今週の軍事関連ニュース (2008/04/08)
 

警 告

「今週の軍事関連ニュース」などの記事を自動翻訳ツールにかける等の方法によって翻訳、韓国の電子掲示板などに無断転載している輩の存在が確認されている。少なくとも、転載するのであれば出典の明示は最低限求められる行為であると考える。それを行わずに無断転載を継続するようであれば、投稿先掲示板の管理者に対して然るべき措置を要求することもあるので覚悟されたし。

| 一般ニュース | 産業・装備・調達 | 人事・組織 | 戦争・紛争 | こぼれ話 |


一般ニュース

今日の小ネタ
  • NATO 首脳会議を終えた Robert Gates 米国防長官は、2009 年にアフガニスタン派遣部隊を増強すると発言。ただし、2008 年に他の NATO 加盟国がどの程度の増強を実現するかを見極めてから、という留保条件付き。アメリカは今月から海兵隊 3,500 名の増派を開始するほか、フランスも 1 個大隊・700 名程度の増強を表明している。(AFPS 2008/4/4)
  • 米空軍の B-2A は、2/23 に発生した墜落事故の後で飛行停止措置が続いているが、ACC (Air Combat Command) と 509th BW (Bombardment Wing) によると、任務の割り当てがあれば対応する用意は整えている、とのこと。ちなみに、B-2A は 20 年近い運用期間の中で、Class A Mishap (100 万ドル以上の損害が発生した事故のこと) なしで 14,000 ソーティ (うちコンバット ソーティが 100)、累計飛行時間 75,000 時間をマークしていた。墜落した "Spirit of Kansas" (89-0127) は、1,036 ソーティ・5,000 飛行時間を記録していた。(AFNews 2008/4/4)
  • 米国務省によると、アメリカが昨年にイギリス・オーストラリアの両国と Defense trade treaty を締結したことで、アメリカ企業が両国に兵器などの輸出を行う際に必要とした輸出許可 (ライセンス) の件数は 70% も減ったとのこと。アメリカ議会による批准が実現すれば、今秋にはライセンス フリーの輸出が実現する。(DefenseNews 2008/4/4)
  • ロシアの Vladimir Putin 大統領は、先日の NATO 首脳会議における加盟国拡大やミサイル防衛問題に関する結論について、「満足している」と発言。自国に隣接する国が NATO のメンバーになるのはロシアの安全保障における脅威である、という考えがあるが、さしあたり、そうなる事態が回避できたため。(DefenseNews 2008/4/4)

今日の泥仕合 (Boeing & Northrop Grumman via Defense-Aerospace.com 2008/4/4)
米 Boeing 社は、「米空軍の評価担当者は、KC-767 の方が KC-30 よりも能力的に優れており、かつ、機体が小さい分だけ生存性に優れていることを承知していた」と主張している。同社の主張は以下の通り。
  • 空軍が見出したところでは、KC-767 は優位点が 98、弱点はわずかに 1。それに対して KC-30 は優位点が 30、弱点が 5 となっていた
  • KC-767 は V-22 への給油が可能だが、KC-30 には不可能
  • KC-767 の方が機動性で優れている
  • KC-767 のコックピットが備えるディスプレイと通信機材は、KC-30 のものよりも優れている
  • 評価に際して設定した要求値について、KC-767 はすべて満たしている
こうした Boeing 社側のキャンペーンに対抗して、米 Northrop Grumman 社は "America's New Tanker" なる Web サイトを立ち上げて、対抗キャンペーンを始めた。同社は「議員や空軍のもとには、KC-X の機種選定結果を支持する手紙が何万通も届いている」と主張。さらに、「開設した Web サイトを通じて事実を知ってもらい、電子メールによる最新情報の配信も行う」としている。

今日の泥仕合 (Northrop Grumman & Defense-Aerospace.com & DefenseNews 2008/4/3)
米 Northrop Grumman 社は、KC-X 計画に関して米 Boeing 社が GAO (Government Accountability Office) に提出した異議申立のうち、一部が却下されたことを歓迎する、という内容のプレスリリースを出した。しかし Boeing 社では、当初の異議申立に加えて追加の申立を行ったとしており、両社の発表内容が真っ向から対立している。
この追加分とは、KC-30 が使用する給油ブームに関して、熟成不足でリスクを抱えていると指摘する内容。また、製造計画の複雑さやスケジュール面のリスクに関する指摘も行っている。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/4/4)
  • ドイツ陸軍は、軍用以外の (non-military) IT・通信関連業務を PPP (Public Private Partnership) の枠組みを使って民間 (Siemens 社と IBM 社で構成するコンソーシアム・BWI Information Technologies) にアウトソースする、Project Hercules を今年から開始する計画。10 年間・71 億ユーロ (106 億ドル) の案件になると見込まれている。対象となるのは、PC が 14 万台、サーバが 7,000 台、電話が 30 万台。ドイツ連邦軍の民間委託はこれまで、衣料品関連 (clothing)、給養 (catering)、車両整備といった限定的な分野にとどまっており、今回の案件は過去最大の規模となっている。米軍はすでにさまざまな分野でアウトソース化を行い、それに伴って問題も発生させているが (例 : イラクの Abu Ghraib 刑務所における暴行事件など)、BWI Information Technologies では「初年度に十分な投資を行ってノウハウを蓄積した上で作業にあたる。アメリカと同じ轍は踏まない」と説明している。しかし議会関係者の中には、民間委託は意志決定責任の所在を曖昧にするものだとして、アウトソース化に対して批判的な意見も存在している。また、コスト削減効果についても懐疑的な意見があるほか、ノウハウが民間側に流出してしまい、契約満了後に再び軍が同様の作業を行えなくなるのではないか、という懸念や、軍民の境界が曖昧になる問題点を指摘する声もある。(Deutsche Welle German radio)
  • 米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) は、4/2 に BMDS (Ballistic Missile Defense System) の運用演習を成功裏に実施した、と発表した。空軍が Vandenberg AFB から定期的に試射している弾道ミサイルをターゲットとして、Beale AFB に設置している早期警戒レーダーや衛星を使用して、弾道ミサイルの探知・追跡を演習したもの。得られた探知データは通信リンクを通じて、BMDS の C2BMC (Command, Control, Battle Management and Communications) システムに送り込む。各種センサーから送られてきたデータを融合して、探知・識別・追跡・目標指示を実現するための即応性を実証してみせた、というのが MDA の説明。SBX (Sea-Based X-Band Radar) については、探知・追跡の演習に加えて、事後評価に必要なデータの収集も実施した。なお、空軍が実施した今回の試射には "Glory Trip 196" という名称がついている。(MDA)

