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一般ニュース
今日の大ネタと小ネタ
Robert M.Gates 米国防長官は、改訂版の RfP をリリースした上で、KC-X 計画の機種選定プロセスをやり直すと発表した。Northrop Grumman に対しては、すでに実施している作業の中断を指示。これによって数ヶ月の時間を余分にかけることになるが、仕切り直すことが最短のルートである、と説明している。(AFPS 2008/7/9)
Elbit Systems と ATK (Alliant Techsystems) が、70mm の誘導機構付きロケット弾・GATR-L (Guided Advanced Tactical Rocket - Laser) を共同開発すると発表した。固定翼機、回転翼機、UAV に搭載可能としている。誘導は SALH (Semi-Active Laser Homing)、LOBL (Lock-On Before Launch) を可能として発射母機の安全性を高めるという説明。(DID 2008/7/9)
「911」以降に CONR (Continental U.S. NORAD Region) で実施している上空警戒飛行 "Operation Noble Eagle" が、累計 50,000 ソーティに達した。50,000 ソーティ目を記録したのは、20th FW (Fighter Wing, Shaw AFB, SC) から発進した F-16×2 機。なお、CONR 範囲外のアラスカ・ハワイで実施しているものも含めると 51,500 ソーティに達している。(AFNews 2008/7/9)
カリフォルニア州の Arnold Schwarzenegger 知事が 4 日、州兵の山火事対策訓練施設がある McClellan 飛行場を訪問、山火事消火のために奮闘している米軍部隊を称揚した。現在、消火機材 (MAFFS : Modular Airborne Fire Fighting System) を積み込んだ C-130×8 機やヘリコプターなどが、消火活動に従事中。このうち空軍の C-130 については 302nd AEG (Air Expeditionary Group) を編成しているが、これは 153rd AW (Airlift Wing, Cheyenne, WY)、145th AW (Charlotte, NC)、302nd AW (Peterson AFB, CO) からの機体を集めて編成している。(AFNews 2008/7/8)
くら☆すたー弾規制 (VoA via Defense-Aerospace.com & DoD 2008/7/9)
クラスター弾の使用に対する国際的な非難の高まりを受けて、Robert M.Gates 国防長官が指示を出して米国防総省がまとめたメモによると、米軍では 2018 年までに、クラスター弾で使用するサブミュニッションの着弾時作動率を 99% まで高める方針を打ち出した由。「2018 年には、実戦部隊に配備するサブミュニッションは、実戦環境で想定される不発弾 (UXO : Unexploded Ordnance) の比率が 1% を下回るものに限定する」「この条件に合わないものについては、2018 年末までに使用を中止する」といった内容。また、それと関連して、すでに在庫しているサブミュニッションについては品質と信頼性を確保するための監視プログラムを発動する。
これは、現行のサブミュニッションの中には着弾時に不発のままに終わるものが少なからずあり、それが後で民間人に被害をもたらしているため。アメリカは、先にアイルランドの Dublin で開催したクラスター弾規制に関する会議には参加していないが、独自に対策することになった次第。なお、この規定は米軍が使用するものだけでなく、アメリカから他国に譲渡、あるいは売却するクラスター弾についても同様に適用する。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/9)
イランは、Shahab 3 弾道ミサイルの試射を実施して 2,000km 先のターゲットに着弾させたほか、射程 400km の Zelzal ロケット、射程 170km の Fateh ロケットも発射、合計 9 発の試射を実施した。また、その模様は国営放送の Press-TV でも放映した。(ddi Indian Government news)
このイランのミサイル試射に対して米国防総省では、「イランは国連安保理決議に違反して弾道ミサイルの開発を進めており、イスラエルやヨーロッパの一部を覆域に収められるミサイルを保有している。しかもそいつは核兵器を装備する可能性がある。こうした状況に備えるため、ヨーロッパに MD エレメントを配備する必要がある」と説明。(VoA)
イギリスの Barlness Taylor 装備調達担当相は、先に軍に対して批判的な記事を掲載した Guardian 紙に対して書簡を送り、「事実に基づく報道をするべきだ」「将来に向けた装備の調達によって、現在進行中の作戦に影響が出ていることはない。必要な装備を緊急調達するために多額の資金を配分している」「また、不確かな将来に対する備えも怠っていない」と主張。さらに、「以前よりも装備が充実している」という第 16 航空機動旅団指揮官 (アフガニスタンの Helmand に展開した) のコメントを援用している。(MoD UK)
BAE Systems とサウジアラビアをめぐる、Al Yamamah 計画がらみの汚職に関して SFO (Serious Fraud Office) が捜査を打ち切った件について、英上院控訴委員会 (Appellate Committee of the House of Lords) が聴取を実施した。それに際して、The Corner House と CAAT (Campaign Against Arms Trade) は、SFO による上告を棄却すべきとして、複数の証人を送り込んだ。(The Corner House)
EDA (European Defence Agency) は、ESDP (European Security and Defence Policy) における将来の軍事的必要性について規定する CDP (Capability Development Plan) について、EU が承認したと発表した。この CDP は EDA が過去 18 ヶ月にわたって策定を進めてきていたもので、これに基づいて各国は今後の国防計画における予算配分を決定、短期、あるいは長期の要求・装備調達を一貫性のある形で実施する手段とする。ただし、CDP によって各国の意志決定に取って代わるわけではなく、意志決定をサポートするものである、という説明。このほか、IED 対策を初めとする優先技術課題の策定、ネットワーク化した戦闘環境と情報の共有、対機雷戦・生物兵器対策・テロ対策、兵站分野の民間委託、といった課題に対処する構想の進展状況評価、などの作業も EDA 理事会によって実施している。(EDA)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/8)
Rand Corporation は米軍の装備調達について、SAR (Selected Acquisition Report) のデータを使って分析した結果をまとめた。それによると、装備調達においてコスト上昇が発生する主な要因として「コストとスケジュールの見積もり失敗」「政府側の意志決定に起因する問題 (調達数の変更、要求仕様の引き上げ、スケジュール変更など)」「財務面の問題」「その他」を挙げており、特にコスト見積もりの失敗に起因する部分が大きいとしている。意志決定に起因するコスト上昇については、計画が走り始めた後でコロコロ変更する事態を減らすよう、関係者が留意すべきであるとした。一方、財務面の問題やその他の問題に起因するコスト上昇は少ない。分野別では、航空機やヘリコプターのコスト上昇が多く、次がミサイル、電子機器類は比較的少ない。(RAND Corp.)
