今週の軍事関連ニュース (2008/01/29)
 

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一般ニュース

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/1/28)
  • 英議会で、アフガニスタンに派遣しているヘリコプターの低稼働率が問題になっている。具体的には、人員面で 140 名の不足、Apache AH.1 は 67 機のうち 25 機が任務適合可能、Chinook は同じく 40 機中の 17 機、Merlin は同じく 60 機中の 20 機だけという内容。原因については、2004 年に実施した 14 億ポンドの予算削減のせいだとみている。(UK Conservative Party)
  • パキスタン軍は 25 日、射程 700km で核弾頭の装備も可能なミサイル・Shaheen-1 (Haft IV) の試射を、同国内某所で実施したと発表した。パキスタンもインドもこうしたミサイルの試射を実施しているが、その際には互いに事前通告することになっている。信頼醸成措置の一環。(VoA)
  • 英国防省は、以前に策定した 6 件の PSA (Public Service Agreement) についての評価を実施。2008 年 3 月までに達成することになっていたものだが、2007 年末の時点で、人員の徴募・維持、それと装備調達に関して、掲げた目標を部分的にしか達成できない見込みとなった。まず人員徴募の面では、過去 8 年間のうち 7 年間に渡って同時に複数の作戦行動を続けており、これが人員徴募の面にも影響を及ぼしている懸念がある。装備調達の面では、Astute 級 SSN や 45 型ミサイル駆逐艦が Major Projects Report 2006 以降だけで合計 5 億ポンドのコスト超過を引き起こしており、さらに Nimrod MRA.4 もコスト超過に見舞われている状況。議会では、これが国防予算を圧迫する原因にもなっているとする。さらに 45 型や A400M の納入遅延問題も発生している。予算面では、Comprehensive Spending Review 2007 で 2011 年までに 77 億ポンドを上積み、年間 1.5% の伸びを確保することとしており、さらに 27 億ポンドの経費節減も実施しているが、それでも装備調達プログラムの削減が数ヶ月以内に発生しそうな状況。経費節減の一例として、London にある Head Office の再編成による文官 1,000 名の削減が挙げられている。(House of Commons Defence Committee)
  • 英空軍は 1/24、JHC (Joint Helicopter Command) の麾下に EH101 Merlin HC.3 を装備する No.78 Sqn. を発足させた。ホームベースは Oxfordshire の RAF Benson。新編セレモニーには空軍参謀総長の Sir Glenn Torpy 空軍大将が出席して、基地司令官の Paul Lyall 大佐、飛行隊長の Nigel Colman 中佐とともに査閲を実施、さらに上空を Merlin がフライパスした。No.78 Sqn. はもともと 1916 年に発足した飛行隊で、第二次世界大戦では Whitley や Halifax といった爆撃機を飛ばしていた。最近 21 年間は Chinook や Sea King を運用、Falkland Islands での戦闘にも参加している。今後は既存の No.28 (Army Cooperation) Sqn. とともに 28 機の Merlin HC.3 (うち 6 機はデンマークから購入して英空軍仕様に改修した HC.3A) をプール・運用する。No.28 Sqn. は 2001-2002 年にかけて 22 機の Merlin HC.3 を受領、イラクでも同機を運用している。新たに加わった HC.3A の方は 2007 年からデリバリーを開始しており、2008 年中に実働開始の予定。これで英空軍の Merlin は 25% の戦力アップとなる。この他、空輸ヘリ戦力としては No.33 Sqn. の Puma HC.1 がある。(MoD UK)

