今週の軍事関連ニュース (2007/11/02)
 

警 告

「今週の軍事関連ニュース」などの記事を自動翻訳ツールにかける等の方法によって翻訳、韓国の電子掲示板などに無断転載している輩の存在が確認されている。少なくとも、転載するのであれば出典の明示は最低限求められる行為であると考える。それを行わずに無断転載を継続するようであれば、投稿先掲示板の管理者に対して然るべき措置を要求することもあるので覚悟されたし。

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一般ニュース

これで日本のマスコミに謝罪を求められることもなくなるな (AFNews 2007/11/1)
広島に原爆を投下した B-29 "Enola Gay" の機長を務めた、Paul W. Tibbets Jr. 退役空軍准将が 1 日、オハイオ州 Columbus で亡くなった。享年 92 歳。

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/10/31)
  • 印 DRDO (Defence Research and Development Organisation) の下部組織・Combat Vehicles Research and Development Establishment では、Arjun 戦車に装備するエンジン (Compact High Specific Power Output Diesel Engine) を共同で開発・製造するパートナーを探している。すでに Vehicles Ordnance Factory で 124 両の製造を進めているが、これらは独 MTU 社製のエンジンを搭載している。開発するエンジンは出力 1,500HP 級で、Arjun に加えてインドでライセンス生産している T-90 や Arjun から派生させる Tank X にも搭載する考え。
  • 米軍は過去 10 年間で、世界各地で総額 1,500 億ドルにのぼるサポート業務契約を発注しているが、これについて GAO (Government Accountability Office) が、不適切な契約が含まれており、改善が必要だと指摘した。過去に KBR が LOGCAP を随意契約で受注していた点が問題視されており、これについては 11 月から他の 3 社と仕事を分け合う形になっているが、それでもまだ参入機会の平等性という点で不十分だとする。これに対して KBR は反論中。また、KBR に対する LOGCAP 契約を延長するかどうかについては、陸軍はまだ態度を明確にしていない。とはいえ、すでに KBR がらみの不正請求問題が露見しているのは事実。

気分はステルス艦カニンガム (NavNews 2007/10/31)
ソマリア沖で北朝鮮の貨物船 Dai Hong Dan が Mogadishu 北東 60nm の地点で海賊に乗っ取られる事件が発生、その後で乗組員が船を奪還したが、その際に Arleigh Burke 級イージス駆逐艦、USS James E. Williams (DDG-95) が支援に駆けつけて 3 名の医療支援チームを送り込んだ。ただし、それ以上の支援は先方が要請してこなかったとのこと。海賊は 7 名、うち 1 名が死亡。現場は CTF150 (Combined Task Force 150) の担任海域。

隔壁は大丈夫か ? (DoD 2007/10/31)
Arleigh Burke 級イージス駆逐艦の 52 番艦、USS Sampson (DDG-102) の就役セレモニーが、2007/11/3 にマサチューセッツ州 Boston で開催される。米西戦争で活躍した William Thomas Sampson (1840-1902, 海軍士官学校 1861 年組) にちなんだ命名。過去に同名の艦として、DD-63 (1916-1921)、DD-394 (1938-1945)、DDG-10 (1961-1991) の 3 隻がある。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/10/1)
  • 10/30 に ODNI (Office of the Director of National Intelligence) と DNI (Director of National Intelligence) の Mike McConnell 氏が明らかにしたところでは、アメリカは 2007 年に情報機関に対して、総額 435 億ドルの支出を行ったとのこと。ただし、詳細な情報については「国家安全保障上の理由により」として公表していない。対象となった組織は CIA (Central Intelligence Agency)、DIA (Defense Intelligence Agency)、FBI (Federal Bureau of Investigation) で、軍の情報関連プログラムはこの金額の対象外。ちなみに、前回に明らかにしたのは 1998 年のことで、その際の金額は 270 億ドルとなっていた。(VoA)
  • オーストラリア国防省は、年次報告書 (Annual Report 2006-07) を議会向けにリリースした。今期、国防省は会計監査当局 (Australian National Audit Office) から "true and fair," という評価を得ている。人員面では 8,924 名を新規徴募したが、これは前年度よりも 1,125 名多い。しかし、これでも「改善は始まったばかり」だとしており、今後もさらに各方面での改善を推進する考え。なお、DMO (Defence Materiel Organisation) も同日に、2006-07 年分の年次報告書をリリースしている。(Australian DoD)
  • オーストリアの Vienna で 25-26 日にかけて、オーストラリア軍のマーキングを施した Eurofighter Typhoon が公開された。天気が悪かったにもかかわらず、このイベントには 50 万人の見物客が訪れた由。26 日は Austrian National Day にあたる。現在、オーストリアが受領している Typhoon は 2 機。2009 年までに 15 機が出揃う予定。(Eurofighter GmbH)
  • 韓国とロシアは宇宙分野の協力関係を拡大、液体燃料ロケットの開発や宇宙飛行士の訓練でも協力することになった。また、航空宇宙分野の電子部品を手掛ける合弁会社を設立する。これを受けて、ロシアは韓国に KSLV-1 (Korea Space Launch Vehicle-1) の技術データを引き渡して、それに対して韓国がフィードバックを返して協力関係の土台とする。KSLV-1 はロシアの支援を受けて韓国で開発した小型衛星打ち上げ用ブースターで、2008 年末に 1 号機、2009 年に 2 号機の打ち上げを予定している。成功すれば、自前のブースターで自前の衛星を打ち上げた国としては 9 番目 (アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、日本、中国、インド、イスラエルに次ぐもの)。2010 年代に韓国では、衛星・宇宙関連分野に 3 兆 6,000 億ウォン (39 億 5,000 万ドル) を投じるとしている。(Korea Overseas Information Service)
  • リトアニアの Siauliai にある空軍基地を拠点として、2004 年から NATO が実施しているバルト海上空の哨戒飛行が、10/31 付でルーマニア空軍からポルトガル空軍に引き継がれた。ポルトガルはこの任務のために F-16×4 機と人員 70 名を送り込む。その次はノルウェー空軍機が任務を引き継ぐが、ノルウェーがこの任務を担当するのは今回で二度目。これまでに任務に参加しているのは、当初の 3 ヶ月サイクルがベルギー、デンマーク、イギリス、ノルウェー、オランダ、ドイツ、アメリカ、ポーランド。2006 年春以降の 4 ヶ月サイクルでは、トルコ、スペイン、ベルギー、フランス、そしてルーマニア、今回のポルトガルとなる。(Lithuanian MoD)

黒水的余波 (DefenseNews 2007/10/30, VoA via Defense-Aerospace.com 2007/10/31)
イラクの閣議は 30 日、外国の警備会社に対して訴追免除する規定を終結させる件を承認した。これまでは 2004 年に CPA が布告した内容に基づく「殺しのライセンス」が与えられた格好になっていたが、今後はイラクの法律に従わなければならなくなる。これに対して警備会社の側は、イラクの司法制度の下で人権が護られるのかと懸念を表明。
例の Blackwater USA 事件が引き金になったものだが、その事件の調査についても、国務省の調査担当者が Blackwater USA 社の関係者に対して、限定的な訴追免除を約束していた件が明るみに出て、司法省との間でモメている。ただし国務省では、訴追免除は限定的なもので、将来的に訴追される可能性を排除するものではないと説明している。
法的な地位についていうと、米軍の軍人については米軍の軍法に基づいており、米軍と契約している民間警備会社の人員も同様だが、国務省と契約している民間警備会社については法的地位が不明瞭なのが実情。これについては先月に米下院が、米軍関係者と同様にアメリカの法規を適用するという議案を可決している。
また、米国務省と米国防総省は、イラクにおける民間警備会社の取扱について協議を進めており、11 月に合意がまとまる見込み。警備会社を完全に国防総省のコントロール下に置くのではなく、警備会社の訓練・運用や遵守すべき規定に関して、国務省と国防総省の共通化を実現、警備会社の活動について事前に調整を図る、という内容になる模様。

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/10/29-30)
  • アメリカの議会で「未だに省庁間の協力・調整が上手くいっていないのはなぜだ ?」と非難する声があがっており、GAO も同様の指摘をしている。そうした問題が結果として、国家再建事業や安定化作戦に支障をきたしているではないか、というわけ。
  • UAE が 35-40 機のジェット練習機調達を計画している件で、BAE Systems 社の Hawk が「要求仕様を満足できない」という理由で候補から脱落した。これで残ったのは Aermacchi M-346 と KAI T-50 の 2 機種。最終的な機種選定結果は、11 月に発表となる見込み。
  • インド空軍の MMRCA 計画に対して、仏 Dassault Aviation 社は Rafale×126 機の提案を提出すると宣言した。つまり、競争から降りることはしないということ。
  • MQ-9 Reaper UAV がアフガニスタンで、初の "kill" を記録した模様。
  • フランスの Herve Morin 国防相は、兵器輸出のシステムを見直して 3 年以内に年間輸出額 100 億ドルを目指すと発言。モロッコへの Rafale 輸出が実質的に頓挫するなど、失敗事例が幾つも発生したのを受けた発言。

稼働率改善 (AFMCNews 2007/10/30)
米空軍の 76th PMXG (76th Propulsion Maintenance Group, Tinker AFB, OK) では、B-2A の稼働率に大きく影響していた右側後部パネルのクラック問題について、新しい溶接法を開発した。従来はパネルごと交換していたが、その代わりにクラックが発生した部分を溶接で補修するというもの。予備品の購入数を減らせるので、経費節減になる。

体制変更 (AFMCNews 2007/10/30)
545th PMXS (545th Propulsion Maintenance Squadron, Tinker AFB, OK) の下に、TF33 エンジンの中間整備 (Intermediate Maintenance) を担当する施設が発足した。これまでは各部隊で実施していたエンジンの整備作業を Oklahoma City ALC (Air Logistics Center) に移して、現場の飛行隊が遠征任務に専念しやすくするのが狙い。TF33 に続いて、来年 10 月までに F101・F100・F110 も対象に加える。
この件も含めて、中間整備業務を 5-7 ヶ所の Centralized Intermediate Repair Facility に集約する構想が進んでいる。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/10/30)
  • ドイツの対外情報部門・BND (Bundesnachrichtendienst) は、過去に発生したスキャンダル (アフガニスタンでジャーナリストをスパイした件など) がきっかけで、より強力な "Service Provider" を目指して再編成を進めているところ。BND は 6,000 名のスタッフを擁しており、2009 年までに再編成を完了、その 3 年後に Munich 近くの Pullach から Berlin に引っ越す。そのほか、違法武器取引に関する情報収集・分析を担当する部門などを増強する。(Deutsche Welle German radio)
  • 韓国空軍の F-15K Slam Eagle×6 機が、2008/8/9-23 にかけてネバダ州の Nellis AFB で実施する Red Flag 演習に初参加することになった。1979-1992 年にかけて、F-16 を使って参加していたこともある。(Korea Overseas Information Service) [ちょっと待て、1979 年の韓国空軍に F-16 は存在しないだろう]
  • 韓国軍の装備開発部門・ADD (Agency for Defense Development) は、忠清南道 South Chungcheong Province の瑞山 Seosan に 188,000 平米の敷地を持つ試験施設を開設した。航空機の試験を行うために、さまざまな運用環境をシミュレートする施設がある。開設に要した経費は 5,500 万ドル。F-15K の調達に関連して、2003 年から Boeing 社の支援を受けて作業を進めてきた。(Korea Overseas Information Service)

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/10/29)
  • 台湾の陳水偏 Chen Shui-bian 総統は 29 日、台湾が核兵器を開発しているという報道を否定して「政治的に反発が強すぎる」と説明。
  • 米国防総省の関係者はカリフォルニア州南部・Santa Barbara から米墨国境にかけての一帯で発生している山火事について、近隣地域の防衛産業各社にも影響はあるものの、大きなダメージはなく、Hurricane Katrina のときよりは迅速に回復できると予測。
  • 韓国の Yonhap news agency が、ここのところの石油価格上昇が原因で北朝鮮人民軍の An-2 (300 機ほどある) が飛行停止になっていると報じた。韓国軍の匿名の関係者による発言として報じたものだが、韓国軍は公式には、この報道を否定。訓練飛行の時間が減っているのは事実だが、全部の飛行機を飛行停止にしたわけではないとしている。
  • ロシアは 10/29 に、RS-18 (SS-19 Stiletto) 弾道ミサイルの試射を実施した。着弾地域は例によって Kamchatka 半島近辺。飛行制御システムの有効性検証が目的だとしている。1970 年代から製造が始まった RS-18 は、現在でも 160 基ほどが配備されており、昨年 11 月にも試射を行っている。

