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一般ニュース
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/14)
UAE からの練習機受注をめぐり、伊 Alenia Aermacchi 社の M-346 と韓 KAI 社の T-50 Golden Eagle がガチンコバトルを展開中だが、Alenia Aermacchi 社のボス・Carmelo Cosentino 氏が「(単発の T-50 よりも) 双発の M-346 の方が安全性が高い。それに、T-50 の超音速性能なんて時間とカネの無駄だ」と "口撃" を展開。さらに同社テストパイロットの Olinto Cecconello 氏も「T-50 は戦闘機に練習機のフリをさせているだけだが、M-346 は最初から練習機として設計した機体だ」と発言。これに対して KAI 社は「T-50 の高エネルギー性能は、最新の戦闘機に習熟するために役立つ」「F-16、F-35、Typhoon といった最新型戦闘機の搭乗員育成に対応できるのは、戦闘機並みの機動性を持つように設計している T-50 だ」「M-346 は双発だから、多発機搭乗員の訓練にはいいだろうが、戦闘機の搭乗員を育てるなら T-50 だ」「戦闘機として設計したなんて大間違いだ。主翼の厚み、尾翼の設計、沈下率に至るまで、すべて練習機としての用途に最適化している」と反撃中。
米 GAO が米海軍に対して、LCS に装備を計画している対機雷戦装備のうち一部について、スケジュールの先送りを勧告。
EDA (European Defence Agency) は、NCW (Network Centric Warfare) に関する勧告をまとめるための担当者として、元ドイツ陸軍の Rainer Schuwirth 退役大将を指名した。NATO で欧州聯合軍最高司令部 (SHAPE) 参謀長を務めたことがある人物。
NATO 軍事委員会 (NATO Military Committee) の議長が、カナダ軍の Ray Henault 大将からイタリア軍参謀総長の Giampaolo Di Paola 海軍大将に交代した。このポストにイタリア軍から人が出るのは、1999-2002 年にかけて Guido Venturoni 海軍大将が就任して以来。投票による選抜で、選に漏れたのはポーランド軍の Franciszek Gagor 大将とスペイン軍の Felix Sanz Roldan 大将。なお、イタリア軍参謀総長の後任については、空軍参謀総長の Vincenzo Camporini 大将と、調達部門の長を務める Gianni Botondi 大将の名前が挙がっている。
英空軍の Tornado 戦闘機が試験飛行中に墜落、後席手が死亡した。
インド海軍が、ベンガル湾 (Bay of Bengal) 方面の海軍戦力を増強中。今後 5 年の間に空母を配備するほか、新造する水上戦闘艦×32 隻と潜水艦×6 隻の半分ほどを、この方面に配備する計画。また、空軍も Su-30MKI×2 個飛行隊・36 機やヘリコプターをこの方面に増強、滑走路の延伸や施設改善も進める。中国に対抗するための動き。その中国はミャンマーの Coco Islands に情報収集拠点を設置しているとみられるが、これはインド領 Andaman and Nicobar Islands の州都・Port Blair から 185km しか離れていない場所。
スイス政府は 14 日、パキスタンへの兵器輸出差し止めを決定した。2006 年 12 月に 21 個隊分を 1 億 3,600 万スイスフラン (1 億 2,100 万ドル、8,300 万ユーロ) で受注していたうち、対空砲×15 個隊分と弾薬がデリバリー待ちになっているが、これが届かなくなる。
インド & ロシア関連いろいろ (DefenseNews 2007/11/12, JDW 2007/11/7-14)
インドとロシアは、以前から話が出ているが進展していない MTA (Multi-role Transport Aircraft) の共同開発に関する合意を、11/12 の Manmohan Singh 首相訪露の際にまとめた。ペイロード 15-20t 級で STOL 性を備えたターボファン双発の輸送機を共同開発するもので、インド側の負担額は 6 億ドルほど。すでにインド側では、前の週に承認が降りている。
MTA は An-12/26/32 の代替機として、まずインドが 45 機、ロシアが 100 機ほどを発注する見込みだが、将来的には 20 年間で 400 機ほどの需要が見込めるとしている。2011 年に初飛行予定で、単価 3,500 万ドルを予定。デリバリー開始予定は 2014-2015 年。すでに話が遅れ始めているが、HAL 社では可及的速やかに作業に取りかかりたいとしている。なお、遅延に伴う費用負担をロシア側が蹴ったという話も。
このほか、インドとロシアの間では Kudankulam に設置する原子炉 4 基の輸出案件があったが、これは NSG (Nuclear Suppliers Group、45 ヶ国で構成) がインドに対して科している制約の関係で、確定に至らず。Kudankulam には、1988 年に当時のソ聯が建設した 1,000MW 級原子炉 2 基がある。実現するには、アメリカとインドの間の民間向け原子力協力合意についてインドが批准する必要があるが、これについてはインドの左派勢力が反対中。ちなみにインドの左派勢力は、インド空軍が来年の "Red Flag" 演習に参加を予定している件にも反対中。
インドがロシアからのリースを計画している Akura 型 SSN×2 隻については、近日中にまず 1 隻、2010 年にもう 1 隻を引き渡して、10 年間・7 億ドルという話が JDW 誌で報じられている。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/12-13)
米 Raytheon 社は以下のインド企業 4 社と、通信・レーダー・艦載システム・放送・電子戦・戦車用の電子機器・電子光学・電子部品・太陽デントなどの時宜橋分野で協力するという内容の MoU に調印した。2001 年の制裁解除以降に Raytheon 社は、インドから対砲兵レーダー×12 セットを受注した実績がある。また、MMRCA 計画でも同社製の AESA レーダー (訳注 : F/A-18E/F 用の AN/APG-79) が関わっている。
Wipro
Larsen and Toubro
Godrej and Boyce Manufacturing
Data Patterns (India) Private Ltd.
米陸軍は、イラクで車両隊警備の仕事を受注している EODT (EOD Technology) 社に対して、今後の発注停止を検討していると通告した。イラクで同社のマネージャーを務めていた Eric Barton なる人物が 2006 年の 1-3 月にかけて 7 件の契約を受注した際に、事前に契約担当の Sherrie Remington 空軍大尉から内部情報を得た上で応札、不正に契約を獲得したためとしている。これに対して、当の Barton 氏は容疑を否定。
米空軍は FY2008 予算で 9,900 万ドルを投じて、救難ヘリコプター・HH-60 Pave Hawk のアップグレード改修を実施する。異議申立に伴う仕切り直しでスケジュールが遅れている、CSAR-X が実現するまでのつなぎ。
ドイツ政府は EADS 社に対して、A400M のデリバリー遅延に伴う補償を要求。
Jonathon Band 英海軍大将は、これ以上の人員・戦力の削減は作戦上の柔軟性を損ねるとして、英海軍の削減に反対する姿勢を示した。
それでも Galileo は進んでいる (Defense-Aerospace.com 2007/11/13)
英下院の運輸選抜委員会 (Transport Select Committee) が、Galileo 計画に関する報告書をまとめた。Galileo 計画の継続に際してコスト・メリット・リスクに関する厳格な評価を経ないままに、欧州委員会が他の部門から公的資金を転用して計画を進める事態に対して、強い懸念を表明している。また、すでに 5 年遅れている計画がこのまま進めば、実働可能になったときにはすでに陳腐化したシステムになる、と警告している。そしてイギリス政府に対して、厳格な評価抜きで "お道楽" が進む事態を阻止するよう求めた。(House of Commons Transport Committee)
遅延のチェーン (Arianespace via Defense-Aerospace.com 2007/11/12-13)
Arianespace 社は、Ariane 5 ブースターを使って実施するはずだった Skynet 5B 通信衛星の打ち上げを、2007/11/11-12 と 2 日連続で延期した。11 日は「ブースターに不具合が見つかったため」、12 日は「燃料注入作業中に不具合が見つかったため」としている。
なんだそりゃ (DID 2007/11/12)
Aviation Week のレポートによると欧州議会 (European Parliament) が、温室化ガス排出権取引 (ETS : Emission Trading Scheme) の対象に軍用機も含める件を票決にかける見込みとのこと。当初、軍用機は対象外とする方針だったが、軍用機も盛り込むよう主張する声が出て方針転換となった次第。もしもこれが実現すれば、訓練飛行や災害派遣任務など、軍用機が任務で飛ぶ度に排出権のコストがかかってくることになる。
旅人と泥棒の守護神 (DefenseNews 2007/11/12, Elbit Systems via Defense-Aerospace.com 2007/11/13)
イスラエル空軍は今後 3 年の間に、Elbit Systems 社の Hermes 450 UAV を追加調達するほか、既存の UAV についてもブロック・アップグレードを施す。総経費は 3,000 万ドル。Hermes 450 は昨年のレバノンでの紛争で、情報収集や目標指示に役立った。この紛争でイスラエル空軍の UAV は 16,000 飛行時間をマーク、その 80% が Elbit Systems 社製の機体で占められた由。なお、Hermes 450 は出力 52HP の Wankel ロータリー・エンジンを使用しているが、改良型では Elbit 社の子会社・Silver Arrow が開発した新型に換装して 50% のパワーアップを実現する。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/12)
露 Rosoboronexport の関係者は 11 日に記者会見を開き、ロシアがサウジアラビアに Mi-35 攻撃ヘリと Mi-17 汎用ヘリを 22 億ドルで輸出する、という報道を否定した。一方、インド空軍の MMRCA 計画については、欧米のライバルの存在に加えて 50% のオフセット率が厳しい条件になっているが、チャンスは大切にするとしている。2007 年の兵器輸出額については、70 億ドル程度になるという見通しを示した。
CENTAF 司令官の Gary North 中将によると、米空軍では中東戦域に展開している F-15 の飛行再開に向けた努力を続けており、可及的速やかに F-15E の飛行を再開したいとのこと。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/12)
英国高等裁判所の公聴会 (hearing) が、武器取引の削減を目指して活動している NGO・CAAT (Campaign Against Arms Trade) と、環境問題を扱う NGO・Corner House の関係者による、SFO (Serious Fraud Office) が BAE Systems 社のサウジ贈賄疑惑に関する調査を打ち切った件に関する申し立てを承認、来年の 1 月下旬か 2 月上旬に違憲立法審査権公聴会を実施することになる見込み。両 NGO の弁護士は、この捜査打ち切りはイギリスが 1997 年に調印した OECD の反贈収賄規定 (Anti-Bribery Convention) の Article 5 に反すると主張している。(CAAT)
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/12)
Lockheed Martin 社の事業開拓担当副社長を務める Bob Trice 氏は Dubai Air show の席で明らかにしたところでは、2006 年の総売上 40 億ドルのうち、輸出によるものが 14%・5 億 6,000 万ドルを占めていたとのこと。同社では、これをさらに 20% まで引き上げたいとしている。
下院軍事委員会の Gene Taylor (D-Miss) と Roscoe Bartlett (R-Md) の両議員が、米海軍は水上戦闘艦の原子力推進化を進めるべきだと主張。最近の燃料費高騰を受けた発言で、駆逐艦や巡洋艦などの大型水上戦闘艦すべてについて、原子力推進化を求めている。上院は、原子力推進化すると 1 隻あたり 6-8 億ドルのコストアップになるとして難色を示しているが、それに対してはトータルでは安いと反論している。すでに話が進んでいる DD(X) はともかく、その後に 2011-2023 年にかけて 19 隻の建造を予定している CG(X) には、この動きが影響する可能性も。
米陸軍の ERDC (Engineer Research and Development Center) は今年 8 月に、2 年間・600 万ドルの契約で、MeDUSSA (Multi-Domain Unified Surveillance System Architecture) の研究契約を発注している。歩兵に持たせたビデオ・センサーや監視用の気球などからのデータを集めて、隠蔽された IED などを発見しようとするもので、JIEDDO (Joint IED Defeat Organization) の案件。担当は Ares Systems Group (Bassfield, MS)。イラクやアフガニスタンで UAV からの動画データ受信に使用している ROVER 3 端末などをを利用可能な技術のひとつとして検討対象としている。
その JIEDDO、敵が次々に新手を繰り出してくるのに、対応策を講じるのに敏捷さが欠けているとして、新しいアイデアが出てから、それに資金を出すかどうかを意志決定するまでの期間短縮を図っているところ。具体的には、科学者・技術者・現場の兵士などによる評価プロセスを経て、3 週間以内に結論を出せるようにしたいとしている。これは、普通なら数年かかるところ。
アメリカはレバノンに対して "攻撃的兵器" を引き渡さない、という制限を設けているが、これを緩和、TA-3 Skywarrior 練習機や、パーツ不足に見舞われている Hawker Hunter 戦闘機の射出座席で使用するカートリッジなどを引き渡すことになる模様。レバノン空軍は固定翼機が不足していて、Mirage III×11 機は 1970 年代から飛行できない状況にある。さらに TA-4J Skyhawk のような機体の引き渡しについても協議中で、ゆくゆくは F-16 の引き渡しにつながる可能性も。レバノン軍では、兵士の士気を確保する手段として航空戦力が必要だと主張している。[空からの攻撃手段がなくて、ヘリコプターで "爆撃" してる有様だからねぇ]
F-22A の一部に、胴体部分に設置したアクセスパネルの腐食問題が発生。ただし、飛行停止にするほどの問題ではないとのこと。空戦機動時にかかる G の負担が原因と考えられている。ただでさえ 1 機あたり 1 億 3,000 万ドル (開発費も含めると 3 億 3,000 万ドル) もするのに、アルミ製のアクセスパネルをチタン製に交換することで、1 枚あたり 5 万ドルの経費がかかる。当初は総経費 10 億ドルという説もあったが、数百万ドルで済むことになりそう。現在、F-22A は 104 機がデリバリー済みで、さらに 79 機をデリバリーして 183 機を揃える。以前に、当初の 91 機についてチタン製機体構造部材の熱処理に起因する寿命不足問題があったが、これはその後の試験で、所定の 8,000 飛行時間を確保できると判断した由。ただ、後部胴体については 8,000 時間を確保できないため、41 機についてアルミ製の補強材を取り付けることになった。また、60 機については主翼を胴体に取り付ける部分の金具を交換する。
米陸軍は過去 10 年間にわたり、戦務支援の業務委託契約を KBR 社に対して総額 1,500 億ドルあまり発注しているが、これについて GAO が「国防総省の監査担当者による選定時の平等性に関する懸念に対して、陸軍が十分に配慮しなかった」として、問題点を指摘する報告をまとめた。この件、以前は KBR への随意契約だったが、現在は 3 社が契約を分け合う体制に変わっている。
米陸軍の Infantry Center (Fort Benning, GA) は、120mm 迫撃砲向けの誘導砲弾・PGMM (Precision Guided Mortar Munition) について、イラク・アフガニスタンに展開する歩兵部隊への配備を承認すべし、とする勧告をまとめた。担当メーカーは ATK 社、試験がうまく行くまで議会が予算支出を差し止めている状況。PGMM を使うと、7km 先のターゲットに向けて発射した砲弾を半径 2m の範囲内に着弾させられるため、従来なら 6 発ほど撃ち込んでいたターゲットに対して、1-2 発で済むようになるとされる。重装備部隊は 155mm 誘導砲弾 Excalibur があるが、歩兵部隊もそれに匹敵する精度の火力を手に入れられるというわけ。お値段は $9,000、1 個旅団戦闘チームごとに 72 発ずつを配備する。