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/1/28)
  • ロシアと国境を接しているノルウェーやフィンランド、その隣国のスウェーデンは、最近のロシア軍の近代化・変革の推進について、ロシアを脅威とみなすわけではなく「協力すべきパートナー」としつつも、自国の戦力形成において無視できない要素とみている。実際、演習の活発化に加えて、近隣諸国では領空侵犯事件も発生している状況。もっとも、これらの件についてはロシアも関係各国に人を派遣して協議している状況ではある。
  • フランスが UAE に常設海軍基地の設置を決めた件について、湾岸諸国が "アメリカ一国のバスケットにすべての卵を入れる" 方針を変えたという見方や、フランスから湾岸諸国への兵器輸出増加につながるのではという見方が出ている。
  • 先に George Bush 米大統領が打ち出した兵器輸出許可制度の改善に関して、改善は指示したものの、国務省の電子認可システム改善や人員の増強に必要な予算を計上していない等の理由から、業界では全体的な動きについては歓迎するものの、実効性については疑問視する声も出ている。
  • 米空軍の次世代爆撃機について、共同で研究・提案を行うと発表した米 Boeing 社と米 Lockheed Martin 社だが、Darryl Davis (Boeing 社 Advanced Systems 部門) と Frank Cappuccio (Lockheed Martin 社上級副社長、Skunk Works のマネージャーと戦略計画部門の長を兼任) によると、両社は 36 ヶ月前からこの件について協議を重ねてきており、1 年近く前からリソースや頭脳の共有に乗り出していたとのこと。一方、Northrop Grumman 社は B-2A の実績をテコに売り込みを図る考えだが、そもそも FY2010 まで予算計上の予定がない上に、まだ空軍の公式な要求仕様も確定していない状況 (当初の超音速ステルス機構想からは後退して、有人、亜音速、レンジ 2,500nm といった程度になる模様)。もともと 2025 年に新型爆撃機を配備する予定としていたものを QDR2006 で繰り上げて、既存のテクノロジーを活用した新型機を 2018 年、続く次世代機を 2035 年、と仕切り直した経緯がある。[なんにしても、まだ要求仕様も確定していないのに 2018 年配備なんて、到底無理じゃないかと思うけど]
  • クルド人過激派の掃討作戦を続けているトルコが、アメリカに対して攻撃ヘリ 1 ダースの緊急調達を打診している模様。機種は AH-1W、ないしはその他の AH-1 系列を想定。アメリカの業界筋からは「AH-64 にも関心を示している」という話が出ているが、トルコ側はサポート・インフラがないという理由でこれを否定、AH-1 系列に対象を絞り込んでいるとする。この掃討作戦の件では、トルコはイラク国内に 60 マイルほど入ったところにある Qandil Mountain の拠点を爆撃するなどしているが、アメリカは大規模なイラクへの越境侵攻には反対しており、代わりに情報提供などの支援を行っている状況。
  • ホワイトハウスは FY2009 予算教書に、情報通信網に対するサイバー攻撃を阻止するためのプロジェクトを盛り込む考え。5 年間で 160 億ドル (業界では 300 億ドルかかるという見方も) を投じる構想で、国土防衛省 (DHS) が主体となって推進する。
  • 対米関係の修復を目指す新大統領が登場する韓国では、これまでの方針を覆して、アメリカの MD 構想への参加を再検討する動きが出ている。すでに、統合参謀本部に対する打診もあったとのこと。それに対する統合参謀本部の提案は、韓国国内への MD エレメント配備基地の提供と配備費用の一部負担、開発費の一部負担による相乗りといった内容。ただし、こうした動きについては資金的理由、あるいは政治的理由により頓挫するのではないかとする見方もある。たとえば、MD エレメントの配備は中露の反発を招く可能性が高いといった具合。それを踏まえて、韓国自身が PAC-3 や海上配備 MD (イージス BMD ?) を導入してアメリカの早期警戒網と連結する方が良い、とする考えも出ている。その韓国では、KAMD (Korea Air and Missile Defense) として、10 億ドルでドイツから中古 PAC-2GEM+ を導入する SAM-X 計画や SM-2 装備のイージス駆逐艦導入を進めているところ。さらに SM-6 の導入構想も披瀝している。
  • イスラエル国防省は、Gaza Strip からのロケット攻撃が増加している状況を受けて、短射程のロケット・ミサイルを要撃する Iron Dome システムの導入計画を前倒しする方向 (現時点での導入予定は 2010 年)。射程 40km 程度のロケット・ミサイルを想定しているとのことだが、探知・要撃範囲を倍増して、外縁を受け持つ David's Sling と重複するところまで拡大できるとしている。1/18 に Gaza Strip への燃料供給を停止した後でロケット攻撃は一時的に止んだが、人道的に問題があるとする非難により供給を再開している。
  • 加 Raytheon Canada 社は以前に、カナダ政府から 4,300 万カナダドル (4,200 万ドル) で HFSWR (High-Frequency, Surface-Wave Radar) の研究を進めていたが、民間の通信と干渉するという理由でボツになったことがあった。当初計画では、東西両海岸に 2008 年までにレーダー施設 7 ヶ所を設置することになっていた。開発の際に東海岸に実験施設 2 ヶ所を設置したが、これらはすでに運用を停止している。しかし、これをスリランカに輸出できる可能性が出てきたのに加えて、カナダ政府が計画を再検討する動きもある模様。HFSWR は 200km 以上先の洋上にいる小艇の探知が可能とされる。これがマイクロ波レーダーだと見通し線以内でしか使用できず、探知範囲は 30nm 程度にとどまる。ただ、HFSWR はレンジが長い代わりに、天候や海洋状況などの影響を受けやすい。

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/1/27)
  • 米統合参謀本部議長の Michael Mullen 海軍大将は、イラク・アフガニスタンにおける作戦経費に関して、補正予算として処理する分を大幅に減らして、可及的速やかに通常の国防予算枠に繰り入れる方が望ましいという考えを示した。背景には、(進行中の戦争とは直接関係しない) 新兵器の開発経費を補正予算に押し込む事態に対する懸念がある模様。通常の予算枠であれば議会で何ヶ月もかけて審議しているが、補正予算では迅速さを重んじる分だけ審議が少なくなる。これを改善して、本当に緊急に必要とする分だけを補正予算にしようということ。また、国防予算と補正予算を合わせた分の対 GDP 比水準については、現行の 3.7% から引きあげて 4% をベースラインとする考えを示している。
  • 韓国では、他の西側諸国の航空機メーカーと組んで次世代マルチロール・ステルス戦闘機を開発する KF-X の構想を持っているが、シンクタンク・KDI (Korea Development Institute) がこの件について DAPA (Defense Acquisition Program Administration) 向けに研究した結果のレポートによると、かかるコストは 100 億ドル、それに対して経済的利益は 30 億ドルで、経済的に引き合わないとする結果をまとめた (ただし、当の DAPA は「これは参考にするための資料のひとつであり、何も確定していない」という態度)。KF-X は 2020 年以降を見込んで F-4 や F-5 の代替機を開発するもので、他国のメーカーに開発費の 30% を負担してもらい、国内外の企業でコンソーシアムを編成する構想。Rafale や Typhoon を上回り、しかし F-35 ほどではない程度のステルス性を持たせる考え。単座・双発で推力 40,000lb 級、コンセプトとしてウィングテイル型の "K-100" とカナード付きの "K-200" がある。ただ、それとは別に F-15K×60 機に続いて 2011 年らステルス戦闘機×60 機の導入計画があり、F-35 を候補として 2014-2019 年にかけて導入する構想。そのため、KF-X は経済的に実現困難、しかも F-35 の後に導入するのではグレードダウンだとする指摘がある。

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/1/26)
  • ドイツの Focus 誌が、Eurofighter Typhoon の総経費は当初見込みを 100 億ユーロ上回る、と報じている。各国別の追加負担は、イギリス 58 億ユーロ (82 億ドル)、イタリア 21 億 6,000 万ユーロ、ドイツ 19 億 7,000 万ユーロ、スペイン 8 億 2,000 万ユーロ。
  • パキスタン政府は 26 日、国内にある核施設の保安体制を強化したと説明、テロリストや軍閥による核施設への脅威はないとしている。Ashfaq Kiyani 陸軍参謀総長も、アルカイダによる核兵器の奪取は「非現実的」と言明。
  • レバノン軍が 25 日、同国南部の Sidon でジュース店の裏に隠された武器集積所を発見、1 名を拘束。AK-47 自動小銃、RPG、弾薬多数を隠匿していたとのこと。近所にある別の店舗の主も、尋問のために連行された。

