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一般ニュース
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/28)
ノルウェー軍の情報部門 (MIU : Military Intelligence Unit) によると、Murmansk を拠点とするロシア海軍北洋艦隊の活動が、2007 年後半になって活発化しているとのこと。ただし、ノルウェーの領海・領空を侵犯した事例はないとしている。航空機や潜水艦の活動が活発化しているが、これはロシア軍の体制を一新したことを見せるのが狙いで、騒ぎすぎる必要はないという評価。
11/2 に墜落事故を起こした件について、Warner Robins ALC (Air Logistics Center) と Accident Investigation Board の調査により、新たに機体の検査が必要になったと判明。そのため、米空軍 ACC (Air Combat Command) 司令官の John Corley 大将は改めて、F-15A/B/C/D の飛行停止と追加検査の実施を指令。ACC のみならず、他の MAJCOM も同様の措置をとることになる。つい先日、飛行再開に向けて動き始めたばかりだったが、また逆噴射。
英陸軍は米 Lockheed Martin 社に対して、手投げ発進式の小型 UAV・Desert Hawk III を 240 万ポンド (480 万ドル) で追加発注した。イラク、後にアフガニスタンでもフォース・プロテクション用として Desert Hawk I を運用しているほか、今年 4 月に 315 万ドルで追加発注、後に 550 万ドルに拡大したばかり。UAV 本体と地上管制ステーション、動画受信端末、補修用のパーツ、支援機材などでシステム一式を構成する。用途は ISR。
イランは 28 日、国産潜水艦・Ghadir を進水させたと発表した。海軍のトップ・Habibollah Sayari 中将は「最新技術を盛り込んだ」と発言。テレビでも不明瞭な映像を放映した由。イランは 2006 年 3 月に、Narhang (鯨の意) と称する国産ミゼットサブの映像をテレビに流したことがある。また、ロシア製の Kilo 型潜水艦×3 隻もあり、これはペルシア湾で哨戒任務に就いているものとみられる。
インドの DRDO (Defence Research & Development Organisation) は F-INSAS と称する将来個人用戦闘装備の開発を進めているが、A.K. Antony 国防相が 28 日に議会で説明したところでは、完成までにはさらに 4 年ほどかかる見込みとのこと。2011 年からプロトタイプを使ったトライアルを始めて、2020 年までに 50 万人に対して配備する構想。
ロシア・フィンランド・エストニアは 28 日、空域監視における協力関係の深度化について合意した。対話を図りつつ、領空侵犯対策に必要な技術面・運用面の課題を洗い出すとしている。近年、この 3 ヶ国にまたがる空域で民間機の往来が増えている事情が背景にある。
パキスタンの Pervez Musharraf 大統領が、陸軍トップの椅子を Ashfaq Kiyani 大将に引き渡した。これで文民大統領ということになり、8 年間にわたった軍人大統領の時代が終わる。
長官視察 (AFMCNews 2007/11/28)
Arnold AFB で 27 日、JP-8 と FT (Fischer-Tropsch) 燃料を半々でブレンドした燃料を使って F101 エンジンの試運転を実施、Michael W. Wynne 空軍長官も視察に訪れた。アフターバーナー付きエンジンで FT 燃料を使用するのは、これが初めての事例。すでに導入している、あるいは導入に向けて動いている B-52H・C-17A・B.757 はいずれも、アフターバーナーを持たない。しかし、次に導入を予定している B-1B はアフターバーナー付きの F101 エンジンを使用している。
入るを図って出るを制す (AFPS 2007/11/28)
対テロ戦関連の補正予算が議会を通過しておらず、このままでは資金ショートを起こす可能性があるため、米陸軍は世界各地の部隊・施設に対して、経費節減措置を実施するよう指令した。進行中の作戦行動と直接の関係がない支出を手控えるように、という内容。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/28)
米空軍の調達次官補・Sue C. Payton 氏によると、米空軍では調達部門だけで 24,183 名の人員がいて、主要プログラムだけで 127 件も取り扱っているとのこと。この人員が、装備品の改善や新技術の開発、代替燃料の開発、オープン・アーキテクチャ化したシステムの開発など、将来の空軍に必要な、さまざまな業務を担当している。(USAF)
Forecast International の Middle East Military Markets Analysis では、イランの核疑惑と人的資源での優勢、核疑惑に関連してアメリカがイランを攻撃する可能性といった情勢により、湾岸協力会議 (GCC : Gulf Cooperation Council) 諸国など (バーレーン、ヨルダン、クウェート、オマーン、サウジアラビア、UAE) は密接に協力しながら軍事面の充実を図ることになる、と予測している。すでに、GCC 諸国は過去 7 年間にわたって国防支出の増額を続けてきており、先の 6 ヶ国の合計で 2003 年に 311 億 5,000 万ドルだったものが、2005 年には 403 億 3,000 万ドル、2007 年には 496 億ドル、となっている。2008 年には 510 億ドルに達する見込み。イランが第一撃を加える事態よりも、アメリカがイランを攻撃して、それに対する反撃として GCC 諸国にミサイル攻撃、あるいは石油施設などの戦略拠点、米軍の基地施設などに対する攻撃を加える事態が懸念されている、とみている。もちろん、Hormuz 海峡の封鎖による通航阻止も懸念される。その GCC 諸国は 1986 年に "Peninsula Shield" と称する合同旅団を立ち上げており、人員規模は 5,000 名。とはいえ、軍事同盟としては NATO のようなレベルに達していない。その GCC 諸国に対しては先日、アメリカが総額 200 億ドルにのぼる FMS 案件を提示しており、サウジアラビアを主体として、JDAM や UAV、電子戦機材、AAM などを引き渡す用意をしている。(Forecast International)
イランの新型 MRBM (JDW 2007/11/28)
イランが、自国開発した固体燃料推進の MRBM・Ashura を公表。直径は 1.25m で Shahab 3 と同じだが、固体燃料になったことで、発射準備時間の短縮、信頼性の向上、支援インフラの縮小に伴う被発見性の低下、といったメリットがある。
従来、イランの弾道ミサイルは北朝鮮の設計をベースにしていたが、Ashura にはその様子がない。また、パキスタンの Shaheen と似ているが、両国間に協力関係が立ち上がったとする情報もない。こうした情報が正しければ、独力でブレークスルーを実現したのだろう、というのがイスラエルの Uzi Rubin 氏の見方。2005 年 5 月には、「Shahab 3 用」と称して固体燃料ロケット 2 種の試運転に成功したと公表しているので、片方が Shahab シリーズ用、他方が Ashura 用という可能性もある。
イランで弾道ミサイルの開発を担当しているのは、国防省の DIO (Defence Industries Organisation) 麾下にある、Sanam Industrial Group (a.k.a. Department 140)。この下に、Shahab のような液体燃料のミサイルを手掛ける SHIG (Shahid Hemet Industrial Group) と、Ashura のような固体燃料のミサイルを手掛ける SBIG (Shahid Bagheri Industrial Group) がある。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/26-27)
シンガポールの Teo Chee Hean 国防相が 11/27-30 まで訪日、石破防衛相などと会談したほか、航空自衛隊百里基地と IHI マリンユナイテッド横浜工場を訪問した。日本との軍事的協力関係強化や、教育面での往来活発化を図るのが目的。
ロシアの Vladimir Putin 大統領は、新設する Russian Technologies 社のトップに、Sergei Chemezov 氏を据えた。Rosoboronexport のバックとなる新会社は、自動車メーカーの AvtoVaz やチタニウム素材メーカーの VSMPO-Avisma といった企業を Rosoboronexport から移管して傘下に収める。Sergei Chemezov 氏は、東ドイツで Putin 大統領の同僚だった、いわば "inner circle" の一人。
ノルウェーは、洋上にある石油・天然ガス関連施設の安全保障対策強化に乗り出す。すでに、テロ対策として陸軍・海軍の特殊作戦部隊を養成している。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/27)
SIPRI (Stockholm International Peace Research Institute) は、国連が 1990 年以降に実施した武器禁輸措置 27 件について調査を行い、武器流入を阻止する効果、あるいは相手国の態度を改めさせる効果は限定的だった、とするレポートをまとめた。こうした評価作業を実施したのは初めてのこと。(SIPRI)
米陸軍は 4 番目の HIMARS (High Mobility Artillery Rocket System) 装備部隊として、第 3 野戦砲兵聯隊・第 5 大隊 (Fort Lewis, WA) への配備を開始した。数週間にわたる訓練の後で、Yakima 演習場での 3 日間の実射も行っている (同大隊が実射を行うのは、2004 年以来のこと)。すでに、第 27 歩兵聯隊・第 3 大隊 (Fort Bragg, NC。2005 年配備)、第 181 野戦砲兵聯隊・第 1 大隊 (テネシー州兵、2006 年配備)、第 158 野戦砲兵聯隊・第 1 大隊 (オクラホマ州兵、2006 年配備) が HIMARS 装備の砲兵大隊となっている。MLRS (Multiple Launch Rocket System) の発射器を半減させて 6 連装としたものを 5t トラックに載せたもので、発射できるロケットやミサイルは MLRS と同じ。C-130 で空輸できるのが特徴で、飛行機から降ろして数分間で射撃可能になる。所要人員は 3 名。米陸軍では、さらに 13 個大隊への配備を計画している。(US Army)
UAV 初搭載 (NavNews 2007/11/26)
Arleigh Burke 級イージス駆逐艦、USS Oscar Austin (DDG-79) が、ScanEagle UAV の艦上運用試験を 11/17 に完了した。想定している用途は ISR (Intelligence, Surveillance, Reconnaissance) で、高品質な動画のライブ映像を送ってくることができる。メーカーの人間と海軍の情報担当者が乗艦して、運用を担当した。ScanEagle は全長 4ft、翼幅 10ft、高度 10,000ft まで上昇可能で、航続時間は 20 時間。艦隊周辺の監視に有用とみなされている。
USS Oscar Austin は現在、USS Harry S. Truman (CVN-75) を基幹とする空母打撃群 (CSG : Carrier Strike Group) の一員として、インド洋で実施している MSO (Maritime Security Operation) に参加するため、現地に向かっているところ。
それでも Galileo は回っている (Deutsche Welle German radio via Defense-Aerospace.com 2007/11/26-27, DID 2007/11/27)
>欧州委員会が Galileo 計画について、不足分の 24 億ユーロ (35 億 6,000 万ドル) を公的資金で埋める提案を行っていたが、この方針が確定した。当初、10 億ユーロのみを EU が負担して、残りは民間の産業界で負担する構想だった。そのため、運用主体として GOC (Galileo Operating Company) を設立することになっている。衛星そのものを保有するのは、欧州委員会の下部組織である GSA (European GNSS (Global Navigation Satellite System) Supervisory Authority)。
ところが計画が進むにつれて、企業側が収支に対する不安から手を引く事態が相次いで、Galileo 計画そのものの前途が怪しくなっていた。しかし、この方針を転換して公的資金を投入することで、計画が前進するのは確定。既報のように、未使用の農業関連予算から 16 億ユーロ、その他の科学技術関連プログラムから 6 億ユーロ、といった具合に資金を集めて、2007-2013 年分に分けて支出することになった。
そもそも Galileo は、当初に予定していた 2008 年の運用開始予定が 2014 年にずれ込んだだけでなく、中国が関与していることに起因するセキュリティ上の懸念、COMPASS システムとの競合、といった課題も抱えている。すでにスケジュールは 5 年遅れとなっており、現在は試験用衛星 1 基が上がっているだけ。しかし、依然として 2013 年の実用化を目指しているところ。Galileo 計画によって、ヨーロッパ全体で 10 万人分の雇用創出になるとしている。
想定の範囲外 (DID 2007/11/26)
Aviation Week のレポートによると、アフガニスタンに派遣されている英陸軍の WAH-64D Apache AH.1 は、本来の攻撃ヘリとしての用途に加えて、Longbow レーダーを使った航空管制 (他のヘリコプター・航空機・UAV を捕捉して、動きを調整する)、砂漠地帯における広域捜索、粉塵などの視界の妨げがある状況で LZ (Landing Zone) に着陸する CH-47 Chinook に対してレーダーで状況を把握・指示を出す、といった使われ方もしている由。
炎上と値上がりは兵器開発の華 (DefenseNews & DID 2007/11/26)
