今週の軍事関連ニュース (2008/01/11)
 

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一般ニュース

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/1/9)
  • 米中央軍 (USCENTCOM) は、NATO ISAF (International Security Assistance Force) を支援するために海兵隊 3,000 名のアフガニスタン派遣を要請した。実現した場合、MAGTF (Marine Air-Ground Task Force) と大隊規模の海兵隊を派遣、アフガニスタン軍や警察の訓練を担当することになる。それとは別に、2 月から 6 ヶ月間の予定で 24th MEU (24th Marine Expeditionary Unit, Camp Lejeune, NC) が USS Nassau 遠征打撃群 (ESG : Expeditionary Strike Group) とともに展開する予定があり、現在は展開準備中。現在、ISAF の戦力は 41,700 名、うち米軍が 14,000 名を占める。ISAF について Robert Gates 国防長官は、訓練チーム 3,500 名など 7,500 名の人員不足を指摘している。その ISAF とは別に CJTF82 (Combined Joint Task Force 82) があり、米軍 12,000 名とその他同盟国軍 1,200 名により、過激派の掃討を実施している。
  • Hormuz 海峡で発生した威嚇事件について米海軍がビデオや音声記録を公表したところ、イランが「捏造、イカサマだ。音声と映像が同期していないではないか」と反論している。

中露の違い (USAF 2008/1/9)
アメリカはロシアに対して、今年の RIMPAC (Rim of the Pacific) への招待を実施、ロシア側もこれを受け入れた。ロシアは 2004 年と 2006 年の RIMPAC でもオブザーバー参加の招待を受けていたが、実際にはオブザーバーを派遣していない。
なお、中国に対しては招待を行っていない。これは、National Defense Authorization Act of 2000 (Public Law 106-65) の規定により、人道支援と捜索・救難を除いて、中国との軍同士の直接接触を禁じられているため。ただし、この法律が成立する前の 1998 年に、小規模なオブザーバーを送り込んできたほか、2006 年の "Valiant Shield" 演習にも中国軍関係者が視察に訪れたことはある。

F-15 の部分的任務復帰 (USAF 2008/1/9)
米空軍 ACC (Air Combat Command) は、問題の縦通材に関する検査を実施してリスク評価を行い、飛行可能と判断できた F-15A/B/C/D について、飛行を再開する方針を決定した。全体の 60% 程度が任務に復帰できる由。検査作業の方は 90% 以上が完了しており、残作業の多くは前部縦通材を対象とするものとなっている。これまでの検査では、クラックが見つかった機体が 9 機、そこまで行かないが規定を満たしていないと判断されたものが全体の 40% となっている。すべての検査が終わったところで、さらに検査や補修を必要とする機体を確定する。

総長のお勉強 (NavNews 2008/1/8)
米海軍作戦総長 (CNO : Chief of Naval Operations) の Gary Roughead 大将は 1/7 から、8 日間かけて全米各地の造船所を視察している。米海軍は "2007-2008 CNO Guidance" に基づく将来の艦船戦力実現を最優先課題に挙げているが、その際に必要となる、最新の艦艇建造能力について理解を深めるのが目的。訪問先は以下の通り。
  • Portsmouth Shipyard (Portsmouth, NH)
  • Bath Iron Works (Brunswick, ME)
  • Northrop Grumman Ship Systems 社傘下の Ingalls (Pascagoula, MS)、Avondale (New Orleans, LA)、Gulfport (Gulfport, MS)
  • Austal USA Shipbuilding (Mobile, AL)
  • Marinette Marine (Marinette, WI)
  • National Steel and Shipbuilding Company (San Diego, CA)
さらに MIT Security Studies Program faculty などの学術界や産業界の関係者とも会談、Naval War College、Senior Enlisted Academy の訪問、All Hands Calls による艦船訪問も実施する。(US Navy)

BMD Milestones (Lockheed Martin via Defense-Aerospace.com 2008/1/9)
Lockheed Martin 社のプレスリリースにあった、MD 関連のマイルストーンまとめ。
  • 米ミサイル防衛局 (MDA) から、THAAD (Terminal High Altitude Area Defense) の発射器×2 個隊(ミサイル×48 発、発射器×6、射撃管制・通信ユニット×6) を 6 億 1,900 万ドルで受注
  • 米陸軍から、PAC-3×148 発などを 5 億 5,600 万ドルで受注 (上の方に載ってるやつ)
  • 米ミサイル防衛局 (MDA) から、C2BMC (Command, Control, Battle Management and Communications) の開発・インテグレーション・導入に関する期間延長分を 4 億 5,800 万ドルで受注
  • USS Lake Erie が 4 月に、イージス BMD による弾道ミサイル・巡航ミサイルの同時要撃に成功。イージス BMD 対応艦は現在 11 隻 (うち 1 隻が海自)、LRS&T (Long-Range Search and Track) 対応艦がさらに 7 隻。最終的に、短・中射程弾道ミサイルに対応する米海軍のイージス BMD 対応艦は、駆逐艦×15 隻、巡洋艦×3 隻となる予定
  • USS Decatur が 6 月に、SM-3 で中射程・弾頭分離型ミサイルの要撃に成功。このとき、USS Port Royal (CG-73) とスペイン海軍の Mendez Nunez (F-104)も参加、USS Port Royal の AN/SPY-1B による追跡データは陸上の THAAD 部隊にも転送した
  • USS Lake Erie が 11 月に、弾道ミサイル 2 発の同時探知・追跡・目標指示に成功。さらに 10-11 回目となる要撃成功を記録
  • 海自の「こんごう」が 12 月に、SM-3 による要撃試験に成功。日本の艦としては初めての事例。また、USS Lake Erie のイージス BMD や陸上の THAAD ともデータ交換を実施
  • 7/18 に WSRM (White Sands Missile Range) で、PAC-3 による低空の経空脅威要撃試験に成功
  • 同じ 7 月、500 発目の PAC-3 を米陸軍にデリバリー。オランダ向け PAC-3 のデリバリーを開始
  • C2BMC (Command, Control, Battle Management and Communications) が 20 spiral delivery を完了、14 のタイムゾーンで実働可能になった。12 月には、Link 16 による追跡データ交換や、イージス BMD 用の UHF/EHF リンクと状況認識・計画 (Aegis UHF/EHF and Situational Awareness and Planner) 機能を持つ C2BMC Spiral 6.2 が実働可能に
  • 8 月、バーレーン向けに AN/TPS-59(V)3B レーダーのデリバリーを開始
  • 米ミサイル防衛局から受注している弾道ミサイル標的 (Targets and Countermeasures) について、2005 年のミッション開始以来、10 発すべてを成功させている。さらに新プロジェクトとして Targets and Countermeasures Single Integration Capability をアラバマ州 Courtland の事業所でスタート、これは Flexible Target Family を実現するもの
  • 12 月、MEADS の予備設計審査が完了
  • 1・4・6・10 月にハワイの PMRF (Pacific Missile Range Facility) で、THAAD による大気圏上層・大気圏外の試験を成功裏に実施
  • ABL (Airborne Laser) で使用する、ビーム制御/射撃管制システムの追跡試験に成功
  • MKV (Multiple Kill Vehicle) のキー・エレメントに関して、姿勢制御システムのテストを実施
  • HAA (High Altitude Airship) については議会が FY2008 予算で 250 万ドルの予算を確保。技術的には、直ちにインテグレーションと飛行試験にかかれるところまで来ているとする。2007 年 2 月には米ミサイル防衛局 (MDA) が、HAA Technology Improvement Project を対象とするオプション契約を実施

