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一般ニュース
機種更新 (AFNews 2007/11/21)
ドイツ・Ramstein AB に駐留する米空軍の 86th AW/37th AS は、C-130E×17 機を運用しているが、11/9 から C-130J の配備が始まった。2009-2011 年の間に C-130E は退役して、C-130J に入れ替わる。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/21)
イギリスの装備調達担当相・Baroness Taylor 氏は、DIS (Defence Industrial Strategy) の更新を先送りして、現時点で改訂に乗り出すことはしないと表明した。就任後、初めて出席した議会における発言によるもの。イギリスでは国防予算の伸びが続いているが、進行中の作戦に関連する支出や軍人の待遇改善などに回す方が優先されており、装備調達については削減が不可避とみられる。
Saab 社は、F-16A/B の代替機を 80 億ドルかけて調達するノルウェーに対して、JAS39 Gripen の売り込み攻勢を強める。具体的には、(例によって) オフセットを利用するもので、ノルウェー向け Gripen のコンポーネント製造に参画するノルウェー企業の数を、従来の 50 社から 80 社に増やすという内容。実現すれば、ノルウェー企業の取り分が増える。新戦闘機は 48 機の調達を予定しており、意志決定は 2008 年に実施するスケジュール。
Robert Gates 米国防長官は、ヨーロッパにおける米軍戦力の削減をストップ、現行の 43,000 名を維持する決定を下した。2 年前には 62,000 名いたが、Donald Rumsfeld 国防長官時代の削減計画により、2008 年中に 24,000 名まで削減することになっていたもの。これに対して USEUCOM 司令官の Bantz Craddock 大将と USAREUR 司令官の David McKiernan 大将が異議を唱えて、削減の中止を要請していた。「ロシアの復活」によって不確定要素が増えたことと、アメリカに帰国させた兵士とその家族を受け入れるための、住宅施設の不足問題が背景にある。
スウェーデンとフィンランドが、NRF (NATO Response Force) に参加する可能性が高まってきている。フィンランドの Ilkka Kanerva 外相によると、正式な意志決定は何もしていないが NRF への参加についてフィンランドは前向きであり、危機管理における対等なパートナーであるスウェーデンとは、"タンデム" で意志決定するとしている。
インド海軍参謀総長の Sureesh Mehta 大将は、2010 年代にインド海軍に課せられるであろう任務と比較して、インド海軍の艦艇更新ペースが遅く、戦力不足になると発言した。インド海軍の現有戦力は、軽空母 1 隻、水上戦闘艦 21 隻、艦隊給油艦 3 隻、ミサイル・コルベット 3 隻、OPV (Offshore Patrol Vessel) 6 隻、揚陸艦 8 隻、潜水艦 16 隻、高速攻撃艇 17 隻など、合計 140 隻あまり。しかし、老朽艦の維持が難しくなっていることから、現状では戦力減少が避けられないとする。
そのインドと中国は、1962 年に戦火を交えて以来初めて、12 月の第 3 週に陸軍の合同演習を実施する予定。それぞれ 100 名程度を派出して、雲南省で対テロなどの演習を実施する。2008 年にはインドでの合同演習実施を予定。
インド軍関係者は 21 日、パキスタンとの国境から 200km ほど離れた射場で、国産中射程 SAM・Akash (空の意) の試射を実施したことを明らかにした。詳細は明らかにしていないものの、試射はうまくいき、近いうちにインド陸軍への配備を始めるとしている。1993 年に最初の試射を実施した Akash は、弾頭重量 55kg、射程 25km とされる。[弾頭重量が過大じゃないか ? AIM-54 ですら 60kg だったのに…]
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/21)
ナイジェリアの Umaru Yar'Adua 大統領は、米アフリカ軍 (AFRICOM) の司令部を同国内に受け入れて設置する件を拒絶した。AFRICOM の創設については、リビアや南アフリカも「アメリカの軍事的プレゼンスが強まる」として懸念を表明している。ちなみにナイジェリアは、アメリカにとって石油の大口輸入元でもある。(VoA)
韓国は、2020 年に国産の二段式大型ロケットを実用化して、月探査機を打ち上げると表明した。2017 年までに、300t 級のブースター、KSLV-II (Korea Space Launch Vehicle-II) を、2016 年までに探査機のベースとなる汎用バスを、それぞれ完成させるとしている。ちなみに、KSLV-I は 170t 級。それに先立ち、ロケットで使用するターボポンプやエンジンなどを 2014 年までに完成させるとしている。衛星打ち上げの分野では、100kg 級の衛星を 3-4 年ごとに、1-10kg 級の衛星を毎年、それぞれ打ち上げたいとする。(Korea Overseas Information Service)
イタリア空軍 (AMI) の C-27J Spartan が、累計飛行時間 1,000 時間を達成した。2007/1/11 の就役以来、10 ヶ月で実現。5 月に 2 号機、7 月に 3 号機と続いており、先週に 4 号機をデリバリーしたばかり。2008 年半ばに 12 機すべてが出揃う予定になっている。配備先は 46th Air Wing Headquarters (Pisa AB)。その他のオペレーター (ギリシア、リトアニア、ブルガリア) も含めた累計飛行時間は 4,600 時間。累計受注機数は 110 機。(Alenia Aeronautica)
Center for Public Integrity は、アメリカ政府が対テロ戦関連で実施した契約に関して、情報公開法を利用するなどして調査を進めており、受注額上位 100 社のリストを作成していると発表した。2007 年 から 2004/7/1 までの間に 70 社が 80 億ドルの契約を受注したのに対して、その後、イラク・アフガニスタン関連の契約額は増加を続けており、2004 年には 110 億ドルだったものが、2006 年には 250 億ドルに達している。そのうち、単一の企業として最大の受注を得ているのが KBR (Kellogg, Brown and Root、2007 年 4 月まで Halliburton 傘下) で、2004-2006 年にかけて累計 160 億ドル、次が DynCorp International の 18 億ドル。ただし、トップ 100 のリストには不明な部分も多く残っており、さらに調査を進めているところだとする。 その 100 社のうち 1/3 ほどが外国の企業。また、企業を特定できていない分が 200 億ドル分ほど。詳細な報告は こちら。(Center for Public Integrity)
独軍回転翼機二題 (Deutsche Welle German radio via Defense-Aerospace.com & DID 2007/11/20)
イギリスの "The Sunday Times" 紙が「アフガニスタンに派遣されているドイツ陸軍の負傷者後送用ヘリコプターは、日没までに基地に戻らなければならないという "門限" がある。だから、戦闘中のノルウェー軍やアフガニスタン軍を置き去りにして引き揚げてしまった」と報じた件について、ドイツ陸軍当局はこれを真っ向から否定。「うちのヘリコプターには、夜間飛行に関する制限は何もない」として、飛べなくなる原因は気象条件だけ。これは他の同盟国も同じことだ」としている。
そのドイツ軍、CH-53G を ISAF 派遣部隊に組み込んでおり、RCN (Regional Command North) 麾下、ドイツ・ハンガリー・ノルウェー・スウェーデンの部隊で構成する PRT (Provincial Reconstruction Team) では唯一の回転翼機資産となっている。この CH-53G のうち半数の機体に対して、アビオニクスのアップグレードや自衛装備の強化といった改修を施して CH-53GA と改称、2020 年頃までの運用を予定しているのは既報の通り。
ところで、アフガニスタンで運用している CH-53G は相互支援のために、2 機がペアで行動することになっている。それでも、ドアに設置した 7.62mm 機関銃が合計 2 挺だけでは防禦火力が不足するということで、地上制圧用火力の強化を図ることになった。使用するのは白 FN Herstal 社製の 12.7mm 機関銃 M3M で、米海兵隊の CH-53E も GAU-21/A という名称で装備しているもの。2008 年にフェーズ 1 改修として M3M×1 挺を増設、続くフェーズ 2 改修でドアガンも M3M に取り替える。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/20)
市場調査会社の Forecast International は米軍の今後について、国防予算自体は増えているものの、これから困難に直面すると予測している。イラクとアフガニスタンにおける戦闘が人員・装備を食いつぶしており、兵士と家族の負担を増やしている中で、戦力組成を大きく改めつつ、装備調達や損傷した装備の補修に予算を回さなければならないという厄介な課題を抱えているため。しかも、複数の装備調達計画がスケジュール遅延や予算超過に見舞われて、議会から厳しい目を向けられている。また、陸軍と海兵隊では定員増加の計画がある上に MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) の大量調達計画まであるため、ますます状況が厳しくなる。空軍や海軍の場合、人員削減によって浮いた予算を装備調達に回そうとしているが、うまく機能しているとはいいがたい状況。そして装備の老朽化が進んでいる。海軍は海軍で、沿岸戦で非対称性脅威に対応する能力を必要としている。(Forecast International)
JIEDDO (Joint Improvised Explosive Device Defeat Organization) のディレクターを務める、Montgomery C. Meigs 退役米陸軍大将は議会に対して、宙ぶらりんになっている戦時補正予算を可決して IED 対策経費を支出しなければ、多くの米軍兵士の生命が失われることになる、と発言した。このまま補正予算が実現しない状況が続くと、現行の契約を 12 月以降に維持できなくなるという。JIEDDO は、さまざまな IED 対策を研究・開発している組織。イラクでは、米軍増派が功を奏して攻撃件数・IED 攻撃件数とも半分程度まで減少しており、アフガニスタンでも同様の傾向にある。アフガニスタンでは、IED よりも自爆テロの脅威の法が大きいとのこと。(DoD)
EU 加盟各国政府は、軍事分野の R&T (Defence Research & Technology) を共同で推進して、適切な投資を行いながら将来の軍事的能力を実現するための枠組み作りに乗り出した。EDA (European Defence Agency) 理事会に出席した、各国の国防相によって決められたもの。さる 5 月に策定した、EDTIB (Strategy for Europe's Defence Technological and Industrial Base) に続く動き。具体的には、加盟国はそれぞれ、R&T 分野への資金投下によって実現したい技術、あるいは産業面の能力を定義した上で、ヨーロッパにおける危機管理・安全保障・国防政策の下で最善の装備を実現するために調和を図ることになる。そのため、資金投下の対象となるテクノロジーのリストを作成・報告することになる。規定したベンチマークは以下の 4 点。
R&D・R&T を含む装備調達費が国防支出に占める比率を、現行の 19.4% から 20% に引き上げる
装備の共同調達化を推進して、現在の 21% から 35% に引き上げる
R&T 支出については、国防支出に占める比率を 1.2% から 2% に引き上げる
国際共同の R&T については、R&T 支出全体に占める比率を 10% から 20% に引き上げる
このほか、EDA 自身が推進するプログラムの経費を 2,200 万ユーロから 3,200 万ユーロにアップ、うち 600 万ユーロを UAV 関連プログラムに充てる方針が決まった。(EDA)
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/20)
韓国軍の装備開発部門・DAPA (Defense Acquisition and Program Administration) の広報担当官、Shim Bong-Deug 氏は、敵の頭上で炸裂して弾片を飛散させる新型小銃弾を開発した、と発表した。レーザーを使用する照準器と特製のケーシングを使用しており、物陰に隠れている敵兵や建物内部を攻撃するのに効果的としている。2008 年からテストを始めるとのこと。
