今週の軍事関連ニュース (2008/06/20)
 

警 告

「今週の軍事関連ニュース」などの記事を自動翻訳ツールにかける等の方法によって翻訳、韓国の電子掲示板などに無断転載している輩の存在が確認されている。少なくとも、転載するのであれば出典の明示は最低限求められる行為であると考える。それを行わずに無断転載を継続するようであれば、投稿先掲示板の管理者に対して然るべき措置を要求することもあるので覚悟されたし。

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KC-X 特集

今日の泥仕合 (DefenseNews 2008/6/12, Northrop Grumman via Defense-Aerospace.com 2008/6/13, Northrop Grumman via Defense-Aerospace.com 2008/6/16)
Reuters などの報道機関が KC-X 計画について、「Boeing が GAO (Government Accountability Office) に対して実施した異議申立の過程で、KC-767 と KC-30 のライフサイクルコスト (MPLCC : Most Probable Life Cycle Cost) の計算に関するミスが判明していた」と報じた。
これに対して Northrop Grumman は、空軍に対する提案過程で SDD (System Design and Development) コストの低さと、機体単価の安さ (1 機あたり 1,000-1,500 万ドル安いと主張) を利点として挙げたと反論。問題の MPLCC については、KC-30 が 1,080 億 1,000 万ドル、KC-767 が 1,080 億 4,400 万ドルで、3,400 万ドル (3%) の差でしかないとした。この差について Northrop Grumman は、空軍が発見した主要 5 分野のエラーを加味しても変わらないと主張して、エラーを加味すると結果が逆転するとした Boeing の主張に反論。しかも KC-30 の方が開発に際してのリスクとコストを抑えられる上に、能力的にも優れると主張。KC-767 を採用したときのリスクを低く見積もってもなお、機体の能力差により KC-30 の方が有利だとした。
その能力面については、空軍が求めているのは給油できる燃料のキャパシティや汎用性の高さであり、それについては KC-30 の方が優れている、という主張を繰り返している。大型で搭載量が多い分だけ、より遠方まで進出して、より多くの燃料を補給できる。結果として効率がよろしい、というのが Northrop Grumman の主張。

今日の泥仕合 (Northrop Grumman via Defense-Aerospace.com 2008/6/18)
Northrop Grumman は米空軍の KC-X 計画について、「GAO (Government Accountability Office) が Boeing の異議申立を受け入れて空軍の決定を反故にするようなことがあったとしても、この計画をこれ以上遅らせるべきではない。そもそも KC-135 の代替は 2001 年から始めるべきだったものであり、それが (Boeing の) 不正なリース契約受注によって足を引っ張られたのである」と主張。
さらに、Aerospace Daily & Defense Report が報じた、米空軍・航空機動軍団 (AMC : Air Mobility Command) 司令官・Arthur Lichte 大将の「現在策定中の FY2010 予算要求で KC-45A 計画を加速、年間 15 機の調達予定だったものを年間 26 機に増やしたい」とする発言を援用した。KC-45A を迅速に導入すれば KC-135 の早期退役が進み、50 年モノの機体を整備するためにかかるコストを抑えられるというわけ。Northrop Grumman ではこれについて「KC-135 は (初の人工衛星) Sputnik より旧い機体ではないか」といっている。さらに、これ以上 KC-X 計画を遅らせるようなことになれば、さらに余分なコストがかかってしまうと付け加えた。

そしてこうなった (GAO & USAF & & Boeing & Northrop Grumman & SPEEA & CAGW & Bloomberg 2008/6/18)
米 GAO (Government Accountability Office) は、KC-X に関する Boeing からの異議申立を支持、結果を左右するような重大なエラーが機種選定過程中にあったとして、Boeing・Northrop Grumman の両社と再協議の上で提案をやり直して、それを再評価するよう勧告した。この勧告に対して空軍がどう応じるかについては、60 日以内に回答するよう求めている。この勧告を受けて空軍では、「勧告の内容について検討して、どう対応するかを決定する」と発表。
今回の GAO の勧告は、どちらの機体を採用する方が有利かという視点ではなく、軍の要求に基づいて公正な評価が行われたかどうか、という点を問題にしたもの。たとえば評価の過程で、当初は Boeing の KC-767 が要求仕様をすべて満たしていると通告していたにもかかわらず、後になって条件が変わって、要求仕様の中に満たせていないものがある、と結果が変わった点を問題視している (Northrop Grumman に対しては、こうしたことは発生していない)。
そのほか、ライフサイクルコストに含まれるであろう施設建設費について、空軍の計算が不適切だとしている。そして、このエラーを修正した後のライフサイクルコストでは、KC-767 は KC-30 を下回るのではないかと指摘した。さらに KC-767 のエンジニアリング コスト (これもライフサイクルコストに含まれる) を実際以上に高く見積もっており、シミュレーションに用いたモデルも不適切、とも指摘している。
Boeing では「GAO が当社の主張を認めてくれたことを歓迎する」と声明を出した一方で、Northrop Grumman は「GAO の決定については尊重するが、当社が最新・かつ最高の能力を持つ機体を提案したものと信じる。GAO の決定について検討した上でコメントする」とした。
その後に Northrop Grumman が出したプレスリリースでは、空軍が GAO に提出した文書を引き合いに出して、「Boeing による異議申立は、空軍の意志決定に口出しした越権行為」「(KC-30 の採用という) 空軍の決定はリーズナブル、合法、かつ理に適ったものであり、Boeing の異議申立は否定されるべき」と主張した。
民間団体 CAGW (Citizens Against Government Waste) は「今回の GAO の決定は、議会からの干渉を排した上で異議申立の審査を行うべきだ、とする我々の主張を完全に満たしている。CAGW は以前に「ハンマーの価格が $436、便座の価格が $640 もする」と問題点を指摘したことがあり、今回の KC-X についても「空軍の当初決定がそのまま通るならば、調達システムの機能不全が残っているということだ」と主張している。
航空宇宙産業界の関係者で構成する SPEEA (Society of Professional Engineering Employees in Aerospace) は、今回の GAO の決定を「圧勝 (clear victory)」と形容、Boeing の社員、アメリカの納税者、米軍に勤務する男女にとっての勝利だとする声明を出した。そして、EADS/Northrop 陣営に 1,050 億ドルの税金を投じることは、ヨーロッパに対する経済活性化策に他ならないと主張している。
ちなみに、18 日のニューヨーク証券取引所における反応は、Boeing 株は△$0.27、Northrop Grumman 株は▼$1.08。

[ただし現実問題として、GAO は "勧告" するだけで強制力はなく、空軍としては無視してこのまま進めることも可能 (もちろん、それに付随する政治的リスクは大ありであるにしても)。また、仕切り直した結果は元の鞘、という事例も過去に存在しているので、これで KC-767 の採用が決まったと思うのは早計]