今日の小ネタ
  • NATO 首脳会議の席で、バルカン半島 3 ヶ国のうちアルバニアとクロアチアについて、NATO 加盟に向けたプロセスを進めることになった。ギリシアとの間で国名問題にケリが付いていないマケドニアについては先送り。そのマケドニアと、ボスニア・ヘルツェゴビナとモンテネグロについても、加盟に向けた作業を進める。さらにセルビアについても対話を開始。このほか、ISAF を目下の最優先課題と位置付けたほか、ヨーロッパにおける弾道ミサイル攻撃の脅威が増しているという事実を認識。(AFPS 2008/4/3)
  • その NATO 首脳会議における上空警戒を支援するため、USAFE (USAF in EUrope) と AMC (Air Mobility Command) は KC-135 と人員 200 名を 398th AEG (Air Expeditionary Group) としてハンガリーとブルガリアに派遣した。(AFNews 2008/4/3)
  • また、アメリカとチェコは MD 用 X バンド レーダーの配備に関する合意をまとめた。(DefenseNews 2008/4/3)
  • 4/6 にカリフォルニア州 San Diego の General Dynamics NASSCO 社造船所で、Lewis and Clark 級補給艦の 6 番艦、USNS Amelia Earhart (T-AKE-6) の進水式が行われる。(DoD 2008/4/3)
  • 先日、MQ-1×24 機と MQ-9×4 機を General Atomics 社に発注した米空軍だが、現時点で 125 機を保有している Predator 一族を 2013 年には 300 機まで増勢したい考え。このうち MQ-9 Reaper は昨年 9 月からアフガニスタン派遣を開始、その 1 ヶ月後に Deh Rawood で初の攻撃任務を記録している。(DefenseNews 2008/4/3)

