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一般ニュース
FTM-14 (MDA & Lockheed Martin 2008/6/5)
米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) 長官の Henry "Trey" Obering III 米空軍中将は、イージス BMD の要撃試験・FTM-14 (Flight Test Maritime-14) をハワイの Kauai 島沖で成功裏に実施したと発表した。イージス BMD の要撃試験としては通算 16 回目、成功事例としては 14 回目。そのうち大気圏外でのミッドコース要撃は、14 回実施・12 回成功となっている。
使用したミサイルは SM-2 ブロック IV、発射した艦は USS Lake Erie (CG-70)。イージス システムとミサイルの両方について、終末要撃に合わせた改修を施した上で試験に臨んだ。イージス BMD のバージョンは 3.6.1。今回の要撃試験は、短射程の弾道ミサイルをターゲットとして、ターミナル フェーズの着弾直前 (last few seconds of flight) で要撃を行うのが目的。この内容での試験は 2 回目 (1 回目は 2006 年 5 月で、同じ USS Lake Erie が、1998 年に Linebacker Program の下で開発したシステムを利用して実施した)。
ターゲットとなった SRBM (Short Range Ballistic Missile) は、PMRF (Pacific Missile Range Facility, Barking Sands, Kauai, HI) の西方 300 マイルに陣取った移動式プラットフォームから発射、その 4 分後に USS Lake Erie が SM-2 ブロック IV を 2 発発射して、その 2 分後に Kauai 島から西北西に 100 マイルの地点・高度 12 マイルで要撃成功。
SM-2 ブロック IV による終末要撃は、2006 年になって BMDS (Ballistic Missile Defense System) に加わったもので、SM-3 のような "hit-to-kill" ではなく、近接信管と爆風破片弾頭の組み合わせを用いている。ミサイルの担当メーカーは Raytheon Missile Systems (Tucson, AZ)、軍側のマネージメント担当は NAVSEA (Naval Sea Systems Command, Washington DC)。イージス BMD と Mk.41 VLS (Vertical Launch System) は、Lockheed Martin Maritime Systems and Sensors (Moorestown, NJ) の担当。
現在、LRS&T (Long-Range Surveillance and Track) と BMD の両方に対応したイージス艦は 12 隻、LRS&T にのみ対応したイージス艦は 5 隻。2008 年中に、イージス駆逐艦×15 隻とイージス巡洋艦×3 隻が、短・中射程の弾道ミサイルに対処する能力と、他のイージス BMD 対応艦による SM-3 を使った要撃をサポートする能力を備える予定。また、2009 年にはすべてのイージス BMD 対応艦が、イージス BMD 3.6.1 を導入する。ちなみに、USS Lake Erie は 2 月に、偵察衛星の破壊にも成功している。
今日の小ネタ
2/23 に Guam 島の Andersen AFB で発生した、B-2A の墜落事故に関する報告がまとまった。湿気が原因で、PTU (Port Transducer Unit) が処理するエアデータに歪みが生じて、不適切なデータを飛行制御コンピュータに入れてしまったのが原因。それによってコンピュータが速度の計算を誤り、ネガティブ AoA (平たくいえば機首下げ) と誤判断、過度に機首上げの指令を出して失速・墜落に至った。また、PTU の除湿処理に関する情報伝達にも問題があったとしている。(AFNews 2008/6/6)
MH-60R を装備する HSM-71 "Raptors" が CVW-9 に加わり、USS John C.Stennis (CVN-74) に乗艦した。「SH-60B/F が持つ対潜戦機能に加えて S-3 のレーダー機能、さらに過去にはなかった Link 16 データリンクも備えている」という説明。(NavNews 2008/6/6)
スペインとサウジアラビアが軍事協力合意に調印。訓練や科学技術研究の分野で協力を進めていくとしている。(DefenseNews 2008/6/6)
退役した Rick Hillier 大将に代わるカナダ軍参謀総長に、Walter Natynczyk 中将が指名された。数週間以内に交代が完了する予定。新参謀総長の下での優先課題については明らかにされていないが、アフガニスタンの ISAF についての変更はないとしている。Natynczyk 中将は Manitoba 州 Winnipeg 出身で 1975 年に軍歴をスタート。ボスニア・ヘルツェゴビナ派遣部隊を指揮した経験や、イラクで聯合軍部隊の指揮を執った経験もある。(DefenseNews 2008/6/6)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/6/6)
トルコ軍のナンバーツー・Ilker Basbug 大将が「トルコとイランが共同で、イラク北部にあるクルド労働者党 (PKK)の拠点を攻撃した。必要とあらば、またやる」と発言。以前から両国が対クルドで協力しているという話は出ていたが、公式な発言で認めたのは初めてのこと。トルコは過去 20 年間にわたるクルド人との内戦においてしばしば、イランが PKK を支援していると非難、それに対してイランが否定するパターンを繰り返してきたが、その両国が共同戦線を張ったとなると、PKK にとっては厄介な事態。そのトルコは現在も PKK に対する攻撃を続けており、さらにトルコ軍のトップ・Yasar Buyukanit 大将は PKK への支援を行わないよう呼びかけている。同大将がいうには、「PKK は昔、武器をラバに載せて運んでいたが、今ではトラックで運んでいる。すべての国が PKK をテロ国家認定しているにもかかわらず、こうさせたのは誰の仕業か ?」とのこと。(VoA) [イランが PKK を支援していたのは、対トルコというよりも対イラクの観点から、のような希ガス]
欧州委員会 (European Commission) はスペインに対して、Eurocopter へのヘリ発注契約に関する情報提供を要請。内務省麾下の警察部門 (Guardia Civil) と、農業・水産・食糧省が漁業監視用にヘリコプターを調達する際に Eurocopter との間で締結した合意に関して、公的部門の調達に関して規定した EC Treaty・Article 226 に違反した可能性があるという理由。2 ヶ月以内に回答が得られなければ、European Court of Justice に告発するとしている。(European Commission)
フィンランドの NBI (National Bureau of Investigation) は、スロベニア向けの兵器輸出に関する不正疑惑により、5 名に対して身柄を拘束して尋問を行ったほか、さらに 1 名の証人についても聴取を実施。拘束した 5 名のうち 3 名は後に釈放しているため、拘束が続いているのは 2 名。一方、エジプト向けの輸出に関する疑惑では、既報のように 4 名が警察に逮捕されている。(Patria, STT Finnish Government News)
今日の小ネタ
米海軍は、ミャンマー沖合から USS Essex を基幹とする遠征打撃群と 31MEU (31st Marine Expeditionary Unit) を撤収することにしたが、依然としてミャンマー向けに人道支援のオファーを続けており、必要とあらば投入可能な状態を続けるとしている。(AFPS 2008/6/5)
第 21 代米空軍長官の Michael W. Wynne 氏が「新しいリーダーを据えるべき時期が来たと考える」として、辞任を表明した。また、第 18 代空軍参謀総長の T.Michael Moseley 空軍大将も、「空軍の評判を毀損した事態と、コア バリューに対する兵士のコミットメントに関する問題を引き起こした一連の事態の責任をとる」として辞任を表明した。「台湾に核弾頭の部品を間違って輸出しちゃった事件」の責任をとるというのが直接的な理由。(USAF 2008/6/5)
WAM news agency の報道によると、UAE (United Arab Emirates) では Mirage 2000×63 機 (Mirage 2000-9×30 機を新品で発注、さらに手持ちの Mirage 2000×33 機をアップグレード改修したもの。前者と後者の改修を合計 32 億ドルで発注している) の代替機として Rafale の導入を検討しており、配備開始時期は 2013 年を考えているとのこと。すでにフランス政府との協議を始めているとのことだが、詳細は明らかにされていない。Rafale は未だに輸出商談を獲得できていないだけに、フランスの Nicolas Sarkozy 大統領は、今回の話を「良いニュースであり、歓迎する」としている由。UAE は 1998 年に Mirage 2000-9 を、1994 年に Leclerc 戦車×400 両を発注するなど、フランス製の兵器と縁が深い。また、今年 1 月にはフランス軍の常設基地を UAE に設置する話が決まっており、2009 年から稼働開始、400-500 名が駐留する予定。(DefenseNews 2008/6/5)
Honeywell International が、訴訟に巻き込まれる可能性。同社が製造している抗弾素材・Zylon Shield が、高温多湿な環境下で性能低下を起こすにもかかわらず、その情報を Armor Holdings に伝えていなかったため。Armor Holdings は、その Zylon Shield を使って防弾ベストを製造しているが、軍用では用いておらず、法執行機関のみとのこと。ただ、司法省では Honeywell の行動が False Claims Act に違反しているとした。なお、この件では司法省と FBI だけでなく、陸軍と空軍、GSA (General Services Administration) の Office of the Inspector General、Defense Criminal Investigative Service も捜査に乗り出している。当の Honeywell では、自社の製品に問題はなく、多くの生命を救ってきたと反論中。(DefenseNews 2008/6/5)
