今週の軍事関連ニュース (2008/03/25)
 

警 告

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一般ニュース

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/3/23)
  • 米国防総省の監察部門と Office of Management and Budget は 18 日、陸軍や海兵隊が「戦闘用、あるいは戦術用の装輪車輌に関して、長期戦略を欠いた状態で多数の車輌調達要求を出している」とするメモをまとめた。具体的には、2008 年中に MRAP (Mine Resistant Ambush Protected)×13,000 両を調達する海兵隊、2013 年までに Stryker×2,000 両を追加しようとしている陸軍、両者による JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) 計画の推進、といった事例を指す。リスク低減、重複回避、最善の資金利用を実現するために、OEF/OIF の終了後も視野に入れて 2020 年までのスパンで長期的な戦略をまとめて、派生型ごとの調達数量を明確化するべきだと指摘。
  • イラクの Basra ではイギリス軍 4,100 名が駐留、イラク側への治安維持権限委譲を進めているところだが、これに対してアメリカ側が、最近の治安情勢緊迫化を受けて治安維持権限をイギリス軍に戻し、対策を強化するよう求めている、と Sunday Mirror 紙が報じている。
  • インドは 23 日、Orissa 州沖合の洋上にある島から Agni-1 弾道ミサイルの試射を実施した。全長 12m、射程 700km、弾頭重量 1t で核弾頭搭載可能、移動式発射器を使う。

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/3/21)
  • イスラエル空軍は、2004 年から合計 102 機の受領を開始している F-16I について、訓練飛行を停止する措置をとった。コックピットに悪臭が発生したためで、調べたところ、ホルムアルデヒドが見つかっている。調査結果は製造元の米 Lockheed Martin 社に送られた。F-16I を完納すると、イスラエル空軍の F-16 は各型取り混ぜて合計 332 機となる。
  • フランスの Nicolas Sarkozy 大統領は、航空機搭載核兵器の削減を表明した。現在は航空核戦力として Mirage 2000N×60 機 (訳注 : ASMP ミサイルを搭載) があり、2009 年から新型ミサイルを搭載する Rafael への交代を始める予定になっている。この削減が実現すると、フランスが保有する核弾頭の合計は 300 発を割り込むことになり、冷戦期の半分程度となる。FAS (Federation of American Scientists) の推測では、フランスが現時点で保有する核弾頭は 348 発。なお、イランを初めとしてアジア・中東方面で弾道ミサイルや核兵器の開発を進めている国があることから、核抑止力そのものは「生命線である」としており、全廃するつもりはないとのこと。
  • リベリア西部、シエラレオネとの国境に近い Sinje で 19 日、地元住民が弾薬の密輸現場を発見。Marfee 川を 3 隻のカヌーで横断しようとしていたもので、うち 1 隻が 7.62mm 弾 2,061 発を搭載、残り 2 隻が護衛担当だった。翌 20 日には別の場所でも、リベリアと国連の警察部隊が弾薬の密輸現場を押さえており、こちらは機関銃弾 28,000 発。合計 30,000 発を超える密輸となる。リベリアに対しては国連安保理が武器禁輸措置を講じており、2007 年末にこの措置を延長したばかり。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/3/21)
  • アメリカがコソボに対して武器の供給を行うと表明した件に対して、ロシアの Sergei Lavrov 外相は「国際法違反である」と非難。国連部隊以外への武器供給は違法、かつ Balkan 半島の不安定化を招くとした。(VoA)
  • 来週 (訳注 : 3/21 時点) にウクライナの首都・Kiev で、韓国軍とウクライナ軍の関係者が会談する。2006 年に両国が成立させた合意に基づき、年に 1 回ずつ国防政策の調整を図るための会談を行うことになっており、今回が第 1 回目。両国から 5 名ずつの代表が出て、防衛産業分野の協力、人員の交換、世界の安全保障情勢や自国の国防政策に関する意見交換実施と、それによる相互理解の促進、といった題目を掲げている。(Korea Overseas Information Service)
  • 米 Raytheon 社は、グリーンランドの Thule AB で進めていた UEWR (Upgraded Early Warning Radar) の建設工事が完了したと発表した。これから、ハードウェアの据え付けとインテグレーションを始める。Thule AB に配備する UEWR は BMDS (Ballistic Missile Defense System) の早期警戒網を構成するレーダーのひとつで、すでにカリフォルニア州の Beale AFB とイギリスの RAF Fylingdales に配備しているものと同型。3 基目が加わることで弾道弾早期警戒能力の大幅向上を実現できる、としている。2006 年 4 月に、米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) から同社が受注していたもの。現在は 2 面構成のフェーズド アレイ レーダーを設置してあるが、そこに新型の電子機器、ハードウェア、ミッション ソフトウェアを導入してアップグレードを図る。また、インテグレーション試験のサポートも Raytheon 社の仕事。Raytheon 社は PAVE PAWS や BMEWS (Ballistic Missile Early Warning System) など、UHF を使用する大型のフェーズド アレイ レーダーを過去 30 年に渡って手掛けてきている。(Raytheon)

