今週の軍事関連ニュース (2008/08/15)
 

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一般ニュース

今日の小ネタ
  • 13 日にカリフォルニア州の Vandenberg AFB で、Minuteman III ICBM の試射を実施。NNSA (National Nuclear Security Administration) のミッションとして実施している、核弾頭装備 ICBM の信頼性検証試験。4,220nm を飛翔して太平洋上の目標海域に着弾した。(AFNews 2008/8/13)
  • ノルウェー政府は、今後 4 年間を対象とする国防計画のドラフトをまとめた。これ以上の軍備削減は行わず、むしろ陸海空軍・国境警備隊・沿岸警備隊について強化を図る方向。そのため、予算面でも年額 1 億 4,000 万ドルの上乗せを図る。(DefenseNews 2008/8/13)
  • Patria の首脳陣は、同社が受注獲得のためにスロベニアで贈賄を行ったという疑惑を否定。(DefenseNews 2008/8/13)
  • ウクライナの Viktor Yushchenko 大統領が 13 日、Sevastopol に要るロシア海軍黒海艦隊に対して新たな制約を加える法律に署名。黒海艦隊に所属する艦艇や航空機がウクライナの国境線をまたいで移動する際には、72 時間前までにウクライナ軍の承認を得ること、という内容。もちろん、この決定をロシアは強く非難している。(DefenseNews 2008/8/13)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/8/13)
  • CBO (Congressional Budget Office) のまとめによると、イラクで軍事・再建・外交関連の仕事を請け負っている民間契約業者に対するこれまでの支払累計は、2003-2007 年の合計で 850 億ドル (2008 年ドル価値換算) に達しているとのこと。国防総省が 760 億ドル、U.S. Agency for International Development が 50 億ドル、国務省が 40 億ドルといった内訳。これに 2008 年の分を加算すると、1,000 億ドルに達する見込み。人員面では、イラクで働いている民間契約業者の総数は下請も含めて 19 万人。そのうち米国市民は 20% を占める。また、特に警備関連の業者に限定すると、2003-2007 年にかけての支払累計は 60-100 億ドル、アメリカ政府と直接仕事をしている関係者が 10,000 名、さらにイラク政府と仕事をしている関係者が 15,000-20,000 名といったところ。民間契約業者 1 人あたりの年間支払額は概算で 50 万ドルほどで、これは軍人だと上級指揮官クラスの俸給に相当する。ただし、軍人の場合には定期的にローテーション展開するための経費が別にかかっているため、軍人の場合と民間業者の場合のコストは実質的に同等というのが CBO の見解。(CBO, VoA)
  • 米空軍が出直し版 RfP のドラフトをリリースした KC-X 計画について、国防総省の調達担当者と Northrop Grumman の関係者が会談。同社で KC-X 計画を担当している Paul Meyer 副社長は会談の後で、「今日の会合は生産的な内容だった。国防総省では、次世代の給油をできるだけ迅速に調達する必要性を認識している」と発言。また、同社は Bloomberg が「Boeing が日本・イタリア向けの KC-767 で納入遅延を引き起こした結果として、イタリアの関係者を怒らせ、日本からはペナルティを求められた」と報じた件を引き合いに出して、自社の優位性を主張。(Northrop Grumman)

インド海軍ネタ (DID 2008/8/12)
インドの Sindh Today で報じたところでは、インドが 8 機の調達を予定している P-8I 哨戒機に関する価格協議が完了したとのこと。FMS (Foreign Military Sales) ではなく、メーカーからの直接販売になるという報道も。価格については 22 億ドルという報道が出ている。輸出実現に際しては、DAC (Defence Acquisition Committee) と CCS (Cabinet Committee on Security) による承認が必要。
そのインドでは海軍参謀総長の Sureesh Mehta 大将が、「2022 年までに 160 隻体制を目指したい。空母 3 隻、主要水上戦闘艦と潜水艦 60 隻、各種航空機 400 機近く、といった内訳である」と発言。

今日の小ネタ
  • 上院による承認を得て、Norton A.Schwartz 空軍大将が正式に、第 19 代目の米空軍参謀総長に就任した。(AFPS 2008/8/12)
  • PMRF (Pacific Missile Range Facility, Kauai, HI) で、THAAD (Terminal High Altitude Area Defense) ミサイルとイージス BMD を連動させた要撃試験が行われた。ターゲットは弾頭分離型の弾道ミサイル。多層型の弾道ミサイル防衛システムにおいて、構成するさまざまなシステムを連携動作させるのが狙い。THAAD が使用する X バンド レーダーは可搬式で、かつ高い精度を持つため、これで得られたデータを使ってイージス BMD にキューを送ることもできる、という説明。なお、2006 年末に発注した THAAD の量産システム・第一陣は、2009 年 9 月にデリバリーして、2010-2012 年にかけて配備する計画。9 月には 2 発の THAAD を使って弾頭分離型のミサイルを要撃するテストを予定しているほか、今後は本物の再突入体とデコイを識別するテストも予定している。(DefenseNews 2008/8/12)
  • HAL (Hindustan Aeronautics Ltd.) がライセンス生産する Hawk Mk.132 練習機の初号機が、8/14 にインド空軍にデリバリーされる。インド国防省の説明によると、BAE Systems で生産する機体の単価は 2,020 万ドルだが、HAL で生産する機体は 1,420 万ドルとのこと。空軍向けに 66 機の調達を予定しているうち、42 機をライセンス生産する。(DefenseNews 2008/8/12)
  • 米陸軍では、M1 戦車、M2 歩兵戦闘車、Stryker、FCS (Future Combat System) の MGV (Manned Ground Vehicle) といった AFV に、APS (Active Protection System) を装備する検討をしている。公式決定はまだだが、すでに停止中、あるいは走行中の迎撃試験は実施しており、それを受けて可能性を模索している状況。(DefenseNews 2008/8/12)
  • イスラエル国防軍は 12 日、Golan Heights で大規模な演習を開始した。(DefenseNews 2008/8/12)
  • 中国人民解放軍は、「イメージダウンになる」として、空軍のパイロットに対してランチタイムの飲酒を禁止した。飲酒運転したら、自動的に免許取り消しにするとのこと。(DefenseNews 2008/8/12) [酔っぱらって飛行機を飛ばしている… わけじゃない… よね ?]

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/8/12)
  • 欧州委員会 (European Commission) は、ヨーロッパ全域をカバーしてモバイル TV・データ通信・災害対策などの用途に使用する、移動体衛星通信サービスのプロジェクトをスタートさせた。このために EU では 2GHz 帯の割り当てに関する規定を定めており、ライセンス手続きを迅速化する等の施策を講じている。(European Commission)
  • 8/10 から、アメリカ・ネバダ州の Nellis AFB で "Red Flag 08" 演習がスタート、まずブリーフィングと任務計画から作業を始めた。この演習には既報のように、インド空軍から Su-30MKI×8 機、Il-78×2 機、Il-76×1 機、人員 247 名が送り込まれている。このほか、仏空軍からは Rafale、韓国空軍からは F-15K、米空軍からは F-15 と F-16 が参加中。これら参加部隊の大半は "Blue Force" に所属しており、米空軍のアグレッサー飛行隊・64th AS と 65th AS に所属する F-15 と F-16 で編成する "Red Force" と対抗する。この演習でインド空軍の Su-30MKI は、SEAD (Suppression of Enemy Air Defence)、空対空戦闘、空対地戦闘に参加。Il-78 は米空軍の E-3 とともに任務のサポート役に回り、Il-76 は戦術空輸を担当する。冷戦期にはほとんど関わりがなかった米印両国だが、冷戦崩壊後、特に "911" 以後は関係緊密化が進んでいる。ただ、こうした両国の接近ぶりについては中国や北朝鮮の反発が予想される、という指摘も。もっともこうした米空軍の演習は、特定の国を対象とするシナリオを想定したものではない、ということになっている。(Indian MoD, ddi Indian Government News)

