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井上孝司の Transportation Column
〜 廃車情報をプールしてみては先週に引き続き鉄道の話題を。大手民鉄や JR で廃車になった車輛を、地方の中小民鉄が、自社の「さらに古い」車輛の代替にするために払い下げを受けることがよくある。しかし、そのまま使えるケースはあまりないようだ。
車体の寸法が合わなければ商談は成立しないから、これについては措いておくとしても、たとえば
などなど。
- 電力消費が多すぎるので主制御器の設定を変更した
- ブレーキの種類を在来車と揃えるために換装した
- 出てきた廃車が車体だけで「足なし」だったので、台車と電機品を別途調達した
- 廃車そのままでは軌間が合わないので、台車をはきかえた
このように、廃車の「お輿入れ」に際しては、部分的、あるいは大幅なパーツの換装がつきもののことが多いようだが、そのパーツ、どのようにして調達しているのだろう。
たとえば、西武鉄道の廃車の 5000 系 <レッドアロー> が富山地方鉄道に譲渡された際には、電機品と台車は流用再生されたために付いておらず、車体しかなかった。そこで、JR の 485 系の廃車発生品の台車と電機品、すでに納入されていた元京阪 3000 系に装備したのと同じ、営団 3000 系の廃車発生品のブレーキを取り付けて「一丁上がり」になったという。
このケースでは、車輛のパーツ業者が自分で要望に合うパーツ探しに奔走したというのだが、この考えを発展させて、各社の廃車情報と中古車希望情報を一括して管理する機構を、たとえば民鉄協の中あたりに作れないものだろうか。(もし、すでにあったら失礼)
たとえば、ある地方の民鉄で代替用の車輛の「出物」を探しているときに、「ホイきた、それなら近いうちに○○電鉄でちょうどいい廃車が出る。ただ、電機品がないそうだけど、それは△△電鉄の廃車発生品が使える」なんていう具合に、情報を迅速にやり取りできると、車輛のリサイクルにも役立つし、廃車が出る方でもパーツがさばけるので、お互いに利益があるのではないかと思うのだ。
ただ、パーツの合う・合わないは専門家の判断も必要だろうから、車輛メーカーや機器メーカーの人に出向してもらうか、あるいは必要に応じて手伝ってもらうことは必要だと思う。実際に取り付けるのは、関係各社の検修部隊や、あるいは専門のメーカーの手を借りればよいのだ。
なにしろ、鉄道車輛のパーツという奴は耐久性があって、鋼製の車体は真っ先に傷みが来るが、特に台車などは「丈夫で長持ち」の代表みたいなものだから、再利用の道が開けるとよいのではないかと思う。
大手民鉄の中でリサイクルしようとしたら、小田急 4000 系のように結果的に稠密ダイヤの足を引っ張る車両ができてしまったという失敗もあるが、列車密度の低い地方のローカル民鉄なら、そんな悩みも少ないはず。
また、丈夫なステンレス車体なら内装をリニューアルすればまだまだ使えることも多いし、当世、もっとリサイクルを積極的に考えようではないか。![]()