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/1/8)
  • 米沿岸警備隊は、Deepwater 計画に関連して巡視船 8 隻の改修を実施したが問題が発覚、早期退役に追い込まれた。これを受けて、担当メーカーの Lockheed Martin 社と Northrop Grumman 社に対して、 9,610 万ドルの返却を求める考え。この金額は、改修費用として支払ったものに減価償却を加味して算出した。問題になったのは、新型の NSC (National Security Cutter) が就役するまでのストップギャップとして船体延長改修を実施した、110ft 級カッター (Island 級)×8 隻。改修後の船体の強度不足に起因する座屈や推進軸のアラインメントに関する不具合といった問題が発生して、早期退役を余儀なくされた次第。
  • NH Industries 社は、フィンランドから 20 機を受注している NH90 の納入が遅延しているため、ペナルティとして 3,000 万ドルを支払うことになった。2001 年に 5 億 4,500 万ドルで発注、2005 年の納入予定だったが、初号機のデリバリーは 2008 年前半までずれ込んでいる。2008 年中に 6 機、2009 年に 6 機、2010 年に残りをデリバリーして、フィンランド陸軍が現用中の Mi-8 を代替する。このうち 2008 年にデリバリーする機体は訓練用の装備だけで、後から実戦仕様に改修する予定。[昨年暮れの情報では 2,000 万ユーロとなっていたけれど、今の相場なら 3,000 万ドルとほぼ同じか]
  • UAE 向け PAC-3 を受注した米 Lockheed Martin 社は、他の中東諸国とも PAC-3 のセールスに関して協議中とのこと。また、米ミサイル防衛局 (MDA) が中止を決めた HAA (High Altitude Airship) 計画については、議会が "生命維持" 予算 200 万ドルの支出を決めており、新たな居場所を探しているところ。
  • チェコが墺 Steyr-Daimler-Puch 社に対して、199 両を 11 億 8,000 万ドルで発注していた Pandur II の商談が、正式にポシャった。昨年、キャンセルの方針が決まっていたもの。
  • チリは、旧いアメリカ製ヘリコプターの代替機として Bell 412×12 機を 1 億 2,000 万ドルで発注すると決定、印 HAL 社が売り込んでいた ALH (Advanced Light Helicopter) は不採用となった。昨年、海岸地域や高標高地域で合計 100 時間あまりの飛行試験を実施するところまで行ったが、受注獲得には至らず。なお、ALH には HAL 社と仏 Turbomeca 社が共同開発した Shakti エンジンを装備する計画があるが、これは 現行の TM-333-2B2 よりも 30% パワーアップしている。

インドの東南アジア浸透 (DefenseNews 2008/1/7)
インドはマレーシアとの間で 6 日に締結した軍事協力合意と、先月に締結した議定書に基づき、マレーシア空軍の Su-30MKM パイロットを自国で訓練するほか、マレーシア空軍の整備要員に対する訓練も実施する。対象となるのは士官 15 名と下士官兵 40 名の、合計 55 名。マレーシアは 2003 年に Su-30MKM×18 機を発注、昨年 5 月に第一陣の 2 機が到着しており、今年 6 月までに全機が出揃う予定。
そのほか、マレーシア空軍の MiG-29 向けにスペアパーツの供給を、マレーシア海軍が 2009 年に導入する Scorpene 型潜水艦に関するメンテナンスの支援を、それぞれ行う。協力合意締結のためにマレーシアを訪問した A.K.Antony 印国防相は、BrahMos ミサイルを輸出する可能性についてもとりあげた。

