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一般ニュース
今日の小ネタ
グルジア向けの人道支援物資空輸は、累計 36 ミッション。空軍の C-17 と C-130 に加えて、海軍の C-9、C-130、C-40 も参加している。艦船 2 隻で搬入した物資は 95t。Poti 南方の Batumi に入港した USS McFaul がパレット 72 枚分、USCGC Dallas がパレット 50 枚分の荷物を下ろした。こうした救援物資輸送の状況を、24 日に米欧州軍司令官の Bantz J. Craddock 陸軍大将が視察に訪れている。(AFPS 2008/8/24)
ただ、こうしてグルジア近海に西側諸国の軍艦が現れている状況に対して、ロシアは不快感を示しており、撤収するよう圧力をかけているところ。Poti の港については依然として、ロシア軍がコントロールしている。このほか、アゼルバイジャンからグルジアに燃料を輸送していた列車が、Gori 西方で爆発・炎上する事件も発生している。(DefenseNews 2008/8/24)
イラクとアメリカの間で大詰めに近付いている、2009 年以降の米軍駐留に関する協定の件について、イラクの Nuri al-Maliki 首相は「イラク側の完全な主権確保が必要」と発言。イラク側で交渉責任者を務める Mohammed al-Haj Hammoud 氏は、2011 年の予定を前倒しして 2009 年 6 月までに米軍が撤収するよう求めているが、具体的な期日の規定にはアメリカ側が難色。(DefenseNews 2008/8/24)
今日の小ネタ
米国防総省の Bryan Whitman 報道官は「Gory 周辺で多少の動きはあるが、ロシア軍の撤退につながるものかどうかは不明」と、記者会見で発言。人道支援物資輸送の方は、これまでに C-130 と C-17 で 30 ソーティ以上を実施、空輸した物資は 430t にのぼるとしている。(AFPS 2008/8/22)
Boeing の広報担当・Dan Beck 氏が AFP の取材に対して、KC-X のコンペティションから降りることに可能性について示唆。新しい機種をベースにした提案をまとめ直すには 6 ヶ月かかると思われるが、実際にはそんなに時間がないため、コンペティションから降りる以外の選択肢はなくなってきている、という説明。(DefenseNews 2008/8/22)
8/29 からイギリスの Land Warfare Centre (Salisbury Plain, England) で、インド陸軍と英陸軍の合同演習が始まる。インドは第 16 機械化歩兵聯隊から 126 名を派出、英陸軍からは第 3 マーシアン聯隊 (Mercian Regiment) から派出して、大隊規模の演習として実施。まず親善と相互運用性確保のためのトレーニングを行い、しかる後に "Exercise Lions Strike" や "Exercise Wessex Warrior" といった作戦行動の演習に移る。(DefenseNews 2008/8/22)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/8/22)
NATO の Carmen Romero 広報官によると、ロシアは NATO に対して「追って沙汰があるまで、ロシアと NATO の間の軍事的協力関係を停止する」という通告を軍用通信回線経由で受けたことを明らかにした。2002 年以降ではもっとも関係が悪化した状況ではあるが、双方とも「より御しやすい」とみれば協力関係を再開する、としている。つまり、外交的な関係悪化は見かけ上の話にとどまるだろう、ということ。もっともホワイトハウスでは、グルジアをめぐる状況が改善されなければ、ロシアとの軍事的協力もなしだ、といっている。(Deutsche Welle German radio)
アメリカのシンクタンク・CSBA (Center for Strategic and Budgetary Assessments) が、以下に示す 4 種類のレポートをまとめた。
The Challenges to U.S. National Security, by Andrew F. Krepinevich, Robert Martinage and Robert Work
U.S. Combat Training, Operational Art, and Strategic Competence, by Barry Watts
Defense Investment Strategies in an Uncertain World, by Andrew Krepinevich
U.S. Defense Budget - Options and Choices for the Long Haul, by Steve M. Kosiak
その上で、アメリカ政府に対してまとめた勧告の要点は以下の通り。
主要な 3 つの脅威 (イスラム過激派と関連テロ組織、独裁的な上に対立を露わにしてきている中国、大量破壊兵器の拡散) への対処に集中すること
国土防衛に使用するコンポーネントに関する、以下の課題への対応
数を重視して、より安価な新兵器の開発に注力する
小規模なグループによる、長期的な戦略の策定
単に脅威に対応するのではなく、軍事的な競争 (competition) に対応する能力をサポートできるような投資の実現
なお、この後は特殊作戦部隊、産業基盤、人員削減、陸・空・宇宙における軍事作戦のコンセプト、といった分野のレポートをまとめる予定。2009 年に予定している次期 QDR (Quadrennial Defense Review) を視野に入れた動き。(CSBA)
今日の小ネタ
グルジア向けの人道支援任務を行う目的で、米海軍・第 6 艦隊はギリシア・Crete 島の Souda Bay から、USS McFaul (DDG-74) と沿岸警備隊のカッター・Dallas を送り込んだ。さらに USS Mount Whitney (LCC-20) がイタリアの Gaeta で貨物の搭載を行っており、後に続く。(AFPS 2008/8/21)
米国防総省は、グルジアにある HMMWV をロシア軍が押収しているとして、「アメリカの国家資産だから即時返還せよ」と要求。これは、合同演習のために送り込んであった米軍の HMMWV を、Poti でロシア軍が押収したというもの。(AFPS 2008/8/21)
8/19 に F-15E が、FT 燃料と JP-8 燃料を 50:50 でブレンドした代替燃料を使った初の試験飛行を実施した。(AFMCNews 2008/8/21)
イタリア海軍の ITS Salvatore Todaro (S 526) が、8/21 に Naval Submarine Base New London に寄港した。14 日間の滞在を予定している。ホストシップは USS Annapolis (SSN-760)。出発の際には米海軍との合同訓練も予定している。(NavNews 2008/8/21)
USS George Washington (CVN-73) が乗組員の受け入れを完了して、San Diego を出航、横須賀に向かった。(NavNews 2008/8/21)
Robert M.Gates 米国防長官は、ISR Task Force のトップに Richard Zahner 米陸軍中将を据える件を承認した。イラク・アフガニスタンにおける ISR 分野の活動強化を図るための組織で、現在は Bradley Berkson 氏 (Program Analysis and Evaluation shop のディレクター) がトップを務めている。(C4ISRJournal 2008/8/21)
今日の保釈 (Patria via Defense-Aerospace.com 2008/8/19 & 2008/8/21)