米国防総省がまとめた最新の SAR (Acquisition Reports) によると、C-5 Galaxy のリエンジン計画・RERP (Reliability Enhancement & Re-Engining Program) にかかる経費が、11 億 3,000 万ドルから 17 億 5,000 万ドルに跳ね上がっている。1 機あたりの換装経費は 1 億 4,670 万ドル。メーカー側の説明では、8,300 万ドルで済むはずだった。
その C-5 に対する改修第一陣の AMP (Avionics Modernization Program) で導入する機器には、以下のものがある。
FANS (Future Air Navigation System) データリンク
AOC (Aeronautical Operational Communications) データリンク
8.33kHz 幅の帯域に対応する VHF 無線機
MMR (Multi-Mode Receiver) と、protected ILS、VOR、MLS (Microwave Landing System)、マーカー・ビーコン
二重化した INS/GPS 航法システム
Mode S IFF (Identification, Friend or Foe) トランスポンダー
TCAS II (Traffic alert Collision Avoidance System II) Ver.7 (早期導入)
EGPWS (Enhanced Ground Proximity Warning System)
バックアップ用の ATC (Air Traffic Control) データリンク・プリンタ
VIA (Versatile Integrated Avionics) ソフトウェア。カバーするのは飛行管理、CNSI (Com/Nav/Surveillance/Identification)、通信管理、ディスプレイ・サービス、全天候飛行制御
こうしたアビオニクスの導入は、信頼性・安全性の改善に加えて、民間航空における最新の規制への対応という意味合いもある。また、機器の数と配線を減らして信頼性を高める構想もあり、12,000 本の配線を撤去して、新たに 4,000 本を導入するとしている。
一方、RERP の方は既報のように、既存の TF39 エンジンを FADEC (Full-Authority Digital Engine Control) 化した CF6-80C2 に換装して、22% のパワーアップと離陸滑走距離の短縮、信頼性の改善、燃費・維持費の節減を図るもの。
AMP と RERP により、MC (Mission Capable) レートを 55-60% から 75% 超まで引き上げたいとしている。また、メーカーの説明ではオーナーシップ・コストを 34% 節減できることになっている。FY2007 で意志決定して量産改修にかかり、2008-2013 年にかけて C-5A/B×112 機を改修、C-5M として 2040 年まで運用を継続する計画だが、コストだけでなく有用性や費用対効果に疑義を呈する向きもある。
[議会には、C-5 はとっとと退役させて C-17A で代替すべしとする主張もあるけれど、搭載量では C-5 の方が上回るので、そう簡単な話でもないわけで]
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/26)
米空軍の研究部門・AFRL (Air Force Research Laboratory) は、広範な分野で宇宙の監視を行う衛星の開発プロジェクト、ANGELS のスピードアップを計画、プロトタイプを開発する計画を中止した。11/7 に Orbital Sciences 社に 3,000 万ドルで衛星の開発を発注しており、2010 年の打ち上げを見込んでいる。衛星自体のお値段は 2,000 万ドル、重量 10kg という予測もあったが、実際にはもっと大型で 65-70kg 程度。それでも、前任の XSS-11 (2005 年に打ち上げ) が 140kg あったのに比べれば、大幅に軽い。XSS-11 は低軌道衛星 (LEO) だが、ANGELS は静止軌道程度の高い高度を実現するほか、最新の電子光学センサーを備える。電子機器と地上側の機材は XSS-11 から流用して、コストダウンを図る計画。大型で複雑、そしてコスト上昇に見舞われやすい衛星を開発する代わりに、機能を絞り込んだ小型衛星を使って、状況認識用の資産を実現する考え。
米陸軍は数年以内に、出力 1kW 級のソリッドステート・レーザーを実現、IED や UAV の破壊に使用したい考え。Boeing 社と組んで開発している Avenger なるもので、プラットフォームには Cougar を使う。現在、JIEDDO (Joint IED Defeat Organization) と組んで、追加のプロトタイプ製造や試験実施のための予算確保を図っているところ。9 月には、AMWS (Agile Mobile Weapons System。1980 年代に開発した、対戦車ミサイルと 12.7mm 機関銃 M2 を装備する架台) を流用したテストを実施したほか、2003 年には HMMWV にレーザー発射器を搭載した ZEUS-HLONS (HMMWV Laser Ordnance Neutralization System) を、アフガニスタンに持ち込んで実戦テストしている。
ネバダ州の米空軍 Nellis AFB では、70,000 枚のパネルで構成する出力 5MW 級の太陽光発電プラントを導入、さらに 5MW 分の追加予算も承認済みとのこと。システムの最大出力は 15MW、これは一般家庭 2,200 戸分に相当する数字で、基地で消費する電力の 1/4 をまかなえる由。
米国防総省がまとめた最新の SAR (Acquisition Reports) によると、陸軍の ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) 計画において、512 機の調達経費が 54 億ドルから 64 億ドルに上昇している。FY2008 国防予算では、ARH 計画の予算は 2 億 9,300 万ドルから 1 億 7,600 万ドルに削減、調達機数も 12 機に抑えられた。
メリーランド州でパレスチナ和平協議を実施している一方で、イスラエルでは過去 8 年間で最大規模となる対テロ戦演習を実施したほか、West Bank へのイスラエル軍の増派も準備している。「物理的なプレゼンス抜きでテロの制圧は不可能」という説明。
インド陸軍では、1970 年代に導入した汎用ヘリ・Chetak と Cheetah の代替として Eurocopter 社製ヘリ AS350B3 ×197 機の調達を決定したが、選に漏れた米 Bell Helicopter 社 (Bell 407 を提案) からの異議申立を受けて、コンペティションをやり直すことになる模様。2005 年に Rajasthan、Punjab、Kashmir で実施した、高温・高標高試験の内容などで透明性が欠けている、というのが異議申立の趣旨。総額 6 億ドルの商談で、Bell 社のほか、AgustaWestland、Kamov、Kazan が選に漏れている。
一方、ALH (Advanced Light Helicopter) については 12 月に、HAL 社に対して 159 機 (陸軍向け 105 機、空軍向け 54 機) を 35 億ドルで発注する予定。IAI (Israel Aircraft Industries) 社製の Integrated Architecture Display System、Safran 社製の Shakti エンジン、Nexter (ex-GIAT Industries) 社製の 20mm 機関砲、白 FZ 社製の 70mm ロケット弾を搭載する。
露 Kommersant 紙が報じたところによると、ロシアは中国に対して、パキスタン向けに輸出する FC-1 (JF-17 Thunder) に Klimov RD-93 エンジンの装備を認める決定を下したとのこと。FC-1 は戦闘機市場で F-16 と競合するとみなしており、この決定によって FC-1 の競争力がアップするという見方も。ちなみに、RD-93 は MiG-29 が搭載している RD-33 の発展型で、ドライ推力 11,090lb、A/B 推力 18,260lb。
韓国は 2020 年の実用化を目指して第 5 世代戦闘機 KF-X の開発に乗り出す構想を表明しているが、その際に西側の航空機メーカーと協力する考え。現在、フィージビリティ・スタディに参加しているのは、Boeing、Lockheed Martin、Saab、General Electric、Safran の各社。ステルス性については Rafale や Typhoon と同レベルで、F-35 ほどではないとしている。F-4E と F-5E の代替用として、54 億ドルで 60 機の調達を予定しており、2011 年にコンペティションをスタートする予定。コンセプトとして、通常型の尾翼を持つ K-100 と、先尾翼を持つ K-200 の 2 種類を提示している。将来的には、KF-X、F-15K、A-50 が三本柱ということになるが、F-35 はというと、F-X 計画の第 3 フェーズ候補として名前が出てきている (第 1・第 2 フェーズは F-15K) が、これと KF-X の重複や、KF-X の取得性に関する疑問を呈する声も。
カナダ空軍は来年、CH-47×16 機と C-130J×17 機の導入に伴って必要となる訓練用シミュレータについて、加 CAE 社に RfP をリリースする予定。OTSP (Operational Training Systems Provider) と呼ばれる案件で、CAE 社と L-3 Communications Military Aircraft Services Canada 社が受注を争ったが、後者が落選した。L-3 は異議申立をしたものの受け入れられず、CAE 社の受注獲得となる次第。4 億ドルの商談。
インドの CVRDE (Combat Vehicles Research and Development Establishment) は、Arjun 戦車がもともと予定していた任務と現用中の T-72 の代替を兼ねる新型戦車として、FMBT (Futuristic Main Battle Tank) の開発に乗り出す。実際の開発作業は、DRDO (Defence Research and Development Organisation) がコンソーシアムを編成して担当する予定で、資金は DRDO が半分、その他の参画企業が残り半分を負担する。7 年間でプロトタイプ 6 両を開発・製造、2020 年の量産開始を見込む。125mm 砲を装備する 40t 級戦車にする考えで、ハイブリッド・アーマーや APS (Active Protection System) 等の最新装備を取り入れる。また、監視・偵察任務にも対応できるようにして、そのためのセンサーも備える。
米国防総省では、新設した AFRICOM と NGO の協力関係実現を模索中。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/23-24)
イラン海軍のトップ・Habibollah Sayyari 提督は、ホルムズ海峡 (Straits of Hormuz) を通航阻止する計画は存在しない、と発言した。イランの核疑惑をめぐる緊張が高まる中、石油産業界でホルムズ海峡の通航阻止に対する懸念が高まっているのを受けた発言。ただし、「我が国の利益 (interests) を護るために必要な行動をとる用意がある」「我が国に脅威を及ぼすものがいれば、断固たる対応 (teeth-breaking response) をとる」ともいっている。
米空軍の調達責任者を務める Sue Payton 氏は KC-X 計画について、機種選定の発表が来年 2 月にずれ込む可能性を示唆。10 月に、議会や産業界が「2008/2/29 になるのではないか」としたときには、空軍は「いや、2008/1/31 に予定している」としていたが、前言撤回 ? もともと、2007 年中に結論を出すことになっていたもので、第一陣は 300 億ドル・179 機の商談。なお、KC-X の受注を競っているうち KC-30 の方は、オーストラリア向けの機体に新型給油ブームを取り付けたが、まだテストが済んでいない。一方、Boeing 社の KC-767 は 2 年がかりで翼下給油パイロンに関する空力問題を解決して、速度制限の引き上げに成功したところ。
イギリス軍のトップを務めていた 5 名の元将官 (Michael Boyce, Charles Guthrie, David Craig, Edwin Bramall, Peter Inge) が、Gordon Brown 首相の国防政策に異議を唱えるという異例の事態が発生。現行の作戦を支えるに足る十分な予算を設定していない、研究開発部門の民営化によって得られた利益が不十分、専任の国防担当大臣を任命していない (現在の Des Browne 国防相はスコットランド担当を兼任)、軍が任務を果たす際の装備や準備が不十分、といった点を非難している。
アメリカがロシアに対して、東欧に配備する MD エレメントの稼働開始先送りなどの提案を行った件について、ロシア側は「不十分」として受け入れを拒否。アメリカ側は「MD エレメントがイランからの弾道ミサイル攻撃に対処するものだと実証するまで、稼働を先送りする」としていた。
サウジアラビアの Prince Sultan bin Abdul Aziz が 23 日に、ロシアの Vladimir Putin 大統領と会談。ロシア外交筋の説明では「両国の軍事協力に関する枠組み作り」だとしており、サウジがロシア製兵器を調達する道をつけるものになる、とみられている。両国とも具体的な内容については明かしていないが、T-90 戦車×150 両 (すでに砂漠での適合性についてはテスト済み) と、Mi-17 の輸出が俎上にのぼっている模様。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/23)
NAMSA (NATO Maintenance and Supply Agency) は 11/21 に、イスラエルとの間で兵站支援分野の協力 (Logistic Support Cooperation) に関する MoU に調印した。NATO 諸国の中にはイスラエル製の装備品を使っている国があるが、現在は予備品やサポート・サービスの取得に際して承認手続きに手間がかかっている。今回の MoU 調印によって手続きを簡素化することで、イスラエル製の装備品を使っている国に利益をもたらすというわけ。また、NAMSA が Executing Agent として進めている武装解除プロジェクト (Trust Fund demilitarization projects) に、イスラエル企業が参画できる可能性も生まれる。MD (Mediterranean Dialogue) 参加国で NAMSA と MoU を調印したのは、イスラエルが二番目。(NAMSA)