ブラジルの Nelson Jobim 国防相は、ブラジルが原潜など 50 隻の艦艇導入を計画している件について、同国南東の洋上にある石油関連施設の防衛が目的だと説明している。議会の外交委員会における発言。国営石油会社・Petrobras がもたらす利益が、艦隊拡張の一助になるほか、石油施設の防備を強化すれば Petrobras の株価上昇にもつながるとしている。(DefenseNews 2008/6/5)
5/16-29 にかけてドイツ海軍は、隔年実施の対機雷戦演習 "Sandy Beach" を実施したが、このときに Hydroid Remus 100 AUV (Autonomous Underwater Vehicle) を持ち込んだ。爆発物処分にあたるダイバーを支援するのが目的で、装備する高周波ソナーを使って水中の構造物を探知する任務を担当。前回・2006 年の演習ではオブザーバー 3 ヶ国を含む 8 ヶ国が参加したが、今回はオブザーバー 6 ヶ国を含む 14 ヶ国に拡大した。ヨーロッパで行う EOD (Explosive Ordnance Disposal) の演習としては最大規模。参加国が増えた背景には、IEDD (Improvised Explosive Device Disposal) の脅威増大がある由。そのため、港湾などを対象とする IEDD 対処のシナリオを取り入れた。また、陸上や沿岸海域における緊急対処のシナリオもある。(DefenseNews 2008/6/5)
ポーランドの Radoslaw Sikorski 国防相によると、ポーランドは自国内にアメリカが開設する MD 関連施設について、ロシアの査察担当者にアクセス許可を出す用意を整えたとのこと。ただし、定期的に査察に訪れるのは OK だが、常駐はまかりならぬとしている。なお、チェコについてはすでにアメリカ政府との合意をまとめているが、ポーランドはまだ協議中。(DefenseNews 2008/6/5)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/6/5)
米軍関係者によると、イラクにおける 5 月の米軍の死者は 19 名で、この数字は過去 5 年間で最低だったとのこと。このうち KIA (Killed in Action) は 14 名、さらに戦闘で負傷してアメリカ本土に搬送された後で死亡したものが 1 名。その他の 4 名は、戦闘任務以外での死亡。5 年前の開戦以来、米軍の死者累計は 4,080 名ほどになっている。米軍関係者によると、アルカイダなどの過激派組織は打撃を受け、イラクの治安状況は改善してきている。実際、米軍の死者だけでなく、イラク国内で発生する治安事件の数も減少傾向にある。民間人やイラク軍についても同じ傾向で、4 月には 1,000 名あまりの死者があったが、5 月には 550 名に減少した。とはいえ、現地の米軍関係者は、依然として注意を要するし、状況は容易に変わる可能性がある、と慎重な構え。(VoA)
オーストラリアの Hon. Joel Fitzgibbon 国防相は、Defence White Paper Community Consultation Program をローンチ、"Key Questions for Defence in the 21st Century" と題するディスカッション ペーパーを議会にリリースした。後者は、国防白書をまとめる際に関係者が議論するための、アイデア創出を支援するためのもの。これにより、公開の場で議論を闘わせて、国防政策に関する検討を進めることになる。(Australian DoD)
そのオーストラリアでは、ASPI (Australian Strategic Policy Institute) が、洋上における国境警備の情報収集・計画・実行・改善を図る組織として、現行の Border Protection Command (税関局と国防省の指揮を受けている) から離れた大臣直轄組織として、沿岸警備隊 (Australian Coast Guard) の創設を求めている。過去にオーストラリアが、洋上における主権の主張や警察行動で苦労してきたと指摘。過去 2 年の間に状況は改善してきているものの、常設の組織によってこの問題に対処すべきだとして、今回の提言に至った。(The Australian Strategic Policy Institute)
RAND Corporation は DTRA (Defense Threat Reduction Agency) の後援を受けて、テロ組織などが UAV、あるいは巡航ミサイルを使って攻撃を仕掛けてくる自体を想定、仮想的の観点からさまざまな利益・コスト・リスクを組み合わせて評価作業を実施した。その結果、場合によっては自爆ベストや自動車爆弾、迫撃砲攻撃といった手法よりも、UAV や巡航ミサイルを使用する方が具合が良いという結論が見出された。それに対処するには、攻撃の前・攻撃中・攻撃後のすべてをカバーする対抗策が必要であり、従来型の、終末段階における防衛策だけでは不十分だとしている。また、UAV や巡航ミサイルは、より大きな「脅威の文脈」におけるニッチな脅威であるとして、他の非対称性脅威も含む全体的対策の一部として位置付けるべき、とした。(Rand Corporation)
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産業・装備・調達
今日の米軍調達 (Contracts 2008/6/6)
Boeing Satellite Systems, Inc. (El Segundo, CA) と Lockheed Martin Corp. (Sunnyvale, CA) は米空軍から、TSAT (Transformational Communications Satellite System) の開発・量産に関する、RR&SD (Risk Reduction and System Definition) フェーズで追加作業を実施する UCA (Undefinitized Contract Action) 修正契約を、各々 $75,000,000 (not-to-exceed) ずつで受注した。ベースライン分に加えて、タスク 2 件を追加するもの。ひとつは、2008/7/1 にスタートする TSAT の開発・量産契約について、Industrial Base Impact Study を実施するもの。もうひとつは、TSAT "Digital Core" と "TSAT-Lite" 向けに、IDR (Interim Design Review) のためのシステム定義と設計コンセプトの開発を行うもの。HQMCSW/PK, El Segundo, CA (FA8808-04-C-0022/P00046, FA8808-04-C-0023/P00047)
Raytheon Company, Missile Systems (Tucson, AZ) は米空軍から、AIM-120C-7 AMRAAM (Advanced Medium Range Air-to-Air Missile) で使用するソフトウェア テープ 18A/20 に関する修正契約を $44,820,181 で受注した。ギリシア・台湾向けの FMS (Foreign Military Sales) 案件で、ロット 21 量産契約の修正分。695ARSS, Eglin AFB, FL (FA8675-07-C-0055/P00010)
Wyle Laboratories, Inc. (Huntsville, AL) は米空軍から、Reliability Information Analysis Center の業務に関する修正契約を $6,626,355 (estimated) で受注した。米海軍航空システム軍団 (NAVAIR) 向けに、航空機の即応体制とリソースに関する分析を行うもの。55th Contracting Squadron, Offutt AFB, NE (HC1047-05-D-4005, DO 0013, Modification 21)
Canadian Commercial Corporation (Ottawa, Canada) は米空軍から、Pyrogenesis Canada Inc. (Montreal, Canada) の製品をフロリダ州の Hurlburt Field に導入する作業を $5,699,233 で受注した。Specialized Contracting, HQ AFSOC/A7KQ, Hurlburt Field, FL (FA0021-08-C-0002)
Satterfield & Pontikes Construction, Inc. (Houston, TX) は米陸軍から、テキサス州 San Antonio の Fort Sam Houston にヘルスケア施設 (primary health care clinic) を建設する作業を、$33,381,645 で受注した。Army Engineer District, Fort Worth, TX (W9126G-08-C-0024)
Benham Constructors, LLC (Oklahoma City, OK) は米陸軍から、オクラホマ州 Miedwest City の Tinker AFB に燃料補給・オーバーホール・補修・試験施設を建設する作業を $31,379,729 で受注した。Army Engineer District, Tulsa, OK (W912BV-08-C-2004)
Manhattan Construction (Falls Church, VA) は米陸軍から、ヴァージニア州の Fort Belvoir にミュージアム サポート センターを建設する作業を $24,380,000 で受注した。Army Corps of Engineers, Baltimore, MD (W912DR-08-C-0032)
FN Manufacturing, LLC (Columbia, SC) は米陸軍から、M240B 機関銃を $16,079,649 で受注した。TACOM LCMC (Life Cycle Management Command), Rock Islands, Ill., is the contracting activity (W52H09-07-D-0319).