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一般ニュース

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/6/18)
  • UKTI (UK Trade & Investment) 麾下の DSO (Defence and Security Organisation) は、2007 年にイギリスが記録した兵器輸出に関する報告をまとめた。世界全体の兵器市場規模については、イラク・アフガニスタンでの戦闘継続、本土防衛のための支出増加、装備・サービスの単価上昇、ロシアの兵器輸出増加、特に中東における国防支出増加といった要因により、ここ数年間の上昇傾向が持続している状況。その中で、イギリスの兵器輸出が世界全体に占めるシェアは 33%、金額にして 100 億ポンド (190 億ドル)。過去 5 年間の累計では、兵器輸出の上位は以下のような顔ぶれになっている。
    1. アメリカ : 630 億ドル
    2. イギリス : 530 億ドル
    3. ロシア : 330 億ドル
    4. フランス : 170 億ドル
    5. ドイツ : 90 億ドル
    6. イスラエル : 90 億ドル
    一方、兵器輸入の上位は以下の通り。
    1. サウジアラビア : 310 億ドル
    2. インド : 180 億ドル
    3. アメリカ : 170 億ドル
    4. オーストラリア : 110 億ドル
    5. カナダ : 100 億ドル
    6. パキスタン : 60 億ドル
    イギリスにとっての大口マーケットとしては、中東と北米、その中でもサウジアラビアとアメリカが挙げられている。全体的に見ても中東の伸びが著しく、アジアやヨーロッパとの差を詰めているところ。
    イギリスが 2007 年に受注した大口案件としては、サウジアラビア向けの Typhoon×72 機、オマーン向けの OPV (Offshore Patrol Vessel)、トリニダードトバゴ向けの OPV がある。
    こうした実績について、UKTI では「イギリスには世界第一級の兵器産業がある」とコメント、業界団体・DMA (Defence Manufacturers Association) や SBAC (Society of British Aerospace Companies) でも、「我が国の企業が、高品質で実績がある製品を送り出した成果だ」「1990 年代に投資した成果であり、世界で主導的な地位にいることを誇らしく思う」などとコメントしている。(UKTI, DMA, SBAC)
  • 米陸軍・第 101 空挺師団 (航空強襲)・第 3 旅団戦闘団 "Rakkasans" は、現在のイラク展開任務が始まって以来、これまでに 55 回の航空強襲作戦を実施。同旅団は Baghdad 南西方面に展開しており、MND-Center (Multi-National Division-Center) が実施した航空強襲作戦全体の 63% を担当した格好。航空強襲では迅速な機動作戦を行えるので、作戦面で有利という説明。自立に向けて訓練を進めているイラク軍に対しても、航空強襲作戦の経験を積ませている。ただ、イラク軍が保有する輸送機やヘリコプターの数はまだ限られており、運用能力の面でも聯合軍の支援なしには難しい状況なので、航空強襲を実施するイラク軍には米軍の機体を使わせている状況。作戦実施前には、安全を確保した道路で予行演習を行い、目標達成のために必要な手順を演習している。6/14 には Yusifiyah で、"Operation Chelsea Creek" の一環として、聯合軍の支援を受けながらイラク軍主導の航空強襲作戦を実施したとのこと。(US Army)
  • イギリス軍は現在、保有する UAV を運用するための空域を Wiltshire の Salisbury Plain に確保しているが、常用高度引き上げなどといった UAV の発達に伴い、必要な訓練を実施するには手狭になってきた。もともとここは、1998 年に Phoenix UAV の導入を受けて確保したエリア。そこで民間側と協議した上で、Salisbury Plain Training Area の南方に UAV 飛行空域を拡大すると発表。具体的に名前が挙がっているのは、Warminster、Andover、Stockbridge、Shaftesbury。民間航空用の空域とは分離させる。7/22-8/30 にかけて Salisbury Guildhall で実施するドロップ イン セッションなど、9 月末までに所要の協議を済ませる考え。(MoD UK)
  • キューバの Guantanamo Bay やイラクの Abu Ghraib で、拘束者に対して厳しい尋問を行うよう、Bush 政権の高官が求めていたという話が出てきて、上院軍事委員会 (Senate Armed Services Committee) が調査に乗り出す事態になっている。軍の法務官が、米軍兵士が敵の厳しい尋問に耐えられるように訓練するプログラムに関する情報を求めてきて、それを 2002 年 12 月に Donald Rumsfeld 国防長官 (当時) が承認した、という話。背景には、尋問によって得られる情報が不足しており、フラストレーションが溜まっていた状況があったとのこと。中には、そうした尋問手法は違法行為ではないかという指摘もあったが、結局は通ってしまった。2003 年 1 月になって国防長官が、尋問手法の一部を無効にする指示を出したが、その後にイラク・アフガニスタンで、そうした尋問手法が承認なしで使われたと判明している。この件についての調査は昨年前半に始まっており、今年のうちに結論が出る見込み。(VoA)
  • POGO (Project On Government Oversight) は、"The New York Times" 紙がイラクにおける KBR の過剰請求について報じているほか、さらに Bloomberg News も、Hurricane Katria の被災復旧に際して KBR が海軍に過剰請求を行っていたと報じている、と発表した。前者では、過剰請求の支払いを阻止しようとして飛ばされた担当者の証言を取り上げている。後者は、国防総省の監察部門 (IG : Inspector General) が発見したもので、作業員に対する食事の供給が、海軍が支出した分と比べて大幅に少ないという内容。そして監察部門は、海軍は KBR に対して 850 万ドルの返還を要求すべきだと結論づけた。その KBR については、陸軍が RCI Holding Corp. を雇って契約内容について調べさせたところ、KBR が不十分なデータしか提出しておらず、しかも KBR がらみの問題点を発見していた DCAA (Defense Contract Audit Agency) を天井桟敷に上げていた問題についても指摘している。(POGO)
  • フランスの Nicolas Sarkozy 大統領は、軍の大規模な再編成と、NATO 軍事機構への復帰を発表した。テロ、ミサイル攻撃、その他の脅威に備えて、小規模だが充実した装備を持つ、機動性を高めた軍隊に再編する、というのが骨子。2020 年まで、国防支出の対 GDP 比は 2% を維持、年金を除いた分で 3,770 ユーロ (5,791 億ドル) を支出するとしている。
    その一方で人員規模を縮小することにしており、今後 6-7 年かけて、現行の 270,000 名から 225,000 名に減らす。空軍を例にとると、65,000 名から 50,000 名に縮小する。基地施設の閉鎖も盛り込んでおり、たとえばアフリカにある基地施設 4 ヶ所を閉鎖する。装備面の一例としては、海軍はフリゲートを La Fayette 級×5 隻など合計 18 隻に減らす。その一方でコスト削減を進めて、年間 46 億ドルの装備調達費上積みを図る。
    EU に対しては、60,000 名規模の緊急介入部隊編成を求めている。最近では、1990 年代のバルカン半島、2 年前のパキスタン震災救援、そしてもちろんアフガニスタンの ISAF など、フランス軍が NATO と共同行動をとる場面が増えていた。ISAF については、すでに 700 名の増派を表明している。
    NATO やホワイトハウスは、フランスの NATO 軍事機構復帰を歓迎する声明を出している。もっとも、フランス国内では与党にも野党にも、こうした動きに反対する声が残っている。(VoA, Deutsche Welle German radio)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/6/17)
  • Helsinki の地方裁判所 (Helsinki District Court) は、スロベニア向けの AFV 輸出案件に関する不正疑惑で逮捕された Patria の社員について、釈放しないという決定を下した。(Patria)
  • スウェーデンの Defence Commission が打ち出した、最新の国防政策におけるポイント。
    • 柔軟性、国内・国外の両方で任務に適合できること、稼働率が鍵
    • 志願制に立脚した、プロの軍人による軍隊とする
    • ノルディック諸国間の協力や、バルト海上空での合同哨戒、NATO が実施する海外作戦との協力
    • 維持すべき能力と、そうでない能力の選別。有効性や効率を高めるための組織作り
    • 軍民の協力、長期にわたって持続可能な国際作戦の実現
    • 国際作戦におけるレベル倍増
    • 財務管理の改善と、民間の専門家に対する尊重
    • 装備調達プロセスの効率化。既製品の調達を基本とするほか、EDA (European Defence Agency) に対する支持、他国との装備品プール化、SAC (Strategic Airlift Capability) に対する支持
    • 末梢部分の活動から、作戦面での利点が得られる分野へのリソースの転用、組織構成の再編
    (Swedish MoD)

今日の小ネタ (DefenseNews 2008/6/16)
  • 弾道ミサイルの開発に関わっているインドの政府機関に対して、電子機器を不正に輸出していたとして、アメリカの電子機器メーカーで CEO を務めていた人物が逮捕された。
  • 6/16 に打ち出す新方針で、フランス軍は文民と制服組を合わせて 54,000 名削減する一方で、情報戦の分野を強化する模様。
  • 米陸軍は、FCS (Future Combat System) の構成要素である、MQ-8B Fire Scout UAV の開発を加速したいという考えを捨てていない。FCS がらみでは、現地からの要請を受けて、米陸軍はイラクに小型の垂直離着陸式 UAV・MAV (Micro Air Vehicle) を投入する。ISR 資産の強化が目的。また、MGV (Manned Ground Vehicle) に対して、MRAP と同様の V 型車体断面を導入する。IED 対策の一環。
  • ポーランドでは、インドとの軍事的関係を装備品の売り買い以上のレベルに深度化したい考え。
  • Saab Bofors Dynamics は、イギリス軍とスウェーデン軍向けに NLAW のデリバリーを開始した。2002 年に成立した合意に基づき、Saab が開発して、製造は Thales UK が北アイルランドの工場で実施している。土壇場でトラブルが出て、デリバリーは当初の予定より 1 年ほど遅れた。フィンランドも NLAW の採用を決めており、2009 年からデリバリー開始の予定。
  • フランスの Herve Morin 国防相は、他の EU 加盟国との間で海軍艦艇のプール構想について協議中と発言。複数の国がフリゲート・潜水艦・補給艦といった艦艇を持ち寄って、空母を中核とする任務群を編成しようというもの。フランスでは、空母戦闘群をひとつ編成するのにかかる経費を 120-150 億ユーロと見積もっており、特に人件費が重大な問題。
  • Epsilon が EUROSATORY に、3-5 μm の波長に対応した超小型赤外線センサーを出展。赤外線ゴーグルや UAV 搭載用センサーといった用途を想定、米陸軍が要求している 2 波長対応・第 3 世代赤外線センサーの候補にも。競合製品の 4-6W と比較すると、電力消費が 2W 程度と少ないのが売り。欧州標準の 384×288 ピクセルと米国標準の 320×256 ピクセルに対応。
  • イギリスでは 2010 年を目標に、AGM-114 Hellfire に低鋭敏性 (IM) ロケット モーターを導入する計画。Roxel と ATK が受注を競っているところ。IM 化によって安全性を高めるとともに、射程を延伸する。
  • 南アフリカの Truvelo Manufacturers は、20mm×110 弾を使用する大型狙撃銃・Truvelo 20 を EUROSATORY に出展。ボルトアクション式、射程 2km、対人・対物両用で、射程の長さと命中精度の高さが売り。ただし、重量が 55lb もある (米軍の 12.7mm 狙撃銃なら 30lb)。
  • イギリス政府は、Bowman 通信システムの新バージョン、Capability Release 1.5 への支出を承認。数千万ポンド程度になる見込み。9 月から機械化旅団で導入を開始する BCIP5 に向けたステップ。
  • フランスの Panhard は、装輪 AFV・ERC90 の改良型・ERC90NG (仏陸軍向けのアップグレード型、MTU 製で出力 170HP のエンジンと電動式砲塔を装備、防禦力を前面は STANAG Level 3、その他は STANAG Level 2 に強化) や TC-54 トラック用の装甲キャブを出展。クウェートからは、VBL Mk.2 (エンジンを Steyr 製 125HP のものにパワーアップ、ZF 製 AT との組み合わせ)×20 両を受注した由。
  • Oshkosh Defense は EUROSATORY に、アップ・アーマード HMMWV と JLTV のギャップフィラーと称して、高速の四輪駆動車・SANDCAT を出展。Ford 550 のシャシーを流用、9t 級。ブルガリアとスウェーデンが採用を決めており、他にも関心を示している国があるという説明。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/6/16)
  • 米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) は、6/5 に実施した FTM-14 (Flight Test Maritime-14) に続いて、イージス BMD による同時 2 目標追跡の演習を成功裏に実施したと発表した。使用した艦は、FTM-14 と同じ USS Lake Erie (CG-70)。PMRF (Pacific Missile Range Facility, Barking Sands, HI) から、ほぼ同時に 2 発の中射程標的ミサイルを発射、これをイージス BMD システムによって追跡して解析値を出した上で、SM-3 ブロック IA×2 発の模擬発射を実施。それと平行して、THAAD (Terminal High Altitude Area Defense) 用の X バンド レーダー・AN/TPX-2×2 基を PMRF に設置して、飛翔する標的の追跡と、得られたデータをイージス艦に転送する演習を実施した。(MDA)
  • アメリカのロー ファーム 2 ヶ所がアメリカ在住の民間人の代理として、EADS N.V. (European Aeronautic Defence and Space Company) に対して、Exchange Act of 1934 (1934 年証券取引法) に基づく集団訴訟を起こした。A380 旅客機の納入遅延に関して正しい情報開示を行わず、「問題は克服できたので、年内の納入期限に間に合う。売上も増加する見込み」と発表したのが虚偽であり、投資家に損失を与えたというのが申立の内容。この発表は結果的に空手形となって、納入遅延とカスタマーへの保証金の支払いを余儀なくされたことから、業績悪化と株価の低落を招き、投資家に損失を与えた、としている。(Labaton Sucharow LLP, Dreier LLP) [その後、San Diego のロー ファーム、Coughlin Stoia も同様の訴訟を起こしている]
  • 米国防総省は議会に対して、イラク・アフガニスタンでの作戦経費に充てる補正予算の可決が遅れていることから、暫定的に通常予算からの転用を求めているところ。これに対して Taxpayers for Common Sense なる民間団体は、戦時補正予算も通常予算も、結局は同じ国防総省の会計システムに組み入れているではないかと指摘。こうして 2 種類の予算がまぜこぜになっていることから、戦争のための支出だけを追跡するのは不可能になっていると主張している。したがって、多額の資金が本当に対テロ戦のために使われているかどうかを示す議会向けの数字は、当て推量に過ぎないとした。この件について CRS (Congressional Research Service) は、通常予算と戦時補正予算について別々の会計システムを整備するよう勧告しているが、実現の可能性はほとんどない、と Taxpayers for Common Sense は主張している。(Taxpayers for Common Sense)