海外からの装備受注に関して贈賄疑惑が持ち上がり、司直による捜査の手が入っている Patria (正確には、子会社の Patria Vammas Oy と Patria Vehicles Oy) で、CEO の Jorma Wiitakorpi 氏が辞任した。疑惑が本物だという証拠が確定したわけではないが、企業イメージを考慮したという説明。つまり、疑惑の件がライバル社に利用されて、現時点で進行中の商談に悪影響が生じるのを避けるため、CEO が辞任することにしたというもの。後任には Heikki Allonen 氏が就任した。
なお、対スロベニア輸出の疑惑について取り調べるために逮捕、そのまま留置されていた Patria の社員 (Vehicles Business Unit に勤務) のうち 1 名について、保釈が決まった。その他の社員については裁判所が拘留継続を決めている。
今日の報道発表と泥仕合 (Defense-Aerospace.com 2008/8/21)
NATO は DAT POW (Defence Against Terrorism Programme of Work) の一環として、8/25-9/5 にかけてドイツが主催する形で、Eckernforde で "TechDemo08" なる技術実証イベントを予定している。ベルギー・ドイツ・イタリアが主導して、新しく開発した港湾監視テクノロジーを実地に試すという内容。港湾にテロリストが侵入して攻撃を加える事態を想定して、それに対して探知・識別・攻撃を仕掛けるテクノロジーの有用性を評価する。DAT POW とは、NATO の Counter Terrorism Technology Unit が仕切っているプロジェクト。部隊・装備・重要インフラを防備する包括的なアプローチで、それを実現するためにパートナー諸国からテクノロジーを持ち寄る構想。今回のものも含めて、CNAD (Conference of National Armament Directors) の下で 11 分野のテクノロジーを対象として作業を進めている。(NATO)
米海軍航空システム軍団 (NAVAIR : Naval Air Systems Command) はアフガニスタン軍航空隊 (ANAAC : Afghan National Army Air Corps) 向けに、An-32×2 機や An-26 を FMS (Foreign Military Sales) で調達・供給しているが、これまでに 78 ソーティ・人員 1,697 名・貨物 27,000lb 超を輸送したとのこと。また、Kandahar 北方の Arghandab で脱獄騒ぎが発生したときには、対処作戦 "Operation DAOR BUKHOU" のために出動してアフガニスタン軍部隊の空輸を実施した由。8 月末には、さらに 2 機の An-32 がアフガニスタンに到着する予定。(NAVAIR)
Northrop Grumman は、航空産業分野のアナリスト・Scott Hamilton 氏が Web サイトに投稿した文章を引き合いに出して、自社の優位性をアピール。その文章とは、「Boeing は B.777 ベースの機体を提案することはないだろう。ただし、B.767-400 ベースの機体を提案してくる可能性は考えられる。しかし、それでも最大離陸重量・航続性能・エンジン推力に劣ることから、KC-30 の方が上だ」「Boeing は、すでに遅れている KC-X 計画を、さらに遅らせるための努力をしている」「(KC-30 がヨーロッパ製の機体であるというリスクについては) KC-135R が装備する CFM56 エンジンだってヨーロッパ製品である、という事実を無視している。それに、Boeing も海外サプライヤーの長いリストを持っている」といったもの。(Northrop Grumman)
今日の小ネタ
FY2008 予算で、最近になって他の分野から ISR (Intelligence, Surveillance and Reconnaissance) 分野への予算振り替えを実施した動きを引き継いで、FY2010 国防予算の POM (Program Objective Memorandum) でも ISR 分野への予算投入傾向が強まる見込み。国防総省関係者の談。(DefenseNews 2008/8/20)
米陸軍の Air and Missile Defense Program Office (Huntsville, AL) では、2014 年までにネットワーク化された防空システムを実現したい考え。プログラムの名称は IBCS (Integrated Air and Missile Defense Battle Command System) といい、センサーとシューターをネットワーク化して迅速な防空対処を実現するもの。具体的に対象になるシステムの一例としては、以下のものがある。
Patriot Advanced Capability
SLAMRAAM (Surface-Launched Advanced Medium Range Air-to-Air Missile)
THAAD (Terminal High Altitude Area Defense)
Joint Land Attack Cruise Missile
Defense Elevated Netted Sensor System
Sentinel 対空 3 次元レーダー
この構想の背景には、経空脅威の多様化があるという説明。すでに 4 月に、Northrop Grumman と Raytheon が陸軍に提案書を提出済み。(DefenseNews 2008/8/20)
OSCE (Organization for Security and Cooperation in Europe) が、南オセチアに 20 名規模の監視チームを送り込む構想を進めている件について、グルジアの Eka Tkeshelashvili 外相は「任務内容にロシアが制限を加えているし、ロシア軍のコントロール下にある地域には入れない。これでは実効性は疑わしい」と発言。また、橋が壊されたり地雷が仕掛けられたりしているため、ロシア軍の撤収後に地雷除去作業が必要だといっている。そのほか、グルジアの黒海側でロシア海軍が封鎖を実施している件については、グルジアだけでなく、アルメニアもトバッチリを受けていると発言。(DefenseNews 2008/8/20)
インド国内の造船所が多忙なため、インド海軍のフリゲートや護衛艦艇を韓国の造船所で建造してはどうか、という話が持ち上がり、韓国側と折衝中とのこと。(DefenseNews 2008/8/20)
Su-30MKI だけじゃないよ (Press Information Bureau India via Defense-Aerospace.com 2008/8/20)
アメリカ・ネバダ州の Nellis AFB で実施している "Red Flag 08" 演習に、インド空軍の特殊作戦部隊 "The Garuds" が参加、敵のレーダー サイト無力化、飛行場の奪取、CSAR (Combat Search And Rescue) といった任務を演習している。漕艇場の国境線から 60km 先に入り込んだところに Red Force が飛行場を構えていて、これは Blue Force にとっては重要な場所であり、そこに存在する脅威や自衛能力をなくす必要がある、という想定。衛星と UAV による偵察で得られた情報に基づいて作戦計画を立案、ヘリボーンと ATV (All Terrain Vehicle) による地上からの突入によって制圧した。使用した武装は、自動小銃、軽機関銃、戦闘用ナイフ、それと航法・通信機材を装備。
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産業・装備・調達
今日の米軍調達 (Contracts 2008/8/22)
