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一般ニュース
今日のスッタモンダ (GAO & POGO via Defense-Aerospace.com, AFPS 2008/7/24)
GAO (US Government Accountability Office) は DCAA (Defense Contract Audit Agency) による監査業務について、政府監査基準 (GAGAS : Generally Accepted Government Auditing Standards) による監察が適切に機能しなかったとする報告をまとめた。DCAA が実施した 14 件の監査について、GAGAS に合った内容になっていないというもの。また、DCAA の担当者が適切な証拠もないのに意見を変えたり、発見したとされる問題点を報告書から引っ込めたりしているとした。こうした GAO の指摘について DCAA は同意していないものの、いくつかの問題点がある点については同意、改善措置をとるとした。
この件について POGO (Project On Government Oversight) は、DCAA の監察担当者に圧力がかかったために、悪行と過剰請求に関する報告が取りつぶされたのだと主張している。
一方、Gordon England 国防副長官は、陸軍資材軍団 (Army Materiel Command) 司令官の Benjamin S. Griffin 大将、監察官 (IG : Inspector General) の Gordon S. Heddell 氏とともに議会に出席。現在の軍事作戦では不可欠となっている民間契約業者への契約・支払いに関して「真剣に考えて」おり、契約に関する監督や調達責任の明確化、適切な支払いの実現に向けた努力を進めていると説明。監察部門が監査した契約は、イラク関連だけで総額 1,589 億ドル分にのぼる由。
今日の小ネタ
米上下両院は、FY2009 国防歳出法に関する審議を先送り。8 月には議会が休会になり、その後に再開してもすぐに大統領選挙を控えているため、大統領選より前に国防歳出法が成立する可能性は低くなってきている。(DefenseNews 2008/7/23)
ベネズエラの Hugo Chavez 大統領がロシアを訪問して兵器購入について協議。詳しい内容について Rosoboronexport はコメントを拒否しているが、Tor-M1 地対空ミサイル、Amur 型潜水艦、Il-76MD 輸送機などが含まれており、総額 10-20 億ドルに達するという報道もある。これについてロシア側では「アメリカが影響力を行使してきた地域に対するブレークスルー」と説明しているが、それに対して米国務省は「ベネズエラがそんなに大量の兵器を必要としているのか ?」として、兵器輸出を続けるロシアの態度に疑義を表明。ベネズエラは 2004 年以降、以下の内容で総額 40 億ドルにのぼる兵器輸入を実現済み。
Su-30MK2×24
Mi-17V, Mi-35M, Mi-26T×50
Tor-M1×12 システム
Kalashnikov 自動小銃 (訳注 : AK-103)×10 万挺
さらに 2006 年には、Kalashnikov 自動小銃をライセンス生産するための工場建設も決めている。(DefenseNews 2008/7/23)
今日の泥仕合 (Northrop Grumman via Defense-Aerospace.com 2008/7/23, EADS via Defense-Aerospace.com 2008/7/24)
Boeing が Washington Post 紙に、KC-X について自社の優位性を訴える広告を掲載したのに対して、Northrop Grumman は「Boeing が提案している機体は未完成品。こちらはすでに実機があって飛ばしている。Boeing の広告には航空自衛隊向け KC-767 の写真が載っているが、これはトラブル続発で納入が遅延した機体ではないか」とコキ下ろした。そのほか、「米空軍は 20 万ガロンの燃料搭載を求めているが、KC-767 は 16 万ガロンしか搭載できない」「米空軍は海軍機向けにドローグホースの装備を要求しているが、空自向け KC-767 はフライング ブームのみ」「空軍は高いレベルの自衛装備を求めているが、空自向けの KC-767 にその手の装備はない」「Boeing は世界各地の給油機商戦で五連敗しており、しかもイタリア向けの機体は納入遅延中」ともいっている。
その Northrop Grumman が提案する KC-30 に装備する給油ブーム・ARBS (Aerial Refueling Boom System) について、7/18 にフランス空軍の E-3F Sentry AWACS (Airborne Warning and Control System) 機に対する給油デモンストレーションを実施したという発表があった。スペイン上空で ARBS を装備した A310 を使い、スペインの管制官による指示を受けながら実施したもの。これについて EADS MTAD (EADS Military Transport Aircraft Division) は 23 日、「仏空軍の E-3 は複数回のフックアップを実施、大型機がレシーバーになった場合でも ARBS が優れた操作性を実現できることを実証した」とするプレスリリースを出すなど、ARBS の熟成度をアピールしている。ちなみに、ブーマーは米空軍の退役軍人が担当したとのこと。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/23)
米 DSCA (US Defense Security Cooperation Agency) は議会に対し、サウジアラビアの国家警備隊 (SANG : Saudi Arabian National Guard) に対して、SANG Modernization Program の下で実施する装備近代化の援助、関連する装備品、サービス業務などを FMS (Foreign Military Sales) 経由で提供すると通告した。すべてのオプション契約まで実現した場合の総額は 18 億ドル。サウジアラビアが要請してきた支援の内容は以下の通り。
米陸軍の軍人による訓練・助言
マネージメント支援
契約管理
建設作業の監督
装備品の輸送
人員の訓練と訓練機材
LAV (Light Armored Vehicle) の訓練
スペアパーツ、補修用パーツ、補修作業の管理業務、コンポーネントのメーカー返送
自動化プログラムのサポート業務
その他の兵站支援業務
期間は 2009/1/1-2013/12/31 の 5 年間。主な担当企業は Vinnell Arabia Corp. (Herndon, VA)、オフセットの設定はなし。(DSCA)
7/21-31 にかけて "Operation Brimstone" を実施している、米海軍の原子力空母・"TR" こと USS Theodore Roosevelt (CVN-71) が、米仏合同の CQ (Carrier Qualifications) を実施した。米海軍からは F/A-18E Super Hornet を装備する VFA-31 "Tomcatters" が、仏海軍からは原子力空母 Charles de Gaulle 搭載の、Rafale F2 を装備する第 12 戦闘飛行隊 (Flotille 12F) が参加している。一緒に CQ を行う過程で双方のパイロットは、フライト オペレーションや艦上でのコミュニケーションにおける、米仏海軍航空隊の類似性に気付いた、とのこと。(US Navy)
今日の小ネタ (DefenseNews 2008/7/22)
米海軍と米国防総省は、議会で審議中の FY2009 国防予算案から DDG-1000 Zumwalt 級の要求を引っ込めることになる模様。同級は当初、32 隻の建造を予定していたが、後に 7 隻にスケールダウン、最終的に 2 隻で終わる公算が高くなってきた。それに代わり、2012 年で建造が終了するはずだった Arleigh Burke 級イージス駆逐艦の建造を継続する見込み。
インドの HAL (Hindustan Aeronautics Ltd.) で開発中の中間練習機・IJT (Intermediate Jet Trainer) のパワープラント・AL-551 エンジンがロシアからインドに到着、8 月までにもう 3 基が加わる。これでロシア製エンジンを装備した機体による飛行試験を開始できるが、機体をインド空軍に引き渡す日程については不透明な状況。現在はフランス・Snecma 製の Larzac 04H20 を使用している。これの代わりとして、2002 年に NPO Saturn との間で AL-551 の契約を結んだもの。
スイスの税関当局によると、スイスの今年の兵器輸出はすでに昨年を 63% 上回っているとのこと。総額 3 億 4,800 万スイスフラン (2 億 1,500 万ユーロ / 3 億 4,100 万ドル) で、トップはデンマーク (4,300 万スイスフラン)、ドイツ、ベルギー (いずれも 3,500 万スイスフラン)、イギリス (2,500 万スイスフラン) と続く。変わったところでは、パキスタンも名を連ねている。
独 HDW がトルコから、潜水艦×6 隻を 40 億ドルで受注することになった。フランスの Armaris とスペインの Navantia を退けての受注獲得。
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/22)
RAND Corporation は、「911」以降に発生したアメリカ政府の国家戦略変更に合わせて、米陸軍でも現在の、あるいは将来に求められる戦略的要求に適応できるようにするための、インフラ・訓練・新技術導入・リスク軽減対策などの各種施策に関する勧告をまとめた。(RAND Corp.)
