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一般ニュース
今日の小ネタ
米空軍参謀総長を務めた T.Michael Moseley 空軍大将が、7/11 付で 37 年間に及ぶ軍歴に終止符を打って退役した。(AFNews 2008/7/11)
EADS と Northrop Grumman が、アラバマ州 Mobile の工場で C-27J Spartan を製造するという話が出ている。ただし、政治的駆け引きがゴタゴタしており、確定ではない。この件では先に Boeing が手を引いており、Alenia Aeronautica が自力で現地生産に乗り出すという話も出ていた。(DefenseNews 2008/7/11)
米沿岸警備隊は、FRC (Fast Response Cutter) の建造契約に関する意志決定を 2 ヶ月間先送りした。(DefenseNews 2008/7/11)
Reuters の報道によると、シンガポールでは F-35×100 機を調達する件に関心を示しているという話。(DefenseNews 2008/7/11)
Thales は、暗号関連製品を手掛けるイギリス企業、nCipher を 5,000 万ポンドで買収した。(DefenseNews 2008/7/11)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/11)
スイスの司法当局が、Al Yamamah 計画をめぐる BAE Systems の対サウジ贈賄疑惑に関する捜査対象を拡大した。スイスが絡んでいるのは、BAE Systems がスイスの銀行口座を介して、6,000 万ポンドの賄賂に関するマネーロンダリングを行った疑いがもたれているため。(Swiss Information service)
米国防総省が KC-X 計画の仕切り直しを決めた件について、Northrop Grumman がプレスリリースを出した。燃料搭載量が多い機体の方が滞空時間を長くとることができ、より多くの機体に給油できる一方で、飛行場と空輸空域の間を行き来する手間を軽減できるとして、改めて自社の提案が優れているとアピール。また、GAO (Government Accountability Office) によるレポートでも、同社が提案した KC-30 が優れた給油能力を持っている点については認めている、とした。また、国防総省の調達責任者・John Young 氏が、新型給油機は空中給油が主要な任務であるから、燃料搭載量が大きい機体が優先されるという見解を示した点を援用、KC-767 よりも燃料搭載量が 45,000lb 多いとする KC-30 の優位性について強調している。(Northrop Grumman)
欧州議会 (European Parliament) は、Galileo 衛星航法システムの軍事利用に関する票決をとり、502:83 で可決・承認した。ドイツの保守政治家で、欧州議会で安全保障・防衛委員会 (Security and Defense Sub-Committee) の長を務める Karl von Wogau 氏が、スペースデブリなどの脅威を監視するシステムの創設を求める議案を提出したのに関連する動き。緑の党 (the Greens) は、Galileo システムの利用を民生分野に限るよう主張していたが、これは却下された格好。Wogau 氏によると、EU は 2007-2013 年にかけて、宇宙・防衛分野で総額 50 億ユーロ (78 億ドル) の支出を予定しており、このうち Galileo 関連は 34 億ユーロを占めているとのこと。(Deutsche Welle German radio)
また、欧州議会では補助金をめぐる WTO 提訴の件について、Airbus を支持する決議を採択した。589 票のうち、反対 53 票、棄権 64 票。KC-X についても、GAO の仕切り直し勧告は選定プロセスだけを問題にしたものであり、機体の優劣ではないとして、Airbus/EADS/Northrop Grumman 陣営を支持。(European Parliament)
在イラク米軍の指揮官によると、昨年末頃からシーア派過激派が IRAM (Improvised Rocket-Assisted Munitions) を使い始めており、これが新たな懸念事項になっているとのこと。IRAM とは、爆薬を詰め込んだプロパンガスタンクをロケットにくくりつけたもので、トラックの荷台などに据え付けて遠隔装置で撃ち出す仕組み。いわば自家製多連装ロケットで、すでに Baghdad 北東などでこれを使った攻撃が発生、イラク軍と米軍に死傷者が出ている。発射装置が比較的大がかりなので隠蔽は難しく、また、射程はあまり長くないとのこと。ロケットについてはイラン製といわれているが、実際にイランがロケット本体や関連技術、訓練の提供に関わっているかどうかは確定していない。対抗策として、IRAM の製造に関わっているネットワークを潰そうとしているところ。IED については、アメリカではイランがブツや訓練を提供していると主張、イラン側はそれを否定している状況にある。(VoA)
先に、チェコ国内に MD 用の X バンド レーダーを配備する件についての合意をまとめて調印したアメリカとチェコだが、Ballistic Missile Defense Framework Agreement についても調印している。これは、両国政府、あるいは産業界同士で、MD 分野の研究開発などを協力して進めるための枠組みについて規定したもの。件のレーダー施設についてはチェコ政府が主権を保持することになっており、既報のように、そこに駐留する米軍人については地位協定を取り交わすことになる。また、施設の保安については両国が協力することになっている。(U.S. Department of State)
今日の小ネタ
米国防総省は、イタリア国内にある通信施設×8 ヶ所について、閉鎖して 2009 年にイタリアに返還すると発表した。対象となるのは、Mt. Cima Gallina、Mt. Paganella、Mt. Corna、Mt. Cimone、Mt. Serra、Mt. Venda、Ceggia、Coltano の各通信施設。光ファイバー通信網の導入と、それに伴う既存通信網の整理統合により、これらの施設は不要になった。なお、これらの施設を閉鎖することによる、アメリカ本国への人の移動はない。(DoD 2008/7/10)
米上院は、David H. Petraeus 陸軍大将の中央軍 (USCENTCOM) 司令官就任と、Raymond T. Odierno 陸軍中将の大将昇進・MNF-I (Multinational Force Iraq) 就任を承認した。(AFPS 2008/7/10)
米空軍と Boeing は、WGS (Wideband Global SATCOM) 通信衛星の増勢について検討中。国防総省の諮問機関が出した勧告を受けたもので、増勢する場合には改良型になる可能性が高いとみられる。(DefenseNews 2008/7/10)
ドイツの潜水艦メーカーでエージェントを務めている韓国人 2 名が、軍事機密漏洩の容疑で告発された。(DefenseNews 2008/7/10)
イランことをするから藪蛇に (AFPS 2008/7/9, Deutsche Welle German radio via Defense-Aerospace.com 2008/7/10)
アメリカの Condoleezza Rice 国務長官とチェコの Karel Schwarzenberg 外相は、チェコ国内に米軍の MD エレメントとなる X バンド レーダーを配備する件について、合意文書に調印した。設置場所は首都 Prague の南西。これに伴い、レーダーの運用を担当する米軍の軍人 250 名を Brdy に駐留させる件について、両国間の協議が進行中。ただ、実際に MD エレメントの配備を実現するにはチェコの議会で批准する必要があり、与党は現時点で議席の半分しか保持していない。しかも国内では反対世論が根強いこともあり、まだ予断を許さない状況。これに対して Rice 国務長官は「(MD エレメントは) アメリカとチェコのためだけでなく、NATO、ひいては国際社会のためになるものである」と説明。
この、アメリカとチェコがチェコ国内への MD エレメント配備について合意文書をまとめて調印した件について、ロシアが反発、「アメリカがいうような、ならず者国家によるミサイル攻撃に対処するためのものではなく、ロシアをスパイするのが目的であり、それを配備すればヨーロッパの緊張を高める」「政治的な対応ではなく、軍事技術的な対応 ("military-technical" response) をとる」と強硬な態度を示している。ただし、これは "military action" ではないとしている。[たとえば、弾道ミサイルにデコイやその他の対抗手段を組み込むのは、軍事技術的対応といえるかな ?]
