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一般ニュース
新揚陸艦登場 (DoD 2007/12/12)
12/15 にフロリダ州の Panama City で、San Antonio 級ドック型揚陸輸送艦、USS Mesa Verde (LPD-19) の就役式典を開催する。コロラド州南西部の Mesa Verde 国立公園にちなんだ命名で、米海軍がこの艦名を使用するのは初めてのこと。
海兵隊は海兵隊、陸軍は陸軍 (AFPS 2007/12/12)
海兵隊は MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) の調達計画縮小について認めているが、陸軍の方は Geoff Morrell 長官が「調達計画の見直しがあってもおかしくないが、今後も調達そのものは継続する」と発言している。その MRAP、11 月には 997 両の目標に対して 809 両を領収、12 月は 1,200 両の領収を目指している。10 月の 419 両と比較すると倍増した形。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/12/11-12)
英国防省はアフガニスタン派遣部隊向けの UOR (Urgent Operational Requirement) として、中型の装甲パトロール車輌×150 両を緊急調達する。現在、車種選定作業を進めているところで、決定した後に来年からデリバリーを始めたい考え。業界筋では候補として、Golan (Rafael)、Cheetah (Force Protection)、Bushmaster (Thales) の名前が挙がっている。いずれも、米軍で MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) の候補になっているもの。イギリス軍はすでに、イラクとアフガニスタンで Force Protection 社の Cougar を導入した実績がある。今年 4 月には中型装甲パトロール車輌×180 両の調達構想を明らかにして、2009 年のデリバリーを目指していたが、このときには予算がつかなかった。ただし、12 ヶ月間の概念実証にだけは予算がついていて、これは 2008 年に完了の予定。
余談だが、イギリス軍では最近、装甲車に犬の名前をつけている。最新の調達計画では Ridgeback (a.k.a. Rhodesian Ridgeback) となっているが、Cougar は Mastiff という名前で採用したほか、FV432 のアップグレード版は Bulldog という。
インドとフランスは、12/17-18 にかけて開催する 10 回目の Indo-French High Committee on Defence Cooperation で、ヘリコプター調達について協議する (例の、仕切り直しになった 60 億ドル・197 機の陸軍向けヘリコプター調達案件のこと)。ただ、以前に Scorpene 級潜水艦×6 隻を 37 億ドルで調達する件の協議にも時間がかかっているため、今回も Thierry Borja de Mozota 仏国防相にとっては厳しい交渉になると予想される。
そのインドは 12 日、核弾頭装備の弾道ミサイルについて射程を倍増、5,000-6,000km に延伸する構想を明らかにした。実現すればヨーロッパまで射程内に入る。DRDO (Defence Research and Development Organisation) のボス・M. Natarajan 氏によると、数ヶ月以内に新型弾道ミサイル・Agni-IV のテストを始めるとのこと。最低 2 回のテストを予定しており、1 回目は 2008 年の第一四半期、2 回目は 9-12 ヶ月以内としている。Agni-V は 3 年以内に FOC (Full Operational Capability) とする計画。ちなみに、今年 4 月に試射した Agni-III は射程 3,500km で、中国を射程内に収めている。Agni-II は射程 2,500km、Agni は射程 700km。
そのインド、先日に二度にわたって実施した弾道弾迎撃試験については「アメリカの Patriot より優秀だ」としている。1998 年に開発を開始、西側諸国からの支援は受けておらず、010 年の実働体制入りを目指す。
台湾立法院の国防委員会は、Patriot 地対空ミサイル×4 システムを 146 億台湾ドルで調達する件を承認した。また、潜水艦建造計画については、まず評価作業のために 20 億ドルの支出 (assessment fee。単位は台湾ドル ?) を承認する方向。国防省が提案中で、来年にも承認が降りると見込まれている、総額 3,200 台湾ドル (100 億ドル) の装備調達予算の一部となるもの。当初は Patriot×6 システム、潜水艦×8 隻、P-3C×12 機で合計 5,120 億台湾ドルとなっていたので、だいぶ減額した格好になる。その一方では 6 月に、既存の Patriot×3 システムをアップグレード改修する経費として 35 億台湾ドル、P-3C×12 機の調達用に 61 億台湾ドルの支出が、立法院で可決されている。
韓国とロシアは 12 日、両国の空軍司令部同士を結ぶホットラインを開設する件について合意した。実現は 2008 年になる。先に、中国と韓国の間でもホットラインの開設が決まっている。
イラク政府の安全保障問題担当補佐官・Mowaffaq al-Rubaie 氏が、「イラクにおける米軍の恒久的駐留は不要」と発言。ただし、現行の対テロ戦、国境警備の一部、経済支援、政治・外交面のサポートに関して米軍が必要であるともしており、あくまで「恒久的駐留は、ナショナリストからすると受け入れられない」という話。国連決議については、2008 年末までの延長を国連に申し入れているが、それより先の延長はないとしている。George W. Bush 米大統領と Nouri al-Maliki イラク首相は友好的な長期駐留に関する "declaration of principles" について合意しているが、2008 年より先の米軍駐留については未確定で、依然として協議中。
F-15 の検査 (AFNews 2007/12/10)
米空軍は F-15A/B/C/D を飛行停止にして機体の検査を進めているところだが、問題の上部縦通材にクラックが見つかった機体は、これまでのところ 8 機。所属別の内訳は以下の通り。
オレゴン ANG・173rd FW (Kingsley Field, OR) : 4 機
太平洋航空軍 18th WG (Kadena AB, Okinawa) : 2 機
航空教育訓練軍団 325th FW (Tyndall AFB, FL) : 1 機
ミズーリ ANG・131st FW (St. Louis, MO) : 1 機
現在、Warner Robins ALC が新しい検査手法の開発を進めているところだが、それが確定するまでは従来方式で検査を進める。検査用の薬品を塗布して "black light" を照射すると、クラックが浮かび上がるというもの。また、狭い隙間についてはボアスコープを使って検査する。1 機の検査にかかる時間は 12.5-20 時間、ただし B/D 型は後席を外して作業する必要があるため、もっとかかる。
一方、F-22A は… (AFNews 2007/12/12)
ヴァージニア州 Langley AFB の 1st FW が、12/12 付で F-22A の FOC (full operational capability) を達成した。ACC (Air Combat Command) 司令官の John D.W. Corley 大将が明らかにしたもの。これで、1st FW の F-22A は統合作戦に参加するための組織・訓練・装備を揃えて、公式に "combat ready" と認定されたことになる。IOC (Initial Operational Capability) 獲得から 2 年が経過している。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/12)
ILS (International Launch Services) は、Proton M ブースターを使って Baikonur の Pad 24 から、ロシア軍向けの通信衛星・Cosmos 2434 を成功裏に打ち上げたと発表した。(ILS)
SH-2G (E) Super Seasprite にとって初の海外カスタマーであるエジプト空軍は、同機の運用開始から 10 周年を迎えた。陸上、あるいはエジプト海軍の軍艦に搭載して、対潜戦、対艦監視・目標指示、SAR、垂直補給、人員輸送、沿岸哨戒、本土防衛といった任務に使用している。飛行時間の累計は 8,000 時間超。しかもこれは、高温・強風・砂塵といった厳しい環境下で達成したもの。エジプト以外の SH-2G 海外カスタマーとしては、オーストラリア、ニュージーランド、ポーランドの海軍がある。(Kaman Aerospace)
CFM56-2 (F108) エンジンを装備する米空軍の KC-135R Stratotanker 給油機が、累計飛行時間 1,100 万時間を達成した。米空軍は CFM International にとって最大のカスタマーで、1979 年から KC-135×468 機に対してリエンジンを実施して KC-135R に改修、CFM56-2×1,962 基を導入・運用している。KC-135R のデリバリー開始は 1984 年。フランス・トルコ・シンガポール・イギリス・サウジアラビアの KC-135 や E-3 Sentry、さらに米海軍の E-6B も CFM56-2 を装備している。(CFM International)
イギリスは兵器輸出の担当を国防省から外して、Business Enterprise & Regulatory Reform Ministry の傘下機関・UKTI (UK Trade & Investment) の下に新しい担当期間を創設、来年 4 月までに兵器輸出のテコ入れ策を打ち出す。Gordon Brown 首相が 7 月に DESO (Defence Export Services Organisation) を解体した件について、業界などから非難囂々になっているのを受けた動き。新組織は UKTI 傘下の "ミニ DESO" とでもいうべき組織になる模様。この新方針に対して、DIC (Defence Industries Council) は「歓迎する」としており、新しい枠組みの下で協力していくと表明した。(UK Trade and Investment Dept, UK Defence Industries Council)
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/12/11)
2006 年 9 月に締結した合意に基づいて、ロシアの銀行・Rosbank 株のうち 20% を保有、さらに 50% プラス 2 株 (最大多数としてコントロールできる最低限度) まで買い増すオプションを保有している仏 Societe Generale だが、これに対して露 Rostekhnologuii が、「Rosbank が持つ兵器輸出がらみの秘密口座情報に Societe Generale がアクセスする事態を懸念、露 Rosoboronexport とともに買い増しを阻止する動きに出ている。こうした動きについて Societe Generale は 7 日、Rosbank 株の買い増しは単なる普通の商業的関心事に過ぎないと説明。
