今週の軍事関連ニュース (2008/02/12)
 

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一般ニュース

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/2/10-11)
  • 米陸軍は HMMWV 後継車の JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) に、APS (Active Protection System) を装備したい考え。すでに BAE Sysmtems 社 (過去に米陸軍の Integrated Army Active Protection System 計画に関わってきている) と Navister International 社のチームでは、APS を装備した 8t 級のプロトタイプを公表している。Lockheed Martin 社や General Tactical Vehicles (General Dynamics Land Systems と AM General のジョイント・ベンチャー) も後を追う模様。APS のひとつ、DARPA が 2005 年に 800 万ドルの契約で開発を始めた Iron Curtain はシステム一式の重量が 300-500lb あり、HMMWV の屋根上に搭載可能とされる。レーダーと光学センサーで飛来する脅威を探知、要撃する仕組み。HMMWV の両側面を護れるシステムを $50,000 以下で実現するのが最終目標。
  • 米沿岸警備隊は FY2009 予算として、93 億ドルを要求した。123ft 級カッターの船体延長改修で強度問題が出て退役に追い込まれるなど、トラブルが続いた Deepwater 計画についても原状復帰を目指しているところ。この件以外でも、船齢 64 年と最古参の Acushnet (a.k.a. Queen of the Fleet。2009 年に退役予定) が 12 月にスクリュー喪失事故を起こしたり、対麻薬作戦のために武装型 MH-65C Dolphin を搭載する 378 フィート級カッターの Dallas が、水漏れ事故を起こして 12 月の出航予定を 1 月に延期したり、といったトラブルに見舞われている。Dallus の同型船・Rush も、アラスカで任務行動中に船体に 2ft のクラックが発生・浸水する事故を起こした。
  • その 378ft 級を代替するのが NSC (National Security Cutter) だが、1 番船の Bertholf もトラブルに見舞われた。ただ、建造所の Northrop Grumman Ship Systems (Pascagoula, MS) では、1 番船の教訓により、残り 7 隻はもっと速く・安く作れると説明している。FY2009 では 4 番船を 3 億 5,400 万ドルで要求。FRC (Fast-Response Cutter) については設計作業を中断しているところだが、FY2009 予算で 3 隻分を要求。NSC と FRC の中間にあたる OPC (Offshore Patrol Cutter) については、FY2009 では要求なし。航空関連では HH-65/MH-60×30 機のアップグレードに 1 億ドル、HC-144×2 機に 8,700 万ドルを要求。41ft 級巡視艇の代替として 44ft 級×14 隻を 6,400 万ドルで要求。船齢 40 年に達している内水巡視艇 31 隻の緊急維持費として 900 万ドルを要求。
  • フランス陸軍が参謀本部・国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) と組んで新型 AFV 調達計画・Scorpion をスタートさせる。機動性・防禦力・ネットワーク化機能を備えた 10-20t 級の新型 AFV×2,600 両を導入、既存の VAB (Vehicule de l'Avant Blinde) や VBL (Vehicule Blinde Leger)・4,000 両を代替しようというもの。APC×700 両に加えて、ミサイル・キャリア、偵察車輌、電子戦、自走迫撃砲、NBC 偵察車など。まず 2 月中にメーカーを募り、6 月に提案を受け付けて、2009 年までに決定、2013 年からデリバリー開始とする。名前が挙がっている企業としては、EADS Defense & Security (システム・インテグレーター)、Thales (システム・スペシャリスト)、Boeing (Thales 社と、参入について協議中という話) がある。2025 年までに総額 103 億ユーロ (152 億ドル。最初の 2 ステージで 60 億ドルを支出) を投じる構想。調達プロセスの面では「欲しいのは装備ではなく能力である」として、車輌の納入だけでなく、その後のメンテナンスやスペアパーツ供給も含めた、ライフサイクルコストをベースとした上で、軍の調達部門が取り仕切る従来のやり方を変更、大幅に民間企業側への権限委譲を取り入れる考え。
  • このほか、EBRC (Engin Blinde de Reconnaissance et de Combat)×264-300 両を調達して AMX-10RC×256 両と Sagaie×180 両を代替する構想もある。こちらは 23mm 弾に耐えられる防禦力や APS の装備が求められている。2017 年に導入開始の予定だが、もっと早められないかという話も。装軌式・装輪式のどちらになるかは未確定。兵装は CTA International (BAE Systems と Nexter のジョイント・ベンチャー) が開発した 40mm CTWS (Case Telescoped Weapon System) になる模様。Nexter の 6x6 装輪 AFV、Panhard の VXL 発展型 (兵站・輸送型) と VBR (戦闘型) といった車輌の提案が予想されている。
  • 米国防総省で特殊作戦/LIC (Low Intensity Conflict) 担当のアドバイザーを務める Mike Vickers 長官補佐は、イラク・アフガニスタンにおける成功の鍵について「兵員増派ではなく、地元のホスト国からの支援である ("by, with and through" host-nation forces)」とする考えを示した。また、パキスタンについては Frontier Corps を育成して国境警備能力を高めるべきだと主張。アメリカでは AEI (American Enterprise Institute) の提言を受けてイラクへの増派を実施、AEI と Afghanistan Planning Group が組んで、アフガニスタンについても今後 2 年かけて増派を進めようとしている状況。それに対して、(直接の名指しではないものの) 批判した意見となる。この Vickers 氏、米陸軍の特殊作戦部隊に下士官として奉職、その後に CIA のエージェントに転じて、アフガニスタンで mujahideen への支援に関わった経歴がある。
  • Dubai に拠点を置く造船所・ADSB (Abu Dhabi Ship Building Co.) は創設 12 年を経て、鋼・アルミ・複合材製の船舶 100 隻以上を建造、年間 175-200 隻を補修・改修するまでに発展した。バーレーン、カタール、イエメンといった既存の顧客に加えて、バーレーン (揚陸艇)、クウェート (ミサイル艇)、オマーン (内水哨戒艇と揚陸艇)、カタール (Ghannatha 級兵員輸送艇と哨戒艇)、サウジアラビア (輸送艇と哨戒艇) からの新規契約獲得を目指している由。バーレーンについては、沿岸警備隊の巡視船 10 隻を改修する作業が、2 月から Mussafah の造船所で始められている。UAE 沿岸警備隊向けには、34m 級の Al Saber 型×12 隻を建造、2009 年からデリバリーする (受注額は 2 億ドル ?) ほか、ドイツから購入した機雷掃討艇×2 隻の熱帯向け改修も実施する。そして、仏 CMN (Constructions Mecaniques de Normandie) 社からの支援を受けて UAE 海軍のコルベット×6 隻を建造する、Baynunah 計画 (5 億 2,000 万ドル) がある。
  • EDA (European Defence Agency) は、目下推進中のフォース・プロテクション関連プロジェクトについて、「イギリスはヨーロッパの防衛産業界における大物プレーヤーではないか」として、イギリスの関与拡大を希望。EDA はデンマークを除く EU 加盟 26 ヶ国で組織しており、2008 年の年間予算は 3,200 万ユーロ (4,740 万ドル)、600 万ユーロを投じた UAV 共同研究などを推進している。
  • 台湾の Ko Chen-heng 国防副大臣は、中国からの攻撃に備えるために雄風 2E (Hsiung Feng 2E) 巡航ミサイルが必要であると主張。開発計画の進捗や射程については説明できないとしているほか、上海・香港といった人口密集地帯をターゲットとするものではないとしている。1998 年に CIST (Chungshan Institute of Science and Technology) の手で開発が始まった雄風 2E は、弾頭重量 400kg、射程 600 マイル超とされ、中国が台湾海峡に配備している 1,300 発の弾道ミサイルに対抗して、米軍の増援が駆けつけてくるまでの時間を稼ぐものと位置付けられる。ただし、2008 年の国防予算では (立法院の支持にもかかわらず) 雄風 2E の開発予算が凍結されているが、これは中国からの圧力によるものとみられる。
  • 仏 Nexter Systems 社は来月、英陸軍の FRES (Future Rapid Effects System) UV (Utility Vehicle) に関する新提案を実施する由。GD が提案している Piranha V が有力視される中、フランスとイギリスの間で進んでいる兵器開発分野の協力関係もテコに、巻き返しを図る動き。
  • 米海軍は 2020 年までに 313 隻体制の実現を目指しているが、その一方で 2021-2038 年にかけて合計 165 隻の艦艇が寿命を迎えて退役となる (2009-2020 年に退役する数の 2 倍)。対策として、Aeleigh Burke 級イージス駆逐艦について、35 年を予定している運用期間の 5 年間延長を図る模様。イージス巡洋艦ともども、既報のようにこれから全艦を対象とする近代化改修を計画しており、まず USS Bunker Hill (CG-52) を皮切りにイージス巡洋艦の、2010 年からはイージス駆逐艦の改修を始める。
  • カナダはアフガニスタンの Kandahar に展開している派遣部隊向けに、TuAV (Tactical UAV) をリースして送り込む模様。現行の Sperwer では航続性能が足りないために代替するもので、計画名称は Noctua。2005 年にも、アフガニスタン派遣部隊向けとして UAV の調達計画が持ち上がったが、提示された 1,700 万カナダドル (1,660 万ドル) では予算不足としてボツになった経緯がある。また、長距離用 UAV に関する要求仕様策定も進んでいて、これに対して General Atomics Aeronautical Systems 社が General Dynamics Canada 社と組んで Predator B を売り込む構え。Sperwer で主契約社だった Rheinmetall 社も、Sperwer の実績をテコに参入を目指す。Noctua に対して Sperwer の改良型を提示する考えがあるが、カタパルト発進式の Sperwer に対して、軍は滑走路から離着陸するタイプを希望している由。MDA (MacDonald Dettwiler and Associates) は IAI 製の UAV を Noctua 向けに売り込む。
  • 韓国とアメリカの情報機関が 10 日にリリースした報告書によると、12 月頃から北朝鮮軍の AFV や航空機が活動を活発化させて、冬季演習も実施しているとのこと。そして、6 ヶ国協議によって決まった石油の対北朝鮮援助 100 万トン (すでに数万トンを提供済み) が、軍用に転用されているのではないかという疑いがもたれている。もともと北朝鮮はエネルギー不足に悩んでいるが、ここのところの石油価格上昇でさらに状況が悪化、9 月には航空機の飛行停止に追い込まれていた。その北朝鮮、石油の援助を受け取る一方で、過去の核開発に関連する資料提出は期限に間に合っていない。