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/1/25)
  • フランスの Nicolas Sarkozy 大統領とインドの Manmohan Singh 首相は 25 日、軍事的関係の強化について合意。単なる兵器の売買にとどまらず、共同研究開発、技術移転、軍同士の交流拡大を謳う。さらに民間分野の核関連技術に関して協力するという話も。A.K. Antony 印国防相と Herve Morin 仏国防相は、秘密情報の共有についても合意。
  • 台湾の第 564 機甲旅団が 23 日、高雄 Kaohsiung 省で中国の特殊作戦部隊による攻撃を想定した演習を実施。空軍のレーダー基地がある Tagunshan 山脈に、増強した機甲大隊を送り込んで防衛するシナリオ。CM-11 戦車 (M48 の砲搭と M60 の車体を組み合わせたもの)、CM-21 と M-113 装甲兵員輸送車、AH-1W×2 機と OH-58D×1 機が
  • その台湾、雄風 3 超音速対艦ミサイルを左営 Tsoying の海軍基地で 24 日に初公開。成功 Cheng Kung 級フリゲートに搭載したもの。ある匿名の関係者によると、年内に試射を実施したいとのこと。射程 130km、各種の誘導システムによって対地・対艦・対レーダー攻撃が可能というのがアナリストの見方。(AFP)
  • フィリピン国防省は 25 日、イスラム主義ゲリラに対する夜間攻撃戦力となる MD530F×6 機を 2,930 万ドルで発注していた件のキャンセルを発表。調査委員会が契約内容について調べたところ、応札時に提示した内容の中に、国防省の了解を得ていない項目が含まれていたという理由。代理店の Asian Aerospace Corp. では、提案内容そのものは政府の了解を得ていたが、当初に要求されていた 3,000lb の搭載量を実現できていなかったのだと説明している。なお、調査委員会は Asian Aerospace 社に対する同種契約の停止措置を行うよう勧告している。(AFP)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/1/25)
  • スウェーデン軍は政府に対して、作戦・運用経費の不足を補うため、装備調達費から 2 億クローネ、研究開発費から 1 億クローネの転用許可を求めた。すでに 5 億 5,000 万クローネの転用を要請しているため、これで累計 8 億 5,000 万クローネとなる。(Swedish Armed Forces) [経費節減のため、演習や訓練も切り詰めているという報道あり]
  • エストニア海軍は、英海軍から中古の Sandown 級機雷掃討艇を追加受領、ENS Sakala と改名した。春には艦隊に加わる予定。引き渡しのセレモニーは Rosyth の Babcock 社造船所で、両国の関係者が出席して行われた。これで同国海軍が保有する Sundown 級は 2 隻 (もう 1 隻は ENS Admiral Cowan、2007 年 4 月にデリバリー)。最終的には 2009 年に ENS Ugala を加えて 3 隻を揃える計画になっている。2006 年 9 月に 8 億クローン (800 million EEK) で発注しているもので、これには再生補修・メンテナンス・乗組員の訓練も含む。対機雷戦装備としては Seafox 機雷処分具などを備える。(Estonian MoD)
  • George Bush 米大統領は、国務省の携帯式 SAM (MANPADS : Man-Portable Air Defense Systems) 対策特命全権 (Special Envoy for MANPADS Threat Reduction) として Lincoln P. Bloomfield, Jr. 氏を任命した。今後同士は省庁間にまたがるタスクフォースを取り仕切り、National Strategy for Aviation Security の一環となる、United States International Aviation Threat Reduction Plan の実現に向けた作業を進める。この件に関わるのは、国務省、国防総省、国土安全保障省、司法省、財務省、Office of the Director of National Intelligence、National Counterterrorism Center。同士は過去にロシアとの間で MANPADS 管理に関する協議を行い、2005 年 2 月に協力合意 (U.S.-Russia Arrangement on Cooperation in Enhancing Control of Man-Portable Air Defense Systems) をまとめた人物。2001 年に成立した、国連の United Nations Program of Action to Prevent, Combat and Eradicate the Illicit Trade in Small Arms and Light Weapons にも関わっていた。なお、MANPADS 拡散阻止の目的でアメリカが破壊処分を支援したミサイルの数は、これまでに 22 ヶ国分・24,000 発にのぼる。(US State Department)

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/1/24)
  • 英 VT Group によると、同社と BAE Systems 社の水上艦建造部門統合に関連して、イギリス政府が Terms of Business Agreement にサインしたとのこと。まだ詳細について協議しなければならない部分が残っているほか、CVF 計画の進展を待って一本化を実現することになる。新会社は政府の戦略パートナーとなって、水上戦闘艦の設計・建造・サポートを担当することになる。少し前の話では、1 月中には合併と新会社の発足を実現できるだろう、という話だったが、現時点では「あと数ヶ月かかる」という話も。
  • インドネシア海軍は、22 機を保有する Nomad のうち 8 機について「飛行に耐えない」として飛行停止を決めた。2007/12/30 に Aceh で墜落した機体があり、それを受けて全機の検査を実行した結果の措置。墜落した機体は 1997 年にオーバーホールを行っており、次のオーバーホールまで 1,750 飛行時間の余裕があったとされる。また、最後に行った検査では 1,240 時間の飛行が可能とされていた。墜落の原因については、エンジントラブルが発生したために着陸しようとした際に乱気流に巻き込まれたのではないかとみられている。(AFP)
  • Robert Gates 米国防長官は 24 日、イラク国内に恒久的に基地施設を設置するつもりはないと発言。アメリカがイラクとの間で地位協定 (SOFA : Status of Forces Agreement) の締結を計画している件について、民主党が「長期的な軍事的プレゼンスの維持を図っているのではないか」といいだしたのに対するもの。Gates 長官は「そうした合意は戦力レベルについて規定するものではないし、基地の設置に関する合意でもない。恒久的な基地施設を設置するつもりもない」としている。また、SOFA の実現時期についても明言はしていない。国務省の Tom Casey 報道官は、SOFA の締結は (国連安保理決議が期限切れになる) 2008 年以降の、アルカイダの掃討やイラク軍の訓練などに関連する軍事的オプションを確保するためのものだと説明している。(AFP)

