今週の軍事関連ニュース (2008/02/26)
 

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一般ニュース

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/2/24)
  • オーストラリアの Joel Fitzgibbon 国防相と会談した Robert Gates 米国防長官は、オーストラリアが求めている F-22A の対豪輸出について、「議会との間で話をつけないといけない問題なので」として確約せず。反対はしないが、まずは法律で輸出を禁じている件をどうにかしなければならない、という見解。
  • ブラジルの Nelson Jobim 国防相は 24 日、アルゼンチンとブラジルがそれぞれノウハウを持ち寄り、共同で原潜の開発に乗り出すと発表。さらにフランスも関与するという報道がある。アルゼンチンの Cristina Kirchner 大統領とブラジルの Luiz Inacio Lula da Silva 大統領はすでにこの件について合意、燃料となるウランの濃縮を担当する会社を共同設立するとのこと。

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/2/20-22)
  • アメリカとポーランドが 22 日に予定していた、MD エレメント配備をめぐる会談が急遽キャンセルに。ポーランドの新聞は「交渉が暗礁に乗り上げた」と報じているが、外務省の広報担当官はこの件に関するコメントを拒否。
  • オーストラリア政府は、今年半ばにイラク派遣部隊を撤収する方針を確認。現在、イラク南部に 550 名規模の戦闘群を送り込んでいる。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/22)
  • オーストラリア海軍が建造を進めてきた Armidale 級哨戒艇 (ACPB : Armidale Class Patrol Boat) の 14 番艦 (最終番艦)・HMAS Glenelg の就役式典 (poignant ceremony) が、Port Adelaide の Dock One で行われ、艦旗を掲げた。最新の監視・通信機器を搭載しており、他の省庁と協力して洋上の国境警備や漁業保護といった任務に従事する。配備先は Darwin で、ここには同型艦 10 隻を配備する。(Australian DoD)
  • オーストラリアの Hon Joel Fitzgibbon 国防相は、政権公約になっていた改訂版国防白書 (Defence White Paper) をリリースした。これは、将来的に整備すべき軍事力についての土台について規定するもので、政策面における包括的な指針となる。(Australian DoD)
  • 米海兵隊の車両輸送担当者が、ネバダ州 Remo で 2/4-7 にかけて開催された Motor T Conference からの招待を受けて参加、まず 1-2 日目に幹部要員が海兵隊の車両輸送改善について討議した。3 日目には NATC (Nevada Automotive Testing Center) へのツアーも組まれており、CTV (Combat Tactical Vehicle) のテクノロジー・デモンストレーターなど、海兵隊向けに開発しているさまざまな車輌のプロトタイプを視察。そのうち CTV は油気圧サスペンションを備えており、IED/EFP 対策を取り入れた新コンセプトの装輪車輌。(USMC)

今日の小ネタ
  • 以前、他の NATO 諸国による兵力増強が実現しなければ、現在の派遣期限である 2009 年 2 月で ISAF 派遣部隊を撤収するとしていたカナダだが、Stephen Harper 首相は 21 日、2011 年までの駐留継続を表明。カナダ軍の ISAF 派遣部隊は 2002 年以来、合計 78 名の死者を出している。(DefenseNews/AFP 2008/2/21)
  • NAS North Island の CNATTU (Center for Naval Aviation Technical Training Unit) に 19 日、MH-60R 用 WLT (Weapons Load Trainer) の初号機が到着した。本物の MH-60R と同じ機体・兵装架を再現して、模擬弾を使った兵装搭載訓練を行うためのもの。年末には、フロリダ州の NAS Jacksonville と NAS Mayport にも配備する。(NavNews 2008/2/21)
  • USS Ohio (SSGN-726) が 20 日、韓国の釜山に寄港した。同艦がアメリカ領土以外の港に寄港したのは初めてのこと。この後、Key Resolve/Foal Eagle 演習に参加することになっている。(NavNews 2008/2/21)
  • 2/15 にワシントン州の NAS Whidbey Island (NASWI) で、EA-18G の受け入れに備えて Hanger 5の建設工事が始まった。5 個飛行隊分の機体と訓練施設、整備施設を収容する。NASWI で進められている、3 フェーズに分けた施設更新工事のうち、最後のものにあたる。6/3 に最初の EA-18G が到着する予定で、10/31 には Growler Support Center の工事も始まる。(NavNews 2008/2/21)
  • Robert Gates 国防長官はは、衛星破壊ミッションをサポートした USS Russel (DDG-59) を訪問、乗組員を称揚した。また、ハワイの軍関係者やハワイの住民に対しても、任務への支援に対する謝意を表明。(AFPS 2008/2/21)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/21)
  • スイス連邦議会 (Federal Council) は、軍の装備調達計画・PA08 (Armaments Program 2008) を承認した。総額 9 億 1,700 万スイスフランで、2008-2011 年にかけての装備調達を対象とする。第一陣として、以下の 4 件に 5 億 9,400 万スイスフランを支出する。
    • Protected Personnel Transport Vehicle (3 億 9,600 万スイスフラン) : Duro IIIP から派生した、Model 93 装輪 APC。装甲防禦を持たない車輌を使用している歩兵部隊に配備するもので、防禦力と機動性を両立させた車輌として陸軍が要求していたもの。複数バッチに分けて調達。
    • ABC (Atomic, Bacteriological and Chemical) 偵察車 (7,000 万スイスフラン) : 12 両を調達。軍の部隊に加えて ABC Laboratory もサポートするもの。
    • ABC 探知車輌 (4,700 万スイスフラン) : DURO IIIP に所要の装備を組み込んだ車輌で、4 システム・12 両を調達予定。ABC 偵察車よりも優れた探知能力を持ち、放射性物質、有毒物質、化学兵器などの探知が可能。毒性の工業製品や天然物質にも対応。
    • F/A-18C/D のアップグレード改修 (4 億 400 万スイスフラン) : 30 年間の運用寿命のうち、後半に能力水準を維持するのが目的。電子機器やソフトウェアを最新仕様にするもので、33 機を改修予定。他国の F/A-18 改良計画と歩調を揃えて実施することでコストダウンを図るが、スイスの資金的理由から対空戦能力の更新にとどまり、対地攻撃・偵察能力については手をつけない。なお、F-5 Tiger の代替機については将来の Armament Program に盛り込む。F/A-18C/D のアップグレードは、F-5 代替機計画に影響を及ぼさない。
    (Swiss Ministry of Defense, Civil Protection and Sports)
  • 独 H&K (Heckler & Koch) 社は、米 Blackwater 社の社員によるイラク・アフガニスタンでの発砲シーンがテレビで放映された後で、同社との取引を打ち切る措置をとった。Blackwater 社が H&K 製の銃器を使用していたため。もともと両社は戦略来てパートナーシップを形成しており、特性の銃器を開発したり、アメリカ国内で H&K 製の銃器を使って Blackwater が訓練コースを開設したりしていた仲。しかし、それがイラク・アフガニスタンで活動している人員に渡って使われ、その様子が電波に載ったことで情勢は一変したというわけ。ドイツの社会民主党で外交問題を担当している Gert Weisskirchen 氏も、「戦争の民営化に協力する企業に対しては精査が必要だ」と発言している。(Deutsche Welle German radio)
  • 英陸軍の Scots Guards 聯隊がイラクで運用している Warrior 歩兵戦闘車に、新たに "Wrap Two" 装甲の導入が始まった。第 4 機械化旅団の一部として 2007 年にイラクに送り込まれた同聯隊は、従来は "Bar Armour" を装備していたが、順次クウェートに送り返して、民間契約業者と軍の Royal Electrical and Mechanical Engineers に所属する人員によって、装甲の改良を施している。最初の車輌は 1 週間足らずで任務に復帰している。詳細な内容については秘匿されているが、"Bar Armour" よりも IED 対策として効果的とのこと。実際、IED 攻撃を受けた車輌もあったが、死者は出ていない。(MoD UK)