Nakaya Construction, L.L.C. (Bountiful, UT) は米陸軍から、ユタ州の Dugway Proving Ground にある Baker Laboratory の施設更新工事を、$10,779,567 で受注した。Mission & Installation Contracting Command, Dugway Proving Ground Directorate of Contracting, Dugway, UT (W911S6-08-C-0006)
Alliant Ammunition and Powder Company LLC (Radford, VA) は米陸軍から、硝酸と硫酸の濃縮設備を設計・設置する工事を、$63,000,000 で受注した。作業場所は Radford Army Ammunication Plant (Radford, VA)。Headquarters, Army Sustainment Command, Rock Island, IL (DAAA09-03-E-0001)
Phil Howry Co. (Austin, TX) は米陸軍から、ニューメキシコ州の Cannon AFB にシミュレータ収容用のコンクリート製建物を建設する工事を $8,118,209 で受注した。1 階建てでサイズは 60ft×60ft×60ft、シミュレータ ベイ、ブリーフィング ルーム、会議室、集合ブリーフィング施設、コンピュータ機器室、消火設備、発電機室、通信機器用の設備などを設置する。2010/3/1 に完成予定。Army Corps of Engineers, Albuquerque District, Albuquerque, NM (W912PP-08-C-0019)
BAE Systems Ordnance Systems Inc. (OSI, Kingsport, TN) は米陸軍から、C-4 爆薬 (Class 3)×354,182lb を $5,691,704.74 で受注した。Milan Army Ammunition Plant でデモ用に製造する M112 装薬で使用するもの。作業場所は Holston Army Ammunition Plant (Kingsport, TN)。Army Sustainment Command, Rock Island, IL (DAAA09-03-D-0007)
Alliant Techsystems, Inc. (Woodland Hills, CA) は米海軍から、2 ステージの対艦巡航ミサイル模擬標的・MSST (Multi-Stage Supersonic Target) について、設計・開発・インテグレーション・試験を $96,820,977 で受注した。本体・発射器・関連機材を開発して、評価用ユニット (engineering evaluation unit)×2 とEDM (Engineering Development Model)×7 基を製造する予定。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-08-C-0058)
Nammo Talley, Inc. (Mesa AZ) は米海軍から、SMAW II (Shoulder-launched Multipurpose Assault Weapon II) の発射器と FFE (Fire From Enclosure) 弾を対象とする、SDD (System Development and Demonstration) フェーズと低率初期生産 (LRIP : Low Rate Initial Production) を受注した。SDD フェーズでは、発射器×18基、FFE×165 発を製造する。LRIP が実現すると、そのフェーズで発射器×130 基と FFE×750 発を製造する。オプション契約分まで実現した場合の総額は、$51,764,684 (maximum)。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-08-C-1123)
Raytheon Co. (Goleta, CA) は米海軍から、以下の物件を総額 $13,704,876 で受注した。
AN/ALR-67(V)3 Enhanced Integrated Antenna Detector Radar Warning Receiver×174 (カナダの F/A-18 向け)
AN/ALR-67(V)3 Enhanced Antenna Detector Radar Warning Receiver System×173 (カナダの F/A-18 向け)
Integrated Microwave Integrated Circuits×6 (スイスの F/A-18 向け)
カナダ向けが $13,590,350 (99%)、スイス向けが $114,526 (1%) で、いずれも FMS (Foreign Military Sales)。NAVAIR (Naval Air Systems Command), Patuxent River, MD (N00019-05-G-0008)
以下の各社は米海軍から、NETPDTC (Naval Education and Training Professional Development and Technology Center, Pensacola, FL) 向け MPT&E (Manpower, Personnel, Training and Education) Enterprise の契約を受注した。左は現時点での契約額、右はすべてのオプション契約分まで実現した場合の総額。
EG&G Technical Services Inc. (Gaithersburg, MD) : $7,804,540 / $41,548,586 (N00189-08-D-Z033)
General Dynamics Information Technology (Fairfax, VA) : $8,779,415 / $46,382,282 (N00189-08-D-Z034)
Lockheed Martin Services Inc. (Cherry Hill, NJ) : $7,055,205 / $36,740,443 (N00189-08-D-Z035)
Technical Software Services Inc. (Pensacola, FL) : $8,103,248 / $43,160,222 (N00189-08-D-Z036)
Raytheon Technical Services Co. (Reston, VA) : $8,464,798 / $42,688,034 (N00189-08-D-Z038)
Carley Corp. (Orlando, FL) : $8,659,388 / $45,982,559 (N00189-08-D-Z040)
Fleet and Industrial Supply Center Norfolk, Contracting Department Philadelphia Division
Exide Technologies Inc. (Alpharetta, GA) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、陸軍・海軍・海兵隊向けのストレージ バッテリを $26,704,667 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESR (Defense Supply Center Richmond), Richmond, VA (SPM4L1-08-D-0023)
Air BP (Warrenville, IL) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、陸海空軍・海兵隊・沿岸警備隊・その他民間部局向けの燃料油を $12,446,821 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center) , Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-0053)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/8/22)