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/2/7-9)
  • オランダの Provinciaal Zeeuwse Krant 紙が Web で報じたところでは、蘭 Schelde Shipbuilding 社がモロッコ向け SIGMA 型コルベット×3 隻の建造についての合意をまとめたとのこと。受注額は約 7,300 万ドル、これで 5 年間にわたって数百名の雇用を確保できるとしている。Schelde 社の Web サイトによると、戦闘・通信機材に加えてヘリ発着甲板を持ち、主機はディーゼル・2 軸、乗員 80 名とのこと。任務については捜索・哨戒に適合するとしている。
  • 米海兵隊がまとめた新しい CONOPS (operational concept) によると、常に 9 個海兵大隊を前方展開して、残り 18 個を本国での訓練に充てることになっている。内訳は、MEU (Marine Expeditionary Unit)、Guam と沖縄への前方展開、そして新たに取り入れる特定地域向けの訓練ミッション (SC MAGTF : Security Cooperation Marine Air-Ground Task Forces) に、それぞれ 3 個大隊ずつとなっている。このうち SC MAGTF は、発展途上国を対象として治安維持面の支援や軍民共同作戦を実施するもの。考え方は海軍が実施中の GFS (Global Fleet Station) と同じ。ここ数年ほど、海兵隊がイラク・アフガニスタンに恒常的に展開していることから、米海軍の揚陸艦 (gator force) は海兵隊抜きでデプロイメントして、海賊退治や医療支援等の任務を行っているのが実情。かかる状況を是正するのが新しい運用コンセプトの目的である、というのが James Conway 司令官の説明。伝統的な "blue/green team"、つまり揚陸艦による洋上展開への回帰というわけ。また、"soft power" についても 10 月までに詳細なビジョンを策定・実行に移す。
  • ちなみに GFS については、昨年 10 月半ばに Little Creek を出航した USS Fort McHenry や HSV (High-Speed Vessel) Swift を基幹とするグループが、アフリカ西海岸諸国を回りながら軍人・民間人との関係形成を進めているところ。昨年 5 月には Pacific Partnership 構想の下、USS Peleliu が San Diego を出航して 4 ヶ月かけて
  • 米国務省の John Rood 長官補佐とチェコの Tomas Pojar 国防副大臣は、7 日の両国関係者の会談により、MD 用レーダーの配備問題に関する合意をまとめたことを明らかにした。「これにより、NATO の同盟においてチェコはさらに大きい役割を担うことができる。真の成功である」という説明。ただし、チェコがアメリカに対して幾つかの要求を出していて、それを片付ける必要がある。このレーダーは NATO のミサイル防衛網に組み込むことになるが、それに関わる両国間の合意について、詳細は明らかにされていない。(AFP)
  • この MD エレメントの件については、4 月にルーマニアの Bucharest で開催する NATO 首脳会議でも取り上げられる見込み。技術的な話だけでなく、政治的な取り扱いもテーマになる。
  • ロシアの Vladmir Putin 大統領は 8 日のテレビ出演で、「軍拡競争やハイテク兵器の開発競争を仕掛けられたら、いつでも受けて立つ。我が国の兵器は他国の兵器と同等、モノによっては上回る内容がある」と発言した。(AFP)
  • Robert Gates 米国防長官は ISAF (International Security Assistance Force) の部隊増強を巡る NATO 諸国との会合の席で、(ドイツのように) 政治的理由で自国の部隊をアフガニスタンでの戦闘任務に就けられない国について、「そうした国の部隊が任務を肩代わりすることで、戦闘任務に参加できる国の部隊を捻出して (戦闘任務に) 回すことができる」と発言。その ISAF、過去 2 年間で 16,000 名から 43,000 名に規模を拡大しているが、タリバン掃討のためには、さらに人員・装備を増やす必要があるというのが関係者の主張。ちなみに Gates 長官、「アフガニスタンで失敗すれば、それはそのままヨーロッパに対する安全保障上の脅威につながる」「アルカイダはパキスタン・アフガニスタンを拠点として、アメリカに対して攻撃を仕掛ける能力を高めている」とも発言している。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/8)
英海軍の Hunt 級掃海艇・HMS Atherstone と HMS Chiddingfold がスペインの英領 Gibraltar で、新型装備のテストを進めている。ひとつは、過去 25 年間にわたって運用している RCMDS (Remote Controlled Mine Disposal System) に代わる遠隔操作式機雷処分具・Seafox。いわば小型 UUV で、沈低機雷と浮遊機雷の両方を処分できる。自動追跡システムと組み合わせることで、機雷掃討能力の大幅向上を見込む。試験の結果は良好で、これからデータを評価・分析するところ。年末には就役の予定となっている。一方、HMS Atherstone の EOD ダイバー・チームは同地の温暖な気候を活かして演習を実施中。Gibraltar には英海軍の Gibraltar Squadron (HMS Scimitar など 16m 級哨戒ランチ×2、Arctic 6.5m 級 RIB (Rigid Inflatable Boat)×3、人員 19 名で構成) が常駐しており、Operational Command of Commander Joint Operations の下で、同地に寄港する艦艇を対象とするフォース・プロテクションや、Gibraltar における領海警備の支援を担当している。(MoD UK)

