delivery order を受領した。原契約も同額。(W912BU-06-D-0006)
  • SLR Contracting and Service 社は米陸軍から、ニューヨーク州 Fort Drum に視界両施設を建設する作業を $8,121,000 で受注した。(W912DS-07-C-0020)
  • Comtech Mobile Datacom 社は米陸軍から、MT-2011F Transceiver を $7,800,000 で受注した。(W15P7T-07-C-J416)
  • Schutt Industries 社は米陸軍から、Light Tactical Trailer を $7,672,635 で受注した。(W56HZV-07-C-0441)
  • Grip Pod Systems 社は米陸軍から、Rapid Fielding Initiative として受注していた Grip Pod System の追加発注に関連する修正契約を、$6,934,400 で受注した。窓口は、ニュージャージー州 Picatinny の Joint Munitions and Lethality Acquisition Center。(W15QKN-06-C-0071) [グリップ兼用の収納式二脚と、アクセサリー取り付け用のレールで構成するらしい]
  • OCCI 社は米陸軍から、カンザス州 Manhattan で実施する Spillway Tainter Gate の補修作業を $6,924,534 で受注した。(W912DQ-07-C-0027)
  • Jacobs/Tetra Tech (Joint Venture) は米陸軍から、マサチューセッツ州 New Bedford にある、New Bedford Harbor Superfund で実施する有害廃棄物処分作業、$6,772,620 分の delivery order を受領した。原契約は $17,012,119。(DACW33-03-D-0006)
  • Simula Aerospace 社は米陸軍から、M915 Wheeled Vehicle 用の増加装甲キット、$6,207,300 分の delivery order を受領した。原契約は $41,841,800。(W56HZV-07-D-0165)
  • Ceres Caribe 社は米陸軍から、プエルトリコの Fajardo で実施する治水工事を $5,811,629 で受注した。(W912EP-07-C-0017)
  • L-3 Titan 社は米海軍から、AEA (Airborne Electronic Attack)/EA-6B Prowler IPT (Integrated Product Team) を対象とするエンジニアリング/テクニカル/プログラマティック・サービス業務を $10,474,119 で受注した。マン・アワーにして 107,520 人月となる見込み。(N68936-07-D-0061)
  • SAIC (Science Applications International Corp.) 社は米海軍から、NHRC (Naval Health Research Center) を対象とするサポート業務のオプション契約分を、$9,143,000 で受注した。2 年間の当初契約に加えて 1 年単位のオプション契約 3 年分があり、そのうちオプション契約の 2 年目にあたる。すべてのオプション契約が実現した場合の総額は、$45,000,000。(N66001-04-D-2504)
  • Lockheed Martin Services 社は米海軍から、海上自衛隊の DDH (DDH 2320) 建造計画に関するエンジニアリング/テクニカル・サービス業務を $6,573,128 で受注した。日本向けの FMS 案件。(N00024-07-C-4003) [IHIMU が建造している 16DDH に関連する案件。Mk.41 がらみ ?]
  • 英 Welin Lambie 社は米海軍から、米海軍の FFG、LHA、LSD、それと米沿岸警備隊の WHEC、WMEC、WAGB、WLB、WLBB を対象とする、補修・オーバーホール・メンテナンスの作業を $6,307,920 で受注した。同社製のボート・ダビットが対象。(N65540-07-D-0009)
  • Avaya (Avaya Communications) 社は米海軍から、CATS (Consolidated Area Telephone System) のメンテナンスと運用支援業務を、$5,719,438 で受注した。(N68939-97-D-0040)
  • E. I. du Pont de Nemours and Co. 社 (DuPont-University of Delaware Very High Efficiency Solar Cell Consortium の代理) は DARPA から、高効率ソーラー・セル開発の件について、$8,144,000 の増額契約を受注した。原契約は $12,242,711。(HR0011-07-9-0005)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/7/23)
  • 米 ATK (Alliant Techsystems) と独 MBDA LFK-Lenkflugkorpersysteme GmbH の両社は、AGM-88E AARGM (Advanced Anti-Radiation Guided Missile) でワークシェアを分け合う件に関する MoU に調印した。ドイツが AARGM の量産・改善計画に参画する可能性を考えて、どの分野に参画するかを決めるためのもの。もともと、AARGM はアメリカとイタリアの共同計画としてスタートしたが、ドイツが相乗りする可能性が出てきたことになる。その AARGM は今年 5 月に、開発フェーズでの誘導試験を NAWC China Lake で実施、完了している。Quick Bolt の ACTD (Advanced Concept Technology Demonstration) と AARGM ATD (Advanced Technology Demonstration) の完了により、AARGM 計画の SDD フェーズは順調に進展しており、7 回の試射はすべて成功、さらに追加の試射を実施した上で、FY2008 から低率初期生産 (LRIP : Low Rate Initial Production) に移行する。搭載機は F/A-18C/D/E/F、Tornado IDS/ECR、EA-6B、F-16、F-35。誘導方式は、パッシブ・レーダーに加えて GPS/INS、MMW、さらにデータリンク機能を備える。(ATK)
  • イラクの Anbar 省に展開している米海兵隊・第 6 聯隊戦闘団 (RCT-6 : Regimental Combat Team 6) は、MRAP の一種、JERRV (Joint Explosive Ordnance Disposal Rapid Response Vehicle) の受領に備えて、関連要員の訓練を実施中。まず、麾下の部隊に対して訓練を施せるようにするための教官育成から始めており、700 名ほどの MRAP 要員を揃えるのが目的。JERRV を初めとして 500 両ほどの MRAP を配備する予定になっており、IED への抗堪性向上による作戦面の効果が期待されるところ。(USMC)
  • 西 Navantia 社は 7/18 に San Fernando-Puerto Real 造船所で、スペイン海軍向けの BAC (Combat Supplier Ship)・"Cantabria" を起工した。2008 年 2 月に進水、同年 12 月に就役の予定。全部で 24 隻の建造を予定しており、うち 10 隻がスペイン海軍向け、8 隻がベネズエラ海軍向け、残りが民間向け。(Navantia)
  • アメリカの複合材料製品メーカー、TPI Composites 社と米 Armor Holdings 社は、すべて複合材料で製造した軽量型 HMMWV を開発・公開した。米陸軍の All Composite Military Vehicle 計画を受けて開発したもの。重量軽減とともに、最大限の防禦力を実現する狙いがあり、米陸軍の TARDEC と米 AM General 社が 18 ヶ月に渡る研究開発を行って、そこに TPI 社の複合材技術を交えて実現した。現行の HMMWV は鋼材とアルミ材で作られているが、それより 900lb 軽くなっており、その分だけ装甲板やその他の機材を追加搭載できる。なお、TPI と Armor Holdings の両社は、TPI 社が持つ技術を Armor Holdings 社製品に適用していくという内容の、長期的なチーム編成合意についても明らかにしている。(TPI Composites)
  • Raytheon 社は、RAF Waddington で開催した航空ショーで、英空軍の戦場監視機・ASTOR こと Sentinel R.1 の初号機を使ったデモフライトを実施した。また、No.5 (AC) Sqn. による地上展示、地上管制ステーションやレーダー画像の展示も実施した。(Raytheon UK)
  • 米 Northrop Grumman 社は英国防省の Abbey Wood 施設で、ISTAR (Intelligence, Surveillance, Target Acquisition and Reconnaissance) や C4I 分野に関するデモンストレーションを実施した。対象となったのは、ミサイル接近警報装置、艦船向けの航法・統合艦橋システム、爆弾処理用の無人車両、コラボレーション環境、海・空軍向けの VHF/UHF 無線機など。同社がイギリス軍向けに、どういった製品を提供できるかを示して売り込むのが目的。(Northrop Grumman)
  • 仏 Safran Group は、以下の人事異動を発表した。
    • Jean-Paul Bechat 氏 : CEO と役員会の議長 (Chairman of the Executive Board) を、2007/9/2 付で退任。定年の 65 歳に達するため。
    • Jean-Paul Herteman 氏 (56) : 2007/9/3 から、CEO と役員会の議長に就任。現在は、Safran Group の上級副社長 (Executive Vice President) 兼 Sagem Defense Securite 社 CEO。
    • 2007/9/3 以降の役員会メンバー : Jean-Paul Herteman、Dominique-Jean Chertier 上級副社長 (Executive Vice President, Social and Institutional Affairs)、Xavier Lagarde 上級副社長 (Executive Vice President, Communications branch)
  • EADS Defence & Security 社で Business Unit Defence Electronics のトップを務める Bernhard Gerwert 氏 (54) が、別の担当に異動する Business Unit Military Air Systems のトップ・Johann Heitzmann 氏 (53) の後任に決まった。Bernhard Gerwert 氏の後任は Bernd Wenzler 氏 (47) で、こちらは Customer Centre Defence & Security Germany のトップ。(EADS)