英下院・公共会計委員会 (UK House of Commons Public Accounts Committee) の議長を務める Edward Leigh 氏は、「国防省は、装備調達費は適切に管理されているからといって、装備調達費に割り当てた予算を他の用途に転用しようとしているが、これは説明責任の放棄であり、受け容れがたい。装備調達プロジェクトを先送りすれば、結局は当初の見積もりよりもコストが高くなる」とする声明を出した。その根拠として、以前に議会が主要装備調達計画について調べた結果のレポートや、CVF 計画や FRES 計画が当初の予定よりも遅れていることに起因する影響について言及している。これに対して国防省では、イラクとアフガニスタンで進行中の軍事作戦が最優先課題である、と応じたほか、CVF、Jackal 装甲車、Harrier GR.9 など、緊急に必要なものも、そうでないものもひっくるめて 300 以上の装備調達プログラムを推進中である、と反論。(UK House of Commons Public Accounts Committee, MoD UK)
一方、英下院・軍事委員会 (UK House of Commons Defence Committee) では、イラク・アフガニスタンにおける軍事作戦経費に関するレポートをまとめた。議会関係者は 2006 年 6 月、2007 年 7 月、2008 年 6 月に、調査のために現地を訪問している。特に問題にしているのが、国防省による作戦経費の予測。(UK House of Commons Defence Committee)
今日の小ネタ
ロシアの Izvestia 紙が 21 日、ロシア軍の長距離爆撃機がキューバへの定期飛行を再開すると報じた。東欧への MD エレメント配備に対抗するものだという説明。(DefenseNews 2008/7/21)
そのロシアに、予定より 1 日遅れてベネズエラの Hugo Chavez 大統領が訪問。2 日間の日程で、ロシア製武器の調達について協議。(DefenseNews 2008/7/21)
21 日、Guam 島の Andersen AFB を発進した B-52H が同島の北西海岸付近に墜落した。Barksdale の 2nd BW から Andersen AFB に展開していた機体。(AFNews 2008/7/21)
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産業・装備・調達
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/24)
Northrop Grumman は、先に米空軍から受注した CFT (Contract Field Teams) プログラムの契約に関するプレスリリースを出した。E-8C J-STARS (Joint Surveillance Target Attack Radar System) や英空軍向け E-3D Sentry AWACS (Airborne Warning and Control System) などを対象とする、ライフサイクル サポート分野の実績が評価されたものだとしている。同社は今回の契約について、以下の各社と組んで作業にあたるとのこと。
Eagle Support Services Corp. (Huntsville, AL)
Eagan, McAllister Associates (Lexington Park, MD)
Epsilon Systems Solutions Inc. (San Diego, CA)
J.K. Hill & Associates Inc. (Virginia Beach, VA)
SoBran Inc. (Dayton, OH)
Standard Technology Inc. (Warner Robins, GA)
TSM Corp. (Barlett, TN)
Veterans Enterprise Technology Services LLC (Fairfax, VA)
Vose Technical Systems Inc. (Santa Barbara, CA)
(Northrop Grumman)
EADS North America 傘下の American Eurocopter LLC は米国土安全保障省 (DHS : Department of Homeland Security) 麾下の税関・国境警備局 (CBP : Customs and Border Protection) から、AS350B3 LEH (Light Enforcement Helicopter)×50 機を追加受注したと発表した。総額 1 億 5,000 万ドル程度の案件になる見込みで、このうち 17 機については特に納入を急ぐとのこと。生産はミシシッピー州にある American Eurocopter の工場で実施する。ちなみにここでは、米陸軍向けの UH-72A Lakota LUH (Light Utility Helicopter) も製造中。CBP はすでに AS350×48 機、EC120×15 機を運用中、さらに EC120×5 機を追加発注済み。また、AS350 は FBI (Federal Bureau of Investigation)、DEA (Drug Enforcement Agency)、司法省 (DoJ : Department of Justice)、沿岸警備隊、各地の法執行機関などでも使用中。(American Eurocopter)
その CBP は ATK (Alliant Techsystems) に対して、手持ちの MPA (Maritime Patrol Aircraft)×3 機に ISR (Intelligence, Surveillance and Reconnaissance) 関連の機材を搭載する作業を発注した。麻薬密輸・密航対策に使用するもので、すでに 4 機を改修済み。今回の追加発注分は 5-7 機目にあたる。ATK が開発したセンサー、ディスプレイ、データリンクにより、遠距離からの目標探知と情報提供が可能になるという説明。作業はテキサス州 Fort Worth の同社事業所で実施する。(ATK)
Force Protection は米海軍から、フランス向けに FMS (Foreign Military Sales) 経由で輸出する MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) Category III・Buffalo×5 両を 350 万ドルで受注したと発表した。M67854-07-C-5039 契約の修正によるもので、11 月にデリバリーの予定。(Force Protection)
カナダ空軍は、空中給油機に改装した CC-150T Polaris×1 機が 4th Wing (Cold Lake, Alta.) で評価試験 (OT&E : Operational Testing and Evaluation) を実施中で、近いうちに同機による SAAR (Strategic Air-to-Air Refuelling) 能力が実現すると発表した。1997 年に CC-137 (B.707) 給油機が退役して以来カナダ空軍は、能力的に限りがある CC-130 (17th Wing / 435 Sqn., Winnipeg) 以外の空中給油機を持たない状態が続いている。実施中の OT&E では実戦的な環境における空中給油の手順を試しており、段階的に難易度を上げている。CC-150T は Airbus A310 ベースの給油機で、2,500nm 進出して 80,000lb の燃料を補給できる。これにより、CF-18×4 機による大西洋無着陸横断飛行が可能になる由。OT&E に先立ち 5/30 まで実施していた領収試験 (Customer Acceptance Flight) では、ドイツ空軍の Tornado に対して 14,000lb の燃料を補給した。なお、CC-150T 給油機の配備先は 8th Wing (Trenton, Ont.) で、手持ちの CC-150×5 機の中から 2 機を改修・配備する。改修後も人員・貨物の輸送能力は維持する。(Canadian Air Force)