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産業・装備・調達

今日の EUROSATORY (Defense-Aerospace.com 2008/6/18)
  • Thales は EUROSATORY に、近接航空支援 (CAS : Close Air Support) に従事する航空機が間違って地上の友軍を攻撃しないようにするための敵味方識別ソリューションとして、「リバース IFF (Identification Friend or Foe)」を出展した。
    航空機には通常と同様の IFF インテロゲーターを装備、これが地上の友軍に対して問い合わせを発すると、地上部隊が装備する IFF トランスポンダーが応答する仕組み。また、戦術無線機、あるいは BTID (Ground Forces Ground to Ground Combat ID) のネットワークを通じて地上の友軍に関する位置情報を受け取ることで、上空の味方航空機は友軍の位置を正確に把握して同士討ちを防ぐ。通常の IFF と異なるのは、誰何に使用する電波が 1,090MHz (通常は 1,030MHz)、応答に使用する電波が 1,030MHz (通常は 1,090MHz) になっている点。
    このシステムは仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) から受注して開発を進めているもので、すでにアメリカ・ネバダ州の Nellis AFB とカリフォルニア州 Fort Irwin の NTC (National Training Center) で実施した演習 "Bold Quest" にも持ち込んでいる。仏空軍の Mirage 2000 はカナダ軍機・米軍機とともに敵味方識別の演習を実施、結果は良好だったとのこと。(Thales)
  • Sagem Defense Securite は MBDA から、Eryx 対戦車ミサイルで使用する熱線映像装置を受注した。非冷却式の赤外線センサーを使用するもので、もともと仏陸軍の将来個人用戦闘装備・FELIN (Fantassin a Equipments et Liaisons Integres) 用に開発したもの。小型軽量でノイズの影響が少なく、操作は容易。ミサイルの最大射程に見合ったレンジを持ち、夜間戦闘でアドバンテージを得られるという説明。EUROSATORY にも Eryx と組み合わせて出展中。Eryx はこれまでに 8 ヶ国から受注を獲得、発射器 3,500 セットをデリバリー済み。(Sagem Defense Securite)

今日の EUROSATORY (Defense-Aerospace.com 2008/6/17)
  • フランスの Panhard は Sagem Defense Securite と組んで、遠隔操作式 7.62mm 機関銃塔・WASP (Weapon under Armor for Self Protection) の開発を推進する。熱線映像カメラを持ち、昼間なら 450m、夜間なら 200m の距離で交戦可能。EUROSATORY に出展したものは、PVP 装甲車と組み合わせてある。軽量コンパクトで見つかりにくいのが特徴で、山岳地帯での使用を考慮して、俯仰角の範囲は -40〜+90 度と幅広い。既製品のコンポーネンツを活用してコストを引き下げるほか、FELIN や SITEL といったシステムの経験も活用している。(Sagem Defense Securite)
  • Thales は EUROSATORY に、Bushmaster 装甲車の新バージョン、Bushmaster Copperhead を出展した。オリジナルと同じ 4x4、Utility (オーストラリアのスラングでは "Ute") とも呼ばれる戦務支援型で、9.4 平米のスペースに 4,000kg の貨物を搭載できる。乗員を収容するキャブには装甲防禦を施し、他の Bushmaster FOV (Family of Vehicles) と同様に底面 V 型断面の車体を採用、地雷・IED 対策としている。最高速度は 100km/h、航続距離は 800km、障害物や川でも突破可能で、回転半径も小さいという説明。防禦力と機動性を両立させている点が特徴だとしている。なお、すでに存在する Bushmaster FOV は以下の面々。
    • Patrol Vehicle (兵員輸送車)
    • Command Vehicle
    • Assault Pioneer Vehicle
    • Ambulance
    • Direct Fire Support Weapons Vehicle
    • Mortar variant (自走迫撃砲)
    • Copperhead
    • FireKing
    なお、フランス向けに Bushmaster を売り込むため、Thales Australia と Panhard が提携を発表した。Bushmaster は、これまでに 470 両あまりをデリバリー、オーストラリア軍がイラクとアフガニスタンで、オランダ軍がアフガニスタンで運用中。提携した Panhard は、これまでに 50 ヶ国に対して 18,000 両あまりの軍用車両を製造・納入してきたメーカー。今回の提携では、その Panhard がフランス市場で蓄積してきた経験を活かして売り込みを図るとしている。(Thales)
  • Sagem Defense Securite は EUROSATORY に、ジャイロ安定化機能付きの航空機搭載用光学センサー、EUROFLIR を出展した。センサー、ジャイロ安定化システム、プラットフォーム インテグレーション、画像処理、メンテナンス、指令機構といった分野の経験を活用したと説明している。使用するセンサーは、最新型の赤外線カメラ、TV カメラ、レーザー テレメーター、アイセーフ型レーザー測距儀の 4 種類。2008 年初頭には、フランス陸軍の Eurocopter AS 532 Cougar 装備用として採用が決まっている。国内治安維持用途、あるいは陸・海の国境警備にも利用できるとしている。(Sagem Defense Securite)
  • Allegheny Technologies は EUROSATORY で、「アメリカではベトナム戦争以来初めて」となる、装甲板用の次世代鋼材・ATI 500-MIL についての発表を行った。MIL-DTL-46100E 規格に対応した耐弾性能を持ち、NATO やその他の国際規格についても承認を獲得済み。徹甲弾等と爆風弾頭の両方に対応でき、陸・海・空で応用可能としている。たとえば、中・大型の装甲車、艦艇の上構、航空機の装甲板といった具合。他の同種鋼材と比較すると強度にムラがなく、切断時の歪みが少なく、熱間・冷間のいずれでも成型しやすいとしている。鋼板として供給する形をとり、厚みは 3/16in〜1in、サイズは 96in×300in。ただし、カスタマーのニーズに合わせたカスタマイズも可能。(Allegheny Technologies)
  • DuPont は、耐弾性能を高めた新型素材、Kevlar XP を発表した。防禦力のアップと快適性の向上を両立させたボディ アーマーを実現可能だとしている。全部で 11 の層からなり、外側の 3 層で弾を食い止める。残りの 8 層はエネルギーの吸収用で、身体に受ける傷を抑えるのが目的。.44 マグナム弾を使用する NIJ (National Institute of Justice) レベル IIIA に対応、それでいて従来より 10% ほど軽いボディ アーマーを作れるとしている。これを、年間 10% ずつ伸びている防弾製品のマーケットに投入していく考え。(DuPont)