今日の小ネタ
  • 379th AEW (Air Expeditionary Wing) 麾下に展開している 34th EBS (Expeditionary Bomb Sqn., Ellsworth AFB, SD) 所属の B-1B が、Sniper ATP (Advanced Targeting Pod) を使用して、初の実戦での実弾投下を実施した。2006 年に緊急要請が出て、 B-1B にターゲティング ポッドを搭載することになり、Sniper ATP を装備する作業を進めてきていたもの。今は機体の改修を進めているところで、379th AEW 所属の B-1B 全機が Sniper ATP を装備することになっている。ちなみに、Sniper ATP は重量 440lb、中間整備を省いた 2 段階整備方式を前提とした設計になっている由。(AFNews 2008/8/11)
  • USS Kitty Hawk (CV-63) が、最後の艦載機発進・回収を実施した後、San Diego に到着した。(NavNews 2008/8/11)
  • サウジアラビアが、既発注分の 72 機に加えて Typhoon の第 2 バッチ調達に関する協議を始めたという報道。実現すれば総数 144 機になるという話も。(DefenseNews 2008/8/11)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/8/11)
  • Lockheed Martin が UAE に対して、輸出許可が得られてない AGM-114 Hellfire 対戦車ミサイルや関連技術データを提案・輸出しようとして AECA (Arms Export Control Act) と ITAR (International Traffic in Arms Regulations) への違反に問われていた件で、同社が自発的に情報提供を行ったとして、国務省と Lockheed Martin の間で事態収拾のための合意がまとまった。自発的な情報提供によってペナルティは緩和されたが、400 万ドルの罰金支払いが決まっている (このうち 100 万ドルについては賦課保留)。また、社内に事態再発防止のための ISCO (Internal Special Compliance Official) を最低 2 年にわたって設置するほか、ITAR や AECA への違反がないかどうかを確認する社内手続きを実施する、ITAR 遵守に関する半年ごとの報告、といった対応策も求められている。なお、同社は JASSM (Joint Air-to-Surface Standoff Missile) についても、許可されていない情報を流してしまっている。(US Department of State)
  • 韓国が開発を進めている衛星打ち上げロケット・KSLV-1 (Korean Space Launch Vehicle-1) は、2009 年の第二四半期に最初の打ち上げを実施する見込みとのこと。当初は今年末の予定だったが、ロシアの支援を受けながら設置を進めている発射台の作業に手間取って遅延した。ともあれ、韓国では「最初の打ち上げが重要」だとしている。(South Korean Ministry of Education, Science and Technology)
  • 民間団体の Taxpayers for Common Sense が FY2009 国防歳出法案について、米ミサイル防衛局 (MDA : Missile Defense Agency) の建設計画に関連する予算を槍玉に挙げた。上院の歳出法案では、チェコの X バンド レーダー施設については 1 億 800 万ドルの要求に対して満額、ポーランドの要撃ミサイル基地については 1 億 3,200 万ドルの要求に対して 2,600 万ドルのみを計上しているが、下院ではそれぞれ 4,850 万ドルと 5,260 万ドルを計上。これらについて Taxpayers for Common Sense では「フィットネス センターやチャペルに続く、尋常ならざる支出」と形容している。また、東欧に配備を計画している MD エレメントについても実績がないと批判した。 (Taxpayers for Common Sense)
  • 米陸軍はニュージャージー州の Fort Dix で "C4ISR OTM (On-the-Move) Event 08" を開催、4 月から CERDEC (Communications-Electronics Research, Development and Engineering Center, Fort Monmouth, NJ) と共同でテストしている C4ISR (Command, Control, Communication, Computers, Intelligence, Surveillance, and Reconnaissance) 関連装備をデモンストレーションした。まだ評価試験は進行中で、結果に関するレポートは 11 月にまとめられることになっている。演習で評価した装備は 100 システムを超えるとのこと。その一例としては、Boeing の回転翼 UAV・A160T Humming Bird や、兵士の腕に取り付けてテキスト メッセージをやりとりする Digital Alert Display がある。(US Army)

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産業・装備・調達

今日の米軍調達 (Contracts 2008/8/13)
  • The University of New Orleans (New Orleans, LA) は米海軍から、ルイジアナ州南東部とミシシッピー州南部のカスタマーを対象とする、先進研究開発プロジェクトに対する分析・技術面のサポート業務を $49,283,693 で受注した。カスタマーの一例は以下の通り。
    • Space and Naval Warfare Systems Center, New Orleans
    • Manpower, Personnel, Training and Education Command
    • Naval Oceanographic and Atmospheric Administration
    • Department of Navy Chief Information Office
    • National Aeronautics and Space Administration
    • National Finance Center
    • その他、連邦政府の研究機関
    Space and Naval Warfare Systems Center New Orleans, LA (N69250-08-D-0302)
  • Alion Science and Technology Corp. (Chicago, IL) は米海軍から、統合対潜戦訓練システムを $37,930,000 で受注した。コンピュータ ベースの訓練システムで、分散型で機動展開可能な構成をとる。NAWC (Naval Air Warfare Center) Training Systems Division, Orlando, FL (N61339-08-D-0009)
  • Northrop Grumman Systems Corp. (Bethpage, NY) は米海軍から、LCS (Littoral Combat Ship) のミッション パッケージをインテグレーションする作業に関する修正契約を、$16,124,867 で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington Navy Yard, Washington DC (N00024-06-C-6311)
  • Rockwell Collins Aerospace and Electronics, Inc. (Portland, OR) は米海軍から、C-130J で使用する HUD (Head Up Display)・HGS-3000 のスペアパーツ、補修、エンジニアリング サービス業務、サポート業務を、$7,200,000 (in total ceiling amount) で受注した。BOA (Basic Order Agreement) の期限は 2013 年 8 月まで。NSWC (Naval Surface Warfare Center), Crane Division, Crane, IN (N00164-08-G-WT00)
  • Watterson Construction Co. (Anchorage, AK) は米陸軍から、アラスカ州の Fort Richardson に兵舎を建設する工事を $33,850,000 で受注した。Army Engineer District, Elmendorf AFB, AK (W911KB-08-C-0023)
  • Evergreen Helicopters, Inc. (McMinnville, OR) は米陸軍から、アラスカ州の Fort Wainright で実施する MEDEVAC (Medical Evacuation) サービスを $9,507,456 で受注した。Army Contracting Agency, Fort Richardson, AK (W912CZ-08-D-0006)
  • Raytheon Missile Systems Co. (Tucson, AZ) は米陸軍から、GRIFFIN 弾薬と関連エンジニアリング サービス用のライン アイテムを、$6,057,283 で受注した。AMCOM (Army Aviation and Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W31P4Q-08-C-0252)
  • Valley Machine Co. (Alexandria, AL) は米陸軍から、各種戦闘車両用のパーツを仕上げて補修・塗装する作業を $6,000,000 で受注した。Anniston Army Depot, Anniston, AL (W911KF-06-D-0009)
  • Micro-Sat Systems, Inc. (Littleton, CO) は米空軍から、宇宙空間向けの PnP (Plug and Play) エレクトロニクスに関する研究開発を $14,999,579 (maximum) で受注した。Kirtland AFB, NM (FA9453-08-C-0249)

おふねの修理 (MoD UK 2008/8/11)
英国防省の発表によると、RFA (Royal Fleet Auxiliaries) 所属の給油艦、RFA Gold Rover が、入渠工事のために Merseyside の造船所に向かったとのこと。850 万ポンドをかけて、新型の Avon Searider 救命艇と揚搭用電動式クレーンの装備、ディーゼル発電機の換装などを実施する。2008 年末に艦隊に復帰する予定。NSL (Northwestern Shiprepairers and Shipbuilders Ltd.) が受注している、艦船維持を目的とするサポート パッケージの一環。
なお、Merseyside では RFA Fort Rosalie とRFA Fort George も入渠工事中。