一方、大西洋を隔てたイギリスでは下院軍事委員会 (House of Commons Defence Committee) で、国防省がイラクやアフガニスタンにおける作戦経費として見積もりを出して議会に要求した金額が、実際に必要とした金額と比べて下算し過ぎているという問題が持ち上がっている。議会は国防省に対して、詳細な見積もりデータを出すよう要求したが、出してきたデータについて、議会側は不満足なまま。戦地で困難な任務に就いている兵士のことを考えると作戦経費の支出そのものを差し止めることはできないが、見積もりに問題がある以上、国防省はもっと精確な評価を行う必要がある、というのが議会側の言い分。(House of Commons Defence Committee)
今日の小ネタ (DefenseNews 2008/7/6-7)
イラクの Nuri al-Maliki 首相は 7 日、2009 年以降の米軍駐留に関する枠組みを議題とするアメリカとの協議の席で、初めて、具体的な撤収スケジュールを盛り込むよう要請した。
イスラエルが開発した、新型の短射程ミサイル/ロケット要撃システムについて、試射に成功したと現地で報じられている。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/7)
オランダ国防省は、三軍のヘリコプターを統合運用する新組織・DHC (Defence Helicopter Command) を発足させた。所在地は Gilze-Rijen AB で、組織上は空軍の一部門ということになっている。人員 2,200 名とヘリコプター 85 機を擁し、必要に応じて機材と搭乗員を提供する。国際作戦におけるヘリの必要性増大、それと運用の効率化を企図して、2005 年に DHC の創設が決まっていたもの。これまでは、空軍が Soesterberg AB、海軍が De Kooy、陸軍が Deelen、さらに Leeuwarden の 303 SAR (Search and Rescue) Sqn.、Gilze-Rijnen にヘリ部隊を配備していたが、これらを DHC の下にまとめた形。Soesterberg AB については年内に閉鎖するため、その後は残り 4 ヶ所で運用を継続することになる。(Netherlands MoD)
8/9-23 にかけてネバダ州の Nellis AFB で開催する "Red Flag '08" 演習に、初めてインド空軍機が参加することになった。派遣するのは、Su-30MKI×8 機、Il-78 給油機×2 機、Il-76 輸送機×1 機。人員は士官 91 名と下士官兵 156 名、これには特殊作戦部隊 Garud の要員 10 名を含む。参加部隊は 2008/7/7 にインドの Pune を出発、カタールの Doha、トルコの Chorlu、フランスの Mont de Marsan、大西洋上のポルトガル領 Lajes を経由して、まず 7/17-8/7 までアイダホ州の Mountain Home AFB に展開。ここで、米空軍の F-15 や F-16 とともに事前の慣熟訓練を実施して、アメリカ国内における運用手順や現地の状況に慣れる。その後で本番の Red Flag 演習に入る予定。インド以外では、韓国空軍から F-15K、フランス空軍から Rafale が参加するという話。(Press Information Bureau India)
英 NAO (National Audit Office) が、イギリス軍が導入を進めているコンピュータ ネットワーク・DII (Defence Information Infrastructure) に関するレポートをまとめたが、これについて英国防省は、「レポートでは、国防省が DII のメリットに関して、明確なビジョンを持って進めていることを認めている」「DII の導入により、既存システムの能力向上、アフガニスタンにおける新機能の実現、ヘルプデスクの単一窓口化実現、Joint Personnel Administration による累計 9 億 7,200 万ポンドのベネフィット提供実現、多数の端末機器導入、といった成果を達成」といった内容のプレスリリースを出した。また、経費については当初予算の 3% 増しで済んでいると説明している。DII は最終的に、ユーザー 30 万人、端末機器 15 万台、拠点数 2,000 のネットワークとなり、主要な機能は 2010 年までに実現、2015 年に契約完了の予定で進んでいる。当初契約では 2007 年 7 月末までに 62,800 台の端末を配備するはずだったが、NAO のレポートでは 2008/6/20 の時点で 33,741 台にとどまっているとのこと。ただし、その後に追加があり、2008/6/30 の時点で 34,6480 台になっているというのが国防省の説明。ユーザー アカウントは 97,452 件、拠点数は 503 ヶ所となっている。(MoD UK)
確定かと思ったら未確定 (VoA via Defense-Aerospace.com 2008/7/3 & 2008/7/7)
アメリカの国務省とポーランドの国防省・外務省は、ポーランド国内に MD エレメント (GBI : Ground Based Interceptor×10 発) を配備する件について、仮の合意をとりまとめた。ポーランドは、この件に関するロシアの反応に懸念を示しており、それを打ち消すための施策をアメリカが提示してきた経緯がある。なお、チェコについてはしばらく前に、レーダー配備に関する合意が成立している。
ただし、ポーランドの Donald Tusk 首相は 4 日の記者会見で、アメリカからの最終提案について「不満足な内容である」として、さらに協議の余地が残ると話している。ポーランド国内の防空システムをアップグレードするのに加えて、アメリカは Patriot 地対空ミサイル部隊を 1 年間にわたってポーランド国内に駐留させると提案したが、ポーランドは恒久駐留を求めている、という意見の食い違いによる。
また、合意が成立しても、実際にミサイルを配備する際にはポーランド政府首脳による承認が必要。
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産業・装備・調達
カンガルー SAM (DID 2008/7/9)
2006 年 6 月にオーストラリアの Brendan Nelson 国防相 (当時) がまとめた DCP (Defence Capability Plan) 2006-16 で、総額 510 億豪ドルにのぼる装備調達の一環として、2016 年から陸軍に SAM を導入する計画を盛り込んでいたが、Project Land 19 フェーズ 7 として作業に着手した。予算は 7 億 5,000 万〜10 億豪ドル、計画名称は GBAMD (Ground-Based Air and Missile Defence)。
まず、予備的調査から着手する。対処すべき脅威は、ロケット、火砲、迫撃砲、UAV、固定翼機、回転翼機、巡航ミサイルで、弾道ミサイルについては除外。まずはこうした脅威に対処するために必要な能力について、性能、システム インテグレーション、戦略/戦術レベルの機動性、支援性、人員・訓練、シミュレーション、価格といった面について検討してアウトラインをまとめる。
今日の米軍調達 (Contracts 2008/7/9)
ITT Systems Division (Colorado Springs, CO) は米空軍から、TARS (Tethered Aerostat Radar System) に関する契約を $33,697,369 で受注した。アメリカとメキシコの国境線、あるいはフロリダ南部の洋上で低空飛行する航空機を監視するためのシステムで、米北方軍 (USNROTHCOM) と米南方軍 USSOUTHCOM) が実施する対麻薬作戦・CD/CNT (Counterdrug/Counter-Narco Terrorism) の一環。また、TARS で得られた監視データは NORAD (North American Aerospace Defense Command) の対領空侵犯措置にも活用する。8 ヶ所に配備した TARS を対象とする運用・メンテナンス・サポート・ライフサイクル管理を担当するもので、24 時間フルタイム運用する。ACC AMIC/PKC SunTrust Building, Newport News, VA (FA4890-08-C-0005)
MEC Earth & Environmental, Inc. (San Diego, CA) は米海軍から、Alameda Point (Alameda, CA) にある Installation Restoration Site One の補修工事を、$13,727,945 で受注した。Comprehensive Environmental Response Compensation and Liability Act、Resource Conservation and Recovery Act、それと Underground Storage Tanks Programs に基づいて実施するアーキテクト/エンジニアリング業務。10 件のオプション契約・総額 $7,106,256 があり、実現すると 696 日分の延長になる。その場合の総額は $20,834,201。NAVFAC (Naval Facilities engineering Command), Southwest, San Diego, CA (N62473-08-D-8816/#0002)