今日のお買い物 (Contracts 2007/7/20)
  • Navistar International Military and Government (IMG) 社は米海軍から、MRAP (Mine Resistance Ambush Protected) カテゴリー I の低率初期生産分×755 両を、$413,869,860 で追加受注した。(M67854-07-D-5032/#0004) [これで、同社の受注は累計 1,971 両、金額にして 10 億 4,500 万ドル。イスラエルの Plasan Sasa 社が装甲部分を担当している]
  • Raytheon 社は米海軍から、FY2007 分の SM-2 量産分×190 発、輸送用コンテナ×121、スペアパーツ、関連データに関する修正契約を、$201,010,722 で受注した。アメリカ (73.12%) に加えて、日本 (22.17%)、ドイツ (3.28%)、スペイン (1.10%)、カナダ (0.33%) 向けの FMS 案件を含む。(N00024-06-C-5350)
  • General Dynamics, National Steel and Shipbuilding (NASSCO) 社は米海軍から、T-AKE こと Lewis and Clark 級補給艦の 10 番艦 (T-AKE-10) に関するオプション契約を、$100,000,000 で受注した。T-AKE-10 の建造に必要となる、主機やその他の資材について先行調達を実施するもの。(N00024-02-C-2300) [2009 年の第一四半期に建造開始、2011 年の第一四半期に納入の予定。T-AKE は全部で 11 隻の建造を予定している]
  • Boeing 社は米海軍から、海兵隊の I MEF (Marine Expeditionary Force)・II MEF を対象として実施する、UAV による ISR ミッションを $10,530,210 (最低保証額) で受注した。オプション契約分まで実現した場合の総額は、$381,542,865。(M67854-07-D-2052)
  • Raytheon Technical Services 社は米海軍から、NSWC (Naval Surface Warfare Center) Crane Division を対象とする、Aircraft Suspension and Release Equipment Fleet Support によるテクニカル・サポート業務を $6,160,606 (見込額) で受注した。米海軍機が使用するボムラックやミサイル発射器を対象とする、プロダクト・エンジニアリング、生産技術サポート、兵站支援といった内容。(N00164-07-C-4280)
  • Global Investment Recovery 社は米国防兵站局 (DLA) から、ネバダ州とサウスカロライナ州で実施する電子機器の処分作業 (electronic equipment de-manufacturing services) を、$10,854,030.00 (上限価格) で受注した。基本契約 18 ヶ月、1 年単位のオプション契約 3 年分。(SP4410-07-D-1007)
  • Actel 社は米空軍から、宇宙でも利用可能な再プログラム可能不揮発性メモリ (Space Qualified Reprogrammable and Non-Volatile FPGA (Field Programmable Gate Array)) に関する作業を、$10,188,131 で受注した。(FA9453-07-C-0177)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/7/20)
  • オーストラリア政府は、AP-3C を代替する次期対潜哨戒機導入計画、MPRA (Maritime Patrol and Response Aircraft) こと Project Air 7000 フェーズ 2 の実施を承認した。総額 40 億豪ドルで P-8A Poseidon MMA (Multi-mission Maritime Aircraft) を導入、2018 年に退役する AP-3C を置き換える。P-8A には、対潜戦・対水上戦に加えて、ISR ミッションに対応する機器を搭載する。なお、Project Air 7000 フェーズ 2 は有人機パートで、それに先立つフェーズ 1 が無人機パート (Multi-mission Unmanned Aerial System)。(Australian Minister for Defence)
  • 米 Lockheed Martin 社はニューメキシコ州の WSRM (White Sands Missile Range) で、PAC-3 を使った巡航ミサイルの要撃試験を成功裏に実施した。試験を担当したのは、第 11 防空 (ADA : Air Defense Artillery) 旅団・第 52 防空聯隊・第 5 大隊で、改良型のハード/ソフトを持つ PAC-3 で、低空を飛来する経空脅威に対する要撃を行ったもの。(Lockheed Martin)
  • 米 Raytheon 社は米海軍に対して、短射程弾道ミサイルの要撃に使用する Near-Term Sea-Based Terminal weapon の第一陣をデリバリーした。これは、米海軍と Raytheon 社、Johns Hopkins University の Applied Physics Lab がパートナーを組んで SM-2 ブロック IV に所要の改良を施して能力を向上させた新型 SAM のこと。2006 年 5 月に Pacific Phoenix 洋上試験として、Lance ミサイルの要撃試験を成功裏に済ませている。この改良型 SM-2 は、イージス艦に搭載する。それとは別に、Raytheon 社はアクティブ・レーダー誘導の新型 SAM、SM-6 を開発中で、こちらは 2010 年の配備開始を予定している。主として巡航ミサイルの要撃を想定しており、射程を延伸して水平線以遠まで覆域を拡大する。(Raytheon)
  • 米 Northrop Grumman 社によると、先にロールアウトした E-2D Advanced Hawkeye AEW/BMC2 (Airborne Early Warning and Mattle Management Command and Control) の初号機 "Delta One" は、夏の終わりに初飛行を予定しているとのこと。同社は 2003 年に SDD フェーズ契約を 20 億ドルで受注、さらに先日、前量産型×3 機を 4 億 800 万ドルで追加受注している。2010 年にデリバリーを開始して運用評価に入る予定で、最終的には 75 機の調達を計画。売り物は、小型目標の探知能力強化と探知範囲拡大を図った、新型の電子走査式 AN/APY-9 レーダー。機内でも、ワークステーションや衛星通信機器など、最新の装備を備える。もちろんグラスコックピットで、パイロットのうち 1 名がセンサー・オペレーターに加勢できる点が特徴。(Northrop Grumman)
  • 米 EDO 社によると、同社が 4 月に 1,100 セット、先日に 3,000 セットを受注した IED ジャマー・CREW (Counter- Radio Controlled Improvised Explosive Device (RCIED) Electronic Warfare) は、別名 CVRJ ((CREW Vehicle Receiver/Jammer) と称するとのこと。Spiral 2.1 仕様の車載式。(EDO)