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産業・装備・調達

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/1/28)
  • サウジアラビアで軍事航空担当の副大臣を務める Prince Khaled ibn Sultan によると、サウジアラビア向けの Eurofighter Typhoon は 2009 年からデリバリーを開始するとのこと。"The Dangers of Asbestos and Safe Ways of Combating Them." シンポジウムにおける発言。総額 44 億 3,000 万ポンド (88 億 6,000 万ドル) で 72 機を発注している。その Prince Khaled は、1 月始めにアメリカの George Bush 大統領が同国を訪問した際に、兵器輸出について協議したとする報道を否定。(Arab News)
  • 仏 DCNS 社は、フランス海軍の新型 SSN・Barracuda 型に装備するターボ発電機と推進用タービンについて、GE Oil & Gas 製品の採用を決定した。同級は 2016-2027 年にかけて 6 隻が就役する予定。GE Oil & Gas 社傘下の Thermodyn 社 (Le Creusot, France) が手掛ける製品。タービンはフランス海軍向けの特別仕様で、騒音・振動を低レベルに抑えた内容になる。ターボ発電機の方は仏 Jeumont Electric 社と組んで納入することになっており、Jeumont 社は整流器 (rectifier) を担当する。第一陣の契約として、1 番艦 Suffren に装備する発電機×2 とタービン×1 を発注、2010 年 10 月から 2011 年 2 月にかけてデリバリーする。残り 5 隻分はオプション契約扱い。なお、Thermodyn 社は原子力空母 Charles de Gaulle 用のターボ発電機も手掛けている。(GE Oil & Gas)
  • イスラエルの Elbit Systems 社は、オランダ国防省から BMS (Battlefield Management Systems) を受注したと発表した。国防省の C2 Support Centre と組んで推進するオランダ陸軍向けの案件で、ETC (Enhanced Tactical Computers。Tactical Communication Devices や Data Communication Software で構成) などを含む。これを戦車・装甲車など、合計 1,800 両の車輌に装備するプロジェクト。今後 5 年かけてデリバリーする予定。このシステムの導入により、オランダ陸軍部隊の状況認識能力改善を見込む。Elbit 社にとっては、成長が著しい C4I 分野での地歩強化につながる案件という位置付け。 すでに、同社製の BMS を利用している軍は 20 を超えるとされる。(Elbit Systems)
  • General Dynamics European Land Systems 社 (Vienna, Austria) は、傘下の西 General Dynamics Santa Barbara Sistemas 社がスペイン陸軍から、Tiger HAD 攻撃ヘリに搭載する Spike-ER 対戦車ミサイルを 6,400 万ドル (4,400 万ユーロ) で受注したと発表した。発射器×44 とミサイル×200 発、さらに ILS (Integrated Logistics Support) も含み、契約した作業がすべて完了するのは 2012 年の予定。General Dynamics Santa Barbara Sistemas が主契約社となり、システムの製造は開発元の Rafael 社が担当する。なお、2006 年にはスペイン陸軍の地上部隊が使用する Spike ミサイルを 4 億 2,450 万ドルで受注済み。ちなみに、General Dynamics European Land Systems 社はスペイン、ドイツ、オーストリア、スイスに傘下企業を抱えてビジネスを展開しており、これら各国における従業員の合計は 3,250 名。(GD)
  • 西 Navantia 社は 1/24 に、スペイン海軍から受注していた LCM-1E 揚陸艇×12 隻を完納した。セレモニーでは、最後に完成した L-614 に関係者が乗り組んで、既存の同型艇とともに編隊を組んで揚陸を実施して見せた。その後で引渡書に署名して完了。(Navantia)
  • 伊 SELEX Sistemi Integrati 社と TELEDIFE (General Direction for Telecommunications, Information and Advanced Technologies) 社は、イタリア空軍の防空拠点に設置している RIS (Radar Integration Systems) のアップグレード改修に関する契約を締結した。金額は 830 万ユーロ。Vitrociset 社も加わり、過去に SELEX Sistemi Integrati 社が納入したソフトウェアを更新するとともに、コンソールやアップグレード版インターフェイス機器も設置、個々の拠点から接続したすべてのセンサーについて、管理・監視・指揮・統制の改善を図る。また、既存のインターフェイスはそのまま維持しつつ、接続するレーダーの種類や数を増やす。レーダー網をアップグレードするプロジェクトの一環。そのイタリアでは、WiMAX を導入する国家プロジェクトもある。(Selex Sistemi Integrati)
  • 先日、傘下の Tenix Defence 社を BAE Systems 社に売却すると発表した豪 Tenix 社だが、インフラ関連ビジネスを手掛けている Tenix Alliance については、以前には売却の方針を示していたものの、2008/1/25 になって「これ以上、売却プロセスは継続しないことにした」と発表。国内外の企業から、関心をひくだけの買収提案がなされなかったのが原因。これにより、売却するのは Tenix Defence のみということになる。(Tenix)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/1/25)
  • Lockheed Martin Missiles and Fire Control (Orlando, FL) は米陸軍から、AH-64 Apache に装備する M-TADS/PNVS (modernized target acquisition designation night vision sensors) を $171,847,946 で受注した。実際の作業に従事するのは Lockheed Martin Systems (Orlando, FL)。AMCOM (Aviation and Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W58RGZ-06-C-0169)