Massa Products Corp. (Hingham, MA) は米海軍から、DT-574 ハイドロフォンを $12,066,819 で受注した。年間に、25ft と 50ft の "ブタのしっぽ" が付いたモデルを 2,500 セット、100ft の "ブタのしっぽ" が付いたモデルを 600 セット、それぞれ納入する。NUWC (Naval Undersea Warfare Center Division), Newport, RI (N66604-08-D-0513)
Tesoro Corp. (Beaufort, NC) は米海軍から、MARS-1 (Marine Aviation Support Squadron 1) 用の武器庫と暫定施設の建設を、$5,663,496 で受注した。場所は、ノースカロライナ州の MCAS (Marine Corps Air Station) Cherry Point。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Mid-Atlantic, Norfolk, VA (N40085-07-D-1912-0027)
General Electric Co. (Lynn, MA) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、空軍向けのジェットエンジンで使用する燃焼室のフレームを、$18,447,224.32 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DSCR (Defense Supply Center Richmond), Richmond, VA (FA8104-05-G-0004-UN01)
Texican Natural Gas Co. (Charlotte, NC) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、陸軍とその他民間部局向けの天然ガス供給業務を $41,457,901 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-7511)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/9)
BAE Systems は米陸軍から、M2 Bradley 歩兵戦闘車の RESET 作業とスペアパーツ 200 種類あまりを、総額 5 億 3,800 万ドルで受注した。当初分の対象は、M2A3×160 両、M3A3×60 両、M3A3 FIST (Fire Support Team Vehicle)×32 両。PPP (Public Private Partnership) の枠組みを使って実施するもので、車両の分解 (初期段階分) とサブシステムのリビルドは Red River Army Depot で、車両の分解 (最終段階分) と車体構造部分の改修はペンシルバニア州 Fayette County の BAE Systems 社工場で、整備後の組み立て・インテグレーション・試験はペンシルバニア州 York の BAE Systems 社工場で実施する。直ちに作業に着手して、2010 年 6 月に完了予定。オプション契約分まで実現すると、総額 13 億ドルの案件となる。(BAE Systems)
Spirit AeroSystems の英国現地法人・Spirit Aerosystems Europe が、Airbus から A350XWB の主翼構造部を対象とする設計・製造を受注することになった。前縁部分は Scotland の Prestwick 工場で、複合材料製の前桁はアメリカ・ノースカロライナ州 Kinston 工場で、複合材料製のサブアセンブリーはマレーシア・Subang の Spirit Malaysia で、それぞれ担当する。(Spirit Aerospace)
Saab はスウェーデン軍国防資材局 (FMV : Forsvarets Materielverk) から、JAS39 Gripen に装備する電子戦システム (EWS : Electronic Warfare System) と兵装パイロンを、総額 5 億 7,400 万クローネで受注した。前者は 3 億 2,400 万クローネ分で、アンテナ、トランスミッター、コンピュータで構成、2008-2009 年にデリバリーの予定。後者は 2 億 5,000 万クローネ分で、GPS 誘導兵装に対応、2009-2011 年にかけてデリバリーの予定。(Saab)
ロシアの Sukhoi は Flight Scientific Research Institute で、Su-35 の最新モデルを公表した。第 5 世代戦闘機が備える要素の多くを取り込んだ、第 4++ 世代戦闘機で、同じくらいのライバルよりも費用対効果が高い、と説明している。主な装備としては、デジタル式の情報管理システム、フェーズド アレイ レーダー、パワーアップした推力変更装置付きエンジンなどがある。この Su-35 は 2010-2011 年にデリバリーを開始でき、2015-2017 年まで出てこない次世代の第 5 世代戦闘機に、スムーズに移行できるとした。この手法は、アメリカが F/A-18E/F や F-16C/D-50/52 を経由して次世代戦闘機に移行するのと同じだ、というのが関係者の説明。(Sukhoi JSC KnAPPO)
Alenia Aermacchi は、M-346 練習機の前量産型初号機 (LRIP00) を、同社の Venegono 工場で初飛行させた。操縦桿を握ったのは、同社でチーフ テストパイロットを務める Olinto Cecconello 氏。すでに 2 機が進空しているプロトタイプと比較すると、より第 5 世代戦闘機に近い操縦特性を実現、20% の性能改善を実現した、とのこと。プロトタイプと比べると、自重で 700kg ほどの軽量化と設計内容の最適化、燃料搭載量増加、前後席間のコミュニケーション改善、電子式チェックリスト導入、量産化に向けた配慮、整備性の改善、新設計の降着装置、標準仕様のミッション システム導入、といった改良点がある。複合材料やチタニウムの使用量を増やしている由。この M-346 を 2 機、7/14-20 にかけて開催する Farnborough Air show 2008 のために、イギリスに送り込むことになっている。ちなみにこの機体、推力重量比は 1 に近く、AoA 35 度までコントロールを維持できるとのこと。(Alenia Aermacchi)
Lockheed Martin は米陸軍から、Army Battle Command System に関する延長分の契約を受注したと発表した。今回の追加契約では、設計・開発・インテグレーション・試験・訓練・フィールド サービスを、3,600 万ドルで受注している。担当は IS&GS Mission & Combat Support Solutions 部門。このシステムは、固定拠点と移動する部隊の両方を対象としてネットワークを構成、11 種類のシステムをリンクしており、彼我の状況に関するリアルタイム情報 (COP : Common Operating Picture) を取得・表示、作戦計画立案や火力支援・航空作戦の調整もサポートする。また、平時には指揮下部隊の配備・統制・装備・補給・近代化・訓練の状況を、戦時には動員・展開・配備・維持の状況をモニターできる。(Lockheed Martin)
Boeing Company と SkyHook International Inc. の両社は、JHL-40 (Jess Heavy Lifter 40) を共同開発すると発表した。これは、ヘリコプターでは運べないような大型貨物を吊下空輸する飛行船。浮揚能力を持つ機体については Skyhook が特許を持っており、これを Boeing のノウハウでシステムとして構成するという構図。すでにフィージビリティ スタディを実施済み。浮力発揮にはヘリウムガスを使い、ペイロードは 40t、無給油で 200 マイルの移動が可能で、カナダ北部の極地やアラスカのように気象条件が厳しいところでも運用可能という触れ込み。また、未開の地でも安上がりに輸送手段を提供でき、道路などのインフラを作らなくてよいことから環境に優しく、CO2 排出も少ないとしている。まず、ペンシルバニア州 Ridley Park にある Boeing の Rotorcraft Systems 部門でプロトタイプ 2 機を製造、それを Skyhook が保有・運用・維持して、Transport Canada と FAA (Federal Aviation Administration) からの認可を得られ次第、商業サービスを展開する計画。(Boeing)
Invertix Corp. は米陸軍 INSCOM (Intelligence and Security Command) から、IDC (Information Dominance Center) Futures Directorate を対象とするマネージメント、エンジニアリング、IT 関連サポートの業務を受注した。契約 3 件で期間は 5 年、総額 3 億ドルの案件。作業場所はヴァージニア州の Fort Belvoir など。Invertix は退役軍人が設立したマネージメント/コンサルティング会社で、ヴァージニア州 McLean とニューメキシコ州 Las Cruces に拠点を構えている。(Invertix)