一方、歩兵部隊の 105mm 榴弾砲については複数の代替オプションがあり、Excalibur を装備する砲兵隊にする案や、FCS 用に開発している NLOS-C を配備する案が出ている。
インドは今月、Prithvi Air Defence (PAD-1) 弾道弾迎撃ミサイルの試射を計画している。レーダーや誘導システム (詳細は不明だが、外国のテクノロジーを使用) は 2006 年のテストで使用したものと同じ。イスラエルの支援を受けて DRDO (Defence Research and Development Organisation) が開発を進めているもので、2015 年までに防衛網を実現する考え。レンジは 50km 以上、要撃高度は大気圏上層の高度 25km 程度とされる (PAC-3 は 15km)。使用するアクティブ・フェーズド・アレイ・レーダーはイスラエル製のものを改良するが、Arrow システム用の Green Pine とは異なる名称。なお、さらにレンジを 100km 以上に延伸した PAD-2 の開発構想もある。
米陸軍 TARDEC (Tank Automotive Research, Development and Engineering Center) では、5t 級の 6x6 トラックを使って、無人運転のテストを実施中。車両隊の運用に必要なドライバーの負担を減らすのが狙い。レーザー測距儀 (道路検知用)、カメラ (先行車検知用)、レーダー (他の車輌や障害物の検知用)、GPS レシーバーなどと自動運転用のコンピュータを組み合わせた内容。システム名称は CAST (Convoy Active Safety Technology)、ターゲットコストは $20,000。11/1 には、有人の FMTV (Family of Medium Tactical Vehicle) の後を無人の Light Tactical Vehicle が追走する "leader/follower" アルゴリズムのテストを実施した。
宇宙配備システムへの依存度が増している一方で、その宇宙配備システムを管轄する米空軍宇宙軍団 (AFSPC) はエンジニアの高齢化が進んでいる。そのため、空軍は AFSPC の人材若返り策を模索し始めた。
イスラエルの Rafael 社は、ヘリ搭乗員用の保護システム、REAPS (Rotocraft External Aircraft Protection System) を開発中。一種のエアバッグで、墜落時の衝撃吸収を企図したもの。もともと、2003 年にアメリカ政府からも資金を得て、BAE Systems 社 (当時は Armored Holdings 社の Aerospace & Defense Group) と共同開発しており、2007 年中には量産に入る見込みとされていたものだが、米議会の支持が得られなくて 2006 年末に話が壊れた。以後、Rafael 社が自己資金で単独開発している。イスラエルでは、空軍の UH-60 や CH-53 に装備する考え。
NATO と米 Raytheon 社は ESSM (Evolved SeaSparrow Missile) の国別作業分担を見直して、カナダ・デンマーク・トルコ向けの配分を増やすことになった。もともと、調達する数量に応じたワークシェアを割り振ることになっていたが、調達やワークシェアの配分が当初の予定通りに進んでおらず、見直しが必要になったための措置。もっとも、すでに量産に入っていて担当企業のメンツも決まっている状況なので、配分の変更には工夫が必要とされるところ。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/9-10)
韓国の朝鮮日報 Chosun Ilbo が、「北朝鮮からのミサイル攻撃や砲撃に備えて、韓国軍ではトラック搭載型のレーザー兵器を開発中」と報じている。2010 年から配備を開始したい考えとのこと。
米空軍の Gary North 中将によると、昨年にイラク・アフガニスタンで米空軍が実施した攻撃任務は 29,047 ソーティ、そのうち 25% 以上で機関砲を使用したとのこと。同中将は「空軍は戦場における "911" (つまり緊急通報) 戦力である」として、新型機の調達に対して十分な予算を確保するよう要請している。F-22A の追加調達にも期待を示した。背景には、米空軍が保有する機体が平均機齢 24 年に達している事情がある。
アメリカとポーランドが進めていた MD エレメント配備に関する協議は、ポーランドが議会選挙を控えていたために中断状態にあるが、数週間以内 (11 月末か 12 月初頭) に再開、来年春までに承認を得られる見込み。選挙では Jaroslaw Kaczynski 首相の保守派政権が退陣して、Donald Tusk 氏が率いる Civic Platform party が政権与党になる結果が出た。Tusk 氏は協議そのものには反対していないが、MD エレメント配備に伴う安全保障上のメリットが明確になるまで承認はしない、としている。
昨年 5 月にまとめた合意に基づき、ロシアはグルジアから軍需品の引き上げを実施した。2008 年 に、黒海沿岸の Batumi にある基地施設も閉鎖することになっている。Abkhazia の Gudauta にも基地があったが、こちらは 1999 年の合意によって閉鎖済みとみられる。
アフガニスタンの Kandahar 西方、Zhari 地区にある Ghundey Ghar パトロール基地が、カナダ軍からアフガニスタン軍に引き渡された。ここでは 8/22 に 18 時間に渡る戦闘が発生、カナダ軍兵士 2 名とアフガニスタン人通訳 1 名が死亡している。また、カナダ人ジャーナリスト 1 名が片脚を失うなど、4 名の負傷者も出た。その前月には、カナダ軍兵士 6 名とアフガニスタン人通訳 1 名が路傍爆弾攻撃で死亡している。しかしその後の努力により、アフガニスタン軍の訓練が進展して任務を担当できるようになったとして、今回の引き渡しに至った次第。Kandahar 界隈全体では、現時点で 2,500 名のアフガニスタン軍がいる。とはいえ、ISAF が全面撤退できる程度にまで成長するには、あと 10-15 年はかかりそう。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/9)
英空軍は、24 時間フルタイムの ISTAR (Intelligence, Surveillance, Target Acquisition and Reconnaissance) 能力を実現するために緊急調達した Reaper UAV×3 機を、10 月初頭にアフガニスタンに送り込んだ。運用開始は 2007/10/31 で、それまで発表を伏せていた次第。これにより、地上で起きている出来事に関する情報を、より高い品質で得られるようになる。要求が出てから機体の配備まで 15 ヶ月というスピード導入で、国防省の調達プロセスが持つ柔軟性と機敏さを実証したとしている。今回の導入について、米空軍参謀総長の Michael T. Moseley 大将も、これを称揚する声明を出している。英空軍は米空軍と編成した US/UK Combined Predator Task Force を通じて米空軍の MQ-1 Predator に関する運用経験を積み、Reaper へのシームレスな移行を実現した。具体的にいうと、2004 年に No.1115 Flight を編成して米空軍の MQ-1 部隊に配属、3 年半にわたって運用経験を積んできている。一方、英空軍で Reaper の運用を担当するのは 39th Sqn. で、No.1115 Flight からの要員がパイロットやセンサー・オペレーターの訓練を担当する。その No.1115 Flight は今後も MQ-1 の運用を続ける予定だが、指揮系統としては 39th Sqn. の麾下に移る。その 39th Sqn. は英空軍の部隊だが、任務分野によっては陸軍や海軍の人員が担当している。Reaper はまだ開発途上の機体なので、今後も任務の内容によっては訓練を継続しながら、引き続き能力向上を図る予定。なお、英空軍の Reaper は非武装で、武装化については検討中。(MoD UK)
英空軍は今夏、BAE Systems 社製の完全自律飛行型 UAV・Herti を "Project Morrigan" としてアフガニスタンに投入した。RAF Air Warfare Centre と BAE Systems 社の共同プロジェクトで、2006 年 9 月にスタートしたもの。狙いは、Herti UAV を実際に戦場に持ち込んで、既存の有人/無人プラットフォーム群に Herti を組み込むための戦術・テクニック・運用手順を開拓すること。実際の成果については非公開とされているが、実戦環境におけるデモンストレーションはうまくいったとしている。Herti は BAE Systems 社が手掛けている UAV ファミリー (過去 5 年間で 6 機種を製造して飛ばした) のひとつで、Autonomous Systems and Future Capability、Integrated System Technologies、それとオーストラリアの事業者が関わっている。他の UAV と共用するシステム・パワープラント・地上ステーションを使用する概念実証機が 2004 年 12 月に初飛行した。その Herti は唯一、CAA (Civil Aviation Authority) からイギリス国内における完全自律飛行の承認を得ている。(BAE Systems)
アフガニスタンに展開している英空軍の Nimrod MR.2 哨戒機が 11/5 に、爆弾倉で燃料漏れを起こして Kandahar の飛行場に緊急着陸した。負傷者はなく、機体は安全に着陸している。空中給油 (AAR : Air to Air Refuelling) を実施している最中に燃料漏れが発生したもので、作業を止めて、大事をとって着陸した次第。現在、燃料漏れの原因について調査中。Nimrod MR.2 の飛行は停止になっていないが、空中給油については差し止められた。(MoD UK)
2007/11/8 に、将官経験者を含む元軍人などで構成して、国防支出の増加を求めてロビー活動を展開するグループ、UKNDA (UK National Defence Association、http://www.uknda.org/) が発足した。イギリスでは先日、CSR (Comprehensive Spending Review) によって、2011 年までのスパンで総額 77 億ポンドの国防支出上積みが決まったところ。UKNDA は国防支出を対 GDP 比 3% まで増やすよう求めているが、インフレを考慮するとそれでも不十分、という声も。(MoD UK)
米下院歳出委員会 (House Appropriations Subcommittee on Defense) は、総額 4,596 億ドルの FY2008 国防予算 (Fiscal Year 2008 Defense Appropriations Bill) を承認した。FY2007 と比較すると 397 億ドルの増加で、待遇改善や陸軍・海兵隊の人員増加、州兵・予備役の装備改善等の内容を含む。装備調達面の主なトピックスは以下の通り。
F-22A×20 機 : 31 億 5,000 万ドル
FCS (Future Combat System) : 34 億ドル
Stryker の追加調達 : 9 億 2,500 万ドル
JCA (Joint Cargo Aircraft) : 1 億 5,700 万ドル
艦艇建造費 : 9 億 3,800 万ドルを上乗せ (LPD-17×1、T-AKE×3、SSN-774×1)
F-35 : 2 億ドルの増額要求を取り入れたほか、代替エンジン (F136) 開発に 4 億 8,000 万ドル
IG (Inspector General) の増員による、コスト上昇問題に関する監督強化
民主党は依然として、ホワイトハウスに対してイラク政策の見直しと撤退スケジュールの盛り込みを求めていく構え。ただ、共和党が強い上院の存在や大統領の拒否権が壁になっている。なお、今回の分に戦時補正予算は含んでいない。そちらはさしあたり、満額を承認する代わりに、要求額の 1/4 に相当する 500 億ドルの支出 (bridge fund) だけを承認する見込み。こうした民主党の動きに対して、共和党は「軍事作戦を阻害するものだ」とオカンムリ。(VoA, House Defense Appropriations subcommittee)
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/8)
下院軍事委員会のメンバーである Ellen Tauscher 議員 (D-Calif) は 8 日、「米ミサイル防衛局 (MDA) は米軍の兵士を護るための仕事に専念するべきで、ヨーロッパへの MD エレメント配備みたいな "science projects" からは手を引くべきだ。ホスト国が受け入れを正式に確定するまで、MD エレメントの配備は認められない」と発言。ポーランドやチェコの世論では、MD エレメントの配備に反対する意見が根強いのを受けたもの。それよりもむしろ、イランからの短射程弾道ミサイル攻撃に直面している中東派遣部隊に対して、ミサイル防衛能力を提供するべきだというわけ。
イスラエルの Ehud Barak 国防相は 8 日、イスラエルにおける多層型ミサイル防衛システム開発のためにアメリカが 1 億 5,500 万ドルの資金援助を行う、と発言。11/7 に米議会が支出を承認したもの。短射程ロケットの脅威としては、Gaza Strip などから飛来するものがあり、それに対して SRBMD 計画 "David's Sling" (イスラエル側名称 "Magic Wand") の構想が進められている。
日米両国は 8 日、2008 年に控えている USS George Washington (CVN-73) の横須賀配備に備えて、140 名が参加して原子炉事故対応演習を実施した。放射能を帯びた水が流出する事故が発生する事態を想定して、米海軍から横須賀市への緊急連絡を実施、それを受けた横須賀市が専門家による対策チームを送り込んで、サンプルの収集を行うという内容。以前に想定していたものよりも現実味がある、放射性の冷却水が漏出する事態に対応した内容にするべきだというわけ。
米アフリカ軍 (AFRICOM) の William Ward 司令官が 8 日、AU (African Union) 議長の Alpha Oumar Konare 氏とエチオピアの Addis Ababa で会談した。Ward 大将によると、アフリカには貧困、テロ、麻薬密輸などの脅威があるとして、それどう対応していくかという AFRICOM のビジョンについて説明した由。なお、アフリカ国内に AFRICOM 司令部を配置する際の所在が決まっていない件については「まだ何も意志決定はなされていない。関連するさまざまな事象を考慮しなければ」とのこと。
そのアフリカでは 8 日、アフリカ中西部の海域における海洋安全保障実現に向けた支援作戦を、米海軍がスタートさせている。まずセネガルで、イギリス・フランス・スペインの参加も得て作戦を開始。アフリカ中西部は、ラテンアメリカからヨーロッパに向けた密輸の拠点になっている。
米陸軍の Kevin Campbell 中将は、今年 1 月に中国が実施した衛星破壊実験がアメリカのミサイル防衛構想に「穴を開けた」と指摘して、対応措置をとる必要性について指摘した。地域ごとにいる統合軍司令官の担任区域外から攻撃を受ける可能性を考慮して、特定の戦域を考慮した対策ではなく、全地球的な対策が必要だとしている。
老兵は去りゆくのみ (NavNews 2007/11/8)
NAS Whiting Field の場外離着陸場・Choctaw (Navarre, FL) で実施していた AQ-2 Pioneer UAV の訓練飛行が終了した。RQ-7B Shadow 200 への転換に伴うもので、これにともなって担当部隊の TW-6 (TRAWINGSIX, Training Air Wing 6) の UAVDET (UAV Detachment) も解隊となる。過去 20 年間に渡って運用してきた Pioneer UAV は最近、カリフォルニアで発生した山火事を対象とする偵察任務で掉尾を飾っている。
なお、後継機となる RQ-7B 要員の訓練は、陸軍の TRADOC (Training and Doctrine Command) がアリゾナ州の Fort Huachuca で実施することになっている。
小さいことはいいことだ ? (DefenseNews 2007/11/6)
Rand Corporation がまとめたレポートによると、米空軍はイラク・アフガニスタンでの戦闘より先を見据えて、対反乱戦 (COIN : counter insurgencies) に備えた輸送機戦力の見直しが必要と考えられる由。