例の "sensor-to-shooter" 問題 (AFMC 2008/2/21)
米空軍の 751st ESG (Electronic Systems Group, Hanscom AFB, MA) と E-8C Joint STARS (Joint Surveillance Target Attack Radar System) のオペレーター・116th ACW (Air Control Wing, Robins AFB, GA) は、E-8 が捕捉した情報を最短時間で現場に伝達するための BLOS (Beyond-Line-of-Sight) を求める Urgent Operational Need リクエストを受けて通信機材の改修を実施。米軍の秘話 IP 網・SIPRNET (Secret Internet Protocol Router Network) を通じて、E-8C が装備するすべてのワークステーションで電子メールやチャットのやりとりを行えるようにした。既存の民間向け通信衛星を介した音声/データ通信網によるもの。
通常の調達手順を使えば実現までに何年もかかるところだが、751st ESG 麾下の 632nd ESS (Electronic Systems Squadron) は最初のリクエスト発生から 1 年と経たないうち、2007 年 9 月の契約発注から 4 ヶ月足らずで導入を実現。年内に、17 機すべてがこの機能を備えることになっている。改修にかかる期間は 6 日、それで「ダイヤルアップからブロードバンドへ」に匹敵する変化が得られる由。

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産業・装備・調達

今日の米軍調達 (Contracts 2008/2/22)
  • Raytheon Co. Integrated Defense Co. (Bedford, MA) は米陸軍から、Patriot 地対空ミサイルを対象とするエンジニアリング・サービス業務を $14,078,796 で受注した。AMCOM (Army Aviation and Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W31P4Q-04-C-0020)
  • APS Contracting, Inc. (Peterson, NJ) は米陸軍から、ニュージャージー州 Fort Dix に複合整備施設 (combined maintenance faculty) を建設する工事を $11,923,000 で受注した。Army Corps of Engineers, Louisville, KY (W912QR-08-C-0008)
  • Robertson Aviation L.L.C. (Tempe, AZ) は米陸軍から、耐衝撃燃料システム、機内増設燃料タンク、関連スペアパーツ、$9,838,492 分の delivery order を受領した。原契約は $317,463,698。AMCOM (Army Aviation and Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W58RGZ-08-D-0085)
  • Marathon Technologies (Elk Grove Village, IL) は米陸軍から、Mk.93 機関銃架、$8,675,000 分の delivery order を受領した。原契約は $21,683,644。TACOM (Army Tank Automotive and Armaments Command), Rock Island, IL (W52H09-04-D-0133)
  • Best Tools & Manufacturing Co. (Kansas City, MO) は米陸軍から、Mk.93 機関銃架を $8,224,400 で受注した。TACOM (Army Tank Automotive and Armaments Command), Rock Island, IL (W52H09-05-C-0071)
  • Cape Cod Professional Services (Manassas, VA) は米陸軍から、Mk.93 機関銃架・$8,128,000 分の delivery order を受領した。原契約は $13,812,535。TACOM (Army Tank Automotive and Armaments Command), Rock Island, IL (W52H09-06-D-0166)
  • Bechtel Plant Machinery Inc. (Pittsburgh, PA) は米海軍から、核動力主機のコンポーネンツに関する修正契約を $312,584,222 で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-08-C-2118)
  • Raytheon Co. (Portsmouth, RI) は米海軍から、以下の物件に関する修正契約を $17,799,209 で受注した。
    • Mk.57 mod.12/13 NSSMS (NATO Seasparrow Surface Missile System) ORDALT (Ordnance Alteration) キット
    • Mk.73 SSTx (Solid State Transmitter) ORDALT キット
    • Mk.29 GMLS (Guided Missile Launcher System) 向け ESSM (Evolved Seasparrow Missile) ORDALT キット
    • 関連スペアパーツ
    米海軍の原子力空母や強襲揚陸艦 (LHA/LHD) などに装備するもの。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-06-C-5422)
  • DTC Engineers and Constructors, LLC (North Haven, CT) は米海軍から、ノースカロライナ州の MCAS Cherry Point に UAV の保管・整備施設を建設する工事を、$8,991,900 で受注した。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Mid-Atlantic, Norfolk, VA (N40085-06-D-4008/#0002)
  • McDonnell Douglas Corp. (Long Beach, CA) は米空軍から、LAIRCM (Large Aircraft Infrared Countermeasure) 用の増設 GLTA (Additional Guardian Laser Tracker Assemblies)×37 セットとスペアパーツなどに関する修正契約を、$77,000,000 で受注した。516th AESG/PK, Wright-Patterson AFB, OH (FA8614-04-C-2004, P00196)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/22)
  • インドとロシアは INS Vikramaditya (ex-Admiral Gorshkov) の改修問題に関して専門家レベルの協議を開始、両国間に残された技術的・財政的課題の解決に乗り出した。政治レベルではすでに、Vladimir Putin 露大統領と Manmohan Singh 印首相の間で協議を実施しており、技術的・財政的な部分が残っている状況。2005 年に 15 億ドルで発注、2008 年 8 月のデリバリー予定だったが、工程遅延に加えて 12 億ドルの追加支払を求められている状況。一方、艦載機となる MiG-29K については、RAC MiG が「今年 6 月に 16 機をデリバリーする予定」と発表している。うち 4 機が複座練習型。(ddi Indian Government news)