Lockheed Martin と Northrop Grumman で構成する TSAT (Transformational Satellite Communications System) Space Segment Team は、TSAT 衛星に搭載する HPHCT (High Power Hall Current Thruster) のデモンストレーションを成功裏に実施した。これは Lockheed Martin と Aerojet が開発したもので、軌道保持と軌道変換の両方に使用する。化学式の推進システムを用いるスラスターと比較すると、大幅に燃料効率を高めているのが特徴という説明。この電気式システムについて、Aerojet は 30 年にわたる経験を持つ。AEHF (Advanced Extremely High Frequency) 衛星では出力 4.5kW の Hall Current Thruster System を使用しているが、TSAT のものはさらに大型。なお、Lockheed Martin / Northrop Grumman TSAT Space Segment Team は以下のメンバーと組んでおり、現在は Risk Reduction and System Definition フェーズを推進中。
Juniper Networks, Inc. (Sunnyvale, CA)
ViaSat (Carlsbad, CA)
Lockheed Martin Information Systems & Global Services (Gaithesburg, MD)
2008 年末に、競合しているチームの中から 1 チームを選定して次期フェーズに駒を進めることになっている。担当部署は、SMC (Space and Missile Systems Center, Los Angeles AFB, CA) 麾下の Military Satellite Communications Systems Wing。(Lockheed Martin)
CACI International は米空軍から、MEFPAK (Manpower and Equipment Force Packaging) と Medical Logistics Support Services の契約を受注した。基本契約 9 ヶ月、1 年単位のオプション契約 4 年分、総額 8,500 万ドル。Air Force Medical Service と一部の陸軍部隊を対象とするもので、中南米に派遣中の空軍ならびに州兵航空隊 (ANG : Air National Guard) 部隊について、医療業務に必要な兵站支援として人員・機材を提供するもの。(CACI International)
Raytheon は、WSMR (White Sands Missile Range) で実施していた SLAMRAAM (Surface Launched Medium Range Air-to-Air Missile) のシステム インテグレーション試験が成功裏に完了、Patriot と Avenger に対する相互運用性を実証できたと発表した。ネットワーク化したセンサー網でターゲットを追跡、得られた目標データを SLAMRAAM の射撃管制システムから Agenger に転送して射撃指揮を行ったり、Patriot との間でターゲットの位置・追跡情報を交換して航空戦の状況 (common operational air picture) を共有しながら交戦したり、といった内容。これにより、広範な戦場をカバーしつつ、最適な兵装を使って要撃を実施できることを確認できたと説明している。(Raytheon)
Lockheed Martin は英国防省から、兵站支援関連プログラム・JAMES (Joint Asset Management and Engineering Solutions) に関する修正契約を 7,500 万ポンドで受注した。Lockheed Martin Simulation, Training & Support が開発、2005 年から導入しているシステムで、英陸軍の装備品 60,000 点以上を管理している。今回の修正契約により、対象を英海軍と英空軍の陸上配備機材にも拡張したほか、自己診断機能を追加している。このシステムを使うと、装備の稼働状況やコンディション、所在に関する情報を把握できるほか、整備・補修・改修・オーバーホールといった作業に関する情報も得られる。もしも問題点が見つかれば、対策のために必要な資材やその他のリソースの配分を計画、データの記録や、装備が稼働状態に戻るまでの追跡も実現できる。(Lockheed Martin)
Sikorsky Aerospace Services 傘下の HSI (Helicopter Support Inc., Trumbull, CT) は、コロンビア空軍から Huey II ヘリ搭載用の増設燃料タンク×12 セットを受注した。Robertson Aviation LLC (Tempe, AZ) が製造を担当、HSI が 2008 年 1 月から、アメリカ政府以外のカスタマーに対するディストリビューターとなっているもの。HSI は軍民双方のカスタマーを対象として、ヘリコプター向けのサービス・兵站支援業務を提供している。(Sikorsky Aircraft)
Raytheon は米海軍から、NATO Sea Sparrow・ESSM (Evolved Sea Sparrow Missile) の両艦対空ミサイルで使用する Mk.48 GMVLS (Guided Missile Vertical Launch System) を、2,120 万ドルで受注した。内訳は以下の通り。
Mk.20 mod.1 キャニスター×68 (カナダ向け)
キャニスターに取り付けるカバーのスペア×156 (カナダ・オランダ・ベルギー向け)
製造は Raytheon の Seapower Capability Center (Portsmouth, RI) で実施、副契約社としてオランダの Hoogeveen が入る。2010 年 12 月に完納の予定。(Raytheon)
Lockheed Martin は 6 月に米海軍に対して、ICEWS (Integrated Common Electronics Warfare System) の洋上デモンストレーションを実施した。陸上試験に続いて実施したもの。ICEWS は、現行の AN/SLQ-32(V) ESM (Electronic Support Measures) 装置をアップグレードする目的で、SEWIP (Surface Electronic Warfare Improvement Program) ブロック 2 の下で同社が受注している。AN/SLQ-32 の受信機、アンテナ、電子戦システムとのインターフェイスを改善するという内容。脅威の発達に合わせて改良を施せる設計になっているほか、COTS (Commercial Off-The-Shelf) 化によるコストダウンも図っている。(Lockheed Martin)
Harris は米海軍や産業界からの代表者 50 名以上を集めて、SeaLancet RT-1944/U のデモンストレーションを 3 日がかりで実施した。広帯域・遠距離伝送が可能な艦載無線機で、陸・海・空をカバーする IP ネットワークの構築が可能としている。デモンストレーションでは、UAV (Unmanned Air Vehicle) を模擬する航空機に加えて洋上に USV (Unmanned Surface Vehicle) を模擬する小艇 3 隻など、合計 5 ノードを展開、VoIP (Voice over IP)、データ通信、チャット、ストリーミング動画、といった通信を実施。伝送速度は 54Mbps、伝送距離は 100nm 超を記録した。また、航空機による通信中継では 200nm 以上の遠距離通信も実現。LCS (Littoral Combat Ship) などの艦艇が広範囲に展開した際のネットワーク構築を想定しており、対潜戦、対機雷戦、対水上戦、洋上阻止、艦同士の通信といった用途に利用する。無線機本体は水中 1m まで浸かっても動作でき、プラットフォームとしては水上艦、UAV を含む航空機、ゲートウェイ ブイ、分散型センサーなどを想定。(Harris)
