今週の軍事関連ニュース (2008/04/22)
 

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一般ニュース

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/4/19-20)
  • 米海軍の調査部門・InSurv (Board of Inspection and Survey) が、3 月にヴァージニア州 Norfolk とハワイ州 Pearl Harbour で、ミサイル巡洋艦 USS Chosin (CG-65) とミサイル駆逐艦 USS Stout (DDG-55) の検査を実施して、両艦が多数の問題を抱えているのを発見。ミサイルやレーダー・艦砲が状態不良で正常に機能しない、救命装備が所定の基準を満たしていない、といった内容。このため、両艦に乗り組んでいる幹部士官も調査を受ける羽目になった。メンテナンスに必要な経費は満額支出しており、予算不足が原因ではないとしている。2 隻ともデプロイメントから戻ったところで、この後で入渠の予定も組んでいる。しかし米海軍の FRP (Fleet Response Plan) では、デプロイメントから戻ったばかりの艦でも必要に応じて出動できる体制を維持しなければならないことになっている。ちなみに、InSurv は年間 40-50 隻の艦を検査しており、2007 年には 47 隻を検査、フリゲート・揚陸艦・機雷戦艦艇で 1 隻ずつ「任務不適合」の判定を下した。このように状態不良の艦は毎年のように出てくるが、イージス艦で今回のような状態不良が見つかるのは異例。一因として、乗組員の数が減っているため、乗組員がメンテナンスにかけられる時間が減っている件が挙げられているが、今後はさらに艦艇の定員を減らす方向にあるので、代わりに陸上の組織・施設が目配りしなければならないと考えられる。
  • Herve Morin 仏国防相は 20 日、Europe 1 ラジオと TV5 Monde テレビに出演した際に、Nicolas Sarkozy 大統領が推進しており、数週間以内に意志決定を予定している 2 隻目の空母 (PA2) について、予算不足で実現が難しいのではないかという見解を示した。建造経費は 35 億ユーロ (55 億ドル) と見積もられている。
  • パキスタンは 19 日、Shaheen II (a.k.a. Hatf VI) 弾道ミサイルを、国内某所から試射したと発表した。このミサイルの試射は、昨年 2 月に続いて二度目。射程は 2,000km で、パキスタンで開発したミサイルとしてはもっとも長い。改良を進めるための作業の一環として、試射を実施したと説明している。なお、Yousaf Raza Gilani 首相の就任後に実施した試射としては初めてのもの。

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/4/18)
  • 米海軍の NPS (Naval Postgraduate School) が、ネバダ州の Nellis AFB で MQ-1 Predator の運用に関わっている要員 66 名を対象として 2006 年 12 月に調査した結果が、米空軍の 311th Human Systems Wing 麾下、Performance Enhancement Directorate (Brooks City-Base, TX) によって明らかにされた。それによると、有人機の搭乗員以上に UAV のオペレーターは疲労が激しく、慢性的に疲労して "燃え尽き症候群" みたいな状態になっているとのこと。任務中に眠気を催した経験があるオペレーターは全体の 40% に達しており、こうした疲労が任務効率にも影響を及ぼしている。UAV は 24 時間フルタイムで運用していることから、オペレーターの勤務時間も長くなる状況。さらに、人員不足の問題にも見舞われている。2005 年に実施した調査では、E-3 Sentry の搭乗員がやはり、少ない人員で過重な任務を担当していた状況が判明している。[だから、その後で E-3 を中東戦域から引き上げて、本国で再編成することになったわけで]
  • アフガニスタンの Helmand 省に展開しているイギリス軍が、ISTAR (Intelligence, Surveillance, Target Acquisition and Reconnaissance) 資産として UOR (Urgent Operational Requirement) で 2 機を緊急調達、昨年暮れに現地に配備したばかりのMQ-9 Reaper UAV のうち 1 機が、4/9 に機械的トラブルが原因で墜落した。MQ-9 の墜落事故は、米空軍も含めてこれが初めて。機密装備は回収、残りは破壊処分したというのが国防省の説明。MQ-9 については当初の 2 機に加えて、さらに 4-6 機の追加調達が進行中。1 月にはアメリカで、FMS 経由で MQ-9×10 機を 10 億ドルで輸出する件を DSCA (Defense Security Cooperation Agency) が議会に通告している。英空軍では米空軍と違って武装化していないが、今後は MQ-9 に GBU-12/B や AGM-114 を搭載する可能性があるとしている。機体は Kandahar に展開して、運用は Combined Joint Predator Task Force 麾下の No.39 Sqn. (Creech AFB, NV) が担当している。また、Watchkeeper 計画とは別に Elbit Systems の Hermes 450 を緊急調達して運用中。
  • 米 Raytheon 社は 18 日、情報機関向けに脆弱性評価ソフトウェアを開発・納入している米 SI Government Solutions 社を買収すると発表した。買収額は非公開。買収後は Raytheon IIS (Intelligence and Information Systems, Garland, TX) の傘下に入る。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/4/18)
オランダの Eimert van Middelkoop 国防相は、オランダ軍が保有していた CBU-87/B クラスター爆弾の廃棄処分を進めている、と下院で報告した。F-16 搭載用で 202 発のサブミュニッションを内蔵しているが、自爆機能がないことと、それによる不発弾による被害を考慮して使用を停止、破壊処分することになったもの。ただし、AH-64D Apache 攻撃ヘリに搭載する M261 については、今後も維持したいとしている。これは 2.75in Hydra 70 シリーズのロケット弾で、9 発のサブミュニッションを内蔵しているが、不発率が他のロケット弾と変わらないという理由から廃棄はしない方針。なお、オランダ議会では、「10 発以上のサブミュニッションを内蔵するクラスター爆弾」を対象とする国際規制の実現を求めている。(Netherlands Information Service)