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産業・装備・調達

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/1/10)
  • BAE Systems 社は、米陸軍から MMPV (Medium Mine Protected Vehicle) の独占供給担当に選定されたと発表した。RG-33 をベースにした 6x6 車輌で、まず 9 両・2,000 万ドルを受注して試験に供する。なお、当初契約分は 2008 年の 5-8 月にデリバリーする予定で、装甲試験パッケージ、工具類、訓練なども含む。最終的には 2015 年までかけてデリバリーする、2,500 両・22 億 8,800 万ドルの案件に発展する予定。配備先は 米陸軍工兵隊の爆発物処理部門 (Army Engineers and Explosive Ordnance Disposal teams) で、前路啓開、指揮・統制、地雷除去装置の装備、IED 処分といった用途に使用する。(BAE Systems)
  • 韓国の李明博 Lee Myung-bak 次期大統領は 9 日、UAE に対してジェット練習機として KAI 社製の T-50 Golden Eagle を採用するよう求める書簡を送付した。伊 Alenia Aermacchi 社の M-346 と受注を競っているところ。UAE の意志決定は 2 月初頭の予定。採用が決まれば T-50 にとっては初めての海外カスタマー獲得であり、超音速機の輸出元としては世界で 6 番手のポジションにつけられるとしている。すでに UAE は韓国にとって大口の貿易先で、2005 年に 127 億ドル合った貿易額が 2007 年には 700 億ドルまで増えている。さらに、アブダビの Sheikh Mohamed bin Zayed Al Nahyan 皇太子に対して、韓国訪問を提案しているとのこと。(Korean Overseas Information Service)
  • タイの Thai Aviation Industries 社は米 Rockwell Collins 社に対して、タイ空軍の C-130 を対象とする近代化改修の第 2 フェーズとして、CNS/ATM (Communications, Navigation, Surveillance/Air Traffic Management) ソリューションの発注を実施した。C-130×6 機に対するアビオニクス近代化改修を行うフェーズ 1 はすでに完了、今回のフェーズ 2 は残り 6 機が対象。さらに、アビオニクスのメンテナンスを行うために必要な SIL (System Integration Laboratory) も契約に含んでいる。これに対して Rockwell Collins 社がデリバリーするのは Flight2 アビオニクス・システムをベースとするオープン・アーキテクチャ製品で、イーサネットを中核とする IPC (Integrated Processing Center) に飛行管理機能や多機能液晶ディスプレイ、マルチモード受信機、TCAS II (Traffic Alert and Collision Avoidance System II)、気象レーダー、オートパイロット、衛星通信・HF High Frequency) 無線機・VHF/UHF 無線機などを組み合わせた内容。この改修により、タイ空軍の C-130 は民間航空機の最新基準に適合して、 民間用の空域を制限なしに飛行できるようになる。ADS-B (Automatic Dependent Surveillance-Broadcast) や CPDLC (Controller Pilot Data Link Communications) にも対応する。Rockwell Collins 社は今回の件以外にも、米空軍の C/KC-135 GATM や米沿岸警備隊の CH-144A (CN-235)、米海軍の P-3C や E-2C、海外の C-130 に対して CNS/ATM システムを納入している。(Rockwell Collins)
  • 米陸軍は米 GE Aviation 社に対して、CCAD (Corpus Christi Army Depot) と組んで実施する T700-GE-701D エンジンのオーバーホール作業を発注した。5 年契約。すでに、過去 7 年に渡って手掛けてきているオーバーホールの継続分。その間に、Lean Six Sigma 構想や民間のベストプラクティスを導入することで、作業に要する時間を 70% に削減、年間 1,500 基分のエンジンやモジュールを扱えるようになった。また、CCAD では 1,100 基の T700 エンジンを -701D 仕様に改修しているが、これは 2004 年からスタートしたもので、AH-64 と UH-60 に装備するエンジンが対象。あと 3-4 年で全機のエンジンを -701D に取り替える。-701D ではホット・セクションを改良して信頼性を 2 倍に向上、ライフサイクルコストの低減や 5% のパワーアップ (-701C 比) も実現。(GE Aviation)
  • 米 Northrop Grumman 社は、米陸軍の次世代 C4ISR (Command, Control, Communications, Computers, Intelligence, Surveillance and Reconnaissance) プラットフォーム、ACS (Aerial Common Sensor) 構想に応札する企業チームのメンバーを明らかにした。AAI Corp. (Textron Systems Corp. 傘下)、General Dynamics C4 Systems、L-3 Communications Corp. の 3 社。Northrop Grumman 社は主契約社とシステム・インテグレーターを兼ねる。AAI 社からは無人偵察機の経験を、GD からは C4ISR 関連機材の経験を、L-3 からは リアルタイムの情報提供に関する経験を、それぞれ得て活用するとしている。(Northrop Grumman)
  • 米 GA-ASI (General Atomics Aeronautical Systems, Inc.) 社は、スペイン向けに UAS (Unmanned Aircraft System) や偵察レーダーを売り込むために、西 SENER Ingenieria y Sistemas, S.A. 社とパートナーシップを形成した。同社はエンジニアリング、コンサルティング、システム・インテグレーションなどを手掛けている。GA-ASI の UAV はすでに、アメリカ、イタリア、トルコ、イギリスといった採用実績があり、実績と費用対効果を兼ね備えたソリューションを提案できるとしている。(General Atomics Aeronautical Systems)
  • 米 Boeing 社は、2007 年中に国内外のカスタマーに対して、合計 36 機の CH-47 Chinook をデリバリーしたと発表した。製造はペンシルバニア州 Ridley Park の工場で行っており、MH-47G×4、CH-47F×30、輸出向け×2 といった内訳。米陸軍に対しては、513 機 (MH-47G×61、CH-47F×452) を納入する予定で、さらに海外から 15 機の受注がある。最新仕様の CH-47F は、Rockwell Collins 社製の CAAS (Common Avionics Architecture System) や BAE Systems 社製の DAFCS (Digital Advanced Flight Control System) を備えており、デジタル・マップ・ディスプレイやデータ転送システムによる状況認識能力改善を図っている。また、CMWS (Common Missile Warning System) や Improved Countermeasure Dispenser System により、生存性も向上させた。エンジンは Honeywell 社製ターボシャフト (4,868HP) の双発、最高速度 175mph、搭載量 21,000lb。Robertson Aviation Extended Range Fuel System を備えており、行動半径は 400nm。(Boeing)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/1/9)
    以下の各社は米海軍から、NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command) Southwest 管内で実施する建物建設・補修工事を受注した。基本契約と 1 年単位のオプション契約 4 年分の合計は $500,000,000、1 件あたりの最低保証額は $25,000。管理部門、学校、病院、消防、講堂、体育館、オフィス、格納庫、研究施設、駐車場といったものが対象。州別では、カリフォルニアが 94%、アリゾナが 5%、ニューメキシコが 1% を占める。
    • R.A. Burch Construction Co., Inc.*, (Ramona, CA)
    • Douglas E. Barnhart, Inc. (San Diego, CA
    • Solpac Construction, Inc. (dba Soltek Pacific Construction Co.) (San Diego, CA)
    • Straub Construction, Inc. (Bonsall, CA)
    • Harper Construction Company, Inc. (San Diego, CA)
    • T.B. Penick & Sons, Inc. (San Diego, CA)
    NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command) Southwest, San Diego, CA (N62473-08-D-8607, N62473-08-D-8608, N62473-08-D-8609, N62473-08-D-8610, N62473-08-D-8611, N62473-08-D-8612)
  • 以下の各社は米海軍から、NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command) Southwest 管内で実施する建物建設・補修工事を受注した。基本契約と 1 年単位のオプション契約 4 年分の合計は $500,000,000、1 件あたりの最低保証額は $25,000。管理部門、学校、病院、消防、講堂、体育館、オフィス、格納庫、研究施設、駐車場といったものが対象。州別では、カリフォルニア北部が 82%、ネバダが 14%、ユタが 2%、コロラドが 2% を占める。
    • R.A. Burch Construction Co., Inc.*, (Ramona, CA)