  • 仏 Sagem Defense Securite 社は 2/5 に、誘導爆弾 AASM (Armement Air-Sol Modulaire) に画像赤外線シーカーを搭載したモデルの試射を成功裏に実施した。AASM は既存の通常爆弾に取り付ける誘導/射程延伸キットで、50km 超のスタンドオフ射程を実現する。すでに GPS/INS 誘導型があり、それに続く第二の派生型となるもの。搭載機は Mirage 2000 で、仏国防調達局 (DGA : Delegation General pour l'Armement) の Biscarosse 試験場で実施した由。ターゲットは模造の工場で、GPS を使って情報を送り込む際にわざと数百メーターほどずらしたが、画像赤外線シーカーの画像処理アルゴリズムによって着弾の数秒前に軌道を修正、ターゲットを精確に直撃したとしている。これにより、GPS だけでは実現不可能な高い命中精度を実現できる、という触れ込み。(Sagem Defense Securite)
  • 米 Raytheon 社は、2008 年の最初の 2 ヶ月でアジア太平洋諸国から、合計 1 億ドルにのぼる Paveway 誘導爆弾の受注があったと発表した。ちなみに 2007 年全体の受注額は 3 億ドル。(Raytheon)
  • "HH-71 Team" を編成している米 Lockheed Martin 社と AgustaWestland 社は、英空軍の AW101 Merlin Mk.3 とイタリア空軍の KC-130J を使って、2/13 に England 南部で空中給油のデモンストレーションを実施、目標通りの成果が得られたとしている。HH-71 は米空軍の CSAR-X 計画に提案している機体で、能力とリスクの低さを実証するのが狙い。実験に際しては英空軍・イタリア空軍・NAMSA (NATO Maintenance and Supply Agency) の協力を得た。高度 4,000ft、速度 127kt で、KC-130J の主翼に取り付けたドローグホースを使用した。英空軍の Merlin Mk.3 は全機が空中給油能力を持ち、さらに BERP III または BERP IV ローター・ブレードを装備。HH-71 ならコックピットの視界が良く、ローター・ブレードと受油プローブの間隔も十分、正確な操縦が可能だとしている。(AgustaWestland North America)
  • BAE Systems 社は米特殊作戦軍団 (USSOCOM) の CV-22 に装備する Remote Guardian System を試験用の機体に搭載する作業が、1 月に完了したと発表した。機体との適合性まで確認を済ませており、地上で発射試験を行った後で飛行試験に移行する。胴体下面に GAU-2B ミニガンを備える全周旋回ターレットを装備するもので、すべての飛行領域で使用可能。Remote Guardian System はもともと BAE Systems 社が自己資金で開発を始めたもので、V-22 以外の回転翼機や固定翼機にも装備可能としている。(BAE Systems)
  • BAE Systems 社 (Sealy, TX) は米海兵隊システム軍団 (Marine Corps Systems Command, Quantico, VA) から、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) の試験サポートに関する 5,800 万ドルの契約を受注したと発表した。いわゆる MRAP Expedient Armor Program で、Caiman を使って EFP (Explosively Formed Penetrator) 対策用の装甲を研究・開発する案件。MRAP に取り付ける増加装甲や交換部品を納入した上で、モデリング、シミュレーション、プロトタイプ試験、改設計後の再試験を実施する。2008 年 9 月に完了予定。BAE Systems 社の MRAP には、Caiman 以外に RG-31 と RG-33 があり、MRAP 全体で同社製品の占める比率は 35%。(BAE Systems)
  • 米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) は、YAL-1A ABL (Airborne Laser) への COIL (Chemical Oxygen Iodine Laser)×6 モジュールの搭載が完了したと発表した。これが MW 級の出力を持つレーザー・モジュールの中核となる。モジュールひとつの大きさは Mini Cooper と同じぐらい、全部合わせると大型 SUV 並みのサイズになり、これを YAL-1A の機体後方に搭載する。(MDA)
  • Eurocopter 社とインドネシアの Dirgantara Indonesia 社は、以下の共同事業案件に関する合意をまとめた。
    • Super Puma MK II の機体部分に関する共同生産
    • BO-105 ヘリの開発に関する共同研究 (peer study)
    • インドネシアの政府・軍・産業界向けの機体を Dirgantara で組み立てて飛ばす件
    • ヘリコプターのメンテナンス
    • ヘリコプターに対する販売後のサポート業務
    (Dirgantara Indonesian Aerospace)
  • 豪 Metal Storm 社と、シンガポールの ST Engineering (Singapore Technologies Engineering Ltd) の傘下で陸戦兵器を手掛ける ST Kinetics (Singapore Technologies Kinetics) 社は、3GL 擲弾発射器と 40mm 擲弾の製造に関する協力合意 (Collaboration Agreement) をまとめた。Metal Storm の量産に向けた、次のステップと位置付けている。最終目標は、軍のトライアルに供することができる製品を 10 ヶ月以内に送り出して、全規模量産につなげること。そのために必要な設計・開発・私権・認証・プロトタイプ製造・兵装と弾薬のデモンストレーション、さらにその後の量産や販売を、両社が共同で進めることになる。そのため、ST Kinetics もデモンストレーションの完了に必要な資金の負担を実施する。今後、他の製品に協力関係を拡大する可能性も。ST Kinetics 社はすでに、各種 40mm 擲弾の分野で主導的な地位にあり、量産設備や販売網も整えている。一方の Metal Storm は、電気式点火装置によって可動部分をなくして軽量コンパクト化と信頼性向上を実現、一度に多数の擲弾を発射して高い火力重量比を実現する。(Metal Storm)
  • 米 Lockheed Martin 社 Missiles and Fire Control 部門 (Orlando, FL) は、Sniper ATP (Advanced Targeting Pod) と組み合わせて使用する VDL (Video Data Link) のデモンストレーションを、米空軍の、同ポッドのユーザーが集まったカンファレンスの席で実施した。VDL の装備により、Sniper ATP で得られた高解像度の動画像を地上の友軍にストリーミング配信したり、地上側で撮影した画像を Sniper ATP にアップロードしてパイロットが確認したりできる。すでに運用している ROVER (Remotely Operated Video Enhanced Receiver) システムの地上側端末機と、そこで稼働する "Falcon View" ソフトウェアと組み合わせて動作する。Sniper ATP はモジュラー構成をとっているため、必要に応じて VDL が使用する周波数帯をフライトラインで変更でき、L バンド・S バンド・C バンド・Ku バンドの使い分けが可能。Sniper ATP の搭載機としては、F-15E、F-16、F/A-18C/D、A-10A+/C、B-1B、Harrier があり。この双方向データリンクの量産体制は、2008 年に整える予定。(Lockheed Martin)