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/8/13)
  • Northrop Grumman は、エジプト空軍の E-2C×1 機を E-2C-2000 (HE2K) 仕様にアップグレードする FMS (Foreign Military Sales) 案件を米海軍から約 3,800 万ドルで受注しているが、それについてのプレスリリースも出している。それによると、アップグレードの対象になるのはレーダー、ミッション コンピュータ、戦術ディスプレイ、航法システムとのこと。エンジニアリング関連の作業はニューヨーク州の Bethpage で、実際の改修作業はフロリダ州の SAMC (St. Augustine Manufacturing Center) で行う。(Northrop Grumman)
  • Boeing は、P-8A Poseidon の初号機が、ワシントン州 Renton にある同社工場で、最終組立作業を完了したと発表した。この後、飛行試験における計測に備えた較正作業を実施してから Seattle の Boeing Field に移動して、システム インテグレーションや追加試験の作業を来年初頭に実施する。Boeing IDS (Integrated Defense Systems) と BCA (Boeing Commercial Airplanes) の両部門がこの件に関わっている。(Boeing)
  • "The Times" 紙が、「英陸軍が運用している Phoenix UAV は高温地帯での運用に適応できない等の理由により退役することになった」と報じているが、これに対して英国防省では、同機はもともと 2008 年に退役することになっていたとして、この報道を否定。Phoenix はイギリス軍が初めて調達した UAV で、もともと砲兵隊の観測用として導入したもの。しかし、汎用 ISTAR (Intelligence, Surveillance, Target Acquisition and Reconnaissance) 資産としても使える、と説明している。バルカン半島で使用したほか、Operation Telic の初期段階でも使用したが、現在、イラクとアフガニスタンでは (緊急調達した) Hermes 450 に置き換わっている。本来、Phoenix に取って代わるのは進行中の Watchkeeper 計画だが、こちらでも同じ Hermes 450 を使用している。(MoD UK)
  • Thales UK は、その Watchkeeper 計画で使用する自動離着陸システム "Magic Atols" の検証試験が 7/23 に完了したと発表した。このシステムは GPS を使用せずに自動離着陸を実現するもので、コンパクトにまとめつつ、最大限の安全性を持たせている、という触れ込み。また、Watchkeeper 計画で使用している Hermes 450 以外の UAV と組み合わせることもできるとしている。次のマイルストーンは、レーダーや電子光学センサーのインテグレーション。(Thales UK)
  • 米空軍では、TacSat-3 (Tactical Satellite-3) の打ち上げ準備を推進中。この衛星は ARTEMIS (Advance Responsive Tactically Effective Military Imaging Spectrometer) なるペイロードを搭載する。このシステムはハイパースペクトラル センサーなど 3 種類のセンサーで構成しており、多くのカムフラージュを無効化してテロリストの隠れ家などをいぶり出せるという説明。現在、地上の兵士は敵情を得るために何時間も待たなければならないことがあるが、TacSat-3 は頭上の眼となって兵士の指先に情報をもたらし、TV ドラマ "24" の世界を現実のものにする、といっている。現在、TacSat-3 はインテグレーションと試験の作業を進めているところで、10 月に打ち上げの予定。この計画にかかったコストは 8,000 万ドル。(USAF)
  • Northrop Grumman と Rockwell Collins は、B-2A Spirit 爆撃機に装備する新型デジタル式コックピット ディスプレイ・MDU-R (Multi-function Display Unit Replacement) のデモンストレーションを成功裏に実施した、と発表した。使用したのは "brassboard" と称するプロトタイプで、空軍の試験施設・Weapon Systems Support Center で 7/29 にデモを実施した由。MDU-R は従来のディスプレイより解像度を高めており、乗員のワークロード低減と任務の有効性向上を図れるとしている。ディスプレイ自体の開発は Rockwell Collins が担当しており、8/1 から Option 1 の作業を開始。1 年がかりで設計を洗練させる作業を進める。この MDU-R は、進行中の B-2A 近代化計画の一環。(Northrop Grumman)
  • Northrop Grumman は、KEI (Kinetic Energy Interceptor) のステージ 1 とステージ 2 で使用する複合材料製のケーシングについて、構造面の整合性と流体力学面の検証試験を成功裏に完了した、と発表した。副契約社でロケット モーター担当のの Alliant Techsystems がユタ州の施設で試験を実施、これを Raytheon が監督する形。高圧の水を使って、ミサイルが飛翔する際にかかるものと同等の負荷をかけてテストしたとのこと。これらのブースターの飛行試験は 2009 年に予定している。(Northrop Grumman)
  • Lockheed Martin は、SVF (Suspicion Vessel Focuser) なる革新的ソフトウェアを開発したと発表した。これは洋上を行き来する船舶の動向を監視して、その中から怪しい船を見つけ出す、Web ベースのアプリケーション ソフトウェア。現在の港湾施設は非対称性脅威に対して脆弱であるとして、それに対処するためのソリューションとして開発したもの。以下の 3 種類の要素に立脚している。
    • Mean (手段) : それぞれの船が、危険性が高い貨物を運べるかどうかを調べる
    • Motive (動機) : 乗組員、船のオーナー、あるいはオペレーターにどの程度の危険性があるかを調べる。米海軍では、それぞれの船が領海内に現れた際に評価を実施する
    • Opportunity (機会) : 保護対象となる施設に対する接近の度合、つまり、それぞれの船がどういった進路・速力をとるかを調べる
    SVF は Web ベースで動作するため、個々の PC にソフトウェアをセットアップする必要はないという説明。ネットワーク化した各種の情報源からデータを集めて、機密データ、あるいは公開データと突き合わせた上で、"SVF Dashboard" と "SVF Focus Editor" という 2 種類の Web 画面に情報を表示する。前者は船舶の状況を可視化して表示するもので、数千隻の船舶の中から 10 秒足らずで、重要性が高い船 10 隻を拾い出して表示できる。後者は、先の "Means, Motive, and Opportunity" に関する動的な構成変更を行うためのツール。任務の状況に応じて設定を変更するために用いる。同社ではこのシステムを、海洋以外の分野にも応用できると考えている。Lockheed Martin の ATL (Advanced Technology Laboratories) がこの件を担当しており、Technology Transition Initiative の下でラボ段階から量産段階に移行して、脅威評価機能 MIDAS (Maritime Integrated Domain Awareness Solution) を実現する計画。なお、初期段階の SVF の研究は、DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) が 2005 年から三段構えで進めている、FastC2AP (Fast Connectivity for Coalitions and Agents Program) の一環として後援した。(Lockheed Martin)
  • Orbital Science によると、同社はカスタマーの MEASAT Satellite Systems に対して支援を実施中とのこと。何があったのかというと、カザフスタンの Baikonour で打ち上げ準備中だった MEASAT 3a 衛星が、クレーンによって損傷させられてしまい、それを修復する必要が生じた由。現在は MEASAT と Orbital Science の技術者が被害状況を調べているところで、その結果を受けて次の対応を決める。(Orbital Science)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/8/12)
  • AM General, LLC (South Bend, IN) は米陸軍から、HMMWV (High-Mobility Multi-purpose Wheeled Vehicle) を $247,546,000 で受注した。TACOM, Warren, MI (DAAE07-01-C-S001)
  • BAE Systems, Ground Systems Division (York, PA) は米陸軍から、M2 Bradley 歩兵戦闘車に装備する ODS (Operation Desert Storm) 状況認識キットを $76,185,539 で受注した。TACOM, Warren, MI (W56HZV-05-G-0005)
  • Sodexho Management Inc. (Gaithersburg, MD) は米陸軍から、軍の医療施設で実施する栄養学関連のサポート業務を、$8,475,017 で受注した。Army Medical Command, Fort Sam Houston, TX (W81K04-08-C-0003)
  • Mantech Telecommunications and Info System (Chantilly, VA) は米陸軍から、Program Manager Intelligence and Effects 向けに実施する兵站・IT 関連サービス業務を $8,053,055 で受注した。LCMC Acquisition Center, Alexandria, VA (W909MY-08-C-0045)
  • Syracuse Research Corp. (North Syracuse, NY) は米空軍から、Sensor Beam プログラムの開発・維持を担当している 453rd EWS (Electronic Warfare Squadron) 向けのサポート業務を $95,000,000 で受注した。Air Force Intelligences Surveillance and reconnaissance Agency, Lackland AFB, TX (FA7037-08-D-0002)
  • Siemens Corp., Research Inc. (Princeton, NJ) は DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) から、DBAC (Deep Bleeder Acoustic Coagulation) テクノロジーの開発に関する増額契約を、$500,338 で受注した。原契約は $11,256,966。DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency), Arlington, VA (HR0011-08-3-0004)
  • Raytheon Co. (McKinney, TX) は米特殊作戦軍団 (USSOCOM : US Special Operations Command) から、MH-60、MH-47、MH-6、CV-22 といった機体に装備している FLIR (Forward Looking Infrared) のサポート業務に関する継続分の契約を、$15,280,290 で受注した。陸海空軍・海兵隊で使用しているものが対象で、期間は 18 ヶ月。USZA95-03-C-0004 の継続分。(H92241-08-D-0007)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/8/12)
  • GAO (Government Accountability Office) が 8 日、BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) 計画に関する Lockheed Martin からの異議申立を却下したため、米海軍はプログラムを再開すると発表した。当初の選定結果通り、Northrop Grumman が提案していた RQ-4N Global Hawk 案で SDD (System Development and Demonstration) フェーズの作業を進める。(NAVAIR)