今日の小ネタ
  • NORAD (North American Aerospace Defense Command) が、創設 50 周年を迎えた。当初、1957/9/12 にコロラド州の Ent AFB で発足したが、アメリカとカナダの間の合意に調印したのは 1958/3/12 のこと。(AFNews 2008/3/20)
  • 米空軍の合成燃料担当チーム (U.S. Air Force B-52 Aircraft Fischer-Tropsch Fuels Research Team) が、FAA (Federal Aviation Administration) の 2007 Excellence in Aviation Research Award 受賞、3/14 に AFRL (Air Force Research Laboratory) の Propulsion Directorate でセレモニーを開催した。(AFMC 2008/3/20)
  • 7th BW/9th BS (Dyess AFB, TX) 所属の B-1B が、その FT (Fischer-Tropsch) 燃料と JP-8 のブレンド燃料を使って、3/19 にテキサス州・ニューメキシコ州の上空で、初の超音速飛行を実施した。過去に FT 燃料をテストしたのは B-52H と C-17A で、超音速機は B-1B が最初。(AFNews 2008/3/20)
  • 1972 年に来たベトナムの Hanoi 近くにある収容所から、捕虜 2 名を救出する秘密作戦 "Operation Thunderhead" に参加した元 SEAL 隊員、Philip L. "Moki" Martin 大尉 (UDT (Underwater Demolition Team) SEAL の A 中隊に所属していた) に Marine Corps Commendation Medal を授与するセレモニーが、3/18 にカリフォルニア州の Colonado であった。作戦の詳細が最近まで秘匿されていたため、おおっぴらに表彰できなかったもの。セレモニーでは NSWC (Naval Special Warfare Command) 司令官の Joseph D. Kernan 大将がメダルを手渡した。1972/6/3 に USS Grayback (LPSS-574) から SDV (Swimmer Delivery Vehicle) で発進、途中で SDV のバッテリが尽きたために放棄して海底に沈めて、後は自力で泳いで沿岸から離脱、ヘリコプターで拾い上げられて USS Longbeach (CGN-9) に戻った。(NavNews 2008/3/20)
  • MSC (Military Sealift Command) の MPSRON 1 (Maritime Prepositioning Ship Squadron 1) に所属する事前配備船・USNS 2nd Lt. John P. Bobo (T-AK-3008) と USNS LCPL Roy M. Wheat (T-AK-3016) が、3/20 にリベリアの Monrovia 沖に到着。現地にいる海兵隊や、APS (Africa Partnership Station) に参加している USS Fort McHenry (LSD-43)・HSV-2 Swift とともに、sea-basing と人道支援・援助物資配布の演習に参加するのが目的。港湾施設が使えない場面でも貨物の自力揚搭を可能にする、INLS (Improved Navy Lighterage System) を使用する。これはフェリーとバージの組み合わせで構成するもので、事前配備船から HSV-2 に貨物を移して、HSV-2 がそれを陸地に送り届ける。(NavNews 2008/3/20)
  • Donald Winter 米海軍長官は Navy League の Sea-Air-Space exposition に出席、艦艇建造業界の体質強化を訴えた。その際に、自動化や設計共通化によるコスト削減で中国の造船所に対して優位に立ったデンマークの Odense 造船所や、モジュラー化の推進で合理化を進めている英 VT Shipbuilding の Portsmouth 造船所の事例を紹介。また、海軍が導入した "two-pass, six-gate" プロセスによる意志決定の改善やコスト抑制施策についても言及した。(DefenseNews 2008/3/20)
  • 米海軍は米 Raytheon 社に対して、12 年ばかり前にロケット推進の射程延伸型 5in 砲弾・ERGM (Extended Range Guided Munition) の開発を発注したが、試射失敗が続いた上にスケジュール遅延とコスト上昇に見舞われており、キャンセルの可能性が取り沙汰される状況。ERGM はロケット推進と GPS 誘導の組み合わせにより、50 マイルの射程と 20m 以内に弾着する精度を実現する構想。砲弾の重量は 110lb、高度 80,000ft まで上昇したところで 5ft×5in の安定翼を展張して飛翔する。しかし、ロケットの点火失敗や、GPS などの電子機器が発射時の衝撃で壊れる等のトラブルに見舞われている。単価の方も 1997 年時点の $45,000 が 2006 年には $191,000 にアップ、そのせいで調達数量を 8,500 発から 3,150 発に削っている。ATK (Alliant Techsystems) 社も同種の弾薬として BTERM (Ballistic Trajectory Extended-Range Munition) を開発しているが、こちらも問題を抱えている状況。(DefenseNews 2008/3/20)
  • Kommersant 紙が 20 日、印 HAL (Hindustan Aeronautical Ltd.) 社と露 Rosoboronexport が 4 月に新型輸送機の共同開発契約に調印、作業を始めると報じた。MAK Ilyushin の Viktor Livanov 氏によると、契約額は 850 万ドル (550 万ユーロ)。計画全体の経費は 6 億ドルで、両国で 3 億ドルずつ負担するとしている。初飛行は 2015 年の予定。(DefenseNews 2008/3/20)
  • セルビアの Vojislav Kostunica 首相は 20 日、アメリカの George Bush 大統領がコソボへの武器供給を表明した件に対して、すでに武器はたんまりあるのだから不安定化の原因になるだけだ、国連安保理決議 1244 号にも違反している、として非難。3/17 にコソボが独立を宣言した翌日、アメリカ政府はコソボの独立を承認している。また、武器供与の件をコソボ新政府は歓迎している。(DefenseNews 2008/3/20)
  • パキスタンは 20 日、Uqaab と称する UAV の飛行試験を実施した。(DefenseNews 2008/3/20)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/3/20)
  • 米 Boeing 社が開設している KC-767 チームの blog で改めて、KC-X の機種選定に関する異議申立を行った背景について言及。「空軍の機種選定プロセスに関して懸念があったために、異議申立を行うと決めた」と説明している。空軍が当初に提示した要求仕様と機種選定の際の評価基準に食い違いがあったとして、「もっと大型の機体を提案する機会が与えられてしかるべきだった」としている。また、以前から主張している運用経費データの評価基準 (民間機として判断するか、軍用機として判断するか) についても、重ねて同社の主張を繰り返している。(Boeing)
  • イギリス政府は、初の National Security Strategy を作成・公表した。ここ数年の間に経験したテロやその他の緊急事態から教訓を汲み取り、新たに直面している脅威について取り上げた上で、それがこれまでとどう異なるのか、どう対処していくのかについてまとめたもの。軍事力に加えて、警察やその他の治安部門、説得力や政治力 (the persuasive force and reach of diplomacy) など、さまざまな部門が連携しながらハード パワーとソフト パワーの両面で対処して、"hearts and minds" の分野における勝利を勝ち取らねばならないとしている。主なポイントは以下の通り。
    • 安定化作戦において、予備役兵の重要性はますます高まる
    • 今後 3 年間で 6 億ポンドを支出して、世界各地での紛争予防、紛争解決、安定化のために供する。たとえば、AU (African Union) 平和維持部隊としてソマリアに展開するブルンジ軍の支援に支出するほか、スーダンの Darfur に展開する国連・AU 平和維持部隊の訓練・装備経費にも充てる
    • アフガニスタンでは、軍人と文民をひとまとめにした司令部を創設して、治安・統治・開発における統合的アプローチの実現を図る
    • イラクでは、Michael Wareing 氏が率いる Basra Development Commission を通じた経済発展を進める
    この方針を受けて英国防省では、予備役兵が担当する任務の分担や、民間分野におけるスキルをどうやって軍務に活かすか、といった検討を始めることにしている。このほか、NATO・EU・国連といった国際機関同士の協力、国家同士の協力によるテロリズムへの対処、民間人保護の実現、リスク情報の管理・公開、過激派に抵抗するコミュニティへの支援など、さまざまな施策を打ち出している。ちなみに、イギリス政府の対テロ関連支出は 2001 年に 10 億ポンドだったものが、現在は 25 億ポンド、2011 年には 35 億ポンドに達するとみられる。こうした動きに対して業界団体の SBAC (Society of British Aerospace Companies) は、政府と産業界が一体となって脅威に立ち向かおうとするものである、として歓迎の意向を表明。(UK Cabinet Office, SBAC, MoD UK)
  • オーストリア空軍の Hubert Norbret 准将が率いる代表団が、イタリア空軍の実戦部隊や支援部門を視察した。Typhoon の導入を進めているオーストリアが、先行しているイタリア空軍から情報を得るのが目的。Grosseto AB の 4th Wing が訪問先で、個々には実戦部隊の No.9 Sqn. と転換訓練部隊の No.20 Sqn. がいる。さらに、46th Air Brigade (Pisa AB) から飛来した C-27J Spartan や、イタリア空軍が Cameri に設置した Typhoon の支援施設も視察した。Venegono の Alenia Aermacchi 社工場では、M-346 練習機に関するブリーフィングを受けただけでなく、オーストリア空軍のパイロット 2 名が M-346 に体験搭乗した。最後に、Sardinia 島の Decimomannu AB で、"Spring Flag" 演習の準備作業を視察して終了。(Alenia Aeronautica)