  • 米 Northrop Grumman 社はアリゾナ州 Tucson の Air National Guard and Air Force Reserves Test Center で、新世代の LITENING ターゲティング・ポッドを使った最初の飛行試験を成功裏に実施したと発表した。第 4 世代の製品にあたり、LITENING G4 と称する。米空軍の Laser Target Imaging Program の下で開発した製品で、新しいレーザー照射技術の導入に加えて、状況認識能力の改善も図っている。すでにレーザー照射技術については 2007 年 9 月に USJFCOM がネバダ州 Nellis AFB で実施した、"Bold Quest" 演習でテスト済み。1,024×1,024 ピクセルの FLIR (Forward-Looking Infrared) は現行の "512 FLIR" と比べると識別可能距離と画像の品質を大幅に高めているほか、新世代のカラー・ディスプレイに合わせてカラー・シンボロジー手法も強化、見やすいデータ表示を実現した。米空軍はすでに現行モデルの LITENING AT (Advanced Technology) を 500 セットほど発注、450 セットを配備済み。搭載機は AV-8B、A-10A/A+/C、B-52H、F-15E、F-16 のブロック 15/30/32/40/42/50/52、EA-6B、F/A-18 と多岐にわたる。これは単体でターゲットの探知・補足・追跡・識別と精密誘導兵器のための目標指示を行えるマルチセンサー・ポッドで、識別用の画像処理機材に加えて 1,024×1,024 ピクセルの CCD TV カメラ、LST (Laser Spot Tracker)、赤外線レーザー・マーカーを装備、レーザー誘導兵器や GPS 誘導兵器を運用できる。LITENING AT の累計飛行時間は 80 万時間、稼働率は 95%。(Northrop Grumman)
  • Thales 社によると、英国防省から受注している UAV 開発計画・Watchkeeper は予定通りに進捗しており、最終設計審査 (CDR : Critical Design Review) を経てまとめられた最終仕様についても明らかにしている。Watchkeeper システムは Elbit Systems 社製の H-450 (Hermes 450) UAV を中核としており、Thales 社と Elbit 社が共同設立した U-TacS (UAV Tactical Systems Ltd.) が開発を進めている。センサーは SAR/GMTI 機能を備える I-Master レーダーと EO/IR/LTD の 2 系統、地上管制ステーションには UAV から受け取った画像の処理機能と、得られたデータを分配するネットワーク機能を備える。除氷装置付きで全天候下の運用が可能、メンテナンス性を高めるためにサブシステムへのアクセス性を良くしてあり、離着陸も含めてフライトは全自動。2008 年には、この自動離着陸システムやセンサーの試験・インテグレーションや、システム・レベルの飛行試験が控えている。この Watchkeeper 計画とは別に、中東派遣部隊向けの戦術 UAV に関する UOR (Urgent Operational Requirement) があり、ISTAR (Intelligence, Surveillance, Target Acquisition and Reconnaissance) 機能を担当する UAV として英陸軍砲兵隊・第 32 砲兵聯隊に配備する UAV も U-TacS が担当している。機体は企業側の保有で、列線でのサポート・サービスも担当。2007 年初めに受注して、同年の 7 月 14 日には H450 が戦地でフライトを始めている。さらに機体を増強して、連続的な展開を可能にした。(Thales)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/2/21)
  • Force Protection Industries, Inc. (Ladson, SC) は米海軍から、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected)×174 両と、関連試験機材、スペアパーツ、サポート・サービス業務に関する修正契約を、$115,167,467 (not to exceed) で受注した。イギリス向けの FMS 案件。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-06-C-5162)
  • Sikorsky Support Services, Inc. (Stratford, CT) は米海軍から、アドバーサリー飛行隊が運用する機材を対象とする、列線整備 (organizational)・中間整備 (selected intermediate)・限定的デポ整備 (limited depot-level) の追加分に関する修正契約を $13,000,000 で受注した。対象となるのは以下の基地。
    • NAS Key West, FL (40%)
    • NAS, Fallon, NV (30%)
    • MCAS Yuma, AZ (30%)
    NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-01-C-0109)
  • Bell Helicopter Textron, Inc. (Fort Worth, TX) は米海軍から、H-1 ヘリのアップグレード計画に関連する、CY2008 分のシステム・エンジニアリングとプログラム管理業務に関する修正契約を $11,102,763 で受注した。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-06-C-0086)
  • Force Protection Industries, Inc. (Ladson, SC) は米海軍から、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected)×10 両と、関連サポート・サービス業務、パーツ類に関する修正契約を $8,353,715 (not to exceed) で受注した。イタリア向けの FMS 案件。Marine Corps Systems Command, Quantico,n VA (M67854-07-C-5039)
  • Lockheed Martin Missile and Fire Control (Orlando, FL) は米陸軍から、AH-64 Apache に装備する UAV からの動画受信用ローター・ヘッド・アセンブリ (Apache video from Unmanned Aircraft Systems rotary head assembly unit) を $13,703,120 で受注した。Aviation Applied Technology Directorate, Fort Eustis, VA (W911W6-07-C-0041)
  • Lobar Inc. (Dillsburg, PA) は米陸軍から、ペンシルバニア州 Chambersburg にミサイル整備施設を建設する工事を $10,806,900 で受注した。Army Corps of Engineers, Baltimore, MD (W912DR-08-C-0011)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/2/21)