    • Douglas E. Barnhart, Inc. (San Diego, CA
    • Straub Construction, Inc. (Bonsall, CA)
    • Solpac Construction, Inc. (dba Soltek Pacific Construction Co.) (San Diego, CA)
    • Harper Construction Company, Inc. (San Diego, CA)
    • T.B. Penick & Sons, Inc. (San Diego, CA)
    NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southwest, San Diego, CA (N62473-08-D-8613, N62473-08-D-8614, N62473-08-D-8615, N62473-08-D-8616, N62473-08-D-8617, N62473-08-D-8618)
  • Northrop Grumman Electronic Systems-Marine Systems (Sunnyvale, CA) は米海軍から、Supply 級高速戦闘支援艦 (AOE) の推進システムで使用する減速ギアボックス換装に関連する、設計作業と機材の調達を $20,511,449 で受注した。対象となるのは、USNS Supply (T-AOE-6)、USNS Rainier (T-AOE-7)、USNS Arctic (T-AOE-8)、USNS Bridge (T-AOE-10) の 4 隻。導入支援に関するオプション契約が 5 件、機材の追加調達に関するオプション契約が 1 件あり、すべて実現した場合の総額は $22,395,475。2013 年 9 月に完了予定。MSC (Military Sealift Command), Washington DC (N00033-08-C-7501)
  • MSP Aviation (Bloomington, IN)、Ranger Enterprises (Bloomfield, IN)、Roger Associates (Rochester, NY) の各社は米海軍から、EA-6B と EA-18G を対象とするマシンショップ作業を $10,000,000 (not-to-exceed) で受注した。機体、あるいは試験機材で使用するパーツを調達して作業を実施する。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Crane, IN (MSP Aviation : N000164-08-D-WS04, Ranger Enterprises : N000164-08-D-WS05, Roger Associates : N000164-08-D-WS06)
  • AECOM Government Services (Fort Worth, TX) は米陸軍から、HMMWV (High Mobility Multi-Purpose Wheeled Vehicle) のメンテナンス・サポート・サービスと訓練業務を $31,487,630 で受注した。Army Sustainment Command, Rock Island, IL (W52P1J-05-D-0004)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/1/9)
  • 米陸軍と米海兵隊の HMMWV 後継車調達計画、JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) に対して、米 Northrop Grumman 社と米 Oshkosh Truck 社が合同チームを編成、応札することになった。16 万両の調達が見込まれており、数ヶ月後に RfP をリリースする予定。Northrop Grumman 社 Mission Systems 部門が主契約社とシステム・インテグレーターを務めて、車輌部分は Oshkosh 社が担当する。JLTV では、機動性を損なわずに生存性と状況認識能力を実現すること、という要求がある。ちなみに、Northrop Grumman 社が手掛けている C4ISR 関連製品としては、旅団レベルで使用する戦術指揮システム・Command Post Platform、FBCB2 (Force XXI Battle Command Brigade and Below)/BFT (Blue Force Tracking)、C2PC (Command and Control Personal Computer) といったものがある。一方、Oshkosh Truck 社が手掛けてきた軍用車輌としては、海兵隊の MTVR (Medium Tactical Vehicle Replacement)、陸軍の HEMTT (Heavy Expanded Mobility Tactical Truck)、それにディーゼル・エレクトリック駆動システム ProPulse を組み込んで燃費を 20% 引き上げた HEMTT A3 などがある。(Northrop Grumman)
  • 米 Lockheed Martin 社は米陸軍 AMCOM (Aviation and Missile Command) から、PAC-3 を 5 億 5,600 万ドルで受注した。ミサイル 148 発、発射器改修キット×17 セット、スペアパーツなど、プログラム管理、エンジニアリング・サービス業務といった内訳。2010 年 7 月に完納予定。また、米陸軍の既存 Patriot については 2006 年にスタートした "Pure Fleet" 構想に基づいて、1 個高射隊ごとに発射器 2 基を PAC-3 対応に改修する作業を実施する。(Lockheed Martin)
  • ちなみに、Lockheed Martin 社による "hit-to-kill" ミサイルの歴史は長く、1984 年に実施した Homing Overlay Experiment にまで遡ることができる。このときには大気圏外でモックアップの標的を要撃した。その後に開発した PAC-3 が 1993 年に米陸軍からの受注を獲得、さらに AWS (Aegis Weapon System)、THAAD (Terminal High Altitude Area Defense)、MEADS (Medium Extended Air Defense System)、MKV (Multiple Kill Vehicle) と発展する。このうち MEADS では、迎撃ミサイルとして PAC-3 MSE (Missile Segment Enhancement) を採用しており、現在はシステム設計フェーズの下でリスク低減・要素技術適用の作業を進めているところ。(Lockheed Martin)
  • タイの閣議は、JAS39 Gripen×6 機とアクセサリー類、スペアパーツ、訓練プログラム一式を 190 億バーツ (6 億 3,700 万ドル) で調達する件を承認した。これにより、F-5E の代替を開始する。(Thai News Agency)
  • AgustaWestland 社は、イタリア陸軍向け NH90 の初号機を 2007 年 12 月末にデリバリーしたと発表した。TTH 型×60 機を発注しており、これによって各種の老朽化した汎用ヘリコプターを代替する。TTH は兵員輸送なら 16-20 名、負傷者後送なら担架 12 台、その他に特殊作戦や空中指揮所にも使用可能。音響/赤外線/レーダー・シグネチャの低減、FLIR (Forward Looking Infra-Red)・NVG (Night Vision Goggle)・ヘルメット・サイト (Helmet Mounted Sight & Display)、気象レーダー、デジタル・マップ、障害警報システム、ワイヤーカッター、パイロット席装甲板、パッシブ/アクティブ方式の自衛機材、後部ランプといった装備を備える。AgustaWestland 社は、サポート/訓練パッケージについても受注しており、Phased Logistic Support プログラムを通じて実現する。とりあえず当初契約は 3 年分。なお、NH90 プログラムを管理しているのは NAHEMO (NATO Helicopter Management Organisation) で、これは仏独伊欄葡白の各国で構成、NH Industries コンソーシアム (AgustaWestland (32%), Eurocopter (62.5%), Stork Fokker (5.5%) で構成) が開発・製造を担当している。この枠組みの下で AgustaWestland 社が担当しているのは、トランスミッション、テイル・ローターのドライブシャフト、油圧系統、AFCS (Automatic Flight Control System)、後部胴体と後部ランプ、T700/6E1 エンジン、機上コンピュータ。それと NFH 型のシステム・インテグレーション。NFH はイタリア海軍が 56 機、オランダが 20 機、ノルウェーが 14 機を発注している。(AgustaWestland)
  • 米国防総省は次世代ソフトウェア無線機・JTRS (Joint Tactical Radio System) 計画について、新たなビジネスモデルの導入により、陸軍向け携帯無線機×39,000 基の製造・納入に際して 1 億 400 万ドルの経費節減を図ると発表した。JTRS 担当 Joint Program Executive Officer の Dennis Bauman 氏と、同氏の次席にあたる Howard Pace 氏が明らかにしたもの。組織構成の変更による効率化に加えて、製造過程での競争原理導入、ソフトウェア開発におけるオープン・システム方式のアプローチによる相互運用性改善、といった施策を取り入れる。JTRS の開発は、Joint Tactical Radio System (San Diego, CA, 1997 年設立) が担当している。ファミリー化した JTRS の導入によって現行の各種無線機を代替するとともに、リアルタイムの状況認識機能や GIG (Global Information Grid) への接続性も実現する。(JPEO Joint Tactical Radio System)
  • その JTRS について米 Boeing 社は、JTRS GMR (Joint Tactical Radio System Ground Mobile Radio) の EDM (Engineering Design Model) 製造を開始したと発表した。これから配備とシステム試験を 2008 年を通じて実施、JPEO と FCS (Future Combat System) 向けに納入する JTRS 用のソフトウェアをテストして、段階的にリリースしていくことになっている。2008 年末に政府の承認を得てフィールド試験を実施する予定。現在は、プレ EDM モデルを 100 基以上製造して、全米各地でテストしているところ。また、JTRS が IP 通信を行うために使用する WNW (Wideband Networking Waveform) の評価も進めている。2007/12/17 には、CCDR (Capstone Critical Design Review) もスタートしているが、これは 30 種類のハード/ソフトを対象としており、2008 年の第二四半期に完了の予定。(Boeing)
