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一般ニュース
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/17)
米議会予算局 (CBO : Congressional Budget Office) は過去 5 年間にわたり、大統領が議会に提出する予算教書の一部となる FYDP (Future Years Defense Program) に基づき、長期的な予算推移に関する予測をまとめている。最新の報告によると、2025 年までをカバーする長期計画において、2008 FYDP (FY2008-2013 をカバーする) から算出した国防予算の予測は年額 5,210 億ドル (2008 年の貨幣価値基準) で、FY2008 国防予算と比べると 8% のアップ。しかし、予算計上していない長期的なコスト上昇 (新装備の開発、医療費、進行中の軍事作戦関連経費などに起因する) を考慮すると、実際には年間 6,210 億ドル (+29%) に達すると予測している。ちなみに、FY2008 の予算要求額は 4,820 億ドル。また、通常予算とは別のいわゆる対テロ戦補正予算についても、増加すると予測している。実際、FY2007 には 1,730 億ドルだったものが、FY2008 には 1,890 億ドル (燃料費の上昇と BRAC に起因する 12 億ドルを含む) に増えている。これは通常予算の 28% にあたる数字。こうした国防関連支出の増加は経済の発展状況と釣り合っておらず、予算不足が生じるというのが CBO の予測。(CBO)
イラクの Al Anbar 省に展開している米海兵隊・第 14 海兵聯隊・第 2 大隊・F 中隊は、呼んでからやってくるまでに時間がかかる航空支援に代わって、火力支援手段としてオクラホマ州兵が持ち込んだ HIMARS (High Mobility Artillery Rocket System) を投入している。海兵隊が Anbar 省で HIMARS を使うのは、これが初めて。ブービートラップが仕掛けられた武器集積所をロケットで遠方から破壊した由。1 ヶ月前には特殊作戦部隊からの要請を受けて、敵が会合を開いている建物を攻撃、ロケット 10 発で建物を吹っ飛ばし、敵 25 名が死亡、さらに 47 名が拘束された。使用するロケットは GPS 誘導で精度が高いため、間違って学校に撃ち込む心配をしなくてよいのが助かる、とのこと。 しかも、航空機と違って待たされずにターゲットを攻撃できる。(USMC)
"New York Times" 紙が 16 日に報じたところでは、米中央軍司令官・William Fallon 海軍大将の下で、アフガニスタンやその他の中東、アフリカ東部における軍事戦略の検討作業を実施しているとのこと。アフガニスタンでは最近になって流血事態が増えているが、長期的な進展を妨げるものではないとみている。もともと、こうした評価作業は定期的に実施しているが、今回のものは通常の作業の枠を超えているとされる。報道では、2008 年初めに評価結果の報告書がまとまる予定とのこと。なお、アフガニスタン情勢については国務省や NATO も評価作業を進めているところ。なお、14 日に Robert Gates 米国防長官が、ISAF に派兵している NATO 諸国による会合の席で、今後の長期戦略に関する承認を得た。ISAF は総勢 40,000 名、うち米軍が 14,000 名。それとは別に、米軍単独の対テロ作戦で 12,000 名を派遣している。(VoA)
英下院軍事委員会は、ペルシア湾上で英海軍の水兵など 15 名がイランに拘束された件に関する報告書 (Fourth Report of Session 2007-08, The Iran hostages incident: the lessons learned, HC 181) をまとめた。すでに、6 月に政府は、Sir Rob Fulton RM 退役中将による報告書 (Fulton Report) で指摘された問題点について発表しているが、これは作戦・戦術面の情報を含んでいるという理由で公刊していない。これに議会が納得せず、独自の報告書をまとめた次第。それによると、情報、通信、ドクトリン、訓練といった分野に問題があったとしている。また、議会の要請に対する国防省の対応が不適切だった等の指摘も行っている。(UK House of Commons Defence Committee)
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/12/17)
米 Northrop Grumman 社 Newport News 造船所で、溶接不良の問題が発覚。特定の種類の鋼材を溶接する際に、不適切な手順があったというもの。空母は建造中の George H.W. Bush (CVN-77) に加えて USS Carl Vinson (CVN-70)、USS Enterprise (CVN-65)、USS George Washington (CVN-73)、SSN は USS Oklahoma City (SSN-723)、USS Newport News (SSN-750)、USS Toledo (SSN-769) が、さらに建造中の Virginia 級 SSN についても調査対象になっている。Virginia 級については「原子力関係ではない艦内配管に問題があった」とする報道もあるが、海軍当局は具体的な問題について言及していない。今後、同造船所で建造、あるいは補修した艦すべてに調査対象を広げることになりそうで、艦内配管や船殼の検査には 2008 年半ばまでかかる。また、長期的な影響についても評価を進めているところ。
Airbus 社はリストラの一環として、ドイツの Augsburg、Nordenham、Varung、それとイギリスの Filton にある工場を、米 Spirit Aero Systems 社に売却する模様。ドイツの新聞 "The Frankfurter Allgemeine Zeitung" 紙が報じたもの。
先日、米海軍の John Morgan 中将が「米海軍の戦力構成について、大幅な方針転換を」としてまとめた報告書について、海軍作戦総長の Gary Roughead 大将は「非現実的」と一蹴。ただし、艦艇戦力の増強に際して、従来と異なるアプローチが必要になるという点については認めている。現実問題として、米海軍や米空軍は装備近代化に必要な予算を確保し切れておらず、特に海軍の場合、海兵隊が希望している「2 個遠征旅団の展開に必要な揚陸艦戦力」の確保が実現可能かどうか、海兵隊が心配している状況。
米国防総省の DAB (Defense Acquisition Board) は、HMMWV 後継となる JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) について "Milestone-A" を発動、2008 年初頭に RfP をリリースしてプロトタイプの調達に乗り出す決定を下した。2010 年の低率初期生産開始を予定している。応札が見込まれる企業チームは以下の通り。