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/10)
7 月からアメリカ・ヴァージニア州沖の大西洋上で開始した多国籍合同演習に際して、米海軍の強襲揚陸艦 USS Iwo Jima (LHD-7) とブラジル海軍のフリゲート BNS (Brazilian Navy ship) Greenhalgh (F-46) が、IANTN (Inter-American Naval Telecommunications) CENTRIXS (Combined Enterprise Regional Information Exchange System) の運用を開始した。1962 年に運用を開始した IANTN は、ラテンアメリカ 15 ヶ国 (アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、チリ、コロンビア、ドミニカ、エクアドル、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ) の海軍と米海軍が使用する通信リンク。これが 1980 年代に衛星通信を導入、さらに今回初めて運用を開始した CENTRIXS でインターネット越しの秘話通信を実現した。従来は音声通話と戦術データリンクしかなかったが、CENTRIXS-IANTN の導入によって秘話通信能力を実現、チャットや電子メールの利用も可能になっている。(US Navy)
NATO はアルバニア・クロアチアとの間で、両国の NATO 加盟に向けた議定書 (Accession Protocols) に調印した。NATO 司令部で行われた調印式典には、アルバニアの Lulzim Basha 外相とクロアチアの Gordan Jandrokovic 外相が出席した。NATO の Jaap de Hoop Scheffer 事務総長は「歴史的出来事だ。両国とも、第二次世界大戦後に初めてヨーロッパで発生した主要紛争の舞台であり、NATO が初めての作戦展開を実施した国だったのだから」と話している。この後、両国は議定書を自国の議会で批准する作業に入る。(NATO)
英国防省は、昨年の 7-10 月にかけて三軍の関係者を対象として実施した意識調査、AFCAS (Armed Forces Continuous Attitude Survey) の結果についてまとめた。回答があったのは全部で 8,857 件、回答率は 36%。
それぞれの組織に属していることを誇りに思うかという質問 : 陸軍では士官の 93% と下士官兵の 76% が、海軍では士官の 84% と下士官兵の 62% が、空軍では士官の 89% と下士官兵の 69% が、「誇りに思う」と回答している。
現在の仕事に満足しているかという質問 : 陸軍では士官の 73% と下士官兵の 57% が、海軍では士官の 64% と下士官兵の 48% が、空軍では士官の 70% と下士官兵の 50% が、海兵隊では士官の 71% と下士官兵の 50% が、「満足している」と回答している。また、軍人に対して提供する医療についても、満足している者が多いという結果になった。
軍人につきものの、任務に伴う長期の不在について : 現在の派遣任務の頻度について、陸軍では 62% が「適正なレベル、あるいは少ない」と回答している。ちなみに、海外派遣任務の際には俸給を 14% 増額するほか、6 ヶ月間の派遣任務を満了すると、2,320 ポンド (非課税) の任務手当を支給している。
国防省では、こうした金銭的な待遇改善に続いて、次の課題として住宅施設の改善を挙げている。もっとも、軍人が軍隊で勤務することを選んでいるのは、金銭的な動機よりも任務への満足感の方が大きい、ともいっている。(MoD UK)
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産業・装備・調達
今日の米軍調達 (Contracts 2008/7/11)
W.M. Jordan (Newport News, VA) は米海軍から、NAS (Naval Air Station) Oceana の Dam Neck Annex (Virginia Beach, VA) に P899 SOF (Special Operations Forces) Operations Facility と P789 SOF Operational Training Facility を設計・建設する作業を、$95,886,010 で受注した。前者は 2 階建ての施設新築と既存の Building 368 への増築、後者は 1 階建ての施設新築と既存の Building 310 への増築。これにより、指揮施設の整理統合と効率化を図る。オプション契約分まで実現した場合の総額は $101,629,010。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Mid-Atlantic, Norfolk, VA (N40085-08-C-9684)
General Dynamics C4 Systems (Scottsdale, AZ) は米海軍から、DMR (Digital Modular Radio)×41 セットと関連ハードウェアを $23,592,207 で受注した。DMR は UHF、SATCOM、SINCGARS (Single Channel Ground and Airborne Radio System)、LoS (Line of Sight)、HF に対応する艦載通信機。今回の契約では FY2009-2010 分の DMR 調達に関連する CLIN (Contract Line Item Number) をカバーする。SPAWAR (Space and Naval Warfare Systems Command), San Diego, CA (N00039-08-C-0082)
Lockheed Martin Space Systems Company (Sunnyvale, CA) は米海軍から、Prompt Global Strike 計画で使用する再突入体 (Prompt Global Strike Medium Lift Reentry Body) に関する修正契約を、$16,709,000 で受注した。受注額の変更はなし。Strategic Systems Programs, Arlington, VA (N00030-07-C-0100/#PH0015)
R.A. Burch Construction Company Inc. (Ramona, CA) は米海軍から、NB (Naval Base) Coronado (San Diego, CA) に貯蔵施設 (operational storage facility) を建設する工事を $10,498,088 で受注した。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southwest, San Diego, CA (N62473-08-D-8607/#0003)
Bell Helicopter Textron, Inc. (Fort Worth, TX) は米海軍から、UH-1Y と AH-1Z の種ローター用ギアボックスを対象とする、ドライ運転能力を向上させるための NRE (Non-Recurring Engineering) 業務を $9,356,751 で受注した。生存性の向上が目的。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-06-G-0001)