  • 丁 Terma 社の対水上監視レーダー・SCANTER 2001 が、デンマーク海軍の FSS (Flexible Support Ship) こと HDMS Absalon を対象とする System Acceptance Trial を完了した。2006 年に採用が決まっていたもの。同艦と同型艦の HDMS Esbern Snare は、デンマーク海軍で最大 (6,300t) の水上艦で、指揮・兵站支援・海上輸送などの機能を持つ。その際に非対称性脅威を探知・対応するための手段として、対水上監視レーダーは重要な存在。このレーダーは Sea State 6 の状況で小艇の探知が可能とされる。(Terma)
  • Proton Breeze M ブースターによる衛星打ち上げを受注している ILS (International Launch Services。Space Transport Inc.、露 Khrunichev Space Center、露 RSC Energia のジョイント・ベンチャー。McLean, VA, 登記はデラウェア州) 社は、2007 年に 15 億ドルの売上を達成した。Proton ブースターの製造は露 Khrunichev Space Center (Moscow, Russia) が担当している。同社では、6t 超の打ち上げ能力を持つ Enhanced Proton も開発しているが、これは HDTV やモバイル・エンタテインメントといった用途に使用する、大型の衛星でも打ち上げ可能だとしている。打ち上げ拠点はカザフスタンの Baikonur Cosmodrome。新規の受注件数は 17 件で内訳は以下の通り、バックログは 22 件・20 億ドル分となった。
    • Arabsat 5A/5B
    • Ciel 2 (Ciel Satellite Group 向け、SES AMERICOM 経由の受注)
    • CMBStar (EchoStar)
    • EchoStar 向けの追加ミッション
    • Eutelsat "W"
    • Inmarsat 4F3
    • Nimiq 5 (Telesat)
    • MSV-1 (Mobile Satellite Ventures, オプションとして MSV-2 も)
    • ProtoStar II
    • YahSat 1A または 1B
    • 某カスタマー向けの打ち上げ×2
    • SES 向けの打ち上げ×5
    一方、2007 年に打ち上げに成功した衛星は以下の通り。
    • Anik F3 (Telesat) : 2007/4/9
    • DIRECTV 10 : 2007/7/7
    • SIRIUS-4 (SES SIRIUS) : 2007/11/18
    失敗したのは、2007/9/6 の JCSAT-11。その後、原因調査のために打ち上げを中断、10 月に再開して、11-12 月にかけて 2 基ずつ、合計 4 基を打ち上げている。(ILS)
  • 米 Boeing Company 社はノースカロライナ州 Seymour Johnson AFB に、F-15E に対応した MTC (Mission Training Center) を開設した。航空機搭乗員訓練用のシミュレーション施設で、全周をカバーするビジュアル装置を備えた複座用シミュレータ×2 基で構成しており、同種施設としては 2 ヶ所目。4th FW の F-15E 搭乗員を訓練するために使用する。シミュレータに加えて教官用ステーションや電子光学/赤外線画像システム (これらは Lockheed Martin 社製) やブリーフィング/デブリーフィング・ステーション (これは SAIC 社製) もある。MTC 同士を組み合わせた複数機によるミッションの訓練や、F-15E Manned Combat Station とのリンクも可能。空軍の訓練ネットワーク・DMO (Distributed Mission Operations) とも接続する。MTC を構成するキー・コンポーネントとしては、Visual Integrated Display System、Manned Combat Station、"Big Tac" Combat Environment Server、ローカルまたは他の施設と結ぶネットワーク、といったものがある。この後、年内にイギリスの RAF Lakenheath とアイダホ州の Mountain Home AFB にも F-15E MTC を開設する。すでに F-15C 用 MTC×6 ヶ所を開設済みで、さらに F-16 用 MTC も受注、F-22A を DMO に組み込む作業も Boeing 社が担当している。(Boeing)
  • 加 MDA (MacDonald, Dettwiler and Associates Ltd.) 社は、Information Systems and Geospatial Services 部門を米 ATK (Alliant Techsystems) 社に 13 億 2,500 万カナダドルで売却すると発表した。買収は現金で実施する。MDA 社は今後、情報関連製品に注力する方針。一方、買収する ATK 社は同部門を 2008/4/1 に設立する ATK Space Systems (ATK 社のビジネス・グループとしては 4 番目) の下に入れて、宇宙設置型レーダー・システム、スペース・ロボティクス、衛星システム、画像衛星用地上ステーション、衛星用ペイロード、C4ISR といった分野の製品を手掛けることになる。実現に際しては ATK 社株主による承認が必要で、2009 年の第一四半期までに完了の予定。新部門のトップには、Orbital Sciences Corporation 社 Space Systems Group の上級副社長を務めていた Carl A. Marchetto 氏が座る。同氏は過去に、NASA の Jet Propulsion Laboratory、Lockheed Martin 社の Astro Space Division、Eastman Kodak 社の Commercial and Government Systems group といったところで仕事をしてきた経歴がある。(MDA, ATK)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/1/8)
  • 以下の各社は米空軍から、総額 40 億ドルにのぼる SATOC (SR&M (Sustainment, Restoration, and Modernization) Task Order Contract) を受注した。40 億ドルとは、10 年間にわたり、複数の契約で構成するすべてのタスク・オーダーが実現した場合の上限額。1 件あたりの最低額は $2,500。AETC CONS/LGCK, Randolph AFB, TX (Multiple contract numbers)
    • AMEC Earth and Environmental, Inc., (Plymouth Meeting PA)
    • CDM Constructors Inc. (Cambridge MA)
    • CH2M-Hill Facilities and Infrastructure, Inc. (Englewood, CA)
    • Earthtech Inc., (Long Beach, CA)
    • ECC (Burlington, VA)
    • Innovative Technical Solutions Inc. (Walnut Creek, VA)
    • Jacobs Government Services CO., (Pasadena, CA)
    • Parsons Infrastructure and Technology Group, Inc., (Pasadena, CA)
    • Perini Corp (Farmington, MA)
    • Toltest (Maumee, OH)
    • North Wind (Idaho Falls, ID)
    • SEI Group, Inc. (Huntsville, AL)
    • Barlovento, LLC (Dothan, AL)
    • J2 Engineering (Tampa, FL)
    • Charter Environmental (Wilmington, MA)
    • DWG and Associates, (Bluffdale, UT)
  • Honeywell Technology Solutions Inc. (Colorado Springs, CO) は米空軍から、Air Force Satellite Control Network を対象とする FY2008-2010 分のシステム/メンテナンス関連のエンジニアリング、ネットワーク・サポート・インテグレーション、オンサイト/オフサイトのデポ整備、ソフトウェアのメンテナンスといった業務に関する修正契約を、$389,649,504 で受注した。SMC SLG/PK, Peterson AFB, CO (F04701-02-D-0006/P00036)
  • Northrop Grumman Mission Systems (Clearfield, UT) は米空軍から、LGM-30 Minuteman III ICBM を対象とする SERV (Safety Enhanced Reentry Vehicle) の全規模量産分 (FRP : Full Rate Production) オプション 3 契約分・120 発分を、$31,786,171 で受注した。526 ICBMSW/PKE, Hill AFB, UT (F42610-98-C-0001)
  • Thales Components Corp. (Totowa, NJ) は米海軍から、AN/USC-38 衛星通信システムで使用する 250W の進行波管 (TWT : Traveling Wave Tube) を $26,673,048 で受注した。仏 Velizy で製造するもので、2012 年に完納予定。Naval Inventory Control Point (N00104-08-D-D003)
  • Merrick Construction Co. (Cottonport, LA) は米陸軍から、Hurricane Protection Project としてルイジアナ州 Plaquemines Parish で実施する運河の堤防拡張工事を、$9,617,875 で受注した。Army Corps of Engineers, New Orleans, LA (W912P8-06-D-0089)