Lockheed Martin Missiles and Fire Control は米海軍 NSWC (Naval Surface Warfare Center) から、海兵隊の AH-1Z Viper 攻撃ヘリに装備する AN/AAQ-30 TSS (Target Sight System)×16 セットを 5,000 万ドルで受注した。フロリダ州の Ocala と Orlando にある事業所で製造、2010 年までに完納の予定。TSS はカラー TV などの電子光学センサー、中波長対応の赤外線センサー、アイセーフ型のレーザー目標指示器、IMU (Inertial Measurement Unit) などで構成しており、AGM-114 Hellfire などのミサイル、それと機関砲の射撃管制を担当する。対反乱戦にも対応でき、昼夜を問わずに ISR (Intelligence, Surveillance and Reconnaissance) ミッションを実施できるという触れ込み。最新の画像処理アルゴリズムにより、遠距離での探知・識別能力を高めているとする。(Lockheed Martin)
General Dynamics Armament and Technical Products は、カリフォルニア州 China Lake にある米海軍の試験施設で、地上配備型の携帯 SAM (MANPADS : Man-Portable Air Defense System) 対策機材・CMAPS (Counter Man-Portable Airspace Protection System) のデモンストレーションを実施した。SAM に見立てた複数の UAV を飛ばして、探知・追跡・要撃を実施したもの。同社は 2006 年 3 月から、China Lake で CMAPS の技術実証を成功裏に進めてきており、MANPADS の要撃にも成功している。今回のデモンストレーションにより、マルチミッション能力があることを実証したという説明。探知にはネットワーク化した複数のセンサーを使い、高出力の IRCM (Infrared Countermeasures) を指向して脅威を無力化する。移動可能なので遠隔地の飛行場に展開できるし、人口密集地帯でも安全に運用できるとしている。MANPADS 対策については、議会が国土防衛省 (DHS : Department of Homeland Security) に対して 2006 年に、推進するよう指示を出している。(General Dynamics Armament and Technical Products)
Raytheon は、AIM-9X Sidewinder が累計デリバリー 3,000 発を達成したと発表した。米海空軍に加えて海外カスタマー 8 ヶ国を獲得、2007 年末から米海軍では、Weapons System User のプログラムをスタートさせている。(Raytheon)
AGS (AMERICOM Government Services Inc.) は米空軍 SMC (Space and Missile Systems Center, Los Angeles AFB, CA) から、2010 年に打ち上げる商用衛星 SES AMERICOM に実験用センサーを搭載する CHIRP (Commercially Hosted Infrared Payload) Flight Demonstration Program の契約を、副契約社として 3 年間・6,500 万ドルで受注した。新型のパッシブ式赤外線センサーを商用の静止衛星に搭載して軌道に投入、収集したデータを地上に送信して、実用性、性能、相互運用性について分析するもので、目的は第 3 世代の赤外線監視衛星に関するリスク低減。主契約社は Orbital Sciences で、同社がセンサーを衛星にインテグレートする作業を担当する。センサーは SAIC Science Applications International Corp.) の担当。(AGS)
Boeing は NASA に対して、FDOC (Facilities Development and Operations Contract) に関する提案書を提出した。次世代のミッション管制センターとその他の関連施設を、Johnson Space Center (Houston, TX) に建設する。11 月に担当企業を決めて 2009 年 1 月から工事を開始する計画。4 年がかりの案件で、さらに 1 年単位のオプション契約 2 件を設定、すべて実現すると 2014 年まで作業が続く。(Boeing)
Boeing は米空軍の E-3 Sentry AWACS (Airborne Warning and Control System) 機に対してネットワーク化機能を追加装備、7/7-8/1 までカリフォルニア州の China Lake で実施する演習 "Empire Challenge 2008" でデモンストレーションを実施する。改修は 6 月初頭に完了しており、要員の慣熟訓練と試験飛行を実施していた。改修対象になったのは、552nd ACW (Air Control Wing, Tinker AFB, OK) 所属の E-3×32 機のうち 2 機で、高速データリンクの TTNT (Tactical Targeting Network Technology) を追加搭載、外部の Web サービスからミッション データを取得できるようにしたほか、戦闘管制ツールの処理能力を高めている。Inmarsat 衛星を使って、見通し線圏外 (Beyond Line-of-Sight) の地上施設からデータを受け取ることもできる。機内側ではディスプレイを増設して、単一のキーボードにディスプレイ 2 機を組み合わせた。これでチャット、友軍部隊の追跡、ATO (Air Tasking Order) の更新、緊急目標 (time critical target) の情報取得、といった作業をこなす。また、Block 40/45 Primary AWACS Display で盛り込む予定の、航空機追跡機能 (air tracks) や兵装への目標割り当てといった機能も実現する。Block 40/45 は現在、SDD (System Development and Demonstration) フェーズの最終段階。
(Boeing)
Lockheed Martin は TSA (Transportation Security Administration) から、全職員の募集・先行・採用・給与支払い・人事異動をカバーする人材管理システム (IHOP : Integrated Hiring Operations and Personnel) について、開発・展開を受注した。最終的に 8 年間・12 億ドルの案件となる見込み。同社は 2002 年から TSA 向けに、採用業務などのサポートを担当してきている。(Lockheed Martin)
今日の米軍調達 (Contracts 2008/7/8)
Navistar Defense, LLC (Warrenville, IL) は米陸軍から、MRAP (Mine-Resistant Ambush Protected) の維持管理に使用するスペアパーツを $27,705,422 で受注した。TACOM, Warren, MI (W56HZV-08-C-0522)
TCI Architects/Engineers/Contractors (La Crosse, WI) は米陸軍から、ニューヨーク州の Niagara Falls に U.S. Armed Forces Reserve Center を建設する工事を $23,256,980 で受注した。Army Corps of Engineers, Louisville, KY (W912QR-08-C-0015)
LECON, Inc. (Houston, TX) は米陸軍から、テキサス州 Houston の Sims Bayou で実施する水路整備工事を $22,626,579 で受注した。Army Engineer District, Galveston, TX (W912HY-08-C-0023)
Tug Hill Construction (Watertown, NY) は米陸軍から、テキサス州の Flert Bliis に戦闘航空旅団 (Combat Aviation Brigade) 用の施設を建設する工事を、$15,000,000 で受注した。Army Engineer District, Fort Worth, TX (W9126G-06-D-0032)
Teng Construction, L.L.C. (Chicago, IL) は米陸軍から、ジョージア州 Fort Benning の Winder Health Clinic に対する増築・建て替えと、Salomon Dental Clinic に対する 7,000 平方フィート分の増築を行う工事を、$8,552,000 で受注した。Army Engineer District, Savannah, GA (W912HN-07-D-0053)
The Davis Group, Inc. (Sanford, FL) は米陸軍から、ジョージア州の Hunter Army Airfield に中隊オペレーション施設を建設する工事を $7,431,550 で受注した。Army Engineer District, Savannah, GA (W912HN-08-D-0037)
MedImmune Vaccines, Inc. (Gaithersburg, MD) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、インフルエンザ ワクチンを $28,379,470.00 (maximum) で受注した。陸海空軍・海兵隊・その他民間部局向け。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia, Philadelphia), PA (SPM2DP-08-D-0005)