サウジアラビアに対する JDAM 輸出に関して、米議会から異議。下院議員 188 名が「イスラエルに脅威を及ぼさないという保証がなければ売るな」と大統領に書簡で申し入れた。中には、「サウジはアメリカの真の同盟国ではない」と主張する議員も。12 月初頭に公式発表する予定の、ペルシア湾岸諸国を対象とする総額 200 億ドルの兵器輸出案件のひとつ。サウジ以外にも、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、UAE が対象に含まれており、JDAM や Patriot の売却を予定している。
Manmohan Singh 首相の訪露中にインド軍関係者は、Admiral Gorshkov 改め INS Vikramaditya のデリバリーが、予定していた 2008 年 8 月に実現できなくなったことを認めた。例の改修工事の遅延が原因で、ロシア側は改訂版の Master Schedule をインド側に提出、それによって遅延が確定的となった次第。また、改修費用についても 6 億 5,000 万ドルの引き上げを求めてきたが、インド側は同意せず。
そのインドの A.K. Antony 国防相によると、インドとロシアが共同開発する新型戦闘機はステルス性と高い機動性を備えており、"スーパー" 巡航ミサイルやスマート兵器を搭載する、という話。スケジュールや費用分担に関する協議も済んだ模様。
サウジアラビアの国防相、Prince Sultan bin Abdul Aziz がロシアを訪問、ロシア製兵器の調達について協議した。Vladimir Putin 大統領のサウジ訪問を受けた返礼として招待を受けていたもの。兵器輸出など、軍事的協力の枠組みについて協議したとされる。詳細な内容については明らかにされていないが、T-90 戦車×150 両を輸出することになる、という話も。
イギリスで、EDA (European Defence Agency) への資金拠出を 3 年間に渡って実施する件が否決となり、2008 年分の 3,200 万ユーロ (4,700 万ドル) だけが認められた。EDA はヨーロッパにおける装備関連の研究開発・調達の調整を担当している機関だが、フランスが強く後押ししている一方で、イギリスは EDA そのものについて懐疑的な立場をとっている。
アメリカでは、パキスタンとアフガニスタンの境界にある部族自治地域における治安強化のため、パキスタンの準軍事部隊 Pakistani Frontier Corps を強化、訓練と装備を施す計画を持っている。当地で勢力を強めているタリバン・アルカイダ対策。FY2008 に 4 個大隊を編成する計画で、訓練チームは米陸軍から出すが、どの程度の規模になるかは不明。現在、パキスタンにいる米軍兵士は大使館警護要員 50 名のみ。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/19)
Rand Corporation は、「各国で開発中の新型通常兵器が意図せざるオペレーター、つまりテロリストなどの手に渡らないようにするために、国際的な協力が必要である」という内容のレポートをまとめた。こうした兵器がテロリストの手に渡れば、深刻なセキュリティ上のリスク要因になるが、対応策を講じる時間があるのはよいニュースだとしている。対象となる兵器の具体例としては、GPS 誘導機能を備えた迫撃砲、改良型の電子装置を備える狙撃銃、その他の歩兵用小火器、長射程の対戦車兵器、艦船攻撃用の吸着機雷 (limpet mine) といったものを挙げている。対策として、こうした兵器がテロリストにとって使いづらいものにすることを挙げているほか、クルーズ船やフェリーなどを運航している海運会社がこの手の脅威の存在を認識して、対応計画を立案する必要もあるとしている。また、港湾における検査態勢の改善も必要だとした。(Rand Corporation)
米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) 長官の Henry "Trey" Obering, III 空軍中将と、防衛省・海上幕僚監部の河野克俊海将補 (訳注 : 海幕防衛部長) は、海上自衛隊のイージス護衛艦「こんごう」による弾道弾追跡試験を成功裏に実施していたことを明らかにした。ハワイ・Kauai 島の PMRF (Pacific Missile Range Facility) から発射した標的ミサイルを、イージス BMD 3.6 対応の「こんごう」が捕捉・追跡、射撃解析値を割り出して SM-3 ブロック IA の発射シミュレーションまで行ったもの。システムはすべて設計通りに機能した由。「こんごう」は 12 月に、本番の要撃試験 (JFTM-1) を計画している。(MDA) [下記の GTD-02 では標的は撃っていないから、11/6 に実施した FTM-13 で実施したものとみて間違いないはず]
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/14, DID 2007/11/18)
米空軍の F-15E×224 機が飛行を再開、455th AEW 麾下の機体はアフガニスタン上空での任務飛行に復帰した。ただし、F-15A/B/C/D×500 機ほどについては、依然として飛行停止状態にある。
ACC (Air Combat Command) 司令官・John Corley 大将が 11/17 に出した指令によると、F-15E はそれぞれ、配備先の基地で TCTO (Time-Compliance Technical Order) を実施、油圧配管、機体構造、機体構造に関連するパネル類の点検を行い、問題ないと判断した機体から任務に復帰するとのこと。同盟国が使用する同等レベルの機体、つまりイスラエル空軍の F-15I も、この扱いに準じる。E 型については、A-D 型とは状況が異なるとして、この措置によって飛行を再開できることになった次第。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/18-19)
独 Rheinmetall Defense 社がギリシアに対して、Marder 1A3 歩兵戦闘車×163 両の格安リースを提案。リース金額は期間によって異なり、3 年リースなら 1 日あたり 250 ユーロ、4 年リースなら 196 ユーロ、5 年リースなら 164 ユーロとしている 。期間満了後は返却しても良いし、望みの期間だけ延伸しても良いという内容。兵装は 20mm 機関砲 RH-202 と 7.62mm 機関銃 MG3。1990 年代初頭の東ドイツ陸軍中古の BMP-1×401 両を購入、それが老朽化している状況のギリシア政府は、まだ公式には何もいっていないが、関係者は「興味深い」と発言している由。
イスラエル空軍は "Yasour 2025" 計画として CH-53 の延命改修に乗り出す。これにより、2025 年までの運用を可能にする計画。11/1 に、プロトタイプとなる改修初号機が完成したところで、2010 年中に改修を終える計画としている。昨年のレバノンでの戦訓を受けた、生存性改善のための電子装備導入・状況認識能力の改善が主な眼目。民間機向けの Flight Guard システムから派生した IAI/Elta 製の EL/M-2160 や、Eo-Op 社製で 100 度のカバー範囲を持つ地形回避用レーダー・SWORD (Surveillance Warning Obstacle Ranging & Display)、Nethanya 社製 ADAMS (Airborne Digital Audio Management System) を装備するという話も。レバノンで SAM を被弾して 1 機が被撃墜、乗員全員が死亡したほか、1997 年に 2 機が空中衝突事故を起こして 73 名が死亡している。
米海軍作戦総長の Gary Roughead 大将は、世界的なプレゼンスの維持と 313 隻体制の実現を目指す方針への支持を表明。313 隻は最低ラインだとしている。
イラク空軍 (IQAF) 司令官の Kamal Barzanji 中将によると、イラク空軍では 5 年間の短期計画に加えて中期・長期の計画も立案しているとのこと。現在、Seabird Seeker (SB7L-360) 偵察機は飛行停止になっているものの、C-130×3 機が空輸や ISR ミッションを行っており、Beechcraft King Air 350 の購入計画もある。長期的には UAV の導入も検討中。ただし、整備・航空管制関連の機材導入の方が優先度が高く、本格的な航空機調達はその後になるという話。石油関連施設や発電所などの重要インフラをテロリストの攻撃から護るのが喫緊の課題で、そのために COIN 機、監視用航空機、輸送機といった機材の重要性が高い。
米 Boeing 社は 2 年がかりで、イタリア空軍向け KC-767 が抱えていた空力的な問題を解決したことを明らかにした。これにより、速度制限がマッハ 0.79 からマッハ 0.82 に緩和された。
米陸軍は 2050 年に、重装備旅団×15、FCS 旅団×15、Stryker 旅団×7 個の体制とする計画で、そのために手持ちの Stryker 装甲車は電気系統・コンピュータ・サスペンション・防禦装備を改善しながら 50 年間の運用を図る予定。3,117 両の調達を予定しているうち、現時点で 2,113 両を領収済み。MRAP からアイデアを取り入れるなどの対策により、IED・EFP 対策も強化するとしている。ただ、そうすると重量が増えるため、サスペンションの強化も必要になるというわけ。
アフリカ担当の Theresa Whelan 国防次官補によると、米アフリカ軍 (AFRICOM) は「装備よりも頭脳が必要」とのこと。その AFRICOM は、来年秋に 1,000 名体制とすることになっている。
インド国防省は、MMRCA (Medium Multirole Combat Aircraft) 計画で設定しているオフセットについて「技術移転は含めない」という方針を決定した。MMRCA 計画の技術面の提案期限は来年 3 月だが、オフセット提案については 6 月としている。
ドイツだけでなくフランス空軍でも、A400M の納入遅延に伴って老朽化した C-160 Transall の退役が遅れて、古い機体をこき使う事態になった。そのフランス空軍、Rafale のアフガニスタン展開を 2008 年前半に予定しており、期間は 4 ヶ月。Sagem Defense Securite 社製の GPS 誘導爆弾・AASM を装備して送り出すとしている。その Rafale、稼働率 90% をマークしている上に整備要員の 30% 削減が可能で、しかも多様な任務をこなせることから、所要機数の削減に効果的だとしている。
Alenia Aermacchi M-346 と KAI (Korean Aircraft Industries) T-50 Golden Eagle が最終候補に残ってガチンコ勝負をやっている UAE のジェット練習機調達計画だが、機種選定結果の確定が来年にずれ込むという観測が出てきた。その KAI、T-50 は今後 30 年間で 600 機以上の需要があり、しかもこれは米空軍における T-38 代替機としての需要を織り込んでいないとしている。
イギリス陸軍のトップを務める Sir Richard Dannatt 氏は、イギリス陸軍は延びきった状態 (overstretched) にあり、ISAF 派遣部隊 6,000 名 (さらに 7,700 名に増える) とイラク派遣部隊 5,500 名の長期的維持は困難、という見解を示した。もっとも、イラク派遣部隊については Gordon Brown 首相が、Basra 地区の治安維持権限委譲に伴って 2,500 名規模に縮小する方針を表明している。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/16-17)
ポーランドの Bogdan Klich 国防相は、900 名のイラク派遣部隊を 2008 年に撤収する方針を確認。詳細は 23 日に発表するとしている。
ウクライナの Olexander Kuzmuk 副首相が 16 日、ロシア黒海艦隊は 2017 年までに同国から引き上げるべきだと発言。1997 年に両国が締結した協定では、駐留期限を 2017 年としている。
米国務省の監察担当責任者 (IG : Inspector General) を務める Howard Krongard 氏と、その兄弟にあたる A.B. "Buzzy" Krongard 氏が、議会の公聴会に呼ばれた。後者の A.B. "Buzzy" Krongard 氏と Blackwater USA の間につながりがある点が取り沙汰されているため。
チェコで MD 用レーダーの配備に反対しているグループが、「アメリカ製品のボイコット運動」を始めた。
米国防総省によると、毎月 360 両の MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) をイラクに空輸しているほか、船便についても第一陣・48 両を積んだ船が 11/3 に出港、11/21 に到着予定とのこと。さらに今後数ヶ月の間に追加の船便を送り出すが、それぞれ 100-500 両を搭載する。2008 年初頭には、EFP (Explosively Formed Penetrator) 対策を取り入れた MRAP II の量産に関する意志決定も予定している。MRAP の累計発注は 8,800 両、12 月にもう 3,000 両ほどの発注が見込まれている。