ウラー ! (違) (ULA via Defense-Aerospace.com 2007/12/10-11)
Thales Alenia Space Italia 社が開発したイタリア向けの低軌道 (LEO) 用小型衛星、COSMO (Constellation of Small Satellites for Mediterranean basin Observation) SkyMed が、Vandenberg AFB の SLC-2W (Space Launch Complex 2) から、米 ULA (United Launch Alliance) の Delta-II 7420-10 ブースターで打ち上げられた。6 月に初号基を打ち上げており、今回が 2 回目。2008 年に 3 号基を打ち上げる。COSMO-SkyMed は軍民兼用の地表観測衛星で、X バンドの合成開口レーダー (SAR : Synthetic Aperture Radar) を使用する。
打ち上げに使用した Delta II 7420-10 は、1 段目が Pratt & Whitney Rocketdyne 社製 RS-27A と ATK (Alliant Techsystems) 社製固体燃料ブースター×4 基の組み合わせ、2 段目が Aerojet 社製 AJ10-118K。直径 10ft のペイロードまで対応するフェアリングを備える。
ULA はこれに続いて 10 日に、NRO (National Reconnaissance Office) の L-24 衛星を Atlas V EELV ブースターで、Cape Canaveral AFS (Air Force Station) の Space Launch Complex 41 から打ち上げた。ミッション名称は AV-015、Atlas V としては今年 4 回目、ULA 全体では今年 12 回目のミッション。打ち上げに使用したブースターは Atlas V 401 仕様で、RD-180 ロケットを使用する。
次の打ち上げは 12/20 で、GPS ブロック IIR の 18 号基を Delta II ブースターで、Cape Canaveral AFS の Space Launch Complex 17A から打ち上げる。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/11)
フランスとイタリアの国防相が 11/30 にフランスの Nice で会談して、2Gbps 超の伝送能力を持つ通信衛星・Athena-Fidus の計画推進に関する LoI (Letter of Intent) に調印した。両国の軍隊における広帯域衛星通信網の必要性に対処するためのもので、フランス側は国防調達局 (DGA : Delegation generale pour l’armement) と CNES (et le national space research center) が、イタリア側は Segredifesa (general secretariat for defence) と ASI (Italian space agency) が窓口になる。2008 年前半に開発フェーズをスタートさせて、2012 年の打ち上げを目指す。両国は 2007 年半ばに軍用通信衛星 Sicral 2 (2011 年打ち上げ予定) で協力する話を決めているほか、過去に Helios 2、Cosmo-Skymed、、Athena、MUSIS といった衛星における協力実績がある。(DGA)
オランダの Cees Van Der Knaap 国防相が 12/10-12 にかけてチリを訪問する。主な議題は、オランダ軍の余剰中古兵器をさらにチリに売却する件の打ち合わせ。また、ボスニアで実施している "Operation Althea" などにおける、両国軍の協力についても取り上げる。このため、オランダ軍司令官の Dick Berlin 大将や、Defence Material Organisation のディレクターを務める Lex Hendrichs 氏も国防相に随行する。会談の相手方は、チリの Jose Goni 国防相や三軍の長官。チリはすでにオランダから、F-16×18 機を購入した実績があり、さらにオランダの企業がチリ軍の装備近代化に関わっている。余談だが、両国の軍隊は規模の面でも近いとされる。(Dutch MoD)
パキスタンは、核弾頭装備も可能な巡航ミサイル・Babar Hatf-7 の試射を実施した。全長 22ft、重量 1.5t、弾頭重量 250kg、射程 700km、地形追随飛行が可能で、ステルス性に近いものも取り入れているとされる。デザイン・パラメータの妥当性を検証するのが目的だとしている。試射の模様は国営テレビでも放送した由。また、Pervez Musharraf 大統領と Mohammedmian Soomro 首相は、開発にあたった技術者に祝辞を送った。(ddi Indian Government news)
英下院軍事委員会 (House of Commons Defence Committee) がまとめた報告書 (Third Report of Session 2007-08, UK/US Defence Trade Cooperation Treaty, HC 107) の中で、米英両国の軍隊が互いに相手側の装備にアクセスできるようにすることは効率的な戦闘任務遂行のために重要だとして、UK/US Defence Trade Cooperation Treaty (6 月に Tonny Blair 英首相と George Bush 米大統領が調印) の批准に対する支持が盛り込まれた。この条約では、イギリス向け兵器輸出における輸出管理手続きの簡素化や技術情報へのアクセスに関する規定を盛り込んでおり、装備の緊急輸入における迅速化や相互運用性向上などの効果も期待できる。現在、両国の議会がこの件を批准するかどうかについて審議中。この動きに対して、イギリス側の業界団体・SBAC (Society of British Aerospace Companies) は歓迎の声明を出している。(House of Commons Defence Committee, SBAC)
その SBAC、Technology Strategy Board により、Aerospace and Defence KTN (Knowledge Transfer Network) の運用担当に選定された。KNT は、政府や学術界が産業界に対して、パフォーマンス改善や NATS (National Aerospace Technology Strategy) の適用を支援するための、専門家などで構成するネットワーク。業界全体にわたり、知識・経験などを活用する機会を創出するものだとしている。(SBAC)
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/12/10-11)
米海軍の戦略計画部門を率いる John Morgan 中将が海軍作戦総長に対して、"Three Futures, One Navy, A Portfolio Analysis" なる報告書で、米海軍の戦力構成を大幅に変更することになる 3 種類のオプションを提示。内訳は以下の通り。
263-ship fleet optimized for major combat operations against a peer competitor (12 aircraft carriers, 13 big-deck amphibious helicopter carriers, 26 amphibious ships, 81 cruisers and destroyers, 54 corvettes, 21 auxiliaries and 56 submarines including attack, ballistic and cruise missiles boats)
534-ship shaping force tailored for coalition and maritime security operations (6 aircraft carriers, 24 big-deck amphibious helicopter carriers, 48 amphibious ships, 48 cruisers and destroyers, 161 corvettes, 200 patrol craft, 30 riverine squadrons, 15 auxiliaries, and 32 submarines of all classes)
474-ship balanced force able to perform high- and low-end missions (9 aircraft carriers, 23 big-deck amphibious helicopter carriers, 46 amphibious ships, 57 cruisers and destroyers, 132 corvettes, 160 patrol craft, 20 riverine squadrons, 15 auxiliaries and 32 submarines of all classes)
いずれも、「2013 年までに 313 隻体制を実現」とする現行の建艦計画に代わるものと位置付けられており、現行の戦力組成とは大きく異なる内容になっている。ただし、海軍の幹部はこの案に関心を示していないことになっている。
米陸軍は、FCS (Future Combat System) の調達計画とは別に、NLOS-C (Non-Line-of-Sight Cannon)×18 両を 5 億 520 万ドルで調達する。装備調達担当次官の John Young 氏が 12/1 付の覚書で指示したもので、2010 年までに NLOS の配備を実現するよう求める声に対応するもの。
イギリスとイタリアが、Typhoon の調達数を減らすのではないかという話が出ている。イギリスは 88 機を予定していたものを半減、イタリアも予定していた 46 機より減らすというもの。もしもこれが本当になれば、2017 年までに合計 620 機を調達する前提で設定している各国のワークシェア配分についても、見直しは必至。過去にも、ドイツが 250 機から 180 機に調達数を減らして、ワークシェアを 30% に引き下げられたことがある (その時点でイギリスは 232 機を調達する予定で 37% の割り当てを確保)。
イスラエル国防省関係者は、同国の今年の兵器輸出額が 40 億ドルに達して、アメリカ・ロシア・フランスに次ぐ第 4 となる見通しである、と語った。大口の輸出先は、アメリカ、アジア諸国、ヨーロッパ諸国、ラテンアメリカ諸国。なお、12 月には兵器などの安全保障関連商品に関して輸出規制を強化する新法が発効する予定。イスラエル国防省が処理する年間の兵器輸出許可申請は 5,000 件あまり、さらに既存の許可に対する更新が 70,000 件ばかりあるとのこと。[イギリスはイスラエルに抜かれて 5 位になるってことか ?]