今日の小ネタ
  • 米空軍は Thunderbird Air Show Production Services の契約について、SMS (Strategic Message Solutions) に 5,000 万ドルの契約を発注していたが、GAO (Government Accountability Office) の調査により、契約時の手続きに不適切な点があったため、この契約は解除になった。この件について監察部門 (IG : Inspector General) が調査報告書を Michael W. Wynne 空軍長官に提出。それを受けて、契約時に AWC (Air Warfare Center, Nellis AFB, NV) 司令官だった Stephen M. Goldfein 少将とその他 2 名が処罰の対象になった。(USAF 2008/4/17)
  • 米国防総省は、 Baltimore MEPS (Military Entrance Processing Station, Fort Meade, MD) でバイオメトリクス署名の導入を開始した。従来の手書きのサインに代えて、指紋リーダーを使って電子的に署名を行うもの。USMEPCOM (U. S. Military Entrance Processing Command) が、導入に向けた作業を進めてきていた。(DoD 2008/4/17)
  • 米海軍と米海兵隊は、米 Insitu 社 (Bingen, WA) 製の小型 UAV・ScanEagle を調達する方向で検討中。ただし数量は未定。現在 4 ユニットを運用しているが、これはメーカーからのリース。空軍はすでにイラクとアフガニスタンで運用しており、累計飛行時間 80,000 時間を記録している。圧縮空気式カタパルトから打ち出して発進、発射機に吊したロープに引っかけて回収する仕組み。ネットを使用しないので、その分だけスペースを節約できるという説明。(DefenseNews 2008/4/17)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/4/17)
  • オランダ議会の上院 (Upper House) は、国防予算の対 GNP (Gross National Product) 比を固定したい考え。NATO の基準では、加盟国は対 GNP 比を 2% にすることとしているが、オランダの場合、1991 年にはこの基準値を上回る 2.8% だったものが、現在では 1.4% まで下落しており、このままいくと 2011 年には 1.2% にまで下がる。しかし、上院の主要政党はもっと国防支出を増やすべきだと考えており、そこで対 GNP 比を固定する話が出てきた。このアイデア、Eimert van Middelkoop 国防相も好意的に見て検討はしてみたものの、承認するには至らず、結論は次期政権に先送りとなった。しかも、オランダ軍はアフガニスタンの Uruzgan 省に軍を派遣して危険な任務を遂行している事情から、人員徴募に苦労しているのが現状で、資金だけでなく人も足りない。現時点の人員不足は 6,000 名ほどとなっている。(Netherlands Information Service)
  • CDI (Center for Defense Information) のシニア アドバイザーを務める Philip Coyle 氏は下院の監視・政府再編委員会 (House Committee on Oversight and Government Reform) の外交・安全保障担当分科会 (Subcommittee on National Security and Foreign Affairs) で 16 日、ミサイル防衛プログラムに関する証言を実施した。現在は年間 100 億ドル、Ronald Reagan 大統領時代の SDI (Strategic Defense Initiative) からだと累計 1,500 億ドルの資金を投じているが、これについて同氏は「国防総省が脅威について誇張している」「実戦的環境の下での有用性が検証できていない」「性能要求を満たせておらず、攻撃を受けた際には脆弱性がある」と主張。さらに、ポーランドとチェコへの MD エレメント配備についても「ロシアとの不和を引き起こす原因になった」と主張。(CDI)