たとえばコロンビア、フィリピン、アフリカの角 (HoA : Horn of Africa) で対反乱戦を実施する際には、小規模な部隊を多数展開させる必要がある。小型の機体が多数あれば、少数の大型機よりも、同時に多くの場所に機体を展開できるから、(既存の大型輸送機ではなく) 小型の JCA (Joint Cargo Aircraft) クラスの機体を増やし、さらにもっと小型の強襲用輸送機を整備する方が良いというわけ。ただ、JCA といえども STOL 性能や不整地離着陸性能には限界があるので、数トン程度の搭載量を持ち、1,000ft の不整地滑走路で離着陸できる小型輸送機がある方が良いとしている。ただ、そうした機体を新規開発するのは現実的ではなく、Cessna Caravan、Pilatus PC-6、PZL M-28 といった出来合いの機体を活用するべきだとする。
このほか、精密空中投下や UAV の活用も必要だとした。
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産業・装備・調達
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/14)
L-3 Communications Government Services (Chantilly, VA) は米空軍から、ATECS (Academic, Training and Exercise Contract Support) の契約を $136,528,851 で受注した。作戦レベル (一部は戦術レベル) で、指揮・統制に関する教育・訓練・カリキュラム開発・演習の計画と実行・Operational Command Training Program・実験の支援を担当するための人員を派遣するもの。対象となる部隊は、統合部隊のための指揮・管制機能を提供するための訓練・試験・演習・実験を担当している、505th Command and Control Wing (United States Air Force Warfare Center, Nellis AFB, NV)。ACC/AMIC OL-B, Hurlburt Field FL (FA4890-08-D-0001/#0001)
Whitesell-Green Inc., W.G. Yates & Sons (Biloxi, MS) は米空軍から、来訪者宿舎 (visiting quarters) と合同クラブ施設 (consolidated club) を $28,026,000 で受注した。Joint Operations Planning Center が資金を担当する。1 SOCONS/LGCB, Hurlburt Field, FL (FA4417-08-C-0001)
Lockheed Martin Space Systems Corp. (Sunnyvale, CA) は米空軍から、SBIRS-High (Space Based Infrared System High) のコンポーネントを対象とする EMD (Engineering, Manufacturing, and Development) に関する修正契約を、$11,071,200 で受注した。
AIX (Advanced IBM UNIX) オペレーティングシステムに対する Initial Porting を実施するもので、GIO (GEO (Geosynchronous Earth Orbit) Initial Operation) ソフトウェアのデータ処理機能を実装して所要のソースコード修正を行う。SMC, Space based Infrared Systems Wing, Los Angeles AFB, CA (F04701-95-0017, P00445)
U.S. Foodservice (Livermore, CA) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・沿岸警備隊などを対象とする給養業務を $14,549,396.00 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM300-08-D-3228)
Wolverine World Wide (Rockford, MI) は米国防兵站局 (DLA) から、海兵隊向けの高温地帯用ブーツを $5,111,058.24 (上限価格) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, Pa. (SPM1C1-08-D-1012)
Lee Escher Oil Co., Inc. (Coachella, CA) は米国防兵站局 (DLA) から、海軍・空軍・海兵隊向けのバイオディーゼル燃料を $11,785,973.91 (最低価格、価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Supply Center), Fort Belvoir, Va. (SPO600-05-D-4530)
Labatt Food Service, Inc. (San Antonio, TX) は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍・空軍向けの給養業務を $9,000,000.00 (上限価格) で受注した。1 年単位のオプション契約を 4 年分設定しているうちの 1 年目。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM300-08-D-3212)
Jianas Brothers Packaging Co. (Kansas City, MO) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊向け MRE (Meals Ready to Eat) に入れる食料品を $7,369,320.00 (上限価格) で受注した。オプション契約の 2 年目。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM3S1-06-D-Z119).
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/14)
米 DSCA (Defense Security Cooperation Agency) は議会に対し、クウェート向けに FMS (Foreign Military Sales) 経由で F/A-18C/D 向けの技術/兵站支援業務を輸出すると通告した。すべてのオプション契約まで実現した場合の総額は 9,000 万ドル。内訳は以下の通り。(DSCA)
兵站支援業務の継続分
メンテナンス作業
テクニカル・サービス業務 (エンジニアリング/テクニカル・サービス、メンテナンス・サポート、アビオニクス用のソフトウェア、エンジン・コンポーネンツの改良とスペアパーツ・補修用パーツ、サプライ・サポート、文書類、技術データ、ECP (Engineering Change Proposal)、要員の派遣
米 DSCA (Defense Security Cooperation Agency) は議会に対し、台湾向けに FMS (Foreign Military Sales) 経由で、PAC-2 高射隊×3 個分を対象とするアップグレード改修などの案件を輸出すると通告した。すべてのオプション契約まで実現した場合の総額は 9 億 3,900 万ドル。内訳は以下の通り。(DSCA)
MDE 分 (Army Configuration 3 に改修するための地上側機材) :
AN/VRC-88E SINCGARS EXP Vehicle Short Range Radio System×36
AN/VRC-90E SINCGARS EXP Vehicle Long Range Radio System×32
AN/VRC-91E SINCGARS EXP Long Range Radio System×4
AN/VRC-92E SINCGARS EXP Dual Range Radio System×11
MIM-104 Patriot (Patriot-As-A-Target)×2
REP-3 (Radar Enhancement Phase 3)
CDI-3 (Classification, Discrimination and Identification Phase 3)
RLCEU (Remote Launch Communication Enhancement Upgrade)
発電機材 (Electric Power Plant)
非 MDE 分 :
改修キット
通信支援機材
工具類、試験機材
インテグレーションとチェックアウトの作業
スペアパーツ、補修用パーツ
導入・訓練業務、技術支援
文書類
その他の兵站支援関連プログラム
実射訓練用のテレメトリー・キット×4
土 SSM (Turkish Undersecretariat for the Defense Industries) はトルコ海軍の潜水艦調達について、候補メーカーを DCNS (仏)、HDW/MFI (独)、Navantia S.A. (西) の 3 社に絞り込んだと発表した。(SSM)
インドの兵器生産担当相を務める Rao Inderjit Singh 氏は、AFV (Armoured Fighting Vehicle) に関する国際セミナーの席上で民間企業に対して、経済発展と軍の変革を進めるために、防衛産業界において積極的に機会を求めて欲しいと要請した。LCA (Light Combat Aircraft) こと Tejas、Prithvi 弾道ミサイル、Brahmos 対艦ミサイル、MBRL (Multi-Barrel Rocket Launcher) といったプロジェクトはいずれも、官民の協力によって実現したものだとしている。インドでは 2001 年から、民間企業による防衛分野への参入が解禁されている。MMRCA 計画で予定しているオフセット、Arjun 戦車の開発経験を活用した新型汎用戦車開発、といった「将来ネタ」も持ち出した。(Indian MoD)
オーストラリア軍の資材部門・DMO (Defence Materiel Organisation) は、Project Air 9000 として発注していた MRH90 (Multi-Role Helicopter) の 1-2 号機がオーストラリアに到着したと発表した。Brisbane にある Australian Aerospace の工場に、リースした Antonov 製輸送機で空輸してきた由。それに合わせて、産業界、DMO、軍の関係者が出席して、小規模なセレモニーを実施した。この後、飛行可能な状態に整備した上で、Australian Aerospace 社の施設で飛行試験を行い、軍へのデリバリーに備える。1-4 号機は Eurocopter 社の Marignane 工場 (フランス) で、残り 42 機は Australian Aerospace 社の工場で組み立てる。(Australian DoD)
伊 Alenia Aeronautica 社は、ブルガリア空軍が 5 機を発注している C-27J Spartan の初号機をデリバリーしたと発表した。An-26 の代替用で、SAM の脅威に備えるためにアクティブ/パッシブ兼用の自衛機材、DASS (Defensive Aids Sub System) を、さらに防弾板や、飛弾に備えて燃料タンクに不活性ガスを充填するシステムを備える。500m の滑走路があれば離着陸可能。(Alenia Aeronautica)
イギリスの装備調達担当相で、DE&S (Defence Equipment and Support) のボスでもある Baroness Taylor 氏は、DTP (Defence Technology Plan) の策定を行うと発表した。従来の DTS (Defence Technology Strategy) を引き継ぎ、産学双方に対してイギリス軍における研究開発の方向性を規定するもの。2008 年末に完成の予定。(MoD UK)
英 BAE Systems Integrated System Technologies (Insyte) 社は英国防省から、イギリス軍向けの次世代広帯域 IP 通信システム・Falcon の最新エレメント・Increment C を 4,500 万ポンドで受注した。Increment C では、英空軍の移動式通信システムを代替するほか、複雑なネットワーク化戦闘を取り仕切れるようにアップグレードを施す。Falcon システムは、Bowman、Cormorant、Skynet 5 といった、他の通信システムなどと組んで動作でき、音声通話やデータ通信といった機能を提供する。BAE Systems は Falcon システムの Incremen A 契約を 2006 年 3 月に 2 億ポンドで受注しているが、これは陸軍向けに情報インフラを整備するもの。今回の Increment C の後に、4 段階目 (Increment D?) も控えている。(MoD UK)
露 Rostvertol PLC は、FSUE Rosoboronexport、FSUE Salyut、Mig RAC、Sukhoi AHC、UMPO、Splav PLC とともに、10/29-31 にかけてリビアで開催された Airshow Lavex'2007 (Libya) に出展、Mi-35M 攻撃ヘリ (Mi-24 の発展型) を展示した。今年で 2 回目の開催で、25 ヶ国から出展社 95 社を集めたとのこと。Mi-35M は、複合材料製ブレード、コントロール性と低騒音性に優れる X 型テイルローター、最新の航法・電子機器と無線機、ミサイル 8 発を搭載可能な APU-8/4-U 発射器、9K113K 対戦車ミサイル、OPS-24N 監視サイト (GOES-342 ジャイロ安定化式光学機器付き) といった装備を持ち、暗視ゴーグルにも対応。(Rostvertol)
三菱重工の MRJ 用に採用が決まっている、米 Pratt & Whitney 社の Geared Turbofan デモンストレーター・エンジンが、フロリダ州 West Palm Beach で実施していた最初の地上試験を成功裏に、予定より早く完了。2008 年 5 月まで地上試験を継続する。最新技術を投入したギア駆動式ファンを持ち、低圧コンプレッサーやタービンと異なる、最適な速度で回転させることができる。これにより、大幅な燃費改善と騒音減少を実現する。(P&W)
米 Sikorsky Aircraft 社は、バーレーン空軍から VVIP S-92 を受注することになったと発表した。バーレーンからは先に、FMS 案件として UH-60M×9 機も受注している。UH-60M の海外カスタマーはバーレーンが初めて。(Sikorsky Aircraft)
米 Raytheon 社は米海軍から、潜水艦用の通信システム・Deep Siren を 520 万ドルで受注した。これは、潜航中に衛星通信を行い、GIG (Global Information Grid) への接続を可能にする使い捨て式の通信ブイ。通常、潜水艦が外界と通信する際には定期的に浮上して通信するが、これだと連絡に時間がかかる上に、任務への対応力に限界がある。Deep Siren はこうした問題を解決する、Undersea FORCEnet 通信システムの第一世代と位置付けられ、潜航中のリアルタイム通信を可能にする。Raytheon 社は、RRK Technologies, Ltd. (Glasgow, Scotland)・Ultra Electronics Maritime Systems (Dartmouth, Nova Scotia) と組んで、Deep Siren の開発・製造にあたっている。(Raytheon)
イスラエルの IAI (Israel Aerospace Industries) 社 MLM Division は、非公開のカスタマー 2 ヶ国から EHUD ACMI (Air Combat Maneuvering Instrumentation) システムを受注した。2,500 万ドル + 1,600 万ドルで、総額 4,100 万ドル。副契約社として BVR Systems 社が入っている。「戦闘機搭乗員向けの訓練システム分野で、我が社の地歩を強化するものだ」としている。特徴は、SEAD (Suppression of Enemy Air Defense) ミッションと地上側の防空ミッション (ADTS : Air Defense Training System による) を一度に訓練できること。もちろん、空対空戦闘の訓練にも対応している。一方のカスタマーはすでに旧世代の EHUD システムを使用しているとのこと。(IAI)
仏 DCNS 社は MAST (Maritime Systems and Technology。Genoa at the Cotone Congressi, Porto Antico (イタリア) で 2007/11/14-16 にかけて開催) で、FREMM フリゲート、MS3 (Maritime Safety & Security System)、対機雷戦・海底偵察ヴィークル SeaKeeper などを出展した。(DCNS)
雀蜂の夜目 (NavNews 2007/11/13)
USS Enterprise (CVN-65) 搭載の CVW-1 に、AN/ASQ-228 ATFLIR (Advanced Targeting Forward Looking Infrared) ターゲティング・ポッドが配備された。F/A-18 に搭載する。[VFA-86、VFA-136、VFA-211 のどれ ?]