  • AgustaWestland 社は、韓国沿岸警備隊向けの洋上哨戒仕様 AW139×2 機を受注したと発表した。韓国政府からの AW139 の受注は初めて。2009 年末に就役の予定。用途は洋上哨戒、捜索・救難 (SAR)、緊急医療輸送 (EMS) で、FLIR (Forward Looking Infra-Red)、捜索/気象レーダー、救難用ホイスト、緊急浮揚システム、4 自由度のオートパイロット (SAR モード付き) を備える。ちなみに、AW139 は人員 15 名の搭載が可能なキャパがある。航続時間は 5 時間、航続距離は 1,000km。アビオニクス・パッケージは Honeywell 製の Primus Epic で、コックピットには大型のカラー FPD×4 枚を設置。(AgustaWestland)
  • 米 Raytheon 社の英国子会社・RSL (Raytheon Systems Limited) は英国防省から、英空軍の Tornado GR.4 を対象とする Paveway IV デュアルモード誘導爆弾 (Mk.82 ベース) のインテグレーション作業を 850 万ポンド (1,660 万ドル) で受注した。作業内容は、weapon system performance documentation の作成、兵装管制システムの改修、飛行試験による運用承認獲得といったところで、2010 年に完了予定。試験に必要なハードウェアやウエポン・システム・シミュレータは、RSL が BAE Systems 社に提供する。また、米 Raytheon Missile Systems 社 (Tucson, AZ) から、性能向上型コンピュータ (enhanced computer control group)、テレメトリー機材、計測機材、試験機材、関連サポート業務の提供を受ける。すでに Harrier GR.9/GR.9A については 2007 年 8 月にインテグレーションが完了、今後は F-35B Lightening II (JCA : Joint Combat Aircraft) や Eurofighter Typhoon へのインテグレーションも予定している。ちなみに、Tornado GR.4 は Enhanced Paveway II を装備した最初の機体。(Raytheon Systems)
  • 米海軍 NAWC-WD (Naval Air Warfare Center Weapons Division) は 2/12 に NAWC China Lake で、Spike ミサイルを使った 4 回目のデモンストレーション試射を成功裏に実施した。NAWC-WD が開発した UAV 用の AFCS (Airborne Fire Control System) を使って発射したもの。China Lake のレンジにある小高い山の頂上に陣取った UAV から、1.5 マイル先の谷間にいるターゲットに対して Spike ミサイルを発射、時速 20 マイルで走っているリモコン操縦のパネルバンに命中した。ミサイルと管制ステーションは、無線データリンクで結んでおり、LOBL (Lock-on-before-Launch) によって発射している。Spike ミサイルは全長 25in、直径 2.25in、重量 5.3lb と超小型、ストラップダウン式の電子光学画像シーカーを備える。お値段は $5,000。(NAVAIR) [もちろん、Rafael 社製の対戦車ミサイルとは全くの別物]
  • 米海軍は、LCS (Littoral Combat Ship) に先立ち、航空機の運用能力を備える他の艦に MQ-8B Fire Scout VTUAV (Vertical Takeoff and Landing Tactical Unmanned Aerial Vehicle) を搭載する決定を下した。MQ-8B はもともと LCS への搭載を前提にした設計になっているため、この決定を受けて追加の試験が必要になった次第。そこで、30 日以内に U.S. Fleet Forces Command 所属の中からどの艦を使うかを決めて UAV 運用能力を付与、MQ-8B の OPEVAL (Operational Evaluation) を実施することになった。まず 2008 年秋に Technical Evaluation を実施、その後の 2009 年夏に OPEVAL を実施、その後で IOC 獲得、というスケジュールを予定。LCS については、FY2011 に IOT&E (Initial Operational Test and Evaluation) を予定している。これは MQ-8B と LCS の両方にとって利益となる決定だ、というのがメーカー側の説明。MQ-8B はモジュラー構成の UAV で、ミッション・モジュールの換装により、対潜戦、対水上戦、対機雷戦など、さまざまな用途に対応可能。(Northrop Grumman)
  • AgustaWestland 社は、アメリカ・ペンシルバニア州 Philadelphia で建設を進めてきた、中型双発ヘリ・AW139 の組立ライン増設工事を完成させた。生産ラインの増設は、アメリカにおける同機の需要増大を受けたもの。AW139 に加えて AW119 Ke の生産にも対応。この工場は 2005 年 11 月に建設を始めたもので、1 本目のラインで組み立てた AW139 は 2006 年 12 月からラインオフを始めている。稼働開始から 1 年足らずでフル稼働するようになっており、将来的には年産 30 機体制を実現する。従業員の方は 2008 年初頭の時点で 500 名ほど。また、この工場はカスタマー・サービスの拠点でもあり、1986 年からメンテナンス施設がここで稼働している。(AgustaWestland)
  • イギリスの業界団体・SBAC (Society of British Aerospace Companies) は、政府の Defence Management Board が 21 日の会合で、一部の装備調達について中止、あるいは先送りを決定しようとしているのを受けて、国家安全保障・経済的安定性・雇用の確保におけるリスク要因だとする声明を出した。熟練した従業員を失えば産業基盤が怪しくなり、軍は任務の要求ばかり増えて装備水準が追いつかなくなり、長期的な費用対効果を損なうとした上で、DIS (Defence Industrial Strategy) はこうした事態を阻止するためのものではなかったのか、と主張している。ちなみに、冷戦期に対 GDP 比で 4.5% あったイギリスの国防費は、現在は 2.3%。イギリスの航空宇宙・防衛産業はアメリカ以外では最大規模で、年間売上 200 億ポンド、関わっている従業員は 276,000 名いる。(SBAC)
  • AgustaWestland 社と豪 Boeing Australia 社は 2008 Singapore Airshow の席で、オーストラリア軍のヘリコプター搭乗員訓練システム案件・Project Air 9000 フェーズ 7 に対して、共同提案を実施するという内容の MoU に調印した。すでに Boeing と AgustaWestland のコンビは、イタリア向けの CH-47 やイギリス向け AH-64D の案件で成功をおさめている。こうした既存の訓練ソリューションを活用、さらにプロジェクト管理・エンジニアリング・回転翼機向けのサポート・サービスを組み合わせて、"world-class" のヘリ搭乗員を養成できるとしている。(AgustaWestland)
