今週の軍事関連ニュース (2008/01/08)
 

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一般ニュース

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/6)
  • 先日、George Bush 大統領は議会に FY2009 の国防予算に関する教書を送付したが、それとは別に、FY2008 分の対テロ戦作戦経費の問題が残っている。そもそも 1 年分として要求した金額は 1,900 億ドル近いが、議会が支出を承認したのは 860 億ドルだけ。Robert Gates 国防長官や Mike Mullen 統合参謀本部議長は議会に対して作戦経費の支出を求めているが、議会は慎重な態度を崩していない。(VoA) [撤退期限を明示的に設定するかどうかという問題だけでなく、イラクに恒久的に米軍を駐留させるための支出はまかりならぬ、と議会が主張している問題や、戦時契約の監督機関を設置するかどうかでモメている問題もある]
  • イランの Mahmoud Ahmadinejad 大統領が国営テレビに登場、Explorer-1 と称する国産衛星の打ち上げを指令。打ち上げの様子を撮影した映像では、何かが打ち上げ後にパラシュートをつけて地上に落下しているが、正体は不明。イランのメディアは「宇宙空間に達した」としているが、軌道や高度については明らかにしていない。昨年 2 月にも衛星打ち上げを試みたが、これは軌道投入に失敗している。ちなみに「宇宙」とは高度 100km 以上をいい、衛星軌道は低いものでも 160km ある。このほか、大統領はテレビで "Omid" (希望の意) と称する国産衛星の存在を明らかにしている。こちらは 1 年ちょっとで国産ロケットに載せて打ち上げる予定、としている。ただ、こうしたイランの主張に疑義を呈する向きもあり、Al-Ahram Center for Political and Strategic Studies (Cairo, Egypt) で拡散阻止問題を専門にしている Mohammed Abdel-Salam 氏は、イランにそれだけの能力があるかどうかは疑わしいと発言している。2005 年にロシアで組み立てた衛星をロシアのロケットで打ち上げたことがあり、宇宙関連プログラムを推進しているのも事実、さらに北部・Semnan 省の砂漠地帯に衛星の組み立て・打ち上げを行うスペース・センターも開設したとしている。一方、アメリカやヨーロッパ諸国はイランのロケット/ミサイル開発に懸念を示している。(VoA)
  • 1/18 にイラクで、米海兵隊の第 4 戦闘兵站大隊 (CLB-4 : Combat Logistics Battalion 4) と VMT-263 (Marine Medium Tiltrotor Squadron 263) が、3 機の MV-22 を使って糧食・水・洗濯物・郵便物を合計 32,000lb、Al Qaim から Al Anabr 省の Da Nang まで機外吊下して空輸した。武装勢力の跳梁や IED の脅威を避けるために MV-22 による空輸を実施したもの。従来は MV-22 よりも搭載量が多い CH-53E や、CH-46E を使用していた。ただ、CH-53E だと汎用性や速度性能に劣る問題がある。その点、MV-22 なら LZ への迅速な出入りが可能なので具合がよく、遠方への輸送任務に向くとのこと。ただし、機外に貨物を吊下するため、カーゴネットやスリングなどの機材を検査・準備しなければならない。そして今回、安全に任務を遂行できたとのこと。(USMC)

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/2/5)
  • イギリス政府は、イギリス軍の Chinook・Sea King・Lynx といった機体を手掛けている DARA (Defence Aviation and Repair Agency) の回転翼機部門を、加 Vector Aerospace 社に売却する件の存在を認めた。この部門は Southern England の Fleetlands でヘリコプターの補修整備を、Scotland の Almondbank でヘリコプター関連コンポーネントの補修を、それぞれ実施している。最終的に話がまとまるのは 3 月末の見込みで、売却額は 1,700 万ポンド (3,350 万ドル)。Vector 社はアメリカ・カナダなどで航空機整備の仕事をしている企業で、イギリスでも Sigma Aerospace 社を設立、英空軍の C-130 や VC-10 のエンジンを整備している。
  • インド空軍は、国内にある軍用飛行場 30 ヶ所 (Adampur, AFA, Agra, Ambala, Bagdogra, Bareilly, Bhatinda, Bhuj, Bidar, Chabua, Chandigarh, Gorakhpur, Gwalior, Halwara, Hasimara, Hindon, Jaisalmer, Jamnagar, Jodhpur, Jorhat, KKD, Nal, Naliya, Pathankot, Pune, Sirsa, Suratgarh, Tezpur, Uttarlai, Yelahanka) の施設改善と航空管制システム更新を計画しており、1 月中に担当企業を募る予定。総額 10-15 億ドルの案件。最新のドクトリンに合わせて、軍の機動性を高めるのが目的。具体的には、照明施設、管制施設、ILS (Instrument Landing System)、DME (Distance Measuring Equipment)、ドップラー VOR (VHF Omni-Range)、移動式照明施設×6、移動式管制施設、訓練施設といったものを導入する。サブシステムの導入とインテグレーションを行う第 1 フェーズでお呼びがかかるのは、Thales (仏)、Lockheed Martin (米)、Siemens (独)、Celex (伊… Selex ?)、Terma (英… デンマークじゃなくて ?)、Tata Power (印)、NELCO (印) の各社。オフセット率 30%、それを 3 年半以内に実現すること、という条件付き。

北極点には行けないけれど (DoD 2008/2/5)
2008/2/9 に、米海軍の新型補給艦・USNS Robert E. Peary (T-AKE-5) の進水式が、カリフォルニア州 San Diego の General Dynamics NASSCO 社造船所で開催される。同艦は就役後、MSC (Military Sealift Command) の Naval Fleet Auxiliary Force 所属となる。

来年の予算要求 (DoD, The Lexington Institute via Defense-Aerospace.com 2008/2/5, DefenseNews 2008/2/4, US Army via Defense-Aerospace.com 2008/2/6)
Geore Bush 米大統領は、FY2009 国防予算の叩き台となる予算教書を議会に提出した。国防総省の通常予算は 5,154 億ドル (FY2008 より 360 億ドル/7.5% 多い)、さらにエネルギー省関連予算 210 億ドル、イラク・アフガニスタンでの作戦経費 700 億ドル (これはいわゆる bridge fund)、総額 6,060 億ドル。
これについて Lexington Institute は、インフレの影響を除いた上で「第二次世界大戦の初年度 (1942 年) より 100% 多い」「Clinton 政権最後の年 (2000 年) より 50% 多い」「朝鮮戦争中のピーク (1953 年)・ベトナム戦争中のピーク (1968 年) を上回る」といった結論を出している。ただし国防総省関係者の説明では、対 GDP 比は朝鮮戦争当時で 14%、ベトナム戦争時で 9%、現在は 3.5-4% となっている由。
現政権の下で国防予算の増加が続いているが、特に陸軍は増加傾向にある。実際、FY2009 予算教書でも FY2009 中に現役人員を 43,000 名増やして 532,400 名とする計画になっているほか、州兵についても 1,300 名を増員、さらに 3.4% の俸給引き上げも盛り込んでいる。
一方、トラブルを抱えている TSAT (Transformational Satellite Communications) や LCS (Littoral Combat Ship) の予算要求は FY2009 予算教書から落とされている。