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/13)
Honeywell Technology Solutions, Inc. (Jacksonville, FL) は米海軍から、
洋上事前配備船 (MPS : Maritime Prepositioning Ship) プログラムと MCPP-N (Marine Corps Prepositioning Program-Norway) の第 9 次 (MCPP-N) オプション契約分を、$42,337,127 で受注した。FY2008 分。アメリカ国内外で実施する兵站支援業務、補給品のサポート、在庫管理、IT 関連のサポート、梱包、貨物のやりとりなどの業務を担当する。U.S. Marine Corps Blount Island Command, Jacksonville, FL (M67004-99-C-0002)
ブラックホーク・アップ (Sikorsky Aircraft via Defense-Aerospace.com & DID 2007/11/13)
Sikorsky Aircraft 社は UAE から、S-70A Black Hawk×10 機を受注した。UAE 軍で使用する機体だが、FMS ではなく、同社と UAE 政府との直接契約。実戦任務に加えて、パイロットや整備要員の訓練にも使用する。
現在、UAE 軍の主力輸送ヘリは AS330 Puma で、さらに Bell 212/214/412 が少数、それと訓練用の機体として Bell 206、AS350B Ecureuil、SA342 Alouette がある。その UAE、昨年にアメリカ政府に対して FMS 経由で UH-60M×26 機を購入したいとリクエストしているが、まだ契約実現には至っていない。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/13)
米陸軍は、有人機と UAV で共用するセンサー・ペイロードの担当メーカーとして、米 Raytheon Space and Airborne Systems 社を選定した。まずは 1,100 万ドルの契約で、Raytheon 社の電子光学/赤外線 (EO/IR : Electro-Optical/InfraRed) センサー、 Multi-spectral Targeting System 各種を対象とする設計・開発・試験・インテグレーションの作業を進める。さらに 12 億ドル分のオプション契約があり、875 ユニットの量産分をカバーする。ちなみに Raytheon 社は、米陸軍の ER/MP (Extended Range/Multi-Purpose) UAV 用のセンサー・ペイロード、AN/DAS-2 も 2005 年 5 月に SDD フェーズ契約を受注しており、すでに 10 セットをデリバリー済み。さらに低率初期生産分 7 セットが続く。このほか、MQ-1 Predator や MQ-9 Reaper に装備する AN/AAS-52 や AN/DAS-1、米海軍の MH-60R/S に装備する AN/AAS-44、特殊作戦機に装備する AN/ZSQ-2 も同社製品。(Raytheon)
米 Sikorsky Aircraft 社は、ヨルダン陸軍特殊作戦旅団 (Jordanian Special Operations Aviation Brigade) 向けとして受注していた UH-60L Black Hawk×8 機を完納した。夏に 3 機、10 月に残り 5 機をデリバリーしたもので、FMS 案件。ヨルダン空軍は 1987 年から同社製品のカスタマーで、王室飛行隊で UH-60/S-70A×5 機を運用している。(Sikorsky Aircraft)
Antonov ASTC は "Dubai Air Show 2007" (2007/11/11-15) に、中近東・北アフリカでの商機拡大を狙って出展、Thales 社の洋上哨戒機材を搭載した An-74 を出展した。この機材は、水路監視、対水上戦、対潜戦、SAR (Search and Rescue)、電子情報収集、統合沿岸戦、環境汚染監視といった任務に使用できる。(Antonov ASTC)
先日、アフガニスタンで実戦デビューしていたことが明らかになった BAE Systems 社の完全自律 UAV・Herti が、"Dubai Air Show" で初公開となった。ICS (Imagery Collection & Exploitation) システムを装備した、洋上・沿岸・国境監視仕様の状態で公開している。パイプラインや工場、その他の重要インフラの警備や、武装ゲリラ対策など、軍民双方で使用可能。(BAE Systems)
BAE Systems 社と英空軍で構成する Typhoon CTT (Combined Test Team) は、Aberporth 射場で Enhanced Paveway レーザー誘導爆弾の投下試験を実施、ターゲットを直撃した。使用した機体は S/N BT005、パイロットは Dave Bowlzer 大尉 (Flt Lt Dave Bowlzer, 17th Sqn) と BAE Systems 社の Paul Stone テストパイロット。目標指示には Litening III LDP (Laser Designator Pod) と、ヘルメットに装備して目標情報を投影するディスプレイ・HEA (Head Equipment Assembly) を使用した。今後、NVE (Night Vision Enhancement) や NBC (Nuclear, Biological and Chemical) 防護システムの導入も進めることになっている。さらに試験を進めて 2008 年半ばには、空対地用の精密誘導兵器を運用できる機体を実戦部隊に送り出せる見込み。(BAE Systems)
英 BAE Systems 社は英国防省から、DAOS (Design Approved Organisation Scheme) の承認を獲得した。同社が UAV のシステムやサブシステムを設計・開発する能力に対して、公式なお墨付きを与えたもの。同社はこれまでに、CORAX、RAVEN、HERTI といった UAV を開発してきており、さらに高性能な Taranis の製造も始まっている。(BAE Systems)
チェコの AERO Vodochody 社は、チュニジア空軍から受注していた L-59T 高等練習機/軽攻撃機×9 機のオーバーホール作業を、2007/11/8 付で完了した。2006 年に受注して実施していたもの。これに先立ち、2003-2006 年にかけて、もう 6 機をオーバーホールしている。1995-1996 年にかけて納入した機体。(Aero Vodochody)
Thales 社は UAE 空軍に対して、Mirage 2000-9 の新造機×32 機を納入、さらに既存の Mirage 2000×30 機を -9 仕様に改修したと発表した。導入した機材は以下の通り。
RDY-2 レーダー
ミッション記録システム
コックピット用の統合マルチ・ディスプレイ
偵察ポッド
Shehab レーザー目標指示ポッド、Nahar 赤外線センサー (FLIR)
統合カウンターメジャー・スイート IMEWS
任務計画/デブリーフィング・システム
Thales 社では「我が社はさまざまな種類の戦闘機・練習機・ヘリコプターなどに対して、完全な近代化やアップグレードを提示できる」と宣伝している。特に、射撃管制レーダー、電子戦機機、航法/攻撃用機器、コックピット用のディスプレイ、光学機器、ヘルメット・サイト、ミサイル用電子機器、通信・航法機器、IFF などの電子機器に強い。(Thales)
丁 Terma 社と NLR (National Aerospace Laboratory) は、European Electronic Warfare Competence Center をオランダに創設するための協力合意に調印した。同社は、NLR やオランダ空軍と過去 20 年間にわたって協力関係にある。European Electronic Warfare Competence Center で想定している活動内容は電子戦機器を対象とするもので、具体的には以下の通り。
Terma 社、あるいは他社製品の MRO (Maintenance, Repair and Overhaul)
統合兵站支援 (ILS : Integrated Logistics Support)
改修・アップグレード
テクニカル・サポート、アウトソーシング・サービス
訓練サービス
ミッション・クリティカルなシステムの開発・サポート
また、NLR は以下の活動を担当する。
機械・電子部品の設計、プロトタイプ製造、低率生産
組み込みソフトウェアの開発とテスト
機能試験、環境試験
航空機へのインテグレーション支援
実運用のシミュレーション、訓練、サポート
老朽化管理
改修・アップグレード
今後 5-6 ヶ月以内に創設する予定で、所在地は、すでにある Terma B.V. (Leiden) や NLR (Amsterdam) の施設内。ただし MRO については Woensdrecht に施設を作り、オランダ空軍向けの電子戦機器サポート業務を担当させる。(Terma)
中東に活路 ? (DefenseNews 2007/11/12, Lockheed Martin via Defense-Aerospace.com 2007/11/13)
米 Lockheed Martin 社の事業開拓担当副社長を務める Bob Trice 氏は Dubai Air show の席で、中東諸国に対して MD システムや LCS (Littoral Combat Ship) を売り込む可能性について言及した。その根拠としては、中東地域で最近、多層構成のミサイル防衛・防空システムに対する関心が高まっている点を挙げている。また、売り込みに際しては海外にパートナー企業を募り、技術移転を行った上で作業分担を行うともいっている。同氏がポテンシャル・カスタマーの例として挙げたサウジアラビアの場合、イージス・システムを装備した LCS に関心を示していることが知られている。もっとも、そのサウジアラビアに対してはフランスも、FREMM フリゲートの売り込みをかけているところ。
その Lockheed Martin 社は米海軍から、イスラエル向け LCS (LCS-I) の概念設計と予備設計の作業を継続する、230 万ドルの契約を受注した。技術面の仕様策定と、調達コスト・パッケージの策定を実施するもので、Rafael Armament Systems、Elbit Systems、Ness といったイスラエル企業と組んで作業を行う。
戦闘システムについては 9 ヶ月かけて仕様をまとめることになっており、候補になっているレーダー 2 機種 (IAI/Elta 製品と Lockheed Martin 社の An/SPY-1F) についての検討を進める。指揮管制装置は、イスラエル海軍仕様の IC2 (Israeli Navy Command and Control) と組み合わせる COMBATSS-21 に決まっており、これにイスラエル製、あるいはアメリカ製の各種兵装を組み合わせた場合のコスト見積もりをまとめる。具体的には、Mk.41 VLS、Barak 艦対空ミサイル、Typhoon ウェポン・ステーションなど。
同社が 2006 年 2 月にイスラエル海軍から受注した LCS-I のフィージビリティ・スタディ契約は、2007 年 4 月に完了、これを受けてイスラエル海軍は LCS-I をベースとする多目的 (対空・対水上・対潜・特殊作戦) 戦闘艦×2 隻の調達に必要な、初期段階の予算支出を決定している。LCS-I の主機は米海軍向けと同じ CODAG で、ウォータージェットとの組み合わせも同じ。ただし、SM-2、Harpoon、Mk.32 短魚雷発射管、それとイスラエル軍仕様の独自装備を備えることになる。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/12)
米 Sikorsky Aircraft 社はサウジアラビア内務省から、S-92×16 機、S-76×15 機、Schweizer 434×9 機を受注した。2008 年 3 月からデリバリー開始の予定。用途は、SAR (Search and Rescue)、消防、MEDEVAC (medical evacuation)、EMS (Emergency Medical Service)、交通監視など。任務に合わせた仕様変更を迅速に行えるようにする。同社はこのほか、カタール、クウェート、トルコ、トルクメニスタンから S-92 VVIP/Head-of-State の受注を得ている。(Sikorsky Aircraft)
2001 年に 20 機を発注した NH90 の納入遅延に見舞われているフィンランド国防省は、善後策について NH Industries 社と協議中。当初の予定では 2005 年 4 月から 2008 年 10 月にかけてデリバリーするはずだったが、現時点でデリバリーできた機体はゼロ。Jyri Hakamies 国防相によると、前向きに協議を進めているとのことで、できるだけ早く解決策をまとめたいとする。"Helsingin Sanomat" 紙は金曜日に、NH90 をキャンセルして UH-60M をリース、後日買い取りとするのではないかと報じたが、国防省の Jyrki Iivonen 広報官はこの報道を否定。(Finnish MoD, STT Finnish government news)
UAE を訪問している韓国の空軍のトップ・Kim Eun Gi 氏は、"Dubai Airshow 2007" の席で、UAE のジェット練習機受注競争における KAI (Korea Aerospace Industries) 社製 T-50 Golden Eagle の優位性をアピールした。単価 200 億ウォン、50-60 機の受注を獲得すれば 1 兆ウォンかそこらの商談になる。(Korea Overseas Information Service)
米海軍航空システム軍団 (NAVAIR) の Maritime Patrol and Reconnaissance Aircraft プログラム・オフィスは産業界各社の首脳に対して 10/26 に、Navy EPX プログラムの目標について説明、開発に向けてメーカー募集に乗り出した。陸軍と共同で進めていた ACS (Aerial Common Sensor) が 2006 年にポシャったため、代わりに 2007 年に立ち上げた EP-3E Aries II の代替機計画。有人の ISR (Intelligence, Surveillance, Teconnaissance)・目標指示プラットフォームで、P-8A Poseidon や BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) といった、他の洋上哨戒資産とも連携して任務を遂行する。FY2008 の第二四半期に契約としたい考え。(NAVAIR)