  • 独 Tognum MTU Friedrichshafen 社は、トルコ海軍向けの哨戒艇とコルベットに装備するディーゼル主機を、総額 6,000 万ユーロで受注した。哨戒艇は 400t 級で 16 隻を整備、MTU Friedrichshafen から 16V 4000 M90 ディーゼル (16 気筒、出力 2,720kW/3,700HP、減速機を含む)×32 基を 2009 年から納入する。最高速度 25kt。コルベットの方はいわゆる MILGEM 計画で、MTU Friedrichshafen から Series 595 ディーゼル (16 気筒、出力 4,320kW/5,875HP) と LM2500 ガスタービン (出力 23,000kW/31,280HP) を組み合わせた CODAG 推進。減速機や可変ピッチプロペラ、電子式の管制・監視システムも納入する。総出力は 31,640kW/43,030HP で最高速度 29kt、2009 年半ばに納入する。MILGEM は "milli gemi" (National Ship の意) の略で、トルコが初めて自国で設計・建造を手掛ける艦。1 番艦は 2011 年に就役の予定で、今後、さらなる追加建造が見込まれる。(Tognum)
  • 印 HAL (Hindustan Aeronautics Ltd.) 社は仏 Sagem Defense Securite 社に、SIGMA 95N 航法システム×100 セット以上を発注した。インド空軍向けの Su-30MKI と LCA (Light Combat Aircraft) こと Tejas に装備するもの。すでに Su-30MKI、MiG-27、Jaguar、Hawk といった機体で累計 300 機以上の装備実績がある。レーザー・ジャイロを使った慣性航法システムと GPS (Global Positioning System)/GLONASS (GLObal'naya NAvigatsionnaya Sputnikovaya Sistema) を組み合わせた構成。Sagem Defense Securite 社は 1980 年代初頭から、戦闘機・艦艇・火砲向けに慣性航法装置を手掛けている。HAL 社とは 2007 年 6 月に長期パートナーシップ合意を調印しており、ジョイント・ベンチャーを設立して、インド国内で慣性航法装置や AFCS (Automatic Flight Control System) の生産・メンテナンスを手掛けることになっている。(Sagem Defense & Securite)
  • その Sagem Defense Securite 社は、インド国防省麾下の DRDO/ARDE (Defense R&D Organization/Armament R&D Establishment) 向けに SIGMA 30 航法システムのデリバリーを開始したところ。これはインド陸軍向けの Pinaka 多連装ロケットで使用するもの。このロケットはさしあたり、2 個聯隊への装備が決まっている。インテグレーションは Larsen & Toubro Ltd. と Tata Power Company Ltd. が担当する。SIGMA 30 はレーザー・ジャイロを使った慣性航法システムで、砲兵隊の位置標定用。同社は 20 ヶ国以上のカスタマーに対して、砲兵向けの 観測システム、光学センサー、航法・位置標定システム、射撃統制システム、コンピュータ、デジタル・マッピング機材、システム・インテグレーション業務を提供している。(Sagem Defense & Securite)
  • シンガポールの ST Engineering (Singapore Technologies Engineering Ltd) 社は、傘下の陸戦兵器メーカー・ST Kinetics (Singapore Technologies Kinetics Ltd) が中東の某国から、3,160 万ドル (4,480 万シンガポールドル) の契約を獲得したと発表した。コンソーシアムの一員として、120mm 迫撃砲・SRAMS (Super Rapid Advanced Mortar System) を納入するもので、2011 年に完納予定。世界で初めて、かつ唯一の、反動負荷 26t 未満で各種軽装甲車に搭載可能な 120mm 迫撃砲だと称している。反動が少ないためにアウトリガーを展張する必要がなく、結果として射撃後の陣地変換が迅速になるという触れ込み。さらに、自動装填装置によって毎分 10 発の射撃を行えるので、迫撃砲の所要数も減るとしている。(ST Engineering)
  • 米 Northrop Grumman 社は、KC-X に提案している KC-30 について、統合参謀本部 (JCS : Joint Chiefs of Staff) が JROC (Joint Requirements Oversight Council。統合参謀本部副議長が長を務めており、戦闘部隊や各省のトップで構成する) の審議を経て定めた KC-X Tanker Replacement Program の KPP (Key Performance Parameters。9 分野・59 項目で構成) に合致するよう、入念に設計した機体である、とする声明を出した。(Northrop Grumman)
  • 米 Boeing 社は米空軍から 2/1 に、LASIR (Laser Application Support and In-house Research and Development) 計画の下で実施する最新レーザー技術の開発案件を、4,900 万ドルで受注した。ニューメキシコ州 Kirtland AFB の AFRL (Air Force Research Laboratory) 向けに、以下の研究・設計・開発・試験をサポートするもの。
    • ガス/電気-ガスのハイブリッド/化学レーザー・システム、高出力ファイバー・レーザー、レーザー・ポンプ、非線形光学系、ソリッドステート・レーザー、ダイオード・ポンプ・レーザー
    • レーザー兵器の効果測定試験を対象とする、調整・準備・実行
    • 指向性エネルギー技術のプロトタイプ作成 (Rapid prototyping)。半導体レーザー、シン・ディスク・レーザー、ウルトラ・ショート・レーザー、レーザー・ベースの赤外線対策機材、中・長波長赤外線レーザーが対象
    • Laser Center of Excellence (国防総省と学術界が、Air Force Office of Scientific Research、AFRL、Air Force Institute of Technology、University of New Mexico、New Mexico Institute of Mining and Technology と組んで運営している) に対するサポート。ここではガス/電気-ガスのハイブリッド/化学レーザー・システムを手掛けている
    Boeing 社が手掛けている指向性エネルギー兵器としては、ABL (Airborne Laser)、ATL (Advanced Tactical Laser)、HEL (High Energy Laser) Technology Demonstrator、Tactical Relay Mirror System といったものがある。(Boeing)
  • Safran Group は、A340-600 旅客機を使った電気式ブレーキ (EABS : Electrically Actuated Braking System) の試験を成功裏に実施したと発表した。同グループ傘下の Messier-Bugatti 社が開発したもので、飛行試験では着陸とともに自動ブレーキを作動、それに続いて RTO (Rejected Take-Off)、といった内容を試した。2003 年に開発を始めたもので、現行の油圧式ブレーキと比較すると「迅速な取り付けが可能」「効率的なモニタリング」「高い信頼性」「整備簡素化」といった利点があるとしている。運航側にとっては、これらの利点は運航コストの低減につながる。Messier-Bugatti 社では Boeing 社の B.787 Dreamliner 向け EABS も開発している。すでにこのシステムの採用を決めたエアラインもあるとのこと。(Safran)