韓国海軍の揚陸艦・独島 Dokdo が、マレーシアで開催される "Lankawi International Maritime and Aerospace Exhibition" に参加するため、マレーシアに向かった。同艦は今年 7 月に就役したばかり。韓国の兵器輸出を後押しするための、プロモーションの一環。件のイベントは 12/2 から 8 日間にわたって開催、9 ヶ国から 32 隻の艦艇と、19 ヶ国から 120 社以上の出展を予定している。(Korea Overseas Information Service)
米陸軍の現役で、病気にかかったり負傷したりした兵士は、ボーナス (recruitment bonuses) を受け取る権利を保持しているが、これを改めて返納しなければならない、とする噂が流れた。これに対して米陸軍は噂を否定、返納を求めることはないし、今後もボーナスを受け取る権利はあると説明。話の発端は、イラクで負傷した退役軍人の Jordan Fox 氏がニュース報道で、$3,000 のボーナスを返納するよう陸軍当局から通告を受けた、と語ったこと。この通告そのものが間違いだったということで、通告を受け取ってしまった兵士は Wounded Soldier and Family Hotline に連絡を取るように、担当者が 24 時間・フルタイムで対応する、と当局は説明している。(US Army)
イギリス政府の会計監査部門・NAO (National Audit Office) は、英国防省が DERA (Defence Evaluation and Research Agency) を民営化して QinetiQ を設立した件について、「国家戦略的に重要な企業の売上保護と国民の利益につながった」と好意的に評価しつつも、もっと納税者に対するリターンを増やせるはずだったのではないか、とする報告をまとめた。QinetiQ の創設そのものや、その後の株式公開については厳しいスケジュールの中でうまくやり、政府にとっても利益を生み出した。ただし、民営化に際して参画した Carlyle にとって有利な値付けになっていて、その分だけ納税者へのリターンが減ったのではないか、というのが NAO の言い分。これに対して DE&S (Defence Equipment and Support) 長官の Baroness Taylor 氏は、「国防関連産業基盤の保護、という当初目的を達成できた点については NAO も認めている。そして、民営化が成功して優れた費用対効果を実現、納税者のために 8 億ポンドの利益を作り出した。それに、QinetiQ の筆頭株主は納税者だ」として、QinetiQ 創設とその後のプロセスを擁護。(UK National Audit Office, MoD UK)
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/22)
エジプトの国境警備隊が 22 日、シナイ半島の Al-Ahrash 地区で TNT 火薬 1t が洞窟に隠匿してあるのを発見した。28 個に分けてプラスチック製バックで梱包してあった由。Gaza Strip に持ち込むつもりだったのではないかとみられる。
イスラエルは以前から、Gaza Strip への武器流入に対するエジプト側の対処が手ぬるいと主張している。これに対してエジプト側は、イスラエルとの和平協定を見直して両国の境界に展開する部隊を増強、密輸対策を強化したいと提案しているが、これにはイスラエルが納得していない。現在、両国の国境にいる警備隊は 750 名程度とみられる。
米空軍二題 (AFNews 2007/11/21)
ACC (Air Combat Command) 司令官の John D.W. Corley 大将は、F-15 に搭乗するパイロットと WSO (Weapons Systems Officer)、それと整備要員に対して、11/2 の墜落事故以来の経緯について説明した上で、墜落事故そのものの原因については調査中であること、700 機にのぼる第一線の戦闘機が飛行停止になったことによる影響の大きさについて述べた。そして、まず新しい F-15E から飛行再開に踏み切り、A-D 型についても飛行再開に向けた努力を進めていると説明。問題になっているのは、コックピット後部、空気取入口直前の胴体内隔壁で、Warner Robins ALC (Air Logistics Center) が全機の検査と補修を進めていると述べている。また、飛行前と飛行後に実施すべき作業についてまとめた、Operational Supplemental Tech Order も用意した。その結果、F-15E については 224 機中の 219 機、F-15A/B/C/D については 442 機中の 294 機で、検査を終えて飛行再開が可能になった由。
一方、AMC (Air Mobility Command) では「911 以後の任務としては 100 万ソーティ目」のフライトを記録した。100 万回目にあたったのは、キルギスタンの Manas AB に向かった C-17A、所属は 62nd AW/10th AS (McChord AFB, WA)。100 万回とは、空輸だけでなく空中給油や負傷者後送なども含んだ数字で、戦闘任務だけでなく、人道支援任務も対象になっている。その AMC は、こんな数字を明らかにしている。
約 90 秒ごとに、世界のどこかで AMC の機体が離陸している
「911」以後に AMC の機体が空中給油した燃料の累計は、12 億ガロン (同盟国向けを含む)
イラク向けだけで、月間に輸送している人員は 12,000 名、トラックは 5,000 両ほど
また、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) については毎日 12 両ずつ空輸しており、累計 1,000 両を突破
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/20)
19 日に Baghdad 中心部で、民間人の女性 1 名が民間軍事会社の社員に撃たれて負傷する事件が発生。イラク側の説明では、道路の反対車線を走りながら銃を乱射したクルマがいて、そのために負傷したとしている。この件に関与したのは、UAE の Dubai に拠点を置く ALMCO 社で、警備業務ではなく、食料品の供給、建設、訓練といった業務を担当しているという説明。例の Blackwater USA の事件以来イラク政府が募らせている、イラク国内法の枠外で活動している外国の民間軍事会社に対するイライラが再燃、当局者はイラクの法規定の下で活動させるべきだと主張。
イラク・Baghdad 近くの Salman Pak で米陸軍のヘリコプターが墜落、2 名が死亡・12 名が負傷する事件があった。機種は公表していないが、この人数を考慮すると UH-60 とみられる。この件について米陸軍は「敵対行動によるものではない」としている。
中国メディアの報道によると、中国では宇宙ステーションの打ち上げにも対応できる大型ロケット・長征 5 を 5 年以内に登場させるとのこと。製造は天津 Tianjin の工場で行い、打ち上げは海南島 Hainan で実施するとしている。関係者によると、技術的な課題はすでに解決済みとしている。直径は 2.25-5m、2009 年末から製造に取りかかる計画。
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産業・装備・調達
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/28)
IMG (International Military and Government LLC) (Warrenville, IL) は米海軍から、海兵隊が使用する MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) を対象とする、フィールド・サービス担当者派遣に関連する修正契約を $24,000,000 で受注した。2008 年 11 月まで。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-07-D-5032/#0004)
L-3 Communications Corp. (Arlington, TX) は米海軍から、C-40A を対象とする兵站支援業務のオプション契約分を $17,000,194 で受注した。作業場所は以下の通り。
NAS/JRB Fort Worth, TX
NAS Jacksonville, FL
NAS North Island, CA
軍、あるいは企業側が保有する資産の管理・追跡や、定期的に実施するデポ整備、補修・メンテナンス・オーバーホールといった作業、エンジンの状態管理などを実施する。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-04-D-0110)
Reyes Construction, Inc. (Pomona, CA) は米海軍から、MCB Marine Corps Base) Camp Pendleton で実施する Las Pulgas Landfill Liner, Phase II 関連の設計・建設作業を $9,226,000 で受注した。20 エーカーほどを埋め立てて拡張するもので、全部で 7 フェーズを予定しているうちの第二弾。2011 年 5 月に完了予定。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southwest, San Diego, CA (N62473-08-C-3510)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/28)
11/27 に Clyde 川沿いの BAE Systems 社 Govan 造船所で、英海軍向け 45 型ミサイル駆逐艦の 3 番艦、HMS Diamond が進水した。スポンサーは第二海軍卿・Adrian Johns CBE 中将夫人の Mrs. Suzie Johns 氏。第一海軍卿の Sir Jonathan Band 提督や Baroness Taylor 装備調達担当相などの軍関係者だけでなく、地元の学校に通う児童を含む、地元関係者・数千人が見学した。進水の後、英海軍の Sea King が捜索・救難や消火活動のデモンストレーションを実施した由。国防省のプレスリリースによると、45 型は対空戦だけでなく、海兵隊コマンドー部隊 60 名を搭載しての特殊作戦、あるいは Chinook 級ヘリの運用も可能とのこと。1 番艦の HMS Daring は 8 月から公試中、2 番艦の HMS Dauntless は 1 月に進水して艤装中。(MoD UK)
ニュージーランドの閣議は同国軍に対して、1980 年代にリースして多発機搭乗員向けの高等練習機としている B200 King Air の代替計画にゴーサインを出した。他国の軍隊や民間企業にアウトソースするのではなく、自前で訓練する前提で、さまざまな選択肢を検討する。C-130 Hercules、B.757、NH90、P-3 Orion といった機体の搭乗員を養成するもの。先に、訓練ヘリを代替する Training and Light Utility Helicopter 計画や、5,000-6,000 万 NZ ドルを投じる ANZAC フリゲートのアップグレード改修計画を打ち出しているが、それに続くものとなる。事前の評価段階では伊 Aermacchi 社が有力視されていたが、先に挙げたような機体との適合性やコストの問題を考慮して、結局はボツになったとのこと。そのため、アメリカ機になる可能性が高まっているが、アメリカはニューズーランドに対して「手持ちの A-4 Skyhawk を売却するのなら、アメリカ機を買うように」なんて要求をしているため、ニュージーランド側はイライラしている。(New Zealand Government)
伊 Alenia Aeronautica 社はイタリア空軍から、現用中の Panavia Tornado IDS×15 機を対象とするアップグレード改修を、4 年間・4,850 万ユーロで受注した。2009 年末から改修機のデリバリーを始めて、2011 年中に完納の予定。Alenia Aeronautica 社の Turin-Caselle 工場で作業を行い、MLU (Mid Life Upgrading) フル仕様に対応するアビオニクスの更新、新しい NVIS (Night Vision Imaging System) やコックピット・ディスプレイの導入、といった改修を施す。2002 年 7 月に第一陣として 18 機分の改修を受注しており、2007 年初頭に完了。この改修では通信/航法機器の更新や自衛装備の充実を図った。今回の後に続く最終フェーズでは、35 機の改修を予定している。こちらは新しい電子戦システムやディスプレイ、Link 16 データリンクを導入する。こうしたアップグレード改修により、2025 年まで運用を続ける予定。(Alenia Aeronautica)
MBDA 社は 11/19 に、Teseo Mk.2/A 対艦ミサイルの最終承認試験を成功裏に実施した。使用した艦はイタリア海軍のミサイル駆逐艦・Luigi Durand De La Penne。ウェイポイント 4 ヶ所をセットして、そのうち 2 ヶ所は 180 度ターンを行う内容。さらに、ミサイルが内蔵するシーカーによる目標情報更新と、それに伴う針路変換も実施した。飛翔距離は 120km、飛翔時間は 415 秒。シースキミング飛行を行い、3 度の角度でターゲットに突入。イタリア海軍の関係者も、この成果を称揚している。Teseo/Otomat シリーズはこれまでに、1,000 発以上の販売実績がある。なお、Teseo Mk.2/A はイタリア向けの名称で、輸出向けの名称は Otomat Mk.2 Block IV。大洋と沿岸戦の両方に対応できるとしている。(MBDA)
米 EDO 社は米 Lockheed Martin 社から、F-22A 用の AIM-120 発射器、LAU-142/A AVEL (AMRAAM Vertical Ejection Launcher) を 5,440 万ドルで受注した。ロット 7/8/9 に装備する分と、スペア、関連エンジニアリング業務で構成する。同社は F-22A 以外にも、F-15、F-16、F/A-18 などの機体に装備する兵装架を手掛けており、さらに F-35 や P-8A 向けの開発も進めている。(EDO)