General Dynamics Advanced Information Systems, Inc. (Fairfax, VA) は米海軍から、MIPS (Maritime Integrated Air and Missile Defense Planning System) を対象とするエンジニアリング サービス業務を $13,578,000 (not-to-exceed ceiling) で受注した。MIPS とは、統合軍海軍部隊の司令官 (Joint Forces Maritime Component Commander) に対して脅威評価やリソースの割り当てといった機能を提供して、防空戦への対応を支援するツール。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-08-C-5215)
Boeing Co. (St. Louis, MO) は米空軍から、KC-135 用のテイルコーン×85 ユニットに関する修正契約を $8,183,281 で受注した。空中給油ブームがとりつく部分の機体構造を構成するアセンブリーで、燃料投棄口や投下も取り付ける。448 SCMG/PKBF, Tinker AFB, OK (FA8103-05-G-0002-0124)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/8)
Dassault Aviation が開発を進めている UAV・AVE (Aeronefs de Validation Experimentale) が 6/30 に Toul 近郊の飛行場で、完全自律飛行試験を成功裏に実施した。その際、仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) の関係者も視察に訪れている。試験内容は、駐機場から出て滑走路に正対、離陸して一連の機動飛行をこなし、着陸・制動して駐機場まで戻ってくる、というもの。UCAV (Unmanned Combat Air Vehicle) のデモンストレーター開発計画・nEUROn に向けたマイルストーンのひとつと位置付けられている。AVE 計画は、以下のように進展してきた。
2000/7/18 : AVE-D (Discretion) 初飛行。敵地における観測・攻撃用とを想定したステルス UAV
2003/6/12 : AVE-C (Control) 初飛行。尾翼を取り去ってステルス性を高めた機体。
2008/6/30 : AVE-D による完全自律飛行実現。
(Dassault Aviation)
JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) 計画で合同チームを編成している Northrop Grumman と Oshkosh は、両社が開発中のプロトタイプ車両を使って耐弾・耐地雷試験を実施中。装甲防禦の部分は Oshkosh と Plasan USA が担当しており、要求通りの抗堪性を備えていることを確認できた、と説明している。こうした装甲防禦や耐爆風防禦に加えて、ディーゼル・ハイブリッド駆動システムの導入によって従来型の駆動系と変速機をなくした点も、部品点数の削減と車内スペースの拡大 (さらに、それによる防禦力の強化) という形でアドバンテージになる、としている。(Northrop Grumman, Oshkosh)
NetFires LLC (Raytheon Company, Missile Systems 部門と Lockheed Martin Missiles and Fire Control のジョイントベンチャー) は、7/1 に NLOS-LS (Non Line-of-Sight-Launch System) で使用する PAM (Precision Attack Missile) の CTV-3 (Control Test Vehicle-3) による試験を、成功裏に実施したと発表した。巡航飛行と誘導モードを安定して実施でき、さらに無線データリンクによるネットワーク機能が使えることを確認した、という説明。後者の機能により、ミサイル発射後に目標データをアップデートできる。(Raytheon)
Northrop Grumman と米空軍は、B-2A Spirit 爆撃機で使用する新型のコンピュータ アーキテクチャとソフトウェアを対象とする SDR (System Design Review) を完了した。新アーキテクチャではハードウェアとソフトウェアのインターフェイスを標準化して、IPU (Integrated Processing Unit) が光ファイバー通信網を通じてデータを高速にやりとりできるようにする。これにより実現する機能の一例として、EHF 衛星通信データリンクによる移動目標データの受け取りが挙げられる。2007 年 6 月に 1 億 7,100 万ドルで受注、開発を進めているところで、IPU については副契約社の Lockheed Martin Systems Integration (Owego, NY) が、ディスク ドライブについては Honeywell Defense and Space が、それぞれ担当している。機体の中核となる FM (Flight Management) コンピュータも新型化、小型化するとともに処理速度を引き上げて、OFP (Operational Flight Program) ソフトウェアなどを導入。その OFP も JOVIAL 言語から C 言語に書き換える。FM コンピュータはプロセッサ カードの形態をとり、IPU に設置するスロットに取り付けて動作させる。(Northrop Grumman) [JOVIAL (Jules Own Version of the International Algorithmic Language) は、ALGOL ベースの組み込み用プログラム言語]
米海軍の NAWC-WD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division, Lakehurst, NJ) は 6/11 に、海兵隊の AV-8B に装備する JSSA (Joint System Support Activity) のデモンストレーションを実施した。USJFCOM (Joint Forces Command) から予算を得て進めているプログラムで、近接航空支援 (CAS : Close Air Support) 任務に従事する航空機 (AV-8B, F/A-18, AH-1W) と地上の FAC (Forward Air Controller) との間で StrikeLink テクノロジーを使ったデータリンクを実現するもの。すべての機種が同じデータリンク機器を使用することで、相互運用性も向上させる。今回のデモンストレーションでは、Stauder Technologies が Marine Corps Systems Command 向けに開発した TLDHS (Target Location, Designation and Hand-off System)/StrikeLink 地上側機材の派生型を使用、これを使って立案した任務のデータを、上空の航空機にデータリンク経由で送信する形をとった。すでに AV-8B はデジタル メッセージング機材を搭載しているが、これが旧くなっている。そこで、AN/ARC-210 無線機を現行の標準データ形式 (VMF : Variable Messaging Format) に対応させる案を検討したが、カネがかかりすぎることと、将来の VMF 変更に際して OFP (operational flight program) の変更、ないしは無線機の再換装が必要になるという理由で却下。代わりに、旧いデジタル メッセージング機材を降ろして StrikeLink/A と換装した次第。StrikeLink/A は、機体側からは従来のシステムと同じに見えるため、機体側でソフトウェアを変更する必要はない。
2006 年にスタートした StrikeLink 計画は 5 つのフェーズに分かれており、以下のようにして進めている。
フェーズ 1/2 : 概念実証の作業とともに、既存の民生品を活用したプロトタイプを作ってラボでの試験を実施
フェーズ 3 : 技術開発とプロトタイプ製造を実施、飛行試験とデモンストレーションを進める (←今ここ)
フェーズ 4 : 量産型を開発、既存の機器と換装する形で AV-8B に搭載できるものを作る
フェーズ 5 : フル機能 (VMF に加えて動画のやりとりも可能にする) を実現、実戦型を調達するもので、2011 年初頭の配備開始を目指す
なお、AH-1W についても WSSA (Weapon System Support Activity) として、StrikeLink/A のデモンストレーションを実施している。(NAVAIR : US Naval Air Systems Command)
エンジニアリングやコンサルティングを行っている企業・VSE は、NVESD (Night Vision and Electronic Sensors Directorate) からの契約を 4 億 8,700 万ドルで受注した主契約社・SENTEL Team から、副契約社として契約を得ることになったと発表した。エンジニアリング、試験業務のサポート、プロトタイピング、製造、ILS (Integrated Logistics Support) といった内容。(VSE)