GTV (General Tactical Vehicles : AM General + General Dynamics Land Systems
Oshkosh Truck
BAE Systems + Navistar International
Boeing + Textron
Lockheed Martin + Armor Holdings
米陸軍は、JLTV を 12-14 万両 (一説によると 144,000 両) 調達したい考え。JLTV の単価は 30-50 万ドルを見込んでおり、従来の同種車輌 (15-20 万ドル) と比べると倍増する。議会は FY2008 予算で、8,200 万ドルの要求を削って 3,850 万ドルを割り当てている。
まだ十分な予算を確保できていないが、米空軍は新設するサイバー戦担当コマンド・AFCYBER について、まず人員を 160 名から 541 名に増やす。また、組織・訓練・装備・計画に関する詰めを進めているところ。2008 年 10 月の IOC 獲得を目指す。
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/12/14)
次期大統領専用ヘリ・VH-71 計画は、70 億ドルから 110 億ドルへのコスト上昇、スケジュール遅延、2,000 ヶ所にのぼる要修正箇所の発生、といった問題に見舞われており、一部では計画のキャンセルも取り沙汰されているが、国防総省では「キャンセルの決定はしていない。あらゆる選択肢を俎上に載せているだけだ」としている。CDR (Critical Design Review) では、Increment 1 の機体は要求を満たしているとされたが、今年 4 月になって、SRR (Systems Requirements Review) で 2,000 ヶ所の要修正箇所が出てきたとのこと。部位としては、新設計の尾部、変速機、ローター・ブレードなどがある。そんなこんなで、2015 年までに Increment 2 を実現できるかどうか危ぶまれており、さまざまな選択肢を検討する羽目になった次第。
米国防総省は 17 日の週に、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected)×3,000 両の調達を決定する。担当メーカーは Force Protection、Navistar International、BAE Systems の 3 社で、これらに発注を振り分ける。さらに 8,800 両を追加することになる模様で、JROC (Joint Requirements Oversight Council) では最終的に 15,374 両を発注する承認を済ませている。生産能力についても月産 1,200 両に引き上げるとしているが、11 月には目標を 100 両も下回る 805 両しか製造できなかった。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/14)
イギリスの Baroness Taylor 装備調達担当相は、Innovation Strategy なる構想を打ち出した。防衛分野の技術革新を通じて、既存の、あるいは新たな脅威に対抗できるだけのテクノロジーを保持して、イギリス軍が利益を得られるようにしようというもの。すでに DIS (Defence Industrial Strategy) で政府・産業界・学術界が共同で防衛分野の技術革新を進めるという方向性を打ち出しているが、さらに技術革新と迅速な開発を進めるための環境を実現するのが、Innovation Strategy の狙い。近年に実現した「迅速な技術開発」の事例としては、Mastiff 装甲車や Desert Hawk UAV を挙げている。(MoD UK)
Herve Morin 仏国防相は 13 日、DGA と産業界の代表も同席させて、兵器輸出促進に向けた新戦略を明らかにした。主な柱は "control" と "support"。兵器の輸出管理や拡散防止と一致させつつ輸出促進を図るのが、主な眼目。具体的な施策としては、以下のものがある。
兵器輸出許可申請の処理迅速化 (電子化による迅速化、という報道もあり)
産業界向けの手順簡素化
装備品リストをヨーロッパの標準と揃える
産業界との対話強化、特に SME (Small and Medium Enterprises)
ヨーロッパのパートナー諸国や同盟国との、往来の強化 (欧州域内での、人員の往来に関する制約を緩和する、という報道もあり)
そのためのアクションプランとして提示したのが、以下の内容。
兵器輸出をサポートするための戦略計画策定
支援施策の調整に関する現代化実現
中古装備品の売却・廃棄に関する手順の見直し
(French MoD)
今日の小ネタ (DefenseNews 2007/12/13)
韓国の DAPA (Defense Acquisition Program Administration) は 13 日、現代自動車傘下の Romtem 社から技術移転して、インドネシアの PT.PINDAD と 6x6 装輪 AFV を共同開発する件に関する MoU に調印したと発表した。この発表によると、インドネシアでは 400 両ほどの新型装甲車を調達する計画とのこと。6 月にトルコとの間で XK2 Black Panther 戦車に関する技術移転話をまとめているため、今回が 2 件目となる。もともとインドネシアと韓国は、2003 年に KT-1 Woongbi×7 機とスペアパーツを 6,000 万ドルで、さらに 2006 年に 12 機を買い増したほか、潜水艦の導入にも韓国が関与するなど、関係が深い。
Bushehr の原発建設計画をめぐってことごとく意見が食い違っているイランとロシアだが、とりあえず、完成させるまでのスケジュールについてのみ合意した。10 億ドル規模の案件だが、核開発に使用するのではないかとしてアメリカ・EU・イスラエルはロシアに対して、この件から手を引くよう圧力をかけているところ。問題は、この原子炉で使用する核燃料の内容だが、IAEA (International Atomic Energy Agency) ではウラン 235 の比率を 5% 未満だとしている。
ボリビアの Walker San Miguel 国防相によると、同国内の半分ほど (Santa Cruz, Tarija, Beni and Pando の 4 個 province) で、軍を警戒態勢につけたとのこと。また、Santa Cruz には警察官 400 名を増強した。本来は警察の担当範囲である、公共施設や民間施設の警備に備えるように、という指令が出ているとのこと。反政府デモの鎮圧が狙い ?
