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一般ニュース
今日の疑惑 (DefenseNews 2008/5/17)
BAE Systems 社傘下の Specialty Defense 社に対して、米陸軍からのボディ アーマー受注の際に、競合する Point Blank Body Armor 社の製品に関する情報を不正に入手、それによって不等にアドバンテージを得て受注に至ったとする疑惑が浮上。Specialty Defense 社は、BAE Systems 社が Armor Holdings 社を買収した際に、同社の傘下に入って現在に至っている。
問題になったのは、Speciality Defense 社が 2007 年に米陸軍から受注した案件。抗弾ベスト 23 万着の発注を行い、Point Blank 社が全体の 1/3 を 1 億 6,500 万ドルで、残りを Speciality Defense 社が受注した。これについて Point Blank 社は、同社の下で副契約社として、抗弾ベストのアウター シェルを製造している Savannah Luggage Works 社 (1999-2006 年にかけて、50-60% の製品を担当) に関する情報の流出を問題視している。
陸軍を退役した後で 2006 年 9 月に Armor Holdings 社入りした John Norwood 元大佐が、陸軍の計画担当部門にいたときに得た Point Blank 社製品の情報を利用した、というのが Point Blank Body Armor 社の申し立て。同社の言い分では、同社は抗弾ベスト 1 着あたり $703 で応札したが、これは Speciality Defense 社が提示した価格よりも $20 は安く、にもかかわらず前述したような発注結果になったのは、不正があったからだとしている。
これに対して陸軍側は、生産スケジュールを勘案して分散発注したのだと説明しており、情報流出については否定。BAE Systems 社はコメントを出していない。
今日の小ネタ
ユタ州の Utah Test and Training Range で、"Combat Hammer" と称する兵器試験プログラムが進行中。参加している部隊は、AWC (Air Warfare Center) 麾下・53rd WG (Eglin AFB, FL)、53rd WEG (Weapons Evaluations Group, Tyndall AFB, FL)、86th FWS (Fighter Weapons Squadron, Eglin AFB, FL)、同 Det.1 (Hill AFB, UT)、航空機は B-1B、B-2A、F-15、F-16、F-22。砂漠地帯に実際の戦場と同じ状況を再現して、さまざまなシナリオにおける兵装の適合性を検証している。現時点で 65% を終了。(AFMCNews 2008/5/16)
AFRL (Air Force Research Laboratory) はカリフォルニア州の Mohave 砂漠で、Scaled Composites 製の Long-EZ を改造した PDE (Pulsed Detonation Engine) を装備した機体の飛行試験を実施、速度 120mph を達成した。離陸時にはジェット エンジンでアシストすることで滑走距離を短縮しているが、その後は PDE だけで飛行可能。PDE は、開けっ放しの筒の中に燃料を噴射して大気と混合、起爆させて超音速衝撃波を発生させて、連続的に発生するパルスによって推力を産み出す。パワーアップすればマッハ 4 程度の速度まで対応でき、他のエンジン (タービン、ロケット、スクラムジェットなど) よりも飛行領域に最適化できるというのが AFRL の説明。また、利用可能な燃料の種類が多い利点もあるとしている。現在は概念実証を目的とするデモンストレーション段階で、PDE の動作や騒音の影響を検証しているところ。そのため、使用しているエンジンは自動車用の部品を流用してこしらえている。(AFNews 2008/5/16)
アルジェリアはロシアに対して、手持ちの MiG-29 と Su-30MKI×14-16 機の交換を打診。Rosoboronexport 関係者が明らかにした。アルジェリアは 2006 年 3 月に、MiG-29×34 機 (12 億 8,000 万ドル) や Su-30MKI×28 機 (25 億ドル) など、総額 80 億ドルの兵器調達を契約。しかし 2007 年 3 月になって、使用しているパーツが古く、そのせいで機体の品質が下がっているとして MiG-29 の領収を拒否。10 月にはその他の兵器調達案件についての支払も差し止めて、MiG-29 の引き取りを求めていた。それに対して露 Irkut は Su-30 のデリバリーを中断、これまでにアルジェリアに渡った機体は 6 機だけ。(DefenseNews 2008/5/16)
John Negroponte 米国務副長官は、中国が台湾海峡方面に大量のミサイルを配備したり戦力の増強を進めたりしている件を引き合いに出して、台湾への兵器輸出に正当性があると発言した。弾道ミサイルについては、2000 年に 200 発だったものが、現在では 1,300 発まで増えていると指摘している。また、中国は「台湾が独立を宣言すれば軍事行動も辞さない」としている。そのため、こうした脅威に対して台湾が備えるのを支援することには正当性がある、というのが Negroponte 副長官の説明。(DefenseNews 2008/5/17)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/5/16)
イギリスの業界団体・SBAC (Society of British Aerospace Companies) は、BAE Systems 社が社内倫理や企業統治などの向上を企図して外部の第三者委員会・Woolf Committee からの勧告を受け入れて、それを実現する措置を講じるとした件について、「業界が自ら進歩を示して、数十年前の古めかしい、しかも立証されていない主張による攻撃に対抗するときが来た」として、歓迎の声明を出した。業界の一部に非倫理的な振る舞いがあるからといって、業界すべてが非倫理的というわけではないとしている。(SBAC)
米空軍は空軍関係者に対して、KC-45A のニックネーム公募の呼びかけを行った。応募できるのは現役・州兵航空隊・空軍予備役所属の軍人と文官で、姓名・階級・勤務地などの情報を記した上で、電子メールで提出する。(USAF)
今日の小ネタ (DefenseNews 2008/5/15)
ポーランドの Bogdan Klich 国防相は、アフガニスタンなどの国で進めている国家の安定化/再建支援任務について、現在のように文官と軍人がバラバラに動くのではなく、単一の指揮官の下に文官と軍人をまとめて指揮系統を一本化するべきだ、と発言。ヨーロッパの防衛関連企業が、ヨーロッパの安全保障関連マーケットを断片化した状態から統合化する目的で設立した団体・EOS (European Organisation for Security) の立ち上げに際して行った発言。
英 VT Group は、アメリカで企業買収を実施してサポート業務の市場に参入することで、これからの数年間で売上を倍増する構想を明らかにした。すでに、同社の年間売上 23 億ドルのうち、アメリカにおけるサポート サービス部門・VT Services 社を通じて実現しているものは全体の 20% (4 億 6,800 万ドル) を占めるに至っている。ただ、これではまだ不十分だとして、5 億ドル、さらには 10 億ドルにまで増やしたいとしたもの。その一環として今年初めには、メリーランド州に拠点を構えて航空関連のサポート業務を行っている Advanced Engineering 社を 7,000 万ドルで買収している。また、VT Griffin 社が行っている運用サポート サービス業務のように利益率が低い業務よりも、軍用ヘリコプターのサポートや C4ISR システムの導入・インテグレーションを担当する VT Milcom のようなビジネスを重視する。