CACI-CMS Information Systems, Inc. (Arlington, VA) は米海軍から、MSC (Military Sealift Command) 向けの IT サポート サービス業務 (Professional Business Information Technology Support Services) を $7,922,421 で受注した。財務管理システム、人事管理システム、調達システム、予算システム、ヘルプデスク サービスといった分野が対象。$500,000 を最低保証額として、必要に応じてタスク オーダーを出して増額する。1 年単位のオプション契約 4 年分を設定、すべて実現した場合の総額は $41,840,831。作業場所と予算配分は、Washington DC (50%)、Arlington, VA (25%)、その他 (Norfolk, VA; San Diego, CA; 横浜; Naples, Italy; Guam; 釜山; Pearl Harbor, HI; シンガポール、バーレーン (23%))、DFAS (Defense Finance and Accounting Systems) の拠点と USTRANSCOM (United States Transportation Command, Scott AFB IL) が 1% ずつ。MSC (Military Sealift Command), Washington DC (N00033-08-D-6507)
Tower Solutions (Pine City, MN)、Floatograph Technologies (Marion, IN)、US Tower Corp (Woodlake, CA) の各社は米海軍から、陸海空軍・海兵隊・特殊作戦部隊で使用する各種マスト製品を受注した。センサーの設置などに使用するもので、民生品をそのまま、あるいは手直しして使う。油圧式、手動式、あるいは電動式で、ロッキング タイプと非ロッキング タイプがある。個別の仕様はタスク オーダーごとに決定する。Multiple Award Fair Opportunity Contracts IAW FAR 16.5 による案件で、もともと Will-Burt Company (Orrville, OH) が 2007 年 12 月に受注していたものに追加する形。4 社の受注総額は $15,000,000。NSWC (Naval Surface Warfare Center) Crane Division, Crane, IN (N00164-08-D-6613)
GearyEnergy, LLC. (Tulsa, OK) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、空軍とその他民間部局向けの天然ガス供給業務を $51,075,425 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-7520)
Trident Systems Incorporated, Trident Technology Solutions (Fairfax, VA) は米空軍から、各種のコラボレーション環境 (チャット、音声/動画会議、blog、Wiki など) を対象とする多層型セキュリティ環境 (MLS : Multi Level Security) を、4,990 万ドル (maximum) で受注した。空軍、国防総省 (DoD : Department of Defense)、国土安全保障省 (DHS : Department of Homeland Security)、IC (Intelligence Community) 向けに ISE (Information Sharing Environment) を実現するための案件。AFRL (Air Force Research Laboratory)/RIKF, Rome, NY (FA8750-08-D-0206)
Zel Technologies, L.L.C. (Hampton, VA) は米空軍から、PBA (Predictive Battlespace Awareness)、IPB (Intelligence Preparation of the Battlespace)、ACAM (Automated Course of Action Modeling)、Knowledge Management、Ontology Generation といった分野を対象とする ISE がらみの MLS を実現する案件を 4,990 万ドル (maximum) で受注した。Public Law 106-544 SBIR (Small Business Innovation Research) Phase III Authorization の下で空軍などを対象として実施する。AFRL (Air Force Research Laboratory)/RIKF, Rome, NY (FA8750-08-D-0210)
Booz Allen Hamilton, Inc. (Herndon, VA) は米空軍から、米太平洋軍 (USPACOM : U.S. Pacific Command) 向けに実施する、運用・変革に関する分析業務を $9,455,370 (estimated) で受注した。55th Contracting Squadron, 55 CONS/LGCD, Offutt AFB, NE (SP0700-03-D-1380, DO 0257)
Universal Understanding, LLC (Jacksonville, FL) は米空軍から、USAFCENT (United States Air Force Central) 向けにネットワークの最適化とソフトウェアのサポートを行う、2008 SMART II を $7,641,203 で受注した。USAFCENT のネットワークで使用している Cisco 製の機材が対象で、ソフトウェアの更新やパーツの交換を行い、セキュリティの確保や機材のフルタイム稼働を実現する。20th Contracting Squadron, Shaw AFB, SC (FA4803-08-C-0016)
Lockheed Martin-Integrated Systems and Solutions は米空軍から、N2C2 (NORAD/USNORTHCOM Command Center) アップグレード プログラムに関する修正契約を $6,716,614 で受注した。N/NC (NORAD/USNORTHCOM) 司令官向けに統合化した指揮所を用意する案件で、USNORTHCOM HQ (Peterson AFB, CO) にある既存の建物を改築して利用する。また、音声/動画関連の情報システムを改良するほか、CCIC2S (Combatant Commanders' Integrated Command and Control System) 向けの接続性も確保する。過去に実施してきた作業を完了させるための契約修正。850 ELSG/PK, Peterson AFB, CO (F19628-00-C-0019/P00135)
Northrop Grumman Mission Systems (San Jose, CA) は米空軍から、ASIP U-2 Flight Test REA に関する修正契約を $6,265,665 で受注した。USAF/AFMC, Reconnaissance Systems Wing (ASC) (F33657-03-C-4318/P00059)
Jaynes Corporation of California (San Diego, CA) は米陸軍から、カリフォルニア州 Garden Grove に Army Reserve Center を建設する工事を、$18,277,623 で受注した。Army Corps of Engineers, Louisville, KY (W912QR-08-C-0023)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/11)
オーストラリアの Joel Fitzgibbon 国防相がテキサス州 Fort Worth の Lockheed Martin 工場を訪問、F-35 JSF (Joint Strike Fighter) の生産ラインを視察したほか、計画の進捗状況について同社関係者から説明を受けた。その席で国防相は、オーストラリアが求めている戦闘機について「想定される、あらゆる脅威に対応できる能力を備えていること」「調達や維持を現実的なコストで実現できること」といった立場を説明、F-35 計画が進展している点については認めつつも、まだ課題が残っていると指摘している。この後、国防相は Washington DC に移動してアメリカ政府関係者と会談する。その際、仮に F-35 の採用を決めたときには、F-35 関連の技術情報、F-35 の運用や維持に必要な情報にアクセスできるよう求める。F-35 を調達するかどうかの最終決定は、現在策定中の国防白書待ち。(Australian DoD)