今日の EUROSATORY (Defense-Aerospace.com 2008/6/16)
  • Daimler AG は EUROSATORY に、新型の不整地用トラック、Mercedes-Benz Zetros を出展した。6x6 の Zetros 2733 A (ペイロード 7-10t) と、4x4 の Zetros 1833 A (ペイロード 4-6t) がある。路外走行性能に優れるだけでなく、鉄道や航空機 (C-130 や C-160) による輸送も可能なので、戦略的機動性に優れるという説明。キャブを前輪より後方に配置して前方にボンネットを設けているため、普通の自動車に近い運転感覚を得られるほか、車高と重心の低下が可能になり、エンジンの整備も容易になっている (キャブを前方にティルトさせる必要がないため) としている。そして、コンベンショナルな設計を採用しているので酷使に強いとしている。エンジンは実績がある民間用トラックから、駆動系は Axor/Actros シリーズから、運転席や操向装置は MB Axor から流用している。運転席の操作系はシリーズ全体を通じて共通化しているので、車種ごとに訓練をやり直す手間がかからない。さらに、運転手の疲労を低減するための工夫を取り入れたほか、キャブの床面をフラットにして車内での往来を容易にしたとしている。紛争地帯で使用する際には、装甲強化改修を容易に行えるとのこと。そして、世界規模のサポート網を利用できる点も強みだとした。(Mercedes-Benz Special Trucks Division)
  • IAI (Israel Aerospace Industries) は EUROSATORY に、MBT Missiles Division が開発した陸戦用レーザー誘導兵器を出展した。兵装・弾頭・プラットフォームの幅が広く、広範な分野をカバーできるという説明。具体的には、以下のような面々。
    • LAHAT : 射程 8km のミサイルで、車両、ヘリコプター、戦車、固定式発射器に搭載可能。弾頭は重量 2.5kg の対人/対戦車弾頭
    • FireBall : レーザー/GPS 誘導の 120mm 迫撃砲弾。射程 15km で、ソフト ターゲット向け
    • Nimrod 1 : 車両、あるいはヘリコプターに搭載する対戦車ミサイルで、射程 26km、対人用、あるいは建物攻撃用にもなる
    • Nimrod 3 : レーザー/GPS 誘導の大型建物攻撃用ミサイルで、射程 50 km
    • Griffin 3 : 汎用爆弾と組み合わせるレーザー誘導キット
    これらは、レーザー目標指示器と C2 (Command and Control) システムを装備する歩兵、あるいは機械化歩兵が誘導を行い、遠隔設置した発射機と組み合わせる。国境警備や基地防禦では、同様のシステムを迫撃砲攻撃・ロケット攻撃・敵兵の浸透への対処に利用できるとしている。その場合、ターゲットの探知・識別には、塔や航空機に搭載する電子光学センサーを利用する。(IAI)
  • Eurocopter は EUROSATORY に、Tiger 攻撃ヘリ (独仏豪西から累計受注 206 機)、NH90 (14 ヶ国から累計受注 507 機)、EC120 (もっとも小型・軽量な単発機)、さらに AS550 Fennec (Ecureuil B3 の単発)、EC135 (累計受注 615 機、最多がヨーロッパで、それに次ぐのが北米・南米。フランスの税関局では、AS355 F2 を EC135×5 機で代替したばかり)、EC145 (米陸軍向け UH-72A Lakota のベースモデル)、AS565 Panther (Dauphin ファミリーの発展型)、EC725 (軍用 SAR 型を、仏空軍が 6 機、仏陸軍航空隊 (ALAT) の特殊作戦分遣隊 (DAOS) が 8 機、それぞれ運用中) のモックアップを出展。(Eurocopter)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/6/18)
  • BP Energy Company (Houston, TX) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、ニューメキシコ、ユタ、ネバダ、カリフォルニアの各州で実施する、陸海空軍・その他民間部局向けの天然ガス供給を、$268,462,041.00 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-7514)
  • Atmos Energy marketing, LLC (Houston, TX) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、ケンタッキー、テネシー、カンザス、オハイオ、ミシシッピー、ジョージア、ルイジアナ、フロリダの各週で実施する、陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向けの天然ガス供給を、$87,508,552.67 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-7500)
  • IGI Resources Inc. (Boise, ID) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、ワシントン州とオレゴン州で実施する陸軍向けの天然ガス供給を、$52,180,473.00 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-7513)
  • Valero Marketing & Supply Company (San Antonio, TX) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、航空燃料油を $28,519,190.00 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。納入場所はテキサス州 Corpus Christi、FMS (Foreign Military Sales) 案件。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir VA (SP0600-07-D-0454)
  • Oneok Energy Marketing (Topeka, KS) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、オクラホマ州で実施する陸軍向けの天然ガス供給を、$13,141,000.00 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir VA (SP0600-08-D-7505)
  • AC Fabricated Products (Jackson, AL) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、陸海空軍・海兵隊向けのテントを $12,948,572.50 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia) Philadelphia, PA (SPM1C1-08-D-1070)
  • Bradbury Stamm Construction, Inc. (Albuquerque, NM) は米陸軍から、Crownpoint Community School (Crownpoint, NM) の校舎と寄宿舎を建設する工事を、$38,342,400 で受注した。Army Corps of Engineers, Albuquerque, NM (W912PP-08-C-0013)
  • American Registry of Pathology (Washington, DC) は米陸軍から、Armed Forces Institute of Pathology を対象とする、診断コンサルタント、軍人と民間人のコミュニティを対象とする教育・研究、といった業務を $21,414,001 で受注した。Army Medical Research Acquisition Activity, Frederick, MD (DAMD17-00-C-0034)
  • Femme Comp., Inc. (Colorado Springs, CO) は米陸軍から、C4ISR (Command, Control, Communications, Computers, Intelligence, Surveillance and Reconnaissance) 関連の運用管理とエンジニアリング/テクニカル サービス業務を、$10,000,000 で受注した。SMDC (Army Space and Missile Defense Command), Peterson AFB, CO (DASG62-03-D-0006)
  • ITT Night Vision (Roanoke, VA) は米陸軍から、AN/PVS-7 暗視装置と AN/PVS-7D 暗視装置を $6,888,976 で受注した。CECOM Acquisition Center, Fort Monmouth, NJ (W15P7T-08-C-D236)
  • BAE Systems, Armament Systems Division (Minneapolis, MN) は米海軍から、57mm 艦載砲 Mk.110 を対象とするエンジニアリング サービス業務のオプション契約分を、$8,288,417 で受注した。設計・開発・量産・兵站支援・試験・運用・ライフサイクル サポートといった内容。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-08-C-5407)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/6/18)
  • Goodrich は Lockheed Martin と General Electric Aero Engines (GEAE) の両社から、C-5 Galaxy のリエンジン計画 (RERP : Reliability Enhancement and Re-engining Program) で使用するパイロンとナセルを受注したと発表した。Lockheed Martin からはパイロンを受注、第一陣は 9 機分・36 セットで、2009 年初頭から 2011 年にかけてデリバリーの予定。続いて 40 機分・160 セットを受注・納入する。GEAE からは CF6-80C2 用のナセルを受注、さらにエンジン取り付けのための準備作業や、油圧・空気圧・電気系統の導入作業も担当する。ナセルのデリバリーは 2009 年末から 2015 年にかけて実施する。C-5A/B×111 機のうち改修を予定しているのは 49 機、その分の合計で 6 億ドルほどの案件になる見込み (アフター マーケット分の売上予測を含まず)。同社の Aerostructures 部門が、カリフォルニア州の Chula Vista と Riverside、アラバマ州の Foley で製造を担当する。(Goodrich)
  • JCA (Joint Cargo Aircraft) こと C-27J Spartan の初号機 (JCA #1) が、イタリア・Turin の Alenia Aeronautica 工場で完成、6/16 に Caselle で、悪天候をついて 40 分間にわたる初飛行を実施、離陸に続いて機能チェックを実施した後で着陸した。この後は、飛行試験を合計 70 時間ほど、地上試験を合計 180 時間ほど、それぞれ実施する予定になっている。C-27J は 2007 年 6 月に 78 機を 20 億ドルで受注しており、その後の追加受注、海外輸出、派生型の調達など、JCA 関連で合計 200 機ほどの規模を見込めるとしている。C-23 Sherpa、C-12、C-26 といった機体を代替するもので、用途としては兵員や物資の輸送、負傷者後送、空中投下、人道支援、本土防衛といったものを想定している。
    ベースモデルの C-27J は 2001 年に量産を開始しており、これまでにイタリア、ブルガリア、ギリシア、リトアニアから受注を得ている。ルーマニアも C-27J の採用を決めており、契約条件についての協議中。なお、JCA については L-3 Communications Integrated Systems と Alenia のジョイント ベンチャー、GMAS (Global Military Aircraft Systems, Madison, MS) が窓口となっている。(Alenia North America)
  • その JCA についてはアメリカ国内にも最終組み立てラインを設置する計画になっているが、L-3 Communications・Alenia North America の両社は、後から GMAS に加わった Boeing との間で、この生産ライン設置に関する協議を進めてきた。しかし、ビジネス関連の条件で折り合いがつかず、この交渉は頓挫。Boeing 抜きで進めることになった。システム インテグレーションとミッション機材の装備については、テキサス州 Waco の L-3 社工場で実施することになっている。(L-3 Communications)
  • ノルウェーの Kongsberg Defence & Aerospace AS は、M151 Protector RWS (Remote Weapon Station) に関する契約を 2 件、総額 3,700 万ドルで受注した。発注元は米陸軍と GDLS (General Dynamics Land Systems)。米陸軍から 1,100 万ドルで受注した分は、総額 14 億ドルで 2007 年 8 月に受注した、CROWS II (Common Remotely Operated Weapon Station II) 案件を構成するもの。GDLS の方は 2,600 万ドルで、米陸軍向けの Stryker に装備する Protector を受注、2009 年前半にデリバリーを開始する予定になっている。CROWS II 仕様の Protector は、ペンシルバニア州 Johnstown の工場で生産中。(Kongsberg Defence & Aerospace)
  • ドイツの MTU Friedrichshafen 傘下、Tognum はサウジアラビアから、M113 装甲兵員輸送車×300 両のエンジン換装を 1,000 万ユーロで受注した。トルコの FNSS Savunma Sistemleri A.S. と組んで、サウジアラビアが保有する 1,750 両の M113 のうち 300 両について、MTU Detroit Diesel が開発・製造する 6 気筒ディーゼル、シリーズ 53T (出力 260kW/350HP) と換装するもの。このエンジンは、すでに過去 50 年間で 80,000 台の実績があり、整備のしやすさや信頼性の高さは折り紙付き。NATO の 400 時間耐久試験にも合格している。(MTU Friedrichshafen)
  • Sagem Defense Securite と L-3 Communications (Communication Systems-West) は、空対地の目標指示に使用する戦術情報システム・RT-SAATS (Real Time - Situational Awareness Airborne Targeting System) の共同開発について合意した。NATO の標準仕様と相互運用性があり、複数の国や軍種にまたがった作戦で、地上部隊と上空の友軍機をリンクさせるもの。地上の前線観測官が RT-SAATS を通じてターゲットの最新画像を航空機などに送信、迅速な意志決定と攻撃を可能にするもの。特殊作戦、情報収集、自国民救出、近接航空支援、精密攻撃など、さまざまな状況に対応できるとしている。画像データの記録・送信に使うのは JIM LR (Long Range) で昼夜兼用、Sagem Defense Securite の担当。それを受け取るネットワーク・Rover/Mini Tactical Common Data Link は L-3 Communications の担当。データの受信と表示、航法システムや攻撃用兵装への目標データ入力に使用する機上ステーションは、両社の共同開発。最近の実戦経験、とりわけ市街戦からのフィードバックを受けて、開発が決まったもの。(Sagem Defense Securite)
  • 英海軍の 23 型フリゲート、HMS Monmouth は 6 月から、Babcock Marine (Rosyth, Scotland) の手で 900 万ポンドをかけた入渠整備を実施する。その際に、SSTD (Surface Ship Torpedo Defence) の追加装備やギアボックスの改修を実施して、最高速度を何ノットか引き上げる。また、居住区画のオーバーホールや空調機器の更新、火災探知機の更新など安全面の強化も実施する。SSS (Surface Ship Support) プロジェクトの下で実施しているもので、期間は 8 ヶ月。(MoD UK)
  • iRobot は、DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) と米陸軍の研究部門 (Research Office) から、ChemBot (Chemical Robot) の研究開発契約を数百万ドルほどで受注した、と発表した。込み入ってクラッターが多い環境で使用する、ソフトで柔軟性があり、機動力を備えたロボットを開発する案件。用途は市街戦における捜索・偵察。Harvard University・MIT (Massachusetts Institute of Technology) と組んで、化学、素材、アクチュエータ、エレクトロニクス、センサー、生産技術といった分野の研究を進める。ちなみに、すでに戦場に出ており、1,500 台の累計実績がある PackBot は、1998 年に DARPA の Tactical Mobile Robot プログラムで開発したもの。最近では、小型で安価な通信中継用ロボットを開発する LANdroids プログラムを、これも DARPA から受注している。(iRobot)
  • スペイン陸軍の災害即応部隊 (UME : Disaster Response Unit) は、Eurocopter EC135 ヘリの領収を開始した。Eurocopter Espana が設計、Albacete の工場で所要の機材を装備する。4 機を配備する予定。UME は 2005/10/7 に発足したばかりの部隊で、国内全域を対象として災害発生時に出動、国や自治体と協力しながら民間人の保護に従事する部隊。洪水・地震・地滑り・豪雪といった自然災害だけでなく、テロや環境汚染も対象に含む。出動を命じる権限は首相が持っている。(Eurocopter)
  • Diehl Aerospace、Liebherr Aerospace、Safran、Thales、Zodiac の 5 社は、OEM Defence Services なる新会社を共同設立すると発表した。各国の軍隊に対して、航空宇宙関連製品を対象とする、就役後のサポート業務を提供するのが目的。サプライチェーンの統合化を図り、民間分野で行っているのと同様に、必要なときに必要なパーツが手に入る体制を作るとしている。各国の厳しい予算状況と、A400M・Tiger・NH90 といった国際共同開発機の増加を受けた動きだという説明。以下の各社の製品を対象とする。
    • Diehl Aerospace GmbH
    • Liebherr Aerospace, Liebherr Aerospace Toulouse SAS, Lindenberg GmbH
    • Safran Group : Messier-Bugatti, Messier-Dowty, Messier Services, Sagem Defense Securite, Technofan
    • Thales Group
    • Zodiac Group : Zodiac Services Europe SAS, Intertechnique SAS, ECE, IN-LHC, AVOX Systems, INServices SA, Precilec
    (Diehl Aerospace, Liebherr Aerospace, Safran, Thales, Zodiac)