UAV 組み込みの手助け (C4ISRjournal 2008/1/8)
EDA (European Defence Agency) は Air4All コンソーシアムに対して、2015 年までに UAV を欧州空域に組み込むためのロードマップ策定作業を 50 万ユーロ ($736,000) で発注した。このコンソーシアムは以下の企業で構成する。
  • BAE Systems 社 Operations Platforms Solution 部門
  • Alenia Aeronautica
  • Dassault Aviation
  • Diehl BGT Defence
  • EADS CASA
  • EADS Defence & Security Germany
  • Galileo Avionica
  • QinetiQ
  • Rheinmetall Defence Electronics
  • Saab
  • Sagem Defence Systems
  • Thales Aerospace
ロードマップ策定により、耐空性承認機関、航空管制、調達部門、産業界や研究機関に対して、ヨーロッパで UAV を運用する際の共通課題をまとめる支援を進めるのが目的。それにより、他の航空トラフィックと共存する形で軍民双方の UAV を運用できる体制を作る。

次世代 GMD (Boeing via Defense-Aerospace.com & DefenseNews 2008/1/8)
米 Boeing 社は、米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) がリリースした GMD (Ground-based Midcourse Defense) のフォローオン案件に関する RfI (Request for Information) に対して、回答を提出したと発表した。現行の GMD システムは、迎撃ミサイル、レーダーやその他のセンサー、指揮管制装置、通信端末、総延長 2 万マイルの光ファイバー通信網などで構成している。Boeing 社は Orbital Sciences、Raytheon、Northrop Grumman Mission Systems、Bechtel National、Teledyne Brown Engineering の各社と組んで GMD システムを開発しており、カリフォルニア州の Vandenberg AFB とアラスカ州の Ft. Greely に配備、2006 年 9 月と 2007 年 9 月に実施した試射を通じて、能力と信頼性を実証したとしている。
今回の RfI は、それに続く新システムを対象とするもの。米 Northrop Grumman 社や米 Lockheed Martin 社も、この件に対して回答を提出した。なお、ポーランドに配備を予定している MD エレメントも GMD。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/1/8)
  • 西 Eurocopter Espana 社は 2007 年の締めくくりに、スペインの複数の政府機関からヘリコプターの受注を獲得した。まず、DGT (Directorate General for Traffic) は双発多用途ヘリ AS355NP×4 機と EC135×2 機を警察向けとして導入する。受注額は約 2,000 万ユーロ。また、国防省からは陸軍の航空機動部隊 (FAMET : Army Airmobile Force) 向けに AS532AL Cougar×2 機を 4,000 万ユーロで発注。それとは別に UME (Military Emergency Unit) 向けにも Cougar×3 機を 7,600 万ユーロで発注。後者は消防・捜索救難向けで、そのための専用装備を持つ。また、契約には兵站支援業務も含む。Cougar は完全装備の兵員なら 25 名、負傷者後送なら人員 10 名と負傷者 6 名、貨物なら 4.5t を搭載可能で、悪天候下の運用も可能。スペインは Eurocopter 社を構成する三本柱のひとつで、エンジニアリング、製造、カスタマイズ・改修、兵站支援、マーケティングなどを担当して降り、2007 年 3 月には Albacete に EC135・Tiger・NH90 を製造する新工場を開設している。Castilla la Mancha 工場でも EC135 と Tiger の後部セクションを製造しており、さらに NH90 の前部セクションも製造開始の予定。(Eurocopter)
  • チリ大統領配下の宇宙問題諮問委員会 (The Presidential Advisory Commission for Space Matters。a.k.a. Chilean Space Agency) はチリ国防省を通じて、2007 年初頭に立ち上げた同国向けの衛星調達計画をフェーズ 2 に進めるよう勧告した。Michelle Bachelet 大統領は昨年 11 月、衛星導入プロジェクトの継続を表明済み。世界の主要宇宙関連企業 25 社に対して ITT (Invitations To Tender) をリリース、それに対して 15 社が回答して、それを 9 社まで絞り込んだ上で公式 RfP (Request for Proposals) をリリース、しかる後に優先交渉権者の選定と進む。これらのプロセスを 2008 年の第一四半期までに終了させる予定。(Chilean MoD)
  • 米 Boeing 社は、米空軍の CSAR (Combat Search and Rescue) ヘリ調達計画、CSAR-X に関して、RfP (Request for Proposals) の修正第 5 版 (Amendment Five) に対するレスポンスとして、同社の HH-47 (CH-47F と MH-47G の経験を取り入れて高い共通性を持たせた、最新仕様の Chinook) に関する修正版の提案を提出したと発表した。CH-47F や MH-47G と共通のアビオニクスを持ち、無給油で 775nm の飛行が可能 (空中給油も可能)。負傷者収容区画には環境制御システムを備える。「低リスクで、期日を守ることができ、最大の価値を提供する提案である」としている。製造拠点はペンシルバニア州 Ridley Park の工場で、これは他の Chinook シリーズと同じ。この件で同社は、Honeywell、Rockwell Collins、ITT、Northrop Grumman、CAE、BAE Systems の各社とチームを組んでいる。CSAR-X 計画は総額 100 億ドルで HH-60G の代替機を 141 機調達するもので、2006 年 11 月に Boeing 社の HH-47 案を採用することになった。ところが、その後に選に漏れた 2 社からの異議申立があり、GAO (Government Accountability Office) がそれに対して仕切り直しを勧告、今回の動きに至ったもの。(Boeing)
  • 韓国海軍は 2007/12/26 に、燃料電池式 AIP 潜水艦・214 型の 1 番艦 SON WON IL を領収した。設計と主要コンポーネンツの供給は、独 TKMS (ThyssenKrupp Marine Systems) 社傘下の HDW (Howaldtswerke-Deutsche Werft) 社が担当しており、現代重工業 (Hyundai Heavy Industries Ltd. Co.) の蔚山造船所でライセンス生産中。韓国はすでに、209 型潜水艦×9 隻を保有している。214 型は排水量 1,700t、全長 65m、乗員 27 名。ドイツ・イタリアに続いて韓国が 3 番目の燃料電池式 AIP カスタマーとなった。(ThyssenKrupp Marine Systems)
  • インド国防省麾下の DRDO (Defence Research and Development Organisation) で研究開発部門の長 (Chief Controller (R&D)) を務める V.K.Saraswat 氏は、2009 年初頭に射程 5,000km 級の国産弾道ミサイル、Agni III+ の試射を実施すると発表した。現在は設計段階にあるとのこと。インドでは先に空軍向けの Akash 地対空ミサイルをテストしたが、今年の 5-6 月頃には陸軍の Nag 対戦車ミサイルを Rajasthan 砂漠で試射する予定もある。Nag は 1988 年に設計開始、1990 年 11 月に最初のテストを実施している。(ddi Indian Government news)
  • 米 Lockheed Martin 社は米陸軍から、AGM-114 Hellfire II 対戦車ミサイルのオプション契約分・431 発を 2,900 万ドルで受注した。陸軍だけでなく、米海空軍、さらに FMS 経由のイギリス向けも含み、2008 年初頭からデリバリー開始の予定。総額 3 億 590 万ドルの契約を構成する最新のオプション分 (Buy 13) で、Hellfire II 計画における史上最高額の案件。これで累計受注は 4,622 発となり、2010 年中まで製造が続く。さらに Buy 14 の受注が見込まれているが、具体的な数量は未定。AGM-114 は、Lockheed Martin 社が Hellfire Systems LLC (Limited Liability Company) の代理として関連作業一式を請け負っており、アラバマ州 Troy とフロリダ州 Ocala の工場で製造している。エンジニアリング、兵站、プログラム管理の業務はフロリダ州 Orlando の事業所で行っている。なお、Hellfire II を構成する派生型は以下の 3 種類。いずれも撃ち放し式で、AGM-114L (米英両国陸軍が、合計 6,800 発を使用した実績がある) と同様の mm 波シーカーを装備する。
    • AGM-114K : HEAT 弾頭を装備。戦車を対象とする
    • AGM-114M : 爆風破片弾頭を装備。艦艇・洞窟・軽装甲車輌・建物・バンカー・その他の市街地目標を対象とする
    • AGM-114N : MAC (Metal Augmented Charge) 弾頭を装備。閉塞された構造物における、爆風・破片効果を強化したタイプ
    Hellfire シリーズのプラットフォームは、AH-64 Apache に加えて AH-1W Super Cobra、MQ-1 Predator、MQ-9 Reaper、OH-58D Kiowa Warrior などがある。これまでに海外カスタマー 13 ヶ国を獲得、シリーズ全体の製造実績は 21,000 発。(Lockheed Martin)
  • 米 Northrop Grumman 社は、MQ-8B Fire Scout VTUAV (Vertical Takeoff and Landing Tactical Unmanned Aerial Vehicle) の開発計画で、次期フェーズの作業を開始したと発表した。2007/12/15 に NAS Patuxent River の Webster Field annex で初飛行を行ったときには、量産型コントロール・セグメント、Test and Training Control Segment を使用した。これは TCS (Tactical Control Segment) ソフトウェア (米 Raytheon 社 Intelligence and Information Systems 部門が担当) の新バージョン、B2V4 を組み込んでいる。RQ-8A 用のソフトウェアをベースに、MQ-8B 用として FLIR Systems 社の BRITE Star II 電子光学センサー・ターレットと Northrop Grumman 社の機雷探知機材・COBRA に対応する機能を拡張したもの。2008 年初頭に、電子光学センサーと TCDL (Tactical Common Data Link) を組み合わせた飛行試験を予定している。また、将来的に追加するであろう新ペイロードをシームレスにインテグレートするためのインターフェイス機能も備えている。このコントロール・セグメントに加えて、2009 年に予定しているシートライアルに備えて、UCARS (UAV Common Automatic Recovery System) の開発も進めている。MQ-8B では制御用のコンソールなど一式をシェルター格納式として、MQ-8B のプラットフォームとなる LCS (Littoral Combat Ship) の、ミッション・モジュールとして搭載可能にするが、この艦載コントロール・セグメントについても米海軍の Dahlgren 施設でインテグレーションを進めているところ。追加の地上試験を実施するのと平行して、2008 年の第一四半期に USS Independence を対象として、艦への搭載とインテグレーションを実施する。(Northrop Grumman)
  • 英空軍参謀総長の Sir Glenn Torpy 大将 (Air Chief Marshal Sir Glenn Torpy) が BAE Systems 社の Warton 工場で、Hawk AJT (Advanced Jet Trainer) こと Hawk Mk.128 の開発用機に体験搭乗した。「現行の Hawk T Mk.1 とは大違いだ。特に性能面とアビオニクスの進歩が著しい」とコメントしている。現在は開発用の機体が 2 機あり、そのうちの 1 機 (S/N RT001) を使用した。Hawk MK.128 は、現行の第一線機と同様にグラスコックピット化しているほか、エンジンを FADEC 化。2009 年の就役を予定しており、その後は英海空軍のパイロットを統合訓練することになっている。(BAE Systems)
  • イギリスの業界団体・SBAC (Society of British Aerospace Companies) は、2006 年の Farnborough Air Show の際に立ち上げた SC21 (Supply Chains in the Twenty First Century) 構想に参加する企業が、当初の 19 社から、1 年半足らずの間に 300 社にまで達したと発表した。SC21 とは、サプライチェーンの分野で重複や無駄を減らして調整を図り、航空宇宙産業界の競争力を高めようという構想。SBAC では、さらなる参加企業の増かを見込んでいる。ちなみに、SBAC 加盟企業は約 2,600 社ある。イギリスの航空宇宙産業界はアメリカ以外で最大の規模を持ち、2006 年の年間売上は 200 億ポンド、関わっている人員は 276,000 名にのぼる。(SBAC)
  • 米 Northrop Grumman 社は Land Forces Division を創設、副社長兼任のゼネラル・マネージャとして Jeffrey Q. Palombo 氏を据えた。陸戦用の通信システムやレーザー・システムを手掛ける部門。Palombo 氏は 2003 年入社、レンジ計測システムなどを手掛ける Amherst Systems 部門 (Buffalo, NY) のディレクター、2006 年からは Defensive Systems Division (Rolling Meadows, IL) で IRCM (Infrared Countermeasures) を担当した後で現職に就いた。(Northrop Grumman)
  • 米 Northrop Grumman 社は Electronic Systems セクターの下に Space & ISR (Intelligence, Surveillance, Reconnaissance) Systems Division を創設、副社長兼任のゼネラル・マネージャとして Joseph J. Ensor 氏を据えた。Baltimore に拠点を置き、C4ISR Networked Systems 部門と Space Sensors & Exploitation Systems 部門を一本化、カスタマーに対する対応の強化を図ったもの。Ensor 氏は 1979 年入社、エンジニアリング、兵站、プログラム管理の分野でマネージャを力人、1992 年に Stingray Laser Program のプログラム・マネージャに就任したほか、Reconnaissance, Intelligence, Surveillance and Target Acquisition, Airborne Surveillance Minefield Detection System と United Kingdom Replacement Maritime Patrol Aircraft programs も担当。2000 年に Block 60 Integrated FLIR (Forward-Looking Infrared) Targeting System のプログラム・マネージャ、2002 年に秘密のレーダー・プログラムでディレクターを担当、2005 年から Combat Avionics Systems 担当副社長。2007 年には Space Sensors and Exploitation Systems 担当副社長。(Northrop Grumman)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/1/7)
  • Boeing Satellite Systems, Inc. (El Segundo, CA) と Lockheed Martin Space Systems Corp. (Sunnyvale, CA) の両社は米空軍から、TSAT (Transformational Communication Satellite) のスペース・セグメントを対象とする RR&SD (Risk Reduction and System Definition) フェーズの期間延長分をカバーする修正契約を、それぞれ $75,000,000 ずつで受注した。2008/1/7〜2008/7/7 が対象で、既存の契約に基づく作業を継続する。具体的な内容は以下の通り。
    1. CCR (Contract Closeout Review) の実施
    2. ハードウェアのデモンストレーションに関する報告実施
    3. レーザー通信技術 (Lasercom) と NGPR (Next Generation Processor Router) 技術について、開発・量産フェーズ (Development and Production phase) への移行まで TRL (Technology Readiness Level) 6 を維持する
    Space and Missile Systems, El Segundo, CA (FA8808-04-C-0022/P00043, FA8808-04-C-0023/P00044)
  • Northrop Grumman Space and Mission Systems (Clearfield, UT) は米空軍から、FY2008 分の ICU (ICBM Cryptography Upgrade) に関する修正契約を $43,844,671 で受注した。Minuteman ICBM を対象として同社が受注している Prime Integrated Contract の期間延長分。526 ICBMSG/PKE, Hill AFB, UT (F42610-08-C-0001)
  • Alliant Lake City Small Caliber Ammunition Co., LLC (Independence, MO) は米陸軍から、5.56mm 弾 AA33 を $17,316,753 で受注した。Army Sustainment Command, Rock Island, IL (DAAA09-99-D-0016)
  • EFW Inc. (Fort Worth, TX) は米陸軍から、AH-64 Apache 攻撃ヘリで使用する IHADSS (Integrated Helmet and Display Sighting System) の改良型、IHADSS21×127 セットを $13,674,725 で受注した。Army TACOM LCMC, Rock Island, IL (W52H09-08-C-0032)
  • EFW Inc. (Fort Worth, TX) は米陸軍から、AH-64 Apache 攻撃ヘリで使用する IHADSS (Integrated Helmet and Display Sighting System) 用の電子光学追跡装置 (Electro-optical Tracker) を再設計するためのエンジニアリング・サービス業務を、$5,991,632 で受注した。Army TACOM LCMC, Rock Island, IL (W52H09-08-C-0003)