英知を結集 ? (AFPS 2007/10/29)
産業界・学術界も含めて合計 750 名あまりの参加者を得て、IED 対策を推進するためのカンファレンスが 2 日間にわたって開催された。情報・訓練の分野だけでなく、IED を発見するためのテクノロジーを改善する必要があるとされている。JIEDDO (Joint Improvised Explosive Device Defeat Organization) は過去に 2 回、同様のカンファレンスを開催しており、今回が三度目。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/10/29)
  • 米ミサイル防衛局は 27 日に THAAD (Terminal High Altitude Area Defense) ミサイルの要撃試験を成功裏に実施した。実験を行った場所は、ハワイ・Kauai 島の PMRF (Pacific Missile Range Facility) 沖合、担当した部隊は米陸軍の第 6 防空旅団 (6th Air Defense Artillery Brigade。Fort Bliss, TX)。今回の試射は、Scud のように弾頭が分離しないタイプの弾道ミサイルを想定したもので、それを大気圏外で要撃するという内容。BMDS (Ballistic Missile Defense System) を構成するレーダー・発射器・射撃管制システム (TFCC : THAAD Fire Control and Communication) はいずれも正常に機能して、所定の目標を達成した。また、ミサイルが熱くなった状態での発射、最終段階の誘導機構の動作も試験課題に挙げられている。これで、"Hit-to-Kill" 型の迎撃ミサイルを使って 2001 年以降に実施した 39 回の試射のうち、31 回が成功したことになる (THAAD としては 4 回目、PMRF で実施したものとしては 3 回目。想定ターゲットはいずれも Scud タイプ。この後も 2009 年まで試射を実施することになっている。なお、2005 年 11 月以降の THAAD の開発履歴は以下の通り。
    • 2005/11 : ミサイル単体の飛翔試験に成功
    • 2006/5 : ミサイル、発射器、レーダー、TFCC のインテグレーションが完了
    • 2006/7 : シーカー特性検証のための飛行試験に成功
    • 2006/9 : WSMR (White Sands Missile Range) で試射を実施したが、HERA 標的ミサイルの故障により破壊処分、試射中止
    • 2007/1 : PMRF で、成層圏上層での要撃試験に成功
    • 2007/4 : PMRF で、成層圏低層での要撃試験に成功
    • 2007/7 : 成層圏低層でのミサイル飛翔試験に成功
    • 2007/10 : 成層圏外での要撃試験に成功 (今回のもの)
    2006 年末に 2 個隊分の THAAD システムが発注済みで、発射器・TFCC・通信機材の製造担当はアーカンソー州の Camden 工場、ミサイル本体の製造担当はアラバマ州 Troy の Pike County Facility。FY2009 からデリバリーを開始する。(MDA, Lockheed Martin)
  • ILS (International Launch Services) は Khrunichev 製の Proton K ロケットを使い、カザフスタンの Baikonur Cosmodrome から GLONASS (Global Navigation Satellite System) 衛星を打ち上げた。Proton シリーズのミッションとしては通算 328 回目。(International Launch Services)
  • イギリスの司法当局は 10/25 に、イギリス軍の海外派遣任務を承認する際の、議会の権限強化に関する文書 "War Powers & Treaties: Limiting Executive Powers" をまとめた。現在は政府の大権 (prerogative power) として、議会の合意がなくても軍を海外派遣できることになっているが、それを改めようというもの。(MoD UK)

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/10/26-29)
  • 国防総省の関係者によると、米空軍は FY2009 予算案で F-22A と C-17A の調達費を要求しない方向とのこと。現時点で F-22A の調達計画は 183 機止まりだが、空軍としては F-35A の全規模量産開始までのつなぎとして F-22A×20 機を調達したいとしており、できれば 381 機を調達したい意向。しかし、OSD (Office of the Secretary of Defense、国防長官官房) は 183 機で十分だとする考え。
  • トルコが、クルド労働者党 (PKK) 掃討のためにイラク国内に越境攻撃を仕掛けるのではないかといわれているが、否定的な見方も。過去 3 週間の間に、PKK の攻撃でトルコ軍兵士 30 名と民間人 15 名が死亡、10/20 にはトルコ軍兵士 12 名が死亡、8 名が拉致される事件が起きている。トルコの Ali Babacan 外相はイラク国内への越境攻撃について言明しているが、アメリカは「地域的不安定要因になる」としてこれに反対。また、PKK の所在に関する精確な情報も持たないのに攻撃しても駄目だ、ともいっている。11/1 に Condoleezza Rice 国務長官をトルコに派遣するほか、5 日には米土首脳会談を予定、イラクも 26 日に代表団をトルコに送り込んで折衝する。トルコ側の言い分によると、PKK の戦力は 4,000 名ほど、トルコとの国境近くに訓練キャンプ 5 ヶ所を持ち、本拠地はトルコとの国境から 60 マイルほど離れたイランとの国境近く・Qandil Mountain にあるとされる。また、イラク国内のクルド人が PKK に隠れ家を提供している、というのがトルコの主張。イラク北部は山岳地帯で、冬になると気象条件が厳しい。
  • George Bush 米大統領が要求している戦時補正予算・1,980 億ドルには、戦闘任務と直接の関係がない研究開発費 38 億ドル、装備調達費 78 億ドルが含まれる。後者は、海軍・空軍の航空機に対するアップグレード、陸軍や海兵隊の装備更新に充てるもの。過去にも似たような事例があったほか、陸軍が、損耗した装備の修復用 (RESET) として確保した予算を実際には新規調達に使っている事例が明るみに出たりもしている。ちなみに、軍側では「長期的に対テロ戦のために必要なもの」と説明しているが、貫通爆弾の研究開発費を補正予算に入れたら、「そんなものはイラク・アフガニスタン相手の戦争に必要ないだろう」と反論した議員がいた、なんていう一幕も。
  • 米海兵隊が調達を計画している MPC (Marine Personnel Carriers) は、開発中の EFV (Expeditionary Fighting Vehicle) よりも軽量で、6x6、あるいは 8x8 の装輪式、重量 15t 級、乗員は 9-12 名、C-17A で空輸でき、5ft までの水中を徒渉可能 (浮航ではない) といったスペックで計画しているとのこと。LAV は優れた機動性を発揮しているが、防禦力が MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) に劣る。その MRAP は機動性の面でハンデがある。HMMWV 後継車の JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) も防禦力は MRAP に劣る、といった状況下で MPC を計画した次第。
  • 2010 年代に大規模な艦艇建造計画を持っているカナダでは、従来のように波動を発生させるのではなく、建造ペースを低くとって継続的に作業量を確保して、造船所のキャッシュフローや人員確保の問題を解決する考え。[Halifax 級で苦労したからねぇ…]
  • タイで採用が決まった JAS39C/D Gripen だが、「非民主主義国には輸出しない」とするスウェーデンの規定 (AECM : Arms Export Control Regulations) にひっかかる、という指摘がある。
  • インド陸軍では、Jammu や Kashmir、あるいは同国北東部での対テロ作戦に使用する、監視・目標捕捉用マイクロ UAV の調達を計画中。攻撃後の損害評価にも使用する。候補になっている機体としては、Bird Eye (Israel Aerospace Industries)、FanTail (Singapore Technologies Aerospace)、Raven (AeroVironment)、Skylark (Elbit Systems)、Tracker (EADS) がある。2008 年半ばに就役開始、今後 3-5 年で 200 機以上を調達する考え。

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/10/26)
  • 米海兵隊は新しい調達担当組織として、SYSCOM (U.S. Marine Corps Systems Command) 麾下に PEO Land Systems (Quantico, Va) を発足させた。155mm 榴弾砲 M777、MTVR (Medium Tactical Vehicle Replacement)、EFV (Expeditionary Fighting Vehicle)、MPC (Marine Personnel Carrier)、LVSR (Logistics Vehicle System Replacement)、G/ATOR (Ground/Air Task Oriented Radar System)、JLTV (Joint Light Tactical Vehicle)、CAC2S (Common Aviation Command and Control System) といったプログラムを担当する。
  • 米海軍では、海兵隊の EFV を V 型車体断面に改設計する件に関する調査を実施した。議会の指示を受けて実施したもの。実験では有意なデータを得られたとしているが、改設計すれば、重量やその他の性能面に影響が出るとしている。
  • 米空軍は、KC-X の機種選定・契約時期を 2008/1/31 まで先送りした。「提案内容について、もっと詳細に把握する必要があり、時間がかかる」という説明。
  • 10/28 に、インドの New Delhi から 300 マイル離れた Uttarkhand 州 Raniket 近くにある Chaubattia の訓練施設で、インド軍と米軍が合同でジャングル戦演習 "Yudh Abhyas 07-02" を開始した。11/17 までの予定で、インド軍からは Gorkha 部隊が、米軍からは Stryker 旅団の緊急対応大隊が参加している。主な課題は対テロ戦。
  • 韓国の Song Min-Soon 外相は 26 日、朝鮮半島に恒久的な和平合意が実現した後も、北東アジアにおける安全保障上のニーズがあることから、在韓米軍の駐留は続くだろうと発言した。現在、在韓米軍の戦力は 29,500 名、韓国軍は 68 万名、北朝鮮人民軍は 110 万名。
  • ロシア戦略ロケット軍司令官の Nikolai Solovtsov 大将は、短・中射程の弾道ミサイルを一新する用意があると発言。東欧への MD エレメント配備計画を推進しているアメリカに対する牽制で、「(ミサイル代替のために) 必要なものはすべて揃っており、いつでも実現できる」としている。
  • 在イラク聯合軍・Multi-National Division-North 司令官の Benjamin Mixon 中将は、トルコが PKK 掃討のためにイラク側への越境を計画している件について、それを阻止する手段がないと発言。MND-North はイラク北部を担任区域としており、クルド人自治地域もその中に含まれる。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/10/26)
  • 10/24 に下院軍事委員会 (House Armed Services Committee) で、Michael W. Wynne 空軍長官と T. Michael Moseley 空軍参謀総長が証言。目下の最優先課題になっている空中給油機計画 (KC-X) について、(空軍で自前の給油機を調達・運用する代わりに) 民間委託する fee-for-service" 方式の可否を問われて、「それも選択肢に入っている」と発言している。ただし、「それが空軍のためにちゃんと使えるかどうかを確認する自由が欲しい」ともいっている。このほか、C-130E、KC-135、C-5 といった、老朽化が進んでいる AMC 資産の問題や、空軍が予定している人員削減による予備役・州兵への影響も議題になった。部隊建設を進めているサイバー戦分野については、「予備役や州兵も取り込みたい」と空軍長官。(USAF)
  • ロシアは、アメリカが東欧への MD エレメント配備継続に関してロシアに実施した提案について、「我国の懸念を和らげる役には立たず、満足できるものではない」として蹴った。そして「アメリカの MD エレメント配備に反対する我国の立ち位置は変わらない」としている。これに対してアメリカの Robert Gates 国防長官は、再三「アメリカが配備を計画している MD エレメントは、イランによる弾道ミサイル攻撃を想定したものだ。ロシアが、イランを戦略的脅威とみているのは明白なのだが」と発言。もうひとつ、NATO とロシアの間で懸念事項になっている CFE 脱退問題については、NATO の De Hoop Scheffer 事務総長が「これまで、米露両国は建設的な対話を続けてきているのだし、ここで "扉を閉める" ことがないようにしてもらいたい」と発言している。(Deutsche Welle German radio, DoD)
  • イギリス軍は South Wales の St.Athan で 2009 年から、三軍合同の訓練施設建設に乗り出す。エンジニアリング、通信、情報システムといった分野が対象 (Package 1)。Defence Training Review によって実現が決まったもの。稼働開始は 2013 年の予定。(MoD UK)
  • オランダの Noordwijk で開催された NATO 国防相会議の席で、5 日間の準備期間で出動できる 2,500 名規模の即応部隊を常備する、いわゆる NRF (NATO Response Force) 計画の規模縮小が決まった。アフガニスタンの ISAF に 40,000 名の戦力を張り付けておく負担によって影響された、という見方。2002 年にスタートした NRF 構想は、2006 年にラトビアの Riga で NATO 首脳会議を開催した際に FOC (Full Operational Capability) を宣言済み。その他の議題は、コソボで今も実施している KFOR、チェコとポーランドへの MD エレメント配備問題。(VoA, DoD)