  • General Dynamics Network Systems (Needham, MA) は米陸軍から、国防総省の IT インフラ Wedges 2-5 を対象とする、IT システム/インフラの導入業務に関する修正契約を $8,613,929 で受注した。Pentagon Renovation & Construction Program Office, Arlington, VA (MDA947-98-C-2002)
  • Anthony & Gordon Construction Co. Inc. (Knoxville, TN) は米陸軍から、Corpus Christi Controlled Humidity Warehouse (Robstown, TX) の建設作業を $8,426,000 で受注した。Army Corps of Engineers, Louisville District, Louisville, KY (W912QR-08-C-004)
  • Raytheon Technical Services Co. (Indianapolis, IN) は米海軍から、AN/APG-65 レーダーと AN/APG-73 レーダーを対象とするコンポーネンツ補修業務を $34,077,192 で受注した。F/A-18 搭載用。Naval Inventory Control Point (N00383-07-G-008D/#7005)
  • Rothenbuhler Engineering (Sedro Woolley, WA) は米海軍から、火薬・炸薬の起爆に使用する以下のデバイスを、$11,518,054 で受注した。
    • Mk.186 mod 2 Radio Firing Device
    • Mk.313 mod 0 Shock Tube Igniter
    • Mk.67 Demolition Firing Device
    • 各種コンポーネント
    電気的手段、あるいは衝撃によって起爆する仕組み。一緒に発注するライン・アイテムやサブ・コンポーネンツは、システム・メンテナンスに使用する。NSWC (Naval Surface Warfare Center) Crane Division, Crane, IN (N00164-08-D-4279)
  • Team BOS Signella (Gemmo/Del-Jen, Inc. と LA.RA S.r.l. (Vicenza, Italy) のジョイント・ベンチャー) は米海軍から、NAS Sigonella で実施する BOS (Base Operating and Support) 業務を $9,382,988 で受注した。2009 年 2 月までの当初契約に加えて、2013 年までをカバーするオプション契約分まで実現した場合の総額は、$50,110,676。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Europe and Southwest Asia (N33191-08-D-0212)
  • Canadian Commercial Corp. General Dynamics Land Systems Canada (Ottawa, Ontario, Canada) は米海軍から、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) Category I に装備する Objective Gunner Protection Kit Parts を $6,063,302 で受注した。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-07-D-5028/#0001)
  • Kollmorgen Corp. Electro-Optical Division (Northampton, MA) は米海軍から、AN/BVS-1 Photonics Mast System のオプション契約分・1 セットを $5,754,914 で受注した。いわゆる非貫通式潜望鏡で、赤外線センサーや ESM も併設する。ステルス性も持たせてある。サブシステムの構成は以下の通り。
    • Sensor Group
    • Mast Group
    • Data Transmission Group
    • Control and Display Group
    AN/BVS-1 Photonics Mast Systems の装備対象は Virginia 級 SSN (SSN-780/783)NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-06-C-6248)
  • Reinhart Food Service, La (Crosse, WI) は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍・州兵・その他民間部局を対象とするプライム・ベンダー契約を $19,400,000.00 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。基本契約 2 年、オプション契約 3 年。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM300-08-D-3236)
  • Hatco Corp. (Fords, NJ) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊向けのオイル (訳注 : 本当に "oil" としか書いていない) を $12,341,351.34 (maximum) で受注した。DSCR (Defense Supply Center Richmond), Richmond, VA (SPM4A6-08-D-0097)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/1/25)
  • スウェーデン政府はスウェーデン軍国防資材局 (FMV : Defence Materiel Administration) に対して、タイに対する JAS39 Gripen と Erieye レーダーの輸出手続きに入る件を承認した。第一陣として、JAS39 Gripen×6 機 (C 型×2、D 型×4) と Erieye レーダー搭載の Saab 340 AEW&C 機×1 機を 38 億クローネで輸出する。2011 年初頭にデリバリーの予定。これらはスウェーデンの法律で ISP (Inspectorate of Strategic Products) に分類されているため、輸出に際しては政府の許可が必要。(Swedish MoD, Saab)
  • 仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale de l'Armement) は Eurocopter 社に対して、フランス陸軍の Cougar×24 機とフランス空軍の Cougar×3 機を対象とする、近代化改修の開発・適用と初期段階のサポート業務契約を、総額 2 億 2,000 万ユーロで発注した。2011-2015 年にかけてデリバリーの予定。最新の航空管制規定に対応するためのアビオニクス更新、最新の防空システムに対処するための自衛機材更新、陸軍航空隊の情報システム (SIT ALAT) への対応、といった内容。2011 年から NH90 のデリバリーが始まるが、その後も Cougar は現役にとどまる。(DGA)