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産業・装備・調達

今日の米軍調達 (Contracts 2008/4/18)
  • ITT Industries, Inc. (Clifton, NJ) は米特殊作戦軍団 (USSOCOM) から、特殊作戦航空聯隊 (SOAR : Special Operations Aviation Regiment (Airborne)) 向けの統合電波妨害装置を、$312,000,000 (maximum) で受注した。(H92241-06-D-0001)
  • Insitu Group, Inc., (Bingen, WA) は米特殊作戦軍団 (USSOCOM) から、特殊作戦部隊向けに実施する、UAV を用いた情報収集・監視・偵察業務を $23,953,000 (not-to-exceed) で受注した。(H92222-08-C-0022)
  • Lockheed Martin Aeronautical Systems (Marietta, GA) は米空軍から、C-5M RERP (Reliability Enhancement and Re-engining Program) の初期発注分で使用する予備品とロット 2 の先行調達を対象とする、UCA (Undefinitized Contract Action) に伴う修正契約を $127,202,565 で受注した。Wright-Patterson AFB, OH (FA8625-07-C-6471/P00003)
  • Lockheed Martin Aeronautics Co. (Fort Worth, TX) は米空軍から、FMS (Foreign Military Sales) 経由のパキスタン向け F-16C/D-52M 輸出案件 (Peace Drive I) について、エンジニアリング業務を対象とする修正契約を 2 件受注した。ひとつは生産プログラムの変更に起因する変更を行うもので $31,480,000 (not-to-exceed)、もうひとつは支援機材と仕向地向けの標準仕様実現のための開発を行うもので $27,000,000 (not-to-exceed)。Wright-Patterson AFB, OH (FA8615-07-C-6031/P00005, FA8615-07-C-6031/P00004)
  • Raytheon Co., Intelligence and Information Systems (Omaha, NE) は米空軍から、米戦略軍 (USSTRATCOM : US Strategic Command) の以下の部隊を対象として行う、Joint Environment Toolkit 関連のハード/ソフト導入作業 (Joint Environment Toolkit Hardware/Software Fielding) に関する修正契約を、$23,096,392 で受注した。
    • 26th OWS (Operational Weather Squadron)
    • 25th OWS
    • 15th OWS
    • 17th OWS
    • 21st OWS
    • 28th OWS
    • AOC (Air Operations Command)
    このほか、サイト サーベイ業務を実施する。Hanscom AFB, MA (FA8720-04-C-0015/P00018)
  • Teksouth Corp. (Gardendale, AL) は米空軍から、指揮官がリアルタイムで補給・財務状況を把握できるようにする CRIS (Commanders' Resource Integration System) システムの運用・維持・更新に関する IT サービス業務を、$17,199,961 で受注した。これは SAF や HAF、FM (Financial Management)、DO (Directorate of Operations)、LG (Directorate of Logistics) にフォーカスしてレポート機能を実現するデータウェアハウス。Microsoft SQL Server などの民生用ソフトウェアを活用して実現する COTS (Commercial Off-the-Shelf) 製品。Wright-Patterson AFB, OH (FA8770-08-C-0002)
  • Wyle Laboratories, Inc. (Huntsville, AL) は米空軍から、F-15 が装備するシステム・サブシステム・支援機材の信頼性・保守性を確保するために、信頼性を中心に据えてメンテナンスやリスク評価を行う Reliability Information Analysis Center の業務を、$9,590,327 で受注した。Offutt AFB, NE (HC1047-05-D-4005/0068)
  • Archer Western Contractors and LTD/Butt Construction Co., Inc. (Chicago, IL) は米陸軍から、オハイオ州 Wright-Patterson AFB に BRAC Human Performance Wing の施設を建設する作業を、$172,419,000 で受注した。Army Corps of Engineers, Louisville, KY (W912QR-08-C-0014)
  • Bristol Environmental & Engineering Services Corp. (Anchorage, AK) は米陸軍から、アラスカ州 Elmendorf AFB に F-22 用のインフラを整備する作業のフェーズ II 分を、$14,163,496 で受注した。誘導路とアーミング用の施設を設計・建設するもの。Army Engineer District, AK (W911KB-08-C-0007) [以前にも同じ案件があったけれど、金額が違う]
  • Raytheon Co., AMDS (Andover, MA) は米陸軍から、SWEEP VII 改修キットと予備品を $13,171,464 で受注した。AMCOM (Army Aviation and Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W31P4Q-08-C-0247)
  • Nakaya Construction, LLC (Bountiful, UT) は米陸軍から、ユタ州 Hill AFB の飛行管理施設 (hydraulic flight control facility) の増設・交換工事を $7,407,983 で受注した。Army Engineer District, Sacramento, CA (W91238-08-C-0005) [滑走路のアレスティング ワイヤーか何か ?]
  • Tiber Creek Consulting, Inc. (Vienna, VA) は米陸軍から、Reserve Component Manpower Systems を対象とする人員面のサポート業務を $7,320,691 で受注した。National Guard Bureau, Arlington, VA (W9133L-08-F-0060)
  • River Trading Co., LLC (Cincinnati, OH) は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍・空軍向けの石炭を $11,964,752 (maximum) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-0653)
  • DeRossi & Son Co. (Vineland, NJ) は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍向けの男性用混紡コートを $6,537,353 (maximum) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SP0100-05-C-0449)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/4/18)
  • 蘭 Stork Aerospace 社と米 Lockheed Martin 社は、F-35 Lightning II で使用する配線ハーネス類について、蘭 Fokker Elmo 社から供給する、という内容の了解覚書に調印した。まず低率初期生産 (LRIP : Low Rate Initial Production) フェーズについて、Fokker Elmo 社が生産・維持管理・サポートを担当、さらに F-35 の全規模量産 (FRP : Full Rate Production) に向けた TIWS (Total Integrated Wiring System) について、配線管理、コンフィギュレーション管理、調達と兵站支援、生産支援に関わる作業を、Fokker Elmo 社と Lockheed Martin 社が共同で推進するという内容。Fokker Elmo 社はトルコにあるものも含む同社の事業所で、F-35 の主翼配線に関連する全世界規模のサプライチェーンをサポートする。最終的には総額 20 億ドル規模の案件に成長する見込みで、F-35 関連でオランダ企業が受注した案件としては過去最大規模 (その関係もあってか、調印セレモニーにはオランダの Maria van der Hoeven 経済担当相も出席した由)。なお、Fokker Elmo 社は Stork Aerospace 社の傘下企業で、オランダ・トルコ・アメリカ・中国に事業所を持ち、電気配線を専門に手がけている。1980 年から、F-16 の製造に際しても同社が配線機器を手がけてきた。(Stork Aerospace)
  • EADS Astrium 社は ESA (European Space Agency) から、GMES (Global Monitoring for Environment and Security) 計画の一環となる Sentinel シリーズとしては初めての光学衛星、Sentinel-2 を 1 億 9,500 万ユーロで受注した。この衛星は、農業・林業・災害対策といった分野で活用することになっている。たとえば、農地の展開状況把握、山火事の被害状況把握、自然災害の被害予測や事後対応など。EADS Astrium は 13 チャネルの MSI (Multi-Spectral Imaging instrument) を、西 Astrium Spain 社が衛星本体と熱管理機構・配線類を、さらに独 Jena Optronik 社、仏 Boostec 社、西 Sener and GMV 社も参画する。重量 1.1t、軌道高度 786km。幅 290km の範囲をカバーでき、解像度 10m。2 基目の衛星を追加する構想もあり、実現すれば世界のどこでも 5 日に一度はカバーできる。(EADS Astrium)