インド空軍が 2008 年の "Red Flag" 演習に参加を予定している件について、左派勢力から反対意見が出ていたが、最終的には承認が降りた。所要経費は 2,500 万ドル、Su-30MKI、Il-76、Il-78 を派遣する予定。今年 9 月にはアラスカで米印合同演習を実施したほか、インド洋でも日本・オーストラリア・シンガポールとの合同演習を実施している。
WFP (World Food Program) によるソマリア向けの援助食糧輸送作戦について、海賊対策としてフランス海軍が護衛につくことになった。
GTD-02 (MDA via Defense-Aerospace.com 2007/11/16)
米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) は、各地に配備している BMDS (Ballistic Missile Defense System) エレメントと、それらを結ぶ通信網を対象とする地上試験、GTD-02 (Distributed Ground Test-02) を 2 週間がかりで実施したと発表した。試験の管制はコロラド州の Schriever AFB で実施して 11/10 に終了、BMDS の能力に関して詳細な分析を行えるだけのデータが集まったとしている。
試験は実際に起こりうるシナリオに基づいて実施しており、それに対処する BMDS のパフォーマンスを検証するのが目的としている。また、実際にシステムを操作する実戦部隊の要員について、戦術・テクニック・手順の検証を行う狙いもある。シナリオは世界の複数の地域を対象として、戦略レベル、地域レベル、戦域レベルのそれぞれについて実施。構成要素は以下の通り。
LRS&T (Long Range Surveillance and Tracking) 対応のイージス艦と SM-3
FBX (Forward Based X-Band) レーダー
C2BMC (Command and Control, Battle Management and Communications) ノード (USNORTHCOM、USPACOM、USSTRATCOM が対象)
SBIRS (Space-Based Infrared System)
JTAGS (Joint Tactical Ground Station)
Patriot SAM
GMD (Ground-Based Midcourse Defense)
Cobra Dane レーダー
SBX (Sea-Based X-Band) レーダー
改良型早期警戒レーダー (Upgraded Early Warning Radar)×2 基
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/16)
The Lexington Institute は、「変化が続いている東アジアにおいて、日本は国際的安全保障の分野でもっと大きな役割を果たすべきである。アメリカはそれについて、日本にどの程度のものを望んでいるかのシグナルを送っている。日本国内に依然として存在する軍国主義化に対する懸念については、心配するに及ばず」とした上で、アメリカが日本に、もっと大きな役割を担ってもらいたいと考えているのであれば F-22A Raptor や RQ-4 Global Hawk の輸出を承認するべきである、とする報告をまとめた。(The Lexington Institute)
米ミサイル防衛局 (MDA) は、東欧への MD エレメント配備をめぐる昨今の欧米での報道に間違いがあるとして、反論する声明を出した。まず、アラスカに配備する迎撃ミサイルはイギリス・グリーンランドに設置するレーダーと組み合わせて、イランからアメリカ本土に向けた攻撃を迎え撃つものだとしている。一方、ポーランドに配備する迎撃ミサイルはチェコに配備するレーダーと組み合わせて、ヨーロッパの大半をイランからの長射程弾道ミサイル攻撃から防衛するものだとしている。そして、より短射程の弾道ミサイルであればイージス BMD や PAC-3 でも対応できるものの、射程 3,000km クラスの弾道ミサイルを要撃できる唯一のシステムが、東欧に配備するものだとした。また、MD はメリットのない「科学技術研究計画」ではなく、継続的にテストを重ねてきて現実のシナリオに対処できるシステムだと主張した。なお、チェコに配備する予定のレーダーは、これまで Marshall Islands で試射用に使用していたものとのこと。(MDA)
どこも似たようなもんだ (DefenseNews 2007/11/15-16)
下院で可決・成立したものの、大統領が拒否権を発動して宙に浮いている Hate Claim Bill を、どうしても通過させなければならない国防予算案とワンセットにして通過させようとする動きがある。それが原因で、国防関連の予算成立が遅れる事態になっている。
その米議会、上院民主党が 16 日に、700 億ドルの戦時作戦経費支出法案について、可決を妨げた。その一方で上院共和党は、民主党が提案していた「30 日以内にイラク派遣米軍の撤収を開始、1 年で完了させること」という条件付きの、500 億ドルの戦時作戦経費支出法案について、これまた可決を妨げた。
キャピタルヒルがこのゴタゴタになっている中、Pete Geren 陸軍長官が 15 日に議会の公聴会で、戦時補正予算の早期支出を求める発言を行った。陸軍の手元にある 270 億ドルの O&M (Operation and Maintenance) 資金は来年 2 月で底をつくため、戦時補正予算の支出が遅れると、人員の解雇などに踏み切らなければならないとしている。その他の陸軍関係者も、メンテナンス関連が真っ先に影響を受けるとしている。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/15)
同日に米議会では、中国の積極的なスパイ活動により、アメリカからノウハウが流出する事態に対する懸念が取り上げられた。単一のものとしては、アメリカのテクノロジー分野にとって最大の脅威だとしている。中国人民解放軍による、米軍のコンピュータに対する侵入行為も問題になっている。
EU 加盟国が編成している戦闘群 (EU Battle Group) は現在、陸軍戦力を中心としているが、さらに海・空のコンポーネントを追加する方針が打ち出された。EU 軍事委員会の議長を務める Henri Bentegeat 仏陸軍大将によると、「危機管理作戦を実施するには、海・空のコンポーネントも必要」とのこと。
エストニアは、CFE 条約 (Treaty on Conventional Forces in Europe) への加盟に向けた協議を始めたと言明した。また、その CFE からの撤退をいいだしているロシアに対しては、「撤退しないように希望する」としている。1990 年に NATO と旧・ワルシャワ条約機構加盟国の間で締結した CFE は、1999 年に改訂して現在に至る。その CFE についてロシアは「うちは改訂版 CFE に批准しているし、規定を完全遵守している。西側諸国もそうすべきだ」と主張しているが、それに対して NATO 側では「ロシア軍がグルジア・モルドバから撤退するのが先だ」と主張。
ドイツ議会は 15 日、OEF (Operation Enduring Freedom) への参加継続と、スーダンで実施する平和維持活動に関する票決を実施した。OEF については、賛成 414、反対 145、棄権 15 で可決・成立したが、派遣部隊の規模を 1,800 名から 1,400 名に縮小する。その一方で、コマンドー部隊 100 名の派遣も実施する。対テロ戦関連ではこれ以外に、HoA (Horn of Africa) 方面に 250 名、地中海で NATO が実施している哨戒作戦 Active Endeavour への参加を行っている。一方、スーダンの方は AU (African Union) が実施している平和維持活動へのサポートと、国連ミッションへのオブザーバー 40 名の派遣など。2008/8/15 を期限として総勢 75 名を派遣するとしている。
David Miliband 英外相は、「EU は紛争解決のために "hard power" を行使すべきである」として、その手段となる戦力を増強する必要性を主張した。
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産業・装備・調達
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/21)
Northrop Grumman (Carson, CA)、Raytheon Company (Aurora, CO) の両社は米空軍から、GPS OCX (Global Positioning Systems Next Generation Ground Control Segment) のフェーズ A 契約を、それぞれ $160,000,000 (Northrop Grumman) と $159,759,839 (Raytheon) で受注した。次世代の GPS 地上管制設備について、トレード・スタディ、要求仕様の確定、エンジニアリング・モデル開発を実施するもの。SMC (Space and Missile Systems Center), Los Angeles AFB, CA (FA8807-09-C-0001, FA8807-09-C-0003, FA8807-09-C-0006)
MPC Containment Systems, Ltd. (Chicago, IL) は米空軍から、折り畳み式燃料タンク (Collapsible Fuel Tank) を $24,150,000 で受注した。50K (50,000gal 入り)×330 セットと 210K (21,000gal 入り)×225 セット。いわゆるブラダー式燃料タンクで、前線地域で、航空機や地上支援機材で使用する燃料の保管に使う。5 年契約。642 CBSG/GBKBB, Robins AFB, GA (FA8533-08-D-0001)
Gulfstream Aerospace Corp. は米空軍から、空軍がリースしている C-37A×5 機に Northrop Grumman 社製の DIRCM・AN/AAQ-24(V) NEMESSIS を導入する件に関する修正契約を、$6,845,066 で受注した。655 AESS/PK, Wright-Patterson AFB, OH (F33657-00-C-0038/P00123)
Northrop Grumman (Rolling Meadows, IL) は米海軍から、航法/通信機器で使用するライン・アイテム 44 種類の補修作業を $19,677,937 で受注した。AN/ALR-66、AN/ALR-606、AN/ALR-67、AN/APR-39 といった機材が対象。Naval Inventory Control Point, Philadelphia, PA (N00383-07-D-017G)
Lockheed Martin Corp., Lockheed Martin Aeronautics Co. (Fort Worth, TX) は米海軍から、F-35 Lightning II に関連する修正契約を $13,800,000 で受注した。F-35 の量産に備えて、下請け各社に対して量産前の製造支援や計画立案を行う。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-06-C-0291)
Northrop Grumman Space Mission Systems Corp. (Van Nuys, CA) は米海軍から、米英両国の Trident SLBM を対象とする試験に関連する、試験データ収集、計画、サポート、レーダーの更新といった作業を、$8,335,091 で受注した。Strategic Systems Programs, Arlington, VA (N00030-08-C-0005)
SIGCOM, Inc. (Greensboro, NC) は米ミサイル防衛局 (MDA) から、MDA の拠点同士で使用するビデオ会議システムの運用・メンテナンス業務を $6,633,771 で受注した。FY2007 の R&D 資金から $359,359、FY2008 の R&D 資金から $776,000 を支出する。この後も段階的な増額を行い、最終的に総額 $1,135,359 の案件となる予定。Washington, D.C. 界隈、Schriever AFB (CO)、Huntsville (AL)、Kirtland AFB (NM)、Fort Greely (AK) が対象。Missile Defense Agency, Washington DC (HQ0006-08-C-0004)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/21)
オランダ国防省は、アフガニスタンの Uruzgan 省に展開している同国陸軍部隊に配備するため、オーストラリア製の 4x4 装甲車・Bushmaster×10 両の追加発注を決定した。5 両は減耗補充用、4 両は国内に留め置く予備、1 両は国内で訓練に使う。これまでにアフガニスタンでは、Bushmaster×2 両と Patria 製装甲車×1 両が破壊されたほか、Bushmaster×2 両が大破している。Patria 装甲車より Bushmaster の方が向いているということで、代替はすべて Bushmaster になった。(Dutch MoD)