今日の米軍調達 II (USAF 2008/6/17)
Lockheed Martin Aeronautics Company (Marietta, GA) は米空軍から、KC-130J×6 機を回収して HC/MC-130 にする件に関する契約 2 件を受注した。ACC (Air Combat Command) の SAR (Search and Rescue) と、AFSOC (Air Force Special Operations Command) の特殊作戦に使用する機体で、老朽化した HC/MC-130 の代替用。

今日の米軍調達 I (Contracts 2008/6/17)
  • Walsh Construction (Chicago, IL) は米海軍から、James A. Lovell Federal Health Care Center (North Chicago, IL) に 4 階建ての建物を増築する工事と、VA Medical Center (North Chicago, IL) で実施する建物取り壊し・改築工事を、$71,566,848 で受注した。前者は VA (Veterans Affairs) と海軍の共同施設。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Midwest, Great Lakes, IL (N40083-08-C-0059)
  • Northrup Grumman Corp. Integrated Systems (El Segundo, CA) は米海軍から、F/A-18A/B/C/D で使用する中央部胴体×20 セットとナセル×6 セット、各種パーツ類を、$48,288,640 で受注した。ナセルのうち 1 セットはフィンランド向け。金額配分は、米海軍が $47,233,536 (98%)、フィンランド向けの FMS (Foreign Military Sales) が $1,055,104 (2%)。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-08-C-0052)
  • Northrop Grumman Corp. (Linthicum Heights, MD) は米海軍から、G/ATOR (Ground/Air Task Oriented Radar) の期間延長に伴う修正契約を $28,216,207 で受注した。SDD (System Development and Demonstration) フェーズを 9.5 ヶ月間延長して、レベルアップを図るもの。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-07-C-2072)
  • Oshkosh Corp. は米海軍から、MTVR (Medium Tactical Vehicle Replacement) に装備する装甲キット (reducible height armor kit) を $9,928,694 で受注した。Marine Corps System Command, Quantico, VA (M67854-04-D-5016/#0056)
  • Seminole Energy Services, LLC (Tulsa, OK) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、ミズーリ・コロラド・カンザス・アーカンソーの各州で実施する陸軍・空軍・海兵隊・その他民間部局向けの天然ガス供給業務を、$62,306,346.00 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-7515)
  • CACI-WGI, Inc. (Chantilly, VA) は米陸軍から、JIEDDO (Joint Improvised Device Defeat Organization) 麾下の Joint Expeditionary Team を対象とする運用サポート サービス業務を $15,620,733 で受注した。作業場所はイラクとアフガニスタン。ARDEC (Army Research, Development & Engineering Command), Aberdeen Proving Ground, MD (W91CRB-08-D-0027)
  • Head, Inc. (Columbus, OH) は米陸軍から、ウェストヴァージニア州 Martinsburg で実施する、飛行場の滑走路延長と駐機場拡張の工事を、$8,513,719 で受注した。National Guard Bureau, United States Property and Fiscal Office, Buckhannon, WV (W912L8-08-C-0008)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/6/17)
  • BAE Systems は米海兵隊から、米特殊作戦軍団 (USSOCOM : US Special Operations Command) 向けの MRAP (Mine Resistant Ambush Protected)、RG-33 の 6x6 モデル×40 両に関する修正契約を 5,300 万ドルで受注した。いわゆる SOCOM AUV (Armored Utility Variant) で、貨物搭載量 12,000lb、牽引能力 30,000lb と、輸送力重視の内容になっている。(BAE Systems)
  • DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) によると、先日に Athena Technologies が F/A-18 のサブスケール試験機を使って実施した ASAC (Automatic Supervisory Adaptive Control) の飛行実験は、DARPA が進めている Damage Tolerant Controls なるプログラムの下で実施したもの、とのこと。主翼が致命的なダメージを受けた場面でも、数秒間でリカバリーして、その後数分間かけて、主翼がダメージを受けた状態に合わせて飛行制御プログラムを再構成、自力で飛行・帰還して着陸できるようにする内容。こうした適応制御手法 (adaptive control method) をモノにして、UAV に応用できるようにするのが最終目標。有人機では過去に、空中接触で右の主翼を失ったイスラエル空軍の F-15 が無事に着陸した事例があるが、それと同じことを無人機でやろうというわけ。UAV への依存度が高まっていることと、UAV 自体が高価な機体になってきていることから、損傷してもできるだけ回収できるようにしたいという事情が背景にある。(DARPA)
  • MineWolf Systems は、チリ陸軍から MineWolf 地雷除去車両×2 両と支援機材を受注したと発表した。アルゼンチン、ペルー、ボリビアにまたがる、標高 5,000m 級の高標高地域で、Augusto Pinochet 政権時代 (1973-1983) に合計 100 万発ほど敷設された地雷の除去を行うためのもの。チリ政府はこの件に 2002 年から取り組んでおり、以下のように段階的な作業を進めている。
    • survey and marking
    • manual clearance
    • quality control
    • stockpile destruction
    人力ではなく機械による地雷除去は、この Minewolf によるものが初めてで、大幅な除去効率のアップが見込まれている。チリ陸軍ではこのために地雷除去機材の調達予算を確保、評価試験を行い、さらにメーカーのサポート体制などを考慮に入れて、Minewolf の採用を決定したとのこと。2012 年までに、現地の地雷を一掃するという目標を掲げている。(MineWolf Systems)
  • Lockheed Martin と Kaman Aerospace は 4/23 に米陸軍と米海兵隊に対して、無人ヘリコプターによる物資補給のデモンストレーションを実施した。ヴァージニア州の Ft. Eustis で K-Max を使って 45 分間にわたり、自動離着陸や 3,000lb の貨物のピックアップ、飛行中の経路変更や任務再構成、といった内容のデモを実施したもの。その際に必要な地上要員は 1 名だけで、データリンクを通じて荷物のピックアップなどを指示した。陸軍からは、AATD (Aviation Applied Technology Directorate)、COSCOM (Combined Arms Support Command)、TRADOC (Training and Doctrine Command)、Aviation & Missile Research, Development & Engineering Center、海兵隊からは Marine Corps Development Command の関係者が出席した。機体は Kaman、KineForce ミッション管制システムとインテグレーションは Lockheed Martin Systems Integration (Owego, NY) が担当する構図。K-MAX は Honeywell 製の T5317A-1 ターボシャフト エンジンと交差反転式ローターを組み合わせて、自重より重い 6,000lb の貨物を吊り上げて輸送できる。また、高温・高標高地域にも強い上に騒音が少なく、運用コストが安いいという説明。現在、K-MAX は建設現場などの物輸用途で使われている。(Lockheed Martin)
  • BAE Systems は米空軍から、次世代型 MPS (Mission Planning System)・JMPS (Joint Mission Planning System) 次世代版フレームワークの開発を 4,300 万ドルで受注した。海軍と空軍が使用する MPS を一本化するためのソフトウェアを開発する案件で、米空軍の ESC (Electronic Systems Center, Hanscom AFB, MA) が窓口。7 ヶ月間に渡る選定プロセスを経て、同社の採用が決まったもの。Mission Planning Enterprise Contract の下で、現行の JMPS を次世代版 JMPS に移行していくことになる。パートナー企業として、Boeing、DCS、ESRI、NAWC-WD (Naval Air Warfare Center Weapons Division)、Ogden ALC (Air Logistics Center)、Sparta が参画、カリフォルニア州の San Diego と Long Beach で開発を進めて、2010 年に完成の予定。(BAE Systems)
  • Harris は米海軍から、CBSP (Commercial Broadband Satellite Program) の Unit Level Variant を受注した。5 年間・7,700 万ドルの案件で、第一陣は 1,750 万ドル分。直径 1.3m のアンテナを持つ、X バンド/Ku バンド対応の衛星通信端末機×55 セットを納入、高速インターネット接続や動画通信などの用途に使用する。これは、300 名程度の乗組員を擁する駆逐艦などで使用するもの。同社は 5/28 に、CBSP Force Level Variant として空母や揚陸艦といった大型艦に装備する衛星通信端末機も受注している。(Harris)
  • また、Harris はオランダ空軍 (RNLAF : Royal Netherlands Air Force) から、Falcon Watch Remote Surveillance Systems を受注したと発表した。フォース プロテクション用に使用するもので、オランダ空軍が導入を進めている TIDS (Transportable Intrusion Detection System) の一環。Falcon Watch RF-5400V-SR Falcon II Ground Sensor と、Falcon Watch RF-5408-RI Remote Imager の組み合わせで構成する。ネットワーク化した光学センサーや赤外線センサーからリアルタイムの画像を得て、不審者の侵入などを発見すると警告を発する仕組み。データは Falcon II 無線機を通じて指揮官のもとに伝送する。センサーはいずれもパン/ティルト/ズームが可能で、特定のエリアを集中的に調べることもできる。ライブ動画監視システムについては、IEC Infrared (Cleveland, OH) 製の NightStalkIR を使っている。ネットワーク化したセンサーの補正には、Falcon Watch RF-5410 Sensor Management Application を使用する。柔軟性に富み、迅速な展開が可能という説明。(Harris)
  • Lockheed Martin は、LCS (Littoral Combat Ship) の 1 番艦・PCU Freedom (LCS-1) が装備する指揮管制装置、COMBATSS-21 のインテグレーションが完了したと発表した。レーダー、砲射撃指揮装置、ミサイル発射器、デコイ発射器、電子戦システムと組み合わせてシステム一式を構成する。同社は LCS-1 の Mission Package Computing Environment に加えて、コンソールや電子機器収納キャビネットの設置作業も手掛けている。指揮管制装置はインテグレーション試験を経て運用可能な状態になったので、洋上公試に持ち出す体制が整ったという説明。その他の出来事は以下の通り。
    • 2007 年 8 月 : 対機雷戦ミッション モジュールのインテグレーションを実施
    • 2008 年 1 月 : Mission Package Computing Environment のインテグレーションが完了
    • 2008 年 3 月 : ニュージャージー州 Moorestown の陸上インテグレーション施設で、COMBATSS-21 と Mission Package Command and Control システムの耐久試運転を実施
    (Lockheed Martin)