  • ITT など 6 社は、米戦略軍 (USSTRATCOM : United States Strategic Command) の USAMS II (USSTRATCOM Systems and Missions Support II) 契約を受注することになった。5 年間で総額 9 億ドルの案件。ITT 率いる企業チームは、核抑止力、宇宙関連、グローバル ストライク、サイバー防衛といった分野で、USSTRATCOM に対してマネージメント、分析、エンジニアリング/テクニカル サービスといった分野の業務を提供する。(ITT)
  • オーストラリアの野党・民主党 (Australian Liberal Party) で "陰の国防相" を務める Nick Minchin 氏が、Project Land 121 こと Project Overlander に関する Joel Fitzgibbon 国防相の動きを批判。Joel Fitzgibbon 国防相は「前の Howard 政権時代に Project Overlander を急いで進めすぎた」として、8/11 にプログラムの中断を指示しており、これを野党が「適正な手続きに従っており、急ぎすぎてなどいない」と反論したもの。また、採否を決めたのは国防省であって、政治的干渉などなかったとしている。これは総額 16 億豪ドルで各種の輸送用車両 2,400 両あまりを調達するプロジェクトだが、主契約社になっている BAE Systems が要求仕様を実現できず、それを受けて国防相が中断を指示したところ。(Australian Liberal Party)
  • スイスの Lucerne に近い Emmen の空軍基地で、JAS39D Gripen の評価試験が進行中。試験飛行は毎日のように行われており、パイロットはスイス軍の装備調達部門 (Armasuisse)、Saab、スイス空軍、スウェーデン空軍から出ている。主として、スイス側の搭乗員が前席、スウェーデン側の搭乗員が後席に座っているとのこと。飛行試験だけでなく、地上でも飛行準備・再武装・メンテナンス・兵站業務といった分野の評価を実行中。(Gripen International)
  • Embraer は、コロンビア空軍 (FAC) から 25 機を受注していた Super Tucano を完納したと発表した。最後となる 25 号機の納入セレモニーは、Embraer の本拠地・Sao Jose dos Campos で行われている。ブラジル空軍 (FAB : Forca Aerea Brasileira) では、練習機兼実戦機として 2003 年 12 月から Super Tucano を運用しているが、海外カスタマーはコロンビアが初めて。機体に加えて、TOSS (Training and Operation Support System) のような訓練システム・地上支援機材も一緒に輸出している。Super Tucano は単発・タンデム複座のターボプロップ機で、練習機としてだけでなく、COIN (Counter Insurgency) ミッションにも向くとしている。(Embraer)
  • QinetiQ 率いる企業チームは DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) から、LACOSTE (Large Area Coverage Optical Search While Track and Engage) 計画に関する 33 ヶ月・2,200 万ドルの契約を受注した。常駐型の戦術監視・精密追跡用センサーを開発する案件で、初期フェーズの作業に続いて、新型センサー システムの開発作業継続分を受注したもの。飛行船や UAV に搭載して高度 20,000m で運用しながら 24 時間フルタイムで、市街地のように混み合った場所でも、地上にいる多数の車両の動向を追跡できるようにするというもの。そのため、高い解像度と探知能力、さらに軽量コンパクトであることが求められる。そこで QinetiQ では "novel adaptive coded aperture imaging" なるテクノロジーで対応する考えで、MEMS (Micro Electro Mechanical Systems)、光学・センサー技術、シグナル処理技術、イメージ リカバリー、追跡手法、システム エンジニアリングといった分野の経験を活用する。センサーの光学部分は Goodrich ISR Systems が担当する。今回の契約では、実際にセンサーを作って飛行試験まで行う計画。センサーの開発・試験に加えて、運用コンセプト (CONOPS) やアーキテクチャの開発、ラボ業務も実施する。(QinetiQ)
  • NASA によると、スペースシャトルの代替品を開発する Constellation Program は予算・スケジュール・技術的マイルストーンの手直しにより、初の有人飛行実施予定が 2015 年 3 月にずれ込むことになった。この新システムは、Ares I・Ares V ロケットと乗員用カプセル Orion の組み合わせで構成している。スペースシャトルは 2010 年の退役予定なので、それから新システムが登場するまではギャップが発生する。(NASA)
  • ATK (Alliant Techsystems) は、155mm 砲弾を誘導砲弾化する PGK (Precision Guidance Kit) を 105mm 砲弾に転用して、デモンストレーションを成功裏に実施したと発表した。YPG (Yuma Proving Ground, Yuma AZ) で、M927 砲弾に PGK を取り付けて実施したもの。105mm 砲の要求仕様と比べて 2 倍の命中精度を実現できたとしている。開発は同社の自己資金で行っており、99% は 155mm 砲弾用の PGK と共通になっているとのこと (機械部分でひとつだけ相違点がある)。こうすることで、開発リスクの低減、コストダウン、配備の迅速化を実現できるという説明。155mm 砲弾用の PGK は 2007 年 5 月に SDD (System Design and Development) フェーズ契約を受注して、作業中。信管部分にねじ込む誘導キットの形をとり、誘導には GPS (Global Positioning System) を使用している。(ATK)
  • Northrop Grumman は、LCS (Littoral Combat Ship) の 1 番艦・Freedom (LCS-1) について、ミッション パッケージを構成するコンピュータ システム一式の導入作業が完了したと発表した。昨年暮れに第一陣、今年 7 月に第二陣を搬入、ラックにハードウェアを取り付けるだけでなく、所要のソフトウェアも導入した。これにより、同艦は任務様態に合わせてミッション パッケージを交換して対応できるようになっている。現在、6 セットのミッション パッケージを製造しているが、内訳は対機雷戦用、対水上戦用、対潜戦用。特に大規模なのが対機雷戦用で、Northrop Grumman 製の ALMDS (Airborne Laser Mine Detection System) や MQ-8 First Scout UAV などを使用、ISO コンテナ (20ft×8ft×8ft)×8 個分の機材を搭載する。(Northrop Grumman)
  • EADS Defence & Security (DS) は、Todendorf にあるドイツ空軍の防空訓練射場に TRS-3D 対空 3 次元レーダーを搬入した。もともと艦載用のレーダーだが、これを EADS DS 傘下の DE (Defence Electronics) 部門がインテグレーターとなって納入したもの。艦載用としては 50 基以上の納入実績があり、MSSR 2000 I 二次レーダーとの組み合わせで、艦船や航空機の固有識別も可能。それを陸上の射場に持ち込んだのは、陸地と海がカバー範囲内にまたがった複雑な環境で、通常のレーダーでは能力不足と判断したため。(EADS Defence & Security )
  • Northrop Grumman は、Oshkosh 傘下の Oshkosh Defense と共同で開発している JLTV (Joint Light Tactical Vehicle) 用次世代サスペンションのテストが完了したと発表した。すでに米海兵隊向けの MTVR (Medium Tactical Vehicle Replacement) で実績を挙げている、TAK-4 独立懸架サスペンションの改良型。両社の合同チームでは、Oshkosh は MTVR や HEMTT (Heavy Expanded Mobility Tactical Truck) の経験を活かして車体側を担当、Northrop Grumman はシステム インテグレーターとして Command Post Platform、FBCB2 (Force XXI Battle Command Brigade and Below)、BFT (Blue Force Tracking)、C2PC (Command and Control Personal Computer) といったプログラムの経験を活用するとしている。(Northrop Grumman)
  • "The Wall Street Journal" 紙が、「役員用の年金プランについて、通常では利用できない税制上の特典を活用できるようにする一方で、一般従業員向けの恩典を削っている」と報じた件について、SPEEA (Society of Professional Engineering Employees in Aerospace) は Boeing に対して情報開示を要求している。(SPEEA)
  • CSC の ATD (Applied Technology Division) と URS の両社は米空軍から、全世界の 60 ヶ所を超える拠点で米空軍向けに実施する、メンテナンス サポート業務・CFT (Contract Field Team) の契約を受注した。基本契約 2 年、2 年単位のオプション契約 2 件と 1 年単位のオプション契約からなり、すべて実現すると 7 年間・101-102 億ドルの案件。メンテナンスだけでなく、改修・検査・補修も担当する。航空機、ミサイル、地上支援機材、車両といったものを対象とする、包括的なメンテナンス業務契約で、空軍だけでなく陸軍・海軍・海兵隊・NASA・沿岸警備隊も対象。CSC は、この件を一緒に担当する企業の面々を明らかにしており、内訳は以下の通り。
    • Bowhead Manufacturing Company LLC (Leesburg, VA)
    • DUCOM Inc. (Silver Spring, MD)
    • Texas Aviation Services (Ft. Worth, TX)
    • Millennium Systems Services Inc. (Huntsville, AL)
    (CSC, URS)
  • Boeing はカリフォルニア州 El Segundo の事業所に、"pulse line" 手法を用いた新しい衛星組み立て施設を開設、運用を開始する。最初に手掛けるのは、米空軍向けの GPS ブロック IIF 衛星×12 基。プロセスの改善により、組み立て作業の過程で衛星本体が移動する距離を、12,000ft から 10,000ft に短縮した由。その生産工程の中に、"pulse position" を 13 ヶ所設定して、所要の作業を実施する。ツール類、作業計画、製造プロセスの改善により、作業の流れがスムーズになって所要時間も短縮できるとする。(Boeing)
  • Bell Helicopter は、テキサス州 Amarillo の Rick Husband International Airport にある Military Aircraft Assembly Center の拡張工事を開始した。床面積にして 176,000 平方フィート分を増築、2009 年 7 月の完成後は総面積 1,095,000 平方フィートとなる。これにより、H-1 関連プログラム (訳注 : UH-1Y と AH-1Z)、それと V-22 プログラムに対応する。V-22 については 2008 年 3 月に多年度調達が決まっており、この分だけで 167 機を製造する。 (Bell Helicopter)
  • インド国防省によると、2009/2/11-15 にかけて Bangalore の Air Force Station Yelahanka で開催する Biennial International Aerospace Exposition、いわゆる Aero India 展示会には、世界各地から合計 600 社に近いの出展を得られる見込みとのこと。内訳は海外 50 ヶ国から 330 社、インド国内から 230 社。航空機の展示は軍民合わせて 100 機近くになると予想している。(Indian MoD)