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/10/25)
  • 統合参謀本部議長の Michael Mullen 米海軍大将は、「イラン相手に中東で三番目の戦争をおっぱじめるのであれば、それに付随する損害のことを念頭に置かなければならない」としたほか、新たに打ち出した革命防衛隊への制裁措置 (革命防衛隊を対象とするもので、イラン国有の銀行 3 行や、革命防衛隊の傘下にある武器取引会社なども対象に含む) など、政治的解決を重視する立場を示した。ただし、イランがテロ組織や過激派組織を後援している状況もあることから、軍事的オプションをテーブルから降ろすべきではない、ともいっている。Center for a New American Security が主催したフォーラムにおける発言。
  • そのイランへの攻撃に備えて、B-2A Spirit 爆撃機を改装して 30,000lb 級の大型貫通爆弾を搭載する選択肢を、米国防総省が検討中。例の MOP (Massive Ordnance Penetrator) のことで、開発完了と B-2A の改装経費として 8,800 万ドルを議会に要求。現在、MOP は Boeing 社の手で技術実証計画を進めているところで、今年 3 月に最初の投下試験を実施、2008 年 7 月にも投下試験を予定している。全長 20.5ft、直径 31.5in、重量 30,000lb、うち炸薬重量 5,300lb、貫通能力は BLU-109/B の 10 倍とされる。
  • イランへの対抗策の一環として、アメリカがイスラエルに対して、米空軍と同時期の 2012 年に F-35A を引き渡す、とする報道がある。"The Jerusalem Post" 紙が、2012 年の F-35A デリバリーについて米国防総省が同意した、と報じたもの。これまでは 2014-2015 年のデリバリーとされてきた。
  • 選に漏れた 2 社からの異議申立で仕切り直し状態になっている米空軍の CSAR-X は、改めて 11 月末に提案を締め切り、来年 2 月に機種選定結果を公表することになった。Michael W. Wynne 空軍長官が下院軍事委員会で発言したもの。
  • 米陸軍は米 Robotic Fx 社に対して、爆弾処理ロボットを 2 億 8,000 万ドルで発注していたが、既報のように同社が iRobot 社からの知的所有権侵害訴訟に巻き込まれていることから、発注の一時差し止めを決めた。

第二弾登場 (AFMCNews 2007/10/25)
B-52H に続いて、C-17A が FT (Fischer-Tropsch) 燃料の使用に向けて動き始めた。10/18 に、FT 燃料 30,000lb と JP-8 を搭載して最初の飛行試験を実施。続いて 10/22 には FT 燃料だけ 120,000lb を満載して試験を実施。
担当しているのは Edwards AFB の 418th FLTS (418th Flight Test Squadron) で、FT 燃料を使用したときでも JP-8 燃料使用時と比べて悪影響がないことを実証するのが最終目標である、としている。B-52H のときと同様、FT 燃料と JP-8 を混合して搭載することになる。B-52H の実績があるので、「B-52H のときよりも確信を持って取り組んでいるのが唯一の違い」とのこと。

米海軍短信 (NavNews 2007/10/25)
  • 横須賀に寄港している USS Frank Cable (AS-40) の乗組員が、横須賀の米海軍基地内にある Center for Naval Engineering's Learning Site で 10/24 から、4 日間にわたる火災消火訓練を実施した。火災対策を学ぶ課程のうち、上級クラスにあたるもの。
  • また、22 日には Norman Sakamoto ハワイ州知事が横須賀の米海軍基地や、米軍関連の学校施設などを訪問している。
  • 10/12 にワシントン州 Bremerton にある Naval Base Kitsap で、USS Honolulu (SSN-718) を対象とする Naval Unit Commendation Medal の授章セレモニーが実施された。また、複数の水兵が Navy Achievement Medals を受章している。同艦は近く退役の予定。
  • その Naval Base Kitsap から 14 日、USS Ohio (SSGN-726) が最初の任務航海に出発した。USS Michigan (SSGN-727) と USS Florida (SSGN-728) も SSGN への改修を終えて、搭載装備の試験中。USS Georgia (SSGN-729) は年内に改修を終える予定。

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産業・装備・調達

今日の米軍調達 (Contracts 2007/10/31)
  • Gulfstream Aerospace Corp. (Savannah, GA) は米空軍から、エジプトが保有する同社製航空機×9 機のメンテナンス・サポート業務を $90,755,926 で受注した。基本契約 1 年、オプション契約 6 年分。FMS 案件。727 ACSG/PKB, Tinker AFB, OK (FA8106-08-C-0001)
  • General Atomics (San Diego, CA) は米空軍から、Global Hawk プログラムの EMD (Engineering, Manufacturing and Development) に関する修正契約を $64,500,000 で受注した。303 AESG/PK, Wright-Patterson AFB, OH (F33657-01-C-4600/P00222)
  • ITT Industries Systems Division (Cape Canaveral, FL) は米空軍から、SLRSC (Space Lift Range System Contract) の FY2008 分 CLINs (Contract Line Item Numbers) に関するオプション契約を $42,467,903 で受注した。プログラム管理、インターフェイス管理、システム・エンジニアリング、インテグレーション、デポ整備、製品の調達・改修、計測機器の近代化とインフラ改良、といった作業を実施する。SMC SLG/PK, Peterson AFB, CO (F04701-01-C-0001, P00450)
  • Lockheed Martin Integrated Systems and Solutions (Santa Maria, CA) は米空軍から、Western/Eastern Launch and Test Range の開発・試験・移行業務に関するオプション契約を $12,308,835 で受注した。Launch Vehicle Misusing Flight Control、Launch Vehicle Telemetry Processing、Launch Vehicle Flight Analysis、Range Weather Analysis、Launch Support Infrastructure systems といった分野が対象。Launch Range Systems Wing, Los Angeles AFB, CA (F04701-95-C-0029/P00282)
  • BAE Systems San Diego Ship Repair (San Diego, CA) は米海軍から、USS Bunker Hill (CG-52) の整備補修工事 (Depot Modernization Period) を $30,982,483 で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-08-C-4401)
  • Raytheon Space and Airborne Systems (El Segundo, CA) は DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) から、Trust in Integrated Circuits プログラムに関する増額契約を $2,985,342 で受注した。原契約は $11,941,368。DARPA, Arlington, VA (HR0011-08-C-0005)
  • Sensors Unlimited Inc. (Goodrich Corp.傘下, Princeton, NJ) は DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) から、小型軽量の短波長赤外線センサーを開発する案件について、$1,256,000 の増額契約を受注した。原契約は $5,724,055。ヘルメットに装備できるような、ワンチップ化した小型軽量の製品を開発するもの。DARPA, Arlington, VA (HR0011-08-C-0011)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/10/31)
  • 米 DSCA (Defense Security Cooperation Agency) は議会に対して、FMS 経由でイスラエル向けに以下の輸出を実施すると通告した。オプション契約分まで含めた総額は 13 億 2,900 万ドル。(DSCA)
      Major Defense Equipment (MDE) :
    • RF (Radio Frequency) TOW-2A 対戦車ミサイル×2,000
    • RF TOW-2A Fly-to-buy Missile×14
    • AGM-114K3 Hellfire II×1,000
    • AGM-114L3 Hellfire II Longbow×200
    • AGM-114M3 Hellfire II×500
    • MIM-104 Patriot GEM+ (Guidance Enhanced Missile Plus)×100
    • M433 40mm HEDP (High Explosive Dual Purpose弾×150,048
    • M930 120mm 照明弾×8,000
    • M889A1 81mm HE 弾 (w/M935 信管)×30,003
    • M107 155mm HE 弾×100,000
    • M141 83mm Bunker Defeat Munition×5,000
    non-MDE :
    • 弾薬、装薬、信管、コンテナ
    • スペアパーツ、補修用パーツ、試験機材
    • 訓練、訓練機材、文書類、兵站支援業務、Quality Assurance Team のサポート・サービスなど
  • 米 DSCA (Defense Security Cooperation Agency) は議会に対して、FMS 経由でエジプト向けに以下の装備を輸出すると通告した。オプション契約分まで含めた総額は 9,900 万ドル。(DSCA)
    • TOW-2A 対戦車ミサイル×2,000
    • TOW-2A Fly-to-buy Missile×28
    • コンテナ、試験機材、支援機材
    • スペアパーツ、補修用パーツ
    • 訓練、訓練機材、文書類、技術データ、兵站支援業務など
  • ポーランド空軍は、C-295 輸送機×4 機の追加発注を実施した。2001 年に 8 機、2006 年に 2 機を発注しており、今回の分と合わせて累計 14 機となる。2008 年末にデリバリーの予定。2006 年発注分の機体を、今年の 8-9 月にかけてデリバリーしたばかり。これで C-295 の累計受注は 60 機、うち 39 機がデリバリー済み。ポーランド以外のカスタマーは、ブラジル、ポルトガル、フィンランド、ヨルダン、スペイン、チリ。飛行時間の累計は 38,000 時間。用途としては、緊急展開部隊の輸送、洋上哨戒、本土防衛などがある。(EADS-CASA)
  • イギリス・Bristol の Oldland CNC 社工場で、AgustaWestland 社の新型ヘリコプター・Future Lynx のパーツ製造が始まった。最初に取りかかったのは一体構造の機体構造用パネルで、胴体下部の隔壁を構成する。Oldland CNC では、Future Lynx の胴体を構成する 147 種類のコンポーネントのうち、83 種類の製造を担当する。それを GKN Aerospace 社にデリバリーして組み立てて、出来上がったものを AgustaWestland 社に引き渡す構図。一体構造にすることでパーツ点数を減らし、組み立てやメンテナンスの手間を抑制している。Future Lynx は英陸軍向けと英海軍向けがあるが、まず 2009 年末に完成するのが英陸軍向けの BRH (Battlefield Reconnaissance Helicopter)。英海軍向けの SCMR (Surface Combatant Maritime Rotorcraft) はその後。両者は 90% の共通性を持ち、エンジンも同じ CTS800-4N 。この後、2008 年 4 月に最終設計審査 (CDR : Critical Design Review) が控えている。(AgustaWestland)
  • Vishakapatnam 所在のインド海軍の研究機関、NSTL (Naval Science and Technological Laboratory) が、インド海軍に対して成果物のデリバリーを開始する。NSTL では艦船向けの技術開発を手掛けており、被探知防止技術の研究成果を送り出す運びとなった。音響・電磁波シグネチャの低減により、敵の水上艦や潜水艦からの探知を抑制するという内容。具体的には、サイレンサー、2 ステージの振動絶縁システム、レーダー電波透過式ラダー、カムフラージュ用スクリーン、ヘリコプター用のネット・フレーム、コンポジット・ブロワーなどがある。(Indian MoD)
  • 米 Northrop Grumman 社 Newport News 部門傘下の AMSEC 社は米海軍から、エンジニアリング/兵站/テクニカル・サービス業務を 820 万ドルで受注した。NSWC (Naval Surface Warfare Center) Carderock Division (Philadelphia, PA) 向けの案件で、total ship information management system 計画に関連する、兵站支援、訓練、ソフトウェア関連のサポートなどを担当する。それとは別件で、軍艦が搭載している電力系統機器の開発・改修・試験業務も、350 万ドルで受注している。こちらも NSWC Carderock Division 向け。(Northrop Grumman)
  • 米 Lockheed Martin 社は、AEHF (Advanced Extremely High Frequency) 通信衛星の初号機を対象として同社 Space Systems 部門 (Sunnyvale, CA) で 2007/7/27-2007/10/23 まで実施していた、BIST (Baseline Integrated System Test) が完了したと発表した。これは、衛星が所定の性能を出しているかどうかを検証するもの。この後に環境試験に入り、2008 年末の打ち上げに備える。なお、AEHF のペイロード部分は Northrop Grumman Space Technology (Redondo Beach, CA) が担当している。(Lockheed Martin)
  • 伊 Alenia Aeronautica 社の Sky-Y チームはスウェーデンの Vidsel レンジで、Sky-Y UAV の第二次試験飛行を、9/26-10/25 にかけて実施した。今回は 11 回のタキシー試験と 7 回の飛行試験を実施したが、後者の中には最大離陸重量で発進した 8 時間に渡るフライトも含まれる。これはヨーロッパで開発した 1t 級 UAV としては最長記録。その際、チェイス機からの飛行シーン撮影も実施した。このフライトでは最後の 1 時間が夜間飛行になり、地上管制ステーション要員にとっては夜間飛行の手順を演練できたことになる。試験項目は 235 ヶ所、これらは最初の 6 回で片付けた。速度と高度はそれぞれ、最大で 125kt・15,000ft、操縦性や性能をテスト。また、さまざまな飛行領域でディーゼル・エンジンやオートパイロット、オートスロットル、自動離着陸 (ATOL : Automatic Take Off and Landing)、その他のシステムの動作をテストした。2007/7/20 に初飛行した Sky-Y は、これまでに累計 8 ソーティ、20 時間のフライトを実施している。(Alenia Aeronautica)
  • 米 Pratt & Whitney 社 Engine Center (Middletown, CT) は、フルスケールの Geared Turbofan エンジンを完成させて、Advanced Test Facility (West Palm Beach, FL) に送り出した。11 月初頭から試運転を開始する。Geared Turbofan については、これまでに 15 基のテストリグを使ったコンポーネント単位のデモンストレーションを実施済み。これから、完成品のエンジンとしてのデモンストレーションにかかる。Geared Turbofan はギアを噛まして低圧タービンと低圧コンプレッサーを独立駆動させるターボファン・エンジンで、目指しているのは 2 桁の燃費改善と騒音の大幅低減。さらに環境負荷や運用コストの低減も狙っている。2008 年 5 月まで地上試験を行い、同年半ばから B.747 テストベッドによる飛行試験を開始する。このエンジン、2007/10/9 に三菱重工の MRJ (Mitsubishi Regional Jet) 向けパワープラントとして採用が決まったばかりで、2012-2013 年の就航を目指している。(P&W)