BAE Systems 社は、オマーン空軍 (RAFO : Royal Air Force of Oman) 向けの F-16 (Peace A'sama A' safiya) に搭載する偵察用カメラ・ARS (Airborne Reconnaissance System) の導入を完了した。可視光線と赤外線に対応するデジタル方式で、昼夜を問わず高度 3,000-40,000ft の範囲で使用でき、レンジは 60 マイルある。戦術偵察用のカメラとしては、もっとも焦点距離が長いというのが同社の説明。それにより、明瞭な偵察写真を得られるとしている。性能確認とインテグレーションの試験は、今年初めに Edwards AFB で完了、すべての条件 (aircraft operations, imagery collection, carriage and handling, and safety of flight) を満たしているのを確認した。10,000 枚を超える画像データを、250GB 程度に圧縮できる由。また、撮影した画像をコックピットの MFD で確認できる。(BAE Systems)
米 GDLS (General Dynamics Land Systems) 社は米 Force Protection 社から、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) で使用するスペアパーツを 4,720 万ドルで受注した。両社は MRAP を共同生産している仲で、先日には MRAP×401 両を Force Protection 社が GDLS に 1 億 8,880 万ドルで発注したばかり。(GDLS)
米 Sikorsky Aircraft 社の下請けとなって H-60 Blackhawk の製造に参画するポーランドの PZL Mielec では、大気汚染の 15% 減少、水質汚染の原因になる地下タンク 20 ヶ所以上の撤去、窓まわりの改善による照明電力の節減といった、さまざまな環境対策を推進中。Sikorsky Aircraft 社では、こうした「グリーン化」を推進している。先日、ヨーロッパでは初めて、環境に優しい Aerodur 5000 なる塗料 (zero-Volatile Organic Compound, low-Volatile Organic Compound) を導入、まず M28 Skytruck で試行を始めた。low-Volatile Organic Compound については、アメリカでは 2000 年から導入している。(Sikorsky Aircraft)
米 Boeing 社は米空軍から、C-130 のアビオニクス近代化 (AMP : Avionics Modernization Program) 改修 3 号機 (H3) を受注した。Boeing Support Systems 社がテキサス州 San Antonio の施設で改修を施し、暗視ゴーグル対応のデジタル化グラス・コックピットを実現する。改修する機体はウェストヴァージニア ANG の 130th AW 所属。AMP 改修の 1・2 号機 (H2, H2.5) は、すでに Edwards AFB の AFFTC (Air Force Flight Test Center) で飛行試験中。2 号機については 9/25 に、Core Complete 1 ソフトウェアを導入して、FMS (Flight Management System) が完全に機能するようになって航法士を不要とした。C-130 の AMP は 2001 年 6 月に受注したもので、今後、量産改修が実現した暁には 200 機以上が AMP 改修を受けることになる。(Boeing)
BAE Systems 社は、コンピュータ・ベースの訓練システムや研究開発用のシミュレーション関連製品を手掛けている、スウェーデンの Pitch Technologies AB 社 (Linkoping, Sweden, 1991 年設立) を、6,130 万クローネで買収したと発表した。Pitch 社の顧客としては、Boeing 社、NASA、三菱重工などが挙げられる。この買収により、エンタープライズ・レベルでのシミュレーション機器の相互運用性実現や、訓練・シミュレーション関連のソリューション提供が可能になる、と説明されている。今後は、BAE Systems 社の C-ITS 部門 (航空管制、シミュレーション、分散学習プラットフォームなどを手掛ける) の傘下で事業を継続する。(BAE Systems)
蘭 Stork 社 (Stork N.V.) と London Acquisition B.V. (Candover、Landsbanki Islands hf、Eyrir Invest hf で構成するコンソーシアム) は、London Acquisition が Stork 社に対して提案していた、1 株あたり 48.4 ユーロでの株式買収提案についての合意がまとまった、と発表した。総額 15 億ユーロほどの取引。また、Stork 社傘下の食品部門 (Stork Food Systems) について、Marel Food Systems 社に 4 億 1,500 万ユーロで売却することになった。(Stork)
新型ライブカメラ (違) (DID 2007/11/27)
米空軍 AFMC (Air Force Materiel Command) の Aeronautical Systems Center は米 Northrop Grumman 社 Defensive Systems Division に対して、Litening ターゲティング・ポッドに追加する双方向データリンク装置×201 セットを 1,800 万ドルで発注した。Plug & Play II 構想に基づくもので、2008 年 9 月から各種航空機に導入開始、2010 年 1 月に完納予定となっている。
このデータリンク機器は複数の周波数帯に対応しており、既存の動画実況中継用データリンク・ROVER との互換性も備える。さらに、Plug & Play II では音声やメタデータの記録機能が加わっている。
Litening ターゲティング・ポッドは米軍だけで 500 基以上を受注、400 基あまりが配備済みで、搭載機は AV-8B、A-10、B-52H、F-15E、F-16、F/A-18C/D と多岐にわたる。最新の第 4 世代モデルでは、1024×1024 ピクセルに強化して、目標識別能力を高めている。
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/27)
BBN Technologies Corp. (Cambridge, MA) は DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) から、Multilingual Automatic Document Classification, Analysis and Translation に関する $4,272,885 の増額契約を受注した。原契約は $5,671,121。手書き、あるいは印刷した外国語の文書を、英語の文書に高い精度で自動翻訳するツールを開発するプログラム。オプション契約分まで実現した場合の総額は、$29,875,374。Defense Advanced Research Projects Agency, Arlington, VA (HR0011-08-C-0004)
謎のカスタマー (Galileo Avionica via Defense-Aerospace.com & DefenseNews 2007/11/27)
伊 Galileo Avionica 社は、同社の FALCO UAV が海外のローンチ・カスタマーによる試験飛行を成功裏に完了、要求仕様を満たしていることを確認できた、と発表した。このカスタマーとはパキスタンで、1 システムが引き渡し済み、1 システムが引き渡し中、さらにオプション契約で 1 システム、という説があるが、同社はコメントを拒否している。
過去 15 ヶ月の間に、アフリカ、ヨーロッパ、アジアで、厳しい気候などの条件下でのトライアルを実施した由。特に、某国で 18 回にわたって実施した試験では、燃料・ペイロード満載状態で 9 時間 15 分にわたる飛行も行った (増加燃料タンクを追加すると 14 時間の飛行も可能)。また、200km 離れたところを飛んでいる機体に対するデータリンク妨害や、その後の通信回復などのテストも行った。そのほか、高度 6,000m まで上昇させている。
2003 年に初公開した Falco は、UAV×4 機、GCS (Ground Control Station)、GDT (Ground Data Terminal)、GSE (Ground Support Equipment) で 1 システムを構成する。自律飛行が可能で、離着陸も自動。悪天候や夜間の運用も可能としている。センサーは電子光学センサーや赤外線センサー、必要ならレーダーの搭載も可能。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/27)
米 Northrop Grumman 社と米 Raytheon 社がそれぞれ、米空軍から 1 億 6,000 万ドルで設計・リスク低減フェーズ契約を受注した GPS (Global Positioning System) 用の次世代管制機器 (Next Generation Control Segment (OCX)) では、既存のブロック II と新しいブロック III に対応する、指揮・管制、任務計画、衛星の管理・監視、地上側のアンテナ設備などを実現するとしている。今回の契約では 18 ヶ月かけて、アーキテクチャ設計、通信関連のエンジニアリング、情報保全、モデリング/シミュレーション、ネットワーク管理、ソフトウェア開発、サポート・メンテナンス・インプリメント、システム・エンジニアリング/インテグレーション、試験・評価といった作業を実施する。2 社の中から勝者を選定してシステム開発フェーズに移行する計画で、勝者となれば 11 億ドル規模の商談。なお、Northrop Grumman 社の Team OCX は、以下の面々で構成する。(Northrop Grumman, Raytheon)
Harris Corporation (Melbourne, FL)
Integral Systems, Inc. (Lanham, MD)
General Dynamics Advanced Information Systems (Arlington, VA)
Infinity Systems Engineering (Colorado Springs, CO)
NAVSYS Corporation (Colorado Springs, CO)
Applied Minds (Glendale, CA)
AgustaWestland International Limited 社が提起していた、カナダ 軍の CH-124 Sea King を代替するヘリコプター・MHP (Maritime Helicopter Project) の調達をめぐる訴訟について、和解が成立した。2003 年 12 月に AgustaWestland 社 (EH101) と米 Sikorsky Aircraft 社 (S-92) に対して RfP をリリース。2004 年 7 月に S-92 ベースの H-92 を採用すると発表して、AgustaWestland 社は落選。これに対して同社が法廷闘争に出ていたもの。なお、それとは別に CH-113 を代替する SAR ヘリ×15 機の調達計画があり、こちらでは EH101 を導入している。こうした事情もあり、AgustaWestland 社製の機体を採用するのを妨げた結果として CH-124 代替機の機種選定結果が決まった訳ではない、というのがカナダ政府側の説明。そして、今後に軍の装備調達プロジェクトがあったときに AgustaWestland 社が参加するなら歓迎する、としている。(Canadian Dept. of Public Works and Government Services)
インド国防省によると、MDL (Mazgaon Dock Limited) でステルス・フリゲート×3 隻を建造する計画のスケジュールを見直したとのこと。1998 年の当初計画では、2005 年 12 月に 1 番艦、2006 年 12 月に 2 番艦、2007 年に 3 番艦をデリバリーするはずだったが、ミサイル駆逐艦の建造計画ともどもスケジュールを変更、新しいスケジュールに則って進行中としている。遅延が発生した原因については、同時に 2 クラスの新型艦を設計したこと、開発中の機材とのインターフェイス部分で仕様確定が遅れたこと、一部のウェポン・システムについて調達が遅れたことによるとした。(Indian MoD)
BAE Systems 社は英国防省から、Typhoon のキー・コンポーネント補修業務を 1,160 万ポンドで受注したと発表した。機首のレドーム、風防、キャノピーまわりなどが対象になっている。補修作業は RAF Coningsby で、BAE Systems 社の監督の下で同社の関係者と空軍の技術者が共同実施する。DIS (Defence Industrial Strategy) に基づく、スルーライフ・サポート体制作りの一環。これを含めて、機体の補修・整備・アップグレードに関する 4 件のサポート業務契約を締結して、従来のやり方と比較して 2 億 2,700 万ポンドほどの経費節減を実現する。期間は 2014 年まで、対象アイテムは 1,500 点にのぼる。(BAE Systems)
独 KMW (Krauss-Maffei Wegmann GmbH & Co KG) 社はドイツ国防省から、JFST (Joint Fire Support Team) 向けの Fennek 偵察車×10 両を 3,130 万ユーロで受注した。2009 年 11 月までにデリバリーの予定。JFST とは間接砲撃のための観測を行うチームで、Fennek の車高の低さ、それと赤外線/レーダー・シグネチャの小ささと、同車が備える最新型の偵察システムが効果を発揮するとしている。昼夜を問わずにターゲットを捕捉でき、得られたデータは音声交話、あるいはデータリンク経由で送る。すでに 2004 年から、Fennek はアフガニスタンの ISAF で砲兵観測車として運用中。それとは別に、チェコから Dingo 2×4 両も受注しているが、これはベルギー・ドイツ・オーストリアに続く、4 番目のカスタマーとなるもの。(Krauss-Maffei Wegmann GmbH & Co KG)
AgustaWestland 社は、AW101 に装備する新型ローター・ブレード、BERP IV の資格証明試験 (qualification flight testing) を成功裏に実施した。2008 年から、英空軍の Merlin HC.3A に導入する。既存の機体についても、交換の形で導入を進める。BERP IV は英国防省との共同計画として 2000 年にスタート、使用するテクノロジーの選定とインテグレーションを行い、2002 年から設計・製造フェーズに移行した。2006 年 9 月に初飛行を実施した後、13 ヶ月かけて試験飛行を実施。最高速度 198kt、上昇限度 13,000ft を達成している。最大離陸重量は、ノーマルの Merlin と比べて 1,900kg、現行 AW101 と比べて 900kg アップの 16,500kg (ペイロードでみると 650kg のアップ)。また、巡航速度が 10kt 速くなる。(AgustaWestland)