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産業・装備・調達

今日の米軍調達 (Contracts 2008/3/21)
  • Absher Construction Company (Puyallup, WA) は米海軍から、Naval Base Kitsap (Bremerton, WA) に独身下士官兵用の兵舎 (bachelor enlisted quarter) と駐車場を建設する工事について、FY2008 分の増額を行うための修正契約を $40,980,000 で受注した。電気・ガス・水道関連のインフラについても設計・交換作業を実施する。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Northwest, Silverdale, WA (N44255-08-C-6002)
  • McDonnell Douglas (St. Louis, MO) は米海軍から、F/A-18C/D で使用する操縦翼面のスペアを $24,135,158 で受注した。Naval Inventory Control Point (N00383-06-D-004H/#7037)
  • Lockheed Martin Space Systems Company (Sunnyvale, CA) は米海軍から、英海軍の Trident II SLBM を対象とするテクニカル サービス業務を $15,484,128 で受注した。Strategic Systems Programs, Arlington, VA (N00030-08-C-0019)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/3/21)
  • イギリス・フランス・ノルウェーが共同で開発を進めている新型潜水艦救難システムが、ノルウェー沖で実施していたテストを完了した。2 月に、Bergen 南方の Husnes Fjord で深度 87m のところにいるノルウェー海軍の潜水艦・Uredd を救難対象に見立てて、ノルウェー沿岸警備隊の Harstad を母船としてテストを行ったもの。また、潜航能力を確認するために別の場所では深度 610m まで潜るテストを、救難時を想定して海中でハッチを動作させるテストを、さらに 60 度まで角度を付けたり、荒れた海での復元力を確認したり、といったテストもあった。4 月にはフランスの MV Argonaute を使って、救出した乗組員の移送・減圧処置・その他の医療措置に関するテストを予定している。その後、夏にポータビリティ試験を実施、要員の訓練を経て実働開始となる。母船と光ファイバーのアンビリカルでつないだ救難艇に加えて、母船から発進/回収するための A フレーム クレーン、救出した乗員のための減圧施設、救難前の捜索に用いる機材で一式を構成する。救難艇の設計・建造担当は Perry Slingsby System 社 (Kirkbymoorside, UK)、主契約社は Rolls-Royce Power Engineering 社、3 年がかりの開発・製造に続いてサポート・運用を行う 10 年契約を、同社が受注している。このシステムを今後 30 年間にわたって維持するためのライフサイクルコストは、1 億 5,700 万ポンドを見込んでいる由。米海軍も今年、カリフォルニア州の San Diego に Submarine Rescue Diving and Recompression System を配備するが、英仏諾のシステムはイギリスの Faslane を拠点として、米海軍のものを補完するという位置付け。これらによって、世界のどこでもカバーできる潜水艦救難システムを実現する。空輸も可能で、シーステート 6 まで運用可能、12 時間待機の体制につけておいて、救難対象の艦まで 72 時間以内に進出できる体制とする。救難艇の固有乗員は 2 名、いちどに 15 名を救出でき、4 時間サイクルで救難を行う。(MoD UK)
  • 米 Kaman 社によると、SH-2G(A) Super Seasprite のキャンセルに伴ってオーストラリア政府に支払う費用・3,700 万ドルのうち、2,500 万ドルを 2011 年 3 月に、残りは 2012-2013 年にそれぞれ 600 万ドルずつ支払うとのこと。オーストラリアから同社に返還する機体×11 機とスペアパーツ・その他の関連機材については、アメリカ政府の承認を得た後で、オーストラリア側の手で移送を実施する(Kaman)
  • F-35 Lightning II 用の代替エンジン・F136 を開発している GE Rolls-Royce Fighter Engine Team は、米空軍の AEDC (Arnold Engineering Development Center, Arnold AFB, TN) で、高々度でのアフターバーナー作動を想定した試験を実施した。CTOL (Conventional Takeoff and Landing) 型と STOVL(Short Takeoff Vertical Landing) 型で共用する、排気系のハードウェア (common exhaust hardware) も試験対象。使用した F136 エンジンは、量産仕様のファンとアフターバーナーを取り付けて試験に供した。これとは別に F136 の 2 号機を使い、オハイオ州 Peebles の GE 社施設ではエンジン制御システムのテストを進めているところ。これまでに両方合わせて、600 時間ほどの運転を行った。CTOL 型に関連するテストは 3 月半ばにすべて完了、さらに数週間かけて STOVL 型に関連するテストも終わらせる。これら 2 基の F136 エンジンはプレ SDD (System Development and Demonstration) 仕様で、後日、SDD 仕様のファン、アフターバーナー、制御システムを取り付ける。最近、最終設計審査 (CDR : Critical Design Review) も終わったところで、2009 年から SDD 仕様のエンジンを使ったテストに入り、2010 年に予定している初飛行に備える。SDD フェーズは 2013 年まで続く予定で、それに先立つ 2012 年に量産仕様のエンジンが登場する (機体側は 4 ロット目に対応するタイミング)。コストもスケジュールも予定通りで、SDD フェーズ契約で計上した予算の半分以上を支出済み。アメリカ政府が F136 エンジンに投じた資金は 20 億ドルを超えているとのこと。(GE Aviation, Rolls-Royce)
  • 米 Lockheed Martin 社は米 Northrop Grumman から、Minuteman III ICBM を対象とする SERV (Safety Enhanced Reentry Vehicle) 関連の修正契約を 2,390 万ドルで受注した。全規模量産分のハードウェア コンポーネンツを納入するもので、以下のもので構成する。
    • Electronic Command Signal Generator