iRobot は米陸軍 PEO STRI (Program Executive Office for Simulation, Training, and Instrumentation) から、xBot の第四次契約分・220 台を 1,750 万ドルで受注した。IED などの爆発物処分用として FasTac Kit 付きの PackBot 510 を納入するもので、2008 年中にデリバリーする予定。すでに設定している 2 億 8,600 万ドルの契約の一環で、現在までの累計受注額は 4,450 万ドル。PackBot 510 は従来型よりも 30% のスピードアップを図っており、5.6mph で走行可能、斜度は 60 度まで対応する。重量 30lb、モジュラー構造になっているので用途に合わせてペイロードを交換可能。PackBot シリーズの累計納入は 1,500 台を超えている。(iRobot)
今日の米軍調達 (Contracts 2008/7/23)
以下の各社は米海軍から、NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command) Southwest の AOR (Area of Responsibility) にある海軍・海兵隊の施設で実施する建設・補修工事を、総額 $100,000,000 (not-to-exceed) で受注した。
Dimensions Construction, Inc. (San Diego, CA) : N63473-08-D-8650
Allen Engineering Contractor, Inc. (San Bernardino, CA) : N63473-08-D-8642
RMA Land Construction, Inc. (Brea, CA) : N62473-08-D-8643
Candalaria JV LLC. (Glendale, AZ) : N62473-08-D-8644
Marcon Engineering, Inc. (Escondido, CA) : N62473-08-R-8645
RQ-Brady JV 01 (San Diego, CA) : N62473-08-R-8646
I.E.-Pacific, Inc. (San Diego, CA) : N62473-08-R-8647
Patricia I. Romero Inc. (dba Pacific West Builders, San Diego, CA) : N62473-08-R-8648
Hal Hay Construction, Inc. (Riverside, CA) : N63473-08-D-8649
対象地域は、カリフォルニア州南部、アリゾナ、ニューメキシコの各州など。最低保証額 $5,000。基本契約 1 年、1 年単位のオプション契約 4 年分。予算配分は、CA (82%)、AZ (16%)、NM (2%)。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southwest, San Diego, CA
Western Branch Diesel, Inc. (Portsmouth, VA) は米海軍から、Mk.V Special Operations Craft で使用している MTU 12V396TE94 ディーゼル主機のオーバーホールと補修を、$10,158,500 で受注した。作業場所は Portsmouth (80%) と Norfolk (20%)、期間は 2013 年 3 月まで。NSWC (Naval Surface Warfare Center) Panama City Division, Panama City, FL (N61331-08-D-0018)
Archer Western Contractors (Atlanta, GA) は米陸軍から、ノースカロライナ州の Fort Bragg で実施する独身兵士用住宅の建設工事を $45,079,000 で受注した。Army Engineer District, Savannah, GA (W912HN-07-D-0051)
Park Construction Co. (Hampton, MN) は米陸軍から、ネブラスカ州 Lincoln で実施する治水工事を $12,939,650 で受注した。Army Corps of Engineers, Omaha, NE (W9128F-08-C-0014)
Alliant Lake City Small Caliber Ammunition Co., LLC (Independence, MO) は米陸軍から、小火器用弾薬を $10,635,417 で受注した。Army Sustainment Command, Rock Island, IL (DAA09-99-D-0016)
Barr Incorporated (Putnam, CT) は米陸軍から、Barnes ANGB (Air National Guard Base, Westfield, MA) に消防救難施設 (fire crash rescue station) を増築する工事を $6,128,000 で受注した。National Guard Bureau, Milford, MA (W912SV-08-C-0008)
Chugach Government Services, Inc. (Anchorage, AK) は米陸軍から、アラバマ州の Redstone Arsenal に天然ガス発電機と変電施設を建設する工事を、$6,494,099 で受注した。Army Corps of Engineers, Mobile, AL (W91278-08-C-0044)
以下の各社は米空軍から、空軍の管理下にあるウェポン システムの改修・開発・補修・予備品供給を、総額 69 億ドル (maximum) で受注した。
Associates for International Research Inc., Engineering Services LLC (Annapolis, MD) : FA8530-08-D-0001
Boeing Support Systems (Fort Walton Beach, FL) : FA8530-08-D-0004
DRS Technical Services (Herndon, VA & Calverton, MD) : FA8530-08-D-0005
L-3 Communications TCS (3 Com) (Warner Robins, GA) : FA8530-08-D-0007
LMIS (Lockheed Martin Integrated Systems, Warner Robins, GA) : FA8530-08-D-0008
MacAulay-Brown, Inc. (Dayton, OH) : FA8530-08-D-0009
MTC Technologies (BAE Systems Science and Technology, Inc., Dayton, OH) : FA8530-08-D-0010
Northrop Grumman Technical Services Inc. (Herndon, VA) : FA8530-08-D-0011
Raytheon Technical Service Co., Customized Engineering Depot Support (Indianapolis, IN) : FA8530-08-D-0012
SAIC (Science Applications International Corp., San Diego, CA) : FA8530-08-D-0013
Scientific Research Corp. (Atlanta, GA) : FA8530-08-D-0014
Support Systems Associates, Inc. (Melbourne, FL) : FA8530-08-D-0015
WR-ALC/PKE, Robins AFB, GA
E.J. Mlynarczyk and Co., Inc. (dba EJM Aerospace Services, Crestview, FL) は米空軍から、HH-60G に装備する Improved Ballistic Armor Suppression Sub-System で使用する、追加生産キットと保管用コンテナを $14,553,548.57 で受注した。Warner Robins ALC (Air Logistics Center), WR-ALC/580th ACSG, GFKAB, Special Operations Forces Contracting Division, Robins AFB, GA (FA8509-05-D-0004-0020)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/23)