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/2/4)
  • インド国防省では以前から、十分な予算の割り当てを受けているにもかかわらず、官僚機構の仕事のののろさが原因で予算執行や装備調達プロジェクトの遅延がたびたび発生している。そのため、やっと対策に乗り出すことになった。そのインドでは、例の MMRCA (Medium Multirole Combat Aircraft) 計画に加えて、Elta 社との間で 1 億 2,500 万ドルをかけて Medium Power Radar を調達する案件が、Bharat Electronics 社との間で 1 億 7,500 万ドルをかけて 監視レーダー (Surveillance Radar Element) を調達する案件が、それぞれ協議中。
  • 仏 Thales 社は、近接航空支援の際に発生しがちな同士撃ちを防止するための、敵味方識別システムを公表した。Thales Land and Joint Systems が開発したもので、昨年 9 月にアメリカ・ネバダ州の Nellis AFB で実施した "Bold Quest" 演習に、Mirage 2000D 戦闘機に装備して実地に試している。航空機に搭載したトランスポンダーで誰何して、その結果をパイロットに提示するのが普通の IFF だが、その情報をさらに通信網経由で地上部隊とも共有する仕組み。既存の Mode S や Mode 5 との互換性もある。
  • 同じ席で Thales 社は、A400M 用の視界強化装置を公表した。赤外線センサーを利用するもので、昨年 12/20 にフランスの Istres にある仏空軍/DGA の試験施設で、Hunter 戦闘機の燃料タンクにセンサーを取り付けてテストしている。カメラと配線機材でワンセットになっていて、A400M 以外に民間機への搭載も可能。このほか、同社では無線通信を邪魔しない IED ジャマーも開発しているとのこと。

米海軍短信 (NavNews 2008/2/4)
  • T-2 Buckeye 練習機が 50 周年を迎えて、NAS Pensacola の Forrest Sherman Field で 1/30 に記念式典を実施、VT-86 所属の 7 機によるフライパスも行われた。現在、T-2 を運用しているのは VT-86 だけで、今年 4 月から T-45 Goshawk への代替を開始、8 月には T-2 が全機退役の予定になっている。T-45 は 4 月に第一陣の 4 機が到着、年内に 9 機が出揃う。
  • NSA (Naval Support Activity) Bahrain を、NFL (National Football League) のチアリーダーが訪問した。航海中の USS Harry S. Truman (CVN-75) にも、Miami Dolphins のチアリーダー 6 名、Detroit Lions と Green Bay Packers からの選手 1 名ずつが訪問している。スーパーボウル関連のイベント。
  • NSA (Naval Support Activity) La Maddalena が閉鎖になった。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/4)
  • Condoleezza Rice 米国務長官とポーランドの Radoslaw Sikorski 外相が 1 日に会談して、例の MD エレメント配備問題について協議した。まだ最終的な話がまとまるには至っていないが、3 月初頭にポーランドの Donald Tusk 首相が訪米する際に確定する見込み。ポーランドは交換条件として、防空網の強化と、ロシアによるこの件への反発に対処するための保障を求める模様。アメリカ側も、前者については「NATO 加盟国としての能力向上につながる」ということで前向きな態度、さらにポーランドに対する軍事的コミットメントの強化についても「NATO における相互防衛の観点からみて、疑いの余地はない」とする。一方、MD 用レーダーの配備を計画しているチェコについても協議が進んでおり、今年前半には話がまとまる見込み。(VoA)
  • 米 GAO (US Government Accountability Office) は、11 件のウェポン・システム調達案件 (関わったメーカーは 5 社) を対象とする品質管理の調査を実施、結果をまとめた。FY2007 の National Defense Authorization Act に関連して実施することになっていたもので、(1) 対象となったウェポン・システム開発案件に関する、品質管理問題による影響度合の確定と、企業側の対処について、(2) ウェポン・システムの品質改善に用いられた民間側の手法について、(3) 国防総省が克服すべき問題点について、(4) 最近になって品質向上に成功した国防総省の施策について、の 4 点を調査の課題とした。その結果、数十億ドル規模のコスト超過、数年単位の遅延、品質低下といった問題を発見したとしている。槍玉に挙げられたのは、EFV (Expeditionary Fighting Vehicle。4 年の遅延と 7 億 5,000 万ドルの超過)、F-22A (キャノピーのクラック発生)、WGS (Wideband Global SATCOM。サプライヤーが納入した留め具の不良による 18 ヶ月のスケジュール遅延) といったものがある。その上で、メーカー側のシステム・エンジニアリング能力不足、生産・供給に関する品質の不良、技術の熟成不足、不適切な内容の試験、パーツの不良、不適切な生産品質管理、といった問題点を指摘している。また、メーカーによっては GAO の指摘に同意している、というのが GAO の説明。さらに、システム・エンジニアリングや生産・供給に関して民間分野では対照的な実績を挙げている、と主張している。具体例として挙げたのは、Boeing Commercial Airplanes の不良品対策、Space Systems/Loral のシステム・エンジニアリング (故障発生率の低さや設計・製造プロセスの改善) といった面々。そして、国防総省が直面する課題としては、システム開発プロセス全体を通じて達成可能な目標を設定すること、メーカーが最善の努力をするような適切な支払額設定、だとした。つまり、リスクや問題解決のためのコストを国防総省が丸抱えしないで、企業側に問題解決のためのインセンティブを設定せよということ。国防総省がすでに進めている対策としては、調達過程における概念評価や調達プロセスの改善、仕様変更について審査する委員会の設置、といった対応を挙げている。(GAO)
  • ハワイ ANG・154th WG/199th FS 所属の F-15D が、2/2 の 13:37 に Honolulu International Airport の南方 60 マイルで墜落。パイロットは 14:15 に、沿岸警備隊のヘリコプターに救助された。訓練中の事故で、原因については調査中。(USAF)