カナダの Gordon MacKay 国防相は GDLS-C (General Dynamics Land Systems Canada) との間で、カナダ国防軍が運用する LAV (Light Armoured Vehicle) を対象とするサポート業務契約を締結した。金額は 3 億 7,400 万カナダドル。車両自体のオーバーホールに加えて、文書類や技術データの管理、プログラム管理、スペアパーツや補修用パーツの供給、訓練支援、テクニカル サービス業務、フィールド サービス担当者の派遣を実施する。契約期間は 2008/6/1-2013/3/31。(PWGSC : Public Works and Government Services Canada)
仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) は 2008/7/1 付で、Rafale F3 仕様の導入を承認した。2009 年初頭からデリバリーを開始する予定。すでに運用中の Rafale F2 については、後日、F3 仕様にアップグレード改修することになっている。Rafale F2 は MICA 空対空ミサイル、SCALP-EG 空対地ミサイル、AASM 誘導爆弾の運用が可能だが、F3 仕様ではさらに、AM39 Exocet 空対艦ミサイル、RECO NG 偵察ポッド、ASMP-A 核ミサイルの運用が可能になる。現時点で 120 機を発注済み、うち 58 機がデリバリー済みだが、後者の内訳は空軍向け×35、海軍向け×23。海軍の機体は 2004 年から、原子力空母 FS Charles de Gaulle に乗艦して Operation Heracles (OEF : Operation Enduring Freedom のフランス軍パート) に参加して実戦任務を経験済み。また、2007 年 3 月からフランス本国における QRA (Quick Reaction Alert) を開始、アフガニスタンでは対地攻撃任務にも従事している。(French MoD)
仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) は EADS Defence & Security (DS) に対して、フランス陸軍向けの小型 UAV・DRAC (Drones de Reconnaissance au Contact)×35 機を追加発注した。先に発注した 25 機が納入を完了した 2008/6/30 の出来事。オペレーターの訓練についても 6 月末に完了している。この機体は、2007 年にフランスで運用承認を獲得済み。STAT (Section Technique de l'Armee de Terre) におけるフィールド トライアルを経て、実運用を開始できる見込み。取り扱いが容易で、迅速かつ費用対効果の高い導入計画だとしている。DRAC のベースとなっているのは、EADS Defence & Security と SurveyCopter が共同開発した TRACKER で、ペイロードとしてカメラと赤外線センサーを装備。そのデータを地上に送信するためのデータリンクと地上側機材を EADS Defence & Security が開発した。UAV×2 機、地上管制機材×2 セット、自動追跡用アンテナ×1 セットでシステム一式を構成する。これをリュックサックに格納して、2 人で背負って移動できる。航続時間 90 分、進出可能距離 10km。このシステムに関心を示している海外カスタマーがあり、近いうちに受注できる見込みだとしている。EADS ではこうした小型 UAV に加えて、大型の MALE (Medium-Altitude Long Endurance) UAV として SIDM を擁しているほか、独仏西が共同推進している UAV 開発計画にも参画している。(EADS, French MoD)
仏国防調達局 (DGA : Delegation Generale pour l'Armement) は Thales に対して、Damocles 目標捕捉ポッド×9 基を追加発注した。以前に発注した分については 2009 年半ばにデリバリーを開始する予定で、Mirage 2000D にインテグレーションすることになっている。Damocles ポッドは目標捕捉用の赤外線センサーとレーザー目標指示器の組み合わせで構成しており、Mirage 2000D が現用中の PDLCTS ポッドよりもレンジと画像品質を向上させている。また、地上の特殊部隊が目標を照射するモードにも対応している。今回の追加発注分は 2010 年にデリバリーの予定で、Rafale F3 に装備して仏海空軍で運用する予定。(French MoD)
Louis Gallois (EADS の CEO)、Rainer Ott (Diehl Aerosystems・Corporate Division Board のトップ)、Francois Gayet (ASD (Aerospace and Defence Industries Association of Europe) のトップ) の 3 氏が、Jean-Claude Trichet (欧州中央銀行のトップ)・Lorenzo Bini Smaghi (欧州中央銀行の役員) の両氏と会談、ヨーロッパの航空宇宙産業が置かれている状況について協議した。最近のドル安が原因で、ヨーロッパの航空宇宙産業が競争力の低下な見舞われている件が議題。(ASD)
Eurofighter GmbH の CEO を務める Aloysius Rauen 氏は、最近になってドイツとオーストリアが Typhoon による QRA (Quick Reaction Alert) を開始した件や、昨年から QRA を開始しているイギリスにおける実績を引き合いに出して、Typhoon 計画の進展について説明した。これら以外でも、以下の実績があると説明している。
Typhoon を装備する 4 ヶ国による合同演習 "Typhoon Meet" を、3 月に 2 週間にわたってスペインの Moron AFB で実施
4 月にイタリア空軍が、Sardinia 島の Decimomannu AFB で "Spring Flag" 演習を実施、Typhoon が主導的役割を担当
英空軍の Typhoon がアメリカで "Green Flag" 演習に参加して、マルチロール能力を実証
これまでに、実施部隊における累計飛行時間 42,000 時間、さらに飛行試験で 48,000 時間の飛行時間を記録。トランシェ 3 についてはカスタマーとの協議が進行中であり、ゴールは以前と変わっておらず、予定通りに 2008 年の末か 2009 年の初頭に契約を実現できるとしている。スイスについては提案を実施済み、ルーマニアは日本は年内に RfP をリリースするという見通しを示したほか、ブラジルからもドラフト版 RfP を受領済みとした。(Eurofighter)
AlixPartners LLP は航空宇宙・防衛産業界について、過去 5 年間は非常に安定した財政実績を記録してきたが、今後は厳しい状況になるという見通しを示した。その理由として挙げているのが、石油価格の上昇、ドル安、今後のアメリカにおける国防支出の不確実性。
民間航空機については大量のバックログを抱えているが、そのせいでサプライチェーンに対しては、急速に生産を立ち上げる負担がかかっている。
さらに原材料費の上昇圧力が加わっており、カーボンファイバーは 60%、チタニウムは 30%、アルミニウムは 90% も価格が上がっている。さらに、この傾向は今年の後半に加速する見込み。
ドル安は、特にヨーロッパの企業に大きな影響をもたらしている。過去 1 年間だけで、ユーロの対ドルレートは 20% も上昇した。
以前であれば、こうしたコスト上昇は顧客に転嫁できたが、現在はそれを行うのが難しく、ビジネスモデルの再構築が必要。また、コストが安い国に拠点を移す動きが進んでおり、具体的な移転先としては中国やインド、モロッコ、チュニジア、メキシコなどがある。
Airbus も Boeing も、Tier 1 → Tier 2 といった形で階層化したサプライチェーンを構築、それを構成する各社によってリスクを分担する体制を構築した。ただ、各社がタスクに見合った能力を発揮できていればよいが、それができなくなると大問題につながる。