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/10)
韓国はサウジアラビアに金章洙 Kim Jang-soo 国防相を送り込んで、カウンターパートの Prince Sultan bin Abdul-Aziz 国防相と会談、軍事的関係強化について協議した。両国は過去 7 年に渡って、同様の協議を行ってきている。その席で韓国側は、防衛産業分野の協力を提案、Crown Prince Sultan も関心を示したとされる。また、地対空ミサイル 400 発の調達を計画しているサウジアラビアに対して、韓国は Cheonma ミサイル (射程 10km) を提案した。12 月にコンペティションの勝者が決まる予定になっている(Korea Overseas Information Service)
英空軍は、No.28 Sqn. (RAF Benson) 所属の Merlin HC.3 ヘリを、毎年行っている演習の今年バージョン "Exercise Grand Prix 2007" に参加させる目的でケニアに派遣した。敵の銃撃を受ける状況下で、迫撃砲弾や野砲の砲弾を輸送する演習などを行う。しかも現地は運用限界に近い、標高 10,000ft の高地。Samburu National Park に設営する Camp Masterson を前進拠点とする。(MoD UK)
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/12/10)
タイの国家安全保障会議 (CNS : Council for National Security) は、12/23 に予定している選挙で選出されることになる文民政権に対して、来年度の国防予算として対前年度比で増額となる、総額 93 億ドルを割り当てるよう求める決定を下した。承認を得られれば、5 年ずつ 2 フェーズに分けた装備調達計画 (2008-2018 年をカバー) が実現する。対 GDP 比は、フェーズ 1 で 1.8%、フェーズ 2 で 2% となり、現行の 1.5% を上回る。タイの国防予算は 1997 年の経済危機以来、年間 29 億ドルに抑えられてきたが、最近になってこの制限を取り払った。
そのタイに対してアメリカは、軍事クーデター以降に教育プログラムなどの軍事援助を凍結する措置をとっている。選挙によって文民政権が成立すれば凍結措置を継続する理由はなくなるが、タイと中国が親密で、アメリカの 2,500 万ドルを上回る 4,000 万ドルの援助を受けているのが問題。また、装備調達の面でも、NORINCO 製の 6x6 装輪 AFV・WMZ-55B1×96 両を 2005 年に、現金 30 万ドルおよびドライ・フルーツとのバーターで購入、さらに合同演習 "Strike 2007" も実施している仲。
トルコ軍は 12/1 に、イラク北部に陣取る 50-60 名ほどのクルド労働者党 (PKK) に対する航空攻撃を実施、多数の死傷者を出したと発表した。これについてアメリカも「正当な自衛権の行使である」として支持を表明。OIF 以降にギクシャクしている、両国間の関係改善に向けた動き。
11/29 に開催された欧州各国の交通相会合で、Galileo 計画で配備を予定している衛星 26 基について、2 社の競争入札にする方針が決まった。独 OHB System 社と英 SSTL ( Surrey Satellite Technology Ltd.) が対象。ドイツはこの件について、単一の企業がすべての衛星を担当すべきであり、先の二社にはその能力がないとして、ドイツに拠点を置く EADS Astrium 社が担当するべきだと主張していた。もちろん、先の二社は「うちの方が、もっと安くて高性能の衛星を作れる」と主張している。SSTL は 2 月に Giove-A2 を受注しているが、これは EADS Astrium と Thales Alenia Space の両社が製造した Giova-A と同等の内容を持つ。OHB も、Galileo と同規模の衛星を手掛けた経験はある。
Nicolas Sarkozy 仏大統領が 11/25-27 にかけて訪中したことで、フランスが対中武器輸出に向けて動くのではないかという見方が出ているが、仏外務省は「EU が対中武器禁輸を継続するのであれば、フランスは対中武器輸出は行わない」と説明している。そのフランスの兵器輸出は、昨年の 41 億ユーロから今年は大幅に増えて、57 億 4,000 万ユーロ (84 億 4,000 万ドル) となる見込み。デリバリーの方も、昨年の 38 億ユーロから 40 億 3,000 万ユーロに増えている。
インド海軍では Long Range Maritime Surveillance Aircraft として洋上哨戒機×8 機の調達を計画しているが、Boeing 社の P-8A が 20 億 1,000 万ドル、Airbus 社の A319/A320 改造案が 16 億ドルと、インド側が想定している予算・10 億ドルを大きく上回る結果になっている。そのため、年明けから会計年度末の 3 月にかけて、両者と協議を行う予定。P-8A については、テストで AGM-84 Harpoon を精確に発射できなかったという話が出ており (Boeing 社は否定)、Airbus 側にはそうした問題はなかったとされる。ただし、Airbus 機を採用すれば Boeing 社は AGM-84 を輸出しないものとみられる。どちらもまだ現物がないので、Boeing は B.737-800 (飛行試験)・C-40 (ハンドリング試験)・P-3 (システム試験)、Airbus は A319 (飛行試験)・P-3 (アビオニクスと監視システムの試験) と、代替機を使ってテストしている。運用期間 15 年、飛翔速度 200mph 超、対空・対水上ターゲット×80 個を同時に追跡できるレーダーの装備、IFF・ESM・データリンク・電子光学機器・INS/GPS の搭載、対地・対艦兵装の搭載、爆弾倉の設置、ソノブイ・魚雷の搭載などといった要求がある。
米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) は、現在は米 Boeing 社が独占的に開発している GMD (Ground Based Midcourse Defense System) について、競争原理を導入する方針。すでに 11/20 に Federal Business Opportunities Web で、この件について告知済み。ただし、Boeing 社の成果に不満足というわけではない、としている。
バルト三国は NATO 互換の装備を揃える際の共通化対象として、新たに携帯式対戦車兵器・Carl Gustaf を加えた。Saab Bofors Dynamics 社に対して 2,000 万ドルで発注する話が決まっており、2008-2011 年にかけてデリバリーの予定。こうした動きは、将来的に (個別の国ごとではなく) バルト三国の合同軍を編成する動きにつながるのではないか、という見方もある。すでに、2003 年に BALTNET (Baltic Air Surveillance Network) の拡張と長距離レーダーの増設、2005 年に pan-Baltic Command and Information Communication System (Karmelava, Lithuania) の導入決定、といった動きを重ねてきている。
インド陸軍は、Shilka 自走対空砲×48 両を 1 億ドルかけて、レーダー・コンピュータ・電子光学射撃管制機器・エンジンのアップグレードとサブシステムのオーバーホールを実施する計画だったが、担当の BEL (Bharat Electronics Ltd.) が所定のスケジュールを満たせずに頓挫。改めて、Shilka の代替となる防空システム×5 個聯隊分 (ミサイル 4,928 発、機関砲弾 1,722,600 発) を 17 億ドルかけて調達する件について、露 Rosoboronexport、仏 Thales、ポーランドの Bumar、韓国の Samsung の各社に対して ITT (Invitation to Tender) を送付した。ところがこの件について、当初からロシア製の Tunguska を採用するつもりであり、他社は当て馬扱い、実は ITT も送付していなかったのではないかという疑惑が取り沙汰されている。要求条件は、調達価格の 30% に相当するオフセット、射程は SAM が 6km、機関砲が 4km、走行中に全天候下で迎撃が可能、鉄道輸送が可能、航空機・ヘリコプター・UAV など多様な脅威への対応、といった内容。
米陸軍は来年から、FCS (Future Combat System) からスピンアウトしたコンピュータ・通信機器を "B-Kit" として M1 Abrams 戦車・M2 Bradley 歩兵戦闘車・HMMWV に搭載して、ニューメキシコ州のWSRM (White Sands Missile Range) において TRADOC (Training and Doctrine Command) の監督下で、画像データ転送などのテストを開始する。SOSCOE (System of Systems Common Operating Environment) なる OS が動作するコンピュータが、JTRS GMR (Joint Tactical Radio Systems Ground Mobile Radio) ソフトウェア無線機の通信網を介してデータをやりとりしたり、既存の FBCB2 (Force Battle Command Brigade and Below) と連携動作したりするもの。また、フルサイズの車輌を再現したシミュレータとして 14 基の CCTT (Close Combat Tactical Trainer) も用意して、FCS 用ネットワーク機器の習熟に役立てる。内訳は HMMWV×6、M1×4、M2×4。2 月に導入する新しいソフトウェアにより、データ転送能力の向上や、単一画面での情報共有を実現する。またTRADOC は FCS テクノロジーの能力を最大限に発揮させるための TTP (Tactics, Techniques and Procedure) 開発も行う。米 Raytheon 社が開発している APS (Active Protection System)・Quick Kill も、その対象に加えられる。
米空軍は CSAR-X 計画の遅れを受けて、手持ちの HH-60G Pave Hawk に対して 9,900 万ドルを投じてアップグレードを実施、2025 年までの運用を可能にする。コックピットに MFD を設置するほか、データリンクの追加、無線機の改良と最新型救難無線機への対応、自動化機器の導入による視界不良時の安全性向上、機体構造の改修、200gal 増設燃料タンクの設計変更による機内スペース拡大、35% (350lb) 軽量化した床面装甲の装備といった改良を施す。また、胴体コンポーネンツの交換も行う。1987-1989 年に導入した 39 機すべてに改修が行き渡るには、今回の 9,900 万ドルに加えて、さらに数百万ドルが必要となる見込み。