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/2/7)
  • イスラエル空軍は来月、3 機の調達を計画している新型 AEW 機・Eitam の初号機を領収する予定。これは Gulfstream G550 に IAI/Elta 製の長距離レーダーと指揮管制装置・EL/W-2085 を搭載、敵地の奥深くまで状況を把握して脅威警告を出せるという触れ込み。1990 年代に退役した E-2C Hawkeye に代わる機体となる。機体が 2006 年 9 月に到着した後で Elta がミッション・システムのインテグレーションを開始、現在は飛行試験の最終段階で、Elta 社では「記録的な速さ」だと称している。EL/W-2085 のレーダーは、インド空軍に納入した Phalcon レーダーから発展した第三世代の製品だが、インドでは Phalcon を Il-76 に搭載しており、G550 のような小型のプラットフォームを使ったのは今回が初めて。胴体側面にフェーズド・アレイ・レーダー 2 基を設置して全周をカバー、2 つの周波数帯で同時に作動させる。航続時間は 10 時間、常用高度は 40,000ft。レーダーに加えて IFF・ELINT・COMINT のデータを融合する機能を備える。(Elta はコメントを拒否しているが) シンガポールも E-2C の代替機導入計画を進めており、イスラエルと同じ G550 ベースの機体になるとされる。こちらは 2008 年末から導入開始、2010 年に IOC 獲得の予定。なお、イスラエル空軍には同じ G550 ベースの SIGINT 機もあり、No.122 Nachshon 飛行隊で運用している。
  • スウェーデンの Sten Tolgfors 国防相や軍の最高司令官・Hakan Syren 大将が、スウェーデン軍を対象とする予算削減に対して、「受け入れられない」と反対表明。作戦経費の削減により、空軍の訓練飛行や陸軍の演習が減ることになり、ガマンの限界を超えるとしている。
  • ノルウェー軍では 4 年単位の計画サイクル (planning cycle) を使用しているが、実際の装備調達では話が持ち上がってから調達決定・領収と話が進むのにはるかに長い時間がかかっている。そのため、長期的な計画を短期的な視点で評価しなければならないことになり、実態に合わないという声が出た。そのため、この計画サイクルの見直しを検討している由。
  • イランの Seyed Mehdi Nabizadeh 駐印大使が 5 日、「インドはイランをスパイするための衛星打ち上げに関与すべきではない」として、先にインドが実施したイスラエルのレーダー偵察衛星・TECSAR の打ち上げに抗議。インドがアメリカに接近しているため、2006 年初頭からインドとイランの関係が冷え込んでいる。さらに、インドとイランの間で 20 億ドルかけて 1,000kmの 天然ガスパイプラインを設置する話があったが、これも先送り状態になっており、スケジュールを調整するための会合を持とうとしているところ。このパイプラインは途中でパキスタンの領内を通過するが、そのためにパキスタンは「通行料」を請求する構え。
  • そのインド、3/19 から Rajasthan 州の Pokhran (パキスタンとの国境から 124 マイル) で "Brazen Chariots" 演習を実施する計画で、これに西側諸国のオブザーバーを招聘する由。陸軍・空軍の演習で、イスラエル製の UAV も持ち込む。