Applied Energetics, Inc. (Tucson, AZ) は米陸軍から、IED 対策システム×10 セットとスペアパーツの開発・量産継続分と訓練・サポート業務を $9,280,801 で受注した。ARDEC (Army Research, Development and Engineering Command), Aberdeen Proving Ground, MD (W91CRB-08-C-0080)
Advanced Engineering and Sciences (Annapolis Junction, MD) は米海軍から、AN/PLT-6448-V2×415 セット、スペア キット×415 セット、ボックス/シャシー×61 セットに関する修正契約を $11,419,881 で受注した。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Indian Head Division, Indian Head, MD (N00174-07-D-0019)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/6/6)
オーストラリアの装備調達担当相・Greg Combet 氏は 6 日、Project Air 5402 の下で導入する KC-30B MRTT (Multi Role Tanker Transport) について、改修初号機となるベース機の A330 がオーストラリアに到着したと発表した。フランスの Toulouse にある Airbus 社工場で完成した後、Brisbane Airport にある Qantas Australian Conversion Centre で給油機仕様に改修する。全部で 4 機を改修する計画 (訳注 : すでに改修済みの初号機と合わせて 5 機になる)。主契約社は EADS CASA で、Qantas Defence Services と組んで改修を実施する。改修に際しては、機体構造部で 2,000 点、各種システムで 5,500 点のパーツについて改造が必要になるほか、改修のために持ち込むコンポーネンツは全部で 22,000 点、配線用ハーネス 400 点、総延長 58km の配線を組み込む必要があるとのこと。(Australian DoD)
フランス空軍が発注している MALE (Medium-Altitude Long-Endurance) UAV (Unmanned Aerial Vehicle)・SIDM が、Mont-de-Marsan の Air Base 118 で実施していた領収試験を成功裏に完了した。仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) 麾下の UM MID (Missile and UAV management unit) が、Istres と Cazaux の CEV (Flight Test Centre) からの支援を受けて、さらに Bruz の CELAR (Electronic Centre of Armament) からの応援を得て実施していたもの。SIDM は偵察・追跡用の MALE UAV で、レーダーと光学センサーを装備、全天候下・24 時間フルタイムの任務遂行が可能。得られたデータは地上にリアルタイム伝送する。主契約社件システム インテグレーターは EADS、これにイスラエルの IAI (Israel Aerospace Industries) がプラットフォームやサブシステムの分野で協力している。2007 年 12 月から DGA と仏空軍の手で試験を開始、3 機の UAV とペイロード、レーザー目標指示器、地上管制ステーション×2 基、EADS Defence & Security 製の LOS (Line-of-Sight) 通信機器、InSNEC 製の衛星データリンクを使用して評価を進めてきた。今回の領収試験完了により、システム一式の保有は軍側に移り、CEAM (French Military Flight Test Centre) で要員の訓練を開始、部隊編成に向けた作業を進める。(EADS)
市場調査会社の Documental Solutions は、ヨーロッパにおける EO/IR (Electro-Optic/Infrared) 関連製品に関する市場予測をまとめた。2008-2017 年のトータルで 400 億ドル、そのうち未契約の分が 1,700 億ドルとしている (サブシステムやコンポーネントの分は含まず)。レポートの骨子は以下の通り。
最大の需要があるのはフランスで、総額 64 億ドル。分野としては、パイロット用暗視装置 (PNVS : Pilot Night Vision System)、A400M 装備用の DIRCM、洋上哨戒用 UAV・DELE に装備する EO センサー ターレット。さらに、LeClerc 戦車の砲手用サイト増設、Tiger 攻撃ヘリへの電子戦装備追加、Mistral 地対空ミサイルの MATIS サイトに対するアップグレード、といった案件が発生する可能性がある。
もっとも伸び率が大きいのはトルコ。計画中の国産戦車に装備する砲手用サイトや、Leopard 2A4 戦車に装備するレーザー測距儀などの案件がある。
サプライヤーの最大手は Thales で、32 億ドル、2008 年の市場占有率 11.4%。製品としては、Rafale に装備する Damocles と Spectra、VBCI/VCI に装備するレーザー測距儀がある。
それに次ぐのが Finmeccanica と SAFRAN。2008 年の市場占有率はそれぞれ、11% と 10.4%。以下、Lockheed Martin、Northrop Grumman、EADS、MBDA、Carl Zeiss GR、Rafael、Aselsan、SAAB Group、その他 90 社。
マーケット セグメントとして最大なのは Search/Track/Target で、96 億ドル/23.5%。Damocles に加えて、FIST 用のレーザー測距儀や、F-35 に装備する Electro-Optical Targeting System。次が Fire Control、Surveillance/Reconnaissance、EW Suite といったところ。
現在は固定翼航空機の分野が強いが、今後は陸戦兵器の分野が伸びると予測。
プログラム単位で見ると、イギリスの FIST 用暗視装置、ドイツの IdZ-ES AT 用サイト、トルコの装輪 AFV 用サイト、ギリシアの AIFV と MFA Recon/Targeting ポッド、ルーマニアの新戦闘機用 Recon/Targeting ポッド、英海軍の 22 型・23 型・45 型を大将とするアップグレード、イタリアの C1 Ariete 戦車に対する砲手用サイト、といったものがある。
(Documental Solutions)
Harris 社は米海兵隊から、AN/PRC-117(F) Falcon II 携帯式マルチバンド無線機を 1 億 1,800 万ドルで受注したと発表した。3 億 5,000 万ドルで受注している案件の一部。この発注により、手持ちの数を倍増させる。AN/PRC-117(F) はマルチバンド/マルチミッション対応の秘話音声/データ通信用。海兵隊では、旧来のシングルバンド無線機から、ソフトウェア制御のマルチバンド無線機に移行する作業を進めているところ。周波数範囲の拡大 (30-512MHz) だけでなく、無線機の小型軽量化、相互運用性の改善といった利点がある。Harris 社では、この Falcon II に加えて JTRS (Joint Tactical Radio System) 対応の Falcon III についても導入に関わっている。(Harris)
Raytheon 社は米海軍から、MH-60R 搭載用の AN/AQS-22 ALFS (Airborne Low Frequency Sonar)×15 セットを 6,340 万ドルで受注したと発表した。潜水艦の探知・追跡・位置標定・識別・音響要撃・水中通信・環境データ収集に使用する。2006 年から配備が始まっており、すでに全規模量産 (FRP : Full Rate Production) に移行、累計受注 43 セット、うち 16 セットをデリバリー済み。さらに最近、2 件・合計 8,900 万ドルの契約で、就役後のサポート業務に使用するスペアパーツも受注した。Raytheon の Seapower Capability Center (Portsmouth, RI) が、パートナー企業の DRS Sonar Systems (Gaithersburg, MD) と組んで製造にあたっており、2011 年 1 月に完納予定。(Raytheon)
米空軍資材軍団 (AFMC : Air Force Materiel Command) の Global Power Bomber Combined Test Force (Edwards AFB, CA) と、航空戦闘軍団 (ACC : Air Combat Command) の 337th TES (Test and Evaluation Squadron, Dyess AFB, TX) は、B-1B に装備した Sniper ターゲティング ポッドの試験を進めている。当初は 9 ヶ月を予定していた試験期間を、2 ヶ月分の作業を 2 週間で片付けるなどして 3 ヶ月に短縮、今夏には実働可能にする予定。(USAF)