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産業・装備・調達

今日の米軍調達 (Contracts 2008/2/6)
  • BAE Systems Technology Solutions & Services (Rockville, MD) は米海軍から、新造艦に対する C4I (Command, Control, Communication, Computers and Intelligence) システムのインテグレーション、エンジニアリング、調達、製造、組み立て、テスト、検査、納入、限定的な据え付けといった業務を、$242,064,229 (estimated) で受注した。SPAWAR (Space and Naval Warfare Systems Command) が Enterprise Platform Integration Contract として、Program Executive Office for Command, Control, Communication, Computers and Intelligence の代理として発注したもの。2013 年 2 月までの案件だが、オプション契約が実現した場合には 2016 年 2 月まで・総額 $344,411,364 の案件となる。SPAWAR (Space and Naval Warfare Systems Command), San Diego, CA (N00039-08-D-0002)
  • Lockheed Martin Corp., Lockheed Martin Aeronautics Co. (Ft. Worth, TX) は米海軍から、United States Reprogramming Laboratory で実施する開発、インテグレーション、再プログラム・検証機能の導入といった業務に関する修正契約を、$123,041,923 で受注した。F-35 JSF (Joint Strike Fighter) の SDD (System Development and Demonstration) に関連する案件。運用や訓練に関連するミッション・データ・ファイルの開発・維持管理を行い、F-35 の電子戦システムやその他のセンサーが新たな脅威を探知した際の対応を可能にする。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-02-C-3002)
  • Northrop Grumman Systems Corp. (Bethpage, NY) は米海軍から、E-2D Advanced Hawkeye の SDD フェーズに関する修正契約を $12,000,798 で受注した。Aircraft Change Directives に関わるもの。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-03-C-0057)
  • Rockwell Collins Government Systems, Inc. (Cedar Rapids, IA) は米海軍から、AN/ARC-210(V) 通信機 (Electronic Protection Radio System) の FY2008 オプション契約分を $7,416,996 で受注した。米空軍の A-10 と F-16、米海軍の MV-22 に装備する。内訳は以下の通り。
    • RT-1824(C) ARC-210 Receiver-Transmitter Radio×58 (米海軍向け)
    • C-12561A Radio Control Set×54 (米海軍向け : 29、米空軍向け : 25)
    • RT-1851A(C) ARC-210 Receiver Transmitter Radio×50
    • MT-4935 Mounting Base×6
    • MT-6567 Mounting Base×60
    • C-12719 Control×60
    • RF Filter Diplexer×60 (米空軍向け)
    NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-05-C-0050)
  • PSI Sierra, LLC (Lexington Park, MD) は米海軍から、NAVAIR (Naval Air Systems Command) Information Technology/Information Management Department を対象とするカスタマー・サポート・サービス業務を $7,370,130 で受注した。ビデオ技術サポート、ヘルプデスク、NMCI (Navy Marine Corps Intranet) の CTR (Customer Technical Representative) サポート、DMS (Defense Messaging System) サポート、その他のテクニカル・サポート業務といった内容。174,720 マン・アワー分となる見込み。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Patuxent River, MD (N00421-08-D-0006)
  • AveroVironment, Inc. (Simi Valley, CA) は米陸軍から、特殊作戦部隊向けの RQ-11 Raven UAV と初期分のスペア・パッケージを $45,851,002 で受注した。AMCOM (Army Aviation & Missile Command), Huntsville, AL (W58RGZ-05-C-0338)
  • Sikorsky Aircraft Corp. (Stratford, CT) は米陸軍から、MH-60R Sea Hawk のオプション契約分・1 機を $14,231,024 で受注した。AMCOM (Army Aviation & Missile Command), Huntsville, AL (W58RGZ-08-C-0003)
  • DRS Test & Energy Management, Inc. (Huntsville, AL) は米陸軍から、組み込み自己診断機能 (embedded diagnostics) 機能を対象とするシステム/テクニカル・サポート業務を $10,792,942 で受注した。TACOM Life Cycle Management Command, Rock Island, IL (W52H09-06-G-0001)
  • Balfour Beatty (Fairfax, VA) は米陸軍から、ヴァージニア州 Fort Lee に弾薬訓練施設を設置する作業を $15,580,000 で受注した。Army Corps of Engineer District, Norfolk, VA (W91236-08-D-0025)
  • FN Manufacturing LLC (Columbia, SC) は米陸軍から、M249 SAW (Squad Automatic Weapon) を $10,728,822 で受注した。調達数量は最低 3,419 挺、最大 15,149 挺。Army Joint Munitions and Lethality Life Cycle Management Command Acquisition Center, Picatinny, NJ (W15QKN-08-D-0006)
  • Lockheed Martin Corp. (Grand Prairie, TX) と Northrop Grumman Space & Mission Systems Corp. (San Bernardino, CA) は米陸軍から、Extended Area Protection and Survivability Battle Element のプロトタイプを設計・製造・インテグレーション・試験する業務を、それぞれ $8,636,268 と $5,963,494 で受注した。AMCOM (Aviation & Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W31P4Q-08-D-0016, W31P4Q-08-D-0017)
  • Ferrell Construction of Topeka (Topeka, KS) は米陸軍から、Forbes Field (Topeka, KS) の航空機整備ハンガーを補修/建設する業務を $7,057,694 で受注した。Army National Guard Bureau, Topeka, KS (W912JC-08-C-0002)
  • Kaman Dayron (Orlando, FL) は米空軍から、JPF (Joint Programmable Fuze) System のオプション 5 契約を $26,772,960.80 で受注した。内訳は、FMS-152×14,065、FZU-55×13,975。JDAM (Joint Direct Attack Munition) などで使用するもので、飛行中にコックピットから遅発時間の設定を変更できる。679 ARSS/PK, Eglin AFB, FL (F08626-98-C-0006/P00101)