BAE Systems 社は、インド空軍から受注している AJT (Advanced Jet Trainer) こと Hawk Mk.132×66 機のうち 1-2 号機を、インドの AFS Bidar に向けて送り出した。これらを含めて 24 機を BAE Systems 社が、42 機を HAL (Hindustan Aeronautics Ltd.) 社が製造することになっている。パイロットの訓練プログラムも契約に含んでおり、RAF Valley で英空軍の Hawk を使って、75 名以上が訓練を受ける。さらに整備要員 100 名ほどの訓練も実施している。(BAE Systems)
米 Force Protection 社の CEO を務める Gordon McGilton 氏は下院軍事委員会 (HASC : House Armed Services Committee) で、同社製の MRAP (Mine Resistant Ambush Protected)・Cougar と Buffalo のパフォーマンスや、生産能力について説明した。10 月の納入実績は 208 両、個々までの累計納入実績は 734 両。2008 年 4 月までに月産 500 両体制に、2008 年 7 月までに月産 1,000 両体制に持って行き、2008 年中に 12,100 両を納入する予定としている。同社は GDLS (General Dynamics Land Systems) と組んで、ジョイント・ベンチャー Force Dynamics, LLC を設立して MRAP の製造に能っている。(Force Protection)
Eurocopter 社によると、同社が 35 年前に初期型の Gazelle と Puma を売り出して以来、これまでにアラブ諸国で飛んでいる同社製ヘリコプターは 650 機に達したとのこと。民間用、軍用、法執行、医療用、石油産業用など、用途は多岐にわたる。軍用では、Cougar、Fennec、Panther、NH90 といった機体が使われている。法執行機関向けでは、EC135、EC145、さらにヨルダンは EC135 の軍用型・EC635 を導入した。(Eurocopter)
Wiltshire の Boscombe Down で、DE&S の Joint Combat Aircraft Integrated Project Team と英空軍の Centre for Aviation Medicine による、F-35 用ヘルメットの評価試験を実施中。F-35 は HUD (Head-Up Display) を持たず、ヘルメットのバイザーにシンボルを投影する HMDS (Helmet Mounted Display System) を用いる。機体下面の赤外線映像も HMDS に投影する。 along with the RAF’s . The developmental head gear is manufactured by Vision Systems International and Helmet Integrated Systems Limited. (MoD UK)
米 Raytheon 社は、米海軍向けに納入している AGM-154 JSOW (Joint Standoff Weapon) が累計 3,000 発を突破したと発表した。このうち、実戦任務で使用したものは 400 発以上で、それには OIF (Operation Iraqi Freedom) も含む。ソフト/エリア・ターゲット向けにサブミュニッションを搭載した AGM-154A、画像赤外線シーカーと多段式爆風破片弾頭を搭載した精密攻撃型の AGM-154C に続いて、データリンク機能を追加した対艦攻撃型の AGM-154C-1 が SDD フェーズ段階にある。(Raytheon)
チェコの Martin Riman 通商産業相は、Penta 社の傘下に移して民有化した AERO Vodochody 社の業績について「満足している」とする声明を出した。2007 年の売上は対前年度比 40% アップの約 40 億コルナ (2 億 1,500 万ドル)、利益は 2 億コルナ (1,075 万ドル)。来年は 5 億コルナ (2,690 万ドル) の利益を見込む。そして、製造施設近代化のために 6 億コルナ (3,225 万ドル) を投資する。(Aero Vodochody)
軍用、あるいは民間用に装薬・炸薬などを製造している Eurenco (European Energetics Corporation。親会社は SNPE Materiaux Energetiques (60.2%)、Saab (19.9%)、Patria (19.9%)) 社は、創立から 4 年を経て組織再編を実施した。CEO を務める Jacques Cardin 氏の下に、「Propellants and Propelling Charges Division」(managed by Ronny Lindstrom) と「Explosives, Explosive Charges and Chemicals Specialities Division」(managed by Serge Lecume) の両事業部を設置、研究開発・量産・販売までをまとめて担当する。同社はフランス・ベルギー・スカンジナビアに事業所を持ち (EURENCO France, Bergerac and Sorgues)、EURENCO Bofors (Sweden)、EURENCO Vihtavuori (Finland)、PB Clermont (Belgium))、従業員 800 名、年間売上 1 億 2,980 万ユーロ。(Eurenco)
方陣近迫武器系統 (Contracts, 2007/11/9, Raytheon via Defense-Aerospace.com 2007/11/12)
Raytheon Co. (Tucson, AZ) は米海軍から、Mk.15 Phalanx CIWS (Close-In Weapon System) で使用する Block 1B アップグレード/転換機材 (Upgrade and Conversion equipment)×35 セット (うち 1 セットはオーストラリア向け) を、$225,143,877 で受注した。さらに、米陸軍向けの Block 1B LPWS (Land-based Phalanx Weapon System)×12 セット と、それに関連するスペアパーツや支援機材も含む。FMS 案件を含んでおり、対象はポルトガル (1.23%) とオーストラリア (1.09%) の 2 ヶ国。オーバーホール作業を含めて、総額 2 億 4,180 万ドルの案件。
Phalanx CIWS は現在、海外カスタマーは 25 ヶ国にのぼる。累計製造台数は 850 基以上。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-07-C-5444)
最後の DSP (ULA via Defense-Aerospace.com 2007/11/12, Northrop Grumman via Defense-Aerospace.com 2007/11/9)
米空軍の DSP (Defense Support Program) 早期警戒衛星の最終号機 (DSP Flight 23、米 Northrop Grumman 社製、重量 5,200lb) が、11/10 に Cape Canaveral AFS (Air Force Station) の SLC-37 (Space Launch Complex-37) から、ULA (United Launch Alliance) の Delta IV-Heavy ブースターで打ち上げられた。ULA が今年実施した打ち上げとしては 10 回目、米空軍向けとしては 4 回目。過去 3 年に渡ってテストを重ねてきた Delta IV-Heavy が、初めて衛星を軌道に投入した。
DSP は過去 37 年間に渡って、アメリカが弾道ミサイル攻撃に備えるための "eyes in the sky" を務めている。DSP はいずれも、高度 22,300 マイルの静止軌道上に配置される。もともと冷戦期に共産諸国からの ICBM 攻撃に備えて配備したものだが、その後、戦術弾道ミサイルに対する警戒や大規模火災・火山噴火の探知にも用いられるようになった。
この DSP 衛星と、そこに取り付ける赤外線センサーについて、Northrop Grumman 社は Air Force Space and Missile Center、Aerospace Corporation、Sandia National Laboratories、Lawrence Livermore National Laboratories と組んで作業を続けてきた。その過程で四次にわたるアップグレードを行い、衛星の寿命は 1.5 倍に伸びている。また、センサーの能力も向上しており、フォーカル・プレーン・アレイの能力を維持するための熱管理システムや、放射線や表面汚染への対策も盛り込んだ。そして地上側のデータ処理能力も高めており、データ融合機能などを増強した。
運用面では、Schriever AFB と、Space Based Infrared Systems Mission Control Station (Buckley AFB, CO) でのサポートを Northrop Grumman 社が担当していた。具体的には、性能分析、トラブル対策、Telemetry and Orbital Test Station と Satellite Payload Orbital Test Station による軌道上でのテスト、作業を支援するためのソフトウェア開発、データの表示・分配といった内容。
Delta IV-Heavy ブースターは、Pratt & Whitney Rocketdyne 社製 RS-68 エンジンを第一段目、RL10B-2 を第二段目に使用している。後者は、過去 40 年に渡って使われてきた RL10 エンジンの改良型。直径 5m のアルミ製三分割式ケーシングに、ペイロードを収容する。
ちなみに、ULA が予定している次回の打ち上げは Delta II ブースターを使用するもので、2007/12/5 に民生用の COSMO-2 衛星を Vandenberg AFB の SLC-2 (Space Launch Complex-2) から打ち上げる。
インドが Mil を買ったわけ (DID 2007/11/11)
インド空軍が国産機の Dhruv や米 SIkorsky 社の案を退けて、Mi-17-1V×80 機を 1 億 4,000 万ドルで発注する話があり、2008 年中に話がまとまる見込み。Mi-17 にした理由は「既存の機体と同系列の機体にした方が合理的だから」。また、UH-60 は貨物揚搭の面で柔軟性を欠く上に価格が高く、NH90 は高い上にデリバリー時期の問題があった。また、Mi-17 は比較的安い上に政治的な制約事項もないので、国際市場ではそれなりに競争力がある。
エンジンは TV3-117BM (1,900shp) の双発、Mi-17 のクラムシェル型ドアに代えて、後部ドアとローディング・ランプを備える。また、無線機や航法機器を改良して除氷機材を追加、昼夜・天候を問わない運用を可能にした。派生型としては、戦闘強襲型 (兵員 30 名を搭載可能)、負傷者後送型 (医療機材と担架 12 台を搭載可能)、輸送型 (搭載量 4,000kg、機内搭載、あるいは外部に吊下搭載) がある。
Virginia 級のバージョンアップ (DID 2007/11/11)
GDEB (General Dynamics Electric Boat) 社が 1 億 4,800 万ドルで "Lead Yard" 改設計案件を受注した件。2012 年からの年間 2 隻建造を目指して 20%・2 億ドルのコスト低減を目指しているが、インフレ率 2% ならそれだけで FY2005 時点での 20 億ドルが FY2012 には 23 億ドルに、インフレ率 3% なら同じく 24 億 6,000 万ドルに値上がりしてしまうという問題が。
改設計の対象となるのは FY 2009-2013 分で、ブロック III と称する。SSN-774 Virginia〜SSN-774 North Carolina がブロック I、SSN-778〜783 がブロック II で、その続きの SSN-784 以降がブロック III。FY2009 が始まる 2008 年 10 月に発注、2015 年にデリバリーの予定。
最大の変更点は艦首の VLS で、Ohio 級 SSGN のノウハウを使い、2 本の発射筒にまとめる (12 missiles in 2 tubes : ミサイル収容数は同じ 12 発)。この共通化で 800 万ドルの節約。
また、FY2012 の SSN-787/788 からは air-backed sonar sphere から water-backed LAB (Large Aperture Bow) に変更して、SUBSAFE penetration を排除、整備の手間を軽減するとともにトランスデューサーの寿命を延伸する。これで 1,100 万ドルの節約。LAB Array はパッシブ・アレイと中周波アクティブ・アレイで構成、SSN-21 Seawolf 級のトランスデューサーを活用する。
このほか、あれやこれやで 25 の設計変更があり、FY2012 分で 2,000 万ドルのコストダウンを実現。FY2009 分からコスト低減策を取り入れて、学習曲線の向上によって FY2012 で目標通りとする目論見。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/9)