インドネシアの Dirgantara Indonesia は 6 日、MPA (Maritime Patrol Aircraft) 仕様の CN-235-200M をインドネシア軍に納入した。Ocean Master 100 Mk.II レーダーや Vigile 200 ESM (Electronic Support Measures) などの装備を持ち、領海における哨戒飛行に使用する。これらのミッション機材は、フランスの France Thales Airborne System が担当した。(Dirgantara Indonesia)
General Dynamics NASSCO (National Steel and Shipbuilding Company, San Diego, CA) は米海軍に、Lewis and Clark 級補給艦の 5 番艦、USNS Robert E. Peary (T-AKE-5) をデリバリーした。建造開始は 2006 年 7 月。糧食・弾薬など 10,000t を搭載可能。運用経費の削減に力を入れている。予定運用期間は 40 年間。これまでの単能型補給艦に代わるものとして 11 隻の建造が決まっており、さらに 14 隻まで増える可能性がある。現在は 6-9 番艦までが建造中で、2010 年の第一四半期までに完納の予定。(GD)
Force Protection, Inc. は、Buffalo の累計納入が 200 両に達したと発表した。米陸軍工兵隊が 2003 年からアフガニスタンに持ち込んでいるほか、現在ではイラクでも使用中。用途は前路啓開など。各種の MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) で唯一、Category III に分類される。(Force Protection)
カナダ政府は EADS と、航空宇宙関連の R&TD (Research and Technology Development) を共同で行うという内容の合意をまとめた。期間は 5 年。カナダの航空宇宙産業にとっても得になると説明している。カナダの NRC (National Research Council Canada) と EADS は、過去 20 年にわたって協力関係にある。また、EADS は現地法人として EADS Canada を置いている。(Industry Canada)
シンガポールの ST Engineering (Singapore Technologies Engineering Ltd.) は、傘下の ST Marine (Singapore Technologies Marine Ltd.) と JFD (James Fisher Defence Limited, James Fisher and Sons Plc の子会社) が、ジョイント ベンチャー・FRM (First Response Marine Pte Ltd.) の設立で合意したと発表した。FRM は、ST Marine が昨年 3 月にシンガポール海軍から 4 億ドルで受注した、潜水艦救難業務を担当する会社。SRV (Submarine Rescue Vehicle) を搭載する SSRV (Submarine Support and Rescue Vessel) を使って救難を行うもので、契約期間は 2009 年前半から 20 年。(ST Engineering)
新型自走砲 (KMW & GD via Defense-Aerospace.com 2008/6/6, DefenseNews 2008/6/5)
独 KMW (Krauss-Maffei Wegmann) が GDELS (General Dynamics European Land Systems) と協力して、中量級 (32t 程度、A400M で空輸可能とする) の 155mm 自走榴弾砲・Donar (テュートン神話に出てくる雷神の名前) を開発・販売することになった。すでにプロトタイプを使って独 BWB (Bundesamt fur Wehrtechnik und Beschaffung) の試験場で機動性試験や射撃試験を始めており、今月末の EUROSATORY で公開する予定。両社の目論見は、経費がかかる固定翼機・回転翼機による近接航空支援に代わる、間接砲撃のための装備を実現すること。M109、AS90、K9 Thunder といった自走砲のカスタマーをターゲットとしている。
Donar は PzH2000 と同等の打撃力を維持しつつ、軽量化して高い機動性を持たせるのがコンセプト。過去に KMW が Artillery Gun Module 計画の下で開発を進めてきたときには、車体に MLRS (Multiple-Launch Rocket System) を流用していたが、今回は GD の ASCOD2 歩兵戦闘車の車体を使い、そこに 155mm/52 榴弾砲を搭載する。乗員は 2 名で、装甲防禦を施した車内から操作可能とする。自立運用が可能で兵站支援の負荷は抑えて、さらに遠隔射撃も可能とする。射程は PzH2000 と同等で、VLAP 弾使用時で 56km。ただし、搭載弾数は 60 発から 30 発に半減する。全周旋回可能で、発射時にスタビライザーを展張する必要はないとのこと。
二進も三進も (DID 2008/6/5)
2006 年に、インドがロシアから Mi-17-1V×80 機を調達する計画がある、という話が出た。その時点で、アビオニクスなどの内容によって変動するものの、価格については 6 億 6,200 万ドル程度という話になっていた。戦術用途のヘリとしてみると、UH-60 は後部ランプを持たないハンデがあり、NH90 は後部ランプを持つがスケジュール遅延や入手性の問題がある。そしていずれも Mi-17 より高い。
Mi-17-1V の強襲型は兵員 30 名、あるいは貨物 4,000kg を搭載でき、エンジンは TV3-117BM (1,900HP) の双発、高温・高標高地域にも強いとされる。また、後部のクラムシェル型ドアをローディング ランプ付きのタイプに改めた。こうした内容はインド向きともいえる。
ところがこの件について最近、Press Trust of India が報じたところでは、ロシア側は価格引き上げを求めてきており、10 億ドルを超す事態になっているとのこと。かといって他の機体に乗り換えようにも、NH90 は相変わらず、UH-60 や EC523/EC725 Cougar では高標高地域の運用に不安が残る。しかも機種を変えれば既存の Mi-8/Mi-17 (12 個飛行隊) と互換性がないために、訓練、整備機材、スペアパーツ在庫などが仕切り直しになって費用がかかる。
インドについてはこのほか、既存のヘリコプターを 3 億 1,000 万ドルかけてアップグレードする話があり、Mi-8×46 機、Mi-17×78 機、Mi-17-1V×48 機について、ILS (Instrument Landing System)、VHF (Very High-Frequency) 測距レーダー、新型気象レーダー、デジタル ムービング マップ ディスプレイ、Bharat Electronics 製 Tarang 1B RR (Radar Warning Receiver)、ミサイル接近警報装置などを取り付ける話が出ている、とする報道もある。
インド海軍二題 (DID 2008/6/3)
Press Trust of India が報じたところによると、露 RIA Novosti が Sevmash 造船所の関係者による発言を引用して、INS Vikramaditya が 2012 年の冬のうちに公試を開始、夏まで改修作業の仕上げや試験航海を実施して、2012 年中に引き渡し準備が整う、と報じた由。現在、最終的な詰めを行っている資金面の協議が決着した場合の話。
一方、News Post India は "Indian Navy To Order Another Aircraft Carrier" として、インド海軍が Vikramaditya に続いて国産の ADS (Air Defence Ship, 37,500t)×2 隻 (1 隻ではなくて) を発注すると報じている。
今日の米軍調達 (Contracts 2008/6/5)
Information Innovative Inc. (Springfield, VA) は米空軍から、ユタ州の Hill AFB で実施する IT 関連サービス業務を $48,648,843 で受注した。75 CONS/PKA, Hill AFB, UT (FA8201-08-F-A069)
ITT Corp., ITT Electronic Systems (Clifton, NJ) は米空軍から、AEA (Airborne Electronic Attack) テクノロジーの熟成に関するデモンストレーションを $15,911,530 で受注した。AFRL/PKSE, Wright-Patterson AFB, OH (FA8650-08-C-1396)