  • Flightworks, Inc. (Kennesaw, GA) は米輸送軍 (USTRANSCOM) から、Elmendorf AFB から Eareckson AFS (Air Force Station)・Adak Island (いずれもアラスカ州) に人員を輸送するチャーター業務を、$24,018,670.53 で受注した。未行使のオプション契約あり。USTRANSCOM Directorate of Acquisitions, Scott AFB, IL (HTC711-08-D-0012)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/6)
  • ULA (United Launch Alliance) は米空軍から、NRO (National Reconnaissance Office) 向けの偵察衛星打ち上げ業務×5 件を総額 5 億 500 万ドルで受注した。使用するのは Delta IV eelv (Evolved Expendable Launch Vehicle)。EELV Launch Services Contract として、ブースターの製造・インテグレーション・組み立て・チェックアウトまで一貫して実施する。5 件のうち 2 件は "heavy configuration" で、残り 3 件のうち 2 件は Space Launch Complex 37 (Cape Canaveral AFS, FL) から、残り 1 件は Space Launch Complex 6 (Vandenberg AFB, CA) から打ち上げる。打ち上げの期日については後日決定とする。なお、ULA が予定している次の打ち上げは NRO の偵察衛星で、2008/2/26 に Atlas V EELV で Vandenberg AFB の SLC-3 から打ち上げる予定。(ULA)
  • 伊 Fincantieri 社は Riva Trigoso (Sestri Levante, Genoa) の造船所で、FREMM フリゲート 1 番艦の鋼材切り出しを開始した。イタリア向け FREMM フリゲートの主契約社は Orizzonte Sistemi Navali、これは Fincantieri が 51%、Finmeccanica が 49% を出資するジョイント・ベンチャー。共同開発パートナーのフランス側では Armaris コンソーシアム (DCNS + Thales) が担当している。フランス海軍が 17 隻、イタリア海軍が 10 隻を整備する予定で、建造作業は 2020 年まで続く見込み。満載排水量 5,900t、全長 139m、全幅 19.7m、乗員 145 名、最高速度 27kt。現時点でイタリア海軍は 6 隻を確定発注している。なお、仏伊共同プロジェクトとしては FREMM の前に Orizzonte 防空フリゲートがあり、イタリア向け 1 番艦の Andrea Doria は昨年 12 に竣工して戦闘システムのテストも完了、2008 年末までに就役の予定。2 番艦の Caio Duilio は 2007 年 10 月に進水、Fincantieri 社 Muggiano 造船所で艤装中。(Fincantieri)
  • 米 DynCorp International 社は UAE から、AH-64 Apache のメンテナンス・サポート業務を 1,180 万ドルで受注した。以前から受注している案件を 2 年間延長するもの。メンテナンス、兵站支援、訓練支援を実施することになっており、過去 14 年間の実績がある。今回の契約期限は 2009/9/30 まで。(DynCorp International)
  • EADS 社 Defence & Security Division 傘下の Military Air Systems 社と希 HAI (Hellenic Aerospace Industry) 社は、HAI の設計センター開設に向けた 970 万ユーロの契約に調印した。機体構造の設計・開発を行える施設を開設しようというもので、単に製造するだけでなく、自前の設計力を得るのが目的。また、他国の企業と組んで共同で研究・設計・開発を行える力をつける狙いもある。これを EADS がサポートするという構図。ギリシア国防省もバックアップしている。(EADS)
  • BAE Systems 社は、インド空軍向け Hawk AJT (Advanced Jet Trainer) の 22 号機 (66 機のうち 24 機をイギリスで製造することになっている) を初飛行させたが、同機は Brough の事業所で設計・製造・組み立て・試験・初飛行を実施した最初の機体。最初の 4 機が昨年クリスマスまでに、インドのAir Force Station Bidar に送り出された。数週間以内に何機かが続く予定。また、同社はインド空軍のパイロット訓練も担当しており、英空軍と組んで 2008 年半ばまでに RAF Valley でパイロット 75 名、Warton にある BAE Systems 社の Technical Training Academy で地上要員 100 名あまりを養成する。さらに、CPT (Cockpit Procedures Trainer)×2、飛行訓練機材 (flight training device)、アビオニクス訓練機材 (avionics part task trainer)、Computer Aided Learning System といった訓練機材も納入する。(BAE Systems)
  • 米 Raytheon 社は、JSOW-ER (Joint Standoff Weapon Extended Range) で使用するエンジンについて、二度目の地上試験を Hamilton Sundstrand 社の施設で成功裏に実施したと発表した。平面インレット、エンジン、排気口の設計を検証するのが目的で、2008 年に拘束飛行試験、2009 年にフリーフライト試験と駒を進める予定。この JSOW-ER は JASSM (Joint Air-to- Surface Standoff Missile) の代替候補として米空軍から受注しているもので、単価 35 万ドルを目標にしている。射程は 300nm、能力的には AGM-154C-1 と同等。動力源には Hamilton Sundstrand 社製のエンジン (推力 150lb) を使用するが、これは Raytheon 社の MALD (Miniature Air Launched Decoy) が使用しているのと同じもの。これに加えて、25% 超のコスト低減を目指している JSOW ブロック II の開発成果も取り入れる。(Raytheon)
  • ちなみに、米海空軍が共同開発した GPS/INS 誘導の JSOW のうち、AGM-154A (JSOW-A) は BLU-97/B CEM (Combined-Effect Munition) を搭載するソフト・ターゲット用。2007 年半ばの時点で F/A-18、F-16、F-15E、B-2、B-52 が搭載可能。これまでに 3,000 発あまりを納入、400 発あまりを実戦使用している。さらに BLU-111/B (低鋭敏化した Mk.82) を搭載する AGM-154A-1 が輸出用にあり、2006 年にトルコから 50 発を受注。画像赤外線シーカーを追加して爆風破片/貫通マルチステージ弾頭を装備したのが AGM-154C、現在は AGM-154C-1 の SDD (System Design and Development) が始まったところ。(Raytheon)
  • 米 Northrop Grumman 社は米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) から、ATILL (Advanced Track Illuminator Laser) のフェーズ 2 契約を受注した。5 年半かけて、出力 6kW 級のソリッドステート・パルスレーザーを開発するもので、MDA のミッションに必要なビーム品質を実現するとしている。MDA と MIT/LL (Massachusetts Institute of Technology Lincoln Laboratory) は共同で、従来より集積度と電気的効率を大幅に引き上げた Cryo Yb:YAG (ytterbium: yttrium aluminum garnet) なる新世代のソリッドステート・レーザー・トラック・イルミネーターを開発しており、これをサポートする案件。Northrop Grumman 社は Q-Peak 社 (Bedford, MA) と組んでこの件に取り組んでおり、フェーズ 1 契約でモデリングと分析を担当、12 月の概念設計評価 (conceptual design review) で選択肢の提示を行った。続く 12 ヶ月間のフェーズ 2 で、残り 2 フェーズを担当するパートナー企業の選定を実施、2012 年にフェーズ 4 を完了して実用に耐えるレーザー・システムを作り上げる計画。(Northrop Grumman)