    • ミサイルの誘導/制御システムと再突入体を結ぶ配線
    • 再突入体とミサイル本体の間に取り付ける、フライト ハードウェア
    SERV とは、退役した LGM-118A Peacekeeper から外した Mk.21 再突入体を Minuteman III に 1 発ずつ搭載するもので、設計が新しくて安全機能を強化している Mk.21 の導入により、信頼性と威力の向上を図るのが狙い。この再突入体を装備するために必要な機構や電気系ハードウェアと地上支援機材を、Lockheed Martin 社が担当している。SERV 計画の主契約社は Northrop Grumman 社だが、そもそも Minuteman III が装備するオリジナルの再突入体を設計・製造したのは Lockheed Martin Space Systems 社。今回の契約は、4 フェーズある全規模量産のうち 3 番目にあたる。2010 年 12 月までに、量産仕様の SERV ハードウェア×120 セットを納入する。オプション契約分も含めたこの件の総額は、1 億 3,700 万ドル。2004 年から 2007 年 12 月までに納入した低率初期生産分と 2006 年から納入した過去の全規模量産分を合わせて、累計で 100 セットあまりを納入済み。Minuteman III の SERV 改修は 2011 年に完了する予定となっている。(Lockheed Martin)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/3/20)
  • General Dynamics, Electric Boat Corp. (Groton, CT) は米海軍から、Virginia 級 SSN のうち、FY2009 分の SSN-784 と FY2011 分の SSN-787 を対象とする先行調達に関して、修正契約を $324,937,789 (not-to-exceed) で受注した。蒸気/電力関連プラントのコンポーネンツ、主機とターボ発電機、産業基盤の維持に必要なコンポーネント発注、そのほか船殼・機械部分・電気部分の製造に必要なコンポーネントが対象。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-03-C-2101)
  • Northrop Grumman Systems Corp., Integrated Systems (Melbourne, FL) は米海軍から、MH-60S に搭載する機雷除去機材・RAMICS (Rapid Airborne Mine Clearance System) のコスト上昇と要求追加に伴う修正契約を、$13,500,258 で受注した。ALMDS (Airborne Laser Mine Detection System) などで探知した、浮遊機雷、あるいは浅深度の海中にある機雷を処分するための機材。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Panama City Division, Panama City, FL (N00024-02-C-6324)
  • The Engineering Partners, Inc. (San Diego, CA) は米海軍から、NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command) Southwest の AOR (Area of Responsibility) を対象とする、電力関連のエンジニアリング サービス業務 (研究・報告、拠点調査結果の報告、RfP や担当企業の募集に必要な準備作業、コスト見積もり、評価作業と建設作業のサポート) を、$7,500,000 (maximim, 基本契約とオプション契約の合計) で受注した。最低保証額 $5,000。州別の配分は、CA (87%)、AZ (5%)、NV (5%)、CO (1%)、NM (1%)、UT (1%)。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southwest (N62473-08-D-8622)
  • RBF Consulting (San Diego, CA) は米海軍から、NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command) Southwest の AOR (Area of Responsibility) を対象とする、土木工事関連のアーキテクト/エンジニアリング サービス業務 (研究、拠点調査結果の報告、RfP や担当企業の募集に必要な準備作業、コスト見積もり、評価作業と建設作業のサポート、環境対策) を、$7,500,000 (maximim, 基本契約とオプション契約の合計) で受注した。最低保証額 $5,000。州別の配分は、CA (87%)、AZ (5%)、NV (5%)、CO (1%)、NM (1%)、UT (1%)。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southwest (N62473-08-D-8601)
  • Harris Corp. (Rochester, NY) は米空軍から、JTRS (Joint Tactical Radio System) の導入に付随する暫定版 SCHH (Single Channel Hand-Held) 無線機を、$10,204,063 で受注した。Hanscom AFB, MA (GS35-F-0163N; FA8726-08-F-0002)
  • Tyson Fresh Meats, Inc. (800 Stevens Port Drive, Dakota Dunes, SD 57049) は米国防兵站局 (DLA) から、AK・HI の両州を含む DeCA (Defense Commissary Agency) East Region と West Region の基地売店 (commissary) で販売する豚肉製品 (primal and sub-primal pork products) を $308,640,542.70 (estimated) で受注した。基本契約 2 年、1 年単位のオプション契約 3 年。Defense Commissary Agency, Resale Contracting Division, Produce Support Branch, 1300 E Avenue, Fort Lee, VA (HDEC02-08-D-0005)