米戦略軍のトップ・Kevin Chilton 空軍大将は、米軍の軍事衛星を敵対国が破壊しようとする企てについて、「特定の事象にとらわれるのではなく、バランスの取れた、多様なアプローチによって対応するべきだ」と発言。たとえば、衛星に対する攻撃だからといって、対抗手段も宇宙空間に配備するべきだとは限らないんじゃないの ? というわけ。
米軍の次世代弾道弾早期警戒衛星・SBIRS (Space Based Infrared System) について、今年初めから実施しているテストで不具合が見つかっていることから、担当メーカーの米 Lockheed Martin 社に対して 12-18 ヶ月間の追加試験を発注、初号機の打ち上げ前にもっと多くのテストを実施して、問題点をつぶすことになった。追加経費は 3 億〜5 億 5,000 万ドル。すでに初号機の打ち上げが 2009 年までずれ込んでいるほか、経費面でも 10 億ドルの超過が発生している。見つかった問題点とは、軌道上でかかるストレスへの耐性やソフトウェアの問題など。SBIRS×3 基を打ち上げた後は別の代替衛星に移行する話も出たが、AIRSS (Alternative Infrared Surveillance System) 改め Third Generation Infrared Surveillance System は、このタイミングで導入するには熟成不足ということで、SBIRS を確定 3 基、オプション 2 基、とする方針が決まっている。ただし、5 号基については 1 号基の成績次第なので、まだ導入が確定したわけではない。
すでに 7 年間のスケジュール遅延と 6 億 8,700 万ポンドのコスト超過を引き起こしている Nimrod MRA.4 計画だが、さらなるコスト超過が発生した模様。ただし、その具体的な規模については不明。ポーポイジング対策として導入する新しい安定化装置や、追加する失速検知機材が、コスト上昇の原因になっている模様。こうした事情もあり、当初予定の全機を改修するための量産改修契約にも至っていない状況。
米空軍は FY2009 の予算要求に、2018 年の配備開始を予定している新型長距離打撃力 (LRS : Long Range Strike) 関連予算を盛り込まず、FY2010 に先送りする方針。LRS はブラン・ニューの新規開発機ではなく、既存の機体に新しいテクノロジーを導入、それによって調達がらみのゴタゴタを避ける考えの模様。
米 DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) は、TICS (Tiny, Independent, Coordinating Spacecraft) 計画の担当メーカー募集に乗り出す。重量 1-4kg 程度の小型衛星の大群を軌道上に展開して、対衛星兵器による攻撃を困難にするだけでなく、さまざまな任務様態への適応を容易にしようという目論見。フェーズ 1 で設計作業とプロトタイプ・コンポーネントのテスト、フェーズ 2 で地上試験用衛星の詳細設計と軌道上ランデブー・ドッキング・編隊飛行のシミュレーション、さらに実際の飛行試験を行うフェーズ 3、といった手順を想定。
オランダ政府が議会に対して「オーストラリアが、アフガニスタン派遣部隊の展開器源を 2010 年まで延長するといっている、と説明した」と報じられた件について、オーストラリアの Joel Fitzgibbon 国防相は否定。現時点で確定している期限は 2008 年までであり、その先のことについては未定だとしている。
ロシアは 9 日に Baikonur で、Proton-M ブースターを使って Kosmos 2434 軍用衛星の打ち上げに成功した。
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産業・装備・調達
今日の米軍調達 (Contracts 2007/12/12)
Global Linguist Solutions, LLC. (Springfield, VA) は米陸軍から、翻訳・通訳業務に関する $60,000,000 分の delivery order を受領した。原契約は $4,645,000,000。U.S. Army Intelligence and Security Command, Fort Belvoir, VA (W911W4-08-D-0002)
L-3 Communications Corp. (Arlington, TX) は米陸軍から、航空・諸兵科聯合戦術訓練装置 (aviation combined arms tactical trainer) 関連のライン・アイテムを $34,881,264 で受注した。U.S. Army Program Executive Office - Simulation, Training and Instrumentation, Orlando, FL (N61339-00-C-0002)
Southern Services & Equipment (St. Bernard, LA) は米陸軍から、ハリケーン対策の擁壁建設工事、$7,686,948 分の delivery order を受領した。原契約も同額。U.S. Army Corps of Engineers - New Orleans District, New Orleans, LA (W912P8-06-D-0099)
Lockheed Martin, Maritime Systems & Sensors (Moorestown, NJ) は米海軍から、イージス・システムのインテグレーションと試験のオプション契約分を $48,890,000 で受注した。Arleigh Burke 級イージス駆逐艦と Ticonderoga 級イージス巡洋艦を対象として、プログラム管理、運用支援、品質管理、コンフィギュレーション管理、艦とのインテグレーション、エンジニアリング・サポート、導入支援、ファームウェアのメンテナンス、戦闘システムの試験・評価、官給品のサポート、特別研究、将来の艦載化に関連する研究といった作業を実施する。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-03-C-5115)
Lockheed Martin, Maritime Systems & Sensors (St. Paul, MN) は米海軍から、NAWC-AD の Air Traffic Control and Landing Systems Division を対象とする、ソフトウェアの開発・試験・評価、それとコンピュータの運用支援業務のオプション契約分を、$5,536,045 で受注した。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Patuxent River, MD (N00421-05-D-0005)
Schroth Safety Products Corp. (Pompano Beach, FL) は米国防兵站局 (DLA) から、HMMWV の銃手が身体を固定するために使用する拘束装置 (Safety Restraint System) を $14,064,435.00 (上限価格) で受注した。DSCC (Defense Supply Center Columbus), Columbus, OH (SPM7L2-08-C-0013)
U.S. Foodservice Inc. (Salem, MO) は米国防兵站局 (DLA) から、ミズーリ州・カンザス州の陸軍・空軍施設で実施する給養業務を $7,322,465.65 (上限価格) で受注した。オプション契約の 4 年目。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM300-08-D-3033)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/12)
Saab 社は、対砲兵レーダー ARTHUR と、射程 2,200m の対戦車ミサイル BILL2 について、総額 10 億クローネの輸出商談を獲得したと発表した。発注元は明らかにされていない。(Saab)
ドイツ軍の装備調達部門・BWB は独仏西各国の代理として、EADS 社に対して Advanced UAV のリスク低減スタディ契約を発注した。期間は 15 ヶ月。先の 6 月に、先の 3 ヶ国が Paris Air Show の席で技術合意に調印したのに続く動き。EADS 社はこれを受けて、最善の技術ソリューションを確定するとともに、技術・資金・スケジュール面のリスク低減に関わる作業を進める。副契約社として、EADS Defense & Security、Indra、Thales の各社が加わる。(French MoD)
米 DSCA (Defense Security Cooperation Agency) は議会に対して、イギリス向けに FMS 経由で TWS (Tomahawk Weapon System) のフォローオン・サポート業務を輸出すると通告した。すべてのオプション契約が実現した場合の総額は 1 億 2,200 万ドル。ミサイルの改修、メンテナンス、スペアパーツ、補修用パーツ、システム・試験機材、エンジニアリング・サポート、通信機材、技術支援、人員の訓練と訓練機材、その他の兵站支援業務関連といった内容。(DSCA)
フィンランドは 2001 年に NH90×20 機を 4 億ユーロで発注しているが、2004 年のデリバリー予定は遅れて、まだ実現していない。この件について、フィンランド国防省はメーカーの NH Industries 社と合意をまとめて、2008 年初頭にまず 6 機、2009 年に 6 機、2010 年に残り、というデリバリーのスケジュールを定めることになる模様。フィンランドの新聞、Aamulehti 紙が報じたもの。(YLE Finnish Broadcasting Company)
米 Bell Helicopter 社はチリ空軍 (FACH) から、Bell 412×12 機を受注した。チリ空軍司令官の Julio Escobar 将軍が率いる代表団を迎えて、契約調印を実現したもの。チリ空軍はすでに Bell 社のヘリコプターを 20 機運用しており、さらに 412 が加わることになる。(Bell Helicopter)
イギリスの装備調達担当相・Baroness Taylor 氏は、英海軍の次世代空母・CVF に関連する契約について明らかにした。内訳は以下の通り。
ディーゼル発電機×8 組 : 1,850 万ポンド (1 隻に 4 組ずつ)
統合航法艦橋システム (Integrated Navigation and Bridge System) の詳細設計 : 100 万ポンド
Flyco (Flying Control) : 100 万ポンド