現在はドイツにある NATO ARRC (Allied Rapid Reaction Corps) の司令部を、一部の支援部隊とともにイギリスに移駐させることになった。ドイツに駐留しているイギリス軍部隊が本国に撤収するのに伴う動き。17 ヶ国・400 名の人員で構成しており、司令官や参謀長などの主要ポストはイギリス軍から出す。現在、ARRC は常設司令部の下に 6 個師団 (うちイギリス軍が 2 個師団) を配属する構成。その ARRC を指揮面でサポートしている第 1 通信旅団と、第 102 兵站旅団もイギリスに移駐する予定で、移駐先としては、現在は空軍基地がある Shropshire の Cosford を候補としている。
AMV の明日はどっちだ (YLE Finnish Broadcasting & Patria via Defense-Aerospace.com, AFP/DefenseNews 2008/5/15)
フィンランド国内の報道によると、芬 Patria 社が NBI (National Bureau of Investigation) から捜査を受ける羽目になったのは、同社の子会社、あるいは個人が違法行為を行った容疑があるため、とのこと。2008/5/13 に Hameenlinna と Tampere の事業所に捜査員が入った。
問題になったのは、スロベニア向けの 8x8 装輪装甲車・AMV (Armoured Modular Vehicle) と 120mm 迫撃砲 Nemo、エジプト向けの火砲製造技術供与案件。スロベニアについては契約過程に問題があったとして、すでにスロベニアで 2007/3/30 から調査委員会が立ち上がっている。また、スロベニアの Minister Karl Erjavec 国防相は 15 日、この件に関するフィンランド側の捜査で有罪であると判明した場合、2006 年 12 月に 135 両を 2 億 5,800 万ユーロ (3 億 9,700 万ドル) で発注している、AMV の調達計画を破棄すると表明。この件のデリバリー時期は、2008-2013 年を予定している。
エジプトについては、Patria 社のアドバイザーを務めていた人物が、倫理規定に反する行為を行った可能性があるとのこと。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/5/15)
米陸軍によると、Multi-National Corps-Iraq は 3 月末に、C-RAM (Counter Rocket, Artillery and Mortar) システムによる要撃が累計 100 回に達したとのこと。2004 年 5 月に話が持ち上がり、2005 年 7 月に IOC (Initial Operational Capability) を達成、2006 年 3 月に最初の要撃を記録している。これまでに、警報を発した数は 1,500 件を超えた。C-RAM の開発は、TRADOC (Army Training and Doctrine Command) の Fires Center of Excellence が主導して、PEO (Program Executive Office) C3T (Command, Control and Communications Tactical) が機材の開発を担当、それを PEO Intelligence, Electronic Warfare and Sensors、PEO Missiles and Space、PEO Ammunition、米空軍の PEO for Command and Control and Combat Support Systems、米海軍の PEO Integrated Warfare Systems がサポートした。(US Army)
米 Boeing 社が "The Washington Post" 紙に、KC-30 のことを "oversized, less capable, more vulnerable and more costly" と批判する全面広告を掲載したのに対して、Northrop Grumman 社はさっそく反論、「空軍が設定した 5 つの条件のうち 4 つで、KC-30 は KC-767 に勝っていた」とする主張を繰り返した。そして、「Boeing 社は、KC-30 の方がリスクが高いという偽りの主張を行っている。Boeing 社は 1966 年以降に給油機をデリバリーしていなかったし、日本向けの KC-767 は 1 年近く遅延したではないか。しかも、同社が米空軍向けに提案している給油ブームは日本・イタリア向けとは別物で、まだブツが完成していない」と主張。このほか、機体のサイズや価格に関しても Boeing 社の主張に反論中。(Northrop Grumman)
CCAGW (Council for Citizens against Government Waste) は議会に対して、「KC-X 計画の異議申立に関して、GAO (Government Accountability Office) が審査を行っている間に、機種選定結果に関してウダウダいわないでもらいたい」と申し入れた。CCAGW の説明では、この団体には 120 万人のサポーターがいるとのこと。(CCAGW)
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産業・装備・調達
今日の米軍調達 (Contracts 2008/5/16)
McRae Industries, Inc. (Mt. Gilead, NC) は米国防兵站局 (DLA) から、陸軍向けの高温用コンバット ブーツを $20,603,699.40 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-07-D-1521)
PAE Government Services, Inc. (Los Angeles, CA) は米海軍から、ジブチの Camp Lemonier で実施するベース オペレーション業務の第 1 次オプション契約分を $56,183,925 で受注した。対象期間は 1 年、これで累計受注額は $119,717,229。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Europe and Southwest Asia, Naples, Italy (N33191-07-D-0207)
Pacific Scientific Energetic Materials Co., - Calif., Operations (Hollister, CA) は米海軍から、米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) の GMDS (Ground-based Midcourse Defense System) で使用するレーザー イニシエータのコンポーネンツを $9,992,000 で受注した。環境試験や、故障原因の究明試験などに使用するもの。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Crane Division, Crane, IN (N00164-08-D-GP19)
