今週の軍事関連ニュース (2007/12/07)
 

警 告

「今週の軍事関連ニュース」などの記事を自動翻訳ツールにかける等の方法によって翻訳、韓国の電子掲示板などに無断転載している輩の存在が確認されている。少なくとも、転載するのであれば出典の明示は最低限求められる行為であると考える。それを行わずに無断転載を継続するようであれば、投稿先掲示板の管理者に対して然るべき措置を要求することもあるので覚悟されたし。

| 一般ニュース | 産業・装備・調達 | 人事・組織 | 戦争・紛争 | こぼれ話 |


一般ニュース

全艦退役 (NavNews 2007/12/5)
米海軍の Osprey 級機雷掃討艇のうち、最後まで残っていた 4 隻が 12/1 に退役、テキサス州の Naval Station Ingleside でセレモニーを実施した。対象となったのは、USS Kingfisher (MHC-56)、USS Cormorant (MHC-57)、USS Blackhawk (MHC-58)、USS Shrike (MHC-62)。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/5)
  • 米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) は、戦闘機搭載用の弾道弾迎撃ミサイル、NCADE (Net-Centric Airborne Defense Element) のシーカー特性試験を、ニューメキシコ州の WSRM (White Sands Missile Range) で成功裏に実施、設定した目標を達成したと発表した。Orion ロケットを標的として、NCADE 用の画像赤外線シーカーを取り付けた AIM-9X Sidewinder を F-16 (Air National Guard-Air Force Reserve Command Test Center, Tucson, AZ 所属) から発射。ここまでは予定通りだったが、さらに予定外のイベントとして、発射したミサイルが要撃コースに乗り、標的機に命中・破壊した。NCADE は、AIM-9X と AIM-120 AMRAAM のコンポーネントを流用して、さらに液体燃料ロケットを使った第二段部を追加、弾道ミサイルのブースト段階要撃を行うもの。有人戦闘機、あるいは UAV に搭載して、弾道ミサイルの発射地点から 100 マイル以内に接近して発射する。小型なので、プラットフォームの選択肢が広い点が特徴。Raytheon 社はこのプログラムで Aerojet 社とチームを組んでおり、昨年、第二段ロケットのテストも成功裏に実施している。(MDA, Raytheon)
  • 英国防省は、2006/9/2 に墜落して乗員 14 名が死亡した、Nimrod MR.2 (S/N XV230) に関する、BOI (Board of Inquiry) の事故調査報告書をリリースした。原因については、敵対行動ではなく火災発生によると推定しており、国防相と空軍参謀総長は再発防止をとると表明。(MoD UK)
  • 米 Boeing 社は米空軍 AFRL (Air Force Research Laboratory) と組んで、UAV が自動的に空中給油機とランデブーする AAR (Automated Aerial Refueling) の実験を実施した。UAV の航続時間延伸が狙い。最終目標は、UAV が安全に給油機にアプローチして、フライング・ブームによる給油を受けられるようにすること。Boeing Phantom Works が飛行制御コンピュータと制御ソフトウェアを開発、Calspan Learjet をレシーバーとなる UAV に仕立てた。給油機は空軍の KC-135R。レシーバーは給油機にアプローチして、給油に必要となる 7 種類のポジション (contact, pre-contact, left and right inboard observation, left and right outboard observation, and break away) をとり、全部で 1 時間 40 分 (うち、クリティカルなポジションに関わるものは 20 分) かかった由。Learjet にパイロットは乗っていたが、給油時の機体操作には関わっていない。この後、自律マルチシップ・オペレーションを行うフェーズ 2 に移行する。関わった組織は以下の通り。(Boeing)
    • AFRL, Air Vehicles, Sensors, Human Effectiveness and Information Directorates
    • Air Force Flight Test Center、Air Force Test Pilot School (Edwards AFB, CA)
    • NAVAIR (Naval Air Systems Command)
    • 107th Air Refueling Wing (New York ANG)
    • 827th Aircraft Sustainment Group (Tinker AFB, OK)
    • DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) Information Exploitation Office
    • Aeronautical Systems Center
    • AMC (Air Mobility Command) ここまで空軍の組織
    • Boeing Phantom Works (built the AAR flight control computer and developed the AAR control laws)
    • Calspan (operates the Learjet)
    • Rockwell Collins (supports KC-135 operations, builds the Tactical Targeting Network Technologies data link, and produces the GPS receiver card)
    • L3 Communications, SySense and the Illinois Institute of Technology (work with NAVAIR to develop the precision global positioning system-based relative navigation system)
    • Northrop Grumman (built the INS/GPS, developed PGPS algorithms, and developed an EO/IR position sensing system)
    • General Dynamics Advanced Information Systems (provides systems engineering and flight test management assistance)
    • Syngenics (coordinates the AAR trade studies)
    • Bihrle Applied Research (integrates simulation environments)
    • The Institute for Scientific Research (develops image processing algorithms)
    • Coherent Solutions (develops required navigation performance)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/4)
  • 米陸軍は NSCMP (Non-Stockpile Chemical Materiel Project) に基づき、バイナリ型化学兵器 (DF (methylphosphonic difluoride) と QL (diisopropyl aminoethylmethyl phosphonite)) をすべて処分したと発表した。アメリカも調印している化学兵器全廃条約 (CWC : Chemical Weapons Convention) に基づくもの。アーカンソー州 Pine Bluff Arsenal で保管していた分を昨年に処分完了して、発生した排水をテキサス州の Deer Park にある施設に移送、WAO (Wet Air Oxidation) 方式で処分する作業が 11/27 に完了した。これで、米陸軍におけるバイナリ型化学兵器は歴史になったというわけ。(US Army)
  • カナダの Moose Jaw (Saskatchewan) と Cold Lake (Alberta) に拠点を置く NFTC (NATO Flying Training in Canada) で運用している BAE Systems 社の Hawk Mk.115 練習機が、累計飛行時間 50,000 時間を達成した。7 年前に 22 機の機体でスタートした NFTC は、現在では 330 名の訓練生を擁する規模に発展している。1 機あたり年間 510 時間飛行しており、これは他のオペレーターと比較しても高い数字。ちなみに、NFTC は加 Bombardier 社が運営している民間委託プロジェクト。BAE Systems 社と Bombardier 社が締結した SSC (Support Services Contract) に基づくサポート業務は 2000 年 8 月からスタートしている。(BAE Systems)
  • 英下院軍事委員会は、イギリス軍のイラク派遣部隊に関する問題点についての報告書をまとめた。2008 年から予定している戦力削減について、我が身を守るのにも不十分なほどに削減するのは問題であると指摘したほか、イラクの治安状況に関して残っている懸念事項、治安維持の中核となるイラク軍とイラク警察を育成する必要性、現行の作戦による装備の減耗、それを補うために実施している UOR (Urgent Operational Requirement) に関する予算立案の必要性、といった指摘をしている。これに対して国防省は、議会側の指摘を認めた上で、イラクが自力で自国の治安を確保できるようになるまでとどまるつもりである、と表明した。(House of Commons Defence Committee, MoD UK)
  • そのほかに国防省は、"Sunday Telegraph" 紙が国防省からのリーク文書によるものとして、英海軍の戦力削減が、本来必要とされる戦略的能力を実現できないレベルまで能力を殺いでいる、と報じた件について反論。45 型ミサイル駆逐艦、Astute 級 SSN、新型空母 CVF といった艦艇建造計画により、世界のどこにでも戦力を投入でき、かつ、前任の艦艇よりも優れた最新鋭の艦隊を整備しているとした。(MoD UK)

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/12/4)
  • 米陸軍は FCS (Future Combat Systems) と JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) に対して、イラクにおける IED などの戦訓を取り入れる作業に乗り出す。FCS では、27t 級の有人戦闘車両・MGV (Manned-Ground Vehicle) に対して、床に直付けしないサスペンション付きの座席を取り入れて、地雷や IED が爆発したときに乗員が受ける衝撃を緩和する方策を取り入れる。一方、JLTV については重装甲化の限界が HMMWV で明らかになっていることから、代わりに APS (Active Protection System) を取り入れる方向。重量問題を解決できるだけでなく、広範な脅威に対処できる利点もある。すでに、FCS 用の APS として米 Raytheon 社が Quick Kill を開発しており、アテにできるところまで技術的熟成が進んできている、と説明されている。ただし、要撃の際に飛散する破片が周囲の降車歩兵に影響する問題があり、これを解決する必要がある。 Quick Kill は 2005 年に RPG の要撃に成功している。センサーには Multi-Function Radio Frequency System なるレーダーを使う。現時点で米陸軍に 2 セットをデリバリー済み。
  • オランダは、2008 年 8 月までとなっている ISAF 派遣部隊の派遣期限を 2 年延長、2010 年 8 月までとする方向で議会に諮っており、クリスマスまでには承認を得られる見通し。[JDW によると、代わりになる国がいないのも一因だとか…]
  • 米陸軍は来年から数年がかりで、Battle Lab Common Simulation Environment, (White Sands Missile Range, NM) でシミュレーションを行い、現行装備と FCS (Future Combat System) を混成装備する旅団戦闘チーム (BCT : Brigade Combat Team) の編成について研究する。従来装備の BCT と FCS 装備の BCT を完全に分けるのではなく、一部の BCT について FCS から従来装備への "スピンアウト" を実現する考え。Fort Sill (OK) で火力演習、Fort Benning (GA) で機動演習、Fort Lee (VA) で兵站演習、Fort Rucker (AL) で航空演習を実施、それらをリアルタイムでリンクさせて、FCS が持つセンサー能力や兵装を、大規模な正規戦から不正規戦に至る広範な任務様態の中で、どう活用するか研究している由。もちろん、イラクなどにおける実戦経験も取り込む。
  • 韓国軍の装備調達部門・DAPA (Defense Acquisition Program Administration) は、2010 年までにスウェーデンの Saab 社製移動式対砲兵レーダー・ARTHUR (ARTillery-HUnting Radar)×6 基を調達する件を承認した。AN/TPQ-36/37 の代替用で、1 億 2,000 万ドルの案件。
  • その韓国は 2 億 6,500 万ドルを投じて、通信衛星 Mugunghwa-5 を使用する軍用衛星通信システムを開発した。アメリカのシステムに対する依存度を減らして、自前で担当できる分野を拡大する考え。まだ偵察用資産のようにアメリカ依存になっている分野が残るが、これについても自前での実現を模索。
  • ここのところ、民間軍事会社がらみで民間人の死傷事件が相次いでいることから、イギリスでは民間軍事会社に対する法規制を強化する方向。
  • アメリカの情報機関がまとめた NIE (National Intelligence Estimate) の最新版によると、イランは 2003 年に核兵器開発計画を中止しており、2007 年半ばまでに再開したとする証拠はない。ただし、現時点でも再開していないかどうかは不明とした。また、依然として最低限の選択肢は残しており、2010-2015 年の間には、核兵器を製造するにたる量の濃縮ウランを製造する能力を実現できるとしている。2 年前の NIE では「国際社会の反発をおして、イランは核兵器の開発を推進する」としていたので、今回のバージョンではトーンダウンした格好。
  • インド海軍参謀総長が 3 日に明らかにしたところでは、インドの国産原潜・ATV (Advanced Technology Vessel) は 2009 年に試験航海を開始するとのこと。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/3)
  • 米陸軍は冷戦末期に 9,000 機のヘリコプターを擁しており、さらに過去 20 年間で合計 3,500 機あまりのヘリコプターを発注してきたにもかかわらず、手持ちの機体の多くが間もなく、あるいは近い将来に寿命を迎えることから代替計画が必要になる、とする報告書を、CBO (Congressional Budget Office) がまとめた。陸軍では 2030 年までの予定で代替計画をまとめているが、CBO の試算ではそのために年間 33 億ドルの代替経費が必要で、これは 1986-2005 年にかけて陸軍が支出した平均額・22 億ドルを大幅に上回っている。ちなみに、RAH-66 Comanche をキャンセルしていなければ、年間 40 億ドル必要だった、としている。さらに別件で FCS (Future Combat System) を推進していることもあり、ヘリコプターの代替は予算的に大きな難題。そこで CBO が提示した選択肢は以下のとおり。(Congressional Budget Office)
    • Alternative 1 : 現行計画から全般的に予算を削って年間 26 億ドルの支出として、UH-72A LUH、ARH-70、JHL を推進、JMR の代わりに AH-64D の延命で対応
    • Alternative 2 : JHL をキャンセルして CH-47 の延命改修でしのぐ案で、年間 21 億ドルの支出。FCS の空輸能力を喪失することになる
    • Alternative 3 : 攻撃/偵察ヘリに削減を集中、AB3 と JMR を中止。AH-64D も延命改修を行わず、2025 年から退役開始。年間支出 28 億ドル。
    • Alternative 4 : コスト削減に重点を置かず、JHL の開発を促進、現行計画を維持。ただし、AB3 は中止、JMR の代わりに AH-64D を延命改修
  • スペインの閣議は、国防省関連の支出・1 億 9,360 万ユーロを承認した。内訳は以下の通りで、2007-2011 年のスパン (Spike-ER のみ 2007-2012 年) で支出する。(Spanish MoD)
    • 仏 CNES (French National Space Research Center) との Pleiades MoU への調印に基づく、光学偵察衛星の地上側セグメント設置 (2,500 万ユーロ)
    • 西 Navantia 社に対する、F-105 フリゲート用の指揮管制装置発注 (7,150 万ユーロ)
    • 高解像度ベクトル・マッピング・セルのプロビジョン×186 (5,300 万ユーロ)
    • Tiger 攻撃ヘリ搭載用の、Spike-ER 対戦車ミサイル (4,400 万ユーロ)
  • ドイツ連邦議会 (German Bundestag) は 11/30 に、FY2008 国防予算を承認した。総額 295 億ユーロで、FY2007 より 10 億ユーロ以上多い。増額分は、兵舎の施設改善 (2008-2011 年にかけて 6 億 4,500 万ユーロを支出)、兵士の待遇改善 (日額 2 ユーロのアップ) などに用いる。(German MoD)
  • ヨーロッパの航空宇宙・防衛関連企業で構成する業界団体、AED (AeroSpace and Defence Industries Association of Europe) は、Galileo 計画に公的資金を投入してプログラムを継続するという決定に対して、歓迎するという趣旨の声明を出した。(AED)