米 Northrop Grumman 社は米海軍から、各種原潜を対象とするサポート業務のオプション契約分を 8,500 万ドルで受注した。これで累計受注額は 2 億 4,800 万ドル。Northrop Grumman 社の Newport News 部門が担当して、メンテナンスや近代化改修などの、エンジニアリング・サービス業務や兵站支援業務を提供する。(Northrop Grumman) [2006 年 3 月に受注したのと同じ案件の模様]
米 Alcoa Defense (Alcoa の防衛部門) が、米 Lockheed Martin Systems Integration (Owego, NY) 社の JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) チームに加わった。JLTV は米陸軍と米海兵隊の共同プロジェクトで、現用中の HMMWV (High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle) に代わる小型汎用車輌を開発・導入するプロジェクト。搭載量・生存性・空輸性の実現が求められており、さらにセンサー/通信システムによる状況認識能力改善も図る。Lockheed Martin がシステム全体のとりまとめとネットワーク関連、Alcoa Defense が車体構造部で使用するアルミ素材関連など、BAE Mobility and Protection Systems (旧 Armor Holdings) が装甲パッケージと量産を担当する。Lockheed Martin 社はすでに、10 月に開催した AUSA (Army Association 年次総会) に JLTV のプロトタイプ (Combat Tactical Vehicle 型) を出展済み。また、2006 年には米陸軍から、JLTV の要求仕様を煮詰めるのが目的の、FTTS (Future Tactical Truck Systems) の ACTD (Advanced Concept Technology Demonstration) フェーズ 2 契約も受注している。(Lockheed Martin)
米 Spartan Chassis 社 (Spartan Motors, Inc. の子会社) は、米 GDLS (General Dynamics Land Systems) 社から MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) 用のシャシーを 4,900 万ドルで受注したと発表した。(Spartan Chassis)
米 Lockheed Martin 社は米海軍から、MCM-1 Avenger 級掃海艦に装備する対機雷戦装備、EMNS (Expendable Mine Neutralization System) の開発・インテグレーションを行う SDD (System Development and Demonstration) フェーズ契約を、1,100 万ドルで受注した。同級 14 隻すべてについて、現用中の AN/SLQ-48 Mine Neutralization System を代替する。空母を基幹とする戦闘群や揚陸艦を基幹とする遠征打撃群が海底の機雷による脅威にさらされないようにするもので、BAE Systems 社製の Archerfish 処分具を海中に送り出して、処分具が備えるビデオカメラでターゲットを識別、掃討を実施する。機雷掃討にかかる時間の短縮や作業効率の改善が、EMNS 導入の狙い。まず EDM (Engineering Development Model)×2 セットをデリバリーして、開発作業と Lockheed Martin 社の Undersea Systems facility (Syracuse, NY) で実施する運用試験に供した後、量産化する。オープン・アーキテクチャ化により、既存艦への導入を容易にできるとしている。(Lockheed Martin)
米 Cubic Defense Applications (CDA。Cubic Corp. の防衛関連部門) はタイ空軍 (RTAF : Royal Thai Air Force) から、空戦訓練システムの開発を 1,000 万ドルで受注した。タイ中部の空軍基地 2 ヶ所 (Korat と Takhli) に設置することになっており、デリバリー予定時期は 2009 年 3 月。アジア太平洋地域には、同社製の レンジレス空戦計測システムを備えた施設が、すでに何ヶ所もある。具体的には、日本の三沢と嘉手納、韓国の群山と烏山、オーストラリアの Williamtown (New South Wales) など。最初に導入した嘉手納にちなんで KITS と呼ばれる。システム構成は、GPS ベースの計測ポッドと地上側機器 (ICADS : Individual Combat Aircrew Display System) で、戦闘機の機動状況をリアルタイムで把握できる。また、得られたデータを記録しておいて、デブリーフィングで活用する。(Cubic)
米 Lockheed Martin 社は、MILSTAR を代替する米軍の次世代通信衛星・AEHF (Advanced Extremely High Frequency) の 2 号機で使用するコア推進モジュールを完成させた。担当は、同社の Mississippi Space & Technology Center など。Aerojet (Sacramento, CA) 社製の electric propulsion system 等で構成しており、軌道上で衛星が移動する際の動力源となる。Lockheed Martin Space Systems (Sunnyvale, CA) 社は AEHF の主契約社で、ペイロード担当の Northrop Grumman Space Technology (Redondo Beach, CA) 社と組んで作業を進めている。2 号機のペイロードは環境試験や領収試験を経て、2008 年半ばに完成の予定。その後、2009 年の打ち上げを予定している。バスは Lockheed Martin 社製の A2100 シリーズ。(Lockheed Martin)
英 VT Group は、アメリカで航空関連のサポート業務を行っているエンジニアリング企業、Advanced Engineering and Planning Corp., Inc. (AEPCO) の買収を発表した。株式の買い取りに加えて 7,000 万ドルの債務肩代わり、それと 500 万ドルの投資の検討中。2008 年 1 月に買収完了の予定。AEPCO 社は Redstone Arsenal (Huntsville, AL) で実施している、米陸軍 AMCOM (Army Aviation and Missile Command) のヘリコプター (AH-64, H-60, H-57, AH-1 など) を対象とするサポート業務を中核事業としている。先日には米陸軍から、5 年間・1 億 8,000 万ドルの契約を受注、これで累計受注額を 4 億 5,000 万ドルとしたばかり。ちなみに、北米における VT Group の年間売上は、2006 年の数字で 6,590 万ドル、税引前利益は 600 万ドル。 (VT Group)
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/20)
Hunt Building Co., Ltd. (El Paso, TX) は米陸軍から、Dyess AFB で実施する家族用住宅建設工事を $28,070,900 で受注した。Army Corps of Engineers - Omaha District, Omaha, NE (W9128F-07-C-0028)
CSI Armoring (Miami, FL) は米陸軍から、Armored Sport Utility Vehicle に関する $7,792,502 分の delivery order を受領した。原契約も同額。MNSTC-I (Multi-National Security Transition Command - Iraq), Baghdad, Iraq (GS-07F-08-0001)
Lockheed Martin Simulation, Training and Support (Orlando, FL) は米海軍から、Arleigh Burke 級イージス駆逐艦のフライト I/II で使用する主機管制システム (Machinery Control Systems of DDG-51 Flight I/II Class Ships) を、$13,248,375 で受注した。既存のシステムに対してコンピュータ・プログラムの更新を行うほか、近代化改修と新技術導入に伴うエンジニアリング・サービス業務やサポート業務を実施する。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-08-C-4202)
General Electric Transportation Aircraft Engines (Lynn, MA) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊で使用する各種エンジン用のライン・アイテムを $15,335,100 (上限価格) で受注した。DSCR (Defense Supply Center Richmond), Richmond, VA (SPM400-00-D-9403)
ひっそりと大転換 (C4ISRjournal 2007/11/19)
NATO は、戦場監視機・AGS (Alliance Ground Surveillance) の計画から、Airbus A321 ベースの有人機をひっそりと外した。イラクやアフガニスタンでの実戦経験により、よりシンプルで再構成を行いやすい UAV の方がメリットが大きいと判断したため、と説明されている。
これにより、E-8 J-STARS が装備しているものをベースとして新開発する合成開口レーダーを装備する有人機 (A321) と、UAV (RQ-4) の二本立てで 33 億ユーロを投じる構想になっていた AGS は、RQ-4 Global Hawk×8 機と既製品のレーダー (MP-RTIP : Multi-Platform Radar Technology Insertion Program) を組み合わせた、総額 15 億ユーロのプロジェクトに縮小したことになる。新体制の下で、2008 年半ばに契約を締結、2012 年のデリバリーを予定している。
AGS 計画については、以下に示す 2 つの企業チームが、今夏に立ち上がったばかり。
AGS Industries :
EADS Germany
Galileo Avionica
General Dynamics Canada
Indra
Northrop Grumman
Thales
TCAR (Transatlantic Cooperative AGS Radar) :
Dutch Space
EADS Germany
Galileo Avionica
General Dynamics Canada
Indra
Thales
この動きに対して、AGS 計画にフル・パートナーとして参画していたフランスが態度を改めて、支持を縮小 (フランスとドイツで 34% を負担することになっていた)。実際、新体制ではほとんどアメリカ製品で固めることになるため、ヨーロッパ企業にとっては参画のメリットが薄れている。
あべこべだろ (Sikorsky Aircraft via Defense-Aerospace.com 2007/11/20)
イギリスの次期王室専用ヘリコプターとして、米 Sikorsky Aircraft 社製 S-76C++ の採用が決まった。現在も同社製の S-76C+ を使用しており、その発展型としてエンジン・機体・内装・アビオニクスを改良した新型で置き換えることになった次第。イギリス政府の承認が降りたら、発注契約を結ぶことになる。2009 年 8 月の就役を予定。
2006 年 1 月に FAA の形式証明を獲得した S-76C++ は、エンジンを Turbomeca Arriel 2S2 に換装してパワーアップ、ギアボックスは Quiet Zone テクノロジーを取り込んで静粛性を高めたモデル。空気取入口には腐食対策のフィルターを持ち、機体の状況をモニターする Health and Usage Monitoring System も備える。
S-76 シリーズは、石油施設、VIP 輸送、急患輸送、捜索・救難など、多様な任務に用いられている。最近、S-76C++ は降雪が激しい酷寒地での運用承認を獲得したばかり。
[アメリカの次期大統領専用ヘリが AgustaWestland の機体で、イギリスの王室専用ヘリが Sikorsky の機体って、極めつけのあべこべだと思う]
対戦車榴弾砲 (MoD UK via Defense-Aerospace.com & DefenseNews 2007/11/20)