今日の報道発表 (US Navy via Defense-Aerospace.com 2007/12/13)
米海軍の SWCC (Special Warfare Combatant-craft Crewmen) と SBT (Special Boat Team) 20 のパラシュート・リガーは、ヴァージニア州の Naval Amphibious Base Little Creek で 12/5 に、MCADS (Maritime Craft Aerial Delivery System) の投下試験を成功裏に実施した。空軍の C-130 が、長さ 11m の RIB (Rigid Inflatable Boat)×2 隻に、それぞれ 4 個のパラシュート (φ100ft) を付けて高度 3,500ft から投下、その後に SWCC 要員 4 名がパラシュートでフリーフォール降下して RIB に乗り込み、岸まで航行させたという内容。
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産業・装備・調達
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/17)
三菱重工神戸造船所における、海上自衛隊の AIP 潜水艦「そうりゅう」の進水に際して、AIP の開発元である Kockums 社がプレスリリースを流した。同社 CEO の Gunnar Larsson 氏によると「日本と我が社の長期的協力関係により、主要マイルストーンを達成した」とのこと。Kockmus 社と川崎重工が組んで、同級の AIP を手掛けている由。(Kockums AB)
2007/12/14 にフランスの Marignane で、スペイン向け Tiger 攻撃ヘリ (HAD, S/N 5001) が初飛行を実施した。それに先立つ 11 日に、耐空証明を担当する仏国防調達局 (DGA) が地上試験の結果を受けて飛行を許可、それを受けて初飛行を実施したもの。この初号機は 2009 年に Eurocopter 社の Espana 工場に移動して、開発作業のサポートに用いられる。そして、HAD は 2010 年末に承認を得て、仏西両国向けのデリバリーを開始する予定。現在、Tiger 攻撃ヘリの受注状況は、フランス (80)、ドイツ (80)、オーストラリア (22)、スペイン (24) となっており、このうち各国合計で 30 機が運用中。このうち HAD はフランスが 40 機 (残り 40 機は HAP)、スペインが 18 機 (さらに HAP×6 機を HAD 仕様に改修) となっている。HAP の兵装は、機関銃装備のターレット、MBDA 社製の Mistral 空対空ミサイル、ロケット弾など。HAD はエンジンをパワーアップして、Spike や Hellfire といった対戦車ミサイルを搭載、さらに IFF、防弾装備、電子戦システムを追加装備する。(Eurocopter)
英国防省は Serco Denholm Marine Services Limited 社に対して、総額 10 億ポンド・15 年間の PFI (Private Finance Initiative) 案件を発注した。2002 年に構想を発表した FPMS (Future Provision of Marine Services) に関わるもので、Starfish Marine Consortium を退けて 2007/12/3 に優先交渉権者に決定、受注獲得となったもの。Portsmouth、Devonport、Clyde といった主要海軍基地で、以下に示す各種のサービス業務を実施する。
曳船や水先案内人の用意
艦と陸地の間の人員移送
ドライ・カーゴや液体補給品の搭載、艦から出たゴミの処理
石油漏出事故などの事態に際して実施する、環境保護対策
航路標識などのメンテナンス
作戦・訓練の支援活動
Serco 社はこれらの業務のために、合計 110 隻の船を用意するが、そのうち 30 隻以上を契約期間中に新造する。英海軍は今回の契約により、艦艇に対するサポート体制を再構築することになる。既存の方式よりも管理しやすくなり、費用対効果もよろしいという説明。なお、これらの業務は現在、1996 年に受注した Serco Denholm 社と、RMAS (Royal Maritime Auxiliary Service) が担当している。業務移管に合わせて、RMAS の人員も 2008 年 4 月付で Serco 社に移動することになる。(MoD UK)
EDA (European Defence Agency) は、R&T (Research and Technology) JIP-FP (Joint Investment Programme on Force Protection) の下で実施する、最初の契約 3 件を総額 1,310 万ユーロで発注したと発表した。戦地に派遣する兵士に対して、狙撃、ブービートラップ、IED などといった脅威に対抗できる防護装備を提供するのが目的で、2007 年 5 月に構想を明らかにして提案を受け付けていたもの (詳細)。具体的な対象製品は、個人用防護装備、マルチセンサー方式の対狙撃システム、CBRNE デバイスの遠隔探知システム。ヨーロッパの大小さまざまな防衛関連企業、研究施設、大学が担当することになっている。EDA 理事会はこの件について、3 年間で 5,500 万ユーロの予算を組んでいる。このプログラムで従来と違った進め方をしているのは、以下の点 (原文ママ)。
Opting out, to allow Member States which are not interested to withdraw from the programme
Competition among consortia of research entities from all contributing Member States (cMS)
Access to the programme outputs granted to all cMS
Selection of projects not based on strict industrial return criteria for cMS
Management of the programme by a Committee where representation of each cMS is weighted according to its contribution to the programme budget
計画に参加している cMS・20 ヶ国の面々は、オーストリア、ベルギー、キプロス、チェコ、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシア、ハンガリー、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン。(EDA)
独 EADS Defence & Security (DS) 社は仏内務省から、火災やその他の緊急事態に際して担当部門 (SDIS : Service Departemental d’Incendie et de Secours) が使用する無線通信システム・Antares (Adaptation Nationale des Transmissions Aux Risques Et aux Secours / National Adaptation of Risk and Rescue Transmissions の意) を発注した。2007 年にネットワークを全国展開した、警察向けの Acropole システムをベースにしている。Antares が完全に実現すると、1,300 拠点・70,000 台の端末機・22 万ユーザーの規模になる。Antares システムの導入は EADS Secure Networks 社が担当する。(EADS Defence & Security)
米 Pratt & Whitney 社が三菱重工の MRJ 向けに開発を進めている GTF (Geared Turbofan) エンジン (15,000-17,000lb 級) と、加 Pratt & Whitney Canada 社が開発する新型エンジン PWX10 (10,000lb 級) の両プログラムについて、独 MTU Aero Engines 社が設計・製造作業の 15% を分担することになった。Geared Turbofan は 23,000lb のバージョンもあり、これは加 Bombardier 社の CSeries (2008 年にローンチ予定) に装備する。具体的な内容は明らかになっていないが、開発・製造のための投資やモジュール製造への参画を行う模様。MTU 側の発表によると、PWX10 は 4,000 基、GTF は 2 種類がそれぞれ 1,500 基と 3,000 基の需要を見込めるとしている。(P&W, MTU Aero Engines)
遅刻ペナルティ (STT Finnish Government news & Finnish MoD via Defense-Aerospace.com 2007/12/14, STT Finnish Government News via Defense-Aerospace.com 2007/12/17)