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人事・組織

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戦争・紛争

今日のアフガニスタン (AFPS 2008/2/24)
Helmand 省の Kajaki で、アフガニスタン軍・聯合軍とタリバンの交戦が発生。建物の捜索中に小火器や手榴弾で攻撃を受ける事件が 2 件あり、反撃によって敵側に死者が出たが、その数は不明。また、現場で婦女子の遺体が見つかっているが、これについては「敵は往々にして婦女子を盾代わりにしている」という説明。そのほか、2 名を拘束、AK-47 自動小銃を発見。
その Helmand 省では 20-22 日にかけて、Karez deh Baba 地区と Kajaki で、武装勢力の武器・麻薬輸送ルートを狙った作戦を実施。地上からの攻撃に加えて航空攻撃も実施。アフガニスタン軍では、「こうした作戦は地元の治安回復を企図したものであり、地元住民もそれを理解して歓迎、情報も提供してくれている」と説明。敵の拠点を攻撃した際に IED や武器、硝酸アンモニウムなどの集積を発見したケースも。また、敵の指揮所や地下トンネル網も見つかった。

今日のイラク (AFPS 2008/2/24)
イラク軍と聯合軍が過去 3 日間に実施した作戦で、敵 4 名が死亡、56 名が拘束された。Tikrit と Hamim al Alil で 9 名を拘束、Mosul で実施した聖域潰し作戦で 4 名を拘束、Baghdad では地元住民への自爆テロを指揮していたアルカイダ関係者 1 名を拘束、Khan Bani Sad でも自爆テロを指揮していた容疑で 1 名を拘束、Samarra 南方ではアルカイダのプロパガンダ担当者 1 名を拘束。
23 日には、Karwi で発生した交戦でテロリスト 3 名が死亡、7 名が拘束された。Samarra などで自爆テロを仕掛けていた容疑。Baghdad でも、アルカイダ関係者 1 名が死亡、1 名が拘束された。さらに別件で、自動車爆弾テロを仕掛けていた 2 名を拘束。Mosul では外国人テロ組織の捜索で 5 名を拘束、Tarmiyah ではお尋ね者 1 名とその他 2 名を拘束、数ヶ月ほどなりを潜めていたが、組織の再建に取りかかっていたとされる。Tikrit では、Beiji から Tikrit への武器密輸に関わっていたアルカイダ関係者など 2 名を拘束。外国人テロリストにアジトを提供した容疑も。Samarra 北東の山岳地帯では 4 名を拘束。
22 日、Samarra 西方でアルカイダ関連組織 (Jazirah) の首領を拘束。10-15 名の部下がいて、攻撃を仕掛けていた。その他に 6 名を拘束。Mosul ではアルカイダ関係者 1 名とその他 2 名を拘束、迫撃砲弾 20 発を発見。Mosul 西部では 3 名を拘束、Samarra のアルカイダ関連組織と繋がりが。Baghdad では、例の Iranian-trained "special groups" 関係者とその他 1 名を拘束。

今日の CENTAF (AFNews 2008/2/22)
21 日、アフガニスタンの Musa Qalehで、米空軍の B-1B が敵軍を GBU-38/B で爆撃。Heydar には米空軍の F-15E が出動。この日の近接航空支援ミッションは 27 件、ISR ミッションは 8 件。
イラクでは、近接航空支援ミッションは 49 件、ISR ミッション 22 件を実施。

今日のイラク (AFPS 2008/2/22)
聯合軍がイラク中・北部で実施したアルカイダ掃討作戦で、敵 6 名が死亡、6 名が拘束された。Khan Bani Sad 東方では、Baqouba〜Baghdad〜Mosul 北方で自爆テロや IED 攻撃を行っている組織に対する手入れを実施。容疑者は 2/17 に死亡したアルカイダ関連組織の首領・Abu Karrar とも繋がりがあるとみられる。その際に地下バンカーに陣取った敵との撃ち合いになり、航空攻撃を実施して敵 3 名が死亡。さらに建物の外にいた敵 2 名がヘリコプターの攻撃で、降伏に応じなかった敵 1 名が交戦の結果死亡。2 名を拘束、武器集積所を発見・破壊。このほか、Baghdad で自爆テロ組織の関係者 1 名、Mosul で 3 名を拘束。
21 日に Arab Jabour でアルカイダの活動家が民家を占拠、住人を人質に取った上でして爆破する事件が発生。駆けつけた近隣住民などとの交戦で、民間人 8 名 (うち女性 4 名、子供 3 名) とイラク軍兵士 1 名が負傷、ヘリコプターで Balad 近くの LSA (Logistics Support Area) Anaconda に搬送された。
Multinational Division Baghdad 麾下、米陸軍・第 82 空挺師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 325 空挺聯隊・第 2 大隊が Baghdad の Shaab で 20 日、イランから訓練と資金を受けている、例の "special group" のメンバーを拘束。Diyala 省で活動していたとされる。
19 日、Multinational Division Baghdad 麾下、米陸軍の Task Force Dragon に配属された第 2 SBCT・第 2 大隊が、Baghdad の Abu Tshir をパトロール中に、Rashid 地区で活動している犯罪組織の首領を拘束。
Multinational Division Center 麾下、米陸軍・第 101 空挺師団 (航空強襲)・第 3 旅団戦闘チーム・第 320 野戦砲兵聯隊・第 3 大隊・B 中隊・第 4 小隊とイラク陸軍・第 6 師団・第 4 旅団・第 1 大隊は Lutifiyah 北方で、地元住民からの通報により武器集積所を発見。IED 製造材料や自家製爆薬、武器、文書類など。
Baghdad 南東では、米陸軍・第 1 騎兵聯隊・第 3 大隊・C 中隊が、地元住民からの通報により武器集積所を発見。122mm 砲弾 21 発、130mm 砲弾 3 発が地下 3ft のところに埋めてあった。1 名を拘束して Combat Outpost Cashe に連行。