英海軍向けの PAAMS (Principal Anti-Air Missile System) を搭載したプラットフォーム・Longbow (Sea Trials Platform, Longbow) が、フランスの地中海側、Toulon の海軍基地に持ち込まれた。CELM (Centre d'Essais de Lancement des Missiles) 試験場で PAAMS(S) の実射試験を実施して、持てる全力を発揮させるのが目的。2008 年前半に試験を始めて、2009 年まで続く。PAAMS には 2 種類の派生型があり、英海軍の 45 型ミサイル駆逐艦 (Daring 級) は SAMPSON MFR (Multi-Function Radar) と組み合わせる PAAMS(S) を、フランス・イタリアの Horizon/Orizzonte 防空フリゲートは EMPAR MFR を組み合わせる PAAMS(E) を装備する。ひとつのシステムで、個艦防空とエリア防空の両方に対応できるのが売り。MFR、指揮管制システム、48 セルの Sylver A50 VLS、Aster 15/Aster 30 艦対空ミサイルでシステムを構成する。また、長距離監視用の LRR (Long Range Radar) も利用可能。(MBDA)
米海軍の AGM-154 JSOW (Joint Standoff Weapon) が、累計納入 3,000 発を達成した。3,000 発目となったのは貫通弾頭型の AGM-154C。米海軍では、全部で 7,000 発の AGM-154C を調達する計画。さらに、モジュラー化の推進と構造の単純化によってコストを 1/3 ほど低減、データリンク機能を追加した AGM-154C ブロック II (AGM-154C-1) の開発も実施した。これは移動目標の攻撃も可能になっている。(NAVAIR)
米 Lockheed Martin Systems Integration (Owego, NY) 社は、米陸軍の M1 戦車・M2 歩兵戦闘車・トラック・HMMWV・その他の装輪 AFV 等で使用するインターコムをアップグレードする件で、副契約社となる Sanmina-SCI 社 Defense and Aerospace Systems Division (Huntsville, AL) と合同チーム編成合意を結んだ。Sanmina-SCI 社の TOCNET インターコムを、米陸軍向けの VIS-X (Vehicular Intercommunication System - Extended) 計画に提案するのが目的。TOCNET はすでに、米陸軍の車輌や TOC (Tactical Operations Center) で運用実績があり、具体例としては Command Post Platform、師団・旅団・大隊 TOC、VIP 輸送用の UH-60 Blackhawk ヘリなどがある。海兵隊でも Lockheed Martin 社が指揮車型 LAV に搭載しているほか、MRAP にも Joint Intercommunications System として導入している。受注を獲得できれば、全世界で 54,000 両分、35 億ドル規模の商談となる。米陸軍 CECOM (Communications-Electronics Command, Ft. Monmouth, NJ) では、2008 年半ばに VIS-X の 5 ヶ年契約を発注する見込み。(Lockheed Martin)
豪 Saab Systems 社によると、同社が豪 Tenix Marine から 1 億 600 万豪ドルで受注した新型 LHD 用の指揮管制装置は、実績がある 9LV をベースとして電子センサー類や兵装を組み合わせたものになり、LHD 向けの独自仕様としてヘリコプターや揚陸艇の管制機能、軍事的・非軍事的脅威に対応する自衛機能が加わるとのこと。2013-2015 年にかけてデリバリーの予定。(Saab Systems)
米 ITT 社は先日、米海軍海洋システム軍団 (NAVSEA : Naval Sea Systems Command) から、FY2008 分の AN/SPS-48E レーダー向け ROAR (Radar Obsolescence, Availability Recovery) 契約を 1,420 万ドルで受注したが、今回の受注分は 10 月に最終設計審査 (CDR : Critical Design Review) を実施した最新仕様になるとのこと。2006 年 12 月の 1,000 万ドルなど、これまでの累計受注額は 3,200 万ドルにのぼる。AN/SPS-48 にとって、1980 年代半ばに実施した NTU (New Threat Upgrade) 以来の大規模アップデートで、老朽化対策、維持費の削減、信頼性の向上が主な眼目。(ITT)
マレーシアの海上保安部門・MMEA (Malaysian Maritime Enforcement Agency) は、Eurocopter 社製 AS365 N3 Dauphin の 3 号機を受領した。新設した、同国沿岸警備隊の航空部門 (Malaysian Coast Guard Air Wing Operations) で、長距離監視や救難用に使用する。AS365 N3 はメカニカル・アセンブリーのモジュラー化設計や複合材料などを取り入れた最新型。整備・補修は 2002 年設立の Eurocopter Malaysia 社が担当する。(Eurocopter)
米 Northrop Grumman 社は、B-2A Spirit 爆撃機の RMP (Radar Modernization Program) で使用する新型レーダー・アンテナの DTU (Developmental Test Unit) について、導入・インテグレーション・初期段階の飛行試験を完了した。この後、2008 年初頭まで飛行試験を続ける。米 Raytheon 社製の AESA (Active Electronically Scanned Array) タイプで、昨年、RMP 飛行試験プロクラムにねじ込んだもの。実機への搭載というマイルストーンを達成したことで、技術的な熟成度の実証に加えて、メーカーの技術的課題解決能力も実証したとしている。使用している機体は B-2A の AV-3 (訳注 : S/N 82-1068) で、Edwards AFB で試験に使用している機体。来年初頭には、DU (Development Unit) と呼ばれる量産仕様のアンテナ 2 基を搭載するほか、それと関連するハードウェアの小変更も予定している。DU で最終段階の開発・インテグレーション・試験をこなして、2008 年から RMP の本改修にかかる予定。(Northrop Grumman)
米 Boeing 社 Phantom Works と米空軍 AFRL (Air Force Research Laboratory) は High-Speed Test Track (Holloman AFB, NM) で、超音速飛行する機体から兵装を安全に投下するための、アクティブ・フロー制御技術をデモンストレーションした。ロケット橇とアクティブ・フロー制御技術を組み合わせて、マッハ 2 の速度で飛翔しながら Mk.82 JDAM (Joint Direct Attack Munition) の Standard Test Vehicle を投下するテストを実施したもので、母機の機体規模は B-1B 程度を想定している。DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) Tactical Technology Office が 2001 年にスタートした、HIFEX (High Frequency Excitation Active Flow Control for Supersonic Weapon Release) と呼んでいる案件で、まず DARPA と Boeing 社が組んで風洞試験を繰り返しながら予備試験を重ねて、2007 年 1 月から AFRL に引き継いだ。兵器倉の上流側 (upstream) にマイクロジェットのタンデム・アレイを設置、普通なら投下した爆弾が兵器倉に逆戻りしてしまうところを、兵器倉内の気圧をコントロールして、兵装を機外に送り出せるようにしている。実は、圧力や振動といった問題があるため、本物の航空機から投下するよりも、ロケット橇を使って投下試験を行う方が条件が厳しいとのこと。使用したロケット橇は重量 65,700lb あるが、これは過去に使用した最大のロケット橇と比べると 26,000lb も重い。しかも移動速度は 400ft/sec も速い。Holloman High-Speed Test Track でマッハ 2 を達成したロケット橇の中では、今回のものがもっとも重かった由。推力 43,800lb のロケットで 5.9 秒間、続いて推力 575,000lb のロケットで 3 秒間、推力 115,000lb のロケットで 3.6 秒間と 3 段構えの加速を行い、2,000ft/sec の速度に達したところで JDAM の分離を実施。ロケット橇の最大加速度は 13G に到達。この後、2008 年にも追加試験を行う。将来の、U.S. Air Force Global Strike の実用化に備えたもの。(Boeing)
ニュージーランドの Cubic Defence New Zealand 社 (米 Cubic 社の子会社) は、デンマーク軍 DALO (Defence Acquisition and Logistics Organisation) に対して IWESS (Infantry Weapons Effects Simulation System)×1,800 セットほどを納入した。Danish Army Combat Training Centre で使用するもので、MOUT (Military Operations on Urban Terrain) にも対応する。コソボやアフガニスタンに派遣されるデンマーク軍兵士にとって、訓練面での支援になるだろう、とのこと。IFF (Identify Friend or Foe)、CQB (Close Quarter Battle)、野戦の演習場から EXCON (Exercise Control) 施設へのリアルタイムの情報伝達、あらゆる射撃位置への対応、擲弾・地雷・火砲・迫撃砲・近接航空支援・車輌といったさまざまな対象物からの効果のシミュレート、RFID を駆使した医療・兵站支援面のリアルなシミュレート、といった機能を持つ。このシステムで使用するレーザー・トランスミッターは、スウェーデンにも納入実績がある。(Cubic)
オーストラリア陸軍が Project Air 87 こと Tiger ARH (Armed Reconnaissance Helicopter)×22 機とともに導入する FFMS (Full Flight & Mission Simulator) が、FSD-1 Level 5 の承認を獲得、世界最高レベルのフライト・シミュレータというお墨付きを得た。認証作業は、Canberra に拠点を置く専門家チーム・SIMULINC にオーストラリア軍、Civil Aviation Safety Authority の人員を加えたメンバーによって行われた。陸軍の Aviation Centre (Oakey, Queensland) に設置しており、陸軍への引き渡しは 12 月の予定。2 個のドームを同時に連携動作させることができる。Eurocopter ・Australian Aerospace の両社に加えて、シミュレータの製造には Thales 社、コースウェア作成には KBR (Kellogg Brown & Root) 社、さらにコンサルタントとして HELISIM 社が加わっている。Tiger 自体は Australian Aerospace 社の Brisbane 工場で組み立てを行っており、これまでに 9 機がデリバリー済み。(Eurocopter)
Trophy のぷち逆転 (DID 2007/11/26)
米陸軍は 2006 年に、FCS (Future Combat System) に装備する APS (Active Protection System) として Rafael Armament Development Authority 社の Trophy を退けて、Raytheon 社製 Quick Kill の採用を決めている。一方、イスラエルは昨年のレバノンでの戦訓を受けて、Trophy APS の導入に乗り出したところ。
そうした中、FBO Solicitation #N0017808R1002 に、米海軍の NSWC (Naval Surface Warfare Center) Dahlgren Division が、同時に複数の脅威に対処する能力をデモンストレーションする目的で、Rafael 社から Trophy APS を調達するという話が載った。すでに Trophy APS が TRL 9 (Technology Readiness Level 9) を達成していることが影響した可能性も。TRL 9 とは、OPEVAL (operatational evaluation)、あるいは実戦配備が可能なところまで熟成が進んでいるという意味。TRL8 は開発完了、TRL3〜7 は開発段階、という意味になる。
Raytheon 社の Quick Kill は 2007 年 5 月の時点で TRL 3、最近の試験で TRL 5〜7 程度とされる。ただ、先日の試験結果を受けてロケット・モーターの設計変更指示を受けるなど、まだ完熟とはいいがたい状況。
また、Trophy と競合する IMI 社の Iron Fist は TRL 9 で、一部の NATO 諸国で配備を始めているとする情報も。Rafael 社では、その Iron Fist と競合する軽車両向け APS の Trophy Lite を開発しており、Golan 耐地雷車輌に搭載して DSEi 2007 展示会に出展した。
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/26)
Lockheed Martin Space Systems Co. (Sunnyvale, CA) は米海軍から、TRIDENT II (D5) SLBM の製造と、既存の Trident I (C4)・Trident II (D5) を対象とするサポート業務に関する修正契約を、$848,932,718 で受注した。Strategic Systems Programs, Arlington, VA (N00030-07-C-0100/PZ0001)