SAIC (Science Applications International Corp.) は、NASA の Goddard Space Flight Center にある Wallops Flight Facility (Wallops Island, VA) で AMGD (Advanced Modular Gun Demonstrator) の試験を成功裏に実施した、と発表した。米海軍の PEO IWS (Program Executive Office Integrated Warfare Systems) から 5 年間・1,100 万ドルの契約で受注しているもので、NSWC (Naval Surface Warfare Center) の Dahlgren Division と Indian Head Division との共同作業により、高性能のモジュラー型艦載砲を開発している。噴進弾を使わずに 85 マイルの射程を実現しており、通常型の砲弾としては新記録だという説明。砲弾は大気圏外まで飛び出すため (射程 85 マイルの際に、高度 15 万フィートまで上昇)、空力加熱や再突入に関する試験も必要になる。(SAIC)
EADS North America は、コンテナや荷物に脅威となる危険物質が含まれていないかどうかを検査する機材について、アメリカ向けの売り込みを模索中。EADS SODERN、Astrium、フランスの原子力委員会 (Atomic Energy Commission) が共同で資金を出して 2006 年から開発しているもので、アメリカでパートナー企業を見つけて、国土防衛用のセキュリティ システム向けに売り込みたいとしている。X 線を使う代わりに中性子を応用しており、誤警報が少なく、脅威の変化に合わせた迅速な対応が可能だという説明。(EADS North America)
L-3 Communications 傘下の Coleman Aerospace は、米空軍の SMC (Space and Missile Systems Center)・Space Development and Test Wing から、LRALT (Long Range Air Launch Target) とミッション管制システムの契約を受注した。米陸軍の THAAD (Terminal High Altitude Area Defense) ミサイルによる要撃試験をサポートするための標的ミサイルを実現するもの。SRP-3 (Sounding Rockets Program 3) の一環である LRALT はすでに、2004 年 5 月にデモ飛行を、2005 年 9 月に Cobra Dane レーダーを使った試験を実施済み。射程 5,500km 以内の弾道ミサイルをシミュレートできる。Coleman Aerospace では、Short Range Air Launch Targets でも THAAD 計画に関わっており、過去に 13 回の標的ミッションを実施している。(L-3 Communications)
IAI (Israel Aerospace Industries) は 7/14-20 にかけて開催する Farnborough Air Show に、Gulfstream G550 ベースの CAEW (Conformal Airborne Early Warning & Control) 機を出展すると発表した。IAI/Elta 製のコンフォーマル レーダー、IFF (Identification Friend or Foe)、ESM (Electronic Support Measures)、統合型 SPS (Self-Protection System) を搭載した機体で、早期警戒、情報収集、航空作戦の指揮といった任務に使用できる。また、NCO (Network Centric Operations) に対応した通信機器を搭載しているとのこと。IAI/Elta は、この分野で AESA (Active Electronically Steered Array) レーダーを使用したパイオニアだと称しており、今回の製品は第三世代にあたると説明している。また、G550 ベースの SEMA (Special Electronic Mission Aircraft) 機も手掛けており、これは EOB (Electronic Order of Battle) を提供する機体としてイスラエル空軍が 2006 年に就役させている。(IAI)
Thales Alenia Space は、イスラエルの IAI (Israel Aerospace Industries) Systems Missiles and Space Group, MBT Space Division が Spacecom Ltd. 向けに製造する通信衛星・Amos-4 用に、RF 通信モジュールを納入することになったと発表した。Amos-4 は Ku バンドと Ka バンドに対応する通信衛星で、2012 年に打ち上げを予定している。重量 3.4t、出力 4kW、軌道位置は東経 64-76 度の範囲 (Amos-1/2/3 は西経 4 度)。(Thales Alenia Space)
7 日、仏領ギアナの Kourou から Ariane 5 ECA ブースターを使って、K バンド/C バンド対応のアジア向け通信中継衛星・ProtoStar I と、中東・北アフリカ向けの放送衛星 Badr-6 が打ち上げられた。ペイロードの重量は 7,537kg、アダプタなどを含めた総重量は 8,639kg。(ESA : European Space Agency)
今日の米軍調達 (Contracts 2008/7/7)
Navistar Defense LLC (Warrenville, IL) は米陸軍から、ホイール、駆動系、エアコン、エンジン、コンプレッサー、発電機、変速機などの自動車用パーツを、$56,857,635 で受注した。TACOM, Warren, MI (W56HZV-08-C-0494)
Navistar Defense LLC (Warrenville, IL) は米陸軍から、自動車用のホイールとタイヤを、$21,420,480 で受注した。TACOM, Warren, MI (W56HZV-08-C-0520)
Lockheed Martin Corp. (Fairfax, VA) は米陸軍から、NGA (National Geospatial-Intelligence Agency) の人事部門を対象とするサポート業務を $18,370,444 で受注した。スキル トレーニング、システム トレーニング、リーダーシップや情報関連の教育を行うもの。実施場所は、Fort Belvoir (VA)、Bethesda (MD)、St. Louis (MO)。NGA (National Geospatial-Intelligence Agency), Bethesda, MD (HM1576-06-C-0007)
General Dynamics Armament and Technical Products (Charlotte, NC) は米陸軍から、化学兵器探知装置 (Joint Service Lightweight Standoff Chemical Agent Detector) Increment One の全規模量産分とスペアパーツを、$15,678,590 で受注した。ARDEC (Army Research and Development Command), Aberdeen Proving Ground, MD (W911SR-08-D-0022)
ECI Construction, LLC (Dillsburg, PA) は米陸軍から、Defense Distribution Depot (New Cumberland, PA) にフィットネス施設を建設する工事を $5,636,800 で受注した。Army Corps of Engineers, Baltimore, MD (W912DR-08-C-0034)
CSC Applied Technologies, LLC (Fort Worth, TX) は米海軍から、AUTEC (Atlantic Undersea Test and Evaluation Center) 向けに実施する給養・物資納入業務に関する修正契約を、$12,774,553 で受注した。AUTEC は浅海・深海における試験・訓練環境を提供する施設。Naval Undersea Warfare Center Division, Newport, Newport, RI (N66604-05-C-1277)
Compass Systems, Inc. (Lexington Park, MD) は米海軍から、Navy Special Projects Program 向けの航空電子機器システム向けにエンジニアリング分野の支援を提供する業務を、$10,065,612 で受注した。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Lakehurst, NJ (N68335-08-C-0319)
Earl Industries (Portsmouth, VA) は米海軍から、USS Fort McHenry (LSD-43) を対象とする、FY2008 分のメンテナンス・補修・交換作業に関する修正契約を $9,117,440 で受注した。これで累計受注額は $189,966,878。Mid-Atlantic Regional Maintenance Center, Norfolk, VA (N00024-06-C-4403)