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/2/6)
  • インド国防省は、インド空軍の MiG-29×67 機を RSK MiG の手でアップグレード改修する件を承認。パキスタンが 2003 年に BVR AAM を入手することになった後で話が持ち上がり、ここ 1 年近くにわたって両国の協議が続いていたもので、次の閣議で最終承認が降りる予定。当初に予定していた 8 億ドルよりも、さらに 10% 値上げすることで合意したという情報もあるが、国防省関係者は公式には認めておらず「インド空軍にとって満足のいく価格」とだけ述べている。性能向上型コンピュータの導入、Phazotron Zhuk-M レーダー、最新の空対地ミサイルや LGB の運用能力を持つ FCS に加えて、イスラエルの Rafael 社から精密誘導兵器を、Elbit Systems 社と Thales 社からアビオニクスや電子戦機器を導入する。主契約社になりたいという RSK の希望はインド側が却下。この改修により、25 年・2,500 飛行時間から 40 年・3,500 飛行時間に延命する。インド空軍ではこれ以外に、MiG-27、MiG-21、Mirage 2000H のアップグレード改修を計画しているほか、例の MMRCA×126 機や Su-30MKI の導入計画も進めている。その一方で、MiG-23 や MiG-25 の退役と後継機の導入遅延に伴って 33 個飛行隊から 28.5 個飛行隊に規模を縮小する。パキスタン空軍は 30 個飛行隊体制で、年内に 34 個に増やすため、飛行隊の数では過去 60 年間で初めてパキスタンが上回る。
  • その MMRCA 導入に伴ってパイロットの増強を必要としているインド空軍は、2004 年 3 月に 14 億 5,000 万ドルで発注済みの Hawk AJT (Advanced Jet Trainer)×66 機に加えて、さらに 40 機を追加発注する計画。単価 2,180 万ドル、総額 8 億 7,200 万ドル。2 月末に正式な承認を得て、既発注分のうち 42 機と同様、HAL (Hindustan Aeronautics Ltd., Bangalore, India) 社がライセンス生産する。インド海軍もこれとは別に、17 機の調達を希望しているところ。(AFP)
  • 業界筋の情報によると、英 BAE Systems 社は HAL 社に対して、第三国向けに輸出する目的で Hawk 練習機の共同生産を持ちかけている由。現時点で協議は初期段階、ジョイント・ベンチャーを設立する方向で検討中とのこと。(AFP)
  • アメリカの John Negroponte 国務副長官は 6 日、2006 年 9 月の軍事クーデターを受けて停止していたタイ向けの軍事援助を再開すると表明。選挙による Samak Sundaravej 政権の発足を受けた動き。アメリカの法律では、選挙で選ばれた政権が軍事クーデターによってひっくり返された場合、自動的に制裁を発動することになっている。具体的には、FMF (Foreign Military Financing)、IMET (International Military Education and Training)、平和維持活動が対象。ただし、テロ対策・大量破壊兵器対策・伝染病対策は例外となっている。ちなみに、新政権の国防相は首相が兼任 (文民の国防相は初めて)、外相は Noppadon Pattama 氏。(AFP)
  • インドは先に、以前の計画よりも増強して 312 機の多用途ヘリコプターを調達する構想を明らかにしたが (Eurocopter 社から 197 機を 6 億ドルで調達する話をボツにした後で、さらに 115 機を増強して仕切り直すことになったもの)、さらに空軍が 18 機の増強を計画中。内訳は攻撃ヘリ×12 機 (2 個飛行隊) と大型輸送ヘリ×6 機 (1 個飛行隊)、金額は 14 億ドルを見込む。その他の案件も合わせると、インドは 1999 年以降に 250 億ドルの装備調達を実施しているが、さらに 2012 年までに 300 億ドルを支出する見込み。(AFP)
  • 仏国防調達局 (DGA : Delegation General pour l'Armement) によると、Herve Morin 仏国防相は、DCI (Defense Conseil International)・Proteus Helicopters の両社に対して、Dax center で実施するヘリコプター搭乗員訓練業務の案件を承認、1/31 に契約したとのこと。22 年間にわたって実施する PPP (Public-Private Partnership) 案件。年間経費 2,200 万ユーロ (3,200 万ドル)・飛行時間 22,000 時間を予定。使用する機体は Eurocopter の EC120B×36 機、これが訓練校に納入される 2010 年に支払を開始、飛行時間に応じた金額を支出する。アビオニクスは Sagem DS と ECT Industries が担当する。購入資金を用立てるのは Nova Capital、BRED Banque Populaire と Dexia Credit Local が資金を融資する。運営は民間企業だが、教官は軍人が務める。こうすることで、機体が暇なときには他の民間向けの業務を行えるというわけ。仏国防省は今後も、支出抑制のために PPP の導入を進める意向で、これにより 10-15 億ユーロの経費節減効果を見込む。
  • ロシアの Alexander Losyukov 外務副大臣は Interfax と RIA Novosti の取材に対して 6 日、先日のイランのロケット打ち上げについて「イランは核兵器を製造するつもりはないと主張しているが、それを怪しくするモノである」と発言。その理由は、長射程のロケットは核兵器システムを構成する要素だから、というもの。ロシアは以前からイランの民生用核開発に協力しており、Bushehr の原子炉で使用する燃料も供給している。しかし、今回のこうしたコメントは、ロシア側のトーンが変わったことを示すものとみられる。イランが打ち上げたとされるロケットは、Shahab-3 (射程 800-1,000 マイル) の改造型で、アメリカは「これは弾道ミサイルである」と主張。なお、Interfax はロシア戦略ロケット軍の元司令官、Viktor Yesin 大将の発言として「イランは射程 2,485 マイルの弾道ミサイルを開発するポテンシャルを持っており、それが数年以内に登場したとしても驚くことはない」と伝えている。(AFP)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/7)
  • ドイツの Franz Josef Jung 国防相は 6 日、アフガニスタン北部に 200 名の戦闘部隊を増派すると発表した。ただし、アフガニスタン南部への展開は行わないとしている。現在、総勢 40,000 名いる ISAF のうちドイツ軍は 3,200 名あまりを占めており、アフガニスタン北部の Kabul など、比較的平穏な地域に展開して再建任務を担当している。戦闘部隊の派遣は今回が初めて。これは、今年の夏が派遣期限になっているノルウェー軍の QRF (Quick Response Force) と交代するためのもので、NATO が以前からドイツに対して派遣を要請していたが、ドイツ側が出し渋っていた経緯がある。ドイツ国内ではアフガニスタン南部への派遣に反対する意見が根強く、ある世論調査では 85% が反対している。また、政界でも意見が割れているほか、人権・支援団体の中には「ドイツは軍事作戦に 5 億 3,000 万ユーロ支出しているのに、再建事業には 1 億ユーロしか支出していない」とクレームを付けているところもある。なお、ノルウェー軍 QRF が北部コマンドの担任区域外に出て作戦したことは、過去に 1 回しかないとのこと。このほか、NATO 国防相会議の席では、リトアニアとの間でも増派の話が取り上げられている。アメリカ・イギリスは NATO 諸国に対して、ISAF 派遣部隊のさらなる増強を求めているところ。現在、米軍は 29,000 名、イギリス軍は 7,800 名。(Deutsche Welle German radio)
  • オハイオ州兵・第 637 化学中隊 (637th Chemical Company) は 1/12 に、新装備・JBPDS (Joint Biological Point Detection System) のデモンストレーションを実施した。これは最新型の生物兵器探知機材で 10 種類の兵物兵器に対応しており、1 月から州兵部隊への配備を始めたばかり。今後さらに、ペンシルバニア、マサチューセッツ、ジョージア、ワシントン、カリフォルニア、テキサス、ミズーリ、ミネソタ、ニュージャージーの州兵に、合計 12 ユニットを配備する。第 637 中隊では、CBRNE (Chemical, Biological, Radiological, Nuclear and high-yield Explosive) Enhanced Response Force Package として識別と除染の機能を擁する。JBPDS の運用には 4 名編成のチームがあたる。(US Army)
  • 米空軍 412th TW (Test Wing) 麾下の Hypersonic Flight Test Team と Electronic Warfare Directorate 、それと米 Boeing 社は、カリフォルニア州 Edwards AFB の Benefield Anechoic Facility で、1/28 から スクラムジェット推進の極超音速機・X-51 Scramjet-Waverider で使用する各種アンテナのテストを実施中。機体に装備するアンテナが、適切に動作するかどうかを検証するのが目的。X-51 はマッハ 6 の速度で飛翔する。装備するアンテナには、flight termination system antenna と telemetry antenna の 2 種類があり、性能・空力・エンジンに関するデータを集めて送信するために使う。モックアップにアンテナを取り付けて、実際に電波の送受信がちゃんとできるかどうかを試すという内容。2009 年 8 月に予定している X-51 の試験飛行では、Ridley Mission Control Center (Edwards AFB) と NAS (Naval Air Station) Point Mugu, Ventura County, CA) に設置した地上施設との間で通信する。まず B-52 に搭載して離陸、Army Tactical Cruise Missile でブーストして高度 50,000ft まで上昇したところで、自力で極超音速飛行を開始する。(USAF)