こうした状況から、AlixPartners LLP では今後、エアラインの倒産事例が増えると予測、結果として航空宇宙産業についても業界再編が加速するとみている。(AlixPartners LLP)
LCS (Littoral Combat Ship) の 1 番艦、USS Freedom (LCS-1) で使用する推進プラント (ガスタービン エンジン、ディーゼル エンジン、推進軸、ウォータージェット推進装置) が、ドック試験に備えた準備作業を完了した。ドック試験は主機だけでなく航法・通信などのシステムもテストするもので、予定している一連の試験のうち、最初の段階にあたるもの。これを数週間かけて済ませた後で、洋上公試に入る。同艦は 2 月に Fincantieri Isotta Fraschini 製のディーゼル発電機 (750kW)×4 基についての試験を完了、3-4 月にかけて Fairbanks Morse 製ディーゼル主機×2 基の試験を実施、5 月には MT30 ガスタービン主機と Rolls-Royce Kamewa 製ウォータージェットの試験も実施した。(Lockheed Martin)
フィンランドのヘルシンキ地方裁判所 (Helsinki District Court) は、Patria の Vehicles Business Unit に勤めていた元社員 1 名を逮捕する決定を下した。スロベニア向けの装甲車輸出に関する汚職疑惑に関連する動き。(Patria)
お隣のスウェーデンでは、Saab Microwave Systems の事業に関する情報を不正入手したという産業スパイ事件が発覚、Gothenburg で 1 名の容疑者が逮捕されている。Saab ではこの件について、Swedish Security Services による捜査に協力しているところだ、と説明している。(Saab)
Northrop Grumman では、7/14-20 にかけて開催する Farnborough Airshow に、MQ-8B Fire Scout、RQ-4 Global Hawk、UCAS-D (Unmanned Combat Air System Demonstrator)、KC-30、AN/APG-68(V)9 レーダー、AN/APG-81 レーダー、SABR (Scalable Agile Beam Radar)、MESA (Multi-role Electronically Scanned Array) レーダー、DIRCM (Directional Infrared Countermeasures)、LITENING ターゲティング ポッド、GEOSS (Global Earth Observation System of Systems)、LCROSS (Lunar Crater Observation and Sensing Satellite) などの製品群を出展すると発表。また、関連企業の Northrop Grumman India からは、LISA-200 などの光ファイバー式航法システム、姿勢・方位参照システム Navex ファミリー、LN 251/LN 270 慣性航法システムなどを出展する。(Northrop Grumman)
今日の米軍調達 (Contracts 2008/7/10)
Northrop Grumman Systems Corporation, Integrated Systems Air Combat Systems (San Diego, CA) は米空軍から、RQ-4B Block 301 Global Hawk×2 機、RQ-4B Block 40 (w/MP-RTIP)×3 機、ミッション エレメント×1 セット、発進/回収エレメント×1、関連機材、オプション契約になっている EISS センサー ペイロード×4 セットに関する修正契約を $324,600,000 (not to exceed) で受注した。303 AESG/PK, Wright-Patterson AFB, OH (FA8620-07-C-4015/P00008)
Hawker Beechcraft Corp. (Wichita, KS) は米海軍から、C-12×6 機を $48,800,000 (estimated) で受注した。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-08-C-0057)
BAE Systems Tactical Vehicle Systems, LP (Sealy, TX) は米陸軍から、低シグネチャ装甲キャブ アップグレード改修キットを $16,231,327 で受注した。TACOM, Warren, MI (W56HZV-07-C-A500)
Penn Detroit Diesel Allison, LLC (York Haven, PA) は米陸軍から、FMTV (Family of Medium Tactical Vehicle) 用の変速機を $7,345,000 で受注した。TACOM, Warren, MI (W56HZV-08-C-0464)
Hensel Phelps Construction Co. (Chantilly, VA) は米陸軍から、国防総省で実施する補修工事に関する修正契約を $6,703,557 で受注した。Pentagon Renovation & Construction Program Office, Arlington, VA (MDA947-01-C-2001)
Mercar USA (Marshall, TX) は米陸軍から、標準規格外の弾薬を $6,364,000 で受注した。Headquarters, Army Sustainment Command, Rock Island Arsenal, IL (W52P1J-08-C-0027)
SAIC (McLean, VA) は米陸軍から、Office of the Assistant Secretary of the Army (Acquisition, Logistics and Technology) 向けのサポート サービス業務を $6,200,000 で受注した。主に National Capitol Region で実施する。Army Contracting Activity, Alexandria, VA (GS-23F-0107J)
Bering Straits Information Technology, LLC (Anchorage, AK) は米陸軍から、国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) 麾下の DSCR (Defense Supply Center Richmond) 向けに実施する National Stock Number の支援業務を、$5,860,413 (maximum) で受注した。8(a) Alaskan Native sole-source contract の案件で、バックオーダー削減や契約後の管理業務を担当するもの。DSCR, Richmond, VA (SP4703-08-C-0013)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/10)
米陸軍は 9 日、議会に対して ARH (Armed Reconnaissance Helicopter) 計画の進捗に関する報告書を提出した。それに先立ち 3 日には、USD(AT&L) (Under Secretary Of Defense - Acquisition, Technology And Logistics) に対して、計画が当初の予定から逸脱している状況に関する報告を提出している。陸軍では、OH-58D Kiowa の代替機として ARH を必要としている事情は変わらず、その ARH に対して要求している仕様についても問題ないという見解を示している。ただし、2005/7/26 に設定したベースラインと比較して 25% のコスト上昇を引き起こしている (メディア報道では 42% の上昇とされる)。原因は、プロトタイプ機の製造にかかったマン アワーと資材コストが当初の予測を上回ったことと、メーカー側 (Bell Helicopter) の作業量とオーバーヘッドが当初の予測を上回ったこと。こうした状況に対して、USD(AT&L) はプロジェクト担当チームに対して、「このプログラムが国家安全保障のために必要なのかどうか」「同等の能力をもっと安価に実現できる代替案はないか」「新たに見積もりを行ったコストは妥当なものか」「プログラム管理体制は、コスト管理を行うために適切なものか」といった疑問に答えるよう求めている。(US Army, Defense-Aerospace.com)