今日の米軍調達 (Contracts 2008/8/11)
  • Mantech Telecommunications and Information Systems Corp. (Chantilly, VA) は米陸軍から、前路啓開用の装備と、関連する兵站支援業務を $106,000,000 で受注した。TACOM, Warren, MI (W56HZV-08-C-0516)
  • Harris Corp. (Rochester, NY) は米陸軍から、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) 用の車載化キットを $77,919,400 で受注した。TACOM, Warren, MI (W56HZV-08-C-0611)
  • Garco Construction (Spokane, WA) は米陸軍から、モンタナ州の Malmstrom AFB にある家族用住宅の建て替え工事を、$44,560,000 で受注した。Army Corps of Engineers, Seattle, WA (W912DW-08-C-0014)
  • General Dynamics Land Systems (Sterling Heights, MI) は米陸軍から、M1 Abrams 戦車を対象とするシステム/テクニカル サポート業務を $20,995,000 で受注した。TACOM, Warren, MI (W56HZV-07-C-0046)
  • Atlantic Diving Supply, Inc. (Virginia Beach, VA) は米陸軍から、携帯式の熱線映像装置を $20,405,064 で受注した。ARDEC (Army Research, Development and Engineering Command), Aberdeen Proving Ground, MD (W91CRB-08-F-0073)
  • DTC Engineers & Constructors, LLC (North Haven, CT) は米陸軍から、Barnes Army National Guard Bureau (Westfield, MA) に Air Sovereignty Alert Complex を建設する工事を $12,164,809 で受注した。National Guard Bureau, Westfield, MA (W912SV-08-C-0009)
  • Raytheon Co. (Bedford, MA) は米陸軍から、Patriot 地対空ミサイルを対象とするエンジニアリング サービス業務のうち、FY2008 を対象とするオプション契約分を $7,511,135 で受注した。AMCOM (Army Aviation and Missile Command), Redstone Arsenal, AL (W31P4Q-04-C-0020)
  • US Divers Co., Inc. (Vista, CA) は米陸軍から、ヘリコプター搭乗員用の携帯式酸素発生装置を $5,478,180 で受注した。ARDEC (Army Research, Development and Engineering Command), Aberdeen Proving Ground, MD (W91CRB-08-D-0048)
  • Watts-Healy Tibbitts, (joint venture, Honolulu, HI) は米海軍から、Beckoning Point (Naval Station, Pearl Harbor, HI) に潜水艦用の消磁施設 (submarine drive-in magnetic silencing facility) を建設する工事を $84,842,140 で受注した。まず $42,421,000 を支出した後、FY2009 に $35,850,220、FY2010 に $6,570,920 と段階的に支出する。オプション契約分まで実現した場合の総額は、$86,062,140。2010 年 10 月に完成予定。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Pacific, Pearl Harbor, HI (N62742-08-C-1311)
  • Harris Corp. (Rochester, NY) は米海軍から、単チャンネル携帯無線機、携帯/車載用コンポーネンツ、アクセサリーに関する修正契約を、$62,110,538 で受注した。これで累計受注額は $4,447,504,598。Space and Naval Warfare Systems Center, San Diego, CA (N66001-07-D-0054/#P00003)
  • Thales Communications, Inc. (Clarksburg, MD) は米海軍から、単チャンネル携帯無線機、携帯/車載用コンポーネンツ、アクセサリーに関する修正契約を、$56,602,845 で受注した。これで累計受注額は $5,685,055,263。Space and Naval Warfare Systems Center, San Diego, CA (N66001-07-D-0107/#P00003)
  • Cubic Applications, Inc. (Lacey, WA) は米海軍から、海外に展開する海兵隊の訓練教官チームなどに対して事前訓練を実施する、SCETC (Security Cooperation Education and Training Center) の案件を $31,711,289 で受注した。Training and Education Command 向け。Camp Pendleton (CA)、Camp Lejeune (NC)、Twenty Nine Palms (CA) に導入、2012 年 12月に完了予定。Marine Corps Systems Command, Orlando, FL (M67854-08-C-8006)
  • Dell Federal Systems L.P. (Round Rock, TX) は米海軍から、MCSC (Marine Corps Systems Command) の訓練システム担当部門 (PMTRASYS : Program Manager for training systems) で使用するハードウェア (MU66) を $13,969,235 で受注した。以前に陸軍から受注していた案件 (W91QUZ-06-D-0002) で、ノート PC (laptop)×500 台を 30 日ごとにデリバリーする。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA
  • Puget Sound & Pacific Railroad Co. (Elma, WA) は米海軍から、Shelton-Bangor-Bremerton Navy Railroad (Navy Region Northwest, West Sound area) の補修工事に関する修正契約を、$12,599,763 で受注した。現時点での累計受注額は $16,262,721、2009 年 9 月に完了予定。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Northwest, Silverdale, WA (N44255-01-C-1002/P00022)
  • Teza Design (San Diego, CA) は米海軍から、機械・電力・配管関係の作業を $7,500,000 (maximum, 基本契約とオプション契約分の合計で、最低保証額 $5,000) で受注した。エンジニアリング スタディの実施と報告、現地調査の実施と報告、RfP リリース準備作業など、外部の業者に業務を発注する際に必要な作業を担当する。州別の費用配分は、CA (87%)、AZ (5%)、NV (5%)、CO (1%)、NM (1%)、UT (1%)。基本契約は 2009 年 8 月、オプション契約まで実現すると 2013 年 3 月まで。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southwest, San Diego, CA (N62473-08-D-8605)
  • Wolverine World Wide (Rockford, MI) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、海兵隊向けの高温地帯用ブーツを $11,887,628 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-08-D-1099)
  • Belleville Shoe Manufacturing, Co. (Belleville, IL) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、海兵隊向けの高温地帯用ブーツを $11,387,660 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DSCP (Defense Supply Center Philadelphia), Philadelphia, PA (SPM1C1-08-D-1098)
  • Ram Dis Ticaret A.S. (Istanbul, Turkey) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、イラクで米陸軍が使用する無鉛ガソリンを $25,165,000 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SPO600-08-D-1022)