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産業・装備・調達

今日の米軍調達 (Contracts 2008/2/8)
  • Combat Support Associates (Orange, CA) は米陸軍から、Army Directorate of Contracting (Capt Arifjan, Kuwait) に配属した人員に関連する修正契約を 2 件、それぞれ $31,369,682 と $6,104,098 で受注した。Army Sustainment Command, Rock Island Arsenal, Rock Island, IL (いずれも DASA02-99-C-1234)
  • SUMMA Technology, Inc. (Huntsville, AL) は米陸軍から、コンテナ型 roll in/out プラットフォームを $27,760,040 で受注した。5 年契約。TACOM Life Cycle Management Command, Warren, MI (W56HZV-06-D-0269)
  • CSC Applied Technologies LLC (Forth Worth, TX) は米空軍から、オクラホマ州 Vance AFB で実施するフライト・オペレーションのサポート業務とベース・オペレーションのサポート業務を、$29,583,353 で受注した。限定的な航空機整備、飛行場管理、保管業務 (custodial)、エンジニアリング、コミュニティ・サービス、情報・通信関連のサービスを実施する。AETC CONS/LGCK, Randolph AFB, TX (FA3002-08-C-0007)
  • Lockheed Martin Corp., Lockheed Martin Aeronautical Systems (Marietta, GA) は米空軍から、テクニカル/エンジニアリング・データ、兵站支援データ、信頼性・保守プログラム、FSR monthly recurring-two personnel×2 ロット、GMSA monthly recurring one personnel のオプション契約分を $18,038,169 で受注した。USAF/AFMC Aeronautical Systems Center, Wright-Patterson AFB, OH (FA8625-06-C-6456)
  • 以下の各社は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍向けの戦闘服 (Army combat uniform coat) を受注した。
    • Bethel Industries, Inc. (Jersey City, NJ) : $16,074,000 (SPM100-05-D-0418)
    • Bremen-Bowdon Investment Co., Inc. (Bowdon, GA) : $15,960,000 (SPM100-05-D-0419)
    • Wellstone Apparel, LLC (Greenville, SC) : $28,276,560 (SPM100-05-D-0420)
    • Fox Apparel (Asheboro, NC) : $22,804,560 (SPM100-05-D-0421)
    • Sidran, Inc. (Farmers Branch, TX) : $7,854,600 (SPM200-05-D-0422)
    • Tullahoma Industries, LLC (Tullahoma, TN) : $23,441,820 (SPM100-05-D-0427)
    金額はいずれも maximum。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA
  • 以下の各社は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの MRE (Meals Ready-to-Eat) を受注した。
    • AmeriQual Group, LLC (Evansville, IN) : $20,543,600 (SPM3S1-06-D-Z103)
    • Sopakco Inc. (Mullins SC) : $20,474,600 (SPM3S1-06-D-Z104)
    • The Warnick Company (Cincinnati, OH) : $10,195,900 (SPM3S1-06-D-Z105)
    金額はいずれも maximum、価格修正条項付き。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA
  • Allegheny Petroleum Products Co. (Wilmerding, PA) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊向けの石油製品を $6,071,372.64 (maximum) で受注した。Defense Supply Center Richmond, Richmond, VA (SPM4A6-08-D-0115)
  • Chevron Product Co. (Cumming, GA) は米国防兵站局 (DLA) から、石油製品を $5,760,950 (maximum、価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (Sp0600-08-D-0753)
  • General Dynamics, Electric Boat Corp. (Groton, CT) は米海軍から、USS San Juan (SSN-751) を対象とする FY2008 分の入渠・SRA (Selected Restricted Availability) 作業について、準備と本番を $25,375,000 で受注した。作業場所はコネティカット州の Naval Submarine Base New London。オプション契約分まで実現した場合の総額は $28,692,750。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-04-D-4408)
  • Fluke Electronics Corp. (Everett, WA) は米海軍から、Fluke 5700EP キャリブレーたー×475 セットを $10,975,940 で受注した。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Lakehurst, NJ (N68335-08-D-0011)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/8)
  • 米 Lockheed Martin 社は米陸軍 AMCOM (Army Aviation & Missile Command) から、ATACMS (Army Tactical Missile System) を 1 億 9,400 万ドルで受注した。今回の受注は ATACMS Quick Reaction Unitary と ATACMS Block IA。テキサス州の Dallas 工場と Horizon City 工場で製造、2010 年の第二四半期に完納の予定。300km の長射程と高い命中精度を活かして、"joint fires interdependence" なる概念の下、開けた場所でも市街地でも、重要目標の精確な破壊、あるいは防空網の制圧/破壊を実現できるとしている。初発射は 1988/4/26、場所は White Sands Missile Range (NM)、実戦デビューは "Operation Desert Storm"、"Operation Iraqi Freedom" では 456 発を使用した。発射器には MLRS (Multiple Launch Rocket System) 用の M270、M270 IPDS (Improved Position Determining System)、M270A1、HIMARS (High Mobility Artillery Rocket System) を利用できる。全長 13ft、直径 2ft、1 発で中隊規模のターゲットを破壊可能。(Lockheed Martin)
  • イスラエルの IAI 社の航空機メンテナンス部門・Bedek Aviation Group は、イスラエル空軍 (IAF/Cheyl Ha’Avir) の Heavy Transport Aircraft Wing を対象とするメンテナンス業務を、イスラエル国防省から受注した。期間は 9 年半、受注額は 1 億 7,000 万ドルほどとなる見込み。空軍の基地と Bedek の事業所の両方を使用する。今後、イスラエル空軍の他の部門に対象を拡大できる可能性も。(IAI)
  • 米 Northrop Grumman 社の発表によると、同社が 933 万ドルの契約を得て実施する B-2A Spirit 爆撃機のアップグレード改修で、現在は開発計画が進行中の GBU-39/B SDB (Small Diameter Bomb) Increment II の運用が可能になるとのこと。これにより、地上の移動目標を攻撃する能力 (MTK : Moving Target Kill) が加わる。機体側では、ディスプレイやウェポン・インターフェイスが SDB II に対応する必要がある。現行のディスプレイはアナログ・データの表示にのみ対応しているが、MTK 実現のために追加のレーダー・モードが複数あり、改修によってアナログ・データとデジタル・データの両方を表示できるようにする。ウェポン・インターフェイスの方は、UAI (Universal Armament Interface) を導入して "plug and play" 風のインターフェイスを実現する。UAI では物理的接続手段 (コネクタ) とプロトコル (機体と兵装のデータ交換に使用する) を標準化するため、こうした仕組みを実現可能。UAI の導入に伴い、ディスプレイ制御プロセッサと兵装管理プロセッサの更新も必要になるが、これらは今回の契約対象外。(Northrop Grumman)
  • 独 Rheinmetall 社 (Dusseldorf, Germany) は、南ア Denel Munitions 社の株式を買い付ける意向を明らかにした。Denel Munitions 社は Denel 社の傘下企業で、従業員 2,000 名、年間売上 9 億ラント (9,000 万ユーロ)、Western Cape 州と North West 州に 5 ヶ所の事業所がある。ちなみに、Rheinmetall Defence は従業員 7,000 名、年間売上 18 億ユーロ。Rheinmetall 社はすでに Denel (Pty) Ltd との間で合意をまとめており、株式の 51% を買い取ることになっている (残り 49% は Denel Pty Ltd (Pretoria, South Africa) の手元に残す)。これにより、Rheinmetall 社は陸戦兵器の分野におけるプレゼンスの拡大や製品ラインの強化を狙う。Rheinmetall 社は AFV や歩兵向けの弾薬、装薬、大口径砲弾に強く、Denel Munitions 社は火砲・迫撃砲に強い。また、得意とするエリアも異なり、Rheinmetall は NATO 諸国、Denel Munitions は南ア・中東・アジア・南米といった具合。この件には Rheinmetall の事業戦略だけでなく、Denel の再建計画という側面もある。(Rheinmetall)
  • 英 Rolls-Royce 社は、2007 年の売上が対前年比 4% アップの 74 億 3,500 万ポンド、利益 (underlying profit before tax) は 13% 増えて 8 億ポンド (2006 年は 7 億 500 万ポンド) になったと発表した。1 株あたりにすると 34.06 ポンドで、前年の 29.81 ポンドより増えている。ポンドの対ドル・レートが 8% 上昇 (9,200 万ポンドの経費増に相当する由) した中で実現した数字。ただし営業利益 (published profit before tax) については、13 億 9,100 万ポンドから 7 億 3,300 万ポンドに減少している。1 株あたりにすると、57.32 ポンドから 33.67 ポンドになった。オーダー・ブックは 76% 増えて、459 億ポンドとなっている。(Rolls-Royce)

EPX 計画始動 (NAVAIR via Defense-Aerospace.com 2008/2/8, Northrop Grumman, L-3 Communications, Boeing via Defense-Aerospace.com 2008/2/9)
米海軍は以下の各社に対して、EP-3E Aries II を代替する新型 ELINT 機、EPX iについて、それぞれ 125 万ドルずつの契約を発注した。期間は 5 ヶ月。
  • Boeing (Seattle, WA) + Argon ST (Fairfax, VA)
  • Lockheed Martin (Marietta, GA)
  • Northrop Grumman (Bethpage, NY) + L-3 Communications (Greenville and Waco, TX)
EPX は有人のマルチミッション機で、空母打撃群や戦域・戦闘指揮官、あるいは国家最高指揮官に対して、ISR&T (Intelligence, Surveillance, Reconnaissance and Targeting) の能力を提供する。また、BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) や P-8A Poseidon との共同作戦も実施する。Northrop Grumman 社では「単に機体を入れ替えるだけでなく、米海軍の ISR&T 能力や他の軍種・他の同盟国との情報共有能力を一新するものだ」と説明している。
今回の契約は、満たすべき技術的要件を確定するための要求仕様・システム概念 (program requirements and potential system concepts) の策定や、コストやスケジュールの見積もりを実施するもの。こうした作業によって、3 社の中からどれを採用するかを決めたり、リスクや要求仕様について分析したりするための材料を揃える。この後は technology development フェーズを経て、2011 年末か 2012 年初頭に勝者を選定、SDD (System Development and Demonstration) フェーズに入る予定。