General Dynamics NASSCO は米海軍から、Whidbey Island 級ドック型揚陸艦と、Harpers Ferry 級ドック型揚陸艦を対象とする近代化改修工事を受注した。すべてのオプション契約分まで実現すると、作業は 2014 年まで続き、総額 2 億 1,000 万ドルの案件になる。定期修理で入渠した際に、老朽化した部分の交換や近代化改修を行う内容。一番手は USS Germantown (LSD-42) で今年 12 月から作業開始、初期分の契約額は 10 万ドル。同社はもともと、2005 年 12 月に両級と Austin 級ドック型揚陸輸送艦のメンテナンス・補修業務契約 (7 年間) を受注しているほか、San Diego を母港とする強襲揚陸艦 (LHA, LHD) や O.H.Perry 級ミサイルフリゲートについても、メンテナンス・補修業務を受注している。(GD)
Northrop Grumman は、米空軍が最近になってまとめた、E-8C J-STARS (Joint Surveillance Target Attack Radar System) に関するレポートについて、プレスリリースを出した。それによると、同機は 2070 年頃まで現役にとどまることができるとのこと。同機は民間の中古 B.707 旅客機にミッション システムを搭載する形で実現しているが、その改装に際して機体構造の補修、新しいコンポーネントの組み込み、マテリアルの更新、パーツの交換を実施して、実質的に新造と同様の状態に戻っている。そのため、あと 60 年間は飛行を継続できる、としている。また、機体の状態については 2004 年に E-8C Airframe Sustainability Analysis の結果をまとめており、さらにその後 4 年間の状況についても Aircraft Individual Tracking Program の下で最新情報にアップデート済み。ミッション システムが使用する機内ネットワークは光ファイバーに置き換えており、主翼は Wing Structural Integrity Program の下で構造を強化、さらに燃料タンクのシーリングもやり直している。さらにこの後、Pratt & Whitney の手で新型エンジンに換装する予定が控えている。現在、E-8C は全 17 機が 116th ACW (Air Control Wing, Robins AFB, GA) に配備されている。(Northrop Grumman)
URS Corp. 傘下の EG&G 部門は NASA から、Marshall SFC (Space Flight Center, Huntsville, AL) を対象とする運用サポート業務契約 (Operations Support Services) を受注した。基本契約 1 年、1 年単位のオプション契約 4 年分、すべて実現した場合の総額は 1 億 5,300 万ドル。施設の運用・メンテナンスを担当する案件で、対象となるのは 1,800 エーカーの敷地・人員 8,600 名・建物 250 棟あまり・試験施設・倉庫など。(URS)
DRS Technologies は、米海軍からの要請を受けて開発を進めている PMM (Permanent Magnet Motor) と駆動系が、ペンシルバニア州 Philadelphia 所在の IPS (Integrated Power System) LBTS (Land-Based Test Site) において、全力運転試験を成功裏に完了したと発表した。これは、次世代水上戦闘艦 DD(X) (a.k.a. DDG-1000 Zumwalt 級) で使用する統合電気推進システムの EDM (Engineering Development Model) となるもの。DRS が用意した PMM は出力 36.5MW (約 50,000HP)、二重リング構造によって 200 万 ft/lb のトルクを発揮する。今回の試験では、二重リングの片方 (18.25MW) を使って全力運転を実施、熱や電力系統に関する検証を実施した。今回の試験結果を受けて改良を図り、さらなる小型・軽量化と性能向上を目指す。(DRS Technologies)
仏領ギアナの Kourou にある CSG (Guiana Space Center) に Soyuz ロケットの打ち上げ施設を新設するため、所要の機材を積み込んだコンテナ船 Flinterland が、Saint Petersburg を出航して現地に向かった。航程は 16 日間の予定。Samara Space Center、KBOM、NPO Lavotchkine から送り出した機材は、全部でコンテナ 160 個分。サービス キャビン、発射台に据え付けたロケットにアクセスするための機材、Soyuz と Fregat の運用に必要な各種機材。(Arianespace)
Thales Alenia Space は、フランス (CNES) とイタリア (ASI) が ORFEO 計画の下で開発を進めている地球観測衛星・Pleiades で使用する、高解像度 (70cm、幅 20km をカバー) の光学画像機材をデリバリーする用意が整ったと発表した。この後、環境試験などを実施してから衛星に積み込むことになる。Pleiades 衛星は軍民両用で、マッピング、海底火山の監視、地球物理学や水文学に関する研究、都市計画などに使用する。衛星本体は Astrium の担当で、搭載するペイロードを Thales Alenia Space が手掛けている。センサーは可視光線と近赤外線に対応、SEDHI (highly-integrated detection sub-assemblies) などの手法を取り入れて、サイズを従来型の 1/3 に圧縮した。水蒸気による影響や熱膨張が少ないカーボン/カーボン複合材を使用することで、計測機器に高い安定性を持たせているという説明。ダウンリンク速度は 450Mbps。2010 年と 2011 年に 1 基ずつの衛星を打ち上げる予定で、予定寿命は 5 年間。(Thales Alenia)
Lockheed Martin は、同社が開発中の HAAWC (High Altitude Anti Submarine Warfare Weapons Capability) を対象とする高速風洞試験を、ニューヨーク州 Buffalo にある同社施設で完了したと発表した。これは、Mk.54 対潜短魚雷に Lockheed Martin が開発した LongShot Wing Adapter Kit を取り付けて、対潜短魚雷を遠方の高い高度から安全に投下できるようにするもの。これにより、対潜哨戒機を安全圏に置いたままで対潜戦を行えるほか、低空飛行に付随する機体構造への負荷も回避できる。P-8A や VLA (VLS Anti-Submarine Rocket) との互換性を維持しつつ、設計変更点を最小限に抑えており、価格も安いと説明している。ウィング キットには、折り畳み式の主翼に加えて飛行制御コンピュータ、GPS ベースの誘導システム、電源を組み込んでいる。以前のモデルは P-3C にだけ対応していたが、改設計によって P-8A にも対応、VLS (Vertical Launch System) を使った艦載化も可能。ウィング キットと魚雷は 2 本の金属バンドで結合してあり、通常の魚雷投下高度まで降下したところで火薬が作動して金属バンドを切断、魚雷を海中に投下する。その後の魚雷の動作は、魚雷を直接 P-3C や P-8A から海中に投下したときと同じ。対潜魚雷をスタンドオフ化できる利点は、水上艦の VLS から発射したときも同じ。(Lockheed Martin)