  • 米 Bell Helicopter 社は、市場の動向に適応するためとして、製品ラインの見直しを発表した。民間向けの Bell 412・Bell 407・Bell 429 については需要が多いが、Bell 206B3・Bell 427・Bell 430・Bell 210 については生産を取り止めて、捻出した生産能力を需要が多い前述の機体に回す。これにより、既受注分を 2010 年までに完納する予定。生産しているかどうかに関係なく、サポート体制については維持するとしている。また、社内のリソース配分見直しや意志決定の迅速化も図る。(Bell Helicopter)
  • 英 VTS (VT Shipbuilding) 社は 23 日、トリニダードトバゴから受注している石油・天然ガス施設警備用 OPV (Offshore Patrol Vessel)×3 隻のうち、1 番艦の鋼材切り出しを開始した。2009 年 5 月に 1 番艦をデリバリーする予定で、乗組員の訓練は今夏から Flagship Training の手で開始する。環境保護や漁業保護、対麻薬作戦、災害派遣にも使用する。全長 90.5m、最高速度 25kt、乗員 70 名 (34 名で運用可能、50 名分のスペースを確保)、連続行動日数 35 日、航続距離 5,000nm/12kt、長さ 20m のヘリ甲板を備える。搭載量 16t で、コンテナや各種貨物、研究用機材などの搭載が可能。建造所は Portsmouth Naval Base にある同社造船所で、就役後のサポートも同社が担当、年間 300 日の稼働日数を確保する。オマーン向け OPV×3 隻に続く案件で、これによって 2011 年までの作業量を確保できるとしている。なお、暫定措置として VT 社はトリニダードトバゴ国内の造船所で、補給艦×2 隻をCPV (Coastal Patrol Vessel) に改造しているところ。同社は過去に、英海軍やトリニダードトバゴ向けの OPV を手掛けたことがあり、この分野における世界のマーケット・リーダーを自認。広範な製品ラインによって、さらなる受注を期待しているところ。(VT Shipbuilding)
  • 米 Lockheed Martin 社は、2007 年に総売上 419 億ドルを記録したと発表した。前年の 396 億ドルと比較すると 6% のアップ。利益の方は 30 億ドルで、これも前年の 25 億ドルより伸びている。1 株あたりでは $5.80 から $7.10 への伸び。(Lockheed Martin)
  • 米 Textron 社は、2007 年の 1 株あたり利益が前年の $2.31 から増加して $3,60 になったと発表した。Bell Helicopter、Textron Systems、Cessna の 3 社を合わせたバックログは 129 億ドルから 188 億ドルに増えている。2008 年については、売上は 13% アップの 150 億ドル、1 株あたり利益は $3.75-3.95 を見込んでいる。なお、同社の役員会は、大型キャビンを備えて大陸間飛行が可能なビジネスジェット機、Cessna Citation の計画推進を決定している。(Textron)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/1/24)
  • Treadwell Corp.(Thomaston, CT) は米海軍から、低圧電解装置 (Low Pressure Electrolyzers)×29 セットを $62,042,479 で受注した。170-225 立方フィート/時の能力を持つ。このほか、電解装置のシミュレータ、導入サービス業務、訓練、テクニカル・データの提供も実施する。Ohio 級 SSBN と Seawolf 級 SSN が搭載する、Model 6L16 Electrolytic Oxygen Generator と Oxygen Generating Plant を代替するもの。信頼性・保守性・安全性・扱いやすさの向上が目的。NSWC (Naval Surface Warfare Center) Carderock Division, Ship Systems Engineering Station, Philadelphia, PA (N65540-08-D-0007)
  • Dynamic Flowform Corp. (Billerica, MA) は米海軍から、歩兵部隊向けの 60mm Lightweight Co. Mortars System と 81mm Lightweight Mortar Systems を $20,155,806 で受注した。迫撃砲本体に加えて、Inconel 718 製のスペア・コンポーネンツも納入する。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-08-D-1054/#0002)
  • Sparton Electronics (DeLeon Springs, FL) と Undersea Sensor Systems Inc. (Columbia City, IN) は米海軍から、AN/SSQ-53F ソノブイをそれぞれ $16,486,911 と $13,134,530 で受注した。オプション契約分まで実現した場合の総額は、それぞれ $29,495,509 と $20,497,111。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Crane Division, Crane, IN (N00164-08-C-GP01, N00164-08-C-GP08)
  • Nova Group, Inc. (Napa, CA) は米陸軍から、ニューメキシコ州 Cannon AFB にあるタンク施設の補修工事を $12,140,000 で受注した。Army Corps of Engineers, Albuquerque District, Albuquerque, NM (W912PP-08-C-0004)
  • Lockheed Martin Corp. 傘下の Lockheed Martin Integrated Systems and Solutions (San Jose, CA) は米空軍から、TMOS (the Mission Operations Systems) に関する修正契約を $335,978,665 で受注した。FY2006/2007 における TSAT 計画の支出変更などに関連する、進行中の TMOS 案件に関する同調をとるためのもの。また、CONOPS (concept of operations) の変更や国防総省の新しいポリシーも取り込む。SMC (Space and Missile Systems Center), El Segundo CA (FA8808-06-C-0003/P00022)