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/12/3)
  • インド陸軍が、Chetak と Cheetah の代替として Eurocopter 社製 AS350B3 (原文ママ。これはベースモデルの民間型名称で、軍用型は AS550C3) の調達を決定したものの、それをボツにして来年度に仕切り直す話が確定。Bell Helicopter 社からの異議申立があっただけでなく、陸軍の将官と Eurocopter 社のエージェントの間に不透明な関係があったことも理由に挙げられている。
  • Washington DC に拠点を置くシンクタンク、CNAS (Center for a New American Security) の Tammy Schultz 氏は、OIF (Operation Iraqi Freedom) が米陸軍の "酸素" を吸い取る役割になってしまっており、新たに別のところで紛争が発生したときの即応性を殺ぐ事態になっている、と指摘。議会や軍の首脳にも、同様の見方をする向きが。CBO (Congressional Budget Office) が 2006 年にまとめた報告書でも、米陸軍の即応体制はベトナム戦争以降で最低の水準だとしている。海兵隊や空軍も、程度の違いはあっても同様の状況。唯一、イラク戦への関与が少ない海軍が例外だとしているが、厳しい予算状況の影響は受けている。
  • レバノン軍は、装備近代化と人員の養成を進めるために悪戦苦闘中。9 月にはベルギーに、Leopard 1 戦車×40 両と YPR 歩兵戦闘車×32 両、25mm 機関砲などをバーゲン価格 (推定 1,000 万ドル未満) で発注したが、ベルギー国内の政治的紛糾が原因で、正式決定待ち。ただ、ベルギーが Piranha III で代替した旧い AFV を引き渡すという方向そのものは不変。また、スペアパーツ欠乏で飛べなくなっている Hawker Hunter×5 機の代替として、ヨルダンかサウジアラビアから F-5E/F を調達する話も出ている。戦闘機を飛ばすパイロットについては、UAE に 10 名を派遣して、同国内で Hawk 練習機による訓練を受けさせる方向。その UAE はレバノンに、訓練用として Gazelle×9 機を供与している。装備調達にかかる経費は、サウジアラビアが 6 月に提供した 1 億ドルの資金で賄う。この支援は、レバノン北部で活動するアルカイダ関連組織・Fatah Al-Islam に対するレバノン軍の戦闘行動を支援するという名目。
  • インド陸軍は来年、HALE (High Altitude Long Endurance) UAV とマイクロ UAV の調達に、それぞれ 1 億 7,500 万ドルを投じる計画。すでに手持ちの UAV が 150 機 (IAI 社製 Searcher-I/II、Heron に加えて、国産の Lakshya も調達を計画) ほどあるが、さらに 200 機以上を増勢する考え。HALE UAV は高度 35,000ft で 24 時間の運用が可能、見通し線 C バンド・リンク使用時は 350km 先 (Ku バンド衛星通信使用時は 1,000km) まで進出して、昼夜を問わずに全天候偵察を行える機体とする。センサーは CCD カメラ (レンジ 18km) と合成開口レーダー (レンジ 30km 超) で、ペイロード 350kg、IR シグネチャ低減、高度 1,500m 以上を飛行していれば音が聞こえないようにすること、といった条件も。
  • また、光ファイバー誘導式対戦車ミサイルの調達構想もある。第一陣として 2008 年に 400 発の調達を予定。もともと、2005 年に MBDA 社と印 BDL (Bharat Dynamics Ltd.) 社が MILAN ER (Extended Range) の共同生産合意をまとめたが、インド陸軍が MILAN を蹴って、もっと先進的な対戦車ミサイルを調達すると決定した次第。MILAN が霧や夜間の発射試験で、所定の命中精度を確保できなかった事情がある。BDL は 1981 年から MILAN 2 をライセンス生産した実績があり、累計 30,000 発をインド陸軍に納入した。また、ロシア製の Konkurs (射程 4km) もライセンス生産した。新ミサイルはこれらを代替するもの。1990 年から国産のトップアタック・撃ち放し式対戦車ミサイル Nag を開発しているが、これは過去に 40 回の試射を実施、来年のユーザー試験で量産に移行するかどうかが決まる状況。そのため、Nag はすぐには実用化できず、とりあえず海外製品を導入することにした次第。
  • オーストラリアの Kevin Rudd 新首相は、アメリカとの同盟関係に対するコミットメント継続、年間 220 億豪ドル (193 億ドル) の国防予算維持、John Howard 政権時代に決定した 3% ずつの国防予算増額方針維持 (2016 年まで継続) といった方針を表明。唯一の違いは、イラク派遣部隊の撤収問題だとした。F-35A (150 億豪ドル) と有人・無人の洋上哨戒機 (60 億豪ドル) の調達計画については、来年にも承認が降りる見通し。
  • イタリアは FREMM フリゲート×10 隻の調達を計画しているが、現時点で発注したのは 2005 年の 2 隻のみ。予算面で厳しい状況だが、2008 年に国防予算と産業省の予算から 7 億 7,000 万ユーロずつを確保して、合計 4 隻の発注を実現できそうな状況 (FREMM フリゲートの単価は 3 億 5,000 万ユーロ)。ただ、それに先だって VBC 装輪装甲車×40 両を 7 億 7,000 万ユーロで調達する話が出ているため、本当に両方とも調達を実現できるのかどうか、疑問視する向きも。2008-2009 年にかけて、新空母と Horizon フリゲート×2 隻が竣工して、その分の予算が浮くと説明されてはいるが。ちなみに、この産業省からの資金調達ルートを使って、Aermacchi M-346×15 機のうち最初の 7 機と EH101 ヘリコプターを調達する話もある。
  • 地上では IED 攻撃の数が大幅に減少しているが、イラク・アフガニスタン上空では米空軍の活動がむしろ活発化。爆弾投下数は 2006 年 9 月に 37 発だったものが 2007 年 9 月は 406 発、アフガニスタンで実施している遠隔拠点への補給品空中投下は555,680lb から 882,014lb、空中給油は 7,220 万ポンドが 7,950 万ポンドへと、いずれも増加。爆撃の増加は、地上軍からの近接航空支援要請の増加によるもの。もっぱら、付随的被害を抑えるために SDB (F-15E)、あるいはコンクリート詰めの 500lb 爆弾 (海軍・海兵隊機) を用いている。また、地上部隊と航空機のコミュニケーション改善、MQ-1 Predator などの UAV による状況把握の改善といったトピックスも。アフガニスタンでは Bagram AB に飛行隊規模で派遣されている F-15E や A-10、Kandahar にいる MQ-1 や MQ-9 が主力。イラクでは Balad AB の F-16 と Al Ansar AB の A-10C が主力。アラビア海の基地から発進する B-1B はイラクとアフガニスタンの両方に出動している。来年春には Sniper ターゲティング・ポッドを装備する B-1B の投入が可能になる見込み。
  • 米空軍の 506th ESFS (Expeditionary Security Forces Squadron) がイラクの Kirkuk で運用している RQ-11B Raven B は、前任の Desert Hawk と比べると動画の品質が良く、"10 倍良い" とのこと。RQ-11B は高度 100-500ft で 10km 先まで進出して、車両隊の警備や飛行場の安全確認などの任務で "空中の眼" となっている。全長 3ft、翼幅 55in、重量 4.2lb、バッテリによる電動式。Desert Hawk はカタパルト発進させていたが、RQ-11 は手で投げて発進させる。また、データを機上に残さないので、もしもどこかに墜落してもデータは盗まれない。静かなので、敵に見つかって撃たれたこともない由。
  • 米海兵隊では、1 個 200 ドルほどの特製腕時計を使って海兵隊員の脈拍などを把握、データをノート PC にダウンロードして、兵士の健康状態を把握する研究を進めている。Empirical Technologies (Charlottesville, VA) 社の製品で、今年初めに 2 万ドルほどで発注。データのダウンロードと併せて充電を行い、1 週間の使用が可能とのこと。兵士のストレス状態を把握して、精神面のストレス対策や指揮官の意志決定に役立てようとする試み。
  • トルコは総額 7 億ドルで、軍用 32 機、民間用 20 機、合計 52 機の汎用ヘリを調達する計画を進めており、米 Sikorsky Aircraft 社の S-70 が有力視されていた。ところが 11 月の末に、AgustaWestland 社が、設計・開発・製造の共同実施案を持ち込み、逆転となる可能性も出てきた状況。トルコは過去に、Sikorsky S-70×45 機 (1992 年、4 億 5,000 万ドル)、Eurocopter AS532 Cougar×20 機 (1993 年、2 億 5,000 万ドル)、S-70×50 機 (1999 年、5 億ドル) を調達してきている。このほか、UH-1×100 機ほどと Mi-17×10 機もある。さらに、来年には 5 億ドルで大型輸送ヘリ×10 機を調達する計画があり、米露からの応札が見込まれるところ。
  • 米ミサイル防衛局 (MDA) 長官の Henry Obering 空軍中将によると、年内にポーランド・チェコとの合意がまとまって建設に着手したとして、両国に配備する MD エレメントが稼働を開始するのは 2013 年にずれ込む見通し。満額の予算がついて予定通りにいけば、2011 年に稼働するはずだったものだが、まだ両国は最終決定に至っておらず、予算面でも 8,500 万ドルの削減を受けている (ただし、ミサイル・機器類・レーダーの調達経費は承認済み)。また、アダプタ・アビオニクス・ソフトウェアに手を入れた新型二段式迎撃ミサイルのテストを、2009-2010 年に予定している由。

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/30)
  • 米陸軍の調達・兵站・技術担当次官を務めていた Claude Bolton 氏が、11/30 付で退任した。新規調達や新装備の開発に加えて、戦闘で損傷した装備の修復についても責任を負う立場で、扱う予算の総額は 560 億ドルにのぼるポジション。また、多年度調達契約の実現や装備近代化予算の獲得にも奮闘した。もともと空軍士官で、勤務期間 38 年、ベトナム戦争で戦闘出撃 232 回を記録している。
  • フランス軍は Eurocopter 社と DCI (Defense Conseil International) に対して、フランス南西の Dax にある陸軍ヘリコプター訓練校の運営委託を発注する。総額 4 億ユーロ (5 億 8,800 万ドル)、20 年間の案件。PPP (Public-Private Partnership) の枠組みを使った、アウトソース案件のひとつとなるもの。規模としては、Gazelle に代わる新型訓練用ヘリコプターが 30 機、飛行時間の合計が 20,000 時間となる。機材の運用だけでなく、メンテナンスや補修も企業側の担当。[ちなみに、DCI は株式の 49.9% を政府が保有。機体のメンテナンスについては Proteus 社が担当。使用する機材は Eurocopter EC120×30 機。海軍関連では DCNS が同様の契約を受注しているほか、Cognac にある空軍の飛行訓練校を EADS が運用している事例も。 by DefenseNews 2007/12/6]
  • ロシアの Vladimir Putin 大統領は 11/30 に、ロシアが CFE (Conventional Forces in Europe) 条約の履行を中断するという内容の法律に署名、成立させた。12/12 付で発効する。これが直ちにロシア軍の再展開につながるものではないとしているが、その一方では、自国内では軍隊を自由に動かす、ともいっている (CFE の下では、戦車 1 両も自由に動かせない、なんて発言もある)。なお、ロシアの議会筋では、これ以外の国際合意についても再検討するという発言が出ている。こうした動きに対して、当然ながら EU は懸念を表明している。

MRAP の話題 (1) (AFPS 2007/11/30, NavNews 2007/12/4)
サウスカロライナ州の Naval Weapons Station Charleston で、民間の貨物船を使った MRAP (Mine-Resistant, Ambush-Protected) の積み出しが始まった。担当しているのは、米陸軍の Military Surface Deployment and Distribution Command 麾下、第 841 輸送大隊で、まず 100 両以上を搭載。
USTRANSCOM (U.S. Transportation Command) で MRAP の輸送を担当している John Hanson 中佐によると、すでに月間に数百両のペースで実施している空輸に海上輸送が加わることで、さらに輸送効率が上がる、と説明している。海上輸送だと USCENTCOM の担任区域に到着するまでに 22-30 日かかるが、それでも月間の輸送能力は空輸を上回るとのこと。
また、米海軍のニュースサービスによると、MSC (Military Sealift Command) がチャーターした輸送船・ITB Thunder/Lightning が南アフリカの Durban で、南アフリカで製造した RG-31 を積み込んでイラクに向かった由。

MRAP の話題 (2) (DefenseNews 2007/11/29, AFPS 2007/12/5)
米海兵隊は、これ以上の MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) の追加発注を行わないと決定、その旨を JROC (Joint Requirement Oversight Council) に申請した。具体的には、配備数を当初計画の 3,600 両から 2,300 両に縮小する方針。なお、他の軍種がこの動きに追随するかどうかは不明。
削減の理由としては、MRAP は大きく重いために輸送が大変になる、同じ理由から走行できる場所に制約が加わる、以前と比べるとイラクの状況が改善されて IED の脅威が減った、といったものを挙げている。James Conway 大将の説明では、これは兵士の安全についても検討した結果であるとのこと。また、2006 年 9 月の時点で MRAP の大量調達を決めたこと自体は、当時の情勢を考えると正しい決定だったとしている。
(数字は AFPS のもの。DefenseNews では、3,700 両から 1,000 両以上削減すると報じていた)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/30)
  • 米海軍は USS Henry M.Jackson (SSBN-730) を使って、1989 年以来、累計 120 回目となる UGM-133 Trident II (D-5) の試射を実施した。DASO (Demonstration and Shakedown Operation) の一環として、オーバーホールして UGM-93 Trident I (C-4) から Trident II (D-5) に転換したため、艦が任務展開する前に、安全性・信頼性・即応性・性能を確認するのが目的。もちろん本物の弾頭は装備していない (unarmed)。ミサイル本体は Lockheed Martin Space Systems 社の製品だが、発射前に航法情報を入力する Electrostatically Supported Gyro Navigator と Navigation Sonar System は、Lockheed Martin MS&S (Maritime Systems & Sensors) 社 Undersea Systems 部門 (Mitchel Field, NY) の製品。(Lockheed Martin)
  • 英空軍によると、RAF Brize Norton の No.99 Sqn. に所属する C-17A は C-130 とともにアフガニスタン向けの空輸任務に大車輪で活躍しており、この機体なしでは任務に差し支えるぐらいだとのこと。Warrior 歩兵戦闘車なら 3 両、Land Rover なら 13 両、CH-47 Chinook なら 1 機、WAH-64D Apache AH.1 なら 3 機を搭載できる。No.47 Sqn. と No.70 Sqn. (RAF Lyneham) の C-130 は搭載量 20t (人員なら 128 名) と少ないが、これはこれで、Kandahar から周辺の小部隊向けに補給を行うために必要とのこと。(MoD UK)
  • 欧州委員会が Galileo 計画への公的資金投入を決定した件について、スペインは自国内に地上管制ステーションを設置するよう求めているが、追加となる 3 基目の地上管制ステーションを設置する予算は存在していない。こうした事情もあり、Galileo 計画への公的資金投入には、(ドイツがすでに折れているため) スペインが唯一、反対する情勢になっている。ドイツもそうだったが、各国がそれぞれ、公的資金を投入する分に見合った分け前を欲しがっており、特に欧州委員会に多額の資金を拠出しているドイツはその傾向が強い。ドイツの場合、同国内に拠点を置く EADS Astrium 社に十分なワークシェアを配分するよう求めている。(Deutsche Welle German radio)
  • 英 NAO(National Audit Office) は、イギリス軍の主要装備調達プロジェクト 20 件について調査した結果を年次報告書 (MPR : Major Projects Report) にまとめた。多くのプロジェクトで状況が改善されたものの、まだ一部のプロジェクトでコスト超過やスケジュール遅延の問題が残っているとする。2007 年 4 月の時点で就役に至っていない 15 件のうち、8 件はスケジュール通りに進展中、2 件については遅延があったが取り返した。5 件については現在も遅延中で、遅延期間の合計は 38 ヶ月。2005-2006 年には合計 35 ヶ月だったので、増えている。遅延の "大物" としては、45 型ミサイル駆逐艦 (11 ヶ月)、Terrier 工兵戦車と Next Generation Light Anti-Armour Weapon (いずれも 12 ヶ月) がある。これら 20 件の予測コストは合計 280 億ポンド、意思決定の時点と比べると 25 億ポンドの超過。このうち 10 件について国防省は「予算内」と見込んでいる。コスト超過の "大物" は、45 型ミサイル駆逐艦の 3 億 5,400 万ポンドと Astute 級 SSN の 1 億 4,200 万ポンド。対策として、メーカーに対してコスト低減に対するインセンティブを設定。また、こうしたコスト超過への対応として、個別のプロジェクトごとの再評価を実施して、調達数削減、他のプロジェクトへの予算振替 (今後 2 年間で総額 10 億ポンドを予定)、といった措置をとっている。DIS (Defence Industrial Strategy) に基づく業界再編については進展があったとしており、具体例として艦艇建造業界の再編を挙げている。そのほか、大幅なコスト超過とスケジュール遅延が問題になった LSD(A) (Landing Ship Dock (Auxiliary)) に関して、何が問題だったのかを把握するために詳細な評価を実施。(NAO)