  • 米空軍は、B-2A Spirit 爆撃機に 30,000lb 級の新型貫通爆弾を装備可能にする。2007/6/1 に米 Northrop Grumman 社に対して、250 万ドル・7 ヶ月のインテグレーション契約を発注したもの。以前から話が出ている MOP (Massive Ordnance Penetrator) で、これは米 Boeing 社が開発した。強化鋼製の弾体は全長 20.5ft、内蔵する炸薬の量は 5,300lb、GPS 誘導。地面や強化コンクリートをぶち抜いて、地下深くに設置されたバンカーやトンネル施設などを破壊するのが目的。B-2A はこのデカブツを、左右の爆弾倉に 1 発ずつ搭載できる。この MOP については今年の末に、限定的な運用能力にとどめるか、それとも、もっと包括的な開発計画と運用能力に格上げするかを決定することになっている。ちなみに、B-2A の兵装搭載能力は、500lb 爆弾なら 80 発、750lb 爆弾なら 36 発、2,000lb 爆弾なら 16 発。これまでに B-2A に対して施されてきた主要な改良計画は以下の通り。(Northrop Grumman)
    • スマート・ボムラックの装備により、500lb 爆弾の搭載量を 5 倍・80 発に増やした
    • 特性の表面コーティングを導入して、整備に要する時間を低減、稼働率を引き上げた
    • 見通し線戦術通信システムの導入により、目標や脅威に関する情報をリアルタイムで入手できるようになった
    • AESA レーダーの導入により、より鮮明なレーダー画像を得られるようになった
  • 米 United Industrial 社は、傘下の AAI 社が開発・製造している Shadow UAV について、米海兵隊が要員の訓練を開始したと発表した。これは、米海兵隊が過去 20 年以上に渡って運用を続けてきた監視・偵察・情報収集用 UAV・Pioneer を Shadow に代替するためのもので、VMU-1 "Watchdogs" (29 Palms, CA) と VMU-2 "Night Owls" (MCAS Cherry Point, NC) に配備する。米陸軍は 1999 年に RQ-7B Shadow 200 の採用を決めており、イラクやアフガニスタンで実戦投入済み。そして、陸軍・海軍・海兵隊は効率改善のために UAV の共同調達に乗り出すことになって、海兵隊がそれを受けて Pioneer 後継機として陸軍と同じ Shadow の採用を決めた次第。AAI 社は米陸軍から、海兵隊向けの訓練・兵站支援業務を 380 万ドルで受注しているが、内訳は転換訓練が 340 万ドル、訓練プログラムの開発経費が 415,000 ドル。(United Industrial Corp)
  • イタリア海軍は、Albatros システムを使った Aspide 艦対空ミサイルの試射を、Sardinia の PISQ (Joint Firing Test Range of Salto di Quirra) で成功裏に実施した。乗組員の訓練が目的で、全部で 5 発を実射。参加した艦は ミサイルフリゲートの Grecale、Espero、Aviere、ミサイル駆逐艦の Durand de La Penne、軽空母 Garibaldi。標的機には MIRACH 100/5 を使用、高度は 50-3,500m、速度は 180m/sec、交戦距離は 12-20km、要撃距離は 8.5-12.5km。弾道などに関するデータは PISQ のテレメトリー機材で記録した。MBDA 社によると、Aspide これまでに 650 回を超える実射を行い、成功率は 95% を超えるとのこと。Aspide と Aspide 2000 を合わせた納入実績は 5,000 発を超える。(MBDA)
  • Eurojet 社は、Eurofighter Typhoon のトランシェ 2 に装備する EJ200 エンジンの初号基を送り出したと発表した。搭載するのは IPA2 ((Instrumented Production Aircraft 2)。このエンジンは DECMU (Digital Engine Control Monitoring Unit) を備えており、エンジンの制御と監視を統合的に実施する。今後 5 年間で 519 基を納入する予定。(Eurojet)
  • 米 Lockheed Martin 社によると、同社が先に米海軍から受注した AN/SQQ-89(V)15 対潜戦指揮管制装置に関する契約 2 件は、イージス巡洋艦とイージス駆逐艦が対象とのこと。この装置はオープン・アーキテクチャ化と COTS 化を図ったモデルで、各種のセンサーを使って脅威の探知・識別・位置標定を行う。同一システムへの統一によるコスト低減を図るのが米海軍の狙い。この件で LM 社は、1999 年から AN/SQQ-89 の性能改善を担当してきた実績がある Advanced Acoustic Concepts 社と組んで作業を実施する。(Lockheed Martin)
  • 独 KMW (Krauss-Maffei Wegmann) 社はノルウェー国防省から、LEGUAN 架橋機材のアップグレード作業を受注した。KWM 社が製造して 1988 年に納入したもので、今回の改修では電気系統の制御システムを新しくする。全長 26m で展開・回収は全自動式、所要時間は 8 分足らず。ノルウェー以外にも、フィンランド、シンガポール、ギリシア、ベルギー、アメリカ、南アフリカ、スペインといったカスタマーがある。(KMW)
  • 米 Lockheed Martin 社は米空軍から、ATARS II (Aircrew Training and Rehearsal Support II) に関する契約を 11 億ドルで受注したが、これは特殊作戦や救難作戦のミッション・リハーサル・トレーナーとなるもの。基本モデルの ATARS は 1987 年に登場した。それを改良したのが ATARS II で、分散ネットワーク化訓練環境を提供、Kirtland AFB、Hurlburt Field、Harrisburg ANGB、Fort Rucker などに設置している。対象機種は MC-130、AC-130、MH-53、MH-60、CV-22。(Lockheed Martin)
  • 米 L-3 Communications 社は、同社傘下の Link Simulation and Training (L-3 Link) 社が米 Boeing 社から、F/A-18E/F 用の TOFTs (Tactical Operational Flight Trainers)×2 基と教官用のオペレーター・ステーション×2 基を受注したと発表した。同社は 2006 年にも TOFTs×4 基を受注しており、NAS Lemoore と NAS Oceana に 2 基ずつ設置している。Navy Aviation Simulation Master Plan に基づいて、今回の分も両基地に配分する。TOFTs は F/A-18E/F の搭乗員を対象として、さまざまな戦術任務シナリオをシミュレーション訓練するもの。L-3 Link Simulation and Training 社製の F/A-18 用シミュレータと共通するアーキテクチャの下で、SimuView イメージ・ジェネレータ、SimuSphere ビジュアル・ディスプレイ、Boeing 社の JHMCS (Joint Helmet Mounted Cueing System) を組み合わせる。(L-3 Communications)