ドイツ議会 (Bundestag) の予算委員会は、ドイツ陸軍向け Puma 歩兵戦闘車×405 両の調達を承認した。担当メーカーの Rheinmetall AG (Dusseldorf, Germany) と KMW (Krauss-Maffei Wegmann GmbH & Co. KG, Munich, Germany) を合わせて、総額 30 億ドル程度の商談になる。計画がスタートしたのは 2002 年 9 月、両社は対等出資で PSM (Projekt System & Management) GmbH (Kassel, Germany) を設立して Puma の開発にあたっており、2004 年には 3 億 5,000 万ユーロで前量産型 5 両と関連サービス業務を受注、現在はトライアル中で、量産開始時期は 2010 年としている。Puma の特徴は、ドイツ軍が要求する国内外での任務様態を想定した、戦術/戦略面の機動性と生存性、攻撃力のバランスにあるという説明。これが、30 年以上に渡って使われてきた Marder を代替することになる。モジュラー構成をとっているため、脅威度に合わせて装甲を増強したり、空輸の際に装甲を外したりと、二段階の防禦レベルを使い分けることができる。(Rheinmetall Defence)
Forecast International は、レーダー関連の量産・O&M (Operations & Maintenance)・RDT&E プログラム、107 件について調査して、今後 10 年間のレーダー市場に関する予測 "The Market for Radar Systems" をまとめた。2007-2016 年のスパンで、金額にして 500 億ドル、ユニット数にして 11,306 と予測している。以前なら、十分な規模と装備水準を備えた軍隊の専有物だったレーダー機材、たとえば AEW&C 機のようなアイテムが、MESA・Erieye・EL/M-2075 Phalcon といった製品の登場で低価格化して、従来は手を出せなかった国に拡散する傾向があると指摘している。もうひとつのポイントが AESA 化。数量では従来型の方が多いが、AESA レーダーの方が高価なので、金額ベースでは両者拮抗に近付いているとのこと。開発中の AESA レーダーが量産に入れば、ますます AESA レーダーの市場規模が伸びることになる。そのほか、アフガニスタンやイラクで直面しているような非対称戦の存在が、レーダー業界に変化をもたらすと指摘している。マーケット・リーダーとなるのは Raytheon 社と Northrop Grumman 社。また、NATO AGS (Alliance Ground Surveillance) を担当する AGS Industries や MEADS International、Typhoon 用の ECR-90 CAPTOR を手掛ける Euroradar のような、コンソーシアム方式をとる事例が増えている。(Forecast International)
イギリス軍の装備調達部門・DE&S で航空部門を率いる Sir Barry Thornton 空軍大将が先日、試験飛行に向けた準備の進展状況を視察する目的で、スペインの Seville にある A400M 最終組立ラインを訪問した。現在、外翼と中央翼、前部胴体と後部胴体、水平尾翼と垂直尾翼の接合が完了したところ。また、イギリス本土では Abbey Wood 所在のチームが Airbus Military 社と共同で、A400M が就役した後のサポート体制作りを進めている。すでに機体の設計・製造のためにメーカーが構築しているサプライチェーンを活用することで、費用対効果を高めることができるという説明。英空軍は C-130K の代替機として A400M×25 機の調達を予定している。(MoD UK)
米 Force Protection 社は、米陸軍 TACOM (Tank Automotive and Armaments Command) から Buffalo×29 両を 2,230 万ドルで追加受注したと発表した。累計納入実績は 140 両を超えており、イラクやアフガニスタンで前路警戒に使用している。これ以外の車輌も含めると、同社製の車輌は 1,000 両以上が GWOT (Global War On Terror) で用いられているとのこと。(Force Protection)
米 Navistar International Corporation 傘下、IMG (International Military and Government, LLC) の Archie Massicotte 社長は議会で、同社の MRAP (Mine Resistant Ambush Protected vehicle) こと International MaxxPro の生産立ち上げに関して説明した。2007/5/31 に最初の契約を受注してから 165 日で 407 両をデリバリーしており、2008 年 2 月には月産 500 両を達成できる、さらに生産能力を引き上げることもできる、といっている。現在、同社が米海兵隊から受注している MaxxPro は 2,971 両。2008 年 4 月に完納の予定となっている。95 両が戦域に配備済みで、サービス担当者 (International Field Service Representatives) は 2 ダースあまりいる。このほか、過去 45 日間でパーツ 58,000 点とコンポーネンツを送り出しており、受注総額は 17 億ドル。もともと Navistar 社は民間向けのバス・トラックを手掛けており、昨年にはトラックとスクールバス 160,000 両、ディーゼル・エンジン 560,000 台を製造した。そして、世界の 75 ヶ国 (イラク・アフガニスタンを含む) に販売拠点を持つとしている。(IMG)
第 10 回目となる Dubai Airshow が、11/11-15 にかけて開催された。50 ヶ国から 850 の出展があったが、今回は 24 ヶ国から 130 のニューカマーが含まれている由。国でいうと、ケイマン諸島、フィリピン、エチオピア、アフガニスタン、ルクセンブルクが新顔。展示機は 140 機にのぼる。この種のイベントとしては世界で三番手の規模を持つ。初登場の機体として、Cirrus SR22 G3 (単発四座機)、Eclipse 500、Dassault Falcon 7X (FBW を採用したビジネス機)、Sino Swearingen SJ30 (世界でもっとも速くて "足が長い" 軽ジェット機)、MD 902 ヘリコプターなどがある。A380、MiG-29、F-16C/D-60、F-117A、Red Arrows の BAE Hawk、Patrouille de France の Dassault/Dornier AlphaJet、Patrulla Aguila の CASA C-101 Aviojet などがデモ飛行を実施。(Dubai Air Show)
諾 Kongsberg Defence & Aerospace 社は米陸軍から、M151E2 Protector RWS (Remote Weapon Station) を 1 億 7,500 万クローネで追加受注したと発表した。(Kongsberg Group)
米 Boeing 社は、トルコ空軍向けの B.737 AEW&C (Airborne Early Warning and Control) "Peace Eagle" に所要の塗装を施して、ワシントン州 Seattle の同社工場で公開した。同機は 11/11-15 にかけて開催する Dubai Air Show に出展するため、UAE まで自力飛行で展開することになっている。"Peace Eagle" 計画では、初号機を Boeing 社が、残り 3 機を土 Turkish Aerospace Industries 社が改修することになっている。現在、ミッション・システムのチェックアウトに向けて試験飛行を実施中。(Boeing)
NATO 加盟 26 ヶ国の関係者が集まって、10/25-26 に CNAD (Conference of National Armament Directors) を開催、進行中の装備開発プロジェクトなどが議題になった。CNAD は隔年で開催している。ALTBMD (Active Layered Theatre Ballistic Missile Defence) は、2010-2012 年の IOC 獲得に向けて所定のスケジュールで進行中。もっと必要性が高いとされる AGS (Alliance Ground Surveillance) は、2008 年半ばに契約、2012 年にデリバリーの予定。RQ-4 Global Hawk HALE (High Altitude Long Endurance) UAV と、MP-RTIP (Multi-Platform Radar Technology Insertion Program) センサー、地上管制ステーションの組み合わせ。そのほか、テロ対策として非殺傷性兵器の開発に乗り出すほか、産業界における大西洋越しの協力関係促進、ISAF (International Security Assistance Force) に対する Joint ISR (Intelligence, Surveillance and Reconnaissance) の配備実現、ISAF のヘリコプター不足問題などが議題になった。NATO 加盟 16 ヶ国による、IED ジャマーや熱線カメラなどのフォース・プロテクション手段に関する展示、PfP (Partnership for Peace) 参加 11 ヶ国を対象とした EDA (European Defence Agency) との協力関係強化に関する討議も行われた。(NATO)
業界団体 ASD (AeroSpace and Defence Industries Association of Europe) のトップで Saab 社の CEO でもある Ake Svensson 氏が 仏上院軍事委員会 (French Senate Defence Commission) に出席、業界のビジョンについて説明した。「軍事作戦の大半は複数の国による共同作戦である → 国際協力と相互運用性の実現が重要である → 長期的な装備品の取得性を実現するためにも、単一欧州市場の形成が重要である」としたほか、新技術を取り入れる必要があるとして、アメリカに比べると大幅に少ない研究開発費を増額する必要性を主張。(ASD)
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/9)
Tinker Support Services (Anchorage, AK) は米空軍から、オクラホマ州 Tinker AFB で実施する土木工事 (Tinker Air Force Base Civil Engineering Service) を $267,434,836 で受注した。79 CONS/PKAB, Tinker AFB, OK (FA8101-08-D-0006)
BAE Systems Electronics and Integrated Solutions, Inc. (Washington DC) は米空軍から、航空機からアクティブ電磁的手段を用いて地下施設を識別する ATAEM プログラムに関する、設計・製造・デモンストレーションの作業を $8,240,055 で受注した。Det 1, AFRL/PKDA, Wright-Patterson AFB, OH (FA8650-08-C-7804)
Bath Iron Works, Inc. (Bath, ME) は米海軍から、DDG-1000 Zumwalt 級に関する先行調達の追加分と、設計・建造工程のために必要な建造前の計画立案作業を $141,999,995 で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-06-C-2303)
Northrop Grumman Ship Systems (NGSS, Pascagoula, MS) は米海軍から、DDG-1000 Zumwalt 級に関する先行調達の追加分と、設計・建造工程のために必要な建造前の計画立案作業を $90,000,000 で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-06-C-2304)
General Electric Aviation (Lynn, MA) は米海軍から、F/A-18E/F と EA-18G が装備する F414 エンジンのコンポーネントを対象として補修・換装・消耗品サポートを実施する PBL (Performance Based Logistics) 契約について、期間延長分を $9,200,512 で受注した。Naval Inventory Control Point (N00383-05-D-001M)
Epsilon Systems Solution, Inc. (San Diego, CA) は米海軍から、カリフォルニア州の NAWS (Naval Air Weapons Station) China Lake で実施する環境調査・分析・研究業務のオプション契約分を $5,981,594 で受注した。NAWC-WD (Naval Air Warfare Center Weapons Division), China Lake, CA (N68936-07-D-0005)
Belleville Shoe Manufacturing, Co. (Belleville, IL) は米国防兵站局 (DLA) から、海軍向けの安全靴を $23,241,960,72 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-08-D-1009)
今度は大丈夫 ? (DID 2007/11/8)
ブラジルの Lula da Silva 大統領は Juniti Saito 空軍司令官に対して、中断している次期主力戦闘機調達計画・F-X の再開を承認した。F-X2 として 2008 年 1 月に「再起動」することになる。予算は 22 億ドル、調達予定機数は 36 機。F-X 計画は 2001 年にスタートさせたものの、資金難で 2003 年にホールド、2004 年 2 月にポシャった経緯がある。
といっても候補の顔ぶれは変わり映えせず、Rafale、TyphoonJAS39 Gripen、Su-35 といったあたり。空軍は F-35 にも興味がある様子だが、アメリカの輸出制限からいって実現は考えにくい。Mirage 2000 は生産ラインがクローズになっているし、F-16 も眼中にない模様。なんにしても、"O Estado de Sao Paulo" 紙が報じているように、ブラジル国内への技術移転をできるだけ少ないコストで実現することが採否の鍵を握る。スペアパーツ供給の実績からいってロシアには不安があり、アメリカは技術移転に消極的なことから、フランスがもっとも有力だとする見方も。つまり、連戦連敗の Rafale にとっては、これがラストチャンスか ?