Newport News Shipbuilding (Newport News, VA) は米海軍から、USS Nimitz (CVN-68) を対象とする FY2008 分の PIA (Planned Incremental Availability) 作業に関する修正契約を、$6,489,820 で受注した。艦内の各種システムやコンポーネンツを対象とする補修・交換を実施するもの。作業はカリフォルニア州 San Diego で実施する。Southwest Regional Maintenance Center, San Diego, CA (N00024-07-C-4404)
Booz Allen Hamilton, Inc. (Herndon, VA) は米空軍から、以下の案件を受注した。
Air Force Communication Agency 向けに、強力な認証技術を活用して、戦域の内外などで情報面の優越と秘匿性・相互運用性・スケーラブルな情報共有・タイムリーな情報提供を実現するための研究開発を行う Technical Area Task : $30,700,000, Offutt AFB, NE (SPO700-98-D-4002, DO 0342)
航空機動軍団 (AMC : Air Mobility Command) (A6) 向けに、情報保全・サイバーセキュリティ関連の研究開発を行う Technical Area Task : $20,700,000, Offutt AFB, NE (SPO700-98-D-4002, DO 0346)
情報通信担当国防次官補 (Assistant Secretary of Defense for Network and Information Integration) に対して、NIPRNET・SIPRNET・Joint Worldwide Intelligence Communications System を対象として研究と技術分析を行う Technical Area Task : $20,000,000, Offutt AFB, NE (SPO700-98-D-4002, DO 0341)
Aeronautical Systems Center に対して、世界各地で航空機を運用するために使用する Communication Navigation Surveillance Air Traffic Management に関連する情報保全 (IA : Information Assurance) を実現する Technical Area Task : $9,094,119, Offutt AFB, NE (SPO700-98-D-4002, DO 0339)
DC3 (Defense Cyber Crime Center) 向けに、国防総省のコンピュータをターゲットとするサイバー犯罪に対抗するための情報保全を図る Technical Area Task : $7,700,571, Offutt AFB, NE (SPO700-98-D-4002, DO 0338)
Centerre Government Contracting LLC (Denver, CO) は米空軍から、空軍士官学校 (US Air Force Academy, Colorado Springs, CO) にある候補生用のジムを改装する工事のフェーズ 2 分を、$14,801,775 で受注した。USAF Academy, CO (FA7000-08-C-035)
Technology Integration Group 傘下の PC Specialists, Inc. (San Diego, CA) は米空軍から、DELL のノート PC・Latitude D630×895 台、385 Client Pro Desktop×3,664 台、755 Optplex Desktop×654 台を、$11,835,021.11 で受注した。OIF (Operation Iraqi Freedom) /OEF (Operation Enduring Freedom) に参加している米中央軍 (USCENTCOM) の AOR (Area of Responsibility) で使用しているコンピュータの代替用で、データ通信システムの相互運用性・相互交換性・標準化を実現するのが目的。Shaw AFB, SC (FA4803-07-F-0032, GSA Contract No. GS-35F-4188D)
Raytheon Co. (McKinney, TX) は米空軍から、MC-130E が装備する AN/APQ-122(V)8 MMR (Multi-Mode Radar) 用の Ka バンド送受信機 (Receiver/Transmitter) に関連する以下の物件を、$9,249,507 で受注した。
Group B Production Kit×27
Group B First Article Inspection Modified LRU と関連人員
Group B Production Kit の導入作業
プログラム管理業務、関連データ、予備品 (Non-Stocklisted Initial Spares)、IAW DD form 1423-1 へのプロビジョニング
Group B Kit の導入に関連する予備品と人員
Robins AFB, GA (FA8509-08-C-0013)
GPS ブロック III は LM に (Contracts 2008/5/15, Lockheed Martin via Defense-Aerospace.com 2008/5/16)
米空軍は米 Lockheed Martin Space Systems 社に対して、次世代 GPS (Global Positioning System) 衛星こと GPS ブロック III の契約を、$1,463,969,301 で発注した。contracting activity は El Segundo, CA,contract number は FA8807-08-C-0010 (Lockheed Martin)、FA8807-08-C-0012 (Boeing)。空軍の担当部門は Global Positioning Systems Wing, Space and Missile Systems Center (Los Angeles AFB, CA)、打ち上げ開始は 2014 年から。
GPS ブロック III は段階的に改良・導入を図る計画になっており、今回の契約は第一陣の GPS Base IIIA 衛星 (開発用)×2 基の製造・納入と、その後に続く GPS Base IIIB×8 基と GPS Base IIIC×16 基を対象とするリスク低減・技術熟成を進める内容。さらにオプション契約として、GPS Base IIIA の量産型×10 基分を設定する。
GPS Base IIIA は既存機能からの発展版で、民間用新波の L1C を実装するほか、軍用の M コードについては出力を増強、最終的にブロック III で実現すべき機能を持たせるための発展の余地を確保する。また、Nuclear Detonation Detection System の任務も担当する。
GPS ブロック III はクロスリンク型の指揮管制網を構成して、単一の地上管制ステーションから軌道上のすべての衛星を同時にアップデートできるようにする計画。M コードについては、スポット・ビーム化によって耐妨害性を高める。
Lockheed Martin Space Systems 社はこの件について、ITT 社・General Dynamics 社と組んで作業にあたる。プログラム管理と衛星の開発はペンシルバニア州 Newtown、衛星の最終組立・インテグレーション・試験は Denver、衛星のコンポーネント製造はカリフォルニア州 Sunnyvale、打ち上げサポートの部隊はフロリダ州 Cape Canaveral に陣取る。バスは Lockheed Martin 社の A2100。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/5/16)