重整備請負会社 (MoD UK, AgustaWestland via Defense-Aerospace.com 2007/11/30, DefenseNews 2007/11/29)
AgustaWestand 社は英国防省から、SKIOS (Sea King Integrated Operational Support) のフェーズ 2 契約を 4 億 7,000 万ポンド (6 億 6,000 万ユーロ/9 億 7,620 万ドル) で受注した。期間は 5 年で、対象となるのは英空軍の SAR (Search and Rescue) 機・Sea King Mk.3/3A、英海軍の Sea King Mk.4/6CR が合計 100 機あまり。
2005 年に同社は SKIOS のフェーズ 1 契約 (トランスミッション・機械部分・アビオニクスのサポート、スペアパーツ供給、補修、技術面の助言を担当) を 4 億 3,800 万ユーロで受注しているが、今回のフェーズ II で重整備も外注化した。副契約社としては、Selex Systems、Thales、Vosper Thorneycroft Aerospace、DARA Fleetlands などが参画する。
国防省ではこの契約により、従来は 30 社あまりのサプライヤーとバラバラに 60 件あまりの契約を締結していたのを一本化、12 年間で 9,000 万ポンドの経費節減を見込んでいる。
なお、Sea King の重整備は DARA (Defence Aviation Repair Agency) Fleetlands で、コンポーネント整備は Royal Naval Air Station Yeovilton と各地の SAR 基地 (Wattisham Airfield, RAF Lossiemouth, DST Leconfield, RMB Chivenor, RAF Boulmer, RAF Valley, HMS Gannet and Mount Pleasant Airfield, Falkland Islands) で実施している。

今日の小ネタ (DefenseNews 2007/11/29)
  • 伊 Finmeccanica 社は、航空宇宙・防衛関連のエンジニアリング/コンサルタント業務やシミュレーション/訓練といった分野を手掛けている英 Vega 社を、1 株あたり 280 ペンスで買収する構想を明らかにした。総額 6,160 万ポンド (1 億 2,730 万ドル) の取引となる。Vega 社は主にイギリスとドイツでビジネスをしており、Eurofighter、Galileo、NEC (Network Enable Capability)、Watchkeeper UAV といった製品に関わっている。
  • 英国防省は、11/30 に予定していた FRES (Future Rapid Effects System) UV (Utility Vehicle) の車種選定に関する意志決定を先送りした。Baroness Taylor 装備調達担当相の説明によると、商取引に関する検討に時間をかける必要があると判断した由で、遅れは数週間ほどとしている。しかし業界では、3 ヶ月ほど遅れるのではないかという意見も。前任の装備調達担当相・Drayson 卿が仏 Nexter 社の VBCI を希望していたのに対して、陸軍は Piranha を希望していた、という情報もある。
  • Donald Winter 米海軍長官が 11/24 に、ペルシア湾に展開しているイージス巡洋艦 USS Vicksburg (CG-69) を訪問した際、艦長の Chip Swicker 大佐は長官に対して、同艦が撮影したイランの Kilo 型潜水艦×2 隻 (浮上航行中) の写真を見せたとのこと。なお、潜水艦との通信は行わず、観測に徹した由。敵対行動はとっていなかったとのことだが、なんだってまた、イランの潜水艦が米艦の近くで浮上航行していたのかは不明。
  • イタリア軍のトップ・参謀総長が、NATO Military Committee に転じる Giampaolo Di Paola 海軍大将から、空軍参謀総長を務めていた Vincenzo Camporini 空軍大将に交代した。Camporini 大将は 1965 年に士官学校を卒業して空軍入り、2004 年から Centro Alti Studi per la Difesa の軍学校に勤務、2006 年 9 月に参謀総長となった飛行時間 2,500 時間のパイロットで、F-104、Tornado、AMX、輸送機、ヘリコプターの操縦経験がある。

賢い ABS (AFNews 2007/11/29)
411th FTS (Flight Test Squadron) 所属の F-22A (訳注 : 写真では、S/N 91-0006) がアラスカの Eielson AFB に 3 週間にわたって展開、寒冷地試験を実施した。凍結した滑走路で、ブレーキの効きや制動時の挙動を確認するのが目的。展開期間は 3 週間だが、最初の 5 日間ですべての計測予定を消化できたとのこと。
すでに機体の寒冷地試験そのものは Air Force McKinley Climatic Lab (Eglin AFB, FL) で実施しているが、氷結路面でのブレーキの効きを実地に確認することはできないため、今回の試験実施となった次第。F-22A のアンチスキッド・ブレーキは他の機体と違う独特のもので、車輪のロックだけでなく、航法システムから機体の減速度に関するデータを取得して制御に利用している点が特徴。

(Photo by US Air Force)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/29)
  • 英国防省が、DARA (Defence Aviation Repair Agency。近く、DSG (Defence Support Group) の一部となる予定) の管理下で実施しているヘリコプター整備作業を、加 Vector Aerospace 社の Helicopter, Rotary Wing and Component Business 部門に売却する構想を進めている件について、3 つの主要 trade union (Unite, PCS, Prospect) が、重要な戦略的能力は国防省の下に残すべきであり、それを売却すれば戦時に大きなリスクを発生させる、として反対を表明。また、Vector 社はイギリスで十分な実績がない点も理由に挙げている。そして、整備作業は国防省の管轄下に残して、DSG の下で実施するよう提案した。DARA は Fleetlands (Gosport, Hampshire) と Almondbank (Perth, Scotland) にヘリ整備施設を擁している。(AmicusUnite Trade union)
  • ロシアの Sergei Lavrov 外相がテレビ番組で、「先週、アメリカからロシアに書面で送付したミサイル防衛関連の提案は、10 月に Robert Gates 国防長官と Condoleeza Rice 国務長官が訪露した際に口頭で行った提案の内容と合致していない。とはいえ、今後もアメリカとの間で合意形成に向けた努力は続ける」と発言した。これについて米国防総省の Geoff Morrell 報道官は、アメリカからロシアに向けた提案の内容は明白であり、変化は何もないとして、露外相の発言内容を否定。例の、チェコとポーランドに配備を予定している MD エレメントに関連して、イランからヨーロッパに向けた攻撃を阻止するためのものだと確認できるまで稼働開始を先送りする、という提案に関連するもの。(VoA)
  • スペインの Soledad Lopez 国防次官が UAE を訪問、兵器輸出などの双方向協力について協議した。数ヶ月以内の正式成立を予定している。すでに数年前から、UAE はスペイン製兵器に関心を示して調査団を送り込んでいるとのこと。UAE はすでにイギリスなどと通商合意を締結しており、スペインもそれに倣う考えがある。また、文化・医療などの分野における交流、軍人の教育・訓練に関する相互往来といったテーマもある。(Spanish MoD)

| 先頭に戻る |


産業・装備・調達

今日の米軍調達 (Contracts 2007/12/5)
  • Northrop Grumman Mission Systems (San Jose, CA) は米空軍から、MQ-1 Predator UAS (Unmanned Aerial System) に導入する ASIP-1C スケールド・センサーを $54,900,000 で受注した。USAF/AFMC, Wright-Patterson AAFB, OH (FA8620-08-C-3004)
  • Honeywell International Inc. (Minneapolis, MN) は米空軍から、VFE (Vision Flight Experiment) のフライト・サブシステムの設計を熟成する作業を $10,000,000 で受注した。Health Management system を対象とする地上試験やシミュレーションを実施して、その結果を基にしてパフォーマンスに関する調査を行う。AFRL/PKDA, Wright-Patterson AFB, OH (FA8650-08-D-7803/Task Order 0001)
  • Carothers Construction Inc. (Water Valley, MS) は米空軍から、ジョージア州 Robins AFB の Building 8 を対象として、ハンガーの床と扉を補修する工事を $7,012,015 で受注した。78th Contracting Squadron/PKC, Robins AFB, GA (FA8501-08-C-0005)
  • General Electric Systems, LLC (Grand Rapid, MI) は米空軍から、600 機あまりの C-130 を対象として航法システムの運用整合性 (operational integrity) と兵站支援性 (logistics supportability) を維持するための、デポ整備、エンジニアリング分析、テクニカル・サポートといった業務に関する修正契約を、$5,865,922 で受注した。イラク向けの FMS 案件も含み、期間は 1 年。330 ACSG/GFKA, Robins AFB, GA (FA8504-05-C-0002/P00011)
  • DynCorp International LLC (Falls Church, VA) は米陸軍から、アフガニスタンの Jalalabad にアフガニスタン軍の兵舎を建設する作業を、$49,222,081 で受注した。U.S. Army Corps of Engineers District, Kabul, Afghanistan (W917PM-08-C-0009)
  • US Foodservice Oklahoma Division (Oklahoma City, OK) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍向けの給養業務を $32,575,020.64 (上限価格) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM300-08-D-3229)
  • Oshkosh Truck Corp. (Oshkosh, WI) は米海軍から、海兵隊向けの軍用トラック MTVR (Medium Tactical Vehicle Replacement)×112 両を $27,731,473 で追加受注した。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-04-D-5016/#0044)
  • BAE Systems Land & Armaments, L.P., Armament Systems Division (Minneapolis, MN) は米海軍から、Mk.31 mod.0 キャニスターと Mkl.25 mod.0 キャニスター、それと関連する梱包、輸送、保管業務、再構成式コーディング・プラグ・アセンブリ、爆破ボルトに関する修正契約を $18,661,039 で受注した。いずれも ESSM (Evolved Seasparrow Missile) で使用するもので、このミサイルを Mk.41 VLS、あるいは Mk.31 VLS (原文ママ。Mk.48 のこと ?) に装備する際に使用する。FMS 案件を含んであり、米海軍向け 44.1%、日本向け 23.2%、ドイツ向け 15.5%、スペイン向け 10.3%、オーストラリア向け 6.9% となっている。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-04-C-5454)
  • BAE Systems (Burlington, MA) と Telcordia Technologies, Inc. (Piscataway, NJ) は米海軍から、整合性、可用性、信頼性、機密性、安全性、非否認性を備える MANET (Mobile Ad-hoc NETwork) の開発を、それぞれ $8,496,201 と $7,772,423 で受注した。DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) が SSC San Diego (Space and Naval Warfare Systems Center San Diego) 経由で進めている案件。SSC San Diego, CA (BAE Systems : N66001-08-C-2013, Telcodia : N66001-08-C-2012)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/5)
  • 英 BAE Systems 社とサウジアラビアは、以前に話が決まっていた Typhoon×72 機の発注を正式に契約した。契約の窓口が BAE Systems、その契約の下で生産とサポートを管理するのが Eurofighter GmbH という図式。オーストリアに次ぐ、第二の海外カスタマー獲得ということになる。これで調達予定数の累計は 707 機、内訳は以下の通り。そのうち 137 機 (IPA - Instrumented Production Aircraft - 6 機を含む) がデリバリー済みで、そちらの内訳はカッコ内。
    • ドイツ : 180 (37)
    • イタリア : 121 (26)
    • スペイン : 87 (18)
    • イギリス : 232 (48)
    • オーストリア : 15 (2)
    • サウジアラビア : 72 (0)
    また、トランシェ 2 については 30 機が最終組立工程に載っているほか、ブロック 8 の Type Acceptance に向けてアビオニクスやエンジンのテストも実施中。こちらは 2008 年春に完了の予定で、夏からトランシェ 2 のデリバリーが始まる。(Eurofighter GmbH)
  • Saab 社はデンマークに対して、F-16 代替機として JAS39 Gripen NG (Next Generation)×48 機をオファー、2016 年からデリバリーを開始できるとしている。また、デンマークの産業界に対しては契約額の 100% を超える見返りや技術移転を、防衛分野やその他の産業に対して提示できるとした。金額は 100 億デンマーク・クローネ (19 億ドル) としている。その上で、過去に 20 ヶ国以上との間で実施してきた、同種の協力関係に関する実績をアピール。(Gripen International)
  • オマーン海軍は、3 隻の建造を計画している Khareef 級 OPV (Offshore Patrol Vessel) に搭載する兵装として、Exocet 艦対艦ミサイルと VL MICA 艦対空ミサイルを、MBDA 社に発注した。以前から MBDA 社はオマーンで、Mistral 携帯式 SAM や MILAN 対戦車ミサイル、Exocet 対艦ミサイルを納入していた実績がある。(MBDA)
  • 英 Lockheed Martin UK - INSYS 社は、英陸軍の Warrior 歩兵戦闘車を対象とする WFLIP (Warrior Fightability & Lethality Improvement Programme) の設計内容を検証する実射試験を、成功裏に実施したと発表した。場所は Cranfield Ordnance Test & Evaluation Centre (Salisbury Plain Training Area)、これによって、同社が提案している新型の砲搭と兵装を既存の Warrior に組み込むためのマイルストーンを、ひとつ突破したとしている。新型砲搭では砲手の作業ペースを拡大して弾種の選択肢を増やしたほか、通信機器や電子機器の更新により車長の状況認識能力を改善、移動目標の攻撃能力を追加、しかも車体側の改修は不要。ABRO (Army Base Repair Organisation) で実施する定期整備の際に組み込むことができるとしている。使用する兵装は米 ATK 社の 30mm 機関砲、MK44 Bushmaster で、空中炸裂弾を発射できる。これに Thales Optronics 社製の BGTI 熱線サイト、Rhinemetall Defence 社が設計する砲架と給弾システム、Curtiss-Wright 社が設計する安定化装置を組み合わせる。このほか、Lockheed Martin Missiles & Fire Control、TOL、NP Aerospace、MOOG、Brimar、AB Connectors、SciSys の各社も参画。(Lockheed Martin UK)
  • SBAC (Society of British Aerospace Companies) は、英国防省の DE&S (Defence Equipment and Support) が新編する Helicopter Strategy Team のテクニカル・サポート担当として、Sula Systems 社の採用が決まったと発表した。イギリス軍の新型ヘリ調達計画、Future Lift Capability を技術面からサポートするのが仕事。全体戦略の策定や商取引面の煮詰め、選択肢ごとの能力ギャップの分析、さらに就役後のアップグレード改修や、費用対効果の分析、能力分析など、さまざまな作業を担当する。(SBAC)
  • 米 Lockheed Martin 社は米陸軍 AMCOM (Aviation and Missile Command, Redstone Arsenal, AL) から、AGM-114 Hellfire 対戦車ミサイルの発射に使用する M299 発射器×430 セット (うち 28 セットは FMS 経由の輸出用) と、それと組み合わせて使用する発射機用の電子機器アセンブリ×376 セット、スペアパーツ、エンジニアリング・サービス業務、デポでのサポート業務などを、総額 5,130 万ドルで追加受注した。2011 年の第三四半期に完納の予定。M299 はフロリダ州 Ocala の工場で製造して、Marvin Engineering (Inglewood, CA) 社が最終組立と試験を担当している。重量 145lb、Hellfire II と Longbow Hellfire の両方に対応、プラットフォームとしては AH-64D Apache Longbow、AH-1Z Cobra、Eurocopter Tiger、SH-60B Seahawk、WAH-64D Apache AH.1 が挙げられる。(Lockheed Martin)
  • イスラエルの Rafael Advanced Defense Systems Ltd. はドイツ空軍から、Tornado と Typhoon に装備する Litening ターゲティング・ポッドを 2,500 万ドルで追加受注した。過去にも同規模の契約を受注している。Litening ポッドひとつあれば、対地・対水上目標を攻撃する際に、目標の探知、識別、レーザー照射をすべて実現できる。世界各地で数百基の納入実績があり、イスラエル空軍は F-16C/I に、さらにアメリカ、オーストラリア、オランダ、ハンガリーから受注、米空軍では議会から 3,900 万ドル分の追加発注承認を得ている。Rafael 社はこれ以外に、偵察ポッド RecceLite も手掛けている。(Rafael Advanced Defense Systems)
  • その Litening ポッドについて米 Northrop Grumman 社は、米軍全体における Litening AT (Advanced Targeting) ポッドの稼働率が、過去 2 年間のスパンで 95% を達成したと発表した。運用時間の合計は 765,000 時間 (うち戦闘任務が 370,000 時間) とのこと。この成果を実現したのは、ISRIP (In-Service Reliability Improvement Program)。これは、設計上の不備がないかどうか見つけ出すために、稼働中のポッドの状況を監視するシステム。問題が発生したモード、あるいは機構が見つかると、直ちに改良版を作って適用する。Litening AT ポッドは、米空軍の予備役 (AFRC : Air Force Reserve Command)、州兵航空隊 (ANG : Air National Guard)、ACC (Air Combat Command)、海兵隊で使用している。また、アメリカ以外の同盟国にもカスタマーがある。搭載機は AV-8B、A-10、B-52、F-15E、F-16、F/A-18、さらに EA-6B にインテグレーション中。来年から米軍向けに、第 4 世代製品 (1024×1024 ピクセルの FLIR を装備して、探知・識別能力を改善。さらに、昼光用に 1K CCD センサーを導入) のデリバリーが始まる。(Northrop Grumman)
  • 11/29 にイタリアの Caselle di Torino Airport で、2 基ともトランシェ 2 仕様の EJ200 エンジンを装備した Typhoon (IPA2) が、50 分間のフライトを実施した。亜音速から超音速まで、A/B のオンとオフで、さまざまな飛行状況でのハンドリングを検証して、所定の性能が出ていることを確認した。 トランシェ 2 仕様では、従来は別々になっていた DECU (Digital Electronic Control Unit) と EMU (Engine Monitoring Unit) を一体化した、DECMU (Digital Engine Control and Monitoring Unit) を使用している。IPA2 はトランシェ 1 仕様の機体だが、12 月半ばにはトランシェ 2 仕様の IPA2 を使った試験も始まる。(Eurojet)
  • 仏 Snecma 社と蘭 DAEC (Dutch Aero Engine Cluster) は、エンジン分野の研究開発で協力していく、という内容の MoU に調印した。対象分野としては、以下の 5 分野を挙げている。いずれも、エンジンの重量軽減や部品点数の低減、コストダウンに関連するもの。(SNECMA)
    • variable stator mechanisms for compressor vanes
    • sealing systems and surface treatment
    • manufacturing of compressor blisks
    • manufacturing of casings and shrouds
    • electrochemical machining
  • 三菱重工の MRJ で採用している米 Pratt & Whitney 社製 Geared Turbofan エンジンのデモンストレーターが、フロリダ州 West Palm Beach の試験施設で、初の全力運転試験を実施した。推力は 30,000lb。キー・コンポーネントについては 15 のテストリグでテストしており、2008 年半ばから、B.747 を使ったフライング・テストベッドによるテストを始める。(P&W)