  • Lakeside Foods Inc. (7 East 13th Street Ste 322 Anniston, AL 36201-1083) と Hillandale Farms East Inc. (P.O. Box 217 Codorus, Pa., 17311-0217) は米国防兵站局 (DLA) から、DeCA (Defense Commissary Agency) East Region の基地売店 (commissary) で販売するタマゴ (fresh shell protected eggs) を、それぞれ $9,347,826.12 と $16,153,893.04 (estimated) で受注した。対象となる州は、前者が SC・GA・FL、後者が VA・ME・NY・VT・NH・MA・CT・NJ・PA・MD。基本契約 2 年、1 年単位のオプション契約 3 年。Defense Commissary Agency, Resale Contracting Division, Resale Commodities Branch, 1300 E Avenue, Fort Lee, VA (HDEC02-08-D-0003, HDEC02-08-D-0002)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/3/20)
  • BAE Systems 社は先日、米海兵隊から MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) の契約を 7 億 1,500 万ドルで、Caiman ベースの Category I×1,024 両と RG-33 ベースの Category I/II×443 両を追加受注することになった。同社の説明によると、これで米陸軍・米海兵隊・米特殊作戦軍団向けの受注は Category I×3,150 両、Category II×1,927 両、総額 29 億 5,000 万ドルに達したとのこと。このうち Caiman は、今回の受注額が 4 億 8,180 万ドル、さらに生存性改善のための ECP (Engineering Change Proposal) を別件として 1 億 7,400 万ドルで受注しており、スペアパーツや兵站支援に関する契約も含めた累計受注額は 17 億 7,000 万ドル。製造はテキサス州 Sealy とオハイオ州 Fairfield で実施する。一方、RG-33 の方は今回の受注が 2 億 3,400 万ドル、製造はペンシルバニア州 York、サウスカロライナ州 Aiken、オハイオ州 Fairfield で実施しており、これをサポートするのが Letterkenny Army Depot、Spartan Motors Chassis 社の Charlotte 工場 (MI)、Demmer Corp. の Lansing 工場 (MI) となっている。(BAE Systems)
  • SH-2G(A) Super Seasprite の契約打ち切りに関して、オーストラリア国防省と米 Kaman 社の間で合意がまとまった。オーストラリア側は、すでに受領している機体、訓練機材、スペアパーツを Kaman 社に返却する。これを Kaman 社がオープン マーケットで売りに出して、得られた利益は両者で折半するという内容。それに加えて、Kaman 社はオーストラリア政府に 3,950 万ドルを支払うほか、オーストラリア軍が運用している S-70 Blackhawk/Seahawk 用のスペアパーツ・3,000 万ドル分を提供する。オーストラリアでは、この計画打ち切りによって今後の支出を 1 億 5,000 万ドル節減できたとして、これを他のプログラムに振り向ける考え。なお、公表していない合意条件がこの他にもあるとのこと。(Australian DoD)
  • 独 Rheinmetall Defence 社はドイツ海軍から、掃海艇×2 隻に装備する対艦ミサイル防御用のデコイ発射器、MASS (Multi Ammunition Softkill System) を 1,000 万ユーロで受注した。MJ-333 型と HL-352 型がそれぞれ 1 隻ずつ。MASS は発射器 2 基と探知機材でワンセットになっており、2008 年 5 月に納入する。すでに 123 型フリゲート×4 隻が 2007 年に、地中海東部への展開に備えて MASS を装備しているが、こちらは発射器 4 基、電子戦システムや MSP (Multi Sensor Platform) 500 マルチセンサー プラットフォームと組み合わせた内容。Rheinmetall 社では、MASS は外洋でも沿岸でも、さらに非対称性の脅威にも対応可能で、あらゆる種類の艦艇に搭載できるとしている。また、指揮管制装置と組み合わせて使うことも、単独で使うこともできるとのこと。発射するデコイは、紫外線、可視光線、レーザー、赤外線、レーダーといった各種センサーをすべてカバーできると説明している。飛来する脅威の探知には、MASS-ISS (MASS - Integrated Sensor Suite) やレーザー警報装置、MSP500、電子光学センサーといった手段を使う。レーダー逆探知については、既存のレーダー警報受信機や ESM を、Rheinmetall Defence 社と Saab Avitronics 社が共同開発した SME100 に換装すると、脅威の探知・識別を実現できて最善である、とした。MASS はこれまでに 7 ヶ国から発射器 96 基分の受注を得ており、哨戒艇・コルベット・掃海艇・フリゲートなど 13 クラスの艦艇に搭載している。ドイツ海軍の K130 コルベット、フィンランド海軍の SQUADRON 2000、ノルウェーの Skjold 級、スウェーデンの Visby 級・Goteborg 級・Malmo 級、UAE の Baynunah コルベット、オマーンの Khareef 級など。(Rheinmetall Defence)
  • 1/31 にフランス南西部・Biscarrosse にある CELM ミサイル試験場で、Crotale Mk.3 ミサイルの試射を実施、射程いっぱいの 15,000m 先で高度 500m を飛行していた標的機を 35 秒で要撃した。Crotale Mk.3 システムの機能や性能、とりわけ自律性・射程・リアクションタイムの短さ、オペレーターが状況を支配する能力を実証するのが目的。Crotale Mk.3 はさまざまな種類の防空ネットワークと組み合わせることができ、高い探知・要撃能力を持つとしている。これに先立ち、1/15 には 8,000m 先で高度 970m を飛行していた Banshee 標的機を 11 秒間で要撃している。こちらも同じ VT1 ミサイルを使用した。Crotale のカスタマーとしては、フランス、フィンランド、ギリシア、オマーン、韓国などがある。(Thales)
  • BAE Systems 社は米海軍から、遠隔操縦式の機雷無力化システム・Archerfish を 980 万ドルで受注した。年ごとに追加発注する追加オプションを 3 年分設定してあり、すでに最初のオプション契約は行使済み。すべて実現すると 3,000 万ドルの案件になる。本体に加えてサポート業務も込み。BAE Systems Insyte (Integrated System Technologies) が開発した Archerfish は、ヘリコプター、水上艦、RIB から発進して、内蔵するソナーで機雷を探知・標定する。オペレーターがそれをカメラの映像で確認した後に Archerfish ごと爆破して吹っ飛ばす仕組み。2002 年に AN/ASQ-235 Airborne Mine Neutralization System として採用が決まったものを、2007 年に Common Neutralizer として使うことになった。2007 年 10 月には、Archerfish を Avenger 級対機雷艦にインテグレートする契約も発注している。(BAE Systems)