米 Boeing 社 Rotorcraft Systems 部門 (Philadelphia, PA) は、CH-47 Chinook の生産ラインが稼働を再開したと発表した。2 機の CH-47F について不具合が見つかった目、5/13 からラインを止めて調査にあたっていたもの。引き続き、DCMA (Defense Contract Management Agency) と協力しながら原因の究明と解決を図るとしている。(Boeing) [なお、地元紙の報道によると、国防総省は原因究明に役立つ情報の提供に対して $5,000 の懸賞金を提案したとされる]
Moscow International Exhibition HeliRussia-2008 の席で、露 Oboronprom と伊 Finmeccanica 社傘下の AgustaWestland 社は、ヘリコプター関連ビジネスに関する大規模かつ長期的な協力合意を締結した。2007 年夏に両者が調印した LoI (Letter of Intent) に基づくもの。具体的な内容は以下の通り。
第一弾として、AgustaWestland、Oboronprom Corp.、Loyd's Investments Corp. の三者が、2012 年までに総額 4 億 5,000 万ユーロ分の AgustaWestland 社製ヘリコプターの調達について合意。このうち、2008 年には 10 機・6,500 万ユーロ分 (AW119 Ke×2、AW109 Power×4、Grand×4、AW139×2) を実現する。
第二弾として、Oboronprom と AgustaWestland の両社はロシア国内に、AgustaWestland 社製ヘリコプターのメンテナンスを担当する拠点を複数開設する。
第三弾として、AgustaWestland 製のヘリコプターを、ロシア国内で共同生産して、ロシア向け並びに輸出向けとして販売する考え。このため、最善の実現手法を研究するために専門家のチームが活動を始めている。
なお、AgustaWestland 社はロシア国内で、VIP 輸送用として AW119 Ke×5 機、AW109 Power×5 機、Grand×4 機を受注している。(AgustaWestland)
加 Pratt & Whitney Canada 社と Helicopters of Russia は、P&W Canada の PW127 をターボシャフト版とした PW127TS エンジンを、ロシアの新型双発中型ヘリ・Mi-38 用のエンジンとして採用する、という内容の MoU に調印した。JSC "Helicopters of Russia"、JSC "UMPO (Ufa Engine Industrial Association)"、CIAM (Central Institute of Aviation Motors)、P&W Canada が共同で、PW127TS を開発して、ロシアとカナダにおける形式証明を取得するための作業を進める。Mi-38 に装備する PW127TS エンジンはキットの形で供給して、P&W Rus (Pratt & Whitney Rus, St. Petersburg, Russia) の監督下で、UMPO がロシア国内で組み立てを実施する。P&W Rus は、PW127TS のテクニカル サポートとカスタマー サポートも担当する。搭載機となる Mi-38 は、人員 30 名・ペイロード 5t の搭載能力を持ち、石油産業向け、物輸、VIP 輸送といった用途を想定している。機外吊下搭載能力は最大 7t。安全面については、ロシアの AP-29、ヨーロッパの JAR-29、アメリカの FAR-29 に対応する。ロシアで 2011 年に PW127TS エンジンの形式証明を取得、2012 年から Mi-38 の就役を実現する予定。(Pratt & Whitney Canada)
市場調査会社の Documental Solutions は、湾岸協力会議 (GCC : Gulf Co-operation Council) 加盟国における、C3 (Command, Control and Communications) 関連製品の市場予測に関するレポートをまとめた。対象期間は 2008-2015 年、期間全体で 90 億ドルの市場規模があり、そのうちまだ契約発注に至っていないものが 50 億ドルと予測。
国別では、最大のカスタマーがサウジアラビアで、金額にして 48 億ドル、比率にして 54%。対象となるのは Saudi Border Guard System、Saudi Air & Missile Defence C2 Upgrades、Saudi Army Integration C2。UAE の比率は 23%、カタールの比率は 7%。バーレーンについては、HLS C4I and Combat Net Radio Integration の案件により、もっとも伸び率が高くなると見込む。
受注する企業別では、最大手が EADS (製品は Yahsat SATCOM Payload, Qatar HLS C2, Saudi Tetrapol) で 7 億 5,000 万ドル・8%、それに続くのが Thales で 3.6%、三番手が Rohde & Schwarz (2.8%)。これらは、未発注分やサブシステム、コンポーネントの分を含まない数字。
分野別では、戦術通信網 (Tactical Networks) が 17 億ドル・19% を占めており、Saudi Arabia Border Guard Communications Network、UAE Tactical Communications Upgrade、UAE Military Telecom Infrastructure といったあたりが主役。それに続くのが HLS C2 and Air and Missile Defence。
製品別では、Saudi Arabia Border Guard Communications Network、Saudi Arabia Border Guard C2、Saudi Arabia Air & Missile Defence C2 Upgrades、HLS C2 and Air and Missile Defence、Kuwait C4I Integration、UAE TBMD (Theatre Ballistic Missile Defence) C2、Saudi MIDS-LVT データリンク、Saudi Tactical Battle Management System、Saudi Arabia Fire Control C2 といったものが大きな規模を占めると予測。
将来的には、防空・弾道ミサイル防衛関連の市場が伸びると見込まれている。(Documental Solutions)
米 ULA (United Launch Alliance) は米空軍 SMC (Space and Missile Systems Center) から、SBIRS (Space Based Infrared Systems)・GEO-2 静止衛星の打ち上げを受注した。使用するのは Atlas V EELV (Evolved Expendable Launch Vehicle) ブースターで、打ち上げ予定時期は 2010 年 12 月から 2011 年 3 月の間、打ち上げ拠点は SLC 41 (Space Launch Complex 41, Cape Canaveral AFS (Air Force Station), FL)。SBIRS の主契約社は Lockheed Martin Space Systems Company (Sunnyvale, CA)、ペイロード担当の副契約社は Northrop Grumman Electronic Systems (Azusa, CA)。ちなみに、ULA の事業所は以下のような内訳になっている。