  • 米 DSCA (Defense Security Cooperation Agency) は議会に対し、イギリス向けに FMS (Foreign Military Sales) 経由で C-17A を対象とする GSP (Globemaster III Sustainment Partnership) の契約を輸出すると通告した。納入後のサポート業務を米 Boeing 社が担当するもので、技術面・兵站面のサポート業務と担当人員の派遣、支援機材・スペアパーツ・補修用パーツの用意、その他の兵站支援業務を実施する。すべてのオプション契約が実現した場合の総額は 2 億 2,500 万ドル。オフセットの設定はなし。(DSCA)
  • 米 Navistar International 社は、同社傘下の Navistar Defense (旧称 IMG : International Military and Government, LLC) が米海兵隊から、同社製の MRAP (Mine Resistant Ambush Protected)・MaxxPro を対象とする増加装甲追加作業を、2 億 6,100 万ドルで受注したと発表した。この改修により、MaxxPro は MaxxPro Plus と同等の防禦力を備えることになる。現時点で、MaxxPro シリーズの累計受注は 5,214 両に達している。(Navistar International )
  • 米 General Dynamics C4 Systems 社は、米 Lockheed Martin 社の JTRS (Joint Tactical Radio System) AMF (Airborne, Maritime and Fixed Site) チームから、艦上・陸上に設置する戦術無線機の開発とインテグレーション、それと情報保全の業務を 1 億 4,000 万ドルで受注した。GIG (Global Information Grid) の戦術パートを構成するもので、統合部隊・航空機・水上艦・陸上施設を対象として、音声・データ・動画などの通信を可能にする。機密データのやりとりに使用する HAIPE (High Assurance Internet Protocol Encryptor) など、Type 1 INFOSEC モジュールの開発も同社が担当する。ちなみに、General Dynamics は JTRS HMS (Handheld, Manpack and Small Form Fit) では主契約社を務めている。こちらは今年の末から LUT (Limited User Trial) を始める予定。(General Dynamics C4 Systems)
  • DSCS (Defense Satellite Communications System) に代わる米軍の新型通信衛星・WGS (Wideband Global SATCOM。旧称 Wideband Gapfiller Satellite) の初号機が、4/15 から稼働を開始する。1 基の WGS で、DSCS×9 基分を上回る伝送能力を持つ由。もともと DSCS と次期衛星の間のギャップフィラーという位置付けだったが、途中で計画が変わって次期本番用衛星に格上げとなり、それを受けて名称も変わった。全部で 6 基の配備を予定しており、2012 年までに出揃う予定。この衛星の運用監視を担当しているのは、米空軍宇宙軍団 (AFSPC) 麾下の 3rd SOPS (Space Operations Squadron, Schriever AFB, CO)、ペイロードについては陸軍の SMDC/ARSTRAT (Space and Missile Defense Command/Army Forces Strategic Command) が担当している。(USAF)
  • Antonov ASTC のゼネラル デザイナーを務める Dmytro Kiva 氏が 4/8、ドイツ連邦議会 (Bundestag) の航空宇宙委員会に出席、議員・国防省関係者・航空宇宙産業関係者を相手に、SALIS (Strategic Airlift Interim Solution) プログラムと AN-124-100 Ruslan に関するプレゼンテーションを実施した。SALIS では現在、Leipzig に An-124×2 機を常に待機させているほか、必要に応じてさらに 4 機を投入できる体制をとっている由。このプレゼンテーションでは他にも、AN-124-100 の発展型・AN-124-100M-150 について説明。このモデルではペイロードを 150t に増やしたほか、B-RNAV と P-RNAV に対応して統合飛行・航法システムも新型化。このほか、リージョナル ジェットの An-148、STOL 型軍用輸送機 An-70、世界最大の輸送機・AN-225 Mriya に関するプレゼンテーションも実施した。(Antonov ASTC )
  • スペイン軍の ISAF (International Security Assistance Force) 派遣部隊が 15 日、Herat の前方支援基地 (FSB : Forward Support Base) でイスラエルの IAI (Israel Aircraft Industries ) 社から調達した UAV・Searcher Mk.II-J の運用を開始した。同機は昼夜を問わずに監視飛行が可能。システム全体の名称は PASI (Plataforma Autonoma Sensorizada de Inteligencia) といい、3 月半ばに現地に到着。軍と UTE 社の人員が共同で運用している。(Spanish MoD)
  • BAE Systems 社は、耐妨害性を備えて陸・海・空で運用可能な GPS (Global Positioning System) レシーバーを開発したと発表した。さまざまなシナリオの下で、中には同時に複数の妨害源からジャミングをかけるテストも実施したが、問題なく作動したとしている。既存の GPS システムに後付けすることもできる由。(BAE Systems)
  • 米 Northrop Grumman 社は米国防総省から、陸・海・空軍の研究開発を対象とするサポート業務の延長分を受注した。延長期間は 5 年、累計 10 年分で 1 億ドルの案件となる見込み。TSER (Theoretical Studies and Engineering Services) といい、理論研究 (theoretical study)、エンジニアリング リサーチ、ハードウェア製造、設計/分析、フィールド データ解析、プログラム計画、管理・報告、品質管理などの業務を担当する。ちなみに同社は NSROC (NASA Sounding Rockets Operations Contract) の契約も受注しており、WFF (Wallops Flight Facility, Wallops Island, VA) で実施している。一緒に企業チームを編成しているのは、Orbital Sciences Space Technical Services (Greenbelt, MD) で、すでに WFF での作業を担当しているほか、今後は WSRM (White Sands Missile Range, White Sands, NM) と PMRF (Pacific Missile Range Facility, HI) での作業にも関わる。(Northrop Grumman)
  • 独 Diehl BGT Defence 社傘下の Junghans Microtec 社は英国防省から、AFS (Artillery Fuzing System) のデモンストレーション・承認・供給を受注した。英陸軍の 105mm Light Gun と 155mm 自走榴弾砲 AS90 で使用する、現用中、あるいは将来に登場する新型砲弾に取り付ける信管を供給する案件。信管 2 種類・145,000 個と信管調定装置 (inductive fuze setter) 500 基、関連する補給品を対象としている。信管のうちひとつは Multi Option Fuze といい、HE (High Explosive) 弾で使用する。もうひとつは Electronic Time Fuze といい、発煙弾と照明弾で使用する。これらの信管をプログラムするのが信管調定装置。(Diehl BGT Defence)
  • 米 Lockheed Martin 社は、同社傘下の加 Lockheed Martin Canada 社が率いる HCM (Halifax Class Modernization) 企業チームが CANSEC 2008 の席で、提案している新型指揮管制装置・CanACCS-9LV (Saab Systems 社製) の熟成度を実証してみせたと発表した。HCM のうち Combat Systems Integrator の案件で、2008/6/9 を提案期限とするコンペティションが進行中。この契約では、指揮管制装置、レーダー、戦術データリンク (TDL : Tactical Data Link)、ESM (Electronic Support Measures)、その他の電子戦関連機材を対象としている。企業チームのメンバーは、Lockheed Martin MS&S (Maritime Systems & Sensors)、Saab Systems、xwave、IBM Canada、L-3 Electronics、CAE Professional Services の各社。ソフトウェアの開発や就役後のサポート業務はカナダ国内で実施する、としている。(Lockheed Martin)
  • 豪 Boeing Australia 社は Victoria 州の Melbourne Airport に、1,000 万豪ドルを投じてコンポーネント補修施設を開設した。B.787 Dreamliner や、オーストラリア空軍がこれから導入する F/A-18E/F Super Hornet のメンテナンスを行うのが目的。面積 5,000 平米、長さ 10m のオートクレーブやクリーンルームを備えており、複合材料製品の補修も可能。さらに、複合材料にダメージを与えずに作業できる塗装施設もある。すでに FAA (Federal Aviation Administration)、EASA (European Aviation Safety Agency)、シンガポールの CAA (Civil Aviation Authority)、オーストラリアの CASA (Civil Aviation Safety Authority) からの認証を取得済み。(Boeing)
  • 独 Atlas Elektronik 社はマレーシアで開催した DSA 2008 兵器展示会の席で、艦載用多機能コンソールや、機雷掃討用 UUV・ATLAS Sea Otter を初めとする対機雷戦 (MCM : Mine Countermeasures) 装備の展示を実施した。(Atlas Elektronik)