非対称戦への備え (NavNews 2008/2/5)
USS Benfold (DDG-65) が 2008 Chief of Naval Operations SRA (Selected Repair Availability) により、SPS (Shipboard Protection System) ブロック 1 を導入した。レーダーとカメラ×2 基を組み合わせて、小型高速艇などの脅威を探知・識別・交戦するもの。入港中、あるいは洋上で、この手の小規模な脅威に対処するために使用する。

今日の米軍調達 (Contracts 2008/2/5)
  • General Electric Co. Aircraft Engines (Cincinnati, OH) は米空軍から、 修正契約を $15,592,486 で受注した。F110-GE-100 と F110-GE-129 を 2025 年まで運用可能にする延命計画 (F110 Services Life Extension Program) に関連するもので、ASC/LPK が担当する Component Improvement Program に基づくコンポーネンツの再設計を進めるもの。今回の修正契約は、アフターバーナー部で使用する混合ダクト (mixing duct) とフレーム・ホルダー・セグメント×2 が対象。耐熱性を高めるため、クロム・カーバイドのコーティングを施した L605 素材のインサートを使用して耐熱性を高める等の施策を取り入れる。基本契約 15 ヶ月、1 年単位のオプション契約 3 年分を設定。748 CBSG/PKP, Tinker AFB, OK (FA8104-05-D-0042-P00006)
  • Global Ground Support LLC (Olathe, KS) は米空軍から、車載式除氷装置 (Truck Mounted Deicer)×44 セットを $14,679,715.56 で受注した。642nd CBSG/GBKAC, Robins AFB, GA (F41608-99-D-0029)
  • InnovaSystems International LLC (San Diego, CA) は米海軍から、Defense Readiness Reporting System - Navy に関するシステム・エンジニアリング、システム設計/開発、インテグレーション、試験、導入、訓練、メンテナンス、調達サポート、ヘルプデスク・サービス、管理支援、文書作成を、$14,100,185 で受注した。基本契約 1 年、1 年単位のオプション契約 4 年、すべて実現した場合の総額は $75,767,799。Space and Naval Warfare Systems Center, San Diego, CA (N66001-08-D-0030)
  • Prexis, Inc. (Alexandria, VA) は米海軍から、ハード/ソフトの研究開発・システム分析、データ収集・分析、テクニカル・サポートsといった業務を、$5,824,313 で受注した。1 年単位のオプション契約 4 年の設定があり、すべて実現した場合の総額は $28,796,848。NRL (Naval Research Laboratory), Washington DC (N000173-08-C-2013)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/5)
  • フランス政府とアメリカは、仏陸軍が 2012 年から配備する Tiger HAD (Helicoptere d'Appui Destruction) 攻撃ヘリに装備する、AGM-114 Hellfire II 対戦車ミサイルの調達に関する LoA (Letter of Offer and Acceptance) に調印した。金額・数量は非公開。担当メーカーは米 HSLLC (Hellfire Systems, Limited Liability Company) で、実際には Lockheed Martin 社が HSLLC の代理として作業にあたる。また、Tiger ヘリに対するインテグレーションについては、すでに Eurocopter 社が European Organisation for Joint Armament Cooperation からの契約を得て、Lockheed Martin 社からの支援を受けながら、Marignane (France) の事業所で作業を始めている。2007 年 10 月から地上試験を始めており、飛行試験は 2008 年 3 月から始まる。4 連装発射器 M299 を介して、1 機で最大 8 発を搭載する。なお、Hellfire はアメリカ以外に 13 ヶ国のカスタマーがあり、累計納入実績 21,000 発、GWOT (Global War on Terror) で 6,000 発以上を使用している。最近、対戦車用の HEAT 弾頭に爆風破片効果を追加した、AGM-114K-A がラインナップに加わった。(Lockheed Martin)
  • シンガポール海軍の Formidable 級フリゲート、RSS Intrepid、RSS Steadfast、RSS Tenacious の就役式典が、Teo Chee Hean 国防相を迎えて Changi Naval Base (CNB) で開催された。1 番艦の RSS Formidable は 2007/5/5 に就役済み。今回の 2-4 番艦に続いて、2009 年には 5-6 番艦 (RSS Stalwart, RSS Supreme) も戦列に加わる。1 番艦は仏 DCN (Direction Des Constructions Navales, 現 DCNS) 社で建造、残り 5 隻は技術移転を受けて ST Marine 社が建造した。(Singapore MoD)
  • Lexington Institute の Loren Thompson 博士が、F-35 JSF のエンジンに関するレポートをまとめた。一般論としては競争状態が存在する方が好ましいが、カスタマーがひとつ (政府) しかなく、自由でオープンなマーケットとはいえない軍の装備調達においてはこの原則が当てはまらないとした上で、2 種類のエンジン・サプライヤーを維持することは経費の二重払いにつながり、却って設計・開発・製造・メンテナンスのコストを押し上げて効率を悪化させるとしている。つまり、競争によって得られる経済的利点よりも、2 種類の装備を使用するためのコストの方が高くつくというわけ。また、安全性の向上にもつながらない (特に、F-35 は F-22 と違って単発機)、2 種類のエンジンに機体を対応させる結果として性能面で妥協が生じる、といった指摘もしている。つまり、F-35 に代替エンジン (F136) を用意することにメリットはなく、F135 だけで十分だと結論づけている。(The Lexington Institute)
  • 米 Northrop Grumman 社は、オーストラリア空軍 (RAAF) 向け F/A-18F Super Hornet×24 機で使用する機体構造部分の製造を開始した。Northrop Grumman 社は主契約社・米 Boeing 社の下で、中央/後部胴体、垂直尾翼、関連サブシステムの製造を手掛けている。まず、下請の GKN Aerospace-Monitor 社が製造した主翼部分の隔壁 (wing bulkhead)、それと主翼を支える 3 ヶ所のチタン製隔壁が、製造ラインに据えられた。3 月末には組み立てが始まる予定。Boeing、Northrop Grumman の両社以外にも、GE Aircraft Engines、Raytheon 社を初めとして、アメリカ・カナダの合計 1,800 社を超えるサプライヤーが F/A-18E/F の製造に関わっている。このうち Northrop Grumman 社の下では、先の GKN Aerospace-Monitor に加えて、Air Industries Machining (Bayshore, NY) や Ellanef Manufacturing (Corona) などが関わっており、同社は他機種の関連分も含めると、Long Island 地域に 75 社の下請網を形成している。(Northrop Grumman)
  • 米 ITT 社は米海軍海洋システム軍団 (NAVSEA) から、AN/SPS-48 対空 3D レーダーの ROAR (Radar Obsolescence, Availability Recovery) 作業を 1,800 万ドルで受注したと発表した。担当事業所は ITT Radar Systems-Gilfillan (Van Nuys, CA)。昨年 10 月に、最終設計審査 (CDR :Critical Design Review) の後で受注した 1,420 万ドルの契約に続くもので、低率初期生産 (LRIP : Low Rate Initial Production) に向けた開発作業をカバーする。これまでにこの件で受注した額の累計は 5,700 万ドルとのこと。今後、ROAR 改修機・第一陣の 3 セットを 2010 年末までに納入する予定。その後、2011 年の第一四半期分、同年代に四半期分と続き、最終的に 36 セット納入する計画。この ROAR により、1980 年代半ばに登場した AN/SPS-48 は 2045 年まで運用可能になる。ROAR に先立ち、NTU (New Threat Upgrade) による能力向上も実施している。(ITT)
  • 米 GDLS (General Dynamics Land Systems) 社は米 Force Protection 社から、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) 関連の兵站支援業務とスペアパーツを 4,400 万ドルで受注した。両社は MRAP の製造を共同で実施している仲。納入するスペアパーツは、現場で維持管理業務に従事している General Dynamics Customer Service and Support 社 (Shelby Township, MI) で使用する。(General Dynamics Land Systems)
  • 米 Lockheed Martin 社は米海軍海洋システム軍団 (NAVSEA) から、Mk.48 魚雷を対象とするサポート業務契約を 3,500 万ドルで受注した。基本契約は 3 ヶ月分、続いて 9 ヶ月分のオプション契約、1 年分のオプション契約 4 年が設定されている。作業場所は Heavyweight Torpedo Intermediate Maintenance Activity (Pearl Harbor, HI)。Mk.48 の訓練弾と実弾を対象として、即応体制維持に必要な業務を担当する。技術面とサプライのサポート、品質管理、在庫管理、技術文書管理、魚雷の検査・メンテナンス・トラブル対策・補修などといった内容。(Lockheed Martin)
  • 米国防総省は米 Lockheed Martin 社傘下の Savi 社に対して、RFID (Radio Frequency Identification) II 契約を発注した。既存契約の期間延長 (2 度目) と契約増額を行うもので、累計受注額は 6,000 万ドル増えて 4 億 8,300 万ドル、期間は 2009/1/31 までとなる。担当部門は、米陸軍の ITEC4 (Information Technology, E-Commerce and Commercial Contracting Center) と、国防総省の Product Manager, Joint-Automatic Identification Technology。Savi 社は軍民双方で RFID を使ったサプライチェーン管理ソリューションを手掛ける企業で、米軍の RF ITV (In-Transit Visibility) ネットワーク構築をサポートしている。これは 45 ヶ国・4,000 拠点にまたがるもの。米軍に加えて、NATO、イギリス、オーストラリア、デンマーク、スウェーデン、スペインなどの軍もカスタマーになっている。(Lockheed Martin)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/2/4)