今日の米軍調達 (Contracts 2007/12/4)
  • Lockheed Martin Aeronautics Co. (Ft. Worth, TX) は米海軍から、F-35 JSF 用の自動兵站情報システムで使用するデータ入力システム (autonomic logistics information system central point of entry system) の設計・開発・インテグレーション・試験に関する修正契約を $38,500,000 で受注した。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-02-C-3002)
  • Bethel Industries, Inc. (Jersey City, NJ) は米国防兵站局 (DLA) から、海軍向けの作業服上下セットを $21,562,002 (上限価格) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-08-D-1028)
  • Northrop Grumman Systems Corporation (San Diego, CA) は米空軍から、RQ-4 Global Hawk 関連のエンジニアリング、製造、開発業務に関する修正契約を $19,615,786 で受注した。303 AESG/PK, Wright-Patterson AFB, OH(F33657-01-C-4600/P00229)
  • Microelectronics Advanced Research Corp. (MARCO, Durham, NC) は DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) から、Focus Center Research Program フェーズ 4 のオプション契約分を $10,000,000 で受注した。3 年契約のうち 2 年目をカバーするもの。DARPA, Arlington, VA (HR0011-07-3-0002)
  • ESI Contracting Corp. (dba ESI, Kansas City, KS) は米陸軍から、ミズーリ州 Kansas City の Blue River を Brush Creek から 53rd Street に付け替える工事に関する修正契約を、$9,680,608.73 で受注した。U.S. Army Corps of Engineers, Kansas City, MO (W912DQ-08-C-0008)
  • General Dynamics Land Systems (Sterling Heights, MI) は米陸軍から、車体底面用の増加装甲キット (belly armor kit)×200 セットを $6,992,063.00 で受注した。TACOM (Tank and Automotive Command), Warren, MI (W56HZV-06-G-0006)
  • I.C.D. Design Partnership (Madison, WI) は米陸軍から、U.S. Army Medical Research Institute of Chemical Defense と Chemical Biological Defense Laboratory (いずれも Aberdeen Proving Ground, MD) の建て替えにともなう設計業務を $8,776.240.00 で受注した。U.S. Army Corps of Engineers, Baltimore District (W912DR-08-C-0001)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/4)
  • EADS 社の CEO・Louis Gallois 氏は、ユーロの対ドル相場変動が収益に大きく影響する現状を是正するため、ドア、胴体、主翼コンポーネントなど、機体を構成する部材の一部について、製造拠点をアメリカなどの非ユーロ圏に移す考えを示した。ユーロ圏で製造する部分をゼロにするわけではないが、ユーロ圏が占める比率を引き下げることで、ドル安 (= ユーロ高) に起因する価格上昇と競争力の低下、収益の悪化を抑えるのが狙い。移転先の候補として、すでに KC-30 の製造拠点に選定済みのアメリカ・アラバマ州 Mobile が挙げられている。(Deutsche Welle German radio)
  • イギリスの Baroness Taylor 装備調達担当相は、6 機目の C-17A Globemaster III を米 Boeing 社に 1 億 3,000 万ポンドで発注したと発表した。Warrior 歩兵戦闘車なら 3 両、Land Rover なら 13 両、CH-47 Chinook や WAH-64D Apache なら 1 機を搭載できる。2006 年 8 月に、リースしていた 4 機を購入に切り替えるとともに 5 機目を追加発注したのに続く動き。配備先は既存の 5 機と同じ RAF Brize Norton (Oxfordshire) で、2008 年夏のデリバリーを予定している。(MoD UK)
  • Forecast International は、"Africa Market Overview" なる報告書をまとめた。従来、アフリカは市場として小さな扱いしか受けていなかったが、地政学的状況の変化と石油相場上昇による経済発展に伴い、西側諸国の防衛産業が目を向けるに足る存在になってきたとする。アフリカ諸国の国防支出総額は年率 3.5% の伸びを示しており、2007 年には 139 億ドル、これが 2011 年には 159 億ドルに増えると予測。装備調達費はそのうち 20% 程度だが、それでも 28 億ドルから 32 億ドルに増えると見込まれる。国単位で見ると、アルジェリア、リビア、ナイジェリアが大口の御三家。2007 年の国防支出は合計 49 億 8,000 万ドルで、平均伸び率は 11% と高い。また、2007-2011 年にかけて、アルジェリアは 4 億 2,000 万ドル (+14%)、リビアは 5 億 7,200 万ドル (+91%)、ナイジェリアは 1 億 1,800 万ドル (+13%) の伸びを実現すると予測している。(Forecast International)
  • 墺 Steyr SFF 社 (Steyr-Daimler-Puch Spezialfahrzeug GmbH, General Dynamics European Land Systems 社傘下) は、チェコ軍 (AFRC : Armed Forces of the Czech Republic) から 2006 年 6 月に 199 両を受注していた Pandur II・8x8 装甲車の第一陣・17 両をデリバリーしたと発表した。これから実施する即応試験の結果を受けて小変更を施す模様で、すでにそれに備えた協議も実施している由。今回の分はオーストリアの Vienna で製造したが、18 号車以降は組み立てをチェコ国内で実施する。2012 年末までに完納の予定。そして、組み立て担当の Vojensk_ opravarensk_ podnik (Nov_ Ji_in and _ternberk) を筆頭として、Letecke p_istroje Praha、MESIT、DICOM、MEOPTA、E-COM など、12 社あまりのチェコ企業が副契約社として参画している。チェコ製になる分野の例としては、情報システム、通信機器、光学機器がある。こうした製品のインテグレーションは国防省の研究機関が担当。また、VOP 026 デポでは Rafael 社製 RCWS (Remote Controlled Weapon Station) の装備や、各種派生型の開発を担当している。(Steyr-Daimler-Puch Spezialfahrzeug)
  • A400M の主翼に、エンジン 4 基分のパイロンと電気・油圧・空気圧・燃料系統の取り付けが完了した。主翼と胴体の結合や、垂直尾翼・水平尾翼・後部胴体などで構成する Station 40、それと降着装置の扉の組み付けも完了、初号機 MSN001 は構造部分の組み立てが完了したところ。引き続き、内部システムの組み込みを実施して、2008 年初頭にすべてのシステムが機能する状態になる。(Airbus Military)
  • 米 Boeing 社は米空軍から、B-1B Lancer のアビオニクス用ソフトウェアをアップグレードする作業を 4,500 万ドルで受注した。2003 年から継続して年次改修を行っているもので、"Sustainment Blocks." と称する。最新の改修分は "Sustainment Block 14"。(Boeing)
  • 豪 Thales Australia 社は Australian Aerospace 社から 1 億豪ドルで、航空機搭載機材とそのスペア、地上側のミッション管理システム (GMMS : Ground Mission Management System) とそのスペアを受注した。Project Air 9000 フェーズ 4 と同 フェーズ 6 で導入する、オーストラリア軍の MRH90 関連案件。2008-2013 年にかけてデリバリーの予定。具体的には、コックピット用のアビオニクス (Tiger 攻撃ヘリでも使う TopOwl Night Vision Helmet など)、機内秘話通信装置 (Internal Secure Communications)、IFF (Identification System)、航法装置、戦術システムを納入する。(Thales Australia)
  • 英 Meggitt 社の米国子会社・MDSI (Meggitt Defense Systems Inc.) 社は、BAE Systems 社が米陸軍向けに開発している FCS (Future Combat System) 向け ICV (Infantry Carrier Vehicle) で使用する、30mm 機関砲の給弾システム開発を 30 ヶ月・400 万ドルで受注した。MK44 チェーンガンで使用する給弾システムを設計・開発して、プロトタイプ 6 セットをデリバリーするという内容。Meggitt Defense Systems 社が開発した Linear Linkless magazine は、AH-64 Apache、UH-60 Blackhawk、AH-1W/Z Super Cobra、AC-130U Spectre Gunship で使用実績がある。(Maggitt)
  • L-3 Communications 社傘下の L-3 Coleman Aerospace 社は米空軍から、米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) の BMDS (Ballistic Missile Defense System) 開発で使用する、SRALT (Short Range Air Launch Target) 標的機を受注した。SMC (Space and Missile Systems Center)・Space Development and Test Wing の SRP-2 (Sounding Rockets Program 2) 向けに、Arrow System Improvement Program の下で、ローンチ・ヴィークル 1 機と管制業務を担当する。(L-3 Coleman Aerospace)
  • 瑞 RUAG 社傘下の RUAG Aerospace (Oberpfaffenhofen (D)) は、米 Golfstream Aerospace 社、独 German Aerospace Center (DLR / Deutsches Zentrum fur Luft- und Raumfahrt) と共同で 2005 年にスタートさせた HALO (High Altitude and Long Range Research Aircraft) プロジェクトのために、新品の G550 を HALO 実験機に改装した。ノーズ・マストの追加、テールコーンの換装、センサーやスプレー・タンクを追加するためのパイロン設置、主翼の改装など、さまざまな手が入れられている。また、この後で予定している研究用機材積み込みのためのプロビジョンも実施。(RUAG)
  • 米 Lockheed Martin 社は、AN/SPY-1 レーダーをベースとする ESR (Extreme Short Range) モードのデモンストレーションを、ノルウェー海軍・米海軍の協力を得て成功裏に実施した。ヘリコプターの管制や、沿岸水域における小型水上目標の探知など、従来の SPY-1 では対応しきれなかった近距離用途に対応するもの。デモンストレーションでは、他のレーダーとの探知目標受け渡し (たとえば、標準モードのレーダーで探知した目標を ESR に引き渡して近距離探知させる等) を実施。モードの追加により、SPY-1 ファミリーの拡大を企図している。(Lockheed Martin)
  • マレーシアで開催した LIMA 2007 展示会に、BAE SYstems 社は戦術用長距離対空監視 S バンド・レーダー Commander SL (AR327 Commander の発展型) や、艦載指揮管制装置 CMS-1 (Combat Management System-1) を出展した。このうち Commander レーダーは 2007 年初頭に、英空軍向けとして 3,000 万ドルの契約を得ている。内訳は、新造 1 基、アップグレード改修が 1 基。CMS-1 は 45 型ミサイル駆逐艦でも使っているもので、コンソールは規模に応じて 1 基から 25 基まで変更可能。たとえば OPV (Offshore Patrol Vessel (Helicopter)) なら 1 基、RFA Argus なら 5 基といった具合。システム本体もモジュラー構成をとっているので、艦のサイズに合わせて構成を変えられる。(BAE Systems)