先に BAE Systems は米海軍から、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) として RG-31 Mk.5E×773 両を追加受注したが、このうち 440 両については設計元でもある BAE Systems Land Systems OMC (Benoni, South Africa) が生産を担当、残り 333 両については General Dynamics Land Systems-Canada がライセンス生産する。両方合わせた受注額は 15 億ラント (1 億 5,000 万ポンド / 3 億ドル)。2009 年 4 月までに完納の予定。(BAE Systems)
Navantia は 7/21 に、スペイン海軍向けの戦闘給糧艦 (combat replenishment ship)・Cantabria を進水させたした。建造所は同社の San Fernando - Puerto Real 造船所。2005 年 7 月に受注、2007 年 1 月に起工して建造を進めてきたもので、この後 12-14 ヶ月で就役の予定。船体はダブルハル構造で、燃料・真水・潤滑油といった液体貨物、それと武器・弾薬・各種物資などのドライ貨物を搭載、海軍や陸軍の作戦行動を支援する。医療施設も備えており、人道支援任務や災害派遣にも対応可能。主要諸元は以下の通り。
全長 : 173.9m
水線長 : 162.0m
全幅 : 23.0m
吃水 : 8.0m
深さ : 11.8m
重量 : 9,800t
排水量 : 19,500t
主機 : 10.890kW×2 基、1 軸、可変ピッチプロペラ装備
最高速度 : 22kt
航続距離 : 6,000nm
乗員 : 122 名
(Navantia)
Northrop Grumman が米海軍向けに用意した RQ-4A ブロック 10 GHMD (Global Hawk Maritime Demonstration) が、カリフォルニア州北部で発生している山火事への対処に引っ張り出された。6/27-28 にかけて実施した 23 時間のフライトでは 500 舞を超える現場の写真を撮影、「洋上監視活動から、簡単に "ギアを切り替えて" 陸上における人道支援任務に転用できることを実証した」とのこと。Point Mugu を拠点として、Monterey、San Francisco Bay、Big Sur、Crescent City、オレゴン州との境界付近、といった範囲の映像を撮影して回った。この任務は米北方軍 (USNORTHCOM : U.S. Northern Command) 向けの民生支援として実施している。RQ-4 ブロック 10 は、高度 65,000ft を飛翔しながら、高解像度のリアルタイム画像を撮影して送ってくる機能がある。センサーとしては、EO/IR (Electro-Optical / Infrared)、合成開口レーダー (SAR : Synthetic Aperture Radar)、限定的 SIGINT (Signal Intelligence) に加えて、NRL (Naval Research Laboratory) が開発した自動識別装置がある。これは艦上のブロードキャスト システムに応答するトランスポンダーのこと。改良型のブロック 20 では、35 時間の連続滞空が可能になる予定。(Northrop Grumman)
General Dynamics C4 Systems は、米海軍から受注している次世代移動体通信システム・MUOS (Mobile User Objective System) のアンテナ設置を行ったと発表した。ハワイの Wahiawa で、直径 18.4m のアンテナ×3 基を高さ 53ft のペデスタルに取り付けたもの。Ka バンド対応で、自動追跡機能もある。MUOS の主契約社は Lockheed Martin Space Systems (Sunnyvale, CA) で、GD は副契約社として地上側の設備を担当している。ハワイの Wahiana 以外に、ヴァージニア州の Norfolk、オーストラリアの Geraldton、イタリアの Niscemi と、世界の 4 ヶ所に地上局を設置、通信衛星と組み合わせて、携帯可能な小型端末機による通信を可能にする。衛星初号機の打ち上げと地上側設備の完成は 2010 年を予定している。MUOS では W-CDMA (Wideband Code Division Multiple Access) を利用、さらに JTRS (Joint Tactical Radio System) で MUOS 端末機を使用するための、MUOS User Entry Terminal Waveform ソフトウェアも開発中。(General Dynamics C4 Systems)
米海軍のイージス巡洋艦を使って 7/17 に Tomahawk ブロック IV 巡航ミサイルの試射を実施、ミサイルは 500nm を飛翔して、予定通りのターゲットに弾着した。過去に潜水艦と水上艦から 6 回ずつ試射を実施・成功させており、今回が 13 回目の成功事例。
(Raytheon)
BBN Technologies は 6 月に米陸軍から、狙撃探知システム・Boomerang×8,131 セットを $73,845,000 で受注しているが、同社によると Boomerang は 2004 年以来、現場からのフィードバックを受けてスパイラル式に改良を進めてきているとのこと。具体的には、システムの堅牢化、市街地での性能向上、EO/IR システム・遠隔操作式ウェポン ステーションとのインテグレーション、Cursor on Target や FBCB2 とのインテグレーションといった具合。近いうちに固定拠点の防禦機能も加わる。
(BBN Technologies)
米空軍の MQ-9 Reaper が 7/18 に、イラクで OIF (Operation Iraqi Freedom) をサポートするために、初の実戦任務飛行を実施した。USAFCENT (U.S. Air Force Central の CAOC (Combined Air and Space Operations Center) では今後も、MQ-9 による任務飛行を計画・実施していくとのこと。(USAF)
米海軍・Raytheon・Boeing の三者は、100 セット目となる AN/APG-79 AESA (Active Electronically Scanned Array) レーダーのデリバリーを記念して、同レーダーを装備する F/A-18×2 機を、7/1 にミシシッピー州 Forest で展示した。単に AESA 化しただけでなく、高性能の SAR (Synthetic Aperture Radar) モード、COTS (Commertial-off-the-Shelf) 化とオープン アーキテクチャ化、レンジや解像度の改善、追跡可能なターゲットを倍増、といった特徴もある。現時点で VFA-22 など 5 個飛行隊が装備済み。(NAVAIR : US Naval Air Systems Command)
8/20 までの予定で MCB (Marine Corps Base) Camp Pendleton で実施している JLOTS (Joint Logistics Over the Shore) 演習において、AADS (Amphibious Assault Direction System) のデモンストレーションが行われた。演習に参加した車両や揚陸艇などを追跡、リアルタイムの状況認識を可能にするシステム。AADS は 2006 年から遠征打撃群 (ESG : Expeditionary Strike Group) への配備が始まっている。人員・貨物・武器弾薬などを大型の揚陸艦や輸送船から小艇に積み替えて上陸させる際に、AADS による状況認識が役立つという触れ込み。移動状況を把握できるだけでなく、音声通話によるやりとりや手作業でのプロットを不要にできる利点もある。(US Mavy)
General Dynamics Information Technology は、ViPS, Inc. (Towson, MD) の買収を完了したと発表した。HLTH Corp. から 2 億 2,500 万ドルで買収したもの。ViPS は、意志決定・分析・自動化処理といった機能によって、ヘルスケア関連のソリューションを実現している、CMS (Centers for Medicare and Medicaid Services) 分野の会社。(General Dynamics Information Technology)