  • Ball Aerospace and Technologies Corp. (Boulder, CO) は米空軍から、LEVR (Laser Effects Vulnerability Research) の研究開発を $42,000,000 で受注した。モデリングと実際の実験を組み合わせて、宇宙空間・地上・ミサイル・システム・サブシステム・コンポーネントといったレベルでレーザー関連の脆弱性について研究する案件。AFRL の Missile Assessment Center が持つコードやデータベースをこの研究によって改善して、潜在的なレーザー兵器の威力について評価する。Det 8, AFRL/RDKP, Kirtland AFB, NM (FA9451-08-D-0161)
  • Raytheon Co. Integrated Defense Co., (Bedford, MA) は米陸軍から、エンジニアリング・サービス業務の FY2008 オプション契約分を受注した。作業場所は Burlington (MA)、Huntsville (AL)、Andover (MA)、Tewksbury (MA)、El Paso (TX)、Norfolk (VA)。AMCOM (Aviation and Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W31P4Q-04-C-0020
  • GA-ASI (General Atomics Aeronautical System Inc., San Diego, CA) は米陸軍から、I-GNAT、Warrior Alpha、Sky Warrior Block 0 といった UAV を対象とする兵站支援業務を $30,911,160 で受注した。AMCOM (Aviation and Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W58RGZ-08-C-0082)
  • Kalmar Rt Center, LLC (Cibolo, TX) は米陸軍から、Rough Terrain Container Handler×69、関連するハードウェアやサービス業務を $29,443,930 で受注した。TACOM Life Cycle Management Command, Warren, MI (W56HZ-07-C-0160)
  • Norfolk Dredging Co. (Chesapeake, VA) は米陸軍から、出入り用の水路 (entrance channel)、方向転換用の泊渠 (はつきょ, turning basin)、駆逐艦用の船台 (slip)、空母用の泊渠、C-2 桟橋 (Pir C-2) を対象とするメンテナンス業務を、$6,023,010 で受注した。作業場所はフロリダ州の Brevard County。Army Corps of Engineers, Jacksonville, FL (W912EP-08-C-0004)
  • Alion Science and Technology (Chicago, IL) は米海軍から、統合推進システムのモジュール、概念エンジニアリング、実艦への適用 (Integrated Power Systems Advanced Modules and Conceptual Engineering/Ship Implementation) に関する研究開発を、$9,842,720 で受注した。艦載電気系統システムのアーキテクチャ開発と、次世代統合電気推進システムの特徴付け (characterize) を行う。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-08-C-4201)
  • DRS Sensors & Targeting Systems, Inc., Infrared Technology Division (Dallas TX) は米海軍から、同社の HgCdTe 電子 APD (Avalanche PhotoDiode) フォーカル・プレーン・アレイを利用する Innovative Active Passive Sensor System の研究・開発・デモンストレーション・納入を、$6,458,338 で受注した。NRL (Naval Research Laboratory), Washington DC (N000173-08-C-2044)
  • FMW Composite Systems, Inc. (Bridgeport, WV) は米海軍から、Ground Expedient Refueling System×149 セット、訓練業務、スペアを、$6,368,451 で受注した。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-05-D-5004/#0004)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/4)
  • 英海軍が "Operation Herrick" をサポートするためにアフガニスタンに派遣している支援ヘリ・Sea King HC.4 が、新しい複合材料製ローター・ブレード (modified Carson composite blade) の導入により、搭載能力と速度の引き上げに成功、その恩恵を受けて対応可能な任務の幅を拡大できた由。これと併せて、AgustaWestland 社製の新型 5 翅テイルローターも装備している。Carson はアメリカで設計したブレードで、英国防省は Joint Test and Evaluation Group の ATEC (Aircraft Test & Evaluation Centre) と、Sea King IPT (Integrated Project Team) の代理となった QinetiQ の手で評価試験を実施した後で、Sea King 向けの UOR (Urgent Operational Requirement) として採用。プロジェクトがスタートしてから 10 ヶ月で導入を実現した。評価試験は最初にアメリカ・コロラド州の高温・高標高地帯で実施、続いてキプロスで No.846 NAS (Naval Air Squadron) が実施。ホバリング時の搭載量が 2,000lb (907kg)、最高速度が 49kt (91km/h)、それぞれ増加したことを確認した。アップグレードにかかった経費は 525 万ポンド。(MoD UK)
  • 英 QinetiQ は、スペイン海軍の新型潜水艦・S80 に装備する曳航ソナーのハンドリング機材 (TAHS : Towed Array Handling System)×4 セットを、西 Navantia 社から受注したと発表した。数百万ユーロほどの案件で、国際コンペティションを経て QinetiQ の採用が決まったもの。潜水艦では極めて貴重な艦内スペースや、他の艦載装備に対する影響を最小に抑えた、コンパクトで強力な製品だとしている。動力源は電動式で、一般的な油圧式よりもアドバンテージがある、というのが QinetiQ の説明。特に、信頼性の高さ、導入時の柔軟性、ライフサイクルコストの少なさを利点としている。この TAHS は、西 Sociedad Anonima Electronica Submarina 社 (Cartagena, Spain) と組んで、曳航ソナー・システム一式 (overall Towed Array Sonar System) として Navantia 社に納入するという構図。QinetiQ 側の担当部門は Underwater Systems (Winfrith, Dorset) で、2010-2012 年にかけてデリバリーの予定。なお、S80 は 2 バッチ・合計 8 隻の建造を予定しているが、現在はバッチ 1 の 4 隻を 2005 年から、Navantia 社の Cartegena 造船所で建造しているところ。2013-2016 年にかけてバッチ 1 が出揃い、2014 年からバッチ 2 の計画がスタートする予定。(QinetiQ)
  • 仏 Nexter Systems 社は 2008/1/29 にフランス陸軍に対して、AMX-10RC 装甲車のアップグレード改修 100 号車を納入した。2000 年 12 月に仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) から受注している案件で、256 両の改修を予定している。シャシーや砲搭の信頼性向上に加えて、SIT V1 Battle BMS (Management System) も導入する。アップグレード版のシャシーは、Nexter Systems 社から供給を受けたシステムを使って仏陸軍資材軍団 (DCMAT : French Army Material Command) が組み立て・導入を行っている。砲搭の改修と最終インテグレーション作業は Nexter Systems 社の担当。SIT V1 は昨年 8 月に DGA の承認を獲得、2006 年にこれを装備する仏陸軍外人部隊・第 1 騎兵聯隊 (1er REC : Foreign Legion 1 Cavalry Regiment) による評価試験をノートラブルで完了している。その後、"Operation Licorne" のために象牙海岸に送られた。(Nexter)
  • ドイツとオランダが共同開発している Boxer 装甲車 (APC : Armoured Personnel Carrier 型) が、過去数ヶ月かけてドイツ陸軍の歩兵学校で実施していた試験を完了した。さまざまな条件の下で、機能面の要求を満たしているかどうかを検証したもの。なお、APC 型 Boxer は遠隔操作式ウェポン・ステーションに 40mm 擲弾発射器を装備した仕様になっている。現在、Boxer 装甲車は量産に向けた準備作業中で、ドイツとオランダにそれぞれ生産ラインを設置して量産する予定。ドイツ向けは 2009 年 9 月、オランダ向けは 2011 年初頭からデリバリーを開始する。(Organisation for Joint Armament Cooperation)
  • 米 Sikorsky Aircraft 社傘下の SSSI (Sikorsky Support Services, Inc.) 社は、新設の Field Operations Maintenance Facility (Beeville, TX) で補修・オーバーホール・アップグレードを実施した最初の機体をデリバリーしたと発表した。1/29 にコロンビア空軍向けにデリバリーした S-70 が当該機。この新施設は 2007 年 8 月に稼働を開始、Beeville Development Authority、Chamber of Commerce、連邦政府や地元自治体の支援を受けて稼働している。面積 9 万平方フィートの格納庫、長さ 8,000ft の滑走路などがあり、さらに拡張の余地を確保している。人員は現時点で 70 名。旧施設はフロリダ州の Jacksonville にあり、敷地拡張のため 2007 年 7 月に移転してきた。事故損傷の補修や機体の再生補修、米陸軍州兵や税関局の機体を対象とする配線引き直し作業、納入後のフィールド・サポート作業も実施している。(Sikorsky Aircraft)
  • 米 CSC (Computer Sciences Corp.) 率いる FSXXI (Flight School XXI) チームは、OH-58D Kiowa Warrior 専用の飛行訓練シミュレータを導入したと発表した。場所はアラバマ州 Fort Rucker 近くの Warrior Hall。OH-58D 専用の施設としては世界で唯一のもの。米陸軍の FSXXI は PEO-STRI (Program Executive Office) for Simulation, Training and Instrumentation, Orlando, FL) が担当する案件。この施設の完成により、より充実した訓練を施して実戦に備えることができる、としている。(CSC)