現在、ブラジル空軍 (FAB : Forca Aerea Brazilia) の打撃力は、亜音速機の AMX、COIN 機の Super Tucano/ALX、近代化改修を施した F-5BR といった機体に依存している。Mirage III については、F-X がポシャった後でフランスから購入した、中古の Mirage 2000×12 機で 2005 年末までに代替した。
ブラジルは他の近隣諸国と同様、軍拡を続けるベネズエラに対抗する状況にあり、国防予算を五割増 (35 億ドル → 50 億ドル〜56 億 4,000 万ドル) にすることになったばかり。そうした状況があるため、Mirage 2000 はあくまでつなぎで、本命の F-X は別に存在することになっている。ただ、海軍や陸軍も老朽化した装備の更新を必要としていることから、果たしてどうなることか。
ちなみに、兵装の面では南アフリカから A-Darter 短射程 AAM を導入するほか、イスラエルから Derby/Alto BVR AAM を導入する話が決まっている。さらに、中型輸送ヘリ調達に関する RfP をリリース済みで、候補としては EH101、EC725、Mi-171V の名前が挙がっている。攻撃ヘリ調達構想もあり、こちらは A109 ARH、A129、Tiger、Mi-35M といった候補がいる。
ハーク買いまへんか〜 (DID 2007/11/8)
The Hill magazine が報じたところによると、米 Lockheed Martin 社が米空軍に対して、C-130J×120 機の追加調達を持ちかけているとのこと。多年度調達方式を導入して経費削減を図り、総額 60 億ドルとしている。背景には、老朽化が進んでいる C-130E/H のうち 20% 強が飛行制限を課せられている状況があり、この比率かさらに上がると考えられる点がある。そこで、多額の資金と手間をかけて整備・更新するぐらいなら、すでに中東で運用実績がある C-130J の新品を買う方がいいという理屈。
米特殊作戦軍団も、現行の特殊作戦機の代替として C-130J に目を向けているようだが、今後 15 年のスパンで生存性を確保できるかどうかが課題。
カイオワの眼 (DID 2007/11/8)
米 DRS Sensors & Targeting Systems 社 Optronics Division (Melbourne & Palm Bay, FL) は米陸軍 AMCOM (Aviation and Missile Command, Redstone Arsenal, Huntsville, AL) から、電子光学センサーの設計・エンジニアリング・製造・スペアパーツ・フィールドサービス・デポ整備に関する契約を 4,800 万ドル (3,600 万ドル + 1,200 万ドル) で受注した。OH-58D Kiowa の MMS (Mast Mounted Sight) に装備するためのもの。2003 年 12 月に 2 億 7,600 万ドルで受注した MMS がらみの ID/IQ (Indefinite Delivery/Indefinite Quantity) 契約の一環で、2006 年 2 月にも 3,300 万ドルの契約を得ており、最大で総額 7 億ドル規模の商談に発展する可能性がある。
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/8)
General Electric Company Aircraft Engines (Cincinnati, OH) は米空軍から、F110-GE-100/129 の SLEP (Service Life Extension Plan) と AEU (Aging Engine Upgrade) に使用する、改設計型の高圧コンプレッサー (HPC : High Pressure Compressor) と高圧タービン (HPT : High Pressure Turbine) を $69,696,940.14 で受注した。F-16 搭載用で、この改修によってさらに 20 年間の運用を可能にする。748 CBSG/PKP, Tinker AFB, OK (FA8104-05-C-0053-P00012)
BAE Systems Information and Electronics (Yonkers, NY) は米空軍から、AN/ALR-56M System Receiving Ships Sets を $28,119,588 で受注した。C-130 搭載用。542 CBSG/PKT, Robins AFB, GA (F09603-03-D-0001-0268)
Stewart & Stevenson Tactical Vehicle, Division (Armor Holdings 社傘下、Sealy, TX) は米海軍から、PLL (Prescribed Load List) 維持管理用パーツ、ASL (Authorized Stockage List) 維持管理用パーツ、MRAP University Training、新機材の訓練、兵站支援のデモンストレーション支援を、$50,218,798 で受注した。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-07-D-5030/#0002)
Raytheon Co. (Tucson, AZ) は米海軍から、Standard Missile の RDT&E (Research, Development, Test, and Evaluation) に関するエンジニアリング/テクニカル・サービス業務を対象とする修正契約を、$37,320,528 で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-07-C-5361)
Alliant Techsystems, Inc., Tactical Propulsion and Controls Division (Rocket Center, WV) は米海軍から、Allegany Ballistics Laboratory で実施している Restoration Program の継続分を $36,983,505 (見込額) で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-08-E-4403)
Valero Marketing & Supply Co. (San Antonio, TX) は米国防兵站局 (DLA) から、自動車用のガソリンを $23,268,500.00 (上限額、価格修正条項付き) で受注した。FMS 案件。DESC (Defense Energy Supply Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-0454)
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人事・組織
予備役の動員状況 (DoD 2007/11/14)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 102 名の増。現在の動員内訳は、陸軍 72,547 名、海軍 5,886 名、空軍 7,308 名、海兵隊 7,265 名、沿岸警備隊 358 名。
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戦争・紛争
今日のアフガニスタン (AFPS 2007/11/14)
国防総省の Geoff Morrell 報道官によると、米国防総省ではアフガニスタン派遣部隊に対してパキスタン経由で補給品を送り込めなくなる事態に備えて、"Plan B" の検討を進めているとのこと。アフガニスタン向けの補給品のうち 75% が、パキスタン経由で搬入されている。なお、Pervez Musharraf 大統領が発令した国歌非常事態宣言による影響は出ていないとのこと。
タリバンが 2001 年 3 月に石仏を破壊したことで知られる Bamyan 省では、地元の自治体と住民による石仏の再建作業が始まっている。11/10 には、Bamyan 省の副知事、ISAF (International Security Assistance Force) 参謀長の Bruno Kasdorf ドイツ陸軍少将、Task Force Cincinnatus 司令官の Jonathan Ives 米陸軍大佐、地元で活動している PRT (Provincial Reconstruction Team) 指揮官の Brendon Fraher ニュージーランド陸軍大佐、その他の ISAF 幹部が会合を開き、Bamyan 省全体の再建進展状況と、今後の優先順位設定、石炭や鉄鉱石といった天然資源などの活用による経済発展、等の課題について討議した。
今日のイラク (AFPS 2007/11/14)
イラク陸軍・第 9 師団が Taji で、過激派組織の首領を拘束。民間人 10 名ほどを殺害した件に関与した容疑があるほか、米軍の補給線に IED を仕掛けた容疑もあり、10/4 に Baghdad 近くで車両隊が被害を受けた件にも関わっていたとみられる。
その Taji で 12 日、イラク軍特殊部隊と米軍の特殊部隊がアルカイダ関連組織の首領 2 名を拘束。IED・小火器・迫撃砲・自動車爆弾による攻撃によって、米軍に死者を出した容疑がある。同日に Sadiyah でも、イラク軍特殊部隊と米軍特殊部隊がギャング組織のメンバー 4 名を拘束しているが、こちらは誘拐・殺人などの犯罪行為に関わった容疑。さらに 1 名を拘束している。
Multinational Division Baghdad 麾下、米陸軍・第 1 歩兵師団・第 4 歩兵旅団戦闘チームに配属された、第 2 歩兵師団・第 12 歩兵聯隊・第 2 大隊・D 中隊の兵士が、Baghdad の Doura 地区で武器集積所を発見。遺棄された建物の中に、自動小銃の弾 100 発以上、RPG 発射器、自動小銃のボルトとボルト・キャリア、82mm 迫撃砲弾があった。
Adwaniyah で 12 日、地元住民グループ (CLC : Concerned Local Citizen) が詰めている検問所に迫撃砲弾が着弾。Adwaniyah と Hawr Rajab を担当している、Multinational Division Center 麾下、米陸軍・第 3 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チーム指揮官の Terry Ferrell 大佐によると、アルカイダ関連組織のメンバー 30-40 名ほどが、小火器や、トラックに載せた機関銃で検問所を攻撃していたとのこと。そこのイラク軍が駆けつけて交戦、1 日がかりの戦闘で敵 15 名が死亡。
今日のアフガニスタン (AFPS 2007/11/13)
Oruzgan 省の Deh Rawod 地区でアフガニスタン軍と聯合軍が、偵察パトロール中に攻撃を仕掛けてきた武装勢力の一群と交戦。小火器と RPG による攻撃を受けたために反撃、それに対して的が近くの拠点に移動したため、敵の所在を確認した後で 4 回に分けて航空攻撃を実施、さらに地上からも攻撃を加えて制圧した。
Wardak 省の Nerkh 地区では、アフガニスタン軍と聯合軍がタリバン関連の武装勢力 6 名と交戦・拘束。
Helmand 省では 11 日、婦女子を "人間の盾" にして立てこもっている敵と交戦して、敵 15 名が死亡、2 名が拘束された。前日に同じ Helmand 省の Gereshk では自爆テロ事件があり、犯人が死亡、大人 5 名と子供 1 名が負傷した。アフガニスタン軍が出動して現場周辺を封鎖するとともに、救護活動を実施。
同じ 10 日、Oruzgan 省の Khas Oruzgan 地区でアフガニスタン軍と警察、聯合軍がタリバンと交戦、敵は民家に立てこもって住人を "人間の盾" にしようとしたが、追い出した上で制圧。
今日のイラク (AFPS 2007/11/13)
Mosul で聯合軍がアルカイダ関連の武装勢力と交戦、敵 1 名が死亡。イラク軍・聯合軍に対する自爆テロなどの攻撃を立案していた人物。また、それとは別に 1 名を拘束。現場近くの建物で、女性 1 名の遺体と負傷した子供 1 名を発見、その子供も病院に搬送した後で死亡した
Baghdad 南東では、Arab Jabour 界隈で活動しているテロ組織をターゲットとする作戦を聯合軍が実施して、テロ攻撃の立案・指令に関わった容疑で 4 名を拘束。Beiji 南方では、テロ組織向けに武器の手配をしていた容疑で 9 名を拘束。
Baqouba 南西で 11 日、Diyala 省で活動しているテロ組織のメディア担当者をターゲットとする作戦を実施、敵 4 名を発見して警告射撃を行ったが投降しなかったために交戦。敵が乗った車輌を攻撃した際に二次爆発が発生したところから、爆発物が積まれていたとみられる。敵は 4 名全員が死亡した。
同じ Baqouba 南西で実施した別の作戦では、ターゲットとなった建物に到着して、中にいる敵に対して出てくるよう命じたところ、無視。そこで警告射撃を行ったところ、敵が応戦してきたために交戦。制圧後に現場で、ロケット、迫撃砲、IED などの集積所 2 ヶ所を発見。この戦闘で、敵 4 名が死亡、2 名が拘束された。
Baqouba 西方では、アルカイダ関連組織の首領など (メディア担当者などを含む) をターゲットとする作戦を実施、プロパガンダ文書などを発見するとともに、ターゲットとなっていた人物を拘束。
Samarra 東方では、メディア対応の拠点になっているアルカイダ関連組織のアジトを襲撃。現場は外国人テロリストの拠点にもなっていたとみられる。ターゲットの建物を封鎖して内部に突入したところ、自爆ベストを身につけた敵が現れたために射殺、7 名を拘束。
Tikrit 南方では、外国人テロリストの手引を行っていて、かつアルカイダ関連組織とつながりがあるお尋ね者を拘束。Haditha 地区でテロ組織幹部の移動に関わっていた容疑もある。この他に 4 名を拘束。
Baghdad 東部の Imam Al Madhi Husseniyah Mosque で 11 日、イラク軍がテロリスト 3 名を拘束。さらに手榴弾 3 発、5lb の爆薬が入った瓶、RPG の発射筒、RPG の推進薬 5 個、RPG 11 発、AK-47 自動小銃 6 挺、抗弾ベスト 10 着、ボディ・アーマー用の抗弾プレート 15 枚、制服 10 着、爆薬入りのプロパンガスタンク、警察仕様のライト 2 セットを発見。
今日のアフガニスタン (AFPS 2007/11/11)
Ghazni 省でアフガニスタン軍と聯合軍が、外国人テロリストの手引をしている容疑者がいるとみられた地区の捜索を実施して、5 名を拘束。
Farah 省の Gulestan では 9 日、ISAF (International Security Assistance Force) の支援を受けたアフガニスタン軍 500 名以上が、72 時間に渡る掃討作戦を発動。タリバン関係者をいぶり出すために個別の家宅捜索を行うもので、現地をアフガニスタン軍のコントロール下とした。最終結果はまだ確定していないが、多数を拘束した模様。この Gulestan 界隈は山岳地帯で、その地形を利用してタリバンが隠れているとみられている。タリバンが当地をコントロールしていた間に、民間人 6 名と警察官 1 名が処刑されたとのこと。