着艦進入誘導装置 : 750 万ポンド (固定翼機とヘリコプターの両方が対象)
ちなみに、ディーゼル発電機 4 基の出力合計は 40MW、重量は 800t とのこと。担当メーカーは Wartsila Defence SAS (Nantes, France)、エンジンはイタリアの Trieste、発電機は Converteam (Rugby, Warwikshire) で製造する。統合艦橋システムは Northrop Grumman Sperry Marine (New Malden, Surrey)、Flyco は Tex Special (Ipswich, Suffolk)、着艦進入誘導装置は Aeronautical and General Instruments Ltd (Poole, Dorset) が担当する。(MoD UK)
英 QinetiQ は、ノルウェー海軍向けの対魚雷装置、LOKI のサインオフ試験を終えて、ノルウェーの Bergen に向けて送り出した。LOKI はメンテナンス・フリーの使い捨て式対魚雷デコイで、音響誘導魚雷を回避するために使用する。高出力の擬似ランダム・ノイズを発する "Jammer Mode" と、狭帯域のアクティブ発振によって魚雷のシーカー・ヘッドをだまくらかす "Confuser Mode" の、2 種類の動作モードを持つ。また、脅威の種類に合わせて外部データ・ポート経由でプログラムし直すことができるのも特徴。迫撃砲型の発射器で海中に撃ち出すが、Terma 社の DL-12T や 130mm Mk36 発射器を使用する。また、ロケットや油圧式発射器も使える。サポート業務も含めて 400 万ユーロで受注していたもので、Fridtjof Nansen 級フリゲートに装備する。10 月に Portland Harbour で、実射テストや音響テストを成功裏に実施している。現在、QinetiQ ではアメリカなどのポテンシャル・カスタマーに対しても対魚雷システムの売り込みを進めているところ。(QinetiQ)
EADS 社は A310 に MTA ARBS(Air Refuelling Boom System) を装備して、F-16 を使った空中給油試験を成功裏に実施した。通算 60 回目の試験で、飛行時間累計は 160 時間。高度 27,000ft で、一般的な給油飛行の内容をテストしたとのこと。ブームは全長 17m、FBW 駆動で、給油能力は 2,270L/min。ブーマーは 3 次元ビジュアル装置を見ながら遠隔操作する。(EADS)
Saab AB によると、ハンガリー空軍の JAS39 Gripen×14 機のリースに伴って設定したオフセットのうち、98% が履行済みになったとのこと。2007/11/9 に実施した Hungarian Offset Committee で明らかになった数字で、さらに Budapest の Gripen Office が提出した追加のオフセット提案についても承認が下った。(Gripen International)
米空軍は米 Rockwell Collins 社に対して、次世代 GPS (Global Positioning System)・ブロック III に対応する地上・機上受信装置、MUE (Modernized User Equipment) の次期フェーズ作業に対応するオプション契約を、5,070 万ドルで発注した。2006 年に発注した 2,790 万ドルの予備設計契約に続くもので、今回の契約では受信機を構成するレシーバー・カードについて、開発とデモンストレーションを実施する。(Rockwell Collins)
その MUE と衛星本体、それと地上管制機能 (OCX) によって GPS ブロック III システムを構成するが、そのうち OCX についても、米 Raytheon 社チームに対して 11 月に、SMC (Air Force Space and Missile Systems Center) から 18 ヶ月・1 億 6,000 万ドルの契約が発注されている。こちらでは、副契約社として米 Boeing 社の採用が決まったという発表があった。OCX についてはシステム設計評価と平行してプロトタイプのエンジニアリング・モデルを開発しているところ。これを使って、インテグレーションの作業や既存 GPS システムの互換性検証を実施する。Boeing 社は、GPS ブロック IIF 衛星×12 基の担当メーカーでもあり、ブロック III については 12 基の衛星を開発・納入する提案を実施して、米 Lockheed Martin 社と競っているところ。ブロック III は 2013 年半ばから打ち上げ開始の予定。(Boeing)
米 EADS North America 社によると、LUH (Light Utility Helicopter) こと UH-72A Lakota はすでに米陸軍に対して 16 機を納入、スケジュール通り、あるいはスケジュールに先行する勢いで "おおいに成功した年である" としている。UH-72A はすでに陸軍から 2007 年 8 月に、さらに FAA からも全規模量産の承認を得ており、「EADS North America 社は、かかる大規模プロジェクトの管理・実行能力を実証してみせた」と発表。2006 年 11 月からデリバリーを開始しており、American Eurocopter 社の Columbus 工場では月産 2 機のペースで製造中。2008 年の第一四半期には月産 3 機ペースに引き上げて、最終的に 345 機を納入する予定。現在、VIP 輸送/支援型が JRTC (Joint Readiness Training Center, Ft. Polk, LA) と TRADOC Flight Detachment (Ft. Eustis/Ft. Monroe, VA) に、負傷者後送型が NTC (National Training Center) の Air Ambulance Detachment (Ft. Irwin, CA) に、それぞれ配備済み。(EADS North America)
AgustaWestland 社は、スペイン海上保安庁 (Sasemar : Spanish Marine Safety Agency) から 2006 年 2 月に受注している AW139×3 機のうち、最初の 2 機を 12/7 にデリバリー、セレモニーをイタリアの Vergiate 工場で開催した。この 3 機に加えて、今年 10 月に 2 機を追加受注している。Sasemar における AW139 の用途は、SAR や水質汚染監視などで、装備としてはレスキュー・ホイスト×2、FLIR (Forward Looking Infra-Red)、捜索/気象レーダー、緊急浮揚システム、4 自由度のオートパイロット (SAR モード付き) がある。(AgustaWestland)
NAMSA (NATO Maintenance and Supply Agency) は米 Raytheon 社に対して、アフガニスタンに展開している NATO 軍部隊が使用する常時監視システムを、530 万ドルで発注した。Enhanced Surveillance System といい、米陸軍がイラクやアフガニスタンで使用している RAID (Rapid Aerostat Initial Deployment) と同様のもの。システム本体に加えて、稼働のために必要なサポート業務も担当する。RAID システムは赤外線センサーなどのセンサーを搭載して、敵の人員・装備が移動する様子を遠距離から探知、対応行動を取れるようにする。Raytheon 社 IDS (Integrated Defense Systems)・Integrated Air Defense Center (Andover, MA) と、Raytheon 社の Warfighter Protection Center (Huntsville, AL) が手掛けている。(Raytheon)
BAE Systems 社は、カリフォルニア州 Edwards AFB 所在の AFFTC (Air Force Flight Test Center) で、C-130 を使った自律着陸システム (AALC : Autonomous Approach and Landing Capability) の第一陣試験を実施した。大型輸送機の自動着陸を実現するもので、視界ゼロの状況をシミュレート、パイロットの視界改善機能を実演してみせた。AALC は mm 波レーダーと赤外線センサーを使って、パイロットが滑走路や障害物を視認しやすくするシステム。AFRL (Air Force Research Laboratory) から 2004 年に 1,140 万ドルの契約を得て、開発とデモンストレーションを実施している。これがあれば、視界がきかない状況でも離着陸やタキシングを安心して行えるというわけ。軍用輸送機だけでな、民間の旅客機、あるいはヘリコプターにも応用できるとしている。赤外線センサーは夜間や靄の中では有用だが、濃い霧や煙、粉塵、雪の中では有効とはいえない。それを mm 波レーダーで補うのが AALC のミソ。データはデジタル・ライト・エンジンを使用する HUD (Head Up Display) に表示する。(BAE Systems)
Saab 社は、宇宙部門を担当している Saab Space AB の売却を検討していることを明らかにした。適切な買い手がいれば、2008 年の第一四半期にも売却を実現したいとしている。これは、中核ビジネスに集中するための "選択と集中" によるもの。(Saab AB)
今日の米軍調達 (Contracts 2007/12/11)
BAE Systems Land and Armaments (York, PA) は米陸軍から、M2 Bradley 歩兵戦闘車の RESET 作業を 2 件、それぞれ $709,356,689 と $135,163,802 で受注した。TACOM (Tank, Automotive and Armaments Command), Warren, MI (いずれも W56HZV-05-G-0005)
Stewart & Stevenson Tactical Vehicle Systems (Sealy, TX) は米陸軍から、低シグネチャ型装甲キャブを $50,956,095 で受注した。TACOM (Tank, Automotive and Armaments Command), Warren, MI (W56HZV-07-C-A500)
Raytheon Co. (Andover, MA) は米陸軍から、Patriot (PAC-2) で使用するフリケンシー・ジェネレータのアップグレード改修を $66,874,526 で受注した。AMCOM (Army Aviation and Missile Command), Redstone Arsenal, AL (DAAH01-00-D-0004) [同一ナンバー・同一額で 2 件載っていたけれど、重複掲載 ?]