| 先頭に戻る |


産業・装備・調達

今日の米軍調達 (Contracts 2008/4/4)
  • Harris Corp.(Rochester, NY) は米陸軍から、HF (High-Frequency) 無線機組み込みキット、組み込み作業、訓練業務を $118,898,154 で受注した。CECOM Acquisition Center, Fort Monmouth, NJ (GS-35F-0163N)
  • Unit Company (Anchorage, AK) は米陸軍から、Fort Greely にある DSCS (Defense Satellite Communication System) 施設について、燃料タンクを撤去した跡地への移転とセキュリティ フェンスの拡張に加えてアンテナの増設と風除室 (weather vestibule) の新設を行う工事を $29,930,714 で受注した。Army Engineer District, Alaska (W911KB-08-C-0004)
  • Craft-Tech Manufacturing (Holbrook, NY) は米陸軍から、MRAP (Mine Resistant Armored Protected) 用のパンチ プレート×62,500 枚を $6,743,125 で受注した。TACOM LCMC (Life Cycle Management Command, Warren, MI (W56HZV-08-C-0347)
  • Integrated Directives Inc. (Oxford, MI) は米特殊作戦軍団 (USSOCOM) から、以下の組織を対象とする訓練業務を $47,266,462 で受注した。
    • USSOCOM (U.S. Special Operations Command)
    • USARSOC (U.S. Army Special Forces Command)
    • USARSOC の Acquisitions and Contracting Office
    実施場所は、Fort Bragg (NC)、Fort Lewis (WA)、Fort Carson (CO)、Fort Campbell (KY)、それとドイツ国内の施設。(H92239-08-D-0003)
  • Battelle Memorial Institute (Columbus, OH) と Booz Allen Hamilton, Inc. (Herndon, VA) は米空軍から、Commander Navy Installations Command の訓練・即応部門を対象とする、CBRN (Chemical, Biological, Radiological, and Nuclear) の訓練・即応体制整備に関連する技術分析作業を、それぞれ $34,362,411 と $17,514,399 で受注した。Offutt AFB, Neb., is the contracting activity (SP0700-00-D-3180/0538, SP0700-03-D-1380/0249)
  • Data Link Solutions (Cedar Rapids, IA) は米空軍から、MIDS (multifunctional information distribution system) 向け NSN (National Stock Numbers)×26 種類について、補修作業を $25,814,110 で受注した。 関連するプラットフォームは、Joint Interface Control Officer Support System、F-15、F-16、F-22、B-1B、B-2。Robins AFB, GA (FA8539-08-D-0002)
  • Boeing Launch Services (Huntington Beach, CA) は米空軍から、リビルドを実施した RS-68 エンジン (10009) のデモンストレーション試験に関する修正契約を、$20,000,000 で受注した。Assured Access to Space 構想の下で、RS-68 エンジンに関するリスク低減と信頼性向上の作業を進めており、それに関わる低〜中程度のリスクについて、launch and range systems wing が追跡作業を進めているところ。試験による実証を経て、飛翔に耐えられるエンジンを実現する。El Segundo, CA (FA8816-06-C-0001/P00026)
  • Carter Industries, Inc. (Olive Hill, KY) は米国防兵站局 (DLA) から、戦闘車輌乗員用のカバーオールを $16,125,000 と $5,995,840 (maximum) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-08-C-0022, SPM1C1-08-C-0021)
  • JC Produce (West Sacramento, CA) は米国防兵站局 (DLA) から、陸海空軍・海兵隊と関連学校施設向けの野菜・果物類を、$10,724,670 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM300-08-D-P028)
  • Bell-Boeing Tiltrotor Team (Amarillo, TX) は米海軍から、CV-22 用の各種スペア コンポーネンツに関する契約を 2 件、$15,516,616 と $12,160,515 で受注した。前者の内容は以下の通り。
    • valve module-brake
    • air data unit
    • hand wing unit (manual)
    • ramp door actuator
    • torque link subassembly
    後者の内容は以下の通り。
    • rod end assembly
    • slip ring assembly
    • fairing assembly
    • blade assembly
    • link assembly
    これらの中には、補修して再利用できるものと消耗品扱いになっているものがある。Naval Inventory Control Point (N00383-03-G-001B/#0260, N00383-03-G-001B/#0259)
  • Solid State Scientific Corp. (Hollis, NH) は米海軍から、HFI (Hostile Fires Indication) センサーとなる MFTD (Multi-Function Technology Demonstration) モジュールのインテグレーション作業を $7,499,807 で受注した。AN/AAR-47 ミサイル接近警報装置と組み合わせて使用する。FY08 の JCTD (Joint Capabilities Technology Demonstration) 案件。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00421-07-D-0006)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/4/4)
  • 英国防省は MacTaggart Scott (Loanhead, Scotland) 社に対して、次世代空母・CVF (HMS Queen Elizabeth, HMS Prince of Wales) で使用する航空機用エレベーターに関連する機材・資材・インフラ関連の契約を 1,300 万ポンドで発注した。これで、CVF 関連の発注は累計 1 億 6,000 万ポンドとなった。DE&S (Defence Equipment and Support) の Ann Taylor 大臣は「CVF 計画が着実に進展していることの証」と説明している。また、DE&S で CVF のプロジェクト チームを率いる Bob Love 少将の説明によると、「CVF は 1 隻に 2 基のエレベーターを装備する。エレベーター 1 基あたりの搭載能力は 70t で、F-35×2 機の搭載が可能。機体を格納庫と飛行甲板まで 60 秒間で移動できる」と説明している。動力源は電気モーターと油圧の組み合わせで、50 年間を予定している艦齢に見合った信頼性を持たせるとのこと。エレベーター関連の重量は 500t、占有スペースはテニスコート 1 面に匹敵する 400 平米。(MoD UK)
  • なお、CVF 関連ですでに発注が実現している案件は、このエレベーター以外では以下のものがある。
    • IFF (Identification Friend or Foe)
    • ディーゼル発電機
    • 航空管制室 (flying control room)
    • 着艦支援装置 (landing aids)
    • 航法/艦橋システム
    • Rosyth 造船所におけるインフラ整備工事
    • 光ファイバー ケーブル工場
    • 逆浸透式浄水プラント (reverse osmosis plant)
    • 航空燃料システム
    (MoD UK)
  • カナダ空軍が発注していた C-17A Globemaster III×4 機のうち最終号機が、カリフォルニア州 Long Beach の米 Boeing 社工場でカナダ側に引き渡された。この後、テキサス州 San Antonio にある Boeing 社施設での改修作業を経て、配備先となる 429th Transport Squadron (8 Wing/CFB (Canadian Forces Base) Trenton, Ontario) にデリバリーする。1-2 号機は 2007 年、3 号機は 2008 年初頭にデリバリー済み。カナダは C-17A の導入により、従来よりも大きい装備を従来よりも遠方まで、自力で空輸する能力を手に入れたことになる。なお、カナダ向けの C-17A は乗降用ドアの上に "Canada" という標記があるほか、胴体と尾翼にカナダの国旗を、後部胴体にメイプルリーフの標章を、そしてカナダ国防軍を意味する "Canadian Forces/Forces Canadiennes" の文字を、それぞれマーキングしている。(Boeing)