The Charles Stark Draper Laboratories Inc. (Cambridge, MA) は米海軍から、TRIDENT II (D5) SLBM の誘導システムに関するサポート業務を $318,522,566 で受注した。検査とメンテナンス、然るべきエンジニアリング・サポート業務を実施するもの。各社別の作業分担は以下の通り。Strategic Systems Programs, Arlington, VA (N00030-08-C-0010)
The Charles Stark Draper Laboratory, Cambridge, MA (58%)
General Dynamics Advanced Information Systems, Pittsfield, MA (15%)
Raytheon Company, El Segundo, CA (9%)
Honeywell International, Inc., Phoenix, AZ (6%)
Honeywell International, Inc., Aerospace Defense and Space, Plymouth, MN (4%)
Honeywell International, Inc., Defense and Space, Clearwater, FL (4%)
Dynamic Research Corporation, Andover, MA (4%)
W.G. Yates and Sons Construction Co. (Oxford, MS) は米海軍から、ミシシッピー州 Keesler AFB に 訓練支援施設、郵便施設、消防施設、弾薬検査施設、図書室、給養施設、レクレーションセンター、学生寮 (student dorm)、給油整備施設などを建設する作業を、$73,834,000 で受注した。Hurricane Katrina の被災復旧。オプション契約 2 件・総額 $23,613,000 の設定があり、180 日以内にこれらを行使すると総額 $97,447,000 の案件となる。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southeast, Jacksonville, FL (N69450-08-C-0754)
Tulip Corp. (dba PHI) (City of Industry, CA) は米海軍から、海軍と海兵隊の AIMD (Aircraft Intermediate Maintenance Facility) で使用する、交換用油圧配管部品を $15,070,480 で受注した。前量産型 2 ユニット、量産型 100 ユニットの納入を予定。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Lakehurst, NJ (N68335-08-D-0004)
General Dynamics C4 Systems, Inc. (Scottsdale, AZ) は DISA (Defense Information Systems Agency) から、DISN (Defense Information System Network) EMSS (Enhanced Mobile Satellite Services) に関する契約 2 件を受注した。
ひとつは、EMSS 関連機材に関する FFP (Firm-Fixed Price) タスク・オーダー で、基本契約 1 年、1 年単位のオプション契約 4 年、すべて実現した場合の総額は $81,596,000。DoD Gateway の利用者に対する機材の引き渡しや利用状況管理、カスタマー・サポートも実施するもので、Type I 秘話携帯通信機 (Government User Terminal) が対象 (HC1047-08-D-0002)。もうひとつは、ハワイにある DoD Gateway の運用支援業務で、交換機 2 基 (Crypto-Excel, AXE-Ericsson) ないしはこれらの代替品を対象とするシステム管理、テクニカル・サポート、トラブル対応、ハードウェア補修、ソフトウェア更新、メンテナンスなど。こちらも基本契約 1 年、1 年単位のオプション契約 4 年で、すべて実現した場合の総額は $35,406,550 (HC1047-08-C-4001)。契約担当部門は DITCO-NCR。
General Dynamics Armament and Technical Products, Inc. (Burlington, VT) は米陸軍から、M2 機関銃 3,048 挺を $36,591,240 で受注した。FMS (Foreign Military Sales) 経由の輸出用。TACOM (U.S. Army Tank-Automotive Command), Warren, MI (W52H09-07-C-0125)
New South Construction Co. (Atlanta, GA) は米陸軍から、ジョージア州 Robins AFB に 40,000 平方フィートのメンテナンス・ハンガー 1 棟を新設、補給関連で使用している既存の建物 4 棟を補修する工事を、$16,506,201 で受注した。U.S. Army Engineer District, Savannah, GA (W912HN-08-C-0001)
Jacobs Facilities, Inc. (Arlington, VA) は米陸軍から、ニュージャージー州 Fort Monmouth にある C3I (Command, Control, Communications, Intelligence)・監視・偵察関連施設を Aberdeen Proving Ground (MD) に移転する件について、詳細設計フェーズ 2 の作業を $8,204,365 で受注した。U.S. Army Engineer District, Philadelphia, PA (W912DR-07-D-0001)
IMT Defense Corp (West Palm Beach, FL) は米陸軍から、M485A2 砲弾の金属パーツ、$7,874,138 分の delivery order を受領した。原契約は $28,556,020。U.S. Army Sustainment Command (Rock Island, IL) (W52P1J-08-D-0004)
Whitesell-Green, Inc. と W.G. Yates & Sons (Pensacolo, FL) は米陸軍から、Mississippi Army Ammunition Plant (Stennis Space Center, MS) にある Building 9101 (71,000 平方フィート) の補修工事を、総額 $5,994,000 で受注した。Army Corps of Engineers Mobile District (W91278-07-D-0041)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/26)
スペインの閣議は、総額 1 億 7,600 万ユーロの装備調達計画を承認した。内訳は以下の通り。
海兵隊向けの Piranha III 装甲車×21 両 : 6,830 万ユーロ。単価 320 万ユーロ、複数のバッチに分けて 2007-2015 年にかけて調達。
フリゲート Reina Sofia と Santa Maria の近代化改修 : 5,230 万ユーロ。それぞれ 1988 年と 1990 年に就役した艦。2009 年度に支出。
海軍のコルベットと哨戒艇に装備する主機 : 5,550 万ユーロ。 新しい主機に換装する選択肢と、既存の主機をアップグレードする選択肢を比較検討中。全部で 95 基が対象。2010 年度まで 3 年度に分割して支出。
後の 2 件についてはいずれも、西 Navantia 社に発注する。(Spanish Council of Ministers)
仏 Dassault Aviation 社はギリシア空軍 (HAF : Hellenic Air Force) に、Mirage 2000-5 Mk.II×15 機を完納、Herve Morin 仏国防相とフランス空軍参謀総長の Abrial 大将も参加して、11/23 に Tanagra AB でセレモニーを開催した。これらの機体は 2000 年に受注していたもの。これで、Mirage 2000 シリーズは 9 ヶ国の空軍向けに累計 601 機を製造して打ち止めとなる。なお、ギリシア空軍については Mirage 2000 EGM/BGM×10 機の近代化改修も進んでおり、これは HAI (Hellenic Aerospace Industry) 社が改修を担当している。ギリシア空軍は 1974 年に Mirage F1×40 機を発注、その後、Mirage 2000E、Mirage 2000-5 と発注してきた。兵装としては MICA 空対空ミサイルや SCALP 巡航ミサイルなどを使用している。フランス側はこれをテコに、「次は Rafale の受注を」なんていう期待もしている様子。(Dassault Aviation)
EADS Defence & Security (DS) 社の DCS 部門 (Business Unit Defence & Communications Systems) と仏 Sagem Defense Securite (SAFRAN Group) 社は、スイス軍の装備調達部門 (Procurement, Technology and Real Estate Center of the Swiss Federal Department of Defence, Civil Protection and Sport (DDPS)) から、スイス陸軍の将来個人用戦闘装備・IMESS のプロトタイプ・フェーズ契約を受注した。EADS DS が主契約社、Sagem が副契約社。個人、あるいは小隊レベルでの戦闘能力向上を目指すもので、第一陣の開発フェーズ契約に加えて、オプション契約として 1 億 2,000 万ユーロの量産契約がついている。プロトタイプ・フェーズの期間は 2008 年 9 月まで。その後に量産移行フェーズ (industrialization phase) が 2009 年、量産フェーズ (series production phases) が 2010-2014 年、というスケジュール。量産に持ち込むには、議会の承認が必要。Sagem Defense Securite はすでに、フランス陸軍の将来個人用戦闘装備・FELIN を手掛けており、2007 年にテストを実施、2008 年に追加納入を予定している。(EADS)
Inmarsat は BGAN (Broadband Global Area Network) サービス強化のため、移動体通信用の通信衛星 Alphasat I-XL を、EADS Astrium 社に発注した。投資額は 2 億 6,000 万ユーロ。L バンドで 750 チャネルを確保する。衛星は通信衛星としては最大級で、重量 6,000kg、出力 12kW、直径 12m のアンテナ・リフレクター、新世代の DSP (Digital Signal Processor) を装備する。打ち上げ予定は 2012 年、予定寿命は 15 年。(EADS Astrium)
MBDA 社は、TAURUS KEPD 350 巡航ミサイルの第一陣・2 発をスペイン空軍にデリバリーした。EF-18 Hornet 搭載用で、スペインは 43 発を発注している。このミサイルを手掛けているのは TAURUS Systems GmbH で、LFK GmbH の子会社だったものが現在は MBDA Deutschland の子会社となり、さらにスウェーデンの Saab Bofors Dynamics 社も参画している。現在、EF-18 に搭載して拘束飛行試験を実施しており、2008 年の第一四半期にインテグレーションを完了する予定。また、ドイツとスウェーデンでは、このミサイルを Typhooon にも搭載することにしている。(MBDA)
Saab Systems 社は、オーストラリア海軍の新型揚陸艦 (LHD)×2 隻に装備する指揮管制装置 (CMS : Combat Management System) の設計・開発・インテグレーションを、1 億 500 万豪ドル (8,700 万ドル) で豪 Tenix Marine 社から受注した。今年 6 月に、Tenix Marine 社と西 Navantia 社のチームが提案していた内容の採用が決まっている艦で、Saab 9LV 指揮管制装置を搭載することになっている。また、Saab 社製の Sea Giraffe AMB レーダーも搭載する。LHD 固有の機能として、ヘリ管制機能、揚陸艇管制機能、近接自衛機能 (軍事的脅威と非対称性脅威の両方) がある。(Saab AB)
英海軍の Bay 級ドック型揚陸艦 (LSD(A) : Landing Ship Dock (Auxiliary)) のうち、最終番艦 (4 番艦) の RFA Lyme Bay (16,000t) が艦隊に引き渡されて、OPCOM (Operational Command) も艦隊側の手に渡った。現在はイギリス南方海上で、慣熟訓練を実施しているところで、2008 年 1 月に実働体制を整える。全長 177m、Merlin や Chinook といったヘリの運用能力があり、航続性能は 8,000nm/15kt。Challenger II 戦車×32 両を収容できる車輌甲板、人員 350 名・装備品・補給品の収容能力がある。ドックのサイズは全長 31m、幅 9m、水深 3m。同型艦として、RFA Cardigan Bay、RFA Largs Bay、RFA Mounts Bay があり、すでに "Operation Orion 07"、"Operation Grey Heron" といった演習に参加、RFA Cardigan Bay と RFA Largs Bay は作戦展開の準備中。(MoD UK)
リトアニア国防省は独 Heckler & Koch GmbH に対して、G36 自動小銃を発注した。ロシア製自動小銃の代替用。2 種類の派生型、銃身の下に取り付けるプロジェクター、補修・整備工具類なども含めて、総額 4,450 万センタス (LtL)。(Lithuanian MoD)