  • 2007-2012 年にかけて英 MCA (Maritime and Coast Guard Agency) の SAR (Search and Rescue) 任務に使用する AgustaWestland 社製 AW139×3 機が、所要の装備を調えて Lee-On-The-Solent の飛行場に到着した。ここではイギリス南部を担当している。MCA は救難ヘリの運用を民間委託しており、運用は CHC Helicopters 社が担当する。Lee-on-the-Solent 以外では、Sumburgh、Stornoway、Portland にも機体を配備する。このうち Portland だけは 12 時間運用だが、それ以外は 24 時間フルタイム運用。(UK Maritime and Coast Guard Agency)
  • 韓国軍の装備調達部門・DAPA (Defense Acquisition Program Administration) は、6 日間にわたって実施する 6 日がかりのコンベンションの初日に、Chungnam National University 傘下の Near Easy Solution なるベンチャー企業が開発した無人偵察機を出展した。重量 800g 以下と超小型。このほか、イスラエルの Rafael 社はステルス製を備えた Skylite B を、ドイツの Micro Drones 社は携帯可能な小型回転翼 UAV を出展している。このコンベンションは、新しい兵器やテクノロジーをいろいろ出展して、韓国軍がどれを必要としているかの方向付けを行うためのもの。UAV 以外では、BAE Systems 社が戦闘機パイロット用の新型ヘルメットを、独 Atlas 社が新型掃海機材 Sea Fox を出展した。(Korea Overseas Information Service)
  • 米海軍は、米 Northrop Grumman 社の VTUAV (Vertical Takeoff and Landing Tactical Unmanned Aerial Vehicle)・MQ-8B Fire Scout に、2009 年までにレーダーの搭載を実現すると決定。Northrop Grumman 社は 2003 年に、MQ-8A に General Atomics 社製の Lynx レーダーを搭載するデモンストレーションを実施したことがある。このときにはレーダーと電子光学センサーの両方を搭載したが、今回は MQ-8B の社有機を使い、Telephonics 社製の海洋監視・画像レーダー RDR-1700B を搭載して、レーダーの有用性を実証することになっている。海軍だけでなく、他の軍種が導入する MQ-8 でも、レーダーを装備することにはメリットがあると考えられている。MQ-8 は Modular Payload Architecture を採用しており、真の "plug and play" 能力を持つというのが同社の説明。レーダーの搭載作業は Northrop Grumman 社の Unmanned Systems Development Center (San Diego, CA, Moss Point, MS) で、デモフライトは Webster Field (NAS Patuxent River, MD)、または Yuma Proving Ground (AZ) で実施する由。現在、MQ-8 は Webster Field で飛行試験を実施しており、飛行領域の拡大、ソフトウェアの検証、ペイロードのインテグレーション、データリンクの試験を実施中。2008 年秋の Technical Evaluation に続いて 2009 年春からは OPEVAL (Operational Evaluation) に入り、その後で IOC (Initial Operating Capability) 獲得となる。(Northrop Grumman)
  • 米 Lockheed Martin 社は、SBIRS (Space-Based Infrared System) のうち静止衛星の初号機 (GEO-1 : Geosynchronous Orbit-1) を対象とする、BIST (Baseline Integrated System Test) と呼ばれる一連の重要な試験が進行中だと発表。カリフォルニア州 Sunnyvale の同社施設で、衛星がちゃんと性能を発揮できるかどうかをテストするもの。まず個々の構成要素ごとにテストしてから、バス、ペイロード、その他のサブシステムを組み合わせて完成品の衛星にして、次の試験に移る。現在は、衛星として組み上げた状態で包括的な試験を進めているところ。一連の試験が完了した後で環境試験を行い、2009 年末の打ち上げを予定している。同社のチームは先日、米空軍から SBIRS HEO (Highly Elliptical Orbit) ペイロードの開発・試験などに関する功績を評価されて、NAA (National Aeronautic Association) の 2007 Robert J. Collier Trophy にノミネートされた。SBIRS チームは 米空軍 SMC (Space and Missile Systems Center, Los Angeles AFB, CA) 麾下の Space Based Infrared Systems Wing、Lockheed Martin Space Systems 社 (Sunnyvale, CA, 主契約社)、Northrop Grumman Electronic Systems (Azusa, CA, ペイロード担当副契約社)、AFSPC (Air Force Space Command, SBIRS の運用担当) で構成する。現行の契約では、HEO と GEO を 2 基ずつ、それと、衛星が探知した赤外線データを受信・処理する地上側の機材を納入する予定。(Lockheed Martin)
  • モンゴル政府の民間航空部門 (Civil Aviation Department) は、露 UUAP (Ulan-Ude Aviation Plant) 製の Mi-171 ヘリに対して形式証明を出した。これにより、Mi-171 はモンゴルで民間ヘリとして飛べることになる。ARMAK (Aviation Register of Interstate Aviation Committee)、設計担当の MHP (Mil 設計局)、UUAP、Civil Aviation Department の四者が、共同で作業を進めてきていたもの。このほか、中国・韓国・スロバキアで形式証明が出ている。(Ulan-Ude Aviation Plant)