フィンランドの Jyri Hakamies 国防相は 12 日、Aamulehti 紙の報道を認める発表を行った。つまり、2001 年に Mi-8 Hip の代替機として 3 億 7,000 万ユーロで 20 機を発注している NH90 のうち、第一陣の 6 機を 2008 年前半にデリバリーするということ。新しいスケジュールに基づく契約は 14 日に調印。過去 6 ヶ月間にわたり、この件について協議してきた由。
この件、当初の予定では今年 10 月までに完納することになっていたが、実際にデリバリーできたのは 1 機だけで、Sikorsky 社の H-60 に乗り換えるのではないか、とまでいわれていた。なお、デリバリー遅延に伴うペナルティについては、当初は具体的な内容は明らかにされていなかったが、その後になって、NH Industries がフィンランドに対して 2,000 万ユーロを支払うことになったと判明。
サイバー対策 (C4ISRjournal 2007/12/4)
米 General Dynamics 社は、DHS (Department of Homeland Security) のサイバー・セキュリティ関連案件として、US-CERT (U.S. Computer Emergency Readiness Team) を対象として状況認識面のサポートを担当するタスク・オーダーを 4,820 万ドルで受注した。US-CERT は、DHS の National Cyber Security Division に属している組織で、米国内におけるインターネット・インフラの防衛やサイバー攻撃に関する対策を担当している。GD は 2004 年から US-CERT の仕事をしている。
今日の米軍調達 (Contracts 2007/12/14)
Sikorsky Aircraft Corp. (Stratford, CT) は米陸軍から、陸海軍のヘリコプターを対象とする調達、ツーリング、プログラム/システム管理、文書作成の業務を $1,477,061,371.00 で受注した。AMCOM (Army Aviation & Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W58RGZ-08-C-0003)
EADS North American Defense (Arlington, VA) は米陸軍から、UH-72A Lakota KUH (Light Utility Helicopter) を $213,795,474.00 で受注した。AMCOM (Army Aviation & Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W58RGZ-06-C-0194)
Docupak (Pelham, AL) は米陸軍から、National Guard Marketing Programs を $5,100,000.00 で受注した。National Guard Bureau, Arlington, VA (W9133L-08-D-0001)
Lockheed Martin Electronics and Fire Control - Orlando (Orlando, FL) は米陸軍から、AH-64 Apache が装備する TADS/PNVS (Target Acquisition Designation Sight / Pilot Night Vision Sensor) を対象とする兵站支援業務を、$80,661,591 で受注した。旧型と新型の両方が対象。AMCOM (Army Aviation & Missile Command, Redstone Arsenal), AL (W58RGZ-07-C-0058)
Boeing Co. (Ridley Park, PA) は米陸軍から、CH-47 Chinook 用の降着装置を $5,596,348.00 で受注した。AMCOM (Army Aviation & Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W58RGZ-04-G-0023)
Raytheon - Integrated Defense Systems (Andover, MA) は米陸軍から、Patriot "Pure Fleet" 戦術資産を $155,000,000.00 で受注した。AMCOM (Army Aviation & Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W31P4Q-07-C-0151)
Raytheon Missile Systems (Tucson AZ) は米空軍から、Paveway レーザー誘導爆弾に関連する以下のアイテムを、総額 $161,278,400 で受注した。
miscellaneous unit air foil group×300
miscellaneous armament unit enhanced computer control group×300
weapon guidance unit computer control group×1,298
stabilizing and retarding unit air foil group×1,300
Global Positioning System adapter kit×600
Enhanced Paveway III×1 ロット分と試験機材の予備、ツールセット×3 ロット分
Paveway II×1 ロット分
certain adapter group×700
readiness test set×6
bomb tool kit×6
common munitions bit×3
reprogramming equipment adapter kit×3
mission planning software、データ類
いずれもパキスタン向けの FMS 案件。784th Combat Sustainment Group (AFMC), Hill AFB, UT (FA8213-08-C-0028)
Lockheed Martin Corp., Maritime Systems and Sensors (Syracuse, NY) は米海軍から、3 次元長距離対空捜索レーダー・AN/TPS-59(V)3 のメンテナンス、維持管理、近代化改修について、契約上限額を引き上げる修正契約を $88,390,000 で受注した。製造後のライフサイクル・サポート、エンジニアリング・スタディ、評価作業、システム改良のための分析作業、老朽化対策、新技術の導入といった目的。実施する作業としては、ハードウェアの設計・開発・製造・導入、ソフトウェア開発、ファームウェア開発、ECP (Engineering Change Proposals) 適用がある。CLS (Contractor Logistics Support) として、ECP 適用に必要なデータの準備 (パーツリストの作成、作図と既存図面の変更、マニュアルの差し替え) やメンテナンス、エンジニアリング/テクニカル・サポート業務も行う。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-05-D-2002)
Absher Construction Co. (Puyallup, WA) は米海軍から、Naval Base Kitsap (Bremerton, WA) に兵舎を建設する作業を $29,920,000 で受注した。FY2008 予算でさらに $40,980,000 を追加して、総額 $70,900,000 の案件となる。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Northwest, Silverdale, WA (N44255-08-C-6002)
Harris Corp. (Melborne, FL) は米海軍から、AN/WSC-6 SHF (Super High Frequency) SATCOM (Satellite Communications) 端末について、契約期間を 9 ヶ月延長して上限額を引き上げる修正契約を $24,200,000 で受注した。これで総額は $135,498,000 となる。SPAWAR (Space and Naval Warfare Systems Command), San Diego, CA (N00039-00-D-3210)
Aerospace Control Products, Inc. (dba CME Div.) (Davenport, IA) は米海軍から、酸素発生装置試験スタンド×183 セット、エンジニアリング業務、兵站支援業務、訓練業務を $16,424,106 で受注した。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Lakehurst, NJ (N68335-08-D-0007)