Raytheon は米国土安全保障省 (DHS : Department of Homeland Security) Domestic Nuclear Detection Office から、SORDS (Stand-Off Radiation Detection System) のフェーズ 2 契約を受注した。これは、現行のシステムよりも離れた場所から放射性物質を探知・位置標定する機材を開発するプログラム。2007 年 11 月から 2008 年 4 月まで、290 万ドルの契約で実施したフェーズ 1 に続いて、フェーズ 2 契約は 8 ヶ月間・470 万ドルで実施、その後にフェーズ 3・フェーズ 4 をオプション契約として設定している。すべて実現した場合の総額は 990 万ドル。Raytheon ではこの件について、LANL (Los Alamos National Laboratory, Los Alamos, NM)、Bubble Technology Industries (Chalk River, Ontario)、Radiation Monitoring Devices (Watertown, MA)、Draper Laboratory (Cambridge, MA)、MIT、University of Michigan と組んで作業にあたっている。(Raytheon)
AgustaWestland は、Farnborough Air Show 2008 への出展について発表した。同社は 2.8t 級単発の AW119 Ke (A119 Koala の発展型) から 15.6t 級の AW101 まで広範なラインナップを擁しているが、AW109 Power、AW139 を含むそれらの機体について、軍民双方のモデルを出展するとしている。また、6t 級の AW139 と 11t 級の NH90 の間を埋める機体として、7-8t 級マルチロール軍用ヘリ・AW149 を開発中。現在は設計作業を進めているところで、予定通りの日程で進行中とのこと。開発中の製品としては、英陸海軍の BRH (Battlefield Reconnaissance Helicopter) / SCMR (Surface Combatant Maritime Rotorcraft) となる Future Lynx もあり、2006 年 6 月に 70 機を受注、予定通りのスケジュールで進行中と説明。Bell Helicopter Textron と共同開発しているティルトローター機・BA609 については、プロトタイプ 2 号機がデモフライトを予定しているほか、SAR (Search And Rescue) 仕様のモックアップも展示する予定。2011 年末に形式照明を取得、その後で量産に入る予定。(AgustaWestland)
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人事・組織
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戦争・紛争
ああもったいない (AFNews 2008/7/11)
6/27 に Baghdad International Airport 北東の空き地に不時着した米空軍の C-130 Hercules が、7/7 に爆破処分された。移動するよりも破壊処分する方が良いという判断を下したもの。爆破した後で、飛散した破片を片付けて作業終了。



(Photo : USAF)
今日の USAFCENT (AFNews 2008/7/13)
12 日、アフガニスタンの Orgun-E では米空軍の F-15E が、Morghab では米空軍の B-1B が、いずれも GBU-38/B で敵を爆撃。Sangin では、米海軍の F/A-18E と F/A-18C が GBU-38/B と GBU-12B で、さらに仏空軍の Mirage 2000 が GBU-12/B で、敵を爆撃。Bagram 近郊では米空軍の F-15E が、車両隊を攻撃してきた敵に対して 20mm 機関砲で銃撃。Nangalam では米空軍の B-1B が GBU-38/B で、さらに米空軍の F-15E が GBU-31/B と GBU-38/B で敵を爆撃。このほか、Worzhanah Kalay、Bari Kowt、Sheykhabad に米空軍の F-15E が出動。この日の近接航空支援ミッションは 60 件、ISR ミッションは 17 件、戦術偵察ミッションを若干。
イラクでは、Samarra に米空軍の F-16 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 49 件、ISR ミッションは 24 件、戦術偵察ミッション 4 件を実施。
今日のアフガニスタン (AFPS 2008/7/13)
Helmand 省 Sangin で、アフガニスタン軍と聯合軍のパトロールに対して武装勢力による攻撃が発生。複数の陣地から小火器と RPG で攻撃してきたため、反撃するとともに航空支援を要請。航空攻撃で敵陣 4 ヶ所、バンカー 2 ヶ所、塹壕線 2 ヶ所、IED 設置場所 1 ヶ所、ボート 30 隻あまりを破壊。
Oruzgan 省の Shaheed Hasas 地区で、アフガニスタン軍と聯合軍のパトロール隊が、陣地に着こうとして移動中の敵を発見して小火器による撃ち合いになり、複数の敵が死亡。
10 日、Ghazni 省 Andar 地区で、聯合軍が敵の拠点を捜索、トラップドアの陰に隠れていた敵 3 名と、さらにもう 1 名を拘束。外国人テロリストの手引きに関与した容疑で捜索を実施したもの。
今日のイラク (AFPS 2008/7/13)
聯合軍が Baghdad 南部で、Rusafa・Karkh 地区で自動車爆弾攻撃を仕掛けていた容疑者を拘束。組織の幹部とみられており、聯合軍の攻撃で弱体化した組織を立て直していた最中だった。
Baghdad 北東では外国人テロリストを手引きした容疑で 1 名、Salman Pak でももう 1 名を拘束。Mosul ではテロ組織のプロパガンダ担当者 1 名を拘束、メディア向けに配るつもりだったとみられる宣伝文書を発見。Salman Pak、Beiji、Mosul では、聯合軍が合計 8 名を拘束。外国人テロリストの手引き、伝書使、アルカイダ関連組織の幹部、IED 攻撃の計画、といった容疑。
12 日、聯合軍は Baghdad 北東で、アルカイダ関連組織の資金担当者 1 名を拘束。この容疑者の息子は狙撃手を務めていたとみられる。現場では武器類を発見したほか、さらに 5 名を拘束。Mosul 南方では IED 攻撃に関与した容疑で 1 名を拘束、Beiji では外国人テロリストの手引き・メディア担当・IED 攻撃の容疑で 2 名を拘束。Baghdad 東方では米陸軍・第 2 歩兵師団・第 2 旅団戦闘団・第 16 歩兵聯隊・第 2 大隊・C 中隊と警察が、地雷、弾倉、無線機を発見。
11 日、Baghdad の Rashid 地区で米陸軍・第 1 歩兵師団・第 4 旅団戦闘団に配属されていた第 12 歩兵聯隊・第 2 大隊・C 中隊 "Warriors" が、過激派 2 名を拘束、武器集積所を発見。RPG 発射器・RPG 本体・ブースター、PKC 機関銃と予備銃身、60mm 迫撃砲と迫撃砲弾、AK-47 と弾倉、手榴弾、自爆ベスト、ボディ アーマー、小火器用弾薬など。別件で第 28 歩兵聯隊・第 1 大隊・C 中隊 "Black Lions" が、各種口径の迫撃砲弾、RPG、ロケット用の信管、無線機、ボディ アーマーを発見。
Samarra で警察と聯合軍が合同作戦を実施、敵 7 名が死亡、4 名が拘束されたほか、武器集積所 1 ヶ所が見つかった。Haswa では、米陸軍・第 502 空挺聯隊・第 2 大隊が、C4 爆薬、自家製クレイモア地雷、プロパンガスタンク、迫撃砲弾などをモスクの近所で発見。
今日の USAFCENT (AFNews 2008/7/12)
11 日、アフガニスタンの Worzhanah Kalay で米空軍の F-15E が、敵兵と敵の武器集積所を、GBU-31/B と GBU-38/B で爆撃。Nangalam では米空軍の A-10 が、敵を 30mm 機関砲と 500lb 爆弾で攻撃。Gereshk では米空軍の F-15E が、敵を GBU-38/B で爆撃。Gardez に米空軍の F-15E が、Worzhanah Kalay と Orgun-E に仏空軍の Mirage 2000 が、Sangin 英空軍の Harrier GR.7 が、Kandahar に米海軍の F/A-18R Super Hornet (原文ママ。F/A-18E とタイプするつもりで隣のキーを叩いたな) が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 65 件、ISR ミッションは 13 件、戦術偵察ミッションは 4 件。