  • 米 Boeing 社は、P-8A Poseidon 初号機の組み立てを開始した。胴体製造を担当している Spirit AeroSystems 社が、同機で使用する胴体を完成させて Boeing 社の Renton 工場に搬入したのを受けて、組み立てを開始したもの。まず、到着した胴体を固定した上で、各種システム・配線・配管の取り付けを開始した。年末には主翼の取り付けを予定しており、初飛行は 2009 年となる予定。このほかに P-8A 計画に関与しているメーカーとしては、CFM International、Northrop Grumman、Raytheon、GE Aviation の各社がある。現在進行中の SDD (System Development and Demonstration) フェーズでは、飛行試験機×3 機、地上試験用機×2 機、合計 5 機を製造することになっている。(Boeing)
  • 米 Raytheon 社は、イラク・アフガニスタンにおける "No.1 killer" となっている IED 対策を推進するため、産業界・学術界のパートナーを募るための Web サイトを開設した。IED 対策の提案 → 極秘の評価作業 → フィードバック というプロセスを経て、情報漏洩を防ぎながら IED 対策を推進するとしている。(Raytheon)
  • 米 Lockheed Martin 社は米空軍に、GPS ブロック IIR-M 衛星の最終号機 (8 号機) を、当初の予定より 1 ヶ月早く納入した。今年 6 月にフロリダ州の Cape Canaveral AFS (Air Force Station) から打ち上げる予定になっている。この衛星には民間用新波の L5 (1176.45MHz) を実装しているが、これはデモンストレーション ペイロードの開発と製造を昨年に 600 万ドルの契約で受注したばかり。それから 1 年と経たないうちに衛星を完成させた。Lockheed Martin 社以外に、ITT Corp. と Aerospace Corp. がこの件に関わっている。なお、Lockheed Martin 社が手がけているその他の衛星としては、DMSP (Defense Meteorological Satellite Program)、MILSTAR、DSCS (Defense Satellite Communications System) があるほか、General Dynamics 社と組んで、現行のものよりも精度と信頼性と耐妨害性を高める GPS ブロック III のコンペティションに参加しているところ。ブロック III の担当メーカーは今年の第二四半期に決まる予定。(Lockheed Martin)
  • BR&TE (Boeing Research & Technology Europe, Madrid, Spain) がフランス・ドイツ・オーストリア・スペイン・イギリス・アメリカの産業界から支援を受けて開発している燃料電池飛行機が、この手の機体としては初めての有人飛行を実施した。場所はスペインの Ocana (Madrid 南方) で、西 SENASA 社の手でフライトを実施した。機体は、Diamond Aircraft Industries が製造した複座の Dimona モーターグライダーを BR&TE が改造した。翼幅 16.3m (53.5ft)。水素ベースの燃料電池 (PEM : Proton Exchange Membrane) とリチウムイオン電池を動力源としており、電気モーターでプロペラを駆動する。燃焼を行わないために二酸化炭素は排出せず、出すのは水と熱だけとなっている。バッテリと燃料電池の組み合わせで 1,000m (3,300ft) まで上昇した後、バッテリを切り離して燃料電池の動力だけで 20 分間にわたって 100km/h で巡航した。小型の有人機や UAV への応用を考えており、将来は PEM を主動力源、固体酸化物方式の燃料電池 (solid oxide fuel cell) を補助動力源とする考え。この件に関わっている企業は以下の通り。
    • オーストリア : Diamond Aircraft Industries
    • フランス : SAFT France
    • ドイツ : Gore and MT Propeller
    • スペイン : Adventia, Aerlyper, Air Liquide Spain, Indra, IIC (Ingenieria de Instrumentacion y Control), Inventia, SENASA, Swagelok, TAM (Tecnicas Aeronauticas de Madrid), Tecnobit, Universidad Politecnica de Madrid, Regional Government of Madrid
    • イギリス : Intelligent Energy
    • アメリカ : UQM Technologies
    (Boeing)
  • Carlisle Companies Inc. は、旅客機用のエンターテインメント システムやその他アビオニクスで使用する配線機材・ラック・パネルなどを手がけている、Carlyle Inc. の買収を行うと発表した。買収額は 2 億ドル、30 日以内に当局からの承認を得て買収を実現する予定。(Carlisle)
  • 米海軍 ONR (Office of Naval Research) は米 Lockheed Martin ATL (Advanced Technology Laboratories) 社に対して、SUMMIT (Supervision of Unmanned vehicles Mission Management by Interactive Teams) の契約を 18 ヶ月・240 万ドルで発注した。複雑でダイナミックな戦闘環境下で、小規模なオペレーターのチームが複数の UAV を管制する作業を支援するための、所要の枠組みを実現するのが目的。地上管制ステーションに陣取った複数のオペレーターが、互いにディスプレイを通じて情報を共有しながら共同作業を行い、互いに任務の受け渡しを行えるようにする。"vehicle-centric" から "mission-centric" への移行を図るものだと説明されている。つまり、オペレーターがそれぞれ担当の機体を割り当てられて専属で作業するのではなく、複数のオペレーターが共同で複数の機体を運用しながら任務を遂行する、という考え方。そのために必要なインターフェイスを開発するのが今回の契約。ATL は、以下の面々からなるチームを率いて作業にあたる。
    • Lockheed Martin Aeronautics
    • Lockheed Martin Maritime Sensors and Systems
    • Lockheed Martin Systems Integration - Owego
    • Mission Package Development Laboratory
    • NSWC (Naval Surface Warfare Center, Panama City, FL)
    (Lockheed Martin)
  • BAE Systems 社が、約 600 名の人員削減を計画している。内訳は、Military Air Solutions 傘下の、Engineering Internal Supply として知られる Woodford の事業所で 134 名。それと、Engineering, Manufacturing Engineering と Manufacturing and Business Support の作業を担当している Brough の事業所で 450 名。業務内容の見直しにより、規模の縮小が決まったもの。(BAE Systems)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/4/3)
  • Honeywell Technology Solutions, Inc. (Columbia, MD) は米海軍から、C&A (Certification and Accreditation) を対象とするエンジニアリング サポート業務に関する修正契約を $69,454,718 で受注した。試験、情報保全、秘話通信、NMCI (Navy Marine Corps Internet) の C&A と分配システム、クロス ドメイン ソリューション、その他の情報関連サービスといった分野が対象。今回の件も含めた累積受注額は $133,754,718。Space and Naval Warfare Systems Center, Charleston, SC (N65236-02-D-7839)
  • McDonnell Douglas Corp. (St. Louis, MO) は米海軍から、F/A-18E/F と EA-18G に関する価格修正分の契約を $19,000,000 で受注した。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-04-C-0014)
  • New Balance Apparel (Huntington Station, NY) は米海軍から、海兵隊向けランニング スーツ (Marine Corps Running Suit) の追加発注に関する修正契約を $14,000,000 で受注した。Marine Corps Systems Command (M67854), Quantico, VA (M67854-07-C-3053)
  • Carter Industries, Inc. (Olive Hill, KY) は米国防兵站局 (DLA) から、戦闘車両乗員用のカバーオールを $5,995,840.00 (maximum) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-08-C-0021)
  • Hunt refining Co. (Tuscaloosa, AL) は米国防兵站局 (DLA) から、航空燃料油を $65,420,548.60 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-0468)