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人事・組織

予備役の動員状況 (DoD 2008/2/6)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 843 名の増。現在の動員内訳は、陸軍 74,041 名、海軍 5,025 名、空軍 7,231 名、海兵隊 8,693 名、沿岸警備隊 334 名。

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戦争・紛争

今日のCENTAF (AFNews 2008/2/6)
5 日、アフガニスタンでは Sangin に英空軍の Harrier GR.7 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 17 件、ISR ミッションは 10 件。
イラクでは、米空軍の F-16 が GBU-38/B と GBU-31/B で Baqouba の民家 (IED が仕掛けられていた) を破壊したほか、Mosul にも出動。この日の近接航空支援ミッションは 66 件、ISR ミッションは 21 件。

今日のイラク (AFPS 2008/2/6)
6 日、聯合軍がイラク各地で実施した作戦で、敵 7 名が死亡、27 名が拘束された。Kifri では自爆テロ組織をターゲットとする作戦を実施、逃走しようとする敵を発見して航空攻撃を要請、これで敵 4 名が死亡。さらに建物内に立てこもっていた敵と交戦して 3 名が死亡。このほか、11 名を拘束、建物を事後に破壊。このほか、武器・IED 製造材料・車輌・自爆テロリストなどを手配していたアルカイダ関係者、Karkh のアルカイダ関連組織で物資・資金の供給を担当していたメンバー、Mosul のアルカイダ関係者やその他の幹部、Kirkuk のアルカイダ関連組織首領、Samarra のテロ活動容疑者、2 日に Shaab で発生した爆弾事件の容疑者 2 名など。
米陸軍・第 101 空挺師団 (航空強襲)・第 2 旅団戦闘チームが Ghazaliyah 南方で 5 日、Baghdad の Karkha で爆弾攻撃を行っていた容疑などで 2 名を拘束。Baqouba 北方では、自爆テロの仕掛け人をターゲットとするアルカイダ掃討作戦 2 件で、敵 6 名が死亡。警告射撃や降伏勧告に応じず、交戦になったもの。その際のトバッチリで民間人 2 名が負傷して手当てを受けた。このほか、武器集積所 2 ヶ所を発見。
4 日、地元住民からの通報により、米陸軍・第 3 歩兵師団が Sayifiyah で武装勢力 10 名を拘束。うち 1 名は以前から狙われていたお尋ね者。
また、Multinational Division Baghdad 麾下部隊が Abu Ghraib で武器集積所や爆弾製造材料を発見。120mm 迫撃砲弾 13 発と信管 3 缶、82mm 迫撃砲弾 132 発、60mm 迫撃砲弾 51 発、迫撃砲弾の信管 23 箱、迫撃砲の照準器 3 個、各種迫撃砲のプライマー 63 個、120mm 径の砲身、雷管 130 個、ライフル・グレネード 30 発、RPG の弾頭 24 個、RPG の照準器、RPG の推進薬 12 個、砲弾の信管 4 個、対人地雷 4 発、57mm ロケット 2 発、破片手榴弾 126 発、ロシア製擲弾 3 発、導爆線 600yd、機関銃、携帯電話、IED 用のスイッチ 4 個、30mm 機関砲弾 26 発、12.7mm 弾 17 発。すべて爆破処分。
3 日、Ramadi 界隈で武器密輸などの活動をしていた武装勢力の関係者 3 名がイラク軍に拘束された。また、200g の TNT 火薬 6 個と 400g の TNT 火薬 3 個、電気雷管 9 個、RPG 発射器と RPG 4 発、AK-47 自動小銃 4 挺、弾薬 3,000 発と弾倉 47 個、ボディ・アーマーなどを発見。同日、Mosul でもイラク軍が IED 攻撃の容疑で 3 名を拘束。民間人の拉致も行っていた模様。