BAE Systems, Armament Systems Division (Minneapolis, MN) は米海軍から、5in 艦載砲 Mk.45、57mm 艦載砲 Mk.110、CIWS (Close-In Weapon System) を対象とするエンジニアリング・サービス業務を $15,899,894 で受注した。米海軍、米沿岸警備隊、FMS 経由の海外カスタマーが使用しているものが対象で、設計、開発、製造、兵站支援、試験、サポート業務を実施する。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-08-C-5407)
Pratt & Whitney Aircraft Group (East Hartford, CT) は米海軍から、EA-6B Prowler が装備する J52 エンジンの補修業務に関する、期間延長分の契約を $8,676,196 で受注した。Naval Inventory Control Point (N00383-07-G-003M/#0001)
BAE Systems, Armament Systems Division (Minneapolis, MN) は米海軍から、米沿岸警備隊の NSC (National Security Cutter) に装備する 57mm 艦載砲・Mk.110 mod.0 のオプション契約分・1 基を $7,745,881 で受注した。対空・対水上・対艦と多用途に使用でき、砲弾は Mk.295 を使用する。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-05-C-5117)
Lockheed Martin Aeronautics Co. (Palmdale, CA) は DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) から、極超音速機開発計画・FALCON に関する増額契約を $6,031,035 で受注した。原契約は $40,790,279。フェーズ 3 としてプロトタイプ×2 機を開発・製造する作業に関わるもので、2009 年に飛行試験を実施する予定。DARPA, Arlington, VA (HR0011-04-9-0010/P00032)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/14)
インドは 13 日に Chandipur-on-Sea 試験場 (東部海岸、Orissa 州の州都・Bhubaneswar から北東に 200km) で、IGPMD (Integrated Guided Missile Development Programme) の下で開発した国産地対空ミサイル・Akash の試射を成功裏に実施した。ターゲットは PTA (Pilotless Target Aircraft) "Lakshya"。今後 10 日間の間にさらなる追加の試射を実施して、インド空軍への導入に向けて足場を固める。Akash は全長 5.6m、重量 700kg もある大型の SAM で、ERDE (Electronic Research and Development Establishment) が開発した Rajendra 監視レーダーが同時に 100 のターゲットを追尾してミサイルを発射、ミサイル自身の速度は秒速 600 ヤード、27km 先のターゲットまで 50 秒で到達するとしている。弾頭重量は 55kg。インド側では「核弾頭も装備可能」「アメリカの Patriot よりも高性能」「機動性に優れており、戦車をプラットフォームにすることもできる」といっている。(ddi Indian Government news)
そのインドでは、国防省の研究開発部門・DRDO (Defense Research Development Organization) の V.K. Saraswat 氏が、2010 年までに二段構えのミサイル防衛網 (弾道ミサイル用と巡航ミサイル用) を配備して、パキスタンや中国からの攻撃に備えた対抗策にすると表明している。そのため、来年 6 月に迎撃試験を行う計画。もっとも、安全保障問題の専門家は「2010 年の配備」について懐疑的。Center for Policy Research の Bharat Karnad 博士のごときは「まだ実用レベルまで技術面の熟成が進んでいないのだから、導入を焦ってもカネをドブに捨てるだけだ」と主張。これについては、国内開発だけでなく、アメリカ・ロシア・イスラエルからの輸入も検討するというのが国防省の説明で、そちらの方が無駄遣いにならないとする意見も。一方、攻撃面では既報のように、射程 3,000km 級の Agni III に続いて、さらに射程を伸ばした Agni IV の開発に乗り出す。(VoA)
NATO の NC3A (NATO Consultation, Command and Control Agency) は 11/29-30 にオランダの Hague で開いた会合の席で、MAJIIC (Multi-sensor Aerospace-Ground Joint Intelligence Surveillance and Reconnaissance Interoperability Coalition) の進展状況について説明。これは NATO の 9 ヶ国 (カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、イギリス、アメリカ) が共同で開発している新型の監視・偵察技術で、18 ヶ月以内にアフガニスタンに持ち込む予定になっている。MAJIIC とともに、複数の加盟国が運用する陸上・空中・宇宙空間の監視用資産を組み合わせて、指揮官に対してはそれらからの情報を融合した "single, coherent and detailed picture" を提示、地上で何が起きているのかをすぐに理解できるようにする。これにより、現在使用している多数の情報システム・監視システムによる "stovepipe" を除去するのが狙い。9 月にノルウェーで実施した演習 "Trial Quest 2007" に持ち込まれた MAJIIC は、陸・空に展開する数千の戦力の動向をリアルタイムでトラッキングして見せた。その結果についても、11 月の会合で検討した由。(NATO)
芬 Patria 社と NHI (NH Industries) 社は、フィンランド軍が Joint Nordic Standard Helicopter Procurement Programme の下で導入する NH90 を対象とする、サポート・サービス体制に関する合意をまとめた。フィンランド国内に NHI Service Centre を開設して、両社が共同でノルディック諸国の NH90 カスタマー向けにサポートを行うという内容。Patria 社は以前からヘリコプターのサポート・補修を行っており、さらにその立場を固めるとともに NH90 に関する知識を深めることになる。ちなみに、フィンランド向け NH90 は同国内の Jamsa にある Patria 社の工場で組み立てるが、NAHEMA 関連国以外に NH90 の生産ラインを設置するのはこれが初めての事例。スウェーデン向けの機体もここで手掛けている。
仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) は Eurocopter 社に対して、EC145 を確定 3 機、オプション 2 機、合計 5 機発注する契約を結んだ。Securite Civile 向けの機体で、2009 年 1 月にデリバリーして、残存する Alouette III×6 機を代替する。Securite Civile は EC145 のローンチ・カスタマーで、2001-2005 年にかけて合計 30 機の EC145 を導入、現在は国内外に 22 機を配備している。用途は、救難、消防、EMS (Emergency Medical Services)、監視・法執行といったところ。EC145 は軽量級の双発ヘリで、エンジンは Turbomeca Arriel 1E2×2 基、正副パイロットと 8-9 名の乗客を乗せる。巡航速度は 135kt、暗視ゴーグル対応のグラス・コックピットやデジタル・オートパイロットを備える。米陸軍の LUH (Light Utility Helicopter) こと UH-72A Lakota のベースモデルでもある。(Eurocopter)
加 CAE 社は、オランダ国防省から 2 件・合計 6,000 万カナダドル (4,300 万ユーロ) の契約を受注したと発表した。オランダ空軍 (RNLAF) 向けの FMS (Full-Mission Simulator)×2 基で、C-130H 用と KDC-10 用を 1 基ずつ。CAE Medallion-6000 ビジュアル装置や LCoS (Liquid Crystal on Silicon) プロジェクターを使用するもので、2009 年にデリバリー予定。納入後のサポートやメンテナンスも CAE が担当する。機体そのものの飛行訓練と任務訓練の両方に対応でき、オランダ軍航空部門 (Militaire Luchtvaart Autoriteit) によると、どちらも最高レベルの "Level D" 仕様になる由。ちなみに、CAE 社の Simulation Products and Military Training & Services 部門では、オランダ空軍の CH-47 要員をイギリスで、C-130 要員を Tampa の自社施設で、それぞれ訓練している。(CAE)