  • Main/Mass A, SDVOSB Joint Venture, LLC (Pueblo, CO) は米陸軍から、コロラド州 Fort Carson に司令部軍楽隊の練習施設を建設する作業を、$6,240,000 で受注した。Army Corps of Engineers, Omaha District (W9128F-08-C-0004)
  • BAE Systems Survivability Systems LLC (Fairfield, OH) は米陸軍から、M915 向けのキャブ フィールド キット (増加装甲付き) を $12,055,569 で受注した。TACOM LCMC, Warren, MI (W56HZV-08-C-350)
  • Booz Allen Hamilton, Inc. (Herndon, VA) は米空軍から、National Agency Technical Homeland Defense and Homeland Security Geospatial Information System を $17,514,399 で受注した。NORAD (North American Aerospace Defense Command) と米北方軍 (USNORTHCOM : United States Northern Command) 向けに、情報の収集・評価・分析を行うシステム。Offutt AFB, NE (SP0700-03-D-1380/0249)
  • Softsol Technologies Inc. は DSCA (Defense Security Cooperation Agency) から、Defense Security Assistance Management System で使用しているビジネス アプリケーション ソフトウェアの代替を、$10,969,599.00 で受注した。現在は Sun Microsystems Unified Development Server で動作する Forte (Transactional Object-Oriented Language を使用している) が稼働しているが、これを .NET 製品に置き換える。DSCA (Defense Security Cooperation Agency), Defense Contracting, DBO-CON, 201 12th Street South, Ste. 203, Arlington VA 22202 (HQ0013-08-C-0002)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/4/3)
  • 蘭 Thales Nederland 社は、モロッコ海軍向けのフリゲート (OPV : Offshore Patrol Vessel という説も)×3 隻に装備するレーダー・指揮管制装置・通信装置を受注したことを明らかにした。主契約社は蘭 Schelde Naval Shipbuilding 社で、そこからの副契約社としての受注。機材の内訳は以下の通り。
    • TACTICOS 指揮管制装置
    • SMART-S Mk.2 対空捜索レーダー
    • LIROD Mk.2 追跡レーダー
    • KINGKLIP ソナー
    • IFF
    • 外部通信システムと FOCON 艦内通信システムからなる統合通信システム
    • Target Designation Sight×2
    • VIGILE ESM システム
    • SCORPION ECM システム
    • 統合航法システム
    これで SMART-S Mk.2 のカスタマーは 5 ヶ国目、累計受注は 13 基となった。(Thales Nederland) [ちなみに、Schelde 造船所はこの件の存在を認めていない由]
  • 英国防省は英 Lockheed Martin UK INSYS 社に対して、LEAPP (Land Environment Air Picture Provision) を 1 億ポンド (1 億 9,800 万ドル) で発注した。2010 年からデリバリーを開始、2012 年に就役となる予定。これは、Saab 製 Giraffe Agile Multi-Beam Radar のような地上配備のセンサー群から Link 16 経由で得たデータを基にして、空中にいる敵と味方の航空機などの状況を表示するとともに関係者が情報を共有、精確な状況把握に基づく対空戦の指揮を可能にして、さらに味方撃ちのリスクを低減するためのシステム。既存の Ground/Airmobile Recognised Air Picture を代替する、NEC (Network Enabled Capability) 時代のシステムと位置付けられる。要撃手段としては、Rapier や HVM を使用する。この件に関わるメーカー チームは "Team Athena" と称し、Lockheed Martin UK INSYS、L-3 Communications ASA (Advanced Systems Architectures)、BAE Systems Insyte (Integrated System Technologies)、Lockheed Martin UK、QinetiQ、Rockwell Collins UK、Systems Consultants Services の各社で構成する。(MoD UK, Lockheed Martin, Saab)
  • ↑の件と関連して、Saab 社は Lockheed Martin UK INSYS 社から、Saab Microwave Systems 社製の Giraffe AMB レーダー×5 基を 3,000 万ポンドで受注した、と発表した。(Saab)
  • BAE Systems 社は米陸軍 TACOM LCMC (Life Cycle Management Command) から、MMPV (Medium Mine-Protected Vehicles)×179 両を 1 億 3,200 万ドルで受注した。昨年 12 月に同社の採用が決まっていたもので、RG-33 をベースとする 6x6 車両。今回受注した 179 両のうち 24 両については、遠隔操作式の調査用アーム (interrogator arm) を備える。今回受注分は 2008 年 7 月から 2009 年 4 月にかけてデリバリーする。最終的には 2015 年までに総額 22 億ドルで 2,500 両を製造、米陸軍の工兵隊と EOD (Explosive Ordnance Disposal) チームに配備する計画。用途は、前路啓開、指揮・統制、地雷除去、爆発物の危険がある場所における偵察など。製造は BAE Systems 社と Letterkenny Army Depot の PPP (Public/Private Partnership) 合意に基づき、ペンシルバニア州の Letterkenny Army Depot で実施する。(BAE Systems)
  • EADS Astrium 社は、フランス海軍の新型 SSN・Barracuda 型に装備する生命維持装置を担当することになった。同社が手がけるのは、ISS (International Space Station) でも使用している二酸化炭素除去装置。宇宙ステーションも潜水艦も閉鎖された環境であり、そこで二酸化炭素濃度が高まると生命の危険があることから、除去機材を必要とする点は共通している。そこで同社はこの件の受注に乗り出し、4 年がかりのコンペティションを経て DCNS 社からの採用を勝ち取った次第。2017 年から合計 6 隻が就役する予定の Barracuda 型すべてが、同社のシステムを備えることになる。(EADS Astrium)
  • 独 Diehl BGT Defence 社は、Saab 社と共同開発している RBS15 Mk.3 対艦ミサイルを使った陸上攻撃のデモンストレーションを、成功裏に実施したと発表した。スウェーデン北部の Vidsel 射場で、ドイツ・ポーランド・スウェーデンなどの関係者を招いて実施したもの。車載式発射機から撃ち出したミサイルは、事前にプログラムした通りにウェイポイントを経由しながらさまざまな地形の場所を飛翔、精確にターゲットに突っ込んだ由。対艦ミサイルに対置攻撃能力を付与するため、GPS 誘導システムを追加している。なお、RBS15 Mk.3 の最新型は 200km の射程を持つ。(Diehl BGT Defence)
  • Oxford Economics and Geoeconomics がまとめた報告書 "The Economic Contribution of BAE Systems to the UK in 2006" によると、BAE Systems 社はイギリス国内で 35,000 名の従業員を雇用して GDP を 24 億ポンド寄与している。また、41 億ポンドの対外輸出を記録、国庫に 5 億ポンドの税金を納めて 9 億ポンドの研究開発費を支出している、とされる。間接的なものまで含めると、雇用が 105,000 名、税金が 7 億 9,000 万ポンド、GDP への寄与が 58 億ポンドにのぼるとのこと。このレポートを受けて BAE Systems 社では、防衛分野の産業基盤維持を図る DIS (Defence Industrial Strategy) の重要性を裏書きしたものだ、という声明を出した。(BAE Systems)
  • Frost & Sullivan は、米国防総省による電子戦 (EW : Electronic Warfare) 分野の支出についての予測をまとめた。2008 年には 12 億 5,000 万ドル、2013 年には 13 億 1,000 万ドルと予測している。陸軍が IED 対策として電子線機材の導入を推進しているが、これについては「米軍が擁しているテクノロジー・テクニック・プロシージャのギャップを突いて不正規戦を仕掛けられた場合、対策が後手に回ることがある」と指摘、さらに国家レベルの正規戦でもギャップを突く動きがあるとした。一方、航空関連の電子戦については、スタンドオフ ジャマーの整備に対する資金配分が不十分で、2010 年には深刻な能力ギャップが生じると予測。しかし現行の航空電子攻撃 (AEA : Airborne Electronic Attack) ドクトリンでは、現時点で米海軍が担当している電子戦や SEAD (Suppression of Enemy Air Defense) 任務を空軍が 2012 年から引き継ぐことになっている。(Frost & Sullivan)