EADS Defence & Security (DS) 社は、ドイツ海軍の S143a 型高速艇×2 隻に装備する IFF (Identification Friend or Foe)・MSSR 2000 I を納入した。現在、これを装備する艦船は 9 隻 (122 型フリゲート、123 型フリゲート、K130 型コルベット、S143a) あり、2008 年初頭までにさらに増勢する。最新のデジタル技術と暗号化技術を用いており、MOde 5 に加えて Mode S IFF にも対応する。対空目標に対して暗号化した問い合わせを送って回答を受け取り、対空捜索レーダーから得た情報と突き合わせて状況認識を行う仕組みで、2 次レーダーとも呼んでいる。ドイツ以外のカスタマーとしては、フランス、フィンランド、ノルウェーがある。また、同社製の対空監視レーダーが、ドイツ、ポルトガル、リトアニア、オランダ、ブルガリア、スロバキア、マレーシアで使われており、さらにフィリピンが加わる予定。(EADS)
チェコの AERO Vodochody 社は 11/23 に、複座型の L-159T1 高等練習機×4 機をチェコ空軍に納入した。飛行時間 32,000 時間を実現、パイロット 210 名を訓練できるとしている。いずれも単座型の L-159 を改造した機体で、2006/6/26 にスペアパーツ・地上支援機材・文書類・人員の訓練などと一緒に受注していたもの。同社は 2005/12/8 に、L-159 と L-39 のサポート・サービスも受注している 2009 年まで)。L-159T1 の主要機能は以下の通り。(Aero Vodochody)
Advanced Human Machine Interface w/HUD (Head-Up Display)、カラー MFD (Multi-Function Display)、HOTAS(Hands-On-Throttle-and-Stick)
MIL-STD-1553B ベースのアビオニクス
GPS/INS ベースの高精度航法システム。リング・レーザー・ジャイロを使用
動画・音声・エンジン動作記録・飛行状況記録によるデブリーフィング機能
整備システムと疲労管理システムのコーディネーションによる、低い運用コストと長い寿命
OBOGS (On-Board Oxygen Generating System) と APU (Auxiliary Power Unit) による自立運用能力と、サポート・インフラの局限
兵装搭載用パイロン×7
不整地でも運用可能
F124-GA-100 エンジン
安全性を高める冗長化システム
瑞 Pilatus Aircraft Ltd の役員会は 11/20 に、役員の退任に伴うメンバー変更を承認した。2008/1/1 付で発効する。
Fredy Glarner of Buochs (NW) : Head of Manufacturing 担当。PC-12 や PC-21 のプログラムに関わってきた
Markus Bucher of Ballwil (LU) : Head of Aircraft Assembly 担当。過去 10 年に渡って、カスタマー・サービスの体制作りを手掛けてきた。
(Pilatus Aircraft)
今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/23)
Universal Technology Corporation (UTC) (Dayton, OH) は米空軍から、航空機用エンジンに関連する短期・長期の研究開発契約を $98,000,000 で受注した。航空機用ガスタービンエンジン (Aircraft Gas Turbine Engines)、出力・熱管理 (Aerospace Power and Thermal Management)、先進動力 (Advanced Propulsion) といった分野が対象。また、研究開発に関連する A&AS (Advisory and Assistance Services) も担当する。AFRL/PKPB, Wright-Patterson AFB, OH (FA8650-08-D-2806)
義憤の女神だお (Contracts 2007/11/21, DefenseNews 2007/11/23)
Gulfstream Aerospace Corp. は米空軍から、空軍がリースしている C-37A×5 機に Northrop Grumman 社製の DIRCM・AN/AAQ-24(V) NEMESSIS を導入する件に関する修正契約を、$6,845,066 で受注した。655 AESS/PK, Wright-Patterson AFB, OH (F33657-00-C-0038/P00123)
AN/AAQ-24(V) は、オーストラリア、デンマーク、イギリス、アメリカで合計 39 機の搭載実績があるほか、NATO の E-3 Sentry も自衛用に導入を進めているところ。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/23)
Airbus 社の CEO・Thomas Enders 氏は 22 日、昨今のドル安・ユーロ高が同社にとって「生命の危機につながる」と、社員に対して発言した。そのため、すでに進行中の事業再編計画 "Power 8" に上乗せする形で、追加の対策を講じるとしている。具体的には、数千人規模の従業員削減や、ビジネスモデルの再評価。すでに "Power 8" の段階で 10,000 名の削減と事業所の売却を盛り込んでいるが、これをさらに深度化することになる。10 セントのドル安が、Airbus 社にとっては 10 億ドル単位の影響になるとのこと。しかも、2006 年に 14 億 3,000 万ユーロの利益を出していたのに対して、2007 年の最初の 9 ヶ月ですでに、3 億 4,300 万ユーロの損失を出している。おまけに軍用機部門では、A400M の納入遅延問題も。(Deutsche Welle German radio)
EDA (European Defence Agency) によると英国防省は、4 億ポンドあまりを投じて中型輸送ヘリをリースする、"Supply and Support of Medium-Sized Battlefield Support Helicopters" 構想の中止を明らかにした由。民間保有 (COMR : Civil Owned Military Registered) の中型ヘリ、さらに訓練・サポートもセットにして 10 年リースを行う構想で、機体に所要の自衛機材や防弾装備、軍用通信機材を追加、世界各地に展開するイギリス軍部隊に空輸能力や負傷者後送などの機能を提供するもの。2010 年 11 月の稼働開始 (ISD : In Service Date)、年間飛行時間は 13,500 時間 (Littoral Manoeuvre capability を盛り込んだ場合は 16,000 時間) とする計画。その他の要求仕様として、計器飛行 (IFR) 対応、暗視ゴーグル対応などがあった。なお、リース期間満了後は軍用に追加した機材を外して、民間仕様に戻すことになっていた。この件、現用中の Puma や Sea King を代替する選択肢のひとつで、それとは別に Eurocopter 社に対して、Puma のアップグレードに関する 1 年間のフィージビリティ・スタディ契約を発注している。(EDA)
台風的爆撃 (MoD UK & Eurofighter GmbH via Defense-Aerospace.com 2007/11/22-23)
英空軍の Typhoon が、1,000lb 級 Paveway II LGB (Laser Guided Bomb) の投下を Welsh の Aberporth 射場で実施、標的に命中させた。使用した機体は No.11 Sqn. (RAF Coningsby, Lincolnshire) 所属のもので、シリアルナンバー BT005。目標照射に使用したのは LITENING III ターゲティング・ポッド (LDP : Laser Designator Pod)。パイロットは Typhoon OEU (Operational Evaluation Unit) の No.17 (Reserve) Sqn. (RAF Coningsby) に所属する。
今回、実戦部隊の機体が自ら目標を照射して LGB を投下する試験を初めて実施したが、これは Typhoon のマルチロール化に向けた一歩と位置付けられている。今後も爆弾投下技術の完成度を高めていき、2008 年半ばに予定している空対地攻撃能力獲得に備える。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/22)
英 BAE Systems 社は、英陸軍向けの FRES (Future Rapid Effect System) UV (Utility Vehicle) のインテグレーター (VI : Vehicle Integrator。SOSI : System of Systems Integrator とも) 受注に向けて編成した、企業チームの陣容を明らかにした。以下の面々。
Cranfield University
GE Aviation
QinetiQ
SAIC (Science Applications International Corporation)
Selex S&AS (Sensors & Airborne Systems)
FRES UV は 2012 年の就役を予定している。他の車種も含めて、17 車種・総額 160 億ポンドの大計画。(BAE Systems)
EDA (European Defence Agency) は WINEA コンソーシアムを構成する以下の各社に対して、Huge Network Wireless Connectivity のスタディ契約を発注した。
Thales Communications (仏、チーム主導)
SELEX SISTEMI INTEGRATI (伊)
Institut Saint Louis (仏独合同)
ISKRA (スロベニア)
Rheinmetall (独)
Diehl (独)
ASTRIUM SaS (仏)
この下に入る副契約社は、以下の面々。
GMV (西)
HAI (希)
NEXTER Systems (仏)
Thales Netherlands (蘭)
Thales Italia SpA (伊)
Thales Alenia Space Italia (伊)
IBM Deutschland GmbH (独)
EADS Defence & Security (仏)
EADS Innovation Works (独)
SELEX Communications (伊)
ELSAG-DATAMAT (伊)
Future ARMS コンセプトで使用する大規模通信網について、技術面のリスク調査や、ARMS Concept Feasibility Demonstrator 実現に向けた初期段階のロードマップ策定を実施することになっている。(EDA)
米 GDLS (General Dynamics Land Systems) 社は米陸軍 TACOM Lifecycle Management Command から、M1A1 SEP (Systems Enhancement Package) を対象とする RESET 作業 (ISR : Improved SEP Reset) を 8,900 万ドルで受注した。既存の SEP バージョン 1 戦車を SEP バージョン 2 仕様に改修する。改良点としては、ディスプレイ、サイト、動力系、降車歩兵との連絡用電話機などが挙げられる。Anniston (AL)、Tallahassee (FL)、Lima (OH)、Sterling Heights (MI)、Scranton (PA) で合計 240 両を改修する予定で、2009 年 9 月に完了の予定。(GDLS)
米 GE Aviation 社は米陸軍から、次世代タービン・エンジンを開発する AATE (Advanced Affordable Turbine Engine) 計画を対象とする、数百万ドル規模の契約を受注したと発表した。最新のテクノロジーと設計手法を活用して、攻撃ヘリや汎用ヘリに装備する、出力 3,000HP 級の次世代エンジンを開発するもの。馬力だけでなく、燃費や信頼性の向上も図る。最終目標は、燃費の 25% 低減、出力重量比の 65% 改善、設計寿命の 20% 延伸、製造・整備コストの 35% 削減、開発費の 15% 削減。(GE Aviation)
米 Northrop Grumman 社は、米空軍の KC-X 計画に売り込んでいる KC-30 のエンジンについては 2007 年 3 月に GE の CF6 を選定済みだが、さらに同エンジンに対する技術面のアップグレード提案を盛り込んだ。2009 年 3 月に Finnair の A330-300 向けにデリバリーする最新型、CF6-80E1 を使用するもの。これには新設計の高圧タービンが組み込まれるが、KC-30 についても CF6-80E1 を装備することにした次第。GE は 2006 年から、"Tech CF6" と称して CF6 に対する先進技術の投入を進めているが、具体例としては高圧タービン冷却に使用する空気流の改良などがある。これを 2008 年半ばから CF6-80E1 に盛り込んでいく予定。(Northrop Grumman)
ニュージーランド海軍が Project Protector の下で建造を進めているうちの、IPV (Inshore Patrol Vessel)×4 隻の 1 番艦、HMNZS Rotoiti (P3569) が、Whangarei を出航して洋上公試を開始した。2008 年初頭にデリバリーの予定。建造所は Tenix Shipbuilding (NZ)。Project Protector を構成する 7 隻のうち、MRV (Multi-Role Vessel) こと HMNZS Canterbury は 2007 年 6 月に就役済み、OPV (Offshore Patrol Vessel)×2 隻はいずれも Williamstown で建造、HMNZS Otago は昨年 11 月、HMNZS Wellington は今年 10 月に就役済み。2008 年には 7 隻すべてが出揃う予定となっている。(New Zealand Defence Force)
オーストラリア国防省の DSTO (Defence Science and Technology Organisation) と CTD (Capability and Technology Demonstrator) Program Office は、最新技術のデモンストレーション計画に資金を出す CTD について、最新分の対象選定を実施した。こうすることで、最新技術によって何ができるか、その際にどんなリスクがあるのかを把握・評価できるというわけ。今回、Thales Australia 社が DSTO の Maritime Operations Division と組んで、ソナー技術の開発に乗り出すことになった。具体的には、SOC (Sonar Operator Console) に組み込む DSTO のソフトウェア・Panorama と、Thales Underwater Systems 社が開発したハルソナー・Spherion を利用して、Spherion-B と Spherion-MFS によるアクティブ識別とパッシブ運用を実現しようという内容。Project Sea 1448 として計画している ANZAC フリゲートの能力向上に利用する。(Thales Australia)