捨てるネ申あれば拾うネ申あり (DID 2007/7/20)
チェコ空軍は Aero Vodochody 社製のジェット練習/攻撃機・L-159 (L-39/59 Albatross の西側仕様)×72 機を発注したが、その後の方針転換で 24 機のみを現役に残し、47 機を売却する方針を打ち出した。この手の機体が向いているポテンシャル・カスタマーの名前はいろいろ挙がっているが、なかなか具体的な商談につながっていないのが実情。
そんな中で、チェコの "The Prague Monitor" 紙が報じたところでは、西 EADS-CASA 社が、チェコで在庫品になっている L-159 と C-295M の物々交換を持ちかけている由。チェコでは輸送機として An-26 Curl を使用しているが老朽化が進んでいて、2015 年までに代替する必要がある。その需要を当て込んだ模様。

深緑伝説 (マテ) (DID 2007/7/19)
DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) の IPTO (Information Processing Technology Office) が、指揮官の意志決定を支援するツールを開発する "Deep Green" 計画を推進中。Deep Green 計画に関する "Industry Day" は 2007/7/23 に、ヴァージニア州 McLean にある MITRE で開催する。その後、2007/8/30 まで提案を受け付けて、2008/7/9 が最終締切となる。
これは、指揮官が今後の状況を検討してさまざまな作戦の選択肢を導き出したり、その選択肢がもたらす影響を予測したりする作業を支援するためのもので、そのために多方面からの分析・提示を行う。こうすることで、指揮官や作戦計画担当者が、本来業務である選択肢の策定と意志決定に専念できるという考え。
関連するテクノロジーは、RAID (Real-Time Adversarial Intelligence & Decision Making) 計画や M&DC2 (Multi-cell and Dismounted Command and Control) 計画の下で開発したものを利用する。対象とするコンポーネントは以下の 4 分野。
  • The Commander's Associate (Sketch to Plan, Sketch to Decide) : 指揮官が手書きしたスケッチを基に、旅団レベルの COA (Course of Action) にまとめる作業を支援する機能
  • Blitzkrieg : 指揮官の意志決定を受けて、結果を予測・提示する機能
  • Crystal Ball : 進行中の作戦行動において、FBCB2、CPoF、ABCS 6.4 の PASS (Publish And Subscribe Services) といったシステムから得られたデータを取り込んで、"value/utility" と "flexibility" の両面から未来予測を実施する機能
  • Automated Course Of Action Generation : 野戦指揮官が嫌がる "機械がこしらえた COA" の代わりに、Deep Green では指揮官に対して選択肢の集合体を提示する。長期的には、指揮官とコンピュータの両方で選択肢をこしらえるようにする考えだが、とりあえず現時点では、コンピュータが提示した選択肢を指揮官が煮詰めていく形をとる。
その他のタスクとして、システム全体を構成するコンポーネント、あるいは外部システムのインテグレーション (アーキテクチャ策定や標準化の作業も含む) と、試験・評価 (Testing & Evaluation) がある。DARPA では、ひとつのフェーズごとに半年かけて、2 度の試験・評価を実施する考え。
これらの分野について、個別に作業を進めた上で分野ごとにベスト・パフォーマーを選定して、契約を発注する予定。