今日の米軍調達 (Contracts & AFMCNews 2008/4/17)
  • AAI, Corp. (Hunt Valley, MD) は米空軍から、試験機材のスペアパーツ (Spares NSN: 4920-01-461-6316EW, USM 670 Joint Service Combat System Tester) を総額 $67,505,160 で受注した。対応機種は、A-10、F-15、F-16、F/A-18、E-2、E-6、CV-22、HH-60。Robins AFB, GA (FA8540-08-D-0002)
  • Raytheon Co., Intelligence and Information Systems (Omaha, NE) は米空軍から、JET (Joint Environment Toolkit) フェーズ 2・インクリメント 2 に関する修正契約を $23,096,392 で受注した。Hanscom AFB, MA (FA8720-04-C-0015/P00024)
  • Quality Performance Inc. (Fredericksburg, VA) は米海軍から、MWS (Moriah Wind System)×77 セットを $37,500,000 で受注した。艦や陸上施設に設置して風向・風速を計測・表示するもので、得られたデータは航空作戦・戦闘任務・航法・戦術計画・消火活動に際しての意志決定に利用する。現行の Type F Wind Measuring and Indicating System に代わるもの。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Lakehurst, NJ (N68335-08-D-0015)
  • Rogers-Quinn Construction, Inc. (Bonsall, CA) は米海軍から、MCB (Marine Corps Base) Camp Pendleton の 43 Area に通信機器・電子機器補修用の建物を建設する作業を、$14,800,000 で受注した。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southwest, San Diego, CA (N68711-03-D-7057)
  • Jacobs Technology Inc. は米海軍から、Marine Corps Systems Command 麾下の PM MCNIS (Information Systems and Infrastructure Product Group, Marine Corps Network and Infrastructure services, Quantico, VA) を対象とするテクニカル サポート業務を、$6,365,500 で受注した。NMCI (Navy and Marine Corps Intranet) に関連する案件で、資産管理・ユーザー要求管理に関するデータ収集、アプリケーション インベントリ、その他の移行作業関連業務を担当、カットオーバー作業をサポートするもの。Marine Corps System Command, Quantico, VA (M67854-02-A-9017/#0017)
  • Integrys Energy Services (Chicago, IL) は米国防兵站局 (DLA) から、イリノイ州内における陸軍・空軍・その他民間部局向けの電力供給業務を $23,948,888.34 (maximum) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-8016)
  • Scott Alliance, Inc. (A Joint Venture, Chicago, IL) は米陸軍から、イリノイ州 Scott AFB に保安部門のオペレーション施設を建設する作業を、$12,138,000 で受注した。Army Corps of Engineers, Louisville, KY (W912QR-08-C-0013)
  • Northrop Grumman Systems Corp. (Meadows, IL) は米陸軍から、2 波長対応・非冷却式・中波長対応の赤外線センサー、Lead Selenide Passive Infrared Cueling System の開発・製造・デモンストレーションを、$6,085,549 で受注した。CECOM Acquisition Center, Fort Monmouth, NJ (W15P7T-08-C-P001)
  • Butt Construction Co. (Dayton, OH) と Archer Western Contractors, Ltd. (a part of the Chicago-based Walsh Group, Dayton OH) のジョイント ベンチャーは米陸軍から、オハイオ州 Wright-Patterson AFB の北東隅に、711th Human Performance Wing 用の施設を建設する作業を $194,529,000 で受注した。BRAC 2005 (Base Realignment and Closure 2005) に伴う移駐で建設が必要になったもので、面積 68 万平方フィート、空軍の Physiological Training Unit と海軍の Aerospace Medical Research Laboratory (Pensacola, FL) が移駐してくる。Army Corps of Engineers district office, Louisville, KY