  • 米 Rockwell Collins 社は米空軍から、C/KC-135 を対象とする GATM (Global Air Traffic Management) ロット IV 契約を 6,460 万ドルで受注した。改修キットと導入作業で構成する。GATM の累計受注額は 5 億 5,500 万ドルだが、今回が最大規模のオプション契約行使となっている。GATM 改修は、C/KC-135 が民間空域を飛行するために必要な CNS/ATM (Communication, Navigation, Surveillance/Air Traffic Management) 機材を導入するプロジェクト。(Rockwell Collins )
  • Lockheed Martin と Karem Aircraft の両社は、米軍の JHL (Joint Heavy Lift) 計画に対して合同チームを編成、Karem 社が考案した OSTR (Optimum Speed Tilt-Rotor) で応札する。JHL 計画については CDA (Concept Design and Analysis) 契約として 3 種類のアプローチを進めているところで、そのひとつとして OSTR がある。Lockheed Martin 側の担当窓口は、Lockheed Martin Aeronautics の ADP (Advanced Development Programs)、いわゆる The Skunk Works。Karem 社はこれまでに、Amber、Gnat 750、Hummingbird A160 といった先進航空機の開発を手がけてきている。(Lockheed Martin) [以前にも同じような内容のプレスリリースが出てるんだが ?]
  • 米 Vought Aircraft Industries 社は、Bell Helicopter 社から V-22 用の尾部機体構造、ランプ、ランプ ドアを受注したと発表した。総額 4 億ドルの多年度契約で、製造は 2013 年まで続く。同社は 1996 年に契約調印以来、これまでに 100 機分の尾部構造を製造・納入してきた。おのおのが重量 1,200lb あり、同社の Dallas 工場で製造している。海兵隊向けの MV-22B と空軍向けの CV-22 の両方が対象。ちなみに、Bell 社は主翼、トランスミッション、ローター システム、エンジン周り、Boeing 社は胴体、サブシステムすべて、デジタル アビオニクス、FBW (Fly-by-Wire) 飛行制御システムを担当している。(Vought Aircraft Industries)
  • Dirgantara Indonesian Aerospace 社によると、同社はインドネシア空軍から Super Puma ヘリコプター×3 機を受注しており、年内に 1 機目を、来年に 2-3 機目をデリバリーするとのこと。1 機目の作業の進捗は 90%。さらにインドネシア陸軍は 2,500 万ドルの予算を確保、Super Puma×18 機の調達を希望している。Dirgantara はこれに加えて、インドネシア空軍から EC725×2 機を受注しているところ。(Dirgantara Indonesian Aerospace)
  • シンガポール海軍のステルス フリゲート・RSS Intrepid がフランスの Toulon で、Teo Chee Hean 国防相や Chew Men Leong 海軍参謀総長が見守る中、搭載する Aster 艦対空ミサイルの実射を行った。RSS Intrepid は 2008/2/5 に就役した同級 2 番艦。搭載する Aster ミサイルの射程は 30km。国防相は 4/1-5 にかけて訪仏中。(Singapore MoD)
  • イランで組み立てを行った An-140 リージョナル旅客機の 5 号機が、3/18 にイランの HESA 工場で 15 分間の初飛行を実施した。ウクライナの Antonov ASTC、KSAMC (Kharkiv State Aircraft Manufacturing Company)、MotorSich JSC、HESA が共同で生産を進めている。KSAMC は 2007 年末に、イラン国内で組み立てる 9 機目の An-140 で使用する胴体を完成させて、Antonov Airlines の機体に積んで送り出したところ。今後 3 年間で 44 機、最終的に 100 機を製造する計画になっている。このほか、An-140 はウクライナで 5 機、ロシアで 2 機を運用中。(Antonov ASTC)
  • 韓国の KARI (Korea Aerospace Research Institute) は、衛星打ち上げ用ブースター・KSLV-1 (Korea Space Launch Vehicle-1) の第 2 段目について、衛星の軌道投入に関わってくるフェアリング分離機構、キック モーター ロケット、各種制御系統の試験を実施した。第 1 段目はロシア製、直径 2.9m・長さ 7.75m の第 2 段目は慣性航法装置、電子機器、飛行制御系、フェアリングなども含めて韓国製。高度 166km まで上昇したところでフェアリングが分離、高度 300km まで上昇したところで第 2 段目に点火、衛星を軌道に投入する。(Korea Overseas Information Service)
  • 米 Sikorsky Aircraft 社は、S-70i International Black Hawk のサプライチェーン構築を進めているところ。現在、ポーランドの PZL Mielec で最終組み立てラインと格納庫の開設を進めているところで、さらに複数の国の企業について、この計画への参画を検討している段階。すでに PZL Mielec では最初の胴体構造の製造に取りかかっており、2011 年からのデリバリー開始を見込んでいる。2006 年に構想がスタートした S-70i は、6-8t 級ヘリと同等の価格で 10t 級ヘリを実現するもので、アメリカ国外のパートナー企業の手で製造する。カスタマーの要望に対応できるようにモジュラー構成を取り、デジタル コックピット、4 自由度の飛行制御系統、coupled flight director、アクティブ振動制御、デュアル パイロット IFR に対応。(Sikorsky Aircraft)
  • 米 Lockheed Martin 社がジョージア州 Marietta 工場に開設した、P-3C ASLEP (Aircraft Service Life Extension Program) 用主翼の生産ラインで、最初の製品の製造が始まった。まずノルウェー空軍向けの改修キット×6 セットなどを製造する。(Lockheed Martin) [以前にも同じ内容のプレスリリースが出てるんだが ?]
  • EADS North America 社は米陸軍に、LUH (Light Utility Helicopter) こと UH-72A Lakota の 24 号機を、予定通りのスケジュールでデリバリーした。2007 年 8 月に前規模量産 (FRP : Full Rate Production) の承認を受けており、ミシシッピー州 Columbus の Golden Triangle Regional Airport に隣接する工場で生産を進めているところ。現時点での配備先は NTC (National Training Center, Fort Irwin, CA)、Fort Eustis (VA)、Fort Polk (LA) の 3 ヶ所、累計飛行時間 2,000 時間、任務適応率 (MC : Mission Capable Rate) は 90% をマークしている。現在の生産ペースは月産 3 機。年末から州兵への配備が始まり、ヨーロッパや日本への派遣も予定している。(EADS North America)
  • 米 Sikorsky Aircraft 社は FIDAE 2008 航空ショーの席で、「同社が開発を進めている X2 Technology Demonstrator に対するマーケットからのフィードバックによれば、X2 の量産が実現すると、さまざまな任務領域で大幅な生産性改善を実現できる」「産業界とカスタマーの双方にとっての革命である」とする声明を発表した。X2 はヘリコプターとしての飛行特性をそのまま維持しつつ、250kt で巡航飛行が可能、高速巡航飛行からホバリングに至るまでシームレスに移行でき、しかもヘリコプターと同様にオートローテーションが可能だとしている。2005 年 6 月に開発を表明した X2 は、現在は初飛行に向けてプロトタイプの開発を進めているところ。(Sikorsky Aircraft)
  • Thales 社は、豪 Thales Australia 社に Land & Joint Systems Division を新編すると発表した。オーストラリア陸軍のネットワーク化推進や、オーストラリア以外のカスタマーからの需要に対応するのが狙い。傘下に、Protected Mobility Systems、Ordnance、Soldier Systems、Joint Systems の 4 部門を擁する。これらの部門を一人のリーダーの下にまとめて、システム アーキテクチャ、システム インテグレーション、就役期間を通じた能力改善、といった分野で成果を出す狙い。また、オーストラリア国内の中小企業とのパートナーシップにより技術革新を進めるとしている。Thales Australia 社が手がけている製品としては、Bushmaster 装甲車、オーストラリア陸軍向けの各種小火器、Land 125 Soldier Combat System 向けの SuSteyr 自動小銃改良型、オーストラリア海軍向けの IP ベース戦術 WAN、戦略/作戦レベルの指揮支援システムなどがある。(Thales Australia)