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人事・組織

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戦争・紛争

今日の USAFCENT (AFNews 2008/3/23)
22 日、アフガニスタンの Bagram 近くに米空軍の F-15E が出動、敵陣に対する機関砲攻撃などを実施。F-15E はこのほか、Lwara、Orgune、Bari Kowt にも出動。Kandahar では、米空軍の MQ-9 が GBU-12/B で敵を爆撃。Bari Kowt、Sangin Orgune には米空軍の A-10 が、Garmsir に米空軍の B-1B が、さらに車両隊の上空警備に仏空軍の Mirage 2000 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 37 件、ISR ミッションは 10 件、さらに英空軍による戦術偵察が 2 件。
イラクでは、Basrah で米海軍の F/A-18E/F が GBU-51 (原文ママ) を敵陣に投下、英空軍の Tornado GR.4 も出動。Al Kut と Iskandariyah には米空軍の F-16 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 65 件、ISR ミッションは 21 件、さらに米海空軍・英空軍による戦術偵察が 6 件。

今日の USAFCENT (AFNews 2008/3/22)
21 日、アフガニスタンの Bermel、Lwara、Qalat に仏空軍の Mirage 2000 が、Qalat に英空軍の Harrier GR.7 が、それぞれ出動。Nangalam では、友軍と交戦中の敵を米空軍の F-15E が GBU-31/B と GBU-38/B で爆撃。Lwara でも、友軍と交戦中の敵や敵の迫撃砲陣地を、米空軍の F-15E が GBU-31/B と GBU-38/B で爆撃。Kabul と Uruzgan には米空軍の A-10 が出動、後者では GBU-12/B を投下。Deh Rawod では米空軍の B-1B が GBU-31/B と GBU-38/B で敵を爆撃。Sangin では仏空軍の Mirage 2000 が GBU-12/B で、友軍と交戦中の敵を爆撃。この日の近接航空支援ミッションは 42 件、ISR ミッションは 9 件、さらに英空軍による戦術偵察が 2 件。
イラクでは、米海軍の F/A-18E/F が Baghdad と Basrah に出動、Baqubah では米空軍の F-16 が GBU-12/B と GBU-38/B で敵の建物を爆撃。この日の近接航空支援ミッションは 67 件、ISR ミッションは 26 件、さらに米海軍と英空軍による戦術偵察が 4 件。

今日のアフガニスタン (AFPS 2008/3/23)
21 日に Oruzgan 省・Deh Rahwood 北方で、パトロール中だったアフガニスタン軍がタリバンによる待ち伏せ攻撃に遭遇。支援に当たっていた聯合軍部隊とともに交戦して、敵は 1 ダース以上の死者を出した。隠蔽した待ち伏せ拠点から RPG や小火器で撃ってきたのに対して、反撃するとともに敵陣に向けて前進、位置を確認するとともに近接航空支援を要請して制圧。
20 日、Ghazni 省の Andar 地区で、聯合軍が外国人テロ組織やアルカイダの掃討作戦を実施して、3 名を拘束。Kandahar 省の Maywand 地区では、反政府活動を行っているタリバンをターゲットとする作戦を実施、2 名を拘束。

今日のイラク (AFPS 2008/3/23)
Baqouba 東方で、聯合軍が自爆テロ組織をターゲットとする作戦を実施、その際にターゲットとなった建物から敵が小火器で撃ってきたために反撃、敵 5 名が死亡。さらに、建物の外に出てくるようにという指示に対して、一部は従ったものの、残りは建物の中に陣取ったまま。そこで聯合軍の兵士が内部に突入したところ、撃ってきたために反撃して、この交戦で敵 7 名が死亡。現場からは自動小銃や弾薬、擲弾などが見つかった。Baghdad 南方でも同様の作戦があり、自家製爆薬の供給を行っていた容疑者と、その他 4 名を拘束。
Mosul では、イラク軍や聯合軍を攻撃していたテロ組織の首領をターゲットとする作戦を実施、3 名を拘束。Tikrit では、アルカイダ関連組織の首領をターゲットとする作戦を実施した際に、周辺警戒網に対して車輌 2 台が突っ込んできた。1 台は停止して乗っていた人物が逃走、もう 1 台は反転して逃走。この作戦では首領を含む 4 名を拘束。このほか、Tikrit 北西と Samarra 西方で、それぞれ 6 名ずつを拘束。いずも、Tigris River Valley で活動している、アルカイダ関連のプロパガンダ組織を狙った作戦による。
22 日、聯合軍が Hamrin Mountains 近くでアルカイダ関連の武器密輸担当をターゲットとする作戦を実施、警告射撃を無視した敵 5 名と撃ち合いになり、全員が死亡。その際に二次爆発が発生したため、爆発物を身につけていた模様。Samarra 西方では、聯合軍の兵士に手榴弾を投げつけようとした敵 1 名が殺された。テロ組織のプロパガンダ文書を発見。Baghdad では、アルカイダ関連組織の宣伝担当を拘束。Baghdad 東部では警察が地元住民からの通報を受けて武器集積所を発見。
Taji 北方では聯合軍がアルカイダ関連の活動家 2 名を拘束、爆弾攻撃の容疑。Mosul では、聯合軍の攻勢で崩壊したアルカイダ関連組織を再立ち上げした容疑者と、その他 8 名を拘束。Biaj では、聯合軍が外国人テロ組織をターゲットとする作戦を実施して 1 名を拘束。
21 日、Karwi 近郊でアルカイダ関連の爆弾攻撃組織をターゲットとする作戦を実施、8 名を拘束。爆薬製造材料 600lb 以上と、爆発物の反応があった車輌 3 台を発見。所持していた武器を、子供の陰に隠そうとした敵がいたとのこと。Baqouba では、民家にブービートラップを仕掛けるのを得意としていたアルカイダの活動家が、聯合軍との交戦で死亡。建物内に陣取った敵に対して、出てくるようにと呼びかけたが無視、AH-64 攻撃ヘリや固定翼機による攻撃で制圧。建物内部に爆弾が仕掛けられている可能性があり、内部に入って掃討するのは危険と判断したため。
20 日、聯合軍に対する間接砲撃があり、イラク軍の航空機が West Rashid 地区で敵を発見して交戦、敵 6 名が死亡。

今日の USAFCENT (AFNews 2008/3/21)
20 日、アフガニスタンの Sangin に米空軍の B-1B、英空軍の Harrier GR.7、仏空軍の Mirage 2000 が出動。Nangalam と Qalat には米空軍の A-10 が、Bermel には米空軍の F-15E が、Khowst には英空軍の Harrier GR.7 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 43 件、ISR ミッションは 11 件、英空軍による戦術偵察は 2 件。
イラクでは、Baghdad に米空軍の F-16 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 55 件、ISR ミッションは 24 件、英空軍による戦術偵察は 4 件。