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/4/17)
  • Airbus A400M の初号機 (MSN001) が、すべてのインターフェイスを接続して電気系統のパワーオン試験を実施、問題ないことを確認した。この後、同機は Station 40 から Station 35 に移動して、搭載しているすべてのシステムが法律の規定通り・要求仕様通りにできているかどうかをチェックする作業に移る。その際のデータは自動的に記録しておいて、後で評価・分析に供することになっている。Station 40 での作業に先立ち、主翼や尾翼を胴体に組み付ける作業を実施したが、この作業は初号機に特有の事情として、地上構造試験のために途中で中断が入ったとのこと。一方ではエンジンの組み立てを実施しており、所要の配線・配管、それと機体への組み付けに必要なコンポーネンツの取り付けを済ませておく。Station 25 で計測機材の搭載した機体に、続く Station 20 でエンジンを搭載することになっている。そのエンジンについては現在、飛行承認 (Engine Flight Clearance) を得るための作業を進めており、飛行試験に使用する Flying Test Bed については C-130 に TP400 エンジンを搭載済み。承認が出たら飛行試験を開始する。(EADS)
  • 米 Boeing 社は DigitalGlobe 社から、WorldView 衛星 2 号機 (WorldView-2) の打ち上げを受注した。Delta II ブースターを使用するもので、2009 年半ばの打ち上げを予定している。使用するブースターと関連サポート業務については、Boeing 社と Lockheed Martin 社のジョイント ベンチャー、ULA (United Launch Alliance) から Boeing 社が買い取った上で、Boeing Launch Services 社の手で打ち上げを実施する。なお、WorldView-2 は、DigitalGlobe 社のリモート センシング衛星としては 3 基目にあたる (1 基目は QuickBird)。WorldView-2 の解像度は 0.5m、8 バンドのマルチスペクトラム センサー (red, blue, green near-infrared に加えて、新たに coastal, yellow, red edge, near-infrared 2 を追加) により、1 日に 975,000 平方キロの面積を撮影できる。初号機の WorldView-1 は、2007/9/18 に Vandenberg AFB から、Boeing 社の手で成功裏に打ち上げ済み。(Boeing, DigitalGlobe)
  • 米 GA-ASI (General Atomics Aeronautical Systems, Inc.) 社が ER/MP (Extended Range/Multi-Purpose) として開発している Sky Warrior UAS (Unmanned Aircraft System) ブロック 1 が、3/31 に El Mirage Flight Operations Facility (Adelanto, CA) で初飛行に成功した。ER/MP は多年度契約に基づく SDD (Systems Development and Demonstration) フェーズを進めているところで、UAV×17 機と OSGCS (One System Ground Control Station)×7 基を製造・納入する予定。その後の追加受注も含めた計画総経費は 20 億ドル。GA-ASI 社は、以下の各社とともに "Team Sky Warrior" を編成して、陸軍の担当部門とともに開発にあたっている。
    • AAI Corp. (OSGCS 担当)
    • SPARTA, Inc. (兵站支援業務担当)
    • L-3 Communications/Communications Systems-West (TCDL と SATCOM 担当)
    ER/MP Sky Warrior は陸軍の師団レベルで RSTA (Reconnaissance, Surveillance, and Target Acquisition) に使用する UAV で、地上部隊向けの監視・通信中継や対地攻撃を担当する。MQ-1 Predator から発展した機体で、兵装搭載量を倍増させたほか、エンジンを HFE (Heavy Fuel Engine) に変更する等の改良を取り入れた。このエンジン変更により、燃料にはジェット燃料でもディーゼル燃料でも使用できるようになり、陸軍にとっては野戦環境でのサポートが容易になる。また、馬力と燃費効率も高めている。アビオニクスは三重冗長化、操縦系統は二重冗長化、センサーは EO/IR (Electro-Optical/Infrared) と SAR (Synthetic Aperture Radar)。(General Atomics)
  • 米 Boeing 社は、LJDAM (Laser Joint Direct Attack Munition) の第一陣を米空軍に納入した。誘導キットは PLGS (Precision Laser Guidance Set) という。GPS/INS 誘導の JDAM にレーザー誘導装置を追加したもので、海軍・空軍が移動目標攻撃用として要求していたもの。レーザー センサーは、EFW Inc. (Fort Worth, TX) が製造を担当している。2007 年 5 月に 2,800 万ドルの契約で、既存の 500lb 爆弾に取り付けるレーザー シーカー×600 セットを発注、3 月に量産型シーカーを使った FAAT (First Article Acceptance Testing) を、カリフォルニア州の NAWC China Lake で実施したところ。発射母機には F-15E と F-16 を使い、70mph の速度で移動している地上目標を攻撃できることを確認した。海軍も AV-8B で移動目標の攻撃試験を実施しており、今後は F/A-18 を使った試験も予定している。今年のうちに米海空軍で実働可能になる予定で、現在の受注分は 2009 年 6 月までに完納の予定。(Boeing)
  • 米 Orbital Sciences 社は、米空軍が同社の Pegasus ブースターを使って、C/NOFS (Communications/Navigation Outage Forecasting System) 衛星の打ち上げを成功裏に実施したと発表した。1990 年の登場以来、累計 39 回目、Pegasus 計画としては 1997 年以降で 25 回目の成功ミッション。打ち上げは Marshall Islands の Kwajalein にある Reagan Test Site で実施、1 時間にわたる位置決め飛行の後、Orbital 社の L-1011 "Stargazer" から Pegasus が発進、打ち上げに成功した。C/NOFS は低軌道 (LEO : Low Earth Orbit) 衛星で重量 870lb、205nm×385nm の楕円軌道に載った。米空軍 SMC (Space and Missile Center) 麾下の Space Development and Test Wing と AFRL (Air Force Research Laboratory) Space Vehicles Directorate (いずれも Kirtland AFB, NM) が共同開発した衛星で、設計・製造は General Dynamics 社が担当している。(Orbital Sciences) [うーん、気分はまさに「スカイ・マスターズ」]
  • 米 Raytheon 社は米空軍 SMC (Space and Missile Systems Center, Los Angeles AFB, CA) 麾下の Global Positioning System Wing から、MUE (Modernized User Equipment) の開発・認証作業契約を 6,100 万ドルで受注した。新型 NAVSTAR 衛星に実装する軍用新波・M コードに対応する GPS レシーバーを開発するもので、従来型シグナルにも対応する。今回の契約は SDD (System Design and Development) フェーズ契約の第二陣にあたり、M コードに対応する GPS レシーバーのビルディング ブロックを完成させるのが目的。2 種類のフォームファクタを開発しており、既存のアビオニクス・兵装・センサーについては、GPS ブロック III の投入に備えてモジュール単位のアップグレードを行えるようにする。また、レシーバーのコストダウンも図ることになっている。(Raytheon)
  • 米 Hamilton Sundstrand 社は米 Boeing Integrated Defense Systems 社から、V-22 Osprey のロット 12-16 で使用する定速発電機 (constant frequency generator) を受注した。5 年間・9,000 万ドルの案件で、出力 40kVA の定速発電機を 1 機につき 2 台、それと制御装置を搭載する。国防総省が Bell/Boeing 社に対して、3/28 に 104 億ドルの 5 ヶ年契約 (2008-2012 年) で V-22×167 機を追加発注したのに対応する。(Hamilton Sundstrand)
  • 米 Raytheon 社は NGT (Next Generation Transmit Receive Integrated Microwave Module) 計画の下、42 ヶ月・1,150 万ドルの契約で、将来に登場する新型レーダーでの使用を企図した、ガリウム砒素 (GaN : Gallium Nitride) 半導体を使用した送受信モジュールの開発を進めているところ。デモンストレーションと信頼性検証試験により、送信出力増大・探知距離延伸・探知能力強化、それとアンテナの小型化が可能であることを実証できた、としている。また、アンテナの小型化により可搬性が良くなり、調達コストやライフサイクル コストの引き下げも可能としている。ちなみに発注元は、米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) の Advanced Technology Directorate。ベースになる技術は、DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) の Wide Bandgap Semiconductor 計画と、Raytheon 社の自主研究による成果を利用している。(Raytheon)
  • 米 DRS Technologies 社は米陸軍 TACOM LCMC (Tank-Automotive and Armaments Command / Life Cycle Management Command, Rock Island, IL) から、PM HBCT (Program Manager for Heavy Brigade Combat Team, Warren, MI) 向けのサポート業務契約を 2,040 万ドルで受注した。昨年に受注していた同種契約の続きで、M1A1 AIM Abrams Embedded Diagnostic プログラムと COBRA (Condition-Based Reliability Assessment (COBRA) プログラムで使用する DSESTS (Direct Support Electrical System Test Sets) を対象として、システム テクニカル サポートやテクニカル アップデート、プログラム管理を担当するもの。つまり、AFV が装備する自己診断機能について、長期的な維持管理と信頼性の確保を行う仕事。期間は 2008/1-2009/1、DRS Test & Energy Management unit (Huntsville, AL) が担当するが、この部門は各種の自己診断用自動試験機材や電子機器を手がけており、M1A1、M1A2、M1A2 SEP、M2A2、M2A3、M1A1 (海兵隊向け)、LAV (Light Armored Vehicle, 海兵隊向け) で採用実績がある。(DRS Technologies)
  • 米 Arotech Corp. の Training and Simulation Division 傘下にある FAAC Inc. は、米海兵隊向けの MRAP (Mine Resistant Ambush Protected vehicle) 用操縦訓練シミュレータ、ODS (Operator Driving Simulator) を納入した。2007 年 12 月の契約修正によって追加導入が決まっていたもので、MRAP Category I・Cougar、Mk.23、アップ アーマード HMMWV の操縦訓練が可能。以下の各基地にシングル型とデュアル型を配備した。
    • 29 Palms, CA on 25FEB2008
    • Camp Pendleton, CA on 04FEB2008
    • Camp Lejeune, NC on 13MAR2008
    軍側の担当部門は、Marine Corps Systems Command の PM TRASYS (Program Manager for Training Systems)。FAAC 社は事前に社内で研究・開発を進めていたため、海兵隊からの緊急要請に対応できたとしている。(Arotech)
  • BAE Systems 社は、南ア Ethos Group 傘下の IST Dynamics 社 (Pretoria, South Africa) が持つ事業と資産の買収で合意がまとまった、と発表した。IST 社は陸専用の射撃指揮装置・遠隔操作式砲塔・ウェポン ステーション・関連サブシステム・訓練システムを手がけていて、従業員 52 名、年商 480 万ポンド。当局からの承認を待って買収を実行する。(BAE Systems)
  • 仏 Thales 社は、輸出促進を狙った経営陣の再編成を実施した。世界全体を、「イギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリア」「フランス・トルコ・ロシアなどのヨーロッパ諸国と中央アジア」「アジア・アフリカ・中東・ラテンアメリカ」の 3 ブロックに分けて、それぞれに専任のマネージャを配置。また、グループや事業部門の長についても異動を実施した。(Thales)