Crye Precision LLC. (Brooklyn, NY) は米海軍から、FROG (Flame Resistant Organizational Gear) で使用するシャツとトラウザーズの組み合わせ、Flame Resistant Combat Ensemble の Delivery Order 2 を $22,806,680 で受注した。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-07-D-3017)
Applied Technology Inc. (King George, VA) は米海軍から、洋上で小型目標を探知できる EO/IR (Electro-Optical/Infrared) 機材の研究開発を $16,780,089 で受注した。NRL (Naval Research Laboratory) の BAA (Broad Agency Announcement) 56-07-06 による。NRL, Washington DC (N000173-08-C-2039)
Lite Machines Corp. (West Lafayette, IN) は米海軍から、Small Business Technology Transfer Program の N04-T004 "Sonobuoy Tube Launched UAV." に関するフェーズ III 契約を $10,500,000 (not-to-exceed) で受注した。ソノブイ発射筒から発進する UAV の研究・開発・プロトタイプ製造・試験を実施するもの。STTR Program Solicitation の Topic N042-T004 による。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Lakehurst, NJ (N68335-08-D-0010)
McDonnell Douglas Corp. (St. Louis, MO) は米海軍から、Harpoon と SLAM-ER を対象とする、エンジニアリング/兵站/テクニカル サービス業務を $8,134,542 (estimated) で受注した。米海軍向けに加えて、オーストラリア、カナダ、チリ、エジプト、ギリシア、イスラエル、日本、韓国、マレーシア、オランダ、オマーン、パキスタン、ポルトガル、サウジアラビア、シンガポール、スペイン、台湾、タイ、イギリス、UAE (United Arab Emirates) 向けの FMS (Foreign Military Sales) 案件も含む。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00091-08-D-0011)
CASHMAN (Quincy, MA) は米陸軍から、Military Ocean Terminal (Southport, NC) の建設・拡張工事を $53,457,619 で受注した。Army Engineer District, Savannah, GA (W912HN-08-C-0028)
Thales Raytheon Systems (Fullerton, CA) は米陸軍から、対砲兵レーダー Firefinder で使用するアンテナ アレイ アセンブリを $28,325,565 で受注した。CECOM Acquisition Center, Fort Monmouth, NJ (W15P7T-06-D-T001)
Combat Support Associates (Orange, CA) は米陸軍から、Army Support Group Kuwait 配下の施設 (Camp Arifjan) で実施する燃料関連のサポート/サービス業務を $26,880,641 で受注した。Army Sustainment Command, Rock Island, IL (DASA02-99-C-1234)
Aztec/Butte は米陸軍から、オハイオ州の Wright Patterson にあるシグネチャ ラボの建て替え工事を $8,540,000 で受注した。Army Corps of Engineers, Louisville, KY (W912QR-08-C-0019)
BAE - Specialty Defense (Jessup, PA) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、MOLLE (MOdular Lightweight Load-carrying Equipment) を $128,605,295.00 (maximum) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-07-D-1080)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/6/5)
米 DSCA (Defense Security Cooperation Agency) は議会に対し、スペイン向けに FMS (Foreign Military Sales) 経由で RGM-109E Tomahawk Block IV 巡航ミサイルと関連機材を輸出すると通告した。すべてのオプション契約分まで実現した場合の総額は、1 億 5,600 万ドル。内訳は以下の通り。
RGM-109E Block IV Surface Ship Vertical Launched Tomahawk Land Attack Missile×20
Tactical Tomahawk WCS (Weapon Control System) ハード/ソフト×5
ミサイル格納用のキャニスターとコンテナ
テスト セット、支援機材、スペアパーツ、補修用パーツ、要員の訓練、訓練機材、飛行試験の実施と関連通信機材、技術支援、その他の兵站支援業務
スペインではこのミサイルを、F-100 級フリゲート×5 隻に搭載する。主契約社は Raytneon 社 (Tucson, AZ)、現地への人員の派遣はなし。(DSCA)
韓国の現代重工業は 4 日、韓国海軍向けに 6 隻の建造を進めている 214 型潜水艦の 3 番艦、An Jung-geun を進水させた。この後は試験航海などを実施して、2009 年 11 月にデリバリーの予定。全長 65.3m、全幅 6.3m、最高速度 20kt、排水量 1,800t、潜航深度 400m、2 週間の連続行動が可能。AIP (Air Independent Propulsion) 装備。同級が就役すると韓国海軍の潜水艦は総勢 12 隻になる、と Yonhap news agency が報じている。(現代重工業, 新華社)
欧州委員会 (EC : European Commission) は、Boeing と Alenia NA (Alenia North America Incc) による、GA (Global Aeronautica LLC) の買収を承認した。GA は B.787 Dreamliner の胴体を初めとする、航空機の機体構造サブアセンブリー製造を行っている。(European Commission)
スペイン・Seville の EADS CASA 工場に設置した FAL (Final Assembly Line) で組み立てを進めている A400M 輸送機の初号機 (MSN 001) が、TP400-D6 エンジン (出力 11,000shp)×4 基をすべて搭載した。現在、同機は生産ラインの Station 35 まで進んできており、エンジンの次は Ratier Figeac の 8 翅プロペラ (直径 5.3m) を取り付ける。MSN001 は 6 月末にロールアウトの予定。ちなみに、A400M の巡航速度は 430kt (TAS : True Air Speed) で、ターボプロップ機としては卓越した性能だと称している。(Airbus Military)
6/4 に、仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) が保有する Ile du Levant 近くの試験施設・CELM (Centre d’Essais de Lancement des Missiles ) で、PAAMS (Principal Anti-Air Missile System) を使った Aster 30 艦対空ミサイルの試射が成功裏に行われた。PAAMS(S) は英海軍の 45 型ミサイル駆逐艦が装備する対空戦闘システムで、今回の試射成功により、同級の就役に向けて熟成度を実証できたとしている。今回の試射では、システム一式を Longbow と称するバージに載せて CELM に持ち込み、それを使ってミサイルを発射した。ターゲットは Mirach 無人標的機で、高度 10,000m を飛行しているターゲットに 35km 先で直撃している。今年後半に次の試射を予定しており、最後の試射は 2009 年に実施する予定。 仏伊が採用している PAAMS(E) は MFR (Multi Function Radar) として EMPAR を使用しているが、PAAMS(S) は BAE Systems Insyte の SAMPSON を使用している点が異なる。いずれも、個艦防空、近隣防空、エリア防空をひとつのシステムでカバーできるとしている。その PAAMS(S) は、45 型の 1 番艦・HMS Daring に続いて、2 番艦・HMS Dauntless に搭載する分までデリバリー済み。MFR、Sylver A50 VLS (Vertical Launching System)、C2 (Command and Control) システム、Aster 15 あるいは Aster 30 艦対空ミサイル×48 発で構成しており、さらに LRR (Long Range Radar) の追加も可能。(MBDA)