  • ILS (International Launch Services) は、FROB (Failure Review Oversight Board ) による承認を得て、今夏から Protom Breeze M ブースターの運用を再開すると発表した。エンジンのコンポーネントを改設計して試験を実施、結果を分析して問題ないと判断できたため。Protom Breeze M は、3/15 に Baikonur Cosmodrome で AMC-14 衛星を打ち上げる際に、第 2 弾に点火する 2 分前にエンジンが停止してしまい、予定よりも低い軌道に衛星を投入してしまうトラブルを起こしている。原因は、排気ガスを導く配管の破損。(ILS)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/6/16)
  • Hesco Bastion Ltd. (Great Britain) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、陸軍・海兵隊向けの施設メンテナンス業務を $800,000,000 (maximim, 価格修正条項付き) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM8E6-08-D-0252)
  • Bechtel Plant Machinery Inc. (Pittsburgh, PA) は米海軍から、核動力主機のコンポーネンツに関する修正契約を $80,252,703 で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-07-C-2100)
  • FLIR Systems, Inc. (North Billerica, MA) は米海軍から、SOVAS (Special Operations Visual Augmentation System) HHI-MR (Hand-Held Imager-Medium Range) と関連データを $25,478,400 で受注した。これは特殊作戦部隊が使用する双眼式の熱線映像装置で、監視・偵察に用いる。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Crane Division, Crane, IN (N00164-08-D-JQ04)
  • Northrop Grumman Corp. (Rolling Meadows, IL) は米海軍から、AN/AAQ-28 LITENING AT ブロック 2 ターゲティング ポッドと関連サービス業務に関する修正契約を、$9,079,652 で受注した。フィンランドの F/A-18C/D に装備するもので、FMS (Foreign Military Sales) 案件。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-08-C-0007)
  • Southwest Research Institute (San Antonio, TX) は米海軍から、iNET (integrated Network Enhanced Telemetry) アーキテクチャの開発を $5,552,387 で受注した。米海空軍向けに標準アーキテクチャ フレームワークを開発するほか、試験・評価に使用するラボラトリー シミュレータを運用する。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Patuxent River, MD (N00421-08-C-0052)
  • BBN Technologies Corp. (Cambridge, MA) は米陸軍から、Boomerang 狙撃探知システム×8,131 セットと訓練サービス業務を、$73,845,000 で受注した。CECOM Acquisition Center, Fort Monmouth, NJ (W15P7T-08-C-S202)
  • Bancroft Construction Co. (Wilmington, DE) は米陸軍から、デラウェア州の Dover AFB に Joint Personal Effects Depot を建設する工事を $13,292,350 で受注した。Army Engineer District Philadelphia, PA (W912BU-08-C-0019)
  • General Dynamics Ordnance and Tactical Systems, Inc. (St. Petersburg, FL) は米陸軍から、5.56mm、7.62mm、12.7mm の弾薬を $7,354,630 で受注した。FY2007 に締結した BOA (Basic Ordering Agreement) に基づく案件で、どうの価格上昇に伴う修正を実施。HQ, U.S. Army Field Support Command, Rock Island, IL (W52P1J-05-G-0002)
  • Sikorsky Aircraft Corp. (Stratford, CT) は米陸軍から、UH-60M Blackhawk 用のスペアパーツを $5,477,618.86 で受注した。AMCOM (Aviation & Missile Command), AMSAM-AC-BH-A, Redstone Arsenal, AL (DAAH2301C0053)
  • InDyne Incorporation (Reston, VA) は米空軍から、45th SW (Space Wing) を対象とする、打ち上げ機材を初めとする各種インフラの運用とメンテナンス (Infrastructure Operations and Maintenance) に関する修正契約を $25,744,032 で受注した。Cape Canaveral AFS (Air Force Station) がメインで、限定的なサービスを提供する拠点として Patrick AFB、Florida Annexes、Antigua Air Station、Ascension Auxiliary Airfield、KSC (Kennedy Space Center) がある。プログラム管理、財務管理、カスタマー サポート、アーキテクト/エンジニアリング サービス、インフラ・施設のメンテナンスと補修、プラントの運用、資産管理、環境対策、施設や機材などを対象とする予防整備やコンフィギュレーション管理、土木工事の指導・調整、といった作業を実施する。業務分野別の対象施設分類は以下の通り。
    • Operations and Maintenance Services : Cape Canaveral AFS, Jonathan Dickinson Missile Tracking Annex
    • Tower Maintenance Services : Cape Canaveral AFS, Patrick AFB, Florida Annexes
    • Xenon Searchlight Services : Cape Canaveral AFS, KSC, NASA (National Aeronautics and Space Administration) Trans-Atlantic Landing Sites
    • Spare Parts support for searchlights : White Sands, Edwards AFB
    • Power System Analysis Services : Cape Canaveral AFS, Antigua Air Station, Ascension Auxiliary Airfield
    45th Contracting Squadron (45 CONS/LGCZC), Patrick AFB, FL (FA2521-08-C-0006)
  • Jacobs Technology, Inc. (Tullahoma, TN) は米空軍から、フロリダ州 Eglin AFB で実施する、TEAS (Technical, Engineering and Acquisition Support) V に関する修正契約を $21,008,524.72 で受注した。AAC/PKES, Eglin AFB, FL (FA9200-07-C-0006/P00011)
  • Woodward FST (Zeeland, MI) は米空軍から、F100 ターボファン エンジンで使用するスプレーリング (sprayring) の補修・オーバーホール作業を、$13,955,406 (estimated) で受注した。448 SCMG/PKB, Tinker AFB, OK (FA8104-06-D-0019)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/6/16)
  • 艦載ヘリ×6 機の調達を計画しているインド海軍は、HAL (Hindustan Aeronautics Ltd.) が開発した国産ヘリ・ALH (Advanced Light Helicopter) こと Dhruv の艦載型について、「要求仕様に適合しない」として却下を決めた。SAR (Search and Rescue) や連絡用途であれば十分に熟成できているが、対潜戦 (ASW : Anti Submarine Warfare) に利用するには熟成不足と判断した、という説明。そのほか、航続性能不足、搭載能力、ローター ブレード折り畳み機構に対する不満、といった事情もある。これで、Sea King を代替する対潜ヘリの代わりが決まらない状態になったため、新たな代替機の調達に乗り出すことになる。なお、これはあくまで海軍の話で、陸軍と空軍は Dhruv の導入計画を推進する。(Hindustan Times)
  • イギリス軍では、Force Protection Inc. 製の 4x4 装甲車・Cougar×157 両を UOR (Urgent Operational Requirements) として緊急調達して配備済みだが、これらを Ridgback PPV (Protected Patrol Vehicle) と同様の仕様に改修する作業に乗り出す。防禦力・兵装・通信システム・電子戦機材といった分野が対象。このほか、4x4 の Ridgback、より大型の Mastiff、装軌式の Viking、Bulldog、Warrior、それと Vector や Snatch といった各種装甲車をイラク・アフガニスタンに展開しており、これらの総数は 600 両を超えている。(MoD UK)
  • AAII (Alabama Aircraft Industries, Inc.) が米 GAO (Government Accountability Office ) に対して 2008/3/11 に実施した異議申立が、却下された。米空軍が KC-135 給油機のデポ整備業務を Boeing に 10 億ドルで発注したのに対して、GAO が「空軍の選定過程に問題あり」と指摘。AAII は GAO に対してに異議申立を行ったが、結果的に実らず。(AAII)
  • AgustaWestland は、警察庁向けの AW109 Power×5 機を追加受注したと発表した。兼松経由で受注・納入しているもので、今年で 4 年連続の受注となっている。機体に対する満足度の高さと費用対効果の高さ、兼松によるサポート体制の充実が、追加受注につながったという説明。今回の追加受注により、警察庁向けの AW109 Power は累計 21 機となった。AgustaWestland は今後もさらに、日本の軽量双発機市場での伸びを見込んでいる。AW139 の方も、警視庁から 2 機目を受注、海上保安庁に初号機を納入、といった出来事があり、日本では合計 4 機が稼働中。川重経由で海上自衛隊に納入している CH101 は、現時点で 3 機を納入済み。(AgustaWestland)
  • ATK (Alliant Techsystems) は米陸軍から、戦車砲弾 (訓練弾を含む) を 9,700 万ドルで受注した。第一陣として 4,800 万ドル分、続いて M1A1/M1A2 の 120mm 滑腔砲で使用する M829A3 徹甲弾が 4,400 万ドル分。さらに Stryker MGS (Mobile Gun System) が使用する 105mm 訓練弾 M467A1 が 500 万ドル分。この後のオプション契約分が 4 年間・2 億ドル分あり、すべて実現すると総額 3 億ドル近くに達する。(ATK)
  • Saab は、AT-4 CS 対戦車ロケットを 3,050 万ドルで受注したと発表した。AT-4 シリーズの最新モデルで、柔軟性を高めるとともに、使用可能な場所を増やしているという説明。(Saab)
  • Bombardier Aerospace はマレーシア政府から、Bombardier 415MP (Multi Purpose) 飛行艇×2 機と、システム インテグレーション業務や訓練業務を受注したと発表した。MMEA (Malaysian Maritime Enforcement Agency) 向けの機体。マレーシア政府は、アジア地域における 415MP のローンチ カスタマーとなっている。もともと Bombardier 415 は消防飛行艇として開発した機体だが、415MP は MMEA の要求に合わせて洋上哨戒仕様に手直ししてある。そのため、側視レーダー×2、FLIR (Forward Looking Infra-Red)、洋上監視システムやその他の電子機器、通信機材を備えてマルチミッション化している。用途は、SAR、環境対策、沿岸哨戒、輸送。低空を低速で飛行でき、かつ高い機動性を発揮できる点が特徴だという説明。もちろん、飛行艇なので着水も可能。1994 年からデリバリーが始まった Bombardier 415 シリーズのカスタマーが所在する地域は、クロアチア、フランス、ギリシア、イタリア、スペイン、それとカナダのオンタリオ州・ケベック州。(Bombardier Aerospace)
  • BAE Systems は、Flight Systems 部門 (Mojave, CA, United States) の売却に関する Calspan Corp. との協議を中断したと発表した。2008/3/5 に売却を明らかにしていたもの。Flight Systems 部門は 170 名の従業員を擁しており、航空機の改修・運用と FSAT (Full-Scale Aerial Targets) の製造を担当している。アメリカのフロリダ州と、ドイツにも事業所がある。(BAE Systems)