今日の米軍調達 (Contracts 2007/10/30)
  • McDonnell Douglas Corporation (St. Louis, MO) は米空軍から、GBU-39/B SDB (Small Diameter Bomb) Increment I のロット 4 を対象とするオプション契約を $89,693,106 で受注した。4 連兵装架やサポート業務も含む。今回の分より前までで 2,082 発を発注済み、うち 687 発が FY07 の GWOT 補正予算での支出。兵装架は 337 基、コンテナ (Single Weapon Container) は 742 個を発注済み。681 ARSS/PK, Eglin AFB, FL (FA8681-08-C-0053)
  • General Atomics (San Diego, CA) は米空軍から、DCMGCS (Dual Control Mobile Ground Control Station)×5 セット、Converted MGCS (Mobile Ground Control Station)×4 セット、FGCS (Fixed Ground Control Satiation)×4 セット、MGCS (Mobile Ground Control Station)×6 セット、GDT (Ground Data Terminal)×40 セット、Additional PSIL (Predator Software Integration Lab)、PSIL のブロック 15 仕様へのアップグレード、生産試験機材 (Production Test Equipment, FY07 の GWOT 補正予算で調達する MQ-1 と MQ-9 の分) を、総額 $59,544,953 で受注した。658 AESS/PK, Wright-Patterson AFB, OH (FA8620-05-G-3028/0036)
  • Northrop Grumman Information Technology, Defense Enterprise Solutions (McLean, VA) は米空軍から、装備品の整備業務に関するデータ収集・分析などの業務を、$11,787,495.76 で受注した。544 ELSG/PKB, Wright-Patterson AFB, OH (FA8770-08-D0008)
  • IMG (International Military and Government) LLC (Warrenville, IL) は米海軍から、MRAP (Mine Resistant and Ambush Protected) Category I の維持管理用アイテムに関する修正契約を $68,836,786 で受注した。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-07-D-5032/#0005)
  • SPSA (Special Projects Special Applications LLC) (Harrisonburg, VA) は米海軍から、EOD (Explosive Ordinance Disposal) キット×1,806 セット (上限) を $54,448,473 で受注した。まず、1,031 セットを $12,905,827 で納入する。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-08-D-5011)
  • BAE Systems Land & Armaments, LP. Ground Systems Division (York, PA) は米海軍から、ILS (Integrated Logistics Support) に基づく維持管理業務の修正契約を $36,317,571 で受注した。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-07-D-5025)
  • L-3 Vertex Aerospace LLC (Madison, MS) は米海軍から、E-6B Mercury を対象とする兵站支援業務のオプション契約分を $29,047,861 で受注した。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-06-D-0011)
  • W.M. Jordan Company, Inc. (Newport News, VA) は米海軍から、Naval Station Norfolk の Bachelor Enlisted Housing Building 022 を対象とする補修工事を $25,880,000 で受注した。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command) Mid-Atlantic, Norfolk, VA (N40085-05-D-5054/#0004)
  • H.V. Collins Company, (Providence, RI) は米海軍から、Navy Supply Corps School (Naval Station Newport, Newport, RI) に訓練施設を新規に建設する工事を $24,512,000 で受注した。Marine Detachment の教室と管理部門を収容する Building 1112 を新設するもので、120 台分の駐車場も設置する。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Mid-Atlantic, Norfolk, VA(N40085-08-C-2106)
  • Triton Marine Construction Corporation (Bremerton, WA) は米海軍から、Philadelphia Naval Business Center の Navy Inactive Ship Maintenance Office が管理している Wharf and Pier Improvements の工事を、$17,600,000 で受注した。基本契約とオプション契約 2 件の総額。Wharf N、Intrepid Avenue Wharf、Constitution Avenue Wharf、Pier 4、16th Street Wharf、Langley Ave Wharf を対象とする。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command) Mid-Atlantic, Public Works Department Pennsylvania, Philadelphia, PA (N40085-08-C-2851)
  • The Electric Heater Company (dba Hubbell The Electric Heater Company) (Stratford, CT) は米海軍から、Whidbey Island 級ドック型揚陸艦の近代化改修で使用する給湯設備 (Hot Water Heating Plant)×25 セットと関連技術データを、$13,515,514 で受注した。4200gal/600kW の能力がある。MSWC (Naval Surface Warfare Center), Carderock Division, Ship System Engineering Station, Philadelphia, PA (N65540-08-D-0002)
  • L-3 Communications, Link Simulation & Training (Arlington, TX) は米海軍から、E-6B In-Flight Trainer として使用する B.737NG (Next Generation) の運用に関するオプション契約を $13,455,500 で受注した。2,000 飛行時間分の契約。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-05-D-0012)

大逆転 ? (DID 2007/10/30)
昨年夏に、サウジアラビア空軍が Eurocopter 社製ヘリコプター×132 機 (NH90 TTH (54), NH90 NFH (10), AS 550 Fennec (32), AS 532-A2 Cougar CSAR (20), AS 565 Panther (4), Tiger (12)) の調達に乗り出すという話が報じられたが、ここへ来て逆転が発生した模様。ロシアが Mi-17 と Mi-35 を 150 機、22 億ドルでオファーしたのが原因。実は、サウジアラビアとロシアは 2006 年 9 月にこの件で MoU に調印していて、そのことを最近になって Eurocopter も認めたというわけ。
また、サウジアラビア陸軍が運用している AMX-30 戦車の代替として Leclerc ではなく T-90 を導入するほか、地対空ミサイルとして MBDA の Aster 30 SAMP/T ではなくロシア製の S-300、あるいは S-400 を調達するのではないか、という噂が出ている。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/10/30)
  • ニュージーランド軍は、老朽化した Bell 47 Sioux (TH-13) に代わる訓練・軽汎用ヘリ (T/LUH : Training/Light Utility Helicopter) として、AgustaWestland 社製 A109×5 機の採用を決定した。これとフライト・シミュレータを組み合わせて、迅速な訓練を可能にする。これからメーカー側との協議に入り、2008 年の第一四半期までに契約調印、2010 年の就役を予定している。海軍が現用中の SH-2G Seasprite、あるいは空軍がこれから導入する NH90 との互換性の高さや、降着装置に車輪を使っているために艦上運用が可能な点が買われたもの。また、Sioux よりも速度性能や搭載能力が向上する。(Government of New Zealand, New Zealand Defence Force)
  • 米 Boeing Integrated Defense Systems 社 Combat Systems 部門と、米 Textron Marine & Land Systems 社は、米陸軍・米海兵隊の HMMWV 後継車・JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) 計画の技術実証・SDD フェーズに対して、合同チームを編成して応札すると発表した。Boeing 社はシステム・エンジニアリングやインテグレーション、モデリング、シミュレーション、サプライチェーン管理といった分野の経験を活用する。Textron 社は、M1117 ASV (Armored Security Vehicle) を初めとする各種戦闘車両の設計・開発・製造経験を活用する。(Boeing)
  • 米 Boeing 社は米 Ford Motor 社が開発した水素エンジン (多段式ターボチャージャー付きの内燃型) を HALE (High Altitude Long Endurance) UAV に応用するためのデモンストレーションを実施した。水素エンジンが技術的に実用可能なところまで来ており、かつ、航続性能や上昇限度の分野でブレークスルーを実現できることを実証するのが狙い。試験に使ったのは Aurora Flight Sciences 社 (Manassas, VA) が持つチェンバーで、その中で 4 日間にわたって水素エンジンを稼働させた。うち 3 日間は、高度 65,000ft の環境条件をシミュレートしている。燃費性能は当初の予想を上回ったとされる。Boeing 社が構想している HALE UAV は、2,000lb のペイロードを搭載して一週間以上の滞空が可能なもの。ISR、国境監視、港湾警備、通信といった用途が考えられている。(Boeing)
  • 米 Raytheon 社は、米陸軍の次世代衛星通信機材・HC3 (High Capacity Communications Capability) 計画への応札を表明した。HC3 はシステム構成変更が可能な高性能の衛星通信端末機で、マルチバンド・マルチモード対応。周波数帯は C バンド、X バンド、Ku バンド、Ka バンド、Q バンドを使用する。以下の各社とチームを組んで開発にあたるほか、Lockheed Martin 社と組んでネットワーキングや兵站支援を担当する構想。
    • L-3 Communications (AEHF などの衛星通信、それと Phoenix や Ground Multiband Terminal、それと WIN-T (Warfighter Information Network-Tactical) 向け Network Centric Waveform といったプログラムの経験がある)
    • Northrop Grumman (JTRS (Joint Tactical Radio System)、FBCB2 (Force XXI Battle Command Brigade and Below)、BFT (Blue Force Tracking)、FCS (Future Combat System) といった分野に加えて、F-22A や F-35 に搭載するソフトウェア無線機の経験もある)
    • Agile Communications (C4ISR 分野の SoS (System of Systems) に関するエンジニアリングの経験がある)
    なお、Raytheon 社は HC3 の前任となる Secure Mobile Anti-jam Reliable Tactical Terminal や、米海軍の新型水上戦闘艦、DDG-1000 Zumwalt に搭載する衛星通信端末・NMT (Navy Multiband Terminal) も手掛けている。前者は AEHF (Advanced Extremely High Frequency) 対応の端末機で、2007 年 4 月から量産開始。(Raytheon)
  • BAE Systems 社は米海軍 NSWC (Naval Surface Warfare Center) から、Mk.38 mod.2 MGS (Machine Gun System)×62 セットを 3,630 万ドルで受注した。2008 年 7 月から 2009 年 6 月にかけてデリバリーの予定。艦船の自衛用で、25mm 機関砲 M242 Chain Gun (射程 2,000m 超、発射速度 180rd/min、即応弾 168 発) を装備した遠隔操作式銃架。4 自由度の安定化機能付き電子光学サイトを持ち、フルタイムの監視・要撃が可能。BAE Systems 社はイスラエルの RAFAEL Armament Development Authority 社と組んで Mk.38 mod.2 を開発・製造している。累計受注実績は 150 基に達しており、多数の米軍艦が装備している。FY2015 までに 243 基を調達する予定。(BAE Systems)
  • 米 General Dynamics Advanced Information Systems 社は、米空軍 AFRL (Air Force Research Laboratory, Wright Patterson AFB, OH) から、TRAIDE (Target Recognition and Advanced Identification Development and Evaluation) の契約を 2,000 万ドル・64 ヶ月間で受注した。空軍の任務環境における先進的な敵味方識別技術を対象として、技術面・運用面の分析を実施する。具体的には、要求仕様の確定、有効性の評価、地上・空中で実施するデータ収集の計画と実施、識別アルゴリズムの開発、シグネチャ・データベースの作成、識別技術移行時のサポートといった内容。Raytheon、Space and Airborne Systems、Northrop Grumman Systems、Electronic Systems、Exemplar Systems、RNP Engineering、Aerial Productions International、Dr. Hugh Washburn との共同作業。(GD)
  • 米 Raytheon 社は、戦場における通信・状況認識能力を大幅に高める小型無線機を送り出した。MicroLight-DH500 という MicroLight ファミリーの最新型で、戦場でアドホック・ネットワークを構成して音声、動画、データの通信が可能。米陸軍が降車歩兵向けに採用した MicroLight 2nd Generation (M2G MicroLight-I) のテクノロジーを活用しており、さらに外付けのボイス・コントローラや GPS レシーバーを組み合わせている。対応周波数帯は 225MHz-2.0GHz。(Raytheon)
  • EADS Defence & Security (DS) 社はデンマーク空軍の F-16 を使って、AN/AAR-60(V)2 MILDS F (Missile Launch Detection System, Fighter) ミサイル接近警報装置の試験飛行を成功裏に実施した。第一陣として、昼間、あるいは夜間にいろいろと条件を変えて 5 フライトを実施。本物の探知だけでなく、誤警報に関するデータも収集した。試験に際しては、丁 Terma 社が開発したウィング・パイロン (PIDS+ : Pylon Integrated Dispensing System +) と ECIPS+ (Electronic Countermeasures Integrated Pylon System) を使用、これも Terma 社製の AN/ALQ-213 EWMS (Electronic Warfare Management System) から管制した。センサー 6 基とプロセッサ 1 基で構成しており、飛来するミサイルの探知には紫外線を使用している。EADS DS 社は、Typhoon、A400M、Tiger、NH90 といった機体の自衛機材を手掛けている。(EADS)
  • 米 Boeing 社はアイダホ州 Mountain Home AFB の 366th FW 向けに、F-15E 用のシミュレーション訓練施設・MTC (Mission Training Center) の第一号基を開設した。複座のコックピット・シミュレータと全周視界をカバーするビジュアル装置、教官卓、ブリーフィング/デブリーフィング・ステーションで構成しており、Visual Integrated Display System、Manned Combat Stations、Big Tac Combat Environment Server といった製品群を使う。単機だけでなく、2 機、あるいは 4 機編隊の訓練も可能。また、既存の F-15E Manned Combat Station×2 基とリンクできる。この後、数ヶ月以内に DMO (Distributed Mission Operations) と連結する予定。教官卓・電子光学関連機能・地図情報は Lockheed Martin 社が、ブリーフィング/デブリーフィング・ステーションは SAIC 社が担当した。この後、Seymour Johnson AFB と RAF Lakenheath にも MTC を設置する予定で、Mountain Home と Seymour Johnson には 2 基目の MTC を 2008 年に設置予定。F-15C 用の MTC はすでに 5 基が稼働中で、さらに F-16 や F-22 の MTC も同社が手掛けている。(Boeing)