Helmand 省の Chineh という村落では、迫撃砲の発射地点を捜索していた聯合軍の兵士が武装勢力と交戦、ロケットや小火器による攻撃を受けた。その際に 2 名が撃たれて負傷したが、アフガニスタン軍が反撃して敵を制圧したおかげで、この 2 名は救出できたとのこと。さらに小火器や機関銃、航空支援による反撃で敵を排除した。
今日のイラク (AFPS 2007/11/11)
聯合軍が Baghdad 南方で、Rusafa・Karkh 界隈で自動車爆弾攻撃を実施していたお尋ね者 1 名を拘束。複数の武装勢力幹部とつながりがある人物で、聯合軍の構成によって大打撃を受けた組織の立て直しを図っていたもの。Baghdad の北東では、外国人テロリストの手引をしていた容疑で 1 名、さらに Salman Pak 界隈で活動しているアルカイダ関連組織の幹部を拘束。交戦には至らず。
Mosul 北方では、当地でテロ組織のプロパガンダを担当していたお尋ね者 1 名を聯合軍が拘束。ターゲットとなった建物では、メディア向けに配布する目的で準備した、多数のプロパガンダ素材が発見された。このほか、Salman Pak、Beiji、Mosul で、合計 8 名を拘束しているが、その容疑は外国人テロリストの手引き、伝令、IED 攻撃の立案など。
Baghdad 北東で聯合軍が、アルカイダ関連組織の資金担当者を拘束。当地におけるテロ組織の幹部でもあり、息子もテロ組織で狙撃を担当しているとのこと。ターゲットに加えて 5 名を拘束、多数の武器を発見。Mosul 南方では IED 攻撃を指揮していた人物を拘束しているが、こちらもアルカイダ関連組織の首領とつながりがある。Beiji では、外国人テロリストの手引やアルカイダ関連組織のメディア対応担当の容疑で 2 名を拘束。IED 攻撃にも関わっていた容疑。
米陸軍・第 2 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 156 歩兵聯隊・第 2 大隊・C 中隊と、警察 (第 1 警察師団・第 4 旅団・第 1 大隊) が Baghdad 東部で、武器集積所を発見。地雷 2 発、弾倉 8 個、無線機 1 台。Baghdad 東部で武器集積所が見つかったのは、過去 3 週間で 6 例目。
Baghdad では Rashid 地区でも、9 日に武器集積所 2 ヶ所が見つかっている。まず、第 1 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チームに配属された、第 2 歩兵師団・第 12 歩兵聯隊・第 2 大隊・C 中隊の兵士がテロリスト 2 名を拘束。同大隊の D 中隊は Jazair で RPG 発射器と RPG 3 発、RPG のブースター 8 個、PKC 機関銃と銃身 2 本、60mm 迫撃砲と砲弾 2 発、ボルトアクション式ライフル、AK-47 自動小銃と弾倉 19 個、手榴弾 4 発、自爆ベスト、ボディ・アーマー 3 セット、小火器用弾薬 3,000 発などを発見。米陸軍・第 28 歩兵聯隊・第 1 大隊・C 中隊 (第 4 IBCT (Interim Brigade Combat Team) 麾下の Task Force 1-18 に配属) の兵士が、迫撃砲弾 8 発と RPG 4 発、ロケット用の信管 2 個、無線機 5 台、ボディ・アーマーを発見。
Samarra 西方で 9 日、警察が聯合軍と組んでアルカイダ関連組織の掃討作戦を実施、その際の交戦出てき 7 名が死亡、武器集積所 1 ヶ所を発見。
米陸軍・第 502 空挺聯隊・第 2 大隊の兵士が、Haswa で 9 日にモスクの近くで武器集積所を発見。C4 爆薬 22 個、自家製クレイモア地雷、プロパンガスタンク、125mm 砲弾。
今日のアフガニスタン (AFPS 2007/11/9)
Helmand 省の Nahr Surkh 地区で、アフガニスタン軍と聯合軍がタリバンと交戦、敵側に複数の死者が出た。偵察パトロール中の部隊に対してタリバンが機関銃・RPG・消火器で攻撃を仕掛けてきたもので、反撃するとともに航空支援を要請して制圧。
Oruzgan 省では、タリバンが 6 日に「Tarin Kowt と Kandahar を結ぶ道路を制圧した」と宣言したが、アフガニスタン軍と聯合軍はそれを受けて出動して、道路が普通の往来に使われており、タリバンの制圧下にないことを確認したとしている。アフガニスタン軍が現場に残って、その道路を通る輸送ルートの確保を担当した。
Farah 省の Tojg では PRT (Provincial Reconstruction Team) から 170 万ドルの資金を出して、省を南北に分断している Farah Rud River に架橋する工事が進行中。完成すると、Tojg の住民 10,000 名ほどに加えて、Shib Koh、Qalay Ka、Lashe Jowain の各地区と Farah の住民にも恩恵がある。橋は強化コンクリート製で、長さ 900ft。
今日のイラク (AFPS 2007/11/9)
聯合軍は Fallujah の南東で、当地で活動しているアルカイダ関係者をターゲットとする作戦を実施。自動車爆弾攻撃、IED 攻撃などの容疑。現場で敵 2 名と交戦、うち 1 名を負傷した状態で拘束。
Samarra 南方では、アルカイダ関連組織の首領をターゲットとする作戦 3 件を実施。聯合軍に対する攻撃や外国人テロリストの手引きを行っていた容疑。3 件のうち 2 件で航空支援を要請、ターゲットとなった建物ごと破壊した。その際に二次爆発が発生したため、爆発物があったとみられる。また、Samarra では小規模な武器集積所を発見。自爆ベスト、弾薬入りのアサルト・ベスト、機関銃といった内容。また、7 名を拘束、建物 2 棟と車輌 2 台を破壊処分した。その Samarra の東方では、テロリストのアジトを発見して 7 名を拘束。
Baghdad では、自動車爆弾攻撃や外国人テロリストの手引き・訓練に関わっていたとみられる容疑者をターゲットとする作戦を実施、3 名を拘束。
Samarra 南方では、Salahuddin (訳注 : Salah-ad-Din ?) 省で活動しているアルカイダ関連組織の首領をターゲットとする作戦を実施、その際の交戦で敵 2 名が死亡。この組織は自動車爆弾や IED 攻撃、誘拐、小火器や火砲による攻撃を、聯合軍やイラク軍に対して仕掛けていたとされる。また、配下に外国人テロリストのグループを擁して自動車爆弾テロをやらせていた模様。
イラク陸軍・第 8 師団が Diwaniyah で、過激派 1 名を拘束。EFP を初めとする武器・弾薬の隠匿、聯合軍やイラク軍に対する砲撃、その他の違法行為に関わっていた容疑。
Arab Jabour 地区で 7 日、地元住民の誘導を受けた米陸軍・第 30 歩兵聯隊の兵士が、57mm 砲弾 4 発を組み合わせた IED を発見。また、107mm ロケットも発見した。当地で堕胎規模の部隊を投入して実施している、"Operation Centurion V" での一コマ。
イラク陸軍・第 2 師団と米陸軍・第 82 野戦砲兵聯隊の兵士が、Mosul 南方の Qayarrah で 6 日に、自家製爆薬 200lb を発見、9 名を拘束。その Mosul の東方では 6 日、米陸軍・第 6 航空騎兵聯隊・第 4 大隊所属のヘリコプターが 武器の輸送や敵対行為のデモンストレーションを行っていた敵の車輌 3 台を発見して攻撃、武器・弾薬を搭載していたようで、二次爆発が発生した。この交戦で敵 4 名が死亡。
Paveway 初投下 (AFNews 2007/11/8)
アフガニスタンで、MQ-9 Reaper UAV が GBU-12/B Paveway レーザー誘導爆弾の初投下を記録した。Sangin 地区上空を飛行中に地上軍からの支援要請があり、JTAC (joint terminal attack controller) からの目標指示データを受けて、ネバダ州 Creech AFB にいるオペレーターが GBU-12/B を投下したもの。すでに AGM-114K Hellfire は発射したことがあるが、GBU-12/B は今回が初めて。
2007/9/25 に USCENTCOM の AOR で運用を開始して以来、これまでに MQ-9 は 49 コンバット・ソーティを記録している。
今日のアフガニスタン (AFPS 2007/11/8)
在アフガニスタン聯合軍は、Wardak 省で活動している自動車爆弾組織を対象として 10 月末に実施した掃討作戦の際に拘束した、タリバン幹部 2 名の身元が判明したと発表した。ひとりは Jawed (a.k.a. Latif Allah)、もうひとりは Mohammadullah。いずれも Nerkh 地区で発生した交戦の際に拘束されている。この戦闘で、他に敵 2 名が死亡したほか、迫撃砲弾や導爆線などが見つかっている。また、IED 製造材料から両名の指紋が出た。Jawed は爆発物の担当で、正体不明の幹部に対する地雷の提供も受け持っていたとのこと。また、地盤テロリストを訓練しているタリバン幹部や外国人テロリストの手引きをしている人物とのつながりがあるとする情報がある。
Zabul 省の Qalat 地区では、アフガニスタン軍・聯合軍との交戦で武装勢力 2 名が死亡、11 名が拘束された。タリバンは以下の武器・爆弾担当者をターゲットとする作戦を実施した際の出来事。最初に戦闘の構えを見せた敵 3 名との交戦があり、うち 2 名が死亡、1 名が拘束された。鎮圧後の捜索でさらに 10 名を拘束した次第。
Uruzgan 省の Jawara 地区でもタリバンの掃討作戦があった。タリバン関連組織と IED 攻撃を行っている組織が活動していて、過去にアフガニスタン軍や聯合軍に対して加えられた攻撃に関わっていたとする情報を受けたもの。捜索の際に複数名の敵が死亡、さらに 7 名を拘束。武器・弾薬に加えて、弾薬ベストなどの軍装品、軍用仕様の暗視ゴーグルなどを発見した。
Helmand 省では 5 日、聯合軍の基地近くで IED を設置しようとしている現場をアフガニスタン軍が発見、犯人が逃走する事件が発生。現場を確保した上で IED を処分した。
今日のイラク (AFPS 2007/11/8)
聯合軍が Mosul で、違法に法廷を設置していたとされる人物を拘束。誘拐や処刑、テロ組織の首領に対する武器・資金の供給を行っていた人物とされる。
Baqouba 南方では、Diyala 省で活動しているテロ組織の首領をターゲットとする作戦を実施して 4 名を拘束。テロ組織のメディア担当部門や、その他の幹部とつながりがあるとみられる。
イラク陸軍・第 5 師団が Ghalibiyah 北方の検問所で 6 日、アルカイダのテロリストとみられる犯人による自爆テロを阻止。犯人はクルマで検問所に向かって突っ込んできて速度低下の指示にも従わなかったが、イラク軍によって破壊された。その際に二次爆発が発生したことから、爆薬を仕掛けてあったとみられる。
米陸軍・第 15 歩兵聯隊・第 1 大隊が 6 日、Salman Pak 近くの Combat Outpost Cahill で、アルカイダ関連組織によるものとみられる間接砲撃を受けた後で武装勢力と交戦、敵 1 名が死亡した。60mm 迫撃砲弾 2 発が監視哨に、その近隣にもう 2-3 発が着弾するとともに、敵が小火器や機関銃で攻撃を仕掛けてきた。さらに迫撃砲弾 2 発が着弾したところで、陸軍の AH-64 Apache 攻撃ヘリ×4 機と空軍の A-10 Thunderbolt II 攻撃機×2 機が駆けつけて、さらに地上からも M2 Bradley 歩兵戦闘車がやってきた。
Khalis 北西の Sindiyah という村落で 5 日、聯合軍がお尋ね者 1 名とその他 5 名を拘束。いわゆる "special groups" の首領を狙った作戦を実施した際の出来事で、ターゲットとなった人物は聯合軍への攻撃を企図して、武器の買い付けや IED の製造を行っていたとされる。
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こぼれ話
米海軍二題 (NavNews 2007/11/14)
コロンビア海軍の潜水艦、A.R.C. Tayrona (S-29) が、10/29-11/11 にかけてフロリダ州の NS Mayport を訪問した。DESI (Diesel Electric Submarine Initiative) の一環として、米海軍との合同訓練も実施している。DESI とは、米海軍が同盟国の通常動力潜と共同で、主として ASW の訓練を行うプログラム。
Food Networks Iron Chef America のシェフ・Cat Cora 氏が 11/13 に、これもフロリダ州の NS Mayport を訪問した。Navy Region Southeast の代理を務めた Mathew Schellhorn 大尉、World Grill のシェフ・Brett Harris 氏とともに、"Iron Chef" コンテストの審判を務めるのが目的。海軍の給養員と Moral Welfare Recreation Food and Beverage Teams のメンバーで構成する 8 チームが参加して、各種のジャガイモで 3 種類ずつの料理を作るという課題に挑んだ。
無給の大臣 (JDW 2007/11/14)
先日に「自動車レースに専念したい」といって電撃的な辞任を発表したイギリスの装備調達担当相・Paul Drayson 卿は、もともとバイオ関連の事業で財をなしたミリオネア。そのためか、2 年半にわたって大臣職を務めていた間、ずっとサラリーはゼロだったとのこと。また、Brown 首相は防衛分野に対する関心が薄いとして不満を持っていた様子。
その Drayson 卿がイニシアチブをとって DIS (Defence Industrial Strategy) をまとめた経緯があるため、今回の辞任劇によって DIS の前途に不安を持つ声が、産業界からあがっている。
体験操縦 (AFPS 2007/11/9)
デラウェア州政府で知事の補佐を務めている Mark Brainard 氏が、一週間にわたる Civilian Orientation Conference の一環として、嘉手納 AB にある KC-135 フライト・シミュレータの体験操縦を実施した。着陸の際に沈下が早すぎて、本物の機体ならハードランディングになっていたところ、とのこと。
その後で F-15 のシミュレータも体験操縦して、事故ったり火災を起こしたりと、これまたすごいことになった。また、防空部隊の訪問なども実施している。
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AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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