General Dynamics Armament and Technical Products は米陸軍 ARDEC (Army Research Development and Engineering Command, Aberdeen Proving Ground, MD) から、化学兵器探知機材・JSLSCAD (Joint Service Lightweight Standoff Chemical Agent Detector) とスペアパーツを 1,570 万ドルで受注した。6 年契約の初年度分で、2010 年 6 月に完納の予定。パッシブ赤外線センサーを用いて大気中の化学兵器を検出する車載式の機材で、探知可能距離は最大 2km、全周をカバーできる。化学兵器を探知すると警報を出して、周囲の兵士は安全地帯に待避するか、化学戦防護服を着用することになる。担当しているのはノースカロライナ州 Charlotte の事業所とのこと。(General Dynamics)
Pratt & Whitney は、開発中の新型ジェットエンジン・PurePower PW1000G (訳注 : これまで GTE (Geared Turbofan) と呼ばれていたエンジンで、三菱 MRJ と Bombardier CSeries のパワープラント) が、自社所有の B.747SP による飛行試験を完了したと発表した。全部で 12 回・43 時間のフライトを実施したとのこと。この後、PW1000G はフランスの Toulouse に送り出されて、今年の第四四半期から Airbus の A340 を使ったテストに入る。PW1000G は Geared Turbofan テクノロジーを使ったエンジンで、5 月に 250 時間の地上試験を完了、引き続き B.747SP の FTB (Flying Test Bed) で飛行試験を実施していた。(Pratt & Whitney)
Lockheed Martin は、ルーマニア空軍向けの AN/FPS-117 長距離対空捜索レーダー×5 基のアップグレードを受注しているが、そのうち 2 基について 6/26 と 7/23 にルーマニア国内で領収試験を実施して、更新作業を完了したと発表した。今年の末には 3 基目も作業を終えて、半年以内に 5 基すべての作業を終える予定。担当は同社 Radar Systems 部門 (Syracuse, NY)。シグナル プロセッサとデータ プロセッサを更新して能力向上を図るほか、電子機器のキャビネット更新、ディスプレイの新型化、遠隔メンテナンス センター設置、といった作業も行う。もともとルーマニア空軍が 1998-1999 年にかけて調達したレーダーで、2006 年 12 月にアップグレード契約を受注している。これにより、今後さらに 15-20 年間の運用が可能になったとしている。AN/FPS-117 は航空管制や対空監視に使用する 3 次元の L バンド レーダーで、14 ヶ国・127 基の納入実績がある。イギリスで使用している 2 基を同様にしてアップグレードしたほか、2006 年にはドイツ空軍の AN/FPS-117×8 基もアップグレードした。(Lockheed Martin)
Lockheed Martin は米陸軍 AMCOM (Army Aviation and Missile Command) から、ATACMS (Army Tactical Missile System) の単弾頭型を 8,000 万ドルで受注した。テキサス州の Dallas 工場と Horizon City 工場で製造して、2010 年 8 月にデリバリー開始、2011 年 3 月までに完納の予定。ATACMS は、2008 年初めにも 1 億 9,400 万ドルで受注している。(Lockheed Martin)
ILS (International Launch Services) は Immarsat から、S バンドの移動体通信・放送衛星、Immarsat-4 F3 (a.k.a. EuropaSat) の打ち上げを受注した。打ち上げ予定は 2011 年初頭で、Proton Breeze M ブースターを使用する。衛星の製造担当は Thales Alenia Space で、バスには Spacebus 4000C3 を使用する。重量 5,700kg。(ILS)
Orbital Sciences は Intelsat から、IS-18 (Intelsat-18) 通信衛星を受注した。同社の STAR-2 バスを使い、C バンドのトランスポンダー×24 本と Ku バンドのトランスポンダー×12 本を搭載する。前者は北半球と南半球をカバーするもので、後者はアメリカ・仏領ポリネシア・オーストラリア・ニューカレドニア・その他の太平洋諸国をカバーする。軌道位置は東経 180 度。(Orbital Sciences)
露・UABC (United Aircraft Building Corporation) 傘下の Irkut と Sukhoi は、A320 や B.737 と競合する 96〜210 名程度の旅客機の市場について、分担に関する合意をまとめた。150 席以上の機体については Irkut が MS-21 で受け持ち、それ以下については Sukhoi の SSJ (Sukhoi Superjet) ファミリーでカバーする。Irkut は 130 席級の MS-21-100 について構想を引っ込める一方、MS-21-300 を 180 席級に大型化。その MS-21 に対して Sukhoi は、SSJ-110/130 で用いた技術を活用して複合材料製の主翼を供給する。また、MS-21 の尾翼については Beriev が参画する。一方、無人戦闘用基 (attack drone) については RAC MiG の Skat プロジェクトを推進、Irkut はこの件から手を引く。(Yakovlev Design Bureau)
GAO (Government Accountability Office) は、米海軍の BAMS (Broad Area Maritime Surveillance) 計画に関して Lockheed Martin から受けていた異議申立を却下したが、その件に関するレポートをまとめて公表した。機体を担当する General Atomics(訳注 : Mariner) がリソース不足・コスト上昇・スケジュール遅延の問題を抱えていたこと、さらに問題点をシステマティックに改善できる見通しが立っていないと判断したこと、問題を抱えていたのは Northrop Grumman も同じだが、こちらはシステマティックな改善が図られていること、といった理由により、Northrop Grumman を選定したのは妥当であるとした。(GAO)
今日の米軍調達 (Contracts 2008/8/21)
Jacobs Technology Inc. (Tullahoma, TN) は米空軍から、フロリダ州の Eglin AFB で実施するテクニカル/エンジニアリング/調達支援業務に関する修正契約を $92,827,671 (maximum) で受注した。AAC/PKES, Eglin AFB, FL (FA9200-07-C-0006/P00014)
Space Computer Corp. (Los Angeles, CA) は米空軍 から、Spectral Processing for Real-Time Improved Target Detection and Exploitation プログラムで使用するアルゴリズムの、開発・試験・デモンストレーションを 1,700 万ドル (maximum) で受注した。NASIC、659th AESS、DIA などで使用するもので、SPIRITT・HyCas・ACES Hy などのハイパースペクトラル リモート センサーを使い、リアルタイムの目標探知・キューイングを実現する。AFRL/PKSE, Wright-Patterson AFB, OH (FA8650-08-D-1374/0001)