イラクでは、Baqubah で米空軍の B-1B が、GBU-31/B でバンカーを爆撃。この日の近接航空支援ミッションは 51 件、ISR ミッションは 27 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
今日の USAFCENT (AFNews 2008/7/11)
10 日、アフガニスタンの Nangalam で、米空軍の F-15E が敵陣を GBU-12/B で爆撃。Worzhanah Kalay では米空軍の A-10 が、30mm 機関砲で敵を攻撃、別件で F-15E も出動。Lwara では米空軍の F-15E が GBU-38/B で敵を爆撃したほか、A-10 も出動。Bari Kowt では米空軍の B-1B が、Shkin では米空軍の F-15E が、GBU-31/B で敵を爆撃。Musa Qala、Shkin、Worzhanah Kalay に米空軍の A-10 が、Orgun-E に仏空軍の Mirage 2000 が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 68 件、ISR ミッションは 19 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
イラクでは、Baquabah で米空軍の F-16 が、GBU-12/B で敵を爆撃。この日の近接航空支援ミッションは 50 件、ISR ミッションは 23 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
今日のイラク (AFPS 2008/7/11)
聯合軍は Beiji 近郊で、爆弾攻撃を仕掛けていたアルカイダ関連組織の首領と、その他 2 名を拘束。Baghdad ではテロ活動容疑で 2 名、Mosul ではアルカイダ関係者 4 名、Baghdad 東部では犯罪組織の首領 1 名を拘束。
9 日、米軍が Baghdad 市内とその周辺で、ロケット、迫撃砲弾、ロケット用の信管、銃弾を発見。Baghdad の Sadr City では、イラク軍が迫撃砲とロケットを、別件で銅のブロックを発見。Bayaa では米軍が 2 名を拘束。
8 日に Numaniyah で、イラク軍の偵察隊による誘導により米軍が対空砲弾、砲弾、戦車砲弾、弾薬のケーシングを発見。Baghdad 南部では 6 名を拘束、武器集積所 3 ヶ所を発見。Baghdad の Zubaida 地区では殺人容疑で 2 名を、Masafee 地区では 2 名を、それぞれ拘束。そのほか、地元住民からの通報で擲弾を発見、Jazair 地区では 120mm 迫撃砲弾を発見、Hadar 地区では "Sons of Iraq" メンバーが運用する検問所で RPG を発見。
今日の USAFCENT (AFNews 2008/7/10)
9 日、アフガニスタンで米空軍の F-15E が、Qalat と Sangin では GBU-38/B、Shkin では GBU-31/B を使って敵を爆撃。Kandahar では米空軍の MQ-9 が GBU-12/B で敵を爆撃。Now Zad では米海軍の F/A-18C が、20mm 機関砲で敵を攻撃。Orgun-E と Gardez には米空軍の A-10 が、Asadabad には米海軍の F/A-18E が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 71 件、ISR ミッションは 17 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
イラクでは、Khan Bani Sad で米空軍の F-16 が GBU-38/B を投下して IED を破壊、Samarra にも F-16 が出動。この日の近接航空支援ミッションは 51 件、ISR ミッションは 2 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
今日のアフガニスタン (AFPS 2008/7/10)
ここ数ヶ月ほど、アフガニスタンでは戦闘が激化して、米軍や NATO 軍の死傷者も増えているが、特にパキスタンとの国境から流入してくる武装勢力が多いとして、この方面における対処に力を入れる方針。
Helmand 省 Gereshk 地区にある女性センターで 7/5-6 日にかけて、アフガニスタン軍・聯合軍に加えて Department of Women's Affairs の代表が出席して、ミシン 130 台を配布するイベントが行われた。中には、65km 離れたところからやってきた参加者もいたとのこと。
今日のイラク (AFPS 2008/7/10)
聯合軍が、Tigris River Valley で爆弾攻撃を仕掛けていたアルカイダ関連組織の首領 1 名と、その他 9 名を拘束。Tikrit 近郊では、外国人テロリスト向けに文書偽造を行ったり、自爆テロを仕掛けたりしていた容疑で 1 名を拘束、さらにもう 1 名を拘束、機関銃、ボディ アーマー、爆弾製造材料を発見。
Beiji 近郊では、外国人テロリストに隠れ家を提供していた容疑で 4 名を拘束。Fallujah では連合軍が、アルカイダ関係者とみられる犯罪組織の首領 1 名を拘束。自動車爆弾の製造・分配を担当していた容疑。Mosul では、8-10 日にかけて実施した作戦で 4 名を拘束。
9 日、Baghdad 近郊で自動車爆弾攻撃組織の関係者 4 名を、Fallujah 近郊では爆弾攻撃を仕掛けている組織の首領とその他 4 名を、Mosul ではイラク軍がアルカイダ関連組織の首領とその他 9 名を拘束。
8 日、米軍が Baghdad で 120mm 迫撃砲、82mm 迫撃砲、爆薬、雷管、迫撃砲弾、AK-47 自動小銃、その他の自動小銃、"special groups" との繋がりを示す標章、IED、砲弾、プロパンガスタンク、ライフル グレネード、手榴弾などを発見。Baghdad の Karadah 地区では、イランからの支援を受けながら誘拐・殺人・聯合軍への攻撃を仕掛けていた組織の関係者 1 名を拘束。別件でイラクのコマンドー部隊がイランの支援を受けているグループの関係者 3 名を、対テロ部隊も同種組織の首領 1 名を、それぞれ拘束。後者は Iraqi Facilities Protection Service のメンバーで、その地位を利用して暗殺・誘拐・拷問・脅迫をはたらいていたとされる。
7 日、Kut で路傍爆弾攻撃が発生、イラクの対テロ部隊が容疑者 1 名を拘束。これもイラクの支援を受けていたとされる。
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こぼれ話
引退後も有効利用 (AFNews 2008/7/11)
National Museum of the U.S. Air Force (Wright-Patterson AFB, OH) の展示品に、MH-53M Pave Low IV (S/N 68-10357) が加わった。1970 年に北ベトナムの Son Tay 捕虜収容所襲撃作戦を実行した際に、空中指揮機を務めた機体でもある。また、Operation Desert Storm や OIF (Operation Iraqi Freedom) にも参加、3/28 にイラクで最後の戦闘任務飛行を実施した後で博物館入りした。なお、米空軍の MH-53M は 9 月末までに全機が退役する予定になっている。
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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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