6/7 にミシシッピー州 Tupelo の Aviation Support Facility で、UH-72A Lakota×2 機 (通算 28 号機と 29 号機) の領収セレモニーを開催する。州兵が装備している旧いヘリに代わって、国内の警備、災害派遣、SAR (Search and Rescue)、MEDEVAC (Medical Evacuations)、対麻薬戦などの任務に使用する。2017 年までに 345 機を調達する予定で、うち 200 機を州兵部隊に配備する計画。(EADS North America)
予定通り、6/3 に EA-18G の第一陣が NAS (Naval Air Station) Whidbey Island に到着。EA-18G は全部で 85 機を調達する計画で、うち 50 機で VAQ×10 個を編成、さらに 12 機を FRS (Fleet Replacement Squadron) の VAQ-129 "Vikings" に配備する。まず、VAQ-129 に 5 機を配備するが、それに続いて実戦部隊で最初に EA-18G を受け取るのは VAQ-132 で、2009 年に配備予定。(US Navy, Boeing)
TAI (Turkish Aerospace Industries) が、Peace Eagle 計画の下でトルコ空軍が導入計画を進めている B.737-700 ベースの AEW&C 機のうち、同社が担当する最初の機体 (通算 2 号機。初号機は Boeing 社の担当) について、Ankara の工場で実施していた改修作業を完了した。胴体上部を補強して Northrop Grumman 社製の MESA (Multi-role Electronically Scanned Array) レーダーを載せるほか、その他のアンテナ、コンソール、キャビネット、配線、ベントラルフィン、配電システム、熱交換パネル、冷却気ダクトといったものを取り付ける内容。ちなみに、MESA レーダーは IFF (Identification Friend-or-Foe) の機能も組み込んである。現在は機体とミッション システムのチェックアウト作業を行っており、夏から機能試験のためのフライトを開始する。最終的には、AEW&C 機×4 機と、要員の訓練やミッション サポート、メンテナンスに使用する地上機材を揃える。(Boeing)
米海軍の LCS (Littoral Combat Ship) 1 番艦・USS Freedom が、2 基を装備する MT30 ガスタービンの試運転を開始した。現在はドックサイドで試験を行っている段階だが、夏に入る前には洋上公試を開始する予定。その後、2008 年中に米海軍にデリバリーして San Diego を母港とする。同艦は CODAG 推進で、MT30×2 基に加えて Fincantieri Isotta Fraschini 製ディーゼル (出力 750kW)×4 基を搭載、旋回式ウォータージェットを使って推進して、最高速度 40kt 超を発揮する。Rolls-Royce では MT30 について、36MW/48,000HP の出力を持つ、艦載用としては世界最大・最強のガスタービンだと称している。LCS-1 以外に DDG-1000 級が 2 基ずつ搭載することになっており、すでにペンシルバニア州 Philadelphia にある海軍の地上試験施設で試運転を実施中。(Rolls-Royce, Lockheed Martin)
BAE Systems は、米海軍が F/A-18E/F Super Hornet を使って実施していた、光ファイバー式曳航デコイ・AN/ALE-55 IDECM (Integrated Defensive Electronic Countermeasures) の開発試験が完了したと発表した。この後は OPEVAL (operational evaluation) に入り、2009 年 12 月から実戦配備を開始する予定。AN/ALE-55 は RF (Radio Frequency) の妨害をかける対ミサイル防衛用の自衛機材で、機体側に EFC (Electronic Frequency Converter) を搭載、これと光ファイバーを介して曳航するデコイを組み合わせてシステムを構成する。また、チャフ/フレアー ディスペンサー、RWR (Radar Warning Receiver)、ミッション コンピュータ、他の RF 妨害システムともリンクしている。(BAE Systems)
マネージメントやテクノロジー コンサルティングを手がけている BearingPoint は、米陸軍 ACA (Army Contracting Agency) から LMSS (Logistics, Maintenance, and Supply Support) の契約を受注することになったと発表した。初年度は 4,820 万ドル、最終的に 5 年間・2 億 2,500 万ドルの案件に発展する見込み。ACA の Contracting Center of Excellence によると、この件をマネージメントするのは NAVAIR (Naval Air Systems Command) のJoint DoD Maintenance Resource Planning Program Office で、国防総省経由で他の政府機関もサポート対象にするとのこと。業務内容は以下の通り。
Acquisition and Program Management
Strategic Business Planning
System Engineering
Business Transformation Services, including Lean Six Sigma
Risk management consulting and solutions
Specialized government and COTS (Commercial off-the-Shelf) application design, development, deployment, sustainment, and shutdown
同社では、過去に国防総省向けに行ってきた兵站、メンテナンス、補給といった分野の実績が評価された、と説明している。(BearingPoint)
Raytheon は、ニューメキシコ州の WSMR (White Sands Missile Range) で PAC-3 (Patriot Advanced Configuration-3)・MSE (Missile Segment Enhancement) の試射を成功裏に実施した、と発表した。MSE の試射としては通算 2 回目で、今回はシステム ソフトウェアとして Post Deployment Build-6 を使用している。新しい改良型ミサイルに加えて地上側のハード/ソフトに最小限の改修を施しただけで、能力拡大を実現したという説明。担当は以下の面々。
プログラムのマネージメント : U.S. Army Program Executive Office for Missiles and Space
プログラムの実施担当 : Lower Tier Air and Missile Defense Project Office (Huntsville, AL)
主契約社 : Raytheon Company Integrated Defense Systems
ミサイル担当 : Lockheed Martin Missiles and Fire Control (Dallas, TX)
(Raytheon)
米 Curtiss-Wright 社は、イタリアの Fincantieri S.p.A から、FREMM フリゲート×2 隻 (1-2 番艦) に装備するヘリコプターのハンドリング機材、TC-ASIST (Twin Claw-Aircraft Ship Integrated Secure and Traverse) で使用するモーション コントロール機材を受注したと発表した。カナダ・Ontario 州 Mississauga の工場で製造して、2009 年末にデリバリーの予定。TC-ASIST は ASIST シリーズのひとつで、イタリア海軍ではすでに Horizon フリゲートが同様のシステムを装備、EH101 や NH90 の搭載に対応している。(Curtiss-Wright)