英陸軍の 155mm 自走榴弾砲・AS90 に、ドイツ製の対装甲砲弾・SMArt を BSFM (Ballistic Sensor Fused Munition) という名称でを導入することになった。Bofors 社の BONUS を退けて採用が決まった次第。2011 年に就役の予定。
これは、総額 15 億ポンドを投じて進めている IFPA (Indirect Fire Precision Attack) 計画の一環。IFPA 計画では、2017 年までかけて誘導砲弾、ロイタリング兵器、最終段階では射程 300km 級の長射程ロケットなどを導入して、砲兵火力を強化することになっている。
BSFM は射程 22.5km、敵の AFV を頭上から精確に攻撃でき、丘陵地帯や市街地のように地形が邪魔をしていても大丈夫。発射した砲弾から投下した弾頭が、パラシュートでゆっくり降下しながら内蔵するセンサーでターゲットを捜索・攻撃するもの。
この BSFM は独 GIWS 社 (Gesellschaft fur Intelligente Wirksysteme GmbH, Rheinmetall 社と Diehl 社のジョイント・ベンチャー) に 8,300 万ポンドで発注しており、同社が SMArt に対して、イギリス軍が要求する低鋭敏性炸薬の仕様に合わせた手直しを施した上で納入する。バッテリ部分は英 MSB (Missiles and Batteries Ltd) 社が 150 万ポンドで受注する。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/20)
Saab Aircraft Leasing 社と Saab Aerotech 社は、アルゼンチン空軍から Saab 340B×4 機の受注を獲得したと発表した。兵站支援パッケージを含む総額は 3,400 万ドル、今後 5 年かけて支払を受ける。新型の中型輸送機として採用が決まったもので、Fokker F27 の代替機となる。2008 年後半に 2 機、続いて 2009 年に 2 機をデリバリーする予定。配備先は Commodoro Rivadavia で、整備もここで行う。また、不整地離着陸への対応や、通信機器の装備といった改修も施す。その他の装備品としては、TCAS-2、TAWS、拡張版 DFDR、セキュリティ対応型のコックピット用ドアなどがある。(Saab AB)
Frost & Sullivan の Aerospace and Defence Group は、ヨーロッパにおける小型 UAV (S/MUAS : Small and Mini-UAVs) 市場の動向についてまとめた、"2007 Quarterly Analyst Briefing Presentation" をリリースした。市街戦で「ブロック単位の戦闘」を行う際に、指揮官のレベルで情報収集用として運用するものを想定している。こうした機体は比較的低コストで、それでいて洗練度が高いセンサーを持ち、「角を曲がった先」当たりの状況を調べるために使う。こうした機体が、今後に大幅な市場の伸びを見込めるとしている。また、軍用だけでなく民間向けの市場も期待できるとした。(Frost & Sullivan)
米陸軍の H-60 シリーズ最新型、UH-60M が国防総省界隈に飛来して、デモンストレーションを実施した。12 月から、第 101 空挺師団 (航空強襲)・第 159 戦闘航空旅団 (Fort Campbell, KY) に 30 機の配備が始まる予定になっている。UH-60L に代わる最新型の汎用ヘリで、航空強襲、負傷者後送、貨物輸送、指揮・統制、航空補給、捜索・救難といった用途に使用する。今後、特殊作戦型の登場も見込まれる。コックピットはデジタル化しており、GPS レシーバーや INS、ムービング・マップ・ディスプレイなども装備、状況認識能力の大幅な改善が見込まれる (訳注 : CH-40F 等と共通のアビオニクスを使用する)。また、2GB の PCMCIA カード×4 スロット分を使って、機上コンピュータから飛行情報データ (周波数や、ウェイポイントを初めとするフライトプラン関連データなど) を地上のコンピュータから取り込める。さらに、地形データや脅威に関する情報を取り込んで地図上に表示することで、脅威の回避や地形に紛れての隠れん坊もしやすくなる。整備の面では、IVHMS (Integrated Vehicle Health Management System) の装備によって、機体の状況を逐次把握できる点が大きい。整備担当者は、IVHMS が収集したデータをダウンロードすれば機体の状態が分かる。ローター・ブレードは新しいワイドコード・複合材料製のアンヘドラル型で、揚力とホバリング能力を高めた。エンジンは T700-GE-701D (出力 2,000shp) で、L 型より 100shp のパワーアップ。さらに、ハードランディング時の怪我を防ぐ新型座席を備える。各自の体重に合わせて、ショック・アブソーバーのダイヤルを回して調整する仕組み。(US Army)
米 Raytheon 社は米空軍から、FY2007 分の Paveway II レーザー誘導爆弾用コンポーネンツ (誘導パッケージと翼グループ) を 3,610 万ドルで受注したと発表した。2007/5/10 に契約済みだったもの。Raytheon 社では、EP2 こと Enhanced Paveway II も手掛けているが、こちらは GPS/SALH のデュアルモードとして全天候性を持たせている。(Raytheon)
米 Northrop Grumman 社は、新しいデジタル制御式着艦拘束装置・ARC (Advanced Recovery Control) を、USS Ronald Reagan (CVN-76) に装備したと発表した。2007/11/5 に、最初の着艦を記録している。Northrop Grumman 社の Power/Control Systems 部門、NAVAIR (Naval Air Systems Command) の Aircraft Launch and Recovery Equipment Engineering and Test 部門、NDI Engineering 社が協力して開発した。2006 年 6 月にマイルストーン C 承認を得て、2007 年 7 月から CVN-76 への据え付けを開始、今後、Nimitz 級原子力空母と陸上訓練施設への導入を進める。従来の Mk.7 着艦拘束装置はチェーン、カム、レバーといった機械的な仕組みで操作していたが、ARC はこれをコンピュータ制御としたもの。着艦プロファイルをプログラム可能としたほか、複数の電子制御式アクチュエータを備えたことによる冗長化、精度や安全性の向上、整備の負荷軽減や故障の減少といった効果がある。そして、艦載機の着艦重量増大にも対応できる。(Northrop Grumman)
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/19)
Lockheed Martin, Maritime Systems & Sensors (Moorestown, NJ) は米海軍から、Arleigh Burke 級イージス駆逐艦と Ticonderoga 級イージス巡洋艦のシステム導入に関連する、エンジニアリング・サービス業務のオプション契約分を $42,000,000 で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-03-C-5115)
Insight Technology, Inc., (Londonderry, NH) は米海軍から、IWNS-T (Individual Weapon Night Sights, Thermal) 暗視装置×2,192 セットの製造・デリバリー・サポート業務を $24,885,386 で受注した。IWNS-T は、海兵隊の小銃手が使用する Rifle Combat Optic 互換の暗視サイトで、自動小銃に取り付けて使用する。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA
Northrop Grumman Corp., Electronic Systems (Sykesville, MD) は米海軍から、原子力空母に装備する VAC (Valve Actuation and Control) システムを、総額 $9,260,025 で受注した。Mk.7 Aircraft Arresting Gear で使用している既存品の交換用で、CVN-77×4、CVN-70×5、陸上設置×1 という内訳。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Lakehurst, NJ (N68335-02-D-0023)
General Dynamics Land Systems Division は米陸軍から、M1A2 Abrams 戦車×240 両を対象とする RESET 作業を $88,754,400 で受注した。TACOM (Tank, Automotive and Armaments Command), Warren, MI (W56HZV-06-G-0006)
Raytheon Missile Systems (Tucson, AZ) は米陸軍から、155mm 誘導砲弾 Excalibur を $48,474,997 で受注した。Joint Munitions and Lethality Life Cycle Management Command, Picatinny Arsenal, NJ (W15QKN-07-C-0100)
DTM Corp. (Silver Spring, MD) は米陸軍から、Pentagon Force Protection Agency 向けの保安要員派遣業務 (security officer services) を $12,759,948 で受注した。Washington Headquarters Services, Washington, DC (HQ0034-06-C-1002)
Tennessee Apparel (Tullahoma, TN) は米国防兵站局 (DLA) から、Navy task force 用のパーカーを $71,166,447 (上限価格) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-08-D-1017)
Wellstone Apparel, LLC (Greenville, SC) は米国防兵站局 (DLA) から、Navy task force 向けの作業服上下 (blouses and trousers, for the Navy Task Force Working/Utility Uniform) を $9,937,118 (上限価格) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-07-D-1551)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/19)
英仏両国が計画の共同化を決めている次世代空母 (英 : CVF、仏 : PA2) について、建造に関連する主要 6 社が協力合意をまとめて、調印した。フランス側が DCNS と Aker Yards、イギリス側が BAE Systems、VT Shipbuilding、Thales Naval、Babcock Support Services。開発・建造だけでなく、就役後のサポートまで協力対象になっている。(DCNS)
スイス陸軍は瑞 MOWAG 社 (General Dynamics European Land Systems Company 傘下) に対して、8x8 装輪 AFV・Piranha IIIC×26 両を追加発注した。Kreuzlingen 工場で製造して 2010-2011 年にかけてデリバリーの予定。装備する BMS (Battle Management System) の第二次開発と通信機器の能力向上については、"Rustungsprogramm 2007" (2007 装備調達計画) で承認済み。26 両の内訳は、BMS を装備する装甲指揮車×6、通信機器を装備する通信型×8、Armored Radio Access Point×12。Piranha IIIC は全長 7.3m、幅 2.66m、総重量 22t、路上最高速度 100km/h、60% の勾配と 1.5m 幅のギャップを突破できる。エンジンは出力 400HP、7 速 AT との組み合わせ。タイヤ空気圧集中制御システムを備える。(MOWAG)
アメリカの業界団体・AIA (Aerospace Industries Association) は、軍事関連の宇宙プログラムに関するコスト見積もりの隔絶に対処するため、Joint Government/Industry Space Cost Analysis and Estimating Improvement Council と称する、軍と産業界からなる常設の協議会を設置したと発表した。両者が協力して、コストの見積もりや調達に関連する問題を解決しようというもの。
