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井上孝司の Defense Column
〜 オウム真理教は、即刻解散せよ地下鉄サリン事件から、早くも 5 年が経過した。事件を引き起こした当事者のオウム真理教 (アレフと改称) は、「事件を反省し、再出発する機会を与えて欲しい」とぬかしているそうだが、とんでもない話だ。あれほどに日本の国民の安全を脅かした団体なのだ。あれは宗教ではない。宗教に名を借りたテロ団体である。本当に事件を反省しているなら、即刻解散するべきである。
だいたい、「反省しているから再出発のチャンスを」というなら、事件の直後に続々と逮捕者が出ている時期に、自ら教団メンバーと教祖の関与を認めるべきであった。あの事件が日本の歴史に残る最悪のテロ事件であることは論を待たないが、事件直後の時期に自らの非を認め、事件に関係したメンバーを全員自首させ、その上で教団の軌道修正を図ったというなら、まだ弁解の余地はなくもない。
しかし、教団が事件への関与を公式に認め、被害者への補償をいい出したのは、ごく最近のことだ。はっきりいってしまえば、「オウム新法逃れ」として、反省のポーズを取っているだけではないか。反省だけならサルでもできる。
本当に反省しているにしては、幹部は総じて塀の中の教祖のことを相変わらず奉っているし、「補償の原資にする」はずのパソコン販売事業でも抜かりなく脱税をしていたのだから、どうも根拠は薄い。
脱税したカネを補償に回す? まさか。つまり、自らの利益のための事業活動を、「補償」を口実にして続けているだけではないのか。おまけに、核燃料輸送に関する情報集めまでしていたというではないか。核燃料に関する情報を集めるのと被害者補償と、いったい何の関係があるというのだろう?
はっきりいってしまうが、オウム真理教というのは、麻原が自分のいいなりにできる独裁王国を作るためにでっちあげた隠れ蓑で、宗教をダシに使っているだけといえる。実態は、自分たちの理屈を押し通すためならテロも辞さないという破壊的団体なのだ。だから、破防法の適用第一号の栄誉 (?) を担って然るべきだったのだが、それが未遂に終わったのは痛恨の極みといえる。
それを、看板を架け替えるだけでなく、いかにも平和的な「鳩のマーク」(引越屋じゃあるまいし) を掲げてイメージチェンジを図るあたり、実に図々しい。見かけをどう取り繕っても、オウムはオウム。それだけである。
となれば、多数の死傷者を出したテロ事件の当事者としては、今からでも遅くないから解散するのが、サリン事件の被害者に対する最大の償いである。いちいちマスコミ相手にいっているように、そんなに被害者に対して補償をする気があるのであれば、教団が保有する施設をすべて売却し、さらに信者ひとりひとりが個人のレベルで正業に就いて地道に働き、それらの収入を集めて、破産管財人が管理する補償基金を作ればよろしい。もちろん、全部のカネの流れはガラス張りにするのだ。教団が管理したままでは、どれだけのカネがどこに消えるか、わかったものではない。
それに、多数の「出家信者」から巻き上げた「お布施」はどこに行ったのだ。そっちを先に明らかにしてみたらどうなのだろう。まさか、全部が麻原一家のメロン代に化けたというわけでもあるまい。
もう一度いう。いかさまの「補償」と「反省」のポーズを続けても、衣の下から鎧は見えている。オウム真理教 (アレフと改称) は、即刻解散せよ。
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