藪覇王式 (Dutch MoD via Defense-Aerospace.com 2008/6/16)
オランダの Jack de Vries 国防相は議会に対して送付した書簡の中で、オーストラリア製の 4x4 装甲車・Buashmweter×13 両を 1,450 万ユーロ (2,230 万ドル) で追加発注すると発表した。これで累計発注は 48 両。
以前に発注した 35 両はすべて、アフガニスタン派遣部隊の TFU (Task Force Uruzgan) に配備している。そのうち、戦闘任務において地雷を踏むなどして 6 両が損傷、あるいは破壊されているが、死傷者は出ていない。今回の追加発注分については、3 両をアフガニスタンに送り出すとしている。

A400M の近況 (DefenseNews 2008/6/11 & 2008/6/16, Airbus Military via Defense-Aerospace.com 2008/6/16)
A400M のパワープラント・TP400 エンジンが、6/10 に、Marshall Aerospace が保有する C-130 FTB (Flying Test Bed) に取り付けた状態で、地上試験を開始した。エンジンの始動、ナセル内部の空気の流れ、騒音・振動、空気取入口で発生するディストーション、といったあたりが試験項目。
一方、御本尊の A400M はというと、初号機 (MSN001) がスペイン・Seville の最終組立ラインで Ratier-Figeac / Hamilton Sundstrand 製 8 翅プロペラを装着完了。直径 5.3m の複合材料製で、フランスで製造している。左右の主翼に取り付けた 2 基のエンジンが、それぞれ逆方向に回転するようになっている (訳注 : #1 エンジンが前方から見て左回り、#2 エンジンが右回り、といった具合)。
その A400M について、これまでに判明しているものとは別に、さらなるスケジュール遅延の噂が。

NLOS-C のお披露目 (Boeing & US Army via Defense-Aerospace.com 2008/6/12, US Army via Defense-Aerospace.com 2008/6/13)
FCS (Future Combat System) の LSI (Lead System Integrator) を務める Boeing・SAIC (Science Applications International Corp.) の両社は、FCS を構成する MGV (Manned Ground Vehicle)×8 車種の一番手として、NLOS-C (Non-Line-of-Sight Cannon) を、6/11 に議会関係者に対してお披露目した。インテグレーションが完了してシステム チェックを済ませた後で、米陸軍の創設 233 周年を祝う席でお披露目したもの。
NLOS-C は乗員 2 名 (M109A6 Paradin の半分) の 155mm 自走榴弾砲で、通常戦と不正規戦の両方に対応できるという触れ込み。普通の自走砲なら 5 名が必要なところを NLOS-C は 2 名で済み、空調が整ったデジタル化コックピットで運用可能。自動装填を初めとする自動化機構により、乗員の疲労を抑えられるとしている。NLOS-C は他の MGV とシャシーを共用しており、パーツやサブシステムについても、できるだけ高い共通性を持たせるようにしている。
FCS MGV が使用する燃料は JP-8、ディーゼル電気駆動方式を使用しているのでドライブシャフトはない。ディーゼル発電機でバッテリを充電して、その電力でモーターを駆動する。同じ電源を、コンピュータや無線機、電動式自動装填装置といった車載機器も共用する。また、残弾や残燃料などに関する情報をネットワーク経由で指揮官に送るようになっており、指揮官はそうした各車の情報に基づいた意志決定が可能。射程は約 30km、砲弾搭載量は 24 発、砲弾重量は 100lb。装薬には MACS (Modular Artillery Charge System) を使用する。
この後は 2010 年までにプロトタイプ×8 両 (2008 年中に 5 両、2009 年初頭に 3 両) を揃えて、陸軍の試験施設で各種の試験を実施することになっている。2012 年までに、18 両を AETF (Army Evaluation Task Force, Fort Bliss, TX) に配備する予定。この NLOS-C をテストして得られた成果は、MGV の他の派生型、あるいは MGV 全体で使用する共通コンポーネンツにも反映・改善させる。
その FCS の Spin Out 1 については、3 月に第一陣として FCS One Team による TFT (Technical Field Test) が完了したところ。ニューメキシコ州の White Sands で、ネットワーク機能や、他のシステムとの相互運用性を検証した。5 月には陸軍の TRADOC (Training and Doctrine Command ) により、Force Development Testing & Evaluation を実施して、これは 5/18 に完了。イラクやアフガニスタンの戦場を想定した状況下で、ドクトリンの形成に必要なデータを集めた。夏には ATEC (Army Test and Evaluation Command) による LUT (Limited User Test) が控えている。実戦配備は 2017 年の予定。
4 月には、米空軍が主催した "JEFX (Joint Expeditionary Force Experiment) 2008" 演習にも Spin Out 1 を持ち込んでおり、陸・空の資産同士で脅威情報を交換、状況認識に関する情報を共有する実験を実施。このほか、11 月には小規模の歩兵部隊に対して Land Warrior System を配備して、ユーザー開発試験 (user developmental test) を実施する計画もある。