軍側からは、OSD (Office of the Secretary of Defense : 国防長官官房)、米空軍、NRO (National Reconnaissance Office)、Office of the Director of National Intelligence からの人員が、産業界からは AIA 加盟企業各社からの人員が参加する。(AIA)
インドの宇宙開発部門・ISRO は、自国開発を進めている静止衛星打ち上げ用ブースター・GSRV (Geosynchronous Satellite Launch Vehicle) の上段 (upper stage) で使用する液体燃料ロケットのテストを Tamil Nadu の Mahendragiri にある試験施設で成功裏に実施した。CUS (Cryogenic Upper Stage) と称するもので、燃焼時間は 720 秒。GSLV の次期ミッション (GSLV-D3) に投入する用意が整ったとしている。推力 69.5kN、燃料は液体水素と液体酸素、39,000rpm で動作するターボポンプで供給する。(Indian MoD)
EADS Astrium 社は、ERS-1、ERS-2、Envisat、Metop に続いて、ESA (European Space Agency) 向けのレーダー画像衛星・Sentinel-1 の開発を担当することになった。プロジェクト全体の予算は 2 億 2,900 万ユーロ、C バンドを使用する合成開口レーダー (SAR : Synthetic Aperture Radar) 部分の予算は 8,500 万ユーロ。Sentinel-1 は、ヨーロッパの環境データを記録する GMES (Global Monitoring for Environment and Security) プロジェクトの構成要素。重量 2.2t、軌道高度 700km、2011 年に運用開始の予定で、想定寿命は 7 年間。従来の衛星よりもアンテナ性能を高めており、データの品質を向上させる。動作モードは以下の 4 種類。
strip-map mode : 幅 80km、解像度 5m×5m
interferometric wide-swath mode : 幅 250 km、解像度 5m×20m
extra-wide swath mode : 幅 400 km、解像度 100m×25m
wave mode : 幅 20km×20km、解像度 20m×5m
EADS Astrium 社が手掛けたレーダー衛星は上記のもの以外にも、TerraSAR-X、Tan-DEM-X があり、さらに AMI (ERS)、ASAR (Envi-sat)、ASCAT (Metop) といったペイロードも手掛けた。(EADS Astrium)
ちょっぴり賢いホグ (DID 2007/11/18)
米空軍では、SADL (Situation Awareness Data Link)、ターゲティング・ポッド、ROVER (Remotely Operated Video Enhanced Receiver) といった装備に加えて機体構造の補修を行う、A-10C への改修を進めているが、それより先に州兵航空隊 (ANG) と空軍予備役 (AFRC) では、A-10A+ の転換を推進中。A-10C への改修点から、配線の引き直し、動力系のレイアウト変更、データバスの変更などの改修点を省いた機体で、BAE Systems 社製のスマート・カラー・ディスプレイを備える。SADL は A-10C と同様に装備する。A-10A+ への改修を担当しているのも BAE Systems で、2007 年 9 月に SADL のインテグレーションを開始、11 月に Davis-Monthan AFB で飛行試験を開始した。2008 年 1 月に最初の A-10A+ 飛行隊を編成する予定で、同年第二四半期から戦域への展開を開始する。
ただし、A-10C だと新型のセントラル・コンピュータを通じて、SADL 経由で受信したデータを射撃管制システムと HUD (Head Up Display) の両方に転送できるが、A-10A+ では HUD への情報表示のみ。これでも、パイロットは敵味方の位置関係と兵装の状況を一瞥して確認できる。
LITENING ターゲティング・ポッドで得た目標データを使って、機体の統合飛行/射撃管制システムをコントロールできるのはどちらも同じだが、ROVER システムを使って JTAC (Joint Terminal Air Controller) に動画実況を行えるのは A-10C だけ。
A-10+ は最終的に 100 機ほどの改修を予定しており、2008 年半ばに改修作業を完了する予定。
ホットラコタ (DID 2007/11/18)
米陸軍の LUH (Light Utility Helicopter) こと UH-72A Lakota が、カリフォルニア州南部・気温 80 度 (訳注 : 摂氏とは思えないので華氏か ?) の環境でテストを行ったところ、コックピットの温度が 104 度まで上昇、通信・航法・飛行制御用の電子機器にとってヤバイ状況になっていると、Associated Press が報じている。陸軍が 2007 年 7 月にまとめた報告書では、この試験で機材が動作できなくなった事例はないとのことだが、実使用には問題ありと考えられる。ベースになった民間型 EC145 ならエアコンがあるが、馬力を余分に喰い、整備の手間が増えるという理由で、軍用機はエアコンを持たないのが普通。
また、負傷者後送に使用する際に 2 名を輸送できること、という要求には対応できているが、機内が狭くてメディックの作業に支障をきたしており、実質的に 1 名しか運べないのではないかといわれている。
仕切り直し (AFNews 2007/11/16)
米空軍は、CSAR-X 計画の出直し版 RfP をリリースした。回答期限は 53 日後で、それまでにメーカー各社は以前の提案内容をアップデートして提出し直すことができる。HH-60G×101 機の代替として、143 機の調達を予定している。
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/16)
Raytheon Missile Systems (Tucson, AZ) は米ミサイル防衛局 (MDA) から、SM-3 Block IA×29 発に関する修正契約を $25,537,975 で受注した。日本向けの FMS 分・9 発を含む。また、イージス BMD 用のスペア・セクション 1 セットも契約に含む。FY2007 分の研究開発予算を使って支出するもので、この後に $8,459,915 の段階的増額を行う。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington, D.C. (N00024-03-C-6111)
BAE Systems (York, PA) は米陸軍から、M2A3/M3A3 Bradley を対象とする RESET 作業を $14,765,553 で受注した。TACOM (Tank Automotive and Armaments Command), Warren, MI (W56HZV-05-0005)
General Dynamics Advanced Information Systems (Pittsfield, MA) は米海軍から、SSP (Strategic Systems Programs) に関する契約を $91,322,561 で受注した。対象期間は FY2008-FY2009 (2007/10/1-2011/4/2)、イギリス向けの射撃管制システム (FCS : Fire Control System) と、アメリカ向けの SSGN AWCS (Attack Weapon Control System) を対象として、以下の作業を行うもの。Strategic Systems Programs, Arlington, VA (N00030-08-C-0041)
運用支援
補修
導入
チェックアウト
mod.6/7 の開発・量産、mod.8/9 の開発
炉芯交換のサポート (Engineered Refueling Overhaul Support)
Training Unique Development (AWCS)
Auxiliary Systems Tech Refresh
AWCS Mod.0 アップデート
CTM (Conventional TRIDENT Modification) 開発
Mk.6 Life Extension 開発
予算配分は以下の通り。
$2,978,000 FY2007 UK (3.3%)
$35,613,891 FY2007 OPN (39.0%)
$2,327,403 FY2008 SCN (2.5%)
$27,865,698 FY2008 O&M,N (30.5%)
$9,973,000 FY2008 UK (10.9%)
$9,096,830 FY2008 OPN (10.0%)
$3,467,739 FY2008 WPN (3.8%)
ITT Industries (Van Nuys, CA) は米海軍から、AN/SPS-48E レーダーに老朽化対策を施す件のオプション契約分を $14,212,378 で受注した。今回の契約でカバーするのは、AN/SPS-48G(V) レーダーへのアップグレードに際して実施するエンジニアリング/テクニカル・サービス業務で、アップグレード作業に関する設計、インテグレーション、試験を実施する分。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-06-C-5204)
今日の報道発表 (POGO via Defense-Aerospace.com 2007/11/16, DID 2007/11/20)
POGO (Project On Government Oversight) は、米空軍が CSAR-X 計画に関して要求水準を引き下げた件について、必然性に乏しいとして「米 Boeing 社と、同社が提案している HH-47 を採用するための方便であり、兵士の身の安全を軽んじている」と主張している。一例として、輸送機で空輸した後に運用可能になるまでの時間についての要求を緩和したとしている。
なお、この要求仕様の変更によって HH-47 はギリギリで要求仕様を満たしたとする報道があるが、Boeing 社は「うちが要求仕様の変更に関わったことはない」として、HH-47 の採用を勝ち取るために工作したという見方を否定。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/16)
二度にわたる打ち上げ延期を経て、イギリス軍の新型通信衛星・Skynet 5B (通算 2 号機) が、2007/11/14 に仏領ギアナの Kourou から Ariane 5 ブースターで打ち上げられた。重量 4,700kg、軌道位置は東経 56 度の赤道上、動作試験を実施した後、数週間以内に軌道に載せる予定。Ariane 5 による打ち上げとしては通算 35 回目、うち 21 回目の成功事例。Skynet 計画は PFI (Private Finance Initiative) に基づく案件で、総額 30 億ポンド。主契約社は Paradigm Secure Communications 社、衛星の製造担当は EADS-Astrium 社。1 号機の Skynet 5A は 2007 年 4 月に打ち上げ済みで、次は 3 号機の Skynet 5C が 2008 に打ち上げの予定。Arianespace はこれまでに、Skynet 4B/4C/4E/4F/5A の打ち上げ実績があり、Skynet 5C も担当する。なお、これと一緒にブラジル向けの民生用通信衛星、Star One C1 も打ち上げられている。こちらは Thales Alenia Space 社製で、Spacebus 3000 B3 プラットフォームを使い、重量 4,100kg。軌道位置は西経 65 度の赤道上で、C バンド・トランスポンダー 28 基、Ku バンド・トランスポンダー 14 基、X バンド・トランスポンダー 1 基を備える。Skynet 5C と合わせた 2 基の重量 8,700kg は、Ariane 5 にとってのペイロード最高記録。(MoD UK, Arianespace, EADS Astrium)
オーストラリア・Darwin の Robertson Barracks で、オーストラリア陸軍のアップグレード型 M113、M13AS4 (AS4 : Australian Version 4) の第一陣・4 両を Royal Australian Regiment・第 7 大隊に引き渡すセレモニーが開催された。Project Land 106 として M113A1×350 両を改修することになっているもので、主契約社は豪 Tenix Aerospace and Defence社。装甲板、防弾カーテン (spall curtain)、履帯カバー (track shroud) などの装備により、外見も大きく変わっている。エンジンは EURO III 排ガス規制対応の DaimlerChrysler-MTU 社製 4 ストローク・ディーゼル、変速機は ZF 製 6 速 AT、ヨーク・ステアリングを導入、Tenix 社が設計・製造する新型電動式砲搭と昼夜両対応サイト、安定化装置、12.7mm 機関銃 M2 HB QCB といった新装備、車内の座席と物資保管スペースの配置見直し、地雷対策としての車体強化、といった改良点がある。重量 18t。車輌の改修に加えて、乗員や整備要員の訓練、初期分のスペアパーツ、専用工具類、試験機材なども契約に含む。用途は機械化部隊における輸送と火力支援で、防禦力強化、機動性改善、居住性 (habitability) 改善、兵站面での支援性改善といった狙いがある。兵員輸送用の M113AS4 APC×171 両を初めとして、7 種類の派生型がある。(Australian DoD, Tenix Aerospace and Defence)