1 台あたり $3,200 とみると安い ? (DID 2007/10/29)
Thales Communications 社は、JPEO JTRS (Joint Program Executive Office Joint Tactical Radio System) から、JTRS 対応の携帯無線機・AN/PRC-148 JEMs (JTRS Enhanced MBITRs)×40,000 台の追加受注があったと発表した。CISCHR (Consolidated, Interim, Single-channel, Handheld Radio) 契約によるもので、受注額は 1 億 2,800 万ドル。大半は米陸軍向け。

スケールがでかい… (DID 2007/10/29)
米 Boeing 社の役員会は、自社株買いの追加分・70 億ドルを承認した。2004 年から累計 80 億ドルにのぼる自社株買いを実施しており、うち 30 億ドルは 2006 年 8 月に決定して実行、近いうちに完了の予定となっている。

ジャマー調達 (DID 2007/10/29)
IED ジャマー・Symphony を開発・製造している加 Allen-Vanguard 社に関する動き。米海軍 NAVSEA (Naval Sea Systems Command, Washington DC) 向けの案件で、米 Lockheed Martin Maritime Systems and Sensors (LM MS2 a.k.a. LM MS&S, Manassas, VA) 経由の案件。
  • 2007/10/17 : MRAP 搭載用として、Symphony×573 セットを 2,500 万カナダドル (2,500 万ドル) で追加受注。
  • 2007/9/28 : 既納入分のジャミング機材で使用するスペアパーツを 1,220 万カナダドルで受注。
  • 2007/9/17 : Med-Eng 社の買収を完了、2007/10/25 に買収を受けた組織改編を実施
  • 2007/8/17 : Symphony×523 セットを 2,100 万カナダドルで受注。正式受注に先行して 7 月からデリバリーを開始していた。

今日の米軍調達 (Contracts 2007/10/29)
  • 以下の各社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの MRE (Meale Ready-to-Eat) と HDR (Humanitarian Daily Ration) を受注した。Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA。
    • AmeriQual Group, LLC (Evansville, IN) : $170,925,000.00 (SPM3S1-06-D-Z103)
    • SOPAKCO Inc. (Mullins, SC) : $151,245,000.00 (SPM3S1-06-D-Z104)
    • The Wornick Company (Cincinnati, OH) : $139,331,250.00 (SPM3S1-06-D-Z105)
  • Burlington Apparel Fabrics (Greensboro, NC) は米国防兵站局 (DLA) から、ポリエステル/ウール製のサージ生地に関する修正契約を $6,343,680 (上限価格) で受注した。空軍向け。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPO100-05-D-0516)
  • L-3 Communications Corp. (Arlington, TX) は米海軍から、航空機とエンジンのデポ整備、消耗品や LRU (line replaceable unit) のサプライ・サポート業務に関するオプション契約分を、$45,399,560 で受注した。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-07-D-0100)
  • Boeing Aerospace Corp. (Oklahoma City、OK) は米海軍から、航空機を対象とするサポート業務を行う、エンジニアリング・サービス業務のオプション契約分を $8,950,845 で受注した。43,512 マンアワー分で、対象となる機体は F/A-18、AV-8B、F-22、F-15、C-17、C-32、C-40、KC-135。作業量と金額の配分は、米海軍向けが 20,849 マンアワー・$4,288,945 (48%)、米空軍向けが 18,130 マンアワー・$3,729,518 (42%)、FMS 経由のクウェート向けが 2,720 マンアワー・$559,429 (6%)、FMS 経由のマレーシア向けが 1,813 マンアワー・$559,429; 6%。NAWC-WD (Naval Air Warfare Center Weapons Division)、China Lake、CA (N68936-06-D-0002) [パーセンテージは原文ママ。全部合計すると 102% になっちゃうんだが…]

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/10/29)
  • 韓国軍の装備調達部門・DAPA (Defense Acquisition Program Administration) は 29 日、2007 年の兵器輸出が対前年比で 430% になると発表した。KT-1 初等練習機や XK-2 戦車、K-3 自動小銃の受注が貢献したとしている。具体的には、2006 年に 2 億 6,000 万ドルだったものが 2007 年には 19 億ドルとなる。ちなみに、XK-3 小銃はフィリピンからの受注。(Korea Overseas Information Service) [数字は原文ママ。4.3 倍でも 430% 増しでも計算が合わないんだけど…]
  • F-35 Lightning II の STOVL 型、F-35B 初号機 (BF-1) が 10/25 の夜間に、初めて電力の供給を受けて地上試験を開始した。来春まで地上試験を行った上で初飛行の日を迎えることになる。F-35 は過去に例がないほどの複雑な電子機器の塊であり、これから回路基盤、電気系部品、配線を念入りにテストすることになっている。ちなみに、配線用のハーネスを製造しているのは蘭 Stork Fokker-Elmo 社。米海兵隊は 2012 年から F-35B の運用を開始する計画で、米海軍の F-35C と合わせて 680 機を調達する。イギリスは 139 機の F-35B を調達する予定。(Lockheed Martin)
  • 一方、米 Northrop Grumman 社は重量面の最適化を図った F-35A 用の中央部胴体を完成させた。これは CTOL 型の AF-1 に取り付ける。この中央部胴体は一体構造で空気取入口などを含み、外板は複合材料製。同社は SDD フェーズで、合計 19 機分の中央部胴体を製造することになっている。これまでに、初号機・AA-1 の分を含めて 6 機分をデリバリー済み。機体構造以外にも、レーダー、電子光学サブシステム、アビオニクス、通信機材、ミッション・システム、MPS (Mission Planning System) ソフトウェア、パイロットと整備員の訓練システム、兵站支援用のハード/ソフトを同社が担当している。(Northrop Grumman)
  • 仏 Sagem Defense Securite 社は 10/13-19 にかけて、Mourmelon 訓練場で第 2 機甲旅団が実施した戦場デジタル化演習 (Battlespace Digitization exercise) の席で、同社が仏陸軍向けに開発を進めている将来型戦闘システムのデモンストレーション "PHOENIX" を実施した。パノラミック・カメラ付きのAPC でネットワーク化した戦闘群を編成、VB2L 戦闘車に高速通信が可能な無線機と画像担当オペレーターのステーションを設置、これも同社が手掛ける新型個人用戦闘装備・FELIN と組み合わせた。また、MILAN ADT-ER 対戦車ミサイルと FELIN (RIF) 画像通信網を連携させた。画像データの供給元は、ECA ロボット、Hovereye 小型 UAV (Bertin Technologies 社製)、JIM LR 多機能カメラ (FELIN システム用)。これらを VB2L に乗ったオペレーターがコントロールして、得られた画像データをリアルタイムで中隊指揮官に転送した次第。このシステムのデモ実施に際して、Sagem Defense Securite 社は 仏国防調達局 (DGA) の technical/operational laboratory、仏陸軍の STAT (Technical Service)、ASTRA・MBDA・Bertin Technologies・ECA・SD Satcom の各社とチームを組んで協力した。(Sagem Defense Securite)
  • オーストラリア国防省は、F/A-18F Super Hornet の導入に対して出ている「航空戦闘能力のギャップ発生」という批判に対して、これを否定する声明を発表。F/A-18F で Su-30 に対抗できるし、オーストラリア空軍の戦闘能力を維持するのに、F/A-18F 以上に良い機体はないとしている。(Australian DoD)
  • Williamstown の豪 Tenix 社造船所で 10/27 に、ニュージーランド海軍向け OPV (Offshore Patrol Vessel) の 2 番艦、HMNZS Wellington (P55) が進水した。1 番艦の HMNZS Otago は公試中で、就役に備えた追加艤装作業のため、ドックに戻ってきているところ。いずれも、総額 5 億 NZ ドルを投じる Project Protector の下で建造を進めているもの。主な用途は、EEZ の哨戒・監視、捜索・救難、人道支援・災害派遣、平和維持任務のサポートなど。主要諸元は以下の通り。
    • 基準排水量 : 1,600t
    • 全長 : 85m
    • 全幅 : 14m
    • 航続距離 : 6,000nm
    • 最高速度 : 22kt
    • 乗員 : 35 名、航空要員 10 名、政府機関関係者 4 名、その他 30 名、合計 79 名
    • 艦載機 : Kaman SH-2G(NZ) Seasprite
    Project Protector では OPV×2 隻以外に、IPV (Inshore Patrol Vessel)×4 隻、MRV (Multi-Role Vessel) こと HMNZS Canterbury (5 月にデリバリー済み) を整備する。(New Zealand Defence Force, Tenix)
  • リビア・Tripoli の Mitiga International Airport で 10/29-31 にかけて開催した航空機展示会、African Aviation Exhibition and Conference (LAVEX 2007) の隻で、露 Rosoboronexport はリビア空軍 (Libyan Air Force Command)、その他の民間部門 (Libyan Civil Aviation Authority)、Air Transportation Workers Union 向けの売り込みを実施した。MiG Aircraft Corporation、Sukhoi Company、Rostvertol、MMPP Salyut、Ufa Engine-Building Production Enterprise、GNPP Splav といった面々の製品が対象。機種でいうと、Su-30・MiG-29M・MiG-29SMT・MiG-29UB・MiG=31E・MiG-AT・Yak-130・Il-76MD-90・Il-76MF・Il-78MK-90・Il-114MP・Mi-35M・Mi-28NE Night Hunter・Mi-35P・Mi-171Sh・Mi-17V-5・Mi-26T・Ka-29・Ka-50-2・Ka-31・Ka-28・Ka-27PS といった面々。また、ミサイル (RVV-AE・R-27 シリーズ・Kh-29(T)TE・Kh-31A(P) や、その他の兵装類も出展した。ロシアでは今年、総額 25 億ドルの軍用機輸出を見込んでいる。(Rosoboronexport)
  • 米 Bell Helicopter Textron 社は、新型の軽量双発ヘリコプター・Bell 429 の設計を確定させたと発表した。数ヶ月にわたって実施した飛行試験により、機体の外形も確定。2008 年末に、耐空証明を得てデリバリーを開始する予定となっている。すでに 240 件の購入合意を取り付けている。(Textron)
  • 仏 Safran Group は The Gores Group から、Sagem Communications 社を 3 億 8,300 万ユーロで買収する提案を受けたと発表した。これを受けて同グループは、The Gores Group を独占的な交渉相手とした。今後数ヶ月かけて、買収後の企業体や従業員の処遇について協議する。Sagem Communications 社は、プリンティング・ターミナル、デジタル STB、ブロードバンド関連製品、電気通信関連製品を手掛けており、従業員 6,500 名、年間売上 13 億ユーロ (2006 年)。(Safran)
  • 仏国防調達局 (DGA : Delegation generale de l'Armement) は 19 日、仏 Nexter 社に対して新型装輪歩兵戦闘車・VBCI (Vehicule Blinde de Combat d'Infanterie) の第二陣・117 両を発注した。第一陣の 65 両については、うち 41 両が 2008 年後半にデリバリーの予定となっている。追加受注分は 2008 年初頭から量産開始。海外からの受注獲得も考慮に入れて、生産能力を増強する。(Nexter)

万年負け組 (DefenseNews 2007/10/28, DID 2007/10/28)
サウジアラビアを訪問した Herve Morin 仏国防相は 28 日、同国に対する Rafale の売り込みはもうやらない、と発言。サウジアラビアが Typhoon×72 機を正式に発注したため。以前には、Typhoon に上乗せする形で Rafale× 36 機を 50-150 億ドルで調達するという話もあったが、ポシャった。