今日の米軍調達 (Contracts 2008/2/7)
  • Oshkosh Truck Corp. (Oshkosh, WI) は米陸軍から、FMTV (Family of Heavy Tactical Vehicle) を $272,682,027 で受注した。TACOM Life Cycle Management Command, Warren, MI (W56HZV07-C-0248)
  • General Dynamics Land Systems (Sterling Heights, MI) は米陸軍から、M1A2 SEP v2 戦車を $39,475,588 で受注した。TACOM Life Cycle Management Command, Warren, MI (W56HZV-06-G-0006)
  • Alliant Techsystems, Inc. (Independence, MO) は米陸軍から、Lake City Army Ammunition Plant (Independence, MO) で製造する弾薬を $24,357,798 で受注した。Army Sustainment Command, Rock Island, IL (DAAA09-99-D-0016)
  • Dutra Dredging Co. (San Rafael, CA) は米陸軍から、アラスカ州 Anchorage 港で実施する浚渫作業を $13,060,754 で受注した。作業量は 200 万立方ヤードとなる見込み。Army Corps of Engineer District, Alaska (W911KB-08-C-0002)
  • Grip Pod Systems, LLC (Jacksonville, FL) は米陸軍から、M16 自動小銃と M4 カービンで使用するフォアグリップ/バイポット×86,182 セットを、$8,488,927 で受注した。Army Joint Munitions and Lethality Life Cycle Management Command, Picatinny Arsenal, NJ (W15QKN-08-D-0010)
  • Intergraph Corp. (Madison, AL) は米海軍から、NAVSEA の CAD (Computer Aided Design) プロジェクトに関連する、IT 関連のエンジニアリング・システム/スペアパーツ、設計用ソフトウェア、サポート・サービス業務、メンテナンス/訓練サポート業務を $44,889,080 で受注した。Naval Inventory Control Point (N00104-08-D-Q306)
  • General Electric Aircraft Engines (Lynn, MA) は米海軍から、F/A-18E/F に装備する F414-GE-400 エンジンの ILS (Integrated Logistics Support) とコンポーネント改良業務の継続分に関する修正契約を、$13,156,300 で受注した。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-03-C-0361)
  • Undersea Sensor Systems Inc. (Columbia City, IN) は米海軍から、AN/SSQ-62E ソノブイを $9,750,276 で受注した。オプション契約分まで実現した場合の総額は、$18,923,029。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Crane Division, Crane, IN (N00164-08-C-GP02)
  • The Protective Group Inc. (dba Protective Materials Co., Hialeah, FL) は米海軍から、MH-60S の床面に設置する防弾板 (ballistic protection systems (floor armor)) を $8,261,127 で受注した。小火器から乗員を護るためのもの。NSWC (Naval Surface Warfare Center) Crane Division, Crane, IN (N00164-08-D-JN12)
  • Coffman Specialties, Inc. (San Diego, CA) は米海軍から、ネバダ州 NAS Fallon で実施する ST-012 建設工事を $7,465,000 で受注した。滑走路の舗装を剥がして、再舗装するもの。サイズは 8970'×200'。基本契約と個々のオプション契約はそれぞれ $50,000,000 以内、全 4 件が実現した場合の総額は $200,000,000 以内となる。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southwest, San Diego, CA (N68711-04-D-3036/#0006)
  • Northrop Grumman Mission Systems (Clearfield, UT) は米空軍から、Remote Visual Assessment Program のオプション契約分を $33,500,000 で受注した。ICBM 発射施設×250 ヶ所の保安改善が目的。OO-ALC/526th ICBMSG/PKE, Hill AFB, UT (F42610-98-C-0001)
  • Vision Systems International (San Jose, CA) は米空軍から、JHMCS (Joint Helmet Mounted Cueing System) に関する 修正契約を $9,064,530 で受注した。搭載機は現時点で、F-15C/D、F-16C/D、F/A-18A/B/C/D/E/F。752 CBSSS/GBKAB, Robins AFB, GA (FA8522-08-C-0003)
  • Booz Allen Hamilton, Inc., (Herndon, VA) は米空軍から、Survivability/Vulnerability Information Analysis Center で実施する生存性/破壊力に関する研究を $48,309 で受注した。JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) 計画に関連するもの。55th Contracting Squadron, 55 CONS/LGCD, Offutt AFB, NE (SP0700-03-D-1380/0245)