これは大変だ (DID 2008/1/14, JDW 2007/10/17)
オーストラリア海軍の Adelaide 級ミサイルフリゲートは、以下の陣容。
  • HMAS Adelaide (FFG-1, ex-FFG-17)
  • HMAS Canberra (FFG-2, ex-FFG-18)
  • HMAS Sydney (FFG-3, ex-FFG-35)
  • HMAS Darwin (FFG-4, ex-FFG-44)
  • HMAS Melbourne (FFG-5)
  • HMAS Newcastle (FFG-6)
当初の 4 隻は米海軍の艦番号を持つアメリカ製。残り 2 隻は後から Kidd 級ミサイル駆逐艦を購入する案と比較した上で、Tenix Defence Pty Ltd. (ex-Williamstown Naval Dockyard) で追加建造した。
その後にスタートした Project SEA 1390 により、14 億 6,000 万豪ドルをかけてアップグレード改修を実施、Project SEA 4000 こと Hobart 級 AWD (Air Warfare Destroyer) が出揃う 2020 年まで運用を継続する計画となった。具体的な改良項目は以下の通り。
  • 戦闘システム・射撃管制システムの分野で、(NCDS (Naval Combat Data System)、ADACS (Australian Distributed Architecture Combat System)、新しいインターフェイスと艦内 LAN を導入
  • FCS (Fire Control System) を Mk.92 mod 2 から Mk.92 mod.12 に更新
  • 長距離対空監視レーダーを AN/SPS-49(V)4 から AN/SPS-49A(V)1MPU に更新。マルチセンサー RIADT (Radar Integrated Automatic Detect and Track System) により、クラッター環境下での探知能力を向上
  • SAM の改良。Mk.13 と SM-1 に代えて、8 セルの Mk.41 VLS と RIM-162 ESSM を導入
  • 改良型ソナー・スイート。ハルソナーと曳航ソナーで構成。AN/SQS-56 と MULLOKA を、ANZAC 級が装備する Thompson (Thales) Spherion Medium Frequency Sonar に換装。ディーゼル潜水艦を初めとする最新の脅威に対応可能とする
  • Link 11 に加えて Link 16 を導入、AN/SLQ-32(V)2 "Slick 32" ESM の C-Pearl への代替、ヘリコプターに関する相互運用性向上、ディーゼル発電機と空気圧縮機の換装による支援性向上など。
これらの改修は、以下の 5 段階に分けて実施する計画になっていた。
  • Phase 1 : 計画策定 (Project Definition Studies, 1995-1998)
  • Phase 2 : 改修実施 (FFG Upgrade Implementation, 1999-2008)
  • Phase 3 : SM-1 代替用ミサイルに関する研究
  • Phase 4A : SM-1 代替用ミサイルを試射するための試験機材更新
  • Phase 4B : SM-1 代替用ミサイルの導入
まずフェーズ 1 について、1994 年に RfP をリリース。TDS (Transfield Defence Systems of Melbourne, 現 Tenix Defence Pty Ltd) 社と ADI Limited (現 Thales Australia) 社のうち、ADI が担当して 1998 年に完了。
続くフェーズ 2 は 1998/11/13 に ADI 社の採用が決定して、1999/6/1 に 9 億豪ドルで発注。さらに電子戦システムと訓練施設改善をオプション契約として追加して、9 億 6,200 万豪ドルに増額。担当メーカーは以下の通り。
  • ADI Systems (現 Thales Australia) : インテグレーションと戦闘システム設計
  • Thales Underwater Systems (ex-Thompson Marconi Sonar) : 水中戦闘システム設計
  • Gibbs and Cox : プラットフォーム設計。もともと 3,600t 級として設計した船体が 4,100t に拡大、さらにアップグレードで 4,200t 級に拡大する事態への対応
  • AAI : OBTS (On Board Training System)
  • Lockheed Martin NE&SS (Naval Electronic and Surveillance Systems) : Mk.92 mod 12 射撃管制システム
  • Rafael : ESM (Electronic Support Measures)。Tenix 社が同社の副契約社
  • CEA : データ融合システム
  • Raytheon : RIM-162 ESSM
  • Lockheed Martin Launching Systems : Mk.41 VLS
2004/7/12 に政府が Second Pass approval に合意、これにより 4 隻の改修が確定して、2004/7/15 に ADI 社に対して 4 億 250 万豪ドルで発注。改修 1 番艦の HMAS Sydney は、2006 年 12 月に予備領収試験を実施 (3 年 10 ヶ月遅れ)、ADACS を使った ESSM の試射も実施した。HMAS Darwin は 2008 年初頭に公試開始予定、HMAS Newcastle は 2008 年 10 月に改修開始予定。残る HMAS Adelaide と HMAS Canberra は改修せずに退役となった。
これまでに、契約額の 98% が Thales Australia 社に対して支払済みだが、海軍参謀総長の Russ Shalders 中将が、改修を施した HMAS Sydney の領収を拒否する事態が発生。理由は、ソナーのインテグレーション未了、チャフ・ロケット発射器が使用不能、S-70 ヘリとのデータリンクが機能しない、ESM が適切に機能しない、レーダーにも問題がある、といった具合。正式な領収には至らず、予備的なものにとどまっている状況。
DMO (Defence Materiel Organization) は表向き、これらの問題は解決可能としているが、Joel Fitzgibbon 新国防相はこれを信じておらず、会計監査当局が問題を指摘、さらに議会・メディアにも騒動が飛び火。国有だった ADI 社を Thales 社に売却したときの価格は適正だったのか、なんて話まで出てきた。
Australian Defence Association の Neil James 氏は、アップグレード改修を決めた民主党政権も、過去に Kidd 級の購入に代えて Adelaide 級の追加建造を決めた労働党も、どちらにも責任がある、という見解を示している。また、度重なる仕様変更要求も遅延の原因だ、という意見も。
そんなこんなで「改修しても、脅威度の高い海域では任務を行えないのではないか」という話になり、15 億豪ドルを投じた改修が無駄になって 4 隻とも退役、オーストラリア海軍の主要水上戦闘艦は ANZAC フリゲート×6 隻だけになる、という可能性も取り沙汰されている模様 (その他に Armidale 級 OPV (Offshore Patrol Vessel) があるが、これは警備任務用)。