南アフリカ通商産業省 (DTI : Department of Trade & Industry) は Saab 社に対して、JAS39C/D Gripen と Hawk 練習機の導入に伴うオフセットの履行状況をレポートした。Gripen 計画のパートナー企業に対して 2012 年までに実現することになっている 87 億ドルのオフセットのうち、Gripen 関連で実現した分は総額 48 億ドル。また、Saab-BAE Systems の両社が実現した分がプロジェクト 100 件以上・5 億 5,000 万ドルあり、ひっくるめると約 53 億ドル。これにより、農業・鉱業・鉱物加工・医療研究・自動車関連・木材製造などの民間分野で輸出競争力強化を図っている。軍事分野でも同様に、対外輸出に向けた投資や技術移転が図られている。肝心の Gripen は、2012 年までに完納の予定。(Gripen International)
英陸軍、英海兵隊、英空軍聯隊 (RAF Regiment) は SSI (Sniper System Improvement) 計画の一環として、従来よりも射程距離を延伸した新型狙撃銃 L115A3 の配備を開始する。400 万ポンドで英 Accuracy International 社に 580 挺を発注しているもの。SSI 計画では狙撃銃本体以外に、昼光用に Schmidt & Bender 社製のテレスコピック・サイトを、さらに暗視サイトやレーザー測距機、三脚などを調達する。計画総経費は 1,100 万ポンド。L115A3 のスペックは以下の通り。(MoD UK)
口径 : 8.59mm
重量 : 6.8kg
全長 : 1300mm
初速 : 936m/s
弾倉 : 5 発入り
有効射程 : 1,100m+
米 Raytheon 社は米陸軍から、カナダ陸軍向けの TOW (Tube-Launched, Optically-Tracked, Wire-Guided) Bunker Buster ミサイル×462 発を 1,700 万ドルで受注したと発表した。TOW Bunker Buster の海外カスタマーはこれが初めて。このミサイルは爆風破片弾頭を装備しており、特に市街戦において、さまざまなターゲットを破壊できる設計になっている。誘導には RF (Radio Frequency) データリンクを使用する。いわゆる Wireless TOW。使い方は有線誘導式と同じなので、すでに TOW を扱える兵士であれば、追加の訓練や戦術面の変更は不要。カナダ軍の LAV (Light Armored Vehicle) は有線誘導式 TOW の発射機と TOW Under Armor、ITAS (Improved Target Acquisition System) を備えているが、これとも互換性がある (米陸軍の Stryker 対戦車型も改良型 ITAS を備えている。また、M2 Bradley は IBAS (Improved Bradley Acquisition Subsystem) を備えている)。ちなみに、TOW-2 の派生型には、この TOW Bunker Buster 以外に TOW-2A、TOW-2B、TOW-2B Aero がある。(Raytheon)
米 Northrop Grumman 社は、Cryogenic Reaction Control Engine 計画の下で開発している革新的な新型ロケット・エンジン、TR408 の燃焼試験を成功裏に実施したと発表した。燃焼室には燃料と酸化剤のノズル、それと点火装置しかなく、バルブなどの可動部分が皆無のシンプルな構造。燃料は酸素とメタンで、燃焼室に入る前に燃焼室の側壁を通って冷却に利用することで、両者を気化させて燃焼室に送り込む。従来は気化させない、あるいは燃料だけを気化させる方式だったので、酸化剤ともども気化させる点で、このエンジンはユニークなもの。また、姿勢制御のためにランダムなパルスを発生させる必要があることから、燃焼室入口部分において広範な条件で運用できるようにすることが重要とされる。Northrop Grumman 社はこの案件を、2006 年 2 月に NASA Glenn Research Center から受注した。技術面は NASA Johnson Space Center が担当している。(Northrop Grumman)
米 Textron 社は米 United Industrial 社に対して、同社株式の買収に関する最終提案を実施したと発表した。UIC 株 10,037,504 株が対象。UIC 社株主の同意を得られれば、Textron 社は買収を実現して、UIC 社を傘下に収める。(Textron) [その後、2007/11/20 付で 8,417,623 株を買い付けたと発表]
サウジはイスラエル製品は買わんだろー (C4ISRjournal 2007/11/15)
サウジアラビアは、Eurofighter Typhoon に装備するターゲティング・ポッドとして、イスラエルの Rafael 社製 LITENING III ではなく、仏 Thales 社の Damocles を採用する模様 (当の Thales 社はコメントを拒否している)。Damocles は、フランス・マレーシア・UAE で採用実績がある。Typhoon だけでなく、Tornado IDS のアップグレード用としても 30 基を調達する由。
英空軍は、Typhoon 用のターゲティング・ポッドとして LITENING III×20 基を調達している。このほかの選択肢として米 Lockheed Martin 社の Sniper があり、これは英空軍でも Harrier GR.9 搭載用として採用実績がある。
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/15)
Lockheed Martin Corp., Lockheed Martin Aeronautics Co. (Ft. Worth, TX) は米海軍から、F-35 JSF (Joint Strike Fighter) の Delta SDD (Delta System Development and Demonstration Effort) の下で実施する、Partner Version Air System の開発作業に関する修正契約を $134,188,724 で受注した。F-35 の設計・開発・検証・試験の継続に関連するもの。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-02-C-3002) [対外輸出用の機体を開発するための契約]
Northrop Grumman Corp. (El Segundo, CA) は米海軍から、F/A-18 で使用する方向舵の予備を $8,726,900 で受注した。Naval Inventory Control Point (N00383-06-G-032D/#5095)
McDonnell Douglas Corp. (St. Louis, MO) は米海軍から、以下に示す 3 件の ECP (Engineering Change Proposal) を適用する件に関する修正契約を、$8,153,924 で受注した。NAVAIR (Naval Air Systems Command, Patuxent River, MD (N00019-06-C-0309)
ECP-283 Hot Section Reliability Program Airframe
ECP 285 Ballast Inc.
ECP 287 Inverter Upgrade
Lion Vallen Limited Partnership (Dayton, OH) は米国防兵站局 (DLA) から、衣料品・テキスタイル製品の保管・分配業務を $19,000,000.00 (上限価格) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SP0100-99-C-0333(C))
General Dynamics C4 Systems, Inc. (Needham, MA) は米空軍から、CKG (Combat Key Generator) の SDD (System Development and Demonstration) フェーズ契約を $8,362,692 で受注した。HQ Cryptologic Program Systems Group/PK, Lackland AFB, TX (FA8307-08-C-0006)
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人事・組織
予備役の動員状況 (DoD 2007/11/21)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 1,813 名の減。現在の動員内訳は、陸軍 70,939 名、海軍 5,723 名、空軍 7,243 名、海兵隊 7,288 名、沿岸警備隊 358 名。
分遣隊発足 (DefenseNews 2007/11/15)
53rd TMG (53rd Test Management Group, Eglin AFB, FL) が、MQ-1 Predator と MQ-9 Reaper を対象とする OT&E (Operational Test and Evaluation) や実戦部隊の能力評価を担当する分遣隊として、53rd TMG Det.4 をネバダ州の Creech AFB で発足させた。53rd TEG (Test and Evaluation Group) Det.4 の改編による。
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戦争・紛争
今日のイラク (AFPS 2007/11/21)
Hawija 北方で、聯合軍がテロリストと交戦、敵 4 名が死亡。いつものように、ターゲットとなった建物に到着した部隊が外に出てくるように呼びかけたが応じず、発砲してきたために先頭になったもの。死亡したうちの 2 名は、Kirkuk 界隈で活動しているアルカイダ関係者で、自動車爆弾攻撃にも関わっていた。その Kirkuk でも武装勢力の掃討作戦を実施、武器密輸や外国人テロリストの手引きに関わっていたお尋ね者と、その他 4 名を拘束。こちらは呼びかけに応じて降伏して出てきた。
Baghdad では、お尋ね者テロリスト 2 名と聯合軍の交戦が発生、2 名とも航空攻撃により死亡。Arab Jabour 界隈で活動していた組織の首領で、聯合軍に対する攻撃や武器の隠匿に関わっていた。このほか、6 名を拘束、車輌 1 台を破壊。
Diwaniyah で 11/17-18 にかけてイラク陸軍・第 8 師団が "Operation Lion Pounce" を実施、合計 81 名を拘束。師団長の Othman Ali Farhood 少将によると、Diwaniyah 北東一体で犯罪組織や軍閥の掃討を実施した由。その際に人員・機材の損失はなかったとのこと。イラク軍の将軍が、イラク軍のみならず警察まで指揮下に入れて作戦を展開したのは、これが初めて。Provincial Security Committee の議長・Sheikh Hussein 氏によると、地元自治体との協力関係も功を奏した由。
Rahmaniya で 19 日、イラク軍と米軍特殊作戦部隊が過激派 5 名を拘束。IED や、その他の武器の供給に関わっていた容疑。また、Hillah の SWAT (Special Weapons and Tactics) チームと米軍特殊作戦部隊が、別件で 1 名を拘束。こちらはイラク軍・聯合軍に対する攻撃の容疑。
18 日に、イラク軍と米軍特殊作戦部隊が過激派 7 名を拘束。イラク国内で活動している違法組織をターゲットとする作戦による。Samarra と Tikrit で合計 5 名、Diwaniyah で 2 名という内訳。
West Rashid の Saydiyah で、地元住民からの通報を受けて米陸軍・第 64 機甲聯隊 "Tuskers"・第 4 代替が出動、武器集積所を発見。82mm 迫撃砲、自家製爆薬 40lb 超、AK-47 自動小銃、拳銃といった内訳。
Baghdad 南方で 17 日、米軍が EFP・ロケット・その他の弾薬の集積所を発見、2 名を拘束。第 1 歩兵師団・第 4 歩兵旅団戦闘チーム・第 28 歩兵聯隊 "Black Lions"・第 1 大隊・A 中隊による。West Rashid の Aamel でロケット攻撃があり、その後で現場から逃走した犯人を追跡した際の出来事。EFP 6 発、イラン製 107mm ロケット 3 発、迫撃砲弾 30 発以上、57mm 対空砲弾 12 発、爆弾製造材料など。
今日のイラク (AFPS 2007/11/20)