産みの苦しみ (DID 2007/12/3)
2007/5/3 に、19 回目の飛行試験を実施していた F-35A 初号機 (AA-1) が、高度 38,000ft を速度 800km/h で飛行中に 360 度ロールを打ったところ、機動の途中で電力供給が停止するトラブルが発生。緊急手順によって電力の供給は回復したものの、そのまま試験を中断して Fort Worth に帰還。右フラッペロンの動作に問題があったため、速度 220kt (350km/h) で着陸する羽目になり、胴体下面や降着装置を損傷した。
その後の調査で、電力供給系統に問題があることが判明。F-35 は従来の油圧式アクチュエータに替えて EHA (Electro-Hydrostatic Actuator) を使用しているが、これにも問題が見つかったために飛行に制限が加わる事態になった(その前に、7 回の飛行試験をこなした後の 2007 年 2 月にも、飛行試験を中断して飛行制御ソフトウェアの改修を実施している)。
当初、この件はそれほど深刻ではないということになっていたが、2007/7/10 に "Flight International" 誌が報じたところでは、実は電気系統の設計に関わる大問題。270V の電力系統配線が蓋と接触してショートしていたもので、対策をとって飛行可能になったのは 8 月のこと。ところが、10 月末に試運転を実施した際に F135 エンジンの過熱問題が発覚。代わりのエンジンを搬入したのは 11/14 のこと。
また、F-35C では Hamilton Sundstrand 社製の発電機が設計ミスから出力不足と判明、所定出力の 65% しか出していない。対策として F135 エンジンに取り付けるギアボックスを設計変更することになったが、契約発注は 2007 年 8 月で、ブツができるのは 2009 年末。すでに低率初期生産は始まっているはずの時期。発電機についても、Hamilton Sundstrand 社に改設計を発注した。
そのほか、空対地精密誘導兵器の運用を可能にするためのソフトウェアが、2015 年以降まで間に合わない問題もある。現時点でも搭載だけなら可能だが、これは本当に「積むだけ」。
そんなこんなで、現時点でこなした飛行試験は 19 回だけで、開発計画全体で予定している 5,000 回と比べると少なすぎる状況。そうこうしているうちに、オランダ議会では F-35 のスケジュール遅延とコスト上昇を問題視する動きが。

私的メモ (DID 2007/12/3)
米軍が計上している、C-130J 関連予算の内訳は以下の通り。
  • FY 2005 : $12 億 8,900 万ドル (RDT&E : 1,320 万ドル、米空軍向け×11 機に 9 億 5,080 万ドル、米海兵隊向け KC-130J×4 機に 3 億 2,480 万ドル)
  • FY 2006 : $15 億 4,400 万ドル (RDT&E : 1,140 万ドル、米空軍向け×9 機に 9 億 7,560 万ドル、米海兵隊向け KC-130J×7 機に 5 億 5,730 万ドル)
  • FY 2007 : $10 億 6,800 万ドル (RDT&E : 4,040 万ドル、米空軍向け×9 機に 7 億 8,400 万ドル、米海兵隊向け KC-130J×3 機に 2 億 4,340 万ドル (Title IX supplemental の 7,180 万ドルを含む))
  • FY 2008 : $10 億 1,700 万ドル (RDT&E : 7,420 万ドル、米空軍向け×9 機に 6 億 8,610 万ドル、米海兵隊向け KC-130J×4 機に 2 億 5,640 万ドル)
ちなみに、C-130J は Lockheed Martin 社のプライベート・ベンチャーで、自己資金 10 億ドルを投じて開発した。

今日の米軍調達 (Contracts 2007/12/3)
  • AECOM Government Services (Fort Worth, TX) は米陸軍から、イラク各地で実施するメンテナンス・サポート・サービス業務、$63,620,887 分の delivery order を受領した。原契約は $254,259,192。Army Sustainment Command, Rock Island, IL (W52P1J-05-D-0004)
  • Sikorsky Aircraft Corp. (Stratford, CT) は米陸軍から、H-60 シリーズを対象とする補給品、テクニカル/エンジニアリング/兵站支援業務を、$38,000,000 で受注した。AMCOM (U.S. Army Aviation and Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W58RGZ-08-C-0037)
  • BAE Systems (Phoenix, AZ) は米陸軍から、M915 Generation II crew protection kit と M915 applique kit を $28,598,000 で受注した。TACOM, Warren, MI (W56HZV-08-C-0114)
  • General Dynamics Land Systems, Inc. (Sterling Heights, MI) は米陸軍から、M1 Abrams 戦車関連のテクニカル・サポート業務契約を $16,484,574 で受注した。TACOM, Warren, MI (W56HZV-07-C-0046)
  • Caterpillar Defense Products (Peoria, IL) は米陸軍から、装甲付きモーターグレーダーと、関連する兵站支援業務、$14,343,408 分の delivery order を受領した。原契約は $148,462,385。TACOM, Warren, MI (W56HZV-08-D-0037)
  • L-3 Communications Corp. (Arlington, TX) は米陸軍から、テキサス州 Arlington にある Aviation Combined Arms Tactical Trainer のアップグレードを $9,974,253 で受注した。PEO (Program Executive Office) Simulation, Training and Instrumentation, Orlando, FL (N61339-00-C-0002)
  • Frontier Systems Integrators, LLC (Anchorage, AK) は米陸軍から、国防総省向けの保安要員派遣業務 (security officer services) を $9,141,999 で受注した。Washington Headquarters Services, Washington DC (HQ003-06-C-1015)
  • General Electric Aviation (Lynn, MA) は米海軍から、H-53 シリーズに装備する T64 エンジンで使用する補修可能コンポーネントを、$25,321,000 で受注した。Naval Inventory Control Point (FA8104-05-G-0003/#GB56)
  • Raytheon Co., Tactical Aircraft Systems (Goleta, CA) は米海軍から、AN/ALE-50(V) で使用する IMPLC (Integrated Multi-Platform Launch Controller) のロット P9 全規模量産 (FRP : Full-Rate Production) 分×30 セットと、米海軍・オーストラリア空軍向けのテクニカル・サポート業務を $7,917,437 で受注した。F/A-18E/F 搭載用。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-08-C-0006)
  • Cadillac Gage Textron (New Orleans, LA) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊向けの Armored Security Vehicle Corporate contract に関する修正契約を $9,392,712 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。Defense Supply Center Richmond, Richmond, VA (SPM7A2-07-D-7006)
  • Northrop Grumman Systems Corp. (El Segundo, CA) は米空軍から、FAST Design and Operability Experiments の案件を $10,000,000 で受注した。AFRL の Air Vehicles Directorate が注力している、ORS (Operationally Responsive access to Space) 向けの研究。AFRL/PKDA, Wright-Patterson AFB, OH (FA8650-08-D-7801/0001)

魚雷業界の再編 (DefenseNews 2007/11/30, DCNS via Defense-Aerospace.com 2007/12/3, DID 2007/12/5)
仏 DCNS、伊 Finmeccanica、仏 Thales の各社は 11/30 に、魚雷関連ビジネスの事業統合とジョイント・ベンチャーの設立について合意した。ちなみにこの各社、DCNS (Underwater Weapon Business Unit)、Finmeccanica (Whitehead Alenia Sistemi Subacquei S.p.A.)、Thales (Thales Underwater Systems S.A.S.) の各部門を通じて、Eurotorp GEIE で MU90 短魚雷を、Euroslat GEIE で対魚雷システムを、それぞれ手掛けたことがある。設立するジョイント・ベンチャー 3 社の内訳は以下の通り。
  • Torpedo Program JV : 長魚雷と短魚雷の両方 (Black Shark, MU90, A244/S など) や、Euroslat GEIE が手掛けていた魚雷対策システムについて、開発・設計・販売・プログラム管理などを担当、年間売上 1 億 5,000 万ユーロ (2 億 2,200 万ドル) 程度の規模を見込む。出資比率は、Finmeccanica が 51%、DCNS が 49%。
  • Torpedo Manufacturing JV : DCNS が 51%、Finmeccanica が 49% を出資して、魚雷の製造・サポート、エネルギー・モジュールのエンジニアリング業務・試験・製造を担当する。
  • Sonar JV : Thales が 51%、Finmeccanica が 49% を出資して、音響シーカー・ヘッドの設計・開発・製造・サポートと、イタリアの顧客を担当する。

ただいま量産中 (Force Protection 2007/11/30 & 2007/12/3)
Force Dynamics 社は 11 月に、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) Category I と Category II (Cougar) を合計 288 両、さらに Force Protection 社が単独で Category III (Buffalo) を合計 9 両製造した。現在、Category I/II については予定より 68 両、Category III については予定より 2 両、それぞれ先行している。
すでに Cougar だけで累計受注は 2,700 両もあるため、さらに生産工程を洗練させて、効率を上げるとしている。11/28 に サウスカロライナ州 Ladson の工場で、1,000 両目のデリバリーを実現したところ。
また、Force Protection 社はノースカロライナ州 Roxboro に新工場を開設する。所要経費は 3,100 万ドル、面積は 43 万平方フィート、従業員 270 名。MRAP のうち Cheetah 製造を担当することになっている。MRAP のうち最新型の Cheetah は、Buffalo や Cougar の半分程度の重量で、防禦力は同等だというのが同社の説明。コンパクトなので、市街戦や法執行任務に向くとしている。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/3)
  • 米空軍は米 Northrop Grumman 社に対して、Minuteman III ICBM の PRP (Propulsion Replacement Program) 全規模量産分 56 セットを 23 ヶ月・1 億 7,600 万ドルで発注した。老朽化した 1/2/3 段目の固体燃料ロケット・モーター推進薬やその他の老朽化したコンポーネントを換装して、2030 年までの運用を可能にするもの。全規模量産分としては第 7 次オプション契約 (最終分) にあたる。PRP は 1999 年に最初の契約を発注したもので、累計 19 億ドル、601 セットのロケット・モーターをデリバリーすることになる。これに対して同社は、ATK (Alliant Techsystems) 社と組んで作業にあたっている。1 段目は ATK 社 Promontory 工場 (UT)、2-3 段目は ATK 社 Bacchus 工場 (Magna, UT) で実施している。(Northrop Grumman)
  • 印 DRDO (Defence Research Development Organisation) は、Wheeler Island から発射した弾道ミサイル標的を対象とする、1 段式迎撃ミサイルの試射を実施したと発表した。高度 15km の大気圏上層で要撃を行うもので、ハイテク計測機器によるデータ収集を実施したとしている。近いうちに再度の試射を予定している由。(Indian MoD)
  • 米 Ceradyne 社は米陸軍の APG (Aberdeen Proving Ground) から、ボディ・アーマーに入れる抗弾プレート・ESAPI (Enhanced Small Arms Protective Insert) を 1 億 700 万ドルで受注した。2008 年の 1-5 月にかけてデリバリー予定。さらに大きな案件に発展する可能性もある。(Ceradyne)
  • BAE Systems 社は、先に英空軍がアフガニスタンで実戦投入した完全自律型 UAV・Herti を、マレーシアで開催する LIMA 2007 展示会に出展すると発表した。"Project Morrigan" としてアフガニスタンに持ち込まれた Herti は、結果については非公開扱いとなっているものの、良好な成果を挙げたとされている。BAE System 社が開発した ICE (Imagery Collection & Exploitation) システムにより、海洋・沿岸・国境・パイプライン・工場・各種インフラなどの監視任務に利用可能。(BAE Systems)
  • Eurojet Turbo GmbH 社は、EJ200 エンジンの 400 号機をデリバリーした。400 基目の製造を担当したのは、スペインのパートナー企業・ITP。伊 Avio、独 MTU Aero Engines、西 ITP、英 Rolls-Royce の各社が、それぞれ自国向けのエンジンを自国内で組み立てる体制をとっている。現在は Typhoon トランシェ 2 搭載用のエンジンを製造しており、これが 2012 年まで続く。(Eurojet)
  • 伊 Finmeccanica 社と仏 Thales 社は、統合 MSS (Maritime Safety & Security) プロジェクト・SEASAME の共同推進について合意した。ヨーロッパにおける複数のカスタマーへの導入を想定したもので、海洋管理の分野における環境・安全・治安確保が目的。(Finmeccanica)
  • イスラエルの Elbit Systems 社は、子会社の Cyclone Aviation Products 社が米海軍から、F/A-18 搭載用の 330gal 増槽を初受注したと発表した。第一陣として 240 万ドル、将来的には 6,000 万ドルの案件に発展するとみられる。デリバリー時期は 2009-2013 年。運用時の損傷を避けるために、"Filament Winding" と称する独自の線輪処理 (coiling process) を実施している。Cyclone 社は、航空機用の金属製、あるいは複合材料製の構造部品製造を主なビジネスとしているほか、航空機のアップグレード、運用、整備なども手掛けており、イスラエル空軍の飛行訓練校で使用している Grove G-120A も同社の担当。さらに、当局の認証を得た軽飛行機試験施設もある。最近、製品ラインに 600gal 増槽と、それと併用するパイロンを加えたところ。(Elbit Systems)
  • 米 Boeing 社は L-3 Communications Interstate Electronics Corporation、L-3 Communications Nova Engineering、L-3 Communications Telemetry and RF Products、Geodetics Incorporated の各社と組んで、1980 年代に開発した Advanced Range Data System に代わる次世代空戦訓練システム、CRIIS (Common Range Integrated Instrumentation System) に関する提案を米空軍に対して実施した。複数軍種の統合環境で試験・訓練を実施する際の、精度とリアリティの向上が主な眼目で、秘話データリンクを介して多数の航空機や兵装の位置計測情報取得を実施、TSPI (Time-Space-Position Information) に関する新しい標準を作る、と称している。機体側に搭載する機器は 1 人で運べるほど小型・軽量で、F-22A のような新型機にも容易に搭載できるとしている。CRIIS の契約発注は 2008 年 5 月の予定。(Boeing)
  • 芬 Patria Aerostructures 社は、自社で製造している航空機構造部品について、高度な技術を要する複合材料製品については内製する一方、それ以外はアウトソース化する方針を推進中。2007/12/1 から、圧力隔壁の製造に携わっている従業員と設備をまごと、協力合意を結んだ Patricomp 社に移籍させた。Patricomp 社は Jamsa に工場を持つ KMM-Invest 社の傘下企業で、シートメタルの製造・加工を専門とする。すでに 2006 年に、Patria Aerostructures 社から Patricomp 社に金属材料の表面処理加工が移管済み。(Patria)
  • 米 Bell Helicopter 社と米陸軍 AATD (U.S. Army Aviation Applied Technology Directorate) は、CBM (Condition Based Maintenance) テクノロジーの開発・熟成を共同推進するという合意に調印した。3 年間の予定で、Bell 社はリスク共有パートナーとして Honeywell International・Goodrich の両社、さらに大学や複数の中小企業、コンサルタントと組む。陸軍が掲げる OSST (Operations Support and Sustainment Technology) を実現するために、診断 (diagnostic)、前兆予測 (prognostic)、システム状況評価 (system health assessment) といったテクノロジーを用いて、日数、あるいは時間を定めて定期的に整備作業を行う手法から、CBM をベースとする予測・予防型整備手法への移行を図る。背景には、現行手法だと不必要な部品交換が発生して、所要マン・アワーを増やし、稼働率を下げて、整備コストを高くしているという認識がある。(Bell Helicopter)

AMC の中の人も大変だ (DID 2007/12/2)
米空軍 AMC (Air Mobility Command) 司令官の Arthur Lichte 大将が Logistics Officer Association で語ったところによると、現用中の KC-135E Stratotanker 給油機は 7 日ごとにタイヤの交換、45 日ごとにエンジンの交換が必要で、しかもストラットの老朽化が進んでいるために、退役を余儀なくされる機体が増えているとのこと。手持ちの機体は全部で 530 機 (現役 : 195、州兵 : 251、予備役 : 84) あるが、今年だけで 85 機が飛行不可能になる見込みで、残りは 445 機。また、メンテナンス経費も 1 機あたり年間 10 万ドルかかるとしている。
その代替機となるのが計画中の KC-X だが、2011 年に就役開始、その後に年間 15 機ずつ就役させた場合、KC-135 を全面的に代替できるのは、なんと 2048 年の話。もっとも古い機体は機齢 87 年に達してしまう。しかし、すでに KC-X 計画は遅延しており、年間 15 機の調達実現も危ういため、仮に年間 8 機ずつとすると全面代替が 2082 年にずれ込み、機齢 120 年を記録する可能性もあるとする。ちなみに、KC-135 の最終号機は 1965 年の納入、KC-10 Extender は 1979-1987 年の納入。
KC-X は、第一陣として 300 億ドル強で 175 機を調達する計画。ゆくゆくは、KC-135 の全面代替として 350 機、KC-10 の代替機として 100 機を必要とする。総額 1,200 億ドル。
AMC が抱えている課題はこれだけではなくて、さらに C-5 の近代化改修 (または代替) の問題がある。