Lockheed Martin Corp., Lockheed Martin Aeronautical Systems (Marietta, GA) は米空軍から、C-5M RERP (Reliability Enhancements and Re-engining Program) 計画で使用するスペアパーツのパッケージ (Readiness Spares Package) を対象とする、UCA (Undefinitized Contract Action) CCP 553 の修正契約を 1,740 万ドル (not-to-exceed) で受注した。716 AESG/PK, Wright-Patterson AFB, OH (FA8625-07-C-6471/P00005)
Dingo 追加 (KMW via Defense-Aerospace.com & DID 2008/7/7)
KMW (Krauss-Maffei Wegmann) は BWB (Bundesamt fur Wehrtechnik und Beschaffung / Federal Office of Defence Technology and Procurement) から、ドイツ国防軍向けの Dingo 2 装甲車を受注したと発表した。内訳は以下の通り。
Dingo 2 patrol and backup vehicle×50
Dingo 2 GSI (battle damage repair) vehicle×4 (さらにオプションで 44 両)
軽量型 FLW ウェポン ステーション×230
重量型 FLW ウェポン ステーション×190
このうち Dingo 2×54 両については緊急調達として、年内にデリバリーを済ませる予定。
Dingo 2 は 12t 級の 4x4 装甲車で、ドイツ以外に、ベルギー (352)、オーストリア (20)、チェコ (4)、ルクセンブルク (48) で採用実績がある。
ドイツ向けについては GFF (Geschutzte Fuhrungs - und Funktionsfahrzeuge / Armoured Command and Control Vehicle) や 8x8 装輪装甲車の Boxer と同様、ジャイロ式安定化装置によって行進間射撃を可能とする遠隔操作式ウェポン ステーションを搭載する。そのため、KMW はドイツ軍向けに、FLW100 (重量 80kg、MG3 などの 7.62mm 機関銃を装備) と FLW200 (重量 170kg、12.7mm 機関銃や 40mm 擲弾発射器を装備) の、2 種類のウェポン ステーションを売り込んでいた。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/7)
フランス空軍は 7/3 に Les Landes の CELM (Centre d’Essais de Lancement des Missiles) 試験場で、SAMP/T (Sol Air Moyenne Portee Terrestre / Ground-to-Air Medium Range/Land) システムを用いた Aster 30 地対空ミサイルの試射を成功裏に実施した。SAMP/T はフランスとイタリアの共同計画だが、フランス空軍による試射は今回が初めて。高々度を亜音速で飛行する標的機に対して、フランス軍の防空システムと連接した SAMP/T システムを用いて Aster 30 ミサイルを発射するという内容。システム構成は、Arabel レーダー、交戦モジュール (Engagement Module)、識別モジュール (Identification Module)、発電装置 (Electrical Generation Unit)、Aster 30 ミサイル、垂直発射システム×4-6 基。すでにイタリア陸軍では 2008/5/22 と 2008/5/26 に、SAMP/T の運用評価における試射を成功させている。その前段階の SAMP/T システム承認試験は、2005/7/26、2005/12/20、2006/11/14 に実施済み。艦載型についても、2006/5/23、2006/12/18、2007/5/14 に試射を実施。(Eurosam)
EADS は Daher との間で、小型の練習機や機体構造部品の製造を手掛けている子会社・EADS Socata 株の売却に関する協議を開始した。これについて EADS では、航空機の機体構造製造とビジネスジェットの両分野における、メジャーな企業体を作るものだと説明している。具体例としては、A350 の製造において、EADS Socata Daher を tier 1 パートナーにするという説明をしている。(EADS)
Elbit Systems は、ヨーロッパの某国から Hermes 450 UAV を 2,000 万ドルで受注したと発表した。機体と地上管制システムの両方で、2009 年にデリバリーの予定。イスラエル国防軍以外でも英陸軍の Watchkeeper 計画などで採用されており、イラク・アフガニスタンを初めとする戦地での運用実績もある。実践任務の飛行時間累計は、すでに 10 万時間を超えている由。(Elbit Systems)
Thales Australia は、オーストラリア軍が運用している監視レーダー・AMSTAR (Australian Man-portable Surveillance & Target Acquisition Radar) について、2008 年 8 月からメンテナンス・エンジニアリング・補給・運用面のサポート業務を担当することになったと発表した。イギリスから技術移転を受けて実施することになっている。AMSTAR レーダーは小型で、移動は 2 人がかり、運用は 1 人で行える。特定施設の防衛用から、国境監視や戦場向けに使用する長距離用まで、Thales はさまざまな地上設置型レーダー システムを手掛けている。(Thales Australia)
Bell Helicopter は、カナダの Calgary 国際空港 (IAP : International Airport) にある YYC Global Logistics Parks に、製品やパーツ供給の拠点となる Canadian Supply Center を開設したと発表した。(Bell Helicopter)
7/11-13 にかけてイギリスの RAF Fairford で開催する RIAT (Royal International Air Tattoo) に、初めて Embraer が参加することになった。送り込むのは、Super Tucano 練習機/軽攻撃機や、ISR (Intelligence, Surveillance, and Reconnaissance) 関連製品群など。VIP 輸送のために、Legacy 600 ビジネスジェットを使ったシャトル便を、Northolt と Fairford の間で飛ばすとのこと (飛行時間 20 分)。この Legacy 600 は 2002 年に就役、これまでに 23 ヶ国で 140 機あまりの納入実績がある。(Embraer)
F-X2 にも影響する ? (DID 2008/7/2, Helibras via Defense-Aerospace.com 2008/7/7)
ブラジルは、昨年 12 月に戦略的軍事協力合意を結んだフランスとの間で、ヘリコプターの現地生産に関する合意をまとめた。ブラジルにある Helibras の Minas de Gerais 工場を使い、フランスから技術移転を行ってエンジンや電子機器といったコンポーネンツの生産能力を増強、対外輸出能力を高めるという内容。現時点で、Helibras はラテンアメリカ地域で唯一のヘリコプター メーカー。
この件についてブラジルの Luiz Inacio Lula da Silva 大統領は、Helibras (Itajuba 所在) の創立 30 周年にあたる 6/30 に、Brazilian Aeronautical Center for Transport Helicopters なるプロジェクトの立ち上げについて発表している。3-4 億ドルを投じて Helibras の施設を増強。生産設備は異なる複数のカスタマー (軍と民間、といった具合) に対応できる内容とする。そして、Helibras 株の 45% を保有する Eurocopter から技術移転を受けて、EC725 Cougar の発展型×50 機 (a.k.a. Super Cougar) を製造するもので、国産初号機のデリバリーは 2010 年を予定しているとのこと。
その EC725 は AS532 の発展型で、メカニカル アセンブリーのモジュラー設計化、複合材料の利用拡大、アビオニクスの近代化、主要コンポーネントに対する予防モニタリング システムの導入、といった改良を図っている。
これは、ブラジルが計画していた中型輸送ヘリの導入計画に関連するもの。EC725 以外に AgustaWestland の EH101 とロシアの Mi-17 が候補に挙がっていた。もともと、ブラジル陸軍航空隊 (Aviacao do Exercito) は現在、 AS532 Super Puma を HM-3 という名称で採用して Manaus に配備しているほか、海軍は AS332 と AS532 を UH-14 という名称で採用、NAe Sao Paulo から艦上運用するほか、海兵隊のサポート用として Sao Pedro da Aldeia から陸上運用もしている。こうした実績があるので、もともと Eurocopter が有利という見方があった。
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人事・組織
予備役の動員状況 (DoD 2008/7/9)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 2,001 名の減。内訳は以下の通り。