ハンガリー空軍が発注している JAS39C/D Gripen×14 機のうち最後の 3 機が、Linkoping にあるスウェーデン軍国防資材局 (FMV) の施設から Kecskemet AB に飛来した。いずれも C 型。納入は所定のスケジュール通りに実現している。(Gripen International)
一方、ポーランドでは F-16C-52×2 機 (S/N : 4041, 4061) が Poznan-Krzesiny の 31st AB に到着した。今年分のデリバリーはこれで最後。これで、31st AB には 33 機の F-16 が出揃ったが、内訳は C 型×23 機、D 型×10 機。なお、11/22 にデリバリーした S/N 4085 については Task の空軍基地に配備する。先日、ポーランド空軍の関係者がイタリア・Aviano AB の米空軍 31st FW を訪れて、飛行前と飛行後のブリーフィング、それと報告に重点を置いて F-16C/D の運用を視察した由。これは、アメリカとポーランドの Military-to-Military Program から資金を出して、米欧州軍 (USEUCOM) の Directorate of Logistics and Security Assistance が実施したもの。相互運用性の向上が目的。(Polish MoD, US Embassy in Poland)
スイス国防省の装備調達・技術担当部門である Armasuisse は、Armaments Program 2003 の下で発注した AIM-9X Sidewinder の領収を開始したと発表した。米空軍の C-17A Globemaster III が Payerne の軍用飛行場に空輸してきたとのこと。F/A-18C/D 搭載用で、現行の AIM-9P を置き換える。Armaments Program 2003 では、総額 1 億 1,500 万スイスフランの装備調達を計画している。AIM-9X の調達数量は明らかになっていないが、昨今の情勢からいって必要最低限にとどめているものとみられる。なお、スイス空軍の F/A-18C/D は AIM-120 AMRAAM も装備している。(Swiss Ministry of Defence, Civil Protection and Sport)
豪 Thales Australia 社は、Joint Systems Business Group の下に ISR (Intelligence Surveillance and Reconnaissance) 事業部門を創設して、捜索・探知用センサー・デバイスの分野に進出した。オーストラリア軍の NCW (Network-Centric Warfare) 関連需要を見込んだもの。これは、同社の SOSI (System-of-Systems Integrator) 化に向けたコミットメントだとしている。(Thales Australia)
今日の米軍調達 (Contracts 2007/12/13)
Lockheed Martin Corp. (Fort Worth, TX) は米空軍から、F-22A を対象とする FY2008 分の維持管理業務を $512,104,000 で受注した。ASC 478 AESW/PK, Wright-Patterson AFB, OH (FA8611-05-C-2850 P00076)
Pratt & Whitney Aircraft Group (East Hartford, CT) は米空軍から、F119-PW-117-PW-100 エンジン (原文ママ。F119-PW-100 の誤記か、F119-PW-100 と F117-PW-100 という意味か) に関する CY2008 分の維持管理業務を、$114,663,000 で受注した。Headquarters Aeronautical Systems Center, Wright-Patterson AFB, OH (FA8611-05-C-2851)
CSC (Computer Sciences Corp.) Applied Technologies (Fort Worth, TX) は米空軍から、すでに受注しているベース・オペレーション業務の期間延長分に関する修正契約を $9,954,655.72 で受注した。42nd Air Base Wing (AETC) Maxwell AFB, AL (F41689-01-C-0006-P002)
Lockheed Martin Corp. (Fort Worth, TX) は米空軍から、F-22A のサポート関連契約を $9,100,000 で受注した。ASC 478 AESW/PK, Wright-Patterson AFB, OH(FA8611-06-C-2899/P00023)
Forrester Construction Co. (Rockville, MD) は米海軍から、Washington DC の Bolling AFB にオペレーション施設を建設する作業を、$9,259,000 で受注した。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Washington, Washington DC (N62477-04-D-0035/#0010)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2007/12/13)
イギリスの Gordon Brown 首相は、先に報じられた Ridgback 装甲車×150 両の調達 (既発注分の Mastiff なども含めると、この種の装甲車は累計 400 両となる) に加えて、アフガニスタンへの Sea King ヘリの増派を発表。民間企業との間で、機体のリースに関する協議も進めている由。これは戦闘任務以外の輸送などに使用するもので、それによって捻出した軍の機体を戦闘任務に回す考え。これらに要する経費は 1 億 5,000 万ポンドで、予備費 (Treasury Reserve) から支出する。(MoD UK)
米 Navistar International 社傘下の IMG (International Military and Government) 社は、米海兵隊向けの MRAP (Mine Resistant Ambush Protected)・International MaxxPro×350 両を 1 億 5,190 万ドルで追加受注した。MaxxPro は米海兵隊から 2,971 両を受注しており、うち 700 両以上をデリバリー済み、2 月には月産 500 両のペースとなり、2008 年 4 月までに完納の予定。すでに受注しているパーツやコンポーネント類と今回の分を合わせると 3 億ドル近く、MaxxPro 関連のすべての契約を合計すると 18 億ドルの案件に成長している。Navistar 社では、同社の民間向け事業の規模が大きいことが、軍用車輌の開発・製造・パーツの供給などに際しても功を奏している、と説明している。実際、同社は昨年にトラックやスクールバスを 16 万台、ディーゼル・エンジンを 56 万台、それぞれ製造している。(Navistar International)
米 EDO 社は先日、米海軍から車載式 IED ジャマー・CREW Increment 2.1 (CVRJ : CREW Vehicle Receiver/Jammer)×1,136 セットを追加受注したが、これは 2007/4/6 に受注した分のオプション契約を行使したもの。10,000 セット分のオプション契約を設定したうち、8,736 セット分が行使済みとなった。さらに 2007/9/7 に国防総省は、CVRJ×15,000 セットを追加発注する意思を表明、これが実現すれば累計 25,000 セットに増える。また、それとは別に MMBJ (Mobile Multi-Band Jammer)×10,000 セットの契約を 2007/4/13 に締結しており、うち 1,100 セットについて発注を確定済み。(EDO)
米 L-3 Communications 社は、米海軍の T-45 TS (Training System)×189 機分を対象とする CLS (Contractor Logistics Support) 案件について、米 Boeing 社との合同チーム編成合意をまとめたと発表した。対象期間は 2009-2013 年。米海軍航空システム軍団 (NAVAIR : Naval Air Systems Command) がリリースした RfP に対応するもの。すでに L-3 社は T-45 TS を対象とする CLS 契約を 2003 年に受注しており、FY2008 までをカバーする 4 億 5,000 万ドルの案件となっている。これを受けて同社傘下の L-3 Vertex Aerospace 社は NAS Kingsville と NAS Meridian に合計 700 名の要員を送り込んで、メンテナンス、サプライチェーン管理、地上訓練機材の運用、エンジニアリング・サービス、CQ (Carrier Qualification) 分遣隊の派遣といった作業に従事させている。今回のチーム編成合意は、その続きとなる FY2009 以降を狙ったもの。(L-3 Communications)