今日のお買い物 (Contracts 2007/7/19)
  • MedImmune Shepherdsville 社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊向けのインフルエンザウィルス用ワクチンを、$23,900,000.00 (上限価格) で受注した。(SPM2DP-07-D-0004)
  • EG & G Technical Services 社は米空軍から、T-43 Pilot Flight Operations を受注した。基本契約 2 ヶ月、オプション契約 1 年間プラス 6 ヶ月単位×7 期分。(FA3089-07-D-0011)
  • ATK Launch Systems 社は米ミサイル防衛局 (MDA) から、Castor IVB モーター・アセンブリを $13,212,500 で受注した。Targets and Countermeasures Program で使用するもの。FY2007 分の研究開発費から支出しており、今後、段階的に増額の予定。(HQ0147-07-C-0199)
  • Special Tactical Services (STS) 社は米海軍から、Center for Security Forces (Little Creek, VA) の代わりに武器訓練教官を派遣する業務を $6,300,000 で受注した。派遣先は、Norfolk、San Diego、Camp Lejuene。(N61339-07-0016)
  • John C. Grimberg 社は米海軍から、Chemical Biological Incident Response Force (Indian Head, MD) にある Bachelor Enlisted Quarters Building 902 の補修作業を $5,899,400 で受注した。配管や防火システムを一新、暖房・換気装置の交換、床や壁の修復などを実施する。(N62477-04-D-0012)

現状に満足せず (AFISNews 2007/7/19)
米国防総省では、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) の急速導入を推進する一方で、生存性の改善を図る作業も推進中。メリーランド州の Aberdeen Proving Ground では今年 1 月以来フルタイムで、プロトタイプの MRAP を対象として、所要の防御力を備えているかどうかを評価する作業を進めているほか、改良のための勧告をまとめてメーカーに伝えている。たとえば、戦地では車輪を遮蔽物にして戦闘することがある、といった情報が伝えられた。

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人事・組織

予備役の動員状況 (DoDNews 2007/7/25)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 1,528 名の増。現在の動員内訳は、陸軍 78,653 名、海軍 5,002 名、空軍 5,753 名、海兵隊 5,915 名、沿岸警備隊 301 名。

「シーバット」はいないよ ? (NavNews 2007/7/24)
USS Seawolf (SSN-21) が、コネティカット州 New London からワシントン州 Bremerton に母港を移した。原潜戦力の 60% を太平洋方面に割り当てる方針の一環。

早期警戒機にあらず (マテ) (DID 2007/7/22)
カナダ空軍 (正確には、カナダ国防軍の Air Command) が、航空団の編成を改編中。
まず、MSS (Mission Support Squadron) を編成して、自前の兵站支援能力を持たせた。MSS を海外派遣する際には、メンバーは本国の基地や航空団から個人単位で抽出して、15-20 名のチームを編成する。長期派遣では、複数のチームを用意して交代で派遣する仕組み (RiP : Replacement in Place)。これはすでに、アフガニスタン派遣部隊で機能している。
続いて、3rd Wing のホームベース・Quebec 州の CFB Bagotville に AEW (Air Expeditionary Wing) 編成を導入。ここは Alberta 州の CFB Cold Lake とともに、CH-18 を配備している基地。機体はそのままで人間と組織だけを動かし、航空団の麾下に Command Element、Operations Support Flight×1、Mission Support Flight×1 を編成。AEW は自前で完結できる部隊として訓練を行い、任務様態に応じた編成で迅速な展開を実現する構想で、所要の人員規模は 550 名。2008-2015 年にかけて、所要のインフラ整備のために 3 億カナダドル (2 億 8,500 万ドル) の資金を投入する。

よみがえる飛行隊 (Government of Canada via Defense-Aerospace.com 2007/7/20)
カナダの Gordon O’Connor 国防相は、CFB Trenton の 8th Wing 麾下に 429th Transport Squadron を編成すると発表した。閉隊していた飛行隊の復活で、C-17A の配備先となるもの。初代飛行隊長は Dave Lowthian 中佐。なお、C-17A の初号機は 8 月初頭に到着する予定。その後、2007 年 10 月〜2008 年 4 月にかけて、残りの 3 機も到着する予定。人員はパイロットやロードマスター、技術者など合計 200 名ほど。429th Sqn. は第二次世界大戦中の 1942/11/7 に爆撃飛行隊としてイギリスの Yorkshire で発足、捕虜の帰国輸送を行った後で 1946 年に解隊。その後、1967 年 6 月に CC-115 Bufflo 装備部隊として再編、1971 年 9 月に 424th Sqn. の配下に入った後、1972 年 4 月に再び独立した飛行隊となって訓練任務を担当、1981 年に輸送任務に復帰。その後、2005 年 7 月に 426th Sqn. と一本化する形で解隊していた。

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戦争・紛争

今日のイラク (AFISNews 2007/7/25)
イラクでは現在、25 個の PRT (Provincial Reconstruction Team) が 18 省で活動中。4 月の時点では 10 個だったものが、大幅に増やされた。PRT に参加している軍人の多くは州兵から出ている。
Tarmiyah でイラク軍と聯合軍が、テロリスト 10 名を拘束。アルカイダとのつながりや、Baghdad 界隈で自動車爆弾攻撃を実施した容疑。別件で、アルカイダ関係者 1 名を拘束するなどしている。Samarra でも、外国人テロリストの手引きなどの容疑で 5 名を拘束している。Mosul でも、アルカイダ関連組織のリーダーをターゲットにした作戦を実施して、合計 3 名を拘束。
Baghdad などで 23 日に発生した出来事は以下の通り。
  • イラク軍と米軍特殊作戦部隊が、Baghdad 近郊で 2 件の作戦を実施して、アルカイダ関係者 13 名を拘束。うち 8 名は Hayy Aamel 近隣で、残り 5 名は Tib 近隣で、狙撃や殺人を行った容疑。
  • Baghdad 東部で爆弾事件 5 件が発生、11 名が死亡、20 名が負傷した。
  • Multinational Division Baghdad 所属の AH-64 攻撃ヘリと地上軍の共同作戦を Baghdad 北方で実施して、武装勢力 4 名を拘束、拳銃 9 挺と弾薬、爆弾製造材料を押収。
  • Baghdad の Adhamiyah 地区で、武装勢力 3 名を拘束。迫撃砲弾 8 発、RPG 発射器 5 基と RPG 3 発、手榴弾 7 発、弾薬 1,800 発を発見、処分。
  • Multinational Division Baghdad の兵士が、迫撃砲、弾薬、自家製爆薬などを Baghdad 南部で発見、破壊処分。
  • Awad という村落にアルカイダの活動家が迫撃砲弾を撃ち込み、子供 2 名が死亡、女性 1 名とその娘が負傷した。Multinational Division Baghdad が出動して、負傷者をヘリで医療施設に搬送。 Elsewhere in Iraq on July 23:
  • Karmah でイラク軍とアルカイダ関係者が交戦、敵の幹部 1 名が死亡、7 名が拘束された。
  • Hillah でイラク軍と聯合軍の共同作戦があり、Jaysh al-Mahdi 軍閥の幹部 1 名を拘束。IED 設置などの容疑。
イラクでは過去数日の間に、大量の武器集積所が見つかっている。民間人からの通報は 2,300 件以上。見つかった武器は、迫撃砲弾 391 発、ロケット 252 発、自動小銃と拳銃 21 挺、擲弾 28 発、自家製武器、硝酸 475gal、化学肥料 5,000lb など。