軍種 : 非志願動員 / 志願動員 / 合計
ARNG : 51,953 (-1115) / 6,068 (-21) / 58,021 (-1136)
USAR : 19,225 (-494) / 8,271 (-206) / 27, 496 (-700)
USMCR : 6,167 (-95) / 2,072 (-20) / 8,239 (-115)
USNR : 4,132 (-67) / 1,625 (+127) / 5,757 (+60)
USAFR : 1,067 (-86) / 4,135 (-51) / 5,202 (-137)
ANG : 2,149 (+89) / 4,148 (-62) / 6,297 (+27)
USCGR : 527 (+0) / 260 (+0) / 787 (+0)
TOTAL : 85,220 (-1768) / 26,579 (-233) / 111,799 (-2001)
ARNG : 陸軍州兵, USAR : 陸軍予備役, USMCR : 海兵隊予備役, USNR : 海軍予備役, USAFR : 空軍予備役, ANG : 州兵航空隊, USCGR : 沿岸警備隊予備役
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戦争・紛争
今日の USAFCENT (AFNews 2008/7/9)
8 日、アフガニスタンの Kowtale で、米空軍の A-10 が 30mm 機関砲で敵を攻撃。Molla Ashraf では米空軍の MQ-9 が GBU-12/B で敵を爆撃。Bagram では米空軍の B-1B が、GBU-38/B で敵兵と敵の拠点を爆撃。Now Zad では米海軍の F/A-18C/E が GBU-38/B で敵兵と敵の拠点を爆撃。Gardez には米海軍の F/A-18E と米空軍の A-10 が、Tarin Kowt と Gardez には米空軍の F-15E が、Gardez には仏空軍の Mirage 2000 が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 74 件、ISR ミッションは 18 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
イラクでは、近接航空支援ミッション 27 件、ISR ミッション 24 件、戦術偵察ミッション 2 件を実施。
今日のアフガニスタン (AFPS 2008/7/9)
Helmand 省の Req 地区で聯合軍とアフガニスタン軍が、機関銃などの武器と爆弾製造材料などを密輸した容疑でタリバン関連組織の首領を捜索する作戦を実施、 5 名を拘束。現場では AK-47 と弾薬を隠匿してあった。
Wardak 省 Sayad Abad 地区で 7 日、タリバン掃討作戦を実施した聯合軍部隊との交戦で、ターゲットとなった敵 1 名が死亡、その他 2 名が拘束された。ターゲットとなった人物は弾薬をアフガニスタンに密輸していた容疑に加えて、自家製爆弾でアフガニスタン軍や聯合軍を攻撃していた容疑も。現場では擲弾、弾薬、車両などを発見している。
6 日、Helmand 省の Req 地区で、武器や爆発物を密輸した容疑で軍閥関係者の捜索を実施した聯合軍部隊との交戦により、敵 2 名が死亡、7 名が拘束された。現場では自動小銃、爆弾製造材料、弾薬、麻薬を発見。
今日のイラク (AFPS 2008/7/9)
New Al Muthana Air Base で、イラク空軍に航空機×11 機を引き渡すセレモニーが開かれた。内訳は、Cessna 172×8 機、Cessna 203 Caravan×3 機。Kirkuk Air Base で実施しているパイロット養成プログラムの一環となるもの。172 が入門用、203 がより上級の訓練用という位置付け。
Baghdad の Shula 地区で、聯合軍が "special groups" のメンバー 2 名を拘束。うち 1 名は Baghdad に拠点を置く組織のメンバーで、イランで武器の取り扱いや諜報に関する訓練を受けて、Islamic Republic のエージェントとして活動していた。
Baghdad の Rashid 地区・Saha では、聯合軍と警察が 2 名を拘束、聯合軍の戦闘外哨に連行。別件で、Bayaa では自動小銃 75 挺を発見。
7 日、Baqouba の墓地で聯合軍が武器集積所 2 ヶ所を発見、内容はロケット発射器とロケット、擲弾、自動小銃と弾薬、爆弾製造材料。
今日の USAFCENT (AFNews 2008/7/8)
7 日、アフガニスタンの Bermel で、米空軍の B-1B が GBU-31/B で敵を爆撃したほか、米空軍の A-10 がロケット、30mm 機関砲、500lb 爆弾で敵陣を爆撃。Nagalam では、米空軍の F-15E が GBU-38/B で敵を爆撃したほか、米空軍の B-1B が GBU-31/B と GBU-38/B で敵陣を爆撃。Bari Kowt でも、米空軍の B-1B が GBU-31/B と GBU-38/B で敵を爆撃。Molla Ashraf では 米空軍の F-15E が GBU-31/B で敵を爆撃。Gereshk と Sagin に仏空軍の Mirage 2000 が、Nagalam に米空軍の F-15E が、Gardez に米空軍の A-10 が、Tarin Kowt に英空軍の Harrier GR.7 が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 52 件、ISR ミッションは 14 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
イラクでは、近接航空支援ミッション 47 件、ISR ミッション 25 件、戦術偵察ミッション 4 件を実施。
今日の USAFCENT (AFNews 2008/7/7)
6 日、アフガニスタンの Nagalam で、米空軍の A-10 が 30mm 機関砲と 500lb 爆弾で敵を攻撃。さらに米空軍の B-1B が敵陣を GBU-31/B と GBU-38/B で爆撃。Shkin では、米空軍の F-15E が GBU-12/B と GBU-38/B で敵を爆撃。Molla Ashraf では米空軍の F-15E が敵陣を機関砲で攻撃。Sangin に米空軍の F-15E、Tarin Kowt に英空軍の Harrier GR.7 が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 50 件、ISR ミッションは 13 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
イラクでは、近接航空支援ミッション 56 件、ISR ミッション 26 件、戦術偵察ミッション 4 件を実施。
今日のイラク (AFPS 2008/7/7)
米軍はイラク政府からの要請を受けて、Baghdad 近郊の Tuwaitha Nuclear Research Center にあったウラン鉱石 550t をカナダに移送する作業 "Operation McCall" を進めていたが、この作業が 7/5 に完了した。コンテナ 110 個分で、Baghdad の International Zone を経由して米空軍の C-17A で中間地点まで空輸、全部で 37 ソーティを実施している。その先は米海軍 MSC (Military Sealift Command) 所属の輸送船、SS Gopher State で海上輸送した。輸送費用は全部で 7,000 万ドル、後日、イラク政府が支払うことになっている。
聯合軍は Mosul で、アルカイダ関係者のお尋ね者 1 名とその他 6 名を拘束。Balad では、Salahuddin 省で発生した爆弾攻撃に関与したとみられるアルカイダ関係者 4 名を拘束。Kadhamiyah では、イラク軍が IED、暴動鎮圧用のガスが入ったキャニスター、自家製クレイモア、爆薬 2lb を発見。処分班が米軍の基地に搬入して処分。
6 日、聯合軍は Blad で、爆弾攻撃を支援していたとみられる容疑者 2 名を拘束。Tarmiyah では、地元の族長からの通報により武器集積所を発見、内容は自家製爆薬、路傍爆弾、自家製擲弾、RPG 発射器、120mm や 60mm の迫撃砲、サイレンサー付きのライフル、14.7mm 弾、7.62mm 弾。
Baghdad 北部で爆弾テロが発生、民間人 1 名が死亡、10 名が負傷。
4 日に Amarah で、イラク軍が武器集積所を発見。路傍爆弾、155mm 砲弾、対戦車地雷、RPG、擲弾、導爆線、電圧計、カメラ用のフラッシュ、自動小銃といった内容。3 日には Baghdad 南西 35km の Sayafiyah で武器集積所が見つかっているが、こちらの内容は対空砲、狙撃銃、ロケット発射器、対戦車地雷、82mm 迫撃砲、120mm 迫撃砲、60mm 迫撃砲、57mm 対空砲弾、RPG、弾薬 1,000 発、AK-47 の部品、起爆装置やその他の爆弾製造材料など。
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こぼれ話
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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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