BAE Systems Technical Services (Fort Walton Beach, FL) は米空軍から、IRSP (Instrumentation Radar Support Program) のオプション契約分を $7,557,147 (estimated) で受注した。アメリカ本土と海外 (イギリス・韓国・台湾・ドイツ・オーストラリア) にある 25 ヶ所の射場に設置した C バンドと X バンドの計測用レーダーを対象として、レーダーのコンポーネンツとサブシステムの供給、それとテクニカル フィールド サポートを担当するもの。45 CONS/LGCZR, Patrick AFB, FL (FA2521-07-C-0009/P00068)
General Dynamics Information Technology (Fairfax, VA) は米海軍から、IT・情報管理分野のサポート サービス業務に関するオプション契約分を、$33,604,027 で受注した。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), Patuxent River, MD (N00421-07-D-0024)
Base-X (Fairfield, VA) は米海軍から、ULCANS (Ultra Light Camouflage Net System) を $17,573,144 で受注した (Federal Supply Schedule Contract GS-07F-0173J)。砂漠向け (Desert Marpat) と Woodland の 2 種類で、地上で使用するカムフラージュ ネット。可視光線だけでなく、電子光学センサーや赤外線についても低減効果がある。さらに Type IV はレーダー波対策を取り入れているが、Type III は一般用でレーダー対策はなし。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-08-F-3045)
Canadian Commercial Corp., General Dynamics Land Systems - Canada (London, Ontario) は米海軍から、ECP (Engineering Change Proposal) 適用アップグレードと、関連する NEW (Non-Recurring Engineering) 経費を対象とする修正契約を $17,538,140 で受注した。Marine Corps Systems Command, Quantico, VA (M67854-07-D-5028/#004)
Northrop Grumman Ship Systems (Pascagoula, MS) は米海軍から、Arleigh Burke 級イージス駆逐艦を対象とする、建造・近代化関連のサポート サービス業務に関する修正契約を $10,784,358 で受注した。NAVSEA (Naval Sea Systems Command), Washington DC (N00024-07-C-2302)
RQ Construction (Carlsbad, CA) は米海軍から、Naval Base Point Loma (San Diego, CA) の消磁施設を対象とする、P-135 アップグレードのオプション契約分を $9,780,398 で受注した。既存の機材と配線を除去して、新しいものと取り替える。オプション契約分まで実現した後の総額は、$18,237,165。NAVFAC (Naval Facilities Engineering Command), Southwest, San Diego, CA (N68711-03-D-7057/#0007)
Universal Propulsion Co. (Fairfield, CA) は米海軍から、NSWC-Indian Head Division 麾下、CAD/PAD (Cartridge Actuated Device/Propellant Actuated Device) JPO (Joint Program Office) 向けのデジタル リカバリー シーケンサーを $8,562,248 で受注した。米空軍向け (43%)、さらに FMS (Foreign Military Sales) としてトルコ (11%)、エジプト (8%)、セルビア (8%)、韓国 (6%)、UAE (5%)、ノルウェー (4%)、パキスタン (3%)、ベルギー・デンマーク (各 2% ずつ)、バーレーン・チリ・ギリシア・インドネシア・イタリア・オマーン・オランダ・台湾 (各 1% ずつ) を含む。Naval Inventory Control Point (N00104-08-C-K109)
Pole Zero Corp. (West Chester, OH) は米海軍から、UHF 衛星通信用のフィルタとインターフェイス アダプタのオプション契約分を $8,121,920 で受注した。Remote Radio Secure Voice System Program 向け。NAWC-AD (Naval Air Warfare Center Aircraft Division), St. Inigoes, MD (N00421-06-D-0036)
Engineered Fabrics Corp. (Rockmart, GA) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、空軍向けの燃料電池 (fuel cell) を $41,526,797 (maximum) で受注した。DSCR (Defense Supply Center Richmond), Richmond, VA (FA8103-08-D-0036-UN01)
Patriot Petroleum, Inc. (Newburyport, MA) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、陸軍・海軍・海兵隊・その他民間部局向けの燃料油を $7,870,722 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。フロリダ州 Jacksonville で実施。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-0363)
National Fuel, Inc. (Kabul, Afghanistan) は米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) から、Kabul の在アフガニスタン米大使館などで使用する、ディーゼル燃料とガソリンを $7,425,732 (maximum, 価格修正条項付き) で受注した。DESC (Defense Energy Support Center), Fort Belvoir, VA (SP0600-08-D-1021)
Air Greenland A/S (Nuuk Greenland 3900) は米輸送軍 (USTRANSCOM : US Transportation Command) から、デンマークの Copenhagen とグリーンランドの Thule AB の間で実施する人員・貨物の空輸業務を、$30,493,650 で受注した。2013 年 9 月まで。USTRANSCOM (United States Transportation Command), Directorate of Acquisition, Scott AFB, IL 62225 (HTC711-08-D-0022)