今日のアフガニスタン (AFISNews 2007/7/24)
アフガニスタンの軍と警察、それと聯合軍の顧問が Kandahar 省の Sarizkay という村落の付近をパトロールしていたところ、タリバンが待ち伏せ攻撃を仕掛けてきた。反撃するとともに航空支援が駆け付けて爆弾 4 発を投下、さらに敵陣に対して機銃掃射 (strafing runs) を実施。この交戦で、複数の敵が死亡したとみられる。
Helmand 省の Gorazon から北東 4km の地点でも、アフガニスタン軍に対するタリバンの待ち伏せ攻撃が発生。3 ヶ所の待ち伏せ拠点から 107mm ロケット、重機関銃、迫撃砲、RPG、小火器で撃ってきたため、反撃。支援の航空機が爆弾 3 発をそれぞれの敵陣に 1 発ずつ投下。この交戦で、3 ダースほどの敵が死亡した模様。

今日のイラク (AFISNews 2007/7/24)
聯合軍が Taji 西方で 3 件の作戦を実施。アルカイダ関連組織の活動家などを狙ったもので、聯合軍に対する攻撃、ハイジャック、武器密輸などの容疑で合計 16 名を拘束。
Balad 西方では、Samarra で発生した自動車爆弾テロに関与したと見られる外国人テロリスト 1 名、それとその他のテロリスト 3 名を拘束。こちらも、外国人テロリストとつながりがあるとみられる。
Karmah 北東の Hamrah 地区で、聯合軍の顧問がついたイラク軍部隊が武装勢力と交戦、アルカイダ関連組織の幹部 1 名が死亡、そらに 7 名を拘束。現場は放棄された元イラク軍基地で、テロリストの訓練キャンプになっていたもの。それを掃討する作戦を実施した際に、敵が撃ってきて戦闘に発展したもの。現場には自動小銃、写真、ID カードの類があった。
Bulayj で 22 日、米軍の特殊部隊が随伴するイラク軍部隊が、アルカイダの活動家 7 名を拘束。そのうち 1 名は武器供給担当で、残りが攻撃担当の鉄砲玉。現場では AK-47 自動小銃 77 挺を発見・押収した。

今日のアフガニスタン (AFISNews 2007/7/23)
Helmand 省、Musa Qalah 地区の Helmand River 西岸をパトロールしていたアフガニスタン軍と聯合軍が、Shaban Village の近くで勢力不明の敵軍から RPG と小火器による攻撃を受けて交戦。自動車爆弾の疑いがある車輌を破壊して、乗っていた敵 2 名が死亡した。その直後、敵に応援が加わったため、聯合軍側は近接航空支援を要請、500lb 爆弾を投下して制圧した。それでも戦闘は終わらず、さらに敵が加勢してきたため、地上軍は防御態勢を敷くとともに航空攻撃を続行、爆弾 4 発を投下して 2 ダースほどの敵が死亡した模様。
Nangarhar 省の Tutu village では、テロ組織の幹部・Shir Agha が警察に捕まった。

今日のイラク (AFISNews 2007/7/23)
OIF に部隊を派遣しているエルサルバドル軍の兵士が、Joint Task Force Bravo によって 7/16-20 の間、車輌の運転、車両隊やゲートでの警備、通信、IED 対策、軍民の協力、車輌事故を初めとする緊急事態での初動対処、といった分野の訓練を受けた。
聯合軍は、Mosul、Yusafiyah、Tarmiyah、Baghdad 南方で武装勢力のアジトを襲撃、外国人テロリストの手引きをしていた容疑者を拘束した。
Taji では、米軍特殊作戦部隊が顧問についたイラク軍部隊が 2 件の作戦を実施、アルカイダ関連組織の資金担当者と、アルカイダ関連組織のテロリスト 7 名を拘束。前者は、過去 2 年に渡ってイラク人や聯合軍に対して加えられた攻撃の資金を供給していた容疑。現場で現金 2 万ドルや文書類、コンピュータを発見。後者の現場では、自動小銃 77 挺を押収。
Multinational Division Baghdad は Baghdad 西方で、EFP 製造工場を発見。現場には自家製爆薬 300lb や、バラした対戦車地雷、RPG 用の照準器 2 個、銅板 14 枚、ビデオカメラ 2 台があった。
米陸軍・第 1 騎兵師団が Samarra で 21 日、誘拐されていたイラク人 3 名を解放、容疑者 4 名を拘束。Mosul ではイラク軍と米軍の特殊作戦部隊が、テロ活動容疑者 5 名を拘束、自動小銃 5 挺・弾倉 14 個・銃剣・携帯電話・電子部品・自動車などを発見。
Haswah で 20 日、米空軍の F-16 が、爆薬を積み込んだトラックを爆撃して破壊。"Operation Marne Avalanche" の一環。
Muqdadiyah で 20-21 日にかけて、聯合軍がテロリストのアジトを襲撃、その際の交戦で敵 9 名が死亡、8 名が拘束された。自動小銃、弾薬、RPG、迫撃砲、迷彩服を現場で発見。