今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/8/11)
  • オーストラリア海軍の次世代防空艦・AWD (Air Warfare Destroyer) に装備するソナー システムの担当として、Ultra Electronics が優先交渉権者に決まった。作業のうち 50% 超については、地元企業参画実現のためにオーストラリア国内で実施することになっている。それとは別件で AWD Alliance は、近いうちに船殼ブロックと 戦闘システムについて、RfT (Requests for Tender) をリリースする予定。AWD Alliance のメンバーは、DMO (Defence Materiel Organisation )、Raytheon Australia、Australian Submarine Corp.。(Australian DoD)
  • Boeing は米海軍 NSWC (Naval Surface Warfare Center, Panama City, FL) から、Assault Breaching System の一環となる CMS (Countermine System) を 1 億 5,000 万ドルで受注しているが、これは JDAM (Joint Direct Attack Munition) 用の誘導パッケージを流用する由。地雷原の位置を正確に把握した上で、上空から 4,000 発以上の "dart" を散布、これを使って地雷を吹っ飛ばして地雷原を啓開する仕組み。海軍の戦闘機だけでなく、空軍の爆撃機にも CMS を搭載できる。もともと ONR (Office of Naval Research) が Mine Obstacle Defeat System として開発を始めたもので、SDD (System Design and Development) フェーズに移行、2016 年の配備実現を目指す。Boeingはこの件で、General Dynamics Ordnance and Tactical Systems (地雷無力化試験、無力化機材の設計、モジュラー ペイロード システムを担当)・Lockheed Martin (炸薬無力化装備とディスペンサー用の Nammo-Talley Defense System を担当) と合同チームを編成している。(Boeing)
  • ITT Corp. は米海軍から、CVRJ (CREW 2.1 Vehicle Receiver Jammer) を 10 億ドルで追加受注したと発表した。CREW 2.1×15,000 セット、スペアパーツ、関連機材を納入する。まず 2008-2009 年にかけて 2,900 セット・1 億 8,700 万ドル分をデリバリーする予定。担当する事業所は、ITT の Electronic Systems 部門 (Thousand Oaks, CA)。(ITT)
  • チリの Jose Goni 国防相は Astrium との間で、光学式地表観測衛星・SSOT (Sistema satelital para Observacion de la Tierra) の開発に関する契約に調印した。高解像度のセンサーを持つ衛星 1 基と関連地上機材 (地上管制セグメント、画像処理セグメント) でシステム一式を構成する。衛星の打ち上げ予定は 2010 年初め。要員の訓練プログラムも用意する。衛星の管制はチリ側で行い、両者によるパートナー合意の下で、チリの技術者と Astrium の開発チームが一緒に作業することになっている。チリでは SSOT を軍民両用と位置付けており、農業・森林資源・水資源・天然資源・石油資源・災害対策・都市計画などの用途にも使用するとしている。解像度は 1.45m (パンクロマティック) または 5.8m (4 色カラー)。なお、Astrium はすでに、FORMOSAT-2 の打ち上げ (2004/5/20)、韓国向けの KOMPSAT-2 と COMS、タイ向けの THEOS を実現、さらにアルジェリア向けの ALSAT-2×2 基を製造中。(Astrium)
  • NASA の Dryden Flight Research Center は Northrop Grumman Integrated Systems Division (San Diego, CA) に対して、同所で運用している RQ-4 Global Hawk×2 機を対象とするエンジニアリング/テクニカル サービス業務を発注した。5 年間の多年度契約で、対象期間は 2008/8/6-2013/8/5、発注額は 2,500 万ドル (not-to-exceed)。機体に加えて、地上管制ステーションやその他の関連システムも対象になる。具体的な作業内容は、分析、設計支援、運用・製造面のサポートなど。Dryden で運用している RQ-4 は ACTD (Advanced Concept Technology Demonstration) モデルで、地球関連の学術研究用途に使用している。(NASA)
  • Lockheed Martin はカナダから C-130J×17 機を 14 億ドルで受注しているが、この契約が成立した後としては初めて、C-130J がカナダを訪問した。訪れた先は 8/8-10 にかけて開催した Abbotsford Air Show で、機体は 146th AW (Airlift Wing, Channel Islands Air National Guard Station) 所属。2010 年からカナダ空軍に引き渡す C-130J は、今回訪問した機体と同仕様とのこと。(Lockheed Martin)
  • Force Protection は、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) に関するサービス/サポート業務の追加契約を 6,950 万ドルで受注したと発表した。米海兵隊・米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) 向けの案件で、contract number は M67854-07-D-5031。GDLS (General Dynamics Land Systems) と作業を分担することになっており、利益についても両者で按分する。(Force Protection)
  • DRS Technologies は先に米空軍から、F2AST (Future Flexible Acquisition & Sustainment Tool) 計画を担当する企業のひとつに選ばれたが、同社とチームを組んでいる企業のメンツは、以下の通り。
    • AAR Services Inc.
    • Alabama Aircraft Industries, Inc.
    • EJM Aerospace Services
    • Empire Aero Center, Lear Siegler Services Inc.
    • EG&G Technical Services
    • Triad International Maintenance Corp.
    • Westwind Technologies, Inc.
    (DRS Technologies)
  • 軍民双方に対して非冷却式の赤外線センサー製品 (Microbolometer) を納入している ULIS は、Sagem Defense Securite との間で、赤外線センサーの供給に関する 5 ヶ年契約を調印した。武器用のサイト、携帯式センサー、将来個人用戦闘装備 FELIN (Future Infantry Soldier System) などの赤外線カメラ、といった用途で使用するセンサーを供給するもの。今回の非冷却式赤外線センサーは長波長の赤外線 (波長 8-14 μm) に対応するが、それ以外の同社製品としては、640×480 ピクセル・25 μm 対応版と、1024×768 ピクセル・17 μm 対応版がある。 (ULIS)
  • GA-ASI (General Atomics Aeronautical Systems Inc.) と BAE Systems は、地上で戦闘中のターゲットを自動識別するテクノロジーを共同開発する、という合意をまとめた。米空軍 AFRL (Air Force Research Laboratory) が進めている CLAMP (Continuous Look Attack Management for Predator) 計画に関連する動きで、空軍からの契約額は 600 万ドル。C-RIP (CLAMP-Reaper Integration Program) と称して、MQ-9 Reaper が装備する GA-ASI の高解像度合成開口レーダー (SAR : Synthetic Aperture Radar)・Lynx などのセンサー群を統合するプロジェクト。センサーから得られたデータによって地表で発生した変化を識別、敵の車両などを拾い出してディスプレイに表示する、というもの。そのためのアーキテクチャ開発を行うのが今回の合意。(GA-ASI)