UAV メーカーの Insitu (Bingen, WA) は、Boeing が同社を買収することになったと発表した (買収条件については非公開)。買収完了後は Boeing の IDS (Integrated Defense Systems) 部門・Military Aircraft の傘下で事業を継続する。Insitu は 1994 年に発足した会社で、ISR (intelligence, surveillance and reconnaissance) 分野で使用する低コスト UAS (Unmanned Air System) のマーケット リーダーだと称している。今年の売上は前年を 70% 上回り、1 億 5,000 万ドルに達する見込み。両社は 2002 年から、Insitu 製の小型 UAV・ScanEagle に関して協業している仲で、ScanEagle は累計 10 万時間を超える任務飛行を記録している。(Insitu, Boeing)
今日の米軍調達 (Contracts 2008/7/22)
Sikorsky Aircraft Corp. (Stratford, CT) は米陸軍から、MH-60S Sea Hawk×2 機を $22,042,092 で受注した。AMCOM (Army Aviation and Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W58RGZ-08-C-0003)
B.L. Harbert International, LLC (Birmingham, AL) は米陸軍から、アラバマ州の Redstone Arsenal に Army Materiel Command の司令部施設と United States Army Security Assistance Command の施設を建設する工事を、$20,000,000 で受注した。Army Corps of Engineers, Mobile, AL (W91278-08-C-0045)
General Dynamics Advanced Information Systems, Inc. (Fairfax, VA) は米海軍から、Digital Array Radar の開発を $9,733,571 で受注した。REMEC Defense and Space (San Diego, CA) が 18% 分、Shenandoah Solutions (Red Lodge, MT) が 3% 分の作業を分担する。ONR (Office of Naval Research), Arlington, VA (N00014-05-D-0508/#0004)
Lockheed Martin Corp. (Eagan, MN) は米海軍から、AN/UYQ-70 コンソールを対象とする兵站支援業務を $7,807,353 で受注した。Naval Inventory Control Point (N00024-98-D-5202/#1408)
Campbellsville Apparel Co., LLC (Campbellsville, KY) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、男性用衣料品を $11,866,573.00 (maximum) で受注した。陸海空軍・海兵隊向け、オプション契約の 2 年目分。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SP0100-06-D-0378)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/7/22)
カタール軍は AgustaWestland に対して、AW139×18 機を 2 億 6,000 万ユーロで発注した。要員の訓練やスペアパーツも含めた金額。カタール空軍 (Qatar Emiri Air Force) が運用を担当して、人員輸送、SAR (Search and Rescue)、国境警備、特殊作戦、法執行、国土安全保障などの任務に使用する。AW138 のキャビン容積は 8 立方メートル、兵員 8-15 名の搭載が可能。これで AW138 の累計受注は 370 機を突破、中東だけで 100 機を超えることになった。(AgustaWestland)
そのカタールは C-17A Globemaster III×2 機も発注しているが、こちらは 2009 年の夏にデリバリーする予定とのこと。これで、C-17A の累計受注は以下のようになった。
米空軍 : 190 機を受注、175 機をデリバリー済み。さらに FY2008 の戦時補正予算 (2008 Wartime Supplemental Appropriations Bill) に盛り込まれた、15 機の追加受注について協議中
英空軍 : 6 機を受注、完納済み
カナダ空軍 : 4 機を受注、完納済み
オーストラリア空軍 : 4 機を受注、完納済み
カタール空軍 : 2 機を受注
(Boeing)
すでに BrahMos ミサイルの共同開発実績があるインドとロシアだが、今度は "スマート" 戦車の共同開発に乗り出すことになった。高速化、火力の強化、洗練された装甲防禦、乗り心地の改善、といった機能を盛り込むとしている。また、VR (Virtual Reality) 技術を用いた指揮情報システムとネットワーク機能を備える計画。主砲は 152mm 径、ハンター/キラー機能を持つ射撃統制システムを装備すると報じられている。これにより、パキスタン陸軍が装備する T-80 と Al Khalid の両戦車を凌駕するというのがインド側の目論見。(ddi Indian Government news)
米海軍は NGC2P (Next Generation Command and Control Processor) 計画の担当メーカーとして、Northrop Grumman を選定した。所要のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを開発するほか、エンジニアリング/兵站面のサービス業務も担当する。基本契約 1 年、1 年単位のオプション契約 4 年分で、すべて実現した場合の総額は 2 億 1,800 万ドル。第一陣として 330 万ドルの契約を受注している。NGC2P とは、TDL (Tactical Data Link) を介してリアルタイムの戦術情報をやりとりする通信プロセッサで、次世代の指揮/データ処理機能を実現するとされる。これを米海軍や同盟国の水上戦闘艦に装備する計画。担当は PEO C4I (Program Executive Office for Command, Control, Communications, Computers and Intelligence) で、ここの代理として SPAWAR (Space and Naval Warfare Systems Command) が契約を発注した。(Northrop Grumman)
トルコ空軍は C-130 に装備する慣性航法装置として、Northrop Grumman 製の光ファイバー式ジャイロ慣性航法システム (INS : Inertial Navigation System)、LN-260 の採用を決定した。Notrhrop Grumman がトルコの Aselsan Inc. と組んで TAI (Tusas Aerospace Industries Inc.) に納入する構図で、製造も Aselsan が担当する。LN-260 は、INS と 24 チャンネルの GPS (Global Positioning System) レシーバーを組み合わせた構成。GPS モジュールは SAASM (Selective Availability/Anti-Spoofing Module) 対応。Northrop Grumman では、LN-260 はレーダーや通信機器に影響するようなノイズが少なく、性能と信頼性が高く、軽量で電力消費は少ないとしている。FMS ではなく直接取引。この件以外では、米空軍の F-16 Multinational Fighter Program や米海軍の F-5 アップグレード改修でも採用実績がある。(Northrop Grumman)