プログラム管理、エンジニアリング、試験、ミッション サポート、本社機構 : Denver, CO (Huntington Beach, CA がサポート)
製造、組み立て、インテグレーション : Decatur, AL、Harlingen, TX、San Diego, CA、Denver, CO
打ち上げオペレーション : Cape Canaveral AFS, FL、Vandenberg AFB, CA
(ULA)
カナダの航空機部品メーカー・Heroux-Devtek 社の Aerostructure Division はイスラエルの IAI (Israel Aerospace Industries) 社 Lahav Division から、IAI が手掛けている F-15 と F-16 の機体構造部で使用するコンポーネントの製造を受注することになった。チタニウム、あるいはアルミニウム製の、スパー、リブ、フィッティング アセンブリといったもので、CY2008 中に 100 万ドル、10 年契約の全期間を通じて 1,000-1,200 万ドルの売上を見込む。製造拠点はアメリカ・テキサス州の Arlington。(Heroux-Devtek)
BAE Systems 社は米陸軍 TACOM LCMC (Life Cycle Management Command) から、M109A6 PIM (Paladin Integrated Management) 自走榴弾砲の設計・開発作業を 2,180 万ドルで受注した。車体・駆動系・電気系統を対象とする設計とエンジニアリング分析を行うもの。M109A6 PIM では、155mm 砲とキャブ構造物は現行 M109A6 のものを流用、油圧駆動を使用している部分を電動化するほか、FCS (Future Combat System)・NLOS-C (Non-Line-Of-Sight Cannon) との共通性を高めて、陳腐化した足回りのコンポーネントは M2 Bradley のものと入れ替える。これらの変更は、HBCT (Heavy Brigade Combat Team) 全体を通じた維持管理体制改善と共通化の推進が目的。これにより、M109A6 Paradin は 2050 年まで運用可能になるという触れ込み。この件では以前に 500 万ドルの契約を受注しているので、累計受注額は 2,680 万ドルとなる。(BAE Systems)
米 Boeing 社は、LGM-30 Minuteman III ICBM (Inter Continental Ballistic Missile) の GRP (Guidance Replacement Program で使用する MGS (Missile Guidance Set) の最終号機 (593 基目) を、2/27 に米空軍に納入したと発表した。副契約社の Honeywell 社と組んで、6 年がかりで完納したことになる。この新型 MGS は 1999 年 8 月から運用を開始、これまでに累計 1,560 万時間の運用を記録している。また、これを装備する改良型 Minuteman III は 2008/2/25 に FOC (Full Operational Capability) を達成した。GRP は、米 Northrop Grumman 社が主契約社となって進めている ICBM Prime Integration Contract の一環。誘導システムで使用する電子機器・ハードウェア/ソフトウェアの更新により、2030 年までの運用を可能にするのが目的。(Boeing)
米 Honeywell 社は、傘下の UOP LLC (精製技術を担当) と Honeywell Aerospace (エミッション対策と燃費対策を担当) が Airbus、JetBlue Airways、International Aero Engines の各社と組んで、民間旅客機向けのバイオ燃料に関する研究を行うと発表した。(Honeywell)
米 Boeing 社は、同社が主契約社となって受注している米ミサイル防衛局 (MDA) の GMD (Ground-based Midcourse Defense) プログラムにより、2007 年にアラバマ州で 7 億ドル超の経済効果と 5,600 名の直接・間接雇用につながったと発表した。University of Alabama の CBER (Center for Business & Economic Research, Tuscaloosa, AL) が Boeing 社の代理として調査したもの。(Boeing)
英 GKN Aerospace 社傘下の Composites Research Centre (Cowes, UK) と Ice Protection Facility (Luton, UK) は、NGCW (Next Generation Composite Wing) なる研究プログラムをスタートさせた。期間は 3 年、複合材料製品の製造経験や氷結対策の経験を活用して、複合材料製主翼の設計・量産に革命的な変化をもたらすテクノロジーを研究する。特に、製造工場における効率的なレイアウトの研究に力を入れるとしている。Airbus が主導する案件で、イギリス国内の企業や研究機関など 17 の組織が関わり、資金は産業界と TSB (UK Technology Strategy Board)、RDA (Regional Development Agencies) が負担する。(GKN)
NetFires LLC (Raytheon 社 Missile Systems 部門と Lockheed Martin Missiles and Fire Control 社のジョイント ベンチャー) は 5/15 に WSMR (White Sands Missile Range) で、NLOS-LS (Non Line-of-Sight-Launch System) 用の CLU (Container Launch Unit) を使った PAM (Precision Attack Missile)・CTV (Control Test Vehicle) の発射試験を成功裏に実施した。CLU から撃ち出した CTV は主翼とフィンを展張してから安定飛翔に移行、すべての誘導指令に対して応答して、最小限界・最大限界の両方に到達、試験において設定した目標をすべて達成した。また、飛翔時の抵抗、主翼・フィン・ロケット モーター・誘導システム・制御用アクチュエータ・推力偏向システム・電子式安全装置・エア データ センサー・熱電池・テレメーターの動作に関するデータも収集した。この後、2008 年のうちに AUR (All Up Round) を使ったテストも実施する予定。(Raytheon)
今日の米軍調達 (Contracts 2008/5/15)
Graybar Electric Inc. (St. Louis, MO) は米国防兵站局 (DLA) から、MRO (Maintenance, Repair and Operations) 業務用のサプライ品を $74,000,000.00 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けで、オプション契約の 3 年目に対応する分。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM500-04-D-BP07)