今日のイラク (AFPS 2008/3/21)
イラク軍と聯合軍がイラク各地で、合計 10 名を拘束。Qayyarah ではイラク陸軍・第 2 師団が 2 名を拘束、いずれもイラク北部のアルカイダ関連組織に対して資金・物資を供給していた容疑と、Mosul への人の移動に関わった容疑。Sharqat では、Tigris River Valley 一帯で IED 攻撃を仕掛けていた容疑で聯合軍が 2 名を拘束。Mosul ではアルカイダ関連組織の幹部を含む 3 名を、Biaj ではアルカイダ関連組織の掃討作戦で 3 名を、いずれも聯合軍部隊が拘束。

今日のUSAFCENT (AFNews 2008/3/20)
19 日、アフガニスタンの Bagram、Kandahar、Orgune に米空軍の F-15E が出動。 Now Zad では、友軍と交戦中の敵を米空軍の B-1B が GBU-31/B で爆撃。Qalat でも B-1B が GBU-31/B と GBU-38/B で爆撃を実施。Farah では英空軍の Harrier GR.7 が Enhanced Paveway II で友軍と交戦中の敵を爆撃。Kabul、Khowst、Now Zad に仏空軍の Mirage 2000 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 44 件、ISR ミッションは 11 件、さらに英空軍による戦術偵察が 2 件。
イラク某所では米空軍の F-16 が GBU-12/B で敵の車輌を爆撃、Basrah では GBU-38/B で敵のロケットを爆撃して破壊、さらに Mosul にも出動。この日の近接航空支援ミッションは 75 件、ISR ミッションは 25 件、さらに英空軍による戦術偵察が 6 件。

今日のイラク (AFPS 2008/3/20)
20 日、聯合軍はイラク中・北部で合計 15 名を拘束。Baghdad では自爆ベストの供給担当容疑で 1 名、Sharquat では路傍爆弾攻撃などの容疑で 1 名、Biaj では外国人テロリストの手び゛きをした容疑で 1 名、Mosul で 1 名、Baqouba で 6 名、Tikrit 南西で 5 名。Tikrit では武器や爆弾製造材料も発見。
19 日、Baqouba で自爆テロ組織を狙った作戦を実施、お尋ね者 1 名とその他 2 名を拘束。Samarra 南西では IED 攻撃を仕掛けている組織を狙った作戦を実施、その際に爆弾を仕掛けている敵 2 名を発見して交戦、いずれも死亡。また、車中にいる敵が撃ってきたために反撃、敵 4 名が死亡。車内には自動小銃や RPG 発射器、地雷、自家製爆薬、爆弾製造材料があり、航空機で爆撃して破壊。その後、2 名が乗った車輌を発見して停止を命じたところ、1 名が車外に出て武器を構えたために射殺、もう 1 名は拘束された。
18 日、Baghdad 東部で警察が、地元住民からの通報を受けて武器集積所を発見。107mm ロケット 34 発と信管 38 個、60mm 迫撃砲弾 44 発、81mm 迫撃砲弾 18 発、RPG 10 発、ロケット橇の完成品 10 個と作りかけ 4 個、RPG 発射器 3 基、82mm 迫撃砲と 60mm 迫撃砲の砲身、RPK 機関銃 2 挺、狙撃銃、7.62mm 弾多数、洗濯機用のタイマー 4 個、電子機器の箱、ワイヤー、バッテリなど。
米陸軍・第 1 機甲師団・第 4 旅団戦闘チームの兵士が Baghdad の Rashid 地区・Bayaa で、監禁・暴行を受けていた男性 1 名を救出。16 日には Narhwan で、IED 攻撃の容疑者 1 名を拘束したほか、自宅から AK-47 自動小銃、散弾銃 2 挺、銃剣、銃弾を発見。

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こぼれ話

Remember 442nd RCT (AFNews 2008/3/21)
ハワイ・Hickam AFB に配備する予定の C-17A×8 機のうち、7 機目が到着。"Spirit of Go For Broke" と名付けられた。この機体に、第二次世界大戦中に活躍した日系人部隊・第 442 聯隊戦闘団 (442nd RCT : Regimental Combat Team) と第 100 歩兵大隊に所属していた退役軍人・100 名あまりが乗り込んで、45 分間の体験搭乗を実施。交代でコックピットを見学して、最新の輸送機に関する説明を受けたとのこと。
この第 442 聯隊戦闘団の K 中隊に 1944-1946 年にかけて所属していた George Yoshino 氏の子息で、現在はハワイ ANG・154th WG で F-22 Raptor Program Integration Office に所属する Irvin Yoshino 最上級曹長 (Chief Master Sgt.) も、父親と一緒に搭乗した由。このミッションはハワイ ANG・154th WG/204th AS の任務飛行として実施した。(訳注 : これはアソシエート部隊なので、機体そのものは 15th AW/535th AS の所属 ?)
着陸後、154th WG の食堂で会食を行ったが、100th Infantry Battalion association の会長を務める Robert Arakaki 氏いわく「これは、我々が陸軍で食べていた K レーションよりずっと良いな。K レーションは乾燥したビスケットと缶詰の肉・タマゴしかなかったが、それでも何もないより良かったね」。
なお、大戦中にこれら日系人部隊の兵士が受章した名誉戦傷章 (Purple Hearts) は 9,846 個、議会名誉勲章 (Medals of Honor) は 21 個にのぼる。

Unusual Piece of FOD (NavNews 2008/3/21)
3/17 に USS Harry S. Truman (CVN-75) の飛行甲板で、フライト オペレーション前の FOD (Foreign Object Debris) 点検を行っていたところ、VFA-37 "Ragin' Bulls" 所属の航空機・機材担当整備員、Jeremy Smith 三等兵曹 (3rd Class Jeremy Smith) が、同じ VFA-37 で電子機器整備担当練習員の Tony McJohnston 水兵から呼ばれた。行ってみたら、なんとフクロウが見つかったという。HS-7 "Dusty Dogs" 所属の機体構造担当整備員・Zachary Gorman 二等兵曹が調べてみたら、羽をやられたわけではなくて、脱水症状か栄養失調になっていた様子。手当てを施して回復させた後で、COD (Carrier Onboard Delivery) 機に乗せて陸地に送ったとのこと。

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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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