GeneraL Dynamics Land Systems, Inc. (Sterling Heights, MI) は米陸軍から、M1 Abrams 戦車を対象とするシステム テクニカル サポート業務を $12,657,975 で受注した。生産工程に関するエンジニアリング サポート、CVRJ (Crew Vehicle Receiver Jammer) や TUSK (Tank Urban Survivability Kit) の装着に関するサポートなどを実施する。TACOM, Warren, MI (W56HZV-07-C-0046)
SOS International Ltd. (Reston, VA) は米陸軍から、言語専門家/通訳の派遣業務を $10,484,357 で受注した。ヨーロッパの東部と西部、アフリカ、ロシアといった、在欧米陸軍 (USAREUR : US Army Europe) の AOR (Area of Responsibility) が対象、2012/8/31 まで。USAREUR (U.S. Army Europe), Wiesbaden Contracting Center, Wiesbaden, Germany (W912CM-08-D-0018)
AM General, LLC (South Bend, IN) は米陸軍から、HMMWV (High Mobility Multi-Purpose Wheeled Vehicle)×585 両を $89,232,795 で受注した。TACOM, Warren, MI (DAAE07-01-C-S001)
DRS Sensors & Targeting Systems, Optronics Division (Palm Bay, FL) は米陸軍から、DVE (Driver's Vision Enhancer) の B-Kit×7,991 セットとスペアパーツを $17,512,077 で受注した。DVE B-Kit は、センサー アセンブリ、ディスプレイ コントロール モジュール、配線で構成するもので、MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) 向け。CECOM Acquisition Center, Fort Monmouth, NJ (W15P7T-04-C-J202)
今日の報道発表 (Defense-Aerospace.com 2008/8/21)
GDLS (General Dynamics Land Systems) は米陸軍 TACOM (Tank-Automotive and Armaments Command) LCMC (Lifecycle Management Command) から、Stryker MGS (Mobile Gun System)×62 両を 1 億 4,500 万ドルで追加受注した。将来的に 3 億 2,650 万ドルの案件に発展する見込み。2010 年 2 月に完納の予定。MGS は 8x8 装甲車・Stryker の車体に 105mm 砲を装備したモデルで、105mm 砲弾×18 発、12.7mm 機関銃弾×400 発、7.62mm 機関銃弾×3,400 発を搭載する。路上最高速度 62mph、航続距離 312 マイル。Stryker の基本型とは 70% の共通性がある由。(GDLS)
ManTech International は米陸軍 TACOM LCMC から、前路警戒用の IED 探知・処理・人員輸送用車両を受注した。基本契約 1 年、6 ヶ月単位のオプション契約 2 件で、すべて実現すると 2 年間・8 億 2,000 万ドルの案件。地雷の探知・除去機材を装備して、さらに対地雷防禦を施した車両を納入する。また、維持管理やパーツの供給、兵站支援、整備支援、訓練、訓練課程のサポート、リソース管理、調達・管理支援といった業務も担当する。投入する先はイラクとアフガニスタン。(ManTech International)
"The Financial Times" 紙が、「英国防省が、自国で発注できなくなった Eurofighter Typhoon を買い取ってくれないかどうか、他国と折衝中。原因は 20 億ポンドの予算不足」と報じた件について、英国防省では「現在、トランシェ 3 の計画についてパートナー諸国と協議している段階であり、何も確定していない。他国と協議しているという話については、コメントする話はない」とするコメントを出した。そのコメントによると、イギリスの今年の国防予算は 334 億ポンド、1997 年から伸びが続いており、今後 3 年間についてはさらに 77 億ポンドの増額を予定している、という説明。また、戦地の兵士が危険な任務に就いているという事実は認識しており、それをサポートするのが目下の最優先課題である、としている。その具体例が、PPV (Protected Patrol Vehicle) の調達、ヘリコプターの能力向上改修、UAV の調達だという説明。(MoD UK)
LCS (Littoral Combat Ship) の 1 番艦、USS Freedom (LCS-1) の就役式典が、11/8 にウィスコンシン州 Milwaukee にある Veteran's Memorial Park で行われることになった。その後は Norfolk に移動して運用評価試験を実施した後、母港の San Diego に移動することになっている。(US Navy)
8/19 にドイツ・Donauworth にある Eurocopter の工場で、スイス空軍向け EC635 HTLF (light liaison and training helicopter) の第一陣・3 機を引き渡すセレモニーが行われた。パイロット訓練に使用していた 4 号機についても整備中で、近いうちにデリバリーの予定。残り 16 機は RUAG Aerospace が Alpnach の工場で組み立てて、2010 年に完納の予定。これらの EC635 は Armaments Program 2005 の下、Alouette III の代替機として 20 機の調達が決まっているもの。うち 18 機は人員輸送・訓練用で、残り 2 機は人員輸送・連絡用の EC635 VIP。貨物輸送、SAR (Search and Rescue)、監視にも使用する。EC635×20 機、兵站支援業務、訓練機材、EC635 用と Cougar 用のシミュレータを合わせて、総額 3 億 1,000 万スイスフランの案件。(armasuisse)
AgustaWestland の Grand ヘリが、ヘリによる世界一周飛行の新記録を作った。途中、給油のために 78 回の着陸を行い、21,000nm を飛行、所要時間は 11 日・7 時間・2 分。平均速度は 150kt ほどだったとのこと。(AgustaWestland)
Northrop Grumman は、MQ-8B Fire Scout VTUAV (Vertical Takeoff and Landing Tactical Unmanned Aerial Vehicle) に BRITE Star II センサー ターレットと TCDL (Tactical Common Data Link) を装備して、Webster Field (Naval Air Station Patuxent River, MD) で最初の飛行試験を実施した。BLITE STAR II は FLIR Systems 製 (すでに UH-1N/Y にも搭載実績がある)、TCDL は Cubic 製で、Common Architecture TCDL の最新技術を利用している。これらの組み合わせにより、センサー ターレットが捕捉したストリーミング動画を艦上の端末機にリアルタイムで送ってくることができる。また、将来的に新しいセンサーを追加するのも容易という説明。この後、2009 年には O.H.Perry 級ミサイルフリゲートを使った TECHEVAL (Technical Evaluation)、そして 2009 年夏には OPEVAL (Operational Evaluation) を実施、その完了を待って IOC (Initial Operating Capability) 達成となるスケジュール。(Northrop Grumman, FLIR Systems, Cubic)