| 先頭に戻る |


人事・組織

| 先頭に戻る |


戦争・紛争

今日の USAFCENT (AFNews 2008/4/6)
5 日、アフガニスタンの Kandahar で友軍と交戦中の敵を制圧するために、英空軍の Harrier GR.7 が出動。Uruzgan では米空軍の F-15E が、敵兵と敵の砲兵陣地に対して GBU-38/B による爆撃を実施。Deh Rawod では敵が陣取る建物を米空軍の A-10 が GBU-12/B で爆撃。このほか、Tarin Kowt に米空軍の F-15E が、Now Zad と Deh Rawod に仏空軍の Mirage 2000 が、Orgune と Khowst に米空軍の A-10 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 36 件、ISR ミッションは 7 件。
イラクでは、近接航空支援ミッション 60 件、ISR ミッション 22 件、米海空軍による戦術偵察 6 件を実施。

今日のイラク (AFPS 2008/4/6)
MNC-I (Multinational Corps Iraq) は、通訳として働いていた民間契約業者・Alaa "Alex" Mohammad Ali 容疑者 (カナダとイラクの二重国籍者) を、National Defense Authorization Act of Fiscal Year 2007 の Uniform Code of Military Justice - Section 552 に基づき、軍法会議にかけると発表した。別の契約業者を刺殺した容疑。2/29 から Camp Victory で収監しており、4/10 に審理前の事情聴取と証拠品の提示を予定している。同容疑者は、湾岸戦争の後に発生したシーア派弾圧の際にイラクからカナダに亡命、妻子とともにカナダで暮らしていた。しかし、祖国再建のために契約業者としてイラクに戻ってきていたとのこと。
聯合軍がイラク中・北部で実施したアルカイダ関連組織掃討作戦で、敵 1 名が死亡、22 名が拘束された。Baghdad では、"Sons of Iraq" のメンバーを攻撃していた組織の首領を拘束、その際に武装した敵 1 名と遭遇して射殺したほか、8 名を拘束。Baghdad では別件で、武器密輸担当者を拘束。Bayji では、爆弾攻撃を立案していた容疑者や暗殺の容疑者など 3 名を拘束。Ninawa 省では、4/3 に実施した作戦で得られた情報に基づいて作戦 3 件を実施、Mosul では外国人テロリストの手引き容疑で 3 名、別件でアルカイダ関連組織の首領を狙った作戦を実施して 1 名を拘束。
Mosul 西方で、武装勢力が学校の生徒 42 名を拉致する事件が発生したが、全員をイラク軍が救出。事件発生後、聯合軍の航空機が不審な車両を発見、近くの建物で 1 名を発見・拘束したが、その他の誘拐犯人についてはさらに捜索を実施中。
5 日、Balad 西方で聯合軍が、暴行・誘拐・武器密輸を行っているアルカイダ関係者をターゲットとする作戦を実施、逃走しようとした容疑者は停止の指示を無視したために射殺された。Mosul では、自爆テロや外国人テロリストの手引きといった容疑で 2 名を拘束。モスクを監視していたチームが、祈りを終えて出てきた群衆の中に容疑者を発見して拘束したもの。Sadr City では、人道支援任務として水や食料品の配布に従事していたイラク軍と民間人が小火器と RPG による攻撃を受けて反撃。この攻撃で民間人 2 名が負傷。
4 日、Basra の Haiyaniya 地区でイラク軍が銃撃戦に巻き込まれているのを聯合軍の UAV が発見、ヘリコプターを支援に送り込んで武装勢力を攻撃。Samarra 西方では、拘束を逃れようとして逃走するテロリスト 2 名を発見、その後の交戦で敵 2 名が死亡。