Allied Mechanical (Greenville, WI) は米陸軍から、BDU-50C/B 訓練用爆弾を $12,486,732.00 で受注した。Army Sustainment Command, Rock Island Arsenal, Rock Island, IL (W52P1J-08-D-0052)
Scientific Research Corp. (Atlanta, GA) は米海軍から、ソフトウェア無線機と関連システムを対象とするエンジニアリング/テクニカル/兵站/維持/管理業務を、$28,442,422 で受注した。現行、およびこれから登場するシステムの両方を対象とする。基本契約 1 年、1 年単位のオプション契約 4 年分、すべて実現した場合の総額は $164,997,475。Space and Naval Warfare Systems Center, Charleston (N65236-08-D-5803)
Northrop Grumman Space & Mission Systems (San Diego, CA) は米海軍から、戦闘システムのインターフェイス シミュレーションを対象とする調査・分析・トレードオフ・要求しよう分析・設計・開発・認証試験実施・文書作成、戦闘システムの開発に関連するシステムの試験・分析、就役後のエンジニアリング サポート業務、シミュレータと試験機材の導入・チェックアウトを、$18,553,362 で受注した。5 年契約で、AEGIS LBTS (Land Based Test Site) や関連造船所が対象。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Dahlgren Division, Dahlgren, VA (N00178-08-D-2003)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/5/15)
米 DSCA (Defense Security Cooperation Agency) は議会に対して、韓国向けに FMS (Foreign Military Sales) 経由で AIM-9X Sidewinder 空対空ミサイルなどを輸出すると通告した。すべてのオプション契約分まで実現した場合の総額は 2,500 万ドルで、内訳は以下の通り。
AIM-9X Sidewinder AUR (All-Up-Round)×35
AIM-9M Sidewinder×1
AIM-9X Sidewinder CATMs (Captive Air Training Missiles)×12
AIM-9X Sidewinder DATMs (Dummy Air Training Missiles)×2
ミサイル コンテナ、ミサイルの改修、試験業務、支援機材
スペアパーツ、補修用パーツ、文書類、技術データ
メンテナンス、要員訓練、訓練機材、メーカーによるエンジニアリング/テクニカル サポート、その他の兵站支援関連業務
搭載機は F-15K Slam Eagle。これにより空対空戦闘能力を高めて、自衛力の強化につなげるという説明。担当メーカーは Raytheon Electronic Systems Company (Tucson, AZ)。アメリカ政府関係者の現地派遣はなし、オフセットの設定が見込まれるが、現時点で内容は未確定。(DSCA)
土 SSM (Undersecretariat for Defence Industries) は、沿岸監視用レーダー (CSRS : Coastal Surveillance Radar System) の調達に関する RfI を 5/30 にリリースする。トルコ沿岸警備隊 (Turkish Coast Guard Command) 向けの案件で、レーダー、電子光学センサー、無線方向探知機 (DF : Direction Finder)、AIS で構成する。回答期限は 2008/8/1。(SSM)
スイス国防省 (DDPS : Swiss Dept. of Defence, Civil Protection and Sport) は、F-5 Tiger を代替する新戦闘機調達計画のスケジュールを明らかにした。2008/1/7 に、Boeing、Dassault Aviation、EADS (Eurofighter)、Gripen International の 4 社にお呼びがかかり、そのうち Boeing 社は 2008/4/30 に撤退を発表。残るメーカー各社は 2008 年半ばまでに、DDPS の Procurement and Technology Competence Center に提案書を提出することになっている。その後、今年後半に残る 3 機種 (Rafale、Typhoon、JAS39 Gripen) について、地上試験と飛行試験を実施する。また、DDPS の担当者が今後数週間の間にメーカー各社を訪問して、情報収集や、機体ごとの特徴の見極めを行う。(DDPS)
米 Northrop Grumman 社は、オランダ空軍向けの CH-47F Chinook に装備するミサイル接近警報装置 (MWR : Missile Warning System) の担当メーカーに選定されたと発表した。装備するのは同社 Defensive Systems 部門製の AN/AAR-54(V)。8 機分のシップセット、スペアパーツ、2009/1-2010/1 までの期間をカバーするサポート業務契約からなり、総額は数百万ドルほどの案件になる。AN/AAR-54 はヘリコプターだけでなく、固定翼機や大型旅客機にも搭載可能、クラッターに強く、探知能力に優れるという触れ込み。データは HUD (Head Up Display)、あるいはその他のディスプレイに表示する。(Northrop Grumman)
伊 Finmeccanica 社傘下の Selex Galileo 社は Thales Alenia Space 社から、GMES (Global Monitoring for Environment and Security) 計画で使用する Sentinel 3 衛星に装備する SLSTR (Sea and Land Surface Temperature Radiometer) を、6,549 万ユーロで受注したと発表した。来年には、Sentinel 3 の 2 号機に関連する契約の実現も見込まれる。SLSTR は、ERS I/II・ENVISAT が装備する ATSR (Along-Track Scanning Radiometer) のファミリー製品で、0.555〜12μ の範囲の 9 バンドに対応、地表や海面の温度計測を 0.2 ケルビンの精度と 1km の解像度で実施する。VIS (channeIs in the Visible) による植生観察や、SWIR (Short Wavelength Infrared) による大気データ計測も行う。GEOSS (Global Earth Observation System of Systems) とともに推進中の GMES は、Sentinel シリーズの衛星 5 基で構成 (Sentinel 1 と Sentinel 3 は Thales Alenia Space、Sentinel 2 は Astrium-GmbH の担当)、衛星の打ち上げは 2012 年から始まる予定。個々の衛星の任務分担は以下の通り。
Sentinel 1 : (SAR : Synthetic Aperture Radar)
Sentinel 2 : 光学ペイロードによるマルチスペクトラル観測
Sentinel 3 : 海洋観測など