今日の米軍調達 (Contracts 2007/10/27)
  • Valero Marketing & Supply Co. (San Antonio, TX) は米国防兵站局 (DLA) から、FMS 経由で輸出する燃料油を $179,864,750 (価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-0454)
  • Rosemount Aerospace Inc. (Burnsville, MN) は米国防兵站局 (DLA) から、空軍向けの同社製品を $135,945,217 で受注した。基本契約 3 年、2 年単位のオプション契約 2 件と 3 年単位のオプション契約 1 件で、合計 10 年契約。Defense Supply Center Richmond, Richmond, VA (SPM4AX-08-D-0003)
  • Integrys Energy Services, Inc. (DePere, WI) は米国防兵站局 (DLA) から、米海軍向けの電力供給業務を $16,987,138 で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-8008)
  • Sysco Central Florida (Ocoee, FL) は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍・空軍・海兵隊向けの給養業務を $3,657,094.00 で受注した。Defense Supply Center Philadelphia, Philadelphia, PA (SPM300-08-D-3097)
  • Boeing Co. (St. Louis, MO) は米海軍から、オーストラリア空軍向けの F/A-18 を対象とする FIRST (F-18 Integrated Readiness Support Team) 向けのスペアパーツ・第一陣を $77,111,000 (未満) で受注した。Naval Inventory Control Point (N00383-06-D-001J/#0003)
  • LTM, Inc. (Havelock, NC) は米海軍から、FRC (Fleet Readiness Center) East (Cherry Point, NC) を対象とする、整備計画と、テクニカル/マネージメント・サポート・サービス業務のインターフェイス策定業務のオプション契約分を、$24,860,877 で受注した。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Patuxent River, MD (N00421-01-D-0101)
  • Computer Sciences Corp. (Falls Church, VA) は米海軍から、MCTSSA (Marine Corps Tactical Systems Support Activity) に対するサポート業務を $10,711,700 で受注した。これは Marine Corps Systems Command のキー・エレメントで、OPFOR (Marine Corps Operating Forces) 向けの C4ISR システム。Marine Corps System Command, Quantico, VA (M67854-02-A-9004/#0053)
  • Whiting Turner Contracting Co. (Baltimore, MD) は米海軍から、Anacostia Naval Annex (Washington, DC) にある Basins 10 と同 16 の補修工事を $7,695,000 で受注した。ポンプ施設や排水用の配管などを建設する。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Washington, DC (N62477-04-D-0032/#0009)
  • ATK Space Systems Inc. (Clearfield, UT) は米空軍から、Defense Production Act Title III Program Technology Investment Agreement に基づく、航空宇宙向けの大型複合材料製品製造能力の拡張作業を、$10,053,526 で受注した。繊維素材の配置作業を新型化・自動化するもの。AFRL/PKMD, Wright-Patterson AFB, OH (FA8650-07-2-5513)
  • University of Southern California (Los Angeles, CA) は DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) から、集積回路の試験プログラムに関する増額契約を $1,121,072 で受注した。原契約は $13,058,490。DARPA, Arlington, VA (HR0011-07-C-0099)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/10/26)
  • BAE Systems・GDLS (General Dynamics Land Systems) の両社は、米陸軍の HBCT (Heavy Brigade Combat Team) を対象とする装備近代化・共通性向上施策に対して、両社が共同で取り組むという内容の合意に調印した。具体的には、M2 Bradley 歩兵戦闘車ファミリー (BAE Systems, former United Defense LP) と M1 Abrams 戦車 (GDLS) が対象となる。陸軍側の担当部門と共同で、第一線からの要求に合った AFV を開発・納入していこうというもの。また、仕様策定・装備開発・資材調達といった分野の共通化も図る。これにより、コストダウンと訓練の効率化を目論んでいる。(GDLS, BAE Systems)
  • 韓国政府は 26 日、Kim Young-ju 通商産業大臣を翌週に UAE に送り込んで、Sheikh Khalifa bin Zayed Al Nahyan 大統領や Abu Dhabi 王子 (Crown Prince)、Sheikh Mohammed bin Zayed Al Nahyan 将軍と会談させて、T-50 Golden Eagle の売り込みに発破をかけると発表した。60 機・10 億ドル規模の商談で、BAE Systems 社の Hawk MK.128 や伊 Aermacchi 社の M-346 と受注を競っているところ。機種選定結果は 11 月末に発表の予定。UAE から受注を獲得できれば、これまた T-50 を売り込み中のシンガポールやギリシアから受注を得る際の助けになるとみている。問題の会談は火曜日で、翌日には South Korea-UAE business forum に出席することになっている。その前の日曜・月曜にはオマーンにも立ち寄る。(Korea Overseas Information Service)
  • インドは 10/25 に Goa 州で、国産戦闘機・LCA こと Tejas を使って R-73 (AA-11 Archer) 空対空ミサイルの試射を実施した。使用したのはプロトタイプ機の PV-1、高度 7,000m・速力 M0.6。課題となっているのは、「兵装の安全な分離」「ミサイルの排気が空気取入口や複合材料製の機体構造に及ぼす影響」「兵装管制システムの動作」「ミサイル発射時の操縦特性」といったもの。この兵装関連の試験は、Tejas の IOC (Initial Operational Clearance) フェーズにおける目下の焦点となっているもの。AAM を FBW (Fly-by-Wire) で飛ぶ機体にインテグレーションするのは、とても複雑な作業である、と当事者は説明している。具体的には、機体そのものの空力、エンジンの空気取入口、制御系統、飛行制御システム、アビオニクス、電気系統などが関わってくる。(Indian MoD)
  • シンガポール空軍は F-15SG の追加発注を決めたが、それに合わせてパワープラントの F110-GE-129C (A/B 推力 29,000lb) も追加発注することになる。当初発注分の 12 機と、追加発注分の機体に装備するエンジンはいずれも、2009 年にデリバリーとなる予定。シンガポール向けの F110 は、GE が開発した SLEP (Service Life Extension) 対応ハードウェアを使用しており、たとえば CFM56 で成功をおさめている 3 次元空力技術をコア部分に取り入れたほか、燃焼室や高圧タービンへの改良を施したモデル。これにより、改良型 F110 では飛行時間あたりのコストを 25% も改善するとしている。(GE Aviation)
  • 2007/9/4 に裁判所から破産宣告を受けた、インドネシアの国営航空機メーカー・PT Dirgantara Indonesia 社だが、同社は最高裁判所に抗告を実施して受け入れられた。同社はインドネシア軍向けに、CN-235 の洋上哨戒機 (MPA) 仕様、NBELL-412 ヘリコプター、A320/A321 旅客機のコンポーネント製造、Bombardier 社向けのコンポーネント製造、Boeing 社向けの B.777 用コンポーネント製造、インドネシア軍向けのウェポン・システム製造、航空機のメンテナンスや改修といった事業を手掛けている。CN-235 を改装した CN-235NG を送り出す計画、ブルキナファソに CN-235 改修機をデリバリーする予定もある。そんな事情があるため、今回の措置によって事業継続に道筋がつくとみている。(Dirgantara Indonesia)
  • 米 Northrop Grumman 社は、民間のワイドボディ旅客機×9 機に装備している同社の携帯式 SAM 対策機材・C-MANPADS (Counter-Man Portable Air Defense System) こと Guardian が、累計飛行時間 12,000 時間を達成したと発表した。担当部門は Northrop Grumman 社 Defensive Systems Division。SAM の発射を探知すると、不可視型のアイセーフ・レーザーを使って SAM のシーカーを妨害する仕組みで、MD-11、MD-10、B.747 に装備している。2006 年 8 月から、米国土防衛省 (DHS : Department of Homeland Security) の C-MANPADS 計画・フェーズ III の作業に入っており、2008 年 3 月に完了して最終報告書を DHS に提出する予定。すでに所要のハードウェアはすべて完成・納入済みで、目下、運用を重ねているところ。地上に設置した機材で実際に SAM 発射をシミュレートして、動作テストをしている。マルチバンド・レーザー技術など、軍用の DIRCM (Directional Infrared Countermeasures) システムで使用しているテクノロジーを活用した製品。(Northrop Grumman)

マジかよ ! (DID 2007/10/25, DefenseNews 2007/10/29)
DID の読者・David Vandenberghe 氏からのタレコミ情報によると、RIA-Novosti が「イランと中国が、J-10 戦闘機×2 個飛行隊分の発注契約に調印した」と報じているとのこと。エンジンとアビオニクスはロシア製品を使用する由。Iran Aircraft Manufacturing Industrial Company では、デリバリーの時期は 2008-2010 年、単価は 4,000 万ドル、総額 10 億ドルほどの商談になるとしている。なお、新華社通信ではこの報道を否定して「そんな話はしていない」とコメントしている。
イラン空軍の手持ち戦闘機で比較的新しいのは、湾岸戦争のときにイラクから逃げ込んだものを分捕った MiG-29 と、シャー時代に購入した F-14A。中国がイランに戦闘機を輸出した実績としては、成都 F-7M×25 機と瀋陽 F-6×18 機がある。また、哈爾浜 Y-12 輸送機×8 機も輸出した。C-801 や C-802 といった対艦ミサイルの輸出実績もある。
J-10 はイスラエルの IAI 社製 Lavi 戦闘機がベースだが、天安門事件以降の制裁措置で西側製のエンジンやアビオニクスが手に入らなくなったため、ロシア製の AL-31FN エンジン (Su-27 用の AL-31F を改良したモデルで、2005 年 7 月に確定 100 基、オプション 100 基を発注。オプション分は 2007 年夏に行使) と Type 1473 パルス・ドップラー・レーダーの組み合わせになった。
Novosti によると、2007 年半ばの時点で人民解放軍における J-10 の配備数は 89 機、120 機の調達を予定しているとされる (DefenseNews では、250 機の調達を計画しており、うち 90 機を領収済みとしている)。Sino Defence のように、将来的に 300 機ぐらいまで増勢するという予測をしているところもある。エンジンについては、中国で WS-10A Taihang ターボファンを自力開発しているところ。

今日の米軍調達 (Contracts 2007/10/25)
  • Newport News Shipbuilding (Newport News, VA) は米海軍から、米英海軍の原潜 (Los Angeles 級、Ohio 級、Seawolf 級、Virginia 級、英海軍の Vanguard 級) を対象とする、建造・改修・退役に関連する入渠計画・設計・コンフィギュレーション管理・兵站支援業務の修正契約を $85,838,105 で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command, Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-06-C-2105)
  • ITT Corp. (Alexandria, VA) は米海軍から、SWOT (Global War on Terror) を対象とする IT 関連のテクノロジー・デモンストレーター計画に関する価格変更契約を、$22,329,569 で受注した。NRL (Naval Research Laboratory, Washington DC) で実施するもので、情報処理システム、意志決定システム、データベースの構築と分析、並列/分散コンピューティング環境、通信・ネットワーク関連の研究が対象。NRL, Washington DC (N0173-03-C-2037)
  • Woodward Governor Co. (Fort Collins, CO) は米海軍から、Power Management Platform×52 セットと Control Actuator×100 セットを $11,920,388 で受注した。Whidbey Island 級ドック型揚陸艦の寿命中途改修 (LSD Midlife Program) において、発電・配電システム (Electrical Plant Generation and Distribution System) の発電・配電制御サブシステム (Generator Control and Distribution Control Subsystem) に組み込むもの。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Carderock Division, Philadelphia, PA (N65540-08-D-0001)
  • Rockwell Collins Government Systems, Inc. (Cedar Rapids, IA) は米海軍から、AN/ARC-210 Electronic Protection Radio System・Generation 5 を対象とする ECP (Engineering Change Proposal) 適用作業の、FY2009 のオプション契約分を $10,748,262 で受注した。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-05-G-0024)
  • MacAulay-Brown, Inc. (Dayton, OH) は米空軍から、RFSATR (Radio Frequency Sensor Assessment Technology Research) プログラムを $9,370,000 で受注した。RCA Lab で実施する研究開発プログラムで、EA (Electronic Attack) と EP (Electronic Protection) に関する先進研究として、テクニック、概念、テクノロジーを研究するもの。陸上、あるいは航空機に搭載する RF 脅威 (LPI (Low Probability of Intercepts) レーダーを含む) を対象としており、ミサイル・シミュレータやデジタル・モデルを使って研究を進める。AFRL/PKSR, Wright-Patterson AFB, OH (FA8650-08-D-1321/Task Order 0001)
  • Constellation New Energy, Inc. (Boston, MA) は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍、沿岸警備隊、その他民間部局向けの電力供給業務を $5,302,095.97 で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-8000)

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人事・組織

予備役の動員状況 (DoD 2007/10/31)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 927 名の増。現在の動員内訳は、陸軍 73,034 名、海軍 5,895 名、空軍 7,033 名、海兵隊 7,589 名、沿岸警備隊 347 名。

戦域空輸の再編 (AFNews 2007/10/31)
米空軍の T. Michael Moseley 参謀総長は、テネシー、ニューヨーク、ジョージア、アーカンソーの各州兵航空隊に所属する C-130 部隊について、戦域空輸能力改善を企図した Total Force Integration 構想に組み入れる提案について明らかにした。シームレスな Total Force を実現するビジョンに沿ったもので、現役、予備役、州兵の編合を強固にするもの。対象となる部隊と内容は以下の通り。
  • テネシー ANG・118th AW : Nashville 国際空港所在の Formal Training Unit に指定。同盟国の C-130 搭乗員に対して、安全に、かつ有効に任務を遂行するための訓練任務を担当する。また、それと平行して米軍自身の戦時展開にも備える。国際的な訓練の必要性増大を受けた動き。同隊には今後、BRAC (Base Realignment and Closure) 2005 によって放出が決まっている C-130H に代わって、WC-130H を配備する。
  • ニューヨーク ANG・107th ARW : AFRC (Air Force Reserve Command) の 914th AW (Niagara Falls Air Reserve Station) と組んでアソシエート部隊となる。これも BRAC 2005 によるもの。現役部隊に対して予備役部隊がアソシエート部隊として組むパターンは過去 40 年に渡る実績があるが、予備役と州兵の組み合わせは 2 例目。914th AW は C-130H の運用を継続、それに 107th AW の人員も加わる。重複回避による効率化が狙い。
  • AFRC・94th AW : Dobbins Air Reserve Base 所在のまま、自国向けの C-130 Formal Training Unit から戦闘任務担当部隊 (combat-coded unit) に転換して、AEF (Air Expeditionary Force) ローテーションに組み込む。戦域空輸担当部隊を増やして、他の部隊の展開頻度を下げるのが狙い。
  • アーカンソー州 Little Rock AFB の Tactical Airlift Center of Excellence が、94th AW が担当していた C-130 要員の訓練を引き継ぎ、自国のみならず同盟国も含めて C-130J 要員の訓練を担当する。そのため、今後 4 年がかりで人員・機体を増強する。