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人事・組織

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戦争・紛争

今日のイラク (AFPS 2008/4/20)
Nasiriyah 南東の Suq Ash Shuyukh で、イラク軍が銃撃を受ける事件が発生、それを受けてイラク軍 300 名以上と聯合軍、それと警察・SWAT (Special Weapons and Tactics) チームが交戦、敵 40 名が死亡、さらに 40 名を拘束。装甲車まで繰り出して制圧射撃を加えたため、敵は Sadr Trend のオフィスに立てこもったが制圧。その際の捜索で、EFP (Explosively Formed Penetrator)、ロケット、RPG 発射器などの武器・弾薬を発見。
Baghdad 東部・Sadr City では、武器を運んでいる敵を Multinational Division Baghdad の AWT (Aerial Weapons Team) が発見、AGM-114 で攻撃して敵 7 名が死亡、機関銃 2 挺を破壊。その 2 時間後に聯合軍部隊が銃撃を受ける事件があったが、反撃して敵 1 名が死亡。Sadr City ではこれ以外にも交戦があり、敵 1 名が死亡。また、空き地に武器を設置している現場を AWT が発見・破壊する事件、武器を所持した敵 3 名を AWT が攻撃して全員が死亡する事件もあった。
その Sadr City 南部では、米陸軍の第 2 Stryker 騎兵聯隊が、消防署に武器を隠匿してあるのを発見。AK-47 自動小銃 1 ダースと弾倉、機関銃と銃弾 3,000 発、パーツなど。Baghdad 東部では、迫撃砲を設置している現場を AWT が発見して AGM-114 で攻撃、迫撃砲の破壊に成功。
Basra では、3/24 から"Operation Saulat al Fursan" (別名 Charge of the Knights) を発動している。この軍閥掃討作戦の第 3 フェーズとして、Hyyaniyah 地区の掃討を企図してイラク陸軍・第 1 師団と第 14 師団が参加、これを英陸軍の砲兵隊と米軍の航空機が支援、同地区西部のロケット・迫撃砲陣地を攻撃。イラク軍には米英両国の MTT (Military Transition Team) が随伴して、助言と支援要請を担当。
聯合軍は Jazeera Desert で最近実施した偵察により、アルカイダ関連組織の武器集積所 2 ヶ所を確認。雷管・バッテリ・感圧プレート・携帯電話の充電器・起爆装置・銅板など、IED の部品 125 点を発見。Jazeera Desert では、1 ヶ月と経たないうちに集積所 3 ヶ所を発見している。