SAIC (Science Applications International Corp.) は、米陸軍・PEO EIS (Program Executive Office for Enterprise Information Systems, Ft. Belvoir, VA) 向けの IT サービス業務契約を受注することになったと発表した。U.S. General Services Administration Federal Systems Integration and Management Center による Millennia Government-wide Acquisition Contract で、4 ヶ月の基本契約に続いて 1 年単位のオプション契約 4 年分、8 ヶ月のオプション契約で、すべて実現すると 5 年分、総額 4 億 5,400 万ドルになる。州兵と予備役に関連する 4,000 ヶ所の拠点・10,500 ユニットをリンクする、PEO EIS の RCAS (Reserve Component Automation System)、それと全米をカバーする遠隔教育用ネットワーク・DTTP (Distributive Training Technology Project) が仕事の対象。情報管理に関する戦略目標を実現するための、開発・導入業務を担当することになる。具体的には、プログラム管理、ソフトウェア開発、情報保全、エンタープライズ アーキテクチャ、データウェアハウス、ユーザー サポート/分析など。(SAIC)
イギリスの Baroness Ann Taylor 装備調達担当相は、QinetiQ が 20 年間・3 億 6,000 万ポンドで受注している CATS (Combined Aerial Target Service) のうち、亜音速標的機の Banshee とポップアップ型ヘリコプター ターゲットが運用を開始したと発表した。陸軍砲兵隊と海兵隊の GBAD (Ground Based Air Defence) 部隊が実施する防空戦、それと海軍と空軍の空対空戦を対象として、標的機の運用サービスを提供する、PPP (Public Private Partnership) の枠組みを使った COOS (Contractor Owned and Operated Service) 案件。訓練する側が使用するウェポンは、High Velocity Missile、Rapier、Sea Dart、PAAMS、Sidewinder、ASRAAM、AMRAAM、BVRAAM。第一陣として、Hants の Thorney Island に駐留する 12 (Minden) Battery と 9 (Plassey) Battery Royal Artillery が、South Wales の Manorbier Ranges で Banshee を標的機とする防空訓練を実施した。Meggitt PLC (Ashford, Kent) 製の Banshee は翼幅 2.5m、1 時間の滞空が可能で、訓練後は回収・再利用する。CATS 計画では今後もさらに、標的機の種類を拡大することになっており、超音速標的機については米国防総省との間で合意済み。(MoD UK)
Elbit Systems と Lockheed Martin の両社は、イスラエル空軍に F-16I Sufa 用のアビオニクス シミュレーション機材を納入したと発表した。実機が搭載するアビオニクスやコックピットを忠実に再現しており、さらに現実味を増す目的で、Elbit Systems の手でコックピット外部の映像 (Out-of-Cockpit world view) を表示するシステムも追加してある。Elbit Systems は 2005 年に F-16A Netz 用のシミュレーション システムを納入、その後に F-16B Barak 用のシステムが続いており、さらに F-16I 用の DASH (Display and Sight Helmet)、ミッション コンピュータ、HUD (Head Up Display)、ディスプレイ プロセッサ、デジタル マップ、兵装管制システムも手がけている。Elbit Systems は、陸・海・空のすべてに渡ってシミュレーション機材を手がけている。(Elbit Systems)
QinetiQ North America は、Technology Solutions Group 傘下の Foster-Miller が米軍に、EOD/LIC (Explosive Ordnance Disposal/Low-Intensity Conflict) プログラム向けのロボット、MAARS (Modular Advanced Armed Robotic System) の初号機をデリバリーしたと発表した。CTTSO (Combating Terrorism Technical Support Office) 向けの案件で、モジュラー構成をとり、機動性に富んだロボットを納入するもの。 TALON ファミリーとしてはもっとも大型で、装軌・装輪両用。前者はあらゆる地形に対応できる上に階段も登れる。後者は高速化・低騒音化が可能。plug-and-play 設計により、任務様態に合わせてさまざまなアクセサリやアタッチメントを追加できる。また、状況認識機能を備えるデジタル制御システムは習得が容易という説明。双方向リンクを通じて、オペレーターから 1km 離れたところでも運用可能。非殺傷性の任務にも対応でき、ラウドスピーカーを搭載してオペレーターが喋る内容を放送したり、アイセーフ型の緑色レーザーを使って幻惑させたり、といった用途に対応可能。40mm 擲弾発射機からは、"お手玉" 弾や発煙弾、胡椒スプレー、そしてもちろん殺傷性の擲弾も発射できる。また、7.62mm 機関銃 M240B の装備も可能。 これから数ヶ月かけて試験を行い、標準仕様通りの内容を備えているかどうか、安全性に問題はないかどうかを検証する。(QinetiQ North America)
Cobham plc は、6/3 に Sparta Inc. の買収が完了したと発表した。買収額は 4 億 900 万ドルで、当初の数字より 900 万ドル少ない。Sparta Inc. のバランスシート更新に伴い、買収額を見直したため。現時点では 3 億 6,300 万ドルを支払い、残り 4,400 万ドルは 今後 3 年かけて、未付与のオプションとして支払う形になる (1 株あたりに直すと $77.60)。Sparta Inc. は、ミサイル防衛や情報の分野でシステム エンジニアリングと TA (Technical Assistance) を主な事業としており、年間売上 3 億ドル。情報関連・ELINT・SIGINT 市場への食い込みを図るのが買収の狙い。新社長には、Tim Heely 米海軍退役少将を据える。(Cobham, Sparta)
これで安心して語ーる (DID 2008/5/28)
EADS 社はカタール内務省から、今後数年がかりで同国内全域をカバーする TETRA 秘話無線通信網を構築する案件を受注したと発表した。受注額は 1,200 万ユーロ (2,500 万ドル)。また、NOC (Network Operation Centre) の運用に関わる業務すべてをカバーする。NOC には Element Management System、Network Management System、Trouble Ticketing System、Configuration Management Database、Service Management といった機能を備えて、レポーティング、モニタリング、SLA (Service Level Agreements) を実現しているかどうかの評価を実施する。これらの機能は Web ポータル経由で実現する。EADS Secure Networks Evercor ファミリーによって実現するソリューションで、2006 年に EADS Secure Networks (EADS SN) のパートナー、Atlas Telecom が受注した案件のフォローオン。
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今日の指揮官交代 (NavNews 2008/6/5)
CTF (Combined Task Force) 152 の指揮官が、バーレーン海軍の Abdulla Saeed Al Mansoori 代将から、英海軍の Peter Hudson 代将に交代した。2004 年に発足した CTF152 はペルシア湾の中・南部で MSO (Maritime Security Operations) を実施しているが、アラブ諸国から指揮官が出たのは Abdulla Saeed Al Mansoori 代将が初めてだった。同代将が指揮している期間に実施した哨戒は 300 件を超える。重要インフラの警備作戦 "Operation Stake Net" の実施に加えて、相互運用性の向上などを企図した演習 "Goalkeeper II" "Goalkeeper III" も実施した。
今日のイラク (AFPS 2008/6/8)
聯合軍が Mosul の 3 ヶ所で捜索任務を実施、お尋ね者 2 名とその他 4 名を拘束。拘束したテロ組織首領は、Mosul 東部で発生した爆弾事件に関与した容疑。もう 1 名の部下は爆弾の配線に関するエキスパート。なお、ドアをぶち破って建物内に突入した際に、トバッチリで女性 2 名が負傷して手当てを受けた。
7 日、イラク軍と警察が Baghdad で迫撃砲、迫撃砲弾、RPG などを発見、米軍は犯罪容疑者 3 名を拘束。Baghdad の Rusafa 地区では、Basra を拠点とする "special groups" 関係者を拘束。Basra で暗殺をはたらいていたほか、イランからの武器買い付けや文書偽造に関わっていた容疑。