以下の各社は米国防兵站局 (DLA) から、ボディ・アーマーに組み込む ESAPI (Enhanced Small Arms Protective Insert) 抗弾プレートを受注した、いずれも金額は上限価格、陸海空軍・海兵隊向け。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA
Ceradyne, Inc. (Costa Mesa, CA) : $48,679,200.00 (SPM1C1-08-D-1022)
ArmorWorks Enterprises, LLC. (Chandler, AZ) : $47,126,700.00 (SPM1C1-08-D-1023)
Simula Aerospace and Defense Group. (Phoenix, AZ) : $46,436,400.00 (SPM1C1-08-D-1024)
Sterling Foods, Ltd. (San Antonio, TX) は米国防兵站局 (DLA) から、MRE (Meals Ready to Eat) で使用するパン類 (bakery items) を $36,622,690.00 (上限価格) で受注した。陸海空軍・海兵隊向けで、オプション契約の 2 年目。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM3S1-06-D-Z118)
Caravan Trading Co. (Union City, CA) は米国防兵站局 (DLA) から、MRE (Meals Ready to Eat) で使用するパン類 (bakery items) を $6,500,200.00 (上限価格) で受注した。陸海空軍・海兵隊向けで、オプション契約の 2 年目。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM3S1-06-D-Z116)
Microelectronics Advanced Research Corp. (MARCO) (Durham, NC) は DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) から、Focus Center Research Program のフェーズ 4 に関する修正契約を $10,000,000 で受注した。3 年間の案件で、そのうち 2 年目に対応するオプション契約の行使分。DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency), Arlington, VA (HR0011-07-3-0002)
飛行再開 (Dutch MoD via Defense-Aerospace.com 2007/12/10, Lockheed Martin via Defense-Aerospace.com 2007/12/11)
トラブルの発生で飛行試験を見合わせていた F-35 Lightning II の初号機 (AA-1) だが、飛行を再開、通算 20 回目の飛行試験を実施した。試験の内容は、エンジンの性能検証と機体のハンドリング特性検証で、高度 20,000ft までの範囲を使用。
この後、数週間以内に空中給油の試験を予定しているほか、その少し後にはアビオニクス試験機・CATBird による CNI (Communications, Navigation and Identification) システムの最終版チェックアウトを実施する予定。これにより、アビオニクス・パッケージがひととおり揃った状態でテストできることになる。
F-35 のミッション・システムは、対空・対地の両方で同時に複数の目標を追尾でき、しかも SAR (Synthetic Aperture Radar) モードも備える AESA (Active Electronically Scanned Array) レーダーに加えて、昼夜を問わずに機体周囲の合成映像をパイロットに提示する EO-DAS (Electro-Optical Distributed Aperture System)、対空・対地目標の追跡に使用する EOTS (Electro-Optical Targeting System)、発信源の位置標定機能を含む電子戦システムなどで構成しており、しかもこれをすべて機内に収容する。これらのシステムは地上試験中で、AESA レーダー・EOTS・EO-DAS は CATBird による予備試験も始めている。ミッション・システム一式を揃えた機体は 2009 年に進空する予定。
このほか、来年には超音速での試験を計画しているのに加えて、テストフリートに STOVL 型の BF-1 が加わる。BF-1 は 2008 年春に初飛行を行う予定で、2008 年末にはテストフリートが 3 機に増える。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/11)
リビアは Rafale×14 機とヘリコプター×35 機などを、総額 45 億ユーロ (60 億ドル) で購入するとのこと。すでに、この件を含む 10 の案件をカバーする MoU に調印しており、装甲車、防空レーダー、Mirage F1 戦闘機のアップグレードなどの案件をカバーしている由。内訳は以下の通り。
155mm 装輪式自走榴弾砲 CAESAR (CAmion Equipe dun Syste'me d'ARtillerie)
VAB 装輪装甲車×60
Sagaie 装輪装甲車×13
VBL 装甲車×25
高速哨戒艇×8 隻
防空レーダー
1970 年代に購入した Mirage F1C×12 機 (+α) の近代化改修
ただし、正式な契約締結はまだで MoU 止まり。2008/7/1 までにすべての協議を終えて、契約調印となる運び。ただし、フランス政府はまだ、この件について公式に認めていない。(Defense-Aerospace.com)
スペイン政府は、Tiger 攻撃ヘリに搭載する対戦車ミサイルとして、Rafael 社製の Spike-ER を 44.027.963 ユーロで発注した。2007-2012 年の予算で調達費用を計上している。主契約社は西 General Dynamics Santa Barbara 社、同社と契約する形で Rafael 社がミサイル・システムを納入する。Spike-ER は光ファイバーを使用する双方向データリンクを持ち、ミサイルのシーカーから送られてくるビデオ映像を見ながら銃手が誘導指示を出せる。使用可能なレンジは 400-8,000m で、その範囲内ではどこでも高い命中率を発揮するとしている。そのため、市街戦でも付随的被害を局限できるというのがメーカー側の説明。どれくらい精確かというと「テロリストが建物のどこかの部屋から銃撃していたら、その部屋に命中させられる」とのこと。弾頭は PBF (Penetration, Blast and Fragmentation) で、貫通に成功したときに限って起爆するため、これも付随的被害の抑制に効果があるとしている。建物の攻撃であれば、壁を突き破って屋内に突入しなければ起爆しない。(Rafael Advanced Defense Systems)
米海軍は米 Lockheed Martin 社に対して、完全にオープン・アーキテクチャ化したイージス・ウェポン・システム、Aegis Open Architecture の初号機を、USS Bunker Hill (CG-52) に対して DMP (Depot Modernization Period) を利用して導入する許可を出した。2008 年 2 月に作業開始の予定。このシステムは COTS (Commercial Off-The-Shelf) コンピュータ・ハードウェアとオープン・システム・ソフトウェアの組み合わせで、陳腐化を防ぐための新技術導入を従来よりも容易に行える点が売り。今後 10 年かけて 22 隻の Ticonderoga 級に Aegis Open Architecture を導入する予定で、さらに 2012 年からは Arleigh Burke 級イージス駆逐艦への導入も始まる。(Lockheed Martin)
米 Boeing 社はニューメキシコ州の Kirtland AFB で、高出力化学レーザー (high-energy chemical laser) を C-130H に搭載する作業を実施した。ATL (Advanced Tactical Laser) 計画の ACTD (Advanced Concept Technology Demonstration) で使用するためのもの。統合レーザー・モジュールの重量は 12,000lb、以前にビーム制御システムがあった場所に、このモジュールを据え付けた。2008 年に、この機体の胴体下面に取り付けたレーザー・ターレットを使って、飛行中に地上目標を "攻撃" する試験を予定している。レーザーには "光の速さ" でターゲットを攻撃でき、しかも付随的被害が少ない利点があるとしている。すでに、今年 6 月に Kirtland AFB で低出力の飛行試験を済ませており、地上の静止目標、あるいは移動目標を低出力レーザーで探知・追跡できた。機体側のシステムは、ビーム制御システム、ターゲットの高解像度映像を表示するウェポン・システム・コンソール、センサーの組み合わせからなる。本番用の高出力レーザーは、7 月に Kirtland AFB の Davis Advanced Laser Facility でテストを始めており、すでに 50 回以上の試射を行った。このプロジェクトには、Boeing 社率いる Advanced Tactical Laser industry team として、L-3 Communications/Brashear (レーザー・ターレット担当)、HYTEC, Inc. (ウェポン・システムの構造部分を担当) が参画している。(Boeing)
AgustaWestland 社はイタリアの Carabinieri に対して、双発軽量ヘリ・AW109N の第一陣をデリバリーした。旧型ヘリの代替用。(AgustaWestland)
英国防省は、BAE Systems・EADS・EDS・Finmeccanica・General Dynamics・LogicaCMG・MBDA・QinetiQ・Raytheon・Thales の各社で 2003 年 7 月に発足させたコンソーシアム・NITEworks に対して、戦術・装備の訓練に使用するシミュレーション訓練環境を 5 年間・4,300 万ポンド (9,550 万ドル) で発注した。アフガニスタンやイラクに展開するイギリス軍の兵士に対して、ネットワーク化したシミュレーション訓練環境を提供するもの。(MoD UK)
英国防省は、RFA (Royal Fleet Auxiliary) 向けの特務艦を建造する 2 億ポンドあまりの案件について、優先交渉権者 (preferred bidder) として Northwestern Shiprepairers and Shipbuilders と A&P Group の 2 社を指名した。協議を経て、2008 年に契約発注の予定。この両社が建造することになるフリートは、以下の内容。
Fleet and Support Tanker×6
Dry Cargo Fleet Replenishment Ship×4
Landing Ships Dock×4
Landing Ship (Logistic)×1
Aviation Training Ship×1
Forward Repair Ship×1