方針転換 ? (AFPS 2007/10/30, JDW 2007/8/1, JDW 2007/10/17)
Robert Gates 国防長官は、ヨーロッパからアメリカ本土に移駐するはずだった陸軍の 2 個旅団について、移駐を一時的に差し止める提案を承認した。
7 月頃から、任務の負担を考慮して削減方針を見直す動きがあったほか、USEUCOM 司令官の Bantz J. Craddock 大将と USAREUR 司令官兼第 7 軍司令官の Donald McKiernan 大将が先に、2 個旅団規模への戦力削減に反対したのを受けた動き。USEUCOM 内部では、2 個旅団だけでは同盟国との合同演習が十分にできないという懸念も出ていた。
現在、ヨーロッパに駐屯している 4 個旅団の内訳は以下の通り。
  • 2nd Stryker Cavalry Regiment (Grafenwoehr, Germany
  • 173rd Airborne Brigade (Vicenza, Italy)
  • 2nd Brigade, 1st Armored Division (Baumholder, Germany)
  • 2nd Brigade, 1st Infantry Division (Schweinfurt, Germany)

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戦争・紛争

今日のアフガニスタン (AFPS 2007/10/31)
アフガニスタン軍は半年以内に、Mi-17×16 機、Mi-35×6 機、An-32×4 機を戦列に加える予定。2009 年には西側製の輸送ヘリも加わる見込みとなっている。Combined Air Power Transition Force がアレンジしたもの。アフガニスタンの道路網は貧弱で鉄道網もないため、輸送機やヘリコプターが加われば兵站支援に有用。パイロットの方は現時点で 165 名、平均年齢 43 歳、飛行時間 2,500 時間とベテランが多い。
Uruzgan 省の Tarin Kowt でアフガニスタン軍と聯合軍がタリバンと交戦、敵側に死者が出た。偵察パトロール中のアフガニスタン軍と聯合軍がタリバンから小火器による攻撃を受けて、小火器と機関銃で反撃。敵陣に接近したら敵の抵抗が増したために、反撃しながら航空支援を要請、制圧した次第。敵側に複数の死者が出たほか、3 名が負傷した状態で発見された。
Kunar 省の Khas Konar 地区では、アフガニスタン軍と聯合軍がアルカイダ関係者をターゲットとする作戦を実施。外国人テロリストの手引きをしていた容疑。ターゲットとなった建物に突入する歳に、武装した敵がバリケードに陣取っていて、これは射殺された。制圧後の捜索で武器・弾薬を発見して押収、1 名を拘束。
Ghazni 省の Gelan 地区では、聯合軍が軍閥のアジトを捜索。その際に狙撃を受けたが、反撃して犯人を射殺。さらに別の敵が現れて戦闘態勢をとったために交戦して、複数の敵が死亡。制圧後の捜索で 2 名を拘束。

今日のイラク (AFPS 2007/10/31)
聯合軍が、お尋ね者 1 名を拘束。"special group" の首領で、Khalis と Qasirin で犯罪行為や民間人・聯合軍・イラク軍への攻撃を仕掛けている組織とつながりがあるとされる。
Kirkuk では、アルカイダ関連組織をターゲットとする作戦でテロリスト 3 名が死亡。Tamim 省で活動している組織の首領を狙ったもので、この首領は暗殺や自動車爆弾攻撃の指揮などさまざまな任務を担当しており、複数のテロ組織幹部とつながりがあるとされる。ターゲットなった建物で、中にいる連中に「出てこい」と命じたところ、敵が屋根に上がって戦闘の構えを見せたために射殺した次第。
イラク軍特殊部隊が 29 日に Khadra で、アルカイダ関連組織の首領とその他 3 名を拘束。この首領は 4 つの組織を配下に置き、イラク軍や地元住民への攻撃を仕掛けていたとされる。また、インフラや医療施設への攻撃もはたらいていた模様。
Multinational Division Baghdad の兵士が地元住民からの通報を得て、Baghdad の Doura 地区で 29 日に武器集積所を発見。偽装した壁の裏側に、自動小銃、弾薬ベスト、医薬品バッグ、M249 機関銃の弾薬バッグ、M4 カービンの弾倉 4 個、雷管 30 個、手榴弾 69 個、対戦車擲弾 3 発、40mm 擲弾 2 発、迫撃砲弾 13 発と 60mm 迫撃砲 2 門、RPG 発射機 4 基、 RPG 13 発、推進薬 3 個、導爆線、AK-47 自動小銃 10 挺と弾倉 63 個、機関銃、狙撃銃 2 挺、自動小銃、9mm 拳銃、機関銃 2 挺と予備銃身、弾薬缶 2 個、リンクした機関銃弾 320 発とバラの機関銃弾 40 発といった内容。
Buaytha でも 28 日に、米陸軍・第 3 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チームが地元住民からの通報で武器集積所を発見。迫撃砲弾に導爆線を取り付けた IED を発見・処分した。
Baqouba 南西では、イラク軍と聯合軍が "Operation Rock Hammer III" を実施中。28 日鈍き集積所 6 ヶ所と爆弾製造工場を発見。前者の内容は、爆薬 150lb、消火器 47 個 (うち 4 個は爆薬入り)、RPG 5 発、迫撃砲弾 10 発以上、各種 IED 製造材料、小火器用弾薬、宣伝ビラなど。

今日のアフガニスタン (AFPS 2007/10/30)
Gardez では、アフガニスタン軍が従来のように任務を支援する形ではなく、自ら任務を主導する形ができつつある由。Camp Thunder で実施した武装勢力掃討任務の予行演習では、アフガニスタンの軍と警察が主役となり、聯合軍は支援・助言役に徹した。そのアフガニスタン軍と警察の関係も、昨夏から実施している "Operation Maiwand" 以来、良好な状態を続けている由。
アフガニスタン軍と聯合軍が Kandahar で、武装勢力のアジトがあるという情報を得て実施した作戦で、武装勢力 6 名を拘束。うち 1 名はタリバンの IED 担当者。また、爆弾製造材料、武器・弾薬を多数発見した。
Kunar 省の Asadabad 地区では 28 日、聯合軍がアルカイダ関連組織の掃討作戦を実施した際に武装勢力と交戦、敵側に複数の死者が出た。ターゲットとなった建物で降伏を呼びかけたところ、一部は逃走したものの、残りは建物の中に陣取ったままで撃ち合いになった次第。制圧後に建物内部を捜索して、5 名を拘束。また、武器を発見・破壊した。

今日のイラク (AFPS 2007/10/30)
Baqouba 南西 10 マイルにある Hammadi という村落で、米陸軍・第 2 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム・第 1 騎兵聯隊・第 2 大隊の兵士が、アルカイダ関連組織にとらわれていた 19 歳の男性を救出した。兄弟がイラク陸軍に勤務しているという理由で 10/25 に 5 人組の犯人に拉致されて、軍に関する情報を提供するよう脅されていたもの。発見の際に両腕に怪我をしていたため、医療施設に搬送された。
Baghdad 北方でも、族長 7 名が 2 日前に拉致される事件があったが、イラク陸軍・第 9 師団が救出に成功、犯人 4 名を拘束した。これを米陸軍の第 82 空挺師団と第 2 ストライカー騎兵聯隊が支援した。現場では犯人 3 名の遺体が見つかったほか、拉致された族長のうち 1 名も遺体で発見された。救出された族長は拷問で負傷していたため、医療施設に搬送された。犯人はシーア派過激派とみられる。
聯合軍が Baghdad 南方で、Arab Jabour 地区で聯合軍を攻撃した件に関与したとみられるテロ組織の首領をターゲットとする作戦を実施。掃討作戦を開始した際に武装した敵 4 名が陣地についたのを発見、その後の交戦で敵 1 名が死亡したが、これが当初にターゲットとした人物とみられる。残りの敵を追跡して、その後の交戦でさらに敵 1 名が死亡。建物を掃討した際にもう 1 名が死亡。3 名を拘束。
Mosul では、テロ活動に関与した容疑でお尋ね者 1 名と、その兄弟を拘束。イラク軍の情報担当者を籠絡して、聯合軍と一緒に働いているイラク人に関する情報を得ようとしていた。
Tarmiyah 北西では、テロ組織のメディア担当部門をターゲットとする作戦を実施して、3 名を拘束。当地で活動しているテロ組織の一部門で、メール送信、インターネットでの投稿やプロパガンダ文書配布、といった活動を行っていた。また、テロ組織の首領同士の連絡も担当していたほか、IED 攻撃、自動車爆弾攻撃、外国人テロリストの手引き、恐喝、武器密輸にも関与していたとされる。
Kirkuk と Baiji では、聯合軍がテロ組織の首領をターゲットとする作戦を実施。アルカイダ関連組織の関わりが長く、テロ組織の幹部に多数のコネがあり、Mosul や Kirkuk で頻繁な往来とテロ攻撃を仕掛けていたとされる。Kirkuk で 8 名、Baiji で 1 名を拘束。
Fallujah と Tal Afar では、イラク軍が米軍の支援を受けて作戦を実施、4 名を拘束。うち 2 名は、Nasser Wa Salaam で誘拐や処刑行為を働いていたテロ組織の首領。また、警察官や民間人の監視、イラク軍・聯合軍に対する IED 攻撃にも関与していたとされる。Tal Afar では、もう 2 名を拘束しているほか、トラックや、密輸タバコ 350 ケースを発見。
28 日に Baghdad の New Baghdad 地区南東で、警察が武器集積所を発見。80mm 迫撃弾 8 発、60mm 迫撃弾 7 発、RPG 9 発と発射器 3 基、EFP、手榴弾 3 発、床板と三脚付きの迫撃砲 1 門、7.62mm 弾 300 発、ボディ・アーマー 2 セット、銅線といった内容。地元住民からの通報で発見。
Hawr Rajab では 27 日、イラク軍が武器集積所を発見。これも地元住民からの通報によるもので、60mm 迫撃砲 21 門、107mm ロケット 7 発、IED 起爆装置 4 個、ロケット発射台 4 基、迫撃砲弾の信管 6 個、イラク軍の軍服 2 着といった内容。

今日のイラク (AFPS 2007/10/29)
WASHINGTON, Oct. 29, 2007 - Coalition forces detained 11 suspects today during operations to disrupt al Qaeda networks in central Iraq. 聯合軍は Baghdad 南方で、路傍爆弾や小火器で聯合軍を攻撃していたお尋ね者 1 名を拘束。Arab Jabour 地区などにおける、アルカイダ関連組織の活動ともつながりがあるとされる。それとは別に、アルカイダ関係者 2 名も拘束。Baghdad の別の場所でも、アルカイダ関係者 2 名を拘束。
Tarmiyah では 2 名を拘束しているが、そのうち 1 名は Baghdad 界隈で自動車爆弾攻撃を行っていたテロ組織の首領・Ali Latif Ibrahim Hamad al-Falahi (2007/8/20 に死亡) とつながりがあるとされる人物。別件で、路傍爆弾攻撃・自動車爆弾攻撃に関与した容疑で 5 名を拘束。
MNF-I (Multinational Force Iraq) 関係者によると、Diyala 省でシーア派・スンニ派の住民に対する誘拐を行っていた Jaysh al-Mahdi 軍閥の幹部指揮官、Arkan Hasnawi を拘束したとのこと。イランの支援を受けて活動していたとされる。
27 日に Baghdad 東方で、地元住民からの通報を受けて出動した聯合軍がロケット 4 発を発見。前日、Hamrin Lake 東方でも武器集積所 2 ヶ所を発見している。全車は迫撃砲弾 110 発と地雷 6 発、後者は迫撃砲弾 15 発と無反動砲、自家製の砲架といった内容。
Baghdad で 10/26 までの二週間の間に、テロリストによる迫撃砲・ロケット攻撃で民間人 2 名が死亡、22 名が負傷した。それでも、全体的にこうした攻撃は減少傾向にあるとしている。
Hawr Rajab で 26 日、聯合軍が路傍爆弾 200 発分の材料を集めた武器集積所を発見・破壊。その後で同日のうちに、地元住民からの通報を受けてさらに 2 ヶ所を発見。路傍爆弾 2 発、RPG 2 発、57mm ロケット 2 発、60mm 迫撃砲弾、爆薬を入れた 2L ボトル 2 個。これらも破壊処分。
Baghdad の Rashid 地区でも 26 日に、爆弾をくくりつけたロケット 1 発を発見、3 名の武装勢力を拘束する事件が起きている。