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人事・組織

予備役の動員状況 (DoD 2008/6/18)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 1,566 名の減。内訳は以下の通り。
  • 軍種 : 非志願動員 / 志願動員 / 合計
  • ARNG : 52,059 (-269) / 6,154 (+3) / 58,213 (-266)
  • USAR : 19,903 (-172) / 8,997 (-31) / 28,900 (-203)
  • USMCR : 6,784 (-148) / 2,210 (-8) / 8,994 (-156)
  • USNR : 4,393 (-520) / 1,083 (+14) / 5,476 (-506)
  • USAFR : 1,029 (-11) / 4,773 (-161) / 5,802 (-172)
  • ANG : 1,883 (-165) / 4,332 (-98) / 6,215 (-263)
  • USCGR : 524 (+0) / 260 (+0) / 784 (+0)
  • TOTAL : 86,575 (-1,285) / 27,809 (-281) / 114,384 (-1,566)
ARNG : 陸軍州兵, USAR : 陸軍予備役, USMCR : 海兵隊予備役, USNR : 海軍予備役, USAFR : 空軍予備役, ANG : 州兵航空隊, USCGR : 沿岸警備隊予備役

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戦争・紛争

今日の USAFCENT (AFNews 2008/6/18)
17 日、アフガニスタンの Musa Qal'eh で、米空軍の B-1B が敵を GBU-38/B で爆撃。別件で、英空軍の Harrier GR.7 と Harrier GR.9 が Enhanced Paveway II とロケット弾で敵を攻撃。Now Zad では米空軍の F-15E が、敵を GBU-12/B で爆撃。Bari Kowt では米空軍の F-15E が敵の射撃陣地を GBU-31/B で爆撃。Deh Chopan では仏空軍の Mirage 2000 が敵の射撃陣地を GBU-12/B で爆撃。Khowst、Orgun-E、Gardez に米空軍の F-15E が、Orgun-E に米空軍の A-10 が、Shinkay に米空軍の B-1B が、Kabul と Bari Kowt には米空軍の A-10 と F-15E が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 61 件、ISR ミッションは 14 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
イラクでは、Kirkuk に米空軍の F-16 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 25 件、ISR ミッションは 25 件、戦術偵察ミッションは 2 件。

今日のイラク (AFPS 2008/6/18)
Mosul で聯合軍がアルカイダ関連組織をターゲットとする作戦を実施、敵 1 名が死亡、15 名が拘束された。
17 日、Mosul 南西 80 マイルの Biaj で聯合軍に対する攻撃があり、反撃して敵 1 名が死亡、1 名が負傷、6 名が拘束された。さらに別件で、Mosul で 8 名が捕まっている。また、別件でイラク軍がテロ組織の首領を拘束。殺人・誘拐・爆弾攻撃に関与した容疑。
Baghdad の Rashid 地区では、聯合軍が 4 名を拘束。Zubaid で活動している "special group" とつながりがある模様。別件で、イラク内務省の緊急対応チームがアルカイダ関係者 1 名を拘束。殺人・爆弾攻撃・銃撃に関与した容疑。
Kadhamiyah では、パトロール中のイラク軍と聯合軍の兵士が、武器集積所 2 ヶ所を発見。内容は、各種ライフル、拳銃、弾薬など。また、米陸軍・第 101 空挺師団 (航空強襲)・第 2 旅団戦闘団の兵士が路傍爆弾 2 発、迫撃砲、RPG、爆弾製造材料を発見。Sadr City でも、イラク軍が迫撃砲、RPG、擲弾、ライフル、爆弾製造材料を発見。
16 日、イラク軍特殊部隊が Baghdad で、"special-groups" の首領を拘束。11 月に発生した爆弾事件 (M1 戦車が被害を受けた) や、その他の聯合軍・イラク軍への攻撃に関与した容疑。また、イラクの国境警備隊が Tal Afar 西方 50 マイルの Butha で、Islamic State of Iraq のメンバーを拘束、武器集積所 2 ヶ所を発見。硝酸アンモニウム 250lb や、その他の爆発物など。

今日の USAFCENT (AFNews 2008/6/17)
16 日、アフガニスタンの Bagram で米空軍の A-10 が、敵を 30mm 機関砲と GBU-12/B で攻撃。Bari Kowt では米空軍の B-1B が、敵陣を GBU-31/B と GBU-38/B で爆撃。別件で、米空軍の A-10 が敵の迫撃砲チームを 30mm 機関砲と 500lb 爆弾で、米空軍の B-1B が敵陣を GBU-31/B で、それぞれ攻撃。Tarin Kowt と Kandahar には米空軍の F-15E が、Orgun-E には米空軍の A-10 と F-15E が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 48 件、ISR ミッションは 11 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
イラクでは、Al Amarah に米海軍の F/A-18C と F/A-18E が出動。この日の近接航空支援ミッションは 30 件、ISR ミッションは 27 件、戦術偵察ミッションは 8 件。

今日のイラク (AFPS 2008/6/17)
聯合軍はイラク北部で、爆弾攻撃や外国人テロリストの流入に関与していたアルカイダ関連組織の掃討作戦を実施、その際の交戦で敵 4 名が死亡、10 名が拘束された。Mosul では、降伏を呼びかけた際に一部の者が応じず、拳銃を持ったまま陣取っていたため、敵対行為と見なして射殺。拘束した中には、爆弾の製造・分配を担当していた者も含む。
Samarra で人員徴募活動を行っている現場で、群衆が増えたために上空に向けて警察が警告射撃を実施。ところがその際に地元住民 1 名に弾が当たって死亡する事故が発生。詳しい情況については調査中。Baghdad の Kamaliya 地区では、聯合軍の兵士が "special groups" の首領を拘束。自家製爆弾を設置して攻撃を仕掛けていた容疑。
Beladiyat で米陸軍・第 10 山岳師団・第 4 旅団戦闘団が、6/14 に発生した爆弾攻撃の容疑者と、砲撃を仕掛けた容疑者を 1 名ずつ拘束、ビデオカメラやコンピュータを押収。Sadr City では、イラク軍が RPG、各種弾薬、機関銃、抗弾ベスト、擲弾、導爆線、起爆装置、無線機、充電器、自家製爆弾を発見。聯合軍の方も、Rashid 地区で武器集積所を発見。イラク軍は自家製爆弾、擲弾、爆弾製造材料、各種銃弾、迫撃砲を発見。
14 日、イラク軍・警察・米軍が Yusifiyah で、"Operation Chelsea Creek" の一環として航空強襲を実施。シーア派犯罪組織の制圧が狙い。

今日の USAFCENT (AFNews 2008/6/16)
15 日、アフガニスタンの Now Zad で、米空軍の B-1B が敵の拠点を GBU-31/B で爆撃・破壊。Qalat では仏空軍の Mirage 2000 と米空軍の B-1B が、GBU-12/B と GBU-31/B で敵の拠点を爆撃。Sangin では米空軍の B-1B が、敵の根拠地とバンカーを GBU-31/B と GBU-38/B で爆撃。Bari Kowt では、米空軍の A-10 と B-1B が、GBU-12/B と GBU-38/B で洞窟陣地や迫撃砲陣地を爆撃。Asadabad では米空軍の B-1B が、敵の待ち伏せチームを GBU-31/B と GBU-38/B で爆撃。Orgun-E では米空軍の B-1B が、敵兵を GBU-31/B と GBU-38/B で爆撃。Sangin には英空軍の Harrier GR.7 と米空軍の F-15E が、Gereshk には米空軍の F-15E が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 45 件、ISR ミッションは 12 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
イラクでは、Al Amarah に米海軍の F/A-18 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 40 件、ISR ミッションは 25 件、戦術偵察ミッションは 8 件。

今日のアフガニスタン (AFPS & DefenseNews 2008/6/16)
イギリスの Gordon Brown 首相は George Bush 米大統領との合同記者会見で、アフガニスタンの ISAF に対してイギリス軍 230 名の増派を行うと発表した。現在、イギリス軍の派遣部隊は 8,530 名いる。
Zabul 省の Deh Chopan で、アフガニスタン軍と聯合軍が、偵察パトロール隊に対して小火器・ロケット・迫撃砲で攻撃を仕掛けてきた軍閥と交戦、敵 20 名が死亡。
Helmand 省 Sangin 地区でも 14 日、アフガニスタン軍と聯合軍のパトロール隊が武装勢力の攻撃を受けて反撃、敵 15 名が死亡。村落から婦女子が逃げ出しているのを発見して接近したところ、樹木線に陣取った敵が攻撃してきたもの。有利な位置に移動するとともに航空攻撃を要請して制圧。

今日のイラク (AFPS 2008/6/16)
聯合軍が Mosul で、お尋ね者 2 名とその他のアルカイダ関係者 9 名を拘束。お尋ね者のうち 1 名は爆弾攻撃を仕掛けている組織の首領で、爆弾製造に関わっていた模様。もう 1 名はある快打関連組織の幹部とつながりがある。2 名とも、屋根から飛び降りて逃走を試みた際に負傷した。
15 日、Baghdad の New Baghdad 地区で、米陸軍・第 10 山岳師団・第 4 旅団戦闘団・第 30 歩兵聯隊が、軍閥の首領を拘束。EFP (Explosively Formed Projectile) 攻撃に関与した容疑。同聯隊の支援を受けたイラク軍が、Muthanna 地区で掃討作戦を実施、Rusafa 地区で活動していたアルカイダ関連組織の関係者など 3 名を拘束。
Sadr City ではイラク軍が武器集積所 2 ヶ所を発見、内容は RPG、爆弾製造材料、自家製爆弾、AK-47 自動小銃など。Baghdad ではこの他にも、自動小銃、拳銃、自家製爆弾、手榴弾、各種砲弾、爆弾製造材料、電子式の迫撃砲照準器を発見。
14 日、イラク軍が Balad でアルカイダ関係者 5 名を拘束。うち 1 名は、Balad から Dujayl にかけての一帯でテロ組織を支援しているネットワークの首領。別件で、Baghdad の Sadr City でイラク軍が武器集積所 2 ヶ所を発見。自家製爆弾の起爆装置、擲弾、AK-47、狙撃銃、迫撃砲弾など。

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こぼれ話

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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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