今日の USAFCENT (AFNews 2008/4/18)
17 日、アフガニスタンの Ghazni に米空軍の F-15E が、Gardez、Lwara、Zormat に米空軍の A-10 が、Bermel に米空軍の B-1B が、それぞれ出動。Nangalam では F-15 が、友軍と交戦中の敵を GBU-31/B で爆撃。この日の近接航空支援ミッションは 46 件、ISR ミッションは 8 件、英空軍による戦術偵察が 2 件。
イラクでは、Baghdad と Basra に米海軍の F/A-18E/F が出動。この日の近接航空支援ミッションは 23 件、ISR ミッションは 12 件、英空軍による戦術偵察が 4 件。

今日のアフガニスタン (AFPS 2008/4/18)
米軍とアフガニスタン軍が Khowst 省 Gorbuz 地区で、路傍爆弾攻撃対策として合同作戦を実施、洞窟の捜索により容疑者 1 名を拘束。また、16 日に Khowst 省 Tani 地区で 7 名を拘束したほか、武器・弾薬・弾薬ベスト・爆弾製造材料を発見。Nimroz 省 Kashroad 地区でもタリバン関係者の捜索を実施して 5 名を拘束。
14 日、Khowst 省の Shembaut 地区で、アフガニスタン軍と聯合軍の合同作戦により、当地で活動しているタリバン関連組織の首領を拘束。アフガニスタン軍に対する攻撃に加えて、自爆テロリストに隠れ家と情報を提供していた容疑。
13 日、地元住民からの通報により、アフガニスタン北部で中国製とロシア製の 82mm 迫撃砲弾 109 発など、弾薬 300 発以上を隠匿した洞窟を発見。入口を土で埋めて隠蔽してあった。アフガニスタンでは "Small Rewards Program" なる武器回収プログラムを進めており、これまでに RPG・地雷・各種弾薬など 7,000 点を回収、報奨金 $65,000 を支払っている。

今日のイラク (AFPS 2008/4/18)
MNSTC-I (Multinational Security Transition Command Iraq) の Coalition Army Advisory Team (7 名編成) を率いる James Scott 米陸軍大佐によると、このチームが 11 ヶ月前から始めた取り組みにより、イラク軍の兵員徴募・訓練・装備・配備にかかる期間の短縮が実現できている、という話。当初は 9 ヶ月かかっていたものが、現在は 3.5 ヶ月で済んでいると同大佐は説明している。訓練期間は 3 週間で、Unit Set Fielding と称している。[そんな短期間では、本当に基本的な訓練しかできないだろ…]
Baghdad の Rashid 地区・Abu T'shir で 17 日、イランの支援を受けているとされる、例の "Special Groups" のひとつを率いている人物を米軍が拘束。Baghdad 南方の Shubayshen という村落では、地元住民からの通報で武器集積所を発見。数時間がかりで戦車砲弾 600 発ほどを回収。"Operation Marne Piledriver" の一環。
Kirkuk では 14 日、軍の管理下にあった最後の交通統制点が警察に移管された。

今日の USAFCENT (AFNews 2008/4/17)
16 日、アフガニスタンの Ghanzi、Lwara、Zormat に米空軍の A-10 が、Deh Chopan と Farah に英空軍の Harrier GR.7 が、それぞれ出動。Asadabad では米空軍の F-15E が、友軍と交戦中の敵を GBU-31/B と GBU-38/B で爆撃。Now Zad でも、敵の狙撃手などが陣取る建物を F-15E が GBU-38/B で爆撃。この日の近接航空支援ミッションは 46 件、ISR ミッションは 10 件、英空軍による戦術偵察が 2 件。
イラクでは、Basra に米空軍の F-16 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 44 件、ISR ミッションは 22 件、英空軍による戦術偵察が 2 件。

今日のアフガニスタン (AFPS 2008/4/17)
15 日に Zabul 省 Qalat 地区で聯合軍が、タリバン関連組織の首領とその他 1 名を拘束した。資金調達、外国人テロリストの手引き、路傍爆弾攻撃の容疑。前日には Khowst 省でアフガニスタン軍が、聯合軍の支援を受けながら実施した作戦でタリバン関連組織の首領を拘束している。こちらは自爆テロリストのために隠れ家と情報を提供した容疑。

今日のイラク (AFPS 2008/4/17)
聯合軍がイラク各地で実施したアルカイダ関連組織掃討作戦で、合計 11 名を拘束。Mosul では暗殺や爆弾攻撃などに関与していたお尋ね者 1 名とその他 1 名、Baghdad の Abu Ghraib では自動車爆弾製造犯 1 名とその他 6 名、Jalula では外国人テロリストの手引きにも関わっていた爆薬の専門家 1 名、Beiji 西方ではアルカイダ関連組織の首領を狙った作戦で 1 名。
Baghdad の Sadr City で、聯合軍の施設を狙ってロケット 2 発が撃ち込まれる事件が発生。しかし実際には、Rusafa にあるモスクに着弾、民間人 1 名が死亡、10 名が負傷したほか、民家 1 棟が被害を受けた。
15 日、Mahmudiyah で聯合軍とイラク軍の合同作戦 "Operation Marne Piledriver" を実施。地元の経済発展を阻害する武装勢力を排除するのが目的、という説明。15 日には、この作戦に参加しているイラク軍が武器集積所 5 ヶ所を発見。155mm 砲弾 2 発、IED に改造した酸素ボンベ、ロケット発射機、酸素ボンベ 2 本、82mm 迫撃砲 2 門、自家製爆薬を入れた長さ 3ft のチューブ、感圧板といった内容。Haw al-Askery でも、イラク軍がクルマのトランクを調べた際に 60mm 径の対人用 IED 24 発、RPG 6 発、AK-47 自動小銃の弾倉 2 個を発見。
Baghdad 東方の Tameem では、"Sons of Iraq" のメンバーからの通報により、警察本部の近くで米軍と警察が武器集積所を発見。82mm 迫撃砲弾 389 発、125mm 戦車砲弾 96 発、57mm 対空砲弾 172 発、60mm 迫撃砲弾 38 発、130mm 砲弾 30 発、122mm 砲弾 17 発、100mm ロケット 15 発、155mm 砲弾 7 発、100kg 爆弾 5 発、120mm 迫撃砲弾 4 発。1 年前から隠匿していたと推測。

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JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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