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人事・組織

RAF in USA (AFNews 2008/1/25)
英空軍は 2008/1/23 付で、ネバダ州の Creech AFB に MQ-9 Reaper 飛行隊・No.39 Sqn. を発足させた。英空軍は 2004 年から、Creech AFB を拠点にして Joint Predator Task Force を編成、UAV の運用を行っているが、従来は米空軍の 432nd WG に配属する形をとっていた。そのため、英空軍が自前の飛行隊として組織を作ったのはこれが初めて。

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戦争・紛争

今日のアフガニスタン (AFNews 2008/1/25)
米空軍の B-1B が某所で GBU-31/B と GBU-38/B を敵の拠点に対して投下。Bagram では米空軍の A-10 が敵陣を機関砲で攻撃。Kandahar では英空軍の Harrier GR.7 が敵の制圧を実施。Orgune には米空軍の F-15E が出動。24 日に実施した近接航空支援ミッションは全部で 40 件、ISR ミッションは全部で 9 件。さらに英空軍による偵察ミッションが 2 件。

今日のイラク (AFPS & AFNews 2008/1/25)
聯合軍が Baghdad と Beiji で実施した作戦で、合計 7 名を拘束。武器・IED 製造材料・自爆テロ要理車輌や自爆志願者を手配していた容疑で、さらに国外のテロ組織との関わりや外国人テロリストの手引き、プロパガンダに関わっていた人物も含む。それとは別に Beiji では、もう 2 名を拘束。
このほか、Mosul で合計 5 名、Samarra 北東の Hamrin Mountains でテロリスト訓練キャンプや施設監獄を運営・武器密輸にも関わっていたアルカイダ関係者を、それぞれ拘束。後者の交戦で敵 1 名が死亡、車輌 1 台を破壊。Baghdad では組織の首領を含む 5 名を拘束しているが、これは 2007/10/30 に発生した自動車爆弾攻撃に関与した容疑や、武器密輸の容疑が。
Baghdad 南東で 21 日、聯合軍が武器集積所を発見。圧力感知式 16 発、有線式 7 発、EFP 1 発の各種 IED。さらに 11 ヶ所を発見しているが、そのうち 1 ヶ所では IED 20 発、57mm 砲弾 83 発、60mm 迫撃砲弾 70 発、別の場所では 57mm から 125mm までの各種砲弾を発見。Barwanah では、Haditha から来たイラクの SWAT チームが初の単独任務で 4 名を拘束。さらに米軍の特殊作戦部隊と共同で 4 名を拘束。
"Operation Phantom Phoenix" がらみで、イラク軍と米軍が Baghdad と Baqouba を結ぶ道路の IED を除去したと発表。これまで、Khan Bani Saad から Baqouba にかけて多数の IED が設置されていた危険地帯。そのほか、一連の交戦で敵 41 名が死亡、ブービートラップを仕掛けた民家 12 棟と自動車爆弾 6 発、武器集積所 6 ヶ所を発見、9 名を拘束。
20 日には、武装勢力に 10 日間にわたって拉致されていた民間人 2名を米軍兵士が救出した。路傍爆弾の掃討作戦中に地元住民からの通報を受けたことによる。
Baqubah 近郊で、米海軍の F/A-18E/F Super Hornet が GBU-38/B を投下、IED を仕掛けてあった建物を破壊。同地では、別件でも Super Hornet が出動。Baghdad では別の Hornet が、これも GBU-38/B で武器集積所を破壊。24 日に実施した近接航空支援ミッションは全部で 52 件、米海空軍とオーストラリア空軍による ISR ミッションは全部で 22 件。

今日のアフガニスタン (AFPS & AFNews 2008/1/24)
Combined Air Power Transition Force 司令官の Jay H. Lindell 准将によると、アフガニスタン陸軍航空隊が自立して作戦行動を取れるようになるまでには、8 年はかかるだろう、とのこと。昨年 10 月から現時点までに能力的には倍増しており、さらに今後 6 ヶ月間で倍増させるとしている。最終的には 112 機・7,400 名の規模になる予定 (VoA では、8 年後に 7,000 名超・100 機以上を保有する計画だと報じている)。現時点での人員規模は 1,950 名、うちパイロットが 150 名。現有の機体は以下の通り。
  • Antonov 製輸送機×4 機 (訳注 : An-26 と An-32 が 2 機ずつ。さらに 4 機を増強予定)
  • Mi-17/Mi-35×16 機 (さらに Mi-17×16 機、Mi-35×6 機を増強予定)
  • C-27A Spartan×20 機 (2009 年 6 月にデリバリー開始予定)
固定翼機は 1 日に 5 回のミッションを実施。回転翼機の方は訓練中で、あと 3 ヶ月で負傷者後送任務を始められるとしている。
聯合軍が Ghazni 省で、自爆テロに関わっていたタリバン幹部の捜索を実施、その際に小火器による撃ち合いが発生。複数の敵が死亡、9 名が拘束された。また、爆発物が集積されているのを発見、破壊処分。
Sangin で動けなくなった聯合軍の車輌について、英空軍の Harrier GR.7 が、Paveway II を投下して破壊。敵に利用されるのを防ぐための措置。このほかにも英空軍の Harrier GR.7 は敵の拠点に対してロケット、Enhanced Paveway II、540lb 通常爆弾による攻撃を実施。米空軍の F-15E や A-10 も、Bari Kowt・Orgune・Jalalabad・Shindand で GBU-38/B、GBU-12/B、GBU-31/B を投下して攻撃。この日の近接航空支援ミッションは 44 件、ISR ミッションは 11 件。

今日のイラク (AFPS & AFNews 2008/1/24)
CAFTT (Coalition Air Force Transition Team) の副司令官を務める Lyman "Lewie" Edwards 米空軍大佐によると、イラク空軍は 2007 年 1 月に 30 ソーティのフライトしか実施していなかったものが、同年 12 月には月間 300 ソーティに増加、人員 1,300 名と貨物 400t を輸送、1,500 ソーティの監視・偵察ミッションを実施したとのこと。C-130 については手持ちの 3 機に加えてさらに 3 機を増やす計画で、戦闘機の導入も希望している。ただし同大佐によると、まずは手持ちの機体を対象とするメンテナンス基盤の確立が優先するとのこと。
22 日に Balad で、イラク軍と米軍の共同作戦によりアルカイダ関連組織の首領を拘束。迫撃砲や IED による聯合軍への攻撃、民間人の誘拐に加えて、アジトの提供や武器・資金の供給も担当。
Kirkuk 省の Hawija では 20 日、イラク軍と米軍の共同作戦でテロ組織関係者 4 名を拘束。別件で、18 日に Baghdad 北東で発生した EFP 攻撃の容疑者など 6 名を拘束している。
イラクでは 23 日、近接航空支援ミッション 17 件と ISR ミッション 14 件を実施。

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こぼれ話

珍客 (AFPS 2008/1/24)
ロックバンド・U2 の Bono 氏が、米国防総省を訪れて Robert M.Gates 国防長官と会談した。「我々の世代だと、U2 といえば飛行機の方かと思うよ」と国防長官。アフリカ情勢や、創設したばかりの AFRICOM について話をしたとのこと。
Gates 国防長官は「イラク・アフガニスタンにおける重要な教訓は、戦争に勝つだけでは不十分だということ。政府の全部門を動員した、ソフト・パワーによるアプローチも必要だ」と語っている。
ちなみに Bono 氏、国防総省を訪問した際にはトレードマークのサングラスをかけていなかったとのこと。

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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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