一発だけでも誤射は誤射 (DID 2008/8/10)
"David Eshel" が報じているところでは、イスラエルでは PAC-2 に電子光学センサー "Sniper" を追加する検討を進めているとのこと。射程が長くても、実際の交戦規則ではターゲットを正確に識別してから発射するよう求められている上に、IFF (Identification, Friend or Foe) も 100% 信頼できるとは限らない。そうした状況下で、2003 年にクウェートで米陸軍の PAC-3 が英空軍の Tornado を誤射してしまったような事態、あるいは米空軍の F-16CJ が自機をロックオンした Patriot 部隊に HARM をロックオンしたような事態を防ぐのが狙い。
戦闘機による空対空戦闘でも同様の問題があり、レーダー以外の追加識別手段として長距離用の赤外線センサーや光学センサーを持つ機体が出てきている。付随的に、レーダー電波を出さなければ逆探知されないメリットもある。

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人事・組織

予備役の動員状況 (DoD 2008/8/13)
予備役・州兵の動員は、前の週と比較して 850 名の減。内訳は以下の通り。
  • 軍種 : 非志願動員 / 志願動員 / 合計
  • ARNG : 48,671 (-500) / 5,991 (-3) / 54,662 (-503)
  • USAR : 18,788 (-275) / 7,328 (-250) / 26,116 (-525)
  • USMCR : 6,071 (-17) / 2,025 (-4) / 8,096 (-21)
  • USNR : 3,908 (-32) / 1,891 (+10) / 5,799 (-22)
  • USAFR : 1,189 (+46) / 4,062 (+75) / 5,251 (+121)
  • ANG : 2,114 (+107) / 4,126 (-7) / 6,240 (+100)
  • USCGR : 467 (+0) / 273 (+0) / 740 (+0)
  • TOTAL : 81,208 (-671) / 25,696 (-179) / 106,904 (-850)
ARNG : 陸軍州兵, USAR : 陸軍予備役, USMCR : 海兵隊予備役, USNR : 海軍予備役, USAFR : 空軍予備役, ANG : 州兵航空隊, USCGR : 沿岸警備隊予備役

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戦争・紛争

今日のアフガニスタン (AFPS 2008/8/13)
Oruzgan 省の Khas Oruzgan 地区で 12 日、14 歳の少女が負傷する事件が発生。自宅にタリバンが手榴弾を投げ込んできたのが原因。聯合軍部隊が、件の少女を医療施設に搬送。右手の親指を切断する羽目になったほか、弾片が刺さったり、内出血を起こしたりしていたとのこと。
Helmand 省の Nahr Surkh 地区で、アフガニスタン軍の基地が小火器・ロケット・迫撃砲による攻撃を受けたために反撃、この交戦で敵 5 名が死亡。
Paktika 省の Orgun 地区で 11 日、聯合軍とアフガニスタン軍が 3 名を控訴。外国人テロリストと地元テロ組織の間で伝書使を務めていたとされる。

今日のイラク (AFPS 2008/8/13)
Baghdad の Mansour 地区で聯合軍が、Kataib Hezbollah のプロパガンダを担当していた容疑者 2 名を拘束。Web サイトに、攻撃の模様を撮影したビデオを投稿するなどの活動を行っていた由。また、現場では武器やコンピュータ機材を発見。一方、Baghdad 北方ではアルカイダ関係者 1 名とその他 1 名を拘束、イラク軍や地元住民に攻撃を仕掛けていた容疑。
Mosul では、外国人テロリストの移動に関わっていたアルカイダ関係者 3 名を拘束。
12 日に Baghdad の Karadah 地区で、聯合軍がロケットと発射器を破壊。警察がパトロール中に発見したもの。

今日のイラク (AFPS 2008/8/12)
Baghdad の Adhamiyah で聯合軍が、イランの支援を受けている組織・Kataib Hezbollah の関係者など 4 名を拘束。武器密輸などの容疑。別件で、ミサイル攻撃に関与していたとみられる容疑者 1 名とその他 2 名を拘束、自家製ミサイル製造用とみられる部品を発見。それとはまた別件で、Kataib Hezbollah のプロパガンダ担当など 2 名を拘束、現場での尋問によると宣伝用の Web サイトを作っていたとのこと。
Baghdad 北方でアルカイダ関係者 3 名、Abu Ghraib では自動車爆弾攻撃を行っている組織に関与した容疑で 2 名を拘束。Mosul では、アルカイダ関連組織の資金担当者 1 名を拘束、7 月に実施した作戦で得られた情報による。
Baghdad の Rashid 地区で、"special groups" の関係者 1 名を拘束、路傍爆弾攻撃に関与した容疑。別件で、市の北西部で 130mm 砲弾、82mm 迫撃砲、爆薬 1.5lb を発見。
11 日、聯合軍が Mosul でテロ組織の捜索を実施して 6 名を拘束。Baghdad 東部では、警察が "special groups" のメンバー 1 名を拘束、警察の車両を使って自家製爆薬を運んだり、誘拐をはたらいたり、警察に偽情報を流したりしていた。Rashid 地区では警察と聯合軍が、地元住民からの通報を受けて RPG と RPG 発射器、機関銃、弾薬を発見。

今日の USAFCENT (AFNews 2008/8/11)
10 日、アフガニスタンの Balocan で米空軍の MQ-9 が、敵陣を GBU-12/B で爆撃。Malek Din では、友軍と交戦中のタリバンを米海軍の F/A-18C が 20mm 機関砲で掃射した。Oruzgan では米空軍の B-1B が、友軍と交戦中の敵を GBU-31/B と GBU-38/B で爆撃。Nangalam では米空軍の F-15E が、敵陣を GBU-38/B と 20mm 機関砲で攻撃。Qalat では米空軍の B-1B が、GBU-31/B で敵を爆撃。Malek Din に英空軍の Harrier GR.7 が、Malek Din、Qalat、Ajrestan に米海軍の F/A-18C が、Bagram に米空軍の A-10 が、Jalalabad、Ajrestan、Gerdi に米空軍の F-15E が、それぞれ出動。この日の近接航空支援ミッションは 60 件、ISR ミッションは 14 件、戦術偵察ミッションは 2 件。
イラクでは、爆弾が仕掛けられた民家を米空軍の F-16 が GBU-12/B と GBU-38/B で爆撃。Samarra 近くでは米海軍の F/A-18A が、GBU-51/B で敵が陣取る建物を爆撃。この日の近接航空支援ミッションは 47 件、ISR ミッションは 29 件、戦術偵察ミッションは 2 件。