今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/30)
  • Electric Boat Corp. (Groton, CT) は米海軍から、FY2009 に建造する SSN-784 で使用する、上記・電力関連プラント、主機、ターボ発電機のコンポーネンツなどを対象とする先行調達の修正契約を $270,000,000 (未満) で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-03-C-2101)
  • McDonnell Douglas Corp. (St. Louis, MO) は米海軍から、AV-8B のサポート業務に関連するエンジニアリング分析、試験、適合性評価、有効性評価、コンフィギュレーション管理のサポート、信頼性・稼働率・支援性に関する問題解決といった作業に関する修正契約を $27,272,078 (未満) で受注した。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-06-D-0007)
  • LPI Technical Services (Chesapeake, VA)、QED Systems, Inc. (Virginia Beach, VA)、Tecnico Corporation (Chesapeake, VA)、East Coast Repair and Fabrication, Inc. (Norfolk, VA) の各社は米海軍から、各種艦船の主機、補機、船体、機械部分、電気系統、その他の艦載システムを対象とする、デポ整備・換装・トラブルシューティング・メンテナンス・導入/撤去といった作業を、$23,731,000 (上限価格) で受注した。ヴァージニア州 Hampton Roads 一帯 (Norfolk など) で実施するもので、期間は 2008 年 11 月まで。Mid-Atlantic Regional Maintenance Center, USN, Portsmouth, VA (LPI Technical Services: N40025-08-D-8002; QED Systems: N40025-08-D-8003; Tecnico Corporation.: N40025-08-D-8004; and East Coast Repair and Fabrication: N40025-08-D-8005)
  • BREMCOR (a joint venture, Arlington, VA) は米海軍から、キューバの Naval Base, Guantanamo Bay で実施するベース・オペレーション業務やサポート・サービス業務のオプション契約分を、$14,003,906 で受注した。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command Southeast), Jacksonville, FL (N62470-06-D-4611)
  • Rolls Royce Corp. (Indianapolis, IN) は米海軍から、海兵隊の KC-130J が装備する AE2100D3 エンジンと R391 プロペラ、これらの関連パーツなどを対象とする、兵站支援、テクニカル/エンジニアリング・サポート、予備エンジンに関する修正契約を $11,134,509 で受注した。作業場所は MCAS Cherry Point。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-03-D-0002)
  • Lockheed Martin Space Systems Company (Sunnyvale, CA) は米海軍から、核兵器のセキュリティ・プログラムに関連するエンジニアリング・サービス業務を $15,000,000 で受注した。プログラム分析、計画立案、文書面のサポートなどを実施する。Strategic Systems Programs, Arlington, VA (N00030-08-C-0018).
  • Campbellsville Apparel Co. (Campbellsville, KY) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊向けの男性用アンダーシャツを $12,574,000.00 (上限価格) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-08-D-1026)
  • Air Products and Chemical, Inc. (Allentown, PA) は米国防兵站局 (DLA) から、海軍・空軍・民間カスタマーが宇宙関連プログラムで使用する液体窒素を $9,478,418.07 (上限価格) で受注した。契約期間は 4 年 9 ヶ月。DESC (Defense Energy Support Center), Lackland AFB, TX (SP0600-08-D-1505)
  • Patten Energy Enterprises, Inc. (Los Angeles, CA) は米国防兵站局 (DLA) から、民間部局向けの無鉛レギュラーガソリンを $8,737,633.97 (上限価格、価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-05-D-4536).
  • Lockheed Martin Space Systems Co. (Sunnyvale, CA) は米空軍から、MILSTAR 通信衛星と DSCS III (Defense Satellite Communications System III) 通信衛星の、Satellite Operations and Sustainment を対象とする Orbital Operating Support 業務に関する第 4 次オプション契約 (5 年契約の 5 年目に相当) を $73,117,000 で受注した。HQ MCSW/PK, El Segundo CA (FA8808-04-C-0012, P00058)
  • Honeywell Inc., Defense and Space Electronics System (Clearwater, FL) は米空軍から、A-10、F-16、UH-60、CH-47F に装備する EGI (Embedded GPS/INS)×199 セットと、MH-6 と MH-47 に装備する EGI×9 セットを対象とするオプション契約を、$16,197,465 で受注した。Tri-Services EGI office (Wright-Patterson AFB, OH) の案件。577 AESS/PK, Wright-Patterson AFB, OH (FA8628-06-C-2065/P00050)
  • Raytheon RF Components (Andover, MA) は米空軍から、Defense Production Act Title III Program Technology Investment Agreement に基づく、Atomic Layered Deposition Hermertically Coated Monolithic Microwave Integrated Circuit デバイスの国産能力増強案件を $8,854,413 で受注した。AFRL/PKMD, Wright-Patterson AFB, OH (FA8650-08-2-5517)
  • AMPAC-ISP, Corp. (Niagara Falls, NY) は米ミサイル防衛局 (MDA) から、BMDS (Ballistic Missile Defense System) で使用する低コスト・高生産性の液体式方位・姿勢制御システムの開発を、$14,999,283 で受注した。FY2007 の研究開発予算から $380,355 を支出、その後に段階的増額を予定。MDA (Missile Defense Agency), Washington DC (HQ0006-08-C-0002)

今日の報道発表 (DGA & NH Industries via Defense-Aerospace.com 2007/11/30, DID 2007/12/5)
仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) は NH Industries 社 (Eurocopter 62.5%、AgustaWestland 32%、Stork Fokker 5.5%) に対して NAHEMA (NATO Helicopter Management Agency) 経由で、仏陸軍航空隊 (ALAT : French Army Aviation) 向けの NH90×68 機を総額 18 億ユーロで発注した。
TTH (Tactical Transport Helicopter)×12 機が第一陣の確定発注分で、続いて 2008 年に 22 機、2010 年に 34 機のオプション契約が続く。2000 年 6 月に発注済みの仏海軍向け艦載型・NFH×27 機に続くもので、フランス南東にある Eurocopter 社 Marignane 工場で製造予定。
当初、フランス・ドイツ・イタリア・オランダの共同計画としてスタートした NH90 は、後にポルトガルとベルギーが加わり、スペイン、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ギリシア、オマーン、オーストラリア、ニュージーランドからも受注を獲得、累計受注機数は 507 機に達している。内訳は以下の通り (by DID 2007/12/5)。
  • ドイツ : 陸軍向け TTH×80, 空軍向けの後部ランプ付/後部ランプ改設計型 TTH×42 (option : 空軍向け TTH×12)
  • イタリア : 海軍向け NFH×46, 海軍向け TTH×10, 陸軍向け TTH×60 (option : 空軍向け TTH×1)
  • The Nordic Group : 52 (option : 17)
  • フィンランド : TTH×20 (納入遅延で UH-60 に鞍替えの可能性も ?)
  • ノルウェー : 沿岸警備隊向け NFH×8, 海軍向け NFH×6 (option : SAR×10。コンペティション中で、他機になる可能性も)
  • スウェーデン : TTH High Cabin×13, NFH×5 (option : 7 - declined for budgetary reasons in Nov 2007)
  • オーストラリア (MRH90) : TTH×46 (option : 12)
  • スペイン : TTH×45
  • フランス : NFH×27, TTH×12 (option : 56)
  • ギリシア : TTH×16, SOF×4 (option : TTH×12, SOF×2)
  • オランダ : NFH×20 (option : 2)
  • オマーン : TTH×20
  • ポルトガル : TTH×10
  • ベルギー : NFH×4, TTH×4 (option : 2)
  • ニュージーランド : TTH×9
NH90 は二重データバスを持つ Core Avionic System、完全グラスコックピット化、4 自由度 AFC (Automatic Flight Control) を持つ FBW システム、といった特徴がある。ミッション・システムとしては、FLIR、ヘルメット・サイト、電子戦システム、戦術通信システム、気象レーダー、デジタル・マップ・ジェネレータ、機上自己管理・診断システムなどがある。胴体は複合材料製で後部ランプを持ち、エンジンは Rolls-Royce/Turbomeca RTM322 の双発。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/30)
  • オランダ国防省は独 RLS (Rheinmetall Land Systeme) 社に対して、年内に AEV-3 Kodiak 工兵戦車×10 両を 7,550 万ユーロで発注すると発表した。工兵隊が地雷や障害物の除去に使用する、いわゆる突破用戦車で、ベース車輌は Leopard 2。既存の工兵戦車×14 両の代替用だが、既存の工兵戦車についても 14 両のうち 10 両を近代化改修して予備車とする。ちなみに、スウェーデンでも Kodiak×6 両を採用している。(Netherlands Information Service)
  • 米 GE Aviation 社は米 L-3 Communications 社と組んで、米空軍に対して KC-10 Extender の近代化改修 (AMP Aircraft Extension Program (AEP)) を提案していくと発表した。GE はアビオニクス・レベルのシステム・インテグレーション (コア・プロセッサや各種サブシステム) を、L-3 は機体レベルのシステム・インテグレーション (システム・エンジニアリング、機体側の改修設計、組み込みキットの開発など) を担当する。KC-10 AEP では、FAA が義務付ける CNS/ATM を導入するため、それに伴ってコックピットの通信・航法・監視機材を更新、民間航空路での運用に対応できるようにする。また、生存性・信頼性・NCW 適応性も改善する。(GE Aviation)
  • 西 Navantia 社は Fene-Ferrol 造船所で 11/23 に、ノルウェー海軍向け Fridtjof Nansen 級フリゲートの 4 番艦、Helge Ingstad (F310) を進水させた。これは、20 世紀に活躍した冒険家の名前で、孫娘にあたる Kristin Ingstad Sandberg 氏がゴッドマザーを務めた。2006 年 4 月に起工、現時点の工程進捗率は 75%、2008 年 9 月にデリバリーの予定。全長 123.25m、全幅 16.80m、深さ 9.50m、吃水 4.90m、満載排水量 5,130t、乗員 146 名。同型 5 隻の建造を予定。(Navantia)
  • カナダ国防省は加 Raytheon Canada 社に対して、Omnibus II 契約に基づく AN/SPS-49(V) 対空 2D レーダー (L バンド)×8 基を対象とする、補修、オーバーホール、エンジニアリング業務、アップグレード改修といった業務を発注した。期間は 2013 年までで、オプション契約まで実現すると 2015 年まで、2,220 万ドルの案件となる。(Raytheon Canada)
  • 米 Boeing 社はカンザス州の McConnell AFB で 11/18 に、航空自衛隊向け KC-767 の 2 号機について、改修後の初飛行を実施した。1 号機とともに、2008 年の第一四半期にデリバリーの予定となっている。このほか、イタリア空軍向け KC-767 に装備する翼下給油ポッド・WARP (Wing Air Refueling Pod) 用の新型パイロンに関する飛行試験を実施、KC-767 用 MCS (Mission Control System) に関する FAA (Federal Aviation Administration) の認証試験完了、といったイベントもあった。この後、空自向けについては給油ブーム用のアップグレード版ソフトウェアを組み込んでから、夜間の給油試験を予定している。イタリア向けの機体がセンターラインに装備する HDU (Hose Drum Unit) と WARP についても、給油試験を予定している。(Boeing)
  • 米 Boeing 社と米 Lockheed Martin 社の衛星打ち上げ事業を一本化した ULA (United Launch Alliance) が、2007/12/1 で 1 周年を迎えた。ATLAS や DELTA といったブースターを使い、これまでに 11 回の打ち上げに成功、年内にもう 3 回、2008 年には 23 回の打ち上げを予定している。カスタマーは、米空軍、NASA、NRO (National Reconnaissance Office) など。打ち上げ施設は、フロリダ州の Cape Canaveral AiFS (Air Force Station) とカリフォルニア州の Vandenberg AFB に合計 4 ヶ所ある。使用したブースターは Delta II/IV×7 (NASA×3、NRO×1、空軍×1、民間×2)、Atlas V×3 (空軍×2、NRO×1) で、11 月には Delta IV の初打ち上げも実施した (ペイロードは DSP-23)。(ULA)
  • オランダ内務省は 11/28 に Eurocopter 社に対して、軽量双発ヘリ・EC135 P2i×6 機を発注した。警察 (KLPD : Korps landelijke politiediensten) が運用している BO105 の代替用で、2009 年後半にデリバリーの予定。エンジンは Pratt & Whitney Canada 社製 PW206B2 (609kW) の双発、最大離陸重量 2,910kg、乗員は 7-8 名 (1 pilot +6/7 crew または 2 pilots +5/6 crew)、暗視ゴーグル対応。オランダ警察の独自仕様として、FLIR と、そこからダウンリンクする映像の受信装置、20in スクリーン付きのオペレーター・コンソールがある。(Eurocopter)
  • Gripen International は、デンマーク空軍資材軍団 (Flyvematerielkommandoen) がリリースしたデンマーク空軍 (Flyvevabnet) 向け次世代戦闘機の SRFI (Supplementary Request for Information) に回答する形で、JAS39 Gripen に関する提案を実施した。すでにオリジナルの RfI が存在しており、2005 年 12 月に回答済みだが、さらに追加情報を求めてきたもの。F-16A/B 代替機として、Gripen International では C/D からのエボリューションモデル、Gripen NG (Next Generation) を提案した由。アピールしているセールスポイントは以下の通り。(Gripen International)
    • 完全 NATO 互換、NCW (Net Centric Warfare) 対応、同じ北欧のメーカーが作っていることによる思想的適合性
    • 低価格
    • スウェーデン政府、スウェーデン空軍、スウェーデンの産業界による全面的支援
    • あらゆる技術情報にアクセス可能
    • 欧米諸国にある広範な兵装を搭載可能
    • 低リスク
    • 実績あるサプライヤー網を駆使した統合兵站支援ソリューション
    • デンマーク企業向けのパートナーシップによる経済的メリット
  • Teal Group がまとめたマーケット・スタディ "World Unmanned Aerial Vehicle Systems, Market Profile and Forecast 2008," によると、もっとも大きな成長が見込める分野は UAV、特に米軍関連とのこと。現時点で 34 億ドルの年間市場規模が 10 年で 73 億ドルに増大、今後 10 年間の累計で 550 億ドルに達すると予測している。そのほか、Thales、Safran、EMT など、ヨーロッパ企業による参入が増えると見込んでいる。アメリカは、全世界の UAV 関連 RDT&E 支出のうち 73% を、調達支出のうち 59% を占めると予測 (ちなみに、UAV 以外の分野すべてだと、RDT&E で 67%、調達で 37% となるので、UAV ではアメリカの比率が高いことになる)。なお、今回のスタディでは機体のみならず、電子光学/赤外線 (EO/IR : Electro-Optic/Infrared) センサー、合成開口レーダー (SAR : Synthetic Aperture Radar)、SIGINT システム、電子戦システム、C4I システム、CBRN センサーといったペイロードも調査対象とした。特徴として、AAI、General Atomics、AeroVironment、Insitu、Aurora Flight Sciences、Swift Engineering、Proxy Aviation Systems といった小規模企業が、大企業に伍して活躍している点が挙げられる。(Teal Group)