今日のCENTAF (AFNews 2008/2/5)
4 日、アフガニスタンでは Kajaki Dam に米空軍の F-15E が、Gereshk と Sangin に英空軍の Harrier GR.7 が出動。また、Kandahar では米空軍の B-1B が GBU-38/B で IED 設置現場を爆撃。この日の近接航空支援ミッションは 16 件、ISR ミッションは 10 件。
イラクでは、米空軍の F-16 が GBU-38/B で Baqouba の武器集積所を破壊、Al Kut では英空軍の Tornado GR.4 と米海軍の F/A-18E/F Super Hornet が出動。この日の近接航空支援ミッションは 63 件、ISR ミッションは 22 件。

今日のイラク (AFPS 2008/2/5)
聯合軍は 5 日、イラク各地で実施したアルカイダ関連組織掃討作戦で 8 名を拘束。Dawr では砲弾や IED を供給していた容疑で 1 名、Tikrit では武器・人員・資金の手配をしていた容疑で 1 名とその他 1 名、さらに別件で武器集積所を作っていた過激派関係者 3 名、Mosul 南西では外国人テロリストや自爆テロに関与した容疑で 2 名。
同日、Tikrit で聯合軍とテロリストの交戦があり、敵 3 名が死亡 (うち女性 1 名)。建物に踏み込んだ際に小火器で撃たれて反撃したもの。制圧後に、負傷した子供を発見して医療施設に搬送。
3 日に Diyala 省で、Baqouba の警察署長を更迭するよう求める 100 名規模のデモ行進があった。
2 日、Ur の Fardus Mosque に近い Adhamiyah の検問所で、警察官 3 名が過激派に拉致される事件が発生。その 6 時間後に、3 名とも別の検問所近くで解放された。
同じ 2 日、イランで訓練を受けたとされる "special group" のメンバー 3 名が、Baghdad の Rashid 地区で米軍に拘束された。うち 1 名は Rusafa から来た組織のリーダーとみられる。別件で、Doura 地区でもアルカイダの活動に関与した容疑で 1 名を拘束。その Doura 地区では、米陸軍・第 1 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チームが、スンニ派過激派組織の関係者 3 名を拘束。
1 日に Mashraf で、イラク軍と米軍がアルカイダ関係者 2 名を拘束。イラク軍・米軍に対する攻撃に関与した容疑。Tal Afar 近くでは、イラクのコマンドー部隊と米軍特殊作戦部隊が、テロ組織の首領 2 名を拘束、その際に敵 3 名が死亡。

今日のCENTAF (AFNews 2008/2/3)
2 日、アフガニスタンの Nangalam で、米空軍の B-1B が GBU-31/B と GBU-38/B で敵陣を爆撃。また、Bagram に B-1B、Orgune に A-10、Sangin に F-15E が出動。この日の近接航空支援ミッションは 35 件、ISR ミッションは 7 件。
イラクでは、Iskandariyah で米空軍の F-16 と米海軍の F/A-18 が GBU-12/B・GBU-38/B・AGM-65 Maverick で武器集積所を破壊、さらに F/A-18E/F Super Hornet も出動。この日の近接航空支援ミッションは 65 件、ISR ミッションは 23 件。

今日のイラク (AFPS 2008/2/4)
在イラク聯合軍が 4 日に Tarmiyah で拘束した人物は、自身はテロ組織を離れていたものの関与を続けており、息子は組織の幹部。また、Tarmiyah では弾薬やプロパンガスタンクも発見。このほか、Beiji 北方で 2 名、Mosul 東方では自爆テロ組織の捜索で 4 名、Samarra 東方でアルカイダ関連組織の会合場所を捜索して 2 名、その東方の Hamrin Mountains で 3 名を拘束。Kirkuk 南方では、アルカイダ関係者に 2/1 から囚われていたクルド人の少年を救出。
Khalis 北東では、アルカイダ関連組織の会合場所や幹部の居場所をターゲットとする作戦を実施、その際の交戦で敵 3 名が死亡、さらに別の建物でも撃ち合いになり、敵 1 名が自爆、逃走しようとした敵 1 名が射殺された。その後に要請した航空攻撃で、建物に立てこもっていた敵 4 名が死亡。最後に、掃討の際に自爆ベストを身につけた敵と遭遇して交戦になり、敵 2 名が死亡。別の場所でも交戦があり、敵 3 名が死亡。さらに別の敵を発見して航空攻撃を実施、こちらも死亡。そのほか、8 名を拘束、建物 5 棟を破壊。
Hillah から出動したイラクの SWAT チームが Salman Pak で航空強襲作戦を実施、空と地上からの攻撃で敵 7 名が死亡、1 名が負傷、28 名が拘束された。Baghdad 南方の Suwayrah で活動している、アルカイダ関連組織の首領をターゲットとする作戦。資金の手配や外国人テロリストの手引き、路傍爆弾・自動車爆弾・銃器による攻撃を仕掛けていた容疑。イラク軍・聯合軍に対する攻撃 6 件と民間人 4 名の死亡に関わっていたとされる。また、現場では負傷したイラク人を何人か発見、手榴弾、自爆ベスト、IED もあった。
2 日、米軍が Arab Jabour で 23mm 機関砲弾 35 発、RPG のブースター 6 個、感圧式起爆装置、RPG 用の推進薬、小火器用弾薬、充電器、IED 製造材料を発見、破壊処分。Baghdad の Sady-City では、米陸軍・第 82 空挺師団・第 2 旅団戦闘チームによる路傍爆弾設置犯人の掃討を AH-64 が支援。EFP を含む IED 2 発を発見。1 月には EFP を使った攻撃が 12 件あり、この数字は過去最高。
2 日、Balad でイラク軍が 1 名を拘束。聯合軍・イラク軍に対する迫撃砲・IED 攻撃に加えて、Logistical Support Area Anaconda で働いていた民間契約業者の拉致やアジトの提供といった容疑も。米軍も別件で 1 名を拘束。IED 攻撃や自動車爆弾攻撃の容疑。
1 日、Baghdad の Shaab 地区で米軍が IED 設置犯を拘束。同じ地区では別件で、前路警戒を行っていた米軍工兵隊が敵に撃たれたが、敵の居場所が分からなかったために反撃できず。Diwaniyah でイラク軍が地元住民からの通報で武器集積所を発見。82mm 迫撃砲 5 門、100lb 爆弾、107mm ロケット 4 発、81mm 迫撃砲、信管 17 個、RPG とブースター 3 個、機関銃 4 挺。
31 日、イラク軍と米軍が Baghdad で 2 名を拘束。IED/EFP 攻撃を仕掛けたり他の組織への供給を行ったりしていた過激派組織の首領と、民間人の殺害をはたらいていた過激派組織の首領。後者は路傍爆弾や RPG の供給も行っていた模様。Baghdad では別件で、イラクの緊急対応部隊が Mansour 地区で 8 名を拘束。いずれも携帯電話会社の保安担当者。また、自動小銃・機関銃 2 挺・武装したセダンを発見。

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こぼれ話

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DID : Defence Industry Daily

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