今日のアフガニスタン (AFPS 2008/8/11)
Oruzgan 省の Khas Oruzgan 地区で、軍閥が複数の建物に展開して、聯合軍に対する連続待ち伏せ攻撃を仕掛けてくる事件が発生。それに対して反撃して交戦になり、さらに近接航空支援を要請して、敵が隠れている場所を攻撃。この交戦で敵 25 名と非戦闘員 8 名が死亡した。制圧後の捜索で、民間人の生存者 3 名を発見。現場から逃走しようとした民間人を軍閥関係者が殴打していた、とする目撃者証言もある。

今日のイラク (AFPS 2008/8/11)
MND-North (Multinational Division North) を指揮する Mark P. Hertling 少将によると、イラク北部の治安状況は改善されてきているものの、まだイラクのコントロール下に移せるほどではないとのこと。Ninevah 省では 5 月からイラクの治安部隊によるアルカイダ掃討作戦が始まっているほか、Mosul でも以前より状況が良くなってきているという説明。
Baghdad の Rusafa 地区で米軍が、"Special Groups" の首領を拘束。路傍爆弾攻撃を仕掛けていた容疑。このほか、Baghdad ではアルカイダ関連組織の首領 2 名を拘束、うち 1 名は自動車爆弾テロに関与した容疑。また、外国人テロリストの手引きをしていた容疑者 1 名 (自爆テロにも関与)、アルカイダ掃討作戦を実施した際にテロ活動容疑者 7 名を拘束。Beiji でも、爆弾攻撃や外国人テロリストの手引きに関与した容疑で 1 名を拘束。
Baghdad の East Rashid 地区では "Sons of Iraq" メンバーからの通報により、手榴弾を発見。別件で、イラク軍が Mansour 地区で迫撃砲弾、自動小銃、拳銃、スコープを、警察が West Rashid 地区で IED、自動小銃、RPG、手榴弾、迫撃砲とその弾頭、機関銃弾を発見。
9 日、Diyala 省 Tahwilla でイラク軍と米軍が、学校に IED が仕掛けられているのを発見。発見できた分については EOD が爆破処分して、IED が設置されている疑いがある場所については航空機を呼んで爆撃で破壊した。この後、学校の建て直しにかかることになる。
Baghdad の Rashid 地区、Abu Tshir で、米軍がアルカイダ関係者 1 名を拘束。"Sons of Iraq" メンバーを殺害した容疑。Baghdad 北西では、米軍が迫撃砲弾・信管・砲弾を発見。Baqouba 東方の Kanaan ではイラク軍特殊部隊がアルカイダ関係者 2 名を拘束、IED 設置の容疑。
8 日、イラクの SWAT (Special Weapons And Tactics) チームが Tikrit で、アルカイダの武器調達担当を拘束。いったん拘束された後で「和解プログラム」に基づいて釈放されたのに、またアルカイダの活動に戻っていた人物。Babil では、Hillah から来た SWAT チームが "Special Groups" 関係者を拘束。IED 攻撃に関与した容疑。
Amarah では、警察が "Special Groups" の武器集積所を発見。迫撃砲弾や RPG など。Diyala 省ではイラク軍特殊部隊がアルカイダ関係者 2 名を拘束、武器集積所を発見。地元の犯罪組織に支援を提供したり、聯合軍の基地を攻撃したりしていた容疑。Diyala 省の Mahmudiyah では、イラク軍特殊部隊がアルカイダ関係者 8 名を拘束。違法検問所設置、砲撃、誘拐の容疑。

宣伝戦いろいろ (VoA via Defense-Aerospace.com 2008/8/13)
ロシアのテレビ局・Vesti 24 が報じたところでは、キューバの Fidel Castro 紙がメキシコのテレビに登場、「グルジアの首脳部が、アメリカの George Bush 大統領に事前通告せずに南オセチアで軍事行動に出る、なんてことはありえない」としゃべった由。つまり、この件にアメリカが関わっていると示唆する内容 (アメリカは、事前承認については否定している)。
また、ロシア空軍機がグルジアの首都 Tbilisi を爆撃する映像の代わりに、グルジア軍が南オセチアの Tskhinvali などを攻撃する映像や、戦争で難民化した人のインタビューを放映した、という話も。Russia Today の特派員を務めていて、Tbilisi にいるイギリス人・William Dunbar 氏は、「ロシア空軍機がグルジアの Gori に飛来した」とするレポートを送ったら放映を拒否されたため、「もうこの局とは仕事はできない」として辞職したとのこと。
もっとも、反対側に行けば反対のことが起きるもので、ロシアではロシア軍が「平和維持軍」として描かれているのに対して、グルジアではロシア軍が (ちょうど、1956 年のハンガリー動乱や 1968 年のチェコにおけるソ聯軍のように)「民主主義と独立を潰そうとする侵略者」として描かれている。さらに、Mikhail Saakashvili 大統領は自国の苦境について語り、西側の報道陣に対してグルジアを支持するよう訴えかけている。こうした情報戦について、グルジアの方がうまくやっているという見方も。
なお、マスメディアだけでなくサイバー空間でも Web サイトへのクラッキング、あるいは DoD 攻撃といった形で情報戦が展開されている。しまいには、グルジアの Mikhail Saakashvili 大統領の Web ページがクラックされて、大統領の顔写真にヒトラー風の口髭が書き込まれる始末。

グルジア情勢関連 (DefenseNews & AFPS 2008/8/11)
  • 米軍の輸送機による、グルジア軍 2,000 名の本国への空輸と、それに伴って生じた「穴」への米軍部隊の再配置が完了した。
  • ロシアの Dmitry Medvedev 大統領は 11 日、南オセチア全域を制圧したと発表。ロシア軍はさらに越境して、グルジア領内に進撃中で、Senaki や、グルジア軍の基地がある Temur Yakobashvili に接近中。アブハジアには空挺部隊 9,000 名と AFV 350 両を展開させた。
  • アブハジアとオセチアの両方でロシア空軍機が、グルジアの軍事施設などを攻撃中。グルジア側も、Senaki の街、Shiraki の飛行場、Gori にいる機甲大隊、Tbilisi の民間レーダー施設が爆撃を受けたことを認めている。損失は、Su-25×2 機、さらに 2 機 (Su-25 と Tu-22) も開戦劈頭にグルジア領内で撃墜された。
  • さらに、Tbilaviastroi の航空機工場が爆撃を受けたとか、ロシアの艦艇が黒海側の港湾を封鎖したとかいう話も。Poti の近くでは 10 日、ロシア海軍がグルジアのミサイル艇を撃沈。
  • ロシア軍参謀本部の説明では、ロシア軍の KIA は 18 名、MIA は 14 名とのこと。グルジアは停戦を申し入れているが、これに対してロシアは、南オセチアとアブハジアの Kodori Gorge 地区からグルジア軍が撤退するよう求めている。

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こぼれ話

$1 を馬鹿にすると $1 に泣く (AFNews 2008/8/11)
イラクに展開している 407th ECS (Expeditionary Communications Squadron) 所属の Ray Stetler 二等軍曹が、「MQ-1 Predator の操縦要員が VOSIP (Voice Over Secure Internet Protocol) にアクセスできるようにする手段はないか」と訊かれて、インターネット電話用のヘッドセットを調達。
CAOC (Combined Air and Space Operations Center) の要員と現場の操縦要員が、翌日のミッションについて打ち合わせをするために使用するもので、これまで使用していたインスタント メッセンジャーよりも効率的になった由。ちなみにヘッドセットのお値段は $1。

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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily

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