Raytheon は、6/13 に実施した XM982 Excalibur 誘導砲弾の試射で、新しい Ti (チタニウム) ベースと OBR (On-Board Recorder) のテストを実施したことを明らかにした。Raytheon Missile Systems が、Excalibur ブロック IB の受注に備えて実施したもので、部品点数削減による信頼性向上やコストダウンを目的として導入した Ti ベースと、OBR やテレメトリー ユニットの動作を検証するのが目的。Ti ベースの導入によってベースバーン装薬の利用が可能になり、射程延伸に寄与するとしている。試射では発射後の内蔵フィン展張を問題なく実施、フィンに関連する整合性がとれていると確認できた、という説明。(Raytheon)
ATK (Alliant Techsystems) は、米海軍航空システム軍団 (NAVAIR : Naval Air Systems Command, Patuxent River, MD) から、AN/AAR-47B(V)2 ミサイル接近警報装置を 1,640 万ドルで追加受注したと発表した。製造はフロリダ州 Clearwater の工場で実施する。ヘリコプターや固定翼機に装備して SAM を探知する。新たに想定される脅威に合わせて開発中の AN/AAR-47B(V)2 は、現在、最終試験を実施しているところ。既存の AN/AAR-47 を、"A-Kit" の変更なしで AN/AAR-47B(V)2 仕様にアップグレードすることもできる。AAR-47 シリーズの累計納入は 3,000 セットを超えており、カスタマーは米軍やその他の同盟国 16 ヶ国にのぼる。(ATK)
SAIC (Science Applications International Corp.) は、核兵器担当国防次官補 (Deputy Assistant to the Secretary of Defense for Nuclear Matters) から核関連のサービス業務 (Nuclear Matters Professional Services) を受注したと発表した。基本契約 1 年、1 年単位のオプション契約 4 年分、すべて実現した場合の総額は 2,600 万ドル。核兵器の安全性、保安、信頼性を確保するほか、将来の必要性に合わせて手持ちの核兵器を手直しするために、所要の技術的課題を評価・勧告するのが仕事の内容。(SAIC)
Boeing は、米陸軍の HEL TD (High Energy Laser Technology Demonstrator) 計画で使用する Mobile Laser Weapon 用ビーム制御システムの予備設計 (Preliminary Design) を完了したと発表した。HEL TD のフェーズ 1 契約として、トラック搭載型レーザー兵器のビーム制御システムを設計しているところ。その後の、ビーム制御システムと指揮管制システムの製造・インテグレーション・試験については、オプション契約となっている。最終的には、飛来するロケット・砲弾・迫撃砲弾を要撃するための、トラック搭載型ソリッドステート レーザー兵器を実現する計画。(Boeing)
General Dynamics Land Systems (Sterling Heights, MI) 傘下の General Dynamics Robotic Systems は米海軍 ONR (Office of Naval Research) から、LCS (Littoral Combat Ship) で使用する CLRS (Common Launch and Recovery System) の開発を受注した。無人艇の発進/揚収を自動的に行うロボット システムを開発する案件。(General Dynamics)
Pratt & Whitney が開発を進めている GTE (Geared Turbofan Engine) こと PurePower PW1000G のデモンストレーターが、7/11 に最初の飛行試験を開始した。2008 年末まで続く予定の飛行試験では、まず Pratt & Whitney の社有 B.747SP で 40 時間、続いてフランスの Toulouse に場所を移して Airbus 社有の A340 で飛行試験を実施する。ここまでがフェーズ 1 で、続くフェーズ 2 では今年の第四四半期から 75 時間の飛行試験を実施、性能・運用面の試験を実施して、導入・騒音がらみのデータ収集などを実施する。すでに、地上試験については 5 月に 250 時間にのぼる試験を完了している。(Pratt & Whitney)
エストニア海軍は、不要になった Fraeunlob 級掃海艇×2 隻 (Vaindlo, Olev) を競売にかけると発表した。1967 年にドイツ海軍向けとして建造、2005 年にドイツ海軍から供与を受けたもの。全長 38m、幅 8.2m、吃水 2.2m、排水量 252t、船体はレッドウッド材とオーク材でできている。(Estonian MoD)
今日の米軍調達 (Contracts 2008/7/21)
Sikorsky Aircraft Corp. (Stratford, CT) は米陸軍から、UH-60M×26 機を量産仕様に改修する作業を $110,591,666 で受注した。AMCOM (Army Aviation & Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W58RGZ-08-C-0003)
Environmental Systems Research Institute (Redlands, CA) は米陸軍から、地理空間へのデータ融合を行う技術のプロトタイプ開発を $7,914,778 で受注した。NGA (National Geospatial Intelligence Agency), Reston, VA (HM1582-08-C-0001)
Dultra Dredging Co. (San Rafael, CA) は米陸軍から、水路改良、防波堤の建設、浚渫、人口礁の建設、ボート出入り用のランプ建設といった工事を $7,486,000 で受注した。アラスカの Unalaska で実施する。Army Engineer District, Elmendorf AFB, AK (W911KB-08-C-0017)
Raytheon Co. (McKinney, TX) は米陸軍から、改良型熱線サイト システムの先行調達契約を $7,028,791 で受注した。TACOM, Warren, MI (DAAE07-02-C-M001)
WRS Infrastructure and Environment, Inc. (Tampa, FL) は米陸軍から、水源地、灌漑用貯水池の堤防、水路、ポンピング ステーション、管理施設、吸上口、アクセス道路などの建設工事を $7,000,000 で受注した。フロリダ州の Highlands County と Okeechobee County で実施する。Army Engineer District, Jacksonville, FL (W912EP-08-C-0013)
Clark/Balfour Beatty (Joint Venture, Bethesda, MD) は米海軍から、Walter Reed National Military Medical Center (Bethesda, MD) で実施する建設・建て替え工事の予算追加に伴う修正契約を $85,170,526 で受注した。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Washington, Washington DC (N40080-08-C-0007)
Raytheon Network Centric Systems (St. Petersburg, FL) は米海軍から、CEC (Cooperative Engagement Capability) システムの量産分と関連サポート業務を $29,437,812 で受注した。陸軍・海軍・海兵隊向け。オプション契約分まで実現した場合の総額は $135,945,903。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington DC (N00024-08-C-5203)