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人事・組織

予備役の動員状況 (DoD 2008/1/9)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 2,421 名の増。現在の動員内訳は、陸軍 72,343 名、海軍 5,039 名、空軍 6,281 名、海兵隊 8,684 名、沿岸警備隊 326 名。

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戦争・紛争

今日のイラク (AFPS 2008/1/9)
イラク全土で展開しているアルカイダ関連組織掃討作戦 "Operation Phantom Phoenix" と密接に連携する形で、イラク北部・Diyala 省では Multinational Division North により、"Operation Iron Harvest" がスタートした。参加しているのは、米陸軍・第 2 歩兵師団・第 4 SBCT とイラク陸軍・第 5 師団。アルカイダ関連組織やその他の過激派を掃討する作戦で、先に実施した "Operation Iron Reaper" を拡張する形で、資金源・爆弾攻撃組織・アジトを潰すのが目的。現在は主に Muqdadiyah で作戦中。敵はイラク北部において、特に Mosul を拠点として資金の配分や誘拐などの犯罪行為をはたらいているとされている。また、敵にとっては宗教的な意味でもこのエリアが重視すべき存在になっているとのこと。
そのほか、Baghdad 南方では 5-6 日にかけて、"Operation Marne Thunderbolt" を継続実施中。
聯合軍は Mosul で、イラク北西部で活動しているアルカイダ関連組織のメンバーを拘束。外国人テロリストの手引きや路傍爆弾攻撃を行っている組織の幹部とも繋がりがあるお尋ね者。そのの他にもう 1 名を拘束。Hawija でも、アルカイダ関連組織の幹部をターゲットとする作戦で 2 名を拘束。
Zafaraniyah と Baghdad の Diyala 地区で 7 日、イラク軍特殊部隊が過激派組織の首領 1 名とその他 3 名を拘束。イラク軍や聯合軍に対して、路傍爆弾攻撃や砲撃を加えていた容疑。さらに誘拐・殺人などの犯罪行為もはたらいていたとされる。
6 日に Busayefi 近郊で、IED の保管に使われていたアルカイダ関連組織のアジトを発見、米空軍の F-16 が 500lb 爆弾 2 発を投下して建物ごと破壊した。その後で Multinational Division Center の兵士が現場を調べたところ、122mm 砲弾、120mm 迫撃砲弾、導爆線を取り付けた 57mm 対空砲弾 3 発、12.7mm 機関銃弾、銅線 3 巻、その他のワイヤー、導爆線、ビデオカメラを発見。
6 日の朝、米陸軍・第 3 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム・第 8 騎兵聯隊・第 6 大隊 (同師団の第 2 旅団戦闘チームに配属) の兵士が、爆発物が仕掛けられた建物を発見して報告、これに対して空軍の F-16 が出動して GBU-38/B JDAM を投下、建物ごと破壊した。
6 日も終わりになった頃、米陸軍・第 3 歩兵師団麾下の戦闘航空旅団に所属するヘリコプターが、過激派が使用するものと思われる地下トンネルを発見・破壊した。5 日には、地元住民からの通報を受けた聯合軍が、武器集積所と IED を発見。
昨年 12/25 に Mosul で、聯合軍と交戦して死亡したテロリストの身元が判明。Haydar al-Afri (a.k.a. Imad Abd al-Karim) というアルカイダ関連組織の幹部で、複数のテロ組織幹部と繋がりがあり、イラク軍や聯合軍に対する攻撃を計画、所要のリソースを手配する作業を担当していた。