3 倍はあたりまえ ? (DefenseNews 2008/2/5)
米海軍がまとめた予算文書によると、LCS (Littoral Combat Ship) の 1-2 番艦が、価格 5 億ドルを突破、最終的に 6 億ドルに達する模様とのこと。
当初予定の単価は 2 億 2,000 万ドル。それが 2007 年 1 月に Lockheed Martin 社建造の 1 番艦について「3 億 7,500 万ドル」という話が出て、さらに数ヶ月で「4 億ドル」、そして「1 番艦が 4 億 7,100 万ドル、GD が担当している 2 番艦が 4 億 4,000 万ドル」と上昇、最新の数字で 5 億 3,100 万ドル (1 番艦) となった。ただしこれには、仕様変更に伴う 1,500 万ドルと官給品 (GFE : Government-Furnished Equipment) 1,200 万ドル、その他 3,300 万ドルを含む。
さらにこの後、最終艤装に 7,500 万ドル、システム設計に 2,500 万ドルが上乗せされて 6 億 3,100 万ドルとなる見込み。2 番艦の方も 5 億 700 万ドルとなり、こちらは仕様変更経費 2,000 万ドル、官給品 700 万ドル、その他 4,000 万ドルを含む。こちらも最終艤装の 7,500 万ドルとシステム設計・インテグレーションの 5,400 万ドルがさらに上積みとなる。
ちなみに、最終的に決まる軍艦のお値段とは、基本となる建造経費、仕様変更に要する経費、電子機器や官給品、プログラム管理費、テクニカル・サポート、承認試験費といったものだが、LCS ではさらに 1 隻あたり平均 1 億ドルのミッション・モジュール (兵装、センサー、無人ヴィークルなど) が上積みとなる。
LCS の 3-4 番艦はキャンセルになったが、1-2 番艦は 2009 年から試験に入る予定。当初計画では 2019 年までに 55 堰を揃えることになっている。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/7)
  • スウェーデン軍は、Modular Armoured Tactical System (a.k.a. SEP : Splitterskyddad EnhetsPlattform) の開発打ち切りを決定した。海外の協力パートナー探しがうまく行かず、現在のスウェーデン軍の財政状況では単独開発もままならないため。SEP はモジュラー化した共通プラットフォームを使い、さまざまな用途の AFV を実現する構想で、1994 年にスタート。2005 年 12 月に開発計画を承認して、2006 年夏から初期段階の開発がスタートしたばかりだった。以前は開発を継続する方針だったが、最近の見直しで方針がひっくり返った次第。なお、これまでに SEP 計画につぎ込んだ資金は 9 億 5,000 万クローネ。プロトタイプ×4 両が作られている。(Swedish Armed Forces)
  • 英国防省は FRES (Future Rapid Effect System) 計画の SOSI (Systems of Systems Integrator) を担当する話が 2007/10/5 に決まっている Thales UK 社に対して、第一陣として 1/24 に 6 ヶ月・400 万ポンド (800 万ドル) の契約を発注した。SOSI を担当する Thales・Boeing の両社は国防省のパートナーとしてシステム・エンジニアリングを担当、FRES の就役期間を通じて所要の能力を提供・サポートすることになっている。また、国防省が担当する能力・技術面の管理業務に対するサポートや、FRES alliance を通じたサプライチェーン管理の支援も行う。こうした SOSI の役割に関する枠組みを規定するのが、今回の契約。Boeing 社のプレスリリースにある原文は以下の通り。
    • Program management
    • System-of-systems engineering and integration
    • Through-life capability and technology management
    • Alliance development and supply chain management
    • Development of MoD's SOSI competence
    なお、FRES 計画ではこの後、UVI (Utility Vehicle Integrator) の選定が控えている。採用になった企業は、3 車種の中から選定された車体のメーカーと組んで FRES UV を完成させる。現在、UVI については PQQ (Pre-Qualification Questionnaire) に対する企業側からの回答が出揃ったところで、5 月中に結論を出す予定。(MoD UK, Boeing)
  • インドが 1/30 に購入契約に調印した、C-130J と関連アイテムの一覧。
    • Lockheed Martin C-130J-30×6 (米空軍のベースライン仕様で、機材も米空軍仕様) [さらに 6 機分のオプション契約あり]
    • Rolls Royce AE2100D3 予備エンジン×4
    • AN/AAR-47 Missile Warning System×8 (2 セットは予備)
    • AN/ALR-56M Advanced Radar Warning Receiver×8 (2 セットは予備)
    • AN/ALE-47 CMDS (Counter-Measures Dispensing System)×8 (2 セットは予備)
    • AN/AAQ-22 Star SAFIRE III Special Operations Suite×8 (2 セットは予備)
    • ALQ-211 Suite of Integrated Radio Frequency Countermeasures×8 (2 セットは予備)
    • AN/ARC-210 SINCGARS (Single Channel Ground and Airborne Radio System)×2 (予備)
    • Secure Voice VHF/UHF (Very High Frequency/Ultra High Frequency) Radio×8 (予備)
    • Secure VHF (Voice High Frequency) Radio×4 (予備)
    • AN/AAR-222 SINCGARS、Key Gen (KV-10) System×3 (予備)
    • KIV-119 Non-standard Communication/COMSEC equipment×1
    • AN/ARC-210 Non-standard Communication/COMSEC equipment×2
    既報のように、総額 10 億 5,900 万ドルの FMS 案件。インドの DPP (Defence Procurement Policy) により、30 億ルピー/7,000 万ドルを超える案件については 30% のオフセットを義務付けており、この件も該当する。インドがアメリカから兵器調達を行うのは、Raytheon 社製対砲兵レーダー (WLR : Weapon Locating Radar)、ドック型揚陸輸送艦 INS Jalashwa (ex-USS Trenton) と UH-3H×6 機に続く、三番目の案件。(Indo-Asian News Service)
  • 仏 Sagem Defense Securite 社は OCCAR (Organisation for Joint Armament Cooperation) から、Tiger HAD 攻撃ヘリ×64 機に装備する観測・照準用サイト、STRIX を受注した。2009 年からデリバリー開始の予定。STRIX はジャイロ安定化式の光学センサーで、昼夜を問わずに敵の観測・識別・交戦を行えるとしている。対戦車ミサイルを誘導するためのデュアルモード・レーザー目標指示器や、観測データを送信するテレメトリー機能もある。Sagem Defense Securite 社 (Sagem Avionics と Sagem Optronics and Defense の 2 部門で構成) は、この分野で STRIX と OSIRIS 観測・照準システムを擁するマーケット・リーダーで、Tiger の全バージョン (HAP, HAD, UHT, ARH) に関わっているほか、他の固定翼機や回転翼機にも装備事例を持つ。Sagem Avionics Division は慣性航法装置でヨーロッパ No.1・世界で No.3、さらにヘリコプター用の飛行制御システムで世界 No.1。Sagem Optronics and Defense Division は熱線映像装置を航空機や AFV 向けに開発しているほか、監視・射撃照準用の光学機材でヨーロッパ No.1。(Sagem Defense Securite)
  • 米陸軍は、海兵隊と共同で進めている HMMWV 代替車輌開発計画、JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) の RfP をリリースした。担当部門は PEO CS & CSS (Program Executive Officer Combat Support & Combat Service Support, Warren, MI)。JLTV では、車輌に加えて各種のトレーラーを組み合わせることで多様な ROMO (Range of Military Operations) に対応、機動性・搭載力・防禦力をバランスさせた上でネットワーク化機能も備えるとしている。ペイロード・カテゴリーで 3 種類、細かく分けると 10 種類の仕様を設定する由。JLTV 計画に先行する形で、FTTS (Future Tactical Truck System) の ACTD (Advanced Concept Technology Demonstration) や海兵隊の Combat Tactical Vehicle Demonstrator といったプロジェクトが走ってきている。また、陸軍が FCS (Future Combat Systems) 向けに開発した技術も活用する。関与する開発組織としては、Tank Automotive Research Development and Engineering Center、Army Research Lab、ONR (Office of Naval Research)、民間企業がある。以下に、陸軍が掲げた特徴の原文を示す。
    • Protection: Scalable armor to provide mission flexibility while protecting the force.
    • Sustainment: Reliable, maintainable, maximum commonality across mission role variants, onboard and exportable power, and reduced fuel consumption while accounting for added armor protection.
    • Networking: Connectivity for improved Battlespace Awareness (BA) and responsive, well-integrated Command and Control (C2) for embarked forces.
    • Transportability: Transportable by a range of lift assets, including rotary wing aircraft, to support concepts across the Range of Military Operations (ROMO).
    • Mobility: Maneuverability to enable operations across the spectrum of terrain, including urban areas.
    • Commonality: Designed for commonality beyond major components, to include repair parts, tools, training, system design, maintenance procedures and sources of supply.
    企業側からの提案を受けて専門家による評価を行い、2008 年 7 月に 3 社を選定してプロトタイプを発注、27 ヶ月間の Technology Development フェーズに入る予定。その後、2011 年から SDD (System Development and Demonstration) フェーズに入る。(US Army)
  • 米 Bell Helicopter 社は、2007 年に 365 機の受注を獲得したと発表した。主力は model 407 で、さらに model 429、model 412EP、model 206L4 が続く。また、Huey II アップグレード改修キット×26 セットの受注もあった。これでバックログは 28% 増えて 38 億ドル。一方、デリバリーの方は 181 機。2006 年と比較すると 14%、2005 年と比較すると 29% 増えているとのこと。(Bell Helicopter)
  • 米 ATK (Alliant Techsystems) 社は米空軍から、同社の Launch Systems Group が一時的に Excluded Parties List に載せられて、新規契約の制限を受けることになったとする通告を受けたことを明らかにした。1990 年代末に Thiokol 社が実施した、LUU-19 照明弾 (illumination flare) の性能試験で、不正があったとされたのが原因。ただし、既存の契約に対する影響はなく、制限の対象も Launch Systems Group に限られる。今回の措置を受けて ATK 社では、2008/1/31 にまとめた FY2008-2009 の売上・利益・キャッシュフローの指針を見直す。LUU-19 は 40,000 発あまりが実戦で使用されており、不具合の報告はないが、今回の件を巡って法廷闘争を続けることは利益にならないと判断した由。(ATK)
  • オランダ軍 DMO (Defence Materiel Organization) は Thales 社に対して、CV90NL 歩兵戦闘車のシミュレータを追加発注した。このシミュレータは Thales 社のネットワーク化シミュレーション・システム、TACTIS (Tactical Indoor Simulator) と組んで動作する。固定式シミュレータ×5、移動式シミュレータ×8 のいずれも、TACTIS と接続する。また、Thales Nederlands 社が 13 年間の兵站支援契約を、別件で受注している。御本尊の CV9030NL は 2011 年から就役開始の予定。(Thales)