Samarra 北方の Rabiyah で聯合軍が実施した作戦により、お尋ね者 1 名を拘束。アルカイダのプロパガンダに関わっていたほか、テロ組織幹部とのつながりもあるとみられる。アルカイダの資金・連絡担当者をターゲットとする作戦によるもの。このほかに 3 名を拘束したほか、椰子林に向かって逃走した敵 1 名に対して航空攻撃を実施、この敵は死亡。Samarra 北方では別件で、アルカイダ幹部同士の連絡を担当していた容疑者を拘束。そのほかに 3 名を拘束したが、うち 1 名は負傷したため、治療した上で拘束。
Rabiyah では、Mosul で自動車爆弾攻撃を仕掛けていた、アルカイダ関連組織の元幹部、それとその他 2 名を拘束。Baqouba 南西では、11/18 から 24 時間に渡る作戦を実施して、イラク人や外国人のテロリストを手引きしていたアルカイダ関係者を拘束。その際、位置について交戦の構えを見せた敵が何人かいて、航空攻撃を要請、全員が死亡。現場の捜索で、ミサイル、擲弾、弾薬、IED を発見。
Tigris River Valley 界隈では、18-19 日にかけて実施した作戦で敵 12 名が死亡、5 名が拘束されたほか、2 名の遺体が見つかった。Samarra 東方で、アルカイダのプロパガンダ担当者や、その他のテロ組織の首領をターゲットとする作戦を実施した際には、武装した敵が現れたために航空攻撃を要請、敵 5 名が死亡。その後の交戦で、さらに敵 5 名が死亡。また、アルカイダがこしらえた監禁施設と、手枷をつけられた状態の 2 名分の遺体を発見した。このほか、自爆ベストを身につけたテロリストの遺体、RPG、ロケット、対空砲などを発見、1 名を拘束。
Mosul では聯合軍とテロリストの交戦が発生、当地で活動しているテロ組織幹部 1 名が死亡した。聯合軍部隊がターゲットとなった建物に接近した際に、交戦の構えを見せて射殺されたもの。聯合軍やイラク軍に対して自動車爆弾攻撃を仕掛けていた人物とみられる。また、テロ組織で使用する武器・爆薬の買い付けも行っていた。このほか、2 名を拘束。
Baghdad でも 18 日、自動車爆弾攻撃を仕掛けていたアルカイダ関係者をターゲットとする作戦を実施、敵の車輌を航空攻撃で破壊して、敵 1 名が死亡。別件で、Arab Jabour で聯合軍やイラク軍を攻撃していたとみられるアルカイダ関係者 2 名を拘束。
今日のイラク (AFPS 2007/11/19)
MNF-I の広報担当官、Gregory J. Smith 海軍少将によると、米軍増派後のイラクにおける攻撃発生件数は 55% 減少、民間人の死者については 60% 減少したとのこと。特に Baghdad 地区に限定すると 75% の減少を実現。イラク治安部隊の死者も 40% 減っている。11/16 に発生したテロ事件は 33 件で、単一の日付における数値としてはここ 3 年半で最低の数字。ただし、アルカイダの組織そのものを掃滅したわけではないので、依然として自動車爆弾や路傍爆弾などの脅威は存在するとしている。
聯合軍は Baghdad で、外国人テロリストの手引きや武器の密輸を行っている組織をターゲットとする作戦を実施、お尋ね者 3 名とその他 4 名を拘束。Baghdad では、アルカイダが外国人テロ組織の立て直しを図っているという情報も。Baji や Mosul でも、アルカイダ関連組織の首領で外国人テロリストの手引きも行っているとみられる人物をターゲットとする作戦を実施、それぞれお尋ね者 1 名とその他 1 名ずつを拘束。
Samarra と Baghdad で、アルカイダのメディア担当部門をターゲットとする一連の作戦を実施、お尋ね者 1 名とその他 10 名を拘束。現場でボディ・アーマーやアーマー・プレートを発見・破壊したケースも。
17 日、アルカイダ関連組織のメディア・連絡担当組織をターゲットとする作戦を聯合軍が Samarra 北東で実施、ターゲットとなった建物にいた敵と撃ち合いになり、まず敵 2 名、続いて敵 4 名が死亡。現場を制圧した後の捜索で、テロリスト 3 名の遺体を発見、うち 1 名は自爆ベストを作動させていた、また、IED 製造材料なども発見。建物は破壊処分。同じ Samarra では別件で、2 ヶ所で 3 名を拘束。アルカイダのアジト 2 棟を航空攻撃で破壊。
Baghdad では、外国人テロリストの手引きや組織の連絡をしていて、アルカイダ関連組織の幹部ともつながりがあるお尋ね者 1 名と、その他 5 名を拘束。Kirkuk 南西でも、アルカイダ関係者 1 名を拘束しているが、こちらは Kirkuk や Mosul で発生したテロ事件に関わっていた容疑がある。
Baghdad 北方の Rashidiya 地区で、"special group" と呼ばれる犯罪組織をターゲットとする作戦を実施、敵 1 名が死亡。ターゲットとなった建物から銃を構えて出てきたために射殺されたもの。この作戦のターゲットは、イラク中部で活動しているテロ組織の補給担当者で、Diyala 省におけるテロ組織の資金担当でもあった。聯合軍を攻撃している、他の組織の関わりもあったとされる。
16 日、Sadiyah でイラク軍が過激派 2 名を拘束、その際の交戦で敵 1 名が死亡。当地におけるアルカイダ関連組織の活動を抑えるための作戦で、現場周辺を封鎖して作戦を実施。イラク軍にも戦死者 1 名と負傷者が出た。Diwaniyah でもイラク軍による過激派制圧作戦があり、武器の売却やイラク軍兵士の殺害に関わった容疑者 1 名を拘束。
Adhamiyah の Abu Hanifa Mosque で、イラク軍が武器集積所を発見。墓地に見せかけておいて穴を掘って隠してあったもので、RPG 発射器 7 基と RPG 9 発、狙撃銃、自動小銃 13 挺、手榴弾 14 発、弾薬数百発、IED 製造材料を発見。米陸軍・第 82 空挺師団が周辺封鎖を担当。
今日のイラク (AFPS 2007/11/16)
聯合軍が Baghdad で、お尋ね者テロリスト 1 名と、その他 3 名を拘束。外国人テロリストの手引をしていた人物をターゲットとする作戦における出来事で、件のお尋ね者は聯合軍の航空機に対する攻撃を計画していたとされる。ターゲットとなった建物に到着した聯合軍地上部隊が外に出てくるよう指示したが従わず、さらに擲弾を入れたベストを身につけた敵が現れたため、敵対行動とみなされて 2 名が射殺された。 Ramadi、Mosul、Kirkuk では、聯合軍がアルカイダ関連組織の首領をターゲットとする作戦を実施して、合計 8 名を拘束。イラク軍や聯合軍に対して、誘拐・暗殺・銃撃といった攻撃を仕掛けた容疑。
その Kirkuk で自動車爆弾テロが発生して、子供 2 名と教師・警察官・身元不明の民間人が死亡、民間人 11 名と子供、警察官 8 名が負傷、学校が壊された。
今日のアフガニスタン (AFPS & AFNews 2007/11/15)
Zabul 省の Qalat 地区で 13 日、アフガニスタン軍と聯合軍がタリバンと交戦、敵 1 名を拘束、虐待されていた女性 1 名を救出して治療を施した。タリバンが隠れているとみられるエリアの捜索を実施した際に、外国人テロリストの活動に関わっているとみられる容疑者 1 名を発見したもの。
Oruzgan 省の Shaheed Hasas 地区で 13 日、タリバンが地元の住民に対して糧食などの補給を要求したところ拒絶されたため、女性 1 名を撃つ事件が発生。
今日のイラク (AFPS 2007/11/15)
米陸軍の第 514 医療中隊 (Fort Lewis, WA) は、Camp Liberty でイラク軍兵士 4 名に対して基本医療訓練を実施中。負傷者に対する治療だけでなく、負傷者を安全に運び出すのも訓練のうち。
在イラク聯合軍の James E. Simmons 少将によると、3 月に 3,239 件あった IED 攻撃 (未遂を含む。爆発に至ったもの 1,641 件、起爆前に発見したもの 1,489 件) が、10 月には半減して 1,560 件 (未遂を含む。爆発に至ったもの 763 件、起爆前に発見したもの 767 件) になったとのこと。その多くは、Multinational Division North 担任区域の Taji・Mosul 界隈で発生している。減少の理由としては、聯合軍の増強による治安改善に加えて、6 月から戦闘工兵部隊が IED の処理に乗り出し、負担が減った EOD チームが脅威度の高い IED への対応や武器集積所対策に力を入れられるようになったこと、テロリストの活動にウンザリしたイラク人が増えていることが挙げられている。Baghdad 東部でも、今年の 1 月から最近までの間に攻撃発生件数が 69% も減っている。
U.S. CENTAF Airspace Transition Concept により、高度 29,000ft より上の空域について、聯合軍が担当している航空管制権をイラク側に移管することになった。まず、Kirkuk 一帯の空域を対象とする管制権を、2007/8/30 に発足したばかりの Baghdad ACC に移管した。2008 年 1 月には、イラク南部の Ali 方面についても移管の予定。移行がすべて完了すると、イラクの CAA (Civil Aviation Authority) が管制を受け持つことになる。ただし、Combined Forces Air Component Commander は必要に応じて、軍事作戦のために管制権を行使する権利を留保している。
聯合軍が Samarra 西方で、お尋ね者 1 名とその他 16 名を拘束。アルカイダ関連の、外国人テロリストの手引や移動・資金供給に関わっている人物をターゲットとする作戦を実施した際の出来事。Salah-ad-Din 省で活動しているアルカイダ関連組織幹部などとのつながりも取り沙汰されている。
Tigris River Valley では、聯合軍が 5 名を拘束。外国人テロリストの手引、プロパガンダ活動、テロ攻撃の立案をしていた容疑。
Baghdad 南方では、Arab Jabour 界隈で活動していた、IED 製造担当の技術者をターゲットとする作戦を実施、お尋ね者 1 名、その他 3 名を拘束。
Baghdad 北東、Adhamiyah 地区に近い Rhabi Garden で 13 日、イラク人志願者からの情報を受けて、米陸軍・第 7 騎兵聯隊・第 3 大隊・B 中隊と、イラク陸軍・第 11 師団・第 1 旅団・第 1 大隊が出動。駐車場で自動車爆弾 5 両を発見した。いずれも EOD チームが爆破処分しており、付随的被害もなし。
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こぼれ話
どちらも現役 (NavNews 2007/11/21)
英海軍の記念艦・HMS Victory (1765 年就役) の艦長が 11/5-7 にかけて、サウスカロライナ州の Charlestown Navy Yard にいる米海軍の記念艦、USS Constitution (a.k.a. Old Ironsides) を訪問した。HMS Victory は Portsmouth の乾ドックに収まっており、年間 35 万名の来館者がある。
今日のメシ (AFPS 2007/11/21)
感謝祭 (Thanksgiving day) に際して、中東方面に展開している米軍兵士に対しても、"茶色いパッケージの戦闘糧食" ではない食事が支給された。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia) の Subsistence Division が奮闘して、イラク・アフガニスタン・バーレーン・ドバイ・ジブチに展開している米軍についても、感謝祭のお約束であるターキー、ハム、クランベリーソース、パイなどを用意した次第。
送り出したターキーが 342,382 lb、さらに詰め物やポテトなど、小エビ 120,000lb、ハムやビーフが 249,357lb。なお、給養施設にアクセスできない兵士に対しても、URG-E (Unitized Group Ration - Express) と称する特製の糧食を用意して、ターキーが兵士の口に入るようにする。
こうした、感謝祭がらみの特別食にかかる経費は $5,410,000。また、12 月にはクリスマス・ミールも支給する予定があり、すでに補給ルートに載っている。
国防兵站局 (DLA) 麾下の DSCP が扱う糧食・衣料品から建設資材に至る各種の補給品は、年間 124 億ドル相当もある。
どっひゃあ (AFNews 2007/11/15)
86th AW (Ramstein AB, Germany) 所属で、386th AEW (386th Air Expeditionary Wing) に派遣されて南西アジア戦域で飛んでいた C-130 Hercules (S/N 63-7865) が 40 年に渡る運用を終了して、AMARC (Aerospace Maintenance and Regeneration Center, Davis-Monthan AFB, AZ) 送りとなった。累計飛行時間は 29,500 時間。
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AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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