今日のイラク (AFPS 2008/1/8)
Multinational Corps Iraq はアルカイダ掃討のための新しい作戦計画を策定したが、司令官の Raymond T. Odierno 米陸軍中将によると、従来の計画と比べて大きな変更はないとのこと。Baghdad とその他 9 ヶ所の主要都市を初めとして、イラク各地で地元住民の保護を最優先課題に設定しているとする。そして、恒久的プレゼンスの確保により、治安の改善を図るとした。
一方、MNF-I (Multinational Force Iraq) 司令官の David H. Petraeus 米陸軍大将は、昨年 1 月に決定した米軍増派によって治安状況が大幅に改善したとする一方で、今後の課題として「治安部隊が住民と共生しながら治安を確保していくこと」を挙げた。これは、治安部隊が住民からの信頼を得るために必要なことだとしている。そして、まだ勝利したわけではなく、依然としてアルカイダはナンバーワンの敵であると釘を刺した。
米軍とイラク軍が師団・旅団レベルの合同作戦 "Operation Phantom Phoenix" を発動。アルカイダ関連組織や、その他の武装勢力を掃討するのが狙い。軍の作戦展開だけでなく、地元住民が "concerned local citizen" として情報提供などを行うことも重要だとしている。非殺傷性の作戦手段として、経済発展や自治体の強化を挙げており、殺傷性の作戦と併せて、敵の支持基盤を切り崩す狙いがある。
Baghdad 界隈では、聯合軍がテロ組織の首領 1 名とその他 3 名を拘束。地元住民に対する誘拐・殺人、聯合軍に対する攻撃の容疑。別件で、アルカイダのプロパガンダ担当者 1 名とその他 2 名も拘束している。
Mahmudiyah では聯合軍とテロリストの交戦があり、敵 3 名が死亡、6 名が拘束されたほか、機関銃 3 挺と軍用ベストを発見。Arab Jabour のアルカイダ関連組織を狙った作戦。Manusuriyah 北方では、Diyala River Valley 北東部で活動しているアルカイダ関連組織をターゲットとする作戦で 4 名を拘束。多数の機関銃、軍用仕様のベスト、擲弾を発見・処分。Baghdad と Mosul では、アルカイダ関連のメディア・ネットワークと暗殺組織をターゲットとする作戦を実施、14 名を拘束。
6 日、イラク軍がアルカイダ関係者 6 名とその他 2 名を拘束。別件で、Tarmiyah と Taji で路傍爆弾攻撃を仕掛けていたほか、誘拐・殺人もはたらいていたアルカイダ関係者 6 名を拘束。Mashraf では、Mosul でのテロ活動に関連があるとみられる容疑者 2 名を拘束、機関銃と銃弾、AK-47 自動小銃 2 挺、擲弾、迫撃砲 4 門、拳銃、タクティカル・ベスト、テロ活動の疑いがある者のリストを発見。

今日のアフガニスタン (AFPS 2008/1/7)
アフガニスタン軍の武器スペシャリスト 8 名が、8 週間にわたる訓練課程・Commando Armorer Training Program を修了した。コマンドー部隊が使用するさまざまな武器について、検査、補修、再組み立てといった内容を訓練するもの。座学と実習を通じて、武器の故障が発生したときに対処可能にする目的がある。
Paktika 省の Bermel で 5 日、警察が爆弾製造犯 2 名を拘束。11/12 に Shkin 近くでアフガニスタン軍兵士と支援要員 1 名ずつを負傷させた爆弾攻撃に関与した容疑があるほか、Bermel 地区一帯で IED 攻撃を行っていた容疑も。現場では IED 製造材料、武器、携帯電話、文書類を発見。
Kandahar 省 Panjway 地区、Mushan 近くで 2 日、アフガニスタン軍と聯合軍がタリバン関係者を拘束。ターゲットとなった施設にアフガニスタン軍が乗り込んだ際に小火器による撃ち合いが発生、現場にいた複数の婦女子がトバッチリで負傷した。制圧後に現場を捜索したところ、装弾済みの武器や弾薬、Kandahar 省西部における武装勢力の活動について記した文書を発見。
Paktya 省では、12 月だけで 700 点以上の武器・弾薬を発見・回収。地元住民とアフガニスタンの治安部隊が共同で、武器が武装勢力の手に渡らないようにする目的で進めている武器回収プログラムによる。内訳は、RPG×247、RPG 発射器×3、手榴弾×99、対人地雷×124、82mm 無反動砲弾×11、82mm 迫撃砲×14、対戦車地雷×10、対戦車地雷の信管×200、遠隔起爆式 IED×3、Kalashnikov 自動小銃×4、RPD 機関銃×2。地元住民からの通報を受けて回収したものや、住民が見つけて提出したものがある。

今日のイラク (AFPS 2008/1/7)
Anbar 省の Baghdadi で、治安状況の改善を受けて、米海兵隊・第 2 聯隊戦闘団・第 7 海兵聯隊・第 1 大隊・A 中隊・第 2 小隊が Command Outpost Baghdadi から撤収、地元の警察に治安維持任務を引き渡した。
Nasiriyah 近くの Tallil AB にある Coalition Operating Base Adder に駐留する、米陸軍・第 82 空挺師団・第 1 旅団戦闘チーム指揮官の Charles Flynn 大佐によると、イラク南部では流血事件が減少、イラク軍・聯合軍に対する攻撃も減ってきているものの、イランの影響下にある "special group" が依然として懸念事項だとのこと。Mahdi 軍閥 (Jaysh al-Mahdi。Muqtada al-Sadr 師の配下) は地元住民の支持を失い、政治的方面に軸足を移しているとした。そのほか、イラク側と共同で IED や EFP への対策を進めており、インフラ分野では 800km にのぼる道路整備を契約したとのこと。これには、ゴミの処分や穴埋めにより、IED/EFP を設置しやすい場所をなくす狙いもある。
聯合軍は Tigris River Valley 一帯で 6 日、アルカイダ関連組織をターゲットとする作戦を実施した際に、テロ活動容疑者 6 名を拘束。Mosul で地元組織の副首領を拘束したが、これはテロ攻撃に加えて誘拐・処刑行為にも関与していた容疑がある。Baghdad では Rusafah で活動しているアルカイダ関連組織のメンバー 2 名を拘束したが、うち 1 名は Baghdad で活動している組織の幹部が引っ張り込んだ人物で、テロ攻撃の調整を担当していた。そのほか、Tikrit で 3 名を拘束。
Baghdad 東部・Doura 地区をパトロールしていた米軍兵士が 2 日、導爆線を取り付けた 155mm 砲弾、107mm ロケット 4 発、手榴弾 3 発、自家製爆薬 170lb、カバン型爆弾、電気式起爆装置 2 個、雷管 15 個を発見。
米軍とイラク軍の合同パトロール隊が 1 日、Saydiyah 地区で武器集積所を発見。内容は、散弾銃 5 挺、ライフル 2 挺、拳銃 20 挺、ナイフ 6 本、手斧 (hatchet)、弓 (bow)、テレホンカード 2 枚。
Baghdad 東部の Turakmen Club 近くで 1 日、警察が誘拐犯 3 名を拘束、被害者の学生を救出。情報を得て出動した警察官が、誘拐犯と被害者を乗せた緑のトヨタ製セダンを発見、検問所で犯人を取り押さえるとともに、トランクに押し込められていた被害者を救出したもの。

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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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