今日のアフガニスタン (AFISNews 2007/7/22)
Khowst 省で、アフガニスタン軍と聯合軍が軍閥の拠点を捜索、弾薬ベスト、弾薬、各社の武器、プロパガンダ用のアイテムを発見、1 名を拘束。Nangarhar 省でも同様の捜索を行い、Tora Bora Front と名乗るアルカイダ関連組織の関係者 4 名を拘束。現場で地雷を発見して処分。いずれも、民間人へのトバッチリはなし。
同じ Nangarhar 省で、軍閥の武器供給担当幹部・Shir Agha なる人物を警察が拘束、後に聯合軍に引き渡した。Hizb-E-Islami Gulbuddin なるテロ組織に対して、大量の武器を送り込んでいたとされる。

今日のイラク (AFISNews 2007/7/22)
聯合軍がイラクとイランの国境近くで、イラン軍とつながりがあるとされるテロ活動容疑者 2 名を拘束、その際に所持していた武器を押収。イランからイラクに武器・弾薬・人員を送り込む作業に関わっていたとみられる。
Baghdad 北方で聯合軍が、自動車爆弾攻撃に関わっていたとみられるアルカイダ関連組織のメンバーと交戦、敵 1 名が死亡、14 名が拘束された。ターゲットの建物に接近した際に、ターゲットの建物、それと近所の別の建物から小火器で撃ってきて、撃ち合いに発展したもの。ターゲットとなった人物の拘束には成功。
Mosul では、聯合軍に対する攻撃を仕掛けていたアルカイダ関連組織の関係者 1 名が、聯合軍に投降。それ以外に網 1 名を拘束。その Mosul では別件で、イラク北部で活動しているアルカイダ関連組織の幹部とつながりがあるとみられる容疑者・3 名を拘束。そのほか、Fallujah 北東でも同様の容疑で 5 名を拘束、RPG などの武器を発見。Yusifiyah でも 3 名を拘束。
このほか、聯合軍は Taji 北方でアルカイダ関連組織幹部の移動を支援していた容疑で 4 名、Fallujah 北方では Ramadi 界隈で自爆テロなどを仕切っていた容疑で 5 名、Balad 北東では Samarra 界隈で外国人によるテロを仕切っていた容疑で 5 名を拘束。さらに、Baghdad の Um al-Qura mosque でアルカイダ関連の活動家 1 名、さらに近隣の建物も捜索して 17 名を拘束、宣伝文書の類を発見。
イラク陸軍・第 5 師団と、顧問としてついていた米軍特殊作戦部隊が Sadiyah で 20 日、アルカイダと関わりがあると見られる元政府関係者 (former Iraqi official) 1 名を拘束。Diyala 省界隈で、誘拐・殺人・拷問・自動車爆弾攻撃などに関わっていた容疑。
イラクの緊急即応部隊 (Iraqi emergency response unit) と聯合軍の顧問団が Baghdad の Sadr City で 20 日に、ならず者組織のメンバー 3 名を拘束。そのうち 2 名は兄弟で、イラク軍や聯合軍に対する攻撃を加えていた容疑。残る 1 名の女性は、自宅を会合場所として提供していた容疑。また、Baghdad 北西でも、誘拐・殺人などの容疑で 3 名を拘束。
Hussayniyah で 20 日、聯合軍部隊が小火器による攻撃を受けて反撃、さらに攻撃ヘリが加勢。反撃を受けた 3 名の敵は近くの建物に逃げ込んだため、攻撃ヘリが建物ごと破壊した。その際に二次爆発が発生したことから、現場には武器・弾薬が保管されていたものとみられる。後で警察が現場を調べたところ、死者 6 名、負傷者 5 名が見つかった。
イラク陸軍と聯合軍は Taji でヘリによる航空強襲を実施、アルカイダ関連組織のリーダー 1 名を拘束。Qaryat al Majarrah 界隈で活動しているアルカイダ関連背組織のリーダーで、5/27 に Danat Nazim al Majarrah Canal の橋を壊した自爆テロなど、Habbaniyah 界隈で軍の輸送ルートになっている橋を攻撃していた等の容疑。また、外国人テロリストの手引きや、Ramadi などで発生した爆弾事件、殺人、石油泥棒などへの関与も疑われている。
Karmah 郊外では、テロ組織の関係者 2 名がイラク軍と聯合軍によって拘束された。また、大量の爆弾製造材料も見つかり、破壊処分している。

今日のアフガニスタン (AFISNews 2007/7/20)
Paktika 省でアフガニスタン軍と聯合軍が、軍閥が武器の密輸に使っている施設があるという情報を得て出動、現場で雷管、弾倉、弾薬を発見、破壊処分した。また、タリバンのプロパガンダ文書を発見、2 名を拘束。その後、現場から移動中の部隊に対して、複数の拠点に陣取った敵から小火器・機関銃・RPG による攻撃が仕掛けられたために反撃、負傷した敵 2 名を含む 6 名を拘束。
Khowst 省の Tere Zayi 地区では、アフガニスタン軍と聯合軍が軍閥の活動に関する情報を得て出動、弾薬ベスト (弾はなし)、弾倉、プロパガンダ素材を発見、1 名を拘束した。

