税務訴訟 [Round.15 : 名無し税務署員による却下通知 (III)]
 

どうして解釈を変えたんだ !

ブラヴォー>それから。これが怒りを買っている根本的な原因なんだけど、最初は「一時所得」っていってたんだよね。1980 年頃から。

アルファ>確かに。

ブラヴォー>以前は、MSKK の社員が税務署に申告に行ったりすると、まず「ストックオプションとは」って解説をしないといけなかったんだよ。連中、何も知らないから。

アルファ>(爆笑)

ブラヴォー>ところが、1999 年か 2000 年頃を境に、突如として日本の税務署員はストックオプションに詳しくなって、「給与所得だ」といえるようになった、という大変身をした。いったい、何があったんだ ! (笑)

アルファ>(さらに爆笑)

ブラヴォー>2000 年 8 月に MSKK の件をリークした時には、「最初から給与所得として指導していた」といわんばかりだったけど、後から「実は一時所得として指導していた」という話が表に出て、慌てて今度は「誤指導だった」といい出したのは、よく知られているとおり。

アルファ>これ、世間の常識。

ブラヴォー>でもさ。一人や二人ならともかく、「官庁本」に国税局の課長クラスの職名を出して書いてあった内容を「誤指導」といわれてもねえ。
しかも、1980 年頃から、ってことは、20 年近く「一時所得」でやってきたわけだよ。

アルファ>そのとおり。

ブラヴォー>もし、千歩譲って「一時所得」というのが「誤指導」だったとするなら、その「誤指導」を 20 年近く放置してたってことだよ。それが「税金のプロ」の仕事か !?

アルファ>そうだそうだ !

ブラヴォー>まあ、本音の部分としては、1998 年頃から NASDAQ が上げに上げたんで、億単位の「一時所得」がゾロゾロ出てくるのを見て放っておけなくなったんだと思うけど、だからといって、勝手に「解釈」を変えていいってことにはならないわな。

アルファ>そうだそうだ !

ブラヴォー>もうひとつの背景としては、日本でも商法改正でストックオプションが利用できるようになったというのがある。このとき、付与対象者が役員と社員に限定されている点に着目して「給与所得」という新解釈を打ち出したのは、これ、よく知られているところ。

アルファ>うんうん。

ブラヴォー>で、それに便乗したのは事実だろうけど、それまで「ストックオプション = 一時所得」というのを 20 年近く続けていたのに、日本の商法改正や NASDAQ 上げで、コロリと方針を変える朝令暮改ぶり。これはいかんよ。
しかも、今度は商法改正で社員・役員以外にも権利付与対象が拡大されたんだよね。どうするつもりだ !

アルファ>いくら税収が欲しいからって、支離滅裂だよなあ…

ブラヴォー>徴税に当たる国税庁が、その場の都合で場当たり式に解釈を変えて、しかも意図的に (?) 時効ギリギリになる 3 年分の確定申告書を溜めこんでから延滞税と過少申告加算税まで要求するってのは、もはや公務員職権濫用罪の領域だよ。

アルファ>公務員職権濫用罪…

ブラヴォー>解釈が変わったんなら、それを速やかに周知徹底し、正しい申告が行われるように納税者を指導するのが国税当局の事実上の義務。なのに、それを意図的に (かどうか知らないけど) 怠っておいて、後から闇討ち式に襲うなんて許せない。騙し討ち反対 ! リメンバー・パールハーバー !

アルファ>そ、そうじゃないってば (汗)

ブラヴォー>おっとっと。どっちも日本の官僚に起因する問題なもんで、つい口が滑ってしまった。
だいたい、憲法 84 条で「租税法律主義」が謳われているにもかかわらず、役人の解釈ひとつで税金がかかるかどうかが決まるっていうのは、素直に考えれば憲法違反だよ。法律を決めるのは国会の仕事で、行政府の仕事じゃない。まして、行政府が自らを法律であるかのように振舞っていいという意味じゃない。

アルファ>確かにねえ…


根本的な問題とは

ブラヴォー>とどのつまり、これって、ストックオプションだけの問題じゃないんだよね。

アルファ>じゃあ何 ?

ブラヴォー>日本の国税当局のあり方に関わる問題なんだよ。まあ、裏で糸を引いてる財務省主税局も含めて、だけど。

アルファ>ふむふむ。

ブラヴォー>税収が欲しいのは分かるよ。でもさ、そうやって集めた国民の血税を使う方はザルというより底抜け状態だし、それに加えて徴税現場は自分勝手の裁量行政。これでは、国民は納得しないよ。真面目に申告するのがアホらしい、って思っちゃうじゃない。まあ、それをもっとも素直に実践したのが、元・札幌国税局長のハマツネ氏だったっていうのは、皮肉が効き過ぎだけど。

アルファ>ハマツネ・懲役 1 年 2 ヶ月の実刑判決 !

ブラヴォー>控訴するそうだけどね。往生際の悪いオヤジだ。

アルファ>マジっすか。ひでえなあ。

ブラヴォー>確定申告を出して、3 年後にいきなり解釈が変わって追加納税を迫られ、しかも「申告漏れ」を捏造されて延滞税や加算税まで取られる。しかも、そうやって追加納税するほど税務署員の "勤務成績" になって、連中は出世する。こんなことを続けてたら、税務署は納税者の信頼をなくすよ。

アルファ>というか、すでに信頼されてなかったりして。

ブラヴォー>つまり、税務署が今やっていることは、自分の手で、申告納税制度と自らの存在基盤を破壊しているようなもの。しかも、親玉の財務省主税局は「税制中立」に固執して、目先の税収を増やすことしか考えてない。将来の日本をどういう国にしたいのか、なんていうビジョンはない。

アルファ>亡国官僚だ !

ブラヴォー>そうなったら、日本から人も資産もどんどん流出するよ。もし、今のやり方を続けたかったら、霞ヶ関の官僚だけで独立国家を作ってやってもらいたいね。我々を巻き込まれては迷惑だ。こいつら、国を潰す気か !?

アルファ>そうだそうだ !

ブラヴォー>だいたい、不服申立が却下されたのって 7/5 だろ。税務署の定例人事異動は 7/10 だから、ひょっとすると、王子署長の小柳桂三氏は、この不服申し立て却下を最後の仕事にして引退し、顧問先を斡旋してもらって…
**** ぴー ****










番組中に、不穏当な発言が含まれて
おりましたので、中断しております
しばらくお待ちください









ブラヴォー>とにかく、この一件が、国税職員による職権を嵩に着た横暴だというのは明白。猛省してもらいたいね。


というわけで、どんなことを書いて寄越したのか興味のある方は、以下のリンクをクリックしていただければ、異議申立を却下した理由の全文を見ることができる。

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