米 Northrop Grumman 社は、米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) が 11/19 にリリースした GMD (Ground-based Midcourse Defense) Segment Follow-on Effort の RfI に対して、回答を提出したと発表した。ちなみに回答期限は 12/31。この RfI では、現行 GMD の後続プログラムとして、さらなるスパイラル開発、試験、配備、維持管理、GMD と BMDS (Ballistic Missile Defense System) のインテグレーションを実施することとしている。Northrop Grumman 社はすでに MD 関連で、KEI (Kinetic Energy Interceptor)、STSS (Space Tracking and Surveillance System)、Missile Defense Integration and Operations Center、ABL (Airborne Laser) 用の化学レーザー砲、射撃管制・通信システムなどを手掛けている。(Northrop Grumman)
独 EADS DS (Defence & Security) 社は独 BWB (Bundesamt fur Wehrtechnik und Beschaffung / Federal Office of Defence Technology and Procurement) から、Joint ISR (Joint Intelligence, Surveillance and Reconnaissance) ネットワークのデモンストレーター開発を 2,300 万ユーロで受注した。2011 年半ばに完成の予定。これは、ドイツ軍がネットワーク化した作戦行動を取れるように、相互運用性を備えた情報通信網を使ってすべての資産を結ぼうというもの。SOA (Service-Oriented Architecture) ベースのシステムで、情報面の優越と意志決定面の優越を実現するために、不可欠の要素とみなされている。(EADS)
米 Northrop Grumman 社によると、同社が担当することになった CVF 向けの統合艦橋システムは INBS (Integrated Navigation and Bridge System) といい、同社傘下の Sperry Marine が開発した VisionMaster FT テクノロジーを利用、すべての航法用センサーとシステムを、最新仕様で効率的、かつ人間工学にも配慮した艦橋システムに統合するものになる由。レーダーと海図をシームレスに統合化して、最適な状況認識機能を実現するとしている。Sperry Marine 社はイギリスで長いこと商売しており、航海用レーダーやジャイロコンパスなどの製品を納入してきた。45 型ミサイル駆逐艦のプラットフォーム管理システムや、各種水上戦闘艦と潜水艦の慣性航法装置も手掛けている。(Northrop Grumman)
オーストリアが発注している Eurofighter Typhoon のうち 3 号機 (AS003, 7L+WC) が、ドイツの Manching からオーストリアの Hinterstoisser AB にフェリーされた。2009 年に全機が出揃う予定。(Austrian MoD)
米 Boeing 社は、トルコ向けの Peace Eagle 計画の下で開発・製造を進めている 737 AEW&C (Airborne Early Warning and Control) について、ミッション・システムの動作を検証するための飛行試験を、ワシントン州 Seattle の Boeing Field で成功裏に実施した。地上のインテグレーション・ラボや管制塔と、VHF/UHF/HF を使った通信リンクを確立するテストや、機内通話装置 (ICS : Internal Communications System) のテストなどを実施。これが初回のテストで、さらに追加のテストを重ねていくことになる。Peace Eagle では 737 AEW&C×4 機と、ミッション・クルーの訓練に使う地上支援機材などを納入することになっている。1 号機は Boeing 社、2-4 号機は土 TAI (Turkish Aerospace Industries) 社が改修する。レーダーは米 Northrop Grumman 社製の MESA (Multi-role Electronically Scanned Array)。(Boeing)
米 Spirit AeroSystems 社は同社の Wichita 工場で P-8A Poseidon の胴体製造を開始した。これにより、P-8A は設計段階から製造段階に足を踏み入れたことになる。2008 年初頭に最初の胴体が完成して、ワシントン州 Renton の Boeing Commercial Airplanes 社工場にある生産ラインに持ち込まれる予定。Spirit 社は、P-8A のベースモデルである NG737 旅客機でも胴体製造を担当している。P-8A は現在、SDD (System Development and Demonstration) フェーズを進めているところで、飛行試験機×3 と地上試験機×2 を製造する予定。初号機は 2009 年に進空する。量産が実現すれば、108 機を調達して P-3C を代替することになり、2013 年の IOC (Initial Operational Capability) 獲得を予定している。米 Boeing 社率いる Poseidon industry team は、CFM International、Northrop Grumman、Raytheon、Spirit AeroSystems、GE Aviation の各社で構成する。(Boeing)
ニュージーランド海軍の Project Protector で 4 隻の建造を計画している IPV (Inshore Patrol Vessel) のうち、2 番艦の Hawea が豪 Tenix 社の Whangarei 造船所で 12/11 に進水した。2008 年半ばにデリバリーの予定。すでに MRV (Multi-Role Vessel) こと HMNZS Canterbury は 6 月に就役済み、OPV (Offshore Patrol Vessel) の HMNZS Otago は 2006 年 11 月、HMNZS Wellington は 2007 年 10 月に、いずれも Williamstown の造船所で進水済み。IVP の 1 番艦、HMNZS Rotoiti は今年 7 月に進水、現在は Whangarei Harbour で洋上公試を済ませたところ。2008 年中に 7 隻 (MRV, OPV×2, IPV×4) すべてが出揃う予定になっている。(New Zealand Defence Force)
BAE Systems 社はニューハンプシャー州の South Nashua に、30,000 平方フィートの面積を持つ新事業所を開設した。F-22A Raptor と F-35 Lightning II で使用する電子戦機器向けに、マイクロ波関連機器の製造・組み立て・試験・インテグレーションを実施するためのもの。この件では、ニューハンプシャー州内に 60 社あまりの下請がいる。(BAE Systems)
オーストラリア・Oakey の AAvnTC (Army Aviation Training Centre) で、ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) こと Tiger 攻撃ヘリの要員訓練に使用するシミュレータの引き渡し式典が開催された。複数の種類があり、内訳は以下の通り。
FFMS (Full Flight and Mission Simulator)
Gun System Trainer
Centre Fuselage Trainer
Underwater Escape Trainer
Environmental Control System Trainer
Darwin に設置する Underwater Escape Trainer 以外はすべて、AAvnTC に設置する。製造担当は、機体と同じ Australian Aerospace 社。Tiger 自体は 2008 年半ばに実働体制を整える予定で、それに合わせて AAvnTC で要員の育成を進める。(Australian DoD)