Northwestern Shiprepairers and Shipbuilders (Birkenhead, Merseyside) は RFA Wave Ruler のメンテナンスを担当しているほか、RFA Diligence、RFA Orangeleaf、RFA Wave Knight で同様の作業パッケージを担当した経験がある。A&P Group (Falmouth, Cornwall, Newcastle-upon-Tyne) は RFA Argus のサポート業務に加えて、RFA Black Rover や RFA Fort Austin で同様の作業パッケージを担当した経験がある。RFA は現在、2,000 名の人員と 17 隻の特務艦 (合計 397,093t) を擁して、英海軍の戦闘艦に対する燃料・糧食・弾薬などの補給を担当している。その中には、Aircraft Training and Primary Casualty Reception (Argus )、Forward Repair Station (Diligence)、LSD(A) (Landing Ship Dock (Auxiliary), Largs Bay, Lyme Bay, Mounts Bay, Cardigan Bay) といった艦が含まれる。(MoD UK)
米 Northrop Grumman 社は 9/26-27 に実施した AFRL (Air Force Research Laboratory) Directed Energy Directorate (Albuquerque, NM) の年次バーチャル・ウォーゲーム、ACE (Advanced Concepts Event) '07 で、HEL (High-Energy Laser) 搭載の爆撃機利用に関するコンセプトのデモンストレーションを実施した。ACE は別名を "warfighters-in-the-loop" イベントといい、政府が規定した軍事作戦シナリオに基づいて、全米各地に点在する四軍の部隊がネットワーク (CWIN : Cyber Warfare Integration Network) 経由で参加して演習を行うもの。その席で、さまざまな軍事作戦において、HEL を装備した爆撃機に何ができるのかを実証してみせたというわけ。"HEL 装備の爆撃機" は、Northrop Grumman 社の El Segundo 事業所にある CWIN laboratory のシミュレータを使って模擬した。利用したシナリオは以下の通り。
ATACMS (Army Tactical Missile Systemsによる洋上目標攻撃
SDB (Small Diameter Bomb) II による陸上の固定高価値目標攻撃
MOP (Massive Ordnance Penetrator) による地下強化目標の攻撃
MALD (Miniature Air-Launched Decoy) と AARGM (Advanced Anti-Radiation Guided Missile) による SAM 基地制圧
HEL 搭載爆撃機による特殊作戦部隊の投入。ALCM を改装して与圧式ポッドを組み込んだものを使用
HEL 装備の爆撃機は単独ではなく、HiMARS (High Mobility Artillery Rocket System)、EA-6B ICAP III、E-2D Advanced Hawkeye、E-8C J-STARS (Joint Surveillance Target Attack Radar System)、RQ-4 Global Hawk といった多様な資産が参画している。また、F-35 が随伴して敵の要撃機を撃墜するシナリオもあった。(Northrop Grumman)
スウェーデンの Volvo Aero 社は、複合素材メーカーの ACAB (Applied Composites AB, Linkoping, Sweden) を買収した。金属材料と比べると軽量な、複合材料製の航空機エンジン部品を製造するのが狙い。今後 18 ヶ月間で 5,000 万クローネを、複合材料製部品の開発に投じる。買収前、ACAB 社株の 67% は Tibia Konsult AB、残り 33% は他の株主が保有していた。これらをすべて買い取って、今後は Volvo Aero が 100% を保有する。(Volvo)
今日の米軍調達 (Contracts 2007/12/10)
EDO Communications & Countermeasures Systems (Thousand Oaks, CA)は米海軍から、JCREW (Joint Counter RCIED (Radio-Controlled Improvised Explosive Device) Electronic Warfare) Spiral 2.1×1,136 セットを $86,546,439 で受注した。OIF (Operation Iraqi Freedom) 向けの緊急調達で、USCENTCOM の AOR (Area of Responsibility) で使用する。NAVSEA (Naval Sea Systems Command, Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-07-C-6311)
Lockheed Martin, Maritime Systems & Sensors (Moorestown, NJ) は米海軍から、イージス戦闘システムのベースライン・アップグレードに関するオプション契約分を $57,295,614 で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command, Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-98-C-5197)
General Dynamics C4 Systems (Scottsdale, AZ) は米海軍から、Common Module×12 セットと COC Capability Set III×24 セットを対象とするオプション契約を $37,804,656.00 で受注した。(M67854-02-C-2052)
McDonnell Douglas Corp. (St. Louis, MO) は米海軍から、F/A-18E/F Super Hornet について実施する、追加分の試験・評価作業のサポート・サービスと所要のサプライ品を、$19,620,361 で受注した。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-05-G-0026)
以下の各社は米海軍から、SSC San Diego (Space and Naval Warfare Systems Center San Diego) の C4I (Command and Control, Communications, Computers and Intelligence) プログラムに関連する訓練と運用サポートの業務に関する修正契約を受注した。額はいずれも見込額、「/」右側の金額は過去の契約からの累計額。契約担当部署はいずれも SSC San Diego, CA。
Northrop Grumman Defense Mission Systems (Reston, VA) : $18,078,837 / $22,267,336 (N66001-07-D-0035)
L-3 Communications (Marlton, NJ) : $15,949,389 / $19,623,979 (N66001-07-D-0036)
Booz Allen Hamilton (McLean, VA) : $14,819,272 / $18,255,782 (N66001-07-D-0038)
General Dynamics Information Technology (Fairfax, VA) : $14,459,732 / $17,804,035 (N66001-07-D-0037)
Southeastern Computer Consultants, Inc. (Fredericksburg, VA) : $12,466,506 / $15,336,528 (N66001-07-D-0039)
Marinette Marine Corporation (Marinette, WI) は米海軍から、Causeway Ferry×2 隻を $11,710,310 で受注した。Improved Navy Lighterage System 計画の Opt III に基づくもの。これでこの案件に関する総額は $265,741,027。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command) Headquarters, Washington DC (N00025-03-C-0002)
General Dynamics Land Systems, Inc. (Sterling Heights, MI) は米陸軍から、M1 Abrams 戦車に関連するテクニカル・サポート業務を $49,225,000 で受注した。TACOM (Tank, Automotive and Armaments Command), Warren, MI (W56HZV-07-C-0046)
AM General, LLC (South Bend, IN) は米陸軍から、HMMWV (High Mobility Multi-purpose Wheeled Vehicle) を $16,698,530 で受注した。TACOM (Tank, Automotive and Armaments Command), Warren, MI (DAAE07-01-C-S001)
Northrop Grumman Electronics Systems (Linthicum, MD) は米陸軍から、サイト・サーベイ、評価、テクニカル・インターチェンジ・ミーティングの実施を、$5,669,413 で受注した。CENTCOM Acquisition Center, Fort Monmouth, NJ (W15P7T-08-C-D212)
Chenega Operations Services, LLC (Anchorage, AK) は米空軍から、Hazardous Material Pharmacy と Hazardous Waste Accumulation Point のサービス業務を $25,336,454 で受注した。後者は ACC (Air Combat Command) 基地×13 ヶ所と AFSOC 基地×1 ヶ所で実施する。製造から廃棄処分までの危険物を追跡・監視するほか、Environmental Management Information System とデータベースの管理、回収、リサイクル、遵法支援などの業務も担当する。ACC AMIC/PKA, Newport News, VA (FA4890-08-D-0002)
Northrop Grumman Mission Systems (Clearfield, UT) は米空軍から、ICBM Prime Integration 契約に基づく Propulsion System Rocket Engine Life Extension Program のオプション 4/5/6 契約分を、$16,186,145 で受注した。526 ICBMSG/PKE, Hill AFB, UT (F42601-98-C-0001)
Capps Shoe Co. (Lynchberg, VA) は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍・海兵隊向けの男性用ドレス・シューズを $5,416,252.16 (上限価格) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-07-D-0023)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/10)