独 Rheinmetall Defence 社は 10 月に、ドイツ北部の Unterluess 実験場で 2 日間にわたって、フォース・プロテクション関連製品のデモンストレーション "Rheinmetall Live 2007" を実施した。たとえば、ネットワーク技術を駆使して車両隊やパトロール隊を防御する、といった具合。ハイライトとなったのは、無人偵察機 Opale (Optionally Piloted Aircraft Long Endurance)、路傍爆弾を無力化する高出力マイクロ波 (HEM : High-Energy Microwave) 兵器、発煙弾と "sensor-to-shooter" ネットワークを駆使した IED 対抗戦術などで、NATO 各国の幹部も視察に訪れた由。同社は 2 年前に "Protective Shield" と "system of systems" の考え方を打ち出して、デモンストレーションを実施している。その後も脅威は減っていないことから最善の解決策を軍に提供する必要があるとして、今回のデモンストレーションに至ったもの。Thales、Kongsberg、Securiton、Ingenieurbuero Deisenroth の各社もこの件に関わっている。指揮・情報システムは Rheinmetall 社の FueInfoSysH を使用。もちろん、他の NATO 諸国との相互運用性も備える。(Rheinmetall Defence)
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人事・組織
予備役の動員状況 (DoD 2007/11/28)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 311 名の減。現在の動員内訳は、陸軍 70,859 名、海軍 5,467 名、空軍 7,243 名、海兵隊 7,310 名、沿岸警備隊 361 名。
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戦争・紛争
今日のアフガニスタン (AFPS 2007/11/28)
Bagram PRT (Provincial Reconstruction Team) とアフガニスタン政府は 26 日、地元の住民や自治体関係者も交えて、Kapisa 省の Kohistan II 地区で女子校 (Dihat Dasht girls school) と病院 (Jamalagha basic health clinic) の開設セレモニーを実施した。前者は教室 8 部屋を持ち、定員 160 名。建設費用は 15 万ドル。後者も 8 部屋あり、医師 1 名、助産婦、看護婦 2 名、ワクチン専門家 2 名を配している。
Logar 省を HMMWV で移動中に IED 攻撃に遭って負傷した、第 82 空挺師団・第 4 旅団戦闘チーム・第 508 空挺聯隊・第 2 大隊・D 中隊などの兵士 20 名が、傷が癒えて戦闘任務に復帰した。
今日のイラク (AFPS 2007/11/28)
アメリカの George Bush 大統領とイラクの Nouri al-Maliki 首相は 26 日に、U.S.-Iraq Declaration of Principles for Friendship and Cooperation に調印した。イラク側は、対反乱戦における米軍の努力と犠牲に謝意を表明するとともに、イラク軍が十分な戦力と能力を実現するまで、米軍のプレゼンスを維持するよう要請。今後、政治・外交・経済・安全保障の分野で協力を続けるとともに、具体的な枠組み作りのための公式協議を開始する。
聯合軍は Mosul で、イラクでテロ行為をはたらいていたアルカイダ関係者 1 名を拘束。外国で調達した資金を持ち込んで、殺人・脅迫・燃料輸送トラックの乗っ取り・自動車爆弾や IED の製造と聯合軍への攻撃、といった使途に用いていたとされる。この作戦の際に聯合軍の車輌近傍で IED が炸裂したが、被害はなし。直後に犯人とみられる不審人物を発見・拘束。
Baqouba でも、聯合軍がアルカイダ関係者 1 名を拘束。Khan Bani Saad 界隈で活動している組織の首領で、Diyala 省の組織とも関連がある。このほか、もう 1 名を拘束。Baghdad 南方では、武器密輸や外国人テロリストの手引きに関わっていたお尋ね者 1 名を拘束。
イラク中・北部では、外国人テロリストの手引きや、アルカイダの資金・作戦計画に関わった容疑で 8 名を拘束。聯合軍やイラク軍に対する攻撃にも関与していたとされる。
Ameriya で、イラク軍と聯合軍が合計 3 名を拘束。IED・ロケット・小火器による攻撃を仕掛けていた容疑。その際に、自爆ベストらしきものを起爆させようとした疑いがあった男性 1 名を射殺。Baghdad では、イラク軍と米軍の特殊作戦部隊が過激派組織の首領 1 名を拘束。武器の密輸に関与していた容疑。
26 日に Baghdad の Doura 地区で、イラク軍と米軍の特殊部隊が 7 名を拘束。誘拐・殺人など、さまざまな犯罪行為に関わっていた容疑。Mosul と Tikrit でも同様の作戦があり、それぞれ 2 名と 1 名を拘束。TIkrit の方は、誘拐に加えて、IED・迫撃砲・RPG・自動車爆弾といった手段でイラク軍・聯合軍を攻撃した容疑。
Habbaniyah では、当地の SWAT チームと米軍の特殊部隊が、アルカイダ関係者など 4 名を拘束。銃撃・待ち伏せ攻撃・IED 攻撃を、イラク軍や聯合軍に仕掛けた容疑。
イラク陸軍・第 5 師団と米軍が Saker という村落でアジトを襲撃、アルカイダ関係とみられるテロ組織の首領など 2 名を拘束。誘拐・暗殺を行うとともに、IED の製造・設置にも関わっていたとされる。
今日のアフガニスタン (AFPS 2007/11/27)
Nangahar 省の Sherzad 地区にある Khana という村落で、アフガニスタンの治安部隊が武器集積所を発見した。集積所があるらしいという情報を得て捜索任務を発動、調べてみたら RPG が 70 発出てきた次第。そのアフガニスタンでは、武器の回収を進めるために Small Rewards Program を実施しており、民間人の協力を得ながら、タリバンやその他の武装勢力に武器が渡るのを阻止しようとしているところ。
今日のイラク (AFPS 2007/11/27)
Beiji 北方で聯合軍が、アルカイダ関連組織をターゲットとする作戦を実施。その際に、テロリストの補給拠点になっているとみられる場所で複数の敵を発見、航空機を呼んで攻撃して、敵 2 名が死亡。その後、2 名の男性が乗った自動車が高速で突っ込んできて、速度を落とすように指示しても従わなかったため、警告射撃を実施。それでも止まらなかったため、ドライバーを射殺。車輌を調べたところ、負傷した子供を発見したために治療を施して医療施設に搬送した。
Baghdad 周辺では、Khansa 地区の警察署から来た警察官と聯合軍の兵士が、合同パトロールを実施中。その際、米陸軍・第 18 憲兵旅団・第 95 憲兵大隊・第 54 憲兵中隊の兵士が、廃車置き場に武器が隠匿されているのを発見。携帯無線機 5 台、7.62mm 弾 2,000 発、RPG 発射器、金属板 29 枚、抗弾ベスト 4 着といった内容。警察の要請を受けて、EOD チームが破壊処分した。
今日のアフガニスタン (AFPS 2007/11/26)
Paktya 省の Zormat 地区にある Sheykhan という村落で 25 日、アフガニスタン軍のコマンドー部隊がタリバンの爆弾製造拠点をターゲットとする作戦を実施。敵が反撃してきて銃撃戦になったが制圧、複数の敵を拘束。
23 日に聯合軍が Zabul 省で、武器の密輸を行っていたタリバン関係者 5 名を拘束。
今日のイラク (AFPS 2007/11/26)
イラク派遣米軍削減に関連する部隊交代の第一陣として、第 1 騎兵師団・第 3 旅団戦闘チーム (Fort Hood, TX) が帰国を開始した。後任は第 2 歩兵師団・第 4 SBCT。予定では、陸軍と海兵隊を合わせて 20 個旅団・162,000 名の戦力を、8 ヶ月で 15 個旅団に戻すことになっている。
Task Force Marne 麾下の部隊で初めて、第 3 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 30 歩兵聯隊・第 1 大隊が、11/8 に MRAP の第一陣・20 両を受領した。
米陸軍・第 101 空挺師団 (航空強襲)・第 3 旅団戦闘チーム "Rakkasans" とイラク陸軍が、武装勢力の掃討作戦 "Operation Marne Courageous " を発動、B-1B が爆弾 4,000lb を Euphrates River にある島に投下したほか、地上からの作戦も開始した。主なターゲットとなった地域は Owesat と Betra。情報収集、治安の確保、プレゼンスの維持といった順番で作戦を進めることにしている。
聯合軍は Tigris River Valley で、アルカイダ関連組織の掃討作戦を実施して、10 名を拘束。うち 2 名は以前から指名手配されていた人物。外国人テロリストの手引きをしていた容疑者や、自動車爆弾攻撃を行っていた容疑者を含む。地元住民からの情報によると、学校を会合場所やアジトにしていたとのこと。
イラクのコマンドー部隊が Baghdad 西方で、アルカイダの活動家 1 名を拘束。殺人・脅迫を行っていた容疑。
Ash Shamiyah では、イラク陸軍・第 8 師団と米軍が、過激派の指揮系統破壊を企図した作戦を実施、2 名を拘束。
Baqouba 南西でアルカイダ関連組織の掃討作戦を実施、イラク軍と米軍は路傍爆弾 18 発、自家製迫撃砲、RPG、遠隔起爆装置、自家製プライマー、導爆線 30ft、軍用仕様の爆薬を発見・破壊処分。
聯合軍は、Samarra 北方でお尋ね者 1 名とその他 14 名、Baghdad でお尋ね者 1 名とその他 4 名、Yusufiyah 西方でお尋ね者 1 名 (アルカイダ関係者で、外国人テロリストの手引きをしていた) を拘束。Darband-i-Khan 南方では、イラクと近隣諸国の間を行き来しながらテロ組織の伝書使を担当していたとみられる人物を拘束。Mosul ではアルカイダ関連組織をターゲットとする作戦で 2 名を拘束。
24 日、イラク軍と米軍は Ash Shamiyah で路傍爆弾の製造犯人を、Rawah でアルカイダ関係者を、それぞれ 1 名ずつ拘束。Samarra 北方ではテロリストとの交戦があり、敵 10 名が死亡、8 名が拘束された。このほか、イラク中北部で発生した交戦で、敵 1 名が死亡、10 名が拘束されている。
23 日に聯合軍が Baghdad 北方の Rashidiyah で、テロ活動容疑で 3 名を拘束。イラク軍も Baghdad 北方と Samarra で合計 4 名を拘束。
今日のイラク (AFPS 2007/11/23)
聯合軍は Samarra で、アルカイダのメディア担当者 7 名を拘束。ターゲットとなった建物のうち 1 棟は、プロパガンダ素材の作成拠点で、かつ幹部の会合場所になっていたものとみられる。同じ Samarra で、別件で同様の作戦があり、降伏の呼びかけを無視して防御態勢をとった敵 1 名が射殺されたほか、2 名を拘束、武器集積所を発見して爆撃・破壊した。
Hawr Rajab でイラク軍と地元住民が協力して、アルカイダ関係者 15 名を拘束、その際に敵 2 名が死亡したほか、人数不明の負傷者が出た由。発端は、イラク軍の検問所に対してあるか井田川が小火器で攻撃を仕掛けてきたこと。これに対してイラク軍が反撃するとともに、米陸軍・第 3 戦闘航空旅団・第 17 騎兵聯隊・第 3 大隊のヘリコプターも支援に駆けつけて交戦、敵 2 名が死亡、2 名が負傷した。さらに米空軍の F-16 が 500lb を投下して、敵が武器の輸送に使っていたヴァンを破壊。地上ではイラク軍と一般市民が敵と交戦、撃退に成功。
Hawija では、Arab Jabour で活動しているテロ組織の首領を聯合軍が拘束。Baghdad 南方で活動しているテロ組織の幹部ともつながりがあるとされる。その他に 1 名を拘束。
Mosul では、誘拐・暗殺に関与しているアルカイダ関連組織をターゲットとする作戦を実施、2 名を拘束。Khan Bani Sad でも 4 名を拘束しているが、こちらは、元アルカイダのメディア担当者をターゲットとする作戦による。
Diwaniyah 北方の Daghgharah で、イラクの即応部隊 (emergency response unit) が 5 名を拘束。Diwaniyah や Hillah で、イラク軍・聯合軍を対象として IED 攻撃を仕掛けているほか、情報収集も担当している組織をターゲットとするもの。さらに武器の保管や輸送にも関わっていたとされる。イラク陸軍・第 8 師団が実施している "Operation Lion Pounce" の支作戦。
21 日にイラク陸軍・第 3 師団の兵士が、Tal Afar をパトロール中に武器集積所を発見。自家製爆薬 4,200lb、軍服 4 セット、82mm 迫撃砲弾 12 発、手榴弾 10 発。
イラク陸軍・第 5 師団と米軍が、Abu Khamis 近くの村落でテロ組織の掃討作戦を実施しているときに狙撃を受けた。反撃により、敵 2 名が死亡。この交戦でイラク軍兵士 3 名が負傷。
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こぼれ話
ベネトン F1 かとおもた (AFNews 2007/11/23)
テキサス ANG・147th FW/111th FS (Ellington Field, Houston, TX) の F-16C が、創設 90 周年の記念塗装として 1920 年代に同隊で飛ばしていた JN-4 Jenny を模したカラフルなマーキングを施した。国籍標識前後の「N5 A」は、第二次世界大戦中に飛ばしていた P-51 Mustang のコードレター。胴体上面の青は「二度の航空戦における勝利」、胴体下面のグレーは「ジェット戦闘機時代」を象徴するものだとしている。

(Photo by US Air Force)
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AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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