今日の米軍調達 (Contracts 2007/11/29)
  • Alaska Structures, Inc. (Anchorage, AK) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの各種シェルター、コンポーネンツ、トレーラーを、$96,000,000 (上限額) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM100-05-D-6064)
  • Alaska Tent and Tarp (Fairbanks, AK) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けのシェルターを $96,000,000 (上限額) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-07-D-1534)
  • Anchor Industries (Evansville, IN) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの各種シェルター、コンポーネンツ、トレーラーを、$96,000,000 (上限額) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-06-D-6005)
  • Base-X Expedition Shelters (Fairfield, VA) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの各種シェルター、コンポーネンツ、トレーラーを、$96,000,000 (上限額) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM100-05-D-6063)
  • Camel Manufacturing Co. (Pioneer, TN) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの各種シェルターを、$96,000,000.00 (上限額) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, Pa., (SPM1C1-07-D-1533)
  • Celina Tent, Inc. (Celina, OH) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの各種シェルター、コンポーネンツ、トレーラーを、DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-06-D-6001)
  • DHS Systems, LLC (Orangeburg, NY) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの各種シェルター、コンポーネンツ、トレーラーを、$96,000,000 (上限額) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM100-05-D-6060)
  • Johnson Outdoors (Binghamton, NY は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの各種シェルター、コンポーネンツ、トレーラーを、$96,000,000 (上限額) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM100-05-D-6059)
  • MMI - Federal Marketing Service Corp. (Montgomery, AK) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの各種シェルターを $96,000,000 (上限額) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-06-D-6007)
  • Schutt Industries (Clintonville, WI) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの各種シェルター、コンポーネンツ、トレーラーを、$96,000,000 (上限額) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-06-D-6002)
  • Southern Counties Oil Co. (dba SC Fuels) (Orange, CA) は米国防兵站局 (DLA) から、海軍・空軍・海兵隊・その他民間部局向けのバイオディーゼル燃料に関する修正契約を $6,947,195 (価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-06-D-4528)
  • Taos Industries, Inc. (Madison, AL) は米国防兵站局 (DLA) から、クウェート、イラク、アフガニスタンにある Defense Reutilization and Marketing Office の運用と、イラク各地の軍の施設を対象とするサポート業務を、$97,733,914 (上限価格) で受注した。陸軍・海兵隊向けの案件。DRMS (Defense Reutilization and Marketing Service), Battle Creek, MI (SP4410-08-D-2000)
  • Lockheed Martin Systems Integration (Owego, NY) は米空軍から、A-10 を対象とするシステム・エンジニアリング/インテグレーション業務に関する修正契約を、$29,500,000 で受注した。契約額上限を $49,000,000 に $29,500,000 だけ上乗せして、$78,500,000 に変更するほか、期間も 18 ヶ月から 27 ヶ月に延伸する。Ogden ALC (Air Logistics Center), 508th Aircraft Sustainment Wing, 538th Aircraft Sustainment Group/PK, Hill AFB, UT (FA8202-06-D-0001-P00002)
  • Rockwell Collins Inc. (Cedar Rapids, IA) は米空軍から、MEECN (Minimum Essential Emergency Communications Network) と EAMs (Emergency Action Messages) 向けの FSBS (Fixed Submarine Broadcast System) で使用する KG-3X 暗号機の近代化改修に関連する、SDD (System Development and Demonstration) フェーズ、低率初期生産 (LRIP : Low Rate Initial Production)、量産・展開を対象とする、ベースライン見直しに伴う修正契約を $27,479,655.69 で受注した。ボックスやカード・セットの交換、921 ユニット分の再プログラム作業を実施する案件。ただし、軍側で再プログラムするものが 445 ユニットあり、メーカー側が担当するのは残り 476 ユニット。AFMC (Air Force Materiel Command), ESC (Electronic Systems Center), 653 Electronic Systems Wing, 653 ELSG/PK, Hanscom AFB, MA (FA8722-04-C-0004/P00026)
  • The Cessna Aircraft Co. (Wichita, KS) は米空軍から、C-208B×5 機 (確定 3 機、オプション 2 機)、気体の小改修、兵站支援業務、1 年分のスペアパーツを $23,736,249 で受注した。イラク空軍向け。337th AESG/FMS, Wright-Patterson AFB, OH (FA8617-08-C-6183)
  • United Technologies Corp., Pratt and Whitney (East Hartford, CT) は米空軍から、CY2008 分の CTF (Combined Test Force) と飛行試験のサポート業務を対象とするオプション契約を $15,033,095 で受注した。478 AESW/PK, Wright-Patterson AFB, OH (F33657-05-C-2851/P00030)
  • 以下の各社は米海軍から、SSC San Diego (Space and Naval Warfare Systems Center San Diego) を対象とする、C4I (Command, Control, Communications, Computers, and Intelligence) システム関連のエンジニアリング・サポート業務のオプション契約を受注した (いずれも見込額)。既存の、あるいは新規導入する C4I システムについて、ソフトウェアやデータベース管理に関連するエンジニアリング製品などを担当する案件。契約担当部門は SSC San Diego, CA。
    • SAIC (San Diego, CA) : $22,835,212 (総額 $28,915,647) (N66001-06-D-0028)
    • FGM, Inc. (Reston, VA) : $21,334,352 (総額 $26,837,830) (N66001-06-D-0132)
    • FSI (Forward Slope, Inc.) (San Diego, CA) : $20,930,647 (総額 $26,573,446) (N66001-06-D-0133)
    • MSI (Maxim Systems, Inc.) (San Diego, CA) : $20,667,887 (総額 $26,210,734) (N66001-06-D-0135)
    • Intelesis Technologies Corp. (San Diego, CA) : $19,120,461 (総額 $23,997,954) (N66001-06-D-0134)
    • Sys Technologies, Inc. (San Diego, CA) : $17,146,529 (総額 $21,668,745) (N66001-06-D-0136)
  • NASSCO (National Steel and Shipping Company) (San Diego, CA) は米海軍から、USS Denver (LPD-9) を対象とする補修整備 (Non-Docking Scheduled Availability) の作業を、$10,696,844 で受注した。Southwest Regional Maintenance Center, San Diego, CA (N00024-06-C-4402)
  • Terex Corp. (Stafford, VA) は米海軍から、海兵隊向けのクレーン×12 基と関連アイテムを $7,822,632 で受注した。製造元は Terex-Demag GmbH&Co.KG (Dinglerstr.24, 66482 Zweibrucken, Germany)。Marine Corps Systems Command, Quantico,VA (M67854-05-D-5145/0012)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/11/29)
  • 伊 Avio Group のオランダ子会社・DutchAero がオランダ国防省の兵站センター (Logistic Centre of the Dutch Ministry of Defence) との間で、PPP (Public-Private Partnership) の枠組みに基づいて航空機用エンジンの整備施設を開設する、という内容の合意をまとめた。先にオランダ国防省は、この件を担当する民間企業の選定を進めていて、その結果として DutchAero 社の採用が決まったもの。対象となるのは、F-16 搭載用の F100 エンジンで、作業場所については Woensdrecht (Rotterdam 近郊) にある既存の MRO 施設を転用する。Avio Group はここ以外にも、Excellence Centre を イタリアの Brindisi、Pomigliano d'Arco (Naples)、Lecco (子会社の Aviofix 社が運営) に擁している。ちなみに DutchAero 社は、Avio SpA が 80%、Philips が 20% を出資しており、General Electric、Safran、Boeing、Rolls-Royce、Lockheed Martin といった顧客に対して部品を納入している。(Avio SpA)
  • 米海軍航空システム軍団 (NAVAIR) は、米海軍の原子力空母、Gerald R. Ford class (CVN-78) に装備する電磁式カタパルト、EMALS (Electromagnetic Aircraft Launch System) に関する最終設計審査 (CDR : Critical Design Review) を、カリフォルニア州の Rancho Bernardo で実施した。主契約社は General Atomics 社。いくらか課題が残っているものの、NAVAIR ではおおむね問題ないとしたほか、San Diego で発生した山火事の影響を受けたにもかかわらず、CDR 実現に向けてメーカー側が行った努力について称揚した。スチーム・カタパルトから EMALS に変更することで、運用コストの低減や所要人員の削減が見込まれる。また、運用可能な機体の幅を広げて、UAV にも対応できるようにする。次の段階として、フルサイズの EMALS をニュージャージー州の Naval Engineering Station Lakehurst に据え付けることになっている。2008 年半ばから据え付けを始めて 2009 年初頭にテストを開始、2009 年末に完了の予定。2011 年に本番用の EMALS を Northrop-Grumman Newport News Shipbuilding (Norfolk, VA) 社にデリバリーして、艦に据え付ける。Gerald R. Ford は 2015 年に就役の予定。(NAVAIR)
  • 西 Navantia 社は、ベネズエラ向け哨戒艇のうち沿岸警備用の BVL について、3 番艇を 11/28 に Bay of Cadiz の同社造船所で起工した。また、EEZ (Exclusive Economic Zone) の哨戒に使用する POVZEE の方も、1 番艇の鋼材切り出しを始めている。BVL と POVZEE はそれぞれ 4 隻ずつ、合計 8 隻を 2005 年 11 月に受注している。用途は、漁業保護、麻薬などの密輸阻止、洋上交通の警備。(Navantia)
  • 韓国の KARI (Korea Aerospace Research Institute) は 全羅南道 South Jeolla Province の高興 Goheung で、ティルトローター式 UAV の試験飛行を成功裏に実施したと発表した。総額 1,011 億ウォン (1 億 840 万ドル) を投じて、2012 年 3 月までかけて開発計画を進めているもの。試験飛行したスケールダウン型 (40%) の機体は全長 2m、翼幅 2.8m。2009 年半ばに完成する実機は重量 1t、全長 5m、翼幅 4m、滞空時間 5 時間のスペックとなる。用途については特定せず、観測・監視・偵察などに利用可能だとしている。エンジンはドイツ製、その他は国産品。V-22 を製造している米 Bell Helicopter 社以外でティルトローター機を作っているのは KARI だけだ、としている。その韓国、2012 年までに UAV 分野でトップ 5 入りを目指している。(Korea Overseas Information Service)
  • ポーランド・Poznan-Krzesiny の 31st Air Base に、11/22 に F-16C-52×3 機と F-16D-52×1 機が到着した。サイドナンバーは、4059、4062、4063、4085。受領検査完了後に、3rd Tactical Air Squadron と 6th Tactical Air Squadron に配属する。これで、同基地に到着した F-16 は合計 31 機となった。なお、米空軍のパイロットに混じってポーランド空軍の Cezary Wisniewski 少佐 (6th Tactical Air Squadron の副長) も空輸を担当したが、ポーランド軍パイロットの手で F-16 が大西洋を横断したのはこれが初めて。(Polish MoD)
  • 米 United Technologies 社傘下の UTC Power 社は西 Navantia 社から、スペイン海軍の S-80 型潜水艦 (2,500t) に搭載する出力 300kW の PEM (Proton Exchange Membrane) 型燃料電池の開発を受注した。2006 年 7 月に同社の採用が決まっていたもの。PEM 型燃料電池はエタノールと液体酸素を使用して発電する。設計フェーズの完了後に、本番用を含む現物の製造に取りかかり、開発フェーズが完了した時点で、追加発注するかどうかを決定する。(UTC Power)
  • 米 Pratt & Whitney 社は、Rolls-Royce Lift System を含む STOVL 用 F13 5 エンジンの初号機を、米 Lockheed Martin 社 (Fort Worth, TX) に納入した。2008 年 5 月に初飛行を予定している STOVL 型初号機 (訳注 : BF-1) に搭載するもの。Pratt & Whitney、Rolls-Royce、Hamilton Sundstrand、Lockheed Martin、F-35 JPO (Joint Program Office) が共同で、この件に関わっている。STOVL 型の量産移行は 2009 年の予定。STOVL 型はこれまでに 4,300 時間の試運転を行っているが、うち 1,700 時間を超える分が STOVL モード。(P&W)

重さの代償 (DID 2007/11/28)
ISAF 派遣ドイツ軍は、Mercedes Wolf×283 両とともに独 KMW 社の Mungo を運用しているが、アフガニスタンで直面した泥濘や起伏の激しい地形によってサスペンションや駆動系に信頼性の問題が発生、アフガニスタンから Mungo を引き上げることにする模様。Mungo は、CH-53G・CH-47・C-160 による空輸を想定している Wolf よりも重量級で、装甲の強化にも耐えられるが、その防禦力とのトレードオフで重くなり、それが裏目に出て運用制限を課せられてしまった、ということらしい。

中古業界の最強戦車 ? (DID 2007/11/27, Chilean MoD via Defense-Aerospace.com 2007/11/29)
チリは、独 KMW 社に発注している中古 Leopard 2A4 戦車の受領を開始する。これにより、既存の Leopard 1 戦車を代替するが、しばらくは両者を平行使用することになる。この Leopard 1 は、ドイツから 70 両、さらに 1998-1999 年にかけてオランダから 200 両以上を、いずれも中古で購入したもの。Leopard 2 は車輌やパーツの入手性が良く、現用中の Leopard 1 から発展したこともあって馴染みやすい利点があるとしている。
2006 年 3 月に話が出たときには、実働 93 両 + 予備 25 両の 118 両という話だったが、後に総数 140 両に拡大。KMW 社が再生補修作業を施した上で引き渡すという内容で、これが 5,000 万ユーロ (7,430 万ドル)。2007 年末から、3 ヶ月ごとに 10-12 両ずつ引き渡して、132 両を同国北部の 3 個旅団にそれぞれ 1 群ずつ配備、残り 8 両を予備とする。
さらに訓練車輌×2、訓練業務、兵站支援業務などが別件で加わるが、こちらは 2007 年 12 月から 2009 年半ばにかけてデリバリーの予定。両方合わせて 1 億 2,500 万ドルの案件だと報じられている。
ドイツに加えて、オランダも Leopard 2 戦車の中古品売却を進めており、こうした売却によって Leopard 2 のカスタマーは増加中。現時点の内訳は以下の通り (数字はチリ国防省が発表したもの。
  • オーストリア : Leopard 2NL (A4)×114
  • デンマーク : Leopard 2 A5EX×51
  • ドイツ : Leopard 2×870
  • オランダ : Leopard 2 A6×110 (73 両に減勢したという情報も)
  • ノルウェー : Leopard 2 NL(A4)×54
  • スイス : Pz87×232 (うち 148 両をモスボール保管中)
  • スウェーデン : Leopard 2 A4 (Strv 121)×160、Leopard 2 A5EX (Strv 122)×120
  • スペイン : Leopard 2 A4×108、Leopard 2E (up-armoured Leopard 2A6)×219
  • フィンランド : Leopard 2A4×124
  • ポーランド : Leopard 2A4×128
  • ギリシア : Leopard 2A4×183、Leopard 2 HEL (Leopard 2 A6EX)×170
  • トルコ : Leopard 2A4×298

| 先頭に戻る |


人事・組織

司令官交代 (AFNews 2007/12/1)
米空軍・太平洋航空軍 (PACAF : Pacific Air Forces) の司令官が、12/1 付で Paul V. Hester 大将から Carrol H. Chandler 大将に交代した。