Mosul 南西 130km の Biaj では、聯合軍が外国人テロ組織のアジトを襲撃、1 軒目で敵 4 名が死亡、近くの別の建物で武器・弾薬、現場がアジトになっていることを示す証拠などを発見、さらに車輌 1 両と建物 2 棟を破壊。Mosul では、アルカイダ関係者と共謀していたとみられる容疑者 2 名とその他 3 名を拘束。
6 日、Baghdad で米軍と警察が武器集積所を発見、Baghdad 北西で発生した戦闘で敵 1 名が死亡。イラク軍も Baghdad の Sadr City で複数の武器集積所を発見。
Basra では、イラク軍が武器集積所 6 ヶ所を発見。内訳はロケット 100 発以上、迫撃砲 200 門、対空ロケット 60 門、発射器 3 基、IED 30 発、AK-47 自動小銃 90 挺、RPG 10 発など。Basra 近郊の Az Zubayr では、"Operation Charge of the Knights" を実施中のイラク軍が迫撃砲弾 4,000 発、ロケット 600 発、小火器 1,500 挺あまりを発見。
Haditha では、イラクのコマンドー部隊が IED 攻撃の容疑者 1 名とその他 1 名を拘束。Samarra 北方の Mukayshifah では、地元住民の通報により、イラク軍と警察がアルカイダのアジト近くで武器集積所を発見。使用可能な肩撃ち式 SAM×2 発以外は、大半の弾薬が使用不能。また、地下 40ft のところにロケット 300 発を隠蔽した現場も発見。Samarra 界隈では、5 月の 1-16 日だけで 19 ヶ所の武器集積所を見つけている。
Baghdad の Sadr City でも、イラク軍が武器集積所を発見したほか、ロケット発射レールを取り付けた車輌も見つかった。その Baghdad では米軍とイラク軍が複数の武器集積所を発見している。まず、ロケット発射器 2 基、RPG 2 発、自動小銃。続いて別件で RPG、狙撃銃、60mm 迫撃砲弾、RPG 発射器。別の米軍部隊とイラクの警察が West Rashid 地区で、、RPG 発射器 3 基とブースター 3 個、AK-47、拳銃、HEAT 弾 2 発、無線機 3 台、5.56mm 弾と 7.62mm 弾を発見。
今日の USAFCENT (AFNews 2008/6/7)
5 日、アフガニスタンの Bermel、Gardez、Kabul、Khowst に米空軍の F-15E が出動。Bagram 近郊では米空軍の A-10 が、Now Zad では米空軍の F-15E が、いずれも GBU-12/B で敵を爆撃。さらに Now Zad では米空軍の B-1B が、敵の拠点を GBU-31/B で爆撃。この日の近接航空支援ミッションは 52 件、ISR ミッションは 12 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
イラクでは、近接航空支援ミッション 56 件、ISR ミッション 22 件、戦術偵察ミッション 9 件を実施。
今日の USAFCENT (AFNews 2008/6/6)
5 日、アフガニスタンの Garmsir で英空軍の Harrier GR.9 が、敵が陣取る建物を Enhanced Paveway II で爆撃。Sangin では、米空軍の MQ-9 が GBU-12/B で敵を爆撃したほか、米空軍の B-1B も GBU-31/B と GBU-38/B で敵陣を爆撃。Zormat では米空軍の A-10 が 30mm 機関砲で敵を攻撃。A-10 は Orgune でも、敵陣を 30mm 機関砲とロケットで攻撃したほか、Bermel では敵の射撃陣地を GBU-12/B で爆撃した。Qalat では英空軍の Harrier GR.7 が敵陣を 500lb 爆弾とロケットで攻撃。Bagram では米空軍の A-10 が敵を 30mm 機関砲で攻撃。Bermel と Orgune には米空軍の F-15E が出動。この日の近接航空支援ミッションは 52 件、ISR ミッションは 11 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
イラクでは、米空軍の F-16 が敵陣を GBU-38/B で爆撃 (場所は非公開)。この日の近接航空支援ミッションは 52 件、ISR ミッションは 22 件、戦術偵察ミッションは 4 件。
今日のアフガニスタン (AFPS 2008/6/6)
3 日、Uruzgan 省でアフガニスタン軍の基地に対して、敵が迫撃砲と小火器で攻撃を仕掛けてくる事件が発生。アフガニスタン軍と聯合軍の増援が駆けつけたところ、敵は近くの村落 (Caharsyab と Nowrak) に逃走、住民を "人間の盾" にするつもりと見受けられた。それに対して聯合軍が攻撃、複数の敵が死亡。村人の死傷者はなし。その数時間後にまた、小火器・迫撃砲・RPG による攻撃があり、小火器で反撃するとともに航空攻撃を実施、敵は 1 ダースほどの死者を出した。
Helmand 省の Kajaki 地区で、聯合軍が敵の拠点を捜索していたときに、待ち伏せ体制をとっている敵を発見、航空攻撃を要請して敵はいずれも死亡。また、AK-47 自動小銃、弾薬ベスト、弾薬、擲弾、麻薬を発見、5 名を拘束。
今日のイラク (AFPS 2008/6/6)
Baghdad 南東 190 マイルの Havy で、"special groups" の首領が聯合軍に降伏。Wasit 省で聯合軍に対して攻撃を仕掛けていたほか、地元住民に対して誘拐をはたらいていた容疑、イランからロケットなどを密輸していた容疑がある。Havy では別件で、別の活動家をターゲットとする作戦を実施、ターゲットは逃走を試みたが聯合軍の追跡を受けて、最後は降伏した。
Mosul では、爆弾攻撃を仕掛けている組織に対する作戦を実施、お尋ね者 10 名とその他 22 名を拘束。自動車爆弾攻撃や武器密輸の容疑。
4 日には、Tamim 省で実施したアルカイダ関連組織掃討作戦の際に、敵 4 名が死亡している。同日、Baghdad の Sadr City でイラク軍が RPG、AK-47 と弾倉、機関銃、各種銃弾、迫撃砲用の信管、"special groups" のプロパガンダ文書を発見。聯合軍も 3-4 日にかけて、Rashid 地区で武器集積所を発見、5 名を拘束。
今日のアフガニスタン (AFPS 2008/6/5)
Helmand 省 Kajaki 地区で、聯合軍がタリバン関連組織の首領をターゲットとする捜索を実施、その際に RPG を持って待ち伏せの体制をとっている敵を発見して交戦、航空攻撃によって複数の敵が死亡。また、AK-47 自動小銃、弾薬、弾薬ベスト、擲弾、麻薬を発見。
同じ Helmand 省で、米海兵隊の 24MEU (24th Marine Expeditionary Unit) と Task Force Helmand 麾下の英陸軍部隊が、Garmsir 地区にある複数の敵の拠点を制圧。ここ数週間ほど 24MEU は同省南部で作戦中だが、組織的ではない反撃に遭遇、これまでに 150 回ほどの交戦があったとのこと。最近では 6/1 に擲弾による攻撃があったほか、小火器、砲撃、RPG といった武器を使ってきている。現在も Garmsir では 24MEU による掃討作戦が続いているところ。また、敵が逃走した跡地で爆弾製造材料、RPG、弾薬、地雷、不発弾などを幾つも発見している。6 月に入ってから発見した武器集積所は 13 ヶ所、作戦開始当初からの通算では 50 ヶ所ほどになる。
今日のイラク (AFPS 2008/6/5)
Baghdad 南方の Mahawil で、聯合軍が "special groups" の首領を自宅を襲撃、拘束に成功。Kut でも、武器密輸や資金供給を担当している "special groups" の関係者などを拘束。
4 日、イラク軍が Baghdad の Sadr City で、爆弾製造材料を発見。別の部隊が砲弾と RPG を発見、そのすぐ後に別件で、同じ部隊が地下に埋設した IED を発見。120mm 砲弾×3 発を束ねてあった。West Rashid 地区では、米陸軍・第 4 歩兵師団・第 1 旅団戦闘チームが数百ポンドのプラスチック爆薬を発見。
Baghdad の Istaqlal 地区では、米陸軍・第 4 歩兵師団・第 3 旅団戦闘チームが AK-47 や弾倉、弾薬、防弾ジャケットを発見。Baghdad 北西では、米陸軍・第 25 歩兵師団・第 2 SBCT が擲弾用の信管やパーツ、弾薬を発見。そのすぐ後に同じエリアで、120mm 迫撃砲弾、ロケット、81mm 迫撃砲弾、からっぽの 107mm ロケット用ケーシング、時限信管、導爆線などを発見。Rashid 地区の Shurta では、米陸軍・第 4 歩兵師団・第 1 旅団戦闘チームが 120mm 迫撃砲弾と 12.7mm 弾を発見。
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こぼれ話
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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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