Sentinel 4 : GEO (Geostationary Orbit) 衛星による、Meteosat より精密な大気観測
Sentinel 5 : LEO (Low Earth Orbit) 衛星による、大気の化学組成観測
ESA が担当する GSC (GMES Space Component) のために、欧州委員会は 6 億 2,400 万ユーロの予算を計上、これによる経済効果は 7 億ユーロを見込む。(Selex Galileo)
米 Cubic 社傘下の Cubic Applications 社は米海兵隊から、今後 5 年間の訓練サポート業務契約を 1 億 6,600 万ドルで受注した。MSTP (MAGTF Staff Training Program) の後継として 1998 年からスタートした MTSS (MAGTF Training Systems Support) の案件で、初期契約は 7 ヶ月分・1,900 万ドル、オプション契約まですべて実現すると、2013/3/31 までの案件となる。コンピュータ ベースのシミュレーション訓練を行うもので、C4ISR (Command, Control, Communications, Computers, Intelligence, Surveillance and Reconnaissance)、諸兵科聯合部隊の参謀訓練 (Combined Arms Staff training)、個人から中堅指揮官までをカバーする移動式仮想訓練機材 (Deployable Virtual Training Environment) で構成、訓練実施場所は Camp Pendleton (CA)、Twentynine Palms (CA)、Quantico (VA)、Camp Lejeune (NC)、MCAS (Marine Corps Air Station) Yuma (AZ)、Camp Courtney (沖縄)、Camp Smith (HI)、Marine Forces Europe (Stuttgart, Germany)。同社は以前から海兵隊から訓練業務を受注しており、現行契約で実施した訓練は 6,000 件にのぼる。また、今回の新契約では海軍の Seabee 部隊・1st Naval Construction Division (Little Creek, VA) も対象に加える。(Cubic)
シンガポール海軍 (RSN : Republic of Singapore Navy) は、ミサイル艇 (MGB : Missile Gunboat)×6 隻の退役式典を Changi Naval Base で実施した。対象となったのは以下の 6 隻。
RSS Sea Wolf (P76, 1975 年に就役)
RSS Sea Lion (P77, 1975 年に就役)
RSS Sea Dragon (P78, 1975 年に就役)
RSS Sea Tiger (P79, 1976 年に就役)
RSS Sea Hawk (P80, 1976 年に就役)
RSS Sea Scorpion (P81, 1976 年に就役)
これらの艇を運用していた 185 Sqn. は、フリゲートの部隊に改編となる。(Singapore MoD)
米空軍 AFRL (Air Force Research Laboratory) は米 Raytheon 社に対して、Air-to-Ground Radar Imaging II のデモンストレーション実施を承認した。これは、航空機に搭載した高解像度のレーダーを使って、地上の敵軍の動静を安全な遠距離 (50nm) から探知・識別するテクノロジーを開発する案件。これにより、味方の地上軍を防衛するのが狙い。2008 年秋に研究室でのデモンストレーションを実施、2009 年春には実機に搭載して飛行試験を実施する。有人機と無人機のいずれにも装備可能で、Raytheon 社が開発する識別用ソフトウェアがキモとなり、現行のレーダー技術で新しい任務領域を開拓する。なお、Raytheon Space and Airborne Systems 社が BAE Systems 社・SAIC 社と協力してこの件に従事している。(Raytheon)
ついに M2 も交代 ? (DefenseNews 2008/5/13, GDATP via Defense-Aerospace.com 2008/5/15)
米 General Dynamics ATP (Armament and Technical Products) 社は米陸軍の Army Joint Munition and Lethality Life Cycle Management Command から、軽量化を図った 12.7mm 機関銃 "LW50MG" のプロトタイプ×3 挺を、試験用として 900 万ドルで受注した。米陸軍 Army Soldier Weapons Center (Picatinny Arsenal, NJ) 向けの案件で、機関銃本体に加えて三脚、車載用アダプタ アセンブリ、BFA (Blank Firing Adapter) といった周辺機器も含む。製造拠点はメイン州 Saco の同社事業所、開発はヴァーモント州 Burlington の同社事業所。
現行の M2 重機関銃は 82lb もあるが、この LW50MG は重量 38lbしかない。軽量化することで遠隔操作式ウェポン ステーションへの装備も容易になる。また、発射時の反動も少なくなっていて、LW50MG の発射時反動は 250lb、これは M2 の 1/4 でしかない。この軽量化と反動の低減により、移動と運用を容易にしている。さらに、命中精度を高めるための工夫も取り入れた。発射速度は 200-300rd/min、射程は 2,000m。
2010 年まで APG (Aberdeen Proving Ground, MD) でテストを行い、2011 年から低率初期生産 (LRIP : Low Rate Initial Production) に入る計画。すでに特殊作戦部隊ではこの機関銃をテストしており、1 万発ほどの試射を実施した。
ちなみに Saco の同社事業所では、40mm 擲弾発射器 Mk.37 や 12.7mm 機関銃 M2HB など、単銃身、あるいは多銃身の各種機関銃を製造している。
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人事・組織
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戦争・紛争
今日の USAFCENT (AFNews 2008/5/17)
16 日、アフガニスタンの Farah で、英空軍の Harrier GR.9 が Enhanced Paveway II を使って敵陣を爆撃、さらに示威任務を実施。また、Harrier GR.7 も 540lb 爆弾を使った爆撃を実施。Bagram には米空軍の F-15E が出動。Orgune では米空軍の A-10 が、30mm 機関砲・GBU-12/B・500lb 爆弾を使って敵を攻撃。その Orgune と Bagram に米空軍の A-10 が出動して示威任務を実施。この日の近接航空支援ミッションは 53 件、ISR ミッションは 12 件。
イラクでは、Baghdad に米空軍の F-16 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 22 件、ISR ミッションは 21 件、英空軍による戦術偵察は 2 件。
今日の USAFCENT (AFNews 2008/5/16)