今日のアフガニスタン (AFPS 2007/10/28)
Helmand 省のMusa Qaleh Wadi 地区で、アフガニスタン軍と聯合軍がタリバンと交戦。偵察中のパトロール隊に対してタリバンが小火器と RPG で攻撃を仕掛けてきたのに対して反撃するとともに、近接航空支援を要請した結果、6 時間あまりの交戦で敵 80 名ほどが死亡。敵は塹壕を掘っていて、そこから攻撃を仕掛けてきた由。
Kandahar 省の Shah Wali Kowt でも、アフガニスタン軍と聯合軍がタリバンと交戦。こちらもパトロール隊が偵察中に小火器と RPG による攻撃を受けたもので、敵側に複数の死者が出ている。

今日のイラク (AFPS 2007/10/28)
聯合軍が Baghdad で、聯合軍が攻勢に出て大幅な勢力減退を余儀なくされていた、自動車爆弾組織の再建を目論んでいたお尋ね者 1 名を拘束。Mosul でも、武装組織の首領を務めていたお尋ね者 1 名を拘束。こちらはアルカイダ幹部とのつながりがあり、多数のテロ行為をはたらいた容疑がある。
Habbaniyah 北方では、聯合軍がアルカイダ関連組織のアジト兼会合場所を襲撃して、ターゲットの拘束に成功。組織の首領を狙った作戦で、資金供給を担当していたほか、2004 年に Fallujah で発生した戦闘にも関わっていたとされる。
Kirkuk 南方では、当地で組織の幹部を務めているアルカイダ関連組織の関係者を拘束。イラク北部を頻繁に行き来しており、アルカイダ関連組織の活動についての情報を多く持っているとみられる。
Balad 西方で 27 日、聯合軍が外国人テロ組織のお尋ね者 1 名を拘束。アルカイダ関連組織の首領とつながりがあり、資金・情報を担当していた由。その他に 7 名を拘束。Mosul 北方でも、別の外国人テロ組織関係者をターゲットとする作戦を実施しているが、こちらは外国からのテロリストの手引きを行っていたほか、アルカイダ関連組織幹部の会合を手配していたとされる。この作戦で 6 名を拘束。Fallujah 北方でも、アルカイダ関連組織にアジトと会合場所を提供していた人物を拘束。Khalis 北西の Fawwaliyah で聯合軍と軍閥の交戦があり、軍閥の幹部 1 名とその他 14 名が拘束されたほか、敵 2 名が死亡。
Mosul 南西で 26 日、聯合軍がアルカイダ関連組織の資金・保安担当者をターゲットとする作戦を実施。武器や人員の調達も担当していた由。同日、Fallujah 北方でアルカイダ関連組織のアジト兼会合場所を襲撃して、2 名の兄弟を拘束。テロ組織幹部の居場所をいろいろ知っている模様。
Muqdadiya で 26 日、地元住民が自爆テロリストを発見。住民が、自爆テロリストの居場所に乗り込んだ際に自爆したが、本来は人混みの中で起爆させるつもりだったと思われる。この爆発で住民 1 名が負傷。
26 日、North Babil の Hilla で米陸軍・第 25 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム (空挺) の兵士が、イラン製 107mm ロケット 27 発、同時に 20 発を発射できる発射器 2 基、ロケット発射用レール 11 本、バッテリ 9 個、点火装置 (firing device) 8 個、タイマー、雷管などを発見。ロケット攻撃の拠点とみて調査中。
Ninevah 省南部の Qayyarah で 25 日、警察が自動車爆弾攻撃の阻止に成功。地元住民からの通報を受けて出動した警官が、Qayyarah Bridge に駐車していた大型燃料トラックを発見して調査のために接近したところ、乗っていた運転手が橋から川に飛び込んで逃走。調べてみたら、件のトラックには爆薬 50,000lb が積まれていた。
25 日に Mosul で聯合軍とテロリストの交戦があり、敵 2 名が死亡。誘拐やその他のテロ行為をはたらいている、アルカイダ関連組織に対する手入れを行った際の出来事。死亡したうちの 1 名が、この作戦でターゲットにしていた人物。現場にいた 1 名については取り逃がした。
Multinational Division Baghdad の兵士が 25 日、地元住民からの通報を受けて Doura 地区で武器集積所を発見、13 名を拘束。発見したのは 82mm 迫撃砲 4 門、爆薬 17 個、プラスチック爆薬 7 ブロック、導爆線 300ft、雷管 29 個、擲弾用の信管 28 個、7.62mm 弾 725 発、RPG の発射薬 8 個、ロケット用の信管 2 個、迫撃砲弾の信管 6 個、電気信管 78 個。

今日のイラク (AFPS 2007/10/27)
Anbar 省の Ramadi で、地元住民による "Unity Parade" が開催された。「トラブル多発の問題地域だった半年前とは大違いだ」と、Civilian Police Assistance Training Team を指揮する Dave Phillips 米陸軍准将。過去 2 ヶ月間にわたり、13,000 名の警察官が治安改善のために奮闘してきたほか、市民による自主的パトロールも行われている由。Fallujah、Muqdadiyah、Diyala でも同様の動きがある。ちなみに、イラクの警察組織はイタリアの Carabinieri と似た、国家レベルで運営する組織とのこと。
23 日に Saada という村落で、地元住民からの通報を受けて出動した米陸軍・第 1 騎兵聯隊・第 2 大隊・B 中隊が、多数の EFP を発見した。完成品の EFP 120 発、EFP の材料となる銅製ディスク 150 枚 (中にはφ12in のものもあり、これは過去に発見した中でも最大のサイズ)、C4 爆薬 600lb、迫撃砲弾 100 発、107mm ロケット 30 発、迫撃砲の砲身 2 個、クレイモア地雷 20 発といった内容。この集積所があった建物のオーナーを拘束した。
Multinational Division Baghdad の兵士が 24 日、アルカイダ関連組織の活動家 7 名を拘束。同日に Doura 地区で発生した 2 件の攻撃に関与した容疑。このうち 5 名は聯合軍やシーア派イスラム教徒に対して、殺人・狙撃・IED 設置・擲弾による攻撃をはたらいた容疑。1 名は IED 設置容疑、残る 1 名は組織の資金担当者。
警察からの通報を受けて出動した (イラク陸軍 ?) 第 1 国家師団 (1st National Division)・第 4 旅団・第 1 大隊が、New Baghdad 地区南東部で大規模な武器集積所を発見。Rashid 地区では 23 日、米陸軍・第 1 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム "Dragon" の兵士が、ワイヤーと雷管を取り付けた 120mm 迫撃砲弾 3 発を発見。殺人・IED 攻撃・武器の輸送に関与していた容疑で 1 名を拘束。

今日のアフガニスタン (AFPS 2007/10/25)
Wardak 省の Nerkh 地区で、聯合軍が建物の捜索を行った際に物陰に隠れていた軍閥関係者 3 名を発見・拘束。当地で軍閥が活動しているという情報を得て、捜索を実施していた際の出来事。23 日には同じ Nerkh 地区の別の場所で、聯合軍が軍閥と交戦して敵数名が死亡、2 名が拘束されたほか、武器・弾薬・爆発物などの集積所も見つかっている。
Paktika 省 Bermel 地区の Shkin という村落では、警察官 2 名が検問所でタリバンの攻撃を受けて負傷。聯合軍が出動して、救護と医療施設への搬送にあたった。

今日のイラク (AFPS 2007/10/25)
Task Force Lightning は 2006 年 9 月以来、イラク北部におけるインフラ再建事業を手掛けている。プロジェクトの数が 1,433 件、投じる経費は 1 億 140 万ドル。このうち 1,119 件・3,740 万ドル相当が完了した。たとえば、人道支援任務や裁判所の再建、水道・電力施設の導入、図書館の建設、石油配分の改善などの作業を進めているところ。
聯合軍は Tarmiyah 西方で、武装勢力掃討作戦時に敵と交戦。敵 3 名が死亡、1 名が拘束された。Ramadi 西方ではアルカイダ関連組織のメンバー 1 名を拘束しているが、これは銃撃や外国人テロリストの手引きを行った容疑。さらにもう 1 名を拘束。Beiji 近郊では、アルカイダ関連組織の資金・物資担当者 1 名とその他 1 名を拘束。Balad 南西でも聯合軍がアルカイダ関連組織の掃討作戦を実施、2 名を拘束。また、Tamiyah 南西でも 4 名を拘束。
24 日、Diyala 省 Khalis の Hib Hib 地区に迫撃砲弾が着弾。民間人 2 名が死亡、25 名が負傷した。
Baghdad の Abu Ghraib では 23 日、イラク軍コマンドー部隊がアルカイダ関連組織に対する手入れを行い、組織の首領 1 名を拘束。Baghdad 北方では米軍のヘリコプターが、路傍爆弾を設置している武装勢力 3 名を発見して攻撃、敵 1 名が負傷して拘束され、残り 2 名は逃走。
Baghdad の Bakariya にある学校で 22 日、イラク陸軍・第 6 師団・第 1 旅団・第 2 大隊が臨時病院を開設、米軍の医療要員から支援を受けて、医療行為を実施した。
New Baghdad で 22 日、イラク軍コマンドー部隊がテロ組織の首領を拘束。地元住民の誘拐や、Kamaliyah 地区で聯合軍・イラク軍への迫撃砲攻撃を実施していた容疑。また、Baghdad をパトロールしていた米軍部隊が 23mm 対空機関砲を発見して破壊処分。また、近所で路傍爆弾が仕掛けられているのを発見した。

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こぼれ話

CVA-34 の後を追って (NavNews 2007/10/29)
USS Gen. Hoyt S. Vandenberg (ex-AGM-10) が、フロリダ州 Key West 沖合で海没処分となる。同艦はもともと兵員輸送船 USS General Harry S. Taylor (AP-145) で、その後で改修を受けて弾道弾追跡艦となった。1983 年に除籍、1999/5/10 に Maritime Administration に移管して、海没処分待ちとなっていたもの。

B-1B を救え ! (AFMCNews 2007/10/26)
8 月半ば、アフガニスタン上空で任務飛行中だった B-1B Lancer 爆撃機で、#4 エンジンの火災警報が発生、問題のエンジンを止めて、機体は USCENTCOM の AOR (Area of Responsibility) 内にある空軍基地に無事に着陸させることができ、搭乗員も無事だった。ところが問題はこの後。4 基あるエンジンのうち 1 基が使えない機体を戦地から安全な場所に運び出して、火災の原因を調べて補修しなければならない。そこで AFMC の関係者が各方面に電話をかけまくった。
419th FLTS (419th Flight Test Squadron, Edwards AFB, CA)
ここの搭乗員はさまざまなコンディションで機体を飛ばした経験があり、それを受けてエンジン 3 基で自力飛行させる方針に決定。
10th FLTS (10th Flight Test Squadron, Tinker AFB, OK)
Tinker AFB 所在の Oklahoma City ALC (Air Logistics Center) は B-1B の重整備担当。10th FLTS が、整備後の検査飛行や運用時のリスク管理を担当している。
555th ACSS (555th Aircraft Sustainment Squadron) (Tinker AFB, OK)
損害評価や機体の補修に必要な、技術面の分析を行うスタッフが所属している。
654th CLSS (654th Combat Logistics Support Squadron, Tinker AFB, OK)
戦闘時の損傷補修に熟達した、補修・補給・輸送・兵站の専門家を集めたチームを編成。
そして、機体を Oklahoma City ALC まで自力飛行させて整備することになった。こうしたフライトを承認するのも、AFMC の仕事。Headquarters AFMC Directorate of Air, Space and Information Operations では、過去に B-1B がエンジン 3 基で飛行した事例を 10th FLTS から取り寄せて調査したほか、直面する可能性がある危険性についても検討した。
その結果、9 月半ばにフライト実施の承認が降りて、654th CLSS の整備担当者 8 名が現地に飛んだ。現地では 379th AEW (379th Air Expeditionary Wing) の整備要員が問題の #4 エンジンを取り下ろしており、654th CLSS のチームが、飛行に耐えられるように接続部分にフタをして、追加の補修作業を実施。また、10th FLTS のメンバーはテキサス州の Dyess AFB で、限られた推力で安全に飛行するためにさまざまなシナリオを検討。そして、10/2 に空軍予備役と 10th FLTS、それと ACC (Air Combat Command) からの混成チームによりフライトを実施して、機体の輸送に成功した次第。
まがりなりにも戦地からの空輸なので、離陸の際には敵の攻撃を想定した回避機動も必要だった由。まず USCENTCOM の AOR 内で A 地点から B 地点に飛んだ後、8 時間かけて RAF Fairford に飛行 (途中で空中給油 2 回)、同地で 555th ACSS と 654th CLSS の要員が機体の状況を検査した。その結果、RAF Fairford で補修を行い、半年以内に任務に戻れるだろうと判断された。

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AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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