スペインの閣議は、Eurocopter 社製 AS532AL Cougar 輸送ヘリ×2 機の調達を承認した。2007-2009 年度にかけて合計 4,000 万ユーロの調達費用を計上する。25 年間・飛行時間 11,000 時間の運用寿命を見込む。(Spanish Council of Ministers)
独 MTU Friedrichshafen 社は、単独の案件としては史上最高となる受注を獲得した。総額 3 億 5,000 万ユーロで、2010 年からデリバリー開始。ドイツ軍が 405 両の調達を決めている、Puma 歩兵戦闘車に関連するもの。同社は過去 2 年間にわたってドイツ軍とともに Puma のプロトタイプを使った試験を実施しているが、2008 年 8 月までに予定している試験をすべて完了して量産に移る予定。Puma 自体の開発・製造は、PSM Projekt System & Management GmbH (RLS (Rheinmetall Landsysteme) と KMW (Krauss-Maffei Wegmann) のジョイントベンチャー) が担当している。それに対して MTU が、エンジン関連の分野を担当する図式。Puma は新型の Series 890 エンジンを装備しており、これは 10V 890 から派生した特製品、出力 800 kW (1,088HP)、高性能と小型軽量化を両立している。また、スターター・ジェネレータを ESW 社と共同開発、変速機を Renk 社と共同開発した。(MTU Friedrichshafen)
米 Northrop Grumman 社が米沿岸警備隊向けに建造している NSC (National Security Cutter) の 1 番船・Bertholf (WMSL 750, 4,300t) が、試験航海のために Pascagoula の同社造船所を出港した。これまでのところ、試験の結果は良好とされる。全部で 8 隻の建造を予定している NSC は高い静粛性と機動性、高性能のセンサーを備えており、今後 40 年に渡って運用する予定。主機の試運転など 3 分野の試験を終えた後、2008 年初頭から建造所側の公試に入り、2008 年春には沿岸警備隊による領収試験を行う予定。全長 418ft、主機 CODAG・2 軸、最高速度 28kt。RHIB (Rigid Hull Inflatable Boat)×2 隻を運用可能、飛行甲板と最新の指揮管制システムを備える。(Northrop Grumman)
米陸軍 INSCOM (U.S. Intelligence and Security Command) は、OIF (Operation Iraqi Freedom) をサポートする通訳などの担当者を派遣する件を、米 DynCorp International (DI) 社と米 McNeil Technologies 社で構成する GLS (Global Linguist Solutions LLC) 社に対して、総額 46 億ドルで発注した。2006 年 12 月に契約を発注したが、その後に GAO (General Accountability Office) からの異議と勧告があったために実現が遅れていたもの。GLS は翻訳・通訳担当者をイラクの米陸軍やアメリカ政府機関に派遣する個になっており、現地雇用した民間人 6,000 名とアメリカ人 1,000 名という内訳になる。DI 社は過去 60 年間にわたり、危険地帯で人員の展開を行ってきた経験があり、イラクでは 2,500 名を雇用している。なお、選に漏れたのは米 L-3 Communications 社。(DynCorp International, L-3 Communications)
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人事・組織
予備役の動員状況 (DoD 2007/12/12)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 837 名の増。現在の動員内訳は、陸軍 71,553 名、海軍 5,422 名、空軍 6,360 名、海兵隊 8,468 名、沿岸警備隊 351 名。
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戦争・紛争
今日のイラク (AFPS 2007/12/12)
聯合軍は Muqdadiyah 北西で、アルカイダ関連組織の首領をターゲットとする作戦を実施、その際の交戦で敵 14 名が死亡。Diyala River Valley 界隈で活動している組織を率いていたとみられる。Baghdad ではアルカイダ関連組織のメディア担当者とその他 3 名、Tikrit ではアルカイダ関連組織の資金担当者など 4 名を拘束。後者については外国人テロリストの手引きをしていた容疑も。
Yusufiyah では、2 件の作戦でお尋ね者 1 名を拘束しているが、こちらは Karkh のテロ組織と関連がある模様。
Karmah では、300 名以上の部下がいるアルカイダ関連組織の首領が、イラク軍と米軍の特殊部隊によって拘束された。爆弾攻撃や迫撃砲攻撃を多数行い、イラク軍・聯合軍に死傷者を出させた容疑。また、イラク軍兵士の拉致・殺人も行っていたとされる。
Adwaniyah で 10 日、聯合軍がアルカイダ関連組織と交戦、敵 1 名が死亡。
Hawr Rajab で 9 日、IED の調査を行っていたイラク軍が小火器で撃たれる事件が発生、さらに 122mm 砲弾と携帯電話を改造した路傍爆弾を発見。一連の交戦で敵 4 名を拘束。それとは別件で 11 名を拘束。
今日のイラク (AFPS 2007/12/11)
聯合軍は Khalis 西方でアルカイダ関連組織の掃討を実施、その際の交戦で敵 1 名が死亡、9 名が拘束された。この組織は Baghdad 北方で活動しており、自動車爆弾事件や爆弾攻撃事件、さらに恐喝・武器密輸・外国人テロリストの手引きに関与した容疑がある。
Beiji 南方では、外国人テロリストの手引きを行っている組織の掃討を実施して 3 名を拘束。うち 1 名は、アルカイダ関連組織の武器・資金供給担当とつながりがある模様。
Mosul 西方と Mahmudiyah では、アルカイダ関係者を合計 6 名拘束。Baghdad では "special group" と呼ばれる犯罪組織の首領とその他 10 名を拘束しているが、こちらはイラク各地で犯罪者や爆弾製造犯の育成に関わっていたとされるほか、聯合軍に協力するイラク人を自ら攻撃していた。
11 月に Baghdad で発生したロケット/迫撃砲攻撃の件数は、10 月に 49 件から半減して 25 件となった。12 月の第一週には発生件数 7 件で、住宅・商業地区に大半が着弾している。一方、地元住民による通報によって発見した武器集積所の数は 11/1 以降だけで 200 ヶ所以上、押収したロケットや迫撃砲は 1,500 を超える。
今日のアフガニスタン (AFPS 2007/12/10)
Helmand 省の Musa Qaleh 地区でアフガニスタン軍と聯合軍が、武装勢力組織の掃討作戦を実施。武器密輸担当者 1 名がこの交戦で死亡したほか、武器密輸組織やその他の過激派組織と関わっていた容疑で 10 名が拘束された。捜索中に小火器で撃たれる事件があったが、反撃して複数の敵が死亡。なお、一連の交戦のトバッチリで 10 代の少年 2 名が負傷したのを発見、医療施設に搬送した。
同じ Musa Qaleh 地区で 7 日、タリバン支援組織をターゲットとする作戦を実施、その際の交戦で複数の敵が死亡。敵の首領 (武器や麻薬の密輸に関与した容疑がある) がいる場所を狙って精密誘導兵器を投下したところ、二次爆発が発生したため、爆発物を保管していたものとみられる。
Kandahar では、アフガニスタン軍がタリバンの中堅幹部を狙った作戦を実施、3 名を拘束したほか、武器集積所を発見。その際の交戦で 13 歳の少女 1 名が死亡したが、死因については調査中。
今日のイラク (AFPS 2007/12/10)
Baghdad の Salhiyah にある Al Aflaph 小学校で、Multinational Division Baghdad 麾下、第 1 騎兵師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 2 旅団支援大隊・C 中隊と第 5 騎兵聯隊・第 1 大隊・E 中隊の兵士による「健康教室」が開催された。たとえば「歯磨きの必要性」など、日常的な健康管理に必要な事柄を教えるのが目的。
Mosul で、外国人テロリストの手引きをしていた容疑者 1 名と、イラク国外で手引きを担当していた人物、それとその他 6 名を拘束。聯合軍への攻撃に必要な物資・資金の供給も担当していた模様。ターゲットは裏口から逃げだそうとしたため、撃って動きを止めた。
Baghdad で、アルカイダ関連組織のメディア担当者など 2 名を拘束。Taji ではアルカイダ関連組織の首領を拘束したが、これは Baghdad 北方で活動するテロ組織とつながりがあるとされる人物で、自動車爆弾攻撃や IED 攻撃に関与したほか、恐喝・武器密輸・外国人テロリストの手引きも行っていた模様。そのほかに 1 名を拘束。Muqdadiyah でも、外国人テロリストの手引きをしていたアルカイダ関係者 1 名を拘束。
Samarra、Beiji、Hawija で聯合軍が実施した作戦で、合計 14 名を拘束、Beiji では撃ち合いが発生して敵 1 名が負傷。プロパガンダ・メディア対応・自動車爆弾攻撃・外国人テロリストの手引き・武器密輸を担当している組織をターゲットとする作戦。Baghdad でも、アルカイダ関連組織のメディア対応・プロパガンダ対応社をターゲットとする作戦を実施、ターゲット 1 名とその他 3 名を拘束。
Mosul では、イラク北部で活動しているテロ組織とつながりがあるとされるアルカイダ関連組織の首領と、その他 2 名を拘束。首領の部下が、武器や IED 製造材料の提供を担当していた模様。別件で、Diyala River Valley で活動しているアルカイダ関連組織の首領とその他 2 名を、11/28-12/5 にかけて拘束。Salman Pak でもアルカイダ関連組織の首領を拘束しているが、これまた武器密輸や聯合軍・イラク軍への攻撃に関与していたとされる。
聯合軍は 8 日に Baghdad 南方で、アルカイダ関連組織の首領をターゲットとする作戦を実施。聯合軍への攻撃を計画していたとされる人物。武装した敵が建物内部や近くの椰子林で戦闘態勢をとったために交戦して掃討を実施、さらに加勢する敵や逃走しようとする敵を発見したため、航空支援を要請。航空攻撃で敵 10 名が死亡。現場からは機関銃、RPG、自家製爆薬を入れた砂嚢を発見、処分したほか、2 名を拘束。
Diyala River Valley で、聯合軍がアルカイダ関係者をターゲットとする作戦を実施、椰子林で戦闘態勢をとった敵に対して降伏を命じたが肯んじなかったため、交戦して敵 1 名が死亡。現場で弾薬を発見。Mosul でもアルカイダ関連組織の首領をターゲットとする作戦を実施して、その際の交戦で敵 1 名が負傷。3 名を拘束。Samarra では外国人テロリストを手引きした容疑などで 8 名を拘束。
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こぼれ話
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AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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