15 日、アフガニスタンの Sangin で米空軍の MQ-9 が GBU-12/B と AGM-114 で敵を攻撃したほか、英空軍の Harrier GR.9 がロケット弾で敵を攻撃。Nangalam では米空軍の F-15E が、敵陣を GBU-38/B で爆撃。Bagram と Sangin には米空軍の A-10 が、Bagram には米空軍の F-15E が、Sangin には英空軍の Harrier GR.9 が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 51 件、ISR ミッションは 11 件、英空軍による戦術偵察は 2 件。
イラクでは、Baqubah と Iskandariyah に米空軍の F-16 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 64 件、ISR ミッションは 21 件、米海空軍による戦術偵察は 6 件。
今日のアフガニスタン (AFPS 2008/5/16)
Paktia 省で Zadran 地区アフガニスタン軍と聯合軍が、タリバン関係者 8 名を拘束。路傍爆弾攻撃や武装勢力の移動に関わっている容疑者の捜索任務を実施したもの。現場で爆発物を発見、処分した。
Helmand 省 Garmser 地区では 14 日、聯合軍との交戦で軍閥関係者 1 名が死亡、13 名が拘束された。
今日のイラク (AFPS 2008/5/16)
聯合軍が実施したアルカイダ関連組織の掃討作戦で、敵 1 名が死亡、19 名が拘束された。Khan Bani Saad で 1 名が死亡、Baghdad で 1 名・Mosul で資金担当者 1 名とその他 7 名・Tikrit で 4 名・Balad 近くで 5 名など。
15 日、Baghdad の Rashid 地区で、"special groups" 関係者 1 名を拘束。爆弾攻撃、殺人、武器密輸に関与した容疑。Husayniyah でも、"special groups" の中堅幹部 1 名とその他 3 名をイラク軍が拘束。爆弾・ロケット・小火器による攻撃を仕掛けた容疑。Baghdad 東部では米軍のパトロール隊が爆弾攻撃に遭って車輌を壊されて、さらに銃撃を受けたために反撃、敵 1 名が死亡、1 名が負傷。
Baghdad 南西の Shula では、米軍の地上部隊との交戦で敵 3 名が死亡、別件で AGM-114 による攻撃を受けた敵 3 名が死亡。イラク軍は Mosul 西方で、アルカイダ関係者 1 名とその他 6 名を拘束。爆弾を仕掛けていた容疑。
14 日、Abu Ghraib でアルカイダ関連組織による自爆テロがあり、民間人 14 名が死亡、8 名が負傷。Baghdad 南部では、米軍兵士が 9mm 拳銃と弾倉、起爆装置、ワイヤー、携帯電話、偽造 ID カード、フィルムのロールを発見、5 名を拘束。Baghdad 南西の Abu Osage では、地元住民からの通報を受けたイラク軍と米軍が武器集積所を発見。迫撃砲弾 9 発、57mm 対空砲団 3 発、小火器用弾薬 6 箱、迫撃砲弾 2 箱、迫撃砲弾の信管 1 箱、120mm 迫撃砲。
13 日、Baghdad 近郊の Karadah で "Special groups" が聯合軍の基地に 82mm 迫撃砲を撃ち込んだが、外れて近くの市場に着弾。火災が発生したが 30 分後に鎮火。
Maderiyah では、"Sons of Iraq" メンバーの支援を受けた米陸軍・第 3 歩兵師団・第 2 旅団戦闘チームとイラク軍の合同偵察隊が、武器集積所 6 ヶ所を発見。
1 ヶ所目 : 120mm 迫撃砲弾、100mm 砲弾、RPG の弾頭 12 個、73mm ロケット 8 発、迫撃砲用の三脚
2 ヶ所目 : 対人地雷 300 発、導爆線 100m、PKC 機関銃の弾薬 100 発、ダイナマイト 5 本
3 ヶ所目 : 155mm 照明弾の空のキャニスター 10 個 (IED 製造に利用するものとみられる)、
4-6 ヶ所目 : 23mm 対空砲と三脚、機関砲弾 200 発、127mm ロケット SS-30 M3、120mm 迫撃砲 3 門
今日の USAFCENT (AFNews 2008/5/15)
14 日、アフガニスタンの Orgune で米空軍の F-15E が、GBU-31/B と GBU-38/B で敵を爆撃。F-15E は Qalenaw でも敵を GBU-12/B で爆撃している。Asadabad では敵陣に対して、米空軍の B-1B が GBU-31/B と GBU-38/B を、F-15E が敵兵に対して GBU-12/B を、それぞれ投下。このほか、Sangin に仏空軍の Mirage 2000 が、Bermel と Orgune に米空軍の A-10 が、Khowst と Asadabad に米空軍の F-15E が、それぞれ出動。この日の近接航空支援任務は 47 件、ISR ミッションは 14 件。
イラクでは、米空軍の F-16 に加えて Al Qurna には米海軍の F/A-18 が出動。この日の近接航空支援任務は 73 件、ISR ミッションは 24 件、米海空軍と米空軍による戦術偵察が 8 件。
今日のイラク (AFPS 2008/5/15)
Baghdad 西方 15 マイルの地点で、聯合軍が自動車爆弾攻撃を仕掛けている容疑者をターゲットとする作戦を実施、その際の交戦で敵 2 名が死亡、3 名が拘束された。また、自動小銃や手榴弾を発見。Baghdad の Mansour 地区では、武器密輸の容疑者 1 名を拘束、その後で他の関係者の居所についてもゲロした由。
Mosul では、聯合軍とイラク軍が合同でテロ組織の掃討作戦を実施、自動車爆弾攻撃や外国人テロリストの手引きに関わった容疑者 1 名と、その他 2 名を拘束。Beiji では、外国人テロリストを手引きして自爆テロをやらせていた容疑者 2 名など、合計 3 名のお尋ね者と、その他に自動車爆弾攻撃に関わったとみられる容疑者 7 名を拘束。
Baghdad 南方 12 マイルの地点で、イラク軍の陣地に対して女性自爆テロリストによる攻撃があり、イラク軍兵士 1 名が死亡、7 名が負傷。Baghdad 西方の Kadamiyah では、小火器と RPG による攻撃を受けた聯合軍が反撃、AWT (Aerial Weapons Team) が AGM-114 で攻撃して、敵 4 名が死亡。
13 日に Kirkuk で、爆弾仕掛けのバイクを使った攻撃が発生。小学校の敷地外側、市場に通じる道路に爆弾仕掛けのバイクを駐めておいて爆発させたもので、12 名が負傷、自動車 1 台が壊された。Shurta では、殺人容疑で指名手配されていた人物を警察が拘束。Jihad 地区では、米軍兵士が RPG と RPG 発射機を発見。Karb De Gla では "Sons of Iraq" のメンバーがプラスチック爆薬 100lb ほどを発見して米軍に引き渡した。
12 日に Baghdad の Rashid 地区で、地元住民からの通報を受けて出動した米軍兵士が導爆線 200ft、雷管 50 個、銃弾 200 発、タイマーを発見。Doura 地区では、地元住民からの通報により 155mm 砲弾、RPG と RPG 発射機、機関銃、弾薬、ボディ アーマー、自家製手榴弾、自家製爆薬、爆薬製造材料を発見。Say Fahal という村落の近くでは、イラク軍が爆薬、60mm 迫撃砲弾 180 発、130mm 砲弾、122mm ロケット、155mm ロケット、信管、弾薬を発見。
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こぼれ話
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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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