今日のイラク (AFPS & AFNews 2008/4/4)
Balad AB で 4 日、米空軍の MQ-1 Predator がオーバーラン事故を起こした。原因については調査中。
聯合軍がアルカイダ関連組織の幹部や爆弾製造組織に対して実施した一連の作戦で、敵 2 名が死亡、16 名が拘束された。Samarra 西方では、封鎖を突破して逃げようとした幹部 1 名が撃たれて負傷した後に捕まったが、後に死亡。それ以外に 7 名を拘束。Sharqat では 1 名が死亡、3 名が拘束されたほか、その現場の南方でさらに 2 名が拘束された。Habbaniyah では自動車爆弾組織のメンバー 3 名が拘束された。うち 1 名が負傷。Mosul では 1 名が拘束された。
3 日、 Mahmudiyah 東方で発生した交戦で、自爆テロ組織の関係者を含む敵 3 名が死亡。Mosul で 1 名を拘束、Sinjar 北西で外国人テロリストを手引きした容疑で 1 名を拘束、Baghdad 西方で 2 名を拘束。
Basra ではイラク軍が実施した対反乱戦で、敵 7 名が死亡、18 名が拘束された。さらに別件で、敵 5 名が死亡、10 名が拘束されたが、後者にはイランの支援を受けている "special groups" の首領を含む。聯合軍に対する攻撃に加えて、イラク軍に対する誘拐・殺人の容疑、さらに石油泥棒の容疑も。別件で、米軍特殊作戦部隊に待ち伏せ攻撃を仕掛けた容疑で 2 名、さらに 3 名を拘束。Hillah ではイラクのコマンドー部隊が実施した対反乱戦で、敵 2 名が死亡、3 名が拘束された。
2 日、Baghdad 南方をパトロール中の米軍部隊が、RPG、81mm 迫撃砲弾、60mm 迫撃砲弾、手榴弾数ダース、7.62mm 弾数百発を発見。イラクの北西部と南部では、イラク軍が合計で 1 名を拘束、さらに武器集積所を発見。
シリアとの国境に近い Qaim では、イラクのコマンドー部隊が路傍爆弾設置犯人を拘束。イラク軍・聯合軍に対する攻撃に加えて誘拐の容疑も。さらに 3 名を拘束。Basra の Dur an Naft 地区では、イラクの即応部隊が 82mm 迫撃砲弾、φ12in の EFP、RPG 7 発と発射器 3 基、7.62mm×39 弾数百発を発見。Halaf では、重機関銃を搭載した敵の車輌を聯合軍が航空攻撃で破壊、乗っていた 6 名が死亡。

今日の USAFCENT (AFNews 2008/4/3)
2 日、アフガニスタンの Bermel、Khowst、Orgune、Qala-e-Naw、Uruzgan に米空軍の A-10 が、Bari Kowt と Uruzgan に米空軍の F-15E が、Ghazni に米空軍の B-1B が、Bermel に仏空軍の Mirage 2000 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 39 件、ISR ミッションは 8 件、英空軍による戦術偵察が 2 件。
イラクでは、Basra で敵の狙撃手が陣取った建物を米海軍の F/A-18E が GBU-38/B で爆撃。また、機関銃を据え付けて友軍を攻撃していた車両を米空軍の MQ-1 が AGM-114 で攻撃。Baqubah と Basra には米空軍の F-16 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 67 件、ISR ミッションは 26 件、米海空軍と英空軍による戦術偵察が 8 件。

今日のイラク (AFPS 2008/4/3)
イラク中・南部でシーア派内部対立が激化した 3/25-30 の間に、 MND-Center (Multinational Division Center) の担任区域内で聯合軍・イラク軍・民間人をターゲットとする攻撃が 78 件発生、米軍に 1 名、イラク軍に 17 名、民間人に 5 名の死者があった。しかし、攻撃を仕掛けてきたことで逆に捜索が容易になり、10 個ほどのグループを編成していた過激派 600 名ほどをターゲットとする作戦を実施、幹部要員 4 名を拘束したほか、69 名が死亡、5 名が負傷、537 名が拘束され、うち 230 名は現在も拘留中、というのが MND-Center を指揮する Rick Lynch 少将の説明。
過去 3 日間に聯合軍・イラク軍が実施した作戦に際して、敵 7 名が死亡、10 名が拘束された。Baghdad 南方の Hillah で、イラン系 "special groups" のメンバーなどを拘束、警察署長の暗殺を計画していたとされるほか、組織に活動資金 10 万ドルを提供、情報収集も行っていた容疑。Qayyarah 西方では、密輸に関与していたアルカイダ関係者など 2 名を拘束。Mosul ではアルカイダ関係者 2 名を拘束。
2 日、Samarra 東方で不審なトラックを発見して停止を命じたところ、乗っていたうちの 2 名が武器を取ろうとしたために交戦、4 名全員が射殺された。Basra では、犯罪者が陣取る建物に航空攻撃を仕掛けて、2 名が死亡。Baghdad 北東では Multinational Division Baghdad の兵士が路傍爆弾設置犯人と交戦、犯人は死亡。別の設置犯人が、地元の女性を "人間の盾" にする事件があり、件の女性が巻き添えになって負傷。Mosul では、以前からお尋ね者になっていたアルカイダ関係者など 2 名を拘束。
Salman Pak で、地元住民の誘導により、お尋ね者 1 名を拘束。MND-Center のお尋ね者リストで 4 番目、第 15 歩兵聯隊・第 1 大隊・A 中隊のお尋ね者リストで 2 番目に載っていた人物。Kutimiyah では、イラク軍と MND-Center の兵士が武器集積所を発見。RPG 45 発、12.7mm 機関銃と銃弾 500 発、信管数ダース、対人地雷、81mm 迫撃砲 2 門、機関銃 1 挺と弾薬。New Baghdad でも、Multinational Division Baghdad の兵士が武器集積所を発見。EFP、RPG、RPG 発射機、RPG の推進薬といった内容。
Mahmudiyah では 1 日、地元住民からの通報を受けたイラク軍が武器集積所を発見。EFP 2 発、RPG 4 発、60mm 迫撃砲と迫撃砲弾、小火器用弾薬。

| 先頭に戻る |


こぼれ話

| 先頭に戻る |


AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

Contents
HOME
Works
Diary
PC Diary
Defence News
Opinion
Special
Hobby
Ski
About
Old contents

| 記事一覧に戻る |