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人事・組織

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戦争・紛争

今日の CENTAF (AFNews 2008/2/9)
8 日、アフガニスタンの Musa Qal'eh で米空軍機が GBU-12/B を使って敵のバンカーを破壊。Sangin では敵の活動を発見した現場にフランス空軍の Mirage 2000 が出動。Now Zad では米空軍の B-1B が複数の敵の拠点に対して、GBU-31/B と GBU-38/B を投下。Orgune には米空軍の F-15E が出動。この日の近接航空支援ミッションは 40 件、ISR ミッションは 10 件。
イラクでは、米空軍の F-16 が Baqoubah に出動。この日の近接航空支援ミッションは 56 件、ISR ミッションは 24 件。

今日のイラク (AFPS 2008/2/8)
聯合軍が 8 日にイラクの中・北部で実施した一連のアルカイダ関連組織掃討作戦により、敵 4 名が死亡、多数が拘束された。Sharqat では、誘拐や迫撃砲攻撃、IED 攻撃を実施していた組織のトップとその部下とその他 3 名を拘束。Mosul では外国人テロリストを手引きした容疑で 3 名 (1/28 に聯合軍兵士 5 名が死亡した件にも関与した模様)、同じ Mosul で IED 製造担当 2 名を拘束。Baqouba で発生した交戦では降伏を拒んだ敵 4 名が死亡、さらに敵 1 名が自爆。Baghdad では Abu Ayyub al-Masri とも繋がりがあるとみられるアルカイダ関連組織の活動家 7 名、Samarra 東方では武装勢力掃討作戦で 3 名を拘束。
7 日、Samarra 東方で発生した戦闘で敵 3 名が死亡。Hamrin Mountains 近くでは監獄や訓練キャンプの設置に関わっていた容疑で 2 名を拘束。Baghdad 南部の Mashru 地区では、イランで訓練を受けた "special groups" の首領らしき人物とその他 3 名を拘束。イランで訓練を受けた Wasit 省の組織や、その他の犯罪組織との関連も疑われている。
Baghdad の Ur では、地元住民の組織・Sons of Iraq のメンバー 6 名に対する拉致事件が発生したが、警察が被害者の解放に成功。撃ち合いで 3 名を救出した後、逃走する犯人が残り 3 名も解放。
6 日、その Sons of Iraq のメンバーが Mushada で武器集積所を発見して聯合軍に通報。80mm の砲弾 67 発、90mm の砲弾 8 発、その他多数の弾薬、未完成品の IED 4 発、自家製ロケット発射器 5 基。いずれも破壊処分。
6 日、警察と Sons of Iraq、それと聯合軍が、Salahuddin 省で 4,400lb の爆発物を発見。硝酸アンモニウム (ammonia nitrate) とココア・パウダーを入れた 110lb の包み×40 個。これらはアルカイダがイラクで用いている自家製爆薬の、典型的な材料とされる。

今日の CENTAF (AFNews 2008/2/7)
6 日、アフガニスタンの Kajaki Dam に英空軍の Harrier GR.7 が出動。別件で米空軍の F-15E も出動して、GBU-38/B で敵を攻撃。この日の近接航空支援ミッションは 33 件、ISR ミッションは 9 件。
イラクでは、IED が仕掛けられた建物、敵の指揮所、武器を保管しているバンカーを、米空軍の F-16 が GBU-12/B と GBU-38/B で破壊。米海軍の F/A-18E/F も、爆薬を搭載した自動車を GBU-38/B で破壊処分した。Basrah には英空軍の Tornado GR.4 が出動して、敵の迫撃砲破壊などを実施。Mosul では、米空軍の F-16 が敵の陣取る建物を GBU-12/B と GBU-38/B で攻撃。この日の近接航空支援ミッションは 65 件、ISR ミッションは 25 件。

今日のイラク (AFPS 2008/2/7)
聯合軍が 7 日にイラク中・北部で実施した作戦で、敵 6 名が死亡、28 名が拘束されたほか、武器集積所 3 ヶ所を発見。Mosul では外国人テロリストの手引きをしており、1/28 に聯合軍兵士 5 名が死亡した自爆テロに関わったとみられる人物をターゲットとする作戦を実施、敵 1 名が死亡、車輌 1 台を破壊。Mosul 東部で実施した別の作戦で 6 名を拘束。このほか、Beiji でアルカイダ関連組織の首領 (聯合軍に対する攻撃の容疑) など 2 名、Tikrit でアルカイダのメディア・プロパガンダ担当 1 名とその他 3 名を拘束。Baghdad 東部では、イラク軍と聯合軍が実施した共同作戦の際に小火器による撃ち合いが発生、16 名を拘束、うち 1 名が後に死亡。EFP 攻撃・誘拐・殺人といった容疑。
6 日、聯合軍が Diyala River Valley 方面のアルカイダ関連組織をターゲットとする作戦を実施、武器密輸などの容疑。敵の位置を確認した後で航空攻撃を要請、敵 5 名が死亡。その後の調査で機関銃 12 挺や弾薬、複数の迫撃砲、対空砲 2 門、RPG を発見、破壊処分。Baghdad を追われたテロ組織が、この方面で新たな聖域を求めているとされる。
Ghazaliyah をパトロールしていた Multinational Division Baghdad の兵士が、武器集積所を発見。60mm 迫撃砲弾 56 発、82mm 迫撃砲弾 43 発、120mm 迫撃砲弾 19 発。さらにその後、別の集積所を発見、こちらは 105mm 砲弾、120mm 砲弾、121mm 迫撃砲弾 (原文ママ) 8 発、81mm 迫撃砲弾 4 発、60mm 迫撃砲弾 71 発、RPG の推進薬 66 個。
Baghdad 南部をパトロールしていた聯合軍の兵士が、小火器で撃たれる事件が発生。支援の航空機を呼んで現場に乗り込んだところ、銃撃の元は地元住民が設置した検問所で、最初は自衛のために発泡したものが、聯合軍の兵士にも間違って発砲したものと判明。このとき、航空機が検問所隣の建物を爆撃して破壊、居合わせた民間人が死亡した。
Samarra 近郊、Al Jazeera で 4 日、警察からの情報を基に出動した聯合軍が、施錠したコンテナに押し込められていた被害者 2 名を救出。Balad 近くの Yethrib の住民で、運転していた燃料トラックもろとも拉致されたもの。栄養失調と脱水症状に見舞われていたが、暴行を受けた形跡はなし。Samarra 近くの FOB Forward Operating Base) Brassfield-Mora で手当てを施した。
Multinational Division Baghdad の兵士が 4 日、Baghdad 南方の Jihad で武器密輸を企てた容疑により、1 名を拘束。旧イラク軍士官とみられる。Ramadi 南方 7km の地点では、地元住民からの通報で武器集積所を発見、破壊処分。23mm 砲弾 120 発、82mm 迫撃砲弾 3 発、対空兵器 3 基、14.5mm 弾 4,000 発、推進薬 70lb。
Massafee の検問所で 3 日、警察がアルカイダの活動家を拘束。検問所を強行突破しようとしたもの。殺人・IED 設置・武器密輸の容疑も。Baghdad の Doura 地区では 3 日、Multinational Division Baghdad の兵士がアルカイダ関連組織のメンバーを拘束。テロ組織の狙撃手がいるとみられた建物の捜索による。Arab Jabour で違法検問所を設置して、シーア派イスラム教徒やキリスト教徒を誘拐していた容疑が。別件でもう 1 名を、爆弾設置などの容疑で拘束。

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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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