Northrop Grumman は、傘下の艦艇建造部門が米海軍の空母に関して、2 つのマイルストーンを達成したと発表した。
8/11 に George H.W. Bush (CVN-77) の乗組員が乗艦を開始して、艦内で最初の食事が出た。
3 年前から Newport News 造船所で RCOH (Refueling and Complex Overhaul) を実施している Carl Vinson (CVN-70) でも乗組員が艦内に戻り始めて、8/18 に復帰後としては最初の食事が出た。
Northrop Grumman Shipbuilding - Newport News で海軍関連の事業を担当している Ken Mahler 副社長によると、一週間の間に 2 隻の空母で同じようなマイルストーンを達成したのは、我々の歴史にとっては初めてのことである、という説明。また、造船所での生活から艦上での生活に戻るという意味で、乗組員にとってはターニングポイントになるものだとしている。(Northrop Grumman)
AeroVironment は、DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) から "hover/perch and stare" ミッションを遂行可能な小型 UAV の開発を 460 万ドルで受注した、と発表した。計画名称は SP2S (Stealthy, Persistent, Perch and Stare)、AeroVironment の Wasp (重量 1lb、翼幅 29in、バッテリ駆動) を利用する。Wasp は昼夜を問わずに運用でき、バックパックに収納できる小型 UAV で、手で投げて発進させる。米空軍・米海兵隊向けで、通常の UAV では難しい、空中の一点にとどまって偵察を行う機能を持つ UAV を開発するのが目的。基地の周辺警備、前路警戒、任務計画、損害評価といった用途を想定している。(AeroVironment)
Cobham plc は Allied Defense Group, Inc. との間で、後者の傘下にある GMS (Global Microwave Systems Inc., Carlsbad, CA) を買収する件についての合意をまとめた。債務肩代わりを含む買収額は 2,600 万ドル。Committee on Foreign Investment の承認を得て買収手続きに入り、2008 年中に買収を完了させる予定。その後は Cobham Avionics and Surveillance Division の下で事業を継続する。GMS は 50 名の従業員を擁し、法執行・国土安全保障・防衛といった分野で、ビデオ監視システムやワイヤレス ビデオ技術、通信といった分野の製品を手掛けている。
(Cobham, Allied Defense Group)
今日の方針転換 (DefenseNews 2008/8/20, MoD UK via Defense-Aerospace.com 2008/8/21, BAE Systems via Defense-Aerospace.com 2008/8/22)
これまで、イギリス軍では弾薬調達の削減傾向が続いてきたが、この流れに終止符。BAE Systems の LSM (Land Systems Munitions) 部門との間で長期パートナーシップを形成して、初期段階で 20 億ポンド、最終的には今後 15 年間で総額 30 億ポンドの弾薬を発注することになった。案件の名称は MASS (Munitions Acquisition Supply Solution)。
BAE Systems はイギリス軍が使用する弾薬の 80% を供給しており、小火器、迫撃砲、戦車砲、榴弾砲、艦砲といったあたりが対象。ミサイルのような精密誘導兵器とは、これとは別枠なので対象に含まない。弾薬の価格は、「固定費」「素材・人件費」「追加のエンジニアリング業務や、急な生産拡大といった事態に備えて柔軟性を持たせる分」によって算定して、国防省に対して決まった価格での弾薬調達を保障する形をとる。また、パフォーマンス向上や海外輸出の獲得などによってコストダウンを実現できた場合、それは BAE Systems と国防省で按分する。
何年か前に BAE Systems は Royal Ordnance を買収して傘下に収めている。買収した時点で 19,000 名の従業員と 13 ヶ所の工場があったものが、今では 1,700 名の従業員と 3 ヶ所の工場 (Birtley, Glascoed, Radway Green) しかない。海外需要についても 20-30% の伸びを見込んでいる状況があるため、今後 5 年間で 1 億 2,000 万ポンドの投資を行って製造設備の近代化を図る。過去 3 年の間にも、年間 1,000-1,500 万ポンドを投資してきたが、それと比べるても大幅な増額。拠点別の投資計画は以下の通り。
Radway Green : 5.56mm と 7.62mm の弾薬を製造している。4,000 万ポンドを投じて、生産能力を五割増とする
Birtley : 105mm 砲と 155mm 砲の砲弾を製造している。2,800 万ポンドを投じて、工作機械や熱処理の設備を更新する
Glascoed : 迫撃砲弾などを製造している。3,400 万ポンドを投じて、X 線検査装置、非鋭敏性炸薬の充填設備、エンジニアリング センターなどの施設を整備する。生産能力は現行から倍増させる計画
英国防省では、この BAE Systems だけでなく、Chemring や Rheinmetall との間でも弾薬調達の増強を図る。
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人事・組織
HUMINT 重視 (AFNews 2008/8/22)
米空軍は 8/14 に、Air Force ISR (Intelligence, Surveillance and Reconnaissance) Agency 麾下の NASIC (National Air and Space Intelligence Center, Wright-Patterson AFB, OH) で、HUMINT (Human Intelligence) 担当の分遣隊・Detachment 6 を発足させた。Air Force ISR Agency 自体、HUMINT 体制の再構築と ISR 分野の変革を企図して 2007 年 5 月に発足したばかり。
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戦争・紛争
今日のアフガニスタン (AFPS 2008/8/24)
聯合軍は 23 日、Kapisa 省の Tag Ab 地区でタリバン幹部の捜索を実施。武器密輸、外国人テロリストの手引き、ロケット攻撃・路傍爆弾攻撃・自爆テロの組織化といった容疑による。その際に撃ち合いが発生して反撃、複数の敵が死亡。現場からは AK-47 自動小銃や機関銃を発見。
今日のイラク (AFPS 2008/8/24)
23 日、聯合軍は、Beiji で攻撃立案容疑により 4 名、Sharqat で武器・爆発物密輸の容疑により 1 名を、それぞれ拘束。Baghdad では 3 名を拘束、うち 1 名は自爆テロを仕掛けているアルカイダ関連組織の幹部とつながりがあるとされる。Baghdad 南方の Jazair と Rashid では、米軍がアルカイダ関係者をそれぞれ、2 名と 1 名拘束。