ノルウェーの Kongsberg Maritime AS (Kongsberg Gruppen ASA の子会社) は、米国子会社の Simrad North America Inc. を通じて米 Hydroid LLC を買収すると発表した。政府の承認を待って、2008 年の第一四半期に買収を実現する予定。買収額は約 8,000 万ドルとなる見込みだが、債務肩代わりが絡むため、Hydroid 社の 2008-2009 年の業績次第で変動する可能性がある。Hydroid 社は 2001 年設立の AUV (Autonomous Underwater Vehicle) メーカーで、軍民双方のマーケットに対して REMUS Autonomous Vehicle Technology を販売している。今回の買収は、Kongsberg Maritime が AUV 分野の業容拡大を企図して仕掛けたもの。Kongsberg Maritime 社自身も、1995 年から FFI (Norwegian Defense Research Establishment) と共同開発してきた HUGIN AUV を擁しているが、そこに REMUS が加わる形になる。(Kongsberg Group)
まさにドタキャン (DID 2007/12/12, JDW 2007/12/12)
チェコ国防省は、墺 Steyr-Daimler-Puch Spezialfahrzeug 社に対して確定 199 両を発注、さらにオプション契約 35 両を設定していた Pandur II 装甲車の契約について、キャンセルを発表。Vlasta Parkanova 国防相は「一見したところでは過激な解決策かも知れないが、これが正しい道だったと信じる」と発言している。
OT-64 SKOT の代替用として、瑞 MOWAG 社の Piranha、芬 Patria 社の AMV を退けて 236 億コルナ (10-14 億ドル) で受注を獲得したが、当初から「政治的決定ではないか」との説が取り沙汰されていた。
また、初期納入分を使ったチェコ陸軍側のテストで 24 件の問題点が発覚。これについて Steyr 社では「24 件のうち 4 件は重複、残りのうち 10 件が技術的トラブル、10 件が文書面の不備であり、すでに対応策は判明、これから適用するところだ」と説明していた。また、オーストリアで製造する最初の 17 両が予定より遅れて 2008 年半ばまで出揃わないスケジュール問題なども、キャンセルの理由に挙げられている。(残りはチェコ国内でライセンス生産。オフセットの一環でもある)
Pandur II は Cummins ISC 350 ディーゼル (285HP) をパワープラントとする 8x8 装輪 AFV で、仕様の違いによって多様なバリエーションがあるのは他のライバル社と同じ。現時点で、Pandur/Pandur II のカスタマーは、オーストリア (Pandur×68、Pandur II×129 を要求中)、ポルトガル (Pandur II×260)、ベルギー (Pandur×60)、ガボン(Pandur×20)、クウェート (National Guard, Pandur×70)、スロベニア (Pandur×72)、アメリカ (Pandur 6×6 AGMS×50) となっている。
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人事・組織
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戦争・紛争
今日のアフガニスタン (AFPS 2007/12/14)
Helmand 省の Musa Qalah で一週間にわたり、アフガニスタン軍・第 205 兵団と聯合軍がタリバンと交戦する事件があった。ここは 2 月頃からタリバンの拠点になっていて、地元の経済活動を阻害していたというのが、CJTF82 (Combined Joint Task Force 82) の広報担当官、Chris Belcher 米陸軍中佐の説明。
まず、12/5 に聯合軍が偵察パトロール隊を Now Zad に送り込んだところ、敵が阻止行動に出て小火器・ロケット・迫撃砲で攻撃してきた。そこで、小火器・機関銃で反撃するとともに航空支援を要請して制圧。敵は地元住民を「人間の盾」にしようとしたが、地元住民がそれに抵抗して失敗。別のところでは、タリバンの幹部が部下に指示を出している現場を発見して、小火器、機関銃、精密誘導兵器で攻撃して制圧。
13 日には、その後始末となる作戦を実施。アフガニスタン軍と聯合軍が、敵のアジト 2 ヶ所を発見した。現場からは、IED 製造材料、自爆ベスト、幹部のものとみられる衣料品を発見。さらにその後に別件で、IED 製造工場を発見、自爆ベストやアヘン 2,000kg もあった。
Musa Qalah での戦闘について、タリバンはインターネットを通じて「聯合軍の兵士が多数死傷して、戦車 2 両と弾薬・軍需品多数を捕獲した」「聯合軍は地元住民に対してリーフレット散布を行い、これからそこを爆撃するから退避するように、と呼びかけている」と主張しているが、CJTF82 では「事実無根である」と反論。リーフレット散布は行っているが、それは「安全だから自宅にとどまるように」という内容であり、武装勢力の掃討に際して民間人への被害を局限するよう努力している、というのが CJTF82 の説明。
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こぼれ話
今日のイラク (AFPS 2007/12/14)
イラクの Wahida で 11 日、米陸軍・第 3 重旅団戦闘チーム (訳注 : 第 3 歩兵師団 ?)・第 15 歩兵聯隊・第 1 大隊、第 203 旅団支援大隊、第 489 民事大隊の兵士も参加して、病院の拡張工事完了を記念する式典が開催された。
遡ること 4 ヶ月前、その病院の関係者が米軍の指揮官を訪ねてきて、病院のスペースと機材が足りないと訴えたのが事の発端。それを受けて拡張工事の実施が決まり、診察室や居住施設の拡張を実施したというわけ。
The Blue Angels schedule (NavNews 2007/12/12)
2008/3/8 : NAF El Centro, CA
2008/3/15-16 : Sacramento, CA
2008/3/29-30 : NAS Meridian, MS
2008/4/5-6 : NAS Kingsville, TX
2008/4/12-13 : Smyrna, TN
2008/4/19-20 : Peoria, IL
2008/4/26-27 : Vidalia, GA
2008/5/3-4 : Fort Lauderdale, FL
2008/5/10-11 : Barksdale AFB, Bossier City, LA
2008/5/16-18 : Andrews AFB, MD
2008/5/21 : USNA, Annapolis, MD
2008/5/23 : USNA Fly-By, Annapolis, MD
2008/5/24-25 : Jones Beach, NY
2008/6/7-8 : MCAS Cherry Point, NC
2008/6/14-15 : Quebec City, Canada
2008/6/21-22 : Davenport, IA
2008/6/28-29 : Huntsville, AL
2008/7/5-6 : Traverse City, MI
2008/7/11 : Pensacola Beach, FL
2008/7/19-20 : Duluth, MN
2008/7/26-27 : Twin Falls, ID
2008/8/2-3 : Seattle, WA
2008/8/8-10 : Fairchild AFB, Spokane, WA
2008/8/16-17 : Chicago, IL
2008/8/30 : Cleveland, OH
2008/9/1 : Cleveland, OH
2008/9/6-7 : NAS Brunswick, ME
2008/9/13-14 Eau Claire, WI
2008/9/20-21 NAS Oceana, VA
2008/9/27-28 Grand Junction, CO
2008/10/4-5 : MCAS Miramar, San Diego, CA
2008/10/11-12 San Francisco, CA
2008/10/18-19 Little Rock, AFB, AR
2008/10/25-26 NAS Jacksonville, FL
2008/11/1-2 : Lackland AFB, San Antonio, TX
2008/11/8-9 : Kennedy Space Center, FL
2008/11/15 : NAS Pensacola, FL
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AFIS : American Forces Information Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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