Orbital Sciences Corp. (Chandler, AZ) は米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) から、中射程型の標的ミサイル×2 発 (うち 1 発はオプション契約) を $15,000,000 (not-to-exceed) で受注した。日本向けの FMS (Foreign Military Sales) 案件。MDA (Missile Defense Agency), Washington DC
ViaSat Inc. (Carlsbad, CA) は DISA (Defense Information Systems Agency) から、IW (Integrated Waveform) 計画のフェーズ II 分に関する修正契約を $9,318,382.00 で受注した。DITCO-NCR (Defense Information Technology Contracting Office - National Capital Region) (HC1047-07-C-0013)
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人事・組織
予備役の動員状況 (DoD 2008/7/23)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 1,542 名の減。内訳は以下の通り。
軍種 : 非志願動員 / 志願動員 / 合計
ARNG : 50,015 (-1,083) / 6,025 (-21) / 56,040 (-1,104)
USAR : 19,253 (-73) / 8,053 (-47) / 27,306 (-120)
USMCR : 6,103 (-28) / 2,039 (-19) / 8,142 (-47)
USNR : 4,015 (-62) / 1,751 (+101) / 5,766 (+39)
USAFR : 1,048 (+1) / 3,892 (-231) / 4,940 (-230)
ANG : 1,932 (-104) / 3,976 (+34) / 5,908 (-70)
USCGR : 516 (-11) / 261 (+1) / 777 (-10)
TOTAL : 82,882 (-1,360) / 25,997 (-182) / 108,879 (-1,542)
ARNG : 陸軍州兵, USAR : 陸軍予備役, USMCR : 海兵隊予備役, USNR : 海軍予備役, USAFR : 空軍予備役, ANG : 州兵航空隊, USCGR : 沿岸警備隊予備役
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戦争・紛争
今日の USAFCENT (AFNews 2008/7/23)
22 日、アフガニスタンの Shinkay で米空軍の B-1B が、敵兵と敵陣を GBU-38/B で爆撃。Musa Qala では米海軍の F/A-18C が、友軍と交戦している敵の迫撃砲陣地を GBU-12/B で爆撃。Khowst では、敵が IED を設置している現場を米空軍の B-1B が GBU-38/B で爆撃。Bagram、Ganj Abad、Orgun-E に米空軍の F-15E が、Gereshk に英空軍の Harrier GR.7 が、Bari Kowt に米空軍の A-10 が、Sangin に米海軍の F/A-18F が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 71 件、ISR ミッションは 13 件、戦術偵察ミッションは 6 件。
イラクでは、近接航空支援ミッション 52 件、ISR ミッション 26 件、戦術偵察ミッション 4 件を実施。
今日のアフガニスタン (AFPS 2008/7/23)
Wardak 省の Sayed Abad 地区で聯合軍がタリバン関連組織の首領を捜索する任務を実施、その際に建物の中でバリケードを設置して陣取っていた敵が擲弾・機関銃・小火器で攻撃してきたため、小火器・擲弾で反撃するとともに航空支援を要請して制圧。この交戦で敵側に死者が出たが、人数は不明。
7/21 に Kandahar 省の Maruf 地区で、アフガニスタン軍と聯合軍の合同部隊が待ち伏せ攻撃を受ける事件が発生。パトロール中に小火器と RPG で撃たれたもので、小火器で反撃するとともに航空支援を要請、敵陣を破壊して制圧。
同じ 21 日、Kandahar 省 Shah Wali Kot で、アフガニスタン軍と聯合軍の合同部隊が、尾根筋に敵が陣取っているのを発見。戦闘態勢をとった敵と交戦するとともに航空支援を要請して制圧、敵側に複数の死者。
今日のイラク (AFPS 2008/7/23)
聯合軍が Baghdad 市内の各地で、誘拐をはたらいていた組織の関係者やアルカイダ関連組織の首領などを拘束。現在、アルカイダの資金源を絶つ作戦を展開中とのこと。Samarra でも、アルカイダ関連組織の資金担当者など 2 名を拘束している。
Baghdad の Rashid 地区で、イラク軍が武器集積所 2 ヶ所を発見。Bayaa では 82mm 迫撃砲弾、Saydiyah では RPG と TNT 火薬が見つかっている。その Rashid 地区・Abu Tshir では別件で、21 日に聯合軍が "special group" の関係者を拘束。路傍爆弾の専門家とみられる。
今日のイラク (AFPS 2008/7/22)
聯合軍とイラク軍がイラク北部で、Kirkuk 界隈で誘拐を行っていたアルカイダ関連組織の首領など、7 名を拘束。うち 5 名は Kirkuk 北方の Khanaqin で実施した作戦による。Baghdad の New Baghdad 地区では、聯合軍と警察が爆弾攻撃・砲撃の容疑者を拘束。
20 日、イラク軍と聯合軍が Islamic State of Iraq の活動家 5 名と、アルカイダ関連組織の資金・武器密輸担当者を拘束。前者の内訳は、Mosul で 1 名、Mosul 西方の Ibrat Najar で 4 名。後者は Hawijah で拘束したもの。
Baghdad の Sadr City、New Baghdad、それと市の北部で、聯合軍が複数の武器集積所を発見。迫撃砲、砲弾、RPG、ロケット、迫撃砲、自家製爆弾、機関銃、爆弾製造材料、銃弾といった内容。
今日のイラク (AFPS 2008/7/21)
聯合軍が Baghdad と Mosul で、合計 10 名を拘束。このうち Mosul では、テロ組織に対するアドバイザーを務めていたアルカイダ関連組織の首領 1 名と、その他 2 名を拘束。Baghdad で拘束した中には、アルカイダの宣伝活動をサポートしていた者も含む。
20 日、米軍とイラク軍が Baghdad の Sadr City で実施した作戦の際に、"special groups" のメンバー 6 名が死亡、2 名が拘束された。続いて部隊は New Baghdad 地区に移動して、武器隠匿の疑いがもたれた民家に突入。その際に、問題の建物と近隣の建物から撃たれて戦闘になり、聯合軍が航空支援を実施。それでも敵の攻撃は止まず、その後の戦闘で、さらに 4 名の敵が死亡。
聯合軍が Hezbolla Brigade の関係者 1 名を拘束。これは、イランの支援を受けて活動している "special groups." から分派した組織とみられ、インターネットを通じた動画・静止画配信によるプロパガンダを展開している。
Baghdad の Sadr City で、イラク軍が武器集積所を発見。RPG、迫撃砲、機関銃と弾薬といった内容。Sadr City では過去 60 日の間に、砲弾とロケットだけで各種合計 1,000 発、さらに自家製爆弾 280 発、爆弾製造材料が見つかっている。New Baghdad 地区でも IED や RPG、自家製爆弾が、米軍と警察によって見つかっている。
19 日、Baghdad の Rashid 地区で米軍が 3 名を拘束。市の北部でも、爆弾攻撃を行っている組織の関係者 2 名を拘束。Baghdad 市内では米軍と警察が、ロケット、爆薬、爆弾製造材料を発見。
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こぼれ話
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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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