予備役の動員状況 (DoD 2007/12/5)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 77 名の増。現在の動員内訳は、陸軍 71,711 名、海軍 5,551 名、空軍 6,427 名、海兵隊 7,277 名、沿岸警備隊 351 名。

| 先頭に戻る |


戦争・紛争

OIF/OEF ローテーション (DoD 2007/12/3)
米国防総省は以下の 3 個旅団に対して、2009 年夏からの OIF (Operation Iraqi Freedom) ローテーション展開を発令した。総数 8,000 名。
  • ウィスコンシン州兵 第 32 旅団戦闘チーム
  • オレゴン州兵 第 41 旅団戦闘チーム
  • ミシシッピー州兵 第 155 旅団戦闘チーム
また、以下の 2 個旅団に対して、2009 年夏からの OEF (Operation Enduring Freedom) ローテーション展開を発令した。総数 7,000 名。
  • ジョージア州兵 第 48 旅団戦闘チーム
  • フロリダ州兵 第 53 旅団戦闘チーム

今日のアフガニスタン (AFPS 2007/12/5)
海兵隊司令官の James Conway 大将は、イラクに派遣している海兵隊を引き上げてアフガニスタンに移す話が出ている件について、「現時点で、その話はテーブルに載っていない」と説明。ただし、将来にそうする必要があれば、移動の話を検討することになる、としている。
Helmand 省の Garmsir 地区で、聯合軍と軍閥の交戦が発生。外国人テロリストや武器密輸の組織を潰す作戦を実施した際に発生した出来事。ターゲットとなった人物はタリバンの幹部ともつながりがあり、11/16 に実施した作戦で発見された武器・爆薬の供給にも関与していたとされる。この作戦で、捜索中に複数の敵が射殺されたほか、武器や爆発物も見つかった。
Helmand 省の Musa Qaleh 地区で、2 日に聯合軍と交戦して死亡した人物の身元が判明。Mullah Ikhalas という名前のタリバン元幹部で、3/5 にイタリア人ジャーナリスト・Daniele Mastrogiacomo 氏や通訳、運転手を拉致した事件に関与していたとされる。また、聯合軍に対する迫撃砲攻撃や IED 攻撃にも関与していた。

今日のイラク (AFPS 2007/12/5)
聯合軍は Baghdad で、テロ組織のメディア・プロパガンダ担当者を拘束。11/17-18 の作戦で捕まった、外国人テロリストの手引きや武器の密輸を行っていた容疑試射とも関連があるとされる。また、多数のプロパガンダ文書を発見。さらに北方では別件で、Tikrit で発生した自動車爆弾攻撃や、アルカイダ関連組織向けの武器密輸に関与していたとされるお尋ね者 1 名を拘束。
Hadid でも、アルカイダ関連組織のメディア・プロパガンダ担当者 1 名を拘束。聯合軍兵士の殺害に手を貸したアルカイダ関係者 (Diyala 省のメディア担当責任者を含む) ともつながりがあるとされる。
Samarra と Mosul では、IED 攻撃や外国人テロリストの手引きといった容疑で、合計 7 名を拘束。

今日のアフガニスタン (AFPS 2007/12/4)
Oruzgan 省の Deh Rawod で、聯合軍が過激派掃討作戦を実施して 4 名を拘束。また、武器や爆発物も発見・押収した。タリバンが武装闘争をやっているという情報を得て、捜索に踏み切ったもの。また、外国人テロリストのネットワークが活動しているという情報もあった。

今日のイラク (AFPS 2007/12/4)
Baqouba 南方で聯合軍が、アルカイダ関連組織のメディア担当者をターゲットとする作戦を実施、その際の交戦でターゲットの人物が死亡。ターゲットとなった建物 2 棟を包囲した際に、近くの椰子林で敵 2 名が戦闘態勢をとるのを発見して交戦、両方とも死亡した。そのうち 1 名が、後でターゲットと判明。また、アルカイダのプロパガンダ素材多数を発見したほか、3 名を拘束。
Baghdad では、アルカイダ関連組織のプロパガンダやメディア対応を担当していた人物を拘束。幹部とのつながりがあり、テロ活動を仕切っていた容疑も。そのほか、もう 1 名を拘束。
Samarra 東方では、外国人テロリストの手引きをしていた容疑で 1 名を拘束。さらに Tigris River Valley 方面でメディア対応やプロパガンダも担当していた模様。これ以外に 3 名、Samarra で実施した別の作戦では 6 名を拘束。
Haditha では、外国人テロリストの手引きをしていた容疑で 4 名を拘束。現場で多額の米ドルを発見。Mosul では、誘拐や暗殺を行っているアルカイダ関係者 1 名と、その他 4 名を拘束。
Kirkuk では、アルカイダ関連組織の首領 1 名をターゲットとする作戦を実施。先に拘束された自動車爆弾組織の首領・Abu Nahr や、テロリストの手引きをしている Abu Harith (11 月に Hawija で死亡) とつながりがあるとされる。ターゲットに加えて、隠れていた不審人物 1 名も拘束。
Tarmiyah でもアルカイダ関連組織をターゲットとする作戦を実施。ターゲットとなった人物は、Baghdad 界隈で活動するテロ組織への物資補給を担当していたとされる。車輌に乗って逃げようとした不審人物を拘束した後で建物の掃討を実施、その際に二度の警告射撃を無視して突っ込んできたクルマがあり、射撃して、乗っていた 4 名が負傷。
12/1 には、Baghdad 南方で活動していたテロ関係者とみられる 7 名を拘束。容疑は殺人。また、Baghdad 北方の Khan Bani Said 地区でも 2 名を拘束したが、こちらは EFP 攻撃に関与した容疑。また、もっと上位の犯罪組織幹部とつながりがある模様。
MNF-I (Multinational Force Iraq) 広報担当官の Kevin J. Bergner 少将によると、11 月に聯合軍が拘束、あるいは殺害したアルカイダ幹部は 40 名。上級幹部 (senior-level emir)、IED 攻撃組織の首領、外国人テロリストの手引き担当、補給・通信・資金担当などを含む。Multinational Division North は "Operation Iron Reaper" を発動、イラク北部でアルカイダ関連組織の掃討を進めている由。その前に実施した "Operation Iron Hammer" では、テロリスト数百名を拘束、あるいは殺害、多数の武器集積所を発見した。

今日のアフガニスタン (AFPS 2007/12/3)
Robert M.Gates 国防長官が、実情視察のためにアフガニスタンを訪問した。
Helmand 省で聯合軍と軍閥の交戦が発生、複数の敵が航空攻撃で死亡した。タリバンの指揮統制網をターゲットとする作戦を実施した際の出来事。Musa Qaleh 地区で、ターゲットとなった幹部を含む 5 名が乗った車輌を発見して追跡、航空攻撃で車輌ごと吹き飛ばしたもの。問題のタリバン幹部は、3 月に発生したイタリア人ジャーナリスト (Daniele Mastrogiacomo 氏) 拉致事件や、聯合軍の基地に対する迫撃砲攻撃、IED 攻撃にも関わっていたとみられる。

今日のイラク (AFPS 2007/12/3)
40th EAS (Expeditionary Airlift Squadron) の C-130 は、イラク各地に 10 ヶ所設定した DZ (Drop Zone) で、100 万枚を超えるリーフレット散布を行っている。リーフレットにはお尋ね者に関する情報を記載してあり、拘束のために協力を呼びかけるもの。MND-CS (Multinational Division Center-South) のポーランド軍が実施している心理作戦の一環。
聯合軍は Tarmiyah 周辺で複数のアルカイダ掃討作戦を実施して、7 名を拘束。うち 2 名は、以前からターゲットとなっていたアルカイダ関係者で、そのうち 1 名はメディア・プロパガンダ担当者。
Multinational Division Baghdad 麾下、米陸軍・第 2 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 12 歩兵聯隊・第 2 大隊と、第 3 歩兵師団・第 3 旅団戦闘チーム・4-64 諸兵科聯合大隊 (いずれも第 1 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チームに配属) が 1 日、Baghdad 南部でテロ組織関係者とみられる 7 名を拘束。
11/30-12/1 にかけて、イラク北部で実施したアルカイダ掃討作戦により、敵 1 名が死亡、16 名が拘束された。テロ組織への資金供給や、自爆テロ犯人のリクルートを担当していた人物を含む。
Nasiriyah で警察の SWAT チームが 11/30 に、IED 攻撃に関わっている過激派組織の幹部要員と、その他 4 名を拘束。イラン製の RPG 発射器と RPG 3 発、AK-47 自動小銃と弾薬を所持。
11/30 に Baghdad の Kadhimyah 地区と Shaab 地区で、聯合軍が犯罪行為の容疑で 2 名を拘束。Baghdad や Diyala 省界隈で、武器の密輸・供給を担当していた容疑がある。別件で Multinational Division Baghdad の兵士が Rashid 地区で、爆弾製造容疑で 1 名、資金担当の容疑で 2 名を拘束、IED 2 発を発見。

今日のアフガニスタン (AFPS 2007/11/30)
南部と比べると平穏とはいえ、アフガニスタン北部でタリバンの活動が増大している。これを受けて、聯合軍とアフガニスタン軍は対応を強化、"Operation Shaheen Sahara" などの掃討作戦を発動している。
209th Afghan Regional Security Integration Command North を指揮する Edward B. Daly 陸軍大佐によると、これはアフガニスタン軍の能力を実証する機会でもあるとのこと。この会見にはアフガニスタン陸軍・第 209 兵団で戦力育成を担当している Murad Ali 少将も出席、10 月に Mazar-e Sharif で作戦を発動した際の交戦で、敵 25 名が死亡、25 名が拘束されたとのこと。後者には大物幹部 4 名を含む。参加兵力は、アフガニスタン軍 600 名、警察 250 名、それをサポートする ISAF 500 名、訓練チーム 50 名。

今日のイラク (AFPS 2007/11/30)
Nasiriyah では警察の SWAT チームが、過激派組織の掃討作戦を実施中。こうした組織は、路傍爆弾・EFP などの手段で聯合軍やイラク軍を攻撃している。拘束した中には過激派組織の幹部や爆弾製造犯人が含まれており、後者は 4-11 月にかけて発生した攻撃 8 件に関与したとみられている。
11 月にテロ攻撃で壊された Qayyarah Bridge について、暫定復旧工事が進展中。第 1 騎兵師団・第 4 旅団戦闘チームの Stephen Twitty 大佐によると、現在は計画作業を進めているところ。
Council of Representatives のメンバー、Adnan al Dulaimi 氏の事務所近くで、イラク軍と聯合軍が自動車爆弾を発見。また、犯罪容疑者 40 名を拘束。
28 日に Baghdad 東部で、米陸軍・第 2 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チームが、今週で 4 ヶ所目となる武器集積所を発見。第 504 空挺聯隊・第 1 大隊への、地元住民からの通報による。内容は、120mm 迫撃砲弾 5 発、82mm 迫撃砲弾 34 発、60mm 迫撃砲弾 8 発、RPG 6 発と砲身の床板 1 枚、小火器用弾薬 150 発、IED 用の起爆装置 4 個。
同日、Multi-National Division Baghdad 麾下の第 1 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム・第 28 歩兵聯隊・第 1 大隊・D 中隊 "Black Lions" が、West Rashid 地区で犯罪組織の首領など 3 名を拘束。
27 日、イラク軍が Baghdad 東部で武装勢力 2 名を拘束。9 億ドル相当の偽札を発見。印刷機 1 台とコンピュータ 4 台を押収。別件で、Baghdad 各地で合計 7 名を拘束。イラク軍が Doura 地区で 2 名、米軍が Western Rashid 地区で 5 名。

今日のイラク (AFPS & AFNews 2007/11/29)
MNSYC-I (Multinational Security Transition Command Iraq) 副司令官の S.M. Gledhill 英陸軍准将によると、イラク軍は自力で作戦を遂行する状況に移行しつつあり、成長ぶりは著しいという。人数の面で 1 年前と比較すると、警察は 20 万名から 30 万名に、陸軍は 135,000 名から 158,000 名に、さらに 190,000 名にと拡大しているところ。戦闘任務に就いている大隊は 191 個ある。
聯合軍は Tarmiyah で、外国人テロリストの手引きをしていたアルカイダ関係者 1 名と、その他 2 名を拘束。Samarra 北方でも、同様のお尋ね者 1 名を拘束。
Hawija では、暗殺を行っていたアルカイダ関係者 4 名を、Mosul でもその関連で 3 名を拘束。Bayji では、誘拐・脅迫・宗派間対立に関わっていたアルカイダ関係者を拘束。
Baghdad 北部の Khan Bani Said 地区で、聯合軍と武装勢力の交戦が発生、敵 2 名が死亡、5 名が拘束された。当地で、Muqtada al-Sadr の停戦指令を無視して EFP (Explosively Formed Penetrator) 攻撃に関わる要員の手配・養成を担当していた人物をターゲットとする作戦を実施した際の出来事。ターゲットとなった建物から武装した敵 2 名が出てきてライフルを構えたため、敵対行為とみなして射殺。続いて 5 名を拘束した次第。
27 日に Baghdad の Tigris River 近くで、聯合軍の車両隊が近くの建物から攻撃を受けた。これに対して米陸軍・第 3 歩兵師団の AH-64 が 30mm 機関砲と Hellfire ミサイルで攻撃、さらに地上部隊が掃討を実施。この交戦で敵 3 名が死亡。
Hawr Rajab で 27 日、地元住民の協力により武器集積所を発見。雷管 7 個、プレッシャー・プレート 13 枚、消火器 2 個、自家製爆薬を入れた 2L ボトル 28 個という内容。
米陸軍・第 3 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チームの兵士が 25 日に Maderiyah 近くで徒歩パトロールを行っていたところ、遺棄された民家の窓から不審な銅線が引き出されているのを発見。建物が使われていないのを確認した後で EOD チームを呼んで調べたところ、件の銅線が雷管と爆薬につながれているのを確認。空軍の F-16 が爆撃して建物ごと破壊した。
米空軍の MQ-1 Predator が 29 日、イラクで墜落した。原因については調査中。

先日のアフガニスタン (AFPS 2007/11/28)
米国防総省の Geoff Morrell 報道官によると、ISAF (International Security Assistance Force) は複数の情報源から得たデータを基にして、11/26 に Nuristan 省の山岳地帯で精密誘導兵器による爆撃を実施。これによって死亡した複数の武装勢力の中に、当地におけるタリバンの指揮官、Abdullah Jan が含まれていた模様。
この爆撃について、近くの工事現場を誤爆して民間人の作業員に死者が出たという報道があるが、これについて同報道官は「爆撃現場からもっとも近い工事現場でも、1km 離れていた。現場の近くには、建物も車輌も何もない」として否定している。また、「我々は民間人をターゲットにしたりしないが、タリバンはしばしば、民間人を人間の盾にしている」と主張した。

| 先頭に戻る |


こぼれ話

空軍サッカー (AFNews 2007/12/4)
三沢 AB の関係者で構成する Misawa United チーム (空軍の下士官兵、海軍、民間人、高校生などの混成チーム) と、11 月に実施したリーグ戦を勝ち上がってきた日本の 2 チームが、親善サッカー試合を実施した。

| 先頭に戻る |


AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

Contents
HOME
Works
Diary
PC Diary
Defence News
Opinion
Special
Hobby
Ski
About
Old contents

| 記事一覧に戻る |