今日の CENTAF (AFNews 2008/2/21)
20 日、アフガニスタンの Sangin で、英空軍の Harrier GR.7 が敵の施設を GBU-38/B で爆撃したほか、別件の任務にも出動。Baghran では米空軍の B-1B が GBU-31/B で武器集積所を爆撃。Khowst には A-10 と B-1B が、Bari Kowt には F-15E が出動。Musa Qala では F-15E が敵の施設を GBU-38/B で爆撃。この日の近接航空支援ミッションは 43 件、ISR ミッションは 7 件。
イラクでは、英空軍の Tornado GR.4 が敵の迫撃砲陣地を Enhanced Paveway II で爆撃したほか、米空軍の F-16 が Baghdad に出動。この日の近接航空支援ミッションは 46 件、ISR ミッションは 25 件。

今日の CENTAF (AFNews 2008/2/21)
19 日、アフガニスタンの Asadabad、Jalalabad、Gardez に米空軍の F-15E が出動。Khowst にも F-15E が出動して、GBU-12/B と GBU-38/B で敵の人員・武器を載せたトラックを爆撃。英空軍の Harrier GR.9 が Qalat に、仏空軍の Mirage 2000 が Sangin と Kajaki Dam に出動。Bermel では米空軍の A-10 が、味方の車両隊を足止めしていた敵を制圧するために出動。A-10 は Kajaki Dam でも敵の制圧を実施。この日の近接航空支援ミッションは 39 件、ISR ミッションは 9 件。
イラクでは、再建事業に必要なインフラを防衛するために近接航空支援ミッション 2 件を実施、ISR ミッションは 11 件。

今日のイラク (AFPS 2008/2/21)
聯合軍が 20-21 日にかけてイラク中・北部で実施した作戦で、敵 1 名が死亡、20 名が拘束された。Taji 西方で、IED や自動車爆弾の材料供給などに関わっていた組織を捜索した際の交戦で、敵 1 名が死亡、2 名を拘束したほか、Sharqat でアルカイダ関連組織の幹部など 6 名、Mosul でテロ組織幹部など 6 名、Beiji で 3 名、Tal Afar 北方で 3 名を拘束。Baghdad の Rusafa 地区では、イラク陸軍・第 11 師団・第 1 旅団・第 2 大隊と、同師団担当の Military Transition Team・第 1 旅団・第 2 大隊・B 中隊が、C4 爆薬・砲弾・地雷などを隠匿したコンテナを発見。
19 日、Multinational Division Baghdad 麾下、米陸軍・第 25 歩兵師団・第 2 SBCT・第 14 歩兵聯隊・第 1 大隊が Baghdad 北西の Nassir で、IED 攻撃組織の幹部を拘束。Shaab では第 82 空挺師団・第 2 旅団戦闘チーム・第 325 空挺聯隊・第 2 大隊が、警察と共同で実施した家宅捜索で 5 名を拘束。治安部隊や "Sons of Iraq" メンバーに攻撃を仕掛けていた容疑。さらに 60mm 迫撃砲弾を発見。
Baghdad 東部で、ロケット攻撃が発生。それを受けて出動した米陸軍・第 10 山岳師団・第 4 旅団戦闘チーム・第 30 歩兵聯隊・第 2 大隊が不審な車輌を発見、現場には不発のロケット 9 発と不発弾が。
Rashid 地区西方の Bayaa では、米陸軍・第 1 歩兵師団・第 4 旅団戦闘チーム・第 28 歩兵聯隊・第 1 大隊・D 中隊が武器集積所を発見。EFP 4 発、8in 径の銅板 10 枚、120mm 迫撃砲、狙撃銃、RPG とブースター 10 個、手榴弾 9 発、C4 爆薬 19 個、7.62mm 弾 1,000 発、AK-47 自動小銃、パスポート 3 ツウ、自家製爆薬、IED 製造材料といった内訳。
18 日、Task Force Dragon 麾下、米陸軍・第 10 山岳師団・第 4 歩兵聯隊・第 2 大隊・B 中隊が、Baghdad の Doura 地区でアルカイダの武器輸送担当者 2 名を拘束。Yusufiyah では、イラク陸軍・第 6 師団・第 4 旅団・第 4 大隊と米陸軍・第 101 空挺師団 (航空強襲)・第 3 旅団戦闘チーム・第 187 歩兵聯隊・第 3 大隊・C 中隊が、地元住民からの通報を受けて武器集積所を発見。迫撃砲弾 750 発、60mm 迫撃砲、迫撃砲のパーツ数百点、爆薬 100lb、マニュアルなど。さらにその近くの穴 (spider hole) を調べたところ、10ft×12ft の地下室を発見。Karbala でも、イラク陸軍・第 8 師団・第 4 旅団が武器集積所を発見。擲弾 18 発、RPG 5 発、AK-47 自動小銃、TNT 火薬 4 個、自家製擲弾、信管や毒物を入れた金属製コンテナといった内容。

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こぼれ話

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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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