今日のイラク (AFISNews 2007/7/20)
聯合軍が Baghdad 南方で実施した一連の作戦で、建物 10 棟を捜索、その際の交戦で敵 2 名が死亡した。また、16 名を拘束。別件で建物 5 棟を捜索して 2 名を拘束しているが、こちらは Baghdad や Baqubah で、テロリストのメディア向け活動を担当していた容疑。それ以外に、もう 2 名を拘束。
聯合軍は Baghdad で、自動車爆弾攻撃を仕掛けている組織のメンバー 1 名を拘束しているが、それ以上の詳細は不明。
Ramadi では、アルカイダ関連組織の資金担当者 1 名と、そのアシスタント 4 名を拘束。以前に武器密輸の嫌疑をかけられたことがあり、最近になってシリアからイラクに舞い戻ってきた導師に近い人物とされる。
Mosul では、聯合軍がテロリスト 8 名を拘束。いずれも、イラク北部でテロ組織の幹部をやっていたとみられる。 Baqubah では、イラン革命防衛隊に近い人物を 1 名拘束。イランから EFP などの武器を密輸していた模様。現場では、多額の米ドル、武器、武器を持った子供の写真多数を発見。
イラク陸軍の Ninewa SWAT チームが Mosul 西方で、アルカイダ関連組織の指揮官を拘束。また、別件で 20 名ほどの部下を持つアルカイダ関連組織の幹部 (旧イラク軍士官)、それとその他のテロ活動容疑者 5 名を拘束。
イラク陸軍特殊部隊と聯合軍が Baghdad 西方で、アルカイダ関係者 1 名を殺害、9 名を拘束。小火器や IED による攻撃、誘拐などを行っていた容疑で踏み込んだところ、交戦に発展したもの。
North Babil では 18 日、イラク陸軍・第 8 師団と米陸軍・第 25 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム (空挺)・第 501 空挺聯隊・第 1 大隊・B 中隊が、ロケット攻撃などの容疑者を拘束。"Operation Marne Avalanche" の一環として実施した航空強襲作戦による。また、13 万ディナールの現金、AK-47 自動小銃 6 挺と弾倉 16 個、Uzi 短機関銃と弾倉 2 個、ボルトアクション式狙撃銃と銃弾 95 発、9,, 拳銃、ホローポイント弾、Gladius を発見。
Multinational Division Baghdad 麾下、米陸軍・第 1 騎兵師団・第 1 航空騎兵旅団・第 227 航空聯隊・第 4 大隊 "Guns" 所属の AH-64 攻撃ヘリが Baghdad 西方で、モスクから武器を運び出してトラックに積み込んでいた武装勢力 3 名を発見して交戦、うち 2 名が死亡。また、走行中の車輌を攻撃して、乗っていた敵 3 名が死亡。また、銀色のセダンに武装した人間が乗っているのを発見して破壊、人間の方は車を捨てて逃走。

今日のアフガニスタン (AFISNews 2007/7/19)
米軍はアフガニスタンに対して、アフガニスタン軍に訓練を施す目的で 1 個旅団を増強する。派遣の時期については、現時点では余裕がないこともあって「作戦上の必要性に合わせて」としており、具体的な時期は明言していない。アフガニスタンの Abdul Rahim Wardak 国防相が Peter Pace 統合参謀本部議長と会談、訓練強化を要請したのを受けたもの。
Khowst 省の Bak 地区で 17 日、アフガニスタン陸軍・第 203 兵団・第 1 旅団と警察が、IED 製造拠点潰しを企図した作戦を実施した。踏み込んだ現場では文書類、小火器、爆弾製造材料、大量の現金を発見したほか、IED 製造施設を仕切っていた Saburdin なる人物を拘束。この人物は Khowst 省で爆弾攻撃を仕掛けている Abbas Khan なる組織の関係者。
Nangarhar 省の Dih Bala 地区では、アフガニスタン軍と聯合軍の共同作戦で 5 名を拘束。アルカイダ関係者がいるという情報を得て出動したもので、現場からは武器、弾倉、手榴弾が見つかった。

今日のイラク (AFISNews 2007/7/19)
Aamel で米軍が、Jaysh al-Mahdi 軍閥の関係者をターゲットにした作戦を実施して、3 名を拘束。EFP の設置などを行った容疑。現場では拳銃、軍装品、偽造 ID カード、その他の文書類を発見した。
聯合軍はそのほか、複数の作戦でアルカイダ関係者を合計 12 名拘束。内訳は、Baghdad で自動車爆弾攻撃を行っていた組織を捜索した際に 6 名、Ramadi で実施した 2 件の捜索で 4 名 (外国人テロリストを手引きした容疑)、Fallujah ではアルカイダ幹部の連絡を担当していた容疑者 1 名、Taji で実施した捜索で 1 名。最後の件は、拘束した容疑者が他の 3 名と組んで、7/17 に米軍に攻撃を仕掛けた容疑がある。
Baqubah 東部の Old Baqubah では、イラク陸軍・第 5 師団と米陸軍・第 20 歩兵聯隊・第 5 大隊、1-12 諸兵科聯合大隊が掃討作戦を実施、複数の武器集積所を発見。内容は、AK-47 自動小銃と弾倉、RPG といったもの。当地では以前から "Operation Arrowhead Ripper" を実施しており、アルカイダ関係者 67 名が死亡、253 名が拘束、武器集積所 63 ヶ所と IED 151 発、ブービートラップを仕掛けた建物 24 棟を発見している。
Rushdi Mullah 北方で、地元住民からの通報を受けて米陸軍・第 10 山岳師団 (軽歩兵)・第 2 旅団戦闘チーム・第 14 歩兵聯隊・第 2 大隊・C 中隊が出動、武器集積所 3 ヶ所を発見、5 名を拘束した。いずれの集積所も 55gal 入りのドラム缶で封鎖してあった。
Baghdad 中心部の Karkh 地区では、米陸軍・第 1 騎兵師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 14 騎兵聯隊・第 1 大隊・C 中隊とイラク陸軍・第 6 師団・第 1 旅団・第 1 大隊が、捜索任務を実施して 5 名を拘束。誘拐・殺人・聯合軍に対する攻撃の容疑。

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こぼれ話

英軍にとっての紅茶みたいなものか (NavNews 2007/7/24)
米海軍は "Operation Popcorn" の一環として、3,000 個を超える電子レンジ用ポップコーン (訳注 : 原文は "microwave popcorn"。レンジでチンするとポップコーンができるやつだと思われる) を、給兵艦 USNS Flint (T-AE-32) に積み込んで送り出した。"Valiant Shield" 演習に参加している将兵に届けるもので、これ以外に陸軍・空軍向けにも 4,000 個を届ける。
この "Operation Popcorn" は、全米のボーイスカウト、それとインディアナ州の Weaver Popcorn 社からの寄付によって実現した。毎年、全米のボーイスカウトやカブスカウトが同様の行事を行っている。
[ええと、給兵艦に積むってことは、ポップコーンは兵器ですか ? (ばかもん)]

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AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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