22 日、聯合軍は Beiji で、爆弾攻撃を仕掛けている組織の首領など 2 名を拘束、ボディ アーマーやその他の軍装品を発見。Mosul では 2 名を拘束、Baghdad では 120mm 迫撃砲・107mm ロケット・85mm ロケット・82mm 迫撃砲・70mm ロケット・57mm 砲弾・40mm 砲弾・7.62mm 弾・AK-47 の弾倉・地雷・RPG・プロパンガスタンクを発見。別件で、Baghdad の Rashid 地区でも AK-47 自動小銃、SKS ライフル、拳銃を、Saha と Jihad でも 60mm 迫撃砲弾を発見。
21 日、警察が Baghdad の New Baghdad 地区 Jadida で、122mm 砲弾を発見。米軍は ""special group" の首領を路傍爆弾攻撃の容疑で拘束。Baghdad の Rashid 地区では、遺棄された民家で地雷などを発見。Baghdad の東部では、RPG と RPG 発射器、迫撃砲弾、砲弾、装薬、ロケット、PKC 機関銃の弾、7.62mm 弾、12.7mm 弾、双眼鏡を発見。
今日のアフガニスタン (AFPS 2008/8/22)
聯合軍が Kapisa 省 Tag Ab 地区で、武器密輸や外国人テロリストの密入国、さらに自爆テロに関与したとみられるタリバン関連組織の首領を捜索。その際の交戦で、複数の敵が死亡。武装した敵と撃ち合いになり、航空攻撃で制圧したもの。
今日のイラク (AFPS 2008/8/22)
聯合軍が Baghdad の New Baghdad 地区で、犯罪組織 Kataib Hezbollah の関係者 2 名を拘束。事前に収集した情報に基づき、この組織のプロパガンダ担当者の居場所を突き止めて作戦を実施したもの。この関係者、攻撃を仕掛けた様子を動画に撮影して、30 本以上も Web サイトにライブしていた由。一緒に捕まったのはターゲットの兄弟で、こちらも関与があったとされる。
なお、聯合軍は過去 2 ヶ月の間に、この Kataib Hezbollah のメンバーとみられる容疑者 15 名あまりを拘束している。資金供給・物資補給・ロケット噴進迫撃砲弾などの武器密輸 (出所はイラン) を行っていた容疑。また、この組織はイラン革命防衛隊 (IRGC : Iranian Revolutionary Guard Corps) 麾下の Quds Force から指示を受けて行動しているとみられる。
Mosul では、聯合軍が武器密輸の容疑者 1 名とその他 6 名を拘束。外国人テロリストや自爆テロリスト向け鈍き・爆発物を貯蔵・供給していたほか、アルカイダとのつながりも。Beiji では聯合軍が、アルカイダ関連組織の首領から指示を受けて活動していたお尋ね者 1 名と、その他 3 名を拘束。Suwayrah では、聯合軍がアルカイダのプロパガンダ組織関係者を拘束。21 日にも、Mosul で同じ組織を狙った作戦を実施して 4 名を拘束。
20 日、Baghdad で聯合軍が "special groups" の首領を拘束、イラク軍は Rashid 地区でブービートラップを発見。
米陸軍・第 4 歩兵師団麾下では、本部・本部分遣隊・第 1 旅団戦闘団が IED 攻撃・自爆テロの容疑者 1 名を、本部と第 1 旅団戦闘団・第 10 騎兵聯隊・第 7 大隊が West Rashid 地区の Hadar で "special groups" 関係者を、それぞれ拘束。
Baghdad 南西の Risalah では、警察がブービートラップを発見。仕掛けられていた爆弾を除去して戦闘外哨に移送、処理班が処分した。
アフガニスタン二題 (DefenseNews 2008/8/21)
先にアフガニスタンで、パトロール中のフランス軍部隊が待ち伏せ攻撃を受けて 10 名の戦死者と 21 名の負傷者を出しているが、これについて同士討ちだという話が出てきた。待ち伏せ攻撃が発生した際に米空軍の F-16 で爆撃しようとしたが、敵と味方が接近しすぎているという理由で中止。一方、米空軍の A-10 が米軍特殊作戦部隊の誘導により機関砲による攻撃を実施したが、その情報がフランス軍に伝わっておらず、結果として同士討ちになったという話。ただし、実際に何があったかを突き止めるには、まだ分析作業が必要だと説明されている。
一方、米海兵隊はアフガニスタン南部に 2,200 名を派遣しており、派遣期限は 11 月となっている。これについて James Conway 海兵隊司令官は、派遣中の海兵隊を撤収すると治安状況が悪化する、という見方を示した。アフガニスタンでは最近、東部や Kabul 周辺で流血事件が増えているが、春に派遣した海兵隊はタリバンを押し込めておくのに役立っており、海兵隊を撤収すればその重しが外れるという理由による。
今日のアフガニスタン (AFPS 2008/8/21)
20 日、アフガニスタンの Laghman 省でアフガニスタン軍と聯合軍が、路傍爆弾攻撃を仕掛けている組織を狙った捜索任務を実施。その際の交戦で 30 名以上の敵が死亡した。ISAF (International Security Assistance Forces) に対する爆弾攻撃が発生した後で情報を収集・捜索任務の実施に踏み切ったものだが、敵が小火器で撃ってきて戦闘勃発、その際に 200 名ほどの婦女子が現場から避難。避難完了後に航空攻撃を実施して、敵陣 1 ヶ所を破壊したもの。迫撃砲弾や爆弾製造材料が現場から見つかっている。
今日のイラク (AFPS & AFNews 2008/8/21)
7/18 からイラクで作戦行動を開始した米空軍の MQ-9 Reaper だが、8/16 に初の交戦を実施、爆弾が仕掛けられた自動車に対してレーザー誘導爆弾 GBU-12/B を投下した。捜索・目標捕捉・位置標定・攻撃を 1 機でこなせるのが MQ-9 の特徴である、という説明。
聯合軍が Baghdad で、1 名を拘束。"Sons of Iraq" への攻撃を企んでいたほか、7/2 に捕まったアルカイダ関連組織の首領ともつながりがある模様。Mosul では、アルカイダ関連組織の首領とその他 2 名を拘束、自動車爆弾攻撃や砲撃を仕掛けた容疑に加えて、以前に警察署を攻撃した容疑も。別件で、アルカイダ関連組織の資金供給網を狙った作戦を実施して 4 名を拘束。
Sharqat 南方では、聯合軍がアルカイダ関係者など 3 名を拘束、地元住民を対象として違法法廷を開設していた容疑。Beiji では、Kirkuk のテロ組織と関わりがあるとみられる容疑者 1 名を拘束、さらに別件で外国人テロ組織や爆弾攻撃に関わった 3 名を拘束。Sinjar Mountains では、アルカイダ関連組織の隠れ家を発見・破壊。
20 日、警察と聯合軍が Baghdad で、60mm 迫撃砲弾、RPG のブースターと弾頭、対人地雷を発見。Sadr City でも、米陸軍・第 4 歩兵師団・第 3 旅団戦闘団・第 6 歩兵聯隊・第 1 大隊を基幹とする任務部隊が 120mm 迫撃砲を発見。Baghdad 北西では、米陸軍・第 25 歩兵師団・第 2 SBCT・第 14 歩兵聯隊・第 1 大隊・C 中隊が、7.62mm 小銃、対空砲の砲架、12.7mm 機関銃、14.5mm 対空機関銃弾、SKS 小銃、ロシア製軽機関銃と予備銃身、M240 機関銃の銃身を発見。
Baghdad 北西ではイラク軍が、AK-47、SKS、RPK といった銃器を発見、2 名を拘束。別件で、Ghazaliyah では破片手榴弾とロケットを発見。Rashid 地区 Abu Tshit では米陸軍・第 4 歩兵師団本部の要員と第 1 旅団戦闘団が、"special group" の首領を拘束。路傍爆弾攻撃や砲撃を仕掛けた容疑。
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AFPS : American Forces Press Service
JDW : Jane's Defence Weekly
DID : Defence Industry Daily
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